説明

記録媒体装着装置

【課題】長手方向と直交する方向を正常な挿入方向とした記録媒体をローディングするものにおいて、長手方向を挿入方向として誤って記録媒体が挿入された場合に、その誤挿入された記録媒体が取り出せなくなることを防止できる。
【解決手段】長手方向と直交する方向を正常な挿入方向としたカートリッジ1を挿入可能なものであって、カートリッジ1を所定の装着位置に移動させるローディング機構と、所定の装着位置に移動したカートリッジ1の外部接続部と接続されるコネクタ18とを備えるとともに、カートリッジ1を長手方向を挿入方向とした誤挿入方向で挿入した場合に当接する当接部18aを備え、この当接部18aを、誤挿入方向で挿入されたカートリッジ1が当接した状態でそのカートリッジ1の一端部が挿入口5から突出する位置に設けた構成にしてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコン等の電子機器に設けられ、長方形をした記録媒体の着脱が可能な記録媒体装着装置に関する。
【背景技術】
【0002】
挿入された記録媒体をローディングしてコネクタに接続させるローディング機構を備えた記録媒体装着装置として、従来、例えば特許文献1に示されるものがある。この従来技術では、挿入される記録媒体が長方形をなしており、長手方向が正常な挿入方向に設定されている。また、長手方向を横向きにした誤った挿入方向で挿入しようとした場合には、記録媒体が挿入口から入らず、したがって、このような記録媒体の挿入の向きに係る誤挿入は生じないようになっている。
【特許文献1】特開平8−293008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述した従来技術では、長方形の記録媒体の長手方向が正常な挿入方向となっているので、記録媒体を横向きにしての誤挿入の問題は生じない。しかし、長手方向と直交する方向が正常な挿入方向と設定されている記録媒体を装着させる記録媒体装着装置の場合には、記録媒体の挿入する向きに係る誤挿入の問題を生じる。すなわち、このような記録媒体装着装置では、記録媒体が、誤って長手方向を挿入方向とされた場合にも、記録媒体の挿入が可能になってしまう。このように記録媒体が誤挿入された状態でローディング機構が起動すると、記録媒体が装置の奥方へ入り込み、取り出せなくなってしまう懸念がある。
【0004】
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、長手方向と直交する方向を正常な挿入方向とした記録媒体をローディングするものにおいて、長手方向を挿入方向として誤って記録媒体が挿入された場合に、その誤挿入された記録媒体が取り出せなくなることを防止できる記録媒体装着装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、長手方向と直交する方向を正常な挿入方向とした記録媒体を挿入可能なものであって、上記記録媒体を所定の装着位置に移動させるローディング機構と、上記所定の装着位置に移動した上記記録媒体の外部接続部と接続されるコネクタとを備えるとともに、上記記録媒体を長手方向を挿入方向とした誤挿入方向で挿入した場合に当接する当接部を備え、この当接部は、上記誤挿入方向で挿入された上記記録媒体が当接した状態でその記録媒体の一端部が挿入口から突出する位置に設けられていることを特徴としている。
【0006】
このように構成した本発明は、記録媒体の長手方向を挿入方向とした誤挿入に際し、挿入された記録媒体が当接部に当接したとき、この記録媒体の一端部が挿入口から突出するので、その突出した部分を把持することによって誤挿入された記録媒体を容易に取り出すことができる。
【0007】
また、本発明は、上記発明において、上記記録媒体を正常な挿入方向で挿入して上記コネクタと接続した際に、上記記録媒体の全体が上記挿入口より奥方へ入り込むように、上記記録媒体の収納空間を形成したことを特徴としている。このように構成した本発明は、正常な挿入方向で挿入された記録媒体は、挿入口から突出しないので、記録媒体に外力が加えられることを防止できる。
【0008】
また、本発明は、上記発明において、上記当接部は、上記コネクタに一体に形成されていることを特徴としている。このように構成した本発明は、当接部がコネクタの一部を形成するので、当接部を他の独立した部品として設ける必要がなく、部品点数を抑えることができるとともに、構造の簡単化に貢献する。
【0009】
また、本発明は、上記発明において、上記コネクタには、上記記録媒体の上記外部接続部と接触可能な端子部材が設けられており、上記当接部は、上記記録媒体を上記誤挿入方向で挿入した場合に上記記録媒体を上記端子部材に当接させない位置に設けられていることを特徴としている。このように構成した本発明は、向きを誤って挿入された記録媒体の誤挿入に際し、誤挿入された記録媒体の端子部材への接触を防止できるので、この端子部材の保護に貢献する。
【0010】
また、本発明は、上記発明において、上記当接部は上記コネクタのハウジングにおける左右両側部において突出形成されており、かつ、上記コネクタの端子部材と上記記録媒体の上記外部接続部とが接続される際の上記記録媒体に対するガイドを兼ねていることを特徴としている。このように構成した本発明は、当接部が記録媒体をコネクタに接続する際のガイドを兼ねるので、他に特別なガイドを設ける必要がなく、したがって、部品数を抑えることができるとともに、構造の簡単化に貢献する。
【0011】
