説明

計算機システム及び管理計算機とストレージ装置並びにボリューム割当確認方法

【課題】ストレージ装置へボリューム割当の設定実施する際に、ボリューム割当の設計情報が、システムの運用ポリシーにあっていること、設計に間違いがないことを確認し、不具合が無い場合にストレージ装置へボリュームの割当を設定する。
【解決手段】ホスト計算機2と、ネットワーク5を介してホスト計算機2にボリュームを提供するストレージ装置3と、ストレージ装置3とネットワーク6を介して接続された管理計算機1とで構成された計算機システムにおいて、管理計算機1は、ストレージ管理者がストレージ装置3のボリューム割当の設定を行う際に、ストレージ装置3から、ボリューム割当の設定情報を収集し、ストレージ管理者が入力したストレージ装置3へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計算機システム及び管理計算機とストレージ装置並びにボリューム割当確認方法に関し、特にストレージ装置のボリュームの割当を確認する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスクアレイ装置に代表されるストレージ装置は、ストレージ装置内のディスク装置の記憶域を論理的に分割して、ボリュームとしてホスト計算機に提供する。このようなストレージ装置をネットワークに接続し、ホスト計算機は、ネットワークを介してストレージ装置に接続し、割当てられたボリュームを利用するストレージエリアネットワーク(SAN)が、広く普及している。このようなSANにおいては、ストレージ管理者が、ストレージ装置が提供するボリュームをどのホスト計算機から利用可能とするかを設計し、設計した内容に従って、ストレージ装置を設定し、運用を開始する。このストレージ装置への設定において、管理者のオペレーションミスにより、設計通りの設定がなされなかった場合、ホスト計算機は、必要とするボリュームを利用できない状態や、他のホスト計算機に割当てるべきボリュームを利用できる状態となる。このため、ボリューム内のデータ破壊が発生する問題がある。
【0003】
特許文献1では、作成したシステム構成図からストレージ装置の設定情報を作成し、設定情報をそのままストレージ装置に自動設定する方法が記載されている。この方法で、設計通りの設定がなされることとなり、ストレージ装置への設定ミスを防止でき、上記問題を回避できる。
【特許文献1】特開2005−18159公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、計算機システムやネットワークシステムが大規模化すると、管理者の負担を軽減するため、複数の管理者が分担して運用する。このような場合、システム全体を取り纏める管理者(以下、統括管理者)と、システムを部分的に管理する管理者(以下、部分管理者)で運用することが一般的である。
【0005】
SANについても、大規模化した場合、1人の管理者が設計、構築、管理することが困難になる。このため、SAN全体の管理者(以下、統括管理者)と、SANに接続するストレージ装置単位の管理者(以下、部分管理者)や、1台のストレージ装置を論理的に分割し、論理分割単位に管理者(以下、部分管理者)を割当てる運用がなされている。統括管理者は、SAN全体の運用ポリシーを部分管理者に伝え、部分管理者は、そのポリシーに従い、管理している範囲で、ストレージ装置内のボリューム割当を設計し、設計内容通りに設定した後に、運用を開始する。この様な運用形態であっても、設定を自動化することで、設定ミスを防止できる。
【0006】
しかし、部分管理者が設計した内容が、統括管理者が伝えた運用ポリシーと異なる内容になる可能性がある。また、単純に設計ミスが発生する可能性もある。このため、特許文献1などの方法でストレージ装置への設定を自動化しても、SANの運用ポリシーと異なる設定がなされる問題がある。また、設計ミスにより、意図しないボリューム割当がなされ、データ破壊が発生する問題もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、少なくとも1つのホスト計算機と、少なくとも1つのネットワークを介して前記ホスト計算機に少なくとも1つのボリュームを提供する少なくとも1つのストレージ装置と、該ストレージ装置とネットワークを介して接続された管理計算機とで構成された計算機システムにおいて、前記管理計算機は、ストレージ管理者が前記ストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集し、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定する計算機システムである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のボリューム割当確認方式は、部分管理者が設計したボリューム割当の内容を、統括管理者へ通知し、統括管理者が通知内容に不具合がない事を確認した後に、ストレージ装置へ設定するため、システムの運用ポリシーと異なる設定がされなくなる。また、設計ミスによる、意図しないボリューム割当を回避でき、データ破壊を防止できる効果もある。また、統括管理者が発見した設計の不具合を部分管理者に通知することで、部分管理者が迅速に設計内容の修正に対応できる効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、本発明の計算機システム及び管理計算機とストレージ装置並びにボリューム割当確認方法の実施例について、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
実施例1を説明する。図1は、本発明の第1の実施例を適用した計算機システムを端的に表したシステムの構成例である。図示するように、本実施例の計算機システムは、少なくとも1台のホスト計算機2と、ホスト計算機2とストレージネトワーク4を介して接続する少なくとも1台のストレージ装置3と、例えば、IPネットワークなどの管理用ネットワーク6を介して、ストレージ装置3に接続する管理計算機1と、管理用ネットワーク6に接続する統括管理者が使用する管理者端末と、管理ネットワーク6に接続するメールサーバ13を有する。ここで、ストレージネットワーク4と管理用ネットワーク6は、1つのネットワークであっても構わない。また、ストレージ装置3は、図示するように、個別の装置であっても構わないし、1台のストレージ装置を論理的に分割した論理ストレージ装置であっても構わない。また、ストレージ装置3は、管理計算機1を代行するようにすることができる。
【0011】
ホスト計算機2は、ストレージネットワーク4を介して、ストレージ装置3が提供するボリュームにアクセスする。ホスト計算機2は、メモリ7と、CPU8と、ストレージネットワーク4に接続するためのI/Oポート9と、これら7〜9を接続する内部バス10を有する。メモリ7には、ストレージネットワークの通信プロトコルで通信するための通信制御処理プログラム12と、ストレージ装置3へのアクセス制御を行うInitiator11が格納されている。なお、メモリ7には、オペレーティングシステムや上位ストレージ装置に格納しているデータにアクセスするアプリケーションが格納さている。CPU8が、これらのプログラムを実行し、ストレージ装置3が提供するボリュームにアクセスする。
【0012】
図2は、ストレージ装置3の概略図である。図示するように、ストレージ装置3は、管理用ネットワーク6に接続するための管理ポート14と、ストレージネットワーク4に接続するための少なくとも1つのI/Oポート15と、ストレージ装置内の制御を行うコントローラ16と、コントローラ16が用いるプログラムメモリ17と、少なくとも1つのボリューム19を構成する少なくとも1つのディスク装置18と、を有する。プログラムメモリ17には、ボリューム19の割当状態を保持するボリューム割当テーブル20が格納されている。
【0013】
図3は、ボリューム割当テーブル20の登録内容例を示す図である。図示するように、ボリューム割当テーブル20は、ボリューム19にアクセスするために使用するストレージ装置3のI/Oポート15を登録するためのフィールド21と、ボリュームを割当てるストレージ装置3のTargetを登録するためのフィールド22と、Targetに接続できるホスト計算機2のInitiatorを登録するためのフィールド23と、TargetがInitiatorに通知するボリュームの論理ユニット番号(以下、LU No)を登録するためのフィールド24と、ボリュームを識別するための論理デバイス番号(以下、LDEV No)を登録するためのフィールド25と、を備えている。例えば、LDEV Noが“00”のボリュームは、“Initiator−00”が稼動しているホスト計算機2から接続できる“Target−00”に、LU No“00”として割当てられており、このボリュームを“Initiator−00”が利用するためのストレージ装置3のI/Oポート15が、“ポート1”であることが分かる。
【0014】
ストレージ装置3のコントローラ16は、このボリューム割当テーブル20の内容に従い、ボリュームへのアクセス制御を実施する。
【0015】
図4は、管理計算機1の概略図である。図示するように、管理計算機1は、管理用ネットワークに接続するための管理ポート32と、表示装置37に各種情報を出力する出力装置33と、キーボード38などからの入力情報を処理する入力装置34と、CPU35と、CPU35が用いるメモリ36と、これら32〜36までを接続する内部バス31で構成する。
【0016】
