説明

記録装置及び記録方法

【課題】12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録し、12セグメント放送における動的な放送編成の変更に対応すること。
【解決手段】受信部102は、放送波を受信し、放送波を、第1の伝送特性のデータと、第2の伝送特性のデータと、番組情報のデータとに分離する。記録処理部104は、受信部102から供給される、第1の伝送特性のデータと第2の伝送特性のデータとを同時に記録する。制御部108は、ユーザインタフェース部106から供給されるユーザ指示に基づいて、記録処理部104を制御する。再生部110は、記録処理部104に記録された、第1の伝送特性のデータ及び第2の伝送特性のデータのうちの一方をユーザ指示に基づいて再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、記録装置及び記録方法に関し、特に、放送される番組を記録する記録装置及び記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、地上波アナログ放送、衛星デジタル放送、及び地上デジタル放送といった各種の放送サービスが提供されている。特に、地上デジタル放送は、現行のアナログ放送と比較して種々の利点を有することから注目されている。例えば、地上デジタル放送では、1つのチャネルが13個のセグメントに分割され、これらのセグメントを組み合わせることによって様々なサービスを提供することができる。また、セグメント毎に異なる伝送特性(変調方式、符号化率等)を設定することもできる。現在は、12個のセグメントを用いた高画質及び高音質の放送(以下、「12セグメント放送」と称する)、及び、1個のセグメントを用いた移動体(携帯機器)向けの放送(以下、「1セグメント放送」と称する)の2種類の放送が提供されている。また、当座の間、12セグメント放送と1セグメント放送とで同一の時間帯には同一の番組を提供するサイマル放送を行うことが予定されている。
【0003】
このような放送サービスによって提供される番組は、ハードディスクドライブ(HDD)レコーダ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダといった各種の記録装置で記録することができる。例えば、特許文献1は、デジタル放送の番組を記録する番組記録装置を開示している。この番組記録装置は、デジタル放送で送信されるデータを符号化方式別に受信して復調するための複数のデータ受信手段と、番組録画を行う場合に、複数のデータ受信手段がそれぞれ受信して復調するデータを記録装置に並行して記憶させる番組録画手段とを備える。
【特許文献1】特開2005−204064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、12セグメント放送の番組を記録装置に記録した場合、記録されたデータの利用には制限が課される。例えば、記録装置のハードディスクドライブ(HDD)に記憶された番組のデータは、CPRM(Content Protection for Recordable Media)等の著作権保護機能を備える記憶媒体へ移動(ムーヴ)することはできるが、他の記憶媒体に複製(コピー)することはできない。即ち、HDDに記憶されたデータを他の記憶媒体にムーヴした場合、当該データはHDDから削除される。
【0005】
一方で、1セグメント放送の番組を記録装置に記録した場合、記録した番組は繰り返しムーヴすることができる。1セグメント放送は、主に携帯機器で受信されることを想定されている。しかし、携帯機器は、バッテリ容量が小さいため、長時間動作させることは困難なことが多い。また、携帯機器にデータを記憶する場合、メモリカード等のリムーバブル記録装置又は内部記録装置が利用されるため、その記憶容量は限られている。従って、携帯機器で1セグメント放送の番組を記録することには不都合がある。他方、携帯機器は場所を問わず使用できるという利点があることから、記録した番組を携帯機器で再生できれば利便性が増す。
【0006】
従って、12セグメント放送の番組を記録する際には、12セグメント放送の番組に加えて1セグメント放送の番組も同時に記録できれば有利である。
【0007】
また、12セグメント放送では、放送編成が動的に変更されることがある。例えば、ある番組が、臨時放送、イベントリレー、又は緊急警報放送(EWS: Emergency Warning System)等によって中断されることがあり得る。イベントリレーでは、ある番組が当初予定された時刻になっても終了しない場合に、他のチャネルでその番組の続きが放送される。緊急警報放送は、地震や津波といった災害発生時に放送される。このため、ユーザが12セグメント放送の番組の録画予約を記録装置に設定した場合、当該番組が緊急警報放送等によって中断されたときには、意図した番組の記録が中断され、異なる番組が記録されてしまうことがある。換言すれば、記録処理自体は実行されるものの、番組の継続性が維持されない。このため、12セグメント放送の番組のみを記録装置で記録した場合、ユーザが意図した番組とは異なる番組が記録され得る。更に、ユーザは、記録した番組の再生中に初めて、その番組の記録が中断されて意図しない番組が記録されていることに気付くことになる。
【0008】
従って、放送編成が変更された12セグメント放送の番組を記録し、記録した番組を再生する場合に、放送編成の変更があったことをユーザに通知する機能を実現できれば有利である。
【0009】