また、本発明は、上記発明において、上記挿入口には開閉扉が設けられていることを特徴としている。このように構成した本発明は、開閉扉を閉じ状態に保つことにより、内部へのごみ等の侵入を防ぐことができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、長手方向と直交する方向を正常な挿入方向として記録媒体をローディングするものにおいて、長手方向を挿入方向として誤って記録媒体が挿入された場合には、当接部によって記録媒体の挿入を阻止できるとともに、記録媒体が当接部に当接したとき、挿入口から突出している記録媒体の部分を把持することによって記録媒体を容易に取り出すことができ、優れた使い勝手を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下,本発明に係る記録媒体装着装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
【0014】
[本実施形態の構成]
図1は本発明に係る記録媒体装着装置の一実施形態にカートリッジが挿入された状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図、図2は本実施形態に挿入されたカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す平面図である。
【0015】
これらの図1,2に示す本実施形態の記録媒体装着装置に挿入される記録媒体、すなわちカートリッジ1内にはハードディスクが収納されている。このカートリッジ1の左右両側部には、図2で示すように凹部1aが形成されている。なお、記録媒体、すなわちハードディスクが収納されるカートリッジ1は、長手方向と直交する方向が正常な挿入方向として設定されている。
【0016】
図3は本実施形態に備えられる筐体を形成する上ケースを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図、図4は本実施形態に備えられる下ケースを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図である。また、図5は本実施形態に備えられるスイッチ基板、及びスイッチを示す図で、(a)図は裏面図、(b)図は側面図、図6は本実施形態に備えられるスライド部材を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、図7は本実施形態に備えられる係合部材を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は平面図、図8は本実施形態に備えられるコネクタと本実施形態に挿入される記録媒体を形成するカートリッジを示す図で、(a)図はコネクタの平面図、(b)図はコネクタの側面図、(c)図はカートリッジの平面図、(d)図はカートリッジの側面図である。
【0017】
上述の図1,2に示すように、本実施形態は、外殻を形成する筐体2を備え、この筐体2は上ケース3と、下ケース4とを備えるとともに、後述の図16等に示すように、上面がカバー2aで覆われている。筐体2にはカートリッジ1が挿入される挿入口5が形成されており、挿入口5には後述するように、この挿入口5を開閉可能な開閉扉2bが設けられている。
【0018】
上ケース3は、図3に示すように、一方の側部にモータ取付部3aを備えている。また、同図3の(a)図に示すように、カートリッジ1の装着方向に沿って、一対のガイド溝3b1,3b2を延設してある。奥側位置には、上下方向に貫通する円弧穴3cを形成してある。円弧穴3cの手前側位置には、図3の(c)図に示すように、上方に突出する軸3dを備えている。また、挿入口5側には、左右両側部のそれぞれに、金属製の板ばねから成り、カートリッジ1を付勢する付勢部材10と、この付勢部材10の先端に取り付けられ、カートリッジ1の上面に接触するローラ部材11とを備えている。
【0019】
下ケース4は、図4に示すように、左右両側部のそれぞれにカートリッジ1を案内するガイド部材12を備えている。これらのガイド部材12の挿入口5側付近には、同図4の(b)図に示すように、上部ガイド面12aと、この上部ガイド面12aに連設される下部ガイド面12bとを形成してある。上部ガイド面12aが手前側に位置し、下部ガイド面12bが奥側に位置している。また、この下ケース4の奥側位置には、カートリッジ1が接続されるコネクタ18を配置してある。
【0020】
上述の図1,2に示すように、上ケース3のモータ取付部3aには、駆動手段を形成する駆動モータ13を取り付けてある。上ケース3の上面側には、駆動モータ13の駆動によって回転する回転板17と、この回転板17と連動するアーム部材23と、アーム部材23の上方に位置するスイッチ基板19を装着してある。
【0021】
上ケース3の下面側には、装着方向に移動可能に設けられ、カートリッジ1を引き込むスライド部材6を装着してある。なお、後述するが、上ケース3とスライド部材6との間には、装着方向に移動可能なダンパ部材8を配置してある。
【0022】
図9〜15は本実施形態の動作を示す図であるが、これらの図9〜15も用いて、本実施形態の構成を説明する。
【0023】
図9は本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態にカートリッジが挿入されたときの状態を示す要部の平面透視図、図10は本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に挿入されたカートリッジが押し込まれ、ローディングが開始されたときの状態を示す要部の平面透視図である。図11は本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に挿入されたカートリッジが所定の装着位置に向って移動するローディング途中の状態を示す要部の平面透視図、図12は本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に挿入されたカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す要部の平面透視図である。