メモリ36には、図示してないがオペレーティングシステムと、管理ネットワーク6の通信プロトコルでの通信制御を実施する通信制御処理プログラム39と、本実施例におけるボリューム割当変更方式を実施するボリューム割当確認プログラム40と、ボリューム割当設計テーブル50と、ストレージ設定情報テーブル60と、ストレージ管理テーブル70と、ストレージ管理者情報テーブル80、を有する。
【0017】
ボリューム割当確認プログラム40は、変更内容確認処理41と、変更内容通知処理42と、確認結果受信処理43と、確認結果確認処理44と、確認結果受信処理45と、設定処理46と、メール送信処理47とで本実施例におけるボリューム割当変更方式を実施する。
【0018】
図5は、ボリューム割当設計テーブル50の登録内容例を示す図である。図示するように、ボリューム割当設計テーブル50は、設計したボリュームの割当単位にエントリーを設ける。各エントリーは、設計対象のストレージ装置3を識別するための情報を登録するためのフィールド51と、各エントリーの対象のボリューム19にアクセスするために使用するストレージ装置3のI/Oポート15を登録するためのフィールド52と、各エントリーの対象のボリューム19を割当てるストレージ装置3内のTargetを登録するためのフィールド53と、各エントリーのTargetに接続可能なホスト計算機3で動作するInitiatorを登録するためのフィールド54と、TargetがInitiatorに通知するボリューム19のLU Noを登録するためのフィールド55と、ボリュームを識別するためのLDEV Noを登録するためのフィールド56と、を備えている。例えば、ストレージ装置“Storage00”のLDEV No“00”のボリュームは、Initiator“Initiator−00”と“Initiator−01”がI/Oポート15“ポート1”から接続できるTarget“Target−00”と“Target−01”にLU No“00”として割当てる設計がなされていることがわかる。
【0019】
図6は、ストレージ設定情報テーブル60の登録内容例を示す図である。図示するように、ストレージ設定情報テーブル60は、ストレージ装置3に設定しているボリューム割当単位にエントリーを設ける。各エントリーは、各エントリーが示すボリューム割当が設定されているストレージ装置3を識別するための情報を登録するためのフィールド61と、各エントリーの対象のボリューム19にアクセスするために使用するストレージ装置3のI/Oポート15を登録するためのフィールド62と、各エントリーの対象のボリューム19を割当てるストレージ装置3内のTargetを登録するためのフィールド63と、各エントリーのTargetに接続可能なホスト計算機3で動作するInitiatorを登録するためのフィールド64と、TargetがInitiatorに通知するボリューム19のLU Noを登録するためのフィールド65と、ボリュームを識別するためのLDEV Noを登録するためのフィールド66と、を備えている。例えば、ストレージ装置“Storage00”のLDEV No“00”のボリュームは、Initiator“Initiator−00”がI/Oポート15“ポート1”から接続できるTarget“Target−00”にLU No“00”として割当てられていることがわかる。
【0020】
図7は、ストレージ管理テーブル70の登録内容例を示す図である。図示するように、ストレージ管理テーブルは、ストレージ装置3単位にエントリーを設ける。各エントリーは、各エントリーの対象となるストレージ装置3を識別するための情報を登録するためのフィールド71と、ストレージ装置3の管理用ポート14に設定されているIPアドレスを塔即するためのフィールド72と、を備えている。例えば、ストレージ装置“Storage00”の管理用ポート14に設定されているIPアドレスが、“192.168.1.100”であることが分かる。
【0021】
図8は、ストレージ管理者情報テーブル80の登録内容例を示す図である。図示するように、ストレージ管理者情報テーブル80は、管理対象単位にエントリーを設ける。各エントリーは、管理対象を登録するためのフィールド81と、管理対象を管理する管理者名を登録するためのフィールド82と、管理者への通知方法を登録するためのフィールド83と、管理者への通知先を登録するためのフィールド84と、を備えている。例えば、ストレージ装置“Storage00”の管理者は“B”であり、管理者“B”への通知方法は“e−Mail”であり、通知先が“B@mail.com”であることがわかる。また、管理対象が“全体”であるエントリーは、統括管理者であることを示しており、図8では、管理者“A”が統括管理者であることがわかる。
【0022】
図9は、管理者端末4の概略図である。図示するように、管理者端末4は、管理用ネットワーク6に接続するためのI/Oポート91と、表示装置97に各種情報を出力する出力装置92と、キーボード98などからの入力情報を処理する入力装置93と、CPU94と、CPU94が用いるメモリ95と、これら91〜95を接続する内部バス90で構成する。
【0023】
メモリ95には、オペレーティングシステム(図示していない)と、管理ネットワーク6の通信プロトコルでの通信制御を実施する通信制御処理プログラム96と、本実施例におけるボリューム割当変更方式を実施する変更内容確認プログラム100と、を有する。変更内容確認プログラム100は、変更内容受信処理101と、変更内容表示処理102と、確認結果入力処理104と、確認結果送信処理104と、で本実施例におけるボリューム割当変更方式を実施する。
【0024】
次に、図10から図19を用いて、本実施例におけるボリューム割当確認方式を実現する、ボリューム割当確認プログラム50と、変更内容確認プログラム100の処理手順を説明する。
【0025】
図10は、ボリューム割当確認プログラム40が、ボリューム割当変更を確認する処理フローである。ボリューム割当確認プログラム40は、部分管理者がボリューム割当の設計情報を入力する際に動作する。この設計情報は、キーボード38などから入力装置34を介して入力されても構わないし、外部記憶装置を管理計算機1に接続しても構わない。
【0026】
まず、変更内容確認処理41が開始し、部分管理者が設計したボリューム割当の設計情報を入力し(S1001)、設計情報をボリューム割当設計テーブル50に保存する(S1002)。次に、設定情報取得コマンドを作成する(S1003)。次に、ストレージ管理テーブル70を参照し、ストレージ装置3の管理用ポート14のIPアドレス72を取得し、そのIPアドレス宛に設定情報取得コマンドを送信する(S1004)。ストレージ装置3からストレージ装置3に設定されているボリューム割当内容を取得し(S1005)、取得した設定情報をストレージ設定情報テーブル60に保存する(S1006)。次に、ストレージ管理テーブル70に登録されている全てのストレージ装置3に設定情報取得コマンドを送信したかを確認し(S1007)、送信してない場合、ステップS1004に遷移し、次のストレージ装置3に設定情報を取得するコマンドを送信する。ステップS1007の結果、全てのストレージ装置に設定情報取得コマンドの送信が完了していた場合、ステップS1008に遷移する。変更内容特定処理を実施し、ボリューム割当設計テーブル50と、ストレージ設定情報テーブル60を比較し、部分管理者の設計により変更されるボリューム割当を特定する(S1008)。変更内容特定処理の詳細は、後で記述する。次に、変更内容通知処理42として、ステップS1008で特定したボリューム割当の変更内容を統括管理者へ通知し(S1009)、処理を終了する。
【0027】
次に、図11を用いて、図10のS1008の変更内容特定処理を説明する。まず、新規ボリュームが追加されるか、及び既存ボリュームが削除されるかを確認する(S1101)。この処理の詳細は、後で記述する。次に、ボリューム割当設計テーブル50のエントリーを1件取得し(S1102)、取得したエントリーのフィールド51及びフィールド56の値とそれぞれ一致する、ボリューム割当設計テーブル50の全エントリーを取得する(S1103)。すなわち、ステップS1102で取得したエントリーと同一ストレージ装置3のボリューム19の割当の設計を示す全エントリーを取得する。次に、ステップS1103と同様に、ストレージ設定情報テーブル60からフィールド61の値が、S1102で取得したエントリーのフィールド51の値と一致し、フィールド66の値が、ステップS1102で取得したエントリーフィールド56の値と一致する全てのエントリーを取得する(S1103)。すなわち、ステップS1102で取得したエントリーと同一ストレージ装置3のボリューム19の割当の設定を示すストレージ設定情報テーブル60のエントリーを取得する(S1104)。次に、ステップS1103で取得したボリューム割当設計テーブル50のエントリーと、ステップS1104で取得したストレージ設定情報テーブル60のエントリーを比較し、全てのエントリーのうちに不一致のエントリーがあるかを判定する(S1105)。この結果、全てが一致した場合、ステップS1107に遷移し、不一致がある場合には、割当変更ボリューム情報として、ステップS1103で取得したボリューム割当設計テーブル50のエントリーと、ステップS1104で取得したストレージ設定情報テーブル60のエントリーを保存し(S1106)、ステップS1107に遷移する。ボリューム割当設計テーブル50の全てのエントリーに対して、処理が完了したか確認し(S1107)、完了してない場合はステップS1102に遷移し、完了した場合は処理を終了し、図10のステップS1009に遷移する。
【0028】
