説明

読み取り装置、投票券払い戻し装置、投票券発行装置、および読み取り方法

【課題】二次元コードの読み取り性能を向上させる。
【解決手段】読み取り装置10は、位置検出パターン31を備えた二次元コード32と、位置検出パターン33を備えた二次元コード34とを含む画像30を生成する画像生成手段11と、画像30から位置検出パターン31,33を検出する位置検出パターン検出手段12と、位置検出パターン検出手段12による位置検出パターン31,33の検出の可否を判定する判定手段13と、位置検出パターン31,33の座標を算出する手段であって、位置検出パターン31,33のうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段13が判定した場合、一方の位置検出パターンの座標を他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段14と、位置検出パターン31,33の座標に基づいて、二次元コード32,34のデータ認識を行うデータ認識手段15とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次元コードを読み取る読み取り装置、投票券払い戻し装置、投票券発行装置、および読み取り方法に関する。
【背景技術】
【0002】
マトリックス状に配置された複数のセルによりデータを表現する二次元コードがある。二次元コードには、位置検出パターンを備えるものがある。このような二次元コードを読み取る読み取り装置は、二次元コードが印字された媒体を走査して、二次元コードを含む画像を生成し、生成した画像から二次元コードの位置検出パターンを検出する。そして、読み取り装置は、検出した位置検出パターンの座標を算出し、算出した座標に基づいて画像上の二次元コードのデータを認識する。また、二次元コードで表現したいデータが大きい場合、複数の二次元コードを同じ媒体に隣接して印字する場合がある。
【0003】
なお、位置検出パターンを備える二次元コードの読み取り方法に関して、例えば、3つの位置検出要素パターンの中心点により直角二等辺三角形の頂点が構成されるという条件に加え、3つの位置検出要素パターンを含む二次元コード領域およびその周辺領域から二次元コードとしての特徴が抽出されることを条件として、二次元コード領域に1つの二次元コードが存在すると判定する技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、2つの二次元コードの間に配置された連結ブロックに、複数のセルからなる特定パターンが表示され、この特定パターンによって2つの二次元コードの具体的位置を特定する技術が存在する(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−94584号公報
【特許文献2】特開2010−61281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、位置検出パターンを備える二次元コードの読み取り装置では、位置検出パターンにドット欠け(媒体キズ等含む)、印字カスレ、または、印字ニジミ等があった場合、位置検出パターンを検出することができず、二次元コードのデータを認識できない可能性があった。
【0007】
このような点に鑑み、本発明は、二次元コードの読み取り性能を向上させた読み取り装置、投票券払い戻し装置、投票券発行装置、および読み取り方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために以下のような読み取り装置、投票券払い戻し装置、投票券発行装置、および読み取り方法が提供される。
この読み取り装置は、位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードが印字された媒体を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成する画像生成手段と、画像生成手段により生成された画像から第1および第2の位置検出パターンを検出する位置検出パターン検出手段と、位置検出パターン検出手段による第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定する判定手段と、第1および第2の位置検出パターンの座標を算出する手段であって、第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段が判定した場合、一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段と、第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、第1および第2の二次元コードのデータ認識を行うデータ認識手段と、を有する。
【0009】
また、この投票券払い戻し装置は、位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードが印字された投票券を取り込む取り込み手段と、取り込み手段が取り込んだ投票券を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成する画像生成手段と、画像生成手段により生成された画像から第1および第2の位置検出パターンを検出する位置検出パターン検出手段と、位置検出パターン検出手段による第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定する判定手段と、第1および第2の位置検出パターンの座標を算出する手段であって、第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段が判定した場合、一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段と、第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、第1および第2の二次元コードのデータ認識を行うデータ認識手段と、を有する。
