説明

設計条件算出装置、基板の反りと応力の最適化方法、及び基板の反りと応力の最適化プログラム

【課題】プリント基板の表面に電子部品をはんだ接合する際の設計条件を算出すること。
【解決手段】入力装置1から送られてくるプリント基板、及びこれにはんだ接合する電子部品の少なくとも形状データと配置データと取り込むデータ取込部21と、データ取込部21が取り込んだ各データに材料特性値を加え、プリント基板のモデルデータを生成するモデル生成部22と、モデル生成部22が生成したモデルデータに基づいて、プリント基板の反り方向を算出する反り方向算出部23と、モデル生成部22が生成したモデルデータに基づいて、プリント基板の反り量と、はんだ接合された箇所の応力とを算出する反り応力算出部24と、反り方向算出部23が算出したプリント基板の反り方向における反り応力算出部24が算出したプリント基板の反り量と、はんだ接合された箇所の応力とのバランスが最適なバランスとなり得る設計条件を算出する最適化部25とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設計条件算出装置、基板の反りと応力の最適化方法、及び基板の反りと応力の最適化プログラムに関する。特に本発明は、プリント基板の表面に電子部品をはんだ接合する際の設計条件を算出する設計条件算出装置、基板の反りと応力の最適化方法、及び基板の反りと応力の最適化プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の軽・薄・短・小化が急速に進んでいる。それに伴い、電子部品とこれを実装するプリント配線基板も薄くする必要がある。しかしながら、部品や基板が薄くなると曲げ剛性が低下し、反りの増大が大きな課題となっている。また、応力による破壊や剥離は、薄くなっても依然として大きな問題である。
【0003】
反りと応力の問題は、電子機器にとって大きな問題である。まず、反りがリフロー工程で閾値以上に発生すれば、はんだでプリント配線基板と電子機器の電極同士が電気的に接続されないか、または不完全な状態(未融合)で接合されることになる。完全に接続されない場合には、リフロー後の電気検査で発見できるが歩留りは低下するという問題があり、また、未融合の場合には、出荷後にリコールとなり、その被害額は膨大なものとなる。さらに、接続は完全であってもリフロー後に反りが残留していれば、電子機器の筐体への組み込みが難しくなり、ここでも歩留りは低下してしまう。このように、反りは薄型化の傾向著しい電子機器にとって大敵となっている。一方、応力に関しては、プリント配線基板の反りの発生を熱プレスと呼ばれる方法などで平坦になるよう矯正すると発生することになり、はんだ部に残留応力が生じていると、設計時に予想したはんだ接続寿命よりも大幅に寿命が短くなるという問題が生じる。以上のように、電子機器にとって、反りと応力は同時に解決しなければならない大きな課題となっている。
【0004】
これら問題を解決するには、反りの発生を抑え、かつ、応力を低下できるような最適構造を見出す必要がある。しかし、これまでに行われた検討によれば、反りと応力にはトレードオフの関係が見られ、応力を低減させると反りが増大し、逆に反りを低減させると応力(この場合は面内応力が支配的となる)が増大するという結果が非特許文献1などで発表されており、両者を同時に低減させることは非常に難しいという問題があった。このような背景技術において、反りと応力を設計段階で予測し低減させるため、電子部品をプリント配線基板へ実装する際の反り挙動を定量的かつ高精度で予測する試みが行われてきており、関連する企業、大学、研究機関などでは、有限要素法(FEM(Finite Element Method))を用いたシミュレーションによる予測技術や、多層ばり理論を用いた研究がされており、例えば、特許文献1では非特許文献1の多層ばり理論をベースとしたシステムを開発しており、非特許文献2では、このシステムを用いて反りの最適値を求める究明が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−278803号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】尾田 十八、「多層ばり理論によるプリント基板の応力・変形の評価」、日本機械学會論文集.A編、社団法人日本機械学会、平成5年7月25日、第59巻、第563号、p.203−208
【非特許文献2】平田 一郎、「多層基板の反り応力算出ツールの開発および応力極小値発生原因の究明」、エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集、社団法人エレクトロニクス実装学会、平成17年4月20日、Vol.19、p.93−94
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献2に記載の多層基板の反り応力算出ツールによると、反りの極小化に主眼が置かれており、応力の結果も検討されている。しかしながら、非特許文献2では、反りと応力とを同時に最適化するまでには至っていない。また、FEMを用いた研究でも要素分割したモデルの寸法変更が難しく、最適化するには繰り返しモデル変更する必要があるため、同時最適化については殆ど取り組まれていないのが現状である。さらに、前記、多層ばり理論から反りと応力との関係を理論的に考察すると、非特許文献1の式(11)より、反りの低減には基板の曲率を減少させる(曲げ剛性を増加)必要があるが、曲率を減少させることは応力の増加になるため、反りと応力とのトレードオフ関係は発生メカニズムに起因する根源的なものであり、両者を同時に低減させることは困難であることが推察できる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、プリント基板の表面に電子部品をはんだ接合する際の設計条件を算出する設計条件算出システムであって、入力装置から送られてくるプリント基板、及びこれにはんだ接合する電子部品の少なくとも形状データと配置データと取り込むデータ取込部と、データ取込部が取り込んだ各データに材料特性値を加え、プリント基板のモデルデータを生成するモデル生成部と、モデル生成部が生成したモデルデータに基づいて、プリント基板の反り方向を算出する反り方向算出部と、モデル生成部が生成したモデルデータに基づいて、プリント基板の反り量と、はんだ接合された箇所の応力とを算出する反り応力算出部と、反り方向算出部が算出したプリント基板の反り方向における反り応力算出部が算出したプリント基板の反り量と、はんだ接合された箇所の応力とのバランスが最適なバランスとなり得る設計条件を算出する最適化部とを備える。