図12は、図11のステップS1101の追加・削除ボリューム特定処理の詳細な処理フローである。本処理では、ボリューム割当設計テーブル50のエントリーを1件取得し(S1201)、ストレージ設定情報テーブル60からフィールド61の値が、ステップS1201で取得したエントリーのフィールド51の値と一致し、フィールド66の値が、ステップS1201で取得したエントリーフィールド56の値と一致する全てのエントリーを取得する(S1202)。すなわち、ステップS1201で取得したエントリーと同一ストレージ装置3のボリューム19の割当の設定を示すストレージ設定情報テーブル60のエントリーを取得する。次に、ステップS1202でストレージ設定情報テーブル60のエントリーを取得できたか確認し(S1203)、エントリーを取得できた場合、ステップS1205に遷移する。取得したエントリーが無かった場合、ステップS1201で取得したボリューム割当設計テーブル50のエントリーを追加ボリューム情報として保存し(S1204)、ステップS1205に遷移する。ボリューム割当設計テーブル50の全てのエントリーに対して、処理が完了したか確認し(S1205)、完了して無い場合、ステップS1201に遷移し、次のエントリーを取得し、処理を繰り返す。完了した場合、ステップS1206に遷移する。ステップS1201からS1205の処理で、新規に追加されるボリュームの設計情報を特定できる。
【0029】
次に、ストレージ設定情報テーブル60のエントリーを1件取得する(S1206)。次に、ボリューム割当設計テーブル50からフィールド51の値が、ステップS1206で取得したエントリーのフィールド61の値と一致し、フィールド56の値が、ステップS1206で取得したエントリーフィールド66の値と一致する全てのエントリーを取得する(S1207)。すなわち、ステップS1206で取得したエントリーが示すストレージ装置3とボリューム19に対するボリューム割当設計情報テーブル60のエントリーを取得する。次に、ステップS1207でボリューム割当設計テーブル50のエントリーを取得できた(詳細情報が有る)か確認し(S1208)、エントリーを取得できた場合はステップS1210に遷移し、エントリーを取得できなかった場合は削除ボリューム情報として、ステップS1206で取得したストレージ設定情報テーブル60のエントリーを保存し(S1209)、ステップS1210に遷移する。ストレージ設定情報テーブル60の全てのエントリーに対して、処理が完了したか確認し(S1210)、完了してない場合はステップS1206に遷移し、次のエントリーを取得し、処理を繰り返し、完了した場合は処理を終了し、図11のステップS1102に遷移する。ステップS1206からS1210の処理で、削除されるボリューム19を特定できる。
【0030】
次に、図13を用いて、図10のステップS1009の変更内容通知処理を説明する。図13は、ボリューム割当確認プログラム40により、特定したボリューム割当変更の内容を統括管理者が使用する管理者端末4へ通知する処理フローである。まず、ストレージ管理者情報テーブル80から、統括管理者の情報を示すエントリーを取得する(S1301)。ストレージ管理者情報テーブル80の管理対象を示すフィールド81の値が“全体”となっているエントリーは、統括管理者のエントリーであり、図8の1つ目のエントリーのフィールド81が“全体”となっており、統括管理者の情報を示すエントリーであることがわかる。次に、通知開始コマンドを、ステップS1301にて取得したエントリーのフィールド84が示す通知先に送信する(S1302)。図8の1つ目のエントリーのフィールド84の値は、“管理者端末A”であり、管理者端末Aに通知開始コマンドを送信する事になる。図16(a)は、通知開始終了コマンド200の形式の一例を示している。図示するように、通知開始終了コマンド200は、フィールド201でのみ構成されており、フィールド201の値で、通知開始コマンド又は通知終了コマンドになる。フィールド201の値が“1”の場合は通知開始コマンドであり、“2”の場合は通知終了コマンドである。
【0031】
次に、ボリューム割当変更内容通知コマンド210を作成する(S1303)。図16(b)は、ボリューム割当変更内容通知コマンド210の形式の一例を示している。ボリューム割当変更内容通知コマンド210は、通知内容を示すフィールド211と割当のボリューム19の変更があるストレージ装置3を示すフィールド212と、割当が変更されるボリューム19を示すフィールド213と、割当が変更されるボリュームを割当てるTargetを示すフィールド215と、フィールド215が示すTargetでボリュームに割当てられるLU Noを示すフィールド216と、フィールド215が示すTargetに接続できるストレージ装置3のI/Oポートを示すフィールド217と、フィールド215が示すTargetに接続できるホスト計算機2のInitiator11を示すフィールド218と、フィールド215からフィールド218を1組とし、その組数を示すフィールド214とで構成する。なお、フィールド215からフィールド218までは、フィールド214で示す組数の分、繰り返す。フィールド211は、ボリューム割当の変更内容によって値を変更する。
【0032】
フィールド211の値が“3”の場合は、新規にボリューム19が追加されることを示し、フィールド212から218の値は、新規に追加されるボリューム19に関する情報になる。具体的には、図12のステップS1204で追加ボリューム情報として保存された、ボリューム割当設計情報テーブル60のエントリーのフィールド51の値をフィールド212に、フィールド56の値をフィールド213に、フィールド53の値を、フィールド215に、フィールド55の値をフィールド216に、フィールド52の値をフィールド217に、フィールド54の値をフィールド218に、それぞれ設定する。
【0033】
フィールド211の値“4”の場合は、ボリュームが削除されることを示し、フィールド212から218の値は、削除されるボリューム19に関する情報になる。具体的には、図12のステップS1209で削除ボリューム情報として保存された、ストレージ設定情報テーブル60のエントリーのフィールド61の値をフィールド212に、フィールド66の値をフィールド213に、フィールド63の値を、フィールド215に、フィールド65の値をフィールド216に、フィールド62の値をフィールド217に、フィールド64の値をフィールド218に、それぞれ設定する。
【0034】
フィールド211の値が“5”の場合は、ボリューム19の割当変更がある事を示し、フィールド212から218の値は、割当が変更されるボリューム19の割当変更前、すなわち既存の設定情報になる。具体的には、図11のステップS1106で割当変更ボリューム情報として保存された、ストレージ設定情報テーブル60のエントリーのフィールド61の値をフィールド212に、フィールド66の値をフィールド213に、フィールド63の値を、フィールド215に、フィールド65の値をフィールド216に、フィールド62の値をフィールド217に、フィールド64の値をフィールド218に、それぞれ設定する。
【0035】
フィールド211の値が“6”の場合は、ボリューム19の割当変更がある事を示し、フィールド212から218の値は、割当が変更されるボリューム19の割当変更後、すなわち設計情報になる。具体的には、図11のステップS1106で割当変更ボリューム情報として保存された、ボリューム割当設計情報テーブル60のエントリーのフィールド51の値をフィールド212に、フィールド56の値をフィールド213に、フィールド53の値を、フィールド215に、フィールド55の値をフィールド216に、フィールド52の値をフィールド217に、フィールド54の値をフィールド218に、それぞれ設定する。
【0036】
図13において、次に、追加、削除されるボリューム毎にフィールド211が“3”、“4”のボリューム割当変更内容通知コマンド210を作成する(S1303)。また、割当変更時には、割当が変更になるボリュームに対して、フィールド211が“5”、“6”のコマンドを1つずつ作成する。次に、ステップS1303で作成したボリューム割当変更内容通知コマンド210を、ステップS1301にて取得したエントリーのフィールド84が示す通知先に送信する(S1304)。そして、図11のステップS1106で割当変更情報として保存した情報と、図12のステップS1204で追加ボリューム情報として保存した情報と、図12のステップS1209で削除ボリューム情報として保存した情報について、すべて処理が完了したかを確認し(S1305)、完了してない場合はステップS1303に遷移して処理を繰り返し、完了していた場合は図16(a)の通知開始終了コマンドのフィールド201の値を“2”にした通知終了コマンドをステップS1301にて取得したエントリーのフィールド84が示す通知先に送信し(S1306)、処理を終了する。
【0037】
図14は、管理者端末4の変更内容確認プログラム100による処理フローである。変更内容確認プログラム100により、ボリューム割当確認プログラム40から通知される通知開始コマンドを受信した際に、処理を開始する。ます、変更内容受信処理101が、ボリューム割当確認プログラム100から通知コマンドを受信する(S1401)。次に、ボリューム割当確認プログラム40から送信されるコマンドを受信し(S1402)、ステップS1402で受信したコマンドが通知終了コマンドであるか判定する(S1403)。ステップS1403の結果、通知終了コマンドの場合、ステップS1404に遷移し、通知終了コマンドでなかった場合、すなわち、ボリューム割当変更内容通知コマンド210の場合には、ステップS1402に遷移し、ボリューム割当確認プログラム40から次のコマンドを受信する。ここまでの処理で、ボリューム割当確認プログラム40が送信する全てのボリューム割当変更内容通知コマンド210の受信が完了する。
