記録媒体、ならびに記録媒体からデータを再生する方法および装置
記録媒体、ならびに記録媒体からデータを再生する方法および装置を開示する。記録媒体に記録された異なる属性を有するデータを効率的に再生するためのディスクパッケージ、ならびに記録媒体のデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを再生するための方法及び装置を開示する。ＣＰがアップデートされた管理ファイルを転送する第１の場合、およびディスクプレーヤがアップデートされた管理ファイルを形成する第２の場合を開示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、記録媒体に関し、特に、記録媒体に記録された異なる属性を有するデータを効率的に再生するためのファイル構造に関し、記録媒体に記録されたデータとコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードしたデータを再生する再生方法および装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、そこに大容量のデータを記録できる記録媒体として動作する光ディスクが広く使用されている。特に、高画質のビデオデータおよび高音質のオーディオデータを長時間記録／格納できる高密度記録媒体が最近では開発されていて、例えば、ブルーレイディスク（ＢＤ）である。
【０００３】
次世代記録媒体技術に基づくＢＤは、既存のＤＶＤよりはるかに多くのデータを格納できる次世代光記録ソリューションと見なされている。近年、多くの研究者は、他のデジタル機器に関連する国際標準技術使用に集中的な研究をおこなっている。
【０００４】
上述の状況に関連して、ＢＤ国際標準に基づく光記録／再生装置も近年開発されているが、ＢＤ国際標準は、いまだ完成していないので、光記録／再生装置の開発への多くの制約および傷害が残っている。
【０００５】
特に、上述の光記録／再生装置は、ＢＤのデータを記録／再生する基本的な機能だけでなく、光記録／再生装置が周辺の関連デジタル機器と対話することを可能とする追加機能も考慮しなければならない。言い換えると、光記録／再生装置は、外部入力信号を受け取らなければならず、受け取った信号をディスプレイしなければならず、外部入力信号とＢＤを用いて所望のデータを再生しなければならない。
【０００６】
しかし、外部入力信号とＢＤのデータを同時に再生するための記録媒体からデータを再生する装置は、いまだ確立されていないので、光記録／再生装置を開発するのに多くの制限および問題が生じている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
したがって、本発明は、関連技術の問題点の制限および不利点のために、１以上の問題を同時に防ぐ、記録媒体、ならびに記録媒体からデータを再生する方法および装置に関する。
【０００８】
本発明の目的は、記録媒体内に記録された様々な属性を有するデータを管理するための管理ファイル構造を提供することにある。
【０００９】
本発明の他の目的は、記録媒体に記録されたデータ、および外部からダウンロードしたデータを同時に再生する方法および装置を提供することにある。
【００１０】
本発明のさらに他の目的は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）が、所望のデータおよび記録媒体に関連するアップデートされたファイルを同時に送信できるようにする方法を提供することにある。
【００１１】
本発明のさらに他の目的は、外部からデータをダウンロードし、ダウンロードしたデータをローカルストレージに格納し、記録媒体に記録されたデータとローカルストレージに格納されたデータとを同時に再生するための仮想パッケージを形成する方法を提供することにある。
【００１２】
本発明の更なる利点、目的、および特徴は、続く詳細な説明において一部は説明され、一部は、以下の検証の上で当業者にとって明らかになるか、または本発明の検証から理解されるかもしれない。本発明の目的および他の利点は、書かれた詳細な説明および特許請求の範囲、ならびに添付の図面で特に指摘される構造によって理解および取得できる。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
これらの目的および他の利点を達成するために、本発明の目的によると、ここに広く組み込まれ、説明されるように、記録媒体のデータを再生する方法は、ａ）コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から、記録媒体に関連するアップデートされたデータを受け取り、受け取ったデータをローカルストレージに格納するステップと、ｂ）ローカルストレージから、記録媒体に関連するバインディングユニットを認識するステップと、ｃ）バインディングユニットを記録媒体のデータとバインディングし、仮想パッケージを形成するステップと、ｄ）形成された仮想パッケージを用いて、記録媒体に記録されたデータおよび／またはローカルストレージに記録されたデータを再生するステップとを備える。
【００１４】
本発明の別の態様において、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）がデータを送信するときの、データ送信方法が提供され、この方法は、ａ）記録媒体のタイプ情報を認識するステップと、ｂ）記録媒体に記録されたオリジナルデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取られる追加データを同時に再生できる、インデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送するステップとを備える。
【００１５】
本発明のさらに別の態様において、記録媒体のデータを再生する装置が提供され、これは、記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、オリジナルデータに関連する追加データを格納するためのローカルストレージと、オリジナルデータおよび／または追加データを再生するために仮想ファイルシステムを形成し、仮想ファイルシステムを用いてオリジナルデータに関連する追加データを備えた仮想パッケージを形成する制御部とを備え、ローカルストレージにダウンロードされた追加データは、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含む。
【００１６】
本発明のさらに別の態様において、記録媒体のデータを再生する方法が提供され、これは、ａ）ローディングされた記録媒体に関連するバインディングユニットをローカルストレージから読み出すステップと、ｂ）バインディングユニットを、記録媒体に含まれるファイル構造（つまり、ディスクパッケージ）にバインディングし、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含む仮想パッケージを形成するステップと、ｃ）形成された仮想パッケージを用いて記録媒体に記録されたデータおよび／またはローカルストレージに記録されたデータを再生するステップとを備える。
【００１７】
本発明のさらに別の態様において、ローカルストレージを用いて記録媒体のデータを再生する装置が提供され、これは、記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、オリジナルデータに関連する追加データを格納するローカルストレージと、オリジナルデータおよび／または追加データを再生するための仮想ファイルシステムを形成し、仮想ファイルシステムを用いてオリジナルデータおよび追加データを同時に再生する制御部とを備え、制御部は、記録媒体に記録されたデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを同時に再生するために、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成し、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを仮想パッケージ内に含む。
【００１８】
本発明のさらに別の態様において、記録媒体が提供され、これは、異なる属性を有する第１のタイトルと第２のタイトルが記録されるタイトル記録領域と、第１のタイトルを再生するための第１の管理ファイル、および第２のタイトルを再生するための第２の管理ファイルが記録される管理領域とを備え、管理領域は、第１のタイトルおよび第２のタイトルを再生するためのそれぞれのインデックスファイルを格納し、第１のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第１のオブジェクトファイル、および第２のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第２のオブジェクトファイルを分けて記録する。
【００１９】
本発明の以上の一般的な説明および以下の詳細な説明との両方は、例示的および説明的であり、特許請求の範囲としての本発明の更なる説明を提供することを意図することを理解されたい。
【００２０】
本発明のさらなる理解を提供するために含められ、この出願の一部に組み込まれ、この出願の一部に構成する添付の図面は、本発明の本質を説明するために供給される詳細な説明と共に、本発明の実施形態を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
本発明の好適な実施形態に、詳細に参照がなされ、この例は添付の図面に示される。可能な限り同じ参照番号は、図面を通して同じまたは似たような部分を参照するのに用いられるものとする。
【００２２】
記録媒体からデータを再生する方法および装置を、以降、附属の図面を参照して説明する。
【００２３】
本発明の説明に先立って、本発明で開示されるほとんどの用語は、当業者によく知られている一般的な用語に対応するが、特定の場合では、出願人が必要に応じて選択した用語もあり、以降、本発明の続く説明で開示されることに留意されたい。したがって、出願人によって定義された用語は、本発明におけるそれらの意味を元に理解されるのが望ましい。
【００２４】
本発明で使用される記録媒体は、多様な記録スキームによる全ての記録可能な媒体を示し、例えば、光ディスクおよび磁気テープなどである。本発明の説明とよりよい理解の便宜上、ＢＤなどの光ディスクは、以降、本発明の上記の記録媒体として例示的に用いられる。本発明の技術思想は、本発明の範囲と精神から逸脱することなく、他の記録媒体にも適用できることに留意されたい。
【００２５】
本発明の「ローカルストレージ」という用語は、光記録／再生装置に含まれる格納ユニットを示す。より詳しくは、「ローカルストレージ」という用語は、ユーザから必要な情報またはデータを受け取り、受け取った情報またはデータを格納することを可能にするコンポーネントを示す。たとえば、一般的なローカルストレージには「ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）」があるが、本発明の「ローカルストレージ」という用語は、ＨＤＤに限られず、必要に応じて他の例にも適用可能であることに留意すべきである。
【００２６】
特に、「ローカルストレージ」という用語は、ＢＤなどの記録媒体と関連してデータを格納するストレージユニットを示す。記録媒体と関連したデータは、一般に外部デバイスからダウンロードされる。
【００２７】
上記の説明と関連して、ローカルストレージは、記録媒体から一部の許可されたデータを直接読み出し、記録媒体の記録／再生動作と関連したシステムデータ（例えば、メタデータ）を生成でき、システムデータはローカルストレージ内に格納されることになりうることは、当業者にとって明らかである。
【００２８】
「バインディングユニット」という用語は、ローカルストレージ内に格納されたファイルのセットを示す。特に、バインディングユニットは、特定の記録媒体と関連した情報のセット（例えば、情報セット）示す。この場合、情報集合は、記録媒体に含まれるデータに結合または追加されて、記録媒体のデータとローカルストレージのデータを同時に再生できるようになる。バインディングユニットの詳細な説明は、以降で説明される。
【００２９】
説明の便宜上、記録媒体に記録されたデータを「オリジナルデータ」と呼び、ローカルストレージに格納された複数のデータユニットの中から記録媒体と関連したデータを「追加データ」と呼ぶ。
【００３０】
「タイトル」という用語は、ユーザとのインターフェースをなす再生単位を示し、それぞれのタイトルは、特定のオブジェクトとリンクされ、オブジェクト内に格納されたコマンドまたはプログラムによって、ディスクに記録された対応するタイトルに関連するストリームを再生する。
【００３１】
上述の説明に関連して、ディスクに記録されたタイトルと、タイトルを再生するためのディスクパッケージを、図２を参照して説明する。
【００３２】
特に、説明の便宜および本発明のよりよい理解のために、ＭＰＥＧ２圧縮方式による動映像および対話情報が記録される第１のタイトルを、ＨＤＭＶタイトルと呼び、Ｊａｖａプログラムによる動映像および対話情報が記録される第２のタイトルを、Ｊａｖａタイトルと呼ぶ。
【００３３】
「オブジェクト」という用語は、ディスクを再生するためのコマンドまたはプログラムを含む再生管理情報を示す。言い換えると、ディスク内に存在する様々なオブジェクトは特定タイトルとリンクされるか、または、他のオブジェクトと接続されている。したがって、上述のオブジェクトは、ディスクの製造者または製作者の意図によってあらかじめ設計され、ディスクに記録され、ディスクのデータを再生するためのシナリオの番号を増加させる。言い換えると、本発明によるオブジェクトは、ディスクデータの再生シナリオを管理するためのコマンドまたはプログラムを含む管理単位として動作する。
【００３４】
上述の説明に関連して、上述の「ＨＤＭＶ Ｔｉｔｌｅ」を再生するためのオブジェクトを、以降で「Ｍｏｖｉｅ Ｏｂｊｅｃｔ」または「Ｍ−ＯＢＪ」と呼び、上述の「Ｊａｖａ Ｔｉｔｌｅ」を再生するためのオブジェクトを、以降で「Ｊａｖａ Ｏｂｊｅｃｔ」または「Ｊ−ＯＢＪ」と呼ぶ。
【００３５】
図１は、本発明によるデータを再生する方法および装置を示す概念図である。光記録／再生装置１０と周辺機器の統合された用法が図１に示される。
【００３６】
光記録／再生装置１０は、様々なフォーマットを有する多様な光ディスクに／から、データを記録／再生できる。必要に応じて光記録／再生装置１０は、ＢＤなどの特定の光ディスクのみに／から特定のデータを記録／再生できるか、または同時にデータを記録することなしに、光ディスクからのデータを再生できる。本発明では、説明の便宜上、ＢＤと周辺機器との相互関係を考慮して、ＢＤからのデータを再生することができるＢＤプレーヤ、またはＢＤのデータを記録できるＣＤレコーダを例として使用することに留意されたい。上記の説明に関連して、光記録／再生装置１０は、コンピュータなどの特定のデバイスに組み込まれたドライブにも適用可能であることは、当業者にとってよく知られている。
【００３７】
光記録／再生装置１０は、光ディスク３０に／からデータを記録または再生し、外部入力信号を受信し、受信した信号の信号処理を実行し、信号処理した結果を外部ディスプレイ２０に送信することで、ユーザはディスクプレイ２０上で、信号処理結果を見ることができるようになる。この場合、受信可能な外部の信号に制限はない。例えば、代表的な外部入力信号は、ＤＴＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ｂｏａｄｃａｓｔｉｎｇ ＴＶ）-関連信号およびインターネット関連信号などになるよう決定される。特に、インターネットは、ユーザが用意にアクセスを行なえる通信ネットワークを示すので、ユーザは、光記録／再生装置１０を用いて特定のインターネットデータをダウンロードでき、ダウンロードされたデータを使うことができる。
【００３８】
上述の説明に関連して、外部ソースとして使用されるコンテンツデータを提供する者は、一般にコンデンツプロバイダ（ＣＰ）と呼ばれる。
【００３９】
元のデータが、光記録／再生装置１０に位置づけられた光ディスク３０に記録され、元のデータに関連する追加データが他のストレージ箇所（たとえば、インターネット）に存在する場合、本発明は、元のデータと追加データを同時に再生することが狙いである。
【００４０】
図１は、光ディスクの中からＢＤ−ＲＯＭに記録されたタイトルが、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルと混ぜられている特定のモードを示し、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルと混ぜられたタイトルが記録される。この特定のモードを「フルもモード」と呼ぶ。本発明は、フルモードに基づいてＢＤ−ＲＯＭからデータを再生するために、ディスクで規格化されたファイル構造を提供し、ＢＤ−ＲＯＭからのデータを再生する方法および装置を提供する。
【００４１】
例えば、多重ＡＶストリームが光ディスクに記録された元のデータとして記録されるとすると、インターネットで使用される追加データは、元のデータのオーディオストリーム（例えば、韓国語）とは異なるオーディオストリームである。この場合、あるユーザは、インターネットから追加データとして動作する特定のオーディオストリーム（例えば、英語）をダウンロードすることができ、元のデータとして動作するＡＶストリームと共にダウンロードしたオーディオストリームを再生することを望むか、または、追加データのみを再生されることを望むかもしれない。ユーザの上記の望みを実装するために、元のデータと追加データの相互関係が確立されなければならず、ユーザ要求によって上記のデータを管理／再生する体系化された方法が必要とされる。
【００４２】
説明の便宜上、ディスク内に記録された信号を元のデータと呼び、ディスク外部に存在する他の信号を追加データと呼ぶが、それらのデータ取得方法によって分類される元のデータおよび追加データは、特定データのみに限られないことに留意すべきである。
【００４３】
一般に、追加データは、オーディオデータ、プレゼンテーショングラフィック（ＰＧ：Ｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎ Ｇｒａｐｈｉｃ）データ、対話グラフィック（ＩＧ：Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ Ｇｒａｐｈｉｃ）データ、テキストサブタイトル（Ｔｅｘｔ ｓｕｂｔｉｔｌｅ）データなどであるが、追加データは上記のデータ及びビデオデータを含む多重ＡＶストリームも示してもよい。言い換えると、光ディスク外部に同時に存在する元のデータと関連付けられたデータは、追加データとして動作するかもしれない。
【００４４】
上述したユーザの要求を満たすために、既定のファイル構造は、元のデータと追加データとの間で確立されなければならない。したがって、ＢＤ用のファイル構造とデータ記録構造は、以降、図２ないし図４を参照して説明する。
【００４５】
図２は、本発明の好適な実施形態による、記録媒体として動作する光ディスクに記録されたファイル構造、およびファイル構造野データを再生する関係を示す概念図である。
【００４６】