【0024】
また、図13は本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に備えられるスライド部材、及びこのスライド部材に取り付けられた係合部材と、カートリッジとの係合関係を示す図で、(a)図はカートリッジ挿入時の状態を示す要部側面図、(b)図はローディング開始時の状態を示す要部側面図、(c)図はローディング途中の状態を示す要部側面図、(d)図はカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す要部側面図である。図14は本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に備えられるスライド部材に取り付けられた係合部材と、カートリッジとの係合関係を示す図で、(a)図はカートリッジ挿入時の状態を示す要部側面図、(b)図はローディング開始時の状態を示す要部側面図、(c)図はローディング途中の状態を示す要部側面図、(d)図はカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す要部側面図である。図15は本実施形態の動作のうちの特に、スライド部材と、規制アーム部を有するアーム部材との係合関係を示す図で、(a)図はアーム部材の規制アーム部によってスライド部材の移動が規制された初期待機状態を示す要部の平面透視図、(b)図は規制アーム部によるスライド部材の移動に対する規制が解除された状態を示す要部の平面透視図である。
【0025】
図9に示すように、駆動モータ13の駆動によりウォーム14が回転し、このウォーム14の回転によってウォームホイール15及びギヤ15aが回転し、ギヤ15aの回転によってギヤ16a及びギヤ16が回転する。ギヤ16の回転によって、このギヤ16と噛み合うギヤ部17aを有する回転板17が、中心軸17cを中心に回転する。
【0026】
回転板17には下方に突出し、図3に示す円弧穴3cに挿通する摺動突起17bが取り付けられている。また、この回転板17の下面には、カム溝17eが形成されている。このカム溝17eは各図にあっては実線で描かれているが、実際は回転板17の下面に形成されている。このカム溝17eは、図9等に示すように、半径の大きい大径部17e1と、この大径部17e1に連設され、この大径部17e1よりも半径の小さい中径部17e2と、この中径部17e2に連設され、この中径部17e2よりも半径の小さい小径部17e3とを有する。
【0027】
上述のように上ケース3の下面側に配置されるスライド部材6は、図9等に示すように、装着方向と直交する方向に延設して形成され回転板17の摺動突起17bが係合する摺動溝6dを有している。また、この摺動溝6dの一側端を、図1の矢印17dで例示するように、回転板17の中心軸17cを超えて僅かに膨出させ、図9等に示すように、この一側端に膨出領域6eを形成させてある。この膨出領域6eは、回転板17の摺動突起17bの軌跡に沿う形状に形成してある。
【0028】
また、図9等に示すように、このスライド部材6の左右両側部のそれぞれには、図7に示す係合部材7を取り付けてある。この係合部材7は図6に示すスライド部材の軸6aに回動可能に取り付けられ、図13の(a)図、図14の(a)図に例示するように、ばね部材30によって下向き方向に付勢されている。この係合部材7の先端部には、上述したカートリッジ1の左右両側部に形成された凹部1aに係合可能な突起7aを備えている。なお、この係合部材7の突起7aは、上述した図4に示すガイド部材12の上部ガイド面12aと下部ガイド面12bに沿って案内されるようになっている。すなわち、ガイド部材12は、係合部材7の突起7aを案内するガイド部材も兼ねている。
【0029】
また、スライド部材6は図6等に示すように、上ケース3のガイド溝3b1,3b2のそれぞれに係合するガイド突起6c1,6c2を有すると共に、装着方向に延設される一対のガイド溝6b1,6b2を有している。
【0030】
上述した図9等に示すウォーム14、ウォームホイール15、ギヤ15a,16a,16、回転板17、この回転板17に設けた摺動突起17b、およびスライド部材6に形成され、摺動突起17bが係合する膨出領域6eを有する摺動溝6dは、駆動モータ13の回転力を直線運動に変換してスライド部材6に伝える動力伝達機構を構成している。
【0031】
図1,2に示すように、上ケース3に装着され、アーム部材23の上方に配置されるスイッチ基板19は、図5に示すように、第1スイッチ20と、第2スイッチ21と、第3スイッチ22とを備えている。説明を分かりやすくするために、図6,9等では、これらのスイッチ20〜22を実線で描いてあるが、実際には、これらのスイッチ20〜22はスイッチ基板19の裏面に取り付けられている。
【0032】
スライド部材6の上面側、すなわち上ケース3とスライド部材6との間には、ダンパ部材8を配置してある。このダンパ部材8は下向きに突出する一対のガイド突起8b1,8b2を備え、これらのガイド突起8b1,8b2のそれぞれは、スライド部材6のガイド溝6b1,6b2に係合している。また、このダンパ部材8は、図6,9等に示すように、上述の第1スイッチ20を操作する作動片8cを備えている。このダンパ部材8の下方に突出する係合部8aがカートリッジ1の前端部1bで押圧されて、このダンパ部材8が移動することによって、例えば第1スイッチ20がオンからオフとなるように設定してある。
【0033】
