説明

複数環境の運用方法および記録媒体

【課題】利用者が自己の業務に応じて、作成した作業環境をいずれの場所にあっても維持でき、場所を選ばずに、業務を遂行できる様に端末装置の環境を維持することが出来る方法を提供する。
【解決手段】通信回線を介して第1および第2の端末装置とサーバとが接続なシステム構成において、第1の端末装置は、所定の第1に環境に関する情報を記憶しており、この第1の端末装置によって、所定の記憶手段に、この端末装置の運用中に使用した第2の環境に関する情報を記憶し、端末装置の所定のイベントを検出したときに、第2の環境中の第1の環境と異なる第3の環境を検出し、この第3の環境に関する情報を前記端末装置に備えた記憶装置に格納して、第1の環境に関する情報はサーバ介し、第3の環境に関する情報は記憶装置から読み出し、第2の端末装置に第1の端末装置の環境を作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部記憶装置や記録媒体を使用した複数環境での運用方法に関し、より詳しくは、異なる端末装置であっても、端末装置で運用する環境を、端末装置自体に備えた環境と、外部記憶装置等に搭載された環境とを複合して構築する複数環境の運用方法とその方法を格納した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ネットワーク技術は著しく進展し、サーバ等を介して、いずれの場所にあっても、同一の環境でクライアント端末を利用できる様になった。一方、携帯型のハードディスク装置や、USBメモリ、DVD等の記録媒体も大容量化が進展したので、ファイル等をこれらの記録媒体に記憶格納させ、移動先の環境下でファイル等を開き、業務を継続することが容易になった。
【0003】
このように、可搬性の記録媒体を持参して移動する場合に、記録媒体の紛失等に対して、情報の機密性を保つことや、同一環境を提供し、利用者の作業効率を上げることが重要となる。この情報の機密性に関しては、例えば特許文献1に、暗号化して、外部記録媒体にデータ等を記憶格納する技術が開示されている。
【0004】
また、特開2000−284987号公報には、運用システムファイルに対する書き込みを監視し、初期状態を含む任意の時点の状態に復元可能なコンピュータが開示されている。
【特許文献1】特開2006−338136号公報
【特許文献2】特開2000−284987号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外部記録媒体(装置)は、記憶容量が益々、増加し、多数の情報を容易に持ち運びでき、業務の効率化に寄与すると考えられるが、上記した様に、従来の外部記録媒体を利用した業務の効率化は、情報の漏洩防止に関するものが多く、また、コンピュータの環境に関しては、この環境の復元について関するものであった。本発明は、情報の漏洩防止の役割を果たすと共に、利用者が自己の業務に応じて、調整した作業環境をいずれの場所にあっても維持でき、場所を選ばずに、業務を遂行できる様に端末装置の環境を維持することが出来る方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の1側面においては、通信回線を介して第1および第2の端末装置とサーバとが接続なシステム構成において、第1の端末装置は、所定の第1に環境に関する情報を記憶しており、この第1の端末装置によって、所定の記憶手段に、この端末装置の運用中に使用した第2の環境に関する情報を記憶するステップと、端末装置の所定のイベントを検出するステップと、イベントを検出したときに、第2の環境中の第1の環境と異なる第3の環境を検出するステップと、検出された第3の環境に関する情報を前記端末装置に備えた記憶装置に格納するステップと、第1の環境に関する情報を前記通信回線を介して、前記サーバに送信するステップとが実行され、前記サーバは、第1の端末から送信された第1の環境に関する情報を記憶するステップと第2の端末装置によって、サーバから第1の環境に関する情報を受信し、該情報を第2の端末装置の記憶手段に記憶するステップと、記憶装置が該第2の端末装置に接続されたことを検出するステップと、前記記憶装置から第3の環境に関する情報を読み出すステップと、読み出された第3の環境に関する情報を第2の端末装置の所定の記憶部に記憶するステップとを有する複数環境の運用方法に関する。
【0007】
ここで、第1、2の環境とは、オペレーショナルシステム(OS)、各種のドライバソフトウェア、アプリケーションソフトウェア(以下、アプリケーションと称する)、表示画面中の壁紙、アイコンの配列、文書ファイル、画像ファイル、インターネットの接続情報や各種のアドレス情報などを指す。
【0008】
また、イベントとは、OS上の電源断や、利用者が端末装置の終了処理のための、所定のキーの押下のタイミングなどを指す。
