説明

複数のデータ処理装置を利用したデータ処理装置及びその方法、並びにそれを具現するためのプログラムが記録された記録媒体

【課題】 複数のデータ処理装置間の特性情報を共有して、最適のデータ処理装置または最適のデータ処理装置の組合わせにより入力データを最適に処理できるデータ処理方法を提供する。
【解決手段】 複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力され、入力された特性情報に基づいて入力データのデータ処理条件を決定した後、決定されたデータ処理条件を特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送して、入力データが同じ機能を有するデータ処理装置により二重で処理されることを防止すると共に、最適の条件下でデータ処理を行える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法に係り、入力データのデータ処理に関連したデータ処理装置間の情報を共有して、最適のデータ処理環境下で入力データの処理を行うデータ処理方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の映像機器間の画質改善処理方法を示す図である。図1に示すように、ホスト装置110、例えば、DVDP(DVDプレーヤ)は、画質改善部112、制御部114及び映像生成部116を備え、ディスプレイ装置120は、画質改善部122、制御部124及び映像出力部126を備える。また、ホスト装置110及びディスプレイ装置120は、映像インターフェース部300に連結されている。
【0003】
ホスト装置110の映像生成部116で生成された映像信号は、制御部114により制御される画質改善部112により画質改善処理が行われた後に出力される。ホスト装置110から出力された映像信号は、映像インターフェース300を経てディスプレイ装置120に入力される。ディスプレイ装置120に入力された映像信号は、制御部124により制御される画質改善部122で画質改善処理が行われた後、映像出力部126に出力される。
【0004】
このように、従来には、映像装置間で入出力される映像信号の画質改善処理についての情報が、各映像装置間に相互共有されなかったため、ホスト装置の画質改善部112で画質改善処理が行われた映像信号が、ディスプレイ装置120の画質改善部122でさらに画質改善処理が行われて、画質改善処理過程が重なるか、または所望の最適の画質改善が効果的に行われないという問題点があった。
【0005】
例えば、入力データに含まれたノイズを除去するために、画質改善部112で低域フィルタリングを行った後、画質改善部122で再び低域フィルタリングが行われた場合、入力データに含まれたノイズの除去以外に、処理しようとする入力データを歪曲する結果をもたらすという問題点があった。
【0006】
特許文献1は、本願の従来技術に該当する映像処理装置を開示している。
【特許文献1】米国特許第6437830号明細書
【特許文献2】韓國特許公開2001−087018号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、本発明が達成しようとする技術的課題は、入力データを処理する一連のデータ処理装置のそれぞれの特性情報が、各データ処理装置間に相互共有できるようにして、より効果的な最適のデータ処理が行えるデータ処理方法を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記技術的課題は、本発明に係る、複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法において、前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力されるステップと、前記入力された特性情報に基づいて、入力データのデータ処理条件を決定するステップと、前記決定されたデータ処理条件を、前記特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする方法によって達成される。
【0009】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理装置は、前記入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【0010】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理装置は、前記入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音響処理部であることが好ましい。
【0011】
前記複数のデータ処理装置は、ニ方向性インターフェースを介して特性情報及びデータ処理条件情報を送受信することが好ましい。
【0012】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことが好ましい。
【0013】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことが好ましい。
【0014】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理に使用されるアルゴリズムについての情報、または使用されるアルゴリズムで設定されるパラメータについての情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことが好ましい。
【0015】
前記データ処理条件を決定するステップは、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する一つのデータ処理装置を決定するステップをさらに含み、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行するデータ処理装置を特定する情報を含むことが好ましい。
【0016】
前記データ処理条件を決定するステップは、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を決定するステップをさらに含み、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を特定する情報、及びそれぞれのデータ処理装置が行うデータ処理機能を特定する情報を含むことが好ましい。