【0010】
また、この投票券発行装置は、位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードを投票券に印字する印刷手段と、印刷手段により印字された投票券を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成する画像生成手段と、画像生成手段により生成された画像から第1および第2の位置検出パターンを検出する位置検出パターン検出手段と、位置検出パターン検出手段による第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定する判定手段と、第1および第2の位置検出パターンの座標を算出する手段であって、第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段が判定した場合、一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段と、第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、第1および第2の二次元コードのデータ認識を行うデータ認識手段と、を有する。
【0011】
また、この読み取り方法は、位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードが印字された媒体を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成し、生成した画像から第1および第2の位置検出パターンを検出し、第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定し、第1および第2の位置検出パターンの座標を算出し、第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定した場合、一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出し、第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、第1および第2の二次元コードのデータ認識を行う。
【発明の効果】
【0012】
開示の読み取り装置、投票券払い戻し装置、投票券発行装置、および読み取り方法によれば、二次元コードの読み取り性能を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施の形態に係る読み取り装置の一例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係る投票券払い戻し装置のハードウェアの一例を示す図である。
【図3】第2の実施の形態に係る投票券の一例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態に係る読み取り装置の機能の一例を示すブロック図である。
【図5】第2の実施の形態に係る画像生成手段が生成する画像の一例を示す図である。
【図6】第2の実施の形態に係る読み取り手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る位置検出パターンの座標の算出手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】第2の実施の形態に係る位置検出パターンの座標の計算方法の一例を説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態に係る読み取り手順の変形例を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態に係る投票券発行装置のハードウェアの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る読み取り装置の一例を示す図である。
【0015】
読み取り装置10は、画像生成手段11と、位置検出パターン検出手段12と、判定手段13と、座標算出手段14と、データ認識手段15とを有している。
媒体20には、位置検出パターン21を備えた二次元コード22と、位置検出パターン23を備えた二次元コード24とが所定間隔離間して印字されている。二次元コード22,24には、データを表現する複数のデータセルがマトリックス状に配置されている。
【0016】
画像生成手段11は、媒体20を走査して、位置検出パターン31を備えた二次元コード32と、位置検出パターン33を備えた二次元コード34とを含む画像30を生成する。ここで、二次元コード32は、媒体20に印字された二次元コード22に対応する画像であり、二次元コード34は、媒体20に印字された二次元コード24に対応する画像である。
【0017】
位置検出パターン検出手段12は、画像30から、位置検出パターン31,33を検出する。判定手段13は、位置検出パターン検出手段12による位置検出パターン31,33の検出の可否を判定する。
