説明

複数の自己排出型飲料容器をタッピングするのに適した飲料回転式分配デバイス

本発明は、飲料が供給される時点で重力又は外部の圧力源を用いることなく一度に排出され得る飲料を入れる自己排出型飲料容器に関する。本発明は、更に、複数の飲料容器、特に複数の自己排出型飲料容器をタッピングするための飲料回転式分配デバイスに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、飲料を入れる自己排出型飲料容器(self-emptying beverage container)に関する。本発明は、更に、複数の飲料容器、特に複数の自己排出型飲料容器をタッピング(tapping)するための飲料回転式分配デバイス(beverage carousel dispensing device)に関する。
【背景技術】
【0002】
ビール缶、ビール瓶又はビール樽等の飲料容器は、従来において広く知られている。
【0003】
ビール缶及びビール瓶は、重力なしでは一度に空にされ得ないという欠点をもつ。ビール樽に関しては、ビールの供給の間、外部のガス圧源を用いることが従来から知られている。しかしながら、供給する外部のガス圧力の中断は、ビールの供給を停止する。更に、外部のガス圧源は、重力が用いられない場合にビールを供給するために必要である。
【0004】
現在のビール供給システムの他の欠点は、空気がビールに接触し、結果的にビールの鮮度及び味が損なわれる。
【0005】
従来において、飲料が供給される時点で重力又は外部のガス圧源を用いることなく一度に空にされ得る自己排出型ビール容器は知られていない。
【0006】
更に、飲料が供給される時点で重力又は外部のガス圧源を用いることなく一度に空にされ得る自己排出型ビール容器を受けるための飲料回転式分配デバイスと呼ばれる、複数の自己排出型ビール容器をタッピングするためのビール回転式分配デバイスは、従来では述べられていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、飲料が供給される時点で重力又は外部のガス圧源を用いることなく一度に空にされ得る、飲料を入れる自己排出型飲料容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
これは、飲料出口開口部と、自己排出型飲料容器の内部の飲料を一度に出すのに十分な量の圧縮ガスとを有し、自己排出型飲料容器の飲料の最大充填レベルが、自己排出型飲料容器の総容積の≦90体積%である、本発明による自己排出型飲料容器で得られる。
【0009】
本発明において、"自己排出型飲料容器"という用語は、飲料が重力に起因して飲料容器から供給されないことを意味する。"自己排出型飲料容器"という用語は、単に飲料容器の内部の圧縮ガスの量が一度に飲料を出すのに十分であることを意味する。換言すれば、飲料の供給前に前記飲料容器の内部に含まれたガス量に起因して飲料容器が自己排出するので、飲料が供給される間、飲料容器にガスを継続的に追加する必要がない。
【0010】
本発明において、"非自己排出型飲料容器"という用語は、飲料が、重力、及び/又は、飲料を飲料容器から強制的に外に出す外部のガス源により供給されることを意味する。飲料容器内のガスの量は、飲料を一度に出すのに十分ではない。
【0011】
"飲料容器"という用語は、如何なる追加の規定もなければ、非自己排出飲料容器及び自己排出飲料容器を表す。
【0012】
本発明において、"外部"という用語は、飲料を出すのに必要なガス圧力が、飲料容器、又は、飲料容器に配置された飲料から空間的に離れて配置されることを意味する。
【0013】
本発明が詳細に述べられる前に、この発明は、斯様なデバイス及び方法が種々変わり得るので、述べられたデバイスの特定の構成部分、又は、述べられた方法のプロセスステップに限定されないことが理解されるべきである。また、ここで用いられた専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけの目的であり、限定することを意図しないことも理解されるべきである。明細書及び特許請求の範囲で用いられる、単数表記は、明確に別段の定めをした場合を除き、単数及び/又は複数の参照を含むことが留意されるべきである。
【0014】
本発明による自己排出型飲料容器の使用は、消費者による消費の時点で飲料を供給するために重力も外部のガス圧源も用いる必要がないという利点をもつ。
【0015】
本発明による自己排出型飲料容器の他の利点は、前記自己排出型飲料容器が外部のガス圧源を有しない飲料分配デバイスで用いられ得ることである。
【0016】
自己排出型飲料容器が一人前の飲料容器であることが好ましい。
【0017】
本発明において、"一人前"という用語は、容器が、≧200ml及び≦1000ml、好ましくは≧300ml及び≦500ml、並びに、最も好ましくは330mlの量の飲料を含むことを意味する。
【0018】
本発明による自己排出型飲料容器は、≧200mlから≦10l、好ましくは≧300mlから6l、更に好ましくは≧500mlから5l、及び、より好ましくは≧700mlから≦3lの量の飲料を有し得る。それ故、本発明による一人前の飲料容器は、典型的な一人分の飲み物のための飲料の量を含む。
