説明

認証装置及び認証プログラム

【課題】 ユーザの生体情報を登録する技術に関し、生体情報の登録を希望する者が登録空きを求めて登録試行を繰り返す手間を省く技術を提供する。
【解決手段】 ユーザを認証する認証装置であって、ユーザの生体情報を取得し、予め記憶している登録生体情報と照合してユーザを認証する。容量オーバにより生体情報が登録不可の場合は、登録しようとした生体情報を保有する未登録ユーザに関連づけて登録失敗情報を記憶し、容量に空きが発生すると、登録失敗情報が関連づけられている未登録ユーザに登録可能を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザを認証する認証装置に関し、特にユーザの生体情報を登録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば画像形成装置等の各種装置には、内部データの盗難や不正目的による設定パラメータ変更等から当該装置を保護すべく、セキュリティの観点から認証装置が備えられる場合が多くなってきている。画像形成装置の場合は、オペレータが内部データや設定パラメータの変更が可能な特殊機能を実行しようとすると、認証装置が作動してユーザ認証を実施する。
【0003】
特に近年では、掌形認証、指紋認証、顔面認証、虹彩認証、声紋認証、あるいは署名認証等のバイオメトリクス認証をする認証装置を伴う装置が増えてきた。バイオメトリクス認証をする認証装置は、生体情報を登録しておくメモリを備え、生体情報の照合によりユーザの真正性を確認する。
【0004】
生体情報を登録しておくメモリの記憶容量は有限であり、その登録可能件数は上限が定まっている。装置のユーザが多いと、そのユーザの人数分の生体情報を登録できない場合がある。ユーザが登録可能件数よりも多い場合、生体情報を登録できなかったユーザは、生体情報の登録空きが発生するまでユーザIDの入力等の他の認証方式で装置を利用し、時をあらためて認証装置まで赴いて、再度登録可能かどうか試行してみる他なかった。この登録のためだけの作業は、ユーザにとって無駄な手間となっている。
【0005】
このような問題に対して、生体情報を登録しておくメモリの記憶容量をユーザの利用形態に合わせて自由に可変できる技術が提案されている(例えば、「特許文献1」参照。)。メモリを拡張すれば、より多くのユーザが生体情報を登録できるものである。
【0006】
しかし、記憶容量を可変できるとしてもユーザ数が登録可能件数を上回るために生体情報を登録できない状況を根本的に解決するものではない。そのため結局、生体情報を登録できなかったユーザであって生体情報の登録を希望する者は、時をあらためて認証装置まで赴き登録可能かどうか試行してみなくてはならないといった状況が観られる。
【0007】
【特許文献1】特開2001−147900号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
この発明は、上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザの生体情報を登録する技術に関し、生体情報の登録を希望する者が登録空きを求めて登録試行を繰り返す手間を省く技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザの生体情報を取得するセンサと、登録生体情報を記憶する生体情報メモリとを有し、ユーザを認証する認証装置であって、前記生体情報メモリの容量オーバにより生体情報が登録不可の場合、生体情報の登録を失敗したユーザに関連づけて登録失敗情報を記憶するユーザ情報メモリと、前記生体情報メモリの空き発生を検出する検出手段と、前記検出手段により前記生体情報メモリの空き発生が検出されると、前記登録失敗情報が関連づけられているユーザに登録可能を通知する通知手段と、を備えること、を特徴とする。
【0010】
ユーザのID情報を入力するための入力手段と、予め登録ID情報を記憶するID情報メモリと、前記ID情報と前記登録ID情報とを照合して前記ユーザを認証するID認証手段と、をさらに備え、前記ユーザ情報メモリは、前記登録失敗情報を前記生体情報の登録を失敗したユーザの登録ID情報に関連づけて記憶し、前記通知手段は、入力されたID情報に対応する登録ID情報に前記登録失敗情報が関連づけられており、かつ前記生体情報メモリの空き発生が検出されると、前記ID情報を入力したユーザに登録可能を通知するようにしてもよい(請求項2記載の発明に相当)。
【0011】
外部端末とネットワークを介して接続されてデータの入出力をする通信手段をさらに備え、前記登録状態情報メモリは、前記生体情報の登録を失敗したユーザに関連づけて前記登録失敗情報とともに当該ユーザの宛先情報を関連づけて記憶し、前記通知手段は、前記空き発生の検出により、前記登録失敗情報が関連づけられている前記宛先情報が示す外部端末へ前記通信手段を介して登録可能を通知するようにしてもよい(請求項3記載の発明に相当)。
【0012】
前記生体情報メモリは前記登録生体情報の登録可能件数が予め定められており、前記登録生体情報の登録件数が前記登録可能件数に達した場合、前記前記生体情報メモリの容量オーバにより生体情報が登録不可となるようにしてもよい(請求項4記載の発明に相当)。
【0013】
