説明

触覚提示入力装置

【課題】従来は、ユーザのタッチパネルへの接触で、タッチパネルを振動させるが、操作ボタン押下げ等の操作感の提示は難しく、ブラインドタッチ動作では、操作ボタンの大きさ・形状の知覚は困難であり、また、タッチパネル領域内所望位置の表面変位で、ブラインドタッチ動作が可能なものは、複数アクチュエータとその駆動手段が必要で、高価になる。
【解決手段】タッチ操作用画像表示用の表示パネルと、表示パネルの表面に設けられたタッチパネルをパネル指示部材で、またタッチパネルを弾性支持部材で垂直方向に移動可能に筐体に支持し、タッチパネル駆動部からの位置情報により、ユーザの指のタッチパネルへの接触位置がタッチ操作用画像の表示領域と、タッチ操作用画像領域以外の領域とで、アクチュエータ駆動部がアクチュエータの筐体に対するタッチパネルの支持力を異なるよう制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示画面に表示された入力部分を押下する等により操作が可能な端末機器等において、ユーザが表示画面を見なくても、画面に表示された入力部にユーザの指等の接触子が触れることにより、その入力部を知覚可能にする触覚提示入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の触覚提示装置は、タッチパネルにユーザが接触したことを検知した場合に、モーターや圧電素子等を用いてタッチパネルを振動させることによって、クリック感を提示する方法があった(例えば、特許文献1)。また、複数のアクチュエータをパネル内に配置して、ユーザが触れた領域の表面をタッチパネルの法線方向に変位させることで、画像として表示された操作ボタンが実際に存在するかのような操作感をユーザに与えることが可能となる方法も提案されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4473078号公報
【特許文献2】特開2011−2926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の触覚提示装置は、タッチパネルにユーザが接触したことを検知した場合に、タッチパネル自体を振動させてユーザに触覚提示するものであった。例えば、タッチパネル内に操作ボタンが表示される場合等は、操作ボタンが表示されたタッチパネル上の位置にユーザが触れた場合にタッチパネルを振動させることで、ユーザに操作ボタンの位置を知覚させることができる。しかし、振動だけでは操作ボタンを押し下げる等の操作感を提示することは難しく、また、視覚に頼らずにタッチパネルを操作するブラインドタッチ動作の場合、操作ボタンの大きさや形状をユーザに知覚させることが困難であるという問題があった。
【0005】
また、特許文献2記載の触覚提示装置では、タッチパネル領域内の所望の位置の表面を変位させることで、ブラインドタッチ動作も可能となるが、複数のアクチュエータとその駆動手段が必要であり、装置が高価になるという問題があった。
【0006】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、タッチパネルに表示される操作ボタン等の操作部を、ユーザが表示画面を見なくても容易に認識することが可能で、かつ、安価に構成可能な触覚提示入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る触覚提示入力装置は、
タッチ操作用画像を表示画面に表示する表示パネルと、
この表示パネルの表面に間隙設けて配設されるタッチパネルと、
このタッチパネルを筐体に支持するパネル指示部材と、
前記タッチパネルをその表面と垂直方向に移動可能に前記筐体に支持する弾性支持部材と
前記筐体に対するタッチパネルの支持力を制御するアクチュエータと
前記タッチパネルからの作用力をユーザが知覚可能な接触子で接触している前記タッチパネルの位置情報を出力するタッチパネル駆動部と、
前記アクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動部とを備え、
前記タッチパネル駆動部からの位置情報により、前記接触子のタッチパネルへの接触位置が前記表示パネルのタッチ操作用画像の表示領域に対応する前記タッチパネルの領域と、タッチ操作用画像領域以外の領域に対応する前記タッチパネルの領域とでは、前記アクチュエータ駆動部が前記アクチュエータの前記筐体に対する前記タッチパネルの支持力を異なるように制御する。
【発明の効果】
【0008】
この発明に係る触覚提示入力装置によれば、
タッチパネルからの作用力をユーザが知覚可能な接触子の前記タッチパネル上の位置を検出して、アクチュエータによる筐体に対する前記タッチパネルの支持力をタッチ操作用画像に対応する位置の場合と、タッチ操作用画像以外の領域の位置かにより異なるように制御することで、複雑な構成にすることなく、ユーザは前記タッチパネルからの作用力の相異を知覚することによりユーザは表示パネルのタッチ操作用の表示画面を見なくても、触覚により表示画像位置を知覚することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施の形態1における触覚提示入力装置の断面構成図である。
