複数の電子ポーカーテーブルにおいて電子カードゲームを提供するためのシステムおよび方法
第1および第2の電子ポーカーテーブルにおいて複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するためのシステム。それぞれの電子ポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、サーバコンピュータとを有する。テーブルトップは、プレイ面を有する。複数の電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームと、第2の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームとを運営するために、第1の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアと、第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年9月13日に出願された米国特許出願第10/939,772号の一部継続出願であり、また2004年9月16日に出願された米国特許仮出願第60/610,262号の利点を主張するものであり、これらを双方とも、参照によって本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、一般に電子ポーカーテーブルに関し、より詳細には、2つ以上の電子ポーカーテーブルで電子ポーカーゲームを提供するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ゲーミングは、ますます人気が高まっている娯楽の形態である。ゲーム、とりわけ、1人または複数のプレーヤがプレイして、その結果に賭ける、運と技量とを要するゲームを、カジノやその他の場で、あるいはインターネット上でなど、さまざまな方法でプレイすることができる。プレイするために利用できるさまざまな形態のゲームのうち、多くのゲームが、トランプを用いてプレイされる。これらのうち、ポーカーの人気が最も高いことは、おそらく間違いない。
【0004】
伝統的にポーカーは、数人のプレーヤが、52枚で一組のカードから配られる一連のトランプに紙幣、硬貨、あるいはチップを賭けて、テーブルでプレイされる。この一組は、4つのトランプマークから構成され、各トランプマークは、13枚のカードからなる。この形態のポーカーでは、人間のディーラーが、トランプを配ること、賭けを行うこと、フォルド(fold)することなどを含めて、ゲームを調整する必要がある。伝統的なポーカーに伴う問題の1つは、人間/ディーラーのエラーの可能性にさいなまれることである。「社交上の」カードゲーム、特にポーカーにおいては、プレーヤは、順番にディーラーの役割を果たすが、カジノなど、認可された商業用のゲーム施設においては、ディーラーは通常、プレイに参加しない従業員である。したがって、この状況の中で伝統的なポーカーゲームに関連する別の問題は、ディーラーを研修すること、および雇っておくことである。
【0005】
ゲーミングの1つの代替形態が、特にポーカーに関連して、インターネット上で盛んになっている。インターネットゲーミングは、プレーヤにとって多くの選択肢を提供するという点で大きな成功を収めている。具体的には、インターネットゲーミングは、速くて便利であり、登録すること、賭けを行うこと、および支払いを行うことが、インターネットにアクセスできるほとんどあらゆるコンピュータから可能であり、支払いは通常、PayPalなどの支払いサービスを介して手配される。
【0006】
ビデオポーカーやその他のカードゲームは、スロットマシンに似たスタンドアロンのマシンによって提供することもできる。
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−007)
【特許文献2】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−008)
【特許文献3】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−009)
【特許文献4】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−010)
【特許文献5】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−011)
【特許文献6】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−012)
【特許文献7】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−013)
【特許文献8】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−014)
【特許文献9】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−015)
【特許文献10】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−017)
【特許文献11】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−018)
【特許文献12】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−019)
【特許文献13】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−020)
【特許文献14】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−021)
【特許文献15】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−022)
【特許文献16】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−023)
【特許文献17】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−024)
【特許文献18】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−025)
【特許文献19】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−026)
【特許文献20】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−027)
【特許文献21】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−028)
【特許文献22】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−029)
【特許文献23】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−030)
【特許文献24】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−031)
【特許文献25】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−032)
【特許文献26】米国特許出願第10/939,772号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
インターネット型およびスタンドアロン型のゲームに関する1つの大きな欠点は、人間の要素が欠けていることである。多くの人々は、他のプレーヤとポーカーをプレイする方を好む。その理由の一部は、「生きた」ゲーミングに付きもののドラマである。人間どうしがお互いに直接競い合ったときに、より高いレベルの競争が存在することは疑いない。ゲーム施設においては、経験豊かなプレーヤは、戦略に磨きをかけて、他のプレーヤの動きからそれらのプレーヤの意図を読み取ろうと努めており、またプレイのスタイルをより競争性の高いものにしようと努めている。
【0009】
プレーヤがお互いに競争できるようにする一方でディーラーおよび物理的なカードの存在を排除する電子ポーカーゲームなどの電子カードゲームが提供されている。しかし電子カードに関連する1つの問題は、通常はプレーヤのすぐそばのモニタ上に表示されるそれぞれのプレーヤのカードの秘密性を保持することである。一般に従来技術は、何らかのタイプのシールドまたはその他の物理的なバリアを提供することによって、この問題に対処している。しかし、これらのタイプのデバイスは、いくつかの固有の問題を有しており、プレーヤのカードを見ることができる場所に立たれると、容易に効力を失ってしまう。さらに、これらのデバイスは大型であり、モニタから上に突き出る傾向がある。これによって、周囲の全体的な外観が損なわれ、プレーヤの気が散るおそれがある。
【0010】
本発明は、上述の問題のうちの1つまたは複数を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様においては、第1および第2の電子ポーカーテーブルにおいて複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するためのシステムが提供される。それぞれのポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、サーバコンピュータとを有する。テーブルトップは、プレイ面を有する。複数の電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームと、第2の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームとを運営するために、第1の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアと、第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。
【0012】
本発明の第2の態様においては、複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するためのシステムが提供される。このシステムは、第1の複数の電子ポーカーテーブルと、第2の複数の電子ポーカーテーブルとを含む。それぞれのポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアとを含む。このシステムは、サーバコンピュータをさらに含む。それぞれのテーブルトップは、プレイ面を含む。電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤと対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1および第2の複数の電子ポーカーテーブル上でポーカーゲームを運営するために、第1および第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアに結合されている。
【0013】
本発明の第3の態様においては、ある方法が、第1および第2の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供する。それぞれのポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、サーバコンピュータとを有する。テーブルトップは、プレイ面を有する。複数の電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアと、第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。この方法は、サーバコンピュータによって第1の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームを運営するステップと、サーバコンピュータによってプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームを運営するステップとを含む。
【0014】
本発明の第4の態様においては、複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するための電子ポーカーテーブルが提供される。この電子ポーカーテーブルは、テーブルトップと、プリンタと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、ゲームコンピュータとを含む。電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、電子ポーカーゲームを運営し、プレーヤの中から勝者を決定して、その勝者にポットを与えるために、またプレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷するために、プリンタと、複数の電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。
【0015】
本発明の第5の態様においては、電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供する方法が提供される。この電子ポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、ゲームコンピュータとを含む。テーブルトップは、プレイ面を有する。電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。この方法は、ゲームコンピュータによって電子ポーカーゲームを運営し、プレーヤの中から勝者を決定して、その勝者にポットを与えるステップと、プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷するステップとを含む。
【0016】
本発明のその他の利点は、添付の図面と併せて考察しながら以降の詳細な説明を参照することによってよりよく理解するにつれて、容易に理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図面を参照すると、実施中には、本発明は一般に、電子ポーカーなどの電子カードゲームを提供するための、およびそうした電子カードゲームに関連するシステム10および方法に関する。特に図1を参照すると、システム10は、カジノ12などのゲーミング環境内に設置するように設計されている。通常、そのようなゲーミング環境12は、ポーカールームまたはポーカーエリア14など、カジノ12内の専用または指定のエリアであり、たとえば手すり16によって区切られている。上述のものは、システム10を使用できる1つの可能な実装形態や場所を指しているが、本発明は、そのようないかなる場所や実装形態にも限定されるものではない。このシステムのその他の詳細は、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)、(特許文献6)、(特許文献7)、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)、(特許文献12)、(特許文献13)、(特許文献14)、(特許文献15)、(特許文献16)、(特許文献17)、(特許文献18)、(特許文献19)、(特許文献20)、(特許文献21)、(特許文献22)、(特許文献23)、(特許文献24)、および(特許文献25)の中で見つけることができ、これらを参照によって本明細書に組み込む。
【0018】
図示されている実施形態においては、システム10は、電子チップおよび電子トランプを利用して、複数のプレーヤによってプレイするための自動化されたカードゲームを提供する。本発明の一態様においては、人間のディーラーは必要とされない。システム10は、すべてのディーラー機能を取り扱うことができる。
【0019】
システム10は、あらゆるカードゲームのあらゆるバリエーションまたはバージョンをプレイするために使用することができる。しかし、考察の目的から、Texas Hold’emとして知られるポーカーのバージョンを実施する上で使用するために適合されたものとして、システム10について説明する。
【0020】
本発明の一態様においては、システム10は、プレーヤを座席に割り振ること、電子チップを提供すること、賭け金を受け付けること、および勝ったプレーヤにポットを与えることを取り扱うことができる。システム10は、一組の電子トランプを電子的にシャッフルし、その電子トランプをプレーヤに、すべての共通カードを電子カード/ポーカーテーブル18に配る。システム10は、プレーヤが賭けを行うこと、フォルドすること、コールすることを取り扱うこともでき、また誰の順番かに基づいて、そのような行為を制限することができる。
【0021】
本発明の別の態様においては、システム10内のカード/ポーカーテーブル18は、ネットワーク化されて、1つまたは複数のサーバ(以降を参照されたい)に接続される。このサーバは、プレーヤを追跡把握すること、チケットで出入りして(現金を伴わずに)賭けを行うこと、プレーヤを特定のテーブルの座席に割り振ること、トーナメントプレイ、(テーブルをオンにすること、およびオフにすること、ならびにテーブルパラメータを修正することを含む)テーブルのセットアップ、および累積型のジャックポットを実施するために、および容易にするために使用することができる。
【0022】
図示されている実施形態に示されているように、システム10は、複数の電子ポーカーテーブル18を含む。図1に示されている実施形態においては、システム10は、5つの電子ポーカーテーブル18を含むが、本発明は、電子ポーカーテーブルの具体的な個数に限定されるものではない。
【0023】
本発明の第1および第2の実施形態による、ポーカーテーブル18のテーブルトップ20の簡単で代表的なレイアウトが、それぞれ図2および図3に示されている。
【0024】
図2に示されているテーブルトップ20の上面図においては、テーブルトップ20は、プレイ面22と、複数の電子プレーヤ対話エリア24とを含む。図示されている実施形態においては、ポーカーテーブル18は、一度に最大で10人のプレーヤが着席することができ、したがって、10個の電子プレーヤ対話エリア24A〜24Jを含む。
【0025】
図3(同様の要素は、同じ参照番号を用いてラベル付けされている)に示されているテーブルトップ20の上面図においては、テーブルトップ20は、プレイ面22と、複数のEPIA(electronic player interaction area)24とを含む。図示されている実施形態においては、ポーカーテーブル18は、一度に最大で10人のプレーヤが着席することができ、したがって、10個の電子プレーヤ対話エリア24を含む。テーブルトップ10はまた、CDA(central or common display area)26を含む。
【0026】
一実施形態においては、個々の電子プレーヤ対話エリア24は、特定の電子プレーヤ対話エリア24A〜24Jに割り振られたプレーヤに直接ゲーム情報を伝達するために、およびプレーヤからの対話や入力を遂行するためのプレーヤユーザインターフェース(以降を参照されたい)を実装するために使用される。中央/共有ディスプレイエリア26は、すべてのプレーヤに情報を表示するために使用される。
【0027】
たとえば一実施形態においては、システム10は、Texas Hold’emとして知られるポーカーのバージョンをプレイするために使用される。Texas Hold’emにおいては、それぞれのプレーヤは、複数のカード、たとえば2枚のカードを、数字の面を下にして配られる。これらは、プレーヤの「ホール」カード28として知られている。複数のカード、たとえば3枚または5枚のカードが、数字の面を上にして配られ、共有ディスプレイエリア26内に表示される。これらは、共通カード30として知られている。したがってプレーヤのハンドは、プレーヤのホールカード28と、共通カード30とを含む。それぞれのハンドの終わりに、残っているプレーヤのうちで、自分のハンドが最も役の高いポーカーのハンドになっているいずれかのプレーヤが、ポーカーのそのラウンドまたはハンドの勝者である。
【0028】
本発明の一態様においては、ホールカード28は、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24上に数字の面を下にして表示され、共通カードは、中央ディスプレイエリア26内に表示される。ホールカード28は、第1の所定の比率で表示され、共通カード30は、第2の所定の比率で表示される。この第1および第2の所定の比率は、標準的なサイズのトランプまたは所定のデフォルトサイズの比率として表すことができる。一実施形態においては、第1の比率と第2の比率は同じである。別の実施形態においては、第1の比率と第2の比率は異なる。たとえば、第1および第2の比率は、共通カード30がホールカード28よりも大きく表示されるように定義することができる。
【0029】
一実施形態における図6、図7、および図8を参照すると、電子プレーヤ対話エリア24は、タッチスクリーンディスプレイ32など、別々のディスプレイデバイスを使用して実装されている。それぞれのディスプレイ32は、取り外し可能なモジュール34内に格納することができる。
【0030】
モジュール34は、完全に機能が整備されたコンピュータを組み込むことができる。このコンピュータは、Windows(登録商標)XPやWindows(登録商標)CE(双方とも、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから市販されている)などのオペレーティングシステムを実行できるプロセッサを含む。一実施形態においては、モジュール34は、プレーヤのIDカード(図示せず)を読み取るためのカードリーダ36を含む。
【0031】
図示されている実施形態においては、モジュール34は、タッチスクリーンディスプレイ32がテーブルトップ20と平行になるようにテーブルトップ20内に取り付けられている。しかしタッチスクリーンディスプレイ32は、テーブルトップ20に対して角度をもたせて取り付けることもできる。あるいは、モジュール34を調整可能にして、タッチスクリーンディスプレイ32を見る角度を調整可能にすることもできる。
【0032】
一実施形態においては、中央ディスプレイエリア26は、LCD、またはプラズマモニタ、あるいは類似のデバイスなど、別個のディスプレイ内に実装される。
【0033】
テーブルトップの残りの部分は、フェルト、すなわちより具体的には、緑色、青色、または赤色のフェルトなどの生地で覆うことができる。その生地上には、ロゴ、ゲーム情報、またはその他の情報を印刷することができる。
【0034】
ある代替実施形態においては、電子プレーヤ対話エリア24および中央ディスプレイエリア26は、テーブルトップの大きな部分を占める単一のディスプレイ内に実装することができる。電子プレーヤ対話エリア24および中央ディスプレイエリア26は、仮想の境界線によってテーブルトップ20の残りの部分から分けて配置することができる。電子プレーヤ対話エリア24および中央ディスプレイエリア26の周囲のディスプレイのエリアを使用して、標準的なポーカーテーブルのテーブルトップに似せることができ、たとえば緑色のフェルトなど、生地のイメージを表示することができる。さらに、テーブルトップ20および/または電子プレーヤ対話エリア24上に、ロゴ、ゲーム情報、その他の情報、広告、お知らせ、画像、映像、あるいはその他の情報を表示し、回転させ、循環させ、あるいは一定の時間間隔にわたって表示することができる。
【0035】
以降で考察するように、システム10およびポーカーテーブル18は、電子的ではあるが、非電子的なポーカーテーブルを備えた標準的なポーカールームの全体的な感覚および雰囲気を伝え、保つように設計されている。それぞれの電子ポーカーテーブル18は、複数のポーカーチェア40によって囲まれている。ポーカーチェア40の数は、電子ポーカーテーブル18上の電子プレーヤ対話エリア24の数と等しい。
【0036】
図示されている実施形態において、とりわけ図6および図7を参照すると、ポーカーテーブル18は、楕円形の形状を有し、最大人数のプレーヤが着席することができる。たとえばポーカーテーブル18は、最大で7人、8人、9人、10人、あるいは11人のプレーヤが着席できるサイズとすることができるが、本発明は、いかなる特定のサイズのポーカーテーブルにも限定されるものではない。上述のように、テーブルトップは、電子プレーヤ対話エリア24と、(提供されている場合は)中央/共有ディスプレイエリア26との間が、緑色のフェルトや、その模擬形態などの生地によって覆われている。ポーカーテーブルは、1つまたは複数の基部42を含み、この基部42には、1つまたは複数の脚44が連結されている。脚44は、テーブルトップを支えている。手すりまたはバンパー46が、テーブルトップ20の外周を取り囲んでいる。
【0037】
特に図4および図5を参照すると、上述のように、システム10は、1つまたは複数の電子ポーカーテーブル18を含むことができる。本発明の一態様においては、ポーカーテーブル18は、たとえばイーサネット(登録商標)ネットワーク48を使用して、すべてネットワーク化される。1つまたは複数のサーバ50を使用して、システム10のための機能を提供することができる。たとえばサーバ50を使用して、さまざまな機能を実行することができ、それらの機能としては、下記のものが含まれるが、これらには限定されない。
−ゲーム上でテーブル18を始動および停止させること、