【0038】
変更内容確認プログラム100により、ボリューム割当確認プログラム40からのコマンド受信が完了した後、変更内容表示処理102が、受信したボリューム割当変更内容通知コマンド210毎に、通知内容を表示装置97に表示する(S1404)。この時、表示する内容は、ボリューム割当変更内容通知コマンド210の内容により、異なる。
【0039】
ボリューム割当変更内容通知コマンド210のフィールド211の値が“3”の場合、すなわち、新規にボリューム19が追加される場合、ボリューム追加確認画面300を表示する。図17は、ボリューム追加確認画面300の一例を示した図である。ボリューム追加確認画面300は、ボリューム19が追加されるストレージ装置3を識別するための情報を表示するフィールド301と、追加されるボリュームを識別するための情報を表示するフィールド302と、追加されるボリューム19を割当てるストレージ装置3のTargetを識別するための情報と、そのTargetに接続できるホスト計算機2のInitiatorを識別するための情報と、TargetがInitiatorに通知するボリューム19のLU Noと、InitiatorがTargetに接続するためのストレージ装置3のI/Oポート15と、を表示するフィールド303と、OKボタン304と、NGボタン305で構成する。統括管理者は、ボリューム追加確認画面300の表示内容を参照して、ボリューム19の追加を許可する場合には、OKボタン304を選択し、ボリューム19の追加を許可しない場合には、NGボタン305を選択する。
【0040】
ボリューム変更内容通知コマンド210のフィールド211の値が“4”の場合、すなわち、ボリューム19が削除される場合、ボリューム追削除確認画面310を表示する。図18は、ボリューム削除確認画面310の一例を示した図である。ボリューム削除確認画面310は、ボリューム19が削除されるストレージ装置3を識別するための情報を表示するフィールド311と、削除されるボリュームを識別するための情報を表示するフィールド312と、削除されるボリューム19が割当てられているストレージ装置3のTargetを識別するための情報と、そのTargetに接続できるホスト計算機2のInitiatorを識別するための情報と、TargetがInitiatorに通知するボリューム19のLU Noと、InitiatorがTargetに接続するためのストレージ装置3のI/Oポート15と、を表示するフィールド313と、OKボタン314と、NGボタン315で構成する。統括管理者は、ボリューム削除確認画面310の表示内容を参照して、ボリューム19の削除を許可する場合には、OKボタン314を選択し、ボリューム19の削除を許可しない場合には、NGボタン315を選択する。
【0041】
ボリューム変更内容通知コマンド210のフィールド211の値が“5”の場合、すなわち、ボリューム19の割当が変更される場合、ボリューム割当変更確認画面320を表示する。図19は、ボリューム割当変更確認画面320の一例を示した図である。ボリューム割当変更確認画面320は、ボリューム19の割当の変更がされるストレージ装置3を識別するための情報を表示するフィールド321と、割当が変更されるボリュームを識別するための情報を表示するフィールド322と、割当変更前のボリューム19が割当てられているストレージ装置3のTargetを識別するための情報と、そのTargetに接続できるホスト計算機2のInitiatorを識別するための情報と、TargetがInitiatorに通知するボリューム19のLU Noと、InitiatorがTargetに接続するためのストレージ装置3のI/Oポート15と、を表示するフィールド323と、割当が変更されるボリューム19の割当変更後の、割当変更後のボリューム19が割当てられるストレージ装置3のTargetを識別するための情報と、そのTargetに接続できるホスト計算機2のInitiatorを識別するための情報と、TargetがInitiatorに通知するボリューム19のLU Noと、InitiatorがTargetに接続するためのストレージ装置3のI/Oポート15と、を表示するフィールド324と、OKボタン325と、NGボタン326で構成する。なお、フィールド323には、フィールド211の値が“5”のボリューム変更内容通知コマンド210の内容を表示し、フィールド324には、フィールド211の値が“6”のボリューム変更内容通知コマンド210の内容を表示する。統括管理者は、ボリューム割当変更確認画面320の表示内容を参照して、ボリューム19の割当変更を許可する場合には、OKボタン325を選択し、ボリューム19の割当変更を許可しない場合には、NGボタン326を選択する。
【0042】
図14において、変更内容確認プログラム100により、ステップS1404で表示した画面で統括管理者が選択したボタンを、確認結果入力処理103で取得する。次に、ステップS1402とS1403の処理で受信した全てのボリューム割当変更内容通知コマンド210に対して、ステップS1404とS1405の処理が完了したか確認し(S1406)、完了してない場合はステップS1404に遷移し、次のボリューム割当変更内容通知コマンド210の内容に対しての処理を行い、完了している場合はステップS1407に遷移する。確認結果送信処理104は、ステップS1405で取得した統括管理者が確認した結果を管理計算機1へ通知を開始する事を示す通知開始コマンドを管理計算機1へ送信する(S1407)。次に、確認結果通知コマンド220を作成する(S1408)。図16の(c)は、確認結果通知コマンド220の形式の一例を示した図である。確認結果通知コマンド220は、通知内容を示すフィールド221と確認結果の対象であるストレージ装置3を識別するための情報を示すフィールド222と、確認結果の対象であるボリューム19を識別するための情報を示すフィールド223と、確認結果を示すフィールド224と、で構成する。フィールド221には、確認通知コマンド220であることを示す“7”を設定する。フィールド222には、ボリューム割当変更内容通知コマンド210のフィールド212に設定されていた、ストレージ装置3を識別するための情報を設定し、フィールド223には、ボリューム割当変更内容通知コマンド210のフィールド213に設定されていた、ボリューム19を識別するための情報を設定する。フィールド224には、統括管理者がS1404で表示した画面でOKボタンを選択した場合、“0”を設定し、NGボタンを選択した場合、“1”を設定する。
【0043】
図14において、次に、ステップS1408で作成した確認結果通知コマンドを管理計算機3に送信する(S1409)。そして、ステップS1404からS1406で取得した全ての統括管理者の確認結果の管理計算機3への通知が完了したか確認し(S1410)、完了してない場合はステップS1408に遷移し、次の確認結果を処理し、完了していた場合はステップS1411に遷移し、通知終了コマンドを管理計算機3へ送信し(S1411)、処理を終了する。
【0044】
次に、図15を用いて、管理計算機1のボリューム割当変更確認プログラム40により、管理者端末4の変更内容確認プログラム100から通知される確認結果通知コマンド220を受信した際の処理を説明する。
【0045】
図15は、ボリューム割当変更確認プログラム40が、変更内容確認プログラム100から確認結果通知コマンド220を受信した際の処理フローである。まず、確認結果受信処理43が、変更内容確認プログラム100が送信する通知開始コマンドを受信する(S1501)。次に、変更内容確認プログラム100から次のコマンドを受信し(S1502)、ステップS1502で受信したコマンドが通知終了コマンドであるか判断する(S1503)。ステップS1503の結果、通知終了コマンドの場合はステップS1504に遷移し、通知終了コマンドでない場合、すなわち、確認結果通知コマンド220の場合はステップS1502に遷移し、変更内容確認プログラム100が送信する次のコマンドを受信する。
【0046】
次に、確認結果確認処理44が、ステップS1503で受信した確認結果通知コマンド220のフィールド224の値を確認する(S1504)。この確認の結果、値が“1”の場合、すなわち、割当変更が許可されなかった場合には、確認結果作成処理45が実施するステップS1505に遷移する。フィールド224の値が“1”である確認結果通知コマンド220のフィールド222に設定されているストレージ装置3の管理者の情報を、ストレージ管理者情報テーブル80から取得する(S1505)。例えば、フィールド222の値が“Storage00”の場合、図8の2つ目のエントリーの情報を取得する。次に、確認結果通知コマンド220に対応する変更内容をメールの本文に設定する(S1506)。具体的には、図11のステップS1106で割当変更情報として保存したボリューム割当設計テーブル50のフィールド51と、フィールド55の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーと、S1106で割当変更情報として保存したストレージ設定情報テーブル60のフィールド61と、フィールド65の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーの、フィールド51から56と、61から66の値をメールの本文に設定する。また、図12のステップS1204で保存した追加ボリューム情報として保存した、ボリューム割当設計テーブル50のフィールド51と、フィールド55の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーのフィールド51から56の値をメールの本文に設定する。また、図12のステップS1209で削除ボリューム情報として保存したストレージ設定情報テーブル60のフィールド61と、フィールド65の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーの61から66の値をメールの本文に設定する。