【図2】実施の形態1による触覚提示入力装置のシステム構成ブロック図である。
【図3】実施の形態1による表示パネルの表示ボタン画像位置を、触覚提示によりユーザに知覚させる場合の触覚提示入力装置の動作状態を説明する図である。
【図4】ボタン画像位置検知後のボタン操作実行動作を説明する図である。
【図5】ボタン画像位置検知動作と検知後のボタン操作実行動作工程を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態2による表示パネルの表示ボタン画像位置を、触覚提示によりユーザに知覚させる場合の触覚提示入力装置の動作状態を説明する図である。
【図7】実施の形態2における表示ボタン画像押下動作時の触覚提示入力装置の動作を示す図である。
【図8】実施の形態2の動作工程を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態3における触覚提示入力装置の断面構成図である。
【図10】本実施の形態3における触覚提示入力装置のタッチパネルの支持構成を示す平面図である。
【図11】スプリングボールプランジャーの構成断面図である。
【図12】実施の形態3における触覚提示入力装置の動作説明図である。
【図13】実施の形態3におけるx,y,z3方向のアクチュエータの駆動制御による同時表示の複数表示画像領域の識別法の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
本実施の形態では、タッチパネルをタッチパネル面垂直方向に可動支持した場合における触覚提示入力装置の動作について説明する。
【0011】
図1はこの発明の実施の形態1における触覚提示入力装置の断面構成図である。
図1において、1はユーザの指やペン等の物体が接触する位置を検知するタッチパネル、2はユーザにタッチ操作用画像の情報を提示する表示パネルであり、タッチパネル1と表示パネル2は、パネル支持部材4とともに一体に構成されている。3はタッチパネル1の筐体7との接触部を保護するためのクッション材である。
【0012】
5は筐体7に対してタッチパネル1をz軸方向(タッチパネル面垂直方向)に移動可能に支持する圧縮ばね等の弾性支持部材、6は筐体7に対するタッチパネル1の支持力を制御するためのプッシュ/プル型の電磁ソレノイド等のアクチュエータである。弾性支持部材5は一方の端部がパネル支持部材4と接触するように、筐体7に他方の端部が接触して設置されており、z軸方向においては、弾性支持部材5の反力により、パネル支持部材4と一体に構成されたタッチパネル1を、クッション材3を介してz軸方向に筐体7に接触する程度の力が加わるように構成されている。8はアクチュエータ6とパネル支持部材4との接触圧力を検出するための高分子厚膜フィルム等からなる圧力センサ、9は表示パネル2のz軸方向の高さ位置を検出するためのz軸位置センサであり、本実施の形態では接触式のセンサを用いている。
【0013】
図2は実施の形態1の触覚提示入力装置のシステム構成を示すブロック図である。図示のシステムでは、表示パネル駆動部101、タッチパネル駆動部102、アクチュエータ駆動部103、圧力センサ駆動部104、z軸位置センサ駆動部105、音声発生機構駆動部106、及び制御部107を備えている。
表示パネル駆動部101は、制御部107から送られる制御信号に従い、表示パネル2を駆動して情報を表示させる。タッチパネル駆動部102は、タッチパネル1から得られる信号を処理して、タッチパネル1からの作用力をユーザが知覚可能な接触子であるユーザの指やペン等がタッチパネル1と接触している位置情報を制御部107に送る。アクチュエータ駆動部103は、制御部107から送られる信号に従い、アクチュエータ6を駆動する。圧力センサ駆動部104は、タッチパネル1と一体に構成されたパネル支持部材4とアクチュエータ6との接触圧力を検出して、制御部107に検出信号を送る。z軸位置センサ駆動部105は、パネル支持部材4のz軸方向位置を検出した場合、制御部107に信号を送る。音声発生機構駆動部106は、制御部107から送られる制御信号に従い、図示しない音声発生機構を駆動して、触覚提示入力装置の現在の処理状態を音声情報にしてユーザに伝達する。
【0014】
次に、実施の形態1における触覚提示入力装置の動作について説明する。
尚、本実施の形態では、表示パネル2に表示された操作ボタン等の画像領域を選択して、そのボタン画像をタッチすることでボタンに割り当てられた処理を行う際に、表示画面を見ない(視覚情報無し)で操作する場合について説明する。
【0015】
図3は表示パネル2に表示されたボタン画像2aの位置を、触覚提示によりユーザに知覚させる場合の触覚提示入力装置の動作状態を説明する図である。