一方で、現在はサイマル放送が行われていることから、12セグメント放送で動的な編成変更があった場合でも、1セグメント放送では編成変更が無い、即ち、同一の番組の放送が継続されている場合がある。
【0010】
従って、放送編成が変更された12セグメント放送の番組の内容を、同時に放送されていた1セグメント放送の番組で補完できれば有利である。
【0011】
そこで、本発明の目的は、12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録でき、12セグメント放送における動的な放送編成の変更に対応できる記録装置及び記録方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の一つの面によれば、放送波を受信し、前記放送波を、第1の伝送特性のデータと、第2の伝送特性のデータと、番組情報のデータとに分離する受信部と、前記受信部から供給される、前記第1の伝送特性のデータと前記第2の伝送特性のデータとを同時に記録する記録処理部と、ユーザ指示が入力されるユーザインタフェース部と、前記ユーザインタフェース部から供給される前記ユーザ指示に基づいて、前記記録処理部を制御する制御部と、前記記録処理部に記録された、前記第1の伝送特性のデータ及び前記第2の伝送特性のデータのうちの一方を、前記ユーザインタフェース部から供給される前記ユーザ指示に基づいて再生する再生部とを具備することを特徴とする記録装置が提供される。
【0013】
また、本発明の別の面によれば、放送波を受信するステップと、前記放送波を、第1の伝送特性のデータと、第2の伝送特性のデータと、番組情報のデータとに分離するステップと、前記第1の伝送特性のデータと前記第2の伝送特性のデータとを同時に記録するステップと、ユーザ指示を入力するステップと、前記ユーザ指示に基づいて、前記記録するステップを制御するステップと、前記ユーザ指示に基づいて、前記第1の伝送特性のデータ及び前記第2の伝送特性のデータのうちのいずれか一方を再生するステップとを具備することを特徴とする記録方法が提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録でき、12セグメント放送における動的な放送編成の変更に対応できる記録装置及び記録方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る記録装置の構成を概略的に示すブロック図である。図1に示す記録装置100は、例えば、HDDレコーダ、DVDレコーダ、HD DVDレコーダ、パーソナルコンピュータ、又はノートブック型のパーソナルコンピュータとして実現され得る。
【0017】
記録装置100は、受信部102、記録処理部104、ユーザインタフェース部106、制御部108、及び再生部110等を備える。
【0018】
受信部102は、アンテナ112、チューナ114、パケット解析部116、及びEPG情報解析部118等を備える。
【0019】
チューナ114は、放送局などから送信される放送波(電波)を、アンテナ112を介して受信する。例えば、チューナ114は、地上デジタル放送の電波を受信する。この場合、チューナ114は、第1の伝送特性のデータ(例えば、12セグメント放送のデータ)及び第2の伝送特性のデータ(例えば、1セグメント放送のデータ)の双方を受信し、そのデータをパケット解析部116に供給する。
【0020】
パケット解析部116は、チューナ114から供給されたデータを解析し、12セグメント放送のトランスポートストリームデータと、1セグメント放送のトランスポートストリームデータと、番組情報のデータとに分離する。12セグメント放送のトランスポートストリームデータは、パケット解析部116から12セグメント放送記録部120に供給される。1セグメント放送のトランスポートストリームデータは、パケット解析部116から1セグメント放送記録部122に供給される。また、番組情報のデータは、パケット解析部116からEPG情報解析部118に供給される。より具体的には、パケット解析部116は、チューナ114から供給されたデータから番組配列情報(SI: System Information)のデータを抽出し、抽出したSIデータをEPG情報解析部118に供給する。
【0021】
EPG情報解析部118は、パケット解析部116から供給されたSIデータを解析し、電子番組表(EPG: Electronic Program Guide)の情報を取得する。取得されたEPG情報は、EPG情報解析部118からユーザインタフェース部106及び制御部108に供給される。
【0022】
ユーザインタフェース部106は、EPG情報解析部118から供給されたEPG情報を利用して、ユーザインタフェース画面のデータを生成する。このユーザインタフェース画面のデータは、ユーザインタフェース部106から再生部110に供給される。また、ユーザインタフェース部106には、ユーザ操作によってユーザ指示が入力される。ユーザインタフェース部106は、入力されたユーザ指示を制御部108に供給する。例えば、12セグメント放送の番組を記録装置100に記録(録画)するための記録指示は、ユーザがリモートコントローラを操作することで入力され得る。また、この記録指示は、ユーザが記録装置100の本体に設けられたボタン等を操作することで入力されてもよい。なお、図1に示すユーザインタフェース部106は、ソフトウェア(例えば、ユーザインタフェース画面)及びハードウェア(例えば、リモートコントローラ、本体に設けられたボタン等)の両方を含むものとして示されている。
【0023】
