説明

評価予測システムおよび評価予測方法

【課題】移動機から送信されたデータに基づいて、所定の事象の評価や予測を正確に行うことができる相関モデルを抽出可能な評価予測システムを提供する。
【解決手段】評価予測システム10のRNC300において、位置情報通信部301は、移動機100の位置情報を特定し、特定した位置情報を情報分析装置600へ送信する。情報分析装置600において、位置情報受信部601は、位置情報通信部301から送信された位置情報を受信する。動態データ算出部602は、受信された位置情報に基づいて、移動機100の動態を示す動態データを算出する。相関モデル抽出部604は、動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する。評価予測部605は、抽出された相関モデルと、動態データとに基づいて、外部データを評価または予測する。そして、出力部606は、評価予測部605による評価結果または予測結果を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の事象を表す外部データや動態データを評価または予測することができる相関モデルを抽出する評価予測システムおよび評価予測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、移動機より取得した情報に基づいて統計処理を行い、所定の数値予測等を行う技術として、例えば特許文献1に記載されたものがある。ここでは、携帯端末(移動機)から発信される位置登録情報に基づいて、人口分布に関する情報を収集したり、収集した人口分布に関する情報に基づいて未来の人口分布に関するデータ(短期未来予測データ)の算出を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−342557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、単に、現在および過去の人口分布や、未来の人口分布を予測することができるだけであり、これらの人口分布と、例えば店舗の売り上げなどの所定の事象との関連については考慮されていない。従って、移動機から送信されたデータに基づいて、未来の所定の事象を正確に予測したり、評価することができなかった。
【0005】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、移動機から送信されたデータに基づいて、所定の事象の評価や予測を正確に行うことができる相関モデルを抽出可能な評価予測システムおよび評価予測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の評価予測システムは、移動機の無線接続制御を行う無線ネットワーク制御装置と、前記無線ネットワーク制御装置との情報の送受信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システムであって、前記無線ネットワーク制御装置は、前記移動機の位置情報を特定し、特定した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信部、を備え、前記情報分析装置は、前記位置情報通信部から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信部と、前記位置情報受信部により受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部と、前記動態データ算出部によって算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出部と、前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルを出力する出力部と、を備えている。
【0007】
また、本発明の評価予測方法は、移動機の無線接続制御を行う無線ネットワーク制御装置と、前記無線ネットワーク制御装置との情報の送受信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システム、にて実行される評価予測方法であって、前記無線ネットワーク制御装置が、前記移動機の位置情報を特定し、特定した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信ステップと、前記情報分析装置が、前記無線ネットワーク制御装置から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信ステップと、前記情報分析装置が、受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出ステップと、前記情報分析装置が、算出された前記動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出ステップと、前記情報分析装置が、抽出された前記相関モデルを出力する出力ステップと、を備えている。
【0008】
この発明によれば、情報分析装置は、無線ネットワーク制御装置から送信された移動機の位置情報に基づいて動態データを算出し、算出した動態データと所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する。このように、動態データと外部データとの相関関係を示す相関モデルを抽出することが可能となる。
【0009】