−データおよびプレーヤを追跡把握すること、
−現金を伴わずに賭けを行うこと、
−テーブルパラメータを定義および修正すること(テーブル18をオンにすること、およびオフにすること、テーブル18においてプレイされるポーカーゲームを設定すること、賭けのパラメータを設定することなどを含む)、
−(店の取り分、すなわちレーキを含む)ジャックポットを規定および管理すること、
−累積型のジャックポットを規定および管理すること、
−プレーヤのための待ち行列を確立および管理すること、ならびにプレーヤをその待ち行列から座席および/または特定のテーブルに割り振ること、ならびに
−トーナメントプレイを確立および管理すること(プレーヤの座席を割り振ること、テーブルをたたむことなどを含む)。
【0038】
特に図5を参照すると、一実施形態においては、それぞれのテーブル18は、10個の電子プレーヤ対話エリア24を含み、これらの電子プレーヤ対話エリア24は、コンピュータベースのモジュール34内に実装されている。それぞれのモジュール34は、ネットワーク48を通じてサーバ50に接続されている。図示されているように、Windows(登録商標) XP上で作動するパーソナルコンピュータなど、別のコンピュータ52を、ネットワーク48を通じてサーバ50に接続することもできる。PC52の主要な機能は、中央ディスプレイエリア26のコントロールおよび駆動とすることができる。
【0039】
一実施形態においては、サーバ50は、テーブル18のそれぞれの上でポーカーゲームを実行する。モジュール34の主要な機能は、電子プレーヤ対話エリア24を作動して、ユーザインターフェースを表示および作動することである。
【0040】
別の実施形態においては、ポーカーゲーム、またはポーカーゲームの一部をモジュール34および/またはコンピュータ52によって実行または作動することができる。
【0041】
本発明の別の態様においては、システム10は、プレーヤアカウントに基づく現金入出システムを実装する。システム10は、それぞれのプレーヤごとにユーザアカウントを作成する。プレーヤ用にアカウントが確立されると、そのプレーヤは、関連付けられたPIN(personal identification number)を有するPlayer Cardを発行される。プレーヤは、Player Cardを発行されると、自分のアカウントに入金することができる。Player Cardは、テーブル18におけるプレーヤを識別するために使用される。プレーヤは、現金をケージに持ち込むことによって自分のアカウントに入金することができ、ケージでは、現金が受け入れられ、プレーヤのアカウントに入金される。印刷されたレシートが、プレーヤに与えられ、またカジノ12によって保存される。電子チップをテーブル18へ持ち込むために、プレーヤは、座席に座り、自分のPlayer Cardを機械に通し、自分のPINを入力する。システム10は、プレーヤにそのプレーヤのアカウントの残高を知らせ、そのプレーヤがアカウントの残高のすべてまたは一部を電子チップに変換してゲームに持ち込むことができるようにする。
【0042】
特に図13Aを参照すると、ソフトウェアの観点から、システム10は、ゲームエンジン82、テーブルサーバ84、テーブルクライアント86、プレーヤクライアント88、テーブルマネージャー90、およびケージマネージャー92という6つのプログラムグループを使用して実装することができる。テーブルサーバ84は、ネットワーク通信、コントロール、および認証、ならびにテーブル間での機能(座席の予約、複数テーブルにわたるトーナメント)を実行する。ゲームエンジン82は、電子ポーカーゲームを管理し、すべてのゲーム機能、たとえば、電子トランプの一組を作成すること、配ること、賭けを行うこと、勝者を決定すること、およびポットを与えることを担当する。テーブルクライアント86は、中央ディスプレイエリア26のためのグラフィカルなコントロールである。プレーヤクライアント90は、電子プレーヤ対話エリア24のためのユーザインターフェースと、プレーヤの入力、およびそのプレーヤの入力からテーブルクライアントサーバへの通信を取り込むためのロジックとを実装している。テーブルマネージャー88は、ユーザパラメータ、ネットワークパラメータ、およびゲームパラメータを設定するための、ゲームを開始、一時停止、および終了するための、ならびにゲームのアクティビティーをモニタして、システムまたはユーザが作成した警告に対応するためのユーザインターフェースを含む。ケージマネージャー92は、プレーヤアカウントを作成して入金するための、およびPlayer Cardを作成するための機能を提供する。
【0043】
図9および図10を参照すると、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24は、プレーヤインターフェース54を実装している。プレーヤインターフェース54は、(上述のように)テーブルトップ20上に、またはモジュール34内に実装することができる。別の実施形態においては、プレーヤインターフェース54は、PDA(personal data assistant)などのハンドヘルドデバイス58上に実装することができる。
【0044】
プレーヤインターフェース54は、(図9および図10に示されているように)グラフィカルな性質のものとすることもでき、あるいはシンプルなテキストのフォーマットなど、その他の形態をとることもできる。一実施形態においては、電子プレーヤ対話エリア24は、電子ポーカーテーブル56のグラフィカルな表示や、テキストインターフェースなど、いくつかのプレーヤインターフェース54の間で選択を行うオプションをプレーヤに提供する。
【0045】
図9および図10に戻ると、一実施形態においては、プレーヤインターフェース54は、ポーカーテーブル56のグラフィカルな表示を含む。ポーカーゲーム内のそれぞれのプレーヤは、ユーザグラフィック/アイコン62によって表すことができ、このユーザグラフィック/アイコン62は、それらのプレーヤの名前、ならびにそれらのプレーヤのチップの合計を記載することができる。現在のハンドのポットは、チップの(1つまたは複数の)山64および/または現在のポットの値を表す数字66によって、ポーカーテーブル56の中央に表すことができる。ポットに対するそれぞれのプレーヤの拠出金額は、チップの(1つまたは複数の)山68および/またはそれらのプレーヤのユーザグラフィック62の隣の数字70によって表すことができる。
【0046】
プレーヤインターフェース54は、一連のプレーヤオプションボタン72、および一連のゲームボタン74を含むこともできる。プレーヤオプションボタン72は、たとえば着席ボタン72A、退席ボタン72B、およびオプションボタン72Cを含むことができる。一般に、いずれの時点においても、着席ボタン72Aおよび退席ボタン72Bのうちの一方のみがアクティブになる。オプションボタン72Cによって、プレーヤは、オプションメニュー/スクリーン(図示せず)にアクセスすることができ、このオプションメニュー/スクリーンによって、プレーヤは、たとえばプレーヤインターフェース54のさまざまなフォーマットの間で選択を行うことなどのために、プレーヤインターフェース54の特定のパラメータを修正することができる。一連のゲームボタン74によって、プレーヤは、ゲームのプレイ中に自分のゲームプレイに関する意思決定をシステム10に伝えることができる。ゲームボタン74は、フォルドボタン74A、コールボタン74B、およびレイズ(raise)ボタン74Cを含むことができる。これらは通常、ポーカーゲーム内でプレーヤの順番が来ているときにのみアクティブになる。一実施形態においては、ボタン72は、タッチスクリーンディスプレイデバイス32上に実装される。ある代替実施形態においては、ボタン72は、電気機械式のスイッチまたはボタン(図示せず)において具体化される。
【0047】
一実施形態においては、プレーヤインターフェース54は、コミュニティーカード30を含むこともできる。プレーヤインターフェース上に表示することができるその他の情報としては、いま順番が来ているプレーヤを示すインジケータ、それぞれのプレーヤごとのチップの合計、数字の面が上になっている他のプレーヤのすべてのカード、および/または広告などのプレーヤへのメッセージが含まれるが、これらには限定されない。
【0048】
本発明の別の態様においては、プレーヤインターフェース54は、電子トランプ76(図12を参照されたい)のうちの1つまたは複数のグラフィカルな表示を含む。それぞれの電子トランプ76は、表面76Aおよび裏面76Bを有する。それぞれのカードの裏面76Bは、裏面76Bを見ているときにカードを見分けることができないように同一のパターンまたはイメージを有する。電子トランプ76は通常、標準的なトランプの1セットすなわち一組のうちの1つである。この一組は、52枚のカードの標準的な一組とすることができ、それぞれのカードは、1つの値を有する。この値は、2つの構成要素であり、第1の構成要素は、2〜エースのうちの1つであり、第2の構成要素は、4つのトランプマーク(ハート、ダイヤ、クラブ、スペード)のうちの1つである。それぞれのカードの値は、それぞれのトランプ76の表面76A上に示されている。
【0049】
トランプの裏面76B上に表示されるイメージは、ロゴ、(所定のイメージのセットから選択された)無作為のイメージとすることもでき、あるいはプレーヤに向けた広告とすることもできる。このイメージは、映像を含むことができる。一実施形態においては、トランプの裏面76B上に表示されるイメージは、所定のイメージのセットの中で循環させることができる。このイメージは、ユーザによって選択可能とすることができ、このユーザは、プレーヤまたはカジノの従業員とすることができる。
【0050】
一実施形態においては、1つまたは複数の電子トランプ76は、電子ポーカーゲームにおけるプレーヤの(1つまたは複数の)ホールカードである。しかし電子トランプ76は、プレーヤのカードをコントロール可能に表示する/隠すことが望ましいあらゆる種類の電子カードゲームにおいて使用することができる。したがって、以降では電子ポーカーゲームという状況の中で(より具体的には、Hold’emスタイルのポーカーゲームにおけるプレーヤのホールカードに関して)本発明を説明しているかもしれないが、本発明は、そのようなカードゲームに限定されるものではない。
【0051】
物理的なカードを用いたトランプゲームにおいて、プレーヤのカードが「数字の面を下にして」配られて他のどのプレーヤにも見られない場合に、プレーヤは、いくつかの方法で自分のカードを他のプレーヤから見えないようにしたままで、自分のカードを見ることができる。たとえばプレーヤは、カードを持ち上げて自分の体に近づけ、カードを広げ、カードを自分の両手で隠すことができ、したがってそのプレーヤのみが、自分のカードの数字の面を見ることができる。あるいはプレーヤは、数字の面を下にしてカードをテーブル上に残し、カードを自分の両手で隠しながら、1つの側面または角を持ち上げて、数字の面の少なくとも一部が見えるようにすることもできる。
【0052】
コントローラ(すなわち、モジュール34、パーソナルコンピュータ52、ハンドヘルドデバイス58、サーバ50、またはそれらの組合せのいずれか)は、プレーヤインターフェース54をコントロールし、すなわち、電子プレーヤ対話エリア24上に表示されるプレーヤインターフェース54の情報コンポーネントをコントロールし、(利用されている場合には)タッチスクリーンディスプレイデバイス32上の接触を検知し、それらの接触をトリガーの事象または接触の事象(以降を参照されたい)として解釈する。以降で考察するように、コントローラ24、52、58、50は、プレーヤの(1つまたは複数の)ホール電子トランプを表示することや見えなくすること(隠すこと)をコントロールすることができ、それによってプレーヤは、カードを他のプレーヤから見えないようにしながら、それらのカードをコントロール可能に表示し、見ることができる。したがってプレーヤは、まるで物理的なトランプを用いてプレイしているときのように、自分のカードを見せる前に、それらのカードを自分の片手または両手で隠す機会を有する。
【0053】
プレーヤの(1つまたは複数の)ホール電子トランプをコントロール可能に表示する/見えなくするためのシステムおよび方法は、2004年9月13日に出願された(特許文献26)に開示されており、これを参照によって本明細書に組み込む。
【0054】
本発明の一態様においては、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24が、プレーヤに割り振られる。プレーヤがテーブル18の特定の座席に割り振られると、関連付けられているEPIA24を非アクティブな状態またはロックされた状態にセットすることができ、割り振られたプレーヤの名前を表示することができる。EPIA24がロックされると、割り振られたプレーヤは、EPIA24にログインしなければならない(以降を参照されたい)。
【0055】
プレーヤがログインすると、EPIA24はアクティブになり、プレーヤインターフェース54が表示される。また、EPIA24がアクティブであるため、プレーヤは、テーブル12でプレイされているゲームに参加するか、または観戦するか、あるいはオプションボタン72Cを作動させることによって任意の利用可能なオプションを調整/修正することができる。
【0056】
上述のような一実施形態においては、EPIA24は、別個のまたはモジュール式のコンピュータ34を使用して実装することができる。一実施形態においては、モジュール式のコンピュータ34は、ディスプレイ32を含み、このディスプレイ32は、タッチスクリーンディスプレイ32とすることができる。タッチスクリーンディスプレイ32は、ゲームのプレイに関する情報(テキストおよび/またはグラフィックス)を表示し、ユーザの入力用にEPIA24上にボタンや選択可能なエリアを実装する。
【0057】
プレーヤは、EPIA24を通じてシステム10またはテーブル18にログインすることができる。一実施形態においては、プレーヤは、プレーヤトラッキングカード(player tracking card)を使用してシステム10にログインすることができる。プレーヤは、自分のプレーヤトラッキングカードをカードリーダ36に挿入するか、または通す。EPIA24は、付属のキーパッド、またはタッチスクリーンディスプレイデバイス32上に実装されているキーパッドにPINを入力するように要求することもできる。別法として、または追加として、プレーヤは、センサおよびRFIDカードまたはチップによって感知される指紋などのバイオメトリックパラメータ(biometric parameter)を使用してログインすることができる。
【0058】
本発明の一態様においては、EPIA24は、サウンド生成デバイスを含み、このサウンド生成デバイスは、EPIA24に割り振られているプレーヤに聞こえるサウンドを生成するために使用される。サウンド生成デバイスは、イヤフォン、もしくはヘッドフォン、あるいは1つまたは複数のスピーカとして実装することができる。生成されたサウンドは、システムサウンドまたはプレーヤサウンドとして分類することができる。システムサウンドは、他のプレーヤおよびプレーヤ以外の人を含むすべての人によって聞かれることを意図しているサウンド、またはそのように聞かれることに適しているサウンドを含む。プレーヤサウンドは、そのプレーヤによって聞かれること(ただし、必ずしもそのプレーヤだけとは限らない)を意図しているサウンドを含む。システムサウンドの例としては、カードをシャッフルする音、カードを配る音、ポットにチップを投げ込む音を模したサウンドや、ジャックポットを勝ち取ったことに関連するサウンドを含むことができる。プレーヤサウンドは、プレーヤの順番の注意喚起や表示、あるいはゲームの制限時間が設けられている場合には、残っている時間や、時間がなくなりつつある旨の表示を含むことができる。プレーヤ専用サウンドは、そのプレーヤだけが聞くことのできるサウンド、またはそのプレーヤだけが聞くべきサウンドであり、そのプレーヤのホールカード、またはそのプレーヤの最も役の高いハンド、あるいはそのプレーヤのハンドに関する勝利の確率を表す聴覚に訴えるシグナルを示すことができる。
【0059】
本発明の別の態様においては、EPIA24は、タッチスクリーンディスプレイデバイス32を介して実装することができる。これらのデバイス32は、1つのモジュール内で1つのコンピュータと一体化することができる。あるいは、これらのタッチスクリーンデバイス32は、別々のコンピュータ、もしくはテーブル18のコンピュータ52、またはサーバ50によってコントロールされる別々のデバイスとすることもできる。
【0060】
カジノのポーカールームなど、多くのゲーミング環境12においては、それぞれのポットの一部または一定割合は、ポーカーゲームを運営するための店へ回る。ポットのこの部分は、レーキとして知られている。一実施形態においては、現在のポットに対応するレーキの金額は、それぞれのEPIA24上に表示される。レーキは、金額として表示することができ、電子チップのグラフィカルな表示を含むことができる。
【0061】
本発明の一態様においては、システム10は、電子チップおよび電子トランプの双方を利用する。一実施形態においては、EPIA24は、チップのグラフィカルな表示、および/またはテーブルにおけるそれぞれのプレーヤに残っているチップの総額を示す金額を含むことができる。さらにEPIA24は、チップのグラフィカルな表示、および/または現在のポットを示す金額を含むことができる。ポットは、ポーカーテーブルのグラフィカルな表示の中央に表示することができる。
【0062】
一実施形態においては、それぞれのEPIA24は、コミュニティーカードのグラフィカルな表示をポーカーテーブルのグラフィカルな表示の中央に含むこともできる。他のプレーヤのカードのグラフィカルな表示を(現在のハンドの最中には数字の面を下にして、ハンドの終わりには数字の面を上にして)表示することもできる。
【0063】
上述のように、システム10は、プレーヤが、開いているEPIA24に、または自分が割り振られたEPIA24にログインするように要求することができる。このログインは、(上述のように)さまざまな方法で行うことができる。しかしプレーヤのIDが確立されると、そのプレーヤは、プレーヤアカウントにアクセスし、アカウントの残高を使用してチップを購入することができる。さらに、テーブルにおけるプレーヤのプレイに関する情報を追跡把握して、プレーヤのアカウントに記録することができる。
【0064】
EPIA24には、(上述のような)サウンドまたはその他のシグナルをプレーヤに提供するためのイヤフォンまたはヘッドフォンを提供することができる。
【0065】
本発明の一態様においては、(上述のような)EPIA24によって提供されるサウンドは、模擬音声を使用して提供される。
【0066】
本発明の一態様においては、このシステムは、「TITO」(すなわち、Ticket−In Ticket−Out。以降を参照されたい)などのキャッシュレスシステムを利用することができる。
【0067】
一実施形態においては、システム10は、それぞれのプレーヤがプレーヤアカウントを有することを要求する。プレーヤアカウントは、関連付けられた残高を有することができ、この残高は、プレーヤによって預けられた資金の額に基づく金額、および/またはポーカーもしくはその他の何らかのゲームを通じてプレーヤが集めたすべての獲得金額を含む。プレーヤは、EPIA24によって識別されると、金額をダウンロードし、プレイするためのチップを購入することができる。
【0068】
あるいは(たとえばバーコードを備えた)チケット、磁気カード、RFIDカード、またはその他の何らかのメディア(これらをTICKETと総称する)をEPIA24、テーブル18内に、またはキオスクにおいて挿入することができる。TICKETは、その上に印刷および/またはコード化されている、あるいはシステム10内のTICKETに関連付けられている関連する値を有することができる。
【0069】
さらにプレーヤは、テーブル18を離れようと決めると、自分が持っている残りのすべてのチップをすぐに換金して、自分のプレーヤアカウントに保管し、および/または新たなTicketを作成することができる。
【0070】
本発明の別の態様においては、それぞれのEPIA24は、いま行為を行う順番は誰であるかを表示することができる。EPIA24に割り振られているプレーヤの順番である場合には、EPIA24は、そのプレーヤの名前の隣に、またはEPIA24上の任意の場所に、アイコンなどの適切なシグナル、ビープ音や音楽的な発信音などのサウンド、および/または音声メッセージを提供することができる。別のプレーヤの順番である場合には、EPIA24は、誰の順番であるかを、アイコンおよび/または点滅する文字によって、たとえばそのプレーヤの名前の隣に表示することができる。
【0071】
上述のように、EPIA24は、一式のプレーヤオプションボタン72を含み、これらのプレーヤオプションボタン72によって、プレーヤは、自分の順番の最中に、賭けを行うこと、フォルドすること、コールすることなどの適切なアクションを起こすことができる。一実施形態においては、EPIA24は、プレイしているゲームのルールを前提として、それらのボタン72のうちで現在の順番の最中に適したものだけをアクティブにする。たとえば、特定のゲームに関して最大限度のレイズが既に行われている場合には、賭けすなわちレイズボタンは非アクティブになる。さらに、そのプレーヤの順番ではないときには、ボタン72のすべてが非アクティブになる。
【0072】
上述のように、それぞれの座席またはEPIA24は、特定のプレーヤに割り振られる。プレーヤには、待ち行列システムを使用して電子待機リストの座席を割り振ることもでき、あるいはシステム10を使用してカジノの従業員によって割り振りを行うこともできる。しかし状況によっては、プレーヤは、座席を替えること、または別のテーブルへ移ることを望むかもしれない。たとえば、別の1人または複数のプレーヤがテーブルを去って、そのテーブルに少数のプレーヤが残り、プレーヤが、その少数のプレーヤとテーブルでプレイしたくない場合には、そのプレーヤは、EPIA24を通じて別の座席の割り振りを要求することができる。
【0073】
本発明は、(上述のように)プレーヤのホールカードを表示する方法および/または見えなくする方法を含む。追加として、または別個に、EPIA24は、プレーヤの現在のハンドおよびコミュニティーカードに基づいて勝利の確率の表示を提供するように適合することができる。勝利の確率は、文字によって、たとえば55%といった具合に、および/またはグラフィカルに、たとえば円グラフや棒グラフによって表示することができる。勝利の確率は、ホールカードに関連付けられている同じトリガー事象を使用してトリガーし、表示することができる。あるいは、EPIA24上の別の場所に触れる事象など、別個のトリガー事象を使用して、勝利の確率を表示することもできる。
【0074】
本発明は、(上述のように)プレーヤのホールカードを表示する方法および/または見えなくする方法を含む。追加として、または別個に、EPIA24は、プレーヤの現在のハンドおよびコミュニティーカードに基づいてそのプレーヤの現在の最も役の高いハンドの表示を提供するように適合することができる。最も役の高いハンドは、文字によって、たとえばツーペアといった具合に、および/またはグラフィカルに、その最も役の高いハンドを構成する5枚のカードの絵によって表示することができる。最も役の高いハンドは、ホールカードに関連付けられている同じトリガー事象を使用してトリガーし、表示することができる。あるいは、EPIA24上の別の場所に触れる事象など、別個のトリガー事象を使用して、最も役の高いハンドを表示することもできる。
【0075】
上述のように、ポーカーテーブル18は、1つまたは複数のEPIA24を含むことができる。たとえば、それぞれのポーカーテーブルは、11個の座席を有することができ、最大で11人のプレーヤを収容することができる。それぞれのEPIA24は、IVに記載されている特徴のうちの1つまたは複数を有することができる。
【0076】
上述のような一実施形態においては、EPIAは、別個のまたはモジュール式のコンピュータ34を使用して実装することができる。一実施形態においては、モジュール式のコンピュータ34は、ディスプレイ32を含み、このディスプレイ32は、タッチスクリーンディスプレイ32とすることができる。タッチスクリーンディスプレイ32は、ゲームのプレイに関する情報(テキストおよび/またはグラフィックス)を表示し、ユーザの入力用にEPIA24上にボタンや選択可能なエリアを実装する。
【0077】
本発明の一態様においては、テーブル18は、テーブルサウンド生成デバイスを含み、このテーブルサウンド生成デバイスは、プレーヤに聞こえるサウンドを生成するために使用される。テーブルサウンド生成デバイスは、テーブル18に取り付けられた、またはテーブル18と一体化した1つまたは複数のスピーカ上に実装することができる。あるいはテーブルサウンド生成デバイスは、それぞれのEPIA24に隣接した、またはそれぞれのEPIA24と一体化した1つまたは複数のスピーカを含むこともできる。一般に、このサウンド生成デバイスは、あらゆるプレーヤが聞くのに適したシステムサウンドやプレーヤサウンドを再生する。
【0078】
たとえばシステムサウンドは、カードをシャッフルする音、カードを配る音、ポットにチップを投げ込む音を模したサウンド、ジャックポットを勝ち取ったことに関連するサウンドを含むことができる。プレーヤサウンドは、プレーヤの順番の注意喚起や表示、あるいはゲームの制限時間が設けられている場合には、残っている時間や、時間がなくなりつつある旨の表示を含むことができる。一般にプレーヤ専用サウンドは、プレーヤサウンド生成デバイスを通じては再生されない。
【0079】