制御部108は、EPG情報解析部118からEPG情報を取得する。また、制御部108は、ユーザインタフェース部106に対して、記録された番組の情報を示す記録番組情報を供給する。更に、制御部108は、ユーザインタフェース部106から供給されるユーザ指示に応じて、12セグメント放送記録部120及び1セグメント放送記録部122を制御する。例えば、制御部108は、ユーザインタフェース部106から供給される記録指示に基づいて、12セグメント放送記録部120及び1セグメント放送記録部122に対して、それぞれ12セグメント放送のデータ及び1セグメント放送のデータを記録するよう記録指示を与える。また、制御部108は、12セグメント放送記録部120及び1セグメント放送記録部122の各々で記録された番組等のデータの移動について履歴管理を行う。
【0024】
また、制御部108は、12セグメント放送において、臨時放送、イベントリレー、又は緊急警報放送(EWS)等による動的な放送編成の変更があるか否かを判定する。この判定は、例えば、12セグメント放送のデータ中に含まれる番組情報のデータに基づいて行うことができる。より具体的には、判定は、12セグメント放送のデータ中に含まれるSIデータ中のイベント情報テーブル(EIT: Event Information Table)の情報を監視することで実現される。
【0025】
EITは、番組名、放送日時、及び番組の簡単な説明といった、番組に関する情報を格納しており、EITに含まれる情報に基づいてEPGが生成される。また、EITには、現在のイベント(放送中の番組)と続くイベント(次に放送される番組)の情報を有するEIT Present/Following情報と、1週間程度の放送スケジュール(複数の番組)の情報を有するEIT Schedule情報とがある。
【0026】
制御部108は、EIT Present/Following情報とEIT Schedule情報とを比較し、差異が検出されない場合には動的な編成の変更は無いと判定し、差異が検出された場合には動的な編成の変更があると判定することができる。あるいは、制御部108は、動的な編成の変更を、電波産業会(ARIB: Association of Radio Industries and Businesses)によって策定された手順によって検出することもできる。ARIB規格で策定された手順による動的な番組編成変更は、現在放送中の番組情報を表すEIT Presentと次に放送予定の番組情報を示すEIT followingの情報を以下のように変更することで番組の編成が変更されることを受信機(本実施形態においては、記録装置100)側に伝送する。EIT Present/Followingは、番組の放送時間の情報として番組の開始時間(start_time:40bitデータ)と番組の放送時間(duration:24bitデータ)の情報をそれぞれ格納し、受信機に対して番組情報を提示する。現在放送されている番組が放送時間を延長する場合、EIT Presentのdurationが未定時間(すべてのビットが1)に設定され、受信機側(本実施形態においては、例えば、記録装置100の制御部108)に編成変更が発生することを通知する。その後、現在時刻の番組と次放送予定の番組情報が修正されたEIT Present/Followingが送出されるのを待って、受信機(本実施形態においては、例えば、記録装置100の制御部108)側は、修正されたEIT Present/Followingを受信後、正しい番組情報に従って動作(EPG情報の更新や録画の停止など)を変更する。判定結果は、12セグメント放送記録部120に供給され、現在記録されている番組のデータ内に記録することができる。つまり、制御部108は、放送編成の変更に関する情報を記憶媒体120bに記憶することができる。また、制御部108に編成変更データベースを設け、この編成変更データベースに放送編成の変更に関する情報を記憶してもよい。
【0027】
記録処理部104は、12セグメント放送記録部120及び1セグメント放送記録部122を備える。
【0028】
12セグメント放送記録部120は、記録部120a及び記憶媒体120bを備える。記録部120aは、制御部108からの指示に基づいて、パケット解析部116から供給される12セグメント放送のトランスポートストリームデータを記憶媒体120bに記憶する。記憶されたデータの再生時には、記憶されたデータが記憶媒体120bから再生部110に供給される。
【0029】
1セグメント放送記録部122は、記録部122a及び記憶媒体122bを備える。記録部122aは、制御部108からの指示に基づいて、パケット解析部116から供給される1セグメント放送のトランスポートストリームデータを記憶媒体122bに記憶する。記憶されたデータの再生時には、記憶されたデータが記憶媒体122bから再生部110に供給される。
【0030】
上述した12セグメント放送記録部120と1セグメント放送記録部122とは、同時に記録処理を行うことができる。換言すれば、記録装置100は、12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録することができる。
【0031】
なお、図1には、記憶媒体120bと記憶媒体122bとが異なる媒体として示されている。しかし、記憶媒体120bと記憶媒体122bとは、異なる記憶媒体に限定されるものではなく、HDDといった同一の記憶媒体であってもよい。また、記憶媒体120b及び記憶媒体122bの各々は、データを記憶できる媒体であれば如何なる媒体であってもよい。例えば、記憶媒体122bは、記録装置100に内蔵されたHDDであっても、記録装置100で使用できる取り外し可能な媒体であってもよい。
【0032】