また、図6等に示すように、一端をスライド部材6に連結され、他端をダンパ部材8に連結されるばね部材9を備えている。
【0034】
また、本実施形態は、上述したようにアーム部材23を備えている。このアーム部材23は、上述した上ケース23の軸3dに回動可能に装着され、上方向に突出して上述した回転板17のカム溝17eに係合するピン23cを有している。このアーム部材23は、スイッチ基板19の第2スイッチ21及び第2スイッチ22を操作するスイッチアーム部23aと、規制アーム部23bとを一体に設けた構成にしてある。規制アーム部23bは、図9に示すように、スライド部材6に設けた上述のガイド突起6c2に係合、離脱可能に配置されている。
【0035】
上述したスイッチ基板19に設けた第1スイッチ20、第2スイッチ21、第3スイッチ22と、作動片8cを有するダンパ部材8と、回転板17のカム溝17eと、アーム部材23のスイッチアーム部23a及びピン23cとによって、駆動モータ13を始動させるスイッチ手段が構成されている。このスイッチ手段は、カートリッジ1の凹部1aがスライド部材6に取り付けた係合部材7の突起7aの待機位置を装着方向へ通過した状態で、駆動モータ13を始動させてスライド部材6を移動させ、係合部材7の突起7aを手前から移動させてカートリッジ1の凹部1aに係合させるものから成っている。
【0036】
上述した動力伝達機構、スイッチ手段、駆動モータ13、及びスライド部材6によってカートリッジ1を所定の装着位置に移動させるローディング機構が構成されている。
【0037】
また、上述した回転板17のカム溝17eと、アーム部材23のピン23c及び規制アーム部23bと、スライド部材6に設けたガイド突起8b2とによって、回転板17の摺動突起17bがスライド部材6の摺動溝6dの膨出領域6eに位置した際のスライド部材6のがたつきを規制する規制機構が構成されている。
【0038】
また特に、本実施形態は、カートリッジ1をその長手方向を挿入方向とした誤挿入方向で挿入した場合に当接する当接部を備え、この当接部は、誤挿入方向で挿入されたカートリッジ1が当接した状態でカートリッジ1の一端部が挿入口5から突出する位置となるように構成してある。上述の当接部は、例えば図8の符号18aで示すように、カートリッジ1の外部接続部と接続されるコネクタ18を形成するハウジングの左右両側部において突出するように、このコネクタ18に一体に設けてある。
【0039】
この当接部18aは、カートリッジ1を誤挿入方向で挿入した場合に、記録媒体すなわちカートリッジ1をコネクタ18の端子部材に当接させない位置に設けられている。
【0040】
また、当接部18aは、コネクタ18の端子部材と、カートリッジ1の外部接続部とが接続される際のカートリッジ1に対するガイドも兼ねている。
【0041】
さらに、本実施形態は、カートリッジ1を正常な挿入方向で挿入してコネクタ18と接続した際に、カートリッジ1の全体が挿入口5より奥方へ入り込むように、カートリッジ1の収納空間を形成してある。
【0042】
[本実施形態の動作]
上述のように構成した本実施形態の動作を主に図9〜15に基づいて説明する。
【0043】
[待機状態]
本実施形態にカートリッジ1が挿入されていない状態では、スライド部材6は、筐体2の挿入口5に最も近い位置に保持され、図15の(a)図に示すように、アーム部材23の規制アーム部23bがスライド部材6のガイド突起6c2と係合した状態にある。これによって、回転板17の摺動突起17bがスライド部材6の摺動溝6dの膨出領域6e付近に位置し、この摺動突起17bの周囲に微小な間隙が形成されるにも拘わらず、スライド部材6はがたつきを生じることなく保持される。このとき、アーム部材23のピン23cは、回転板17のカム溝17eの大径部17e1に位置している。
【0044】
また、スライド部材6に取り付けられた係合部材7の突起7aは、図4の(b)図に示すガイド部材の上部ガイド面12aに位置している。
【0045】
ダンパ部材8も、例えばばね部材9の付勢力によって、挿入口5に最も近い位置に保持されている。
【0046】
また、スイッチ基板19の第1スイッチ20は、ダンパ部材8の作動片8cが係合することによりオンとなっており、第2スイッチ21もアーム部材23のスイッチアーム部23aが係合することによりオンとなっている。第3スイッチ22はスイッチアーム部23aが係合していないのでオフとなっている。
【0047】
なお、この待機状態にあっては、後述の図16等において示す挿入口5の開閉扉2bは閉じられた状態に保たれている。
【0048】
[カートリッジの挿入動作]
このような状態から、図1,9,図13の(a)図、図14の(a)図に示すように、筐体2の挿入口5からカートリッジ1を、長手方向と直交する方向を挿入方向とする正しい挿入方向で挿入すると、図9に示すように、カートリッジ1の前端部1bがダンパ部材8の係合部8aに係合し、カートリッジ1の押し込み操作に伴って、ダンパ部材8がばね部材9のばね力に抗して、そのガイド突起8b1,8b2がスライド部材6のガイド溝6b1,6b2に案内されながら装着方向に移動する。
【0049】
図10、図13の(b)図、図14の(b)図に示すように、カートリッジ1の凹部1aがスライド部材6の係合部材7の突起7aの待機位置を超える所定距離まで押し込まれると、ダンパ部材8の作動片8cと第1スイッチ20との係合が解かれ、第1スイッチ20がオフ、第2スイッチ21がオン、第3スイッチ22がオフの状態となって駆動モータ13が始動する。
【0050】
