説明

計算機システム及び論理パス差分検出方法

【課題】第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの差分を検出する。
【解決手段】ホスト計算機と、ストレージシステムと、を備える計算機システムにおいて、前記ストレージシステムは、物理ディスクと、ディスクコントローラと、を備え、前記物理ディスクの記憶領域を、一つ以上の論理ユニットとして提供し、前記プロセッサは、前記ホスト計算機から前記論理ユニットへのアクセス経路である論理パスと当該論理パスが経由する構成部位との対応を、第1の時点及び前記第1の時点と異なる第2の時点において取得し、前記第1の時点及び前記第2の時点において取得した対応を、論理パス接続情報に格納し、前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスと前記第2の時点に存在する論理パスとを比較し、前記第1の時点に存在する論理パスのうち、前記第2の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスト計算機及びストレージシステムを備える計算機システムに関し、特に、論理パスの状態を検出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
SAN(Storage Area Network)環境におけるマルチパス計算機システムが知られている。マルチパス計算機システムは、ストレージシステム及びホスト計算機を備える。ストレージシステムとホスト計算機とは、ファイバチャネルスイッチを含むSANによって接続されている。なお、マルチパス計算機システムの詳細については、特許文献1に開示されている。
【0003】
マルチパス計算機システムでは、ストレージシステムによって提供される論理ユニットとホスト計算機とが複数の論理パスによって接続される。論理パスは、ホスト計算機とストレージシステムとの通信経路における物理パスの組み合わせに応じて、冗長化されたパスである。物理パスは、ホスト計算機とストレージシステムとを接続するI/Oパスである。例えば、I/Oパスは、SCSIケーブル又はFibreケーブルである。
【0004】
マルチパス計算機システムでは、ファイバチャネルスイッチ等のハードウェアに障害が発生した場合、管理者は、当該障害が発生したハードウェアを交換する。これによって、SAN構成が変更される。
【0005】
従来技術では、SAN構成が変更された場合、管理者は、論理パスの導通を確認してから、論理パスを活性化する。
【特許文献1】特開2005−10956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術では、管理者は、論理パスの導通のみを確認して、論理パスを活性化する。そのため、管理者は、論理パスの活性化後に、論理パスに関する情報を参照することによって、論理パスを正しく保守できたか否かを検証する必要がある。また、管理者は、ファイバチャネルスイッチの設定を誤った場合、I/Oを止めてからSAN構成を修正する必要がある。
【0007】
多数のパスを備えるマルチパス計算機システムでは、論理パスを正しく保守できたか否かを検証する作業は管理者にとって負担が大きい。また、SAN構成を正しく修正する作業も管理者にとって負担が大きい。
【0008】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの差分を検出する計算機システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の代表的な形態は、プロセッサ、メモリ及びインタフェースを備える一つ以上のホスト計算機と、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のストレージシステムと、を備える計算機システムにおいて、前記ストレージシステムは、前記ホスト計算機に書き込み要求されるデータを記憶する物理ディスクと、前記物理ディスクを制御するディスクコントローラと、を備え、前記物理ディスクの記憶領域を、一つ以上の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供し、前記プロセッサは、前記ホスト計算機から前記論理ユニットへのアクセス経路である論理パスと当該論理パスが経由する構成部位との対応を、第1の時点及び前記第1の時点と異なる第2の時点において取得し、前記第1の時点及び前記第2の時点において取得した対応を、論理パス接続情報に格納し、前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスと前記第2の時点に存在する論理パスとを比較し、前記第1の時点に存在する論理パスのうち、前記第2の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の代表的な形態によれば、第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの差分を検出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0012】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の計算機システムの構成のブロック図である。
【0013】
計算機システムは、ホスト計算機10、ストレージシステム20、管理サーバ30及びファイバチャネルスイッチ40を備える。
【0014】
ホスト計算機10とストレージシステム20とは、SANによって接続される。SANは、一つ以上のファイバチャネルスイッチ40によって構成される。ファイバチャネルスイッチ40は、ホスト計算機10とストレージシステム20との通信を制御する。また、ファイバチャネルスイッチ40は、複数のポート41を備える。ポート41は、ホスト計算機10に備わるHBA14又はストレージシステム20に備わるCHAポート24と接続する。
【0015】
なお、本実施の形態では、ストレージシステム20によって提供される論理ユニット(LU)25とホスト計算機10とは、複数のパスによって接続される。パスは、ホスト計算機10からLU25へのアクセス経路である。具体的には、パスは、ホスト計算機とストレージシステムとの通信経路における物理パスの組み合わせに応じて、冗長化された論理的なパスである。
【0016】
また、ホスト計算機10と管理サーバ30とは、IPネットワーク50によって接続される。
【0017】
なお、ホスト計算機10は、二つが図示されているが、計算機システムにいくつ備えられてもよい。同様に、ストレージシステム20は、二つが図示されているが、計算機システムにいくつ備えられてもよい。
【0018】
ストレージシステム20は、ディスクコントローラ27及び物理ディスクを備える。なお、ストレージシステム20は、物理ディスクの代わりに、フラッシュメモリを備えていてもよい。
【0019】
ディスクコントローラ27は、物理ディスクに対してデータを読み書きする。また、ディスクコントローラ27は、物理ディスクの記憶領域を、論理ユニット(LU)25としてホスト計算機10に提供する。
【0020】
また、ディスクコントローラ27は、一つ以上のチャネルアダプタ(CHA)21を備える。なお、本説明図では、一つのディスクコントローラ27が、CHA21を二つ備えるが、いくつ備えてもよい。
【0021】
CHA21は、ホスト計算機10とのデータ転送を制御する。また、CHA21は、CPU22、メモリ23及びCHAポート24を備える。CPU22は、メモリ23に記憶されるプログラムを実行することによって各種処理を行う。メモリ23は、CPU22によって実行されるプログラム及びCPU22によって必要とされる情報等を記憶する。
【0022】
CHAポート24は、SANに接続されるインタフェースである。なお、本説明図では、一つのCHA21が、CHAポート24を二つ備えているが、いくつ備えていてもよい。
【0023】
ホスト計算機10は、ストレージシステム20に対してデータを読み書きする。また、ホスト計算機10は、CPU11、メモリ12、ネットワークインタフェース13及びホストバスアダプタ(HBA)14を備える。なお、本説明図では、一つのホスト計算機10が、HBA14を二つ備えるが、いくつ備えてもよい。
【0024】
ネットワークインタフェース13は、IPネットワーク50に接続されるインタフェースである。HBA14は、SANに接続されるインタフェースである。
【0025】
CPU11は、メモリ12に記憶されるプログラムを実行することによって各種処理を行う。メモリ12は、CPU11によって実行されるプログラム及びCPU11によって必要とされる情報等を記憶する。なお、メモリ12に記憶されるプログラム及び情報については、図2で詳細を説明する。
【0026】
管理サーバ30は、CPU31、メモリ32及びネットワークインタフェース33を備える。ネットワークインタフェース33は、IPネットワーク50に接続されるインタフェースである。
【0027】
CPU31は、メモリ32に記憶されるプログラムを実行することによって各種処理を行う。メモリ32は、CPU31によって実行されるプログラム及びCPU31によって必要とされる情報等を記憶する。
【0028】
図2は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10に備わるメモリ12のブロック図である。
【0029】
ホスト計算機10に備わるメモリ12は、ホスト用パス接続情報テーブル121、ホスト用構成比較テーブル122、ホスト用構成変更履歴テーブル123、ホスト用パス管理テーブル124及びデバイスリンクマネージャ125を記憶する。
【0030】
ホスト用パス接続情報テーブル121は、当該ホスト計算機10に接続されるパスが経由する構成部位を管理する。構成部位は、ホスト計算機10に備わるHBA14、ストレージシステム20に備わるCHAポート24及びストレージシステム20によって提供されるLU25のうち少なくとも一つを含む。なお、ホスト用パス接続情報テーブル121については、図3で詳細を説明する。
【0031】
ホスト用構成比較テーブル122は、SAN構成が比較される二つの時点を示す。なお、ホスト用構成比較テーブル122については、図4で詳細を説明する。
【0032】
ホスト用構成変更履歴テーブル123は、SAN構成が変更された日時を管理する。なお、ホスト用構成変更履歴テーブル123については、図5で詳細を説明する。
【0033】
ホスト用パス管理テーブル124は、当該ホスト計算機10に接続されるパスの現在の状態を管理する。なお、ホスト用パス管理テーブル124については、図6で詳細を説明する。
【0034】
デバイスリンクマネージャ125は、パスを管理するプログラムである。例えば、デバイスリンクマネージャ125は、ホスト計算機10とストレージシステム20とを接続する物理パスを冗長化することによって、パスを提供する。
【0035】
また、デバイスリンクマネージャ125は、ロードバランス機能を備える。つまり、デバイスリンクマネージャ125は、I/O要求を異なるパスに振り分けることによって、パスの負荷を分散させる。
【0036】
例えば、デバイスリンクマネージャ125は、所定の個数のI/O要求を一つのパスを用いて送信すると、次のパスを選択する。そして、デバイスリンクマネージャ125は、選択した次のパスを用いてI/O要求を送信する。また、デバイスリンクマネージャ125は、連続するブロックに対するI/O要求を、同一のパスを用いて送信してもよい。なお、デバイスリンクマネージャ125は、ホスト用パス管理テーブル124を参照して、I/O要求の送信に用いるパスを選択する。
【0037】
また、デバイスリンクマネージャ125は、パスに発生した障害を検知すると、障害を検知したパスを閉塞(オフライン)する。これによって、デバイスリンクマネージャ125は、障害を検知したパスを用いてI/O要求を送信しない。そこで、デバイスリンクマネージャ125は、閉塞されていないパスを用いて、I/O要求を送信する。なお、閉塞されていないパスの状態を、オンラインという。
【0038】
また、デバイスリンクマネージャ125は、パスの障害検知処理(パスヘルスチェック)を実行する。
【0039】
具体的には、デバイスリンクマネージャ125は、状態を調べたいパスを用いて、ストレージシステム20に障害検知信号(導通確認信号)として、SCSIコマンドのINQUIRYを送信する。そして、デバイスリンクマネージャ125は、障害検知信号を正常に送信できたか否かに基づいて、当該パスの状態を判定する。具体的には、デバイスリンクマネージャ125は、障害検知信号を正常に送信できた場合、当該パスが正常であると判定する。一方、デバイスリンクマネージャ125は、障害検知信号を正常に送信できなかった場合、当該パスに障害が発生していると判定する。
【0040】
図3は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10に記憶されるホスト用パス接続情報テーブル121の構成図である。
【0041】
ホスト用パス接続情報テーブル121は、構成情報変更番号1211、パスID1212、HBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215、LUN1216、ディスク名1217及び一致先パスID1218を含む。
【0042】
構成情報変更番号1211は、SAN構成の変更が完了した時点の一意な識別子である。本実施の形態では、ホスト計算機10は、計算機システムの運用が開始された時点の構成情報変更番号1211を「1」に設定する。その後、SAN構成が変更される度に、ホスト計算機10は、構成情報変更番号1211を増加させる。なお、構成情報変更番号1211は、SAN構成の変更が完了した時点以外の任意の時点の一意な識別子であってもよい。
【0043】
パスID1212は、当該レコードの構成情報変更番号1211によって識別される時点に存在するパスの一意な識別子である。なお、パスは、ストレージシステム20によって提供されるLU25とホスト計算機10に備わるHBA14とを接続する。
【0044】
HBA名1213は、当該レコードのパスID1212によって識別されるパスが経由するHBA14の一意な識別子である。
【0045】
CHA名1214は、当該レコードのパスID1212によって識別されるパスが経由するCHA21の一意な識別子である。CHAポート名1215は、当該レコードのパスID1212によって識別されるパスが経由するCHAポート24の一意な識別子である。なお、CHAポート名1214によって識別されるCHAポート24は、当該レコードのCHA名1214によって識別されるCHA21に備わる。
【0046】
LUN1216は、当該レコードのパスID1212によって識別されるパスが経由するLU25の一意な識別子である。ディスク名1217は、当該レコードのLUN1216によって識別されるLU25を構成する物理ディスクの一意な識別子である。なお、LU25がRAID構成の場合、ディスク名1217には、物理ディスクの識別子が複数格納される。
【0047】
一致先パスID1218は、当該レコードの構成情報変更番号1211によって識別される時点と比較される時点において存在するパスのうち、当該レコードのパスID1212によって識別されるパスと同一のパスの一意な識別子である。なお、パスは、当該パスが経由するHBA14、CHAポート24及びLU25の組み合わせによって特定される。そのため、ホスト計算機10は、第1のパスが経由するHBA14、CHAポート24及びLU25と、第2のパスが経由するHBA14、CHAポート24及びLU25とが、すべてが同じであると、当該第1のパスと当該第2のパスとを同一と識別する。
【0048】
図4は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10に記憶されるホスト用構成比較テーブル122の構成図である。
【0049】
ホスト用構成比較テーブル122は、構成情報変更番号1221、比較元1222及び比較先1223を含む。
【0050】
構成情報変更番号1221は、SAN構成の変更が完了した時点の一意な識別子である。なお、構成情報変更番号1221は、SAN構成の変更が完了した時点以外の任意の時点の一意な識別子であってもよい。
【0051】
比較元1222は、当該レコードの構成情報変更番号1221によって識別される時点が比較元であるか否かを示す。具体的には、当該レコードの構成情報変更番号1221によって識別される時点が比較元であると、比較元1222には「○」が格納される。
【0052】
比較先1223は、当該レコードの構成情報変更番号1221によって識別される時点が比較先であるか否かを示す。具体的には、当該レコードの構成情報変更番号1221によって識別される時点が比較先であると、比較先1223には「○」が格納される。
【0053】
なお、本実施の形態では、ホスト計算機10は、SAN構成が比較される二つの時点のうち、ホスト管理者が先に選択した時点を、比較元とする。一方、ホスト計算機10は、SAN構成が比較される二つの時点のうち、ホスト管理者が後に選択した時点を、比較先とする。
【0054】
図5は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10に記憶されるホスト用構成変更履歴テーブル123の構成図である。
【0055】
ホスト用構成変更履歴テーブル123は、構成情報変更番号1231及び日時1232を含む。
【0056】
構成情報変更番号1231は、SAN構成の変更が完了した時点の一意な識別子である。なお、構成情報変更番号1231は、SAN構成の変更が完了した時点以外の任意の時点の一意な識別子であってもよい。
【0057】
日時1232は、当該レコードの構成情報変更番号1231によって識別される時点の日付け及び時刻である。
【0058】
図6は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10に記憶されるホスト用パス管理テーブル124の構成図である。
【0059】
ホスト用パス管理テーブル124は、パスID1241及び状態1242を含む。
【0060】
パスID1241は、計算機システムに現在存在するパスの一意な識別子である。
【0061】
状態1242は、パスID1241によって識別されるパスが閉塞されているか否かを示す。当該レコードのパスID1241によって識別されるパスが閉塞されている場合、状態1242には「オフライン」が格納される。一方、当該レコードのパスID1241によって識別されるパスが閉塞されていない場合、状態1242には「オンライン」が格納される。
【0062】
以下、本発明の第1の実施の計算機システムの処理を説明する。
【0063】
図7は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行される運用開始時におけるSAN構成の取得処理のフローチャートである。
【0064】
本実施の形態の計算機システムの運用が開始されると、ホスト計算機10は、ストレージシステム20のディスカバリを行う(S1001)。
【0065】
具体的には、ホスト計算機10は、当該ホスト計算機10に備わるHBA14のそれぞれを用いて、ディスカバリ要求を送信する。すると、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果をストレージシステム20から受信する。ディスカバリの結果は、ディスカバリ要求の送信に使用されたHBA14を経由するパスの識別子、当該パスが経由するCHA21の識別子、当該パスが経由するCHAポート24の識別子、当該パスが経由するLU25の識別子、及び当該LU25を構成する物理ディスクの識別子等を含む。
【0066】
次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に基づいて、ホスト用パス管理テーブル124を作成する。更に、ホスト計算機10は、すべてのパスをオンラインにする(S1002)。
【0067】
具体的には、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果に含まれるパスの識別子を、ホスト用パス管理テーブル124のパスID1241に格納する。次に、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124に含まれるすべてのレコードの状態1242に、「オンライン」を格納する。これによって、ホスト計算機10は、すべてのパスをオンラインにする。
【0068】
次に、ホスト計算機10は、現在の日時に、構成情報変更番号として「1」を付与する(S1003)。つまり、ホスト計算機10は、計算機システムの運用開始時点に、構成情報変更番号として「1」を付与する。
【0069】
次に、ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121を作成する(S1004)。
【0070】
具体的には、ホスト計算機10は、構成情報変更番号の「1」を、ホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるパスの識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のパスID1212に格納する。
【0071】