また、本発明の評価予測システムは、移動機と、前記移動機との通信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システムであって、前記移動機は、当該移動機の位置情報を取得し、取得した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信部、を備え、前記情報分析装置は、前記位置情報通信部から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信部と、前記位置情報受信部により受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部と、前記動態データ算出部によって算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出部と、前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルを出力する出力部と、を備えている。
【0010】
また、本発明の評価予測方法は、移動機と、前記移動機との通信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システム、にて実行される評価予測方法であって、前記移動機が、当該移動機の位置情報を取得し、取得した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信ステップと、前記情報分析装置が、前記移動機から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信ステップと、前記情報分析装置が、受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出ステップと、前記情報分析装置が、算出された前記動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出ステップと、前記情報分析装置が、抽出された前記相関モデルを出力する出力部と、を備えている。
【0011】
この発明によれば、情報分析装置は、移動機から直接送信された移動機の位置情報に基づいて動態データを算出し、算出した動態データと所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する。このように、動態データと外部データとの相関関係を示す相関モデルを抽出することが可能となる。
【0012】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記動態データ算出部は、前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の利用者に加え、前記移動機の利用者以外の人を含めた総人口の動態を示す動態データを算出することが好ましい。
【0013】
この発明によれば、移動機の利用者以外の人を含めた総人口の動態データと、外部データとの相関関係を示す相関モデルを抽出することが可能となる。
【0014】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルと、前記動態データとに基づいて、前記外部データを評価または予測する評価予測部、を更に備え、前記出力部は、前記評価予測部による評価結果または予測結果を出力することが好ましい。
【0015】
この発明によれば、抽出した相関モデルと動態データとを用いて外部データの評価または予測を行い、評価結果または予測結果を出力する。このように、相関モデルと動態データとに基づいて所定の事象を表す外部データの評価や予測を正確に行い、外部データの評価結果または予測結果を出力することができる。
【0016】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記情報分析装置は、前記動態データ算出部によって算出された動態データから、前記外部データへの影響度に基づく動態データの抽出を行う高影響データ抽出部を更に備え、前記相関モデル抽出部は、前記高影響データ抽出部によって抽出された前記動態データと、前記外部データとの相関モデルを抽出することが好ましい。
【0017】
この発明によれば、評価または予測を行いたい外部データへの影響度に基づいた相関モデルが抽出され、この相関モデルと動態データとを用いて外部データの評価や予測をより正確に行うことができる。
【0018】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記相関モデル抽出部は、重回帰関数を用いて前記相関モデルを抽出するものであり、前記動態データを前記重回帰関数の説明変数とし、前記外部データを前記重回帰関数の目的変数とすることが好ましい。
【0019】
この発明によれば、重回帰関数を用いて正確に外部データの評価や予測を行うことができる。
【0020】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルと、前記外部データに基づいて、前記動態データを評価または予測する評価予測部、を更に備え、前記出力部は、前記評価予測部による評価結果または予測結果を出力することが好ましい。
【0021】
この発明によれば、抽出した相関モデルと外部データとを用いて動態データの評価または予測を行い、評価結果または予測結果を出力する。このように、相関モデルと外部データとに基づいて動態データの評価や予測を正確に行い、動態データの評価結果または予測結果を出力することができる。