例えば、本発明によるファイル構造は、１つのルートディレクトリの下、１以上のディレクトリ（例えば、ＢＤＪディレクトリとＢＤＭＶディレクトリ）を含むことができる。ＢＤディレクトリ（ＢＤＭＶ）は、ユーザとの対話性（ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｉｔｙ）を保障可能な一般ファイル（たとえば、上位ファイル）として動作するインデックスファイル「ｉｎｄｅｘ」だけでなく、上述のオブジェクトファイルを含む。ファイル構造は、実際ディスクに記録されたデータの情報と、データを再生する方法に関連する他の情報を格納する多様なディレクトリを含み、これは例えば、プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）、クリップ情報ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）、ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）、補助ディレクトリ（ＡＵＸＤＡＴＡ）、およびバックアップディレクトリ（ＢＡＣＫＵＰ）である。これらのディレクトリおよび各ディレクトリ内に含まれるファイルについて詳細に説明すると、下記の通りである。
【００４７】
補助ディレクトリ（ＡＵＸＤＡＴＡ）は、ディスクのデータを再生するための追加データファイルを含む。例えば、ＡＵＸＤＡＴＡディレクトリが、対話のグラフィック機能が実行されるときに、サウンドデータをユーザに提供するための「Ｓｏｕｎｄ．ｂｄｍｖ」ファイルと、ディスクのデータが再生されるときに、フォント情報をユーザに提供する「１１１１１．ｏｔｆ」ファイルとを含む。
【００４８】
ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）は、特定フォーマットによってディスクに記録された複数のＡＶストリームファイルを含む。一般に、それぞれのストリームは、ＭＰＥＧ−２ベースの転送パケットを使用して記録され、ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）は、ストリームファイル（０１０００．ｍ２ｔｓ、０２０００．ｍ２ｔｓ）の拡張名に「＊．ｍ２ｔｓ」を使用する。
【００４９】
特に、上述のストリームの中から、ビデオ／オーディオ／グラフィック情報が多重化されている場合、多重化された情報はＡＶストリームとよばれ、単一のタイトルは、少なくとも一つのＡＶストリームファイルを構成する。
【００５０】
クリップ情報（Ｃｌｉｐ−ｉｎｆｏ）ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）は、一対一で上述のストリームファイルに接続される複数のクリップ情報ファイル（０１０００．ｃｌｐｉ、０２０００．ｃｌｐｉ）で構成される。特に、クリップ情報ファイル（*．ｃｌｐｉ）は、そこにストリームファイル（＊．ｍ２ｔｓ）の属性情報およびタイミング情報を記録する。ストリームファイル（＊．ｍ２ｔｓ）に一対一で接続されるクリップ情報ファイル（「*．ｃｌｐｉ」）を一般に「クリップ」と名付ける。言い換えると、単一のクリップは、ストリームファイル（＊．ｍ２ｔｓ）とクリップ情報ファイル（*．ｃｌｐｉ）とを構成するデータを示す。
【００５１】
本発明によると、ディスクに記録されたクリップを、オリジナルクリップと呼び、ローカルストレージにダウンロード／格納されたクリップを付加クリップと呼ぶ。
【００５２】
プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）は、複数のプレイリストファイル（＊．ｍｐｌｓ）を含む。それぞれのプレイリストファイル（＊．ｍｐｌｓ）は、１以上のプレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）と１以上のサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）とを含む。各プレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）およびサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）は、特定クリップが再生される間の再生間を設計するよう適用される。プレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）およびサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）は、再生されることになる特定クリップ（ｃｌｉｐ）に関連する情報を含み、つまり、再生開始時間（ＩＮ−Ｔｉｍｅ）に関連する情報、および特定のクリップの再生終了時間（ＯＵＴ−Ｔｉｍｅ）に関連する他の情報である。
【００５３】
上述の説明と関連して、プレイリストファイル内の１以上のプレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）を用いてデータを再生する処理は、メインパスと呼ばれ、個々のサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）を用いてデータを再生する処理をサブパスと呼ぶ。プレイリストファイルは１つのメインパスを含まなければならない。プレイリストファイルは、必要に応じてサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）の存在または非存在によって少なくとも１つのサブパスを含むことができる。
【００５４】
結果として、プレイリストファイルは、１以上のプレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）の組み合わせによって所望のクリップを再生するために、全体再生／管理ファイル構造内の基本的再生／管理ファイル単位で動作する。
【００５５】
バックアップディレクトリ（ＢＡＣＫＵＰ）は、複数の複製されたファイル、つまり、ディスク再生と関連した情報を格納するインデックスファイル「ｉｎｄｅｘ」の複製ファイル（「コピーされたファイル」とも呼ぶ）、オブジェクトファイル「ＭｏｖｉｅＯｂｊｅｔ」の複製ファイル、プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）に含まれる全てのプレイリストファイル（＊．ｍｐｌｓ）、およびクリップ情報ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）に含まれるすべてのクリップ情報ファイル（＊．ｃｌｐｉ）の複製ファイルを格納する。上述のファイル（「ｉｎｄｅｘ」、「ＭｏｖｉｅＯｂｊｅｔ」、「＊．ｍｐｌｓ」および「＊．ｃｌｐｉ」）が破損した場合、ディスク再生処理は致命的にダメージを受けるので、バックアップディレクトリ（ｂａｃｋｕｐ）は、上述のファイルの複製ファイルをバックアップファイルとして予め格納するように設計される。
【００５６】
ＢＤＪディレクトリは、ユーザとの対話性を保障できる一般的なファイル情報（つまり、上位ファイル情報）として、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」とを含む。この場合、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」は、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルによって、それぞれインデクシングできる。ＢＤＪディレクトリは、Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）を含む。Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）は、そこに複数のＪａｖａプログラムファイル（例えば、ＰＰＰＰＰ．ｊａｒまたはＱＱＱＱＱ．ｊａｒ）を記録する。各種のアプリケーションが個々のＪａｖａプログラムファイルにプログラミングされ、それぞれのプログラミングされたアプリケーションを、「ｘｌｅｔ」とも呼ぶ。Ｊａｖａプログラムファイルは、専用再生手段によって実行され、この詳細な説明は、以降で図５Ｂを参照して説明する。
【００５７】
上述の説明に関連して、図２は、上述のファイル構造を用いて特定のタイトルを再生するための関係を示す。特に、インデックスファイルのインデックステーブルに適用される特定のタイトルに関連するユーザからのタイトル再生コマンドを受け取った上で、特定のタイトルを再生する関係を図２に示す。
【００５８】
インデックスファイル（Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ）は、対応するディスクがローディングされるときの、最初の再生画面に関連する情報を示す最初のプレイバック情報「Ｆｉｒｓｔ Ｐｌａｙｂａｃk」と、メニュー画面を提供するトップメニュー情報「Ｔｏｐ Ｍｅｎｕ」と、少なくとも一つのタイトル情報「Ｔｉｔｌｅ ＃１〜Ｔｉｔｌｅ ＃４）」とを含む。上述の説明と関連して、上述のタイトル「Ｔｉｔｌｅ ＃１〜Ｔｉｔｌｅ ＃４」は、ＨＤＭＶタイトルまたはＪａｖａタイトルのいずれかであってよい。
【００５９】
以降、ユーザが特定のタイトル（例えば、Ｔｉｔｌｅ ＃１）を再生するコマンドを選択する場合、ファイル構造のオブジェクトファイルのタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）にリンクされた特定のオブジェクトコマンドまたはプログラムが実行される。結果として、特定のプレイリストが、オブジェクトファイルのタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）にリンクされた特定のオブジェクトコマンドまたはプログラムによって実行され、プレイリストに含まれるプレイアイテムによって、特定クリップ「＊．ｃｌｐｉ」および「＊．ｍ２ｔｓ」を再生する。
【００６０】
上述の説明に関連して、選択されたタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）がＨＤＭＶタイトルであると決定された場合、これは一つのオブジェクトファイルに含まれる特定のオブジェクト「Ｍ−ＯＢＪ」によって再生され、選択されたタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）がＪａｖａタイトルであると決定された場合、特定のオブジェクト「Ｊ−ＯＢＪ」によって再生される。
【００６１】
上述の説明に関連して、上述のインデックスファイルは、「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」の形式で構成されるので、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルの両方がインデクシングできる。さもなければ、上述のインデックスファイルは、ＨＤＭＶタイトルのみを再生可能な光記録／再生装置のために、ＨＤＭＶタイトルのみをインデクシングするための特定ファイルを含むので、これは２つのインデックスファイルの形式で構成されてもよい。
【００６２】
図３は、本発明による光ディスクに記録されたデータ記録構造を示す構造図である。
【００６３】
より詳しくは、図３は、図２のファイル構造に関連する記録情報のための例示的ディスク構造を示す。図３に示されるように、ディスク内周領域の観点から、上述のディスク構造は順に、全体ファイルを管理するためのシステム情報として供給されるファイルシステム情報領域と、記録されたストリーム（＊．ｍ２ｔｓ）を再生するためのプレイリストファイルおよびクリップ情報ファイルを記録するためのデータベース領域と、オーディオデータ、ビデオデータ、およびグラフィックデータなどで構成される複数のストリームを記録するストリーム領域とを含む。特に、ディスクのストリーム領域に記録されるデータは、前述したように、異なる属性を有するデータであると決定されるかもしれないことに留意されたい。
【００６４】
上述の説明と関連して、ＨＤＭＶタイトルおよびＪａｖａタイトルを記録するための領域をタイトル記録領域とよび、上述のストリーム領域に対応する。タイトル再生のためのファイル情報を記録するためのあらかじめ定められた領域を再生／管理領域とよび、ファイルシステム情報領域およびデータベース領域に対応する。図３に示される各領域が例として提供され、本発明が図３に示されるように上述の領域の配列構造に限定されることはないことに留意されたい。
【００６５】
図４は、本発明の他の好適な実施形態による記録媒体として動作する光ディスクに記録されるファイル構造示す概念図である。図４からわかるように、一つのルートディレクトリの下に、少なくとも一つのディレクトリが位置づけられ、たとえば、ＢＤＪディレクトリとＢＤＭＶディレクトリである。図２で前述したように、ＢＤＭＶディレクトリは、ユーザとの対話性を保障できる一般ファイル（つまり上位ファイル）情報として動作する、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」だけでなく、オブジェクトファイル「ＭｏｖｉｅＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｍｖ」を含む。この場合、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」は、ＨＤＭＶタイトルのみをインデクシングできる。ＢＤＭＶディレクトリは、ディスクに記録された実際のデータの情報と、データを再生する方法に関連する他の情報を格納する各種のディレクトリを含み、たとえば、プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）、クリップ情報ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）、ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）、補助ディレクトリ（ＡＵＸＤＡＴＡ）、およびバックアップディレクトリ（ＢＡＣＫＵＰ）がある。
【００６６】
ＢＤＪディレクトリは、ユーザとの対話性を保障できる一般ファイル（つまり上位ファイル）として動作するインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」だけでなく、オブジェクトディレクトリ（ＢＤＪＯ）を含む。この場合、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」は、ＨＤＭＶタイトルおよびＪＡＶＡタイトルの両方をインデクシングできる。ＢＤＪＯディレクトリは、様々なオブジェクトファイル（例えば、ＣＣＣＣＣ．ｂｄｊoまたはＤＤＤＤＤ．ｂｄｊo）を含む。図２に示されるファイル構造と異なり、図４に示されるファイル構造は、複数のＪａｖａオブジェクトファイルで構成されたオブジェクトディレクトリ（ＢＤＪＯ）を含む。
ＢＤＪディレクトリは、Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）を含む。Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）は、そこに複数のＪａｖａプログラムファイル（例えば、ＰＰＰＰＰ．ｊａｒまたはＱＱＱＱＱ．ｊａｒ）を記録する。
【００６７】
図５Ａおよび図５Ｂは、本発明による光記録／再生装置を示すブロック図である。特に図５Ａは、本発明による光記録／再生装置１０を示すブロック図であり、図５Ｂは、本発明に酔って記録された異なる属性を有するタイトルのディ数のデータを再生するためのプレイバックシステム１７（プレーヤモデルともよばれる）を示すブロック図である。
【００６８】
本発明による光記録／再生装置１０について、以降で図５Ａを参照して説明する。
【００６９】
図５Ａを参照すると、光記録／再生装置１０は、ピックアップ部１１、サーボユニット１４、信号処理部１３、ローカルストレージ１５、およびマイクロコンピュータ１６を含む。 ピックアップ部１１は、光ディスクのタイトル記録領域に記録されたデータを読み出し、再生管理領域に記録されたファイル情報を含む管理情報を読み出す。サーボユニット１４は、ピックアップ部１１の動作を制御する。信号処理部１３は、ピックアップ部１１から再生信号を受け取り、受け取った再生信号を所望の信号値に復元するか、または記録される信号を光ディスクに記録される信号に変調することによって、復元されたまたは変調された結果を転送する。メモリ１５は、ディスクのデータを再生するのに必要な情報を格納する。マイクロコンピュータ１６は、光記録／再生装置１０に含まれる上述の構成要素の全体動作を制御する。上述の動作に関連して、上述の構成要素１１、１４、１３、１５、１６の組合せは、記録／再生部２０とも呼ばれる。記録／再生部２０は、単一の製品の形式で製造可能である。
【００７０】
制御部１２は、ユーザからコマンドを受け取った上で、光ディスクの外部から追加データをダウンロードし、ダウンロードされた追加データをローカルストレージ１５に格納し、光ディスクに含まれるオリジナルデータとローカルストレージ１５に含まれる追加データ追加データとを再生するための仮想ファイルシステムを形成する。制御部１２は、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて、オリジナルデータおよび関連する追加データを含む仮想パッケージを形成し、ユーザからの要求を受け取った上で、仮想パッケージを用いて、オリジナルデータおよび／または追加データを再生する。上述の説明に関連して上述のＶＦＳおよび上述の仮想パッケージを、図７以降の図面を参照して、後に説明する。
【００７１】
プレイバックシステム１７は、制御部１２からの制御信号を受け取った上で、出力データを最終的にデコードし、デコードした結果をユーザに転送する。プレイバックシステム１７は、ＡＶ信号をデコーディングするためのデコーダ１７ａと、オブジェクトに含まれるコマンドあるいはプログラム、および上述の特定のタイトルの再生に関連して制御部１２から受け取られるユーザコマンドを解析し、解析された結果に基づいて、データを再生するプレーヤモデル１７ｂとを含む。しかし、いくつかの好適な実施形態においてはプレーヤモデル１７ｂがデコーダ１７ａを含み、プレイバックシステム１７がプレーヤモデルに対応するかもしれないことに留意すべきである。
【００７２】
エンコーダ１８は、制御部１２からの制御信号を受け取った上で、入力信号を特定フォーマットの信号（例えばＭＰＥＧ２転送ストリームストリーム）に変換し、変換された結果を信号処理部１３に転送することによって、光ディスクに所望の信号を記録できる。
【００７３】
図５Ｂは、本発明によるプレーヤモデルの詳細なブロック図である。プレーヤモデルは、「モジュールマネジャ１７１」、「ムービーモジュール１７２」、「ＢＤＪモジュール１７３」、および「プレイバック制御エンジン１７４」、および「プレゼンテーションエンジン１７５」を含む。
【００７４】
ＨＤＭＶタイトルを再生可能な追加の再生処理モジュールとして動作するムービーモジュール１７２と、Ｊａｖａタイトルを再生可能な追加の再生処理モジュールとして動作するＢＤＪモジュール１７３とは、互いに独立して構築される。ムービーモジュール１７２は、上述のオブジェクト「Ｍ−ＯＢＪ」に含まれるコマンドまたはプログラムを受け取り、ＢＤＪモジュール１７３は、上述したオブジェクト「Ｊ−ＯＢＪ」に含まれるコマンドまたはプログラムを受け取ることによって、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３は、受け取ったコマンドまたはプログラムを処理する。
【００７５】