【0017】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件を決定するステップは、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理はスキップするように決定するステップをさらに含むことが好ましい。
【0018】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件を決定するステップは、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理は、設定された基本値で行うように決定するステップをさらに含むことが好ましい。
【0019】
また、前記技術的課題は、本発明に係る複数のデータ処理装置と関連して入力データを処理するための装置において、前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力される入力部と、前記入力された特性情報に基づいて、入力データのデータ処理条件を決定する決定部と、前記決定されたデータ処理条件を前記特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送する伝送部と、を備えることを特徴とする装置によっても達成される。
【0020】
また、前記技術的課題は、本発明に係る複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法において、現在データ処理装置の特性情報を前記複数のデータ処理装置のうち、一つのマスタ装置に伝送するステップと、前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報に基づいて決定されたデータ処理条件情報を前記マスタ装置から入力されるステップと、前記入力されたデータ処理条件情報に基づいて入力データを処理するステップと、を含むことを特徴とする方法によっても達成される。
【0021】
また、前記技術的課題は、本発明に係る複数のデータ処理装置と関連して入力データを処理するための装置において、現在データ処理装置の特性情報を、前記複数のデータ処理装置のうち、一つのマスタ装置に伝送する伝送部と、前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報に基づいて決定されたデータ処理条件情報を前記マスタ装置から入力される入力部と、前記入力されたデータ処理条件情報に基づいて入力データを処理するデータ処理部と、を含むことを特徴とする装置によっても達成される。
【0022】
また、前記技術的課題は、本発明に係る複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力されるステップと、前記入力された特性情報に基づいて入力データのデータ処理条件を決定するステップと、前記決定されたデータ処理条件を、前記特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送するステップと、を含む複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法を行うためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体によっても達成される。
【0023】
また、前記技術的課題は、本発明に係る現在データ処理装置の特性情報を、複数のデータ処理装置のうち、一つのマスタ装置に伝送するステップと、前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報に基づいて決定されたデータ処理条件情報を前記マスタ装置から入力されるステップと、前記入力されたデータ処理条件情報に基づいて入力データを処理するステップと、を含む複数のデータ処理装置を利用したデータ処理記録方法を行うためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体によっても達成される。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、複数のデータ処理装置間の特性情報を共有して、最適のデータ処理装置または最適のデータ処理装置の組合わせにより入力データを処理可能にすることにより、最適のデータ処理を行うと共に、また、一連のデータ処理を行う映像機器が少なくとも2つ以上の画質改善部及び/または音響処理部を有する場合、画質改善処理過程が重なって行われることを防止でき、また、映像機器間の画質及び/または改善過程を組合わせて、最適の画質及び/または改善処理を行うことを可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付された図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態による複数のデータ処理装置間のデータ処理方法を説明するための図面である。
【0027】
図2に示すように、N個のデータ処理装置210、220、230・・・290のそれぞれは、N個のデータ処理部212、222、232・・・292、N個の制御部214、224、234・・・294、N個のルックアップテーブル216、226、236・・・296と、それぞれのデータ処理装置間のデータ伝送のための両方向インターフェース手段250、252・・・を備える。
【0028】
本発明に使用されるインターフェース手段は、物理的な連結手段、例えば、直列通信チャンネル等だけでなく、論理的な連結手段、例えば、データ自体に情報を隠すウォーターマークやビデオ信号の非活性領域などに情報を送る方法等も含む。
【0029】
各データ処理装置に含まれたルックアップテーブルの一例は、図3に示されている。図3に示すルックアップテーブルは、各データ処理装置に含まれたデータ処理部の製品情報、例えば、製造年度、製造バージョン、製品名称などを含む。また、ルックアップテーブルは、該当データ処理部の画質改善項目、例えば、コントラスト制御、細部制御、輝度制御、カラー制御、ノイズ除去制御、スケール変換制御、フォーマット変換制御などについての情報を含む。また、前記画質改善項目についての信号処理に使用されるアルゴリズムについての情報と、該当アルゴリズムで設定されるパラメータについての情報とをさらに含む。図3に示すルックアップテーブルは、一実施形態であり、言及されていない他の画質改善項目を含んで、さらに多様な実施形態によるルックアップテーブルが使用されうる。