【0018】
座標算出手段14は、位置検出パターン31,33の座標を算出する。さらに、座標算出手段14は、位置検出パターン31,33のうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段13が判定した場合、この一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する。
【0019】
すなわち、例えば、位置検出パターン31が検出できないと判定手段13が判定した場合、座標算出手段14は、検出することができた位置検出パターン33の座標に基づいて、位置検出パターン31の座標を算出する。
【0020】
データ認識手段15は、位置検出パターン31,33の座標に基づいて、二次元コード32,34のデータ認識を行う。具体的には、データ認識手段15は、位置検出パターン31,33の座標に基づいて、二次元コード32,34のデータセル領域をサンプリングすることで、二次元コード32,34のデータ認識を行う。
【0021】
次に、読み取り装置10の読み取り手順について説明する。
まず、画像生成手段11が、媒体20を走査して、位置検出パターン31を備えた二次元コード32と、位置検出パターン33を備えた二次元コード34とを含む画像30を生成する。
【0022】
次に、位置検出パターン検出手段12が、画像30から位置検出パターン31,33を検出する。
次に、判定手段13が、位置検出パターン検出手段12による位置検出パターン31,33の検出の可否を判定する。
【0023】
次に、座標算出手段14が、位置検出パターン31,33の座標を算出する。ここで、位置検出パターン31,33のうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段13が判定した場合は、座標算出手段14は、この一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する。
【0024】
次に、データ認識手段15が、位置検出パターン31,33の座標に基づいて、二次元コード32,34のデータ認識を行う。
このように、読み取り装置10では、座標算出手段14が、位置検出パターン31,33のうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定手段13が判定した場合、この一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する。
【0025】
この構成によれば、位置検出パターン31,33のうちの一方の位置検出パターンが検出できない場合でも、この一方の位置検出パターンの座標を特定することができ、二次元コード32,34のデータ認識を行うことが可能となる。
【0026】
すなわち、この構成によれば、媒体20に印字された位置検出パターン21,23のうちの一方の位置検出パターンにドット欠け(媒体キズ等含む)、印字カスレ、または、印字ニジミ等があり、位置検出パターンを検出することができない場合でも、媒体20に印字された二次元コード22,24の両方を読み取ることができ、二次元コードの読み取り性能を向上させることが可能となる。
【0027】
また、この構成によれば、位置検出パターン31,33の座標を特定するために新たなシンボル等を用いていないため、媒体20に、二次元コード22,24に加えて新たなシンボルを印字する必要がない。このため、読み取り装置10では、媒体20の印字スペースを増大させることなく、二次元コードの読み取り性能を向上させることが可能となる。
【0028】
[第2の実施の形態]
次に、読み取り装置10を投票券払い戻し装置に適用し、さらに具体的にした実施の形態を、第2の実施の形態として説明する。図2は、第2の実施の形態に係る投票券払い戻し装置のハードウェアの一例を示す図である。
【0029】
投票券払い戻し装置200は、読み取り装置100と、I/Oボード210と、投票券を取り込む取り込み部220と、投票券を出す出口部230とを有している。取り込み部220は、センサー、ソレノイドおよびモーターを有し、I/Oボード210により制御されている。出口部230もI/Oボード210により制御されている。
【0030】
読み取り装置100は、記憶部110および外部インタフェース150を備えた制御部120と、スキャナ130とを有している。スキャナ130には、イメージセンサ140が設けられている。スキャナ130は、センサー等を有し、I/Oボード210により制御されている。イメージセンサ140は、制御部120により制御されている。また、制御部120は、I/Oボード210を制御している。
【0031】
次に、投票券払い戻し装置200に取り込まれる投票券について説明する。図3は、第2の実施の形態に係る投票券の一例を示す図である。
投票券300には、二次元コードの一種である矩形のQRコード(登録商標)310,320が、投票券300の長手方向に所定間隔離間して印字されている。ここで、QRコード310とQRコード320との間の距離は、規格等により予め規定されている。
【0032】
QRコード310には、左上の角部(左上位)に位置検出パターン311が印字され、右上の角部(右上位)に位置検出パターン312が印字され、左下の角部(左下位)に位置検出パターン313が印字されている。さらに、QRコード310には、アライメントパターン314が印字されている。また、QRコード310のうち、位置検出パターン311〜313およびアライメントパターン314を除く領域は、データセル領域315である。
