説明

記録装置および記録方法

【課題】記録媒体から読み出したオーディオデータを携帯型通信機器に直接記録する。
【解決手段】CPU11は、CD30から読み出されたTOC情報、およびオーディオデータを解析して得られる音楽パターンに基づき楽曲取得情報を生成する。携帯電話機20は、楽曲取得情報をネットワーク50を介してサーバ40に対して送信する。サーバ40は、多数のフリンジ情報の中から、楽曲取得情報に対応するフリンジ情報を検索し、携帯電話機20に対して送信する。携帯電話機20は、受信したフリンジ情報をオーディオ機器10に供給する。CPU11は、フリンジ情報に基づき携帯電話機20に記録フォルダを作成する。また、CPU11は、CD30から読み出されたオーディオデータに対して圧縮符号化処理を施し、フリンジ情報を付加して圧縮オーディオデータを生成する。そして、圧縮オーディオデータを記録フォルダに記録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、音楽再生が可能な携帯型通信機器にオーディオデータを記録する記録装置および記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、内部に設けられたHDD(Hard Disc Drive)や不揮発性メモリにオーディオデータを記録し、音楽を再生できる携帯型通信機器が急速に普及している。このような携帯型通信機器は、例えば、CD(Compact Disc)などの記録媒体に記録されたオーディオデータをMP3(MPEG-1 audio layer 3)やAAC(Advanced Audio Coding)などの所定の圧縮符号化方式を用いて記録し、記録された圧縮オーディオデータを再生することができる。
【0003】
CDに記録されたオーディオデータを携帯型通信機器に録音する場合には、通常、外部のネットワークに接続可能なパーソナルコンピュータ(以下、PCと適宜称する)を使用する。具体的には、例えば、図7Aに示すように、PC110と携帯型通信機器である携帯電話機120とを接続する。PC110は、インターネットなどのネットワーク150に接続されている。また、ネットワーク150には、タイトルやアーティスト名など、CD130に記録されたオーディオデータの関連情報であるフリンジ情報が多数記録されたサーバ140が接続されている。
【0004】
オーディオデータが記録された記録媒体であるCD130をPC110に設けられたディスクドライブに装着し、ユーザがPC110の操作部を操作することによりオーディオデータの記録が開始されると、PC110は、CD130からオーディオデータを読み出し、圧縮符号化処理などの所定の信号処理を施して圧縮オーディオデータを生成する。
【0005】
また、PC110は、CD130に記録されているオーディオデータを管理するためのTOC(Table Of Contents/テーブル・オブ・コンテンツ)情報などの記録媒体および各楽曲を特定できる情報、例えば総演奏時間の情報および各楽曲の演奏時間の情報をCD130から読み出し、TOC情報等に基づきCD130の特徴を示す情報である楽曲取得情報を生成する。そして、PC110は、ネットワーク150を介してサーバ140に対して楽曲取得情報を送信し、楽曲取得情報に基づき、CD130に対応するフリンジ情報をサーバ140から取得する。
【0006】
PC110は、圧縮オーディオデータに対してフリンジ情報を付加し、PC110に設けられた記憶部に記録する。この場合、携帯電話機120に記録された圧縮オーディオデータにはフリンジ情報が付加されているため、ファイル名として、例えば楽曲のタイトルが用いられる。そして、PC110は、記憶部に記録された圧縮オーディオデータを携帯電話機120に転送する。このようにして、PC110は、CD130に記録されたオーディオデータを記録し、記録されたオーディオデータを携帯電話機120に記録することができる。
【0007】
しかしながら、この場合、CDに記録されたオーディオデータを一旦PCに取り込み、さらに、取り込んだオーディオデータをPCから携帯型通信機器に転送する必要がある。そのため、CDのオーディオデータを携帯型通信機器に録音することは、ユーザにとって手間がかかってしまうという問題点があった。
【0008】
また、CDのオーディオデータを携帯型通信機器に録音するためには、CDからオーディオデータを読み出すためのPCが必要となるため、PCを所有していないユーザは、録音することができないという問題点があった。
【0009】
そこで、この問題を解決する方法として、CDに記録されたオーディオデータを携帯型通信機器に直接記録する記録装置が提案されている。このような記録装置は、携帯型通信機器を接続し、記録装置に装着されたCDから読み出したオーディオデータに対して圧縮符号化処理などの所定の信号処理を施すことによって生成された圧縮オーディオデータを、携帯型通信機器に直接記録することができるようになっている。
【0010】