【0022】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記情報分析装置は、前記外部データから、前記動態データへの影響度に基づく外部データの抽出を行う高影響データ抽出部を更に備え、前記相関モデル抽出部は、前記高影響データ抽出部によって抽出された前記外部データと、前記動態データとの相関モデルを抽出することが好ましい。
【0023】
この発明によれば、評価または予測を行いたい動態データへの影響度に基づいた相関モデルが抽出され、この相関モデルと外部データとを用いて動態データの評価や予測をより正確に行うことができる。
【0024】
また、本発明における評価予測システムにおいて、前記相関モデル抽出部は、重回帰関数を用いて前記相関モデルを抽出するものであり、前記外部データを前記重回帰関数の説明変数とし、前記動態データを前記重回帰関数の目的変数とすることが好ましい。
【0025】
この発明によれば、重回帰関数を用いて正確に動態データの評価や予測を行うことができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、移動機から送信されたデータに基づいて算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとにもとづいて、所定の事象の評価や予測を正確に行うことができる相関モデルを抽出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施形態の評価予測システムのシステム構成図である。
【図2】評価予測システムの機能ブロック構成図である。
【図3】外部データ評価・予測時におけるデータの流れを示す図である。
【図4】動態データの例を示す図である。
【図5】重回帰関数を示す図である。
【図6】評価予測システムにて実行される処理内容を示すフロー図である。
【図7】動態データおよび外部データを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
[評価予測システムの構成]
図1は、本実施形態の評価予測システム10のシステム構成図である。図1に示すように、この評価予測システム10は、移動機100、BTS(基地局)200、RNC(無線ネットワーク制御装置)300、交換機400、および管理センタ500を含んで構成されている。また、この管理センタ500は、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィユニット503、および可視化ソリューションユニット504から構成されている。
【0029】
交換機400は、BTS200、RNC300を介して、移動機100の位置情報を収集する。RNC300は、移動機100との間で通信接続が行われる際に、RRCコネクション要求信号における遅延値を用いて移動機100の位置を測定することができる。交換機400は、このように測定された移動機100の位置情報を、移動機100が通信接続を実行する際に受け取ることができる。交換機400は受け取った位置情報を記憶しておき、所定のタイミング、または管理センタ500からの要求に応じて収集した位置情報を管理センタ500に出力する。ここで、一般的に、RNC300は、約千個からなるものであり、日本全国に配置されている。一方で、交換機400は、300個程度日本国内に配置されている。
【0030】
管理センタ500は、上述したとおり、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィユニット503、および可視化ソリューションユニット504を含んで構成されており、各ユニットでは、移動機100の位置情報を用いた統計処理を行う。
【0031】
社会センサユニット501は、各交換機400から移動機100の位置情報等を含んだデータを収集するサーバ装置である。この社会センサユニット501は、交換機400から定期的に出力されたデータを受信したり、または社会センサユニット501において予め定められたタイミングに従って交換機400からデータを取得したりできるように構成されている。
【0032】
ペタマイニングユニット502は、社会センサユニット501から受信したデータを所定のデータ形式に変換するサーバ装置である。例えば、ペタマイニングユニット502は、ユーザIDをキーにソーティング処理を行ったり、エリアごとにソーティング処理を行ったりする。
【0033】
モバイルデモグラフィユニット503は、ペタマイニングユニット502において処理されたデータに対する集計処理、すなわち各項目のカウンティング処理を行うサーバ装置である。例えば、モバイルデモグラフィユニット503は、あるエリアに在圏するユーザ数をカウントしたり、また在圏分布を集計したりすることができる。
【0034】
可視化ソリューションユニット504は、モバイルデモグラフィユニット503において集計処理されたデータを可視可能に処理するサーバ装置である。例えば、可視化ソリューションユニット504は、集計されたデータを地図上にマッピング処理することができる。この可視化ソリューションユニット504にて処理されたデータは、企業、官公庁または個人等に提供され、店舗開発、道路交通調査、災害対策、環境対策などに利用される。なお、このように統計処理された情報は、当然にプライバシーを侵害しないように個人等は特定されないように加工されている。
【0035】
なお、社会センサユニット501、ペタマイニングユニット502、モバイルデモグラフィユニット503および可視化ソリューションユニット504はいずれも、前述したようにサーバ装置により構成され、図示は省略するが、通常の情報処理装置の基本構成(即ち、CPU、RAM、ROM、キーボードやマウス等の入力デバイス、外部との通信を行う通信デバイス、情報を記憶する記憶デバイス、および、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイス)を備えることは言うまでもない。