図3(a)はタッチパネル1と表示パネル2をパネル面垂直方向から見た平面図であり、ボタン画像2aが表示パネル2に表示されている状態を示す。ユーザが表示画面を見ないでボタン画像2aの位置を探す場合、ユーザは接触子である指10でタッチパネル1の表面を走査する状態になる。このユーザの指10が図3に示すx軸方向にボタン画像2aを探す動作及びそのときの触覚提示入力装置の動作を図3(b)〜(d)に示す。
【0016】
図3(b)に示すように、ユーザの指10が表示パネル2のボタン画像2a以外の表示パネル2の左側の領域に対応するタッチパネル1に位置する場合は、タッチパネル駆動部102からの信号によりタッチパネル1とユーザの指やペン等の接触子が接触している位置がボタン画像2a以外の領域に対応するタッチパネル1の位置情報を制御部107に送る。制御部107はボタン画像2a以外の領域に対応するタッチパネル1の位置情報によりアクチュエータ6を駆動するようにアクチュエータ駆動部103に信号を送る。アクチュエータ駆動部103はアクチュエータ6がパネル支持部材4を筐体7に押し付ける(z軸方向に押し上げる)向きにアクチュエータ6を駆動する。ユーザの指10がタッチパネル1の表面に触れる場合、少なからずタッチパネル1の表面垂直方向に力が加わるので、ユーザの指10はタッチパネル1の表面から抗力N1を受ける。この場合、タッチパネル1はアクチュエータ6によりz軸方向のタッチパネル1と表示パネル2のパネル全体を支持する力(パネル支持力)が強くなるため、ユーザの指10が受ける抗力N1は大きくなり、ユーザは剛体に触れているような触覚を得る。なお、パネル支持力の強さは、アクチュエータ6の駆動量や圧力センサ8により検出されるアクチュエータ6とパネル支持部材4との接触圧力を制御することにより調整可能である。
【0017】
次に、指10をx軸方向右側に走査させて、図3(c)に示すようにボタン画像2aが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に指10が位置した場合について説明する。タッチパネル駆動部102のタッチ位置検出機能により、ユーザの指10が、ボタン画像2aが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に位置したことを検出し、この位置情報が制御部107に送られる。すると、制御部107からの信号によりアクチュエータ6の駆動が解除され、パネル支持部材4と一体に構成されたタッチパネル1は弾性支持部材5だけで支持される状態となり、パネル支持力が弱くなるとともにタッチパネル1はz軸方向下側に移動可能な状態となる。
このとき、ユーザの指10が受ける抗力N2はN1よりも小さくなり、ユーザはボタン画像2a以外の領域(図3(a))に対応するタッチパネル1の領域に触れていたときよりも、軟らかい触覚を得る。
【0018】
次に、再び指10をx軸方向右側に走査させて、図3(d)に示すようにボタン画像2a以外の領域に対応するタッチパネル1の領域に指10が位置したときは、タッチパネル駆動部102のタッチ位置検出機能により、ユーザの指10が、ボタン画像2aが表示されている領域以外に位置したことを検出し、この位置情報が制御部107に送られ、制御部107からの信号により、アクチュエータ6を駆動させて、タッチパネル1を筐体7に押し付けるように、z軸方向のパネル支持力を増加させることで、ユーザの指10はパネル面から抗力N1を受け、再び剛体に触れているような硬い触覚を得る。
【0019】
図3(e)はx軸方向に対するユーザの指10が受ける抗力を表したグラフであり、ボタン画像2aが位置するx1からx2の間では、抗力Nが小さくなることを示す。このように抗力の違いを検知することで、表示パネル2に表示されたボタン画像2aの位置を検知することが可能となる。また、ユーザの指10がボタン画像2aの表示されている領域に位置したことを検出した際に、制御部107からの制御信号により音声発生機構駆動部106が図示しない音声発生機構を動作させ、ユーザの指10がタッチしている位置を音声情報でユーザに伝達するようにすることで、ユーザは触覚と聴覚の両方から表示画像の位置を確認することができる。
【0020】
ユーザがタッチパネル1から受ける抗力の違いによりボタン画像2aの位置を検知した状態(図3(c))から、次にボタン操作を実行する場合は、図4に示すように、タッチパネル1をz軸方向下側にz軸位置センサ9と接触するまで押し込む。z軸位置センサ9が表示パネル2を検出したら、制御部107によりボタン画像2aに割り当てられた処理が実行される。以上の動作により、あたかもボタンを押したかのような操作感を得ることができる。
【0021】
図5は、上記動作工程を示すフローチャートである。まず、制御部107の制御信号によりアクチュエータ駆動部103がアクチュエータ6の駆動をONにして、タッチパネル1のz軸方向支持力を増加させる(ステップST1)。次に、タッチパネル駆動部102によりユーザの指10のタッチ位置を検出し(ステップST2)、そのタッチ位置情報を制御部107に送り、タッチ位置が表示画像領域(本実施の形態ではボタン画像2a)内に位置するかどうかを制御部107が判定する(ステップST3)。タッチ位置が表示画像領域内に位置しない場合はアクチュエータ6をONにしたまま、ステップST2とステップST3の処理を繰り返す。