【0033】
QRコード320には、左上の角部(左上位)に位置検出パターン321が印字され、右上の角部(右上位)に位置検出パターン322が印字され、左下の角部(左下位)に位置検出パターン323が印字されている。さらに、QRコード320には、アライメントパターン324が印字されている。また、QRコード320のうち、位置検出パターン321〜323およびアライメントパターン324を除く領域は、データセル領域325である。
【0034】
QRコード310,320は、それぞれが個別のデータを表現するものでもよく、また、それぞれが共通のデータの一部を表現するものであってもよい。
次に、投票券払い戻し装置200に内蔵された読み取り装置100の機能について説明する。図4は、第2の実施の形態に係る読み取り装置の機能の一例を示すブロック図である。
【0035】
読み取り装置100は、画像生成手段101と、位置検出パターン検出手段102と、判定手段103と、傾き算出手段104と、傾きデータ記憶手段105と、座標算出手段106と、距離データ記憶手段107と、データ認識手段108とを有している。
【0036】
画像生成手段101は、投票券300を走査して、2つの二次元コードを含む画像を生成する。ここで、画像生成手段101が生成する画像を図5に示す。図5は、第2の実施の形態に係る画像生成手段が生成する画像の一例を示す図である。
【0037】
画像生成手段101が生成する画像400は、QRコード410,420を含んでいる。QRコード410は、図3に示す投票券300に印字されたQRコード310に対応する画像であり、QRコード420は、投票券300に印字されたQRコード320に対応する画像である。
【0038】
すなわち、QRコード410は、QRコード310の位置検出パターン311〜313、アライメントパターン314、および、データセル領域315にそれぞれ対応して、位置検出パターン411,412,413、アライメントパターン414、および、データセル領域415を備えている。
【0039】
QRコード420は、QRコード320の位置検出パターン321〜323、アライメントパターン324、および、データセル領域325にそれぞれ対応して、位置検出パターン421,422,423、アライメントパターン424、および、データセル領域425を備えている。
【0040】
なお、QRコード410,420の各パターンの座標は、x座標およびy座標により示される。
図4に示す位置検出パターン検出手段102は、画像400から、位置検出パターン411〜413,421〜423を検出する。判定手段103は、位置検出パターン検出手段102による位置検出パターン411〜413,421〜423の検出の可否を判定する。
【0041】
傾き算出手段104は、QRコード410,420の傾きを算出する。すなわち、投票券払い戻し装置200では、取り込まれた投票券300が搬送路を移動する際等に、傾いてしまう場合がある。投票券300が傾いた状態で画像生成手段101が投票券300を走査して画像400を生成すると、QRコード410,420が傾く。傾き算出手段104は、この傾きを算出する。
【0042】
傾きデータ記憶手段105は、傾き算出手段104が算出したQRコード410,420の傾きを、傾きデータとして記憶する。
距離データ記憶手段107は、図3に示す投票券300に印字されたQRコード310の位置検出パターン311〜313と、QRコード320の位置検出パターン321〜323との間の距離をデータとして記憶する。
【0043】
具体的には、距離データ記憶手段107は、位置検出パターン311と位置検出パターン321との間の距離d1、位置検出パターン312と位置検出パターン322との間の距離d2、および、位置検出パターン313と位置検出パターン323との間の距離d3をデータとして記憶する。
【0044】
なお、QRコード310とQRコード320との間の距離は、規格等により予め規定されている。すなわち、距離d1〜d3も予め規定されている。
座標算出手段106は、図5に示す画像400の位置検出パターン411〜413,421〜423の座標を算出する。さらに、座標算出手段106は、QRコード410,420のうちの一方のQRコードの位置検出パターンが検出できないと判定手段103が判定した場合、傾きデータ記憶手段105から傾きを抽出し、さらに、距離データ記憶手段107から距離d1〜d3を抽出する。
【0045】
そして、座標算出手段106は、位置検出パターンが検出できないと判定された一方のQRコードの位置検出パターンの座標を、抽出した傾きおよび距離d1〜d3と、他方のQRコードの位置検出パターンの座標とに基づいて算出する。
【0046】
データ認識手段108は、位置検出パターン411〜413の座標に基づいて、QRコード410のデータセル領域415をサンプリングすることで、QRコード410のデータ認識を行う。さらに、データ認識手段108は、位置検出パターン421〜423の座標に基づいて、QRコード420のデータセル領域425をサンプリングすることで、QRコード420のデータ認識を行う。
【0047】
次に、読み取り装置100の読み取り手順について説明する。
図6は、第2の実施の形態に係る読み取り手順の一例を示すフローチャートである。
なお、以下の手順を実行する前に、画像生成手段101が投票券300を走査して画像400を生成し、さらに、距離データ記憶手段107には、距離d1〜d3のデータが格納されているものとする。
【0048】
