説明

記録体

【課題】 記録体に記録された場所に対応した箇所で二次的情報を読み出すことができる記録体を提供する。
【解決手段】 文字、写真、絵の情報を印刷によって記録した、非電子的な記録体に、外部からの信号を受けるアンテナと情報を記録する集積回路部からなるICタグを一体とし、このICタグに文字・静止画映像・動画映像・音声情報を記録し、専用のリーダによって、電波を用いた非接触の情報認識技術によって、ICタグに記録された情報を、外部から読み出し可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種情報の記録媒体、例えば、技術書籍、図鑑、絵本、カード、ハガキ、広告媒体等に用いられる記録体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
人類の知的活動の成果である、各種情報は、文字、絵、写真、動画等として記録・保存され、それらが閲覧され、利用されてきている。
これまで多くの情報は、印刷という手法によって記録され、記録された媒体は、例えば、書籍として、利用・保存されている。一方、情報が動画・音声情報である場合は、上記の印刷による方法では困難であるため、映像フィルム、音声記録磁気テープ、動画記録磁気テープ、等に記録されている。近年、パーソナルコンピュータをはじめとする電子技術の進展により、上述した文字、映像・音声動画の記録媒体として、磁気ディスク(フレキシブルディスク)、CD(Compact Disc)、DVD(‘Digital Versatile Disk’または‘Digital Video Disk’)等の媒体が出現し、文字、絵、写真、動画等の情報がこれらの媒体に一括して記録することが可能になった。これによって、膨大な情報量を有する百科事典のような書籍も、これらの媒体に記録することが可能になった。しかし、高集積化の反面、必要な箇所へのアクセスが困難になるという課題が生じている。また、情報を閲覧するための機器も別途必要である。
【0003】
ここで、情報の有効な利用にあたっては、必要な情報の格納位置へのアクセスと、一次的な概略情報の収集、必要な場合の詳細情報の収集への進展というプロセスが考えられる。従って、一次情報にアクセスし、次いで二次的に詳細情報に進展する方式が望まれる。
百科事典のような形態の書籍では、形状が大きく、重量もかさむので、そのままの形態では取り扱いが容易ではない場合もある。しかし、書籍をコンパクトにしてしまうと、記録できる情報量が減少してしまい、場合によっては目的を満足しなくなるという問題がある。
【0004】
一方、この様な情報収集の形態と合わせて、二次的に情報を収集するべく、映像、動画、音声による情報へのアクセスをすることとなる。しかし、従来の記録媒体では、必要な箇所の探索とアクセスが容易では無い、という問題点がある。従って、記録映像、動作説明、等の使用にあたっては、見出し的な役割を持つ部分の存在が望ましい。
従来、この様な点を改善するために、CD付録付き書籍、ビデオテープ、CD、DVD、電子ブックのような各種記録媒体が提供されていた。
しかし、CD付録付き書籍では、書籍の全体や一部情報の電子情報化であったり、また、書籍に記載された内容とは直接的な関連性がないソフトウェアの付録であった。従って、書籍を読んでいる状態において、読み進んだ該当箇所にリンクした追加の視聴覚情報を、書籍を引用しつつその場で閲覧できるものではなかった。また、ビデオテープ、CD、DVDでは、閲覧すべき情報が全てこれらの媒体に記録されているので、これら媒体を再生する為の専用機器が必要となり、その機器がなければ、目次すら引用することができないという問題点がある。また、簡単な説明書があったとしても、記載内容によるが、その説明書の内容と、全体の動画・静止画、文字による説明とをリンクさせて読み進むことは困難である。
【0005】
一方、電子ブックは、小説等の文字情報を、音声情報として再現するものであり、基本的には印刷情報が音声情報に置き換わっただけである。すなわち、電力無しには、内容の概要すら把握できないと言う欠点が有った。
一方、近年、電子絵本システム(例えば、引用文献1参照)のアイディアが提案されている。このシステムは、書籍の形態を有しつつ、そのページに関連した情報をコンピューターの処理により、絵や文字をディスプレイに表示するものである。そして、この表示された絵がアニメーション機能により動き、それと同時に、スピーカーから効果音が出力されるものである。しかし、このシステムは、記録媒体の中の座標データをもとに、座標表示・テクスチャー・光源処理・透過処理・反射処理・カメラにより、レンダリング3D処理された映像を表現し、さらにボーン処理・モーションをして3Dアニメーションを表現するシステムであった。また、書籍のページと表示される映像との関連性について具体的は着目していない。