前記検出手段は、前記登録可能件数と前記登録件数に基づき前記空き発生を検出するようにしてもよい(請求項5記載の発明に相当)。
【0014】
前記ユーザ情報メモリは、ユーザに対応してその登録失敗情報若しくは登録不要情報の何れかを記憶し、前記通知手段は、前記登録失敗情報が関連づけられたユーザに対してのみ前記通知をするようにしてもよい(請求項6記載の発明に相当)。
【0015】
前記登録不要情報は、登録未実行情報、登録済み情報、又は登録拒否情報の少なくとも何れかを含むようにしてもよい(請求項7記載の発明に相当)。
【0016】
前記登録可能の通知の要否を入力するための入力手段をさらに備え、前記ユーザ情報メモリは、登録失敗情報に代えて通知要否情報を記憶し、前記通知手段は、通知要情報が関連づけられたユーザに対してのみ前記通知をするようにしてもよい(請求項8記載の発明に相当)。
【0017】
上記課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、認証プログラムであって、コンピュータと、ユーザの生体情報を取得するセンサと、登録生体情報を記憶する生体情報メモリと、前記生体情報と前記登録生体情報とを照合して前記ユーザを認証する生体認証手段と、を備えた、前記ユーザを認証する認証装置の、前記コンピュータにより実行される認証プログラムであって、前記認証装置を、前記生体情報メモリの容量オーバにより生体情報が登録不可の場合、生体情報の登録を失敗したユーザに関連づけて登録失敗情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、前記生体情報メモリの空き発生を検出する検出手段と、前記生体情報メモリの空き発生が検出されると、前記登録失敗情報が関連づけられたユーザに登録可能を通知する通知手段と、して機能させること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によっては、例えば生体情報メモリへの登録可能件数を超えた等の理由により当該生体情報メモリの空き容量がなく生体情報の登録を拒否されたユーザが、メモリの開き発生によって生体情報の登録が可能となったことを簡単に知ることができ、生体情報の登録のためだけに認証装置を操作するという手間を省くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について図1乃至17に基づき詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る認証装置を搭載した画像形成装置の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像形成装置100は、画像を光学的に読み取り、又は外部端末から画像データを受信し、取得した画像データに従って紙媒体に画像を形成する装置である。例えば、複写機、プリンタ、MFP(Multi−Function Peripheral)、印刷機、又はキオスク端末等のプリンタ提供情報端末である。
【0021】
画像形成の際には、LUT(ルックアップテーブル)を参照して画質を調整してから紙媒体に画像を形成する。参照するLUTの変更等の特殊機能は、特殊機能を利用するユーザを認証して、許可されるユーザのみ操作可能にする。
【0022】
この画像形成装置100は、スキャナ110、通信コントローラ120、プリンタ130、及び認証装置140を備える。スキャナ110により画像を光学的に読み取って画像データを生成し、又はネットワークに接続された通信コントローラ120によって外部端末から画像データを受信し、プリンタ130により画像データに従って紙媒体に画像を形成する。認証装置140でユーザを認証し、許可されたユーザのみプリンタ130が記憶する各種機能のためのデータへアクセス可能としている。
【0023】
スキャナ110は、原稿等の物表面から光学的に画像を読み取り画像データを生成する。プラテンガラスに原稿を載置して、キセノンランプ等の光源で原稿を走査露光する。原稿から反射する反射光をミラーで光路変更させつつ、レンズを介してCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device)等の受光素子に結像させる。CCDイメージセンサは、入射光を受光して原稿に形成されている画像に対応するアナログ信号を生成する。アナログ信号はデジタル処理されて画像データに加工される。
【0024】
通信コントローラ120は、LAN等のネットワークに接続され、ネットワーク通信技術を利用して、ネットワーク上の他の外部デバイスから画像データを受信する。ネットワークは、電子データの伝送が可能な電子通信回線である。ネットワーク通信技術には、例えばWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)やTCP/IPプロトコル等が採用される。
【0025】
プリンタ130は、例えば電子写真方式のカラー画像形成装置である。プリントデータに従って出力強度を可変する半導体レーザと、スコロトロン方式等の帯電方式により均一に帯電される感光体ドラムを含み構成される。半導体レーザで感光体ドラムを露光して静電潜像を形成し、当該静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成し、トナー像を紙媒体に転写する。