具体的には、例えば、図7Bに示すように、記録装置としてのオーディオ機器160と携帯型通信機器としての携帯電話機120とを接続する。オーディオデータが記録されたCD130をオーディオ機器160のディスクドライブに装着し、ユーザがオーディオ機器160の操作部を操作することにより録音が開始されると、オーディオ機器160は、CD130からオーディオデータを読み出し、MP3などの所定の圧縮符号化方式を用いて圧縮符号化処理を施して圧縮オーディオデータを生成する。そして、オーディオ機器160は、生成された圧縮オーディオデータを携帯電話機120の記憶部に記録する。
【0011】
このように、記録装置と携帯型通信機器とを接続し、記録装置に装着された記録媒体のオーディオデータを記録装置から携帯型通信機器に直接記録する技術が、下記の特許文献1に記載されている。
【0012】
【特許文献1】特開2000−299718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、携帯型通信機器は、主要機能である通信機能を有しており、外部のネットワークを介してサーバにアクセスすることができる。しかしながら、上述の記録装置では、接続された携帯型通信機器をオーディオデータを記録するための記録媒体として用いており、通信機能を用いることを想定していない。したがって、この携帯型通信機器を用いた場合であっても、外部のネットワークを介してサーバにアクセスしてフリンジ情報を取得することができないという問題点があった。
【0014】
フリンジ情報が取得できないため、携帯型通信機器に記録された圧縮オーディオデータのファイル名としては、例えば「Track01」や「Title01」などの一般的な名称が付される。したがって、携帯型通信機器に記録された多数の圧縮オーディオデータの中からユーザが所望する圧縮オーディオデータを検索することが困難であり、非常に不便である。
【0015】
また、この携帯型通信機器の通信機能を用いて、外部のネットワークを介してサーバにアクセスしてフリンジ情報を取得できる場合であっても、ユーザが携帯型通信機器を直接操作してサーバにアクセスする必要があるため、操作が煩雑であるという問題点があった。さらに、フリンジ情報を取得するためのアクセス先が不明な場合も多く、ユーザにとって非常に不便である。
【0016】
したがって、この発明の目的は、携帯型通信機器の通信機能を用いて、CDから読み出したオーディオデータに関連するフリンジ情報を容易に取得し、取得したフリンジ情報を付加したオーディオデータを携帯型通信機器に直接記録することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上述した課題を解決するために、第1の発明は、携帯型通信機器に対してオーディオデータを記録する記録装置において、携帯型通信機器が接続される接続部と、オーディオデータおよびオーディオデータを管理するためのTOC(テーブル・オブ・コンテンツ)情報が記録された着脱可能な記録媒体からオーディオデータおよびTOC情報を読み出す再生部と、接続部に接続された携帯型通信機器を制御する制御部とを有し、制御部の制御によって、TOC情報に基づきオーディオデータの特徴を示す楽曲取得情報を生成し、楽曲取得情報を携帯型通信機器およびネットワークを介してサーバに送信し、楽曲取得情報に基づくオーディオデータの関連情報であるフリンジ情報をネットワークおよび携帯型通信機器を介してサーバから受信し、オーディオデータに対してフリンジ情報を付加して携帯型通信機器内の記憶媒体に記録することを特徴とする記録装置である。
【0018】
また、第2の発明は、外部のサーバとネットワークを介して通信可能な携帯型通信機器を用いて、サーバからオーディオデータをメモリデバイスに記録する記録装置において、携帯型通信機器が接続される第1の接続部と、メモリデバイスが接続される第2の接続部と、携帯型通信機器およびメモリデバイスを制御し、サーバからネットワークおよび携帯型通信機器を介して供給されたオーディオデータをメモリデバイス内の記憶媒体に記録する制御部とを有することを特徴とする記録装置である。
【0019】
また、第3の発明は、携帯型通信機器に対してオーディオデータを記録する記録方法において、携帯型通信機器が接続部に接続され、オーディオデータおよびオーディオデータを管理するためのTOC情報が記録された着脱可能な記録媒体からオーディオデータおよびTOC情報が読み出され、接続部に接続された携帯型通信機器を制御し、TOC情報に基づきオーディオデータの特徴を示す楽曲取得情報を生成し、楽曲取得情報を携帯型通信機器およびネットワークを介してサーバに送信し、楽曲取得情報に基づくオーディオデータの関連情報であるフリンジ情報をネットワークおよび携帯型通信機器を介してサーバから受信し、オーディオデータに対してフリンジ情報を付加して携帯型通信機器内の記憶媒体に記録することを特徴とする記録方法である。
【0020】
また、第4の発明は、外部のサーバとネットワークを介して通信可能な携帯型通信機器を用いて、サーバからオーディオデータをメモリデバイスに記録する記録方法において、携帯型通信機器が第1の接続部に接続され、メモリデバイスが第2の接続部に接続され、携帯型通信機器およびメモリデバイスを制御し、サーバからネットワークおよび携帯型通信機器を介して供給されたオーディオデータをメモリデバイス内の記憶媒体に記録することを特徴とする記録方法である。