【0047】
図15において、次に、メール送信処理47が、S1506で作成したメール本文を、ステップS1505で取得したストレージ管理者情報テーブルのエントリーのフィールド84の値に対して、送信する(S1507)。例えば、ステップS1505で取得したエントリーが図9の2つ目のエントリーの場合、“B@mail.com”宛にステップS1506で作成したメールを送信し、ステップS1510に遷移する。ここで、メールを送信先のメールサーバ13は、管理計算機1との通信が可能なネットワークに接続されている必要があり、図1では、管理用ネットワーク6に接続している。
【0048】
ステップS1504の判定の結果、ステップS1503で受信した確認結果通知コマンド220のフィールド224の値を値が“0”の場合、すなわち、割当変更が許可された場合、設定処理46が実施するステップS1508に遷移する。ストレージ装置3への設定コマンドを作成する(S1508)。具体的には、図11のステップS1106で割当変更情報として保存したボリューム割当設計テーブル50のフィールド51と、フィールド55の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーのフィールド51から56の値を用いて、そのエントリーが示すボリュームの割当を変更するコマンドを作成する。また、図12のステップS1204で保存した追加ボリューム情報として保存した、ボリューム割当設計テーブル50のフィールド51と、フィールド55の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーのフィールド51から56の値を用いて、そのエントリーが示すボリューム19を追加するコマンドを作成する。また、図12のステップS1209で削除ボリューム情報として保存したストレージ設定情報テーブル60のフィールド61と、フィールド65の値が、確認結果通知コマンドのフィールド222とフィールド222が一致するエントリーの61から66の値を用いて、そのエントリーが示すボリューム19を削除するコマンドを作成する。
【0049】
図15において、次に、ストレージ管理テーブル70を参照し、確認結果通知コマンド220のフィールド222に設定されているストレージ装置3の管理ポート14に設定されているIPアドレスを取得し、そのIPアドレスに対して、S1508で作成したストレージ装置3への設定コマンドを送信し(S1509)、ステップS1510に遷移する。
【0050】
ステップS1502とS1503で受信した全ての確認結果通知コマンド220に対して、処理が完了したかを確認し(S1510)、完了してない場合にはステップS1504に遷移し、次の確認結果通知コマンド220に対する処理を実施し、完了している場合は処理を終了する。
【0051】
以上、本発明におけるボリューム割当確認方式の第1の実施例では、部分管理者が設計したボリューム割当情報と、ストレージ装置3に設定されているボリューム割当の情報を比較し、設計により割当が変更されるボリュームや、追加されるボリュームや、削除されるボリュームを特定し、その情報を統括管理者へ通知する。また、統括管理者が確認した結果、設計内容に不具合が無かった場合には、設計内容に従い、ストレージ装置3へ設定を実施し、不具合が有った場合には、部分管理者にその旨を通知する。このため、計算機システムやストレージ装置の運用ポリシーと異なるボリューム割当の設定がされなくなる。また、設計ミスによる、意図しないボリューム割当を回避でき、データ破壊を防止できる効果もある。また、統括管理者が発見した設計の不具合を部分管理者に通知することで、部分管理者が迅速に設計内容の修正に対応できる効果もある。
【実施例2】
【0052】
図20は、本発明の第2の実施例を適用した計算機システムを端的に表したシステムの構成例であり、実施例1と共通の部分については、実施例1と同一の符号を付している。実施例2では、実施例1とは異なり、管理計算機1が無い構成となり、管理計算機1で動作するボリューム割当確認プログラム40は、各ストレージ装置3上で動作する。
【0053】
図21は、実施例2におけるストレージ装置3の概略図である。図示するように、実施例2のストレージ装置3は、実施例1のストレージ装置3と異なり、プログラムメモリ17に、ボリューム割当確認プログラム40と、ボリューム割当設計テーブル50と、ストレージ管理者テーブル80を有する。ボリューム割当設計テーブル50と、ストレージ管理者テーブル80は、実施例1と同一であり、各々図6と図7の形式となる。また、ボリューム割当確認プログラム40の構成は、実施例1と同じであり、図4と同じ構成であるが、処理が異なる。この異なる処理について、図22を用いて説明する。
【0054】
図22は、実施例2におけるボリューム割当確認プログラムの処理フローである。まず、変更内容確認処理41により、部分管理者が入力するボリューム割当の設計情報を入力し(S2001)、ステップS2001で入力した設計情報をボリューム割当設計テーブル50に保存する(S2002)。次に、ボリューム割当設計テーブル50と、ボリューム割当テーブル20を比較し、ボリューム19の割当変更の内容を特定する(S2003)。この処理は、図10のステップS1008と同じ処理であり、図11と図12の処理フローで処理する。このため、実施例2は、この処理の詳細な説明は省略する。ただし、実施例1で使用したストレージ設定情報テーブル60の代わりに、ボリューム割当テーブル20を使用して処理することになる。ステップS2003でボリューム19の割当変更の内容を特定した後、変更内容通知処理41により、変更内容を統括管理者に通知する(S2004)。この処理は、図10のステップS1009と同じ処理であり、図13の処理フローで処理する。このため、実施例2では、この処理の詳細な説明は省略する。
【0055】
管理者端末4で動作する変更内容確認プログラム100の動作は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。また、ボリューム割当確認プログラム40による、変更内容確認プログラム100から確認結果通知コマンド220を受信した際の動作も実施例1と同じであるため、説明を省略する。
以上、本発明のボリューム割当確認方式の実施例2では、実施例1と同じ効果がある。
【実施例3】
【0056】
図23は、本発明の第3の実施例における管理計算機1の概略構成図である。実施例3では、計算機システムの構成は実施例1と同じであり、図1の構成となる。図23に示すように、実施例3における管理計算機1を構成する部品は、実施例1の管理計算機1の構成(図4)と同じである。ただし、ボリューム割当確認プログラム40の変更内容通知処理42が、メール送信処理47と関連する点が異なる。これは、実施例3では、統括管理者へボリューム19の割当変更の内容をメールで通知するためである。
【0057】
図24は、実施例3における管理者端末4の概略構成図である。図示するように、実施例3では、実施例1の管理者端末4の構成(図9)に加え、メモリ95が、メールクライアント106を有する。このメールクライアント106は、管理計算機1で動作するボリューム割当確認プログラム40が送信するメールを受信するために動作する。また、変更内容確認プログラム100は、実施例1の変更内容確認プログラム100を構成している変更内容受信処理101の代わりに、メール読込処理105が動作する。これは、メールクライアント106が受信したボリューム19の割当変更内容を示すメールを、変更内容確認プログラム100で扱うために読込むための処理である。
【0058】
次に、実施例3におけるボリューム割当確認プログラム40の処理を説明する。実施例3におけるボリューム割当確認プログラム40の処理は、統括管理者へのボリューム19の割当変更内容の通知方法が実施例1と異なる。このため、実施例1における図13の処理以外については、実施例1と同じであるため、詳細な説明を省略する。
【0059】
図25は、実施例3における、図10のステップS1009の詳細な処理フローである。ボリューム割当確認プログラム40は、変更内容通知処理42が、ストレージ管理者情報テーブル80から、統括管理者の情報を示すエントリーを取得する(S3001)。ストレージ管理者情報テーブル80の管理対象を示すフィールド81の値が“全体”となっているエントリーが統括管理者のエントリーであり、そのエントリーを取得する。次に、メールを作成する(S3002)。このメールの本文には、図12のステップS1204で追加ボリューム情報として保存された、ボリューム割当設計情報テーブル60のエントリーと、図12のステップS1209で削除ボリューム情報として保存された、ストレージ設定情報テーブル60のエントリーと、図11のステップS1106で割当変更ボリューム情報として保存された、ストレージ設定情報テーブル60のエントリーと、図11のステップS1106で割当変更ボリューム情報として保存された、ボリューム割当設計情報テーブル60のエントリーと、各フィールドの値を設定する。そして、メール送信処理47が、ステップS3001で取得したストレージ管理者情報テーブル80のフィールド84に設定されているメールアドレスに対して、ステップS3002で作成したメールを送信する(S3003)。ここで、メールを送信先のメールサーバ13は、実施例1と同様に、管理計算機1との通信が可能なネットワークに接続されている必要があり、図1では、管理用ネットワーク6に接続している。