【0026】
認証装置140は、画像形成装置100の特殊機能時にユーザの認証をする。ユーザの認証には、ID方式及びバイオメトリクス方式を併用している。ID方式では、ユーザの識別文字列やパスワード又はこれらの組み合わせ等のユーザIDを入力させ、登録された情報と照合してユーザを認証する。バイオメトリクス方式では、ユーザの生体情報を読み取り、登録された情報と照合してユーザを認証する。
【0027】
読み取る生体情報は、指紋、掌形、顔、虹彩、声紋、若しくは署名又はこれらの組み合わせ等のユーザが身体的に持ち合わせる生体固有の情報である。
【0028】
画像形成装置100の特殊機能としては、生体情報の登録、画像形成装置100に保存した画像データの呼び出し、紙媒体上に形成される画像の画質調整、画像形成装置100が記憶するプリント枚数の呼び出し又はリセット、LUTの変更、プリンタドライバの変更、ログの出力等がある。
【0029】
ユーザがこれらの特殊機能を利用する入力を画像形成装置100に対して行うと、認証装置140が駆動してユーザの認証をする。
【0030】
図2は、認証装置140の構成を示すブロック図である。
【0031】
図2に示すように、認証装置140は、画像形成装置100に接続する外部認証モジュール150と、画像形成装置100本体に組み込まれた内部認証部160とで構成される。外部認証モジュール150は、バイオメトリクス方式の認証をする。内部認証部160は、ID方式の認証と外部認証モジュール150とのインターフェースとユーザIDや生体情報の登録に係る処理をする。
【0032】
外部認証モジュール150は、センサ151と生体情報メモリ152と生体認証部153を備える。
【0033】
センサ151は、生体情報を読み取りデータに変換する。このセンサ151は、例えば指紋認証の場合、圧力センサと方形に並べられた各画素で構成される。圧力センサが指の載置を感知すると、画素の構成要素であるフォトダイオードが指紋を反映する可視光を感知し入射光量に応じた電荷を形成し、同じく画素の構成要素であるコンデンサで電荷を蓄積する。各画素の電荷を画像信号として読み出して生体情報を取得する。
【0034】
生体情報メモリ152には、登録生体情報が記憶されている。図3は、生体情報メモリ152に記憶されるデータを示す模式図である。図3に示す登録生体情報は、例えば指紋データの場合、端(Ridge ending)、分岐(Ridge bifurcation)、湧出(Ridge divergence)ドット(Dot)、島(Island)、若しくは囲み(Enclosure)等のマニューシャ(特徴点)の相関的な位置関係を示す情報である。この登録生体情報は、予めセンサ151で読み取り記憶されたユーザの生体情報である。登録生体情報には、生体情報番号が関連づけられている。
【0035】
尚、生体情報メモリ152には、200名分の生体情報が記憶可能である。この記憶容量は、後述するユーザ情報メモリに登録可能な人数よりも少ない。
【0036】
生体認証部153は、センサ151で読み取られた生体情報と生体情報メモリ152に記憶されている各登録生体情報とを照合する。照合の結果、読み取られた生体情報が生体情報メモリ152に記憶されている登録生体情報の何れかと一致すると判定すると、一致と判定した登録生体情報に関連づけられている生体情報番号を内部認証部160に出力する。生体情報番号の出力は、一致が判定されたこと及び一致した登録生体情報の識別を示す。
【0037】
生体認証部153の照合では、生体情報が指紋データの場合、生体情報の端(Ridge ending)、分岐(Ridge bifurcation)、湧出(Ridge divergence)ドット(Dot)、島(Island)、若しくは囲み(Enclosure)等のマニューシャ(特徴点)の相関的な位置関係を抽出し、生体情報メモリ152に記憶されている登録生体情報と順次比較する。比較の結果、一定以上の類似があれば、類似する登録生体情報と一致したと判定し、その登録生体情報に関連づけられている生体情報番号を内部認証部160に出力する。
【0038】
内部認証部160は、ディスプレイ161と入力部162とユーザ情報メモリ163とID認証部164と登録部165とを備える。
【0039】
ここで、画像形成装置100は、装置を制御する演算制御部(CPU:Central Processing Unit)、主記憶部(RAM:Random Access Memory)、及びプログラムを記憶する外部記憶部(HDD:Hard Disk Drive)を備えたコンピュータを備える。内部認証部160のユーザとの対話や認証や登録の制御処理は、対話プログラムや認証プログラムや登録プログラムがインストールされたコンピュータが外部認証モジュール150やディスプレイ161や入力部162やユーザ認証メモリ163やID認証部164を制御することで実現される。
【0040】
ディスプレイ161は、LCDやCRT等であり、画像形成装置100と共用される。ディスプレイ161は、画像形成装置100を駆動させるためのマンマシンインターフェースとして各種画面を表示する。特殊機能を実行する画面では、ユーザに対して認証を促す画面を表示して認証結果を通知する。また、ユーザIDや生体情報を登録する際の対話画面を表示する。内部認証部160に対話制御されて画面のデータを表示信号に変更して表示する。