【0022】
タッチ位置が表示画像領域内に位置する場合は、アクチュエータ駆動部103がアクチュエータ6の駆動をOFFにして、タッチパネル1のz軸方向支持力を解除する(ステップST4)。そして、z軸位置センサ9からの信号でz軸位置センサ駆動部105により表示パネル2のz軸位置が検出されたら(ステップST5)、制御部107は表示画像に割当てられた処理を実行する(ステップST6)。
【0023】
このように、タッチパネル1上のユーザの指の位置を検出して、タッチパネル1の支持力を制御することにより、ユーザは表示パネル2の表示画面を見なくても、触覚により表示画像位置を知覚することができる。本実施の形態では,表示画像領域の抗力が小さくなるようにアクチュエータ6を制御しているので、ユーザは表示画像領域が凹形状にあるかのうような触覚を得ることができる。
また、タッチパネル1をタッチパネル1面の垂直方向に移動可能に支持すると共に、タッチパネル1面の垂直方向高さ位置を検出することにより、ボタンを押すような操作感を得ることができる。
【0024】
本実施の形態では、表示パネル2に表示されたボタン画像2aを探すために、ユーザの指10をx軸方向に走査させる場合について説明したが、y軸方向についてもx軸の場合と同様にアクチュエータ6を制御することによって、ボタン画像2aの位置を触覚により知覚することができる。
【0025】
また、本実施の形態ではタッチパネル1と表示パネル2を一体に構成していたが、タッチパネル1と表示パネル2を分離して、表示パネル2は筐体7に固定するように構成してもよい。タッチパネル1と表示パネル2を分離することにより、パネル支持部材4と一体化したタッチパネル1の重量が軽量化され、パネル支持力を小さくすることが可能となる。本実施の形態ではz軸位置センサ9は表示パネル2と接触する位置に設置されているが、この場合、z軸位置センサ9はパネル支持部材4と接触するような位置に設置すればよい。
【0026】
さらに、本実施の形態では表示パネル2のz軸方向の高さ位置を検出するための手段として、接触式のセンサであるz軸位置センサ9を用いたが、表示パネル2またはパネル支持部材4のz軸方向位置を検出する目的を達成できる方式であれば、センシング方式は限定されない。例えば、z軸位置センサ9に非接触式の光学センサを用いることも可能である。
【0027】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、表示画像領域でパネル支持力を弱くしていたが、本実施の形態2では、表示画像領域でパネル支持力を強くする場合について説明する。図6は本実施の形態2の動作を説明する図である。なお、本実施の形態2における触覚提示入力装置の機構及びシステム構成は、実施の形態1と同一であり、アクチュエータ6の動作が表示画像領域と表示画像領域以外の領域で実施の形態1と逆になる。
図6(a)はタッチパネル1と表示パネル2をタッチパネル1の表面垂直方向から見た平面図であり、ボタン画像2aが表示パネル2に表示されている状態を示す。ユーザが表示画面を見ないでボタン画像2aの位置を探す場合、ユーザは指10でタッチパネル1の表面を走査する状態になる。このユーザの指10が図6に示すx軸方向にボタン画像2aを探す動作及びそのときの触覚提示入力装置の動作を図6(b)〜(d)に示す。
【0028】
図6(b)に示すように、ユーザの指10が表示パネル2のボタン画像2a以外の表示パネル2の左側の領域に対応するタッチパネル1に位置する場合は、タッチパネル駆動部102からの信号によりタッチパネル1とユーザの指やペン等の接触子が接触している位置がボタン画像2a以外の領域に対応するタッチパネル1の位置情報を制御部107に送る。制御部107はボタン画像2a以外の領域に対応するタッチパネル1の位置情報によりアクチュエータ6の駆動を解除するようにアクチュエータ駆動部103に信号を送る。アクチュエータ駆動部103はこの信号でアクチュエータ6の駆動を解除する。パネル支持部材4と一体に構成されたタッチパネル1は弾性支持部材5だけで支持される状態となる。このとき、ユーザの指10が受ける抗力N2は比較的小さく、ユーザは軟らかい物体に触れているかのような触覚を得る。
【0029】
次に、指10をx軸方向右側に走査させて、図6(c)に示すようにボタン画像2aが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に指10が位置した場合について説明する。