【0036】
[評価予測システムの機能ブロック構成]
次に、本実施形態に係る評価予測システムの機能ブロック構成について説明する。図2には評価予測システム10の機能ブロック構成を示し、図3には外部データ評価・予測時におけるデータの流れを示す。この図2に示すように、評価予測システム10は、本発明に係る要素として、複数のBTS(基地局)200それぞれが制御するセクタに在圏する複数の移動機100と、RNC300と、情報分析装置600と、を含んで構成される。情報分析装置600は、前述した図1のモバイルデモグラフィユニット503および可視化ソリューションユニット504に相当する。図1の交換機400、社会センサユニット501およびペタマイニングユニット502は、本発明とは直接関係しない装置であるため、図2ではこれらの表記を省略している。
【0037】
RNC300は、移動機100の送信部101と通信を行い、移動機100の位置を特定し、特定した位置情報を情報分析装置600に送信する位置情報通信部301を備える。移動機100の位置は、例えば、移動機100が位置登録エリアを跨いで移動したときに送信される位置登録信号や、一定の周期(例えば54分)毎に位置登録エリアへの位置登録を求める信号である位置登録信号をRNC300が受信したことを契機として特定されるものである。また、移動機100の位置情報は、RNC300によって特定される場合に限らず、例えば、移動機100がGPS機能等の位置情報を取得可能な機能を有する場合には、GPS機能等によって取得した位置情報を、移動機100内に備えられたGPS機能等用の位置情報通信部によって情報分析装置600あてに直接送信することもできる。
【0038】
情報分析装置600は、移動機100の位置情報を受信する位置情報受信部601と、位置情報受信部601で受信された移動機100の位置情報に基づいて、移動機100の利用者に加え、移動機100の利用者以外の人を含めた総人口(例えば、日本国民)の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部602と、動態データ算出部602で算出された動態データのうち、後述の評価予測部605において評価または予測しようとする外部データへの影響度が高い動態データを抽出する高影響データ抽出部603と、を備える。また、情報分析装置600は、外部データと、高影響データ抽出部603で抽出された動態データとに基づいて相関モデルを抽出する相関モデル抽出部604と、抽出された相関モデルを用いて外部データの評価または予測を行う評価予測部605と、評価予測部605による評価結果または予測結果を出力する出力部606と、を更に備える。ここでの「出力」は、表示出力および印刷出力を広く含むことは言うまでもない。即ち、評価結果または予測結果は、ディスプレイ等に表示出力されてもよいし、プリンタ等から印刷出力されてもよいし、表示と印刷の両方で出力されてもよい。また、情報分析装置600は、外部データを保持する外部データ保持部607を更に備える。
【0039】
なお、動態データ算出部602は、移動機100の位置情報に基づいて、既存の技術を用いることによって、移動機の利用者に加え、移動機の利用者以外の人を含めた総人口の動態を示す動態データを算出する。この、動態データは、図4に示すように、人口分布、属性別分布(性別の分布、年代別の分布など)、人々の流量、人々の行動エリアなどがある。
【0040】
また、外部データ保持部607は、外部データとして店舗情報(例えば、売り上げ情報、来店者情報、入庫在庫情報)、天気情報(例えば、時間別雨量情報)、タクシー乗車情報(例えば、時間帯別乗車実績数)、渋滞情報などの地理的情報を有するデータを保持するものである。また、これらの外部データは、例えば、図示しない外部装置等によって統計処理等が行われ、外部データ保持部607に入力されたものであり、現在または過去の事象を表すものである。
【0041】
高影響データ抽出部603は、図3に示すように、動態データ算出部602で算出された動態データと、評価予測部605において評価または予測を行う外部データと同類の外部データとの分析を行うことにより、評価予測部605において評価または予測しようとする外部データへの影響度(相関係数)が高い動態データを抽出するものである。この抽出は、既存の統計処理方法に基づいて行うものである。
【0042】
相関モデル抽出部604は、重回帰関数を用いて相関モデルを抽出するものである。相関モデル抽出部604および後述の評価予測部605にいて用いられる重回帰関数は、図5で表される。
【0043】
相関モデル抽出部604は、図3に示すように、外部データ保持部607に保持された外部データを目的変数Yとし、高影響データ抽出部603で抽出された動態データを説明変数Xとして相関モデルを抽出する。なお、相関モデル抽出部604は、高影響データ抽出部603によって抽出された動態データの種類数に応じて説明変数Xの数を増減させ、相関モデルとしての変数bを算出する。
【0044】