【0030】
また、入力データが音声データまたは他のタイプのデータを含む場合には、ルックアップテーブルは、それらのデータの処理に使用されるアルゴリズム、例えば、音声データの場合、音質低下を防止するための優雅な劣化技術で設定されるパラメータについての情報をさらに含む。また、選択的に映像データと音声データとの間の同期化を合せるための情報をさらに含む。
【0031】
図3に示すルックアップテーブルの各アドレスのデータはコード化されており、図2の装置1ないし装置Nの制御部214、224、234・・・294でデコーディングして認識できる。
【0032】
図4Aは、図3のルックアップテーブルに使用されるデータの構成の一実施形態を示す。本実施形態では、16ビットから構成されており、第一ビットは、該当細部項目がマスタコマンドにより制御されているか否かを表す。例えば、第一ビットの値が‘0’である場合には、マスタコマンドがないため、設定値をそのまま維持することを表し、‘1’である場合には、該当細部項目の処理がマスタコマンドにより制御されることを表す。
【0033】
第2ビットないし第5ビットは、細部項目インデックスを表す。例えば、第2ビットないし第5ビット値が‘0000’である場合には、該当項目が製品情報に関するものであることを表し、‘0001’である場合には、コントラスト改善、‘0010’である場合には、細部改善、‘0011’である場合には、輝度改善、‘0101’である場合には、カラー改善、‘0110’である場合には、ノイズ除去、‘0111’である場合には、スケール変換、‘1000’である場合には、フォーマット変換を表す。
【0034】
第6ビットないし第16ビットは、該当項目の制御情報を表す。例えば、第1ビットが‘0’であり、第2ビットないし第5ビットが‘0001’である場合、第6ビットないし第16ビットは。‘コントラスト調節のために選定された範囲、例えば、1〜100内の強度のうち、現在設定された強度値を表す。
【0035】
本実施形態では、製品情報項目が他のデータ処理のための細部項目と同じデータ構成を有するようになっているが、選択的にルックアップテーブルの一つのアドレス、例えば、第1アドレスに、前記構成とは別個の方式で製品情報を表すことも可能である。
【0036】
図4Bは、図3のルックアップテーブルに使用されるデータ構成のさらに他の実施形態を示す。本実施形態では、16ビットから構成されており、第1ビットないし第4ビットは、細部項目インデックスを表す。それらのビットの機能は、図4Aの第2ビットないし第5ビットの機能と同じであるため、理解を容易にするために、その詳細な説明を省略する。また、第5ビットないし第16ビットは、該当項目の制御情報を表し、それらのビットの機能は、図4Aの第6ビットないし第16ビットの機能と同じであるため、理解を容易にするために、その詳細な説明を省略する。
【0037】
図5は、データ処理部の製造年度及び製造番号に基づいて作成されたモードテーブルを利用する実施形態を示す。
【0038】
図2に示すN個のデータ処理装置210、220、230・・・290のそれぞれのN個の制御部214、224、234・・・294のうち、何れか一つの制御部は、マスタ制御部に設定され、残りの制御部は、スレーブ制御部に設定される。図5に示すように、マスタ制御部は、それぞれのデータ処理装置のルックアップテーブル216、226、236・・・296に保存された製品情報及びモードテーブルを参照して、最適のデータ処理部を選択する。
【0039】
図5に示すように、第1装置であるDVDのデータ処理部は、2001年3月1日に製造され、第2装置であるセットトップボックスのデータ処理部は、2003年3月1日に製造され、第n装置であるTVセットのデータ処理部は、2004年3月1日に製造され、第n装置であるTVセットのデータ処理部が最も最新のデータ処理部であるため、第1装置であるDVDプレーヤー及び第2装置であるセットトップボックスのデータ処理部のデータ処理は基本値に設定され、第n装置であるTVセットのデータ処理部で主な処理が行われるように設定される。
【0040】
すなわち、マスタ制御部は第1装置及び第2装置の制御部に該当データ処理部のデータ処理を基本値で行うマスタコマンドを伝送する。選択的に、マスタコマンドと共に、データ処理を制御するための細部項目別に設定値を含む制御情報を伝送する。一方、第n装置である制御部には、該当データ処理部で主な処理を行うマスタコマンドを伝送し、このように選択的にデータ処理を制御するための細部項目別に設定値を含む制御情報を伝送する。
【0041】
各装置の制御部は、マスタ制御部からのマスタコマンドに基づいてそれぞれのデータ処理部のデータ処理を制御する。
【0042】
選択的に、複数のデータ処理部の一つが、最適のデータ処理部として選択される場合、選択されたデータ処理部のみで入力信号についてのデータ処理を行い、残りのデータ処理部では、データ処理をスキップするように設定することも可能である。
【0043】
図5は、データ処理部の製造年度及び製造番号に基づいて作成されたモードテーブルを示しているが、選択的にデータ処理部の機能別及びデータ装置別に作成されたモードテーブルを使用することも可能である。例えば、ノイズ除去機能がDVD装置で行われることが好ましい場合、ノイズ除去のためのデータ処理は、DVD装置のデータ処理部で行われるようにモードテーブルを作成することも可能である。
【0044】
以下では、図2ないし図5を参照して本発明の一実施形態を説明する。
本発明に係る一実施形態では、図2に示す複数の装置のうち、第n装置290がマスタ装置となり、第n装置290の制御部294がマスタ制御部となり、残りの装置210、220、230の制御部は、スレーブ制御部として動作する。
【0045】
マスタ制御部は、それぞれの装置210、220、230、・・・290のルックアップテーブル216、226、236、・・・296に含まれた細部項目情報及びマスタ装置の所定の領域に保存されたモードテーブル(図示せず)を参照して、入力データを処理するための最適のデータ処理部またはデータ処理部の組合わせを選択し、その情報を含むマスタコマンドを生成して、それぞれのスレーブ制御部に伝送する。本実施形態では、モードテーブルは、マスタ装置の所定の領域に保存されているが、マスタ装置以外のスレーブ装置内に保存されたモードテーブルを使用させることも可能である。
【0046】
マスタコマンドを受信したスレーブ制御部は、受信されたマスタコマンドに基づいて該当データ処理部の動作を制御する。