【0006】
一方、近年、情報を記録する媒体として、ICタグが利用されつつある。このICタグを様々な印刷物に封入する方法についても開示されているが(先行技術文献2参照)、具体的な応用例については考案されていない。
一方、各種の広告媒体(チラシ、カタログ)やハガキ、グリーティングカードについては、文字と写真情報による伝達しかできず、伝達する情報量には限界が有り、また、音声、動画情報の伝達には、別途、音声、動画情報の媒体の利用が必要であった。
【特許文献1】特開2003−099803号公報
【特許文献2】特開2002−157569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、文字・絵の情報を記録していた書籍では、情報量が多くなると書籍が膨大な大きさになり、必要とする情報を見つけだすことが困難であった。また、動画や音声情報との組み合わせによって、理解が容易になる分野の書籍でも、この様な動画等の情報が、別の媒体になっているため、該当箇所の検索が難しいという問題があった。
また、従来の書籍等による記録法では、記載されている内容と一体となった動画や音声情報の読み出しが難しく、情報の有機的に連携させた利用が困難であった。
また、グリーティングカード、ハガキに関しては、スペースが狭小であり、十分な文字情報が記載しきれない場合が多く、さらに、音声、動画情報は盛り込むことができなかった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、記録体に記録された場所に対応した箇所で二次的情報を読み出すことができる記録体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明は、文字、写真、絵のうち1または2以上の印刷情報を記録した非電子的な記録体に、文字、静止画像、動画映像、音声情報のうち1または2以上の電子情報を記録した記録媒体を一体として設けたこと特徴とする。
また、本発明は、上述した記録体において、前記記録体は、紙、プラスチック、木、竹、布、皮のいずれか、またはこれらを複合した素材から構成され、単体または複数枚によって構成されることを特徴とする。
また、本発明は、上述した記録体において、前記記録媒体は、ICタグであり前記記録体に固着されていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、上述した記録体において、前記ICタグは、電波の利用による非接触での個体識別技術によるものであり、情報読み取り装置本体との情報伝送方式として、電磁結合、電磁誘導、マイクロ波、近赤外線による光、短距離無線通信のいずれかが用いられることを特徴とする。
また、本発明は、上述した記録体において、前記記録媒体は、印刷によって記録した非電子的な記録体の内容に関連し、インターネット上に公開されているURL情報およびURLを検索するための情報が記憶されていることを特徴とする。
また、本発明は、上述した記録体において、前記記録体は、カード、ハガキ、名刺、書籍、楽譜のうちいずれかの形態が適用されることを特徴とする。
【0011】
このように、本発明は、文字、写真、絵の情報を印刷によって記録した、非電子的な記録体に、外部からの信号を受けるアンテナと情報を記録する集積回路部からなるICタグを一体とし、このICタグに文字・静止画映像・動画映像・音声情報を記録し、専用のリーダによって、電波を用いた非接触の情報認識技術によって、ICタグに記録された情報を、外部から読み出し可能としている点である。これによって、該当する文字情報の場所に対応した箇所で、音声、動画、静止動画を読み出すことができ、情報の有機的な使用が可能になる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように、この発明によれば、紙等の印刷物に、動画・音声情報等を記録したICタグを一体とさせた、ICタグ一体記録体を提供するものである。この結果、書籍に適用すれば、従来のように書籍スタイルでの情報収集を行いつつ、必要な箇所で必要に応じて精密な情報を引用することが出来、ダイナミックな情報検索と利用が可能となる。また、型録等に適用し、音声付き動画等の情報の添付により、より密度の濃い情報伝達を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態による記録体を図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態による記録体の外観を示す図である。この図において、文字、写真、絵のうち、いずれかの情報を印刷によって記録した非電子的な記録体1に、文字・静止画像・動画映像・音声情報のうちいずれかを記録した記録媒体(ここでは、例えばICタグ2)が一体として設けられる。