ムービーモジュール１７２は、コマンドプロセッサ１７２ａを含み、ＢＤＪモジュール１７３は、アプリケーションマネジャ１７３ａおよびＪａｖａ ＶＭ１７３ｂを含むことによって、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３は、上述のコマンドまたはプログラムを受け取り／処理することができるようになる。
【００７６】
プレイバックシステム１７は、モジュールマネジャ１７１、プレイバック制御エンジン１７４、およびプレゼンテーションエンジン１７５を含む。モジュールマネジャ１７１は、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３にユーザコマンドを転送し、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３の動作を制御する。プレイバック制御エンジン１７４は、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３から再生コマンドを受け取った上で、ディスクに記録されたプレイリストファイルコンテンツデータを解析し、解析された結果に基づいて再生機能を実行する。特に、プレイリストファイルコンテンツデータは、静的シナリオを構築する。
【００７７】
プレゼンテーションエンジン１７５は、プレイバック制御エンジン１７４によって管理された特定ストリームをディスプレイする。特に、プレイバック制御エンジン１７４は、全ての再生動作を管理するためのプレイバック制御機能、プレーヤの再生環境または再生状態を示すためのプレーヤ状態レジスタ（ＰＳＲ）、および汎用レジスタ（ＧＰＲ）情報を格納するためのプレーヤレジスタ１７４ｂを含む。プレイバック制御機能１７４ａは、必要に応じて、プレイバック制御エンジン１７４を示すこともできる。
【００７８】
プレゼンテーションエンジン１７５は、ディスプレイを用いてあらかじめ定められたプレゼンテーションを実行するので、ユーザに再生がプレイバック制御エンジン１７４によって管理される特定のストリームを提供する。
【００７９】
図６Ｂに示されるプレーヤモデル１７ｂに含まれる、モジュールマネジャ１７１、ムービーモジュール１７２、ＢＤＪモジュール１７３、およびプレイバック制御エンジン１７４は、ソフトウェアによって処理できる。上述のコンポーネント１７１、１７２、１７３、および１７４は、ハードウェアの代わりにソフトウェアによって処理されるのが好ましい。すプレゼンテーションエンジン１７５、デコーダ１７ａ、およびグラフィックプレーン１７ｃ，１７ｄは、一般的にハードウェアベースである。ソフトウェアによって処理される構成要素（例えば、１７１，１７２，１７３，１７４）は１つの他ユニットに統合されることによって、統合されたユニットを制御部１２にインストールしてもよい。したがって、本発明の上述のコンポーネントは、それらの意味を元に理解され、ハードウェアまたはソフトウェアなどのそれらの実装方法に限定されないことに留意すべきである。
【００８０】
上述の説明に関連して、プレーヤモデル１７ｂの特徴は、次の通りである。第１に、上述したように、ＨＤＭＶタイトルのためのムービーモジュール１７２と、ＪａｖａタイトルのためのＢＤＪモジュール１７３とは独立的に構成され、２つのモジュール１７２，１７３は同時に実行できない。さらに詳しくは、ＨＤＭＶタイトルが再生されているとき、Ｊａｖａタイトルは再生できなく、Ｊａｖａタイトルが再生されているとき、ＨＤＭＶタイトルは再生できない。
【００８１】
第２に、ＨＤＭＶタイトルおよびＪａｖａタイトルは、それぞれ異なるスキームに基づいてユーザコマンドを受け取る。ＨＤＭＶタイトルおよびＪａｖａタイトルは、それぞれのユーザコマンドを実行するために異なる方法を用いる。ユーザコマンドを受け取って、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３のいずれかに、受け取ったユーザコマンドを転送することができるあらかじめ定められたユニットが必要である。この場合、上述の動作は、モジュールマネジャ１７１に含まれるユーザーイベントマネジャ１７１ａによって実行される。たとえば、受け取ったコマンドが、ユーザ動作（ＵＯ）によって入力されたユーザコマンドであると判断される場合、ユーザーイベントマネジャ１７１ａは、ユーザコマンドをムービーモジュール１７２に含まれるＵＯ制御部１７２ｂに転送する。さもなければ、受け取ったコマンドがキーイベントによって入力されたユーザコマンドであると判断される場合、ユーザーイベントマネジャ１７１ａは、受け取ったユーザコマンドをＢＤＪモジュール１７３に含まれるＪａｖａ ＶＭ１７３ｂに転送する。
【００８２】
第３に、モジュール１７２および１７３のうちの１つは、上述のプレイバック制御エンジン１７４を管理する。さらに詳しくは、ＨＤＭＶタイトルを再生するとき、モジュール１７２は、プレイバック制御エンジン１７４のマスターとして動作する。Ｊａｖａタイトルを再生するとき、ＢＤＪモジュール１７３は、プレイバック制御エンジン１７４のマスターとして動作する。
【００８３】
第４に、グラフィックプレーン（ｇｒａｐｈｉｃ ｐｌａｎｅ）は独立して管理される。例えば、ＨＤＭＶプレーン１７ｃは、マスターとして動作するために、プレゼンテーションエンジン１７５を制御する。Ｊａｖａプレーン１７ｄは、マスターとして動作するために、ＢＤＪモジュール１７３に含まれるＪａｖａ ＶＭ（１７３ｂ）を制御する。
【００８４】
図６は、本発明による図５Ａに示される光記録／再生装置１０に含まれる全体構成要素の中から、ローカルストレージを用いて光ディスクのデータを再生する装置を示すブロック図である。
【００８５】
ローカルストレージ１５に格納される情報を、以下で説明する。本発明によるローカルストレージ１５内は、個々のディスク識別（ＩＤ）情報のディレクトリおよびファイルを含むファイル情報（Ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃ｎについてのディレクトリファイルツリー情報）と、外部からダウンロードした複数の付加クリップとを格納する。ローカルストレージ１５は、ディスクパッケージに関連するバインディング動作のためのバインディング情報、およびローカルストレージ１５に格納されるコンテンツデータを説明するための複数のファイル（コンテンツ識別情報ファイル）をさらに格納する。
【００８６】
特に、ローカルストレージ１５は、異なる複数のディスクに対応するために、複数のファイル情報ユニット（Ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃ｎについてのディレクトリツリー情報）を含むことができる。したがって、ローカルストレージ１５は、上述のファイル情報ユニットを管理するためのファイルシステムを追加で必要とする。特に、ファイルシステムをローカルストレージファイルシステム４１と呼び、ローカルストレージファイルシステム４１は、ローカルストレージ１５に格納されたすべてのファイルを管理するシステムを示す。
【００８７】
したがって、特定のディスクＩＤ（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）の光ディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ＝＃１）が、光記録／再生装置１０にローディングされると、光記録／再生装置１０に含まれる制御部１２は、ピックアップ部１１および信号処理部１３を用いてディスクのＩＤ情報を認識し、ローカルストレージ１５に格納されたすべてのファイル情報ユニットの中から、ローディングされたディスクＩＤ情報と等しいファイル情報を読み出し、読み出された情報とディスクパッケージをバインディングすることによって仮想パッケージを形成し、形成された仮想パッケージを用いてディスクのオリジナルデータとローカルストレージの追加データとを同時に再生する。
【００８８】
図７は、本発明による、上述の仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【００８９】
特定のディスクが光記録／再生装置１０にローディングされると、光記録／再生装置１０は、ローカルストレージ１５に含まれるファイルシステム情報４１を読み出し、同時にディスクに記録されたファイル構造を含むディスクファイルシステム情報４２を読み出す結果として、ＶＨＳを生成する。より詳しくは、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）は、ローカルストレージ１５に含まれるファイルシステムと、ローディングされたディスクの他のファイルシステムの両方を管理するように一種の仮想的に形成されたファイルシステムを示す。
【００９０】
光記録／再生装置は、上述の仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて、ディスクに記録されるオリジナルデータとローカルストレージに記録される追加データを同時に再生するために、新しい仮想パッケージを形成する。このために、光記録／再生装置１０は、ファイルシステムからディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）に関連するファイル情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃ｎについてのディレクトリファイルツリー情報）を読み出し、読み出したファイル情報を、ローディングされたディスク（ｄｉｓｃ＿ｉｄ＃１）のディスクパッケージに結合、または読み出したファイル情報をディスクパッケージに追加を実行する。
【００９１】
上述のバインディング動作によって形成された仮想パッケージは、オリジナルクリップ４２２および付加クリップ４１２を再生／管理するためのファイル構造を示す。オリジナルクリップ４２２は、ディスクに記録されたオリジナルデータで構成される。付加クリップは、ローカルストレージに記録される付加クリップで構成される。
【００９２】
図８は、本発明によるファイル構造を元に、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。図８を参照すると、特定ファイル構造（つまり、図２のディスクパッケージ）はローカルディスクに記録される。この特定ファイル構造をディスクパッケージと呼ぶ。ローカルストレージファイルシステム４１はローカルストレージに含まれる。ローカルストレージファイルシステム４１は、ローディングされたディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）に結合されたバインディングユニット、およびバインディング情報を含む。
【００９３】
上述の説明と関連して、バインディングユニットは、ディスクファイル構造（つまり、ディスクパッケージ）と基本的に類似である。特に、バインディングユニットは、ディスクのインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと同じ名前のファイル名を有するインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含むことによって、バインディングユニットのインデックスファイルおよびオブジェクトファイルは、ディスクのインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと結合できる。しかし、バインディングユニットは、ディスクパッケージと異なり、単独で再生／管理ファイルとして動作できないことに留意すべきである。バインディングユニットが単独でデータ再生を実行するように設計されていると仮定する場合、このデータ再生はローカルストレージのデータ再生と似ている。
【００９４】
バインディング情報は、バインディングユニットに関連する様々な情報を含み、例えば、バインディングユニットのファイル種類、バインディングユニットのアップデート時刻、バインディング方法などである。上述のバインディング情報を「バインディングマニフェストファイル」とも呼ぶ。
【００９５】
したがって、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）は、上述のバインディング情報を用いて、バインディングユニットをローディングされたディスクのディスクパッケージへのバインディング動作を実行することによって、仮想パッケージを形成する。
【００９６】
例えば、仮想パッケージが形成されるとき、仮想パッケージ内に含まれるインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを、以下の第１および第２の方法によって形成できる。
【００９７】
第１の方法は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）からあらかじめアップデートされたインデックスファイルとオブジェクトファイルをダウンロードすることによって、光記録／再生装置が追加のファイルを形成する必要がなくなる。しかし、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）が、特定の記録媒体に関連する追加データを転送する場合、記録媒体に関連するバインディング動作を考慮して、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送する必要がある。
【００９８】
第２の方法は、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送せず、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを追加で形成するように、光記録／再生装置に含まれる制御部１２を制御する。形成されたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを仮想パッケージに含むことができるので、現在のネットワークトラフィックが生成されるのを効率的に防止することができる。
【００９９】
しかし、第２の方法は、コンテンツプロバイダがインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送することを可能にするにもかかわらず、転送されたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルは、ディスクデータを再生可能なアップデートされたファイルの代わりに、転送された追加データと関連するファイルとして動作する。
【０１００】
バインディングユニットをバインディング動作の間、外部ソースとして動作するコンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取られるか、またはリアルタイムに受け取られたバインディングユニットに含まれるインデックスファイル６２およびオブジェクトファイル７２は、それぞれ、記録媒体として動作する光ディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）のオリジナルデータと、外部から受け取られる追加データとを結合することによって形成されるバインディングデータのインデックステーブルを示すインデックスファイル６２、およびバインディングデータを再生するためのコマンドまたはプログラムを示すオブジェクトファイル７２と等しい。
【０１０１】
例えば、図８の記録媒体（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）のＢＤＪディレクトリに含まれるインデックスファイル６１およびオブジェクトファイル７１は、ディスクのオリジナルデータに関連する。ローカルストレージ１５の記録媒体（たとえば、ｄｉｓｃ＿ＩＤ ＃１）のＢＤＪディレクトリに含まれるインデックスファイル６２とオブジェクトファイル７２は、最後にアップデートされたインデックステーブルを示すインデックスファイル６２と、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から転送された追加データと記録媒体のオリジナルデータの間のバインディングを考慮したオブジェクトファイル７２とに等しい。したがって、仮想パッケージ５１のＢＤＪディレクトリに含まれるインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３は、ローカルストレージ１５に含まれるインデックスファイル６２およびオブジェクトファイル７２と置き換えられる。
【０１０２】
バインディングを実行された後に形成された仮想パッケージに含まれる他のファイルは、記録媒体に含まれる全てのファイルと、バインディングユニットに含まれる全てのファイルを含む。例えば、図８は、仮想パッケージのプレイリストファイル、クリップ情報ファイル、およびストリームファイルが、バインディングユニットに含まれるファイルと共に、記録媒体に含まれるファイルを統合する例を示す。
【０１０３】
しかし、同じ機能を有する同じファイルが、記録媒体およびバインディングユニットの両方に含まれる場合、バインディングユニットに含まれるファイルは、まず仮想パッケージに含まれる。言い換えると、バインディングユニットに含まれるファイルは、記録媒体に含まれるファイルより高い優先度を有する。
【０１０４】
上述の説明に関連して、ローカルストレージファイルシステム４１は、ダウンロードした追加データを管理するファイル構造を含む。例えば、ファイル構造は、追加データを提供するためにコンテンツプロバイダ（ＣＰ）ごとの「Ｏｒｇ＿iｄ」ディレクトリと、各「Ｏｒｇ＿iｄ」ディレクトリの特定ディスクごとの「Ｄｉｓｃ＿ｉｄ」ディレクトリを含む。「Ｏｒｇ＿iｄ」ディレクトリおよび「Ｄｉｓｃ＿ｉｄ」ディレクトリは、階層構造の形式で構成される。
【０１０５】
「Ｏｒｇ＿iｄ ＃１」ディレクトリは、コンテンツを提供する特定の会社「Ａ」のディレクトリとなるよう決定され、「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１」〜「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃３」ディレクトリは、「Ａ」社から提供されるディスクのタイプによって構成され、ユーザが「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１」に関連する追加データをダウンロードするならば、ダウンロードされた追加データは、上述の「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１」ディレクトリに含まれるバインディングユニットに含まれる。
【０１０６】
前述したように、仮想パッケージは、ディスクファイル構造と同じ構造を有する。特に、仮想パッケージは、バインディング動作によってアップデートされたインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３を含む。上述のアップデートされたインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３によって、仮想パッケージ内のクリップ情報ファイル（０１０００．ｃｌｐｉ）およびストリームファイル（０１０００．ｍ２ｔｓ）と、ローカルストレージ内のクリップ情報ファイル（０２０００．ｃｌｐｉ）およびストリームファイル（０２０００．ｍ２ｔｓ）とは、選択的にまたは同時に再生される。
【０１０７】
したがって、仮想パッケージに含まれるインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３は、ディスクに記録されたオリジナルデータおよびローカルストレージに記録された追加データの両方を同時に再生するための、基本的なインデックスファイルおよびオブジェクトファイルとして動作する。