タッチパネル駆動部102のタッチ位置検出機能により、ユーザの指10が、ボタン画像2aが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に位置したことを検出し、この位置情報が制御部107に送られる。すると、制御部107からの信号によりアクチュエータ駆動部103の動作によりアクチュエータ6は、パネル支持部材4を筐体7に押し付ける(z軸方向に押し上げる)向きに駆動される。この場合、タッチパネル1の支持力(パネル支持力)が強くなるため、ユーザの指10が受ける抗力N1はN2よりも大きくなり、ユーザはボタン画像2a以外の領域に触れていたときよりも、硬い触覚を得る。なお、パネル支持力の強さは、アクチュエータ6の駆動量や圧力センサ8により検出されるアクチュエータ6とパネル支持部材4との接触圧力を制御することにより調整可能である。
【0030】
次に、再び指10をx軸方向右側に走査させて、図6(d)に示すようにボタン画像2a以外の領域に対応するタッチパネル1の領域に指10が位置したときは、タッチパネル駆動部102のタッチ位置検出機能により、ユーザの指10が、ボタン画像2aが表示されている領域以外に対応するタッチパネル1の領域に位置したことを検出し、この位置情報が制御部107に送られ、制御部107からの信号により、アクチュエータ駆動部103によるアクチュエータ6の駆動が解除され、パネル支持部材4と一体に構成されたタッチパネル1は弾性支持部材5だけで支持される状態となり、パネル支持力が弱くなることで、ユーザの指10はパネル面から抗力N2を受け、再び軟らかい触覚を得る。
【0031】
図6(e)はx軸方向に対するユーザの指10がタッチパネル1の面から受ける抗力を表したグラフであり、ボタン画像2aが位置するx1からx2の間では、抗力Nが大きくなることを示す。本実施の形態では,表示画像領域の抗力が大きくなるようにアクチュエータ6を制御しているので,ユーザは表示画像領域が凸形状にあるかのうような触覚を得ることができる.
このように抗力の違いを検知することで、表示パネル2に表示されたボタン画像2aの位置を検知することが可能となる。また、ユーザの指10がボタン画像2aの表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に位置したことを検出した際に、制御部107からの制御信号により音声発生機構駆動部106が図示しない音声発生機構を動作させ、ユーザの指10がタッチしている位置を音声情報でユーザに伝達するようにすることで、ユーザは触覚と聴覚の両方から表示画像の位置を確認することができる。
【0032】
図6(c)に示すように、ユーザがタッチパネル1から受ける抗力の違いによりボタン画像2aの位置を検知した状態から、次にボタン操作を実行する場合について説明する。
図7は本実施の形態2において、ユーザが表示パネル2に表示された仮想ボタン(ボタン画像2a)を押す際の動作における、触覚提示入力装置の動作を示す図である。
【0033】
図7(a)は図6(c)に示す状態から、ユーザの指10がタッチパネル1をさらに強く押し込む状態を示した図である。図7(a)の状態では、アクチュエータ6とパネル支持部材4の接触圧力Pは図6(c)の状態よりも大きくなる。圧力センサ8により検出される圧力Pが、予め決められた閾値圧力P0を上回った場合、図7(b)に示すようにアクチュエータ6によるパネル支持力を解除する。そして、図7(c)に示すように、タッチパネル1は表示パネル2がz軸位置センサ9と接触するまでz軸方向下側に押し込まれる。z軸位置センサ9が表示パネル2を検出したら、ボタン画像2aに割り当てられた処理が実行される。以上の動作により、あたかもボタンを押したかのような操作感を得ることができる。
【0034】
図8は、実施の形態2の動作工程を示すフローチャートである。まず、制御部107の制御信号によりアクチュエータ駆動部103がアクチュエータ6の駆動を解除(OFF)して、タッチパネル1のz軸方向支持力を減少させる(ステップST1)。次に、タッチパネル駆動部103によりユーザの指10のタッチ位置を検出し(ステップST2)、タッチ位置が表示画像領域(本実施の形態ではボタン画像2a)内に位置するかどうかを制御部107が判定する(ステップST3)。タッチ位置が表示画像領域内に位置しない場合はアクチュエータ6の駆動をOFFにしたまま、ステップST2とステップST3の処理を繰り返す。
【0035】
ユーザの指10のタッチ位置が表示画像領域内に位置する場合は、アクチュエータ駆動部103がアクチュエータ6の駆動をONにして、タッチパネル1のz軸方向支持力を増加させる(ステップST4)。そして、圧力センサ駆動部104によりアクチュエータ6とパネル支持部材4との接触圧力Pを検出して、制御部107において予め設定された圧力P0と検出した接触圧力Pを比較する(ステップST5)。接触圧力PがP<P0の場合はステップST3以降の処理を繰り返す。接触圧力PがP≧P0の場合は、制御部107によりアクチュエータ6の駆動をOFFにして(ステップST6)、表示パネル2のz軸位置がz軸位置センサ9に接触することを検出されたら(ステップST7)、制御部107は表示画像に割当てられた処理を実行する(ステップST8)。
【0036】