【0021】
上述したように、第1および第3の発明では、携帯型通信機器が接続部に接続され、オーディオデータおよびオーディオデータを管理するためのTOC情報が記録された着脱可能な記録媒体からオーディオデータおよびTOC情報が読み出され、接続部に接続された携帯型通信機器を制御し、TOC情報に基づきオーディオデータの特徴を示す楽曲取得情報を生成し、楽曲取得情報を携帯型通信機器およびネットワークを介してサーバに送信し、楽曲取得情報に基づくオーディオデータの関連情報であるフリンジ情報をネットワークおよび携帯型通信機器を介してサーバから受信し、オーディオデータに対してフリンジ情報を付加して携帯型通信機器内の記憶媒体に記録するようにしているため、オーディオデータが携帯型通信機器に直接記録される。
【0022】
また、第2および第4の発明では、携帯型通信機器が第1の接続部に接続され、メモリデバイスが第2の接続部に接続され、携帯型通信機器およびメモリデバイスを制御し、サーバからネットワークおよび携帯型通信機器を介して供給されたオーディオデータをメモリデバイス内の記憶媒体に記録するようにしているため、サーバから受信したオーディオデータが携帯型通信機器に直接記録される。
【発明の効果】
【0023】
この発明は、携帯型通信機器の通信機能を用いて、着脱可能な記録媒体から取得したTOC情報に基づくフリンジ情報を取得し、フリンジ情報を付加したオーディオデータを携帯型通信機器に記録するようにしているため、ユーザが携帯型通信機器を直接操作することなく、フリンジ情報が付加されたオーディオデータを携帯型通信機器に自動的に記録することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明の実施の一形態について、図面を参照して説明する。この発明の実施の一形態では、記録装置と携帯型通信機器とが接続され、携帯型通信機器とサーバとがネットワークを介して接続されている。そして、記録媒体に記録されたオーディオデータを携帯型通信機器に記録する際に、サーバからネットワークを介してオーディオデータの関連情報を取得し、取得した関連情報をオーディオデータに関連付けて携帯型通信機器に記録するようにした。
【0025】
具体的には、例えば、図1に示すように、記録装置としてのオーディオ機器10と携帯型通信機器としての携帯電話機20とが接続される。オーディオ機器10は、例えばその上面に接続部が設けられ、オーディオ機器10に携帯電話機20を載置して、オーディオ機器10の接続部と携帯電話機20の接続部とが直接的に接続することができるようになっている。また、オーディオ機器10には、携帯電話機20を載置した際に、携帯電話機20を固定するためのスタンドが設けられている。
【0026】
携帯電話機20は、インターネットなどのネットワーク50に接続可能であり、オーディオ機器10の制御に基づき外部の機器と通信を行い、各種データのやりとりを行うことができる。ネットワーク50には、サーバ40が接続されており、サーバ40には、CD(Compact Disc)30などの記録媒体に記録されているオーディオデータの関連情報であるフリンジ情報が多数記録されている。そして、サーバ40は、外部の機器からの要求に応じてフリンジ情報を供給する。フリンジ情報としては、例えば、CDのアルバム名、アーティスト名および各曲のタイトルが記述されている。
【0027】
次に、オーディオ機器10および携帯電話機20の一例の構成について、図2を参照して詳細に説明する。この例では、オーディオ機器10および携帯電話機20について、この発明の実施の一形態に関係の深い部分のみを示し、それ以外の部分については、説明を省略する。オーディオ機器10は、図2に示すように、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、再生部としてのディスクドライブ14、接続部15、表示部16および操作部17を備え、各部がバス18を介して接続される構成となっている。なお、ここでは、着脱可能な記録媒体としてCDやCD−ROM(Compact Disc -Read Only Memory)を用いた場合を例にとって説明する。
【0028】
ディスクドライブ14は、オーディオデータが記録された着脱可能な記録媒体であるCD30が装着された場合に、CD30を再生してオーディオデータを読み出し、復調処理等の所定の信号処理を施す。そして、ディスクドライブ14は、復調されたオーディオデータをCPU11に供給する。また、ディスクドライブ14は、CD30に記録されているオーディオデータの曲数や総演奏時間を示すTOC(Table Of Contents/テーブル・オブ・コンテンツ)情報を読み出し、CPU11に供給する。
【0029】