【0009】
この様に、或る端末装置の環境を、この端末装置に本来搭載されている第1の環境と利用者毎に設定した第2の環境に分け、更に、利用者がこの端末装置の使用を終えると、第1と第2の環境の差分の環境を第3の環境として、この第3の環境に関する情報を可搬性記憶装置などに記憶にしているので、この利用者が使用する端末装置は、第1の環境に関する情報をインストール(または、環境を作成)する丈で良い。したがって、各端末装置の環境を標準化して置くことが可能であり、例えば、端末装置の保守が容易になる。また、利用者が携帯する記憶装置には、この利用者が使用する環境に関する全ての情報を記憶する必要が無く、情報量を少なくすることができ、また、第1の環境の基でのみ、記憶装置に記憶されている環境を動作させることが可能になるので、情報の機密性を向上させることも可能になる。
【0010】
また、上記の方法で、第1の端末装置は、前記所定のイベントを検出したときに、第3の環境に関する情報が前記記憶装置に格納処理した後に、第3の環境に関する情報を消去する様にしても良い。
【0011】
この様にすることにより、第1の端末装置の記憶領域での利用可能容量を増やすことができるとともに、この第1の端末装置を他の利用者が使用しても、先の利用者が作成乃至利用した情報を消去するので、情報の機密性が保たれる。さらに、利用者にとっては、どの端末装置であっても同一の環境に揃えられているので、空いているいずれの端末装置でも、支障なく作業を継続することが可能になる。
【発明の効果】
【0012】
この様に、端末装置の環境と利用者がこの端末装置を利用する際に追加、または更新した環境との差の環境に関する情報のみを利用者が携帯する外部記憶装置に格納するので、端末装置の環境を揃えておくことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1は本発明に係る端末装置1の実施例に係る構成例を示す模式図である。図において、端末装置1には、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、ディスクユニット (ハードディスク、フレキシブルディスク等)、さらには、プリンタ、 ディスプレイ、キーボード、マウス等の入出力部62、外部記憶装置60が入出力インターフェース部40を介して脱着可能に備えられており、ハードディスク等のハードウェアを利用した記憶部80が接続されている。この記憶部80は、端末装置1の外部に表示してあるが、端末装置1内に設けられても良く、記憶部80にはOperating System(OS)及び種々のソフトウェアがインストールされている。端末装置1の記憶部80には、運用システムファイル82、更新ログファイル84、更新データファイル86、その他のファイル88のファイル化された情報が格納されている。
【0014】
運用システムファイル82には、端末装置1の通常の運用に必要なOS及び種々のアプリケーションソフトウェアがファイル化されて格納されており、それらが端末装置1により実行された場合には、運用部211 、書き込み監視部212及び読み出し監視部213として機能する。運用部211は運用システムファイル82に格納されているOSやアプリケーションソフトウェアが端末装置1により実行された場合にそれらの機能を実行する。
【0015】
更新ログファイル84には書き込み処理により更新されたデータの履歴がログ情報として格納されている。更新データファイル86には書き込み処理が行なわれる場合に新たに書き込まれるべきデータが更新データとして書き込まれる。即ち、通常は運用システムファイル82に書き込まれるべき更新データは、更新データファイル86に書き込まれ、運用システムファイル82には更新前のデータがそのまま保持される。なお、更新されないデータ、即ち未更新データもそのまま運用システムファイル82に保持されることは言うまでもない。
【0016】
つぎに、運用部211 以外の端末装置1の内部機能、即ち書き込み監視部212、読み出し監視部213の機能について説明する。
【0017】
書き込み監視部212 は運用部211、即ちOS、アプリケーションによるハードウェア、ファームウェア及び運用システムファイル82へのデータの書き込みを監視し、データの書き込みが発生した場合にはその新たなデータを運用システムファイル82ではなく更新データファイル86に更新データとして書き込んで保存すると共に、その履歴を更新ログファイル84に記録する。
【0018】
読み出し監視部213 は運用部211 、即ちOS、 アプリケーションによるハードウェア、ファームウェア及び運用システムファイル82からデータの読み出しを監視し、データの読み出しが発生した際には、そのデータの更新データが更新データファイル86に存在する場合は対応するデータを更新データファイル86から、そのデータの更新データが更新データファイル86に存在しない場合は対応するデータを運用システムファイル82からそれぞれ読み出す。