【0047】
例えば、データ処理部222が最適のデータ処理部として決定された場合、装置1 210、装置3 230及び装置n 290には、該当データ処理部212、232・・・292のデータ処理を基本値で行うマスタコマンドを伝送し、装置2 220には、該当データ処理部222で入力データに対する主なデータ処理を行うマスタコマンドを伝送する。
【0048】
選択的に、マスタ制御部294は、入力データに対するデータ処理がそれぞれの機能別に複数のデータ処理部で分業的に行われるように、例えばノイズ除去機能は、装置1 210のデータ処理部212で、フォーマット変換機能は、装置2のデータ処理部222で、コントラスト改善機能は、装置n 290のデータ処理部292で行われるようにするマスタコマンドをそれぞれの装置に伝送することも可能である。
【0049】
複数の装置のうち、どの装置がマスタ装置として機能するかは、ユーザーの選択により決定されうる。しかし、選択的に装置を設計したメーカが、所定の基準によってあらかじめ定めることも可能である。例えば、デフォルトモードで複数の装置のうち、データ処理の流れで、最後に位置する装置、例えば、ディスプレイ装置をマスタ装置に設定するか、またはAV(オーディオ/ビデオ)受信装置をマスタ装置に設定できる。
【0050】
一方、選択的に、複数の装置のうち、何れか一つがマスタ装置として動作し、残りの装置は、スレーブ装置として動作する場合、マスタ装置として選択された装置及びスレーブとして動作する装置は、何れも自身についての特性情報をメモリ上に有しているため、それを共有して最適のデータ処理を行うことも可能である。
【0051】
例えば、メーカーが多様な装置をあらかじめテストして、最適の結果を持ってくるデータ処理組合わせを所定のメモリー領域に保存した後、保存された最適のデータ処理組合わせに基づいてデータ処理を行うことも可能である。
【0052】
また、ネットワーク上の装置がそれぞれの装置のデータ処理の特性情報を共有して、最適の結果をもたらすことができるデータ処理装置またはデータ処理装置の組合わせを、所定の判断基準によって決定し、決定されたデータ処理装置またはデータ処理装置の組合わせに基づいてデータ処理を行わせることも可能である。
【0053】
最適のデータ処理装置またはデータ処理装置の組合わせを決定するための基準としては、客観的な判断基準及び主観的な判断基準がある。
【0054】
客観的判断基準の例としては、PSNR(Peak Signal to Noise Ratio)がある。客観的な判断基準を使用する場合、複数の装置は、PSNRを基準に最適のデータ処理装置またはデータ処理装置の組合わせを決定する。
【0055】
表1は、客観的な判断基準を使用する場合の一例を示す。表1に示すように、マスタ装置は、所定の入力信号に対して複数のモードによってデータ処理を行って、それぞれのモード別にPSNR値を計算する。
【0056】
【表1】

この場合、最適のモードは、PSNRの最も高い値を有するモード1であり、それにより、ノイズ除去、フォーマット変換、コントラスト改善のような入力信号についてのデータ処理がそれぞれの装置、例えば、ノイズ除去機能は、DVD装置で、コントラスト改善機能は、TVセットで、フォーマット変換機能は、セットトップボックスで行われる。
【0057】
一方、主観的な判断基準によって最適のデータ処理部またはデータ処理の組合わせが決定されうる。この場合には、あらかじめ決定された複数のモードによって所定の信号をデータ処理し、データ処理された結果に基づいてユーザーをして選択せしめることも可能である。
【0058】
一方、マスタ装置と一部スレーブ装置のメーカーが異なり、マスタ装置がそのスレーブ装置についての情報を獲得できない場合には、マスタ装置は、情報を与えないスレーブ装置については何らの判断もできないため、スレーブ装置についての情報を与えない装置についてはデータ処理が行われないと判断し、情報が共有される装置間のみで前記最適のデータ処理部または最適のデータ処理の組合わせを決定し、決定された最適のデータ処理部または最適のデータ処理の組合わせによってデータを処理する。
【0059】
マスタ装置及びスレーブ装置のうち、一部のスレーブ装置のメーカーが異なる場合にも、スレーブ装置が、マスタ装置が認識できる情報を送信できる場合には、マスタ装置が伝送された情報を認識できるあらゆるスレーブ装置を考慮して、前記最適のデータ処理部または最適のデータ処理の組合わせを決定し、決定された最適のデータ処理部または最適のデータ処理の組合わせによってデータを処理する。
【0060】
図6は、本発明の一実施形態によるデータ処理方法がマスタ装置で行われる過程を説明するためのフローチャートである。以下では、図2ないし図5を参照して説明する。
【0061】
ステップ620で、マスタ装置に事前に決定されたデータ処理装置290のマスタ制御部294は、残りのデータ処理装置、すなわち、スレーブ装置のうち、少なくとも一つ以上でそれぞれのデータ処理部の特性情報を入力される。ここで、マスタ制御部244が特性情報を入力されるデータ処理部は、同じメーカーにより設けられたデータ処理部であるか、またはデータ処理部の特性情報を認識できるデータ処理部である。
【0062】
ステップ640では、マスタ制御部294は、入力された各データ処理部の特性情報に基づいて入力データのデータ処理条件を決定する。この時、データ処理条件は、特性情報及び図5に示すモードテーブルに基づいて決定されうる。例えば、モードテーブルがデータ処理部の製作年度または製作バージョンによって作成されたものであれば、データ処理部のうち、最も最新のデータ処理部が入力データを処理するように設定される。選択的に、データ処理部のそれぞれが所定のデータ処理機能を分業的に行うように決定されうる。
【0063】
ステップ660では、マスタ制御部294は、ステップ640で決定されたデータ処理条件をマスタコマンドに生成して、それぞれのスレーブ装置に伝送する。
【0064】
図7は、本発明の一実施形態によるデータ処理方法がスレーブ装置で行われる過程を説明するためのフローチャートである。以下では、図2ないし図5を参照して説明する。
【0065】
ステップ720で、スレーブ装置に事前に決定されたデータ処理装置210のスレーブ制御部214は、自身のデータ処理部の特性情報を、両方向インターフェースを介して、マスタ装置に設定されたデータ処理装置290のマスタ制御部294に伝送する。
【0066】
