説明

観測方法および観測システム

【課題】 リアルタイムに雨量データが収集可能で、システムの構築費用が低減でき、レーダ雨量計や降雨量センサ等を使用することなく短時間の雨量強度等を観測可能な観測システムを実現する。
【解決手段】 所定量の雨量を検出する毎に転倒升雨量計300から1個のパルスを発生させ、観測装置100において該パルスにタイムスタンプを付与したIPパケット生成して伝送線路400を経由して基地装置200に送る。基地装置200では、IPパケットを受信してそのパルスとタイムスタンプの時刻に基づき集計処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨量等を観測する観測方法および観測システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
遠隔地の雨量を観測する従来のシステムは、基地装置からの要求信号に応じて、観測装置側で、予め決まった観測周期(例えば、1分、10分、30分、又は1時間等)で集計した雨量データを、基地装置側に伝送する手法が採用されている。
【0003】
図4はこれを実現するための従来の雨量観測システムの構成を示すブロック図である。該雨量観測システムは、観測装置500、基地装置600、観測装置500側に設置される転倒升雨量計300、観測装置500と基地装置600を接続する伝送路400から構成される。
【0004】
転倒升雨量計300は、升が例えば、雨量0.5mmの計測当り1回転倒して1個のパルスを発生し、あるいは1mmの計測当り1回転倒して1個のパルスを発生する。つまり、ここで発生する1個のパルスはそのときの雨量が0.5mmあるいは1.0mmであることを示す。
【0005】
観測装置500は、転倒升雨量計300が転倒する毎に発生するパルスをパルス入力部501に入力し、これをパルス計数部502で計数/集計して演算処理部503に取り込み、ここで時計部504から入力する時刻データを組み合わせることにより所定の観測周期当りの雨量データを作成して、データ蓄積部505に蓄積し、基地装置600からの転送要求に備える。
【0006】
基地装置600は、データ送受信部601から伝送路400を経由して観測装置500に定期的に雨量データ要求信号を送信し、これによってその観測装置500から雨量データが送られてくると、雨量演算部602によって雨量強度その他の演算を行い、その結果をデータ蓄積部603に蓄積し、あるいは表示部604で表示する。
【0007】
伝送路400としては、無線が使用される場合があるが、有線あるいは光ファイバも使用され、雨量データはIPパケット化して伝送することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−262364号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、上記のように予め決まった観測周期で雨量データを採取する方式では、集中豪雨等が発生しているときは、リアルタイム性が要求されるにも拘わらず、雨量データ収集に遅延が生じる。
【0009】
また、雨量データをIPパケット化して伝送する手法は、それを受信する基地装置600までのIPネットワークのトラフィックによって受信タイミング左右される。特に、TCPコネクションされた伝送路においては、TCPプロトコル内での再送等が発生し、単にIPパケット化するだけでは、雨量パルスの発生時刻が不定であるため、時間雨量や日雨量といった集計演算ができないといった問題が生じる。
【0010】
また、局地的な気象現象に対応したシステムを構築するためには、観測装置500の設置場所を多くして、より密度の高い観測網を整備する必要があるが、これまでの観測システムでは、転倒升雨量計300で得られたパルス信号を計数/集計、演算等を行う機能を観測装置500自体に備える必要があり、観測装置500の数が増大するほどシステム構築費用が高額となる。
【0011】
さらに、転倒升雨量計で発生するパルスの数を観測周期毎にまとめるのみでは、転倒升雨量計で雨量パルスが発生した正確な時刻が不明であり、短時間における雨量強度を求めることができない。そこで、短時間の雨量強度を求めるためには、特別にレーダ雨量計(上空の雨粒の反射エコーから雨量を算出)や降雨量センサ(転倒升雨量計と同じ大きさの受水口で受けた雨水がノズルから灯油層の中に滴下するとき、水滴1個毎に光電スイッチが差動してパルスを発生し、瞬間的な降雨を感知する)を使用する必要があった。
【0012】
以上は雨量観測についての説明であるが、浮遊粒子状物質や通過車両の検知についても同様な問題がある。
【0013】
本発明の目的は、上記した問題を解決して、リアルタイムに雨量データ等が収集可能で、システムの構築費用が低減でき、レーダ雨量計や降雨量センサ等を使用することなく短時間の雨量強度等を採取可能にした観測方法および観測システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1にかかる発明の観測方法は、被測定物を所定量又は所定数検出する毎にセンサでパルスを発生させ、該パルスの発生と該パルスの発生時刻とを内容として含むパケットを前記パルスの発生毎に生成して観測側から伝送路に送り出すことを特徴とする。
【0015】
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の観測方法において、前記パケットを前記伝送路から受信する基地側において前記被測定物に関する集計を時間に関連付けて処理し前記被測定物に関する集計データを作成することを特徴とする。