CPU11は、ROM12に予め格納されたプログラムに従い、RAM13をワークメモリとしてバス18に接続された各部を制御する。また、CPU11は、接続部15を介してオーディオ機器10と携帯電話機20とが接続された場合、携帯電話機20の各部を制御し、携帯電話機20をネットワーク50に接続するように制御する。CPU11は、ディスクドライブ14から供給されたオーディオデータを解析して音楽パターンを抽出し、ディスクドライブ14から供給されたTOC情報と音楽パターンとに基づきCD30に記録されたオーディオデータの特徴を示す楽曲取得情報を生成する。そして、CPU11は、生成した楽曲取得情報を接続部15に供給する。
【0030】
また、CPU11は、ディスクドライブ14から供給されたオーディオデータに対して所定の圧縮符号化処理を施して圧縮オーディオデータを生成する。オーディオデータの圧縮符号化処理としては、例えば、MP3(MPEG-1 audio layer 3)やAAC(Advanced Audio Coding)などを用いることができる。さらに、CPU11は、接続部15から供給されるフリンジ情報を、圧縮オーディオデータの圧縮符号化形式に応じて所定の形式に変換し、生成した圧縮オーディオデータに対して付加する。具体的には、例えば、圧縮オーディオデータの圧縮符号化形式としてMP3を用いている場合、フリンジ情報を「ID3タグ」の形式に変換し、圧縮オーディオデータの前または後ろに付加する。そして、CPU11は、フリンジ情報を付加した圧縮オーディオデータを接続部15に供給する。
【0031】
接続部15は、例えばコネクタであり、外部の携帯電話機20に設けられた接続部21と直接的に接続され、所定のプロトコルを用いて通信を行うことによりデータの送受信を行う。接続部15は、CPU11から供給された圧縮オーディオデータや楽曲取得情報を、接続部21を介して携帯電話機20に供給する。また、接続部15は、携帯電話機20から供給されたフリンジ情報をCPU11に供給する。
【0032】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)が用いられ、CD30のTOC情報に基づき、CD30の曲番号や再生時間などを表示する。また、表示部16は、携帯電話機20の記憶部22に記録されている圧縮オーディオデータのフリンジ情報を表示する。操作部17は、例えば、オーディオ機器10のパネルに設けられたダイヤルキーやその他キー等の操作子や、リモートコントロールコマンダなどが用いられ、録音の際に操作される。
【0033】
携帯電話機20は、接続部21、記憶部22、通信部23およびアンテナ24を備え、各部がバス25を介して接続される構成となっている。携帯電話機20は、電話の送受話や記録されたオーディオデータの再生処理などの動作が行われる場合、図示されないCPUにより各部が制御されるが、接続部21を介してオーディオ機器10と接続された場合には、オーディオ機器10のCPU11によって各部が制御されるようになっている。
【0034】
接続部21は、例えばコネクタであり、上述したオーディオ機器10の接続部15と直接的に接続され、所定のプロトコルを用いて通信を行うことによりデータの送受信を行う。接続部21は、オーディオ機器10から接続部15を介して供給された楽曲取得情報を通信部23に供給する。また、接続部21は、通信部23から供給されたフリンジ情報を、オーディオ機器10に供給する。
【0035】
通信部23は、アンテナ24を介して、ネットワーク50に接続されたサーバ40に対して接続部21から供給された楽曲取得情報を送信する。また、通信部23は、アンテナ24を介して、サーバ40から送られたフリンジ情報を受け取り、接続部21に供給する。
【0036】
記憶部22は、例えばHDD(Hard Disc Drive)や不揮発性メモリを記録媒体とし、接続部21を介してオーディオ機器10から供給された圧縮オーディオデータを記録する。記憶部22には、圧縮オーディオデータを記録するための記録フォルダがオーディオ機器10のCPU11の制御によって作成される。記録フォルダは、サーバ40から供給されたフリンジ情報に記述されている情報に基づき作成される。
【0037】
具体的には、例えば、図3Aに示すように、記憶部22には「Music」フォルダが設けられており、オーディオデータは、この「Music」フォルダに記録される。そして、フリンジ情報に記述されているアーティスト名に基づき、例えば、「Music」フォルダ内にアーティスト名「宇多田ヒカル」が付された記録フォルダが作成される。そして、この記録フォルダに、各曲のタイトル「Automatic」、「First Love」、・・・、「COLORS」が圧縮オーディオデータに付されて記録される。
【0038】
サーバ40からフリンジ情報が供給されない場合には、例えば、図3Bに示すように、「Music」フォルダ内に「Unknown Artist」などの所定の名称が付された記録フォルダが作成される。また、この記録フォルダには、CD30に記録されたトラック順に「Title #1」、「Title #2」、・・・、「Title #N」といった所定の名称が圧縮オーディオデータに付されて記録される。
【0039】