【0019】
自己排出型飲料容器の内部のガス量及びガス圧力は、飲料を飲料容器から一度に出すのに十分となるように選択されなければならない。それ故、本発明による自己排出型飲料容器は、大気圧及び室温に基づいて計算された、自己排出飲料容器の内部のガス量、即ち、自己排出型飲料容器の総容積と比較して、少なくとも≧1.1倍及び≦10倍、好ましくは≧1.3倍、更に好ましくは≧1.5倍、より好ましくは≧2倍、並びに、最も好ましくは≧3倍を有しうる。
【0020】
安全上の理由のために、本発明による自己排出型飲料容器の内部の室温、即ち23℃での圧縮ガスの圧力は、少なくとも1.5bar、好ましくは≧2bar及び≦10bar、より好ましくは≧3bar及び≦7bar、並びに、最も好ましくは≧4bar及び≦5barであることが好ましい。
【0021】
自己排出型飲料容器は、飲料及び圧縮ガスを有する。飲料容器の内部の圧縮ガスに対する飲料の割合は、飲料容器の内部の飲料の容量が前記飲料容器の内部のガス量より大きくなるように調節されるべきである。
【0022】
自己排出型飲料容器の飲料の充填レベルは、自己排出飲料容器の総容積に基づいて、≧10体積%及び≦90体積%、好ましくは≧20体積%及び≦85体積%、また好ましくは≧30体積%及び≦70体積%、並びに、より好ましくは≧40体積%及び≦60体積%であり得る。
【0023】
飲料容器の内部の圧縮ガスの容量は、自己排出型飲料容器の総容積に基づいて、50体積%より少なく及び≧5体積%、好ましくは≦40体積%及び≧10体積%、より好ましくは≦35体積%及び≧15体積%、並びに、最も好ましくは≦30体積%及び≧20体積%であることが好ましい。
【0024】
本発明によれば、自己排出型飲料容器は、前記飲料容器内の飲料区域とは別個のガス区域を有しうる。例えばガス区域に穴を開けることにより開口することで、飲料が飲料容器から供給され得るように、圧縮ガスを解放する。
【0025】
例えば、圧縮ガスは、飲料と直接接触する状態にあり、及び/又は、圧縮ガスは、前記自己排出型飲料容器の容積内に囲まれたカプセルに格納され得る。これにより、カプセルは、自己排出型飲料容器の内部のガス圧力が大気圧よりも高い規定されたガス圧力限界に降下するまで、前記カプセルに格納された圧縮ガスを解放する。
【0026】
本発明による自己排出型飲料容器は、飲料がガス圧力により前記容器の外へ出され得るように、少なくとも1つの飲料開口部を必要とする。更に、ガスが漏れ得ないことを確実にするために、飲料供給チューブが、飲料開口部から直立の自己排出飲料容器の底部にかけて前記自己排出型飲料容器の内部に延在する。圧縮ガスの膨張により、飲料容器の内部の飲料は、飲料供給チューブを介して容器の外へ強制的に出される。
【0027】
本発明による自己排出型飲料容器の好ましい実施形態は、圧縮ガスが自己排出型飲料容器に入れられ得るガス圧入口開口部を有し、好ましくはガス圧入口開口部及び飲料出口開口部が前記自己排出型飲料容器の上部又は底部に互いに対向して配置される。より好ましくは、ガス圧入口開口部及び飲料出口開口部は、前記自己排出型飲料容器の上部又は底部の近くに配置される。しかしながら、最も好ましくは、ガス圧入口開口部及び飲料出口開口部は、同一のバルブの部分である。
【0028】
更に、自己排出型飲料容器は、少なくとも飲料の内部に設けられ、且つ、飲料が出される直立の自己排出飲料容器の上部に設けられた飲料出口開口部と接触して設けられた飲料供給チューブを有し、好ましくは、飲料供給チューブは、前記自己排出型飲料容器の底部に又はその近くに延在する。
【0029】
タッピングデバイスとの接続を促進するために、飲料出口開口部が直立の自己排出飲料容器の上部の中央に設けられることが好ましい。
【0030】
飲料出口開口部及び/又は飲料供給チューブの出口開口部は、タッピングデバイスが飲料を供給するために接続され得るアダプタ及び/又はバルブを有し得る。ここではアダプタと呼ばれる接続要素は、ねじ込み式、スナップ式及び/又は押し込み式の締結部を有し得る。
【0031】
タッピングデバイスは、飲料チューブを有し得る。タッピングデバイス及び/又はタッピングデバイスの飲料チューブは、飲料出口開口部及び飲料供給チューブの出口開口部が接続され得るアダプタ及び/又はバルブを有し得る。
【0032】
更に、タッピングデバイスは、タッピングデバイスのアダプタを上下に移動させるための取っ手を有し得る。これは、飲料出口開口部の端部が容易に接続され得るという利点をもつ。
【0033】
ビールのような炭酸飲料の発泡を低減するために、タッピングデバイスは、減圧バルブ、及び/又は、圧力解放チャンバとも呼ばれる減圧チャンバを有してもよい。好ましくは、タッピングデバイスは、圧力解放チャンバ及び/又は飲料チューブを有し得る。
【0034】
家庭用電気器具に関して特に、衛生上の要求が厳格である。従って、飲料供給チューブが飲料容器の統合部分であり得、使用後に簡単に処分できることが、本発明の飲料容器の改良である。更に、飲料供給チューブが、自己排出型飲料容器の内部に延在する下側部分と、前記飲料容器の外部に延在する上側部分とを有することが好ましい。飲料供給チューブの外部上側部分は、飲料がタッピングデバイスと接触しないように、タッピングデバイスの内部チャネルを介して導かれ得る。