[ステップS101]位置検出パターン検出手段102が、画像400から位置検出パターン411〜413,421〜423を検出する。
[ステップS102]判定手段103が、位置検出パターン検出手段102により、QRコード410の位置検出パターン411〜413、および、QRコード420の位置検出パターン421〜423を検出できたかどうかを判定する。検出できた場合、判定手段103は、処理をステップS103に進める。検出できなかった場合、判定手段103は、処理をステップS104に進める。
【0049】
[ステップS103]座標算出手段106が、QRコード410,420の位置検出パターン411〜413,421〜423の座標を算出して、処理をステップS107に進める。
【0050】
[ステップS104]判定手段103が、位置検出パターン検出手段102により、QRコード410,420のうち、いずれか一方のQRコードの位置検出パターンを検出できたかどうかを判定する。検出できた場合、判定手段103は、処理をステップS105に進める。検出できなかった場合、判定手段103は、処理をステップS111に進める。
【0051】
[ステップS105]座標算出手段106が、判定手段103が検出できたと判定したQRコードの位置検出パターンの座標を算出する。
[ステップS106]座標算出手段106が、判定手段103が検出できなかったと判定したQRコードの位置検出パターンの座標を算出して、処理をステップS107に進める。
【0052】
[ステップS107]データ認識手段108が、位置検出パターン411〜413の座標に基づいて、QRコード410のデータセル領域415をサンプリングすることで、QRコード410のデータ認識を行う。さらに、データ認識手段108が、位置検出パターン421〜423の座標に基づいて、QRコード420のデータセル領域425をサンプリングすることで、QRコード420のデータ認識を行う。
【0053】
[ステップS108]データ認識手段108が、ステップS107のデータ認識が正常に行われたかどうかを判定する。データ認識が正常に行われた場合、データ認識手段108は、処理を終了する。データ認識が正常に行われなかった場合、データ認識手段108は、処理をステップS109に進める。
【0054】
[ステップS109]データ認識手段108が、データの復号を行う。
[ステップS110]データ認識手段108が、ステップS109のデータ復号が正常に行われたかどうかを判定する。データ復号が正常に行われた場合、データ認識手段108は、処理を終了する。データ復号が正常に行われなかった場合、データ認識手段108は、処理をステップS111に進める。
【0055】
[ステップS111]判定手段103、または、データ認識手段108が、エラー処理を実行して処理を終了する。
次に、上述したステップS106の詳細手順について説明する。図7は、第2の実施の形態に係る位置検出パターンの座標の算出手順の一例を示すフローチャートである。
【0056】
[ステップS121]傾き算出手段104が、QRコード410,420の傾きを算出する。
[ステップS122]傾き算出手段104が、算出した傾きをデータとして傾きデータ記憶手段105に格納する。
【0057】
[ステップS123]座標算出手段106が、検出できないと判定されたQRコードの左上位の位置検出パターンのx座標を、他方のQRコードの位置検出パターンの座標と、傾きデータ記憶手段105に格納されている傾きと、距離データ記憶手段107に格納されている距離d1とに基づいて算出する。
【0058】
[ステップS124]座標算出手段106が、検出できないと判定されたQRコードの左上位の位置検出パターンのy座標を、ステップS123で算出したx座標に基づいて算出する。
【0059】
[ステップS125]座標算出手段106が、検出できないと判定されたQRコードの右上位の位置検出パターンのx座標を、他方のQRコードの位置検出パターンの座標と、傾きデータ記憶手段105に格納されている傾きと、距離データ記憶手段107に格納されている距離d2とに基づいて算出する。
【0060】
[ステップS126]座標算出手段106が、検出できないと判定されたQRコードの右上位の位置検出パターンのy座標を、ステップS125で算出したx座標に基づいて算出する。
【0061】
[ステップS127]座標算出手段106が、検出できないと判定されたQRコードの左下位の位置検出パターンのx座標を、他方のQRコードの位置検出パターンの座標と、傾きデータ記憶手段105に格納されている傾きと、距離データ記憶手段107に格納されている距離d3とに基づいて算出する。
【0062】
[ステップS128]座標算出手段106が、検出できないと判定されたQRコードの左下位の位置検出パターンのy座標を、ステップS127で算出したx座標に基づいて算出して処理を終了する。
【0063】
次に、上述したステップS123〜S128における、検出できないと判定されたQRコードの位置検出パターンの座標の計算方法の一例について説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る位置検出パターンの座標の計算方法の一例を説明するための図である。
【0064】
ここでは、QRコード420の位置検出パターン421〜423が検出できないと判定され、さらに、図8に示すように、画像400のQRコード410,420が、角度θだけ傾いている場合を例に説明する。なお、図8では、アライメントパターン414,424、および、データセル領域415,425については、図示を省略している。
【0065】