ステップ740では、マスタ制御部294から複数のデータ処理部の特性情報に基づいて決定された、入力データのデータ処理条件情報が含まれたマスタコマンドを入力される。
【0067】
ステップ760では、ステップ740で入力されたデータ処理条件情報に基づいて、データ処理部212を使用して入力データを処理するか、またはスキップする。選択的に、入力されたデータ処理条件情報に基づいて、データ処理部212のパラメータを設定することも可能である。
【0068】
図8は、本発明の一実施形態を説明するためのブロック図であって、入力信号がビデオデータであり、データ処理装置が画質改善部を含むDVDP及びTVセットである場合を示している。
【0069】
下記では、図8を参照してDVDP及びTVセットの画質改善部のメーカーが同じであるか、またはそれらの画質改善部の特性についての情報を互いに共有できる場合の画質改善処理方法を説明する。
【0070】
DVDP 810は、映像生成部812、画質改善部814、制御部816、ルックアップテーブル818及びインターフェース部820を備える。また、TVセット 840は、映像出力部842、画質改善部844、制御部846、ルックアップテーブル848及びインターフェース部850を備える。本実施形態では、ユーザーの選択によりTVセット 840の制御部846がマスタ制御部に設定される。
【0071】
マスタ制御部に設定された制御部846は、インターフェース部850、及びインターフェース部820と両方向通信を提供するインターフェース870を利用して、DVDP 810のルックアップテーブル818に保存された画質改善部814の特性、すなわち、メーカー、製造年度、製造バージョン、細部画質改善情報などについての情報と、TVセット 840のルックアップテーブル848に保存された画質改善部844の特性、すなわち、メーカー、製造年度、製造バージョン、細部画質改善情報などについての情報とに基づいて最適の画質改善条件を決定する。本実施形態で、インターフェース部820、850は、DVI(デジタルビデオインタラクティブ)/HDMI(ハイデフィニションマルチメディアインターフェース)インターフェースを使用する。
【0072】
一実施形態では、製造年度及び製造バージョンを考慮して、選択された一つの画質改善部のみが入力データについての画質改善処理を行う。例えば、TVセット 840の画質改善部844が、さらに最近に製造された場合、マスタ制御部846は、DVDP 810の画質改善部814が画質改善処理を行わないようにするマスタコマンドを制御部816に伝送し、TVセット 840の画質改善部844は、正常な画質改善処理を行うように制御する。
【0073】
以後、DVDP 810の映像生成部810で生成された映像データは、制御部816の制御によって画質改善部814でのデータ処理はバイパスし、インターフェース部820を介して、インターフェース860を経てTVセット 840に伝送される。TVセット 840に伝送されたデータは、制御部846の制御によって画質改善部844で画質改善処理が行われ、以後、映像出力部842に伝送される。
【0074】
さらに他の実施形態では、入力映像データについてのデータ処理がそれぞれの機能別に画質改善部814及び画質改善部844で分業的に行われるように、例えば、ノイズ除去機能及びフォーマット変換機能は、DVDP 810の画質改善部814で、コントラスト改善機能は、TVセット 840の画質改善部844で行われるようにすることも可能である。この場合、マスタ制御部846は、前記のように分業的な画質改善処理が行われるように、マスタコマンドをそれぞれの装置に伝送する。
【0075】
この場合、DVDP 810の映像生成部812で生成された映像データは、制御部816の制御によって画質改善部814ではノイズの除去及びフォーマットの変換処理のみが行われ、コントラスト改善処理はバイパスして、インターフェース部820を介して、インターフェース860を経てTVセット 840に伝送される。TVセット 840に伝送されたデータは、制御部846の制御によって画質改善部844でノイズの除去及びフォーマットの変換処理はバイパスして、コントラスト改善処理のみを行った後、以後、映像出力部842に伝送される。
【0076】
図8に示すTVセット、例えば、デジタルTVのような装置では、多様な画質改善機能を行ったが、DVDP及びセットトップボックスのように、TVセットに連結されて映像を入力する装置では、画質改善が主要目的ではないため、画質改善機能がなくても、または、低い性能の画質改善機能を行う画質改善部が内蔵された。
【0077】
また、本実施形態では、DVDP及びTVセットの画質改善部を考慮したが、画質改善部の代りに音響処理部にも同じ方式のデータ処理方法が適用されうる。
【0078】
しかし、技術の発展と消費者の要求に伴って、それらのDVDPのような映像入力装置でも高性能を有する画質改善部が追加されてきた。例えば、TVセットと映像を入力するDVDPとに、同じメーカーにより製造された同じ製造バージョンの画質改善部、または同じメーカーにより製造されたが、製造バージョンの異なる画質改善部が内蔵されうる。この場合、従来には、同じ画質改善処理作業が、前記で例を挙げたように、二重で行われて、画質が歪曲される等の問題点が発生したが、本発明を適用することにより、画質改善処理過程が重なることを未然に防止でき、また映像機器間の画質改善処理過程を組合わせて、最適の画質改善処理を行うことを可能にする効果がある。
【0079】
一方、前記のデータ処理方法は、コンピュータプログラムで作成可能である。前記プログラムを構成するコード及びコードセグメントは、当業界のコンピュータプログラマーによって容易に推論されうる。また、前記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体に保存され、コンピュータによって読み取られて実行されることにより、データ処理管理方法を具現する。前記情報記録媒体は、磁気記録媒体、光記録媒体、及びキャリアウェーブ媒体を含む。
【0080】