なお、この例では、CD30に記録されたオーディオデータを記録する記録フォルダに対してアーティスト名が付されて作成されるように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、同一のアーティストで異なるCDを録音する場合には、アルバム名を付した記録フォルダを作成するようにしてもよいし、アーティスト名の記録フォルダを作成し、その中に、さらにアルバム名の記録フォルダを作成するようにして、記録フォルダを階層的な構造としてもよい。
【0040】
次に、この発明の実施の一形態によるオーディオ機器10を用いて携帯電話機20にオーディオデータを記録する際の処理の流れについて、図4に示すフローチャートを参照して説明する。なお、以下では、特に断らない限り、処理がCPU11で行われるものとする。ユーザが、例えば操作部に設けられた「録音」に対応するキーを操作して、録音が開始されると、ステップS1において、CD30がオーディオ機器10のディスクドライブ14に装着されたかどうかが判断される。CD30がディスクドライブ14に装着された場合は、処理がステップS2に移行する。
【0041】
ステップS2では、携帯電話機20がオーディオ機器10に接続されたかどうかが判断される。携帯電話機20がオーディオ機器10に接続された場合には、処理がステップS3に移行する。ステップS3において、ディスクドライブ14により、ディスクドライブ14に装着されたCD30からTOC情報が読み出される。また、CPU11は、例えば1トラック目のオーディオデータを解析して音楽パターンを抽出し、読み出されたTOC情報および音楽パターンに基づき楽曲取得情報を生成する。
【0042】
ステップS4では、CPU11の制御に基づき携帯電話機20によるサーバ40に対するアクセス要求が行われ、サーバ40に対するアクセスが許可されたかどうかが判断される。オーディオ機器10のCPU11の制御により、携帯電話機20がサーバ40に対してアクセス要求を行い、サーバ40に対するアクセスが許可された場合には、処理がステップS5に移行する。
【0043】
ステップS5において、楽曲取得情報が接続部15を介して携帯電話機20に供給される。そして、携帯電話機20は、供給された楽曲取得情報をネットワーク50を介してサーバ40に対して送信する。そして、サーバ40において、記録されている多数のフリンジ情報の中から楽曲取得情報に対応するフリンジ情報の検索が行われる。検索の結果、楽曲取得情報に対応するフリンジ情報がある場合には、サーバ40から携帯電話機20に対してフリンジ情報が送信される。
【0044】
ステップS6では、CD30に関する楽曲取得情報に基づくフリンジ情報をサーバ40から取得できたかどうかが判断される。サーバ40からフリンジ情報が送信され、携帯電話機20でフリンジ情報を受信した場合、受信したフリンジ情報が携帯電話機20の接続部21を介してオーディオ機器10に供給され、処理がステップS7に移行する。ステップS7では、供給されたフリンジ情報に記述されているアーティスト名が抽出され、CPU11の制御により携帯電話機20の記憶部22に、例えば図3Aに示すように、アーティスト名をフォルダ名とした記録フォルダが作成される。
【0045】
ステップS8では、ディスクドライブ14に装着されたCD30が再生され、オーディオデータが読み出される。そして、ステップS9において、読み出されたオーディオデータに対して所定の圧縮符号化処理が施され、フリンジ情報が付加されて圧縮オーディオデータが生成される。そして、フリンジ情報に記述されているオーディオデータのタイトルに基づき、圧縮オーディオデータに対してタイトルが付され、ステップS7で携帯電話機20の記憶部22に作成された記録フォルダに記録され、一連の処理が終了する。
【0046】
一方、ステップS1においてCD30がディスクドライブ14に装着されていない場合、および、ステップS2において携帯電話機20が接続されていない場合には、処理が終了する。
【0047】
また、ステップS4において携帯電話機20によるサーバ40に対するアクセスが許可されない場合、および、ステップS6においてサーバ40からフリンジ情報を取得できなかった場合には、処理がステップS10に移行する。ステップS10では、携帯電話機20の記憶部22に、CPU11の制御により、例えば図3Bに示すように、「Unknown Artist」などの所定の名称を付した記録フォルダが作成される。
【0048】
ステップS11では、ディスクドライブ14に装着されたCD30が再生され、オーディオデータが読み出される。そして、ステップS12において、読み出されたオーディオデータに対して所定の圧縮符号化処理が施されて圧縮オーディオデータが生成される。そして、圧縮オーディオデータに対して所定のタイトル、例えば「Title #1」が付され、ステップS10で携帯電話機20の記憶部22に作成された記録フォルダに記録され、一連の処理が終了する。
【0049】
このように、この発明の実施の一形態では、記録装置が携帯型通信機器を制御し、携帯型通信機器の通信機能を利用して自動的にサーバにアクセスしてフリンジ情報を取得する。そして、取得したフリンジ情報を付加した圧縮オーディオデータを携帯型通信機器に直接記録するようにしている。そのため、ユーザが携帯型通信機器を直接操作することなく、フリンジ情報を付加したオーディオデータを携帯型通信機器に自動的に記録することができる。