また、説明上、位置検出パターン413を「a」とし、位置検出パターン411を「b」とし、位置検出パターン412を「c」とし、位置検出パターン423を「d」とし、位置検出パターン421を「e」とし、位置検出パターン422を「f」としている。
【0066】
以下では、代表して、「e」の座標(x,y)を求める計算方法について説明する。なお、「a」〜「c」の座標は予め算出されており、「b」の座標が(h,i)であり、「c」の座標が(j,k)であるものとする。
【0067】
また、「b」−「e」間の距離beは、距離データ記憶手段107に格納されている距離d1に相当する。ここでは、例えば、be=14.2[mm]であるとする。
また、QRコード410,420の傾きとして、cosθ,tanθが傾きデータ記憶手段105に格納されているものとする。
【0068】
ここで、cosθ,tanθは、次式(1)、(2)で求められる。
cosθ=(j−h)/bc……(1)
tanθ=(k−i)/(j−h)……(2)
ここで、bcは、「b」−「c」間の距離であり、次式(3)で求められる。
【0069】
bc=√{(j−h)2+(k−i)2}……(3)
そして、「e」の座標(x,y)は、次式(4),(5)を計算することで求められる。
【0070】
x=be*cosθ+h=14.2*(j−h)/√{(j−h)2+(k−i)2}+h……(4)
y=x*tanθ+i={14.2*(j−h)/√{(j−h)2+(k−i)2}+h}*(k−i)/(j−h)+i……(5)
以上説明してきたように、読み取り装置100では、座標算出手段106が、QRコード410,420のうちの一方のQRコードの位置検出パターンが検出できないと判定手段103が判定した場合、この一方のQRコードの位置検出パターンの座標を、他方のQRコードの位置検出パターンの座標に基づいて算出する。
【0071】
この構成によれば、QRコード410,420のうちの一方のQRコードの位置検出パターンが検出できない場合でも、この一方のQRコードの位置検出パターンの座標を特定することができ、QRコード410,420のデータ認識を行うことが可能となる。
【0072】
すなわち、この構成によれば、投票券300に印字されたQRコード310,320のうちの一方のQRコードの位置検出パターンにドット欠け(媒体キズ等含む)、印字カスレ、または、印字ニジミ等があった場合でも、投票券300に印字されたQRコード310,320の両方を読み取ることができ、QRコードの読み取り性能を向上させることが可能となる。
【0073】
また、この構成によれば、QRコード410,420の位置検出パターン411〜413,421〜423の座標を特定するために新たなシンボル等を用いていないため、投票券300に、QRコード310,320に加えて新たなシンボルを印字する必要がない。このため、読み取り装置100では、投票券300の印字スペースを増大させることなく、QRコードの読み取り性能を向上させることが可能となる。
【0074】
さらに、読み取り装置100では、座標算出手段106が、位置検出パターンが検出できないと判定された一方のQRコードの位置検出パターンの座標の算出を、投票券300に印字されたQRコード310とQRコード320との間の距離d1〜d3に基づいて算出している。
【0075】
この構成によれば、複雑な計算をすることなく、位置検出パターンが検出できないと判定された一方のQRコードの位置検出パターンの座標を算出することが可能となる。これにより、QRコードの読み取りに係る時間を短縮することが可能となる。
【0076】
さらに、読み取り装置100では、座標算出手段106が、位置検出パターンが検出できないと判定された一方のQRコードの位置検出パターンの座標の算出を、QRコード410,420の傾きに基づいて算出している。
【0077】
この構成によれば、QRコード410,420が傾いている場合であっても、位置検出パターンが検出できないと判定された一方のQRコードの位置検出パターンの座標を算出することが可能となり、QRコードの読み取り性能をさらに向上させることが可能となる。
(変形例)
次に、読み取り装置100の読み取り手順の他の例を、変形例として説明する。変形例では、QRコード410の位置検出パターン411〜413と、QRコード420の位置検出パターン421〜423とを、個別に検出している。
【0078】
図9は、第2の実施の形態に係る読み取り手順の変形例を示すフローチャートである。
なお、以下の手順を実行する前に、画像生成手段101が投票券300を走査して画像400を生成し、さらに、距離データ記憶手段107には、距離d1〜d3のデータが格納されているものとする。
【0079】
また、図9では、QRコード410を第1QRコードとし、QRコード420を第2QRコードとして図示している。
[ステップS131]位置検出パターン検出手段102が、画像400からQRコード410の位置検出パターン411〜413を検出する。
【0080】
[ステップS132]位置検出パターン検出手段102が、画像400からQRコード420の位置検出パターン421〜423を検出する。
[ステップS133]判定手段103が、位置検出パターン検出手段102により、QRコード420の位置検出パターン421〜423を検出できたかどうかを判定する。検出できた場合、判定手段103は、処理をステップS134に進める。検出できなかった場合、判定手段103は、処理をステップS136に進める。
【0081】