記録体1は、紙、プラスチック、木、竹、布、皮のいずれか、またはこれらを複合した素材によって構成される。この記録体1は、単体(1枚)または、複数枚を重ね合わせて構成される。ここで記録体を複数枚で構成する場合、粘着テープや接着剤によって製本するようにしてもよく、また、コの字形の針を紙に打ち込んでとじあわせて製本するようにしてもよい。
また、この記録体1は、文字、写真、絵のうち、いずれかの情報を印刷して流通させることができるものであり、例えば、入退室管理カードやオフィス内セキュリティ管理カードなどであるカード、ハガキ、名刺としての形態を適用することが可能であるとともに(図1(a))、書籍(図1(b))、楽譜としての形態を適用することが可能である。この記録体1には、片面、または両面に各種情報の印刷が可能である。
【0014】
ICタグ2は、記録体1に固着されることによって取り付けられている。この取り付け方法としては、例えば、接着剤で接着されたり、粘着テープで取り付けられていたり、記録体の中に漉きこむようにしてもよい。また、カバー部材と記録体1との間にICタグ2を挟み込み、カバー部材を記録体1に貼り付けることによって、ICタグ2を固着してもよい。このカバー部材としては、紙、プラスチック、木、竹、布、皮のいずれか、またはこれらを複合した素材を適用することが可能である。このICタグ2は、外部から直接視覚にて確認できるように構成されてもよく、また、ICタグ2が取り付けられた位置が特定できれば、視覚にて確認できなくてもよい。この位置の特定は、ICタグ2がどこに取り付けられているがを示す情報を記録体またはカバー部材に印刷しておくようにしてもよく、触覚でわかるように記録体1の表面が凹凸になるように構成してもよい。このICタグ2は、記録体1に記録された内容に応じて、1枚の記録体1に1つまたは2つ以上取り付けが可能である。ここで、記録体1の裏表のそれぞれに対応したICタグ2を取り付ける必要がある場合には、それぞれのページ用のICタグを識別するために表裏間をシールド部材を設けておき、読み出す情報が干渉しないようにするようにしてもよい。
【0015】
また、ICタグ2は、電波の利用による非接触での個体識別技術によるものであり、記録された情報を非接触で読み出し可能な機能を有しており、外部からの信号を受信するアンテナ部と情報を記録する集積回路部とから構成される。このICタグ2は、情報読み取り装置本体との情報伝送方式として、例えば、電磁結合、電磁誘導、マイクロ波、近赤外線による光、短距離無線通信(例えば、ブルートゥース(登録商標))のいずれかが適用される。
また、ICタグ2は、印刷によって記録した非電子的な記録体の内容に関連し、インターネット上に公開されているURLを検索するための情報が記憶されている。
【0016】
図2は、記録体1にICタグ2が取り付けられた一例について説明するための図面である。この図において、記録体1は、2つのICタグ2が漉き込まれて取り付けられており、各ICタグ2の位置に対応する記録体1の表面には、説明図画像(符号(a)、(b))が印刷されている。そして、この説明図画像に対応する文章となる文字列A、B(符号(c)、(d))が印刷されている。
【0017】
次に、図3は、ICタグ2に情報を書き込む場合について説明するための図面である。この図において、情報端末10は、外部に表示装置と入力装置が設けられ、オペレータの指示に基づいて、ICタグ2に書き込むべき情報を生成し、生成した情報を書き込み装置20に出力する。書き込み装置20は、ICタグ2と通信を行う機能を有し、情報端末10から出力された情報をICタグ2に書き込む。ここで、記録体1が例えば、書籍のある1ページである場合、そのページに記載された内容に対応する音声、動画像、静止画像、URL(Uniform Resource Locator)などが書き込まれる。
【0018】