【０１０８】
図９は、本発明によるコンテンツプロバイダ（ＣＰ）によってアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを用いて、記録媒体のデータを再生する方法を示す。
【０１０９】
図９を参照すると、ディスクが光記録／再生装置にローディングされると、光記録／再生装置は、ディスク識別情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を認識する。光記録／再生装置は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から追加データを受け取る。受け取った追加データは、ステップＳ１０において、アップデートされたインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」およびオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」を含む。
【０１１０】
その後、光記録／再生装置のローカルストレージは、ステップＳ２０において、ローディングされたディスクと同一のディスク識別情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を有するバインディングユニットを備えた追加データを含む。
【０１１１】
バインディングユニットが、ステップＳ２０において、ローカルストレージに含まれる場合、ステップＳ４０において、バインディングユニットをディスクパッケージに結合（またはバインディング）させるためのバインディング動作を実行するか否かを判断する。この仮想パッケージは、バインディング動作によって形成され、ディスクに格納されたオリジナルデータおよび／またはローカルストレージに格納された追加データは、ステップＳ６０において、形成された仮想パッケージを用いて再生される。
【０１１２】
ステップＳ２０において、ローカルストレージ内にバインディングユニットが存在しない場合、オリジナルデータは、ステップＳ３０において、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。さもなければ、ステップＳ３０においてバインディング動作の実行が望まれない場合、オリジナルデータは、ステップＳ５０において、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。
【０１１３】
ローディングされたディスクのタイプがローカルストレージに記録された追加データと共に同時に再生されることを可能にするためのディスクを示すかどうかを判断する好適なステップは、さらに図９に含まれる。例えば、少なくともバージョン１．１のバージョン情報を有するディスク（たとえば、ＢＤ−ＲＯＭ）が光記録／再生装置にローディングされたとすると、図１０に示される再生方法が実行される。さもなければ、バージョン１．０以下のバージョン情報を有するディスク（たとえば、ＢＤ−ＲＯＭ）が光記録／再生装置にローディングされたとすると、上述の再生方法は実行されず、光記録／再生装置はディスクに記録されたオリジナルデータのみを再生する。
【０１１４】
図１０は、本発明による、プレーヤによってアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを用いて、記録媒体のデータを再生する方法を示すフロー図である。
【０１１５】
図１０は、制御部１２がアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成することに特徴がある。したがって、制御部１２は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）によって転送されるインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを、記録媒体に含まれるインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと統合することによって形成されたアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成することによって、形成されたファイルが仮想パッケージ内に含まれるように制御する。
【０１１６】
しかし、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）がインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送しない場合、制御部１２は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされた追加データと、記録媒体に記録されたオリジナルデータを同時に再生できるアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成し、形成されたファイルが仮想パッケージに含まれるように制御する。この詳細な説明を、図１０を参照して以下で説明する。
【０１１７】
図１０を参照すると、ディスクが光記録／再生装置にローディングされると、光記録／再生装置は、ディスク識別情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を認識する。そして、光記録／再生装置のローカルストレージは、ステップＳ１００において、ロードされたディスクと同じディスクＩＤ（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を有するバインディングユニットを備えた追加のデータを含むか否かを判断する。
【０１１８】
ステップＳ１００において、バインディングユニットがローカルストレージに含まれる場合、ステップＳ３００において、バインディングユニットをディスクパッケージと結合（またはバインディング）するバインディング動作を実行するか否かを判断する。仮想パッケージは、ステップＳ５００において、バインディング動作によって形成され、ディスクに格納されたオリジナルデータおよび／またはローカルストレージに格納された追加データは、形成された仮想パッケージを用いて再生される。
【０１１９】
バインディング動作によって形成された仮想パッケージは、アップデートされたインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」およびオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」を含む。
【０１２０】
ステップＳ１００において、ローカルストレージにバインディングユニットがない場合、ステップＳ２００において、オリジナルデータは、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。さもなければ、バインディング動作の実行がＳ３００において望まれない場合、オリジナルデータは、ステップＳ４００において、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。
【０１２１】
上述の説明から明らかのように、記録媒体、記録媒体からデータを再生する方法および装置、ならびに本発明による仮想パッケージを形成する方法は、記録媒体に記録されたオリジナルデータ、および外部ソースとして動作するコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされた追加データを効率的に再生できることによって、使用がより便利となる。
【産業上の利用可能性】
【０１２２】
本発明において様々な修正および変更が、本発明の精神又は範囲から逸脱することなくなされうることは、当業者にとって明らかである。このように、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で提供される本発明の修正および変更を網羅することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【０１２３】
【図１】本発明による記録媒体からデータを再生する方法および装置を説明する概念図である。
【図２】本発明の好適な実施形態による記録媒体として動作する光ディスクに格納されたファイル構造、およびファイル構造のデータを再生する関係を示す概念図である。
【図３】本発明による光ディスクに記録されたデータ記録構造を示す構造図である。
【図４】本発明の他の好適な実施形態による記録媒体として動作する光ディスクに記録されたファイル構造を示す概念図である。
【図５Ａ】本発明による記録媒体からデータを再生する装置を示すブロック図である。
【図５Ｂ】本発明による異なる属性を有するタイトルが記録されたディスクのデータを再生するプレイバックシステムを示すブロック図である。
【図６】本発明による光記録／再生装置に含まれる全体構成の中から、ローカルストレージを用いてデータを再生する装置を示すブロック図である。
【図７】本発明による記録媒体に記録されたデータとローカルストレージに記録されたデータとを同時に再生できる仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【図８】本発明による仮想ファイル構造に基づく仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【図９】本発明によるコンテンツプロバイダ（ＣＰ）によってアップデートされたインデックスファイルとオブジェクトファイルを用いて、記録媒体のデータを再生する方法を示すフロー図である。
【図１０】本発明によるプレーヤによってアップデートされたインデックスファイルとオブジェクトファイルを用いて記録媒体のデータを再生する方法を示すフロー図である。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、記録媒体に関し、特に、記録媒体に記録された異なる属性を有するデータを効率的に再生するためのファイル構造に関し、記録媒体に記録されたデータとコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードしたデータを再生する再生方法および装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
一般に、そこに大容量のデータを記録できる記録媒体として動作する光ディスクが広く使用されている。特に、高画質のビデオデータおよび高音質のオーディオデータを長時間記録／格納できる高密度記録媒体が最近では開発されていて、例えば、ブルーレイディスク（ＢＤ）である。
【０００３】
次世代記録媒体技術に基づくＢＤは、既存のＤＶＤよりはるかに多くのデータを格納できる次世代光記録ソリューションと見なされている。近年、多くの研究者は、他のデジタル機器に関連する国際標準技術使用に集中的な研究をおこなっている。
【０００４】
上述の状況に関連して、ＢＤ国際標準に基づく光記録／再生装置も近年開発されているが、ＢＤ国際標準は、いまだ完成していないので、光記録／再生装置の開発への多くの制約および傷害が残っている。
【０００５】
特に、上述の光記録／再生装置は、ＢＤのデータを記録／再生する基本的な機能だけでなく、光記録／再生装置が周辺の関連デジタル機器と対話することを可能とする追加機能も考慮しなければならない。言い換えると、光記録／再生装置は、外部入力信号を受け取らなければならず、受け取った信号をディスプレイしなければならず、外部入力信号とＢＤを用いて所望のデータを再生しなければならない。
【０００６】
しかし、外部入力信号とＢＤのデータを同時に再生するための記録媒体からデータを再生する装置は、いまだ確立されていないので、光記録／再生装置を開発するのに多くの制限および問題が生じている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
したがって、本発明は、関連技術の問題点の制限および不利点のために、１以上の問題を同時に防ぐ、記録媒体、ならびに記録媒体からデータを再生する方法および装置に関する。
【０００８】
本発明の目的は、記録媒体内に記録された様々な属性を有するデータを管理するための管理ファイル構造を提供することにある。
【０００９】
本発明の他の目的は、記録媒体に記録されたデータ、および外部からダウンロードしたデータを同時に再生する方法および装置を提供することにある。
【００１０】
本発明のさらに他の目的は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）が、所望のデータおよび記録媒体に関連するアップデートされたファイルを同時に送信できるようにする方法を提供することにある。
【００１１】
本発明のさらに他の目的は、外部からデータをダウンロードし、ダウンロードしたデータをローカルストレージに格納し、記録媒体に記録されたデータとローカルストレージに格納されたデータとを同時に再生するための仮想パッケージを形成する方法を提供することにある。
【００１２】
本発明の更なる利点、目的、および特徴は、続く詳細な説明において一部は説明され、一部は、以下の検証の上で当業者にとって明らかになるか、または本発明の検証から理解されるかもしれない。本発明の目的および他の利点は、書かれた詳細な説明および特許請求の範囲、ならびに添付の図面で特に指摘される構造によって理解および取得できる。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
これらの目的および他の利点を達成するために、本発明の目的によると、ここに広く組み込まれ、説明されるように、記録媒体のデータを再生する方法は、ａ）コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から、記録媒体に関連するアップデートされたデータを受け取り、受け取ったデータをローカルストレージに格納するステップと、ｂ）ローカルストレージから、記録媒体に関連するバインディングユニットを認識するステップと、ｃ）バインディングユニットを記録媒体のデータとバインディングし、仮想パッケージを形成するステップと、ｄ）形成された仮想パッケージを用いて、記録媒体に記録されたデータおよび／またはローカルストレージに記録されたデータを再生するステップとを備える。
【００１４】
本発明の別の態様において、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）がデータを送信するときの、データ送信方法が提供され、この方法は、ａ）記録媒体のタイプ情報を認識するステップと、ｂ）記録媒体に記録されたオリジナルデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取られる追加データを同時に再生できる、インデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送するステップとを備える。
【００１５】
本発明のさらに別の態様において、記録媒体のデータを再生する装置が提供され、これは、記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、オリジナルデータに関連する追加データを格納するためのローカルストレージと、オリジナルデータおよび／または追加データを再生するために仮想ファイルシステムを形成し、仮想ファイルシステムを用いてオリジナルデータに関連する追加データを備えた仮想パッケージを形成する制御部とを備え、ローカルストレージにダウンロードされた追加データは、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含む。
【００１６】
本発明のさらに別の態様において、記録媒体のデータを再生する方法が提供され、これは、ａ）ローディングされた記録媒体に関連するバインディングユニットをローカルストレージから読み出すステップと、ｂ）バインディングユニットを、記録媒体に含まれるファイル構造（つまり、ディスクパッケージ）にバインディングし、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含む仮想パッケージを形成するステップと、ｃ）形成された仮想パッケージを用いて記録媒体に記録されたデータおよび／またはローカルストレージに記録されたデータを再生するステップとを備える。
【００１７】
本発明のさらに別の態様において、ローカルストレージを用いて記録媒体のデータを再生する装置が提供され、これは、記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、オリジナルデータに関連する追加データを格納するローカルストレージと、オリジナルデータおよび／または追加データを再生するための仮想ファイルシステムを形成し、仮想ファイルシステムを用いてオリジナルデータおよび追加データを同時に再生する制御部とを備え、制御部は、記録媒体に記録されたデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを同時に再生するために、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成し、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを仮想パッケージ内に含む。
【００１８】
本発明のさらに別の態様において、記録媒体が提供され、これは、異なる属性を有する第１のタイトルと第２のタイトルが記録されるタイトル記録領域と、第１のタイトルを再生するための第１の管理ファイル、および第２のタイトルを再生するための第２の管理ファイルが記録される管理領域とを備え、管理領域は、第１のタイトルおよび第２のタイトルを再生するためのそれぞれのインデックスファイルを格納し、第１のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第１のオブジェクトファイル、および第２のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第２のオブジェクトファイルを分けて記録する。
【００１９】
本発明の以上の一般的な説明および以下の詳細な説明との両方は、例示的および説明的であり、特許請求の範囲としての本発明の更なる説明を提供することを意図することを理解されたい。
【００２０】
本発明のさらなる理解を提供するために含められ、この出願の一部に組み込まれ、この出願の一部に構成する添付の図面は、本発明の本質を説明するために供給される詳細な説明と共に、本発明の実施形態を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２１】
本発明の好適な実施形態に、詳細に参照がなされ、この例は添付の図面に示される。可能な限り同じ参照番号は、図面を通して同じまたは似たような部分を参照するのに用いられるものとする。
【００２２】
記録媒体からデータを再生する方法および装置を、以降、附属の図面を参照して説明する。
【００２３】
本発明の説明に先立って、本発明で開示されるほとんどの用語は、当業者によく知られている一般的な用語に対応するが、特定の場合では、出願人が必要に応じて選択した用語もあり、以降、本発明の続く説明で開示されることに留意されたい。したがって、出願人によって定義された用語は、本発明におけるそれらの意味を元に理解されるのが望ましい。
【００２４】
本発明で使用される記録媒体は、多様な記録スキームによる全ての記録可能な媒体を示し、例えば、光ディスクおよび磁気テープなどである。本発明の説明とよりよい理解の便宜上、ＢＤなどの光ディスクは、以降、本発明の上記の記録媒体として例示的に用いられる。本発明の技術思想は、本発明の範囲と精神から逸脱することなく、他の記録媒体にも適用できることに留意されたい。