【0041】
入力部162は、キーボードやマウス又はソフトキーボード等であり、画像形成装置と共用される。各種の文字キーや数字キーや各種機能に対応づけられたキーが整列し、押圧されたキーの入力信号に対応するコードを生成し、内部認証部160に出力する。入力部162は、ディスプレイ161と一体となった液晶タッチパネルであってもよく、操作キーがソフトキーボードとして表示され、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出して、検出した座標を指示信号からコードを生成するようにしてもよい。
【0042】
ユーザ情報メモリ163は、画像形成装置100の特殊機能を利用可能なユーザの情報が記憶されている。図4は、ユーザ情報メモリ163に記憶されているデータを示す模式図である。図4に示すように、ユーザ情報メモリ163には、特殊機能を利用可能なユーザの登録ユーザIDが記憶されている。ユーザIDは、ユーザを識別するユーザ名等の文字列やパスワード又はこれらの組み合わせの文字列であり、ユーザを一意に特定する情報である。
【0043】
特殊機能を利用可能なユーザとして外部認証モジュール150に生体情報が登録されている場合には、ユーザ情報メモリ163には、生体情報を登録したユーザに対応するユーザIDに関連づけられて登録生体情報番号が記憶されている。登録生体情報番号は、外部認証モジュール150が出力する生体情報番号に対応する。
【0044】
また、ユーザ情報メモリ163には、外部認証モジュール150への登録状況を示す登録状態情報が各ユーザIDに関連づけられて記憶されている。登録状態情報は、生体情報が登録済みであることを示す登録済み情報、生体情報が未登録であることを示す未登録情報、生体情報の登録を拒否する登録拒否情報、生体情報の登録を不可とする登録不可情報、登録を希望することを示す登録希望情報、又は生体情報を登録しようとしたが生体情報メモリ152の空き容量がなく登録を失敗したことを示す登録失敗情報の何れかを表す。
【0045】
ID認証部164は、ユーザのID方式の照合をする。また、ID方式又はバイオメトリクス方式の照合結果に応じてユーザを認証する。認証では、プリンタ130に特殊機能の実行許可信号を出力する。
【0046】
ID方式の照合では、入力部162を用いて入力されたユーザIDとユーザ情報メモリ163に記憶された各登録ユーザIDとを照合して、一致する登録ユーザIDがあるとユーザを認証する。また、外部認証モジュール150から生体情報番号が入力されると、この生体情報番号とユーザ情報メモリ163の各登録生体情報番号とを比較して、一致する登録生体情報番号があるとユーザを認証する。
【0047】
登録部165は、画像形成装置100が備えるコンピュータを含み構成され、生体情報の登録処理を行う。登録処理では、ディスプレイ161と入力部162を利用したユーザとの対話処理、登録状態情報の維持若しくは変更処理、生体情報メモリ152の空き発生検出処理、登録可能を通知する処理を行う。通知処理では、生体情報の登録以外の他の特殊機能実行の際にも、操作しているユーザの登録状態情報が登録希望情報又は登録失敗情報である場合に生体情報メモリ152に空きが確認されれば実行する。
【0048】
図5は、登録部165の登録処理動作を示すフローチャートである。
【0049】
まず入力部162を用いて特殊機能を実行するキー入力がなされると(S01)、生体認証部153若しくはID認証部164は、ユーザIDによる認証(S02)若しくは生体認証による認証をする(S03)。
【0050】
この認証では、外部認証モジュール150のセンサ151が指による押圧力を検知して生体情報を取得した場合には、外部認証モジュール150による生体情報の照合がなされる。入力部162によるキー入力の検知をした場合には、ID認証部164によるユーザIDの照合がなされる。特殊機能が生体情報の登録の場合は、ユーザIDによる認証となる。
【0051】
ユーザIDによる認証がされた場合(S02)、実行しようとしている特殊機能が生体情報の登録であれば(S04,Yes)、登録部165は、生体情報メモリ152にアクセスして空き容量を検出する(S05)。
【0052】
生体情報を登録するための空きが発生していると(S05,Yes)、登録部165は、ディスプレイ161に登録可能であることを示すメッセージを表示させる(S06)。ユーザが入力部162を用いてした登録する旨のキー入力を検出すると(S07,Yes)、外部認証モジュール150に登録開始信号を出力して、生体情報の登録を開始させる(S08)。このとき、ディスプレイ161には、生体情報の登録ガイダンスを表示させ、ユーザに外部認証モジュール150を用いた生体情報の登録を促す。
【0053】
ユーザが生体情報を登録し、外部認証モジュール150から新たに生成された生体情報番号と登録終了信号が入力されて生体情報の登録が終了すると(S09,Yes)、登録部165は、照合において一致した登録ユーザIDに関連づけられた登録状態情報を登録済み情報に変更し(S10)、さらに生体情報番号を登録生体情報として関連づけて記憶させる(S11)。
【0054】