次に、ホスト計算機10は、ディスカバリ要求の送信に使用されたHBA14の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のHBA名1213に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるCHA21の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のCHA名1214に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるCHAポート24の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のCHAポート名1215に格納する。
【0072】
次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるLU25の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のLUN1216に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれる物理ディスクの識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のディスク名1217に格納する。
【0073】
次に、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123を作成する。
【0074】
具体的には、ホスト計算機10は、構成情報変更番号として付与した「1」を、ホスト用構成変更履歴テーブル123の構成情報変更番号1231に格納する。次に、ホスト計算機10は、現在の日時を、ホスト用構成変更履歴テーブル123の日時1232に格納する。
【0075】
ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121及びホスト用構成変更履歴テーブル123を作成すると、運用開始時におけるSAN構成の取得処理を終了する。
【0076】
図8は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるSAN構成の変更処理のフローチャートである。
【0077】
ホスト管理者によってSAN構成が変更されるときに、ホスト計算機10は、SAN構成の変更処理を実行する。例えば、ホスト管理者によってSAN構成の変更許可要求が入力されると、ホスト計算機10は、SAN構成の変更処理を実行する。
【0078】
まず、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124を更新する。具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124に含まれるすべてのレコードの状態1242に、「オフライン」を格納する。これによって、ホスト計算機10は、すべてのパスを閉塞する(S1011)。
【0079】
次に、ホスト計算機10は、SAN構成の変更許可をホスト管理者に通知する。例えば、ホスト計算機10は、SAN構成の変更許可を表示部に表示する(S1012)。SAN構成の変更許可が通知されると、ホスト管理者は、SAN構成を変更する。例えば、ホスト管理者は、SANを構成するファイバチャネルスイッチ40を交換する。
【0080】
このとき、ホスト計算機10は、SAN構成の変更が完了したか否かを判定する(S1013)。例えば、SAN構成の変更完了が入力されると、ホスト計算機10は、SAN構成の変更が完了したと判定する。他にも、ホスト計算機10は、SAN構成の変更を検知すると、SAN構成の変更が完了したと判定してもよい。
【0081】
SAN構成の変更が完了していない場合、ホスト計算機10は、SAN構成の変更が完了するまで待機する。
【0082】
一方、SAN構成の変更が完了している場合、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理を実行する(S1014)。なお、ディスカバリ実行処理については、図9で詳細を説明する。
【0083】
次に、ホスト計算機10は、パス保守処理を実行する(S1015)。なお、パス保守処理については、図10で詳細を説明する。
【0084】
そして、ホスト計算機10は、SAN構成の変更処理を終了する。
【0085】
図9は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるディスカバリ実行処理のフローチャートである。
【0086】
ディスカバリ実行処理は、SAN構成の変更処理(図8)のステップS1014及びパス保守処理(図10)のステップS1050において実行される。
【0087】
まず、ホスト計算機10は、ストレージシステム20のディスカバリを行う(1031)。
【0088】
具体的には、ホスト計算機10は、当該ホスト計算機10に備わるHBA14のそれぞれを用いて、ディスカバリ要求を送信する。すると、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果をストレージシステム20から受信する。ディスカバリの結果は、ディスカバリ要求の送信に使用されたHBA14を経由するパスの識別子、当該パスが経由するCHA21の識別子、当該パスが経由するCHAポート24の識別子、当該パスが経由するLU25の識別子、及び当該LU25を構成する物理ディスクの識別子等を含む。
【0089】
次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に基づいて、ホスト用パス管理テーブル124を更新する。更に、ホスト計算機10は、すべてのパスを閉塞(オフライン)する(S1032)。
【0090】
具体的には、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果に含まれるパスの識別子を、ホスト用パス管理テーブル124のパスID1241に格納する。次に、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124に含まれるすべてのレコードの状態1242に、「オフライン」を格納する。これによって、ホスト計算機10は、すべてのパスを閉塞する。
【0091】
そして、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理を終了する。
【0092】
図10は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるパス保守処理のフローチャートである。
【0093】
パス保守処理は、SAN構成の変更処理(図8)のステップS1015において実行される。
【0094】
まず、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123の構成情報変更番号1231から、最大値を抽出する。次に、ホスト計算機10は、抽出した最大値に「1」を加算する。
【0095】
次に、ホスト計算機10は、加算した結果を構成情報変更番号として、現在の日時に付与する(S1041)。つまり、ホスト計算機10は、加算した結果を構成情報変更番号として、SAN構成が変更された時点に付与する。
【0096】
次に、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123を更新する。具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123に新たなレコードを作成する。次に、ホスト計算機10は、加算した結果を、新たなレコードの構成情報変更番号1231に格納する。次に、ホスト計算機10は、現在の日時を、新たなレコードの日時1232に格納する。
【0097】
次に、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理(図9)において受信したディスカバリの結果等に基づいて、ホスト用パス接続情報テーブル121を更新する(S1042)。
【0098】
具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121に新たなレコードを作成する。次に、ホスト計算機は、付与した構成情報変更番号を、新たなレコードの構成情報変更番号1211に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるパスの識別子を、新たなレコードのパスID1212に格納する。
【0099】
次に、ホスト計算機10は、ディスカバリ要求の送信に使用されたHBA14の識別子を、新たなレコードのHBA名1213に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるCHA21の識別子を、新たなレコードのCHA名1214に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるCHAポート24の識別子を、新たなレコードのCHAポート名1215に格納する。
【0100】
次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるLU25の識別子を、新たなレコードのLUN1216に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれる物理ディスクの識別子を、新たなレコードのディスク名1217に格納する。
【0101】
次に、ホスト計算機10は、比較対象選択処理を実行する(S1043)。これによって、ホスト計算機10は、比較元となる構成情報変更番号及び比較先となる構成情報変更番号を決定する。なお、比較対象選択処理については、図11で詳細を説明する。
【0102】
次に、ホスト計算機10は、比較処理を実行する(S1044)。これによって、ホスト計算機10は、比較元として決定された構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)と、比較先として決定された構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)との対応を把握する。なお、比較処理については、図12で詳細を説明する。
【0103】
次に、ホスト計算機10は、表示処理を行う(S1045)。なお、表示処理については、図13で詳細を説明する。ホスト計算機10は、表示処理を行うことによって、パス情報画面を表示する。パス情報画面は、比較元パスに関する情報及び比較先パスに関する情報を含む。なお、パス情報画面については図14で詳細を説明する。
【0104】
ホスト管理者は、表示されたパス情報画面を参照して、パスをオンラインするか否かを決定する。なお、ホスト管理者は、パスごとに、オンラインするか否かを決定できる。ホスト管理者は、オンラインするパスを指定して、パスのオンライン要求をホスト計算機10に入力する。
【0105】
更に、ホスト管理者は、表示されたパス情報画面を参照して、SAN構成を再変更するか否かを決定する。そして、ホスト管理者は、SAN構成を再変更する場合、SAN構成の再変更許可要求を、ホスト計算機10に入力する。
【0106】
次に、ホスト計算機10は、活性化処理を実行する(S1046)。これによって、ホスト計算機10は、ホスト管理者に指定されたパスをオンラインにする。なお、活性化処理については、図18で詳細を説明する。
【0107】
次に、ホスト計算機10は、ホスト管理者からSAN構成の再変更許可を要求されたか否かを判定する(S1047)。SAN構成の再変更許可を要求されない場合、ホスト計算機10は、パス保守処理を終了する。
【0108】
一方、SAN構成の再変更許可を要求された場合、ホスト計算機10は、SAN構成の再変更を許可する(S1048)。具体的には、ホスト計算機10は、SAN構成の再変更の許可を表示する。
【0109】
すると、ホスト管理者は、SAN構成を再変更する。そして、ホスト管理者は、SAN構成の再変更を終了すると、SAN構成の再変更終了をホスト計算機10に入力する。
【0110】
ホスト計算機10は、SAN構成の再変更が終了したか否かを判定する(S1049)。具体的には、ホスト計算機10は、SAN構成の再変更終了が入力されると、SAN構成の再変更が終了したと判定する。
【0111】
SAN構成の再変更が終了していない場合、ホスト計算機10は、SAN構成の再変更が終了するまで待機する。
【0112】
一方、SAN構成の再変更が終了した場合、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理(図9)を行う(S1050)。そして、ホスト計算機10は、ステップS1041に戻る。これによって、ホスト計算機10は、再変更されたSAN構成に対して、パス保守処理を繰り返す。
【0113】
図11は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行される比較対象選択処理のフローチャートである。
【0114】
比較対象選択処理は、パス保守処理(図10)のステップS1043において実行される。
【0115】
まず、ホスト計算機10は、ホスト用構成比較テーブル122の比較元1222及び比較先1223から、「○」をすべて削除する(S1051)。
【0116】
次に、ホスト計算機10は、比較される二つの構成情報変更番号の選択を、ホスト管理者に要求する(S1052)。具体的には、ホスト計算機10は、比較される二つの構成情報変更番号の選択を要求する画面を表示する。すると、ホスト管理者は、SAN構成を比較したい二つの構成情報変更番号を選択する。
【0117】
このとき、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123を併せて表示してもよい。これによって、ホスト管理者は、比較したい日時に対応する構成情報変更番号を把握できる。
【0118】
ホスト計算機10は、ホスト管理者が一つ目の構成情報変更番号を選択したか否かを判定する(S1053)。一つ目の構成情報変更番号が選択されていない場合、ホスト計算機10は、一つ目の構成情報変更番号が選択されるまで待機する。
【0119】
一方、一つ目の構成情報変更番号が選択されると、ホスト計算機10は、選択された一つ目の構成情報変更番号を比較元に設定する(S1054)。そこで、ホスト計算機10は、選択された一つ目の構成情報変更番号とホスト用構成比較テーブル122の構成情報変更番号1221とが一致するレコードを、ホスト用構成比較テーブル122から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードの比較元1222に、「○」を格納する。
【0120】
次に、ホスト計算機10は、ホスト管理者が二つ目の構成情報変更番号を選択したか否かを判定する(S1055)。二つ目の構成情報変更番号が選択されていない場合、ホスト計算機10は、二つ目の構成情報変更番号が選択されるまで待機する。なお、同じ構成情報変更番号が二つ選択された場合、ホスト計算機10は、二つ目の構成情報変更番号が選択されていないと判定する。
【0121】
二つ目の構成情報変更番号が選択されると、ホスト計算機10は、選択された二つ目の構成情報変更番号を比較先に設定する(S1056)。そこで、ホスト計算機10は、選択された二つ目の構成情報変更番号とホスト用構成比較テーブル122の構成情報変更番号1221とが一致するレコードを、ホスト用構成比較テーブル122から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードの比較先1223に、「○」を格納する。
【0122】
そして、ホスト計算機10は、比較対象選択処理を終了する。
【0123】
図12は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行される比較処理のフローチャートである。
【0124】
比較処理は、パス保守処理(図10)のステップS1044において実行される。
【0125】
まず、ホスト計算機10は、比較元の構成情報変更番号を特定する(S1061)。具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用構成比較テーブル122の比較元1222に「○」が格納されているレコードを、ホスト用構成比較テーブル122から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、構成情報変更番号1221を抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した構成情報変更番号1221を、比較元の構成情報変更番号として特定する。
【0126】
次に、ホスト計算機10は、比較先の構成情報変更番号を特定する(S1062)。具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用構成比較テーブル122の比較先1223に「○」が格納されているレコードを、ホスト用構成比較テーブル122から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、構成情報変更番号1221を抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した構成情報変更番号1221を、比較先の構成情報変更番号として特定する。
【0127】
次に、ホスト計算機10は、特定した比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)を順番に選択する(S1063)。
【0128】
具体的には、ホスト計算機10は、特定した比較元の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するすべてのレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、パスID1212を順番に選択する。そして、ホスト計算機10は、選択したパスID1212によって識別されるパスを、比較元パスとする。
【0129】
次に、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに対して、ステップS1064からステップS1067までを実行する。
【0130】
ホスト計算機10は、特定した比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)を順番に選択する(S1064)。
【0131】
具体的には、ホスト計算機10は、特定した比較先の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するすべてのレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、パスID1212を順番に選択する。そして、ホスト計算機10は、選択したパスID1212によって識別されるパスを、比較先パスとする。
【0132】
次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに対して、ステップS1065からステップS1067までを実行する。
【0133】
ホスト計算機10は、選択された比較元パスの接続情報と選択された比較先パスの接続情報とを比較する(S1065)。そして、ホスト計算機10は、比較した二つの接続情報が一致するか否かを判定する(S1066)。
【0134】
具体的には、ホスト計算機10は、特定した比較元の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択した比較元パスの識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のパスID1212とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに関するレコードから、HBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215及びLUN1216を抽出する。
【0135】
次に、ホスト計算機10は、特定した比較先の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスの識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のパスID1212とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードから、HBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215及びLUN1216を抽出する。
【0136】
そして、ホスト計算機10は、比較元パスに関するレコードから抽出したHBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215及びLUN1216と、比較先パスに関するレコードから抽出したHBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215及びLUN1216とが一致するか否かを判定する。
【0137】
HBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215及びLUN1216が一つでも異なる場合、ホスト計算機10は、選択された比較元パスの接続情報と選択された比較先パスの接続情報とが一致しないと判定する。
【0138】
そこで、ホスト計算機10は、ステップS1064に戻る。ホスト計算機10は、次の比較先パスを選択する。そして、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに対して、ステップS1065からステップS1067までを実行する。