再生部110は、ユーザインタフェース部106から供給されるユーザ指示に応じて、12セグメント放送記録部120又は1セグメント放送記録部122で記録されたデータを取得し、取得したデータを記録装置100に接続されたテレビ、モニタ等に供給する。
【0033】
再生部110は、12セグメント放送記録部120で記録された番組の再生を開始する前に、再生対象の番組に放送編成の変更があったか否かを判定する。より具体的には、再生部110は、制御部108の編成変更データベースを参照し、再生対象の番組について放送編成の変更に関する情報が存在するか否かを判定し得る。あるいは、再生部110は、12セグメント放送記録部120の記憶媒体120bを参照し、再生対象の番組について放送編成の変更に関する情報が存在するか否かを判定してもよい。放送編成の変更に関する情報が存在する場合、即ち、再生対象の番組に放送編成の変更があった場合、制御部108又は再生部110は、放送編成の変更に関する情報をユーザインタフェース部106に供給する。放送編成の変更に関する情報は、放送編成の変更があった部分を補完する、1セグメント放送の番組が1セグメント放送記録部122によって記録されていることを示す情報を含んでもよい。放送編成の変更に関する情報に基づいて、ユーザインタフェース部106は、再生対象の番組の記録中に放送編成の変更があった旨を示すメッセージ(文字、記号、図形等を含む)のデータを生成し、当該データを再生部110に供給する。供給されたデータは、再生部110を介して、記録装置100に接続されたテレビ、モニタ等の画像表示装置の画面にメッセージとして表示される。なお、ユーザインタフェース部106は、画像表示装置等のスピーカから出力される音声メッセージのデータを生成してもよい。
【0034】
また、再生部110は、12セグメント放送記録部120で記録された番組の再生中に、放送編成の変更があった箇所に関する情報(例えば、放送編成の変更が開始される箇所を示す情報)をユーザインタフェース部106に供給する。放送編成の変更があった箇所に関する情報は、12セグメント放送の番組において放送編成の変更があった箇所に対応する1セグメント放送の番組のデータが、1セグメント放送記録部122によって記録されていることを示す情報を含んでいてもよい。この情報に基づいて、ユーザインタフェース部106は、放送編成の変更が開始される箇所を示すメッセージのデータを生成し、当該データを再生部110に供給する。このメッセージは、放送編成の変更が開始される箇所以降、12セグメント放送のデータから1セグメント放送のデータに切り替えるか否かの指示入力をユーザに促すメッセージを含んでもよい。
【0035】
データを切り替えない旨の指示がユーザインタフェース部106を介して再生部110に入力された場合、再生部110は、記憶媒体120bに記憶された12セグメント放送のデータの再生を継続する。一方、データを切り替える旨の指示がユーザインタフェース部106を介して再生部110に入力された場合、再生部110は、記憶媒体120bに記憶された12セグメント放送のデータの再生を、記憶媒体122bに記憶された1セグメント放送のデータの再生に切り替える。換言すれば、再生部110は、放送編成の変更があった部分(期間)については、12セグメント放送のデータの代わりに、1セグメント放送のデータを再生する。
【0036】
12セグメント放送の番組中で、放送編成の変更があった時間が、記録した時間(録画時間)の一部であった場合、ユーザインタフェース部106は、放送編成の変更が終了する箇所を示すメッセージを生成してもよい。編成の変更が終了する箇所を示すメッセージは、放送編成の変更が終了する箇所以降、1セグメント放送のデータから12セグメント放送のデータに切り替えるか否かの指示入力をユーザに促すメッセージを含んでいてもよい。
【0037】
データを切り替えない旨の指示がユーザインタフェース部106を介して再生部110に入力された場合、再生部110は、記憶媒体122bに記憶された1セグメント放送のデータの再生を継続する。一方、データを切り替える旨の指示がユーザインタフェース部106を介して再生部110に入力された場合、再生部110は、記憶媒体122bに記憶された1セグメント放送のデータの再生を、記憶媒体120bに記憶された12セグメント放送のデータの再生に切り替える。換言すれば、再生部110は、放送編成の変更が無い部分については、1セグメント放送のデータの代わりに、12セグメント放送のデータを再生する。
【0038】
なお、パケット解析部116、EPG情報解析部118、ユーザインタフェース部106の一部、制御部108、記録部120a、記録部122b、及び再生部110は、必ずしもハードウェアに限定されず、記録装置100内の例えばCPUによって実行されるソフトウェアによっても実現され得る。
【0039】
上述した記録装置100によれば、例えば同一チャネル中の12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを常に同時に記録(録画)することができる。従って、ある番組を記録装置100で記録した場合、当該番組の12セグメント放送のデータ(高画質、高音質のデータ)を記録装置100によって再生し、当該番組の1セグメント放送のデータを他の記憶媒体にムーヴして携帯機器で再生することができる。
【0040】
また、記録装置100によれば、放送編成の変更があった12セグメント放送の番組の再生を開始する前に、放送編成の変更があったことをユーザに通知することができる。また、放送編成の変更があった12セグメント放送の番組の再生を開始する前又は再生中に、放送編成の変更が開始される箇所、編成の変更が終了する箇所、及び編成が変更された部分については1セグメント放送のデータが記録されていること等をユーザに通知することができる。