本実施の形態によれば、表示パネル2に表示されたボタン画像2aの領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザの指10が位置した際に、パネル支持力を強く制御することにより、実在のボタンのような硬い物体に触れているような触覚を得ることができ、あたかも実在のボタンを操作するような感覚を得ることが可能となる。
尚、本実施の形態では、表示パネル2に表示されたボタン画像2aを探すために、ユーザの指10をx軸方向に走査させる場合について説明したが、y軸方向についてもx軸の場合と同様にアクチュエータ6を制御することによって、ボタン画像2aの位置を触覚により知覚することができる。また、本実施の形態ではタッチパネル1と表示パネル2を一体に構成していたが、タッチパネル1と表示パネル2を分離して、表示パネル2は筐体7に固定するように構成してもよい。この場合、z軸位置センサ9はパネル支持部材4と接触するような位置に設置すればよい。
【0037】
また、本実施の形態では表示パネル2のz軸方向の高さ位置を検出するための手段として、接触式のセンサであるz軸位置センサ9を用いたが、表示パネル2またはパネル支持部材4のz軸方向位置を検出する目的を達成できる方式であれば、センシング方式は限定されない。例えば、z軸位置センサ9に非接触式の光学センサを用いることも可能である。
【0038】
上記本実施の形態1、2では、表示パネル2に1つのボタン画像2aが表示された場合について説明したが、表示パネル2に複数のボタン画像が表示された場合でも、図5、図8に示すフローチャートのステップST1〜ステップST3の処理を繰り返すことにより、ユーザは表示画面を見なくても、複数のボタン画像の位置を認識することができる。この際、複数のボタン画像種類の識別は、音声発生機構部106からボタン種類に関する情報を音声でユーザに伝えることで可能となる。
【0039】
実施の形態3.
実施の形態1、2では、タッチパネル1表面垂直方向に可動支持した場合について説明したが、本実施の形態3では、タッチパネル1のx軸方向とy軸方向及びz軸方向に可動支持する場合の触覚提示入力装置の動作について説明する。
【0040】
図9は、本実施の形態3における触覚提示入力装置の構成を示す断面図、図10は本実施の形態3における触覚提示入力装置のタッチパネル1の支持構成を示す平面図である。図9,図10において,6zはタッチパネル1のz軸方向の支持力を制御するためのアクチュエータ、6xはタッチパネル1のx軸方向の支持力を制御するためのアクチュエータ,6yはタッチパネル1のy軸方向の支持力を制御するためのアクチュエータである。10zは筐体7に対してタッチパネル1をz軸方向(パネル面垂直方向)に支持するスプリングボールプランジャーであり、10xはx軸方向,10yはy軸方向(パネル面水平方向)に移動可能に支持するスプリングボールプランジャーである。
図10に示すように、パネル支持部材4はタッチパネル1の4辺に、また、スプリングボールプランジャー10x、10y及びアクチュエータ6x、6yは、タッチパネル1の対向する2辺にそれぞれ設置されている。
さらに、パネル支持部材4にはアクチュエータ6x、6yとパネル支持部材4との接触圧力を検出するための高分子厚膜フィルム等からなる圧力センサ8がアクチュエータ6zに対する圧力センサ8と同様な構造で設けられている。
【0041】
図11はスプリングボールプランジャー10z、10x、10yの構成を示す断面図である。スプリングボールプランジャー10z、10x、10yは、それぞれハウジング10b内で回転自由に支持されたボール10aとスプリング10cから構成される。ボール10aは、無負荷状態ではハウジング10bから一部が飛び出した状態で支持されており、ボール10aを介してスプリング10cの圧縮方向に負荷がかかると、ボール10aはハウジング10b内に移動する。このときの最大移動量はSとなる。
【0042】
スプリングボールプランジャー10z、10x、10yはそれぞれパネル支持部材4と接触するように筐体7に設置されており、z軸方向においては、スプリング10cの反力により、タッチパネル1と表示パネル2と一体に構成されたパネル支持部材4を、弾性部材3を介して筐体7に押し付けるように構成されている。
x軸、y軸方向に関しては、スプリングボールプランジャー10x、10yはスプリング10cに負荷がかからない程度にパネル支持部材4と接触するように設置されており、タッチパネル1は筐体7に対して、x軸、y軸方向に最大で±S移動することが出来るように構成されている。
【0043】
また、本実施の形態では、アクチュエータ6x、6y、6zとパネル支持部材4に設置された圧力センサ8とは、その摩擦が少なくなるように構成されており、パネル支持部材4との接触面でスプリングボールプランジャー10x、10y、10zのボール10aが転がるので、パネル支持部材4と一体に構成されたタッチパネル1はx、y、z軸方向にスムーズな移動が可能となる。
その他の構成は実施の形態1と同じである。
【0044】