ここで、外部データと動態データとの相関関係の例として、例えば、外部データとしての店舗情報と、動態データとの相関関係は、人が多いエリアは売り上げ(来店者数等)が多い、周辺エリアの人が多い時は売り上げが多い、人口の入れ替わりが激しい(人の流れが大きい、または増減が大きい場合など)店舗は、売り上げが多いなどがある。相関モデル抽出部604は、このような外部データと動態データとの相関関係を表す相関モデルを抽出するものである。また、相関関係の他の例として、例えば、外部データとしての天気情報(時間別雨量情報)と、動態データとの相関関係は、雨が降っているエリアは人が少ない、雨が降っている隣接エリアは人が通常より多い、人が少ないエリアは雨が降っている可能性が高いなどがある。また、相関関係の他の例として、例えば、外部データとしてのタクシー乗車情報(時間帯別乗車数実績)と、動態データとの相関関係は、人が少ないところは乗客が少ない、人が多いところは乗客が多い、人口の入れ替わりが激しい(人の流れが大きい、または増減が大きい場合など)エリアは乗客が多いなどがある。
【0045】
評価予測部605は、重回帰関数を用いて外部データの現状の評価または将来の予測を行うものである。具体的には、図3に示すように、高影響データ抽出部603において抽出された動態データを重回帰関数の説明変数Xとし、この動態データと、相関モデル抽出部604で抽出された相関モデルとを用いて外部データの現状の評価または将来の予測を行うものである。例えば、外部データの評価であれば、評価したい外部データの位置に関連する現在、または過去の動態データを説明変数に導入することで期待される外部データが算出され、その値と実際の外部データを比較評価できる。例えば、外部データの予測であれば、予測したい外部データの位置に関連する将来の動態データを説明変数に導入することで、期待される外部データが算出・予測できる。ここで将来の動態データの予測については、例えば、天気情報と動態データの相関関係から、天気予報等から予測したい時点の天気情報を用いて将来の動態データを推定するなどによって可能である。
【0046】
[評価予測システムにて実行される処理]
次に、図6を用いて、評価予測システム10にて実行される一連の処理を説明する。なお、ここでは、動態データを用いて、新たに設置する店舗Xの売り上げ(外部データ)を予測する場合を例に説明する。
【0047】
移動機100の送信部101が、位置登録信号をRNC300あてに送信する(図6のステップS1)。この動作は、多数の移動機100それぞれで行われ、その結果、多数の位置登録信号が、BTS200経由でRNC300に到達することとなる。
【0048】
RNC300では、位置情報通信部301が多数の位置登録信号を受信し(ステップS2)、受信した位置登録信号を契機として移動機100の位置を特定し(ステップS3)、特定した位置情報を情報分析装置600に送信する(ステップS4)。このステップS4での送信は、定期的に所定時間間隔で実行してもよいし、予め設定された時刻に実行してもよいし、情報分析装置600からの送信要求をトリガーとして実行してもよい。
【0049】
情報分析装置600では、位置情報受信部601がRNC300から送信された位置情報を受信すると(ステップS5)、動態データ算出部602が、受信された位置情報を用いて総人口の動態データの算出を行う(ステップS6)。ここでは、動態データ算出部602は、動態データとして、所定のエリアにおける人口と、所定のエリアにおける人口の差分と、所定のエリアにおける人々の流れと、所定のエリア情報とを含む基本動態データを算出する。この基本動態データは、具体的には図7(a)のように表される。また、動態データ算出部602は、基本動態データを、所定のエリア毎に所定の時間間隔で算出する。
【0050】
また、動態データ算出部602は、基本動態データを用いて、周辺動態データおよび前後時間帯の動態データを算出する。具体的には、図7(a)に示すように、基本動態データがエリア名「光の丘」について算出されたものである場合、動態データ算出部602は、「光の丘」周辺のエリアA、エリアB・・・についての基本動態データを、エリア名「光の丘」における周辺動態データとして算出する。また、図7(a)に示すように、基本動態データがエリア名「光の丘」について算出されたものである場合、動態データ算出部602は、エリア名「光の丘」について時系列的に隣り合う2つの基本動態データを、エリア名「光の丘」における前後時間帯の動態データとして算出する。なお、周辺動態データを算出する際に、所定のエリアに隣あうエリアの基本動態データを用いるものとしたが、これ以外にも、評価・予測したい外部データの特徴により、例えば、徒歩の人を対象にする場合には、徒歩で移動が可能な範囲(1時間であれば4kmなど)を周辺エリアとして抽出し、抽出した周辺エリアにおける基本動態データに基づいて周辺動態データを算出することもできる。また、時間帯についても同様に、時系列的に隣り合う2つの基本動態データを前後時間帯の動態データとして算出する以外にも、外部データの特徴を考慮して算出してもよい。
【0051】
次に、高影響データ抽出部603は、動態データ算出部602で算出された各種の動態データのパラメータのうち、後述のステップS9において評価または予測しようとする外部データへの影響度が高いパラメータを抽出する(ステップS7)。具体的には、例えば、店舗の売り上げを評価・予測しようとする場合、この店舗の売り上げと相関度の高い動態データのパラメータとして、基本動態データに含まれるパラメータと、周辺動態データに含まれるパラメータとを抽出する。なお、外部データへの影響度が高いパラメータを抽出する際に、重回帰関数を用いることもできる。例えば、店舗の売り上げを評価・予測する場合、詳しくは後述する図7(b)に示す店舗情報と重回帰関数を用いて、店舗の売り上げに影響度が高いパラメータを抽出することができる。また、経験則等により、影響度の高いパラメータを抽出することもできる。
【0052】