【００２５】
本発明の「ローカルストレージ」という用語は、光記録／再生装置に含まれる格納ユニットを示す。より詳しくは、「ローカルストレージ」という用語は、ユーザから必要な情報またはデータを受け取り、受け取った情報またはデータを格納することを可能にするコンポーネントを示す。たとえば、一般的なローカルストレージには「ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）」があるが、本発明の「ローカルストレージ」という用語は、ＨＤＤに限られず、必要に応じて他の例にも適用可能であることに留意すべきである。
【００２６】
特に、「ローカルストレージ」という用語は、ＢＤなどの記録媒体と関連してデータを格納するストレージユニットを示す。記録媒体と関連したデータは、一般に外部デバイスからダウンロードされる。
【００２７】
上記の説明と関連して、ローカルストレージは、記録媒体から一部の許可されたデータを直接読み出し、記録媒体の記録／再生動作と関連したシステムデータ（例えば、メタデータ）を生成でき、システムデータはローカルストレージ内に格納されることになりうることは、当業者にとって明らかである。
【００２８】
「バインディングユニット」という用語は、ローカルストレージ内に格納されたファイルのセットを示す。特に、バインディングユニットは、特定の記録媒体と関連した情報のセット（例えば、情報セット）示す。この場合、情報集合は、記録媒体に含まれるデータに結合または追加されて、記録媒体のデータとローカルストレージのデータを同時に再生できるようになる。バインディングユニットの詳細な説明は、以降で説明される。
【００２９】
説明の便宜上、記録媒体に記録されたデータを「オリジナルデータ」と呼び、ローカルストレージに格納された複数のデータユニットの中から記録媒体と関連したデータを「追加データ」と呼ぶ。
【００３０】
「タイトル」という用語は、ユーザとのインターフェースをなす再生単位を示し、それぞれのタイトルは、特定のオブジェクトとリンクされ、オブジェクト内に格納されたコマンドまたはプログラムによって、ディスクに記録された対応するタイトルに関連するストリームを再生する。
【００３１】
上述の説明に関連して、ディスクに記録されたタイトルと、タイトルを再生するためのディスクパッケージを、図２を参照して説明する。
【００３２】
特に、説明の便宜および本発明のよりよい理解のために、ＭＰＥＧ２圧縮方式による動映像および対話情報が記録される第１のタイトルを、ＨＤＭＶタイトルと呼び、Ｊａｖａプログラムによる動映像および対話情報が記録される第２のタイトルを、Ｊａｖａタイトルと呼ぶ。
【００３３】
「オブジェクト」という用語は、ディスクを再生するためのコマンドまたはプログラムを含む再生管理情報を示す。言い換えると、ディスク内に存在する様々なオブジェクトは特定タイトルとリンクされるか、または、他のオブジェクトと接続されている。したがって、上述のオブジェクトは、ディスクの製造者または製作者の意図によってあらかじめ設計され、ディスクに記録され、ディスクのデータを再生するためのシナリオの番号を増加させる。言い換えると、本発明によるオブジェクトは、ディスクデータの再生シナリオを管理するためのコマンドまたはプログラムを含む管理単位として動作する。
【００３４】
上述の説明に関連して、上述の「ＨＤＭＶ Ｔｉｔｌｅ」を再生するためのオブジェクトを、以降で「Ｍｏｖｉｅ Ｏｂｊｅｃｔ」または「Ｍ−ＯＢＪ」と呼び、上述の「Ｊａｖａ Ｔｉｔｌｅ」を再生するためのオブジェクトを、以降で「Ｊａｖａ Ｏｂｊｅｃｔ」または「Ｊ−ＯＢＪ」と呼ぶ。
【００３５】
図１は、本発明によるデータを再生する方法および装置を示す概念図である。光記録／再生装置１０と周辺機器の統合された用法が図１に示される。
【００３６】
光記録／再生装置１０は、様々なフォーマットを有する多様な光ディスクに／から、データを記録／再生できる。必要に応じて光記録／再生装置１０は、ＢＤなどの特定の光ディスクのみに／から特定のデータを記録／再生できるか、または同時にデータを記録することなしに、光ディスクからのデータを再生できる。本発明では、説明の便宜上、ＢＤと周辺機器との相互関係を考慮して、ＢＤからのデータを再生することができるＢＤプレーヤ、またはＢＤのデータを記録できるＣＤレコーダを例として使用することに留意されたい。上記の説明に関連して、光記録／再生装置１０は、コンピュータなどの特定のデバイスに組み込まれたドライブにも適用可能であることは、当業者にとってよく知られている。
【００３７】
光記録／再生装置１０は、光ディスク３０に／からデータを記録または再生し、外部入力信号を受信し、受信した信号の信号処理を実行し、信号処理した結果を外部ディスプレイ２０に送信することで、ユーザはディスクプレイ２０上で、信号処理結果を見ることができるようになる。この場合、受信可能な外部の信号に制限はない。例えば、代表的な外部入力信号は、ＤＴＶ（Ｄｉｇｉｔａｌ ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ ｂｏａｄｃａｓｔｉｎｇ ＴＶ）-関連信号およびインターネット関連信号などになるよう決定される。特に、インターネットは、ユーザが用意にアクセスを行なえる通信ネットワークを示すので、ユーザは、光記録／再生装置１０を用いて特定のインターネットデータをダウンロードでき、ダウンロードされたデータを使うことができる。
【００３８】
上述の説明に関連して、外部ソースとして使用されるコンテンツデータを提供する者は、一般にコンデンツプロバイダ（ＣＰ）と呼ばれる。
【００３９】
元のデータが、光記録／再生装置１０に位置づけられた光ディスク３０に記録され、元のデータに関連する追加データが他のストレージ箇所（たとえば、インターネット）に存在する場合、本発明は、元のデータと追加データを同時に再生することが狙いである。
【００４０】
図１は、光ディスクの中からＢＤ−ＲＯＭに記録されたタイトルが、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルと混ぜられている特定のモードを示し、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルと混ぜられたタイトルが記録される。この特定のモードを「フルもモード」と呼ぶ。本発明は、フルモードに基づいてＢＤ−ＲＯＭからデータを再生するために、ディスクで規格化されたファイル構造を提供し、ＢＤ−ＲＯＭからのデータを再生する方法および装置を提供する。
【００４１】
例えば、多重ＡＶストリームが光ディスクに記録された元のデータとして記録されるとすると、インターネットで使用される追加データは、元のデータのオーディオストリーム（例えば、韓国語）とは異なるオーディオストリームである。この場合、あるユーザは、インターネットから追加データとして動作する特定のオーディオストリーム（例えば、英語）をダウンロードすることができ、元のデータとして動作するＡＶストリームと共にダウンロードしたオーディオストリームを再生することを望むか、または、追加データのみを再生されることを望むかもしれない。ユーザの上記の望みを実装するために、元のデータと追加データの相互関係が確立されなければならず、ユーザ要求によって上記のデータを管理／再生する体系化された方法が必要とされる。
【００４２】
説明の便宜上、ディスク内に記録された信号を元のデータと呼び、ディスク外部に存在する他の信号を追加データと呼ぶが、それらのデータ取得方法によって分類される元のデータおよび追加データは、特定データのみに限られないことに留意すべきである。
【００４３】
一般に、追加データは、オーディオデータ、プレゼンテーショングラフィック（ＰＧ：Ｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎ Ｇｒａｐｈｉｃ）データ、対話グラフィック（ＩＧ：Ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｅ Ｇｒａｐｈｉｃ）データ、テキストサブタイトル（Ｔｅｘｔ ｓｕｂｔｉｔｌｅ）データなどであるが、追加データは上記のデータ及びビデオデータを含む多重ＡＶストリームも示してもよい。言い換えると、光ディスク外部に同時に存在する元のデータと関連付けられたデータは、追加データとして動作するかもしれない。
【００４４】
上述したユーザの要求を満たすために、既定のファイル構造は、元のデータと追加データとの間で確立されなければならない。したがって、ＢＤ用のファイル構造とデータ記録構造は、以降、図２ないし図４を参照して説明する。
【００４５】
図２は、本発明の好適な実施形態による、記録媒体として動作する光ディスクに記録されたファイル構造、およびファイル構造野データを再生する関係を示す概念図である。
【００４６】
例えば、本発明によるファイル構造は、１つのルートディレクトリの下、１以上のディレクトリ（例えば、ＢＤＪディレクトリとＢＤＭＶディレクトリ）を含むことができる。ＢＤディレクトリ（ＢＤＭＶ）は、ユーザとの対話性（ｉｎｔｅｒａｃｔｉｖｉｔｙ）を保障可能な一般ファイル（たとえば、上位ファイル）として動作するインデックスファイル「ｉｎｄｅｘ」だけでなく、上述のオブジェクトファイルを含む。ファイル構造は、実際ディスクに記録されたデータの情報と、データを再生する方法に関連する他の情報を格納する多様なディレクトリを含み、これは例えば、プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）、クリップ情報ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）、ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）、補助ディレクトリ（ＡＵＸＤＡＴＡ）、およびバックアップディレクトリ（ＢＡＣＫＵＰ）である。これらのディレクトリおよび各ディレクトリ内に含まれるファイルについて詳細に説明すると、下記の通りである。
【００４７】
補助ディレクトリ（ＡＵＸＤＡＴＡ）は、ディスクのデータを再生するための追加データファイルを含む。例えば、ＡＵＸＤＡＴＡディレクトリが、対話のグラフィック機能が実行されるときに、サウンドデータをユーザに提供するための「Ｓｏｕｎｄ．ｂｄｍｖ」ファイルと、ディスクのデータが再生されるときに、フォント情報をユーザに提供する「１１１１１．ｏｔｆ」ファイルとを含む。
【００４８】
ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）は、特定フォーマットによってディスクに記録された複数のＡＶストリームファイルを含む。一般に、それぞれのストリームは、ＭＰＥＧ−２ベースの転送パケットを使用して記録され、ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）は、ストリームファイル（０１０００．ｍ２ｔｓ、０２０００．ｍ２ｔｓ）の拡張名に「＊．ｍ２ｔｓ」を使用する。
【００４９】
特に、上述のストリームの中から、ビデオ／オーディオ／グラフィック情報が多重化されている場合、多重化された情報はＡＶストリームとよばれ、単一のタイトルは、少なくとも一つのＡＶストリームファイルを構成する。
【００５０】
クリップ情報（Ｃｌｉｐ−ｉｎｆｏ）ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）は、一対一で上述のストリームファイルに接続される複数のクリップ情報ファイル（０１０００．ｃｌｐｉ、０２０００．ｃｌｐｉ）で構成される。特に、クリップ情報ファイル（*．ｃｌｐｉ）は、そこにストリームファイル（＊．ｍ２ｔｓ）の属性情報およびタイミング情報を記録する。ストリームファイル（＊．ｍ２ｔｓ）に一対一で接続されるクリップ情報ファイル（「*．ｃｌｐｉ」）を一般に「クリップ」と名付ける。言い換えると、単一のクリップは、ストリームファイル（＊．ｍ２ｔｓ）とクリップ情報ファイル（*．ｃｌｐｉ）とを構成するデータを示す。
【００５１】
本発明によると、ディスクに記録されたクリップを、オリジナルクリップと呼び、ローカルストレージにダウンロード／格納されたクリップを付加クリップと呼ぶ。
【００５２】
プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）は、複数のプレイリストファイル（＊．ｍｐｌｓ）を含む。それぞれのプレイリストファイル（＊．ｍｐｌｓ）は、１以上のプレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）と１以上のサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）とを含む。各プレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）およびサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）は、特定クリップが再生される間の再生間を設計するよう適用される。プレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）およびサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）は、再生されることになる特定クリップ（ｃｌｉｐ）に関連する情報を含み、つまり、再生開始時間（ＩＮ−Ｔｉｍｅ）に関連する情報、および特定のクリップの再生終了時間（ＯＵＴ−Ｔｉｍｅ）に関連する他の情報である。
【００５３】
上述の説明と関連して、プレイリストファイル内の１以上のプレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）を用いてデータを再生する処理は、メインパスと呼ばれ、個々のサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）を用いてデータを再生する処理をサブパスと呼ぶ。プレイリストファイルは１つのメインパスを含まなければならない。プレイリストファイルは、必要に応じてサブプレイアイテム（ＳｕｂＰｌａｙＩｔｅｍ）の存在または非存在によって少なくとも１つのサブパスを含むことができる。
【００５４】
結果として、プレイリストファイルは、１以上のプレイアイテム（ＰｌａｙＩｔｅｍ）の組み合わせによって所望のクリップを再生するために、全体再生／管理ファイル構造内の基本的再生／管理ファイル単位で動作する。
【００５５】
バックアップディレクトリ（ＢＡＣＫＵＰ）は、複数の複製されたファイル、つまり、ディスク再生と関連した情報を格納するインデックスファイル「ｉｎｄｅｘ」の複製ファイル（「コピーされたファイル」とも呼ぶ）、オブジェクトファイル「ＭｏｖｉｅＯｂｊｅｔ」の複製ファイル、プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）に含まれる全てのプレイリストファイル（＊．ｍｐｌｓ）、およびクリップ情報ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）に含まれるすべてのクリップ情報ファイル（＊．ｃｌｐｉ）の複製ファイルを格納する。上述のファイル（「ｉｎｄｅｘ」、「ＭｏｖｉｅＯｂｊｅｔ」、「＊．ｍｐｌｓ」および「＊．ｃｌｐｉ」）が破損した場合、ディスク再生処理は致命的にダメージを受けるので、バックアップディレクトリ（ｂａｃｋｕｐ）は、上述のファイルの複製ファイルをバックアップファイルとして予め格納するように設計される。
【００５６】
ＢＤＪディレクトリは、ユーザとの対話性を保障できる一般的なファイル情報（つまり、上位ファイル情報）として、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」とを含む。この場合、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」は、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルによって、それぞれインデクシングできる。ＢＤＪディレクトリは、Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）を含む。Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）は、そこに複数のＪａｖａプログラムファイル（例えば、ＰＰＰＰＰ．ｊａｒまたはＱＱＱＱＱ．ｊａｒ）を記録する。各種のアプリケーションが個々のＪａｖａプログラムファイルにプログラミングされ、それぞれのプログラミングされたアプリケーションを、「ｘｌｅｔ」とも呼ぶ。Ｊａｖａプログラムファイルは、専用再生手段によって実行され、この詳細な説明は、以降で図５Ｂを参照して説明する。
【００５７】
上述の説明に関連して、図２は、上述のファイル構造を用いて特定のタイトルを再生するための関係を示す。特に、インデックスファイルのインデックステーブルに適用される特定のタイトルに関連するユーザからのタイトル再生コマンドを受け取った上で、特定のタイトルを再生する関係を図２に示す。
【００５８】
インデックスファイル（Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ）は、対応するディスクがローディングされるときの、最初の再生画面に関連する情報を示す最初のプレイバック情報「Ｆｉｒｓｔ Ｐｌａｙｂａｃk」と、メニュー画面を提供するトップメニュー情報「Ｔｏｐ Ｍｅｎｕ」と、少なくとも一つのタイトル情報「Ｔｉｔｌｅ ＃１〜Ｔｉｔｌｅ ＃４）」とを含む。上述の説明と関連して、上述のタイトル「Ｔｉｔｌｅ ＃１〜Ｔｉｔｌｅ ＃４」は、ＨＤＭＶタイトルまたはＪａｖａタイトルのいずれかであってよい。
【００５９】
以降、ユーザが特定のタイトル（例えば、Ｔｉｔｌｅ ＃１）を再生するコマンドを選択する場合、ファイル構造のオブジェクトファイルのタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）にリンクされた特定のオブジェクトコマンドまたはプログラムが実行される。結果として、特定のプレイリストが、オブジェクトファイルのタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）にリンクされた特定のオブジェクトコマンドまたはプログラムによって実行され、プレイリストに含まれるプレイアイテムによって、特定クリップ「＊．ｃｌｐｉ」および「＊．ｍ２ｔｓ」を再生する。
【００６０】
上述の説明に関連して、選択されたタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）がＨＤＭＶタイトルであると決定された場合、これは一つのオブジェクトファイルに含まれる特定のオブジェクト「Ｍ−ＯＢＪ」によって再生され、選択されたタイトル（Ｔｉｔｌｅ ＃１）がＪａｖａタイトルであると決定された場合、特定のオブジェクト「Ｊ−ＯＢＪ」によって再生される。
【００６１】
上述の説明に関連して、上述のインデックスファイルは、「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」の形式で構成されるので、ＨＤＭＶタイトルとＪａｖａタイトルの両方がインデクシングできる。さもなければ、上述のインデックスファイルは、ＨＤＭＶタイトルのみを再生可能な光記録／再生装置のために、ＨＤＭＶタイトルのみをインデクシングするための特定ファイルを含むので、これは２つのインデックスファイルの形式で構成されてもよい。