以上、本発明についてその好ましい実施形態を中心に説明した。当業者は、本発明が本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で具現されうるということが理解できるであろう。したがって、開示された実施形態は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前記の説明ではなく、特許請求の範囲に記載されており、それと同等な範囲内にあるあらゆる差異点は、本発明に含まれたものと解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、映像機器に関連した技術分野に好適に適用され得る。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】従来の映像機器間の映像データの画質改善処理方法を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態による複数のデータ処理装置間のデータ処理方法を説明するためのブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態によるルックアップテーブルを示す図である。
【図4A】本発明の一実施形態によるルックアップテーブルに使用されるデータ構成の例を示す図である。
【図4B】本発明の一実施形態によるルックアップテーブルに使用されるデータ構成の例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に使用されるモードテーブル、及びモードテーブルの適用例を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施形態によるマスタ装置でのデータ処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態によるスレーブ装置でのデータ処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態によるデータ処理方法を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
【0083】
210、220、230・・・290 データ処理装置
212、222、232・・・292 データ処理部
214、224、234・・・294 制御部
216、226、236・・・296 ルックアップテーブル
250、252 インターフェース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法において、
前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力されるステップと、
前記入力された特性情報に基づいて、入力データのデータ処理条件を決定するステップと、
前記決定されたデータ処理条件を、前記特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理装置は、前記入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理装置は、前記入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音響処理部であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のデータ処理装置は、ニ方向性インターフェースを介して特性情報及びデータ処理条件情報を送受信することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理に使用されるアルゴリズムについての情報、または使用されるアルゴリズムで設定されるパラメータについての情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記データ処理条件を決定するステップは、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する一つのデータ処理装置を決定するステップをさらに含み、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行するデータ処理装置を特定する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記データ処理条件を決定するステップは、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を決定するステップをさらに含み、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を特定する情報、及びそれぞれのデータ処理装置が行うデータ処理機能を特定する情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件を決定するステップは、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理はスキップするように決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件を決定するステップは、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理は、設定された基本値で行うように決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
複数のデータ処理装置と関連して入力データを処理するための装置において、
前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力される入力部と、
前記入力された特性情報に基づいて、入力データのデータ処理条件を決定する決定部と、
前記決定されたデータ処理条件を前記特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送する伝送部と、を備えることを特徴とする装置。
【請求項13】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理装置は、前記入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理装置は、前記入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音響処理部であることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理に使用されるアルゴリズムについての情報または使用されるアルゴリズムで設定されるパラメータについての情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項18】