通常、LCDやプラズマモニタなどのディスプレイは、長方形の形状をしている。図6および図7に示されているように、オーバーレイは、テーブルトップ20と一体化することができ、切り抜き部を含むことができる。オーバーレイは、ディスプレイの外縁部を覆っている。ディスプレイのうち、切り抜き部の中側の部分だけが見えている。図示されている実施形態においては、切り抜き部は、楕円形などの形状を有し、これは、テーブルの形状に類似している。
【0080】
上述のように、レーキは、ポーカーゲームを運営するための店へ回るそれぞれのポットの一部または一定割合と定義される。ポットのこの部分は、レーキとして知られている。一実施形態においては、現在のポットに対応するレーキの金額は、中央ディスプレイエリア26上に表示される。レーキは、金額として表示することができ、電子チップのグラフィカルな表示を含むことができる。
【0081】
本発明の別の態様においては、中央ディスプレイエリア26は、いま行為を行う順番は誰であるかを表示することができる。一実施形態においては、中央ディスプレイエリア26は、アイコンなどの適切なシグナル、たとえば矢印やその他のシンボル、ビープ音や音楽的な発信音などのサウンド、および/または音声メッセージを提供することができる。プレーヤの順番のこの表示は、EPIA24上の表示に追加して行うことができる。
【0082】
ポーカーのハンドの最中には、人間のディーラーを伴う標準的なポーカーテーブルにおいてさえ、トランプが配られる秩序および賭けが行われる秩序のために、プレーヤのうちの1人が「ディーラー」として指定される。本発明の一態様においては、中央ディスプレイエリア26は、現在のハンドに関して、どのプレーヤが「ディーラー」に指定されているかの表示を提供することができる。一実施形態においては、中央ディスプレイエリア26は、アイコンなどの適切なシグナル、たとえば矢印やその他のシンボルを提供することができる。プレーヤの順番のこの表示は、EPIA24上の表示に追加して行うことができる。
【0083】
上述のように、ホールカード28は、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24上に数字の面を下にして表示され、共通カードは、中央ディスプレイエリア26内に表示される。一態様においては、共通カード30は、ホールカード28よりも大きなサイズで表示される。
【0084】
本発明の一態様においては、テーブル18は、プレーヤのためにTexas Hold’emなどのポーカーゲームを提供する。一実施形態においては、提供されるポーカーゲームは、制限時間を設けたゲームであり、すなわちプレーヤは、所定の時間間隔を有し、その中でそれぞれの順番を完了させる。たとえばプレーヤは、それぞれの順番を完了させるために1分間という所定の時間を有する。あるいは時間間隔は、さまざまなものとすることができ、たとえば1回目の順番は、1分間の完了時間を有することができ、その一方で2回目の順番は、それよりも短いまたは長い完了時間を有することができる。あるいは、それぞれのプレーヤは、時間の蓄えを有することができる。それぞれの順番を完了させるために使用された時間は、各々の時間の蓄えから差し引くことができる。
【0085】
本発明の別の態様においては、中央ディスプレイ38を使用して、広告メッセージを表示することができる。これらの広告メッセージは、カジノまたは第三者からのものとすることができ、グラフィックス、画像、アニメーション、映像、および/または音声を含むことができる。この広告は、中央ディスプレイ38上の特定の場所に提示することができ、時間に基づいて変更すること、すなわち一式の広告メッセージの間で循環させることができる。
【0086】
特に図13Bを参照すると、一実施形態においては、ゲームエンジン82が、ゲームコンピュータ94上で実施または実行される。電子ポーカーテーブル18が、スタンドアロンのテーブル18である場合には、その電子ポーカーテーブル18は、自前のゲームコンピュータ94を含むことができる。あるいはゲームコンピュータ94は、サーバ50とすることができ、このサーバ50は、複数の電子ポーカーテーブル18にネットワーク接続することができる。
【0087】
一実施形態においては、ゲームエンジン82は、RNG(すなわちrandom number generator、図示せず)を含む。電子ポーカーゲームのそれぞれのハンドの始まりには、RNGを使用して、52枚の電子カードの一組をシャッフルし、その一組の順序を決定する。プレーヤのうちの1人が、ディーラーとして指定される。
【0088】
ポーカーテーブル18がTexas Hold’emをプレイしている場合には、ディーラーの左のプレーヤ(通常は、ディーラーボタンによって指定される)は、「リトルブラインド(Little Blind)」として知られ、リトルブラインドの左のプレーヤは、「ビッグブラインド(Big Blind)」として知られている。ハンドの始まりには、ビッグブラインドとして知られるプレーヤは、所定の金額、たとえば1ドル、5ドル、あるいは10ドルをポットに納めなければならない。この金額もまた、ビッグブラインドとして知られている。これに先立って、リトルブラインドとして知られるプレーヤも、所定の金額、通常はビッグブラインドの1/2をポットに納めなければならない。この金額もまた、リトルブラインドとして知られている。通常、ゲームエンジン82は、ビッグブラインドおよびリトルブラインドをそれぞれのプレーヤの山から自動的に差し引き、ポットに追加する。
【0089】
それらのブラインドが納められると、ゲームエンジン82は、2枚のカード、すなわちプレーヤのホールカードを、数字の面を下にして、それぞれのプレーヤに配る。これらのカードは、数字の面を下にして、それぞれのプレーヤの電子プレーヤ対話エリア24上に表示される。上述のように、それぞれのプレーヤは、自分のホールカードをコントロール可能に見ることができる。
【0090】
ホールカードが配られると、ゲームエンジン82が、ベッティングラウンドを管理する。最初のベッティングラウンドは、ビッグブラインドの左のプレーヤから開始する。一般に、それぞれのプレーヤは、ゲームボタン74の形態で選択の適切なセットを与えられる。一実施形態においては、ゲームボタン74は、プレーヤの順番の最中にのみ表示される。さらに、プレイしているポーカーゲームのルールに従って、適切なゲームボタン74のみが表示される。
【0091】
最初のベッティングラウンドの後には、3枚のコミュニティーカード、すなわち「フロップ」が、ゲームエンジン82によって数字の面を上にして配られ、表示される。一実施形態においては、コミュニティーカードは、図示されているように、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24内に表示される。中央ディスプレイエリア26が使用されている場合には、コミュニティーカードは、別法として、または追加として、その上に表示することができる。
【0092】
この後に、2回目のベッティングラウンドが続く。2回目のベッティングラウンドの後には、4枚目のコミュニティーカード、すなわち「ターン」が、ゲームエンジン82によって配られ、その後には、3回目のベッティングラウンドが続く。
【0093】
3回目のベッティングラウンドの後には、5枚目かつ最後のコミュニティーカード、すなわち「リバー」が、数字の面を上にして配られる。この後には、4回目かつ最後のベッティングラウンドが続く。最後のベッティングラウンドの後に複数のプレーヤが残っている場合には、最も役の高いハンドを有するプレーヤが、そのハンドの勝者に決定する。
【0094】
最初のベッティングラウンドから3回目のベッティングラウンドのいずれかの後に、1人のプレーヤのみが残った場合には、その残ったプレーヤが、自動的に勝者に決定する。コミュニティーカードのうちの1枚または複数が配られていないため、上述のように、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24上のラビットボタン(rabbit button)72Dがアクティブになるか、または表示される。
【0095】
本発明の一態様においては、システム10内のポーカーテーブル18は、ネットワーク化されて、1つまたは複数のサーバ50に接続される。サーバ50は、プレーヤを追跡把握すること、チケットで出入りして(現金を伴わずに)賭けを行うこと、プレーヤを特定のテーブルの座席に割り振ること、トーナメントプレイ、(テーブルをオンにすること、およびオフにすること、ならびにテーブルパラメータを修正することを含む)テーブルのセットアップ、および累積型のジャックポットを実施するために、および容易にするために使用することができる。それぞれのテーブル18は、1つまたは複数のEPIA24を有することができる。ポーカーテーブル18およびEPIAは、以降で説明する特徴のうちの1つまたは複数を有することができる。
【0096】
さらに、さらなる特徴および/または機能を提供するために、その他のデバイスをサーバ50に接続することができる。たとえば、待ち行列システムを提供ことができる(以降を参照されたい)。このシステムは、この機能を実行する別個のコンピュータを使用して、実装することができる。この別個のコンピュータは、このシステムのその他の特徴または機能を実行することもできる。しかし、いくつかのシステムにおいては、これらのさらなる特徴または機能は、少なくとも部分的に、(1つまたは複数の)サーバ50によって提供することができるという点に留意されたい。
【0097】
本発明の一態様においては、サーバ50が、ゲームを運営する。すなわちサーバ50は、トランプを電子的に「シャッフル」すること、カードを配ること、プレーヤの順番をコントロールすること、プレーヤの入力を受け取ること、ならびにしかるべく行動すること、ポットを追跡把握すること、管理すること、および与えること、レーキを追跡把握することなどを行う。ゲームのデータは、データベース内に記憶される。それぞれの入力、賭け、プレイなどは、データベース内に記憶される。
【0098】
本発明の一態様においては、プレーヤをポーカーテーブル18の座席に割り振る待ち行列システムが提供される。この待ち行列システムは、利用可能な座席がまったくない場合には、電子待機リストを実行することもできる。一実施形態においては、カジノの1人または複数の従業員は、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ、またはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、あるいはPDAなどの1つまたは複数のデバイスにアクセスすることができる。この(1つまたは複数の)デバイスによって、(1人または複数の)従業員は、顧客の名前またはプレーヤIDを入力するか、またはプレーヤのIDカードを機械に通すことができる。テーブル18に利用可能な座席がある場合には、その座席にプレーヤを割り振ることができる。
【0099】
複数の座席が利用可能である場合には、一実施形態においては、従業員が、(プレーヤからの入力の有無を問わずに)それらの座席のうちの1つを選択することができる。あるいはデバイスが、所定の一式のルールを使用して、座席を選択することもできる。
【0100】
利用可能な座席がまったくない場合には、プレーヤは、座席が空くまで、待ち行列内に配置される。一実施形態においては、プレーヤは、先着順に待ち行列から外されて、座席を割り振られる。しかしシステム10は、プレーヤが待ち行列またはリストを回避するための特別なルールをカジノが実施するのを可能にすることができる。たとえばカジノは、トーナメントで勝利した場合など、特定の条件のもとで、待ち行列の先頭に配置してもらえるバウチャ(voucher)をプレーヤに進呈することができる。
【0101】
本発明の一態様においては、サーバ50は、インターフェースを提供し、このインターフェースによって、カジノの許可または指定された従業員などのユーザは、新たなテーブル18をセットアップすること、または既存のテーブル18のパラメータを修正することができる。このインターフェースは、サーバ50上に、またはサーバ50にネットワーク接続されている別のデバイス上に実装することができる。
【0102】
このインターフェースは、テーブルをオン/オフにする機能、および許可される賭け金の額、プレイするゲーム、レーキなど、ゲームのパラメータを変更する機能という特徴のうちの1つまたは複数を提供することができる。
【0103】
本発明の一態様においては、上述のように、システム10は、データベース内のそれぞれの取引、賭け、配られたカードを追跡把握する。システム10はまた、それぞれのテーブル18でプレイしているプレーヤを追跡把握する。この情報は、データベース内に保存し、集約し、任意の多くの形態の報告フォーマットで提示することができる。プレーヤ、ゲーム、およびそれぞれのハンドがどのようにプレイされるかに関するあらゆる情報を追跡把握することができる。この利用可能なデータは、特定の1人または複数のプレーヤがプレイした1つのテーブルまたはすべてのゲームに関する(1時間あたりの)ポーカーのハンドの頻度を割り出すために、または、たとえばプレーヤどうしの間における共謀を検知するために分析することもできる。
【0104】
上述のように、一実施形態においては、あらゆるプレーヤは、EPIA24にログインしてテーブル18でポーカーをプレイするためには、プレーヤのクラブに所属し、割り当てられたプレーヤIDカードを所有しなければならない。それぞれのプレーヤは、プレーヤを追跡把握するクラブ内にアカウントを有する。追跡把握するクラブ内におけるプレーヤのアカウントは、ポーカーをプレイするためにプレーヤが有する利用可能な現金すなわち資金の金額を追跡把握する。プレーヤのアカウントはまた、賭けた金額および勝った金額を含めて、ポーカーテーブル18におけるプレーヤのプレイを追跡把握する。
【0105】
システム10は、ジャックポット、すなわち累積型のジャックポットを、複数のハンドおよび/または複数のテーブルによって生み出すこと、ならびに複数のハンドおよび/または複数のテーブルにわたって勝ち取ることを可能にする。累積型のジャックポットは、含まれているテーブルにおいて賭けた金額および/または勝ち取った金額に基づいて増えることができる。累積型のジャックポットは、所定の一式の条件のもとで勝ち取られるまで、増え続けることができる。あるいは、所定の時間間隔にわたってのみ有効とすることもできる。ジャックポットを勝ち取るための条件は、その時間間隔が終わるときに1人または複数のプレーヤによって勝ち取られることとすることができる。
【0106】
システム10は、累積型のジャックポットを複数の方法で入金できるようにする。累積型のジャックポットが入金される方法は、サーバ50またはその他のデバイス上のコンピュータプログラムアプリケーションを通じて入金することとすることができる。たとえば累積型のジャックポットは、毎回のポット、1回おきのポット、またはn回に1回のポットから所定の割合を取ることによって入金することができる。
【0107】
累積型のジャックポットの金額は、中央ディスプレイ38および/またはリモートディスプレイ上に表示することができる。
【0108】
累積型のジャックポットは、特定の定義可能な条件のもとで、および/または特定の事象、すなわちマーケティングの事象のために、無作為に開始することができる。累積型のジャックポットは、(複数のハンドにわたる)単一のハンド、所定の時間間隔にわたって1つのテーブルにおける、または複数のハンドにわたる所定の数のハンドなどとすることができる。
【0109】
本発明の別の態様においては、あるプレーヤによってジャックポットが勝ち取られると、もしくはそのプレーヤがログアウトすると、またはいずれかの勝者が所定の金額を超えると、あるいはその他の任意の適切な時点で、1つまたは複数の対政府報告フォームをそのプレーヤに対してそのプレーヤのEPIA24上に提示することができる。このフォームは、(許容される場合には)プレーヤの電子署名を受け入れることができ、あるいはプレーヤにその必要性を知らせて、そのフォームを記入できる場所へプレーヤを導くこともできる。このデバイスは、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ、またはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、PDA、あるいはその他の適切なデバイスとすることができる。
【0110】
本発明の一態様においては、複数のテーブルを管理するためにカジノの1人または複数の従業員を割り当てることができる。これらの従業員のうちの1人は、(提供されている場合には)待ち行列システムを管理することができる。これらの従業員にさまざまな機能を提供する、サーバにネットワーク接続されたデバイスを提供することができる。このデバイスは、ダッシュボードアプリケーション(dashboard application)を提供し、このダッシュボードアプリケーションによって、従業員は、テーブル18のさまざまな側面を管理することができる。
【0111】
本発明の一態様においては、従業員は、テーブルの現在の状態に関連したさまざまなデータを見ることができ、そうしたデータとしては、プレーヤ、ポット、賭けの情報、共通カードなどが含まれるが、それらには限定されない。
【0112】
従業員は、たとえば直接の問合せ、またはEPIA24を通じて行われた問合せに応答して、複数のプレーヤどうしの間における共謀の証拠を探すために、追跡把握されているデータを見ることができる。たとえば従業員は、特定のテーブルにおいて複数の人物が同じ時間にプレイする習慣を有するかどうかを判断し、それらの人物が許されない共謀を働いているという証拠を提供するような何らかのパターンがプレイ内に認められるかどうかを判断することができる。
【0113】
本発明の一態様においては、それぞれのEPIA24は、カジノの特定の従業員を呼び出すボタンや、そうした従業員を指示するボタンをプレーヤに提供することができる。たとえばプレーヤは、飲み物を注文するようにホスト/ホステスに要求することができる。さらにプレーヤは、テーブル18において発生した、または発生している何か、たとえば共謀の可能性を従業員が確かめるように要求することができる。これは、匿名で行うことができる。
【0114】
上述のように、プレーヤがテーブル18を管理することを可能にするデバイスは、従業員がプレーヤを特定のテーブルおよび/または座席および/またはEPIA24に自動的にまたは手動で割り振ることを可能にすることもできる。
【0115】
一実施形態においては、サーバ50は、中央ディスプレイ38上の広告をコントロールする。広告は、EPIA24、および/またはポーカーテーブル18に関連付けられているリモートディスプレイ上に提供することもできる。サーバ50は、広告の内容、頻度、および/または循環をコントロールすることができる。
【0116】
本発明の一態様においては、プレーヤは、1つまたは複数のハンドの最中にプレイを差し控えるか、またはテーブルから立って、1つまたは複数のハンドの最中にプレイしないでおくことができる。しかし通常、プレーヤは、次のハンドをプレイしようと決めた場合には、休んだハンドごとに、所定の金額、すなわち「足りないブラインド」を現在のポットに支払う義務を負う。一実施形態においては、プレーヤが1つまたは複数のハンドには参加しないと決めた場合には、システム10は、休んだハンドの回数を追跡把握し、プレーヤが別のハンドをプレイしようと決めると、休んだハンドの回数にブラインドを乗じた数に等しい金額を自動的に差し引く。
【0117】
上述のように、システム10は、あらゆる取引、配られたカードや、プレイされたカード、賭け金などをデータベース内に記録する。これによって、システム10は、いかなるエラーからも回復して、ゲームを同じ状態に戻すことができる。
【0118】
システム10によって、トーナメントプレイが容易になる。トーナメントには、所定の数のプレーヤを有する所定の数のテーブル18が含まれる。バイイン(buy−in)、たとえば100ドルが必要となる。通常、プレーヤは、自分の資金をすべて失うと、トーナメントから敗退する。
【0119】
所定のルールのもとで、プレーヤをトーナメントに登録し、テーブルの座席に割り振ることができる。プレイの最中に、所定のルールのもとで、テーブルをたたむことができ、プレーヤをその他のテーブルに割り振ることができる。システム10は、下記の特徴のうちの1つまたは複数を提供することによって、トーナメントを容易にする。
a)登録
b)トーナメントの情報を追跡把握すること
c)中央ディスプレイおよび/またはリモートディスプレイ上にトーナメントの情報を表示すること
d)トーナメントのセットアップ、たとえばバイイン
e)再度のバイイン
f)トーナメントのジャックポット、現金、または別のトーナメント(特定のトーナメントまたは有効期限)に参加するための参加バウチャ
g)テーブルをたたむためのプロセス
(1)テーブルをたたむ旨のメッセージ
(2)新たな座席の割り振りを伝える
(3)たたむ順序を決定する
(4)たたむ順序を表示する
h)他のテーブル、および他のテーブルのプレーヤの状況に関する情報を表示すること
i)トーナメント中に個々のテーブルに関して1時間あたりのハンドをモニタして調整するためのシステム:ポーカートーナメントの最中には、それぞれのテーブルがプレイする1時間あたりのハンドが他のすべてのテーブルとほぼ同じ数になることが重要である。これは、ゲームを一時停止すること、および/または一時停止せずにゲームの進行を遅くすることによって達成することができる。
j)複数の場所にわたるトーナメント
k)トーナメント支払表、およびトーナメントにおけるプレーヤの最終的な位置に基づいてトーナメントの獲得金額をプレーヤに自動的に支払うためのシステム。
【0120】
本発明の一態様においては、システム10によってリモートゲームまたは仮想ゲームを提供することができる。このリモートゲームまたは仮想ゲームは、ワイヤレスデバイス上で提供することもでき、また所定の場所でプレイすることもできる。
【0121】
仮想ゲームは、EPIA24を通じて提供することもできる。たとえばポーカープレーヤは、自分の順番が来ていないときに、この仮想ゲームまたはリモートゲームをプレイすることができる。この仮想ゲームまたはリモートゲームは、別のポーカーのハンドとすることができ、そのテーブルで、または他のテーブルで、他のプレーヤとプレイすることもでき、あるいは仮想プレーヤとプレイすることもできる。あるいは、このリモートゲームまたは仮想ゲームは、その他のタイプのゲームとすることもでき、そうしたゲームとしては、ブラックジャック、キノ、スロットマシンなどが含まれるが、これらには限定されない。
【0122】
EPIA24やその他の端末上でその他のカジノゲームを実行することに加えて、システム10は、カジノ中のその他のゲーミングデバイス上で実行することができる。たとえば、仮想ポーカーゲームを既存の電子ビンゴ端末や電子レースブック端末上で実行することができる。
【0123】
図14A〜14Bを参照すると、本発明の一態様においては、システム10は、複数の電子ポーカーテーブル18、102、104、106に電子ポーカーゲームを提供する。
【0124】
特に図14Aを参照すると、一実施形態においては、システム10は、第1の電子ポーカーテーブル102Aと、第2の電子ポーカーテーブル102Bとを含む。上述のように、それぞれの電子ポーカーテーブル102A、102Bは、テーブルトップ20と、複数の電子プレーヤ対話エリア24とを含む。テーブルトップ20は、プレイ面22を有する。電子プレーヤ対話エリア24は、それぞれのポーカーテーブル102A、102Bのテーブルトップ20の周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリア24は、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェース54を提供する。
【0125】
サーバコンピュータ50は、第1の電子ポーカーテーブル102Aにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームと、第2の電子ポーカーテーブル102Bにおけるプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームとを運営するために、第1の電子ポーカーテーブル102Aの電子プレーヤ対話エリア24と、第2の電子ポーカーテーブル102Bの電子プレーヤ対話エリア24とに結合されている。
【0126】
一実施形態においては、サーバコンピュータ50は、電子カードから構成されている第1のポーカーゲームのハンドを配ること、およびそれらの電子カードを第1の電子ポーカーテーブル102Aの電子プレーヤ対話エリア24上に表示することによって、第1のポーカーゲームを運営する。サーバコンピュータ50は、電子カードから構成されている第2のポーカーゲームのハンドを配ること、およびそれらの電子カードを第2の電子ポーカーテーブル102Bの電子プレーヤ対話エリア24上に表示することによって、第2のポーカーゲームを運営する。
【0127】
上述のように、一実施形態においては、第1および第2のポーカーゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1つのベッティングラウンドを含むことができる。サーバコンピュータ50は、プレーヤがその少なくとも1つのベッティングラウンドの最中に電子プレーヤ対話エリア24を通じて電子チップを使用して賭けを行うことができるようにすることができる。第1の電子ポーカーテーブル102Aおよび第2の電子ポーカーテーブル102Bは、それぞれのテーブルトップ20の中央に配置されている中央ディスプレイエリア26を含むことができる。一実施形態においては、サーバコンピュータ50は、電子チップおよび電子カードを使用して第1および第2のポーカーゲームを運営し、それらの電子カードおよび/またはチップを電子プレーヤ対話エリア24および/または中央ディスプレイエリア26上に表示する。