次に、相関モデル抽出部604は、高影響データ抽出部603で抽出された動態データのパラメータと、店舗の売り上げとの重回帰関数を用いて相関モデルを抽出する(ステップS8)。ここで、外部データ保持部607には、図7(b)に示すように、店舗A、店舗B、店舗C・・・の売り上げと各店舗の設置エリアに関する情報が、店舗情報A、店舗情報B、店舗情報C・・・としてあらかじめ入力されている。相関モデル抽出部604は、具体的には、図7(c)に示すように、外部データ保持部607において保持された店舗情報を重回帰関数の目的変数とし、高影響データ抽出部603において抽出された動態データ(基本動態データおよび周辺動態データ)を重回帰関数の説明変数として相関モデルを抽出する。この重回帰関数を用いた相関モデルの抽出は、既存の統計処理方法に基づいて行うものである。
【0053】
評価予測部605は、相関モデル抽出部604で抽出された相関モデルを用いて店舗Xにおける売り上げの予測を行う(ステップS9)。具体的には、図7(d)に示すように、店舗Xの設置エリアが三浦海岸である場合、相関モデル抽出部604は、三浦海岸に関する基本動態データと三浦海岸の周辺エリアに関する周辺動態データとを重回帰関数の説明変数とし、この説明変数と相関モデルとにもとづいて、目的変数である店舗情報Xの売り上げを算出する。
【0054】
出力部606は、評価予測部605の算出結果を出力する(ステップS10)。
【0055】
このようにして、店舗情報Aなどの外部データと、動態データとによって相関モデルを抽出することにより、抽出した相関モデルと移動機100位置情報に基づいて算出された総人口の動態データとを用いて店舗の売り上げなどの外部データを評価または予測することができる。
【0056】
また、本実施形態では、相関モデルを用いて外部データを評価または予測するものとしたが、変形例として、相関モデルを用いて動態データを評価または予測することもできる。この場合には、高影響データ抽出部603は、外部データ保持部607に保持された外部データのうち、評価または予測を行う動態データへの影響度が高い外部データを抽出する。相関モデル抽出部604は、動態データを目的変数とし、高影響データ抽出部603で抽出された外部データを説明変数として相関モデルを抽出する。評価予測部605は、高影響データ抽出部603において抽出された外部データを重回帰関数の説明変数とし、この外部データと、相関モデル抽出部604で抽出された相関モデルとを用いて動態データの評価または予測を行う。このようにして、外部データと相関モデルを用いて動態データの評価または予測を行うことができる。
【0057】
また、外部データは、上記で挙げた例以外にも、対象物が移動しない情報として、例えば、各種統計情報(国勢調査情報、パーソントリップ情報など)、災害情報、避難所位置情報、店舗・自動販売機設置位置情報、固定広告位置情報および固定広告位置とその効果に関する情報、イベント位置とイベント来場者数に関する情報、移動機100の基地局の位置情報などを用いることができる。また、外部データは、対象物が移動する情報として、タクシープローブ情報(乗降者情報、売り上げ情報など)、移動広告位置情報およびその効果に関する情報、移動店舗位置情報およびその売り上げ情報、求貨求車情報(配車と積載量の情報)、移動機100の移動基地局の位置情報などを用いることができる。
【0058】
また、外部データがピンポイント情報(数m単位の情報)であり、動態データがマクロ情報(数百m単位の情報)である場合のように、データの粒度が異なる場合であっても、相関モデルを算出し、外部データまたは動態データの評価や予測を行うことができる。例えば、タクシー乗車の場合、タクシーを拾うことができる場所は道路のどちら側であるかといったミクロ情報であるのに対し、動態データはマクロ情報となる。この場合であっても、マクロ的な情報(人口、人口変化、周辺エリアの数など)を利用することにより、ミクロな情報を評価・予測可能な相関モデルを抽出することができる。また、例えば、VICSの渋滞情報の場合、道路単位の渋滞情報(ミクロ情報)と動態データ(マクロ情報)とを用いて相関モデルを抽出することで、マクロ情報(動態データ)のみから道路単位の渋滞情報(ミクロ情報)を予測することもできる。
【0059】
また、外部データと動態データの相関分析の際に使用する動態データは、外部データに含まれる位置に関する情報に依存しない一律の動態データを利用(例えば、外部データの位置に関わらず同じ動態データを利用)したり、外部データに含まれる位置の情報を基準とした動態データを利用(例えば、外部データの位置に応じて動態データを再集計して利用(外部データの位置の数だけ、動態データを算出する))することが想定される。
【0060】
また、上記実施形態では、相関モデルを抽出する際に、重回帰関数を用いた例について説明したが、相関モデルを抽出する関数は重回帰関数に限定されるものではなく、他の関数を用いることもできる。
【0061】
[作用および効果について]
次に、本実施形態の評価予測システム10の作用および効果について説明する。
【0062】
本実施形態の評価予測システム10のRNC300は、移動機100の位置情報を特定し、特定した位置情報を情報分析装置600へ送信する位置情報通信部301、を備え、情報分析装置600は、位置情報通信部301から送信された位置情報を受信する位置情報受信部601と、位置情報受信部601により受信された移動機100の位置情報に基づいて、移動機100の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部602と、動態データ算出部602によって算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出部604と、相関モデル抽出部604によって抽出された相関モデルを出力する出力部606と、を備える。そのため、動態データと外部データとに基づいて相関モデルを抽出することができる。