【0035】
飲料供給チューブの少なくとも上側部分がフレキシブルであることが好ましい。フレキシブルなチューブ部分は、タッピングデバイスを作動させることにより締め付けられ得、従って、例えば、タッピングデバイスのハンドルを作動させることにより飲料の流れが停止又は強制され得る。
【0036】
飲料チューブは、飲料が自己排出型飲料容器の飲料出口開口部から漏れ得ないように、気密及び液密の態様で飲料容器と接続され得る。
【0037】
前記自己排出型飲料容器の飲料供給チューブは、その外側端部開口部で封止手段を有し、この封止手段は、開口するために除去され、切断され、貫通され、及び/又は、ねじ込まれなければならない。更に、本発明による自己排出型飲料容器は、使用時まで密閉を維持され得、これは、飲料の鮮度及び味を保証する。
【0038】
自己排出型飲料容器は、これが望ましくないにも関わらず、容器が必要なガス圧力を増大させるためのガス供給源と接続され得るようなアダプタを有し得るガス圧入口開口部及び/又はガス圧入口チューブを有し得る。従って、ガス圧入口開口部が、ガス圧供給チューブが接続され得る接続要素を有することが可能となる。ここではアダプタとも呼ばれる接続要素は、好ましくはねじ込み式、スナップ式及び/又は押し込み式の締結部を有する。
【0039】
ガス圧入口開口部は、本発明による紙ベースの飲料容器の上部の中央に配置されることが好ましい。
【0040】
しかしながら、低垂直範囲の製造物を提供するために、自己排出型飲料容器は、ガス圧入口開口部及び/又はガス圧入口チューブを有さないことが好ましい。
【0041】
飲料は、好ましくは炭酸飲料及び最も好ましくはビールである。
【0042】
本発明により用いられた圧縮ガスは、空気、窒素、二酸化炭素及び/又は希ガス、好ましくは少なくとも2つの異なるガスの混合物を有するグループから選択され得る。しかしながら、二酸化炭素が最も好ましい。更に、異なるガスの混合物の使用が好ましい。ガス又はガス混合物は、飲料との相互作用を有さないガスであり得る。即ち、飲料の鮮度又は味に悪影響を及ぼさないだろう。更に、ガス又はガスの混合物は、飲料と混合し得ないか又は少しだけしか混合しないことが好ましい。
【0043】
飲料が直後に消費され得るようにビール等の飲料を飲料容器から強制的に外に出すためにガスがカプセルから一度に解放されるので、カプセル内部のガスは、圧縮された空気であり得る。それ故、解放された空気により飲料が汚染されるという危険性がない。カプセルは、一度に飲料を解放するために飲料容器を開口する時まで空気が飲料と接触し得ないように、圧縮された空気を内部に維持する。
【0044】
二酸化炭素は、飲料に溶けやすく、発泡性の飲料をもたらすので、飲料容器の内部の圧力に依存して、窒素を用いることが好ましい。それ故、非発泡性飲料に関しては、ガスの二酸化炭素が用いられ得ず、窒素又は空気が用いられる。しかしながら、空気は、飲料の鮮度及び風味に影響を及ぼすという欠点をもつ酸素を含有する。それ故、窒素若しくは二酸化炭素又は窒素と二酸化炭素との混合物が、好ましくは、圧力ガスとして用いられる。
【0045】
窒素及び二酸化炭素の混合物が用いられる場合には、窒素の量(mol)が飲料容器内の二酸化炭素の量(mol)よりも高いことが好ましい。更に、二酸化炭素に対する窒素の割合が10:1から1:10及び好ましくは5:1から1:5であることが好ましい。
【0046】
本発明の他の態様は、複数の自己排出型飲料容器及び/又は非自己排出型飲料容器を有する、複数の飲料容器をタップするための飲料回転式分配デバイスに関する。
【0047】
本発明による飲料回転式分配デバイスは、ハウジングを有し、ホルダ要素が、非自己排出型飲料容器及び/又は本発明による自己排出型飲料容器を有する少なくとも2つの飲料容器を受け、固定し、及び、保持するために前記ハウジング内に配置され、当該飲料回転式分配デバイスは、飲料容器から飲料を分配するためのタッピングデバイスと、前記ハウジングが飲料を冷却するための冷却装置として機能するような冷却要素とを有する。
【0048】
本発明による飲料回転式分配デバイスは、消費者がビール等の異なる飲料間において選択し得るように、消費者が例えば本発明による飲料回転式分配デバイス内の複数の異なるタイプの飲料を格納することを可能にする。それ故、ビール分配回転式デバイスは、本発明にとって最も好ましい。
【0049】
概して、本発明は、飲料回転式分配デバイスの少なくとも3つの代替実施形態を提供する。
【0050】
本発明による飲料回転式分配デバイスの第1の代替実施形態は、複数の自己排出型飲料容器のみのために用いられ得る。斯様な飲料回転式分配デバイスは、少なくとも2つの自己排出型飲料容器に適している。更に、飲料回転式分配デバイスは、自己排出型飲料容器が飲料を一度に出すのに十分なガスを含むので、外部のガス圧源を有さない。
【0051】
本発明による飲料回転式分配デバイスの第2の代替実施形態は、複数の非自己排出型飲料容器のみのために用いられ得る。斯様な飲料回転式分配デバイスは、少なくとも2つの非自己排出型飲料容器を受けるのに適している。非自己排出型飲料容器の外へ飲料を出すために、飲料回転式分配デバイスは、外部のガス圧源を必要とする。