【0128】
サーバコンピュータ50は、第1のポーカーゲームの勝者を決定して、その第1のポーカーゲームの勝者に第1のポットを与え、第2のポーカーゲームの勝者を決定して、その第2のポーカーゲームの勝者に第2のポットを与えることもできる。
【0129】
一実施形態においては、第1の電子ポーカーテーブル102Aおよび第2の電子ポーカーテーブル102Bは、共通の場所に配置されている。第2の実施形態においては、第1の電子ポーカーテーブル102Aは、第1の場所に配置され、第2の電子ポーカーテーブル102Bは、第2の場所に配置されている。
【0130】
特に図14Bを参照すると、本発明の別の態様においては、第1の複数の電子ポーカーテーブル104を第1の場所に配置することができ、第2の複数の電子ポーカーテーブル106を第2の場所に配置することができる。各3つのポーカーテーブル104A、104B、104C、106A、106B、106Cのみがそれぞれの場所に配置されているように図示されているが、任意の数のポーカーテーブル104、106をそれぞれの場所に配置することができる。
【0131】
少なくとも1つのサーバコンピュータ50が、第1および第2の複数の電子ポーカーテーブル上でポーカーゲームを運営するために第1の電子ポーカーテーブル104および第2の電子ポーカーテーブル106の電子プレーヤ対話エリア24に結合されている。
【0132】
一実施形態においては、サーバコンピュータ50は、第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置することができる。
【0133】
本発明の別の態様においては、システム10は、プリンタ120を含むことができ、このプリンタ120は、ゲームコンピュータ94またはサーバ50に接続することができる。ゲームコンピュータ94またはサーバ50は、プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷することができる。そして、そのフォームをプレーヤに提示することができる。
【0134】
特に図15を参照すると、電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供する方法110が示されている。第1のステップ112においては、ゲームコンピュータ94が、電子ポーカーゲームを運営する。第2のステップ114においては、プレーヤの中から勝者が決定され、その勝者にポットが与えられる。第3のステップ116においては、プレーヤに与えられるポットの値または累積値がモニタされ、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームがプリンタ120上に自動的に印刷される。
【0135】
上述の教示に照らせば、本発明の多くの修正形態および変形形態が可能であることは明らかである。本発明は、添付の特許請求の範囲内に具体的に記載されている以外の方法で実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の一実施形態による、1つまたは複数の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供するためのシステムを示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による、図1の電子ポーカーテーブルのテーブルトップを示す略図である。
【図3】本発明の別の実施形態による、図1の電子ポーカーテーブルのテーブルトップを示す略図である。
【図4】本発明の一実施形態による、図1のシステムを示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による、電子ポーカーテーブルの要素を含む図1のシステムを示す第2のブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による電子ポーカーテーブルを示す概略図である。
【図7】図6の電子ポーカーテーブルを示す上面図である。
【図8】本発明の一実施形態による、図6の電子ポーカーテーブルの1つのモジュールを示す概略図である。
【図9】本発明の一実施形態による、図1のシステムの電子プレーヤ対話エリア上に表示される第1のスクリーンショットを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態による、図1のシステムの電子プレーヤ対話エリア上に表示される第2のスクリーンショットを示す図である。
【図11】ハンドヘルドデバイスにおいて具体化される図1のシステムの電子プレーヤ対話エリアを示す図である。
【図12】電子トランプの表面および裏面を示す図である。
【図13A】本発明のシステムのソフトウェアコンポーネントを示すブロック図である。
【図13B】本発明の一実施形態による、電子ポーカーゲームを提供するためのシステムを示す簡略化されたブロック図である。
【図14A】本発明の一実施形態による、第1および第2の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーテーブルを提供するためのシステムを示すブロック図である。
【図14B】本発明の一実施形態による、複数の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーテーブルを提供するシステムを示すブロック図である。
【図15】本発明の一実施形態による、電子ポーカーゲームを管理する方法を示す流れ図である。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年9月13日に出願された米国特許出願第10/939,772号の一部継続出願であり、また2004年9月16日に出願された米国特許仮出願第60/610,262号の利点を主張するものであり、これらを双方とも、参照によって本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、一般に電子ポーカーテーブルに関し、より詳細には、2つ以上の電子ポーカーテーブルで電子ポーカーゲームを提供するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ゲーミングは、ますます人気が高まっている娯楽の形態である。ゲーム、とりわけ、1人または複数のプレーヤがプレイして、その結果に賭ける、運と技量とを要するゲームを、カジノやその他の場で、あるいはインターネット上でなど、さまざまな方法でプレイすることができる。プレイするために利用できるさまざまな形態のゲームのうち、多くのゲームが、トランプを用いてプレイされる。これらのうち、ポーカーの人気が最も高いことは、おそらく間違いない。
【0004】
伝統的にポーカーは、数人のプレーヤが、52枚で一組のカードから配られる一連のトランプに紙幣、硬貨、あるいはチップを賭けて、テーブルでプレイされる。この一組は、4つのトランプマークから構成され、各トランプマークは、13枚のカードからなる。この形態のポーカーでは、人間のディーラーが、トランプを配ること、賭けを行うこと、フォルド(fold)することなどを含めて、ゲームを調整する必要がある。伝統的なポーカーに伴う問題の1つは、人間/ディーラーのエラーの可能性にさいなまれることである。「社交上の」カードゲーム、特にポーカーにおいては、プレーヤは、順番にディーラーの役割を果たすが、カジノなど、認可された商業用のゲーム施設においては、ディーラーは通常、プレイに参加しない従業員である。したがって、この状況の中で伝統的なポーカーゲームに関連する別の問題は、ディーラーを研修すること、および雇っておくことである。
【0005】
ゲーミングの1つの代替形態が、特にポーカーに関連して、インターネット上で盛んになっている。インターネットゲーミングは、プレーヤにとって多くの選択肢を提供するという点で大きな成功を収めている。具体的には、インターネットゲーミングは、速くて便利であり、登録すること、賭けを行うこと、および支払いを行うことが、インターネットにアクセスできるほとんどあらゆるコンピュータから可能であり、支払いは通常、PayPalなどの支払いサービスを介して手配される。
【0006】
ビデオポーカーやその他のカードゲームは、スロットマシンに似たスタンドアロンのマシンによって提供することもできる。
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−007)
【特許文献2】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−008)
【特許文献3】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−009)
【特許文献4】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−010)
【特許文献5】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−011)
【特許文献6】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−012)
【特許文献7】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−013)
【特許文献8】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−014)
【特許文献9】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−015)
【特許文献10】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−017)
【特許文献11】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−018)
【特許文献12】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−019)
【特許文献13】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−020)
【特許文献14】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−021)
【特許文献15】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−022)
【特許文献16】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−023)
【特許文献17】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−024)
【特許文献18】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−025)
【特許文献19】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−026)
【特許文献20】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−027)
【特許文献21】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−028)
【特許文献22】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−029)
【特許文献23】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−030)
【特許文献24】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−031)
【特許文献25】米国特許出願第N/A(ファイル番号60,667−032)
【特許文献26】米国特許出願第10/939,772号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
インターネット型およびスタンドアロン型のゲームに関する1つの大きな欠点は、人間の要素が欠けていることである。多くの人々は、他のプレーヤとポーカーをプレイする方を好む。その理由の一部は、「生きた」ゲーミングに付きもののドラマである。人間どうしがお互いに直接競い合ったときに、より高いレベルの競争が存在することは疑いない。ゲーム施設においては、経験豊かなプレーヤは、戦略に磨きをかけて、他のプレーヤの動きからそれらのプレーヤの意図を読み取ろうと努めており、またプレイのスタイルをより競争性の高いものにしようと努めている。
【0009】
プレーヤがお互いに競争できるようにする一方でディーラーおよび物理的なカードの存在を排除する電子ポーカーゲームなどの電子カードゲームが提供されている。しかし電子カードに関連する1つの問題は、通常はプレーヤのすぐそばのモニタ上に表示されるそれぞれのプレーヤのカードの秘密性を保持することである。一般に従来技術は、何らかのタイプのシールドまたはその他の物理的なバリアを提供することによって、この問題に対処している。しかし、これらのタイプのデバイスは、いくつかの固有の問題を有しており、プレーヤのカードを見ることができる場所に立たれると、容易に効力を失ってしまう。さらに、これらのデバイスは大型であり、モニタから上に突き出る傾向がある。これによって、周囲の全体的な外観が損なわれ、プレーヤの気が散るおそれがある。
【0010】
本発明は、上述の問題のうちの1つまたは複数を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様においては、第1および第2の電子ポーカーテーブルにおいて複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するためのシステムが提供される。それぞれのポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、サーバコンピュータとを有する。テーブルトップは、プレイ面を有する。複数の電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームと、第2の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームとを運営するために、第1の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアと、第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。
【0012】
本発明の第2の態様においては、複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するためのシステムが提供される。このシステムは、第1の複数の電子ポーカーテーブルと、第2の複数の電子ポーカーテーブルとを含む。それぞれのポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアとを含む。このシステムは、サーバコンピュータをさらに含む。それぞれのテーブルトップは、プレイ面を含む。電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤと対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1および第2の複数の電子ポーカーテーブル上でポーカーゲームを運営するために、第1および第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアに結合されている。
【0013】
本発明の第3の態様においては、ある方法が、第1および第2の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供する。それぞれのポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、サーバコンピュータとを有する。テーブルトップは、プレイ面を有する。複数の電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。サーバコンピュータは、第1の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアと、第2の電子ポーカーテーブルの電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。この方法は、サーバコンピュータによって第1の電子ポーカーテーブルにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームを運営するステップと、サーバコンピュータによってプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームを運営するステップとを含む。
【0014】
本発明の第4の態様においては、複数のプレーヤに電子ポーカーゲームを提供するための電子ポーカーテーブルが提供される。この電子ポーカーテーブルは、テーブルトップと、プリンタと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、ゲームコンピュータとを含む。電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。ゲームコンピュータは、電子ポーカーゲームを運営し、プレーヤの中から勝者を決定して、その勝者にポットを与えるために、またプレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷するために、プリンタと、複数の電子プレーヤ対話エリアとに結合されている。
【0015】
本発明の第5の態様においては、電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供する方法が提供される。この電子ポーカーテーブルは、テーブルトップと、複数の電子プレーヤ対話エリアと、ゲームコンピュータとを含む。テーブルトップは、プレイ面を有する。電子プレーヤ対話エリアは、テーブルトップの周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する。この方法は、ゲームコンピュータによって電子ポーカーゲームを運営し、プレーヤの中から勝者を決定して、その勝者にポットを与えるステップと、プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷するステップとを含む。
【0016】
本発明のその他の利点は、添付の図面と併せて考察しながら以降の詳細な説明を参照することによってよりよく理解するにつれて、容易に理解できるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図面を参照すると、実施中には、本発明は一般に、電子ポーカーなどの電子カードゲームを提供するための、およびそうした電子カードゲームに関連するシステム10および方法に関する。特に図1を参照すると、システム10は、カジノ12などのゲーミング環境内に設置するように設計されている。通常、そのようなゲーミング環境12は、ポーカールームまたはポーカーエリア14など、カジノ12内の専用または指定のエリアであり、たとえば手すり16によって区切られている。上述のものは、システム10を使用できる1つの可能な実装形態や場所を指しているが、本発明は、そのようないかなる場所や実装形態にも限定されるものではない。このシステムのその他の詳細は、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)、(特許文献6)、(特許文献7)、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)、(特許文献12)、(特許文献13)、(特許文献14)、(特許文献15)、(特許文献16)、(特許文献17)、(特許文献18)、(特許文献19)、(特許文献20)、(特許文献21)、(特許文献22)、(特許文献23)、(特許文献24)、および(特許文献25)の中で見つけることができ、これらを参照によって本明細書に組み込む。
【0018】
図示されている実施形態においては、システム10は、電子チップおよび電子トランプを利用して、複数のプレーヤによってプレイするための自動化されたカードゲームを提供する。本発明の一態様においては、人間のディーラーは必要とされない。システム10は、すべてのディーラー機能を取り扱うことができる。
【0019】
システム10は、あらゆるカードゲームのあらゆるバリエーションまたはバージョンをプレイするために使用することができる。しかし、考察の目的から、Texas Hold’emとして知られるポーカーのバージョンを実施する上で使用するために適合されたものとして、システム10について説明する。
【0020】
本発明の一態様においては、システム10は、プレーヤを座席に割り振ること、電子チップを提供すること、賭け金を受け付けること、および勝ったプレーヤにポットを与えることを取り扱うことができる。システム10は、一組の電子トランプを電子的にシャッフルし、その電子トランプをプレーヤに、すべての共通カードを電子カード/ポーカーテーブル18に配る。システム10は、プレーヤが賭けを行うこと、フォルドすること、コールすることを取り扱うこともでき、また誰の順番かに基づいて、そのような行為を制限することができる。
【0021】
本発明の別の態様においては、システム10内のカード/ポーカーテーブル18は、ネットワーク化されて、1つまたは複数のサーバ(以降を参照されたい)に接続される。このサーバは、プレーヤを追跡把握すること、チケットで出入りして(現金を伴わずに)賭けを行うこと、プレーヤを特定のテーブルの座席に割り振ること、トーナメントプレイ、(テーブルをオンにすること、およびオフにすること、ならびにテーブルパラメータを修正することを含む)テーブルのセットアップ、および累積型のジャックポットを実施するために、および容易にするために使用することができる。
【0022】
図示されている実施形態に示されているように、システム10は、複数の電子ポーカーテーブル18を含む。図1に示されている実施形態においては、システム10は、5つの電子ポーカーテーブル18を含むが、本発明は、電子ポーカーテーブルの具体的な個数に限定されるものではない。
【0023】
本発明の第1および第2の実施形態による、ポーカーテーブル18のテーブルトップ20の簡単で代表的なレイアウトが、それぞれ図2および図3に示されている。
【0024】
図2に示されているテーブルトップ20の上面図においては、テーブルトップ20は、プレイ面22と、複数の電子プレーヤ対話エリア24とを含む。図示されている実施形態においては、ポーカーテーブル18は、一度に最大で10人のプレーヤが着席することができ、したがって、10個の電子プレーヤ対話エリア24A〜24Jを含む。
【0025】
図3(同様の要素は、同じ参照番号を用いてラベル付けされている)に示されているテーブルトップ20の上面図においては、テーブルトップ20は、プレイ面22と、複数のEPIA(electronic player interaction area)24とを含む。図示されている実施形態においては、ポーカーテーブル18は、一度に最大で10人のプレーヤが着席することができ、したがって、10個の電子プレーヤ対話エリア24を含む。テーブルトップ10はまた、CDA(central or common display area)26を含む。
【0026】
一実施形態においては、個々の電子プレーヤ対話エリア24は、特定の電子プレーヤ対話エリア24A〜24Jに割り振られたプレーヤに直接ゲーム情報を伝達するために、およびプレーヤからの対話や入力を遂行するためのプレーヤユーザインターフェース(以降を参照されたい)を実装するために使用される。中央/共有ディスプレイエリア26は、すべてのプレーヤに情報を表示するために使用される。
【0027】
たとえば一実施形態においては、システム10は、Texas Hold’emとして知られるポーカーのバージョンをプレイするために使用される。Texas Hold’emにおいては、それぞれのプレーヤは、複数のカード、たとえば2枚のカードを、数字の面を下にして配られる。これらは、プレーヤの「ホール」カード28として知られている。複数のカード、たとえば3枚または5枚のカードが、数字の面を上にして配られ、共有ディスプレイエリア26内に表示される。これらは、共通カード30として知られている。したがってプレーヤのハンドは、プレーヤのホールカード28と、共通カード30とを含む。それぞれのハンドの終わりに、残っているプレーヤのうちで、自分のハンドが最も役の高いポーカーのハンドになっているいずれかのプレーヤが、ポーカーのそのラウンドまたはハンドの勝者である。
【0028】
本発明の一態様においては、ホールカード28は、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24上に数字の面を下にして表示され、共通カードは、中央ディスプレイエリア26内に表示される。ホールカード28は、第1の所定の比率で表示され、共通カード30は、第2の所定の比率で表示される。この第1および第2の所定の比率は、標準的なサイズのトランプまたは所定のデフォルトサイズの比率として表すことができる。一実施形態においては、第1の比率と第2の比率は同じである。別の実施形態においては、第1の比率と第2の比率は異なる。たとえば、第1および第2の比率は、共通カード30がホールカード28よりも大きく表示されるように定義することができる。