駆動モータ13の回転により、ウォーム14、ウオームホイール15、ギヤ15a,16a,16、回転板17のギヤ部17aを介して回転板17が図9において左回りに回転する。これによって、アーム部材23のピン23cが、回転板17のカム溝17eの大径部17e1から中径部17e2に移動すると共に、回転板17の摺動突起17bがスライド部材6の摺動溝6d内を図10の右方向に移動する。
【0051】
上述したピン23cが回転板17のカム溝17eの中径部17e2に移動することにより、アーム部材23の規制アーム部23bが、軸3dを中心に図10において右回りに回動し、この規制アーム部23bとスライド部材6のガイド突起6c2との係合が図15の(b)図に示すように解かれる。また、このときスイッチアーム部23aと第2スイッチ21との係合が解かれ第2スイッチ21はオフとなる。この状態において、上述のように回転板17の摺動突起17bが回転板17の回転に伴ってスライド部材6の摺動溝6d内を図10において右方向に移動することにより、スライド部材6はガイド突起6c1,6c2が上ケース3のガイド溝3b1,3b2にそれぞれ案内されながら所定の装着位置に向かって移動する。
【0052】
この間、回転板17の回転に伴って回転板17の摺動突起17bがスライド部材6の摺動溝6d内を往復動し、摺動突起17bが摺動溝6dの縁部に係合することにより、スライド部材6は装着方向にさらに移動する。なお、回転板17が初期待機位置から略90°回転したとき、摺動突起17bは摺動溝6dの右端に至る。さらに回転板17が90°回転すると、すなわち初期待機位置から略180°回転したとき、摺動突起17bは摺動溝6dの右端から左端方向へその移動方向を変え、遂には摺動溝6dの左端の膨出領域6e付近に至り、図12、図13の(d)図、及び図14の(d)図に示すように、カートリッジ1が所定の装着位置まで移送され、このカートリッジ1は、筐体2内のコネクタ18に接続される。
【0053】
上述した操作の間、回転板17の回転に伴って回転板17のカム溝17eに係合するピン23cが、カム溝17eの中径部17e2から小径部17e3へと移動し、アーム部材23のスイッチアーム部23aが第3スイッチ22に係合する。すなわち、第1スイッチ20がオフ、第2スイッチ21がオフ、第3スイッチ22がオンの状態となる。このようなスイッチ状態になったとき駆動モータ13は停止する。これによって、回転板17の回転が停止し、スライド部材6の移動が停止し、カートリッジ1は所定の装着位置に保持される。この所定の装着位置において、筐体2のコネクタ18を介してカートリッジ1内のハードディスクに対する信号の送受信が可能となる。
【0054】
[カートリッジの排出操作]
排出時には、図示しないイジェクト釦を操作することにより、駆動モータ13が反転し、上述の逆の動作によってカートリッジ1が排出される。
【0055】
すなわち、駆動モータ13の駆動によって、回転板17が挿入時とは反対の右回りに回転し、回転板17の摺動突起17bがスライド部材6の摺動溝6d内を往復動すると共に、アーム部材23のピン23cが回転板17のカム溝17e内を小径部17e3→中径部17e2→大径部17e1へと移動する。
【0056】
上述した摺動突起17bの移動により、スライド部材6が排出方向に移動し、係合部材7を介してカートリッジ1もコネクタ18から離脱するようにして排出方向へ移動する。
【0057】
図9に示すように、アーム部材23のスイッチアーム部23aが第2スイッチ21に係合し、ダンパ部材8の作動片8cが第1スイッチ20に係合した状態、すなわちイジェクト釦が押された後に、第1スイッチ20がオン、第2スイッチ21がオン、第3スイッチ22がオフとなると、駆動モータ13が停止する。
【0058】
この間、スライド部材6の係合部材7の突起7aが図13の(a)図、図14の(a)図に示すばね30のばね力に抗して、ガイド部材12の下部ガイド面12bから上部ガイド面12aへと案内されることにより、カートリッジ1の凹部1aのそれぞれから離脱する。また、アーム部材23の規制アーム部23bがスライド部材6のガイド突起6c2に係合し、スライド部材6の移動が規制される。さらに、ばね部材9のばね力によってダンパ部材8が排出方向に移動する。この状態においてカートリッジ1を抜き取ることができる。
【0059】
[カートリッジの誤挿入]
図16は本実施形態にカートリッジが正常に挿入されたときのカートリッジとコネクタの位置関係を示す平面透視図、図17は本実施形態にカートリッジが正常に挿入され、このカートリッジが所定の装着位置に装着されたときのカートリッジとコネクタとの位置関係を示す平面透視図、図18は図17の要部を拡大して示した図、図19は本実施形態にカートリッジが縦横の方向を誤って挿入されたときのカートリッジとコネクタとの位置関係を示す平面透視図である。
【0060】
図16に示すように、カートリッジ1の長手方向と直交する方向を挿入方向とした正しい挿入方向でこのカートリッジ1が挿入された場合には、挿入口5の開閉扉2bがカートリッジ1の挿入動作に伴って開かれるとともに、図17,18に示すように、挿入されたカートリッジ1がコネクタ18の一対の当接部18によってガイドされ、このカートリッジ1の前端部1bがコネクタ18の段部18bに近接した状態となり、カートリッジ1の外部接続部がコネクタ18の端子部材に接続される。これによって上述のように、カートリッジ1内のハードディスクに対する信号の送受信が可能となる。
【0061】
これに対して図19に示すように、カートリッジ1の長手方向を挿入方向として挿入する向きを誤ってカートリッジ1が誤挿入された場合には、カートリッジ1がコネクタ18の一対の当接部18aに当接する。この状態では、カートリッジ1はコネクタ18の段部18bから離れた位置に保たれ、したがってコネクタ18の端子部材に当接することがない。また、カートリッジ1の一端部が挿入口5から突出するように保たれる。これにより、挿入する向きを誤ってカートリッジ1が挿入されていることに確実に気付かされる。