【0060】
次に、実施例3における管理者端末4で動作する変更内容確認プログラム100の処理を説明する。図26は、実施例3における変更内容確認プログラム100の処理フローである。まず、変更内容確認プログラム100は、メール読込処理105が、メールクライアント106が受信したボリューム19の割当変更を通知するメールを読込み、その内容を、ボリューム割当変更内容通知コマンド210の形式に変換する(S3101)。次に,変更内容表示処理102が、ステップS3101でメールの内容を変換したボリューム割当変更内容通知コマンド210毎に、その内容を表示装置97に表示する(S3102)。この時、表示する内容は、ボリューム割当変更内容通知コマンド210の内容により、異なる。
【0061】
ボリューム割当変更内容通知コマンド210のフィールド211の値が“3”の場合、すなわち、新規にボリューム19が追加される場合、図17のボリューム追加確認画面300を表示する。統括管理者は、ボリューム追加確認画面300の表示内容を参照して、ボリューム19の追加を許可する場合には、OKボタン304を選択し、ボリューム19の追加を許可しない場合には、NGボタン305を選択する。
【0062】
ボリューム変更内容通知コマンド210のフィールド211の値が“4”の場合、すなわち、ボリューム19が削除される場合、図18のボリューム追削除確認画面310を表示する。統括管理者は、ボリューム削除確認画面310の表示内容を参照して、ボリューム19の削除を許可する場合には、OKボタン314を選択し、ボリューム19の削除を許可しない場合には、NGボタン315を選択する。
【0063】
ボリューム変更内容通知コマンド210のフィールド211の値が“5”の場合、すなわち、ボリューム19の割当が変更される場合、図19のボリューム割当変更確認画面320を表示する。統括管理者は、ボリューム割当変更確認画面320の表示内容を参照して、ボリューム19の割当変更を許可する場合には、OKボタン325を選択し、ボリューム19の割当変更を許可しない場合には、NGボタン326を選択する。
【0064】
図26において、変更内容確認プログラム100は、統括管理者が、ステップS3102で表示した画面で選択したボタンを、確認結果入力処理103が取得する(S3103)。次に、確認結果送信処理104が、ステップS3101で作成した全てのボリューム割当変更内容通知コマンド210に対して、ステップS3102とS3103の処理が完了したか確認し(S3104)、完了してない場合はステップS3102に遷移し、次のボリューム割当変更内容通知コマンド210の内容に対しての処理を行い、完了している場合はステップS3105に遷移する。確認結果送信処理104は、ステップS3103で取得した統括管理者が確認した結果を管理計算機1へ通知を開始する事を示す通知開始コマンドを管理計算機1へ送信する(S3105)。次に、図16(c)の確認結果通知コマンド220を作成する(S3106)。次に、ステップS3106で作成した確認結果通知コマンドを管理計算機3に送信する(S3107)。そして、ステップS3102からS3105で取得した全ての統括管理者の確認結果の管理計算機3への通知が完了したか確認し(S3108)、完了してない場合はステップS3106に遷移し、次の確認結果を処理し、完了していた場合はステップS3109に遷移し、通知終了コマンドを管理計算機3へ送信し(S3109)、処理を終了する。
【0065】
実施例3において、ボリューム割当確認プログラム40が確認結果通知コマンド220を受信した際の処理は、実施例1と同じであるため、説明を省略する。
以上、本発明におけるボリューム割当確認方式の実施例3では、実施例1と同じ効果がある。
【0066】
本発明の他の実施形態1は、前記管理計算機は、前記ストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知し、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信し、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行う計算機システムである。
【0067】
本発明の他の実施形態2は、実施形態1の計算機システムにおいて、前記管理計算機は、前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、前記ストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知する計算機システムである。
【0068】
本発明の他の実施形態3は、実施形態1又は2の計算機システムにおいて、前記管理計算機は、前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置を有し、該記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知し、前記第1の記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知する計算機システムである。
【0069】
本発明の他の実施形態4は、実施形態3の計算機システムにおいて、前記管理計算機は、前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する第2の管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の第2の管理計算機へ前記変更内容を通知し、前記第2の管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を受信する計算機システムである。
【0070】
本発明の他の実施形態5は、少なくとも1つのホスト計算機と、少なくとも1つのネットワークを介して前記ホスト計算機に少なくとも1つのボリュームを提供する少なくとも1つのストレージ装置とで計算機システムを構成し、前記ストレージ装置とネットワークを介して接続される管理計算機において、ストレージ管理者が前記ストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集し、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定する管理計算機である。
【0071】
本発明の他の実施形態6は、実施形態5の管理計算機において、前記ストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知し、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信し、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行う管理計算機である。
【0072】
本発明の他の実施形態7は、実施形態6の管理計算機において、前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、前記ストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知する管理計算機である。
【0073】
本発明の他の実施形態8は、実施形態5〜7のいずれか1の管理計算機において、前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置を有し、該記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知し、前記記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知する管理計算機である。
【0074】
本発明の他の実施形態9は、実施形態8の管理計算機において、前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する第2の管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の第2の管理計算機へ前記変更内容を通知し、前記第2の管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を受信する管理計算機である。
【0075】
本発明の他の実施形態10は、少なくとも1つのホスト計算機に、少なくとも1つのネットワークを介して少なくとも1つのボリュームを提供するストレージ装置において、ストレージ管理者が自己又は他のストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集し、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定するストレージ装置である。
【0076】
本発明の他の実施形態11は、実施形態10のストレージ装置において、自己又は他のストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知し、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信し、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行うストレージ装置である。
