説明

記録装置

【課題】記録ヘッドを大型化することなく、記録ヘッド内のインクの有無を高精度で検出することができる記録装置を提供する。
【解決手段】本発明の記録装置には、開口部8を有する、インク収納部6と、インク収納部6の開口部8が設けられた面に、外部に向かって基板12と吐出口形成部13とが順に積層して設けられた記録ヘッド1と、電気抵抗測定回路20と、が設けられている。基板12には、インク収納部6の開口部8から吐出口形成部13に連通するインク供給部16が設けられている。吐出口形成部13には、インク供給部16と連通する共通液室14と、共通液室14から外部に連通する吐出口15と、が設けられている。インク収納部6には、外部から電極10が挿入され、基板12は導電性を有する材料で形成されている。電極10と基板12とが電気抵抗測定回路20を介して電気的に繋がっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録ヘッドを搭載する記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
記録装置の形態の1つとして、記録装置内に、インクを貯めているメインタンクが設置され、メインタンクからインク供給チューブを介して、記録ヘッドに設けられたサブタンクにインクを供給する方式のものがある。
【0003】
この方式で使用される記録ヘッドは、メインタンクから送られてくるインクを一時的に貯えるサブタンクを有するタンク部と、インクを吐出する吐出口が形成されている吐出部とからなる。
【0004】
この記録ヘッドにおいて、メインタンクからサブタンクにインクを供給するタイミングを適正に行なうための構成として、サブタンク内のインクの有無を検出する機構が設けられているものがある。
【0005】
サブタンク内のインクの検出方法としては、2つの電極をサブタンク内の異なる位置にそれぞれ設置して、電極間の電気抵抗値を測定することでインクの有無を検出する方法がある。
【0006】
2つの電極間にインクがある場合、インクを介して電極間に所定の電気抵抗値が測定される。一方、電極間にインクが無い場合には、検出される電気抵抗値が大きくなる。この電気抵抗値の違いを検出することで、サブタンク内のインクの有無を判断する。インクが無いと判断された場合には、メインタンクからサブタンクへインクを送り、インク有りの判断がされるまでサブタンク内にインクを供給する。
【0007】
しかしながら、2つの電極を使用すると電極を設置するためのスペースが大きくなり、サブタンクが大型化し、それに伴い、記録ヘッドも大型化してしまうため、電極の設置スペースを削減する方法が特許文献1に開示されている。一般的に、吐出部内にはサブタンクに繋がる共通液室と、共通液室内のインクを記録ヘッドの外部に突出させるための吐出口が設けられている。そして、共通液室内にはインクを吐出するためのエネルギーを発生するエネルギー発生素子が設けられている。エネルギー発生素子は、インクと接すると、キャビテーションによりエネルギー発生素子が腐食する。そのため、一般的に、エネルギー発生素子は、導電性の耐キャビテーション膜などで覆われている。特許文献1では、この耐キャビテーション膜を片方の電極として使用することで、サブタンク内に設置する電極を1つにすることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8−39829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、近年、記録ヘッドの小型化や吐出口の高密度化によって、エネルギー発生素子が小型化し、耐キャビテーション膜の面積も非常に小さくなっている。そのため、耐キャビテーション膜とインクとの接触面積が十分に確保できなくなっている。電極として使用する耐キャビテーション膜とインクとの接触面積が小さいと、耐キャビテーション膜とインクとの接触部分の電気抵抗値が非常に大きくなる。そのため、サブタンク内にインクが十分に残存していても測定される電気抵抗値が大きくなり、インクの有無の判断がしづらくなる場合がある。
【0010】
そこで、本発明は、上記課題を鑑みて、記録ヘッドを大型化することなく、記録ヘッド内のインクの有無を高精度で検出することができる記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の記録装置には、開口部を有する、インクを貯えるためのインク収納部と、インク収納部の開口部が設けられた面に、外部に向かって基板と吐出口形成部とが順に積層して設けられた記録ヘッドと、電気抵抗測定回路と、が設けられている。基板には、インク収納部の開口部から吐出口形成部に連通するインク供給部が設けられており、吐出口形成部側の基板の外面のインク供給部の周りには、インクを吐出させるためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子が設けられている。吐出口形成部には、インク供給部と連通し、エネルギー発生素子が内部に位置するように共通液室と、共通液室から外部に連通する吐出口と、が設けられている。