前記決定部は、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する一つのデータ処理装置を決定し、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行するデータ処理装置を特定する情報を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記決定部は、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を決定し、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を特定する情報、またはそれぞれのデータ処理装置が行うデータ処理機能を特定する情報を含むことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項20】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記決定部は、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理はスキップするように決定することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項21】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記決定部は、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理は、設定された基本値で行うように決定することを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項22】
複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法において、
現在データ処理装置の特性情報を前記複数のデータ処理装置のうち、一つのマスタ装置に伝送するステップと、
前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報に基づいて決定されたデータ処理条件情報を前記マスタ装置から入力されるステップと、
前記入力されたデータ処理条件情報に基づいて入力データを処理するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理装置は、入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理装置は、入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音質処理部であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のデータ処理装置は、ニ方向性インターフェースを介して特性情報及びデータ処理条件情報を送受信することを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理に使用されるアルゴリズムについての情報、または使用されるアルゴリズムで設定されるパラメータについての情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記データ処理条件情報は、現在データ処理装置が前記入力されたデータに対してデータを実行するデータ処理装置であるか否かを特定する情報を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記データ処理条件情報は、現在データ処理装置が前記入力されたデータに対してデータを実行するデータ処理装置であるか否かを特定する情報、または現在データ処理装置が入力データに対して行うデータ処理機能を特定する情報を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件情報は、現在データ処理装置が複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置であるか否かを特定する情報をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件情報は、現在処理装置が複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置であるか否かを特定する情報、または現在データ処理装置が行うデータ処理機能を特定する情報を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項33】
複数のデータ処理装置と関連して入力データを処理するための装置において、
現在データ処理装置の特性情報を、前記複数のデータ処理装置のうち、一つのマスタ装置に伝送する伝送部と、
前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報に基づいて決定されたデータ処理条件情報を前記マスタ装置から入力される入力部と、
前記入力されたデータ処理条件情報に基づいて入力データを処理するデータ処理部と、を含むことを特徴とする装置。
【請求項34】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理部は、前記入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理部は、前記入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音響処理部であることを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項36】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項37】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項38】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理に使用されるアルゴリズムについての情報、または使用されるアルゴリズムで設定されるパラメータについての情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項39】