【0062】
[本実施形態の効果]
以上のように、本実施形態によれば、駆動モータ13を駆動することにより動力伝達機構に含まれる回転板17が回転し、この回転板17に設けられた摺動突起17bが、スライド部材6の摺動溝6d内を往復動し、これによってスライド部材6が装着方向へ移動し、スライド部材6に設けた係合部材7の突起7aがカートリッジ1の凹部1aに係合し、このカートリッジ1がスライド部材6と共に所定の装着位置まで移動し、コネクタ18に接続される。また、排出時には、スライド部材6の排出方向への移動に伴って、カートリッジ1がコネクタ18から離脱してスライド部材6と共に排出方向へ移動し、所定位置で係合部材の突起7aをカートリッジ1の凹部1aから離脱させることにより、カートリッジ1の抜き取りが可能となる。すなわち、カートリッジ1を自動的に移動させて筐体2内のコネクタ18に着脱させることができ、使い勝手を良くすることができる。
【0063】
また、カートリッジ1の長さ寸法に対応させてスライド部材6の移動ストロークを考慮することにより、図2に示すように、筐体2に挿入されたカートリッジ1を突出することなく筐体2内に収納させることができる。これにより使用状態においてカートリッジ1に衝撃が加えられる懸念がなく、カートリッジ1内のハードディスクの保護を実現できる。
【0064】
また、駆動モータ13の回転力を、スライド部材6の直線運動として伝える動力伝達機構が、回転板17と、この回転板17に設けた摺動突起17bと、スライド部材6に設けた摺動溝6dを含むが、これらの回転板17、摺動突起17b、及び摺動溝6dは簡単な形状に形成できる。したがって、構造が簡単なローディングメカとすることができる。
【0065】
また、カートリッジ1の引きこみ動作を、スライド部材6に設けられカートリッジ1の凹部1aに係合する突起7aを有する係合部材7を介して実現でき、この係合部材7はカートリッジ1の凹部1aに適合する形状であればよく、したがって、この係合部材7を含めてカートリッジ1の引き込み動作を実現させる構造を簡単なものにすることができる。
【0066】
また、スライド部材6に取り付けた係合部材7の突起7aをカートリッジ1の凹部1aに係合させて、スライド部材6で直接にカートリッジ1を所定の装着位置まで移動させて、カートリッジ1とコネクタ18とを接続させるようにしてあることから、カートリッジ1とコネクタ18とを強い力で接続させることができ、これによって信号の送受信に対する信頼性の高い装置とすることができる。
【0067】
また、スイッチ手段によって、係合部材7の突起7aをカートリッジ1の手前から移動させてその凹部1aに係合させるようにしてあるので、その凹部1a内に確実に係合部材7の突起7aを係合させることができる。これによって、スライド部材6と共にカートリッジ1を確実に引き込むことができる。すなわち、挿入されたカートリッジ1を所定の装着位置まで引き込むに際し、スイッチ手段によってスライド部材6が移動しているときにカートリッジ1が抜かれる方向に引っ張られても、係合部材7がカートリッジ1の凹部1aに係合しているためにカートリッジ1は抜かれてしまうことがなく、所定の装着位置までカートリッジ1を確実に引き込むことができる。これによっても信頼性の高い装置とすることができる。
【0068】
さらに、回転板17が1/2回転、すなわち180°回転する間に、この回転板17に設けた摺動突起17bがスライド部材6の摺動溝6d内を往復動しながら、この摺動突起17bによってスライド部材6が装着方向へ、あるいは排出方向へ移動することから、回転板17の直径に相応する領域全部をスライド部材6の移動領域とすることができる。すなわち、回転板17の全体をスライド部材6を移動させるために活用でき、無駄なスペースを要さずに小型のローディングメカとすることができる。
【0069】
すなわち、本実施形態は、構造が簡単で小型のローディングメカとすることができるので、製作費を抑え、装置の小型化を実現でき、実用性の高い装置とすることができる。
【0070】
また、回転板17の直径領域の全部をスライド部材6の移動ストロークの確保のために活用する場合、回転板17を正確に1/2回転、すなわち180°回転させた位置で停止させることは技術的に難しい。本実施形態は、スライド部材6の摺動溝6dの一側端に膨出領域6eを設け、回転板17の摺動突起17bが、この膨出領域6eまで移動可能にしたこと、すなわち回転板17の1/2回転以上の回転を可能にしたことから、回転板17の直径領域の全部をスライド部材6の移動ストロークの確保のために活用できる。
【0071】
また、スライド部材6が移動を開始する前、すなわち初期待機位置に保持されているときには、回転板17の摺動突起17bは、スライド部材6の摺動溝6dの一側端に設けられた膨出領域6e付近に位置する。また、膨出領域6eは摺動突起17bの軌跡に沿うように形成されることから、この膨出領域6e内において回転板17の摺動突起17bの周りに微小な空隙部が形成されてしまう。これによって、初期待機位置においてスライド部材6にがたつきを生じる懸念があるが、本実施形態では、回転板17のカム溝17eと、このカム溝17eに係合するピン23cを有するアーム部材23の規制アーム部23bとを含む規制機構を備えたことから、初期待機位置におけるスライド部材6のがたつきを簡単な構造で規制でき、スライド部材6を初期待機位置に精度良く位置決めすることができる。
【0072】
また、駆動モータ13を制御するスイッチ手段を作動させるスイッチアーム部23aと、スライド部材6の動きを規制する規制アーム部23bとを一体に設けたことから部品数を少なくすることができる。
【0073】