【0139】
なお、ホスト計算機10は、ステップS1064においてすべての比較先パスを選択した場合、ステップS1063に戻る。そして、ホスト計算機10は、次の比較元パスを選択する。
【0140】
一方、HBA名1213、CHA名1214、CHAポート名1215及びLUN1216のすべてが一致する場合、ホスト計算機10は、選択された比較元パスの接続情報と選択された比較先パスの接続情報とが一致すると判定する。すると、ホスト計算機10は、比較元パスと比較先パスとが同一のパスであると判定する。
【0141】
そこで、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに関するレコードの一致先パスID1218に、比較先パスの識別子を格納する。また、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードの一致先パスID1218に、比較元パスの識別子を格納する(S1067)。
【0142】
次に、ホスト計算機10は、ステップS1063に戻り、次の比較元パスを選択する。ホスト計算機10は、選択した比較元パスに対して、ステップS1064からステップS1067までを実行する。
【0143】
そして、ホスト計算機10は、ステップS1063においてすべての比較元パスを選択した場合、比較処理を終了する。
【0144】
以上のように、ホスト計算機10は、第1の時点に存在するパスと同一のパスを、第2の時点に存在するパスの中から特定する。なお、ホスト計算機10は、パスが経由する構成部位のすべてが同一であると、同一のパスと判断する。
【0145】
図13は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行される表示処理のフローチャートである。
【0146】
表示処理は、パス保守処理(図10)のステップS1045において実行される。
【0147】
まず、ホスト計算機10は、パス数情報表示処理を実行する(S1071)。これによって、ホスト計算機10は、それぞれの構成部位を経由するパスの数を表示する。なお、パス数情報表示処理については、図15で詳細を説明する。
【0148】
次に、ホスト計算機10は、パス一覧情報表示処理を実行する(S1072)。これによって、ホスト計算機10は、パスの接続情報を表示する。なお、パス一覧情報表示処理については、図16で詳細を説明する。
【0149】
そして、ホスト計算機10は、表示処理を終了する。例えば、ホスト計算機10は、表示処理を実行することによって、パス情報画面(図14)を表示する。
【0150】
図14は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10に表示されるパス情報画面200の説明図である。
【0151】
本説明図のパス情報画面200は、構成情報変更番号の「2」が比較元として選択され、且つ、構成情報変更番号の「3」が比較先として選択された場合である。
【0152】
パス情報画面200は、比較元パスに関する情報及び比較先パスに関する情報を含む。
【0153】
比較元パスに関する情報は、パス数情報210及びパス一覧情報220を含む。
【0154】
パス数情報210は、比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)の総数を含む。更に、パス数情報210は、それぞれの構成部位を経由する比較元パスの数を含む。具体的には、パス数情報210は、それぞれのLU25を経由する比較元パスの数、それぞれのCHA21を経由する比較元パスの数、及びそれぞれのHBA14を経由する比較元パスの数を含む。
【0155】
なお、パス数情報210では、経由する比較元パスの数と経由する比較先パスの数とが異なる構成部位に関する情報が強調して表示される。本説明図におけるパス数情報210では、「LU1」、「LU2」、「LU3」、「LU4」、「LU5」、「LU6」、「CHA4」、「HBA1」及び「HBA2」を経由する比較元パスの数が強調して表示されている。
【0156】
パス一覧情報220は、ホスト用パス接続情報テーブル121の比較元パスに関するレコードを含む。更に、パス一覧情報220は、比較元パスの状態を含む。比較元パスの状態は、当該比較元パスが閉塞されているか否かを示す。
【0157】
なお、パス一覧情報220では、一致先パスIDに値が格納されていないレコードが強調して表示される。本説明図におけるパス一覧情報220では、パスID「4」によって識別されるパスに関するレコードが強調して表示されている。
【0158】
また、パス一覧情報220は、一致先パスIDに値が格納されていないレコードのみを含んでもよいし、一致先パスIDに値が格納されているレコードのみを含んでいてもよい。
【0159】
比較先パスに関する情報は、パス数情報230及びパス一覧情報240を含む。
【0160】
パス数情報230は、比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)の総数を含む。更に、パス数情報230は、それぞれの構成部位を経由する比較先パスの数を含む。具体的には、パス数情報230は、それぞれのLU25を経由する比較先パスの数、それぞれのCHA21を経由する比較先パスの数、及びそれぞれのHBA14を経由する比較先パスの数を含む。
【0161】
なお、パス数情報230では、経由する比較元パスの数と経由する比較先パスの数とが異なる構成部位に関する情報が強調して表示される。本説明図におけるパス数情報230では、「LU1」、「LU2」、「LU3」、「LU4」、「LU5」、「LU6」、「CHA4」、「HBA1」及び「HBA2」を経由する比較先パスの数が強調して表示されている。
【0162】
パス一覧情報240は、ホスト用パス接続情報テーブル121の比較先パスに関するレコードを含む。更に、パス一覧情報240は、比較先パスの状態を含む。比較先パスの状態は、当該比較先パスが閉塞されているか否かを示す。また、パス一覧情報240は、一致先パスIDに値が格納されていないレコードのみを含んでもよい。
【0163】
なお、パス一覧情報240では、一致先パスIDに値が格納されていないレコードが強調して表示される。本説明図におけるパス一覧情報240では、すべてのレコードの一致先パスIDに値が格納されているので強調して表示されるレコードが存在しない。
【0164】
また、パス一覧情報240は、一致先パスIDに値が格納されていないレコードのみを含んでもよいし、一致先パスIDに値が格納されているレコードのみを含んでいてもよい。
【0165】
比較元の構成情報変更番号が最大値の場合、比較元パスに関する情報は、更に、チェックボックス250、オンライン設定ボタン260、オフライン設定ボタン270及び構成変更開始ボタン280を含む。なお、比較元の構成情報変更番号が最大値であると、比較元の構成情報変更番号に対応する時点が最新となる。つまり、当該比較元の構成情報変更番号に対応する時点の後には、SAN構成が変更されていない。
【0166】
同様に、比較先の構成情報変更番号が最大値の場合、比較先パスに関する情報は、更に、チェックボックス250、オンライン設定ボタン260、オフライン設定ボタン270及び構成変更開始ボタン280を含む。なお、比較先の構成情報変更番号が最大値であると、比較先の構成情報変更番号に対応する時点が最新となる。つまり、当該比較先の構成情報変更番号に対応する時点の後には、SAN構成が変更されていない。
【0167】
チェックボックス250では、パス一覧情報220又は240のレコードが選択される。オンライン設定ボタン260が操作されると、ホスト計算機10は、チェックボックス250で選択されたレコードに対応するパスをオンラインにする。また、オフライン設定ボタン270が操作されると、ホスト計算機10は、チェックボックス250で選択されたレコードに対応するパスをオフラインにする。
【0168】
構成変更開始ボタン270が操作されると、ホスト計算機10は、SAN構成の再変更を要求されたと判断する。
【0169】
ホスト管理者は、ホスト計算機10に表示されたパス情報画面200を参照して、SAN構成を正しく変更できたか否かを容易に判断できる。
【0170】
例えば、ホスト管理者は、パス一覧情報220とパス一覧情報240とを比較する。これによって、ホスト管理者は、第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの違いを容易に把握できる。
【0171】
特に、ホスト管理者は、パス表示画面200のパス一覧情報220及び240に含まれる一致先パスIDを参照する。一致先パスIDに値が格納されていない場合、ホスト管理者は、一方の時点に存在するパスがもう一方の時点に存在しないことを把握できる。
【0172】
また、ホスト管理者は、パス表示画面のパス数情報210及び230を参照することによって、ファイバチャネルスイッチ40の設定を誤った箇所を容易に特定できる。
【0173】
このように、ホスト管理者は、パス情報画面200を参照することによって、SAN構成を容易に正しく変更できる。
【0174】
図15は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるパス数情報表示処理のフローチャートである。
【0175】
パス数情報表示処理は、表示処理(図13)のステップS1071において実行される。
【0176】
まず、ホスト計算機10は、比較処理(図12)のステップS1061と同一の処理によって、比較元の構成情報変更番号を特定する(S1081)。
【0177】
次に、ホスト計算機10は、特定した比較元の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、ホスト用パス接続情報テーブル121からすべて選択する。
【0178】
次に、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに関するレコードに基づいて、比較元パスの総数を算出する。具体的には、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに関するレコードの数を、比較元パスの総数とする。
【0179】
次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードに基いて、それぞれの構成部位を経由する比較元パスの数を算出する。
【0180】
具体的には、ホスト計算機10は、LU25の識別子を順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したLU25の識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のLUN1216とが一致するレコードを、選択した比較元パスに関するレコードの中から特定する。そして、ホスト計算機10は、特定したレコードの数を、LU25を経由する比較元パスの数とする。
【0181】
同様に、ホスト計算機10は、CHA21の識別子を順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したCHA21の識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のCHA名1214とが一致するレコードを、選択した比較元パスに関するレコードの中から特定する。そして、ホスト計算機10は、特定したレコードの数を、CHA21を経由する比較元パスの数とする。
【0182】
同様に、ホスト計算機10は、当該ホスト計算機10に備わるHBA14の識別子を順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したHBA14の識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のHBA名1213とが一致するレコードを、選択した比較元パスに関するレコードの中から特定する。そして、ホスト計算機10は、特定したレコードの数を、HBA14を経由する比較元パスの数とする。
【0183】
次に、ホスト計算機10は、算出した比較元パスの総数及びそれぞれの構成部位を経由する比較元パスの数を表示する(S1082)。これによって、ホスト計算機10は、パス情報画面200のパス数情報210を表示する。
【0184】
次に、ホスト計算機10は、比較処理(図12)のステップS1062と同一の処理によって、比較先の構成情報変更番号を特定する(S1083)。
【0185】
次に、ホスト計算機10は、特定した比較先の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、ホスト用パス接続情報テーブル121からすべて選択する。
【0186】
次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードに基づいて、比較先パスの総数を算出する。具体的には、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードの数を、比較先パスの総数とする。
【0187】
次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードに基づいて、それぞれの構成部位を経由する比較先パスの数を算出する。
【0188】
具体的には、ホスト計算機10は、LU25の識別子を順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したLU25の識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のLUN1216とが一致するレコードを、選択した比較先パスに関するレコードの中から特定する。そして、ホスト計算機10は、特定したレコードの数を、LU25を経由する比較先パスの数とする。
【0189】
同様に、ホスト計算機10は、CHA21の識別子を順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したCHA21の識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のCHA名1214とが一致するレコードを、選択した比較先パスに関するレコードの中から特定する。そして、ホスト計算機10は、特定したレコードの数を、CHA21を経由する比較先パスの数とする。
【0190】
同様に、ホスト計算機10は、当該ホスト計算機10に備わるHBA14の識別子を順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したHBA14の識別子とホスト用パス接続情報テーブル121のHBA名1213とが一致するレコードを、選択した比較先パスに関するレコードの中から特定する。そして、ホスト計算機10は、特定したレコードの数を、HBA14を経由する比較先パスの数とする。
【0191】
次に、ホスト計算機10は、算出した比較先パスの総数及びそれぞれの構成部位を経由する比較先パスの数を表示する(S1084)。これによって、ホスト計算機10は、パス情報画面200のパス数情報230を表示する。
【0192】
次に、ホスト計算機10は、経由する比較元パスの数と経由する比較先パスの数とが異なる構成部位があるか否かを判定する(S1085)。
【0193】
比較元パスの数と比較先パスの数とが異なる構成部位がない場合、ホスト計算機10は、強調して表示する必要がない。よって、ホスト計算機10は、そのままパス数情報表示処理を終了する。
【0194】
一方、比較元パスの数と比較先パスの数とが異なる構成部位がある場合、ホスト計算機10は、当該構成部位を経由する比較元パスの数及び比較先パスの数を強調して表示する(S1086)。そして、ホスト計算機10は、パス数情報表示処理を終了する。
【0195】
図16は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるパス一覧情報表示処理のフローチャートである。
【0196】
パス一覧情報表示処理は、表示処理(図13)のステップS1072において実行される。
【0197】
まず、ホスト計算機10は、比較処理(図12)のステップS1061と同一の処理によって、比較元の構成情報変更番号を特定する(S1101)。
【0198】
次に、ホスト計算機10は、特定した比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)を順番に選択する(S1102)。次に、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに関するレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した比較元パスに関するレコードに含まれる情報を表示する(S1103)。
【0199】
具体的には、ホスト計算機10は、特定した比較元の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、ホスト用パス接続情報テーブル121から順番に抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した比較元パスに関するレコードに含まれる情報を表示する。
【0200】
なお、ホスト計算機10は、抽出した比較元パスに関するレコードに含まれる情報のすべてを表示してもよいし、一部を表示してもよい。
【0201】
また、ホスト計算機10は、選択した比較元パスの状態を併せて表示してもよい。
【0202】
具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121から抽出したレコードのパスID1212とホスト用パス管理テーブル124のパスID1241とが一致するレコードを、ホスト用パス管理テーブル124から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、状態1242を抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した状態1242を表示する。
【0203】
これによって、ホスト計算機10は、パス情報画面200のパス一覧情報220を表示する。
【0204】
次に、ホスト計算機10は、チェックボックス設定処理を行う(S1104)。なお、チェックボックス設定処理については、図17で詳細を説明する。
【0205】
次に、ホスト計算機10は、抽出した比較元パスに関するレコードの一致先パスID1218に値が格納されているか否かを判定する(S1105)。
【0206】
一致先パスID1218に値が格納されている場合、当該選択された比較元パスと同じパスが、比較先の構成情報変更番号に対応する時点にも存在する。よって、ホスト計算機10は、当該抽出した比較元パスに関するレコードを強調して表示する必要がない。そこで、ホスト計算機10は、ステップS1102で選択した比較元パスに対する処理を終了する。
【0207】
一方、一致先パスID1218に値が格納されていない場合、当該選択された比較元パスと同じパスが、比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在しない。そこで、ホスト計算機10は、当該抽出した比較元パスに関するレコードを強調して表示する(S1106)。そして、ホスト計算機10は、ステップS1102で選択した比較元パスに対する処理を終了する。
【0208】
次に、ホスト計算機10は、ステップS1102に戻り、次の比較元パスを選択する。そして、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに対して、ステップS1103からステップS1106までを実行する。
【0209】
なお、ホスト計算機10は、ステップS1102において比較元パスのすべてを選択した場合、ステップS1107に進む。
【0210】
次に、ホスト計算機10は、比較処理(図12)のステップS1062と同一の処理によって、比較先の構成情報変更番号を特定する(S1107)。
【0211】
次に、ホスト計算機10は、特定した比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)を順番に選択する(S1108)。次に、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した比較先パスに関するレコードに含まれる情報を表示する(S1109)。
【0212】
具体的には、ホスト計算機10は、特定した比較先の構成情報変更番号とホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、ホスト用パス接続情報テーブル121から順番に抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した比較先パスに関するレコードに含まれる情報を表示する。
【0213】
なお、ホスト計算機10は、抽出した比較先パスに関するレコードに含まれる情報のすべてを表示してもよいし、一部を表示してもよい。
【0214】
また、ホスト計算機10は、選択した比較先パスの状態を併せて表示してもよい。
【0215】
具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121から抽出したレコードのパスID1212とホスト用パス管理テーブル124のパスID1241とが一致するレコードを、ホスト用パス管理テーブル124から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、状態1242を抽出する。そして、ホスト計算機10は、抽出した状態1242を表示する。