【0052】
本発明による飲料回転式分配デバイスの第3の代替実施形態は、複数の自己排出型飲料容器及び複数の非自己排出型飲料容器のために用いられ得る。斯様な飲料回転式分配デバイスは、少なくとも2つの飲料容器を受けるのに適している。非自己排出型飲料容器の外へ飲料を出すために、飲料回転式分配デバイスは、外部のガス圧源を有することを必要とする。
【0053】
外部の圧力源は、ガスカプセル及び/又はガスポンプであり得る。ガスポンプは、飲料容器の外へ飲料を出すために必要とされるガス圧力を生成するための、手動式ガスポンプ、例えばエアポンプである。
【0054】
本発明によれば、ハウジングを備え、保持要素が、非自己排出型飲料容器及び/又は本発明による自己排出型飲料容器を有する少なくとも2つの飲料容器を受け、固定し、及び、保持するために前記ハウジング内に配置される飲料回転式分配デバイスであって、当該飲料回転式分配デバイスは、前記飲料容器から飲料を分配するためのタッピングデバイスと、前記ハウジングが飲料を冷却するための冷却装置として機能するような冷却要素とを有する。
【0055】
飲料分配デバイスは、例えば、参照によりここに組み込まれる、国際公開第2005113345号パンフレット、国際公開第9911561号パンフレット及び欧州特許第1298088号明細書に開示されている。
【0056】
本発明による飲料回転式分配デバイスには、蓋で密閉され得る冷却チャンバが備えられ得る。少なくとも2つの飲料容器は、冷却チャンバに配置され得る。
【0057】
非自己排出型飲料容器の場合において、各容器には、外部のガス源からのガス圧ラインの接続要素に接続可能なガス圧入口開口部が備えられる。蓋の閉鎖において、非自己排出型飲料容器のガス圧入口開口部の接続要素は、蓋の固定が気密接続をもたらし得るように蓋内に配置され得るガス圧ラインのガス圧接続要素とのタイトグリップの係合をもたらし得る。
【0058】
好ましい実施形態によれば、本発明による飲料回転式分配デバイスは、接続タッピングポイントに設けられた自己排出型飲料容器の内部のガス圧を増大させるために手動で作動され得る圧力ポンプを有し得、これにより、ポンプの圧力ラインは、接続タッピングポイントで飲料容器のガス圧入口開口部と接続される。
【0059】
本発明による飲料回転式分配デバイスは、ポンプと接続される上部カバー及び/又はドアを有し得、これにより、上部カバー及び/又はドアの開口又は閉鎖がポンプを作動させる。好ましくは、上部カバー及び/又はドアの前後動作のうち少なくとも1つが、接続された飲料容器を一度に空にするのに十分な、ポンプからのガス圧ストロークを作動させる。
【0060】
しかしながら、自己排出型飲料容器のみのために用いられる本発明による飲料回転式分配デバイスは、ポンプを必要とせず、この場合においては、製造物の垂直範囲が低く維持され得る。
【0061】
保持要素は、少なくとも2つの飲料容器を受けるために、本発明による飲料回転式分配デバイスのハウジング内に配置される。
【0062】
概して、保持要素は、飲料容器を受け、及び/又は、保持する。
【0063】
保持要素は、飲料容器を予め決められた位置に運ぶために、例えば手動で又は電動アクチュエータを介して作動され得る。保持要素は、飲料容器を保持するためのアーム、及び/又は、飲料容器を運ぶためのコンベヤベルトを有し得る。
【0064】
本発明によれば、保持要素は、少なくとも4から10の飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器を受け、固定し、及び/又は、保持することが好ましい。しかしながら、保持要素が、10よりも多い飲料容器、例えば≧10、≧16又は≧20の飲料容器を受け、固定し、及び/又は、保持することも可能である。
【0065】
保持要素は、本発明による飲料分配回転式デバイスのハウジング内に移動可能に取り付けられる。好ましくは、保持要素は、前記ハウジングで枢動可能又はシフト可能に取り付けられる。それ故、保持要素は、飲料分配デバイスの内部の、接続タッピングポイントとも呼ばれる予め決められた位置に飲料容器を運ぶために作動され得る。接続タッピングポイントでは、飲料容器が、飲料を供給するためにタッピングデバイスと接続され得る。
【0066】
しかしながら、本発明によれば、保持要素が、ハウジング内部の予め決められた接続タッピングポイントに、選択された自己排出型飲料容器を運ぶために回転可能であることが最も好ましい。
【0067】
本発明の好ましい実施形態によれば、保持要素の作動は、接続タッピングポイントの飲料容器を他の飲料容器に取り換える。これは、消費者が、空の飲料容器を他のものと取り換えることができ、及び/又は、ビールの銘柄を変えることができるという利点をもつ。
【0068】
より詳細には、本発明による飲料回転式分配デバイス内の保持要素は、第1の飲料容器が接続タッピングポイントで第2の飲料容器に取り換えられ得るように、選択された飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器を、タッピングデバイスに接続されるべきハウジングの内部の予め決められた接続タッピングポイントに運ぶために作動され得る。
【0069】