また、下ケース4にコネクタ18、ガイド部材12等の静止部品を配置し、上ケース3にスライド部材6、動力伝達機構等の可動部品、及びこれらの可動部品を駆動する駆動モータ13を配置したことから、組立てが容易である。
【0074】
また、カートリッジ1の凹部1aに対して係脱する係合部材7の突起7aを案内するガイド部材12は、上部ガイド面12aと下部ガイド面12bを有する単純な段差形状とすればよいので、このガイド部材12の構造を簡単にすることができる。また、装置の幅方向に対するガイド部材12の配置領域を小さくすることができ、これにより装置の幅寸法を小さく抑えることができ、装置の小型化に貢献する。
【0075】
また、カートリッジ1の挿入時には、カートリッジ1の挿入動作に連動するダンパ部材8を介して、すなわち、スライド部材6とダンパ部材8とを連結するばね部材9の弾性力に抗するようにカートリッジ1を挿入した状態において、スイッチング手段がスイッチングするので、ばね部材9の弾性力に相応した良好な挿入感触が得られる。
【0076】
また、本実施形態は、筐体2内に挿入されたカートリッジ1の上面に、付勢部材10の付勢力をローラ部材11を介して与えることができるので、筐体2に挿入されたカートリッジ1のがたつきを防止できると共に、筐体2内に挿入されたカートリッジ1の凹部1aに係合部材7の突起7aを確実に係合させることができ、優れたローディング機能を確保できる。
【0077】
そして特に、本実施形態は、長手方向を挿入方向として誤って挿入口5へカートリッジ1が挿入された場合には、コネクタ18の当接部18aによってカートリッジ1の挿入を阻止できるとともに、カートリッジ1が当接部18aに当接したとき、図19に示すように、挿入口5から突出しているカートリッジ1の部分を把持することによってそのカートリッジ1を容易に取り出すことができ、優れた使い勝手を有する。
【0078】
また、カートリッジ1を正常な挿入方向で挿入してコネクタ18を接続した際に、カートリッジ1の全体が挿入口5より奥方へ入り込むように、カートリッジ1の収納空間を形成してあることから、正常な挿入方向で挿入されたカートリッジ1は、挿入口5から突出しないので、カートリッジ1に外力が加えられることを防止でき、カートリッジ1の保護に貢献する。
【0079】
また、当接部18aはコネクタ18の一部を形成するものであるので、このような当接部18aを他の独立した部品として設ける必要がなく、部品数を抑えることができるとともに、構造の簡単化に貢献し、製作コストを低減させることができる。
【0080】
また、コネクタ18の当接部18aは、カートリッジ1を誤挿入方向で挿入した場合にそのカートリッジ1をコネクタ18の端子部材に当接させない位置に設けられていることから、向きを誤って挿入されたカートリッジ1の誤挿入に際し、誤挿入されたカートリッジ1のコネクタ18の端子部材への接触を防止でき、このコネクタ18の端子部材の保護に貢献する。これにより、装置の信頼性を高めることができる。
【0081】
また、コネクタ18の当接部18aが、カートリッジ1をコネクタ18に接続する際のカートリッジ1に対するガイドを兼ねるので、他に特別なガイドを設ける必要がなく、したがって、部品数を抑えることができるとともに、構造の簡単化に貢献する。これによっても製作コストを低減させることができる。
【0082】
さらに本実施形態は、挿入口5に開閉扉2bを備えており、上述したように、カートリッジ1が挿入されない待機状態では挿入口5がこの開閉扉2bによって閉じられた状態に保たれる。したがって、この開閉扉2bによって内部へのごみ等の侵入を防ぐことができ、これによっても信頼性の高い装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明に係る記録媒体装着装置の一実施形態にカートリッジが挿入された状態を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図である。
【図2】本実施形態に挿入されたカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す平面図である。
【図3】本実施形態に備えられる筐体を形成する上ケースを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図である。
【図4】本実施形態に備えられる下ケースを示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図、(c)図は正面図である。
【図5】本実施形態に備えられるスイッチ基板、及びスイッチを示す図で、(a)図は裏面図、(b)図は側面図である。
【図6】本実施形態に備えられるスライド部材を示す図で、(a)図は平面図、(b)図は側面図である。
【図7】本実施形態に備えられる係合部材を示す図で、(a)図は正面図、(b)図は平面図である。
【図8】本実施形態に備えられるコネクタと本実施形態に挿入される記録媒体を形成するカートリッジを示す図で、(a)図はコネクタの平面図、(b)図はコネクタの側面図、(c)図はカートリッジの平面図、(d)図はカートリッジの側面図である。
【図9】本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態にカートリッジが挿入されたときの状態を示す要部の平面透視図である。
【図10】本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に挿入されたカートリッジが押し込まれ、ローディングが開始されたときの状態を示す要部の平面透視図である。