一方、実行しようとしている特殊機能は生体情報の登録であるが(S04,Yes)、生体情報メモリ152に空きがなければ(S05,No)、登録部165は、ディスプレイ161に登録不可であることを示すメッセージを表示させる(S12)。登録部165は、照合において一致した登録ユーザIDに関連づけられた登録状態情報を登録失敗情報に変更する(S13)。
【0055】
また、ユーザIDによる認証がされ(S03)、実行しようとしている特殊機能が生体情報の登録以外である場合(S04,No)、登録部165は、入力されたユーザIDと一致する登録ユーザIDをユーザ情報メモリ163から検索し、登録ユーザIDに関連づけられた登録状態情報を取得する。
【0056】
取得した登録状態情報が登録希望情報若しくは登録失敗情報であれば(S14,Yes)、登録部165は、生体情報メモリ152の空き容量検出を行う(S05)。生体情報メモリ152に空きが発生していると(S05,Yes)、ディスプレイ161に登録可能であることを示すメッセージを表示させて(S06)、登録可能であることを通知する。ユーザが入力部162を用いてした登録する旨のキー入力を検出すると(S07,Yes)、S08〜S11の登録処理を行う。
【0057】
取得した登録状態情報が登録希望情報若しくは登録失敗情報であるが(S14,Yes)、生体情報メモリ152に空きがなければ(S05,No)、登録不可であることを示すメッセージを表示させ(S12)、登録状態情報を登録失敗情報に維持又は変更して(S13)、登録処理を終了する。
【0058】
一方、ユーザIDによる認証がされ(S03)、実行しようとしている特殊機能が生体情報の登録以外であるが(S04,No)、取得した登録状態情報が未登録情報若しくは登録不可情報若しくは登録拒否情報であり(S15)、登録部165は、登録処理をせず終了する。
【0059】
即ち登録部165は、登録を希望する者又は過去に登録を試みたが生体情報メモリ152の空き容量不足により登録を失敗した者に対しては、他の特殊機能実行の際に登録可能であることを通知する。
【0060】
本実施形態の認証装置140の生体情報の登録例を図6乃至10に基づき説明する。図6は、認証装置140の生体情報の登録例を示すシーケンス図である。図7は、ディスプレイ161に表示される認証画面を示す図である。図8は、ディスプレイ161に表示される登録情報の編集画面を示す図である。図9は、生体情報の登録を促す表示画面を示す図である。図10は、空き容量不足により生体情報の登録ができないことを示す旨のメッセージが表示された編集画面を示す図である。
【0061】
尚、図6において、A氏は生体情報メモリ152に空きがある状態で生体情報を登録してその後登録生体情報を削除する者、B氏は生体情報メモリ152に空きがない状態で生体情報を登録しようとして失敗しその後A氏の登録生体情報削除により登録通知がされて登録する者、C氏は生体情報の登録を拒否する者である。
【0062】
図6に示すように、まずA氏が入力部162を用いて登録情報の編集機能を選択すると(S100)、登録部165は、図7に示す表示画面をディスプレイ161に表示させる(S101)。この表示画面は、ユーザID認証又はバイオメトリクス認証を促す画面である。実行しようとしている機能には認証が必要である旨のメッセージが表示され、ユーザIDの入力フィールドと、バイオメトリクス認証をするボタンが表示される。入力フィールドには、ともに表示されているソフトウェアキーボードによって入力される。
【0063】
A氏がユーザIDを入力し、ID認証部164により認証されると、登録部165は、生体情報メモリ152に空き容量を問い合わせて生体情報メモリ152の空きを検出する。生体情報メモリ152に空きが発生していると(S102)、登録部165は、図8に示す登録情報の編集画面をディスプレイ161に表示させる(S103)。この編集画面には、ユーザIDの入力フィールド、ユーザ名やパスワード等のユーザ情報の入力フィールド、生体情報の登録ボタンや削除ボタンが表示される。生体情報の登録がない場合には、削除ボタンはグレーアウトしている。
【0064】
A氏が登録ボタンを押下すると(S104)、登録部165は、図9に示す表示画面をディスプレイ161に表示させる(S105)。この表示画面は、生体情報の登録を促す表示画面であり、外部認証モジュール150を用いて生体情報を登録する手順がガイダンス方式で逐次表示されていく。
【0065】
A氏の生体情報の登録が終了すると(S106)、外部認証モジュール150から内部認証部160へ終了信号と生体情報番号が入力される。登録部165は、ユーザ情報メモリ163に記憶されているA氏の登録ユーザIDに関連づけられている登録状態情報を登録済み情報に変更し、登録生体情報番号を関連づけて記憶させる(S107)。ここで、このA氏の生体情報の登録により、生体情報メモリ152の空き容量は不足する。
【0066】
次に、B氏が入力部162を用いて登録情報の編集機能を選択する(S108)。当該機能が選択されると、登録部165は、図7に示すユーザID認証又はバイオメトリクス認証を促す画面をディスプレイ161に表示させる(S109)。
【0067】