【００６２】
図３は、本発明による光ディスクに記録されたデータ記録構造を示す構造図である。
【００６３】
より詳しくは、図３は、図２のファイル構造に関連する記録情報のための例示的ディスク構造を示す。図３に示されるように、ディスク内周領域の観点から、上述のディスク構造は順に、全体ファイルを管理するためのシステム情報として供給されるファイルシステム情報領域と、記録されたストリーム（＊．ｍ２ｔｓ）を再生するためのプレイリストファイルおよびクリップ情報ファイルを記録するためのデータベース領域と、オーディオデータ、ビデオデータ、およびグラフィックデータなどで構成される複数のストリームを記録するストリーム領域とを含む。特に、ディスクのストリーム領域に記録されるデータは、前述したように、異なる属性を有するデータであると決定されるかもしれないことに留意されたい。
【００６４】
上述の説明と関連して、ＨＤＭＶタイトルおよびＪａｖａタイトルを記録するための領域をタイトル記録領域とよび、上述のストリーム領域に対応する。タイトル再生のためのファイル情報を記録するためのあらかじめ定められた領域を再生／管理領域とよび、ファイルシステム情報領域およびデータベース領域に対応する。図３に示される各領域が例として提供され、本発明が図３に示されるように上述の領域の配列構造に限定されることはないことに留意されたい。
【００６５】
図４は、本発明の他の好適な実施形態による記録媒体として動作する光ディスクに記録されるファイル構造示す概念図である。図４からわかるように、一つのルートディレクトリの下に、少なくとも一つのディレクトリが位置づけられ、たとえば、ＢＤＪディレクトリとＢＤＭＶディレクトリである。図２で前述したように、ＢＤＭＶディレクトリは、ユーザとの対話性を保障できる一般ファイル（つまり上位ファイル）情報として動作する、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」だけでなく、オブジェクトファイル「ＭｏｖｉｅＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｍｖ」を含む。この場合、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」は、ＨＤＭＶタイトルのみをインデクシングできる。ＢＤＭＶディレクトリは、ディスクに記録された実際のデータの情報と、データを再生する方法に関連する他の情報を格納する各種のディレクトリを含み、たとえば、プレイリストディレクトリ（ＰＬＡＹＬＩＳＴ）、クリップ情報ディレクトリ（ＣＬＩＰＩＮＦ）、ストリームディレクトリ（ＳＴＲＥＡＭ）、補助ディレクトリ（ＡＵＸＤＡＴＡ）、およびバックアップディレクトリ（ＢＡＣＫＵＰ）がある。
【００６６】
ＢＤＪディレクトリは、ユーザとの対話性を保障できる一般ファイル（つまり上位ファイル）として動作するインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」だけでなく、オブジェクトディレクトリ（ＢＤＪＯ）を含む。この場合、インデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」は、ＨＤＭＶタイトルおよびＪＡＶＡタイトルの両方をインデクシングできる。ＢＤＪＯディレクトリは、様々なオブジェクトファイル（例えば、ＣＣＣＣＣ．ｂｄｊoまたはＤＤＤＤＤ．ｂｄｊo）を含む。図２に示されるファイル構造と異なり、図４に示されるファイル構造は、複数のＪａｖａオブジェクトファイルで構成されたオブジェクトディレクトリ（ＢＤＪＯ）を含む。
ＢＤＪディレクトリは、Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）を含む。Ｊａｖａディレクトリ（ＪＡＶＡ）は、そこに複数のＪａｖａプログラムファイル（例えば、ＰＰＰＰＰ．ｊａｒまたはＱＱＱＱＱ．ｊａｒ）を記録する。
【００６７】
図５Ａおよび図５Ｂは、本発明による光記録／再生装置を示すブロック図である。特に図５Ａは、本発明による光記録／再生装置１０を示すブロック図であり、図５Ｂは、本発明に酔って記録された異なる属性を有するタイトルのディ数のデータを再生するためのプレイバックシステム１７（プレーヤモデルともよばれる）を示すブロック図である。
【００６８】
本発明による光記録／再生装置１０について、以降で図５Ａを参照して説明する。
【００６９】
図５Ａを参照すると、光記録／再生装置１０は、ピックアップ部１１、サーボユニット１４、信号処理部１３、ローカルストレージ１５、およびマイクロコンピュータ１６を含む。 ピックアップ部１１は、光ディスクのタイトル記録領域に記録されたデータを読み出し、再生管理領域に記録されたファイル情報を含む管理情報を読み出す。サーボユニット１４は、ピックアップ部１１の動作を制御する。信号処理部１３は、ピックアップ部１１から再生信号を受け取り、受け取った再生信号を所望の信号値に復元するか、または記録される信号を光ディスクに記録される信号に変調することによって、復元されたまたは変調された結果を転送する。メモリ１５は、ディスクのデータを再生するのに必要な情報を格納する。マイクロコンピュータ１６は、光記録／再生装置１０に含まれる上述の構成要素の全体動作を制御する。上述の動作に関連して、上述の構成要素１１、１４、１３、１５、１６の組合せは、記録／再生部２０とも呼ばれる。記録／再生部２０は、単一の製品の形式で製造可能である。
【００７０】
制御部１２は、ユーザからコマンドを受け取った上で、光ディスクの外部から追加データをダウンロードし、ダウンロードされた追加データをローカルストレージ１５に格納し、光ディスクに含まれるオリジナルデータとローカルストレージ１５に含まれる追加データ追加データとを再生するための仮想ファイルシステムを形成する。制御部１２は、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて、オリジナルデータおよび関連する追加データを含む仮想パッケージを形成し、ユーザからの要求を受け取った上で、仮想パッケージを用いて、オリジナルデータおよび／または追加データを再生する。上述の説明に関連して上述のＶＦＳおよび上述の仮想パッケージを、図７以降の図面を参照して、後に説明する。
【００７１】
プレイバックシステム１７は、制御部１２からの制御信号を受け取った上で、出力データを最終的にデコードし、デコードした結果をユーザに転送する。プレイバックシステム１７は、ＡＶ信号をデコーディングするためのデコーダ１７ａと、オブジェクトに含まれるコマンドあるいはプログラム、および上述の特定のタイトルの再生に関連して制御部１２から受け取られるユーザコマンドを解析し、解析された結果に基づいて、データを再生するプレーヤモデル１７ｂとを含む。しかし、いくつかの好適な実施形態においてはプレーヤモデル１７ｂがデコーダ１７ａを含み、プレイバックシステム１７がプレーヤモデルに対応するかもしれないことに留意すべきである。
【００７２】
エンコーダ１８は、制御部１２からの制御信号を受け取った上で、入力信号を特定フォーマットの信号（例えばＭＰＥＧ２転送ストリームストリーム）に変換し、変換された結果を信号処理部１３に転送することによって、光ディスクに所望の信号を記録できる。
【００７３】
図５Ｂは、本発明によるプレーヤモデルの詳細なブロック図である。プレーヤモデルは、「モジュールマネジャ１７１」、「ムービーモジュール１７２」、「ＢＤＪモジュール１７３」、および「プレイバック制御エンジン１７４」、および「プレゼンテーションエンジン１７５」を含む。
【００７４】
ＨＤＭＶタイトルを再生可能な追加の再生処理モジュールとして動作するムービーモジュール１７２と、Ｊａｖａタイトルを再生可能な追加の再生処理モジュールとして動作するＢＤＪモジュール１７３とは、互いに独立して構築される。ムービーモジュール１７２は、上述のオブジェクト「Ｍ−ＯＢＪ」に含まれるコマンドまたはプログラムを受け取り、ＢＤＪモジュール１７３は、上述したオブジェクト「Ｊ−ＯＢＪ」に含まれるコマンドまたはプログラムを受け取ることによって、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３は、受け取ったコマンドまたはプログラムを処理する。
【００７５】
ムービーモジュール１７２は、コマンドプロセッサ１７２ａを含み、ＢＤＪモジュール１７３は、アプリケーションマネジャ１７３ａおよびＪａｖａ ＶＭ１７３ｂを含むことによって、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３は、上述のコマンドまたはプログラムを受け取り／処理することができるようになる。
【００７６】
プレイバックシステム１７は、モジュールマネジャ１７１、プレイバック制御エンジン１７４、およびプレゼンテーションエンジン１７５を含む。モジュールマネジャ１７１は、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３にユーザコマンドを転送し、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３の動作を制御する。プレイバック制御エンジン１７４は、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３から再生コマンドを受け取った上で、ディスクに記録されたプレイリストファイルコンテンツデータを解析し、解析された結果に基づいて再生機能を実行する。特に、プレイリストファイルコンテンツデータは、静的シナリオを構築する。
【００７７】
プレゼンテーションエンジン１７５は、プレイバック制御エンジン１７４によって管理された特定ストリームをディスプレイする。特に、プレイバック制御エンジン１７４は、全ての再生動作を管理するためのプレイバック制御機能、プレーヤの再生環境または再生状態を示すためのプレーヤ状態レジスタ（ＰＳＲ）、および汎用レジスタ（ＧＰＲ）情報を格納するためのプレーヤレジスタ１７４ｂを含む。プレイバック制御機能１７４ａは、必要に応じて、プレイバック制御エンジン１７４を示すこともできる。
【００７８】
プレゼンテーションエンジン１７５は、ディスプレイを用いてあらかじめ定められたプレゼンテーションを実行するので、ユーザに再生がプレイバック制御エンジン１７４によって管理される特定のストリームを提供する。
【００７９】
図６Ｂに示されるプレーヤモデル１７ｂに含まれる、モジュールマネジャ１７１、ムービーモジュール１７２、ＢＤＪモジュール１７３、およびプレイバック制御エンジン１７４は、ソフトウェアによって処理できる。上述のコンポーネント１７１、１７２、１７３、および１７４は、ハードウェアの代わりにソフトウェアによって処理されるのが好ましい。すプレゼンテーションエンジン１７５、デコーダ１７ａ、およびグラフィックプレーン１７ｃ，１７ｄは、一般的にハードウェアベースである。ソフトウェアによって処理される構成要素（例えば、１７１，１７２，１７３，１７４）は１つの他ユニットに統合されることによって、統合されたユニットを制御部１２にインストールしてもよい。したがって、本発明の上述のコンポーネントは、それらの意味を元に理解され、ハードウェアまたはソフトウェアなどのそれらの実装方法に限定されないことに留意すべきである。
【００８０】
上述の説明に関連して、プレーヤモデル１７ｂの特徴は、次の通りである。第１に、上述したように、ＨＤＭＶタイトルのためのムービーモジュール１７２と、ＪａｖａタイトルのためのＢＤＪモジュール１７３とは独立的に構成され、２つのモジュール１７２，１７３は同時に実行できない。さらに詳しくは、ＨＤＭＶタイトルが再生されているとき、Ｊａｖａタイトルは再生できなく、Ｊａｖａタイトルが再生されているとき、ＨＤＭＶタイトルは再生できない。
【００８１】
第２に、ＨＤＭＶタイトルおよびＪａｖａタイトルは、それぞれ異なるスキームに基づいてユーザコマンドを受け取る。ＨＤＭＶタイトルおよびＪａｖａタイトルは、それぞれのユーザコマンドを実行するために異なる方法を用いる。ユーザコマンドを受け取って、ムービーモジュール１７２およびＢＤＪモジュール１７３のいずれかに、受け取ったユーザコマンドを転送することができるあらかじめ定められたユニットが必要である。この場合、上述の動作は、モジュールマネジャ１７１に含まれるユーザーイベントマネジャ１７１ａによって実行される。たとえば、受け取ったコマンドが、ユーザ動作（ＵＯ）によって入力されたユーザコマンドであると判断される場合、ユーザーイベントマネジャ１７１ａは、ユーザコマンドをムービーモジュール１７２に含まれるＵＯ制御部１７２ｂに転送する。さもなければ、受け取ったコマンドがキーイベントによって入力されたユーザコマンドであると判断される場合、ユーザーイベントマネジャ１７１ａは、受け取ったユーザコマンドをＢＤＪモジュール１７３に含まれるＪａｖａ ＶＭ１７３ｂに転送する。
【００８２】
第３に、モジュール１７２および１７３のうちの１つは、上述のプレイバック制御エンジン１７４を管理する。さらに詳しくは、ＨＤＭＶタイトルを再生するとき、モジュール１７２は、プレイバック制御エンジン１７４のマスターとして動作する。Ｊａｖａタイトルを再生するとき、ＢＤＪモジュール１７３は、プレイバック制御エンジン１７４のマスターとして動作する。
【００８３】
第４に、グラフィックプレーン（ｇｒａｐｈｉｃ ｐｌａｎｅ）は独立して管理される。例えば、ＨＤＭＶプレーン１７ｃは、マスターとして動作するために、プレゼンテーションエンジン１７５を制御する。Ｊａｖａプレーン１７ｄは、マスターとして動作するために、ＢＤＪモジュール１７３に含まれるＪａｖａ ＶＭ（１７３ｂ）を制御する。
【００８４】
図６は、本発明による図５Ａに示される光記録／再生装置１０に含まれる全体構成要素の中から、ローカルストレージを用いて光ディスクのデータを再生する装置を示すブロック図である。
【００８５】
ローカルストレージ１５に格納される情報を、以下で説明する。本発明によるローカルストレージ１５内は、個々のディスク識別（ＩＤ）情報のディレクトリおよびファイルを含むファイル情報（Ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃ｎについてのディレクトリファイルツリー情報）と、外部からダウンロードした複数の付加クリップとを格納する。ローカルストレージ１５は、ディスクパッケージに関連するバインディング動作のためのバインディング情報、およびローカルストレージ１５に格納されるコンテンツデータを説明するための複数のファイル（コンテンツ識別情報ファイル）をさらに格納する。
【００８６】
特に、ローカルストレージ１５は、異なる複数のディスクに対応するために、複数のファイル情報ユニット（Ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃ｎについてのディレクトリツリー情報）を含むことができる。したがって、ローカルストレージ１５は、上述のファイル情報ユニットを管理するためのファイルシステムを追加で必要とする。特に、ファイルシステムをローカルストレージファイルシステム４１と呼び、ローカルストレージファイルシステム４１は、ローカルストレージ１５に格納されたすべてのファイルを管理するシステムを示す。
【００８７】
したがって、特定のディスクＩＤ（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）の光ディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ＝＃１）が、光記録／再生装置１０にローディングされると、光記録／再生装置１０に含まれる制御部１２は、ピックアップ部１１および信号処理部１３を用いてディスクのＩＤ情報を認識し、ローカルストレージ１５に格納されたすべてのファイル情報ユニットの中から、ローディングされたディスクＩＤ情報と等しいファイル情報を読み出し、読み出された情報とディスクパッケージをバインディングすることによって仮想パッケージを形成し、形成された仮想パッケージを用いてディスクのオリジナルデータとローカルストレージの追加データとを同時に再生する。
【００８８】
図７は、本発明による、上述の仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【００８９】
特定のディスクが光記録／再生装置１０にローディングされると、光記録／再生装置１０は、ローカルストレージ１５に含まれるファイルシステム情報４１を読み出し、同時にディスクに記録されたファイル構造を含むディスクファイルシステム情報４２を読み出す結果として、ＶＨＳを生成する。より詳しくは、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）は、ローカルストレージ１５に含まれるファイルシステムと、ローディングされたディスクの他のファイルシステムの両方を管理するように一種の仮想的に形成されたファイルシステムを示す。
【００９０】
光記録／再生装置は、上述の仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて、ディスクに記録されるオリジナルデータとローカルストレージに記録される追加データを同時に再生するために、新しい仮想パッケージを形成する。このために、光記録／再生装置１０は、ファイルシステムからディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）に関連するファイル情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃ｎについてのディレクトリファイルツリー情報）を読み出し、読み出したファイル情報を、ローディングされたディスク（ｄｉｓｃ＿ｉｄ＃１）のディスクパッケージに結合、または読み出したファイル情報をディスクパッケージに追加を実行する。
【００９１】
上述のバインディング動作によって形成された仮想パッケージは、オリジナルクリップ４２２および付加クリップ４１２を再生／管理するためのファイル構造を示す。オリジナルクリップ４２２は、ディスクに記録されたオリジナルデータで構成される。付加クリップは、ローカルストレージに記録される付加クリップで構成される。
【００９２】
図８は、本発明によるファイル構造を元に、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。図８を参照すると、特定ファイル構造（つまり、図２のディスクパッケージ）はローカルディスクに記録される。この特定ファイル構造をディスクパッケージと呼ぶ。ローカルストレージファイルシステム４１はローカルストレージに含まれる。ローカルストレージファイルシステム４１は、ローディングされたディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）に結合されたバインディングユニット、およびバインディング情報を含む。
【００９３】
上述の説明と関連して、バインディングユニットは、ディスクファイル構造（つまり、ディスクパッケージ）と基本的に類似である。特に、バインディングユニットは、ディスクのインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと同じ名前のファイル名を有するインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含むことによって、バインディングユニットのインデックスファイルおよびオブジェクトファイルは、ディスクのインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと結合できる。しかし、バインディングユニットは、ディスクパッケージと異なり、単独で再生／管理ファイルとして動作できないことに留意すべきである。バインディングユニットが単独でデータ再生を実行するように設計されていると仮定する場合、このデータ再生はローカルストレージのデータ再生と似ている。