インク収納部には、外部から電極が挿入されており、基板は導電性を有する材料で形成されている。そして、電極と基板とが電気抵抗測定回路を介して電気的に繋がっている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の記録装置では、記録ヘッドを大型化することなく、記録ヘッド内のインクの有無を高精度に判断することができる。そのため、記録ヘッドへのインク供給の頻度が必要以上に多くなることを防ぎ、インク供給に起因する騒音や記録待ち時間などを削減することができ、無駄になるインクを減らすこともできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係る記録装置の一実施形態の要部の概略構成図である。
【図2】電気抵抗値測定結果の一例である。
【図3】本発明に係る記録ヘッドの他の実施形態の要部の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。なお、同一の機能を有する構成には添付図面中、同一の番号を付与し、その説明を省略することがある。
【0015】
図1は、本発明に係る記録ヘッドの一実施形態の要部の概略構成図であり、(a)は、記録ヘッドの断面の概略図であり、(b)は、(a)のA部の拡大概略図である。なお、図1(b)についてはインクを図示していない。
【0016】
本発明の記録ヘッド1は、記録装置内に設置されたインクを貯めているメインタンク2からインク供給チューブ3を介して、インクが供給される。
【0017】
記録ヘッド1は、タンク部4と吐出部5とで構成されている。タンク部4には、メインタンク2から供給されるインクを貯めるインク収納部であるサブタンク6と、インク供給チューブ3が接続され、インクが通過するインク供給チューブ接続部7と、吐出部5に連通する開口である開口部8が設けられている。また、サブタンク6の内部は、メインタンク2から供給されるインク内のゴミを集める集塵フィルタ9によって内部が2分割されている。そして、2分割された空間の一方(下部)には電極10(一方の電極)が外部から挿入されており、また開口部8が位置している。そして、他方(上部)の空間には、インク供給チューブ接続部7が位置している。
【0018】
吐出部5には、サブタンク6の開口部8が設けられた面から、ベース部材11、導電性を有する吐出基板12、および吐出口形成部13が順番に積層されて設けられている。吐出口形成部13の吐出基板12側の面から内部に向かって共通液室14が設けられ、吐出口形成部13の吐出基板12とは反対側の面から内部に向かって、インクが吐出する吐出口15が複数設けられている。共通液室14と各吐出口15は吐出口形成部13の内部で繋がっている。吐出基板12は、ベース部材11側の面と吐出口形成部13側の面にそれぞれ開口が設けられており、この2つの開口は、基板側インク供給部16によって繋がっている。また、基板側インク供給部16は、吐出基板12の吐出口形成部13側の面の開口を介して共通液室14に繋がっている。さらに、吐出基板12の外面の、吐出口形成部13側の面の開口の周囲には、インクを吐出させるためのエネルギーを生じさせるエネルギー発生素子17が耐キャビテーション膜18に覆われて設けられている。なお、吐出基板12とエネルギー発生素子17との間は絶縁されており、耐キャビテーション膜18も通電しにくい材料で構成される。ベース部材11は、サブタンク6の開口部8から吐出基板12のインク供給部16に連通するベース側インク供給部19が設けられている。
【0019】
メインタンク2のインクは、ポンプなどの不図示のインク供給機構によって、サブタンク6に供給されるようになっている。メインタンク2から供給されるインクは、タンク部4の、インク供給チューブ3、インク供給チューブ接続部7、サブタンク6の上部、集塵フィルタ9、サブタンク6の下部、を順番に流れていく。そして、サブタンク6の下部から、吐出部5にインクが供給され、ベース側インク供給部19、基板側インク供給部16、共通液室14を順番にインクが流れていく。共通液室14内のインクは、エネルギー発生素子17によってエネルギーが加えられ、吐出口15から記録ヘッド1の外部に吐出される。
【0020】
各部材の材料の一例としては、サブタンク6と吐出口形成部13は樹脂製、ベース部材11はセラミック製、吐出基板12は導電性シリコン製である。
【0021】
次に、サブタンク6内のインクの有無を検出する構成を説明する。サブタンク6の下部、つまり集塵フィルタ9よりもベース部材11側の位置に、サブタンク2の外部から挿入された電極10が設けられている。記録ヘッド1の外部には電気抵抗測定回路20が設けられ、電気抵抗測定回路20の一方が電極10(一方の電極)に接続され、他方が導電性を有する吐出基板12(他方の電極)と電気的に接続されている。そして、電気抵抗測定回路20によって、電極10と吐出基板12との間の電気抵抗値が測定される。なお、電極10は、例えばステンレス鋼製である。
【0022】
インクの有無を検出するための他方の電極として機能する吐出基板12の基板側インク供給部16を形成する壁面12’ (図1(b)では2点鎖線で図示)は、インクと接触するインク接触面となっている。