【0077】
本発明の他の実施形態12は、実施形態11のストレージ装置において、前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、自己又は他のストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知するストレージ装置である。
【0078】
本発明の他の実施形態13は、実施形態10〜12のいずれか1のストレージ装置において、前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置を有し、該記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知し、前記記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知するストレージ装置である。
【0079】
本発明の他の実施形態14は、実施形態13のストレージ装置において、前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の管理計算機へ前記変更内容を通知し、前記管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を受信するストレージ装置である。
【0080】
本発明の他の実施形態15は、少なくとも1つのホスト計算機と、少なくとも1つのネットワークを介して前記ホスト計算機に少なくとも1つのボリュームを提供する少なくとも1つのストレージ装置と、該ストレージ装置とネットワークを介して接続された管理計算機とで構成された計算機システムにおけるボリューム割当確認方法において、ストレージ管理者が前記ストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集するステップと、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定するステップを行うボリューム割当確認方法である。
【0081】
本発明の他の実施形態16は、実施形態15のボリューム割当確認方法において、前記ストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知するステップと、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信するステップと、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行うステップを行うボリューム割当確認方法である。
【0082】
本発明の他の実施形態17は、実施形態16のボリューム割当確認方法において、前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、前記ストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知するステップを行うボリューム割当確認方法である。
【0083】
本発明の他の実施形態18は、実施形態15〜17のいずれか1のボリューム割当確認方法において、前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定するステップと、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知するステップと、前記記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定するステップと、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知するステップを行うボリューム割当確認方法である。
【0084】
本発明の他の実施形態19は、実施形態18のボリューム割当確認方法において、前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する第2の管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の第2の管理計算機へ前記変更内容を通知するステップと、前記第2の管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を前記管理計算機へ通知するステップを行うボリューム割当確認方法である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明のボリューム割当変更方法を適用した実施例1と、実施例3の計算機システムの構成を端的に示した図である。
【図2】ストレージ装置の構成を端的に示した図である。
【図3】ボリューム割当テーブルの形式の一例を示した図である。
【図4】管理計算機の構成を端的に示した図である。
【図5】ボリューム割当設計テーブルの形式の一例を示した図である。
【図6】ストレージ設定情報テーブルの形式の一例を示した図である。
【図7】ストレージ管理テーブルの形式の一例を示した図である。
【図8】ストレージ管理者情報テーブルの形式の一例を示した図である。
【図9】管理者端末の構成を端的に示した図である。
【図10】ボリューム割当確認プログラムがボリュームの割当変更内容を特定し、管理者端末に通知する処理フローを示した図である。
【図11】ボリューム割当確認プログラムがボリュームの割当変更内容を特定する処理フローを示した図である。
【図12】ボリューム割当確認プログラムが追加ボリュームと削除ボリュームを特定する処理フローを示した図である。
【図13】ボリューム割当確認プログラムがボリュームの割当変更内容を管理者端末に通知する処理フローを示した図である。
【図14】変更内容確認プログラムの処理フローを示した図である。
【図15】ボリューム割当確認プログラムが管理者端末からボリュームの割当変更内容を確認した結果を受信した際の処理フローを示した図である。
【図16】変更内容確認プログラムと変更内容確認プログラムが通信するコマンド形式の一例である。
【図17】ボリューム追加確認画面の形式の一例である。
【図18】ボリューム削除確認画面の形式の一例である。
【図19】ボリューム割当変更確認画面の形式の一例である。
【図20】本発明のボリューム割当変更方法を適用した実施例2の計算機システムの構成を端的に示した図である。
【図21】実施例2におけるストレージ装置の構成を端的に示した図である。
【図22】実施例2におけるボリューム割当確認プログラムの処理フローを示した図である。
【図23】実施例3における管理計算機の構成を端的に示した図である。
【図24】実施例3における管理者端末の構成を端的に示した図である。
【図25】実施例3におけるボリューム割当確認プログラムがボリュームの割当変更内容を統括管理者に通知する処理フローを示した図である。
【図26】実施例3における変更内容確認プログラムの処理フローを示した図である。
【符号の説明】
【0086】
1 管理計算機
2 ホスト計算機
3 ストレージ装置
4 管理者端末
5 ストレージネットワーク
6 管理用ネットワーク
7、36、95 メモリ
8、35、94 CPU(演算装置)
9、15、91 I/Oポート
10、31、90 内部バス
11 Initiator
12、39、96 通信制御処理プログラム
13 メールサーバ
14、32 管理ポート
16 コントローラ
17 プログラムメモリ
18 ディスク装置
19 ボリューム
20 ボリューム割当テーブル
33、92 出力装置
34、93 入力装置
37、97 表示装置
38、98 キーボード
40 ボリューム割当確認プログラム
41 変更内容確認処理
42 変更内容通知処理
43 確認結果受信処理
44 確認結果確認処理
45 確認結果作成処理
46 設定処理
47 メール送信処理
50 ボリューム割当設計テーブル
60 ストレージ設定情報テーブル
70 ストレージ管理テーブル
80 ストレージ管理者情報テーブル
100 変更内容確認プログラム
101 変更内容受信処理
102 変更内容表示処理
103 確認結果入力処理
104 確認結果送信処理
106 メールクライアント
300 ボリューム追加確認画面
310 ボリューム削除確認画面
320 ボリューム割当変更確認画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのホスト計算機と、少なくとも1つのネットワークを介して前記ホスト計算機に少なくとも1つのボリュームを提供する少なくとも1つのストレージ装置と、該ストレージ装置とネットワークを介して接続された管理計算機とで構成された計算機システムにおいて、
前記管理計算機は、ストレージ管理者が前記ストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集し、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定することを特徴とする計算機システム。
【請求項2】
請求項1記載の計算機システムにおいて、
前記管理計算機は、前記ストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知し、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信し、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行うことを特徴とする計算機システム。
【請求項3】
請求項2記載の計算機システムにおいて、