【0050】
また、この発明の実施の一形態では、記録装置が携帯型通信機器を制御し、サーバから取得したフリンジ情報に基づき、携帯型通信機器内に記録フォルダを自動的に作成して圧縮オーディオデータを記録するようにしている。そのため、オーディオデータを再生する際に、ユーザが所望するオーディオデータの検索を容易に行うことができる。
【0051】
さらに、ユーザが携帯型通信機器を直接操作してサーバにアクセスする必要がないため、ユーザがアクセス先のサーバを知らない場合であっても、フリンジ情報を取得することができる。
【0052】
さらにまた、この発明の実施の一形態では、記録装置で生成された楽曲取得情報を携帯型通信機器を介してサーバに直接送信するようにしているため、携帯型通信機器には、楽曲取得情報を記録する必要がなく、携帯型通信機器における記憶部を効率的に利用することができる。
【0053】
次に、この発明の実施の一形態の変形例について説明する。この発明の実施の一形態の変形例では、携帯型通信機器が接続された記録装置に、さらにメモリカードや携帯型音楽プレーヤなどのメモリデバイスを接続する。そして、記録装置が携帯型通信機器を制御し、ネットワークを介して音楽配信サーバから供給されたオーディオデータを、メモリデバイスに直接記録するようにした。
【0054】
例えば、図5に示すように、携帯型通信機器である携帯電話機20’が接続された記録装置であるオーディオ機器10’に対して、さらにメモリデバイスである携帯型音楽プレーヤ60が接続される。また、携帯電話機20’は、ネットワーク50に接続可能であり、ネットワーク50には、音楽配信サーバ70が接続されている。
【0055】
オーディオ機器10’は、携帯電話機20’を制御し、ネットワーク50を介して音楽配信サーバ70にアクセスし、携帯電話機20’を介して音楽配信サーバ70からオーディオデータを受信する。そして、オーディオ機器10’は、携帯型音楽プレーヤ60を制御し、受信したオーディオデータを携帯型音楽プレーヤ60に記録する。音楽配信サーバ70は、フリンジ情報が予め付加されたオーディオデータを多数記録し、携帯電話機20’からの要求に応じてオーディオデータを供給する。
【0056】
次に、オーディオ機器10’、携帯電話機20’および携帯型音楽プレーヤ60の一例の構成について、図6を参照して詳細に説明する。なお、上述の実施の一形態と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。また、この例では、オーディオ機器10’、携帯電話機20’および携帯型音楽プレーヤ60について、この発明の実施の一形態の変形例に関連の深い部分のみを示し、それ以外については、説明を省略する。
【0057】
オーディオ機器10’は、図6に示すように、制御部としてのCPU11、ROM12、RAM13、第1の接続部15’、第2の接続部19、表示部16および操作部17を備え、各部がバス18を介して接続される構成となっている。
【0058】
CPU11は、第1の接続部15’を介してオーディオ機器10’と携帯電話機20’とが接続された場合、携帯電話機20’の各部を制御し、携帯電話機20’をネットワーク50に接続するように制御する。また、CPU11は、第2の接続部19を介してオーディオ機器10’と携帯型音楽プレーヤ60とが接続された場合、携帯型音楽プレーヤ60の各部を制御し、第1の接続部15’から供給されたオーディオデータに付加されているフリンジ情報に基づき、携帯型音楽プレーヤ60の記憶部62に記録フォルダを作成する。そして、第1の接続部15’から供給されたオーディオデータを、第2の接続部19を介して携帯型音楽プレーヤ60に供給する。
【0059】
第1の接続部15’は、例えばコネクタであり、携帯電話機20’に設けられた接続部21と直接的に接続され、所定のプロトコルを用いて通信を行うことによりデータの送受信を行う。第1の接続部15’は、携帯電話機20’から供給されたオーディオデータをCPU11に供給する。
【0060】
第2の接続部19は、外部の携帯型音楽プレーヤ69に設けられた接続部61と接続され、所定のプロトコルを用いて通信を行うことによりデータの送受信を行う。第2の接続部19としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)を用いることができる。第2の接続部19は、オーディオデータを接続部61を介して携帯型音楽プレーヤ60に供給する。
【0061】
携帯電話機20’は、接続部21、通信部23およびアンテナ24を備える。携帯電話機20’は、接続部21を介してオーディオ機器10’と接続された場合には、オーディオ機器10’のCPU11によって各部が制御されるようになっている。
【0062】