【0216】
これによって、ホスト計算機10は、パス情報画面200のパス一覧情報240を表示する。
【0217】
次に、ホスト計算機10は、チェックボックス設定処理を行う(S1110)。なお、チェックボックス設定処理については、図17で詳細を説明する。
【0218】
次に、ホスト計算機10は、抽出した比較先パスに関するレコードの一致先パスID1218に値が格納されているか否かを判定する(S1111)。
【0219】
一致先パスID1218に値が格納されている場合、当該選択された比較先パスと同じパスが、比較元の構成情報変更番号に対応する時点にも存在する。よって、ホスト計算機10は、当該抽出した比較先パスに関するレコードを強調して表示する必要がない。そこで、ホスト計算機10は、ステップS1108で選択した比較先パスに対する処理を終了する。
【0220】
一方、一致先パスID1218に値が格納されていない場合、当該選択された比較先パスと同じパスが、比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在しない。そこで、ホスト計算機10は、当該抽出した比較先パスに関するレコードを強調して表示する(S1112)。そして、ホスト計算機10は、ステップS1108で選択した比較先パスに対する処理を終了する。
【0221】
次に、ホスト計算機10は、ステップS1108に戻り、次の比較先パスを選択する。そして、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに対して、ステップS1109からステップS1112までを実行する。
【0222】
なお、ホスト計算機10は、ステップS1108において比較先パスのすべてを選択した場合、パス一覧情報表示処理を終了する。
【0223】
図17は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるチェックボックス設定処理のフローチャートである。
【0224】
チェックボックス設定処理は、パス一覧情報表示処理(図16)のステップS1104及びステップS1110において実行される。
【0225】
まず、ホスト計算機10は、特定された構成情報変更番号が最大値であるか否かを判定する(S1121)。
【0226】
チェックボックス設定処理がパス一覧情報表示処理(図16)のステップS1104において実行される場合、ホスト計算機10は、パス一覧情報表示処理のステップS1101で特定された比較元の構成情報変更番号が最大値であるか否かを判定する。
【0227】
一方、チェックボックス設定処理がパス一覧情報表示処理(図16)のステップS1110において実行される場合、ホスト計算機10は、パス一覧情報表示処理のステップS1107で特定された比較先の構成情報変更番号が最大値であるか否かを判定する。
【0228】
特定された構成情報変更番号が最大値でないと、当該構成情報変更番号に対応する時点が最新でない。つまり、当該構成情報変更番号に対応する時点の後に、SAN構成が変更されている。よって、ホスト計算機10は、チェックボックス等を表示する必要がないので、そのままチェックボックス設定処理を終了する。
【0229】
一方、特定された構成情報変更番号が最大値の場合、当該構成情報変更番号に対応する時点が最新となる。つまり、当該構成情報変更番号に対応する時点の後に、SAN構成が変更されていない。そこで、ホスト計算機10は、チェックボックス250をパス情報画面200(図14)に表示する(S1122)。
【0230】
更に、ホスト計算機10は、オンライン設定ボタン260、オフライン設定ボタン270及び構成変更開始ボタン280をパス情報画面200に表示する(S1123)。そして、ホスト計算機10は、チェックボックス設定処理を終了する。
【0231】
図18は、本発明の第1の実施の形態のホスト計算機10によって実行される活性化処理のフローチャートである。
【0232】
活性化処理は、パス保守処理(図10)のステップS1046において実行される。
【0233】
まず、ホスト計算機10は、オンラインするパスがあるか否かを判定する(S1131)。
【0234】
ホスト管理者は、パス情報画面200に表示されたチェックボックス250のうち、オンラインしたいパスに対応するチェックボックス250を選択する。そして、ホスト管理者は、オンライン設定ボタン260を操作することによって、ホスト計算機10にパスのオンラインを要求する。
【0235】
そのため、オンライン設定ボタン260がホスト管理者によって操作されると、ホスト計算機10は、オンラインするパスがあると判定する。
【0236】
オンラインするパスがない場合、ホスト計算機10は、そのまま活性化処理を終了する。
【0237】
一方、オンラインするパスがある場合、ホスト計算機10は、オンラインするパスを順番に選択する(S1132)。次に、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124を更新する。そして、ホスト計算機10は、選択したパスをオンラインにする(S1133)。
【0238】
具体的には、ホスト計算機10は、パス情報画面200のチェックボックス250で選択されたレコードを、上から順番に選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードから、パスIDを抽出する。次に、ホスト計算機10は、抽出したパスIDとホスト用パス管理テーブル124のパスID1241とが一致するレコードを、ホスト用パス管理テーブル124から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードの状態1242に、「オンライン」を格納する。これによって、ホスト計算機10は、選択したパスをオンラインにする。
【0239】
次に、ホスト計算機10は、ステップS1132に戻り、次にオンラインするパスを選択する。ホスト計算機10は、選択した次のパスに対して、ステップS1133を実行する。なお、ホスト計算機10は、オンラインするパスのすべてをステップS1132で選択した場合、活性化処理を終了する。
【0240】
本実施の形態によれば、ホスト計算機10は、第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの差分を特定し、出力する。つまり、ホスト計算機10は、パス情報画面200を表示する。ホスト管理者は、パス情報画面200を参照することによって、SAN構成を正しく変更できたか否かを容易に判断できる。
【0241】
例えば、第1の時点がSAN構成の変更前であり、且つ第2の時点がSAN構成の変更後である場合を説明する。この場合、ホスト管理者は、パス情報画面200に含まれるパス一覧情報220とパス一覧情報240とを比較する。これによって、ホスト管理者は、SAN構成の変更前に存在するパスとSAN構成の変更後に存在するパスとの差分を把握できる。なお、ホスト管理者は、SAN構成の変更前に存在するパスとSAN構成の変更後に存在するパスとがすべて同一の場合、ファイバチャネルスイッチ40を正しく設定できたと判断する。
【0242】
一方、ホスト管理者は、SAN構成の変更前に存在するパスとSAN構成の変更後に存在するパスとが異なる場合、ファイバチャネルスイッチ40を正しく設定できていないと判断する。そこで、ホスト管理者は、SAN構成を再変更する必要がある。
【0243】
ホスト管理者は、SAN構成を再変更する前に、この時点でオンラインするパスを特定する。例えば、SAN構成の変更前及び変更後のいずれにも存在するパスは、この時点でオンラインされてもよい。そこで、ホスト管理者は、パス一覧情報220のパス一覧情報240の一致先パスIDに値が格納されているレコードに対応するパスを、オンラインするパスとして特定する。
【0244】
このように、ホスト管理者は、パス情報画面200を参照することによって、SAN構成を容易に把握できる。更に、ホスト管理者は、パス情報画面200を参照することによって、SAN構成を正しく設定できる。
【0245】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態では、ホスト計算機10の代わりに、管理サーバ30が、パス情報画面を作成して表示する。
【0246】
第2の実施の形態の計算機システムの構成は、管理サーバ30のメモリ32に記憶されるプログラム及び情報を除き、第1の実施の形態の計算機システム(図1)と同一であるので、説明を省略する。
【0247】
図19は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30に備わるメモリ12のブロック図である。
【0248】
管理サーバ30に備わるメモリ32は、管理サーバ用パス接続情報テーブル321、管理サーバ用構成比較テーブル322、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323、管理サーバ用パス管理テーブル324及びホストマネージャ325を記憶する。
【0249】
管理サーバ用パス接続情報テーブル321は、ホスト計算機10とストレージシステム20によって提供さえるLU25とを接続するパスが経由する構成部位を管理する。なお、管理サーバ用パス接続情報テーブル321については、図20で詳細を説明する。
【0250】
管理サーバ用構成比較テーブル322は、SAN構成が比較される二つの時点を示す。なお、管理サーバ用構成比較テーブル322については、図21で詳細を説明する。
【0251】
管理サーバ用構成変更履歴テーブル323は、SAN構成が変更された日時を管理する。なお、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323については、図22で詳細を説明する。
【0252】
管理サーバ用パス管理テーブル324は、ホスト計算機10とストレージシステム20によって提供さえるLU25とを接続するパスの現在の状態を管理する。なお、管理サーバ用パス管理テーブル324については、図23で詳細を説明する。
【0253】
また、ホストマネージャ325は、ホスト計算機10とストレージシステム20の構成部位との接続に関する情報を管理するプログラムである。
【0254】
図20は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30に記憶される管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成図である。
【0255】
管理サーバ用パス接続情報テーブル321は、構成情報変更番号3211、ホスト名3219、パスID3212、HBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215、LUN3216、ディスク名3217及び一致先パスID3218を含む。
【0256】
構成情報変更番号3211は、SAN構成の変更が完了した時点の一意な識別子である。本実施の形態では、管理サーバ30は、当該管理サーバ30が導入された時点の構成情報変更番号3211を「1」に設定する。その後、SAN構成が変更される度に、管理サーバ30は、構成情報変更番号3211を増加させる。なお、構成情報変更番号3211は、SAN構成の変更が完了した時点以外の任意の時点の一意な識別子であってもよい。
【0257】
ホスト名3219は、計算機システムに備わるホスト計算機10の一意な識別子である。
【0258】
パスID3212は、当該レコードの構成情報変更番号3211によって識別される時点において存在するパスの一意な識別子である。なお、パスは、ストレージシステム20によって提供されるLU25とホスト計算機10に備わるHBA14とを接続する。
【0259】
HBA名3213は、当該レコードのパスID3212によって識別されるパスが経由するHBA14の一意な識別子である。
【0260】
CHA名3214は、当該レコードのパスID3212によって識別されるパスが経由するCHA21の一意な識別子である。CHAポート名3215は、当該レコードのパスID3212によって識別されるパスが経由するCHAポート24の一意な識別子である。なお、CHAポート名3214によって識別されるCHAポート24は、当該レコードのCHA名3214によって識別されるCHA21に備わる。
【0261】
LUN3216は、当該レコードのパスID3212によって識別されるパスが経由するLU25の一意な識別子である。ディスク名3217は、当該レコードのLUN3216によって識別されるLU25を構成する物理ディスクの一意な識別子である。なお、LU25がRAID構成の場合、ディスク名3217には、物理ディスクの識別子が複数格納される。
【0262】
一致先パスID3218は、当該レコードの構成情報変更番号3211によって識別される時点と比較される時点において存在するパスのうち、当該レコードのパスID3212によって識別されるパスと同一のパスの一意な識別子である。なお、パスは、当該パスが経由するHBA14、CHAポート24及びLU25の組み合わせによって特定される。そのため、管理サーバ30は、第1のパスが経由するHBA14、CHAポート24及びLU25と、第2のパスが経由するHBA14、CHAポート24及びLU25とが、すべてが同じであると、当該第1のパスと当該第2のパスとを同一と識別する。
【0263】
図21は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30に記憶される管理サーバ用構成比較テーブル322の構成図である。
【0264】
管理サーバ用構成比較テーブル322は、ホスト名3224、構成情報変更番号3221、比較元3222及び比較先3223を含む。
【0265】
ホスト名3224は、計算機システムに備わるホスト計算機10の一意な識別子である。構成情報変更番号3221は、SAN構成の変更が完了した時点の一意な識別子である。比較元3222は、当該レコードの構成情報変更番号3221によって識別される時点が比較元であるか否かを示す。更に、比較元3222は、当該レコードのホスト名3224によって識別されるホスト計算機10が比較対象であるか否かを示す。
【0266】
具体的には、当該レコードの構成情報変更番号3221によって識別される時点が比較元であり、且つ当該レコードのホスト名3224によって識別されるホスト計算機10が比較対象であると、比較元3222には「○」が格納される。
【0267】
比較先3223は、当該レコードの構成情報変更番号3221によって識別される時点が比較先であるか否かを示す。更に、比較先3223は、当該レコードのホスト名3224によって識別されるホスト計算機10が比較対象であるか否かを示す。
【0268】
具体的には、当該レコードの構成情報変更番号3221によって識別される時点が比較先であり、且つ当該レコードのホスト名3224によって識別されるホスト計算機10が比較対象であると、比較先3223には「○」が格納される。
【0269】
なお、第2の実施の形態では、管理サーバ30は、SAN構成が比較される二つの時点のうち、管理サーバ管理者が先に選択した時点を、比較元とする。一方、管理サーバ30は、SAN構成が比較される二つの時点のうち、管理サーバ管理者が後に選択した時点を、比較先とする。また、管理サーバ30は、管理サーバ管理者によって選択されたホスト計算機10を管理対象とする。
【0270】
図22は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30に記憶される管理サーバ用構成変更履歴テーブル323の構成図である。
【0271】
管理サーバ用構成変更履歴テーブル323は、構成情報変更番号3231及び日時3232を含む。
【0272】
構成情報変更番号3231は、SAN構成の変更が完了した時点の一意な識別子である。なお、構成情報変更番号3231は、SAN構成の変更が完了した時点以外の任意の時点の一意な識別子であってもよい。
【0273】
日時3232は、当該レコードの構成情報変更番号3231によって識別される時点の日付け及び時刻である。
【0274】
図23は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30に記憶される管理サーバ用パス管理テーブル324の構成図である。
【0275】
管理サーバ用パス管理テーブル324は、ホスト名3243、パスID3241及び状態3242を含む。
【0276】
ホスト名3243は、計算機システムに備わるホスト計算機10の一意な識別子である。パスID3241は、当該レコードのホスト名3243によって識別されるホスト計算機10に接続されるパスの一意な識別子である。
【0277】
状態3242は、パスID3241によって識別されるパスが閉塞されているか否かを示す。当該レコードのパスID3241によって識別されるパスが閉塞されている場合、状態3242には「オフライン」が格納される。一方、当該レコードのパスID3241によって識別されるパスが閉塞されていない場合、状態3242には「オンライン」が格納される。
【0278】
以下、本発明の第2の実施の計算機システムの処理を説明する。
【0279】
図24は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行される管理サーバ導入時における処理のフローチャートである。
【0280】
まず、管理サーバ30は、現在の日時に、構成情報変更番号として「1」を付与する(S3001)。つまり、管理サーバ30は、当該管理サーバの導入時点に、構成情報変更番号として「1」を付与する。
【0281】
次に、管理サーバ30は、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323を作成する。
【0282】
具体的には、管理サーバ30は、構成情報変更番号として付与した「1」を、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323の構成情報変更番号3231に格納する。次に、管理サーバ30は、現在の日時を、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323の日時3232に格納する。
【0283】
次に、管理サーバ30は、ホスト登録処理を実行する(S3002)。これによって、管理サーバ30は、管理対象とされるホスト計算機10に関する情報を取得する。そして、管理サーバ30は、取得した情報を記憶する。なお、ホスト登録処理については、図25で詳細を説明する。
【0284】
そして、管理サーバ30は、管理サーバ導入時における処理を終了する。
【0285】
図25は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行されるホスト登録処理のフローチャートである。
【0286】
ホスト登録処理は、管理サーバ導入時における処理(図24)のステップS3002において実行される。
【0287】
管理サーバ管理者は、管理サーバ30によって管理されるホスト計算機10を選択する。すると、管理サーバ30は、管理サーバ管理者によって選択されたホスト計算機10を管理対象として登録する(S3011)。ここでは、管理サーバ30は、第2の実施の形態の計算機システムに備わるすべてのホスト計算機10を管理対象として登録する。
【0288】
次に、管理サーバ30は、当該管理サーバ30の導入時点に付与した構成情報変更番号の「1」を、すべてのホスト計算機10に通知する。更に、管理サーバ30は、管理サーバ対応処理の実行をすべてのホスト計算機10に要求する(S3012)。
【0289】
それぞれのホスト計算機10は、管理サーバ30から要求を受けると、管理サーバ対応処理を実行する。これによって、それぞれのホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121及びホスト用パス管理テーブル124を、管理サーバ30に送信する。なお、管理サーバ対応処理については、図26で詳細を説明する。
【0290】
一方、管理サーバ30は、ホスト用パス接続情報テーブル121及びホスト用パス管理テーブル124を、すべてのホスト計算機10から受信したか否かを判定する(S3013)。
【0291】
すべてのホスト計算機10から受信していない場合、管理サーバ30は、ホスト用パス接続情報テーブル121及びホスト用パス管理テーブル124を、すべてのホスト計算機10から受信するまで待機する。
【0292】
一方、すべてのホスト計算機10から受信すると、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121に基づいて、管理サーバ用パス接続情報テーブル312を作成する。
【0293】
具体的には、管理サーバ30は、ホスト用パス接続情報テーブル121の送信元であるホスト計算機10の識別子を特定する。次に、管理サーバ30は、特定したホスト計算機10の識別子を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219に格納する。
【0294】
更に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211に格納する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121のパスID1212を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のパスID3212に格納する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121のHBA名1213を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のHBA名3213に格納する。