【0041】
更に、記録装置100によれば、12セグメント放送の番組の記録中に、緊急警報放送等による動的な編成の変更があった場合でも、12セグメント放送と同時に行われている1セグメント放送の番組も記録されているので、12セグメント放送の番組中で放送編成が変更された箇所を、1セグメント放送の番組によって補完することができる。
【0042】
図2は、図1に示す記録装置100に適用し得る、本発明の一実施形態に係る記録方法を説明するためのフローチャートである。図2に示す記録方法は、同一チャネル中の12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録する方法である。以下、説明の都合上、図2に示す記録方法を記録装置100に適用した場合を例に説明する。
【0043】
制御部108は、ユーザインタフェース部106を介して予め入力された録画予約情報を取得する(ステップS202)。この録画予約情報は、ユーザが記録したいと望む番組に関する情報(例えば、記録対象のチャネル、記録日、記録開始時刻、記録終了時刻等)を含む。続いて、制御部108は、ユーザインタフェース部106を介して予め入力された設定情報を取得する(ステップS204)。この設定情報は、例えば、12セグメント放送の番組の記録時に、同じチャネルで提供されている1セグメント放送の番組を同時に記録するか否かを示す情報を含む。なお、初期設定において、12セグメント放送の番組の記録時には、同じチャネルで提供されている1セグメント放送の番組を常に同時に記録する設定がなされていてもよい。
【0044】
制御部108は、記録対象の12セグメント放送の番組情報をEPG情報解析部118から取得し(ステップS206)、記録開始時刻に当該番組の記録を開始するように12セグメント放送記録部120に対して指示し、12セグメント放送記録部120は当該番組の記録を開始する(ステップS208)。より具体的には、記録部120aは、12セグメント放送のデータの記憶媒体120bへの記憶を開始する。また、制御部108は、ステップS204で取得した設定情報に基づいて、12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録するか否かを判定する(ステップS210)。
【0045】
12セグメント放送の番組のみを記録する場合(ステップS210でNO)、処理はステップS216に進む。一方、12セグメント放送の番組と1セグメント放送の番組とを同時に記録する場合(ステップS210でYES)、制御部108は、EPG情報解析部118から1セグメント放送の番組情報を取得し(ステップS212)、当該番組の記録を開始するように1セグメント放送記録部122に対して指示し、1セグメント放送記録部122は当該番組の記録を開始する(ステップS214)。より具体的には、記録部122aは、1セグメント放送のデータの記憶媒体122bへの記憶を開始する。
【0046】
次いで、制御部108は、記録終了時刻をチェックし(ステップS216)、記録を終了するか否かを判定する(ステップS218)。この判定は、例えば、記録終了時刻を現在の時刻と比較することで行ってもよい。記録を終了しないと判定された場合(ステップS218でNO)、処理はステップS216に戻る。一方、記録を終了すると判定された場合(ステップS218でYES)、記録部120a及び122aは、それぞれ記憶媒体120b及び122bへ記録データの書き出しを行う(ステップS220)。例えば、制御部108は、記録装置100のバッファ内に残存している記録対象のデータを、記憶媒体120b及び122bに記憶する。あるいは、制御部108は、記憶媒体120b及び122bの各々に記憶されたデータを、1つのファイルとして確定する処理を行ってもよい。なお、ステップS210で、1セグメント放送のデータを記録しないと判定されていた場合(ステップS210でNO)、ステップS220では、記録部120aが記憶媒体120bへ記録データの書き出しを行う。
【0047】
図2に示す記録方法によれば、同一チャネル中の12セグメント放送のデータと1セグメント放送のデータとを同時に記録することができる。従って、ある番組を記録装置100で記録した場合、当該番組の12セグメント放送のデータ(高画質、高音質のデータ)を記録装置100によって再生し、当該番組の1セグメント放送のデータを他の記憶媒体にムーヴして携帯機器で再生することができる。
【0048】
図3は、図1に示す記録装置100に適用し得る別の記録方法を説明するためのフローチャートである。図3に示す記録方法は、12セグメント放送で、緊急警報放送等により動的な放送編成の変更があった場合に、12セグメント放送のデータを同一チャネル中の1セグメント放送のデータで補完する方法である。以下、説明の都合上、図3に示す記録方法を記録装置100に適用した場合を例に説明する。
【0049】
図3に示す記録方法のステップS302乃至S314で行われる処理は、それぞれ図2に示す記録方法のステップS202乃至S214で行われる処理と同一であるので、その説明は省略する。以下、ステップS316以降の処理について説明する。
【0050】
まず、制御部108は、12セグメント放送の放送編成をチェックする(ステップS316)。次いで、制御部108は、12セグメント放送において放送編成に変更があるか否かを判定する(ステップS318)。上述したように、この判定は、例えば12セグメント放送のデータ中に含まれるSIデータ(より詳細には、EIT)の情報に基づいて行われ得る。