更に、本発明による飲料回転式分配デバイスは、少なくとも接続タッピングポイントで飲料容器のビールの銘柄を確認するための透明窓を有する。
【0070】
飲料を提供するために、飲料容器は、タッピングデバイスと接続され得る。例えば、飲料容器から延在する飲料チューブは、タッピングデバイスのチャンネルを介して導かれ得る。タッピングデバイスのハンドルを作動させることで、飲料チューブを開くか又は閉じる。例えば、飲料チューブは、タッピングデバイスが閉の位置にある場合にはきつく締め付けら得、タッピングデバイスが開の位置にある場合には開けられ得る。
【0071】
しかしながら、飲料容器の外部に延在する飲料チューブが、タッピングデバイスの作動により閉及び開にされ得るバルブを有することが好ましい。タッピングデバイスは、消費者により手動で作動され得るハンドルを有することが好ましい。しかしながら、飲料の流れは、オン/オフスイッチを作動させることにより開始及び/又は停止され得ることも好ましい。
【0072】
更に、飲料容器は、前記飲料チューブの外側端部に、及び/又は、飲料開口部に設けられたアダプタを有し得る。アダプタは、飲料を供給するためにタッピングデバイスと接続され得る。
【0073】
例えば、蓋の閉鎖において、飲料開口部の、接続要素とも呼ばれるアダプタは、蓋の固定が液密及び気密の接続をもたらし得るように、蓋内に配置され得るタッピングデバイスの飲料ラインの接続要素とのタイトグリップの係合をもたらし得る。
【0074】
本発明の目的の追加の詳細、特徴、特性及び利点は、従属請求項に開示されている。図面、並びに、各図面及び例の以下の説明は、本発明による自己排出型飲料容器及び飲料回転式分配デバイスの例となる好ましい実施形態により示される。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】自己排出型飲料容器である。
【図2a】飲料が充填された自己排出型飲料容器である。
【図2b】ほぼ空の自己排出型飲料容器である。
【図3】内部に圧力カプセルを備えた自己排出型飲料容器である。
【図4】自己排出型飲料容器のための飲料回転式分配デバイスである。
【図5】密閉蓋で手動式ガスポンプを備えた飲料回転式分配デバイスである。
【図6】開いた蓋を伴う図6飲料回転式分配デバイスである。
【図7】飲料容器の円形状構成の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
図1は、ビール等の飲料2を入れる、本発明による自己排出型飲料容器1を示している。自己排出型飲料容器1は、開口部8を通って飲料が前記自己排出型飲料容器1から供給される開口部8で飲料供給チューブ3を受ける飲料出口開口部4を有する。自己排出型飲料容器1は、飲料2を一度に出すのに十分な量の圧縮ガス5を含む。自己排出型飲料容器1の内部の飲料2の充填レベルは、約70体積%であり、圧縮ガスを含むデッドボリュームは、約30体積%である。圧縮ガスは、二酸化炭素と窒素との混合物であることが好ましい。しかしながら、二酸化炭素の量は、ビール等の飲料の味及び炭酸化が同じタイプの一般的な炭酸飲料と同等であるように選択される。
【0077】
図2aは、303mlの総容積6を伴う自己排出型飲料容器1を示している。約80mlのデッドボリュームは、室温(室温=23℃)で約4.3barの圧力を伴う圧縮ガスを有する。自己排出型飲料容器1の内部の飲料2の充填レベルは、約223mlである。飲料出口開口部4は、自己排出飲料容器1の底部に設けられる。図2aに見られるように、自己排出型飲料容器1の内部のガス量は、重力の必要なく前記飲料容器を一度に空にするのに十分である。
【0078】
図2bは、図2aに示されたのと同じ自己排出型飲料容器1を示している。自己排出型飲料容器1は、圧縮ガス5の内部ガス容量が約300mlに膨張された点で図2aのものとは異なり、これは、自己排出型飲料容器1がほぼ空であることを意味する。前記飲料容器の内部の残りのガス圧力は、1.1barであり、ビール等の飲料2を飲料出口開口部4を介して完全に出すのに十分である。
【0079】
図2a及び図2bにおいて、ガスボリュームは、飲料の上面より上にあり、飲料に接触している。
【0080】
図3は、内部にガス圧カプセル7を備えた自己排出型飲料容器を示している。圧縮ガス5は、前記ガス圧カプセル7の内部にある。前記カプセル7は、自己排出型飲料容器の内部のガス圧力が大気圧よりも高い規定されたガス圧力限界まで降下するころには、前記カプセル7の内部に格納された圧縮ガスを解放する。ガス圧カプセル7は、加圧されたガスを解放するために、多孔質構造及び/又はバルブを有し得る。加圧されたガスの膨張により、飲料は、飲料開口部4を介して供給される。飲料開口部4は、飲料チューブ又はラインを介してタッピングデバイス(図示省略)に接続され得る。飲料開口部4は、好ましくは、液密及び気密の態様でタッピングデバイスと接続され得るアダプタを有し得る。自己排出型飲料容器1の飲料開口部4は、使用時まで閉じられ、即ち、例えばタッピングデバイスとの接続時点で開けられることが明らかである。
【0081】