【0009】
本発明の第2の形態によると、プリント配線基板及びこれにはんだ接合する電子部品の中で検討対象部品を指定する第1の工程と、基板の反り方向を算出する第2の工程と、検討対象として指定した電子部品が基板の圧縮側に配置されているか否かを判断する第3の工程と、基板反りとはんだ部の応力とを算出する第4工程と、算出したはんだ部の最大応力が閾値内か否かを判断する第5の工程と、算出した基板の反りが閾値内か否かを判断する第6の工程と、モデルを変更する第7の工程とを備える。
【0010】
本発明の第3の形態によると、プリント配線基板及びこれにはんだ接合する電子部品の形状データと配置データに基づいて基板方向を算出するステップと、モデルデータに基づいて基板の反りとはんだ部の応力を算出するステップと、算出した結果に基づいて最適化するステップとをコンピュータに実行させる。
【0011】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、プリント基板の反りとはんだ接合部分の応力とのバランスが最適となるような設計条件を算出することができるため、トレードオフの関係にある反りと応力について、はんだ接続寿命の注意が特に必要な電子部品を、圧縮応力が発生する側に移すことにより、接続寿命に影響する応力の閾値が上がり、ある程度応力を高めて反りを低減できる。その結果、反りと応力が原因となる歩留り低下や接続寿命の低下を解決することができる。
【0013】
また、本発明によれば、解析時間を要するFEMを用いることなく、多層ばり理論を用いると共に、反りの方向には、等価弾性率、等価熱膨張係数、及びバイメタル理論を用いることにより、設計の初期段階で素早く問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の基板反り方向算出から最適化までの詳細フローチャートである。
【図3】本発明のプログラムの構成を示すブロック図である。
【図4】多層基板から2層基板を作成するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、データ処理装置2のブロック構成の一例を示す。データ処理装置2は、データ取込部21、モデル生成部22、反り方向算出部23、反り応力算出部24、及び最適化部25を備える。
【0017】
データ処理装置2は、入力装置1から基板または電子部品の形状と配置データをデータ取込部21により取込み、データに印加温度、弾性率E、熱膨張係数αなどの材料特性値を材料ライブラリ等から選択してモデル生成部22により付加する。次に、モデルを反り方向算出部23で反り方向を算出し、さらにモデルの基板の反り量と電子部品とのはんだ接合部に生じる応力とを最適化部25により算出する。ここで、反り方向算出部23では多層基板をバイメタルと見なして算出し、また、反り応力算出部24では多層ばり理論を用いて算出する。さらに、算出した基板反り方向、基板反り量、はんだ部応力を基に、最適化部25で反りと応力を最適化できる設計条件(寸法、層厚さ、材料特性、配置等)を算出する。また、データ処理装置2で処理されたデータは記憶装置3に記憶され、結果は出力装置4により出力される。
【0018】
次に、本発明の第2の最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。図3を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、本発明の第1の実施の形態と同様に、入力装置、データ処理装置、記憶装置、出力装置を備える。反り方向及び反り量と応力算出プログラム5は、データ処理装置2に読み込まれたデータの処理、動作を制御し、記憶装置3にデータ処理装置2から各処理における処理結果が記憶される。以上のように、データ処理装置2は反り方向及び反り量と応力算出プログラム5の制御により、第1の実施の形態におけるデータ処理装置2による処理と同一の処理を実行する。
【0019】
次に、本発明において特に重要である反り方向算出から最適化までの詳細フローチャートを図2に示す。入力したモデルデータの内、はんだ接続寿命に特に注意を払う電子部品を検討対象として指定する工程A1を通り、電子部品を実装するプリント基板の現段階での反り方向を算出する工程A2へ進む。次に、検討対象部品のはんだ接続部に圧縮応力が発生しているか否かを判断する工程A3へ進む。ここでは、まだはんだ接続部の応力は算出せず、後述する等価弾性率と等価熱膨張係数、及びバイメタルの反りの式により、検討対象部品を搭載する面が凹部(圧縮側)となっているか否かで判断する。ここで否となった場合には、モデルを変更する工程A7へ進み、圧縮側ならば、基板の反り量とはんだ部の応力値を算出する工程A4に進み、この工程では、後述する多層ばり理論を使用する。次に、工程A4で算出したはんだ部応力が閾値内か否かを判断する工程A5に進み、否となった場合には、モデルを変更する工程A7へ進み、閾値内であれば工程A6に進む。基板の反りが閾値内か否かを判断する工程A6では、否の場合、モデルを変更する工程A7へ進み、閾値内であれば、処理を終了する。
【0020】
ここで、基板の反り方向を算出する工程A2で使用する等価弾性率とバイメタル理論について概要を説明する。プリント配線基板において、任意の厚さ方向で2分割を行い、各分割された領域を等価な弾性率に置き換え、1層ずつの層と見なすことにより、バイメタル式を使用することができる。
【数1】