【0063】
また、本実施形態の評価予測システム10の移動機100は、当該移動機100の位置情報を取得し、取得した位置情報を情報分析装置600へ送信する位置情報通信部、を備え、情報分析装置600は、位置情報通信部から送信された位置情報を受信する位置情報受信部601と、位置情報受信部601により受信された移動機100の位置情報に基づいて、移動機100の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部602と、動態データ算出部602によって算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出部604と、相関モデル抽出部604によって抽出された相関モデルを出力する出力部606と、を備える。そのため、動態データと外部データとに基づいて相関モデルを抽出することができる。
【0064】
また、動態データ算出部602は、移動機100の位置情報に基づいて、移動機100の利用者に加え、移動機100の利用者以外の人を含めた総人口の動態を示す動態データを算出する。これにより、移動機100の利用者以外の人を含めた総人口の動態データと、外部データとの相関関係を示す相関モデルを抽出することが可能となる。
【0065】
また、相関モデル抽出部604によって抽出された相関モデルと、動態データとに基づいて、外部データを評価または予測する評価予測部605、を更に備え、出力部606は、評価予測部605による評価結果または予測結果を出力する。これにより、相関モデルと動態データとに基づいて所定の事象を表す外部データの評価や予測を正確に行い、外部データの評価結果または予測結果を出力することができる。
【0066】
情報分析装置600は、動態データ算出部602によって算出された動態データから、外部データへの影響度に基づく動態データの抽出を行う高影響データ抽出部603を更に備え、相関モデル抽出部604は、高影響データ抽出部603によって抽出された動態データと、外部データとの相関モデルを抽出する。これにより、評価または予測を行いたい外部データへの影響度に基づいた相関モデルが抽出され、外部データの評価や予測をより正確に行うことができる。
【0067】
また、相関モデル抽出部604は、重回帰関数を用いて相関モデルを抽出するものであり、動態データを重回帰関数の説明変数とし、外部データを重回帰関数の目的変数とすることで、重回帰関数を用いて正確に外部データの評価や予測を行うことができる。
【0068】
また相関モデル抽出部604によって抽出された相関モデルと、外部データとに基づいて、動態データを評価または予測する評価予測部605、を更に備え、出力部606は、評価予測部605による評価結果または予測結果を出力するこれにより、相関モデルと外部データとに基づいて、動態データの評価や予測を正確に行い、動態データの評価結果または予測結果を出力することができる。
【0069】
また、情報分析装置600は、外部データから、動態データへの影響度に基づく外部データの抽出を行う高影響データ抽出部603を更に備え、相関モデル抽出部604は、高影響データ抽出部603によって抽出された外部データと、動態データとの相関モデルを抽出する。これにより、評価または予測を行いたい動態データへの影響度に基づいた相関モデルが抽出され、移動機100の動態データの評価や予測をより正確に行うことができる。
【0070】
また、相関モデル抽出部604は、重回帰関数を用いて相関モデルを抽出するものであり、外部データを重回帰関数の説明変数とし、動態データを重回帰関数の目的変数とすることで、重回帰関数を用いて正確に動態データの評価や予測を行うことができる。
【符号の説明】
【0071】
10…評価予測システム、100…移動機、300…RNC、301…位置情報通信部、600…情報分析装置、601…位置情報受信部、602…動態データ算出部、603…高影響データ抽出部、604…相関モデル抽出部、605…評価予測部、606…出力部、607…外部データ保持部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動機の無線接続制御を行う無線ネットワーク制御装置と、前記無線ネットワーク制御装置との情報の送受信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システムであって、
前記無線ネットワーク制御装置は、前記移動機の位置情報を特定し、特定した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信部、を備え、
前記情報分析装置は、
前記位置情報通信部から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記位置情報受信部により受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部と、
前記動態データ算出部によって算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出部と、
前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルを出力する出力部と、
を備える評価予測システム。
【請求項2】
移動機と、前記移動機との通信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システムであって、