【0295】
次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121のCHA名1214を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のCHA名3214に格納する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121のCHAポート名1215を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のCHAポート名3215に格納する。
【0296】
次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121のLUN1216を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のLUN3216に格納する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121のディスク名1217を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321のディスク名3217に格納する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121の一致先パスID1218を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321の一致先パスID3218に格納する。
【0297】
次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124に基づいて、管理サーバ用パス管理テーブル324を作成する(S3014)。
【0298】
具体的には、管理サーバ30は、ホスト用パス管理テーブル124の送信元であるホスト計算機10の識別子を特定する。次に、管理サーバ30は、特定したホスト計算機10の識別子を、管理サーバ用パス管理テーブル324のホスト名3243に格納する。
【0299】
次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124のパスID1241を、管理サーバ用パス管理テーブル324のパスID3241に格納する。更に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124の状態1242を、管理サーバ用パス管理テーブル324の状態3242に格納する。
【0300】
管理サーバ30は、管理サーバ用パス接続情報テーブル321及び管理サーバ用パス管理テーブル324を作成すると、ホスト登録処理を終了する。
【0301】
図26は、本発明の第2の実施の形態のホスト計算機10によって実行される管理サーバ対応処理のフローチャートである。
【0302】
ホスト計算機10は、ホスト登録処理(図25)のステップS3012において要求を受けると、管理サーバ対応処理を実行する。
【0303】
まず、ホスト計算機10は、ホスト用構成比較テーブル122を記憶している場合、当該ホスト用構成比較テーブル122を削除する(S3021)。同様に、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123を記憶している場合、当該ホスト用構成変更履歴テーブル123を削除する(S3022)。同様に、ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121を記憶している場合、当該ホスト用パス接続情報テーブル121を削除する(S3023)。
【0304】
次に、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123を新たに作成する(S3024)。具体的には、ホスト計算機10は、管理サーバ30から通知された構成情報変更番号の「1」を、ホスト用構成変更履歴テーブル123の構成情報変更番号1231に格納する。次に、ホスト計算機10は、現在の日時を、ホスト用構成変更履歴テーブル123の日時1232に格納する。
【0305】
これによって、ホスト計算機10は、管理サーバ30の導入時点に、構成情報変更番号の「1」を付与する。
【0306】
次に、ホスト計算機10は、ストレージシステム20のディスカバリを行う(S3025)。
【0307】
具体的には、ホスト計算機10は、当該ホスト計算機10に備わるHBA14のそれぞれを用いて、ディスカバリ要求を送信する。すると、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果をストレージシステム20から受信する。ディスカバリの結果は、ディスカバリ要求の送信に使用されたHBA14を経由するパスの識別子、当該パスが経由するCHA21の識別子、当該パスが経由するCHAポート24の識別子、当該パスが経由するLU25の識別子、及び当該LU25を構成する物理ディスクの識別子等を含む。
【0308】
次に、ホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121を作成する(S3026)。
【0309】
具体的には、ホスト計算機10は、管理サーバ30から通知された構成情報変更番号の「1」を、ホスト用パス接続情報テーブル121の構成情報変更番号1211に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるパスの識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のパスID1212に格納する。
【0310】
次に、ホスト計算機10は、ディスカバリ要求の送信に使用されたHBA14の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のHBA名1213に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるCHA21の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のCHA名1214に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるCHAポート24の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のCHAポート名1215に格納する。
【0311】
次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれるLU25の識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のLUN1216に格納する。次に、ホスト計算機10は、受信したディスカバリの結果に含まれる物理ディスクの識別子を、ホスト用パス接続情報テーブル121のディスク名1217に格納する。
【0312】
なお、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果に基づいて、ホスト用パス管理テーブル124を更新してもよい。
【0313】
次に、ホスト計算機10は、記憶しているホスト用パス管理テーブル124及び作成したホスト用パス接続情報テーブル121を、管理サーバ30に送信する。そして、ホスト計算機10は、管理サーバ対応処理を終了する。
【0314】
図27は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行されるSAN構成の変更処理のフローチャートである。
【0315】
管理サーバ管理者によってSAN構成が変更されるときに、管理サーバ30は、SAN構成の変更処理を実行する。例えば、管理サーバ管理者によってSAN構成の変更許可要求が入力されると、管理サーバ30は、SAN構成の変更処理を実行する。
【0316】
まず、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10に、すべてのパスのオフラインを指示する(S3031)。
【0317】
すると、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124を更新する。具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124に含まれるすべてのレコードの状態1242に、「オフライン」を格納する。これによって、ホスト計算機10は、すべてのパスを閉塞する。
【0318】
そして、ホスト計算機10は、すべてのパスを閉塞すると、オフライン完了通知を管理サーバ30に送信する。
【0319】
管理サーバ30は、ホスト計算機10のいずれかからオフライン完了通知を受信したか否かを判定する(S3032)。オフライン完了通知を受信していない場合、管理サーバ30は、受信するまで待機する。
【0320】
一方、オフライン完了通知を受信すると、管理サーバ30は、管理サーバ用パス管理テーブル324を更新する(S3033)。具体的には、管理サーバ30は、オフライン完了通知の送信元であるホスト計算機10の識別子を特定する。次に、管理サーバ30は、特定したホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス管理テーブル324のホスト名3243とが一致するレコードを、管理サーバ用パス管理テーブル324からすべて選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードの状態3242に、「オフライン」を格納する。
【0321】
次に、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からオフライン完了通知を受信したか否かを判定する(S3034)。すべてのホスト計算機10からオフライン完了通知を受信していない場合、管理サーバ30は、ステップS3032に戻る。そして、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からオフライン完了通知を受信するまで、ステップS3032からステップS3034までの処理を繰り返す。
【0322】
一方、すべてのホスト計算機10からオフラン完了通知を受信すると、管理サーバ30は、SAN構成の変更許可を管理サーバ管理者に通知する。例えば、管理サーバ30は、SAN構成の変更許可を表示部に表示する(S3035)。SAN構成の変更許可が通知されると、管理サーバ管理者は、SAN構成を変更する。例えば、管理サーバ管理者は、SANを構成するファイバチャネルスイッチ40を交換する。
【0323】
そして、SAN構成の変更が完了すると、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理を実行する。これによって、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124を管理サーバ30に送信する。なお、ディスカバリ実行処理については、図28で詳細を説明する。
【0324】
一方、管理サーバ30は、ホスト計算機10のいずれかから、ホスト用パス管理テーブル124を受信したか否かを判定する(S3036)。ホスト用パス管理テーブル124を受信していない場合、管理サーバ30は、受信するまで待機する。
【0325】
一方、ホスト用パス管理テーブル124を受信すると、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124に基づいて、管理サーバ用パス管理テーブル324を更新する(S3037)。
【0326】
具体的には、管理サーバ30は、ホスト用パス管理テーブル124の送信元であるホスト計算機10を特定する。次に、管理サーバ30は、特定したホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス管理テーブル324のホスト名3243とが一致するレコードを、管理サーバ用パス管理テーブル324からすべて選択する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124のパスID1241を、選択したレコードのパスID3241に格納する。次に、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124の状態1242を、選択したレコードの状態3242に格納する。
【0327】
次に、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信したか否かを判定する(S3038)。すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信していない場合、管理サーバ30は、ステップS3036に戻る。そして、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信するまで、ステップS3036からステップS3038までの処理を繰り返す。
【0328】
一方、すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信すると、管理サーバ30は、パス保守処理を実行する(S3039)。なお、パス保守処理については、図28で詳細を説明する。そして、管理サーバ30は、SAN構成の変更処理を終了する。
【0329】
図28は、本発明の第2の実施の形態のホスト計算機10によって実行されるディスカバリ実行処理のフローチャートである。
【0330】
ホスト計算機10は、SAN構成の変更処理(図27)のステップS3035の後にSAN構成の変更を検知すると、ディスカバリ実行処理を実行する。また、ホスト計算機10は、パス保守処理(図29)のステップS3061の後にSAN構成の変更を検知すると、ディスカバリ実行処理を実行する。
【0331】
まず、ホスト計算機10は、ストレージシステム20のディスカバリを行う(S3041)。次に、ホスト計算機10は、ディスカバリの結果に基づいて、ホスト用パス管理テーブル124を更新する。更に、ホスト計算機10は、すべてのパスをオフラインにする(S3042)。なお、ステップS3041及びステップS3042は、第1の実施の形態のディスカバリ実行処理(図9)のステップS1031及びステップS1032と同一なので、詳細な説明は省略する。
【0332】
次に、ホスト計算機10は、更新したホスト用パス管理テーブル124を、管理サーバ30に送信する(S3043)。そして、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理を終了する。
【0333】
図29は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行されるパス保守処理のフローチャートである。
【0334】
パス保守処理は、SAN構成の変更処理(図27)のステップS3039において実行される。
【0335】
まず、管理サーバ30は、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323の構成情報変更番号3231から、最大値を抽出する。次に、管理サーバ30は、抽出した最大値に「1」を加算する。
【0336】
次に、管理サーバ30は、加算した結果を構成情報変更番号として、現在の日時に付与する(S3051)。つまり、管理サーバ30は、加算した結果を構成情報変更番号として、SAN構成が変更された時点に付与する。
【0337】
次に、管理サーバ30は、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323を更新する。具体的には、管理サーバ30は、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323に新たなレコードを作成する。次に、管理サーバ30は、加算した結果を、新たなレコードの構成情報変更番号3231に格納する。次に、管理サーバ30は、現在の日時を、新たなレコードの日時3232に格納する。
【0338】
次に、管理サーバ30は、現在の日時に付与した構成情報変更番号を、すべてのホスト計算機10に通知する。更に、管理サーバ30は、ホスト用パス接続情報テーブル121の送信を、すべてのホスト計算機10に指示する(S3052)。
【0339】
それぞれのホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121の送信を指示されると、更新情報送信処理を行う。これによって、それぞれのホスト計算機10は、ホスト用パス接続情報テーブル121を管理サーバ30に送信する。
【0340】
管理サーバ30は、ホスト計算機10のいずれかから、ホスト用パス接続情報テーブル121を受信したか否かを判定する(S3053)。ホスト用パス接続情報テーブル121を受信していない場合、管理サーバ30は、受信するまで待機する。
【0341】
一方、ホスト用パス接続情報テーブル121を受信すると、管理サーバ30は、受信したホスト用パス接続情報テーブル121に基づいて、管理サーバ用パス接続情報テーブル321を更新する(S3054)。具体的には、管理サーバ30は、ホスト登録処理(図25)のステップS3014と同様の処理で、管理サーバ用パス接続情報テーブル321を更新する。
【0342】
次に、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からホスト用パス接続情報テーブル121を受信したか否かを判定する(S3055)。すべてのホスト計算機10からホスト用パス接続情報テーブル121を受信していない場合、管理サーバ30は、ステップS3053に戻る。そして、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からホスト用パス接続情報テーブル121を受信するまで、ステップS3053からステップS3055までの処理を繰り返す。
【0343】
一方、すべてのホスト計算機10からホスト用パス接続情報テーブル121を受信すると、管理サーバ30は、比較対象選択処理を実行する(S3056)。これによって、管理サーバ30は、比較対象となるホスト計算機10、比較元となる構成情報変更番号及び比較先となる構成情報変更番号を決定する。なお、比較対象選択処理については、図31で詳細を説明する。
【0344】
次に、管理サーバ30は、比較処理を実行する(S3057)。これによって、管理サーバ30は、比較元として決定された構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)と、比較先として決定された構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)との対応を把握する。なお、比較処理については、図32で詳細を説明する。
【0345】
次に、管理サーバ30は、表示処理を行う(S3058)。なお、表示処理については、図33で詳細を説明する。管理サーバ30は、表示処理を行うことによって、パス情報画面を表示する。パス情報画面は、比較元パスに関する情報及び比較先パスに関する情報を含む。なお、パス情報画面については図34で詳細を説明する。
【0346】
管理サーバ管理者は、表示されたパス情報画面を参照して、パスをオンラインするか否かを決定する。なお、管理サーバ管理者は、パスごとに、オンラインするか否かを決定できる。管理サーバ管理者は、オンラインするパスを指定して、パスのオンライン要求を管理サーバ30に入力する。
【0347】
更に、管理サーバ管理者は、表示されたパス情報画面を参照して、SAN構成を再変更するか否かを決定する。そして、管理サーバ管理者は、SAN構成を再変更する場合、SAN構成の再変更許可要求を、管理サーバ30に入力する。
【0348】
次に、管理サーバ30は、活性化処理を実行する(S3059)。これによって、管理サーバ30は、管理サーバ管理者に指定されたパスをオンラインにする。なお、活性化処理については、図38で詳細を説明する。
【0349】
次に、管理サーバ30は、管理サーバ管理者からSAN構成の再変更許可を要求されたか否かを判定する(S3060)。SAN構成の再変更許可が要求されない場合、管理サーバ30は、パス保守処理を終了する。
【0350】
一方、SAN構成の再変更許可が要求された場合、管理サーバ30は、SAN構成の再変更を許可する(S3061)。具体的には、管理サーバ30は、SAN構成の再変更の許可を表示する。
【0351】
すると、管理サーバ管理者は、SAN構成を再変更する。そして、SAN構成の変更が完了すると、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理(図28)を実行する。これによって、ホスト計算機10は、ホスト用パス管理テーブル124を管理サーバ30に送信する。
【0352】
一方、管理サーバ30は、ホスト計算機10のいずれかから、ホスト用パス管理テーブル124を受信したか否かを判定する(S3062)。ホスト用パス管理テーブル124を受信していない場合、管理サーバ30は、受信するまで待機する。
【0353】