【0051】
放送成に変更があると判定された場合(ステップS318でYES)、制御部108は、放送編成の変更に関する情報を記憶する(ステップS320)。例えば、制御部108は、放送編成に変更があったことを示す情報を記録データ内に記憶することができる。つまり、制御部108は、放送編成の変更に関する情報を記憶媒体120bに記憶することができる。また、制御部108に編成変更データベースが設けられている場合、放送編成に変更があったことを示す情報を編成変更データベースに記憶してもよい。
【0052】
一方、編成に変更が無いと判定された場合(ステップS318でNO)、制御部108は、記録終了時刻をチェックする(ステップS322)。次いで、制御部108は、記録を終了するか否かを判定する(ステップS324)。この判定は、例えば、記録終了時刻を現在の時刻と比較することで行ってもよい。記録を終了しないと判定された場合(ステップS324でNO)、処理はステップS316に戻る。一方、記録を終了すると判定された場合(ステップS324でYES)、記録部120a及び122aは、それぞれ記憶媒体120b及び122bへ記録データの書き出しを行う(ステップS326)。例えば、制御部108は、記録装置100のバッファ内に残存している記録対象のデータを、記憶媒体120b及び122bに記憶する。あるいは、制御部108は、記憶媒体120b及び122bの各々に記憶されたデータを、1つのファイルとして確定する処理を行ってもよい。なお、ステップS310で、1セグメント放送の番組を記録しないと判定された場合(ステップS310でNO)、ステップS324では、記録部120aが記憶媒体120bへ記録データの書き出しを行う。
【0053】
図3に示す記録方法によれば、12セグメント放送の番組の記録中に、緊急警報放送等による動的な放送編成の変更があった場合、放送編成の変更に関する情報(例えば、当該番組における放送編成の変更の有無を示す情報、放送編成の変更が開始された箇所(時刻)に関する情報)を記憶することができる。
【0054】
また、12セグメント放送と同時に行われている1セグメント放送の番組も記録されているので、12セグメント放送の番組中で放送編成が変更された箇所を、1セグメント放送の番組によって補完することができる。
【0055】
図4は、図1に示す記録装置100に適用し得る、本発明の一実施形態に係る再生方法を説明するためのフローチャートである。図4に示す再生方法は、記録した12セグメント放送の番組で放送編成の変更があった場合、放送編成の変更があった部分については、12セグメント放送の番組の再生を1セグメント放送の番組の再生に切り替える方法である。以下、説明の都合上、図4に示す再生方法を記録装置100に適用した場合を例に説明する。
【0056】
再生部110は、記録した12セグメント放送の番組に対する再生指示を、ユーザインタフェース部106から受け取ると、再生指示によって指定された番組の記録データの情報を記憶媒体120bから取得する(ステップS402)。
【0057】
また、再生部110は、再生指示で指定された番組について、放送編成の変更に関する情報を取得する(ステップS404)。この放送編成の変更に関する情報は、例えば、記憶媒体120bに記憶された記録データから取得することができる。あるいは、制御部108に編成変更データベースが設けられている場合、編成変更データベースから放送編成の変更に関する情報を取得してもよい。
【0058】
再生部110は、取得した放送編成の変更に関する情報に基づいて、放送編成に変更があったか否かを判定する(ステップS406)。放送編成に変更がなかったと判定された場合(ステップS406でNO)、再生部110は、記憶媒体120bに記録された12セグメント放送の記録データの再生を開始する(ステップS430)。指定された番組の記録データの再生が終了すると、12セグメント放送の記録データの再生を停止する(ステップS428)。
【0059】
一方、放送編成に変更があった場合(ステップS406でYES)、番組の記録中に放送編成の変更があったことをユーザに通知する(ステップS408)。編成変更があったことをユーザに通知する方法としては、記録装置100に接続されたテレビ、モニタ等の画面にメッセージ(文字、記号、図形等を含む)を表示する方法、又はテレビ、モニタ等のスピーカから音声メッセージを出力する方法がある。また、再生部110は、記憶媒体120bに記録された12セグメント放送の記録データの再生を開始する(ステップS410)。
【0060】
記録データの再生開始後、再生部110は、記録データの放送編成の変更に関する情報をチェックし、記録データの再生箇所が、放送編成の変更が開始された箇所に達したか否かを判定する(ステップS412)。ステップS412の判定は、放送編成の変更が開始された箇所に達するまで繰り返される。一方、放送編成の変更が開始された箇所に達した場合(ステップS412でYES)、再生部110は、ユーザに対して、1セグメント記録データに切り替えるか否かを確認する(ステップS414)。この確認は、例えば、記録装置100に接続されたテレビ、モニタ等の画面にテキストメッセージを表示し、1セグメント記録データに切り替えるか否かに関するユーザ指示を、ユーザインタフェース部106を介して受け取ることで行うことができる。なお、テキストメッセージの代わりに、テレビ、モニタ等のスピーカから音声メッセージを出力してもよい。
【0061】
1セグメント記録データに切り替えない旨のユーザ指示が入力された場合(ステップS414でNO)、再生部110は、12セグメント放送の記録データの再生を継続し、記録データの再生が終了すると、記録データの再生を停止する(ステップS428)。