次に、図4は、ICタグ2から情報を読み出す場合について説明するための図面である。この図において、リーダ30は、ICカード2と無線によって通信を行うためのアンテナ31が設けられており、ICタグ2に記憶された情報を読み出す機能を有する。表示部32は、リーダ30がICタグ2から読み出した情報のうち、静止画、動画、文字情報などを画面上に表示する。スピーカ33は、リーダ30がICタグ2から読み出した情報のうち、音声の情報を放音することにより出力する。
そして、リーダ30を情報を読み取る対象となるICタグ2の通信可能な範囲内に近接させることで、ICタグ2に記録された、文字、映像、音声、動画、静止画等の各種情報の読み出しが行われ、読み出された情報が表示部32の画面上に表示されたり、スピーカ33から放音される。
ここで、リーダ30を置き型とする場合、1ページに複数のICタグ2が存在する可能性があることから、赤外線等のスポットを照射することにより、情報を読み出すICタグ2を特定し、そのICタグ2から情報を読み出すことが可能である。この図において、リーダ30は、例えば、1〜2cm程度離れた位置でICタグ2から情報の読み出しが可能である。
【0019】
次に、図5は、表示部32に表示される情報の一例について説明するための図面である。この図において、表示部32には、読み出しを行った対象となるICタグ2を個別に識別する情報となるIDが表示されるとともに(符号(a))、2次的な情報を示す文字列(符号(b))、静止画または動画像が画像表示領域(符号(c))に表示される。ここでは、さらに関連する情報がある場合には、URLが表示され、このURLを入力装置を介してクリックすることにより、WEBブラウザが起動し、そのURLが示す記憶領域に記憶された情報にアクセスし、画面上に表示することが可能である。
【0020】
例えば、記録体1が絵本である場合には、その記録体1に記載された絵本のシーンに応じた川が流れる音や鳥の鳴き声などの音声が出力されるとともに、絵本の絵を別の角度から見た画像などが出力される。また、記録体1が料理のレシピについて記載されている場合は、調理前の食材や調理途中、調理後の画像などが表示される。
【0021】
次に、図6は、技術図書等に於いて、ICタグに記録する情報の深度と映像、音声、動画、等の情報との関係を説明するための図面である。この図において、符号Aは、従来の印刷における情報の範囲を示しており、詳細な情報をくまなく印刷した場合の範囲を示している。ここでは、全てのジャンル(ジャンル1、…、ジャンルn)について、詳しい情報(精密な情報)を全て印刷した場合の範囲である。この場合、全てについて印刷することとなるので、印刷された情報量が膨大になるが、それに応じて印刷媒体の量も膨大になる。
【0022】
符号Bは、従来の印刷における情報の範囲を示しており、情報の深さ(精密さ)を制限することで、ページ数が増加してしまうことを抑制した場合について示している。媒体の物理的な形状は圧縮されるが、情報量が制限されてしまい、閲覧者の目的にかなわない状況も出てくる可能性を有している。符号A、符号Bに示す場合のいずれにおいても明確な点は、印刷では表しきれなかった、映像、音声、動画、等の情報が含まれていないことである。これに対し、上述した構成を適用することによって、たとえば、符号Bの様な、少ない情報を非電子的な記録体に印刷しておき、記録体に印刷された情報以外に必要な詳細情報は、そのページ内に取り付けられるICタグに記憶しておくものである。これによって、コンパクトな記録体を実現しつつ、従来の記録体では収容できなかった、映像、音声、動画、等の情報を含めた記録体を提供することができる。
【0023】
図7は、上述した発明を適用した場合における記録媒体の集約について示した図面である。上述した構成を適用することにより、書籍100やDVD110、MO(Magneto-Optical Disc)120に記録される情報のうち、記録体1に印刷し、その他の情報をICタグ2に記憶することにより、専用のDVD110やMO120ではなく、書籍スタイルで、必要な情報が記憶されている箇所に簡易にアクセスし、さらに必要に応じてその情報の詳細情報、音声情報、動画情報の「その場の観察」が可能となる。
そして、上述した実施形態の適用例としては、例えば、以下の場合が例示される。記録体1が書籍スタイルである場合、その書籍の態様と記憶される情報は、
【表1】

のように記憶することが挙げられる。
【0024】
一方、記録体1がカードスタイルの媒体である場合、そのカードの態様と記憶される情報は、
【表2】

のように記憶することが挙げられる。