【0029】
一実施形態における図6、図7、および図8を参照すると、電子プレーヤ対話エリア24は、タッチスクリーンディスプレイ32など、別々のディスプレイデバイスを使用して実装されている。それぞれのディスプレイ32は、取り外し可能なモジュール34内に格納することができる。
【0030】
モジュール34は、完全に機能が整備されたコンピュータを組み込むことができる。このコンピュータは、Windows(登録商標)XPやWindows(登録商標)CE(双方とも、ワシントン州レドモンドのMicrosoft Corporationから市販されている)などのオペレーティングシステムを実行できるプロセッサを含む。一実施形態においては、モジュール34は、プレーヤのIDカード(図示せず)を読み取るためのカードリーダ36を含む。
【0031】
図示されている実施形態においては、モジュール34は、タッチスクリーンディスプレイ32がテーブルトップ20と平行になるようにテーブルトップ20内に取り付けられている。しかしタッチスクリーンディスプレイ32は、テーブルトップ20に対して角度をもたせて取り付けることもできる。あるいは、モジュール34を調整可能にして、タッチスクリーンディスプレイ32を見る角度を調整可能にすることもできる。
【0032】
一実施形態においては、中央ディスプレイエリア26は、LCD、またはプラズマモニタ、あるいは類似のデバイスなど、別個のディスプレイ内に実装される。
【0033】
テーブルトップの残りの部分は、フェルト、すなわちより具体的には、緑色、青色、または赤色のフェルトなどの生地で覆うことができる。その生地上には、ロゴ、ゲーム情報、またはその他の情報を印刷することができる。
【0034】
ある代替実施形態においては、電子プレーヤ対話エリア24および中央ディスプレイエリア26は、テーブルトップの大きな部分を占める単一のディスプレイ内に実装することができる。電子プレーヤ対話エリア24および中央ディスプレイエリア26は、仮想の境界線によってテーブルトップ20の残りの部分から分けて配置することができる。電子プレーヤ対話エリア24および中央ディスプレイエリア26の周囲のディスプレイのエリアを使用して、標準的なポーカーテーブルのテーブルトップに似せることができ、たとえば緑色のフェルトなど、生地のイメージを表示することができる。さらに、テーブルトップ20および/または電子プレーヤ対話エリア24上に、ロゴ、ゲーム情報、その他の情報、広告、お知らせ、画像、映像、あるいはその他の情報を表示し、回転させ、循環させ、あるいは一定の時間間隔にわたって表示することができる。
【0035】
以降で考察するように、システム10およびポーカーテーブル18は、電子的ではあるが、非電子的なポーカーテーブルを備えた標準的なポーカールームの全体的な感覚および雰囲気を伝え、保つように設計されている。それぞれの電子ポーカーテーブル18は、複数のポーカーチェア40によって囲まれている。ポーカーチェア40の数は、電子ポーカーテーブル18上の電子プレーヤ対話エリア24の数と等しい。
【0036】
図示されている実施形態において、とりわけ図6および図7を参照すると、ポーカーテーブル18は、楕円形の形状を有し、最大人数のプレーヤが着席することができる。たとえばポーカーテーブル18は、最大で7人、8人、9人、10人、あるいは11人のプレーヤが着席できるサイズとすることができるが、本発明は、いかなる特定のサイズのポーカーテーブルにも限定されるものではない。上述のように、テーブルトップは、電子プレーヤ対話エリア24と、(提供されている場合は)中央/共有ディスプレイエリア26との間が、緑色のフェルトや、その模擬形態などの生地によって覆われている。ポーカーテーブルは、1つまたは複数の基部42を含み、この基部42には、1つまたは複数の脚44が連結されている。脚44は、テーブルトップを支えている。手すりまたはバンパー46が、テーブルトップ20の外周を取り囲んでいる。
【0037】
特に図4および図5を参照すると、上述のように、システム10は、1つまたは複数の電子ポーカーテーブル18を含むことができる。本発明の一態様においては、ポーカーテーブル18は、たとえばイーサネット(登録商標)ネットワーク48を使用して、すべてネットワーク化される。1つまたは複数のサーバ50を使用して、システム10のための機能を提供することができる。たとえばサーバ50を使用して、さまざまな機能を実行することができ、それらの機能としては、下記のものが含まれるが、これらには限定されない。
−ゲーム上でテーブル18を始動および停止させること、
−データおよびプレーヤを追跡把握すること、
−現金を伴わずに賭けを行うこと、
−テーブルパラメータを定義および修正すること(テーブル18をオンにすること、およびオフにすること、テーブル18においてプレイされるポーカーゲームを設定すること、賭けのパラメータを設定することなどを含む)、
−(店の取り分、すなわちレーキを含む)ジャックポットを規定および管理すること、
−累積型のジャックポットを規定および管理すること、
−プレーヤのための待ち行列を確立および管理すること、ならびにプレーヤをその待ち行列から座席および/または特定のテーブルに割り振ること、ならびに
−トーナメントプレイを確立および管理すること(プレーヤの座席を割り振ること、テーブルをたたむことなどを含む)。
【0038】
特に図5を参照すると、一実施形態においては、それぞれのテーブル18は、10個の電子プレーヤ対話エリア24を含み、これらの電子プレーヤ対話エリア24は、コンピュータベースのモジュール34内に実装されている。それぞれのモジュール34は、ネットワーク48を通じてサーバ50に接続されている。図示されているように、Windows(登録商標) XP上で作動するパーソナルコンピュータなど、別のコンピュータ52を、ネットワーク48を通じてサーバ50に接続することもできる。PC52の主要な機能は、中央ディスプレイエリア26のコントロールおよび駆動とすることができる。
【0039】
一実施形態においては、サーバ50は、テーブル18のそれぞれの上でポーカーゲームを実行する。モジュール34の主要な機能は、電子プレーヤ対話エリア24を作動して、ユーザインターフェースを表示および作動することである。
【0040】
別の実施形態においては、ポーカーゲーム、またはポーカーゲームの一部をモジュール34および/またはコンピュータ52によって実行または作動することができる。
【0041】
本発明の別の態様においては、システム10は、プレーヤアカウントに基づく現金入出システムを実装する。システム10は、それぞれのプレーヤごとにユーザアカウントを作成する。プレーヤ用にアカウントが確立されると、そのプレーヤは、関連付けられたPIN(personal identification number)を有するPlayer Cardを発行される。プレーヤは、Player Cardを発行されると、自分のアカウントに入金することができる。Player Cardは、テーブル18におけるプレーヤを識別するために使用される。プレーヤは、現金をケージに持ち込むことによって自分のアカウントに入金することができ、ケージでは、現金が受け入れられ、プレーヤのアカウントに入金される。印刷されたレシートが、プレーヤに与えられ、またカジノ12によって保存される。電子チップをテーブル18へ持ち込むために、プレーヤは、座席に座り、自分のPlayer Cardを機械に通し、自分のPINを入力する。システム10は、プレーヤにそのプレーヤのアカウントの残高を知らせ、そのプレーヤがアカウントの残高のすべてまたは一部を電子チップに変換してゲームに持ち込むことができるようにする。
【0042】
特に図13Aを参照すると、ソフトウェアの観点から、システム10は、ゲームエンジン82、テーブルサーバ84、テーブルクライアント86、プレーヤクライアント88、テーブルマネージャー90、およびケージマネージャー92という6つのプログラムグループを使用して実装することができる。テーブルサーバ84は、ネットワーク通信、コントロール、および認証、ならびにテーブル間での機能(座席の予約、複数テーブルにわたるトーナメント)を実行する。ゲームエンジン82は、電子ポーカーゲームを管理し、すべてのゲーム機能、たとえば、電子トランプの一組を作成すること、配ること、賭けを行うこと、勝者を決定すること、およびポットを与えることを担当する。テーブルクライアント86は、中央ディスプレイエリア26のためのグラフィカルなコントロールである。プレーヤクライアント90は、電子プレーヤ対話エリア24のためのユーザインターフェースと、プレーヤの入力、およびそのプレーヤの入力からテーブルクライアントサーバへの通信を取り込むためのロジックとを実装している。テーブルマネージャー88は、ユーザパラメータ、ネットワークパラメータ、およびゲームパラメータを設定するための、ゲームを開始、一時停止、および終了するための、ならびにゲームのアクティビティーをモニタして、システムまたはユーザが作成した警告に対応するためのユーザインターフェースを含む。ケージマネージャー92は、プレーヤアカウントを作成して入金するための、およびPlayer Cardを作成するための機能を提供する。
【0043】
図9および図10を参照すると、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24は、プレーヤインターフェース54を実装している。プレーヤインターフェース54は、(上述のように)テーブルトップ20上に、またはモジュール34内に実装することができる。別の実施形態においては、プレーヤインターフェース54は、PDA(personal data assistant)などのハンドヘルドデバイス58上に実装することができる。
【0044】
プレーヤインターフェース54は、(図9および図10に示されているように)グラフィカルな性質のものとすることもでき、あるいはシンプルなテキストのフォーマットなど、その他の形態をとることもできる。一実施形態においては、電子プレーヤ対話エリア24は、電子ポーカーテーブル56のグラフィカルな表示や、テキストインターフェースなど、いくつかのプレーヤインターフェース54の間で選択を行うオプションをプレーヤに提供する。
【0045】
図9および図10に戻ると、一実施形態においては、プレーヤインターフェース54は、ポーカーテーブル56のグラフィカルな表示を含む。ポーカーゲーム内のそれぞれのプレーヤは、ユーザグラフィック/アイコン62によって表すことができ、このユーザグラフィック/アイコン62は、それらのプレーヤの名前、ならびにそれらのプレーヤのチップの合計を記載することができる。現在のハンドのポットは、チップの(1つまたは複数の)山64および/または現在のポットの値を表す数字66によって、ポーカーテーブル56の中央に表すことができる。ポットに対するそれぞれのプレーヤの拠出金額は、チップの(1つまたは複数の)山68および/またはそれらのプレーヤのユーザグラフィック62の隣の数字70によって表すことができる。
【0046】
プレーヤインターフェース54は、一連のプレーヤオプションボタン72、および一連のゲームボタン74を含むこともできる。プレーヤオプションボタン72は、たとえば着席ボタン72A、退席ボタン72B、およびオプションボタン72Cを含むことができる。一般に、いずれの時点においても、着席ボタン72Aおよび退席ボタン72Bのうちの一方のみがアクティブになる。オプションボタン72Cによって、プレーヤは、オプションメニュー/スクリーン(図示せず)にアクセスすることができ、このオプションメニュー/スクリーンによって、プレーヤは、たとえばプレーヤインターフェース54のさまざまなフォーマットの間で選択を行うことなどのために、プレーヤインターフェース54の特定のパラメータを修正することができる。一連のゲームボタン74によって、プレーヤは、ゲームのプレイ中に自分のゲームプレイに関する意思決定をシステム10に伝えることができる。ゲームボタン74は、フォルドボタン74A、コールボタン74B、およびレイズ(raise)ボタン74Cを含むことができる。これらは通常、ポーカーゲーム内でプレーヤの順番が来ているときにのみアクティブになる。一実施形態においては、ボタン72は、タッチスクリーンディスプレイデバイス32上に実装される。ある代替実施形態においては、ボタン72は、電気機械式のスイッチまたはボタン(図示せず)において具体化される。
【0047】
一実施形態においては、プレーヤインターフェース54は、コミュニティーカード30を含むこともできる。プレーヤインターフェース上に表示することができるその他の情報としては、いま順番が来ているプレーヤを示すインジケータ、それぞれのプレーヤごとのチップの合計、数字の面が上になっている他のプレーヤのすべてのカード、および/または広告などのプレーヤへのメッセージが含まれるが、これらには限定されない。
【0048】
本発明の別の態様においては、プレーヤインターフェース54は、電子トランプ76(図12を参照されたい)のうちの1つまたは複数のグラフィカルな表示を含む。それぞれの電子トランプ76は、表面76Aおよび裏面76Bを有する。それぞれのカードの裏面76Bは、裏面76Bを見ているときにカードを見分けることができないように同一のパターンまたはイメージを有する。電子トランプ76は通常、標準的なトランプの1セットすなわち一組のうちの1つである。この一組は、52枚のカードの標準的な一組とすることができ、それぞれのカードは、1つの値を有する。この値は、2つの構成要素であり、第1の構成要素は、2〜エースのうちの1つであり、第2の構成要素は、4つのトランプマーク(ハート、ダイヤ、クラブ、スペード)のうちの1つである。それぞれのカードの値は、それぞれのトランプ76の表面76A上に示されている。
【0049】
トランプの裏面76B上に表示されるイメージは、ロゴ、(所定のイメージのセットから選択された)無作為のイメージとすることもでき、あるいはプレーヤに向けた広告とすることもできる。このイメージは、映像を含むことができる。一実施形態においては、トランプの裏面76B上に表示されるイメージは、所定のイメージのセットの中で循環させることができる。このイメージは、ユーザによって選択可能とすることができ、このユーザは、プレーヤまたはカジノの従業員とすることができる。
【0050】
一実施形態においては、1つまたは複数の電子トランプ76は、電子ポーカーゲームにおけるプレーヤの(1つまたは複数の)ホールカードである。しかし電子トランプ76は、プレーヤのカードをコントロール可能に表示する/隠すことが望ましいあらゆる種類の電子カードゲームにおいて使用することができる。したがって、以降では電子ポーカーゲームという状況の中で(より具体的には、Hold’emスタイルのポーカーゲームにおけるプレーヤのホールカードに関して)本発明を説明しているかもしれないが、本発明は、そのようなカードゲームに限定されるものではない。
【0051】
物理的なカードを用いたトランプゲームにおいて、プレーヤのカードが「数字の面を下にして」配られて他のどのプレーヤにも見られない場合に、プレーヤは、いくつかの方法で自分のカードを他のプレーヤから見えないようにしたままで、自分のカードを見ることができる。たとえばプレーヤは、カードを持ち上げて自分の体に近づけ、カードを広げ、カードを自分の両手で隠すことができ、したがってそのプレーヤのみが、自分のカードの数字の面を見ることができる。あるいはプレーヤは、数字の面を下にしてカードをテーブル上に残し、カードを自分の両手で隠しながら、1つの側面または角を持ち上げて、数字の面の少なくとも一部が見えるようにすることもできる。
【0052】
コントローラ(すなわち、モジュール34、パーソナルコンピュータ52、ハンドヘルドデバイス58、サーバ50、またはそれらの組合せのいずれか)は、プレーヤインターフェース54をコントロールし、すなわち、電子プレーヤ対話エリア24上に表示されるプレーヤインターフェース54の情報コンポーネントをコントロールし、(利用されている場合には)タッチスクリーンディスプレイデバイス32上の接触を検知し、それらの接触をトリガーの事象または接触の事象(以降を参照されたい)として解釈する。以降で考察するように、コントローラ24、52、58、50は、プレーヤの(1つまたは複数の)ホール電子トランプを表示することや見えなくすること(隠すこと)をコントロールすることができ、それによってプレーヤは、カードを他のプレーヤから見えないようにしながら、それらのカードをコントロール可能に表示し、見ることができる。したがってプレーヤは、まるで物理的なトランプを用いてプレイしているときのように、自分のカードを見せる前に、それらのカードを自分の片手または両手で隠す機会を有する。
【0053】
プレーヤの(1つまたは複数の)ホール電子トランプをコントロール可能に表示する/見えなくするためのシステムおよび方法は、2004年9月13日に出願された(特許文献26)に開示されており、これを参照によって本明細書に組み込む。
【0054】
本発明の一態様においては、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24が、プレーヤに割り振られる。プレーヤがテーブル18の特定の座席に割り振られると、関連付けられているEPIA24を非アクティブな状態またはロックされた状態にセットすることができ、割り振られたプレーヤの名前を表示することができる。EPIA24がロックされると、割り振られたプレーヤは、EPIA24にログインしなければならない(以降を参照されたい)。
【0055】
プレーヤがログインすると、EPIA24はアクティブになり、プレーヤインターフェース54が表示される。また、EPIA24がアクティブであるため、プレーヤは、テーブル12でプレイされているゲームに参加するか、または観戦するか、あるいはオプションボタン72Cを作動させることによって任意の利用可能なオプションを調整/修正することができる。
【0056】
上述のような一実施形態においては、EPIA24は、別個のまたはモジュール式のコンピュータ34を使用して実装することができる。一実施形態においては、モジュール式のコンピュータ34は、ディスプレイ32を含み、このディスプレイ32は、タッチスクリーンディスプレイ32とすることができる。タッチスクリーンディスプレイ32は、ゲームのプレイに関する情報(テキストおよび/またはグラフィックス)を表示し、ユーザの入力用にEPIA24上にボタンや選択可能なエリアを実装する。
【0057】
プレーヤは、EPIA24を通じてシステム10またはテーブル18にログインすることができる。一実施形態においては、プレーヤは、プレーヤトラッキングカード(player tracking card)を使用してシステム10にログインすることができる。プレーヤは、自分のプレーヤトラッキングカードをカードリーダ36に挿入するか、または通す。EPIA24は、付属のキーパッド、またはタッチスクリーンディスプレイデバイス32上に実装されているキーパッドにPINを入力するように要求することもできる。別法として、または追加として、プレーヤは、センサおよびRFIDカードまたはチップによって感知される指紋などのバイオメトリックパラメータ(biometric parameter)を使用してログインすることができる。
【0058】
本発明の一態様においては、EPIA24は、サウンド生成デバイスを含み、このサウンド生成デバイスは、EPIA24に割り振られているプレーヤに聞こえるサウンドを生成するために使用される。サウンド生成デバイスは、イヤフォン、もしくはヘッドフォン、あるいは1つまたは複数のスピーカとして実装することができる。生成されたサウンドは、システムサウンドまたはプレーヤサウンドとして分類することができる。システムサウンドは、他のプレーヤおよびプレーヤ以外の人を含むすべての人によって聞かれることを意図しているサウンド、またはそのように聞かれることに適しているサウンドを含む。プレーヤサウンドは、そのプレーヤによって聞かれること(ただし、必ずしもそのプレーヤだけとは限らない)を意図しているサウンドを含む。システムサウンドの例としては、カードをシャッフルする音、カードを配る音、ポットにチップを投げ込む音を模したサウンドや、ジャックポットを勝ち取ったことに関連するサウンドを含むことができる。プレーヤサウンドは、プレーヤの順番の注意喚起や表示、あるいはゲームの制限時間が設けられている場合には、残っている時間や、時間がなくなりつつある旨の表示を含むことができる。プレーヤ専用サウンドは、そのプレーヤだけが聞くことのできるサウンド、またはそのプレーヤだけが聞くべきサウンドであり、そのプレーヤのホールカード、またはそのプレーヤの最も役の高いハンド、あるいはそのプレーヤのハンドに関する勝利の確率を表す聴覚に訴えるシグナルを示すことができる。
【0059】
本発明の別の態様においては、EPIA24は、タッチスクリーンディスプレイデバイス32を介して実装することができる。これらのデバイス32は、1つのモジュール内で1つのコンピュータと一体化することができる。あるいは、これらのタッチスクリーンデバイス32は、別々のコンピュータ、もしくはテーブル18のコンピュータ52、またはサーバ50によってコントロールされる別々のデバイスとすることもできる。
【0060】
カジノのポーカールームなど、多くのゲーミング環境12においては、それぞれのポットの一部または一定割合は、ポーカーゲームを運営するための店へ回る。ポットのこの部分は、レーキとして知られている。一実施形態においては、現在のポットに対応するレーキの金額は、それぞれのEPIA24上に表示される。レーキは、金額として表示することができ、電子チップのグラフィカルな表示を含むことができる。
【0061】
本発明の一態様においては、システム10は、電子チップおよび電子トランプの双方を利用する。一実施形態においては、EPIA24は、チップのグラフィカルな表示、および/またはテーブルにおけるそれぞれのプレーヤに残っているチップの総額を示す金額を含むことができる。さらにEPIA24は、チップのグラフィカルな表示、および/または現在のポットを示す金額を含むことができる。ポットは、ポーカーテーブルのグラフィカルな表示の中央に表示することができる。
【0062】
一実施形態においては、それぞれのEPIA24は、コミュニティーカードのグラフィカルな表示をポーカーテーブルのグラフィカルな表示の中央に含むこともできる。他のプレーヤのカードのグラフィカルな表示を(現在のハンドの最中には数字の面を下にして、ハンドの終わりには数字の面を上にして)表示することもできる。
【0063】
上述のように、システム10は、プレーヤが、開いているEPIA24に、または自分が割り振られたEPIA24にログインするように要求することができる。このログインは、(上述のように)さまざまな方法で行うことができる。しかしプレーヤのIDが確立されると、そのプレーヤは、プレーヤアカウントにアクセスし、アカウントの残高を使用してチップを購入することができる。さらに、テーブルにおけるプレーヤのプレイに関する情報を追跡把握して、プレーヤのアカウントに記録することができる。
【0064】
EPIA24には、(上述のような)サウンドまたはその他のシグナルをプレーヤに提供するためのイヤフォンまたはヘッドフォンを提供することができる。
【0065】
本発明の一態様においては、(上述のような)EPIA24によって提供されるサウンドは、模擬音声を使用して提供される。
【0066】
本発明の一態様においては、このシステムは、「TITO」(すなわち、Ticket−In Ticket−Out。以降を参照されたい)などのキャッシュレスシステムを利用することができる。
【0067】
一実施形態においては、システム10は、それぞれのプレーヤがプレーヤアカウントを有することを要求する。プレーヤアカウントは、関連付けられた残高を有することができ、この残高は、プレーヤによって預けられた資金の額に基づく金額、および/またはポーカーもしくはその他の何らかのゲームを通じてプレーヤが集めたすべての獲得金額を含む。プレーヤは、EPIA24によって識別されると、金額をダウンロードし、プレイするためのチップを購入することができる。
【0068】
あるいは(たとえばバーコードを備えた)チケット、磁気カード、RFIDカード、またはその他の何らかのメディア(これらをTICKETと総称する)をEPIA24、テーブル18内に、またはキオスクにおいて挿入することができる。TICKETは、その上に印刷および/またはコード化されている、あるいはシステム10内のTICKETに関連付けられている関連する値を有することができる。
【0069】
さらにプレーヤは、テーブル18を離れようと決めると、自分が持っている残りのすべてのチップをすぐに換金して、自分のプレーヤアカウントに保管し、および/または新たなTicketを作成することができる。
【0070】
本発明の別の態様においては、それぞれのEPIA24は、いま行為を行う順番は誰であるかを表示することができる。EPIA24に割り振られているプレーヤの順番である場合には、EPIA24は、そのプレーヤの名前の隣に、またはEPIA24上の任意の場所に、アイコンなどの適切なシグナル、ビープ音や音楽的な発信音などのサウンド、および/または音声メッセージを提供することができる。別のプレーヤの順番である場合には、EPIA24は、誰の順番であるかを、アイコンおよび/または点滅する文字によって、たとえばそのプレーヤの名前の隣に表示することができる。
【0071】