前記決定部は、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する一つのデータ処理装置を決定し、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行するデータ処理装置を特定する情報を含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項40】
前記決定部は、前記入力された特性情報に基づいて、前記入力データに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を決定し、前記決定されたデータ処理条件は、前記入力されたデータに対してデータを実行する少なくとも一つのデータ処理装置を特定する情報、及びそれぞれのデータ処理装置が行うデータ処理機能を特定する情報を含むことを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項41】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記決定部は、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理はスキップするように決定することを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項42】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記決定部は複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理は、設定された基本値で行うように決定することを特徴とする請求項33に記載の装置。
【請求項43】
複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報を入力されるステップと、
前記入力された特性情報に基づいて入力データのデータ処理条件を決定するステップと、
前記決定されたデータ処理条件を、前記特性情報を伝送したデータ処理装置に伝送するステップと、を含む複数のデータ処理装置を利用したデータ処理方法を行うためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項44】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理装置は、前記入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項43に記載の記録媒体。
【請求項45】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理装置は、前記入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音響処理部であることを特徴とする請求項43に記載の記録媒体。
【請求項46】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項43に記載の記録媒体。
【請求項47】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項43に記載の記録媒体。
【請求項48】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件を決定するステップは、複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置を入力データのデータ処理を行う装置として選択し、残りのデータ処理装置によるデータ処理は、設定された基本値で行うように決定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項43に記載の記録媒体。
【請求項49】
現在データ処理装置の特性情報を、複数のデータ処理装置のうち、一つのマスタ装置に伝送するステップと、
前記複数のデータ処理装置のうち、少なくとも一つ以上のデータ処理装置の特性情報に基づいて決定されたデータ処理条件情報を前記マスタ装置から入力されるステップと、
前記入力されたデータ処理条件情報に基づいて入力データを処理するステップと、を含む複数のデータ処理装置を利用したデータ処理記録方法を行うためのプログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
【請求項50】
前記入力データは、映像データであり、前記データ処理装置は、入力された映像データの画質を改善するための処理を行う画質改善部であることを特徴とする請求項49に記載の記録媒体。
【請求項51】
前記入力データは、音響データであり、前記データ処理装置は、入力された音響データの音質を改善するための処理を行う音質処理部であることを特徴とする請求項49に記載の記録媒体。
【請求項52】
前記データ処理装置の特性情報は、データ処理装置のメーカー、製造年度、製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項49に記載の記録媒体。
【請求項53】
前記データ処理装置の特性情報は、コントラスト改善、細部改善、輝度改善、カラー改善、ノイズ除去、スケール変換、フォーマット変換に関連した情報のうち、少なくとも一つ以上を含むことを特徴とする請求項49に記載の記録媒体。
【請求項54】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件情報は、現在データ処理装置が複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置であるか否かを特定する情報をさらに含むことを特徴とする請求項49に記載の記録媒体。
【請求項55】
前記データ処理装置の特性情報は、前記データ処理装置の製造年度または製造バージョンのうち、少なくとも一つ以上を含み、前記データ処理条件情報は、現在処理装置が複数のデータ処理装置のうち、最も最近のデータ処理装置であるか否かを特定する情報、または現在データ処理装置が行うデータ処理機能を特定する情報を含むことを特徴とする請求項49に記載の記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−217571(P2006−217571A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−367942(P2005−367942)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】