【0016】
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の観測方法において、前記観測側における前記パケットの時刻が前記基地側に装備された時刻サーバの時刻と同期するように制御されるようにしたことを特徴とする。
【0017】
請求項4にかかる発明は、請求項1、2又は3に記載の観測方法において、前記センサは、雨量を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する雨量センサ、浮遊粒子状物質を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する浮遊粒子状物質センサ、又は通過車両を所定台数計測する毎に1個のパルスを発生する車両センサであることを特徴とする。
【0018】
請求項5にかかる発明の観測システムは、被測定物を所定量又は所定数検出する毎に1個のパルスを発生するセンサと、該センサで発生した前記パルスを取り込んで1個のパルス毎にパケットに変換するとともに該パケットに現在時刻を示すタイムスタンプを付与して伝送路に送出する観測装置とを具備することを特徴とする。
【0019】
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の観測システムにおいて、前記パケットを前記伝送路から受信して前記パルスと前記タイムスタンプに基づき前記被測定物に関する集計処理を行い集計データを作成する基地装置を具備させたことを特徴とする。
【0020】
請求項7にかかる発明は、請求項6に記載の観測システムにおいて、前記観測装置に前記パケットに付与するタイムスタンプの時刻を決める時計部および該時計部の時刻を校正する時刻校正手段を具備させるとともに前記基地装置に時計サーバを具備させ、前記時刻校正手段が前記時計サーバの時刻と同期するように制御されるようにしたことを特徴とする。
【0021】
請求項8にかかる発明は、請求項5、6又は7に記載の観測システムにおいて、前記センサは、雨量を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する雨量センサ、浮遊粒子状物質を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する浮遊粒子状物質センサ、又は通過車両を所定台数計測する毎に1個のパルスを発生する車両センサであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、これを雨量観測に適用させたとき、雨量パルスにタイムスタンプを付与したパケットが伝送されるので、そのパケットが伝送路で多少の遅延を受けることはあっても基地側で雨量パルスの発生時刻を知ることが可能となる。また、短時間の雨量強度は上記のパケットに含まれる雨量パルスとタイムスタンプの時刻によって簡単に算出することができる。さらに、観測側には雨量パルスにタイムスタンプを付与したパケットを生成させて伝送させる機能のみを装備させ、基地側にそれらの雨量パルスの計数や集計機能を設けることでシステムを実現できるので、観測側の数が増大しても、設置面や保守運用面のコスト安を実現できる。本発明は、上記した雨量観測以外の浮遊粒子状物質や通過車両の検知にも同様に適用して同様な利点を発揮させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は本実施例の雨量観測システムの構成を示すブロック図である。本システムは、観測装置100、基地装置200、観測装置100側に設置される転倒升雨量計300、観測装置100と基地装置200を接続する伝送路400から構成される。観測装置100は基地装置200に対して伝送路400を介して複数が設置されるが、図1では1個のみを示した。
【0024】
観測装置100は、転倒升雨量計300の升が転倒する毎に発生するパルスを入力して波形整形等の処理を行うパルス入力部101、そのパルス入力部101にから出力するパルスをIPパケットに変換するパルス/IPパケット変換部102、そのIPパケットにタイムスタンプを付与するタイムスタンプ付与部103、パルス/IPパケット変換部102やタイムスタンプ付与部103を制御するメイン処理部104、このメイン処理部104に時刻データを与える時計部105、時計部105の時刻校正管理を時刻同期プロトコルにより行うNTP/SNTPクライアント106、基地装置200との間で伝送路400を介してデータのやりとりを行うデータ送受信部107、およびカウンタ108等を具備する。カウンタ108は観測装置100の起動時を0としてパルス入力部101にパルスが入力する毎にカウンタ値を+1してメイン処理部104に送り、パルス/IPパケット変換部102は入力パルスをIPパケットに変換するとき、そのカウンタ値を付加する。
【0025】
基地装置200は、伝送路400から伝送されてきたIPパケットを受信したり観測装置100に時刻データを送信するデータ送受信部201、受信したIPパケットに基づき雨量パルスの計数処理を行う雨量パルス計数処理部202、雨量パルス計数処理部の処理結果から雨量強度等の演算を行う雨量演算部203、演算結果の雨量データを格納するデータ蓄積部204、雨量に関する表示を行う表示部205、および時計サーバ206等を具備する。
【0026】