【0019】
つぎに、上述のような構成の端末装置1の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。端末装置1に電源等が投入され処理が開始されると、運用部211は、端末装置1の立ち上げを検知し、外部記憶装置60の有無を判定し(ステップ500)、外部記憶装置60のファイルの読み取りを記憶部80のその他のファイル88に格納されているデバイスドライバを介して行う(ステップ502)。この読み取られた外部記憶装置60に格納されているファイルは、記憶部80の更新データファイルに書き込まれる(ステップ504)。
【0020】
通常の運用状態においては、端末装置1はデータの書き込み又は読み出しを待機する状態にあり、書き込み監視部212 によりデータの書き込みを、読み出し監視部213によりデータの読み出しをそれぞれ監視している。データの書き込みが発生すると (ステップ506でYES)、書き込み監視部212は新たに書き込まれるデータを更新データとしてそのデータ名及び時刻を更新ログファイル84に記録し (ステップ508)、更新データそのものを更新データファイル86に保存する (ステップ510)。従って、この時点では同一の名前のデータの更新前のデータが本来の保存場所である運用システムファイル82に保存されている他に更新データファイル86にも更新後のデータが更新データとして保存されることになる。この後、終了の指示が有った場合には (ステップ512でYESの場合)、更新データファイル86は、読み取られ(ステップ514)、外部記憶装置60に書き込まれ(ステップ516)、端末装置1の運用は終了するが、終了の指示がない場合には (ステップS512でNOの場合)、ステップ506 へ処理が戻されてそのまま運用状態が継続される。
【0021】
図3(a) は更新ログファイル84の記憶内容を、図4(a) は更新データファイル86の記憶内容をそれぞれ示す模式図である。更新ログファイル84には、たとえば図3(a) に示されているように、No.1の情報として「A」という名前のデータが2008年03月30日の0100時(午前1時00分)に更新されたこと、No.2の情報として「B」という名前のデータが2008年03月30日の0130時(午前1時30分)に更新されたこと、No.3の情報として「C」という名前のデータが2008年03月30日の0131時(午前1時31分)に更新されたこと、No.4の情報としてNo.1の情報の「A」という名前のデータが2008年03月30日の0200時(午前2時00分)に更新されたことがそれぞれ記録されている。更新データファイル86には図4(a) に示されているように、更新ログファイル84の各No.の情報に対応付けられてデータ「A」、「B」、「C」、「A」の更新データそのものが保存される。
【0022】
従って、「A」という名前のデータは本来のデータが運用システムファイル82に保存されている他に、その1回目の更新データが更新データファイル86にNo.1のデータとして、また2回目の更新データが更新データファイル86にNo.4のデータとしてそれぞれ保存されている。
【0023】
一方、データの読み出しが発生すると (ステップ506でNOの場合、ステップ550でYESの場合)、読み出し監視部213は更新ログファイル84を参照して読み出し対象のデータが更新データとして存在するか否かを探し(ステップ552)、更新データとして存在する場合には (ステップ554でYESの場合) 、更新データファイル86からそのデータを読み出す (ステップS556)。しかし、読み出し対象のデータが更新データとしては存在しない場合には (ステップ554でNOの場合)、読み出し監視部213は読み出し対象のデータを運用システムファイル82から読み出す(ステップ558)。この後、終了の指示が有った場合には (ステップ512でYESの場合)、上記と同じ処理フローを行う。なお、データの書き込みでも読み出しでもない処理が指示された場合(ステップ506でNO、ステップ550でNOの場合)、指示に対応する処理が実行される(ステップ560)。
【0024】
図5、図6を参照して、端末装置1の運用形態として、複数の端末装置1(端末装置1Aおよび端末装置1B)とサーバ600とが通信回線70で接続された形態での運用方法について説明する。端末装置1Aの運用システムファイルに格納されている環境を標準環境と称する。また、端末装置1A、1Bには、通信回線70を介してサーバ600と情報の送受信を行うための通信部も有している。
【0025】