前記移動機は、当該移動機の位置情報を取得し、取得した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信部、を備え、
前記情報分析装置は、
前記位置情報通信部から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信部と、
前記位置情報受信部により受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出部と、
前記動態データ算出部によって算出された動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出部と、
前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルを出力する出力部と、
を備える評価予測システム。
【請求項3】
前記動態データ算出部は、前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の利用者に加え、前記移動機の利用者以外の人を含めた総人口の動態を示す動態データを算出する請求項1または2に記載の評価システム。
【請求項4】
前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルと、前記動態データとに基づいて、前記外部データを評価または予測する評価予測部、を更に備え、
前記出力部は、前記評価予測部による評価結果または予測結果を出力する請求項1〜3のいずれか1項に記載の評価予測システム。
【請求項5】
前記情報分析装置は、前記動態データ算出部によって算出された動態データから、前記外部データへの影響度に基づく動態データの抽出を行う高影響データ抽出部を更に備え、
前記相関モデル抽出部は、前記高影響データ抽出部によって抽出された前記動態データと、前記外部データとの相関モデルを抽出する請求項1から4のいずれか1項に記載の評価予測システム。
【請求項6】
前記相関モデル抽出部は、重回帰関数を用いて前記相関モデルを抽出するものであり、前記動態データを前記重回帰関数の説明変数とし、前記外部データを前記重回帰関数の目的変数とする請求項1から5のいずれか1項に記載の評価予測システム。
【請求項7】
前記相関モデル抽出部によって抽出された前記相関モデルと、前記外部データとに基づいて、前記動態データを評価または予測する評価予測部、を更に備え、
前記出力部は、前記評価予測部による評価結果または予測結果を出力する請求項1〜3のいずれか1項に記載の評価予測システム。
【請求項8】
前記情報分析装置は、前記外部データから、前記動態データへの影響度に基づく外部データの抽出を行う高影響データ抽出部を更に備え、
前記相関モデル抽出部は、前記高影響データ抽出部によって抽出された前記外部データと、前記動態データとの相関モデルを抽出する請求項1、2、3または7に記載の評価予測システム。
【請求項9】
前記相関モデル抽出部は、重回帰関数を用いて前記相関モデルを抽出するものであり、前記外部データを前記重回帰関数の説明変数とし、前記動態データを前記重回帰関数の目的変数とする請求項1、2、3、7または8に記載の評価予測システム。
【請求項10】
移動機の無線接続制御を行う無線ネットワーク制御装置と、前記無線ネットワーク制御装置との情報の送受信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システム、にて実行される評価予測方法であって、
前記無線ネットワーク制御装置が、前記移動機の位置情報を特定し、特定した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信ステップと、
前記情報分析装置が、前記無線ネットワーク制御装置から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記情報分析装置が、受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出ステップと、
前記情報分析装置が、算出された前記動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出ステップと、
前記情報分析装置が、抽出された前記相関モデルを出力する出力ステップと、
を備える評価予測方法。
【請求項11】
移動機と、前記移動機との通信が可能とされた情報分析装置とを含んで構成される評価予測システム、にて実行される評価予測方法であって、
前記移動機が、当該移動機の位置情報を取得し、取得した前記位置情報を前記情報分析装置へ送信する位置情報通信ステップと、
前記情報分析装置が、前記移動機から送信された前記位置情報を受信する位置情報受信ステップと、
前記情報分析装置が、受信された前記移動機の位置情報に基づいて、前記移動機の動態を示す動態データを算出する動態データ算出ステップと、
前記情報分析装置が、算出された前記動態データと、所定の事象を表す外部データとの相関モデルを抽出する相関モデル抽出ステップと、
前記情報分析装置が、抽出された前記相関モデルを出力する出力部と、
を備える評価予測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−226390(P2012−226390A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−204924(P2009−204924)
【出願日】平成21年9月4日(2009.9.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】