例えば、自己排出型飲料容器1の内部の飲料は、ビールであり、カプセル7の内部の加圧されたガスが二酸化炭素であり得る。バルブの開口部(図示省略)は、ガスの解放が飲料の炭酸化を消費者により受け入れられないレベルに増大させることなく飲料を出すのに十分であるように調節され得る。
【0082】
図4は、ハウジング10を備えた飲料回転式分配デバイス9を示している。ハウジング10は、飲料容器1を取り換えるために開けられ得る上部蓋14で密閉されている。開口可能な上部蓋の代わりに、飲料回転式分配デバイス9は、前部ドア(図示省略)を有してもよい。保持要素11は、少なくとも2つの自己排出型飲料容器1を受け、固定し、及び、保持するためにハウジング10内に配置される。しかしながら、保持要素11は、図7に示されるように、例えば20までの飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器1を受け、固定し、及び/又は、保持してもよい。保持要素11は、前記飲料回転式分配デバイス9のハウジング10から延在するハンドルを有する。第1の飲料容器1aが接続タッピングポイント12で他の飲料容器1bに取り換えられ得るように、選択された飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器1を、タッピングデバイス13に接続されるべきハウジング10の内部の予め決められた接続タッピングポイント12に運ぶために、ハンドルは、保持要素11を回転させるために消費者により作動され得る。飲料回転式分配デバイス9は、自己排出型飲料容器1から飲料を分配するためのタッピングデバイス13と、ハウジング10が飲料を冷却するための冷却装置として機能するような冷却要素(図示省略)とを有する。冷却システム20は、ペルチェ要素と、チャネルシステムを通って冷却剤の流れ25が循環されるチャネルシステムとを有する。
【0083】
図4に示されるように、アダプタ18は、自己排出型飲料容器1bの飲料供給チューブ3の上部開口部に設けられ、該アダプタが飲料供給チューブ3の外側端部を封止し、自己排出型飲料容器1aのアダプタ18がタッピングデバイス13に接続される。自己排出型飲料容器1aのアダプタ18とタッピングデバイス13を接続することで、飲料を供給するためにアダプタ18を開ける。それ故、アダプタ18は、封止要素としてのみ機能する。これは、貫通及び/又は切断が飲料供給チューブ3の上部開口部のアダプタを開けることを意味する。例えば、タッピングデバイス13の、接続要素とも呼ばれるアダプタは、貫通及び/又は切断動作の結果としてアダプタ18を開ける。
【0084】
タッピングデバイス13は、タッピングデバイス13のアダプタ18を上下に移動させるための取っ手19を有し得る。
【0085】
本発明の他の実施形態によれば(図示省略)、自己排出型飲料容器1の飲料供給チューブ3のアダプタは、飲料供給チューブ3の上部開口部を開口又は閉鎖するバルブ機能を有し得る。これは、ほとんど空の自己排出型飲料容器1がガス圧力の損失なく取り換えられ得るという利点を有する。
【0086】
しかしながら、最も好ましいのは、前記飲料容器の底部から上部開口部まで延在する内側部分と上部開口部から外部へ延在する外側部分とを有する飲料供給チューブを伴う自己排出型飲料容器及び/又は非自己排出型飲料容器である。前記飲料供給チューブの外側部分は、タッピングデバイスを介して導かれ得る。これは、衛生上の理由に関して、タッピングデバイスが飲料で汚染されず、クリーニングされる必要がないという利点をもつ。更に、各飲料容器は、飲料供給チューブがいずれもクリーニングされる必要がないように、自己の飲料供給チューブを有する。この種の飲料容器は、既に前述されている。
【0087】
図5は、ハウジング10を備えた飲料回転式分配デバイス9を示している。ハウジング10は、飲料容器1を取り換えるために開けられ得る上部蓋14により密閉されている。保持要素(図示省略)は、少なくとも2つの非自己排出型飲料容器1a,1bを受け、固定し、及び、保持するためにハウジング10内に配置されている。しかしながら、保持要素11は、図7で示されるように、例えば20までの飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器1を受け、固定し、及び/又は、保持してもよい。保持要素11(図示省略)は、前記飲料回転式分配デバイス9のハウジング10から延在するハンドルを有する。ハンドルは、第1の飲料容器1aが接続タッピングポイント12で他の飲料容器1bと取り換えられ得るように、選択された非自己排出型飲料容器1を、タッピングデバイス13に接続されるべきハウジング10の内部の予め決められた接続タッピングポイント12に運ぶために、保持要素11を回転させるために消費者により作動され得る。飲料回転式分配デバイス9は、非自己排出型飲料容器1から飲料を分配するためのタッピングデバイス13を有する。更に、飲料回転式分配デバイス9は、ハウジング10が飲料を冷却するための冷却装置として機能するような冷却要素(図示省略)を有する。図5の飲料回転式分配デバイス9は、更に、圧力ポンプ15を有し、これは、接続タッピングポイント12で非自己排出型飲料容器1の内部のガス圧力を増大させるために手動で作動され得る。これにより、ポンプ15の圧力ライン16は、接続タッピングポイント12で非自己排出型飲料容器1のガス圧入口開口部17と接続される。上部蓋14の開口及び閉鎖は、ガス圧ポンプ15を作動させる。飲料は、接続タッピングポイント12、冷却剤で完全に囲まれるチャンバ23及び飲料チューブ24を介して飲料容器1から供給され、冷却剤が氷水であり得、及び/又は、図4に示されるようなペルチェ要素であり得る冷却要素(図示省略)により冷却剤が冷却される。それ故、図5の冷却システムは、飲料を冷却するための"流水式"冷却器として機能する。