【0023】
一般的に記録装置に使用されるインクは、水、各種溶剤、染料または顔料から構成されているため、導電性能を有している。そのため、サブタンク2内のインクの液面が、電極10よりも上、つまり集塵フィルタ9側に位置する場合、電気抵抗測定回路20で検出される電気抵抗値は、使用しているインクの物性(導電率)による、ある特定の電気抵抗値となる(図2のインク有参照)。
【0024】
記録動作、または、吐出口15のクリーニング動作等を行なうことで、サブタンク2内のインクが減少し、インクの液面が、電極10よりも下、つまりベース部材11側に位置する状態になる。このとき、電気抵抗測定回路20で検出される電気抵抗値は、電極10と吐出基板12との間に、インクとほぼ絶縁体である気体(空気)とが存在するため、大きな電気抵抗値を示す(図2のインク無参照)。
【0025】
記録装置にはメインタンク2からサブタンク6へインクの供給が必要かどうかを判断する不図示の供給判断回路が設けられ、該判断の結果によって送られてくる信号に基づきインク供給機構がメインタンク2からサブタンク6へインクの供給を行なう。
【0026】
測定された電気抵抗値と、予め記憶されているインクが有する固有の電気抵抗値との差を比較して、両者の差によってインクの有無や、インクの供給の必要性を判断し、必要であるならば、インクの供給を開始する。
【0027】
上述したように、近年は、記録ヘッドの小型化や吐出口の高密度化に伴い、耐キャビテーション膜が小さくなっている。そのため、従来技術では、電極として使用する耐キャビテーション膜とインクとの接触面積が小さくなり、耐キャビテーション膜とインクとの接触部分の電気抵抗値が大きくなる場合があった。そのため、インクが十分に残存していても測定される電気抵抗値が大きくなり、インクの有無の判断がしづらくなる場合があった。これに対して、本発明では、インクの有無を検出するための他方の電極として、吐出基板12を使用し、基板側インク供給口16を形成している壁面12’全域でインクと接触するため、壁面12’とインクとの接触面積が大きくなる。したがって、高精度の電気抵抗値の測定が可能となる。その結果、最適なタイミングでメインタンク2からサブタンク6へのインク供給が可能となり、インク供給動作による騒音や、インク供給による記録待機など、ユーザへの悪影響を低減することができる。
【0028】
図3は、本発明に係る記録ヘッドの他の実施形態の要部の概略構成図である。なお、上述の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
【0029】
本実施形態では、記録ヘッドの外部にメインタンクを設け、記録ヘッドに供給するのではなく、記録ヘッド30に、すべてのインクを貯えるインク収納部となるインクタンク31を一体化して設けている。本実施形態の場合、インクタンク31に収納されているインクがなくなると、記録ヘッド30を交換することになる。また、図示していないが、不図示の記録装置には、電極間の電気抵抗値を測定する回路と、測定結果に基づいて記録ヘッド30の交換の必要性を判断する交換判断回路とが設けられている。さらに、交換判断回路の判断の結果にしたがって、不図示の記録装置の表示部に記録ヘッド30の交換を通知させる交換通知回路が設けられている。
【0030】
記録ヘッド30には、インクタンク31と、上述の実施形態と同様な吐出部5からなる。インクタンク31には、上述の実施形態と同様に、電極10(一方の電極)と開口部34が設けられている。吐出部5および他方の電極の構成は上述の実施形態と同様である。つまり、インクタンク31の開口部34から吐出口形成部13の吐出口15まで連通している。
【0031】
インクの有無の検出方法や原理は、上述の実施形態と同様である。上述の実施形態と同様な手法で、インクタンク31内のインクの有無を判断した結果、インクが無いと判断された場合には、ユーザに、記録ヘッドの交換を不図示の記録装置のディスプレイなどに表示することで通知する。実際には、インクが完全に無くなる前に、ユーザにインクが無くなってきていることを知らせるようにすることで、交換用の記録ヘッドの準備を促すほうが好ましい。このようにすれば、ユーザは、インクが完全に無くなることで記録不能になった際に、あわてることなく対応(具体的には記録ヘッドの交換)することが可能となる。しかしながら、インクタンク31内のインクが無くなることの通知が早すぎると、まだインクタンク31内に十分インクが残っている状態で記録ヘッド30を交換することとなり、インクタンク31内に残存していたインクが無駄となってしまう。本発明の記録ヘッド30の構成では、電極間の電気抵抗の変化を高精度に測定が可能なので、最適なタイミングでの記録ヘッド30の交換が可能となり、無駄となるインクを減らし、無駄のない記録ヘッドの交換を実現できる。
【0032】
以上説明してきたように、本発明の記録ヘッドでは、騒音や記録待ち時間などが減り、ユーザへのストレスや負担を低減することができる。また、記録ヘッドを交換する場合は、残存するインクをできるだけ削減した状態で、新しい記録ヘッドと交換することができる。