また、記録体1が宣伝用媒体スタイルである場合、チラシ、広告としての態様とすることが可能であり、その広告内容の詳細情報をICタグに記憶することが挙げられる。
【0025】
なお、ここで、記録体1として、建築物の設計図などの態様である場合は、従来であれば、紙ベースで現場に所持することとなるので、紙の大きさ、枚数的に不便であった。特に、大掛かりな建築物の設計が設計図等においては、何階の何れのスペースかによってそれぞれ設計図が存在することとなるが、これら書籍化することによって、印刷部分をインデックスとして用い、その特定部分の設計図を見る場合には、所定位置のICタグを選択して情報を読み出すことによって詳細な情報を表示することができる。また、表示された画面において、拡大・縮小も行うことが可能であり、設計上、あるいは現場の作業、搬入する機材等についての注意点には音声で報知することができる。ここでは、設計図のみならず、完成予想図(平面図、パース図等)も建築物全体、フロア単位、各部屋単位にCG等で回転パノラマ表示を行うための情報を記録しておくことにより、これらの情報を表示することが可能となる。
【0026】
なお、以上説明した実施形態によれば、情報を記録したICタグを情報が必要な箇所に応じて印刷物に設けるようにしたので、必要な箇所に対応した動画や音声情報の読み出しや、詳細な文字情報の読み出しが可能となり、これにより、書籍本体のコンパクト化を図ることができるとともに、印刷物のそのページには記載されていないが、その該当箇所に関連した二次的情報を提供することができる。
【0027】
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】この発明の一実施形態による記録体の外観を示す図である。
【図2】記録体1にICタグ2が取り付けられた一例について説明するための図面である。
【図3】ICタグ2に情報を書き込む場合について説明するための図面である。
【図4】ICタグ2から情報を読み出す場合について説明するための図面である。
【図5】表示部32に表示される情報の一例について説明するための図面である。
【図6】ICタグに記録する情報の深度と映像、音声、動画、等の情報との関係を説明するための図面である。
【図7】記録媒体の集約について示した図面である。
【符号の説明】
【0029】
1 記録体 2 ICタグ
10 情報端末 20 書き込み装置
30 リーダ 31 アンテナ
32 表示部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字、写真、絵のうち1または2以上の印刷情報を記録した非電子的な記録体に、文字、静止画像、動画映像、音声情報のうち1または2以上の電子情報を記録した記録媒体を一体として設けたこと特徴とする記録体。
【請求項2】
前記記録体は、紙、プラスチック、木、竹、布、皮のいずれか、またはこれらを複合した素材から構成され、単体または複数枚によって構成されることを特徴とする請求項1記載の記録体。
【請求項3】
前記記録媒体は、ICタグであり前記記録体に固着されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録体。
【請求項4】
前記ICタグは、電波の利用による非接触での個体識別技術によるものであり、情報読み取り装置本体との情報伝送方式として、電磁結合、電磁誘導、マイクロ波、近赤外線による光、短距離無線通信のいずれかが用いられることを特徴とする請求項3記載の記録体。
【請求項5】
前記記録媒体は、印刷によって記録した非電子的な記録体の内容に関連し、インターネット上に公開されているURL情報およびURLを検索するための情報が記憶されていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれかに記載の記録体。
【請求項6】
前記記録体は、カード、ハガキ、名刺、書籍、楽譜のうちいずれかの形態が適用されることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の記録体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−103109(P2006−103109A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−291672(P2004−291672)
【出願日】平成16年10月4日(2004.10.4)
【出願人】(593063161)株式会社エヌ・ティ・ティ ファシリティーズ (475)
【Fターム(参考)】