一方、ホスト用パス管理テーブル124を受信すると、管理サーバ30は、受信したホスト用パス管理テーブル124に基づいて、管理サーバ用パス管理テーブル324を更新する(S3063)。具体的には、管理サーバ30は、SAN構成の変更処理(図27)のステップS3037と同一の処理で、管理サーバ用パス管理テーブル324を更新する。
【0354】
次に、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信したか否かを判定する(S3064)。すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信していない場合、管理サーバ30は、ステップS3036に戻る。そして、管理サーバ30は、すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信するまで、ステップS3062からステップS3064までの処理を繰り返す。
【0355】
一方、すべてのホスト計算機10からホスト用パス管理テーブル124を受信すると、管理サーバ30は、ステップS3051に戻る。これによって、ホスト計算機10は、再変更されたSAN構成に対して、パス保守処理を繰り返す。
【0356】
図30は、本発明の第2の実施の形態のホスト計算機10によって実行される更新情報送信処理のフローチャートである。
【0357】
ホスト計算機10は、パス保守処理(図29)のステップS3052においてホスト用パス接続情報テーブル121の送信を指示されると、更新情報送信処理を実行する。
【0358】
まず、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123を更新する(S3071)。具体的には、ホスト計算機10は、ホスト用構成変更履歴テーブル123に新たなレコードを作成する。次に、ホスト計算機10は、管理サーバ30から通知された構成情報変更番号を、新たなレコードの構成情報変更番号1231に格納する。次に、ホスト計算機10は、現在の日時を、新たなレコードの日時1232に格納する。
【0359】
これによって、ホスト計算機10は、SAN構成が変更された時点に構成情報変更番号を付与する。
【0360】
次に、ホスト計算機10は、ディスカバリ実行処理(図28)において受信したディスカバリの結果等に基づいて、ホスト用パス接続情報テーブル121を更新する(S3072)。具体的には、ホスト計算機10は、第1の実施の形態のパス保守処理(図10)のステップS1042と同一の処理で、ホスト用パス接続情報テーブル121を更新する。
【0361】
次に、ホスト計算機10は、更新したホスト用パス接続情報テーブルを、管理サーバ30に送信する。そして、ホスト計算機10は、更新情報送信処理を終了する。
【0362】
図31は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行される比較対象選択処理のフローチャートである。
【0363】
比較対象選択処理は、パス保守処理(図29)のステップS3056において実行される。
【0364】
まず、管理サーバ30は、管理サーバ用構成比較テーブル322の比較元3222及び比較先3223から、「○」をすべて削除する(S3081)。
【0365】
次に、管理サーバ30は、比較対象となるホスト計算機10の選択を、管理サーバ管理者に要求する(S3082)。
【0366】
管理サーバ30は、一つ又は全部のホスト計算機10が選択されたか否かを判定する(S3083)。一つ又は全部のホスト計算機10が選択されていない場合、管理サーバ30は、選択されるまで待機する。
【0367】
一方、一つ又は全部のホスト計算機10が選択された場合、管理サーバ30は、比較される二つの構成情報変更番号の選択を、管理サーバ管理者に要求する(S3084)。具体的には、管理サーバ30は、比較される二つの構成情報変更番号の選択を要求する画面を表示する。すると、管理サーバ管理者は、SAN構成を比較したい二つの構成情報変更番号を選択する。
【0368】
このとき、管理サーバ30は、管理サーバ用構成変更履歴テーブル323を併せて表示してもよい。これによって、管理サーバ管理者は、比較したい日時に対応する構成情報変更番号を把握できる。
【0369】
管理サーバ30は、管理サーバ管理者が一つ目の構成情報変更番号を選択したか否かを判定する(S3085)。一つ目の構成情報変更番号が選択されていない場合、管理サーバ30は、一つ目の構成情報変更番号が選択されるまで待機する。
【0370】
一方、一つ目の構成情報変更番号が選択されると、管理サーバ30は、選択された一つ目の構成情報変更番号を比較元に設定する(S3086)。
【0371】
まず、一つのホスト計算機10が比較対象として選択された場合を説明する。この場合、管理サーバ30は、比較対象として選択されたホスト計算機10の識別子と管理サーバ用構成比較テーブル322のホスト名3224とが一致するレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322から選択する。次に、管理サーバ30は、選択された一つ目の構成情報変更番号と管理サーバ用構成比較テーブル322の構成情報変更番号3221とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバは、選択したレコードの比較元3222に、「○」を格納する。
【0372】
次に、すべてのホスト計算機10が比較対象として選択された場合を説明する。この場合、管理サーバ30は、選択された一つ目の構成情報変更番号と管理サーバ用構成比較テーブル322の構成情報変更番号3221とが一致するレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322からすべて選択する。次に、管理サーバ30は、選択したすべてのレコードの比較元3222に、「○」を格納する。
【0373】
次に、管理サーバ30は、管理サーバ管理者が二つ目の構成情報変更番号を選択したか否かを判定する(S3087)。二つ目の構成情報変更番号が選択されていない場合、管理サーバ30は、二つ目の構成情報変更番号が選択されるまで待機する。なお、同じ構成情報変更番号が二つ選択された場合、管理サーバ30は、二つ目の構成情報変更番号が選択されていないと判定する。
【0374】
二つ目の構成情報変更番号が選択されると、管理サーバ30は、選択された二つ目の構成情報変更番号を比較先に設定する(S3088)。
【0375】
まず、一つのホスト計算機10が比較対象として選択された場合を説明する。この場合、管理サーバ30は、比較対象として選択されたホスト計算機10の識別子と管理サーバ用構成比較テーブル322のホスト名3224とが一致するレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322から選択する。次に、管理サーバ30は、選択された二つ目の構成情報変更番号と管理サーバ用構成比較テーブル322の構成情報変更番号3221とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバは、選択したレコードの比較先3223に、「○」を格納する。
【0376】
次に、すべてのホスト計算機10が比較対象として選択された場合を説明する。この場合、管理サーバ30は、選択された二つ目の構成情報変更番号と管理サーバ用構成比較テーブル322の構成情報変更番号3221とが一致するレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322からすべて選択する。次に、管理サーバ30は、選択したすべてのレコードの比較先3223に、「○」を格納する。
【0377】
そして、管理サーバ30は、比較対象選択処理を終了する。
【0378】
図32は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行される比較処理のフローチャートである。
【0379】
比較処理は、パス保守処理(図29)のステップS3057において実行される。
【0380】
まず、管理サーバ30は、比較元の構成情報変更番号を特定する(S3091)。具体的には、管理サーバ30は、管理サーバ用構成比較テーブル322の比較元3222に「○」が格納されているレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、構成情報変更番号3221を抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した構成情報変更番号3221を、比較元の構成情報変更番号として特定する。
【0381】
次に、管理サーバ30は、比較先の構成情報変更番号を特定する(S3092)。具体的には、管理サーバ30は、管理サーバ用構成比較テーブル322の比較先3223に「○」が格納されているレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、構成情報変更番号3221を抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した構成情報変更番号3221を、比較先の構成情報変更番号として特定する。
【0382】
次に、管理サーバ30は、比較対象となるホスト計算機10を順番に選択する(S3093)。具体的には、管理サーバ30は、管理サーバ用構成比較テーブル322の比較元3222に「○」が格納されているレコードを、管理サーバ用構成比較テーブル322から順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、ホスト名3224を抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出したホスト名3224によって識別されるホスト計算機10を、順番に選択したホスト計算機10とする。
【0383】
なお、比較対象となるホスト計算機10が一つの場合、管理サーバ30は、当該一つのホスト計算機10を選択する。
【0384】
次に、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)を順番に選択する(S3094)。
【0385】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するすべてのレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から選択する。次に、管理サーバ30は、ステップS3093で選択した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、パスID3212を順番に選択する。そして、管理サーバ30は、選択したパスID3212によって識別されるパスを、比較元パスとする。
【0386】
次に、管理サーバ30は、選択した比較元パスに対して、ステップS3095からステップS3098までを実行する。
【0387】
管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)を順番に選択する(S3095)。
【0388】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するすべてのレコードを、ホスト用パス接続情報テーブル121から選択する。次に、管理サーバ30は、ステップS3093で選択した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、パスID3212を順番に選択する。そして、管理サーバ30は、選択したパスID3212によって識別されるパスを、比較先パスとする。
【0389】
次に、管理サーバ30は、選択した比較先パスに対して、ステップS3096からステップS3098までを実行する。
【0390】
管理サーバ30は、選択された比較元パスの接続情報と選択された比較先パスの接続情報とを比較する(S3096)。そして、管理サーバ30は、比較した二つの接続情報が一致するか否かを判定する(S3097)。
【0391】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から選択する。次に、管理サーバ30は、ステップS3093で選択した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。
【0392】
更に、管理サーバ30は、選択した比較元パスの識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のパスID3212とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択した比較元パスに関するレコードから、HBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215及びLUN3216を抽出する。
【0393】
次に、管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から選択する。次に、管理サーバ30は、ステップS3093で選択した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。
【0394】
更に、管理サーバ30は、選択した比較先パスの識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のパスID3212とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択した比較先パスに関するレコードから、HBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215及びLUN3216を抽出する。
【0395】
そして、管理サーバ30は、比較元パスに関するレコードから抽出したHBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215及びLUN3216と、比較先パスに関するレコードから抽出したHBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215及びLUN3216とが一致するか否かを判定する。
【0396】
HBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215及びLUN3216が一つでも異なる場合、管理サーバ30は、選択された比較元パスの接続情報と選択された比較先パスの接続情報とが一致しないと判定する。
【0397】
そこで、管理サーバ30は、ステップS3095に戻る。管理サーバ30は、次の比較先パスを選択する。そして、管理サーバ30は、選択した次の比較先パスに対して、ステップS3096からステップS3098までを実行する。
【0398】
なお、管理サーバ30は、ステップS3095においてすべての比較先パスを選択した場合、ステップS3094に戻る。そして、管理サーバ30は、次の比較元パスを選択する。
【0399】
一方、HBA名3213、CHA名3214、CHAポート名3215及びLUN3216のすべてが一致する場合、管理サーバ30は、選択された比較元パスの接続情報と選択された比較先パスの接続情報とが一致すると判定する。すると、管理サーバ30は、比較元パスと比較先パスとが同一のパスであると判定する。
【0400】
そこで、管理サーバ30は、選択した比較元パスに関するレコードの一致先パスID3218に、比較先パスの識別子を格納する。また、管理サーバ30は、選択した比較先パスに関するレコードの一致先パスID3218に、比較元パスの識別子を格納する(S3098)。
【0401】
次に、管理サーバ30は、ステップS3094に戻り、次の比較元パスを選択する。管理サーバ30は、選択した比較元パスに対して、ステップS3095からステップS3098までを実行する。
【0402】
そして、管理サーバ30は、ステップS3094においてすべての比較元パスを選択した場合、ステップS3093に戻り、比較対象となる次のホスト計算機10を選択する。管理サーバ30は、選択した比較対象のホスト計算機10に対して、ステップS3094からステップS3098までを実行する。
【0403】
そして、管理サーバ30は、ステップS3093において比較対象のホスト計算機10のすべてを選択すると、比較処理を終了する。
【0404】
以上のように、管理サーバ30は、第1の時点に存在するパスと同一のパスを、第2の時点に存在するパスの中から特定する。なお、管理サーバ30は、パスが経由する構成部位のすべてが同一であると、同一のパスと判断する。
【0405】
図33は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行される表示処理のフローチャートである。
【0406】
表示処理は、パス保守処理(図29)のステップS3058において実行される。
【0407】
まず、管理サーバ30は、パス数情報表示処理を実行する(S3171)。これによって、管理サーバ30は、それぞれの構成部位を経由するパスの数を表示する。なお、パス数情報表示処理については、図35で詳細を説明する。
【0408】
次に、管理サーバ30は、パス一覧情報表示処理を実行する(S3172)。これによって、管理サーバ30は、パスの接続情報を表示する。なお、パス一覧情報表示処理については、図36で詳細を説明する。
【0409】
そして、管理サーバ30は、表示処理を終了する。例えば、管理サーバ30は、表示処理を実行することによって、パス情報画面(図34)を表示する。
【0410】
図34は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30に表示されるパス情報画面400の説明図である。
【0411】
本説明図のパス情報画面400は、すべてのホスト計算機10が比較対象として選択された場合である。また、本説明図のパス情報画面400は、構成情報変更番号の「2」が比較元として選択され、且つ、構成情報変更番号の「3」が比較先として選択された場合である。
【0412】
パス情報画面400は、比較元パスに関する情報及び比較先パスに関する情報を含む。
【0413】
比較元パスに関する情報は、パス数情報410及びパス一覧情報420を含む。
【0414】
パス数情報410は、比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較元パス)の総数を含む。更に、パス数情報410は、それぞれの構成部位を経由する比較元パスの数を含む。具体的には、パス数情報410は、それぞれのLU25を経由する比較元パスの数、それぞれのCHA21を経由する比較元パスの数、及びそれぞれのHBA14を経由する比較元パスの数を含む。
【0415】
なお、パス数情報410では、経由する比較元パスの数と経由する比較先パスの数とが異なる構成部位に関する情報が強調して表示される。本説明図におけるパス数情報410では、「LU1」、「LU2」、「LU3」、「LU4」、「LU5」、「LU6」、「CHA4」、「HBA1」及び「HBA2」を経由する比較元パスの数が強調して表示されている。
【0416】
パス一覧情報420は、管理サーバ用パス接続情報テーブル321の比較元パスに関するレコードを含む。更に、パス一覧情報420は、比較元パスの状態を含む。比較元パスの状態は、当該比較元パスが閉塞されているか否かを示す。
【0417】
なお、パス一覧情報420では、一致先パスIDに値が格納されていないレコードが強調して表示される。本説明図におけるパス一覧情報420では、パスID「4」によって識別されるパスに関するレコードが強調して表示されている。
【0418】
また、パス一覧情報420は、一致先パスIDに値が格納されていないレコードのみを含んでもよいし、一致先パスIDに値が格納されているレコードのみを含んでいてもよい。
【0419】
比較先パスに関する情報は、パス数情報430及びパス一覧情報440を含む。
【0420】
パス数情報430は、比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在するパス(比較先パス)の総数を含む。更に、パス数情報430は、それぞれの構成部位を経由する比較先パスの数を含む。具体的には、パス数情報430は、それぞれのLU25を経由する比較先パスの数、それぞれのCHA21を経由する比較先パスの数、及びそれぞれのHBA14を経由する比較先パスの数を含む。
【0421】
なお、パス数情報430では、経由する比較元パスの数と経由する比較先パスの数とが異なる構成部位に関する情報が強調して表示される。本説明図におけるパス数情報430では、「LU1」、「LU2」、「LU3」、「LU4」、「LU5」、「LU6」、「CHA4」、「HBA1」及び「HBA2」を経由する比較先パスの数が強調して表示されている。
【0422】
パス一覧情報440は、管理サーバ用パス接続情報テーブル321の比較先パスに関するレコードを含む。更に、パス一覧情報440は、比較先パスの状態を含む。比較先パスの状態は、当該比較先パスが閉塞されているか否かを示す。また、パス一覧情報440は、一致先パスIDに値が格納されていないレコードのみを含んでもよい。
【0423】
なお、パス一覧情報440では、一致先パスIDに値が格納されていないレコードが強調して表示される。本説明図におけるパス一覧情報440では、すべてのレコードの一致先パスIDに値が格納されているので強調して表示されるレコードが存在しない。
【0424】
また、パス一覧情報440は、一致先パスIDに値が格納されていないレコードのみを含んでもよいし、一致先パスIDに値が格納されているレコードのみを含んでいてもよい。
【0425】