転倒升雨量計300は、前述したように、升が例えば、雨量0.5mmの計測当り1回転倒して1個のパルスを発生し、あるいは1mmの計測当り1回転倒して1個のパルスを発生する。つまり、ここで発生する1個のパルスは雨量が0.5mmあるいは1.0mmの雨量を示す。
【0027】
伝送路400としては、無線、有線、光ファイバ、これらを利用したインターネット網その他が使用できる。
【0028】
以上において、観測装置100の時計部105は、NTP/SNTPクライアント106によって基地装置200の時計サーバ206の時刻に常に時刻校正されており、この時刻がタイムスタンプ付与部103においてIPパケットに付加される。
【0029】
図2はタイムスタンプ付与部103でタイムスタンプが付与されたIPパケットのフォーマットの説明図である。このIPパケットは「MACヘッダ」、「IPヘッダ」、「TCPヘッダ」および「アプリケーションデータ」から構成されている。そして、「アプリケーションデータ」は、当該の観測装置100が複数設置した観測装置の内のいずれであるかを示すIDコードである「観測装置ID」、雨量パルスが入力してきた時刻(年月日時分秒)を示す「タイムスタンプ」、当該のパルスの入力順番を示す「カウンタ値」、および雨量計300、IPパケット変換部102等その他機器のステータス情報である「装置監視情報」から構成されている。
【0030】
本実施例では、転倒升雨量計300からパルスが発生する毎に、観測装置100において上記したように「タイムスタンプ」が付与されたIPパケットが作成されて、伝送路400を介して基地装置200に送られ、ここでそのIPパケットが取り込まれて、雨量パルス計数処理部202で雨量パスルの計数が行われ雨量演算部203において集計演算処理が行われて、リアルタイムの雨量データが得られる。この雨量データを基に、雨量強度、所定期間の雨量の平均値、最小値、最大値等を得ることができる。また、WEBサーバを備えれば、この演算結果を基地装置200からネットワークによって図示しないクライアント端末に転送して雨量に関する情報提供をすることも可能となる。
【0031】
従来では、短時間の雨量強度を求めるためには、前述したように、レーダ雨量計や降雨量強度センサを用いる必要があったが、本実施例では、雨量パルスの発生した正確な時刻を基地装置200で知ることができるので、レーダ雨量計や降雨量強度センサを用いることなく、基地装置200において、前回の雨量パルス発生時刻と今回の雨量パルス発生時刻の時間差から雨量強度を求めることができる。
【0032】
図3はこの雨量強度を基地装置200において演算する一例の説明図である。ここでは、転倒升雨量計300として、1転倒1mm雨量タイプのものを使用したときの例について説明する。いま、6月6日の10時31分15秒に転倒升雨量計300が転倒し、同日同時31分45秒に再度転倒し、同日同時32分45秒に再度転倒したとする。このとき、第1回目の転倒から第2回目の転倒まで30秒かかっているので、この間の雨量強度は1mm×2×60=120mm/hとなる。また、第2回目の転倒から第3回目の転倒までは60秒かかっているので、この間の雨量強度は1mm×60=60mm/hとなる。このように、60〜120mm/hといった大雨・集中豪雨では、それに対する雨量パルスの入力間隔は、1転倒1mm雨量タイプの転倒升雨量計の場合では、30秒〜60秒でこれを検出できることから、大雨状況下でもリアルタイム性を損なうことなく、即座に雨量強度を得ることができる。
【0033】
また、本実施例で得られる雨量強度はその検出精度が極めて高くなる。いま、16時50分時点に演算を行う場合で、16時44分25秒〜16時49分27秒の間(5分2秒の間)に5パルス(5mm)の降水があったときの雨量強度は59.6mm/hであり、16時44分25秒〜16時49分28秒の間(5分3秒の間)に5パルス(5mm)の降水があったときの雨量強度は59.4mm/hであり、その分解能は0.2mmと極めて小さくなる。これに対し、従来方式による雨量強度は、例えば1分演算された雨量から雨量強度を5分更新演算により求める(従来の降雨レーダの更新周期と同じ)と、5分間に5パルス(5mm)の降水があったときの雨量強度は60mm/hであり、5分間に6パルス(6mm)の降水があったときの雨量強度は72mm/hであり、その分解能は12mmと大幅に大きくなる。このように、本実施例の雨量観測システムにより得られる雨量強度は、1mm当り秒単位のタイムスタンプが付与されていることから、従来例のそれに比較して、極めて高い分解能で表すことができる。
【0034】
また、通常では、IPネットワーク上でのIPパケット伝送において、IPパケット送出時に他のシステムのトラフィック等によって輻輳が発生していると、このIPパケットは再送処理が行われ、基地装置200への到達に遅延が発生することがあるが、本実施例では、IPパケットに「タイムスタンプ」を付与しているので、雨量パルスの発生時刻をIPパケットから判別でき、伝送路400における遅延があっても、雨量パルスの発生した正確な時刻を基地装置200で知ることが可能となり、その集計演算に時刻を加味できるので、リアルタイムの雨量データを得ることができる。
【0035】
また、このIPパケットには生雨量(観測開始からのパルス入力回数に相当)にあたる「カウンタ値」が付与されているので、仮に1パルス分のIPパケットが欠落していても、次のパルスがIPパケットにより伝送されてきたとき、このIPパケット内の「カウンタ値」からこの間に1パルス分のIPパケットがの欠落があったことを知ることができ、雨量集計に誤りが発生することを防止できる。