上述のように、EPIA24は、一式のプレーヤオプションボタン72を含み、これらのプレーヤオプションボタン72によって、プレーヤは、自分の順番の最中に、賭けを行うこと、フォルドすること、コールすることなどの適切なアクションを起こすことができる。一実施形態においては、EPIA24は、プレイしているゲームのルールを前提として、それらのボタン72のうちで現在の順番の最中に適したものだけをアクティブにする。たとえば、特定のゲームに関して最大限度のレイズが既に行われている場合には、賭けすなわちレイズボタンは非アクティブになる。さらに、そのプレーヤの順番ではないときには、ボタン72のすべてが非アクティブになる。
【0072】
上述のように、それぞれの座席またはEPIA24は、特定のプレーヤに割り振られる。プレーヤには、待ち行列システムを使用して電子待機リストの座席を割り振ることもでき、あるいはシステム10を使用してカジノの従業員によって割り振りを行うこともできる。しかし状況によっては、プレーヤは、座席を替えること、または別のテーブルへ移ることを望むかもしれない。たとえば、別の1人または複数のプレーヤがテーブルを去って、そのテーブルに少数のプレーヤが残り、プレーヤが、その少数のプレーヤとテーブルでプレイしたくない場合には、そのプレーヤは、EPIA24を通じて別の座席の割り振りを要求することができる。
【0073】
本発明は、(上述のように)プレーヤのホールカードを表示する方法および/または見えなくする方法を含む。追加として、または別個に、EPIA24は、プレーヤの現在のハンドおよびコミュニティーカードに基づいて勝利の確率の表示を提供するように適合することができる。勝利の確率は、文字によって、たとえば55%といった具合に、および/またはグラフィカルに、たとえば円グラフや棒グラフによって表示することができる。勝利の確率は、ホールカードに関連付けられている同じトリガー事象を使用してトリガーし、表示することができる。あるいは、EPIA24上の別の場所に触れる事象など、別個のトリガー事象を使用して、勝利の確率を表示することもできる。
【0074】
本発明は、(上述のように)プレーヤのホールカードを表示する方法および/または見えなくする方法を含む。追加として、または別個に、EPIA24は、プレーヤの現在のハンドおよびコミュニティーカードに基づいてそのプレーヤの現在の最も役の高いハンドの表示を提供するように適合することができる。最も役の高いハンドは、文字によって、たとえばツーペアといった具合に、および/またはグラフィカルに、その最も役の高いハンドを構成する5枚のカードの絵によって表示することができる。最も役の高いハンドは、ホールカードに関連付けられている同じトリガー事象を使用してトリガーし、表示することができる。あるいは、EPIA24上の別の場所に触れる事象など、別個のトリガー事象を使用して、最も役の高いハンドを表示することもできる。
【0075】
上述のように、ポーカーテーブル18は、1つまたは複数のEPIA24を含むことができる。たとえば、それぞれのポーカーテーブルは、11個の座席を有することができ、最大で11人のプレーヤを収容することができる。それぞれのEPIA24は、IVに記載されている特徴のうちの1つまたは複数を有することができる。
【0076】
上述のような一実施形態においては、EPIAは、別個のまたはモジュール式のコンピュータ34を使用して実装することができる。一実施形態においては、モジュール式のコンピュータ34は、ディスプレイ32を含み、このディスプレイ32は、タッチスクリーンディスプレイ32とすることができる。タッチスクリーンディスプレイ32は、ゲームのプレイに関する情報(テキストおよび/またはグラフィックス)を表示し、ユーザの入力用にEPIA24上にボタンや選択可能なエリアを実装する。
【0077】
本発明の一態様においては、テーブル18は、テーブルサウンド生成デバイスを含み、このテーブルサウンド生成デバイスは、プレーヤに聞こえるサウンドを生成するために使用される。テーブルサウンド生成デバイスは、テーブル18に取り付けられた、またはテーブル18と一体化した1つまたは複数のスピーカ上に実装することができる。あるいはテーブルサウンド生成デバイスは、それぞれのEPIA24に隣接した、またはそれぞれのEPIA24と一体化した1つまたは複数のスピーカを含むこともできる。一般に、このサウンド生成デバイスは、あらゆるプレーヤが聞くのに適したシステムサウンドやプレーヤサウンドを再生する。
【0078】
たとえばシステムサウンドは、カードをシャッフルする音、カードを配る音、ポットにチップを投げ込む音を模したサウンド、ジャックポットを勝ち取ったことに関連するサウンドを含むことができる。プレーヤサウンドは、プレーヤの順番の注意喚起や表示、あるいはゲームの制限時間が設けられている場合には、残っている時間や、時間がなくなりつつある旨の表示を含むことができる。一般にプレーヤ専用サウンドは、プレーヤサウンド生成デバイスを通じては再生されない。
【0079】
通常、LCDやプラズマモニタなどのディスプレイは、長方形の形状をしている。図6および図7に示されているように、オーバーレイは、テーブルトップ20と一体化することができ、切り抜き部を含むことができる。オーバーレイは、ディスプレイの外縁部を覆っている。ディスプレイのうち、切り抜き部の中側の部分だけが見えている。図示されている実施形態においては、切り抜き部は、楕円形などの形状を有し、これは、テーブルの形状に類似している。
【0080】
上述のように、レーキは、ポーカーゲームを運営するための店へ回るそれぞれのポットの一部または一定割合と定義される。ポットのこの部分は、レーキとして知られている。一実施形態においては、現在のポットに対応するレーキの金額は、中央ディスプレイエリア26上に表示される。レーキは、金額として表示することができ、電子チップのグラフィカルな表示を含むことができる。
【0081】
本発明の別の態様においては、中央ディスプレイエリア26は、いま行為を行う順番は誰であるかを表示することができる。一実施形態においては、中央ディスプレイエリア26は、アイコンなどの適切なシグナル、たとえば矢印やその他のシンボル、ビープ音や音楽的な発信音などのサウンド、および/または音声メッセージを提供することができる。プレーヤの順番のこの表示は、EPIA24上の表示に追加して行うことができる。
【0082】
ポーカーのハンドの最中には、人間のディーラーを伴う標準的なポーカーテーブルにおいてさえ、トランプが配られる秩序および賭けが行われる秩序のために、プレーヤのうちの1人が「ディーラー」として指定される。本発明の一態様においては、中央ディスプレイエリア26は、現在のハンドに関して、どのプレーヤが「ディーラー」に指定されているかの表示を提供することができる。一実施形態においては、中央ディスプレイエリア26は、アイコンなどの適切なシグナル、たとえば矢印やその他のシンボルを提供することができる。プレーヤの順番のこの表示は、EPIA24上の表示に追加して行うことができる。
【0083】
上述のように、ホールカード28は、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24上に数字の面を下にして表示され、共通カードは、中央ディスプレイエリア26内に表示される。一態様においては、共通カード30は、ホールカード28よりも大きなサイズで表示される。
【0084】
本発明の一態様においては、テーブル18は、プレーヤのためにTexas Hold’emなどのポーカーゲームを提供する。一実施形態においては、提供されるポーカーゲームは、制限時間を設けたゲームであり、すなわちプレーヤは、所定の時間間隔を有し、その中でそれぞれの順番を完了させる。たとえばプレーヤは、それぞれの順番を完了させるために1分間という所定の時間を有する。あるいは時間間隔は、さまざまなものとすることができ、たとえば1回目の順番は、1分間の完了時間を有することができ、その一方で2回目の順番は、それよりも短いまたは長い完了時間を有することができる。あるいは、それぞれのプレーヤは、時間の蓄えを有することができる。それぞれの順番を完了させるために使用された時間は、各々の時間の蓄えから差し引くことができる。
【0085】
本発明の別の態様においては、中央ディスプレイ38を使用して、広告メッセージを表示することができる。これらの広告メッセージは、カジノまたは第三者からのものとすることができ、グラフィックス、画像、アニメーション、映像、および/または音声を含むことができる。この広告は、中央ディスプレイ38上の特定の場所に提示することができ、時間に基づいて変更すること、すなわち一式の広告メッセージの間で循環させることができる。
【0086】
特に図13Bを参照すると、一実施形態においては、ゲームエンジン82が、ゲームコンピュータ94上で実施または実行される。電子ポーカーテーブル18が、スタンドアロンのテーブル18である場合には、その電子ポーカーテーブル18は、自前のゲームコンピュータ94を含むことができる。あるいはゲームコンピュータ94は、サーバ50とすることができ、このサーバ50は、複数の電子ポーカーテーブル18にネットワーク接続することができる。
【0087】
一実施形態においては、ゲームエンジン82は、RNG(すなわちrandom number generator、図示せず)を含む。電子ポーカーゲームのそれぞれのハンドの始まりには、RNGを使用して、52枚の電子カードの一組をシャッフルし、その一組の順序を決定する。プレーヤのうちの1人が、ディーラーとして指定される。
【0088】
ポーカーテーブル18がTexas Hold’emをプレイしている場合には、ディーラーの左のプレーヤ(通常は、ディーラーボタンによって指定される)は、「リトルブラインド(Little Blind)」として知られ、リトルブラインドの左のプレーヤは、「ビッグブラインド(Big Blind)」として知られている。ハンドの始まりには、ビッグブラインドとして知られるプレーヤは、所定の金額、たとえば1ドル、5ドル、あるいは10ドルをポットに納めなければならない。この金額もまた、ビッグブラインドとして知られている。これに先立って、リトルブラインドとして知られるプレーヤも、所定の金額、通常はビッグブラインドの1/2をポットに納めなければならない。この金額もまた、リトルブラインドとして知られている。通常、ゲームエンジン82は、ビッグブラインドおよびリトルブラインドをそれぞれのプレーヤの山から自動的に差し引き、ポットに追加する。
【0089】
それらのブラインドが納められると、ゲームエンジン82は、2枚のカード、すなわちプレーヤのホールカードを、数字の面を下にして、それぞれのプレーヤに配る。これらのカードは、数字の面を下にして、それぞれのプレーヤの電子プレーヤ対話エリア24上に表示される。上述のように、それぞれのプレーヤは、自分のホールカードをコントロール可能に見ることができる。
【0090】
ホールカードが配られると、ゲームエンジン82が、ベッティングラウンドを管理する。最初のベッティングラウンドは、ビッグブラインドの左のプレーヤから開始する。一般に、それぞれのプレーヤは、ゲームボタン74の形態で選択の適切なセットを与えられる。一実施形態においては、ゲームボタン74は、プレーヤの順番の最中にのみ表示される。さらに、プレイしているポーカーゲームのルールに従って、適切なゲームボタン74のみが表示される。
【0091】
最初のベッティングラウンドの後には、3枚のコミュニティーカード、すなわち「フロップ」が、ゲームエンジン82によって数字の面を上にして配られ、表示される。一実施形態においては、コミュニティーカードは、図示されているように、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24内に表示される。中央ディスプレイエリア26が使用されている場合には、コミュニティーカードは、別法として、または追加として、その上に表示することができる。
【0092】
この後に、2回目のベッティングラウンドが続く。2回目のベッティングラウンドの後には、4枚目のコミュニティーカード、すなわち「ターン」が、ゲームエンジン82によって配られ、その後には、3回目のベッティングラウンドが続く。
【0093】
3回目のベッティングラウンドの後には、5枚目かつ最後のコミュニティーカード、すなわち「リバー」が、数字の面を上にして配られる。この後には、4回目かつ最後のベッティングラウンドが続く。最後のベッティングラウンドの後に複数のプレーヤが残っている場合には、最も役の高いハンドを有するプレーヤが、そのハンドの勝者に決定する。
【0094】
最初のベッティングラウンドから3回目のベッティングラウンドのいずれかの後に、1人のプレーヤのみが残った場合には、その残ったプレーヤが、自動的に勝者に決定する。コミュニティーカードのうちの1枚または複数が配られていないため、上述のように、それぞれの電子プレーヤ対話エリア24上のラビットボタン(rabbit button)72Dがアクティブになるか、または表示される。
【0095】
本発明の一態様においては、システム10内のポーカーテーブル18は、ネットワーク化されて、1つまたは複数のサーバ50に接続される。サーバ50は、プレーヤを追跡把握すること、チケットで出入りして(現金を伴わずに)賭けを行うこと、プレーヤを特定のテーブルの座席に割り振ること、トーナメントプレイ、(テーブルをオンにすること、およびオフにすること、ならびにテーブルパラメータを修正することを含む)テーブルのセットアップ、および累積型のジャックポットを実施するために、および容易にするために使用することができる。それぞれのテーブル18は、1つまたは複数のEPIA24を有することができる。ポーカーテーブル18およびEPIAは、以降で説明する特徴のうちの1つまたは複数を有することができる。
【0096】
さらに、さらなる特徴および/または機能を提供するために、その他のデバイスをサーバ50に接続することができる。たとえば、待ち行列システムを提供ことができる(以降を参照されたい)。このシステムは、この機能を実行する別個のコンピュータを使用して、実装することができる。この別個のコンピュータは、このシステムのその他の特徴または機能を実行することもできる。しかし、いくつかのシステムにおいては、これらのさらなる特徴または機能は、少なくとも部分的に、(1つまたは複数の)サーバ50によって提供することができるという点に留意されたい。
【0097】
本発明の一態様においては、サーバ50が、ゲームを運営する。すなわちサーバ50は、トランプを電子的に「シャッフル」すること、カードを配ること、プレーヤの順番をコントロールすること、プレーヤの入力を受け取ること、ならびにしかるべく行動すること、ポットを追跡把握すること、管理すること、および与えること、レーキを追跡把握することなどを行う。ゲームのデータは、データベース内に記憶される。それぞれの入力、賭け、プレイなどは、データベース内に記憶される。
【0098】
本発明の一態様においては、プレーヤをポーカーテーブル18の座席に割り振る待ち行列システムが提供される。この待ち行列システムは、利用可能な座席がまったくない場合には、電子待機リストを実行することもできる。一実施形態においては、カジノの1人または複数の従業員は、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ、またはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、あるいはPDAなどの1つまたは複数のデバイスにアクセスすることができる。この(1つまたは複数の)デバイスによって、(1人または複数の)従業員は、顧客の名前またはプレーヤIDを入力するか、またはプレーヤのIDカードを機械に通すことができる。テーブル18に利用可能な座席がある場合には、その座席にプレーヤを割り振ることができる。
【0099】
複数の座席が利用可能である場合には、一実施形態においては、従業員が、(プレーヤからの入力の有無を問わずに)それらの座席のうちの1つを選択することができる。あるいはデバイスが、所定の一式のルールを使用して、座席を選択することもできる。
【0100】
利用可能な座席がまったくない場合には、プレーヤは、座席が空くまで、待ち行列内に配置される。一実施形態においては、プレーヤは、先着順に待ち行列から外されて、座席を割り振られる。しかしシステム10は、プレーヤが待ち行列またはリストを回避するための特別なルールをカジノが実施するのを可能にすることができる。たとえばカジノは、トーナメントで勝利した場合など、特定の条件のもとで、待ち行列の先頭に配置してもらえるバウチャ(voucher)をプレーヤに進呈することができる。
【0101】
本発明の一態様においては、サーバ50は、インターフェースを提供し、このインターフェースによって、カジノの許可または指定された従業員などのユーザは、新たなテーブル18をセットアップすること、または既存のテーブル18のパラメータを修正することができる。このインターフェースは、サーバ50上に、またはサーバ50にネットワーク接続されている別のデバイス上に実装することができる。
【0102】
このインターフェースは、テーブルをオン/オフにする機能、および許可される賭け金の額、プレイするゲーム、レーキなど、ゲームのパラメータを変更する機能という特徴のうちの1つまたは複数を提供することができる。
【0103】
本発明の一態様においては、上述のように、システム10は、データベース内のそれぞれの取引、賭け、配られたカードを追跡把握する。システム10はまた、それぞれのテーブル18でプレイしているプレーヤを追跡把握する。この情報は、データベース内に保存し、集約し、任意の多くの形態の報告フォーマットで提示することができる。プレーヤ、ゲーム、およびそれぞれのハンドがどのようにプレイされるかに関するあらゆる情報を追跡把握することができる。この利用可能なデータは、特定の1人または複数のプレーヤがプレイした1つのテーブルまたはすべてのゲームに関する(1時間あたりの)ポーカーのハンドの頻度を割り出すために、または、たとえばプレーヤどうしの間における共謀を検知するために分析することもできる。
【0104】
上述のように、一実施形態においては、あらゆるプレーヤは、EPIA24にログインしてテーブル18でポーカーをプレイするためには、プレーヤのクラブに所属し、割り当てられたプレーヤIDカードを所有しなければならない。それぞれのプレーヤは、プレーヤを追跡把握するクラブ内にアカウントを有する。追跡把握するクラブ内におけるプレーヤのアカウントは、ポーカーをプレイするためにプレーヤが有する利用可能な現金すなわち資金の金額を追跡把握する。プレーヤのアカウントはまた、賭けた金額および勝った金額を含めて、ポーカーテーブル18におけるプレーヤのプレイを追跡把握する。
【0105】
システム10は、ジャックポット、すなわち累積型のジャックポットを、複数のハンドおよび/または複数のテーブルによって生み出すこと、ならびに複数のハンドおよび/または複数のテーブルにわたって勝ち取ることを可能にする。累積型のジャックポットは、含まれているテーブルにおいて賭けた金額および/または勝ち取った金額に基づいて増えることができる。累積型のジャックポットは、所定の一式の条件のもとで勝ち取られるまで、増え続けることができる。あるいは、所定の時間間隔にわたってのみ有効とすることもできる。ジャックポットを勝ち取るための条件は、その時間間隔が終わるときに1人または複数のプレーヤによって勝ち取られることとすることができる。
【0106】
システム10は、累積型のジャックポットを複数の方法で入金できるようにする。累積型のジャックポットが入金される方法は、サーバ50またはその他のデバイス上のコンピュータプログラムアプリケーションを通じて入金することとすることができる。たとえば累積型のジャックポットは、毎回のポット、1回おきのポット、またはn回に1回のポットから所定の割合を取ることによって入金することができる。
【0107】
累積型のジャックポットの金額は、中央ディスプレイ38および/またはリモートディスプレイ上に表示することができる。
【0108】
累積型のジャックポットは、特定の定義可能な条件のもとで、および/または特定の事象、すなわちマーケティングの事象のために、無作為に開始することができる。累積型のジャックポットは、(複数のハンドにわたる)単一のハンド、所定の時間間隔にわたって1つのテーブルにおける、または複数のハンドにわたる所定の数のハンドなどとすることができる。
【0109】
本発明の別の態様においては、あるプレーヤによってジャックポットが勝ち取られると、もしくはそのプレーヤがログアウトすると、またはいずれかの勝者が所定の金額を超えると、あるいはその他の任意の適切な時点で、1つまたは複数の対政府報告フォームをそのプレーヤに対してそのプレーヤのEPIA24上に提示することができる。このフォームは、(許容される場合には)プレーヤの電子署名を受け入れることができ、あるいはプレーヤにその必要性を知らせて、そのフォームを記入できる場所へプレーヤを導くこともできる。このデバイスは、パーソナルコンピュータ、ノート型コンピュータ、またはタブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、PDA、あるいはその他の適切なデバイスとすることができる。
【0110】
本発明の一態様においては、複数のテーブルを管理するためにカジノの1人または複数の従業員を割り当てることができる。これらの従業員のうちの1人は、(提供されている場合には)待ち行列システムを管理することができる。これらの従業員にさまざまな機能を提供する、サーバにネットワーク接続されたデバイスを提供することができる。このデバイスは、ダッシュボードアプリケーション(dashboard application)を提供し、このダッシュボードアプリケーションによって、従業員は、テーブル18のさまざまな側面を管理することができる。
【0111】
本発明の一態様においては、従業員は、テーブルの現在の状態に関連したさまざまなデータを見ることができ、そうしたデータとしては、プレーヤ、ポット、賭けの情報、共通カードなどが含まれるが、それらには限定されない。
【0112】
従業員は、たとえば直接の問合せ、またはEPIA24を通じて行われた問合せに応答して、複数のプレーヤどうしの間における共謀の証拠を探すために、追跡把握されているデータを見ることができる。たとえば従業員は、特定のテーブルにおいて複数の人物が同じ時間にプレイする習慣を有するかどうかを判断し、それらの人物が許されない共謀を働いているという証拠を提供するような何らかのパターンがプレイ内に認められるかどうかを判断することができる。
【0113】
本発明の一態様においては、それぞれのEPIA24は、カジノの特定の従業員を呼び出すボタンや、そうした従業員を指示するボタンをプレーヤに提供することができる。たとえばプレーヤは、飲み物を注文するようにホスト/ホステスに要求することができる。さらにプレーヤは、テーブル18において発生した、または発生している何か、たとえば共謀の可能性を従業員が確かめるように要求することができる。これは、匿名で行うことができる。
【0114】
上述のように、プレーヤがテーブル18を管理することを可能にするデバイスは、従業員がプレーヤを特定のテーブルおよび/または座席および/またはEPIA24に自動的にまたは手動で割り振ることを可能にすることもできる。
【0115】
一実施形態においては、サーバ50は、中央ディスプレイ38上の広告をコントロールする。広告は、EPIA24、および/またはポーカーテーブル18に関連付けられているリモートディスプレイ上に提供することもできる。サーバ50は、広告の内容、頻度、および/または循環をコントロールすることができる。
【0116】
本発明の一態様においては、プレーヤは、1つまたは複数のハンドの最中にプレイを差し控えるか、またはテーブルから立って、1つまたは複数のハンドの最中にプレイしないでおくことができる。しかし通常、プレーヤは、次のハンドをプレイしようと決めた場合には、休んだハンドごとに、所定の金額、すなわち「足りないブラインド」を現在のポットに支払う義務を負う。一実施形態においては、プレーヤが1つまたは複数のハンドには参加しないと決めた場合には、システム10は、休んだハンドの回数を追跡把握し、プレーヤが別のハンドをプレイしようと決めると、休んだハンドの回数にブラインドを乗じた数に等しい金額を自動的に差し引く。
【0117】
上述のように、システム10は、あらゆる取引、配られたカードや、プレイされたカード、賭け金などをデータベース内に記録する。これによって、システム10は、いかなるエラーからも回復して、ゲームを同じ状態に戻すことができる。
【0118】
システム10によって、トーナメントプレイが容易になる。トーナメントには、所定の数のプレーヤを有する所定の数のテーブル18が含まれる。バイイン(buy−in)、たとえば100ドルが必要となる。通常、プレーヤは、自分の資金をすべて失うと、トーナメントから敗退する。
【0119】
所定のルールのもとで、プレーヤをトーナメントに登録し、テーブルの座席に割り振ることができる。プレイの最中に、所定のルールのもとで、テーブルをたたむことができ、プレーヤをその他のテーブルに割り振ることができる。システム10は、下記の特徴のうちの1つまたは複数を提供することによって、トーナメントを容易にする。
a)登録
b)トーナメントの情報を追跡把握すること
c)中央ディスプレイおよび/またはリモートディスプレイ上にトーナメントの情報を表示すること
d)トーナメントのセットアップ、たとえばバイイン
e)再度のバイイン
f)トーナメントのジャックポット、現金、または別のトーナメント(特定のトーナメントまたは有効期限)に参加するための参加バウチャ
g)テーブルをたたむためのプロセス
(1)テーブルをたたむ旨のメッセージ
(2)新たな座席の割り振りを伝える
(3)たたむ順序を決定する
(4)たたむ順序を表示する
h)他のテーブル、および他のテーブルのプレーヤの状況に関する情報を表示すること