比較元の構成情報変更番号が最大値の場合、比較元パスに関する情報は、更に、チェックボックス450、オンライン設定ボタン460、オフライン設定ボタン470及び構成変更開始ボタン480を含む。なお、比較元の構成情報変更番号が最大値であると、比較元の構成情報変更番号に対応する時点が最新となる。つまり、当該比較元の構成情報変更番号に対応する時点の後には、SAN構成が変更されていない。
【0426】
同様に、比較先の構成情報変更番号が最大値の場合、比較先パスに関する情報は、更に、チェックボックス450、オンライン設定ボタン460、オフライン設定ボタン470及び構成変更開始ボタン480を含む。なお、比較先の構成情報変更番号が最大値であると、比較先の構成情報変更番号に対応する時点が最新となる。つまり、当該比較先の構成情報変更番号に対応する時点の後には、SAN構成が変更されていない。
【0427】
チェックボックス450では、パス一覧情報420又は440のレコードが選択される。オンライン設定ボタン460が操作されると、管理サーバ30は、チェックボックス450で選択されたレコードに対応するパスのオンラインをホスト計算機10に指示する。また、オフライン設定ボタン470が操作されると、管理サーバ30は、チェックボックス450で選択されたレコードに対応するパスのオフラインをホスト計算機10に指示する。
【0428】
構成変更開始ボタン470が操作されると、管理サーバ30は、SAN構成の再変更を要求されたと判断する。
【0429】
管理サーバ管理者は、管理サーバ30に表示されたパス情報画面400を参照して、SAN構成を正しく変更できたか否かを容易に判断できる。
【0430】
例えば、管理サーバ管理者は、パス一覧情報420とパス一覧情報440とを比較する。これによって、管理サーバ管理者は、第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの違いを容易に把握できる。
【0431】
特に、管理サーバ管理者は、パス表示画面400のパス一覧情報420及び440に含まれる一致先パスIDを参照する。一致先パスIDに値が格納されていない場合、管理サーバ管理者は、一方の時点に存在するパスがもう一方の時点に存在しないことを把握できる。
【0432】
また、管理サーバ管理者は、パス表示画面のパス数情報410及び430を参照することによって、ファイバチャネルスイッチ40の設定を誤った箇所を容易に特定できる。
【0433】
このように、管理サーバ管理者は、パス情報画面400を参照することによって、SAN構成を容易に正しく変更できる。
【0434】
図35は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行されるパス数情報表示処理のフローチャートである。
【0435】
パス数情報表示処理は、表示処理(図33)のステップS3101において実行される。
【0436】
まず、管理サーバ30は、比較処理(図32)のステップS3091と同一の処理によって、比較元の構成情報変更番号を特定する(S3111)。更に、管理サーバ30は、比較対象のホスト計算機10を特定する。
【0437】
次に、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321からすべて選択する。
【0438】
次に、管理サーバ30は、特定した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から選択する。
【0439】
次に、管理サーバ30は、選択した比較元パスに関するレコードに基づいて、比較元パスの総数を算出する。具体的には、ホスト計算機10は、選択した比較元パスに関するレコードの数を、比較元パスの総数とする。
【0440】
なお、すべてのホスト計算機10が比較対象の場合、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321からすべて選択する。そして、管理サーバ30は、選択した比較元パスに関するレコードの数を、比較元パスの総数とする。
【0441】
次に、管理サーバ30は、それぞれの構成部位を経由する比較元パスの数を算出する。
【0442】
具体的には、管理サーバ30は、LU25の識別子を順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したLU25の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のLUN3216とが一致するレコードを、選択した比較元パスに関するレコードの中から特定する。そして、管理サーバ30は、特定したレコードの数を、LU25を経由する比較元パスの数とする。
【0443】
同様に、管理サーバ30は、CHA21の識別子を順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したCHA21の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のCHA名3214とが一致するレコードを、選択した比較元パスに関するレコードの中から特定する。そして、管理サーバ30は、特定したレコードの数を、CHA21を経由する比較元パスの数とする。
【0444】
同様に、管理サーバ30は、比較対象のホスト計算機10に備わるHBA14の識別子を順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したHBA14の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のHBA名3213とが一致するレコードを、選択した比較元パスに関するレコードの中から特定する。そして、管理サーバ30は、特定したレコードの数を、HBA14を経由する比較元パスの数とする。
【0445】
次に、管理サーバ30は、算出した比較元パスの総数及びそれぞれの構成部位を経由する比較元パスの数を表示する(S3112)。これによって、管理サーバ30は、パス情報画面400のパス数情報410を表示する。
【0446】
次に、管理サーバ30は、比較処理(図32)のステップS3092と同一の処理によって、比較先の構成情報変更番号を特定する(S3113)。
【0447】
次に、管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321からすべて選択する。
【0448】
次に、管理サーバ30は、特定した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から選択する。
【0449】
次に、管理サーバ30は、選択した比較先パスに関するレコードに基づいて、比較先パスの総数を算出する。具体的には、ホスト計算機10は、選択した比較先パスに関するレコードの数を、比較先パスの総数とする。
【0450】
なお、すべてのホスト計算機10が比較対象の場合、管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、管理サーバ用パス接続情報テーブル321からすべて選択する。そして、管理サーバ30は、選択した比較先パスに関するレコードの数を、比較先パスの総数とする。
【0451】
次に、管理サーバ30は、それぞれの構成部位を経由する比較先パスの数を算出する。
【0452】
具体的には、管理サーバ30は、LU25の識別子を順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したLU25の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のLUN3216とが一致するレコードを、選択した比較先パスに関するレコードの中から特定する。そして、管理サーバ30は、特定したレコードの数を、LU25を経由する比較先パスの数とする。
【0453】
同様に、管理サーバ30は、CHA21の識別子を順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したCHA21の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のCHA名3214とが一致するレコードを、選択した比較先パスに関するレコードの中から特定する。そして、管理サーバ30は、特定したレコードの数を、CHA21を経由する比較先パスの数とする。
【0454】
同様に、管理サーバ30は、比較対象のホスト計算機10に備わるHBA14の識別子を順番に選択する。次に、管理サーバ30は、選択したHBA14の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のHBA名3213とが一致するレコードを、選択した比較先パスに関するレコードの中から特定する。そして、管理サーバ30は、特定したレコードの数を、HBA14を経由する比較先パスの数とする。
【0455】
次に、管理サーバ30は、算出した比較先パスの総数及びそれぞれの構成部位を経由する比較先パスの数を表示する(S3114)。これによって、管理サーバ30は、パス情報画面400のパス数情報430を表示する。
【0456】
次に、管理サーバ30は、経由する比較元パスの数と経由する比較先パスの数とが異なる構成部位があるか否かを判定する(S3115)。
【0457】
比較元パスの数と比較先パスの数とが異なる構成部位がない場合、管理サーバ30は、強調して表示する必要がない。よって、管理サーバ30は、そのままパス数情報表示処理を終了する。
【0458】
一方、比較元パスの数と比較先パスの数とが異なる構成部位がある場合、管理サーバ30は、当該構成部位を経由する比較元パスの数及び比較先パスの数を強調して表示する(S3116)。そして、管理サーバ30は、パス数情報表示処理を終了する。
【0459】
図36は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行されるパス一覧情報表示処理のフローチャートである。
【0460】
パス一覧情報表示処理は、表示処理(図33)のステップS3102において実行される。
【0461】
まず、管理サーバ30は、比較処理(図32)のステップS3091と同一の処理によって、比較元の構成情報変更番号を特定する(S3121)。更に、管理サーバ30は、比較対象のホスト計算機10を特定する。
【0462】
次に、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在し、且つ特定した比較対象のホスト計算機10に接続されるパス(比較元パス)を順番に選択する(S3122)。
【0463】
次に、管理サーバ30は、選択した比較元パスに関するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した比較元パスに関するレコードに含まれる情報を表示する(S3123)。
【0464】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較元の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から選択する。次に、管理サーバ30は、特定した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコード(比較元パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から順番に抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した比較元パスに関するレコードに含まれる情報を表示する。
【0465】
なお、管理サーバ30は、抽出した比較元パスに関するレコードに含まれる情報のすべてを表示してもよいし、一部を表示してもよい。
【0466】
また、管理サーバ30は、選択した比較元パスの状態を併せて表示してもよい。
【0467】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル324のホスト名3243とが一致するレコードを、管理サーバ用パス管理テーブル324から選択する。次に、管理サーバ30は、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から抽出したレコードのパスID3212と管理サーバ用パス管理テーブル324のパスID3241とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、状態3242を抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した状態3242を表示する。
【0468】
これによって、管理サーバ30は、パス情報画面400のパス一覧情報420を表示する。
【0469】
次に、管理サーバ30は、チェックボックス設定処理を行う(S3124)。なお、チェックボックス設定処理については、図37で詳細を説明する。
【0470】
次に、管理サーバ30は、抽出した比較元パスに関するレコードの一致先パスID3218に値が格納されているか否かを判定する(S3125)。
【0471】
一致先パスID3218に値が格納されている場合、当該選択された比較元パスと同じパスが、比較先の構成情報変更番号に対応する時点にも存在する。よって、管理サーバ30は、当該抽出した比較元パスに関するレコードを強調して表示する必要がない。そこで、管理サーバ30は、ステップS3122で選択した比較元パスに対する処理を終了する。
【0472】
一方、一致先パスID3218に値が格納されていない場合、当該選択された比較元パスと同じパスが、比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在しない。そこで、管理サーバ30は、当該抽出した比較元パスに関するレコードを強調して表示する(S3126)。そして、管理サーバ30は、ステップS3122で選択した比較元パスに対する処理を終了する。
【0473】
次に、管理サーバ30は、ステップS3122に戻り、次の比較元パスを選択する。そして、管理サーバ30は、選択した次の比較元パスに対して、ステップS3123からステップS3126までを実行する。
【0474】
なお、管理サーバ30は、ステップS3122において比較元パスのすべてを選択した場合、ステップS3127に進む。
【0475】
次に、管理サーバ30は、比較処理(図32)のステップS3092と同一の処理によって、比較先の構成情報変更番号を特定する(S3127)。更に、管理サーバ30は、比較対象のホスト計算機10を特定する。
【0476】
次に、管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号に対応する時点に存在し、且つ特定した比較対象のホスト計算機10に接続されるパス(比較先パス)を順番に選択する(S3128)。
【0477】
次に、管理サーバ30は、選択した比較先パスに関するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した比較先パスに関するレコードに含まれる情報を表示する(S3129)。
【0478】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較先の構成情報変更番号と管理サーバ用パス接続情報テーブル321の構成情報変更番号3211とが一致するレコードを、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から選択する。次に、管理サーバ30は、特定した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル321のホスト名3219とが一致するレコード(比較先パスに関するレコード)を、選択したレコードの中から順番に抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した比較先パスに関するレコードに含まれる情報を表示する。
【0479】
なお、管理サーバ30は、抽出した比較先パスに関するレコードに含まれる情報のすべてを表示してもよいし、一部を表示してもよい。
【0480】
また、管理サーバ30は、選択した比較先パスの状態を併せて表示してもよい。
【0481】
具体的には、管理サーバ30は、特定した比較対象のホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス接続情報テーブル324のホスト名3243とが一致するレコードを、管理サーバ用パス管理テーブル324から選択する。次に、管理サーバ30は、管理サーバ用パス接続情報テーブル321から抽出したレコードのパスID3212と管理サーバ用パス管理テーブル324のパスID3241とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードから、状態3242を抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出した状態3242を表示する。
【0482】
これによって、管理サーバ30は、パス情報画面400のパス一覧情報440を表示する。
【0483】
次に、管理サーバ30は、チェックボックス設定処理を行う(S3130)。なお、チェックボックス設定処理については、図37で詳細を説明する。
【0484】
次に、管理サーバ30は、抽出した比較先パスに関するレコードの一致先パスID3218に値が格納されているか否かを判定する(S3131)。
【0485】
一致先パスID3218に値が格納されている場合、当該選択された比較先パスと同じパスが、比較元の構成情報変更番号に対応する時点にも存在する。よって、管理サーバ30は、当該抽出した比較先パスに関するレコードを強調して表示する必要がない。そこで、管理サーバ30は、ステップS3128で選択した比較元パスに対する処理を終了する。
【0486】
一方、一致先パスID3218に値が格納されていない場合、当該選択された比較先パスと同じパスが、比較元の構成情報変更番号に対応する時点に存在しない。そこで、管理サーバ30は、当該抽出した比較先パスに関するレコードを強調して表示する(S3132)。そして、ホスト計算機10は、ステップS3128で選択した比較先パスに対する処理を終了する。
【0487】
次に、管理サーバ30は、ステップS3128に戻り、次の比較先パスを選択する。そして、管理サーバ30は、選択した次の比較先パスに対して、ステップS3129からステップS3132までを実行する。
【0488】
なお、管理サーバ30は、ステップS3128において比較先パスのすべてを選択した場合、パス一覧情報表示処理を終了する。
【0489】
図37は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行されるチェックボックス設定処理のフローチャートである。
【0490】
チェックボックス設定処理は、パス一覧情報表示処理(図36)のステップS3124及びステップS3130において実行される。
【0491】
まず、管理サーバ30は、特定された構成情報変更番号が最大値であるか否かを判定する(S3141)。
【0492】
チェックボックス設定処理がパス一覧情報表示処理(図36)のステップS3124において実行される場合、管理サーバ30は、パス一覧情報表示処理のステップS3121で特定された比較元の構成情報変更番号が最大値であるか否かを判定する。
【0493】
一方、チェックボックス設定処理がパス一覧情報表示処理(図36)のステップS3130において実行される場合、管理サーバ30は、パス一覧情報表示処理のステップS3127で特定された比較先の構成情報変更番号が最大値であるか否かを判定する。
【0494】
特定された構成情報変更番号が最大値でないと、当該構成情報変更番号に対応する時点が最新でない。つまり、当該構成情報変更番号に対応する時点の後に、SAN構成が変更されている。よって、管理サーバ30は、チェックボックス等を表示する必要がないので、そのままチェックボックス設定処理を終了する。
【0495】
一方、特定された構成情報変更番号が最大値の場合、当該構成情報変更番号に対応する時点が最新となる。つまり、当該構成情報変更番号に対応する時点の後に、SAN構成が変更されていない。そこで、管理サーバ30は、チェックボックス450をパス情報画面400(図34)に表示する(S3142)。
【0496】
更に、管理サーバ30は、オンライン設定ボタン460、オフライン設定ボタン470及び構成変更開始ボタン480をパス情報画面400に表示する(S3143)。そして、管理サーバ30は、チェックボックス設定処理を終了する。
【0497】
図38は、本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行される活性化処理のフローチャートである。
【0498】
活性化処理は、パス保守処理(図29)のステップS3059において実行される。
【0499】
まず、管理サーバ30は、オンラインするパスがあるか否かを判定する(S3151)。
【0500】
管理サーバ管理者は、パス情報画面400に表示されたチェックボックス450のうち、オンラインしたいパスに対応するチェックボックス450を選択する。次に、ホスト管理者は、オンライン設定ボタン460を操作することによって、管理サーバ30にパスのオンラインを要求する。
【0501】
そのため、オンライン設定ボタン460が管理サーバ管理者によって操作されると、管理サーバ30は、オンラインするパスがあると判定する。
【0502】
オンラインするパスがない場合、管理サーバ30は、そのまま活性化処理を終了する。
【0503】