B氏がユーザIDを入力し、入力したユーザIDがID認証部164で認証されると、登録部165は、生体情報メモリ152に空き容量を問い合わせる。生体情報メモリ152の空き容量が不足していると(S110)、登録部165は、図10に示す表示画面をディスプレイ161に表示させる(S111)。この表示画面は、図8に示す編集画面に空き容量不足により生体情報の登録ができないことを示す旨のメッセージが表示され、かつ生体情報の登録ボタンがグレーアウトして表示される。
【0068】
登録部165は、メッセージの表示とともに、ユーザ情報メモリ163に記憶されているB氏の登録ユーザIDに関連づけられている登録状態情報を登録失敗情報に変更する(S112)。
【0069】
次にA氏が入力部162を用いて登録情報の編集機能を選択する(S113)。当該機能が選択されると、登録部165は、図7に示すユーザID認証又はバイオメトリクス認証を促す画面をディスプレイ161に表示させる(S114)。
【0070】
A氏が入力したユーザID若しくは生体情報がID認証部164若しくは生体認証部153により認証されると、登録部165は、図8に示す登録情報の編集画面をディスプレイ161に表示させる(S115)。
【0071】
A氏が削除ボタンを押下すると(S116)、登録部165は、A氏の登録生体情報番号を外部認証モジュール150に出力してA氏の登録生体情報を削除させ(S117)、A氏の登録ユーザIDに関連づけられている登録状態情報を未登録情報に変更する(S118)。
【0072】
次に、B氏が入力部162を用いて登録情報の編集以外の他の機能を選択すると(S119)、登録部165は、図7に示すユーザID認証又はバイオメトリクス認証を促す画面をディスプレイ161に表示させる(S120)。
【0073】
B氏が入力したユーザIDがID認証部164により認証されると、登録部165は、B氏の登録ユーザIDに関連づけられている登録状態情報を取得する。登録状態情報が登録失敗情報又は登録希望情報であると(S121)、登録部165は、生体情報メモリ152に空き容量を問い合わせ、空きが発生していると(S122)、他の機能の実行指示入力終了後に図8に示す登録情報の編集画面をディスプレイ161に表示させる(S123)。
【0074】
B氏が登録ボタンを押下すると(S124)、登録部165は、図9に示す生体情報の登録を促す表示画面をディスプレイ161に表示させる(S125)。B氏の生体情報の登録が終了すると(S126)、外部認証モジュール150が終了信号と生体情報番号が内部認証部160に入力される。登録部160は、ユーザ情報メモリ163に記憶されているB氏の登録ユーザIDに関連づけられている登録状態情報を登録済み情報に変更し、登録生体情報番号を関連づけて記憶させる(S127)。
【0075】
次に、C氏が入力部162を用いて登録情報の編集以外の他の機能を選択すると(S128)、登録部165は、図7に示すユーザID認証又はバイオメトリクス認証を促す画面をディスプレイ161に表示させる(S129)。
【0076】
C氏が入力したユーザID若しくは生体情報がID認証部164若しくは生体認証部153により認証されると、登録部165は、C氏の登録ユーザIDに関連づけられている登録状態情報を取得する。登録状態情報が未登録情報又は登録不可情報又は登録拒否情報であると(S130)、登録部165は、そのまま登録処理を終了する。
【0077】
このように、本実施形態の認証装置140では、登録を希望する者又は過去に登録を試みたが生体情報メモリ152の空き容量不足により登録を失敗した者に対しては、他の特殊機能実行の際に登録可能であることを通知する。これにより、生体情報の登録を希望している者にとっては、生体情報の登録をするためだけに時を改めて画像形成装置100を操作する必要がなくなるため使い勝手が向上する。
【0078】
図11は、認証装置140の他の構成を示すブロック図である。図11に示すように、この実施形態の認証装置140では、登録部165は、通信コントローラ120とデータの入出力が可能となっている。登録部165は、生体情報メモリ152に空きが発生すると、通信コントローラ120を制御してネットワークに接続された外部端末に対して生体情報の登録可能を通知する。
【0079】
登録部165は、生体情報の登録編集画面において、生体情報メモリ152の空きが不足していると、ユーザの登録状態情報を登録失敗情報に変更するとともに、図12に示す登録可能通知の要否選択画面をディスプレイ161に表示させる。
【0080】
図12に示すように、表示画面には、登録可能通知を受けるか否かを選択する旨のメッセージとともに通知ボタン及び通知しない旨のボタンが表示される。通知ボタンが押下されると、登録部165は、図13に示す宛先情報を入力可能な登録編集画面をディスプレイ161に表示させる。
【0081】
図13に示すように、登録編集画面には、ユーザIDの入力フィールド、ユーザ情報の入力フィールド、生体情報の登録ボタンや削除ボタンの他に、Emailアドレスの入力フィールドが表示される。
【0082】
Emailアドレスの入力アドレスにユーザのEmailアドレス等の宛先情報が入力されると、図14に示すように宛先情報がユーザ情報メモリ163に記憶される。図14は、ユーザ情報メモリ163に記憶される宛先情報を含むデータを示す模式図である。ユーザ情報メモリ163には、登録ユーザIDと登録状態情報の他に、入力された宛先情報が関連づけられて記憶される。尚、宛先情報が関連づけられた登録状態情報は、登録失敗情報若しくは登録希望情報を示す。