i)トーナメント中に個々のテーブルに関して1時間あたりのハンドをモニタして調整するためのシステム:ポーカートーナメントの最中には、それぞれのテーブルがプレイする1時間あたりのハンドが他のすべてのテーブルとほぼ同じ数になることが重要である。これは、ゲームを一時停止すること、および/または一時停止せずにゲームの進行を遅くすることによって達成することができる。
j)複数の場所にわたるトーナメント
k)トーナメント支払表、およびトーナメントにおけるプレーヤの最終的な位置に基づいてトーナメントの獲得金額をプレーヤに自動的に支払うためのシステム。
【0120】
本発明の一態様においては、システム10によってリモートゲームまたは仮想ゲームを提供することができる。このリモートゲームまたは仮想ゲームは、ワイヤレスデバイス上で提供することもでき、また所定の場所でプレイすることもできる。
【0121】
仮想ゲームは、EPIA24を通じて提供することもできる。たとえばポーカープレーヤは、自分の順番が来ていないときに、この仮想ゲームまたはリモートゲームをプレイすることができる。この仮想ゲームまたはリモートゲームは、別のポーカーのハンドとすることができ、そのテーブルで、または他のテーブルで、他のプレーヤとプレイすることもでき、あるいは仮想プレーヤとプレイすることもできる。あるいは、このリモートゲームまたは仮想ゲームは、その他のタイプのゲームとすることもでき、そうしたゲームとしては、ブラックジャック、キノ、スロットマシンなどが含まれるが、これらには限定されない。
【0122】
EPIA24やその他の端末上でその他のカジノゲームを実行することに加えて、システム10は、カジノ中のその他のゲーミングデバイス上で実行することができる。たとえば、仮想ポーカーゲームを既存の電子ビンゴ端末や電子レースブック端末上で実行することができる。
【0123】
図14A〜14Bを参照すると、本発明の一態様においては、システム10は、複数の電子ポーカーテーブル18、102、104、106に電子ポーカーゲームを提供する。
【0124】
特に図14Aを参照すると、一実施形態においては、システム10は、第1の電子ポーカーテーブル102Aと、第2の電子ポーカーテーブル102Bとを含む。上述のように、それぞれの電子ポーカーテーブル102A、102Bは、テーブルトップ20と、複数の電子プレーヤ対話エリア24とを含む。テーブルトップ20は、プレイ面22を有する。電子プレーヤ対話エリア24は、それぞれのポーカーテーブル102A、102Bのテーブルトップ20の周辺に配置されている。それぞれの電子プレーヤ対話エリア24は、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェース54を提供する。
【0125】
サーバコンピュータ50は、第1の電子ポーカーテーブル102Aにおけるプレーヤの第1のグループに対する第1のポーカーゲームと、第2の電子ポーカーテーブル102Bにおけるプレーヤの第2のグループに対する第2のポーカーゲームとを運営するために、第1の電子ポーカーテーブル102Aの電子プレーヤ対話エリア24と、第2の電子ポーカーテーブル102Bの電子プレーヤ対話エリア24とに結合されている。
【0126】
一実施形態においては、サーバコンピュータ50は、電子カードから構成されている第1のポーカーゲームのハンドを配ること、およびそれらの電子カードを第1の電子ポーカーテーブル102Aの電子プレーヤ対話エリア24上に表示することによって、第1のポーカーゲームを運営する。サーバコンピュータ50は、電子カードから構成されている第2のポーカーゲームのハンドを配ること、およびそれらの電子カードを第2の電子ポーカーテーブル102Bの電子プレーヤ対話エリア24上に表示することによって、第2のポーカーゲームを運営する。
【0127】
上述のように、一実施形態においては、第1および第2のポーカーゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1つのベッティングラウンドを含むことができる。サーバコンピュータ50は、プレーヤがその少なくとも1つのベッティングラウンドの最中に電子プレーヤ対話エリア24を通じて電子チップを使用して賭けを行うことができるようにすることができる。第1の電子ポーカーテーブル102Aおよび第2の電子ポーカーテーブル102Bは、それぞれのテーブルトップ20の中央に配置されている中央ディスプレイエリア26を含むことができる。一実施形態においては、サーバコンピュータ50は、電子チップおよび電子カードを使用して第1および第2のポーカーゲームを運営し、それらの電子カードおよび/またはチップを電子プレーヤ対話エリア24および/または中央ディスプレイエリア26上に表示する。
【0128】
サーバコンピュータ50は、第1のポーカーゲームの勝者を決定して、その第1のポーカーゲームの勝者に第1のポットを与え、第2のポーカーゲームの勝者を決定して、その第2のポーカーゲームの勝者に第2のポットを与えることもできる。
【0129】
一実施形態においては、第1の電子ポーカーテーブル102Aおよび第2の電子ポーカーテーブル102Bは、共通の場所に配置されている。第2の実施形態においては、第1の電子ポーカーテーブル102Aは、第1の場所に配置され、第2の電子ポーカーテーブル102Bは、第2の場所に配置されている。
【0130】
特に図14Bを参照すると、本発明の別の態様においては、第1の複数の電子ポーカーテーブル104を第1の場所に配置することができ、第2の複数の電子ポーカーテーブル106を第2の場所に配置することができる。各3つのポーカーテーブル104A、104B、104C、106A、106B、106Cのみがそれぞれの場所に配置されているように図示されているが、任意の数のポーカーテーブル104、106をそれぞれの場所に配置することができる。
【0131】
少なくとも1つのサーバコンピュータ50が、第1および第2の複数の電子ポーカーテーブル上でポーカーゲームを運営するために第1の電子ポーカーテーブル104および第2の電子ポーカーテーブル106の電子プレーヤ対話エリア24に結合されている。
【0132】
一実施形態においては、サーバコンピュータ50は、第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置することができる。
【0133】
本発明の別の態様においては、システム10は、プリンタ120を含むことができ、このプリンタ120は、ゲームコンピュータ94またはサーバ50に接続することができる。ゲームコンピュータ94またはサーバ50は、プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷することができる。そして、そのフォームをプレーヤに提示することができる。
【0134】
特に図15を参照すると、電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供する方法110が示されている。第1のステップ112においては、ゲームコンピュータ94が、電子ポーカーゲームを運営する。第2のステップ114においては、プレーヤの中から勝者が決定され、その勝者にポットが与えられる。第3のステップ116においては、プレーヤに与えられるポットの値または累積値がモニタされ、プレーヤのうちの1人に与えられたポットの値またはポットの累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームがプリンタ120上に自動的に印刷される。
【0135】
上述の教示に照らせば、本発明の多くの修正形態および変形形態が可能であることは明らかである。本発明は、添付の特許請求の範囲内に具体的に記載されている以外の方法で実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0136】
【図1】本発明の一実施形態による、1つまたは複数の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーゲームを提供するためのシステムを示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による、図1の電子ポーカーテーブルのテーブルトップを示す略図である。
【図3】本発明の別の実施形態による、図1の電子ポーカーテーブルのテーブルトップを示す略図である。
【図4】本発明の一実施形態による、図1のシステムを示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による、電子ポーカーテーブルの要素を含む図1のシステムを示す第2のブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態による電子ポーカーテーブルを示す概略図である。
【図7】図6の電子ポーカーテーブルを示す上面図である。
【図8】本発明の一実施形態による、図6の電子ポーカーテーブルの1つのモジュールを示す概略図である。
【図9】本発明の一実施形態による、図1のシステムの電子プレーヤ対話エリア上に表示される第1のスクリーンショットを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態による、図1のシステムの電子プレーヤ対話エリア上に表示される第2のスクリーンショットを示す図である。
【図11】ハンドヘルドデバイスにおいて具体化される図1のシステムの電子プレーヤ対話エリアを示す図である。
【図12】電子トランプの表面および裏面を示す図である。
【図13A】本発明のシステムのソフトウェアコンポーネントを示すブロック図である。
【図13B】本発明の一実施形態による、電子ポーカーゲームを提供するためのシステムを示す簡略化されたブロック図である。
【図14A】本発明の一実施形態による、第1および第2の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーテーブルを提供するためのシステムを示すブロック図である。
【図14B】本発明の一実施形態による、複数の電子ポーカーテーブル上で電子ポーカーテーブルを提供するシステムを示すブロック図である。
【図15】本発明の一実施形態による、電子ポーカーゲームを管理する方法を示す流れ図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2の電子カードテーブルであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する第1および第2の電子カードテーブルと、
前記第1の電子カードテーブルにおける前記プレーヤの第1のグループに対する第1のカードゲームと、前記プレーヤの第2のグループに対する第2のカードゲームとを運営するために、前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアと、前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアとに結合されているサーバコンピュータとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記サーバコンピュータは、電子カードから構成されている前記第1のカードゲームのハンドを配ること、および前記電子カードを前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することによって、前記第1のカードゲームを運営し、前記サーバコンピュータは、電子カードから構成されている前記第2のカードゲームのハンドを配ること、および前記電子カードを前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することによって、前記第2のカードゲームを運営することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1および第2のカードゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1回のベッティングラウンドを含み、前記サーバコンピュータによって、前記プレーヤは、前記少なくとも1回のベッティングラウンドの最中に前記電子プレーヤ対話エリアを通じて電子チップを使用して賭けを行うことができることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、前記それぞれのテーブルトップの中央に配置された中央ディスプレイエリアを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記サーバコンピュータは、電子チップおよび電子カードを使用して前記第1および第2のカードゲームを運営し、前記電子カードおよび/またはチップを前記電子プレーヤ対話エリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、前記第1および第2のカードテーブルのそれぞれは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、それぞれの中央ディスプレイコンピュータは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項4に記載のカードテーブル。
【請求項7】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装され、前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、前記カードテーブルは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、前記ゲームコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置され、前記中央ディスプレイコンピュータおよび前記コンピュータベースのモジュールは、前記ゲームコンピュータにネットワーク接続されていることを特徴とする請求項4に記載のカードテーブル。
【請求項8】
前記サーバコンピュータは、前記第1のカードゲームの勝者を決定して、前記第1のカードゲームの前記勝者に第1のポットを与え、前記第2のカードゲームの勝者を決定して、前記第2のカードゲームの前記勝者に第2のポットを与えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記サーバコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、共通の場所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の電子カードテーブルは、第1の場所に配置され、前記第2の電子カードテーブルは、第2の場所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記サーバコンピュータは、前記第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
第1の複数の電子カードテーブルであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤと対話するためのプレーヤインターフェースを提供する第1の複数の電子カードテーブルと、
第2の複数の電子カードテーブルであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、別のプレーヤと対話するためのプレーヤインターフェースを提供する第2の複数の電子カードテーブルと、
前記第1および第2の複数の電子カードテーブル上でカードゲームを運営するために、前記第1および第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアに結合されている少なくとも1つのサーバコンピュータとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのサーバコンピュータは、電子カードから構成されている前記カードゲームのハンドを配ること、および前記電子カードをそれぞれの電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することによって、前記それぞれの電子カードテーブル上で前記カードゲームを運営することを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記カードゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1つのベッティングラウンドを含み、前記サーバコンピュータは、前記プレーヤが前記少なくとも1つのベッティングラウンドの最中に前記電子プレーヤ対話エリアを通じて電子チップを使用して賭けを行うことができるようにすることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
それぞれの電子カードテーブルは、前記それぞれのテーブルトップの中央に配置された中央ディスプレイエリアを含むことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記サーバコンピュータは、電子チップおよび前記電子カードを使用してそれぞれの電子カードテーブル上で前記カードゲームを運営し、前記電子カードおよび/またはチップを前記それぞれのカードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示することを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
それぞれの電子カードテーブルの前記中央ディスプレイエリアは、それぞれの中央ディスプレイデバイス内に実装され、それぞれのカードテーブルは、前記それぞれの中央ディスプレイデバイスに接続されて前記それぞれの中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、それぞれの中央ディスプレイコンピュータは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項19に記載のカードテーブル。
【請求項22】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装され、それぞれのディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれの電子カードテーブルの前記中央ディスプレイエリアは、それぞれの電子カードテーブルの中央ディスプレイデバイス内に実装され、それぞれの電子カードテーブルは、前記それぞれの中央ディスプレイデバイスに接続されて前記それぞれの中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、前記中央ディスプレイコンピュータおよび前記コンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータにネットワーク接続されていることを特徴とする請求項19に記載のカードテーブル。
【請求項23】
前記サーバコンピュータは、それぞれの電子カードテーブルにおける前記カードゲームの勝者を決定して、前記それぞれの電子カードテーブルにおける前記カードゲームの前記勝者に第1のポットを与えることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項24】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項25】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記サーバコンピュータは、前記第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項28】
電子カードゲームを提供する方法であって、
第1および第2の電子カードテーブルを提供するステップであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供するステップと、
前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアと、前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアとに結合されているサーバコンピュータを提供するステップと、
前記サーバコンピュータによって、前記第1の電子カードテーブルにおける前記プレーヤの第1のグループに対する第1のカードゲームを運営するステップと、
前記サーバコンピュータによって、前記プレーヤの第2のグループに対する第2のカードゲームを運営するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
前記第1および第2のカードゲームを運営する前記ステップは、電子カードから構成されている前記それぞれの電子カードゲームのハンドを配るステップを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1および第2のカードゲームを運営する前記ステップは、前記プレーヤの中から勝者を決定して前記勝者にポットを与えるステップを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のカードゲームを運営する前記ステップは、
電子カードから構成されている前記第1のカードゲームのハンドを配るステップと、
前記電子カードを前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示するステップと、
電子カードから構成されている前記第2のカードゲームのハンドを配るステップと、
前記電子カードを前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示するステップとを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記第1および第2のカードゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1つのベッティングラウンドを含む方法であって、前記プレーヤが前記少なくとも1つのベッティングラウンドの最中に前記電子プレーヤ対話エリアを通じて電子チップを使用して賭けを行うことができるようにするステップを含むことを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、前記それぞれのテーブルトップの中央に配置された中央ディスプレイエリアを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記第1および第2のカードゲームは、電子チップおよび電子カードを使用して運営される方法であって、前記電子カードおよび/またはチップを前記それぞれの電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示するステップを含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、前記第1および第2のカードテーブルのそれぞれは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、それぞれの中央ディスプレイコンピュータは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装され、前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、それぞれのカードテーブルは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、前記ゲームコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置され、前記中央ディスプレイコンピュータおよび前記コンピュータベースのモジュールは、前記ゲームコンピュータにネットワーク接続されていることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記サーバコンピュータは、前記第1のカードゲームの勝者を決定して、前記第1のカードゲームの前記勝者に第1のポットを与え、前記第2のカードゲームの勝者を決定して、前記第2のカードゲームの前記勝者に第2のポットを与えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項38】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項39】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記サーバコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置されることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、共通の場所に配置されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項43】
前記第1の電子カードテーブルは、第1の場所に配置され、前記第2の電子カードテーブルは、第2の場所に配置されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項44】
前記サーバコンピュータは、前記第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置されることを特徴とする請求項43に記載の方法。
【請求項45】
複数のプレーヤに電子カードゲームを提供するための電子カードテーブルであって、