【図11】本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に挿入されたカートリッジが所定の装着位置に向って移動するローディング途中の状態を示す要部の平面透視図である。
【図12】本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に挿入されたカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す要部の平面透視図である。
【図13】本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に備えられるスライド部材、及びこのスライド部材に取り付けられた係合部材と、カートリッジとの係合関係を示す図で、(a)図はカートリッジ挿入時の状態を示す要部側面図、(b)図はローディング開始時の状態を示す要部側面図、(c)図はローディング途中の状態を示す要部側面図、(d)図はカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す要部側面図である。
【図14】本実施形態の動作のうちの特に、本実施形態に備えられるスライド部材に取り付けられた係合部材と、カートリッジとの係合関係を示す図で、(a)図はカートリッジ挿入時の状態を示す要部側面図、(b)図はローディング開始時の状態を示す要部側面図、(c)図はローディング途中の状態を示す要部側面図、(d)図はカートリッジが所定の装着位置に装着された状態を示す要部側面図である。
【図15】本実施形態の動作のうちの特に、スライド部材と、規制アーム部を有するアーム部材との係合関係を示す図で、(a)図はアーム部材の規制アーム部によってスライド部材の移動が規制された初期待機状態を示す要部の平面透視図、(b)図は規制アーム部によるスライド部材の移動に対する規制が解除された状態を示す要部の平面透視図である。
【図16】本実施形態にカートリッジが正常に挿入されたときのカートリッジとコネクタの位置関係を示す平面透視図である。
【図17】本実施形態にカートリッジが正常に挿入され、このカートリッジが所定の装着位置に装着されたときのカートリッジとコネクタとの位置関係を示す平面透視図である。
【図18】図17の要部を拡大して示した図である。
【図19】本実施形態にカートリッジが縦横の方向を誤って挿入されたときのカートリッジとコネクタとの位置関係を示す平面透視図である。
【符号の説明】
【0084】
1 カートリッジ
1a 凹部
1b 前端部
2 筐体
2a カバー部材
2b 開閉扉
3 上ケース
3a モータ取付部
4 下ケース
5 挿入口
6 スライド部材
6d 摺動溝(動力伝達機構)
6e 膨出領域
7 係合部材
7a 突起
8 ダンパ部材
8a 係合部
8c 作動片(スイッチ手段)
9 ばね部材
10 付勢部材
11 ローラ部材
12 ガイド部材
12a 上部ガイド面
12b 下部ガイド面
13 駆動モータ(駆動手段)
14 ウォーム(動力伝達機構)
15 ウォームホイール(動力伝達機構)
15a ギヤ(動力伝達機構)
16 ギヤ(動力伝達機構)
16a ギヤ(動力伝達機構)
17 回転板(動力伝達機構)
17a ギヤ部
17b 摺動突起(動力伝達機構)
17c 中心軸
17e カム溝(スイッチ手段)(規制機構)
18 コネクタ
18a 当接部
18b 段部
19 スイッチ基板(スイッチ手段)
20 第1スイッチ(スイッチ手段)
21 第2スイッチ(スイッチ手段)
22 第3スイッチ(スイッチ手段)
23 アーム部材
23a スイッチアーム部(スイッチ手段)
23b 規制アーム部(規制機構)
23c ピン(スイッチ手段)(規制機構)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向と直交する方向を正常な挿入方向とした記録媒体を挿入可能なものであって、
上記記録媒体を所定の装着位置に移動させるローディング機構と、上記所定の装着位置に移動した上記記録媒体の外部接続部と接続されるコネクタとを備えるとともに、
上記記録媒体を長手方向を挿入方向とした誤挿入方向で挿入した場合に当接する当接部を備え、
この当接部は、上記誤挿入方向で挿入された上記記録媒体が当接した状態でその記録媒体の一端部が挿入口から突出する位置に設けられていることを特徴とする記録媒体装着装置。
【請求項2】
上記請求項1記載の発明において、
上記記録媒体を正常な挿入方向で挿入して上記コネクタと接続した際に、上記記録媒体の全体が上記挿入口より奥方へ入り込むように、上記記録媒体の収納空間を形成したことを特徴とする記録媒体装着装置。
【請求項3】
上記請求項1または2記載の発明において、
上記当接部は、上記コネクタに一体に形成されていることを特徴とする記録媒体装着装置。
【請求項4】
上記請求項1〜3のいずれか1項記載の発明において、
上記コネクタには、上記記録媒体の上記外部接続部と接触可能な端子部材が設けられており、上記当接部は、上記記録媒体を上記誤挿入方向で挿入した場合に上記記録媒体を上記端子部材に当接させない位置に設けられていることを特徴とする記録媒体装着装置。
【請求項5】
上記請求項3項記載の発明において、
上記当接部は上記コネクタのハウジングにおける左右両側部において突出形成されており、かつ、上記コネクタの端子部材と上記記録媒体の上記外部接続部とが接続される際の上記記録媒体に対するガイドを兼ねていることを特徴とする記録媒体装着装置。
【請求項6】
上記請求項2項記載の発明において、
上記挿入口には開閉扉が設けられていることを特徴とする記録媒体装着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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