前記管理計算機は、前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、前記ストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知することを特徴とする計算機システム。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の計算機システムにおいて、
前記管理計算機は、前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置を有し、該記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知し、前記第1の記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知することを特徴とする計算機システム。
【請求項5】
請求項4記載の計算機システムにおいて、
前記管理計算機は、前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する第2の管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の第2の管理計算機へ前記変更内容を通知し、前記第2の管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を受信することを特徴とする計算機システム。
【請求項6】
少なくとも1つのホスト計算機と、少なくとも1つのネットワークを介して前記ホスト計算機に少なくとも1つのボリュームを提供する少なくとも1つのストレージ装置とで計算機システムを構成し、前記ストレージ装置とネットワークを介して接続される管理計算機において、
ストレージ管理者が前記ストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集し、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定することを特徴とする管理計算機。
【請求項7】
請求項6記載の管理計算機において、
前記ストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知し、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信し、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行うことを特徴とする管理計算機。
【請求項8】
請求項7記載の管理計算機において、
前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、前記ストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知することを特徴とする管理計算機。
【請求項9】
請求項6〜8のいずれか1項に記載の管理計算機において、
前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置を有し、該記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知し、前記記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知することを特徴とする管理計算機。
【請求項10】
請求項9記載の管理計算機において、
前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する第2の管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の第2の管理計算機へ前記変更内容を通知し、前記第2の管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を受信することを特徴とする管理計算機。
【請求項11】
少なくとも1つのホスト計算機に、少なくとも1つのネットワークを介して少なくとも1つのボリュームを提供するストレージ装置において、
ストレージ管理者が自己又は他のストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集し、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定することを特徴とするストレージ装置。
【請求項12】
請求項11記載のストレージ装置において、
自己又は他のストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知し、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信し、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行うことを特徴とするストレージ装置。
【請求項13】
請求項12記載のストレージ装置において、
前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、自己又は他のストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知することを特徴とするストレージ装置。
【請求項14】
請求項11〜13のいずれか1項に記載のストレージ装置において、
前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置を有し、該記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知し、前記記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定し、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知することを特徴とするストレージ装置。
【請求項15】
請求項14記載のストレージ装置において、
前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の管理計算機へ前記変更内容を通知し、前記管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を受信することを特徴とするストレージ装置。
【請求項16】
少なくとも1つのホスト計算機と、少なくとも1つのネットワークを介して前記ホスト計算機に少なくとも1つのボリュームを提供する少なくとも1つのストレージ装置と、該ストレージ装置とネットワークを介して接続された管理計算機とで構成された計算機システムにおけるボリューム割当確認方法において、
ストレージ管理者が前記ストレージ装置のボリューム割当の設定を行う際に、前記ストレージ装置から、該ストレージ装置のボリューム割当の設定情報を収集するステップと、前記ストレージ管理者が入力した前記ストレージ装置へ設定するボリューム割当の設計情報と収集したボリューム割当の設定情報とを比較し、変更内容を特定するステップを行うことを特徴とするボリューム割当確認方法。
【請求項17】
請求項16記載のボリューム割当確認方法において、
前記ストレージ装置の既存の設定情報の内の前記設計情報で変更される設定情報と前記設計情報を、前記計算機システム管理者へ通知するステップと、通知した変更内容を前記計算機システム管理者が確認した結果を受信するステップと、前記設計情報通りに、前記ストレージ装置へ設定を行うステップを行うことを特徴とするボリューム割当確認方法。
【請求項18】
請求項17記載のボリューム割当確認方法において、
前記計算機システム管理者が確認した結果が、変更内容に不具合があることを示す場合に、前記ストレージ装置への設計情報に不具合がある旨を前記ストレージ管理者へ通知するステップを行うことを特徴とするボリューム割当確認方法。
【請求項19】
請求項16〜18のいずれか1項に記載のボリューム割当確認方法において、
前記変更内容の通知方法と通知先を示す第1の情報と前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を示す第2の情報を記憶する記憶装置の前記第1の情報から前記変更内容の通知方法と通知先を特定するステップと、特定した通知先に対し、特定した通知方法で、前記変更内容を通知するステップと、前記記憶装置の前記第2の情報から前記変更内容の確認結果の通知方法と通知先を特定するステップと、特定した通知先に対して特定した通知方法で不具合を通知するステップを行うことを特徴とするボリューム割当確認方法。
【請求項20】
請求項19記載のボリューム割当確認方法において、
前記第1の情報通知先が、前記計算機システム管理者が使用し、表示装置と入力装置を有する第2の管理計算機を識別するための情報であった場合に、前記第1の情報の通知先の第2の管理計算機へ前記変更内容を通知するステップと、前記第2の管理計算機からの計算機システム管理者の確認結果を前記管理計算機へ通知するステップを行うことを特徴とするボリューム割当確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2007−293490(P2007−293490A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−119069(P2006−119069)
【出願日】平成18年4月24日(2006.4.24)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】