【0083】
図15は、この登録部165の宛先情報に示す宛先へ登録可能通知動作を示すフローチャートである。
【0084】
まず、他のユーザにより登録編集の特殊機能が選択されると(S21)、登録部165は、登録編集の表示画面をディスプレイ161に表示させる(S22)。他のユーザが登録生体情報の削除ボタンを押下すると(S23,Yes)、登録部165は、外部認証モジュール150にこのユーザの生体情報番号を出力して登録生体情報を消去させ(S24)、登録状態情報を未登録情報に変更する(S25)。
【0085】
登録生体情報の消去及び未登録情報への変更が終了すると、登録部165は、ユーザ情報メモリ163に宛先情報が記憶されているか検索する(S26)。宛先情報が検索されると(S26,Yes)、検索された宛先情報を取得する(S27)。
【0086】
宛先情報を取得すると、登録部165は、宛先情報に対応するユーザに対して登録可能である旨のメッセージを生成し(S28)、通信コントローラ120を介して、取得した宛先情報が示す外部端末へ当該メッセージを送信する(S29)。
【0087】
図16は、登録可能の通知を希望したユーザの外部端末に表示される表示画面を示す図である。図16に示すように、表示画面には、メール形式で画像形成装置100から生体情報の登録が現在可能である旨のメッセージが表示される。
【0088】
通知されたユーザは、このメールを閲覧した後に外部形成装置100へ向かい、認証装置140に生体情報の登録を行う操作をすれば登録を行うことが可能となる。即ち、このユーザは、他の特殊機能を使う用事がなくとも、確実に生体情報の登録が可能となる。
【0089】
また、メールによるユーザへの通知後に他ユーザにより生体情報登録処理が実行され生体情報メモリ152の空きが不足する事態が発生した場合、登録が不可になった旨のメールを先に通知したユーザに送信するようにしてもよい。これに代え、メールによるユーザへの通知後、当該ユーザからの返信メールにより、当該ユーザの生体情報の登録予約を行うようにしてもよい。これら何れにおいても利便性が向上しユーザの作業効率向上に寄与する。
【0090】
また、本実施形態では、登録部165は、外部認証モジュール150の生体情報メモリ152に空き発生を問い合わせる形態について説明した。その他にも、登録部165は、登録件数をカウントすることによっても空き発生を検出するようにしてもよい。
【0091】
登録部165を構成するコンピュータには、不揮発性メモリ165aを備えるようにする。図17は、登録部165が備える不揮発性メモリ165aに記憶されているデータを示す図である。この不揮発性メモリ165aには、外部認証モジュール150の登録可能件数と登録件数が記憶されている。
【0092】
登録部165は、生体情報の登録があるたびに、登録状態情報を登録済み情報に変更する処理、登録生体情報番号を記憶する処理の他に、登録件数をカウントアップする処理をする。また、登録生体情報の削除があるたびに、登録状態情報を未登録情報に変更する処理、登録生体情報の削除制御と登録生体情報番号の削除処理の他に、登録件数をカウントダウンする処理をする。
【0093】
登録部165は、生体情報の登録に伴う空き容量の検出の際には、不揮発性メモリ165aから登録可能件数と登録件数を読み出し比較する。登録可能件数から登録件数を減じた結果が0でなければ、空き発生を検出したものとし、以後の登録処理を続行する。
【0094】
また、登録部165は、空き容量不足により登録できなかったユーザに登録状態情報として登録失敗情報を関連づけるようにしたが、登録失敗のメッセージとともに登録を通知するか否かの選択を促し、通知する場合にのみ他の特殊機能の際の空き容量検索及び通知を行うようにしてもよい。この場合、登録失敗情報に変えて通知要を示す情報若しくは登録不要を示す情報を関連づけて記憶させるようにし、登録要を示す情報の場合にのみ空き容量検索及び通知を行う。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】本発明に係る認証装置を搭載した画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】認証装置の構成を示すブロック図である。
【図3】生体情報メモリに記憶されるデータを示す模式図である。
【図4】ユーザ情報メモリに記憶されているデータを示す模式図である。
【図5】登録部の登録処理動作を示すフローチャートである。
【図6】認証装置の生体情報の登録例を示すシーケンス図である。
【図7】ディスプレイに表示される認証画面を示す図である。
【図8】ディスプレイに表示される登録情報の編集画面を示す図である。
【図9】生体情報の登録を促す表示画面を示す図である。
【図10】空き容量不足により生体情報の登録ができないことを示す旨のメッセージが表示された編集画面を示す図である。
【図11】認証装置の他の構成を示すブロック図である。
【図12】登録可能通知の要否選択画面を示す図である。
【図13】宛先情報を入力可能な登録編集画面を示す図である。
【図14】ユーザ情報メモリに記憶される宛先情報を含むデータを示す模式図である。
【図15】登録部の宛先情報に示す宛先へ登録可能通知動作を示すフローチャートである。
【図16】登録可能の通知を希望したユーザの外部端末に表示される表示画面を示す図である。