【0088】
図5は、バルブアダプタ18が非自己排出型飲料容器1の飲料開口部4にガス及び液体に係合することを示している。バルブアダプタ18の流路は、圧力解放チャンバ23と接続される。圧力解放チャンバ23は、そのタップに対するタッピングデバイス13の飲料チューブ24と接続される。タップの下降動作は、飲料の流れを開にし、タッピングデバイス13のタップのハンドルの直立位置への上昇動作は、飲料の流れを停止する。飲料チューブ24が氷水等の冷却剤で囲まれるので、飲料が冷却される。
【0089】
図6は、開口蓋14を備えた、図5に示される飲料回転式分配デバイスを示している。
【0090】
好ましくは、上部カバー14の前後動作のうちの少なくとも1つは、接続された飲料容器1aを一度に空にするのに十分な、ポンプ15からのガス圧ストロークを作動させる。
【0091】
図7は、飲料分配デバイス13のサイズに依存する、20の飲料容器の循環構成の上面図を示している。図4,5及び6に示されるような飲料分配デバイス13は、例えば20までの飲料容器を格納する構造であり得る。本発明によれば、前記飲料容器の最大飲料容量は、これらの飲料容器が使い捨てのみのためであるように、約200mlから500ml、好ましくは330mlである。
【0092】
上記で詳述した実施形態における要素及び特徴の特定の組み合わせは、単なる例示である、即ち、これ及び参照により組み込まれた特許/出願における他の技術でのこれらの技術の交換及び置換も明確に意図される。当業者が理解するように、ここで述べられたもののバリエーション、変更及び他の実行は、特許請求の範囲に記載された本発明の精神及び範囲から逸脱することなく生じ得る。従って、上記の説明は、単なる例示によるものであり、限定することを意図するものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲及びそれと同等のものにおいて規定される。更に、説明及び特許請求の範囲で用いられた参照符号は、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を限定するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料を入れる自己排出型飲料容器であって、
飲料出口開口部と、
当該自己排出型飲料容器の内部の前記飲料を一度に出すのに十分な量の圧縮ガスとを有し、
当該自己排出型飲料容器の前記飲料の最大充填レベルが、当該自己排出型飲料容器の総容積の≦90体積%である、自己排出型飲料容器。
【請求項2】
大気圧及び室温に基づいて計算された、当該自己排出飲料容器の内部のガス量は、当該自己排出型飲料容器の前記総容積と比較して、少なくとも≧1.1倍及び≦10倍、好ましくは≧1.3倍、更に好ましくは≧1.5倍、より好ましくは≧2倍、並びに、最も好ましくは≧3倍である、請求項1に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項3】
当該自己排出型飲料容器の内部の23℃での圧縮ガスの圧力は、少なくとも1.5bar、好ましくは≧2bar及び≦10bar、より好ましくは≧3bar及び≦7bar、並びに、最も好ましくは≧4bar及び≦5barである、請求項1又は請求項2に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項4】
当該自己排出型飲料容器の内部の圧縮ガスの容量は、当該自己排出型飲料容器の前記総容積に基づいて、50体積%より少なく及び≧10体積%、好ましくは≦40体積%及び≧15体積%、より好ましくは≦35体積%及び≧20体積%、並びに、最も好ましくは≦30体積%及び≧25体積%である、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項5】
前記圧縮ガスは、前記飲料と直接接触する状態にあり、及び/又は、前記圧縮ガスは、当該自己排出型飲料容器の内部容積内に囲まれたカプセルの内部にあり、これにより、前記カプセルは、当該自己排出型飲料容器の内部のガス圧力が大気圧よりも高い規定されたガス圧力限界に降下するまで、前記カプセルの内部に格納された圧縮ガスを解放する、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項6】
圧縮ガスが当該自己排出型飲料容器に入れられ得るガス圧入口開口部を有し、
好ましくは前記ガス圧入口開口部及び前記飲料出口開口部が、当該自己排出型飲料容器の上部又は底部に互いに対向して配置され、
より好ましくは、前記ガス圧入口開口部及び前記飲料出口開口部は、当該自己排出型飲料容器の上部又は底部の近くに配置され、