プレイ面を備えたテーブルトップを有するテーブルと、
プリンタと、
前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアであって、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、前記プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する複数の電子プレーヤ対話エリアと、
前記電子カードゲームを運営し、前記プレーヤの中から勝者を決定して、前記勝者にポットを与えるために、また前記プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、前記プレーヤのうちの1人に与えられたポットの前記値または前記ポットの前記累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームを前記プリンタ上に自動的に印刷するために、前記プリンタと、前記複数の電子プレーヤ対話エリアとに結合されているゲームコンピュータとを含むことを特徴とする電子カードテーブル。
【請求項46】
前記電子カードゲームは、電子チップおよび電子カードを含み、前記ゲームコンピュータは、前記電子カードおよび/または電子チップを前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することを特徴とする請求項45に記載の電子カードテーブル。
【請求項47】
情報を前記プレーヤに表示するために前記テーブルトップの中央の位置に配置されている中央ディスプレイエリアをさらに含み、前記電子カードゲームは、電子チップおよび電子カードを含み、前記ゲームコンピュータは、前記電子カードおよび/または電子チップを前記電子プレーヤインターフェースエリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示することを特徴とする請求項44に記載の電子カードテーブル。
【請求項48】
前記ゲームコンピュータは、前記電子カードゲームを運営する際に、1つまたは複数のベッティングラウンドを管理することを特徴とする請求項45に記載のカードテーブル。
【請求項49】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項45に記載のカードテーブル。
【請求項50】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項49に記載のカードテーブル。
【請求項51】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記ゲームコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項49に記載のカードテーブル。
【請求項52】
電子カードテーブル上で電子カードゲームを提供する方法において、前記電子カードテーブルは、テーブルと、複数の電子プレーヤインターフェースエリアと、中央ディスプレイエリアと、ゲームコンピュータとを有し、前記テーブルは、プレイ面を有し、前記電子プレーヤ対話エリアは、前記テーブルトップの周辺に配置され、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、前記プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供し、前記中央ディスプレイエリアは、情報を前記プレーヤに表示するために前記テーブルトップの中央の位置に配置され、前記ゲームコンピュータは、前記複数の電子プレーヤ対話エリアに結合されている方法であって、
前記ゲームコンピュータによって前記電子カードゲームを運営するステップと、
前記プレーヤの中から勝者を決定して、前記勝者にポットを与えるステップと、
前記プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、前記プレーヤのうちの1人に与えられたポットの前記値または前記ポットの前記累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項1】
第1および第2の電子カードテーブルであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する第1および第2の電子カードテーブルと、
前記第1の電子カードテーブルにおける前記プレーヤの第1のグループに対する第1のカードゲームと、前記プレーヤの第2のグループに対する第2のカードゲームとを運営するために、前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアと、前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアとに結合されているサーバコンピュータとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記サーバコンピュータは、電子カードから構成されている前記第1のカードゲームのハンドを配ること、および前記電子カードを前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することによって、前記第1のカードゲームを運営し、前記サーバコンピュータは、電子カードから構成されている前記第2のカードゲームのハンドを配ること、および前記電子カードを前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することによって、前記第2のカードゲームを運営することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1および第2のカードゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1回のベッティングラウンドを含み、前記サーバコンピュータによって、前記プレーヤは、前記少なくとも1回のベッティングラウンドの最中に前記電子プレーヤ対話エリアを通じて電子チップを使用して賭けを行うことができることを特徴とする請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、前記それぞれのテーブルトップの中央に配置された中央ディスプレイエリアを含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記サーバコンピュータは、電子チップおよび電子カードを使用して前記第1および第2のカードゲームを運営し、前記電子カードおよび/またはチップを前記電子プレーヤ対話エリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示することを特徴とする請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、前記第1および第2のカードテーブルのそれぞれは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、それぞれの中央ディスプレイコンピュータは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項4に記載のカードテーブル。
【請求項7】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装され、前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、前記カードテーブルは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、前記ゲームコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置され、前記中央ディスプレイコンピュータおよび前記コンピュータベースのモジュールは、前記ゲームコンピュータにネットワーク接続されていることを特徴とする請求項4に記載のカードテーブル。
【請求項8】
前記サーバコンピュータは、前記第1のカードゲームの勝者を決定して、前記第1のカードゲームの前記勝者に第1のポットを与え、前記第2のカードゲームの勝者を決定して、前記第2のカードゲームの前記勝者に第2のポットを与えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記サーバコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、共通の場所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の電子カードテーブルは、第1の場所に配置され、前記第2の電子カードテーブルは、第2の場所に配置されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記サーバコンピュータは、前記第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
第1の複数の電子カードテーブルであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、プレーヤと対話するためのプレーヤインターフェースを提供する第1の複数の電子カードテーブルと、
第2の複数の電子カードテーブルであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、別のプレーヤと対話するためのプレーヤインターフェースを提供する第2の複数の電子カードテーブルと、
前記第1および第2の複数の電子カードテーブル上でカードゲームを運営するために、前記第1および第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアに結合されている少なくとも1つのサーバコンピュータとを含むことを特徴とするシステム。
【請求項17】
前記少なくとも1つのサーバコンピュータは、電子カードから構成されている前記カードゲームのハンドを配ること、および前記電子カードをそれぞれの電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することによって、前記それぞれの電子カードテーブル上で前記カードゲームを運営することを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記カードゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1つのベッティングラウンドを含み、前記サーバコンピュータは、前記プレーヤが前記少なくとも1つのベッティングラウンドの最中に前記電子プレーヤ対話エリアを通じて電子チップを使用して賭けを行うことができるようにすることを特徴とする請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
それぞれの電子カードテーブルは、前記それぞれのテーブルトップの中央に配置された中央ディスプレイエリアを含むことを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記サーバコンピュータは、電子チップおよび前記電子カードを使用してそれぞれの電子カードテーブル上で前記カードゲームを運営し、前記電子カードおよび/またはチップを前記それぞれのカードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示することを特徴とする請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
それぞれの電子カードテーブルの前記中央ディスプレイエリアは、それぞれの中央ディスプレイデバイス内に実装され、それぞれのカードテーブルは、前記それぞれの中央ディスプレイデバイスに接続されて前記それぞれの中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、それぞれの中央ディスプレイコンピュータは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項19に記載のカードテーブル。
【請求項22】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装され、それぞれのディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれの電子カードテーブルの前記中央ディスプレイエリアは、それぞれの電子カードテーブルの中央ディスプレイデバイス内に実装され、それぞれの電子カードテーブルは、前記それぞれの中央ディスプレイデバイスに接続されて前記それぞれの中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、前記中央ディスプレイコンピュータおよび前記コンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータにネットワーク接続されていることを特徴とする請求項19に記載のカードテーブル。
【請求項23】
前記サーバコンピュータは、それぞれの電子カードテーブルにおける前記カードゲームの勝者を決定して、前記それぞれの電子カードテーブルにおける前記カードゲームの前記勝者に第1のポットを与えることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項24】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項16に記載のシステム。
【請求項25】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記サーバコンピュータは、前記第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項28】
電子カードゲームを提供する方法であって、
第1および第2の電子カードテーブルを提供するステップであって、それぞれのカードテーブルは、プレイ面を有するテーブルトップと、前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアとを有し、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、複数のプレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供するステップと、
前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアと、前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアとに結合されているサーバコンピュータを提供するステップと、
前記サーバコンピュータによって、前記第1の電子カードテーブルにおける前記プレーヤの第1のグループに対する第1のカードゲームを運営するステップと、
前記サーバコンピュータによって、前記プレーヤの第2のグループに対する第2のカードゲームを運営するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
前記第1および第2のカードゲームを運営する前記ステップは、電子カードから構成されている前記それぞれの電子カードゲームのハンドを配るステップを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記第1および第2のカードゲームを運営する前記ステップは、前記プレーヤの中から勝者を決定して前記勝者にポットを与えるステップを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記第1のカードゲームを運営する前記ステップは、
電子カードから構成されている前記第1のカードゲームのハンドを配るステップと、
前記電子カードを前記第1の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示するステップと、
電子カードから構成されている前記第2のカードゲームのハンドを配るステップと、
前記電子カードを前記第2の電子カードテーブルの前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示するステップとを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記第1および第2のカードゲームのそれぞれのハンドは、少なくとも1つのベッティングラウンドを含む方法であって、前記プレーヤが前記少なくとも1つのベッティングラウンドの最中に前記電子プレーヤ対話エリアを通じて電子チップを使用して賭けを行うことができるようにするステップを含むことを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、前記それぞれのテーブルトップの中央に配置された中央ディスプレイエリアを含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記第1および第2のカードゲームは、電子チップおよび電子カードを使用して運営される方法であって、前記電子カードおよび/またはチップを前記それぞれの電子カードテーブルの前記電子プレーヤ対話エリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示するステップを含むことを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、前記第1および第2のカードテーブルのそれぞれは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、それぞれの中央ディスプレイコンピュータは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項36】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装され、前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、前記中央ディスプレイエリアは、中央ディスプレイデバイス内に実装され、それぞれのカードテーブルは、前記中央ディスプレイデバイスに接続されて前記中央ディスプレイデバイスを駆動するための中央ディスプレイコンピュータを含み、前記ゲームコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置され、前記中央ディスプレイコンピュータおよび前記コンピュータベースのモジュールは、前記ゲームコンピュータにネットワーク接続されていることを特徴とする請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記サーバコンピュータは、前記第1のカードゲームの勝者を決定して、前記第1のカードゲームの前記勝者に第1のポットを与え、前記第2のカードゲームの勝者を決定して、前記第2のカードゲームの前記勝者に第2のポットを与えることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項38】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項39】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記サーバコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記サーバコンピュータは、前記カードテーブルに配置されるか、または離れた場所に配置されることを特徴とする請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記第1および第2の電子カードテーブルは、共通の場所に配置されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項43】
前記第1の電子カードテーブルは、第1の場所に配置され、前記第2の電子カードテーブルは、第2の場所に配置されることを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項44】
前記サーバコンピュータは、前記第1および第2の場所のうちの1つに、または第3の場所に配置されることを特徴とする請求項43に記載の方法。
【請求項45】
複数のプレーヤに電子カードゲームを提供するための電子カードテーブルであって、
プレイ面を備えたテーブルトップを有するテーブルと、
プリンタと、
前記テーブルトップの周辺に配置されている複数の電子プレーヤ対話エリアであって、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、前記プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供する複数の電子プレーヤ対話エリアと、
前記電子カードゲームを運営し、前記プレーヤの中から勝者を決定して、前記勝者にポットを与えるために、また前記プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、前記プレーヤのうちの1人に与えられたポットの前記値または前記ポットの前記累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームを前記プリンタ上に自動的に印刷するために、前記プリンタと、前記複数の電子プレーヤ対話エリアとに結合されているゲームコンピュータとを含むことを特徴とする電子カードテーブル。
【請求項46】
前記電子カードゲームは、電子チップおよび電子カードを含み、前記ゲームコンピュータは、前記電子カードおよび/または電子チップを前記電子プレーヤインターフェースエリア上に表示することを特徴とする請求項45に記載の電子カードテーブル。
【請求項47】
情報を前記プレーヤに表示するために前記テーブルトップの中央の位置に配置されている中央ディスプレイエリアをさらに含み、前記電子カードゲームは、電子チップおよび電子カードを含み、前記ゲームコンピュータは、前記電子カードおよび/または電子チップを前記電子プレーヤインターフェースエリアおよび/または前記中央ディスプレイエリア上に表示することを特徴とする請求項44に記載の電子カードテーブル。
【請求項48】
前記ゲームコンピュータは、前記電子カードゲームを運営する際に、1つまたは複数のベッティングラウンドを管理することを特徴とする請求項45に記載のカードテーブル。
【請求項49】
前記電子プレーヤ対話エリアは、別個のディスプレイデバイスを使用して実装されることを特徴とする請求項45に記載のカードテーブル。
【請求項50】
前記ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンディスプレイであることを特徴とする請求項49に記載のカードテーブル。
【請求項51】
前記ディスプレイデバイスは、コンピュータベースのモジュール内に格納され、それぞれのコンピュータベースのモジュールは、前記ゲームコンピュータに接続されていることを特徴とする請求項49に記載のカードテーブル。
【請求項52】
電子カードテーブル上で電子カードゲームを提供する方法において、前記電子カードテーブルは、テーブルと、複数の電子プレーヤインターフェースエリアと、中央ディスプレイエリアと、ゲームコンピュータとを有し、前記テーブルは、プレイ面を有し、前記電子プレーヤ対話エリアは、前記テーブルトップの周辺に配置され、それぞれの電子プレーヤ対話エリアは、前記プレーヤのうちの1人と対話するためのプレーヤインターフェースを提供し、前記中央ディスプレイエリアは、情報を前記プレーヤに表示するために前記テーブルトップの中央の位置に配置され、前記ゲームコンピュータは、前記複数の電子プレーヤ対話エリアに結合されている方法であって、
前記ゲームコンピュータによって前記電子カードゲームを運営するステップと、
前記プレーヤの中から勝者を決定して、前記勝者にポットを与えるステップと、
前記プレーヤに与えられるポットの値または累積値をモニタし、前記プレーヤのうちの1人に与えられたポットの前記値または前記ポットの前記累積値が所定の値を超えた場合には、対政府報告フォームをプリンタ上に自動的に印刷するステップとを含むことを特徴とする方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【公表番号】特表2008−512184(P2008−512184A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531205(P2007−531205)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/030758
【国際公開番号】WO2006/031428
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(506139428)ポーカーテック インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/030758
【国際公開番号】WO2006/031428
【国際公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【出願人】(506139428)ポーカーテック インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】
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