【００９４】
バインディング情報は、バインディングユニットに関連する様々な情報を含み、例えば、バインディングユニットのファイル種類、バインディングユニットのアップデート時刻、バインディング方法などである。上述のバインディング情報を「バインディングマニフェストファイル」とも呼ぶ。
【００９５】
したがって、仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）は、上述のバインディング情報を用いて、バインディングユニットをローディングされたディスクのディスクパッケージへのバインディング動作を実行することによって、仮想パッケージを形成する。
【００９６】
例えば、仮想パッケージが形成されるとき、仮想パッケージ内に含まれるインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを、以下の第１および第２の方法によって形成できる。
【００９７】
第１の方法は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）からあらかじめアップデートされたインデックスファイルとオブジェクトファイルをダウンロードすることによって、光記録／再生装置が追加のファイルを形成する必要がなくなる。しかし、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）が、特定の記録媒体に関連する追加データを転送する場合、記録媒体に関連するバインディング動作を考慮して、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送する必要がある。
【００９８】
第２の方法は、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送せず、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを追加で形成するように、光記録／再生装置に含まれる制御部１２を制御する。形成されたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを仮想パッケージに含むことができるので、現在のネットワークトラフィックが生成されるのを効率的に防止することができる。
【００９９】
しかし、第２の方法は、コンテンツプロバイダがインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送することを可能にするにもかかわらず、転送されたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルは、ディスクデータを再生可能なアップデートされたファイルの代わりに、転送された追加データと関連するファイルとして動作する。
【０１００】
バインディングユニットをバインディング動作の間、外部ソースとして動作するコンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取られるか、またはリアルタイムに受け取られたバインディングユニットに含まれるインデックスファイル６２およびオブジェクトファイル７２は、それぞれ、記録媒体として動作する光ディスク（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）のオリジナルデータと、外部から受け取られる追加データとを結合することによって形成されるバインディングデータのインデックステーブルを示すインデックスファイル６２、およびバインディングデータを再生するためのコマンドまたはプログラムを示すオブジェクトファイル７２と等しい。
【０１０１】
例えば、図８の記録媒体（例えば、ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１）のＢＤＪディレクトリに含まれるインデックスファイル６１およびオブジェクトファイル７１は、ディスクのオリジナルデータに関連する。ローカルストレージ１５の記録媒体（たとえば、ｄｉｓｃ＿ＩＤ ＃１）のＢＤＪディレクトリに含まれるインデックスファイル６２とオブジェクトファイル７２は、最後にアップデートされたインデックステーブルを示すインデックスファイル６２と、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から転送された追加データと記録媒体のオリジナルデータの間のバインディングを考慮したオブジェクトファイル７２とに等しい。したがって、仮想パッケージ５１のＢＤＪディレクトリに含まれるインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３は、ローカルストレージ１５に含まれるインデックスファイル６２およびオブジェクトファイル７２と置き換えられる。
【０１０２】
バインディングを実行された後に形成された仮想パッケージに含まれる他のファイルは、記録媒体に含まれる全てのファイルと、バインディングユニットに含まれる全てのファイルを含む。例えば、図８は、仮想パッケージのプレイリストファイル、クリップ情報ファイル、およびストリームファイルが、バインディングユニットに含まれるファイルと共に、記録媒体に含まれるファイルを統合する例を示す。
【０１０３】
しかし、同じ機能を有する同じファイルが、記録媒体およびバインディングユニットの両方に含まれる場合、バインディングユニットに含まれるファイルは、まず仮想パッケージに含まれる。言い換えると、バインディングユニットに含まれるファイルは、記録媒体に含まれるファイルより高い優先度を有する。
【０１０４】
上述の説明に関連して、ローカルストレージファイルシステム４１は、ダウンロードした追加データを管理するファイル構造を含む。例えば、ファイル構造は、追加データを提供するためにコンテンツプロバイダ（ＣＰ）ごとの「Ｏｒｇ＿iｄ」ディレクトリと、各「Ｏｒｇ＿iｄ」ディレクトリの特定ディスクごとの「Ｄｉｓｃ＿ｉｄ」ディレクトリを含む。「Ｏｒｇ＿iｄ」ディレクトリおよび「Ｄｉｓｃ＿ｉｄ」ディレクトリは、階層構造の形式で構成される。
【０１０５】
「Ｏｒｇ＿iｄ ＃１」ディレクトリは、コンテンツを提供する特定の会社「Ａ」のディレクトリとなるよう決定され、「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１」〜「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃３」ディレクトリは、「Ａ」社から提供されるディスクのタイプによって構成され、ユーザが「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１」に関連する追加データをダウンロードするならば、ダウンロードされた追加データは、上述の「ｄｉｓｃ＿ｉｄ ＃１」ディレクトリに含まれるバインディングユニットに含まれる。
【０１０６】
前述したように、仮想パッケージは、ディスクファイル構造と同じ構造を有する。特に、仮想パッケージは、バインディング動作によってアップデートされたインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３を含む。上述のアップデートされたインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３によって、仮想パッケージ内のクリップ情報ファイル（０１０００．ｃｌｐｉ）およびストリームファイル（０１０００．ｍ２ｔｓ）と、ローカルストレージ内のクリップ情報ファイル（０２０００．ｃｌｐｉ）およびストリームファイル（０２０００．ｍ２ｔｓ）とは、選択的にまたは同時に再生される。
【０１０７】
したがって、仮想パッケージに含まれるインデックスファイル６３およびオブジェクトファイル７３は、ディスクに記録されたオリジナルデータおよびローカルストレージに記録された追加データの両方を同時に再生するための、基本的なインデックスファイルおよびオブジェクトファイルとして動作する。
【０１０８】
図９は、本発明によるコンテンツプロバイダ（ＣＰ）によってアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを用いて、記録媒体のデータを再生する方法を示す。
【０１０９】
図９を参照すると、ディスクが光記録／再生装置にローディングされると、光記録／再生装置は、ディスク識別情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を認識する。光記録／再生装置は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から追加データを受け取る。受け取った追加データは、ステップＳ１０において、アップデートされたインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」およびオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」を含む。
【０１１０】
その後、光記録／再生装置のローカルストレージは、ステップＳ２０において、ローディングされたディスクと同一のディスク識別情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を有するバインディングユニットを備えた追加データを含む。
【０１１１】
バインディングユニットが、ステップＳ２０において、ローカルストレージに含まれる場合、ステップＳ４０において、バインディングユニットをディスクパッケージに結合（またはバインディング）させるためのバインディング動作を実行するか否かを判断する。この仮想パッケージは、バインディング動作によって形成され、ディスクに格納されたオリジナルデータおよび／またはローカルストレージに格納された追加データは、ステップＳ６０において、形成された仮想パッケージを用いて再生される。
【０１１２】
ステップＳ２０において、ローカルストレージ内にバインディングユニットが存在しない場合、オリジナルデータは、ステップＳ３０において、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。さもなければ、ステップＳ３０においてバインディング動作の実行が望まれない場合、オリジナルデータは、ステップＳ５０において、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。
【０１１３】
ローディングされたディスクのタイプがローカルストレージに記録された追加データと共に同時に再生されることを可能にするためのディスクを示すかどうかを判断する好適なステップは、さらに図９に含まれる。例えば、少なくともバージョン１．１のバージョン情報を有するディスク（たとえば、ＢＤ−ＲＯＭ）が光記録／再生装置にローディングされたとすると、図１０に示される再生方法が実行される。さもなければ、バージョン１．０以下のバージョン情報を有するディスク（たとえば、ＢＤ−ＲＯＭ）が光記録／再生装置にローディングされたとすると、上述の再生方法は実行されず、光記録／再生装置はディスクに記録されたオリジナルデータのみを再生する。
【０１１４】
図１０は、本発明による、プレーヤによってアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを用いて、記録媒体のデータを再生する方法を示すフロー図である。
【０１１５】
図１０は、制御部１２がアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成することに特徴がある。したがって、制御部１２は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）によって転送されるインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを、記録媒体に含まれるインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと統合することによって形成されたアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成することによって、形成されたファイルが仮想パッケージ内に含まれるように制御する。
【０１１６】
しかし、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）がインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送しない場合、制御部１２は、コンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされた追加データと、記録媒体に記録されたオリジナルデータを同時に再生できるアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成し、形成されたファイルが仮想パッケージに含まれるように制御する。この詳細な説明を、図１０を参照して以下で説明する。
【０１１７】
図１０を参照すると、ディスクが光記録／再生装置にローディングされると、光記録／再生装置は、ディスク識別情報（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を認識する。そして、光記録／再生装置のローカルストレージは、ステップＳ１００において、ロードされたディスクと同じディスクＩＤ（ｄｉｓｃ＿ｉｄ）を有するバインディングユニットを備えた追加のデータを含むか否かを判断する。
【０１１８】
ステップＳ１００において、バインディングユニットがローカルストレージに含まれる場合、ステップＳ３００において、バインディングユニットをディスクパッケージと結合（またはバインディング）するバインディング動作を実行するか否かを判断する。仮想パッケージは、ステップＳ５００において、バインディング動作によって形成され、ディスクに格納されたオリジナルデータおよび／またはローカルストレージに格納された追加データは、形成された仮想パッケージを用いて再生される。
【０１１９】
バインディング動作によって形成された仮想パッケージは、アップデートされたインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」およびオブジェクトファイル「ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊ」を含む。
【０１２０】
ステップＳ１００において、ローカルストレージにバインディングユニットがない場合、ステップＳ２００において、オリジナルデータは、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。さもなければ、バインディング動作の実行がＳ３００において望まれない場合、オリジナルデータは、ステップＳ４００において、ディスクに記録されたディスクパッケージのみを用いて再生される。
【０１２１】
上述の説明から明らかのように、記録媒体、記録媒体からデータを再生する方法および装置、ならびに本発明による仮想パッケージを形成する方法は、記録媒体に記録されたオリジナルデータ、および外部ソースとして動作するコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされた追加データを効率的に再生できることによって、使用がより便利となる。
【産業上の利用可能性】
【０１２２】
本発明において様々な修正および変更が、本発明の精神又は範囲から逸脱することなくなされうることは、当業者にとって明らかである。このように、本発明は、添付の特許請求の範囲およびその均等物の範囲内で提供される本発明の修正および変更を網羅することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【０１２３】
【図１】本発明による記録媒体からデータを再生する方法および装置を説明する概念図である。
【図２】本発明の好適な実施形態による記録媒体として動作する光ディスクに格納されたファイル構造、およびファイル構造のデータを再生する関係を示す概念図である。
【図３】本発明による光ディスクに記録されたデータ記録構造を示す構造図である。
【図４】本発明の他の好適な実施形態による記録媒体として動作する光ディスクに記録されたファイル構造を示す概念図である。
【図５Ａ】本発明による記録媒体からデータを再生する装置を示すブロック図である。
【図５Ｂ】本発明による異なる属性を有するタイトルが記録されたディスクのデータを再生するプレイバックシステムを示すブロック図である。
【図６】本発明による光記録／再生装置に含まれる全体構成の中から、ローカルストレージを用いてデータを再生する装置を示すブロック図である。
【図７】本発明による記録媒体に記録されたデータとローカルストレージに記録されたデータとを同時に再生できる仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【図８】本発明による仮想ファイル構造に基づく仮想ファイルシステム（ＶＦＳ）を用いて仮想パッケージを形成する方法を示す概念図である。
【図９】本発明によるコンテンツプロバイダ（ＣＰ）によってアップデートされたインデックスファイルとオブジェクトファイルを用いて、記録媒体のデータを再生する方法を示すフロー図である。
【図１０】本発明によるプレーヤによってアップデートされたインデックスファイルとオブジェクトファイルを用いて記録媒体のデータを再生する方法を示すフロー図である。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
記録媒体のデータを再生する方法であって、
ａ）コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から、前記記録媒体に関連するアップデートされたデータを受け取り、前記受け取ったデータをローカルストレージに格納するステップと、
ｂ）前記ローカルストレージから、前記記録媒体に関連するバインディングユニットを認識するステップと、
ｃ）前記バインディングユニットを前記記録媒体のデータとバインディングし、仮想パッケージを形成するステップと、
ｄ）前記形成された仮想パッケージを用いて、前記記録媒体に記録された前記データおよび／または前記ローカルストレージに記録されたデータを再生するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項２】
前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取った前記アップデートされたデータは、インデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取った前記インデックスファイルおよび前記オブジェクトファイルは、記録媒体に含まれるアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと等しいことを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取った前記インデックスファイルおよび前記オブジェクトファイルは、前記仮想パッケージに含まれることを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記バインディングユニットは、前記インデックスファイルおよび前記オブジェクトファイルを含むことを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項６】