この端末装置1Aには、OSとアプリケーショAおよびファイルAが環境Aとして搭載されているものとする。端末装置1Aを使用して、利用者は、この端末装置1Aに新たなアプリケーションBのインストール、ファイルBの作成(以下、環境Bの作成と称する。)を行う場合を例に説明する。
【0026】
つぎに、図6で、端末装置1Aにおいて、端末装置1Aの電源が投入されると、これをイベントとし、端末装置1Aでは、標準環境である環境Aを作成する(ステップ200、図5のa)。この環境Aは、端末装置1Aからサーバ600に通信回線70を介して送信され、サーバ600は環境Aに関する構成情報を取得する(ステップ202、図5のb)。サーバ600によって取得された環境Aに関する情報は、通信回線70を介して端末装置1Bに配信される(ステップ204、図5のc)。
【0027】
端末装置1Aでは、利用者によって、環境Bが作成され(ステップ206、図5でd)、作成された環境Bは、図1に示す記憶部80に展開されており、端末装置1Aの利用が終了すると(ステップ208)、ステップ209で環境を保存するか否かが表示画面に表示され、保存する場合に(ステップ209でYESの場合、図5のe)、端末装置1Aでは、環境Aと環境Bの差分環境に相当する差分環境情報が、作成され(ステップ210)、この差分環境情報がUSBメモリなどの外部記憶装置に保存される(ステップ212、図5でe)。保存しない場合には(ステップ209でNOの場合)、ステップ250環境Bの情報が消去される。
【0028】
つぎに、利用者は、差分環境情報が記憶されたUSBメモリなどの外部記憶装置とともに、端末装置1Bに移動し(図5のf)、このUSBメモリなどの外部記憶装置を端末装置1Bに装着すると(ステップ214)、端末装置1Bにおいて、図1の運用部211の制御にもとづき、環境Bが作成され、(ステップ216、図5のg)、利用者は端末装置1Bにおいて新たに、環境Dを作成する(ステップ218、図5のh)。
【0029】
この端末装置1Bの利用が終了すると(ステップ219)、利用者の終了処理をイベントとし、ステップ220で環境を保存するか否かが端末装置1Bのモニタ画面に表示され、保存する場合に(ステップ220でYESの場合)、端末装置1Bに装着されたままのUSBメモリなどの外部記憶装置に記憶格納されている環境Aと環境Bとの差分環境に対応する情報に、環境Aと環境Dとの差分環境に対応する差分情報が上書きされ、(ステップ222、図5のj)処理が終了する。
【0030】
一方、ステップ220でNOの場合には、ステップ256で、記憶部80に格納されている環境Dに関する情報が消去され処理が終了する。
【0031】
つぎに、図7を参照して、本発明のさらなる特徴を説明する。図7は、運用システムファイル82(図1参照)、更新データファイル86(図1参照)上の環境および更新データファイル86に格納された環境をUSBメモリなどの外部記憶装置60上にコピーして各格納する場合を模式化して示した図である。図7(a)は、運用システムファイル82上にアプリケーションAおよびファイルAが格納された状態を示し、図7(b)で、利用者が端末装置1上でアプリケーションA’およびファイルBを作成した場合に運用システムファイル82上の環境Aおよび更新データファイル86上の環境Bを示している。この様な状態で、図6のステップ220に示す様に、端末装置1を終了する際に、環境Aと環境Bの差分(図7においては、この差分は、更新データファイル86上のアプリケーションA’とファイルBである。)を、USBメモリなどの外部記憶装置60のコピーする場合を図7(c)に示している。
【0032】
図7(d)は、USBメモリなどの外部記憶装置60を端末装置1に装着した場合に、端末装置1で、外部記憶装置60に記憶格納されている環境Bが、端末装置1の更新データファイル86にコピーされる場合を図示したものであり、図7(e)は、この環境Bを更新データファイル86に記憶格納した後に、さらに環境Cを更新データファイル86上に記憶格納した場合を示している。図7(f)は図7(e)に示す環境Aと環境Bおよび環境Cとの差分を外部記憶装置60に記憶格納する場合の例を示す図である。ここで、外部記憶装置60に格納する環境は、図7(e)の様に、環境Aと環境Bおよび環境Cとの差分のみを外部記憶装置60に格納する場合を示すが、外部記憶装置60を区画し、各区画に環境Aと環境Bの差分を、環境Aと環境Cの差分を各々格納記憶する様に構成しても良い。
【0033】
さらに、図7(g)は、端末装置1上での標準環境A以外の更新された最後の環境のみを外部記憶装置60に格納する場合の外部記憶装置60に記憶格納される環境を示す図である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