次に、実施の形態3における触覚提示入力装置の動作について図12を用いて説明する。本実施の形態では、表示パネル2に表示された複数のボタン画像位置をユーザに触覚提示する場合について説明する。
図12(a)は表示パネル2に表示された4つのボタン画像2b、2c、2d、2eを示し、図12(b)は、前記4つのボタン画像をユーザに触覚提示する際のアクチュエータ6x、6y、6zの駆動(ON/OFF)状態B、C、D、Eを示すタイミングチャート、図12(c)は前記B、C、D、Eにおけるタッチパネル1のxy平面内の移動可能方向を示す図である。
尚、本実施の形態3では、表示画像領域でz軸方向のパネル支持力を強くする場合について説明する。
【0045】
ユーザが表示パネル2の表示画像領域以外に対応するタッチパネル1の領域に触れた場合は、アクチュエータ6x、6y、6zの駆動をOFFにする。この場合、タッチパネル1はx軸、y軸、z軸方向に移動可能な状態となり、ユーザは軟らかい物体に触れているような触覚を得る。
表示パネル2のボタン画像2bが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザが触れた場合(図12の状態B)は、アクチュエータ6x、6y、6zの駆動をONにする。この場合、タッチパネル1はx軸、y軸、z軸方向の移動の自由度が拘束された状態(図12(c)のB)となり、ユーザは硬い物体に触れているような触覚を得る。
【0046】
表示パネル2のボタン画像2cが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザが触れた場合(図12の状態C)は、アクチュエータ6x、6zの駆動をON、アクチュエータ6yの駆動をOFFにする。この場合、タッチパネル1はx軸、z軸方向の移動の自由度が拘束されy軸方向だけに移動可能な状態となる。前記状態においてユーザが指を動かすと、ユーザはボタン画像2bが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に触れたときとは異なる触覚を得ることができる。
【0047】
表示パネル2のボタン画像2dが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザが触れた場合(図12の状態D)は、アクチュエータ6y、6zの駆動をON、アクチュエータ6xの駆動をOFFにする。この場合、タッチパネル1はy軸、z軸方向の移動の自由度が拘束されx軸方向に移動可能な状態となる。前記状態においてユーザが指を動かすと、ユーザはボタン画像2b、2cが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域に触れたときとは異なる触覚を得ることができる。
【0048】
表示パネル2のボタン画像2eが表示されている領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザが触れた場合(図12の状態E)は、アクチュエータ6zの駆動をON、アクチュエータ6x、6yの駆動をOFFにする。この場合、タッチパネル1はz軸方向の自由度が拘束されx軸及びy軸方向に移動可能な状態となる。前記状態においてユーザが指を動かすと、ユーザはボタン画像2b、2c、2dに触れたときとは異なる触覚を得ることができる。
【0049】
尚、ユーザがタッチパネル1に触れながら指を動かしてタッチパネル1をxy平面内に動かす場合、タッチパネル1のx軸、y軸方向の最大移動量は各方向で±Sとなるが、タッチパネル1の移動量が±Sを越えたときは、ユーザが指をx軸あるいはy軸方向に動かす力が、指とタッチパネル1との間の静止摩擦力を上回り、指とタッチパネル面の間で滑りが生じる。前記滑りが生じると、スプリングボールプランジャー10xあるいは10yのスプリング10cの復元力により、タッチパネル1のxy平面位置は初期状態に戻る。そして再度ユーザの指がタッチパネル1に触れて、タッチパネル1はx軸、y軸方向に最大±Sの距離だけ移動可能となる。前記動作を繰り返すことにより、ユーザはタッチパネル1がx軸、y軸方向に±S以上の距離を動いているように感じることができる。
【0050】
このように、タッチパネル1上のユーザの指の位置を検出して、x軸、y軸、z軸方向のタッチパネル1の支持力を制御することにより、ユーザは表示画面を見なくても、触覚により複数の表示画像位置を知覚することができる。
【0051】
尚、本実施の形態3では、表示画像領域でz軸方向のパネル支持力を強くする場合について述べたが、表示画像領域でz軸方向のパネル支持力が弱くなるように制御する場合は、画像表示領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザが触れた場合はアクチュエータ6zの駆動をOFFにして、画像表示領域以外の領域に対応するタッチパネル1の領域にユーザが触れた場合にはアクチュエータ6zの駆動をONとすることで、実施の形態3と同様の効果が得られる。
【0052】