【0062】
一方、1セグメント記録データに切り替える旨のユーザ指示が入力された場合(ステップS414でYES)、再生部110は、12セグメントの記録データの再生を停止する(ステップS416)。再生部110は、12セグメントの記録データの再生位置情報を取得し、記憶部122bに記憶された1セグメントの記録データの再生を、取得された位置から開始する(ステップS418)。なお、この1セグメントの記録データは、再生を停止した12セグメントの記録データに対応する1セグメントの記録データ、即ち、再生を停止した12セグメントの記録データと同時に記録された1セグメントの記録データである。
【0063】
1セグメントの記録データの再生開始後、再生部110は、記録データの放送編成の変更情報をチェックし、記録データの再生箇所が、放送編成の変更が終了した箇所に達したか否かを判定する(ステップS420)。ステップS420の判定は、放送編成の変更が終了した箇所に達するまで繰り返される。放送編成の変更が終了した箇所に達した場合(ステップS420でYES)、再生部110は、1セグメントの記録データの再生を停止する(ステップS422)。
【0064】
再生部110は、ユーザに対して、12セグメント記録データに切り替えるか否かを確認する(ステップS424)。この確認は、例えば、記録装置100に接続されたテレビ、モニタ等の画面にメッセージを表示し、12セグメント記録データに切り替えるか否かに関するユーザ指示を、ユーザインタフェース部106を介して受け取ることで行うことができる。なお、テレビ、モニタ等のスピーカから音声メッセージを出力してもよい。
【0065】
12セグメントの記録データに切り替えない旨のユーザ指示が入力された場合(ステップS424でNO)、再生部110は、1セグメント放送の記録データの再生を開始する(ステップS432)。再生部110は、1セグメント放送の記録データを最後まで再生すると、その再生を停止する(ステップS433)。
【0066】
一方、12セグメントの記録データに切り替える旨のユーザ指示が入力された場合(ステップS424でYES)、再生部110は、12セグメント放送の記録データの再生を開始する(ステップS426)。再生部110は、12セグメント放送の記録データを最後まで再生すると、その再生を停止する(ステップS428)
なお、上述した再生方法は、図4に示す手順に限定されるものではない。例えば、ステップS414の確認は、ステップS410の記録データの再生開始よりも前に行ってもよい。また、例えば、12セグメント放送において放送編成の変更があり、ユーザ指示で指定された記録終了時刻になっても放送編成の変更が終了しなかった場合、ステップS418で1セグメント放送の記録データの再生が開始された後、当該記録データの再生が終了すると、再生部110は記録データの再生を終了する。即ち、再生部110は、ステップS424以降の処理を行わない。
【0067】
上述した再生方法によれば、緊急警報放送等による動的な放送編成の変更があった12セグメント放送の記録データの再生を開始する前に、放送編成の変更があったことをユーザに通知することができる。また、放送編成の変更があった12セグメント放送の番組の再生を開始する前又は再生中に、放送編成が変更された部分については1セグメント放送の記録データが存在することをユーザに通知することができる。更に、ユーザは、記録した12セグメント放送の番組中で編成の変更があった部分については、12セグメント放送の記録データから1セグメント放送の記録データに切り替えるか否かを選択することができる。
【0068】
また、上述した再生方法によれば、12セグメント放送の番組の記録中に、緊急警報放送等による動的な放送編成の変更があった場合でも、12セグメント放送の番組中で編成が変更された箇所を、1セグメント放送の番組によって補完することができる。より具体的には、12セグメント放送の記録データにおいて編成が変更された部分については、12セグメント放送の記録データの代わりに1セグメント放送の記録データを再生することができる。
【0069】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階では、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変更して具現化できる。
【0070】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることで、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の一実施形態に係る記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す記録装置に適用し得る記録方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】図1に示す記録装置に適用し得る別の記録方法を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す記録装置に適用し得る再生方法を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