【0036】
また、本実施例では、観測装置100の側では、雨量パルスを「タイムスタンプ」とともにIPパケット化して送信するのみで良く、雨量パルスの計数、集計、演算等の処理を行う必要はない。これらの雨量パルスの計数、集計、演算等の機能は、もっぱら基地装置200に持たせることができる。基地装置200に多機能を持たせることは、従来ではサーバコンピュータの処理能力の制約もあり非効率な方式と考えられたが、現在では処理能力が飛躍的向上しており、観測装置100の数が増加しても処理能力上の問題は生じないばかりか、一旦システムを構築した後に観測装置100の数を増大させても、同じ機能で実現できるので簡単に対応でき、システム構築上のコストの面で有利となる。運用規定の変更の場合も、基地装置200において一括管理できることから、保守運用も容易となり、その後の運用経費も安価となる。
【0037】
なお、以上では雨量観測システムについて説明したが、本システムは転倒升雨量計300を別のセンサに置き換えることで、多方面に応用可能となる。例えば空気中に浮遊している粒子を計測する浮遊粒子状物質計測センサ(一定量計測毎にパルスを発生する)に置き換えれば空気汚染度をリアルタイムに計測することができ、道路を通過する車両を検知する車両センサ(通過する車両を検知する毎にパルスを発生する)に置き換えれば単位時間当りの車両通過台数をリアルタイムに計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施例の雨量観測システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例のIPパケットのフォーマットの説明図である。
【図3】本実施例の雨量強度測定の説明図である。
【図4】従来の雨量観測システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0039】
100:観測装置、101:パルス入力部、102:パルス/IPパケット変換部、103:タイムスタンプ付与部、104:メイン処理部、105:時計部、106:NTP/SNTPクライアント、107:データ送受信部
200:基地装置、201:データ送受信部、202:雨量パルス計数処理部、203:雨量演算部、204:データ蓄積部、205:表示部、206:時計サーバ
300:転倒升雨量計
400:伝送路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定物を所定量又は所定数検出する毎にセンサでパルスを発生させ、該パルスの発生と該パルスの発生時刻とを内容として含むパケットを前記パルスの発生毎に生成して観測側から伝送路に送り出すことを特徴とする観測方法。
【請求項2】
請求項1に記載の観測方法において、
前記パケットを前記伝送路から受信する基地側において前記被測定物に関する集計を時間に関連付けて処理し前記被測定物に関する集計データを作成することを特徴とする観測方法。
【請求項3】
請求項2に記載の観測方法において、
前記観測側における前記パケットの時刻が前記基地側に装備された時刻サーバの時刻と同期するように制御されるようにしたことを特徴とする観測方法。
【請求項4】
請求項1、2又は3に記載の観測方法において、
前記センサは、雨量を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する雨量センサ、浮遊粒子状物質を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する浮遊粒子状物質センサ、又は通過車両を所定台数計測する毎に1個のパルスを発生する車両センサであることを特徴とする観測方法。
【請求項5】
被測定物を所定量又は所定数検出する毎に1個のパルスを発生するセンサと、該センサで発生した前記パルスを取り込んで1個のパルス毎にパケットに変換するとともに該パケットに現在時刻を示すタイムスタンプを付与して伝送路に送出する観測装置とを具備することを特徴とする観測システム。
【請求項6】
請求項5に記載の観測システムにおいて、
前記パケットを前記伝送路から受信して前記パルスと前記タイムスタンプに基づき前記被測定物に関する集計処理を行い集計データを作成する基地装置を具備させたことを特徴とする観測システム。
【請求項7】
請求項6に記載の観測システムにおいて、
前記観測装置に前記パケットに付与するタイムスタンプの時刻を決める時計部および該時計部の時刻を校正する時刻校正手段を具備させるとともに前記基地装置に時計サーバを具備させ、前記時刻校正手段が前記時計サーバの時刻と同期するように制御されるようにしたことを特徴とする観測システム。
【請求項8】
請求項5、6又は7に記載の観測システムにおいて、
前記センサは、雨量を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する雨量センサ、浮遊粒子状物質を所定量計測する毎に1個のパルスを発生する浮遊粒子状物質センサ、又は通過車両を所定台数計測する毎に1個のパルスを発生する車両センサであることを特徴とする観測システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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