利用者にとっては、端末装置1Aと端末装置1Bの環境はいずれも環境Aであり、各々の利用者独自の環境はUSBメモリなどの外部記憶装置で端末装置1に追加することができ、いずれの端末装置においても、業務遂行をスムーズに行うことができる。、新たに、環境を整える必要がなく、継続的に業務を遂行できる。さらに、上記の例ではUSBメモリに記憶格納した環境情報は、環境Aの基で利用できるものであり、USBメモリに記憶格納した情報の機密性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施例に係る端末装置の構成を示す図。
【図2】本発明の実施例に係る処理フローを示す図。
【図3】本発明の実施例に係る更新ログファイルの例を示す図。
【図4】本発明の実施例に係る更新データファイルの例を示す図。
【図5】通信回線を使用した本発明の実施例を示す図。
【図6】本発明の実施例に係る処理フローを示す図。
【図7】環境の作成、更新の例を説明する図。
【符号の説明】
【0036】
1・・・・端末装置
1A・・・端末装置
1B・・・端末装置
60・・・外部記憶装置
80・・・記憶部
82・・・運用システムファイル
86・・・更新データファイル
211・・運用部
212・・書き込み監視部
213・・読み出し監視部
600・・サーバ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の記憶手段に第1の環境を記憶した端末装置であって、
前記端末装置の前記所定の記憶手段に、第2の環境を記憶するステップと、
前記端末装置の所定のイベントを検出するステップと、
前記イベントを検出したときに、前記第2の環境中の第1の環境と異なる第3の環境を検出するステップと、
前記検出された第3の環境に関する情報を前記端末装置に備えた記憶装置に格納するステップと、
を有する複数環境の運用方法。
【請求項2】
通信回線を介して第1および第2の端末装置とサーバとが接続可能であって、前記第1の端末装置は、所定の第1に環境に関する情報を記憶しており、
前記第1の端末装置によって、
前記端末装置の所定の記憶手段に、該端末装置の運用中に使用した第2の環境に関する情報を記憶するステップと、
前記端末装置の所定のイベントを検出するステップと、
前記イベントを検出したときに、前記第2の環境中の第1の環境と異なる第3の環境を検出するステップと、
前記検出された第3の環境に関する情報を前記端末装置に備えた記憶装置に格納するステップと、
前記第1の環境に関する情報を前記通信回線を介して、前記サーバに送信するステップとが実行され、
前記サーバは、前記第1の端末から送信された前記第1の環境に関する情報を記憶するステップと
前記第2の端末装置によって、
前記サーバから前記第1の環境に関する情報を受信し、該情報を前記第2の端末装置の記憶手段に記憶するステップと、
前記記憶装置が該第2の端末装置に接続されたことを検出するステップと、
前記記憶装置から前記第3の環境に関する情報を読み出すステップと、
前記読み出された第3の環境に関する情報を前記第2の端末装置の所定の記憶部に記憶するステップとを有する複数環境の運用方法。
【請求項3】
前記所定のイベントは、前記第1の端末装置の処理終了時に対応することを特徴とする請求項2に記載の複数環境の運用方法。
【請求項4】
前記第1の端末装置は、前記所定のイベントを検出したときに、前記第3の環境に関する情報が前記記憶装置に格納された後に、該第3の環境に関する情報を消去することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の複数環境の運用方法。
【請求項5】
前記記憶装置は可搬可能な記憶装置であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の複数環境の運用方法。
【請求項6】
前記記憶装置はUSB(Universal Serial Bus)メモリであることを特徴とする請求項4に記載の複数環境の運用方法。
【請求項7】
前記第1の環境は、アプリケーションプログラムを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の複数環境の運用方法。
【請求項8】
端末装置の所定の記憶手段に第1の環境を記憶するステップと、
前記端末装置の前記所定の記憶手段に、第2の環境を記憶するステップと、
前記端末装置の所定のイベントを検出したときに、前記第2の環境中の第1の環境と異なる第3の環境を検出するステップと、
前記検出された第3の環境に関する情報を前記端末装置に備えた記憶装置に格納する命令を生成するステップと、
を有するプログラムを格納した記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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