接続部21は、例えばコネクタであり、上述したオーディオ機器10’の第1の接続部15’と直接的に接続され、所定のプロトコルを用いて通信を行うことによりデータの送受信を行う。接続部21は、通信部23を介して外部の音楽配信サーバ70から供給されたオーディオデータを、オーディオ機器10’に供給する。通信部23は、アンテナ24を介して、サーバ40から送られたオーディオデータを受け取り、接続部21に供給する。
【0063】
携帯型音楽プレーヤ60は、接続部61および記憶部62を備える。携帯型音楽プレーヤ60は、オーディオデータの再生処理などの動作が行われる場合、図示されないCPUにより各部が制御されるが、接続部61を介してオーディオ機器10’と接続された場合には、オーディオ機器10’のCPU11によって各部が制御されるようになっている。
【0064】
接続部61は、オーディオ機器10’の第2の接続部19と接続され、所定のプロトコルを用いて通信を行うことによりデータの送受信を行う。接続部61は、第2の接続部19を介してオーディオ機器10’から供給されたオーディオデータを記憶部62に供給する。接続部61としては、例えば、USBを用いることができる。
【0065】
記憶部62は、例えばHDDや不揮発性メモリを記録媒体とし、接続部61を介してオーディオ機器10’から供給された圧縮オーディオデータを記録する。記憶部62には、圧縮オーディオデータを記録するための記録フォルダがオーディオ機器10’のCPU11の制御によって作成される。記録フォルダは、オーディオデータに付加されているフリンジ情報に記述されている情報に基づき作成される。
【0066】
なお、この例では、メモリデバイスとして、携帯型音楽プレーヤ60を用いた場合について説明したが、これはこの例に限られない。例えば、メモリカードなどの不揮発性メモリからなる記録媒体を接続するようにしてもよい。
【0067】
また、ここでは、オーディオ機器10’と携帯型音楽プレーヤ60を接続する方法として、USBなどの有線による接続について説明したが、これに限られず、例えば無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)などの無線方式を用いて接続してもよい。
【0068】
このように、この発明の実施の一形態の変形例では、記録装置が携帯型通信機器を制御し、携帯型通信機器の通信機能を利用して音楽配信サーバにアクセスしてオーディオデータを取得する。そして、取得したオーディオデータをメモリデバイスに直接記録するようにしている。そのため、ユーザが携帯型通信機器を直接操作することなくオーディオデータをメモリデバイスに自動的に記録することができる。
【0069】
以上、この発明の実施の一形態および実施の一形態の変形例について説明したが、この発明は、上述したこの発明の実施の一形態および実施の一形態の変形例に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。上述の例では、オーディオ機器と携帯電話機との接続は、コネクタを用いて直接的に接続するように説明したが、これに限られず、例えば、オーディオ機器と携帯電話機とをケーブル等の有線や、無線LANやBluetoothなどの無線を用いて接続するようにしてもよい。
【0070】
また、楽曲取得情報は、TOCおよび第1トラック目のオーディオデータの音楽パターンに基づき生成されるように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、TOC情報のみを用いて楽曲取得情報を生成するようにしてもよいし、全てのトラックのオーディオデータの音楽パターンを抽出して、抽出した音楽パターンに基づき楽曲取得情報を生成するようにしてもよい。
【0071】
さらに、オーディオ機器に携帯電話機を接続した際に、例えば、オーディオ機器の表示部の代わりに携帯電話機に設けられた表示部を用いて、各種の情報を表示させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】この発明の実施の一形態による記録装置を用いて携帯型通信機器にオーディオデータを記録する際の一例の構成を示す略線図である。
【図2】この発明の実施の一形態による記録装置および携帯型通信機器の一例の構成を示すブロック図である。
【図3】携帯電話機における記録フォルダのフォルダ構成について説明するための略線図である。
【図4】この発明の実施の一形態によるオーディオ機器を用いてオーディオデータを記録する際の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の実施の一形態の変形例による記録装置を用いて携帯型音楽プレーヤにオーディオデータを記録する際の一例の構成を示す略線図である。
【図6】この発明の実施の一形態の変形例による記録装置、携帯型通信機器および携帯型音楽プレーヤ60の一例の構成を示すブロック図である。
【図7】従来の携帯型通信機器にオーディオデータを記録する際の一例の構成を示す略線図である。
【符号の説明】
【0073】
10、10’ オーディオ機器
11 CPU
14 ディスクドライブ
15 接続部
15’ 第1の接続部
16 表示部
17 操作部
19 第2の接続部
20、20’ 携帯電話機
21 接続部
22 記憶部
23 通信部
30 CD