また、図13に示すように、画像表示領域(図13(a)の2b〜2h)でz軸方向のパネル支持力を制御するアクチュエータ6zおよびアクチュエータ6x、6yを図13(b)のようにON、OFF駆動することにより、実施の形態3よりも多くの表示画像位置をユーザに触覚提示することができる。
【0053】
尚、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0054】
この発明によれば、画像表示パネルとタッチパネルを組み合わせた表示装置において、画像表示したタッチ操作用画像を、ユーザは表示パネルの表示画面を見なくても、触覚により表示画像位置を知覚することができ、モバイル端末のみならず画像表示パネルとタッチパネルを組み合わせた表示装置を備えた電子機器に適用可能である。
【符号の説明】
【0055】
1;タッチパネル、2;表示パネル、2a;ボタン画像、3;クッション材、4;パネル支持部材、5;弾性支持部材、6、6x、6y、6z;アクチュエータ、7;筐体、8;圧力センサ、9;z軸位置センサ、10;ユーザの指、10z、10x、10y;スプリングボールプランジャー、10a;ボール、10b;ハウジング、10c;スプリング、101;表示パネル駆動部、102;タッチパネル駆動部、103;アクチュエータ駆動部、104;圧力センサ駆動部、105;z軸位置センサ駆動部、106;音声発生機構駆動部、107;制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ操作用画像を表示画面に表示する表示パネルと、
この表示パネルの表面に間隙設けて配設されるタッチパネルと、
タッチパネルを筐体に支持するパネル指示部材と、
タッチパネルをその表面と垂直方向に移動可能に支持する弾性支持部材と
筐体に対するタッチパネルの支持力を制御するアクチュエータと
タッチパネルからの作用力をユーザが知覚可能な接触子で接触しているタッチパネルの位置情報を出力するタッチパネル駆動部と、
アクチュエータを駆動するアクチュエータ駆動部とを備え、
前記接触子の接触位置が表示パネルのタッチ操作用画像の表示領域に対応するタッチパネルの領域と、タッチ操作用画像領域以外の領域に対応するタッチパネルの領域とでは、タッチパネル駆動部からの位置情報の出力により、アクチュエータ駆動部はアクチュエータの筐体に対するタッチパネルの支持力を異なる様に制御する
ことを特徴とする触覚提示入力装置。
【請求項2】
前記表示パネルと前記タッチパネルとは前記パネル指示部材により一体に構成されたことを特徴とする請求項1記載の触覚提示入力装置。
【請求項3】
前記パネル指示部材は、前記タッチパネルがタッチパネル面に対して垂直方向に移動可能に支持するように構成し、前記アクチュエータはタッチパネル面の垂直方向の支持力を制御する構成にされたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の触覚提示入力装置。
【請求項4】
前記タッチパネルを、タッチパネル面縦横水平面両方向に移動可能に支持するスプリングボールプランジャーを備え、タッチパネルの水平面縦横方向の支持力を制御する縦横用のアクチュエータをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の触覚提示入力装置。
【請求項5】
前記表示パネルの表示パネル面に対する垂直方向の位置を検出するz軸位置センサを備え、前記タッチパネルの垂直方向の移動に追随して、前記表示パネルが垂直方向に移動し、前記垂直方向の所定の位置に移動した場合に、前記表示パネルに表示されたタッチ操作用画像に割り当てられた機能を実行するように制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項3または請求項4記載の触覚提示入力装置。
【請求項6】
前記パネル指示部材と前記アクチュエータとの接触圧力を検出する圧力センサと、前記接触圧力と予め決められた所定の圧力を比較し、前記接触圧力と予め決められた所定の圧力との比較結果により、前記アクチュエータの筐体に対するタッチパネルの支持力を制御する圧力センサ駆動部を備えたことを特徴とした請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の触覚提示入力装置。
【請求項7】
前記タッチパネルを操作するユーザに、前記接触子が前記タッチパネルに接触している位置を知らせるための音声発生機構を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の触覚提示入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−80364(P2013−80364A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−219848(P2011−219848)
【出願日】平成23年10月4日(2011.10.4)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】