ここでEは等価弾性率、E1、E2、E3、はそれぞれ各層の弾性率、また、V1、V2、V3はそれぞれの層の体積である。このような方法を用いれば、多層のプリント配線基板であっても2層として扱うことができるようになるが、あくまでも等価な値であり、基板の反りの向きを短時間に求める目的で使用している。なお、熱膨張係数に対しても同様に等価熱膨張係数が求められる。
【0021】
次に、バイメタル理論としては、チモシェンコの理論が最も厳密であり、h=a1+ a2、m=a1/a2、n=E1/E2とおくと、
【数2】

【数3】

【数4】

ここで、E1、E2はバイメタルのそれぞれの層の弾性率、a1、a2はそれぞれの層の厚さ、α1、α2はそれぞれの層の線膨張係数、Lはバイメタルの長さ、T0は初期温度、T1は最終温度、さらに、ρはプリント配線基板の曲率、Wはプリント配線基板のたわみである。図4においては、等価弾性率EをE1、破線Aの下部の層33はE2とすればよい。
【0022】
さらに、非特許文献1に記載の多層ばり理論について概要を説明する。n層の連続ばりが変形した場合を考える。各層の厚さを曲率半径に比べ微小であると考え、
【数5】

【0023】
ここで、R1、R2・・は各層の曲率半径、Rは代表曲率半径である。また、多層ばりの接着面でのひずみの連続条件、及び各層に生じる軸力Pi、曲げモーメントMiの釣り合い式は、
【数6】

【数7】

【0024】
ここで、{ε}はひずみベクトル、{P}は軸力ベクトル、〔K〕は剛性マトリックス、yは多層ばりにおける中立点(応力ゼロの位置)であり、以下の関係が成り立つ。
【数8】