一方、オンラインするパスがある場合、管理サーバ30は、当該パスのオンラインをホスト計算機10に指示する(S3152)。具体的には、管理サーバ30は、パス情報画面400のチェックボックス450で選択されたレコードから、パスIDを抽出する。そして、管理サーバ30は、抽出したパスIDによって識別されるパスのオンラインを指示する。
【0504】
ホスト計算機10は、パスのオンラインの指示を受けると、ホスト用パス管理テーブルを更新する。そして、ホスト計算機10は、指示されたパスを、オンラインにする。
【0505】
具体的には、ホスト計算機10は、オンラインを指示されたパスの識別子とホスト用パス管理テーブル124のパスID1241とが一致するレコードを、ホスト用パス管理テーブル124から選択する。次に、ホスト計算機10は、選択したレコードの状態1242に、「オンライン」を格納する。これによって、ホスト計算機10は、選択したパスをオンラインにする。ホスト計算機10は、指示されたすべてのパスをオンラインにすると、オンライン完了通知を管理サーバ30に送信する。
【0506】
一方、管理サーバ30は、オンラインを指示したホスト計算機10からオンライン完了通知を受信したか否かを判定する(S3153)。オンライン完了通知を受信していない場合、管理サーバ30は、受信するまで待機する。
【0507】
一方、オンライン完了通知を受信すると、管理サーバ30は、管理サーバ用パス管理テーブル324を更新する(S3154)。
【0508】
具体的には、管理サーバ30は、オンラインを指示したホスト計算機10の識別子と管理サーバ用パス管理テーブル324のホスト名3243とが一致するレコードを、管理サーバ用パス管理テーブル324から選択する。次に、管理サーバ30は、抽出したパスIDと管理サーバ用パス管理テーブル324のパスID3241とが一致するレコードを、選択したレコードの中から選択する。次に、管理サーバ30は、選択したレコードの状態3242に、「オンライン」を格納する。そして、管理サーバ30は、活性化処理を終了する。
【0509】
本実施の形態によれば、管理サーバ30は、第1の時点に存在するパスと第2の時点に存在するパスとの違いを特定し、出力する。つまり、管理サーバ30は、パス情報画面400を表示する。管理サーバ管理者は、管理サーバ30に表示されたパス情報画面400を参照することによって、SAN構成を正しく変更できたか否かを容易に判断できる。
【図面の簡単な説明】
【0510】
【図1】本発明の第1の実施の形態の計算機システムの構成のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機に備わるメモリのブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機に記憶されるホスト用パス接続情報テーブルの構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機に記憶されるホスト用構成比較テーブルの構成図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機に記憶されるホスト用構成変更履歴テーブルの構成図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機に記憶されるホスト用パス管理テーブルの構成図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行される運用開始時におけるSAN構成の取得処理のフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行されるSAN構成の変更処理のフローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行されるディスカバリ実行処理のフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行されるパス保守処理のフローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行される比較対象選択処理のフローチャートである。
【図12】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行される比較処理のフローチャートである。
【図13】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行される表示処理のフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機に表示されるパス情報画面の説明図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行されるパス数情報表示処理のフローチャートである。
【図16】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行されるパス一覧情報表示処理のフローチャートである。
【図17】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行されるチェックボックス設定処理のフローチャートである。
【図18】本発明の第1の実施の形態のホスト計算機によって実行される活性化処理のフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態の管理サーバに備わるメモリのブロック図である。
【図20】本発明の第2の実施の形態の管理サーバに記憶される管理サーバ用パス接続情報テーブルの構成図である。
【図21】本発明の第2の実施の形態の管理サーバに記憶される管理サーバ用構成比較テーブルの構成図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態の管理サーバに記憶される管理サーバ用構成変更履歴テーブルの構成図である。
【図23】本発明の第2の実施の形態の管理サーバに記憶される管理サーバ用パス管理テーブルの構成図である。
【図24】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行される管理サーバ導入時における処理のフローチャートである。
【図25】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行されるホスト登録処理のフローチャートである。
【図26】本発明の第2の実施の形態のホスト計算機によって実行される管理サーバ対応処理のフローチャートである。
【図27】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行されるSAN構成の変更処理のフローチャートである。
【図28】本発明の第2の実施の形態のホスト計算機によって実行されるディスカバリ実行処理のフローチャートである。
【図29】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行されるパス保守処理のフローチャートである。
【図30】本発明の第2の実施の形態のホスト計算機によって実行される更新情報送信処理のフローチャートである。
【図31】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行される比較対象選択処理のフローチャートである。
【図32】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行される比較処理のフローチャートである。
【図33】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行される表示処理のフローチャートである。
【図34】本発明の第2の実施の形態の管理サーバに表示されるパス情報画面の説明図である。
【図35】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行されるパス数情報表示処理のフローチャートである。
【図36】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行されるパス一覧情報表示処理のフローチャートである。
【図37】本発明の第2の実施の形態の管理サーバによって実行されるチェックボックス設定処理のフローチャートである。
【図38】本発明の第2の実施の形態の管理サーバ30によって実行される活性化処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0511】
10 ホスト計算機
11 CPU
12 メモリ
13 ネットワークインタフェース
14 HBA
20 ストレージシステム
21 CHA
22 CPU
23 メモリ
24 CHAポート
25 LU
27 ディスクコントローラ
30 管理サーバ
31 CPU
32 メモリ
33 ネットワークインタフェース
40 ファイバチャネルスイッチ
41 ポート
121 ホスト用パス接続情報テーブル
122 ホスト用構成比較テーブル
123 ホスト用構成変更履歴テーブル
124 ホスト用パス管理テーブル
125 デバイスリンクマネージャ
321 管理サーバ用パス接続情報テーブル
322 管理サーバ用構成比較テーブル
323 管理サーバ用構成変更履歴テーブル
324 管理サーバ用パス管理テーブル
325 ホストマネージャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ、メモリ及びインタフェースを備える一つ以上のホスト計算機と、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のストレージシステムと、を備える計算機システムにおいて、
前記ストレージシステムは、前記ホスト計算機に書き込み要求されるデータを記憶する物理ディスクと、前記物理ディスクを制御するディスクコントローラと、を備え、前記物理ディスクの記憶領域を、一つ以上の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供し、
前記プロセッサは、
前記ホスト計算機から前記論理ユニットへのアクセス経路である論理パスと当該論理パスが経由する構成部位との対応を、第1の時点及び前記第1の時点と異なる第2の時点において取得し、
前記第1の時点及び前記第2の時点において取得した対応を、論理パス接続情報に格納し、
前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスと前記第2の時点に存在する論理パスとを比較し、
前記第1の時点に存在する論理パスのうち、前記第2の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする計算機システム。
【請求項2】
前記ホスト計算機は、前記ストレージシステムに接続される一つ以上のホストバスアダプタを備え、
前記ディスクコントローラは、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のチャネルアダプタを備え、
前記構成部位は、前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタを含み、
前記プロセッサは、前記第1の時点に存在する一つの論理パスが経由する前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタと、前記第2の時点に存在する一つの論理パスが経由する前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタと、が同一であると、当該第1の時点に存在する一つの論理パスと当該第2の時点に存在する一つの論理パスとを同一と識別することを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
【請求項3】
前記プロセッサは、更に、前記第2の時点に存在する論理パスのうち、前記第1の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
【請求項4】
前記プロセッサは、前記特定された論理パスに関する情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記第1の時点及び前記第2の時点のいずれにも存在する論理パスを特定し、
前記特定された、前記第1の時点及び前記第2の時点のいずれにも存在する論理パスに関する情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスの総数及び前記第2の時点に存在する論理パスの総数を算出し、
前記特定された論理パスに関する情報、前記算出された第1の時点に存在する論理パスの総数、及び前記算出された第2の時点に存在する論理パスの総数を出力することを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
【請求項7】
前記第1の時点又は前記第2の時点のいずれか一方が、前記計算機システムの構成が最後に変更された後であると、
前記プロセッサは、
オンライン状態に変更される論理パスの指定を受け付け、
前記指定された論理パスをオンライン状態に変更することを特徴とする請求項1に記載の計算機システム。
【請求項8】
プロセッサ、メモリ及びインタフェースを備える一つ以上のホスト計算機と、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のストレージシステムと、を備える計算機システムにおける論理パス差分検出方法であって、
前記ストレージシステムは、前記ホスト計算機に書き込み要求されるデータを記憶する物理ディスクと、前記物理ディスクを制御するディスクコントローラと、を備え、
前記論理パス差分検出方法は、前記ストレージシステムが、前記物理ディスクの記憶領域を、一つ以上の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供し、
前記ホスト計算機が、
当該ホスト計算機から前記論理ユニットへのアクセス経路である論理パスと当該論理パスが経由する構成部位との対応を、第1の時点及び前記第1の時点と異なる第2の時点において取得し、
前記第1の時点及び前記第2の時点において取得した対応を、論理パス接続情報に格納し、
前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスと前記第2の時点に存在する論理パスとを比較し、
前記第1の時点に存在する論理パスのうち、前記第2の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする論理パス差分検出方法。
【請求項9】
前記ホスト計算機は、前記ストレージシステムに接続される一つ以上のホストバスアダプタを備え、
前記ディスクコントローラは、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のチャネルアダプタを備え、
前記構成部位は、前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタを含み、
前記論理パス差分検出方法は、前記ホスト計算機が、前記第1の時点に存在する一つの論理パスが経由する前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタと、前記第2の時点に存在する一つの論理パスが経由する前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタと、が同一であると、当該第1の時点に存在する一つの論理パスと当該第2の時点に存在する一つの論理パスとを同一と識別することを特徴とする請求項8に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項10】
前記ホスト計算機が、更に、前記第2の時点に存在する論理パスのうち、前記第1の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする請求項8に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項11】
前記ホスト計算機が、前記特定された論理パスに関する情報を出力することを特徴とする請求項8に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項12】
前記ホスト計算機が、
前記第1の時点及び前記第2の時点のいずれにも存在する論理パスを特定し、
前記特定された、前記第1の時点及び前記第2の時点のいずれにも存在する論理パスに関する情報を出力することを特徴とする請求項8に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項13】
前記ホスト計算機が、
前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスの総数及び前記第2の時点に存在する論理パスの総数を算出し、
前記特定された論理パスに関する情報、前記算出された第1の時点に存在する論理パスの総数、及び前記算出された第2の時点に存在する論理パスの総数を出力することを特徴とする請求項8に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項14】
プロセッサ、メモリ及びインタフェースを備える一つ以上のホスト計算機と、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のストレージシステムと、プロセッサ、メモリ及びインタフェースを備え、前記ホスト計算機に接続される管理計算機と、を備える計算機システムにおける論理パス差分検出方法であって、
前記ストレージシステムは、前記ホスト計算機に書き込み要求されるデータを記憶する物理ディスクと、前記物理ディスクを制御するディスクコントローラと、を備え、
前記論理パス差分検出方法は、前記ストレージシステムが、前記物理ディスクの記憶領域を、一つ以上の論理ユニットとして前記ホスト計算機に提供し、
前記管理計算機が、
前記ホスト計算機から前記論理ユニットへのアクセス経路である論理パスと当該論理パスが経由する構成部位との対応を、第1の時点及び前記第1の時点と異なる第2の時点において取得し、
前記第1の時点及び前記第2の時点において取得した対応を、論理パス接続情報に格納し、
前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスと前記第2の時点に存在する論理パスとを比較し、
前記第1の時点に存在する論理パスのうち、前記第2の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする論理パス差分検出方法。
【請求項15】
前記ホスト計算機は、前記ストレージシステムに接続される一つ以上のホストバスアダプタを備え、
前記ディスクコントローラは、前記ホスト計算機に接続される一つ以上のチャネルアダプタを備え、
前記構成部位は、前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタを含み、
前記論理パス差分検出方法は、前記管理計算機が、前記第1の時点に存在する一つの論理パスが経由する前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタと、前記第2の時点に存在する一つの論理パスが経由する前記論理ユニット、前記ホストバスアダプタ及び前記チャネルアダプタと、が同一であると、当該第1の時点に存在する一つの論理パスと当該第2の時点に存在する一つの論理パスとを同一と識別することを特徴とする請求項14に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項16】
前記管理計算機が、更に、前記第2の時点に存在する論理パスのうち、前記第1の時点に存在しない論理パスを特定することを特徴とする請求項14に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項17】
前記管理計算機が、前記特定された論理パスに関する情報を出力することを特徴とする請求項14に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項18】
前記管理計算機が、
前記第1の時点及び前記第2の時点のいずれにも存在する論理パスを特定し、
前記特定された、前記第1の時点及び前記第2の時点のいずれにも存在する論理パスに関する情報を出力することを特徴とする請求項14に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項19】
前記管理計算機が、
前記論理パス接続情報を参照して、前記第1の時点に存在する論理パスの総数及び前記第2の時点に存在する論理パスの総数を算出し、
前記特定された論理パスに関する情報、前記算出された第1の時点に存在する論理パスの総数、及び前記算出された第2の時点に存在する論理パスの総数を出力することを特徴とする請求項14に記載の論理パス差分検出方法。
【請求項20】
前記第1の時点又は前記第2の時点のいずれか一方が、前記計算機システムの構成が最後に変更された後であると、
前記管理計算機が、
オンライン状態に変更される論理パスの指定を受け付け、
前記指定された論理パスのオンライン状態への変更を、前記ホスト計算機に指示することを特徴とする請求項14に記載の論理パス差分検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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