前記仮想パッケージは、前記バインディングユニットに含まれるＪａｖａプログラムファイルと、前記記録媒体に含まれるＪａｖａプログラムファイルとの結合によって形成されたＪａｖａディレクトリを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記ローカルストレージは、前記バインディング動作用のバインディング情報をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項８】
仮想ファイルシステムは、前記仮想パッケージを形成し、前記形成された仮想パッケージを用いて前記記録媒体のデータおよび／または前記ローカルストレージのデータを再生するよう適応されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項９】
前記ローカルストレージは、ダウンロードしたデータを特定可能なディレクトリを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
前記ディレクトリは、前記ダウンロードしたデータの各コンテンツプロバイダ（ＣＰ）のための「Ｏｒｇ＿ＩＤ」ディレクトリと等しいことを特徴とする請求項９に記載の方法。
【請求項１１】
前記「Ｏｒｇ＿ＩＤ」ディレクトリは、各記録媒体のための「ｄｉｓｃ＿ｉｄ」ディレクトリをさらに含むことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
【請求項１２】
コンテンツプロバイダ（ＣＰ）がデータを転送するときのデータ転送方法であって、
ａ）記録媒体のタイプ情報を認識するステップと、
ｂ）前記記録媒体に記録されたオリジナルデータおよび前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取られる追加データを同時に再生できる、インデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項１３】
記録媒体のデータを再生する装置であって、
記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、
前記オリジナルデータに関連する追加データを格納するためのローカルストレージと、
前記オリジナルデータおよび／または前記追加データを再生するために仮想ファイルシステムを形成し、前記仮想ファイルシステムを用いて前記オリジナルデータに関連する前記追加データを備えた仮想パッケージを形成する制御部と
を備え、
前記ローカルストレージにダウンロードされた前記追加データは、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含むことを特徴とする装置。
【請求項１４】
記録媒体のデータを再生する方法であって、
ａ）ローディングされた記録媒体に関連するバインディングユニットをローカルストレージから読み出すステップと、
ｂ）前記バインディングユニットを、前記記録媒体に含まれるファイル構造（つまり、ディスクパッケージ）にバインディングし、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含む仮想パッケージを形成するステップと、
ｃ）前記形成された仮想パッケージを用いて前記記録媒体に記録された前記データおよび／または前記ローカルストレージに記録されたデータを再生するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項１５】
前記仮想パッケージに含まれる前記アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルは、前記記録媒体に記録されたデータとコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを同時に再生できるようにする管理情報を含むことを特徴とする請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
ローカルストレージを用いて記録媒体のデータを再生する装置であって、
記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、
前記オリジナルデータに関連する追加データを格納するローカルストレージと、
前記オリジナルデータおよび／または前記追加データを再生するための仮想ファイルシステムを形成し、前記仮想ファイルシステムを用いて前記オリジナルデータおよび前記追加データを同時に再生する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記記録媒体に記録されたデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを同時に再生するために、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成し、前記アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを仮想パッケージ内に含むことを特徴とする装置。
【請求項１７】
記録媒体であって、
異なる属性を有する第１のタイトルと第２のタイトルが記録されるタイトル記録領域と、
前記第１のタイトルを再生するための第１の管理ファイル、および前記第２のタイトルを再生するための第２の管理ファイルが記録される管理領域と
を備え、
前記管理領域は、前記第１のタイトルおよび前記第２のタイトルを再生するためのそれぞれのインデックスファイルを格納し、前記第１のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第１のオブジェクトファイル、および前記第２のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第２のオブジェクトファイルを分けて記録することを特徴とする記録媒体。
【請求項１８】
前記第１のタイトルはＨＤＭＶタイトルであり、前記第２のタイトルはＪａｖａタイトルであることを特徴とする請求項１７に記載の記録媒体。
【請求項１９】
前記第１のオブジェクトファイルは、一つのムービーオブジェクトファイル（ｍｏｖｉｅｏｂｊｅｃｔ．ｂｄｍｖ）からなることを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２０】
前記第２のオブジェクトファイルは、複数のＪａｖａオブジェクトファイル（ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊｏ）からなることを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２１】
前記インデックスファイルは、前記ＨＤＭＶタイトルを備えた第１のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」と、前記ＪＡＶＡタイトルを備えた第２のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とを含むことを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２２】
前記インデックスファイルは、前記ＨＤＭＶタイトルだけのための第１のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」と、前記ＨＤＭＶタイトルおよび前記Ｊａｖａタイトルを備えた第２のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とを含むことを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２３】
前記記録領域は、Ｊａｖａプログラムを含むことを特徴とする請求項２３に記載の記録媒体。
【請求項１】
記録媒体のデータを再生する方法であって、
ａ）コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から、前記記録媒体に関連するアップデートされたデータを受け取り、前記受け取ったデータをローカルストレージに格納するステップと、
ｂ）前記ローカルストレージから、前記記録媒体に関連するバインディングユニットを認識するステップと、
ｃ）前記バインディングユニットを前記記録媒体のデータとバインディングし、仮想パッケージを形成するステップと、
ｄ）前記形成された仮想パッケージを用いて、前記記録媒体に記録された前記データおよび／または前記ローカルストレージに記録されたデータを再生するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項２】
前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取った前記アップデートされたデータは、インデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取った前記インデックスファイルおよび前記オブジェクトファイルは、記録媒体に含まれるアップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルと等しいことを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項４】
前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取った前記インデックスファイルおよび前記オブジェクトファイルは、前記仮想パッケージに含まれることを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記バインディングユニットは、前記インデックスファイルおよび前記オブジェクトファイルを含むことを特徴とする請求項２に記載の方法。
【請求項６】
前記仮想パッケージは、前記バインディングユニットに含まれるＪａｖａプログラムファイルと、前記記録媒体に含まれるＪａｖａプログラムファイルとの結合によって形成されたＪａｖａディレクトリを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項７】
前記ローカルストレージは、前記バインディング動作用のバインディング情報をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項８】
仮想ファイルシステムは、前記仮想パッケージを形成し、前記形成された仮想パッケージを用いて前記記録媒体のデータおよび／または前記ローカルストレージのデータを再生するよう適応されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項９】
前記ローカルストレージは、ダウンロードしたデータを特定可能なディレクトリを含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項１０】
前記ディレクトリは、前記ダウンロードしたデータの各コンテンツプロバイダ（ＣＰ）のための「Ｏｒｇ＿ＩＤ」ディレクトリと等しいことを特徴とする請求項９に記載の方法。
【請求項１１】
前記「Ｏｒｇ＿ＩＤ」ディレクトリは、各記録媒体のための「ｄｉｓｃ＿ｉｄ」ディレクトリをさらに含むことを特徴とする請求項１０に記載の方法。
【請求項１２】
コンテンツプロバイダ（ＣＰ）がデータを転送するときのデータ転送方法であって、
ａ）記録媒体のタイプ情報を認識するステップと、
ｂ）前記記録媒体に記録されたオリジナルデータおよび前記コンテンツプロバイダ（ＣＰ）から受け取られる追加データを同時に再生できる、インデックスファイルおよびオブジェクトファイルを転送するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項１３】
記録媒体のデータを再生する装置であって、
記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、
前記オリジナルデータに関連する追加データを格納するためのローカルストレージと、
前記オリジナルデータおよび／または前記追加データを再生するために仮想ファイルシステムを形成し、前記仮想ファイルシステムを用いて前記オリジナルデータに関連する前記追加データを備えた仮想パッケージを形成する制御部と
を備え、
前記ローカルストレージにダウンロードされた前記追加データは、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含むことを特徴とする装置。
【請求項１４】
記録媒体のデータを再生する方法であって、
ａ）ローディングされた記録媒体に関連するバインディングユニットをローカルストレージから読み出すステップと、
ｂ）前記バインディングユニットを、前記記録媒体に含まれるファイル構造（つまり、ディスクパッケージ）にバインディングし、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを含む仮想パッケージを形成するステップと、
ｃ）前記形成された仮想パッケージを用いて前記記録媒体に記録された前記データおよび／または前記ローカルストレージに記録されたデータを再生するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項１５】
前記仮想パッケージに含まれる前記アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルは、前記記録媒体に記録されたデータとコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを同時に再生できるようにする管理情報を含むことを特徴とする請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
ローカルストレージを用いて記録媒体のデータを再生する装置であって、
記録媒体からオリジナルデータを読み出すピックアップ部と、
前記オリジナルデータに関連する追加データを格納するローカルストレージと、
前記オリジナルデータおよび／または前記追加データを再生するための仮想ファイルシステムを形成し、前記仮想ファイルシステムを用いて前記オリジナルデータおよび前記追加データを同時に再生する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記記録媒体に記録されたデータおよびコンテンツプロバイダ（ＣＰ）からダウンロードされたデータを同時に再生するために、アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを形成し、前記アップデートされたインデックスファイルおよびオブジェクトファイルを仮想パッケージ内に含むことを特徴とする装置。
【請求項１７】
記録媒体であって、
異なる属性を有する第１のタイトルと第２のタイトルが記録されるタイトル記録領域と、
前記第１のタイトルを再生するための第１の管理ファイル、および前記第２のタイトルを再生するための第２の管理ファイルが記録される管理領域と
を備え、
前記管理領域は、前記第１のタイトルおよび前記第２のタイトルを再生するためのそれぞれのインデックスファイルを格納し、前記第１のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第１のオブジェクトファイル、および前記第２のタイトルの再生シナリオを備えた少なくとも一つの第２のオブジェクトファイルを分けて記録することを特徴とする記録媒体。
【請求項１８】
前記第１のタイトルはＨＤＭＶタイトルであり、前記第２のタイトルはＪａｖａタイトルであることを特徴とする請求項１７に記載の記録媒体。
【請求項１９】
前記第１のオブジェクトファイルは、一つのムービーオブジェクトファイル（ｍｏｖｉｅｏｂｊｅｃｔ．ｂｄｍｖ）からなることを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２０】
前記第２のオブジェクトファイルは、複数のＪａｖａオブジェクトファイル（ＪａｖａＯｂｊｅｃｔ．ｂｄｊｏ）からなることを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２１】
前記インデックスファイルは、前記ＨＤＭＶタイトルを備えた第１のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」と、前記ＪＡＶＡタイトルを備えた第２のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とを含むことを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２２】
前記インデックスファイルは、前記ＨＤＭＶタイトルだけのための第１のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｍｖ」と、前記ＨＤＭＶタイトルおよび前記Ｊａｖａタイトルを備えた第２のインデックスファイル「Ｉｎｄｅｘ．ｂｄｊ」とを含むことを特徴とする請求項１８に記載の記録媒体。
【請求項２３】
前記記録領域は、Ｊａｖａプログラムを含むことを特徴とする請求項２３に記載の記録媒体。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５Ａ】
【図５Ｂ】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５Ａ】
【図５Ｂ】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公表番号】特表２００８−５３３６３１（Ｐ２００８−５３３６３１Ａ）
【公表日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−５５２０６０（Ｐ２００７−５５２０６０）
【出願日】平成１８年１月１８日（２００６．１．１８）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００６／０００２００
【国際公開番号】ＷＯ２００６／０７８１２１
【国際公開日】平成１８年７月２７日（２００６．７．２７）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＪＡＶＡ
【出願人】（５９６０６６７７０）エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２０年８月２１日（２００８．８．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成１８年１月１８日（２００６．１．１８）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＫＲ２００６／０００２００
【国際公開番号】ＷＯ２００６／０７８１２１
【国際公開日】平成１８年７月２７日（２００６．７．２７）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＪＡＶＡ
【出願人】（５９６０６６７７０）エルジー エレクトロニクス インコーポレーテッド (384)
【Ｆターム（参考）】
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