【数9】

【0025】
また、多層ばりの伸びを無視し(L´=L)し、n層ばりに生ずるたわみをδとすれば、
【数10】

【0026】
よって、たわみδは式(5)より曲率Rを求め、式(10)に代入すれば算出でき、このマトリックスタイプの式をプログラム化することにより、FEMによるシミュレーションを行わずに多層基板の反りを短時間で算出でき、さらに、変位から各層に発生する応力も算出できる。しかし、層数が増加するとFEMによる解析に比べれば計算時間は短いものの、解析マシンへの負担は増加してしまう。本特許の特徴の一つは、検討対象としている電子部品がプリント配線基板の凹側(圧縮応力側)にあるのか、または、凸側(引張り応力側)にあるのかを判断する段階では、等価弾性率と等価熱膨張係数、及びバイメタルの反りの式を用いてマシンへの負担を大幅に軽減できることである。
【0027】
他の発明を実施するための最良の形態としては、例えば、電子部品とプリント配線基板とを接続するはんだ層に、補強のためアンダーフィルと呼ばれる樹脂を充填すると弾性率は変化する。このような場合には、まず、式(1)を同一層内の各材料に対して用いて等価弾性率を算出することにより、同一層に複数の材料が使用されている場合にも最適化できるという効果もある。
【0028】
次に、本発明の第1の実施例を、図面を参照して説明する。かかる実施例は本発明の第1の実施の形態に対応するものである。本実施例は、入力装置1としてキーボードとマウスを、データ処理装置2としてパーソナル・コンピュータを、記憶装置3として、磁気ディスク記憶装置を、出力装置4としてディスプレイを備えており、データ処理装置2は、データ取込部21と、モデル生成部22と、反り方向算出部23と、反り応力算出部24と、最適化部25とから構成されている。入力装置1から基板と電子部品とはんだの形状データと位置データとを、データ取込部21により取込み、ヤング率E、熱膨張係数αなどの材料特性値を材料ライブラリなどから選択してモデル生成部22により付加する。次に、基板モデルに温度を印加して反り方向を算出する部23で算出し、基板と電子部品とはんだモデルとから、基板の反り量とはんだ部の応力を算出する部24により算出する。ここで、反り方向算出部23では等価弾性率と等価熱膨張係数、及びバイメタル式を用い、反り応力算出部24では多層ばり理論を用いて反り量と応力とを算出する。さらに、算出した反りの向き及び反り量と応力とから、反りの閾値以下ではんだ接続部の長寿命化に最も良い反りと応力になる様、最適化部25で最適化条件を算出する。また、データ処理装置2で処理されたデータは記憶装置3に記憶され、結果は出力装置4により出力される。
【0029】
ここで、図4を用い、基板の反り方向の算出方法について詳細に説明する。図4は31、32、33の3層モデルの例であり第1層、第2層、第3層とする。ここで任意の厚さで2分割を行う。この例では、破線Aの部分で分割しており、バイメタルの式(3)によれば、破線A上部の厚さがa1、下部の厚さがa2となり、上部は第1層と第2層、それと第3層の一部が含まれることになる。また、破線Aの下部は第3層の残りの部分1層のみとなっている。この層構成に対してバイメタルの式(3)を応用するためには、線Aの上部を1層と見なす必要があるため、等価弾性率の式(1)を用いる。本例では、線Aの上部の等価弾性率はバイメタルの式(3)のE1、下部はE2として算出できる。また、線膨張係数α1、α2についても式(1)と同じ方法で算出することができ、すなわち、式(1)おける各層の弾性率E1、E2、E3の代わりに各層の線膨張係数α1、α2、α3を入れることにより算出することができる。
【0030】
本発明によれば、電子部品あるいは電子機器を短期間に開発していく必要のある設計部門において、電子機器の製作時及びリフローでプリント配線基板に実装する際発生する反りと応力とを、設計初期段階で予想し、反りの低減とはんだ接続部の長寿命対策を施すための支援ツールといった用途に適用できる。
【0031】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0032】
1 入力装置
2 データ処理装置
3 記憶装置
4 出力装置
5 反り方向算出プログラムと反りと応力算出プログラム
21 データ取込部
22 モデル生成部
23 反り方向算出部
24 反り応力算出部
25 最適化部
31 第1層
32 第2層
33 第3層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリント基板の表面に電子部品をはんだ接合する際の設計条件を算出する設計条件算出システムであって、
入力装置から送られてくるプリント基板、及びこれにはんだ接合する電子部品の少なくとも形状データと配置データと取り込むデータ取込部と、
前記データ取込部が取り込んだ各データに材料特性値を加え、前記プリント基板のモデルデータを生成するモデル生成部と、
前記モデル生成部が生成したモデルデータに基づいて、前記プリント基板の反り方向を算出する反り方向算出部と、
前記モデル生成部が生成したモデルデータに基づいて、前記プリント基板の反り量と、前記はんだ接合された箇所の応力とを算出する反り応力算出部と、
前記反り方向算出部が算出した前記プリント基板の反り方向における前記反り応力算出部が算出した前記プリント基板の反り量と、前記はんだ接合された箇所の応力とのバランスが最適なバランスとなり得る設計条件を算出する最適化部と
を備える設計条件算出装置。
【請求項2】
前記反り方向算出部は、前記基板の反り方向を算出する方法として、等価弾性率の式、等価熱膨張率の式、及びバイメタルの反りの式を用いる
請求項1に記載の設計条件算出装置。
【請求項3】
プリント配線基板及びこれにはんだ接合する電子部品の中で検討対象部品を指定する第1の工程と、
前記基板の反り方向を算出する第2の工程と、
前記検討対象として指定した電子部品が基板の圧縮側に配置されているか否かを判断する第3の工程と、
前記基板反りと前記はんだ部の応力とを算出する第4工程と、
前記算出したはんだ部の最大応力が閾値内か否かを判断する第5の工程と、
前記算出した基板の反りが閾値内か否かを判断する第6の工程と、
モデルを変更する第7の工程と
を備える基板の反りと応力の最適化方法。
【請求項4】
プリント配線基板及びこれにはんだ接合する電子部品の形状データと配置データに基づいて基板方向を算出するステップと、
前記モデルデータに基づいて基板の反りとはんだ部の応力を算出するステップと、
前記算出した結果に基づいて最適化するステップと
をコンピュータに実行させる基板の反りと応力の最適化プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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