40 サーバ
50 ネットワーク
60 携帯型音楽プレーヤ
70 音楽配信サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型通信機器に対してオーディオデータを記録する記録装置において、
上記携帯型通信機器が接続される接続部と、
オーディオデータおよび該オーディオデータを管理するためのTOC(テーブル・オブ・コンテンツ)情報が記録された着脱可能な記録媒体から上記オーディオデータおよび上記TOC情報を読み出す再生部と、
上記接続部に接続された上記携帯型通信機器を制御する制御部と
を有し、
上記制御部の制御によって、
上記TOC情報に基づき上記オーディオデータの特徴を示す楽曲取得情報を生成し、
上記楽曲取得情報を上記携帯型通信機器およびネットワークを介してサーバに送信し、
上記楽曲取得情報に基づく上記オーディオデータの関連情報であるフリンジ情報を上記ネットワークおよび上記携帯型通信機器を介して上記サーバから受信し、
上記オーディオデータに対して上記フリンジ情報を付加して上記携帯型通信機器内の記憶媒体に記録する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項2】
請求項1に記載の記録装置において、
上記制御部は、
上記携帯型通信機器内の上記記憶媒体に上記フリンジ情報が付加されたオーディオデータを記録するための記録フォルダを作成し、
上記記録フォルダに上記フリンジ情報が付加されたオーディオデータを記録する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載の記録装置において、
上記制御部は、
上記フリンジ情報に基づき上記記録フォルダの名称を付する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項4】
請求項1に記載の記録装置において、
上記制御部は、
上記TOC情報および上記オーディオデータの音楽パターンに基づき上記楽曲取得情報を生成する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項5】
外部のサーバとネットワークを介して通信可能な携帯型通信機器を用いて、上記サーバからオーディオデータをメモリデバイスに記録する記録装置において、
上記携帯型通信機器が接続される第1の接続部と、
上記メモリデバイスが接続される第2の接続部と、
上記携帯型通信機器および上記メモリデバイスを制御し、上記サーバから上記ネットワークおよび上記携帯型通信機器を介して供給されたオーディオデータを上記メモリデバイス内の記憶媒体に記録する制御部と
を有することを特徴とする記録装置。
【請求項6】
請求項5に記載の記録装置において、
上記制御部は、
上記メモリデバイス内の上記記憶媒体に上記オーディオデータを記録するための記録フォルダを作成し、
上記記録フォルダに上記オーディオデータを記録する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項7】
請求項6に記載の記録装置において、
上記制御部は、
上記オーディオデータに付加された該オーディオデータの関連情報であるフリンジ情報に基づき上記記録フォルダの名称を付する
ことを特徴とする記録装置。
【請求項8】
携帯型通信機器に対してオーディオデータを記録する記録方法において、
上記携帯型通信機器が接続部に接続され、
オーディオデータおよび該オーディオデータを管理するためのTOC情報が記録された着脱可能な記録媒体から上記オーディオデータおよび上記TOC情報が読み出され、
上記接続部に接続された上記携帯型通信機器を制御し、
上記TOC情報に基づき上記オーディオデータの特徴を示す楽曲取得情報を生成し、
上記楽曲取得情報を上記携帯型通信機器およびネットワークを介してサーバに送信し、
上記楽曲取得情報に基づく上記オーディオデータの関連情報であるフリンジ情報を上記ネットワークおよび上記携帯型通信機器を介して上記サーバから受信し、
上記オーディオデータに対して上記フリンジ情報を付加して上記携帯型通信機器内の記憶媒体に記録する
ことを特徴とする記録方法。
【請求項9】
外部のサーバとネットワークを介して通信可能な携帯型通信機器を用いて、上記サーバからオーディオデータをメモリデバイスに記録する記録方法において、
上記携帯型通信機器が第1の接続部に接続され、
上記メモリデバイスが第2の接続部に接続され、
上記携帯型通信機器および上記メモリデバイスを制御し、上記サーバから上記ネットワークおよび上記携帯型通信機器を介して供給されたオーディオデータを上記メモリデバイス内の記憶媒体に記録する
ことを特徴とする記録方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−171516(P2008−171516A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−5405(P2007−5405)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】