102…受信部、104…記録処理部、106…ユーザインタフェース部、108…制御部、110…再生部、112…アンテナ、114…チューナ、116…パケット解析部、118…EPG情報解析部、120…12セグメント放送記録部、120a…記録部、120b…記憶媒体、122…1セグメント放送記録部、122a…記録部、122b…記憶媒体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波を受信し、前記放送波を、第1の伝送特性のデータと、第2の伝送特性のデータと、番組情報のデータとに分離する受信部と、
前記受信部から供給される、前記第1の伝送特性のデータと前記第2の伝送特性のデータとを同時に記録する記録処理部と、
ユーザ指示が入力されるユーザインタフェース部と、
前記ユーザインタフェース部から供給される前記ユーザ指示に応じて、前記記録処理部を制御する制御部と、
前記記録処理部に記録された、前記第1の伝送特性のデータ及び前記第2の伝送特性のデータのうちの一方を、前記ユーザインタフェース部から供給される前記ユーザ指示に応じて再生する再生部と、
を具備することを特徴とする記録装置。
【請求項2】
前記放送波は、地上デジタル放送の電波であり、
前記第1の伝送特性のデータは、前記放送波を13個のセグメントに分割したうちの12個のセグメントを用いて伝送され、
前記第2の伝送特性のデータは、前記13個のセグメントのうちの1個のセグメントを用いて伝送されることを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記記録処理部によって記録される前記第1の伝送特性のデータにおいて放送編成の変更があるか否かを、前記番組情報のデータに基づいて判定し、前記放送編成の変更がある場合、前記放送編成の変更に関する情報を記憶することを特徴とする、請求項1記載の記録装置。
【請求項4】
前記制御部は、編成変更データベースを備え、前記放送編成の変更に関する情報を前記編成変更データベースに記憶することを特徴とする、請求項3記載の記録装置。
【請求項5】
前記記録処理部は、記憶媒体を備え、前記制御部は、前記放送編成の変更に関する情報を前記記憶媒体に記憶することを特徴とする、請求項3記載の記録装置。
【請求項6】
前記再生部は、前記記録処理部によって記録された前記第1の伝送特性のデータの再生を開始する前に、前記第1の伝送特性のデータについて前記放送編成の変更に関する情報が存在するか否かを判定し、前記放送編成の変更に関する情報が存在する場合、前記放送編成の変更に関する情報を画像表示装置に出力することを特徴とする、請求項3記載の記録装置。
【請求項7】
前記再生部は、前記放送編成の変更に関する情報が存在する場合、前記第1の伝送特性のデータの再生中に、前記放送編成の変更があった箇所に関する情報を前記画像表示装置に出力することを特徴とする、請求項6記載の記録装置。
【請求項8】
前記放送編成の変更があった箇所に関する情報は、前記箇所に対応する前記第2の伝送特性のデータが前記記録処理部によって記録されていることを示す情報を含むことを特徴とする、請求項7記載の記録装置。
【請求項9】
前記再生部は、前記ユーザインタフェース部に入力される前記ユーザ指示に応じて、前記放送編成の変更があった箇所について、前記記録処理部によって記録された前記第1の伝送特性のデータ及び前記第2の伝送特性のデータのうちのいずれか一方を再生することを特徴とする、請求項8記載の記録装置。
【請求項10】
放送波を受信するステップと、
前記放送波を、第1の伝送特性のデータと、第2の伝送特性のデータと、番組情報のデータとに分離するステップと、
前記第1の伝送特性のデータと前記第2の伝送特性のデータとを同時に記録するステップと、
ユーザ指示を入力するステップと、
前記ユーザ指示に基づいて、前記記録するステップを制御するステップと、
前記ユーザ指示に基づいて、前記第1の伝送特性のデータ及び前記第2の伝送特性のデータのうちのいずれか一方を再生するステップと、
を具備することを特徴とする記録方法。
【請求項11】
前記制御するステップは、前記記録された第1の伝送特性のデータにおいて放送編成の変更があったか否かを前記番組情報のデータに基づいて判定し、前記放送編成の変更があった場合、前記放送編成の変更に関する情報を記憶することを特徴とする、請求項10記載の記録方法。
【請求項12】
前記再生するステップは、前記記録された第1の伝送特性のデータの再生を開始する前に、前記第1の伝送特性のデータについて前記放送編成の変更に関する情報が存在するか否かを判定し、前記放送編成の変更に関する情報が存在する場合、前記放送編成の変更に関する情報を画像表示装置に出力することを特徴とする、請求項11記載の記録方法。
【請求項13】
前記再生するステップは、前記放送編成の変更に関する情報が存在する場合、前記第1の伝送特性のデータの再生中に、前記放送編成の変更があった箇所に関する情報を前記画像表示装置に出力することを特徴とする、請求項12記載の記録方法。
【請求項14】
前記放送編成の変更があった箇所に関する情報は、前記箇所に対応する前記第2の伝送特性のデータが記録されていることを示す情報を含むことを特徴とする、請求項13記載の記録方法。
【請求項15】
前記再生するステップは、前記ユーザ指示に応じて、前記放送編成の変更があった箇所について、前記記録された第1の伝送特性のデータ及び第2の伝送特性のデータのうちのいずれか一方を再生することを特徴とする、請求項14記載の記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−252590(P2008−252590A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−92091(P2007−92091)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】