【図17】登録部が備える不揮発性メモリに記憶されているデータを示す図である。
【符号の説明】
【0096】
100 画像形成装置
110 スキャナ
120 通信コントローラ
130 プリンタ
140 認証装置
150 外部認証モジュール
151 センサ
152 生体情報メモリ
153 生体認証部
160 内部認証部
161 ディスプレイ
162 入力部
163 ユーザ情報メモリ
164 ID認証部
165 登録部
165a 不揮発性メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの生体情報を取得するセンサと、前記センサから取得した生体情報を登録生体情報として記憶する生体情報メモリとを有し、ユーザを認証する認証装置であって、
前記生体情報メモリの容量オーバにより前記センサから取得した生体情報が登録不可である場合、生体情報の登録を失敗したユーザに関連づけて登録失敗情報を記憶するユーザ情報メモリと、
前記生体情報メモリの空き発生を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記生体情報メモリの空き発生が検出されると、前記登録失敗情報が関連づけられているユーザに登録可能を通知する通知手段と、
を備えること、を特徴とする認証装置。
【請求項2】
ユーザのID情報を入力するための入力手段と、
予め登録ID情報を記憶するID情報メモリと、
前記ID情報と前記登録ID情報とを照合して前記ユーザを認証するID認証手段と、
をさらに備え、
前記ユーザ情報メモリは、前記登録失敗情報を前記生体情報の登録を失敗したユーザの登録ID情報に関連づけて記憶し、
前記通知手段は、入力されたID情報に対応する登録ID情報に前記登録失敗情報が関連づけられており、かつ前記生体情報メモリの空き発生が検出されると、前記ID情報を入力したユーザに登録可能を通知することを特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項3】
外部端末とネットワークを介して接続されてデータの入出力をする通信手段をさらに備え、
前記登録状態情報メモリは、前記生体情報の登録を失敗したユーザに関連づけて前記登録失敗情報とともに当該ユーザの宛先情報を関連づけて記憶し、
前記通知手段は、前記空き発生の検出により、前記登録失敗情報が関連づけられている前記宛先情報が示す外部端末へ前記通信手段を介して登録可能を通知すること、
を特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項4】
前記生体情報メモリは前記登録生体情報の登録可能件数が予め定められており、前記登録生体情報の登録件数が前記登録可能件数に達した場合、前記前記生体情報メモリの容量オーバにより生体情報が登録不可となる、
ことを特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項5】
前記検出手段は、前記登録可能件数と前記登録件数に基づき前記空き発生を検出すること、
を特徴とする請求項4記載の認証装置。
【請求項6】
前記ユーザ情報メモリは、ユーザに対応してその登録失敗情報若しくは登録不要情報の何れかを記憶し、
前記通知手段は、前記登録失敗情報が関連づけられたユーザに対してのみ前記通知をすること、
特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項7】
前記登録不要情報は、登録未実行情報、登録済み情報、又は登録拒否情報の少なくとも何れかを含むこと、
を特徴とする請求項6記載の認証装置。
【請求項8】
前記登録可能の通知の要否を入力するための入力手段をさらに備え、
前記ユーザ情報メモリは、登録失敗情報に代えて通知要否情報を記憶し、
前記通知手段は、通知要情報が関連づけられたユーザに対してのみ前記通知をすること、
を特徴とする請求項1記載の認証装置。
【請求項9】
コンピュータと、
ユーザの生体情報を取得するセンサと、
登録生体情報を記憶する生体情報メモリと、
前記生体情報と前記登録生体情報とを照合して前記ユーザを認証する生体認証手段と、
を備えた、
前記ユーザを認証する認証装置の前記コンピュータにより実行される認証プログラムであって、
前記認証装置を、
前記生体情報メモリの容量オーバにより生体情報が登録不可の場合、生体情報の登録を失敗したユーザに関連づけて登録失敗情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記生体情報メモリの空き発生を検出する検出手段と、
前記生体情報メモリの空き発生が検出されると、前記登録失敗情報が関連づけられたユーザに登録可能を通知する通知手段と、
して機能させること、
を特徴とする認証プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−286948(P2007−286948A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−114279(P2006−114279)
【出願日】平成18年4月18日(2006.4.18)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】