最も好ましくは、前記ガス圧入口開口部及び前記飲料出口開口部は、同一のバルブの部分である、請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項7】
前記飲料の少なくとも内部に設けられ、且つ、前記飲料が出される当該自己排出飲料容器の上部に設けられた前記飲料出口開口部と接触して設けられた飲料供給チューブを有し、
好ましくは、前記飲料供給チューブは、当該自己排出型飲料容器の少なくとも上部から底部の近くまで延在し、好ましくは、前記飲料供給チューブの一部が外部に延在する、請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項8】
前記飲料出口開口部及び/又は前記飲料供給チューブの前記出口開口部は、タッピングデバイスが前記飲料を供給するために接続され得るアダプタ及び/又はバルブを有する、請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項9】
当該自己排出型飲料容器は、≧200mlから≦10l、好ましくは≧300mlから6l、更に好ましくは≧500mlから5l、及び、より好ましくは≧700mlから≦3lの量の飲料、好ましくは炭酸飲料、最も好ましくはビールを有する、請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項10】
前記圧縮ガスは、空気、窒素、二酸化炭素及び/又は希ガス、並びに、好ましくは少なくとも2つの異なるガスの混合物である、請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器。
【請求項11】
ハウジングを有し、ホルダ要素が、非自己排出型飲料容器及び/又は請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の自己排出型飲料容器を有する少なくとも2つの飲料容器を受けるために前記ハウジング内に配置される飲料回転式分配デバイスであって、
当該飲料回転式分配デバイスは、前記飲料容器から飲料を分配するためのタッピングデバイスと、前記ハウジングが飲料を冷却するための冷却装置として機能する冷却要素とを有する、飲料回転式分配デバイス。
【請求項12】
前記保持要素は、少なくとも4から10の飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器を受けるように設けられる、請求項11に記載の飲料回転式分配デバイス。
【請求項13】
前記保持要素は、第1の飲料容器が接続タッピングポイントで第2の飲料容器に取り換えられ得るように、選択された飲料容器、好ましくは自己排出型飲料容器を、前記タッピングデバイスに接続されるべき前記ハウジングの内部の予め決められた前記接続タッピングポイントに運ぶために作動され得る、請求項11又は請求項12に記載の飲料回転式分配デバイス。
【請求項14】
前記タッピングデバイスは、前記飲料容器を前記タッピングデバイスと接続するためのアダプタ、好ましくはバルブ要素を有し、
前記タッピングデバイスは、好ましくは、前記タッピングデバイスの前記アダプタを上下に移動させるための取っ手を有する、請求項11〜13のうちいずれか一項に記載の飲料回転式分配デバイス。
【請求項15】
前記タッピングデバイスは、圧力解放チャンバ及び/又は飲料チューブを有する、請求項11〜14のうちいずれか一項に記載の飲料回転式分配デバイス。
【請求項16】
前記保持要素は、選択された自己排出型飲料容器を、前記ハウジングの内部の前記予め決められた接続タッピングポイントに運ぶために回転可能である、請求項11〜15のうちいずれか一項に記載の飲料回転式分配デバイス。
【請求項17】
前記接続タッピングポイントで前記自己排出型飲料容器の内部の前記ガス圧力を増大させるために、手動で作動され得る圧力ポンプを有し、
前記ポンプの前記圧力ラインは、前記接続タッピングポイントで前記飲料容器の前記ガス圧入口開口部と接続される、請求項11〜16のうちいずれか一項に記載の飲料回転式分配デバイス。
【請求項18】
前記ポンプと接続される上部カバー及び/又はドアを有し、
前記上部カバー及び/又はドアの開口又は閉鎖がポンプを作動させ、
好ましくは、前記上部カバー及び/又はドアの前後動作のうち少なくとも1つが、接続された飲料容器を一度に空にするのに十分な、ポンプからのガス圧ストロークを作動させる、請求項11〜17のうちいずれか一項に記載の飲料回転式分配デバイス。

【図1】
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【図2a−2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−527862(P2010−527862A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509935(P2010−509935)
【出願日】平成20年5月26日(2008.5.26)
【国際出願番号】PCT/IB2008/052065
【国際公開番号】WO2008/146237
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】