【0033】
また、本発明の記録ヘッド1を搭載した記録装置においても同様に、ユーザの使い勝手の向上が期待できる。具体的には、記録ヘッド1の電極間の電気抵抗値を測定する電気抵抗測定回路と、メインタンク2からサブタンク6へインクの供給が必要かどうかを判断する不図示の供給判断回路と、を有する記録装置であれば、最適なタイミングでのインクの供給が可能となる。インクタンクと記録ヘッドが一体の記録ヘッドの場合は、最適なタイミングでの記録ヘッドの交換が可能となる。また、記録ヘッドの大型化も防止できるため、記録装置の大型化を抑制することができる。したがって、省スペースで、インク供給動作に伴う騒音や記録待機時間などのユーザへの悪影響の少ない記録装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0034】
1、30 記録ヘッド
6 サブタンク
8、34 開口部
10一方の電極
12吐出基板(他方の電極)
13吐出口形成部
14共通液室
15吐出口
16基板側インク供給部
17エネルギー発生素子
20電気抵抗測定回路
31インクタンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクを送り出すための開口部を有する、インクを貯えるためのインク収納部と、前記インク収納部の前記開口部が設けられた面に、外部に向かって基板と吐出口形成部とが順に積層して設けられた記録ヘッドと、電気抵抗測定回路と、を有する記録装置であって、
前記基板には、前記インク収納部の開口部から前記吐出口形成部に連通するインク供給部が設けられており、前記基板の前記吐出口形成部と接する面の前記インク供給部の周りには、前記インクを吐出させるためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子が設けられており、
前記吐出口形成部には、前記インク供給部と連通し、前記エネルギー発生素子が内部に位置するように共通液室と、前記共通液室から外部に連通する吐出口と、が設けられており、
前記インク収納部には、外部から電極が挿入されており、
前記基板は導電性を有する材料で形成されており、
前記電極と前記基板とが前記電気抵抗測定回路を介して電気的に繋がっている、記録装置。
【請求項2】
表示部と、前記電気抵抗測定回路の測定結果から前記記録ヘッドの交換の必要性を判断する交換判断回路と、前記判断によって前記記録ヘッドの交換が必要なときに前記表示部に前記記録ヘッドの交換を知らせる表示をさせる交換通知回路とがさらに設けられている、請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】
前記インク収納部には、前記記録ヘッドの外部に設けられたメインタンクから前記インクが流れてくるチューブを接続し、前記インクを前記インク収納部に供給するための接続部と、前記インク収納部を、前記電極と前記開口部とが位置する空間と前記接続部が位置する空間とに分割するフィルタとが設けられている、請求項1記載の記録装置。
【請求項4】
前記電気抵抗測定回路の測定結果から、前記インク収納部への前記メインタンクからの前記インクの供給の必要性を判断する供給判断回路と、該判断の結果に応じて前記供給判断回路から送られてくる信号に基づき前記メインタンクから前記インク収納部に前記インクを供給するインク供給機構と、が設けられている、請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】
インクを送り出すための開口部を有する、インクを貯えるためのインク収納部と、前記インク収納部の前記開口部が設けられた面に、外部に向かって基板と吐出口形成部とが順に積層して設けられた記録ヘッドと、電気抵抗測定回路と、を有する記録装置におけるインクの有無の検出方法であって、
前記基板を、導電性を有する材料で形成し、かつ、前記基板に前記インク収納部の開口部から前記吐出口形成部に連通するインク供給部を設けて、前記基板の前記吐出口形成部と接する面の前記インク供給部の周りに、前記インクを吐出させるためのエネルギーを発生させるエネルギー発生素子を設けて、
前記吐出口形成部には、前記インク供給部と連通し、前記エネルギー発生素子が内部に位置する共通液室と、前記共通液室から外部に連通する吐出口とを設けて、
前記インク収納部に外部から挿入した電極と前記基板との間の電気抵抗値を前記電気抵抗測定回路を介して測定して、測定された電気抵抗値と、予め記憶されている前記インクが有する電気抵抗値とを比較して両者の差によって前記インクの有無を判断する、インクの有無の検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−106410(P2012−106410A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−256942(P2010−256942)
【出願日】平成22年11月17日(2010.11.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】