[ステップS134]判定手段103が、位置検出パターン検出手段102により、QRコード410の位置検出パターン411〜413を検出できたかどうかを判定する。検出できた場合、判定手段103は、処理をステップS135に進める。検出できなかった場合、判定手段103は、処理をステップS137に進める。
【0082】
[ステップS135]座標算出手段106が、QRコード410,420の位置検出パターン411〜413,421〜423の座標を算出して、処理をステップS139に進める。
【0083】
[ステップS136]判定手段103が、位置検出パターン検出手段102により、QRコード410の位置検出パターン411〜413を検出できたかどうかを判定する。検出できた場合、判定手段103は、処理をステップS137に進める。検出できなかった場合、判定手段103は、処理をステップS143に進める。
【0084】
[ステップS137]座標算出手段106が、判定手段103が検出できたと判定したQRコードの位置検出パターンの座標を算出する。
[ステップS138]座標算出手段106が、判定手段103が検出できなかったと判定したQRコードの位置検出パターンの座標を算出して、処理をステップS139に進める。なお、ステップS138の詳細手順は、図7に示したステップS106と同様である。
【0085】
[ステップS139]データ認識手段108が、位置検出パターン411〜413の座標に基づいて、QRコード410のデータセル領域415をサンプリングすることで、QRコード410のデータ認識を行う。さらに、データ認識手段108が、位置検出パターン421〜423の座標に基づいて、QRコード420のデータセル領域425をサンプリングすることで、QRコード420のデータ認識を行う。
【0086】
[ステップS140]データ認識手段108が、ステップS139のデータ認識が正常に行われたかどうかを判定する。データ認識が正常に行われた場合、データ認識手段108は、処理を終了する。データ認識が正常に行われなかった場合、データ認識手段108は、処理をステップS141に進める。
【0087】
[ステップS141]データ認識手段108が、データの復号を行う。
[ステップS142]データ認識手段108が、ステップS141のデータ復号が正常に行われたかどうかを判定する。データ復号が正常に行われた場合、データ認識手段108は、処理を終了する。データ復号が正常に行われなかった場合、データ認識手段108は、処理をステップS143に進める。
【0088】
[ステップS143]判定手段103、または、データ認識手段108が、エラー処理を実行して処理を終了する。
[第3の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の読み取り装置100を、投票券発行装置に適用した実施の形態を、第3の実施の形態として説明する。
【0089】
図10は、第3の実施の形態に係る投票券発行装置のハードウェアの一例を示す図である。
投票券発行装置500は、読み取り装置600と、I/Oボード510と、投票券を取り込む取り込み部520と、投票券を発行する出口部530と、投票券にQRコードを印字する印刷部540,550と、投票券の搬送方向を切り替える切り替え部560とを有している。
【0090】
取り込み部520および切り替え部560は、センサー、ソレノイドおよびモーターを有し、I/Oボード510により制御されている。出口部530もI/Oボード510により制御されている。印刷部540,550は、サーマルヘッド、センサー等を有し、I/Oボード510により制御されている。
【0091】
読み取り装置600は、記憶部610および外部インタフェース670を備えた制御部620と、スキャナ630,650を有している。スキャナ630には、イメージセンサ640が設けられ、スキャナ650には、イメージセンサ660が設けられている。イメージセンサ640,660は、制御部620により制御されている。また、制御部620は、I/Oボード510を制御している。
【0092】
なお、読み取り装置600は、第2の実施の形態の読み取り装置100と同様の機能を有している。
投票券発行装置500は、印刷部540,550により、投票券にQRコードを印字した後、印字された投票券のQRコードを、読み取り装置600により読み取る。そして、正常に読み取りが行われた場合は、投票券を発行し、正常に読み取りが行われなかった場合、投票券を発行しない。
【0093】
このように、投票券発行装置500は、第2の実施の形態の読み取り装置100と同様の機能を有する読み取り装置600を有している。
このため、投票券発行装置500は、印字された投票券のQRコードの読み取り性能を向上させることが可能となる。すなわち、投票券発行装置500は、印字されたQRコードにドット欠け(媒体キズ等含む)、印字カスレ、または、印字ニジミ等がある投票券でも、読み取ることができるため、このような投票券を救済して発行することが可能となる。
【0094】
例えば、公営競技(競馬、競輪、競艇、オートレース等)で使用される投票券は、一日に何万枚も発行されるため、その1%でも読み取り不可となるものがあると、投票券の使用量に大きな影響を与える。また、投票に締め切り時間があるため、読み取り不可等による時間のロスにより、時間切れで投票できないケースもあり、ファンクレームにつながることも予想される。
【0095】
投票券発行装置500は、上述の通り、読み取り不可となる投票券を低減させることができるため、公営競技に用いられることで、円滑な競技運営に寄与することができる。
また、投票券発行装置500では、ドット欠け等がある投票券でも救済して発行することが可能となるため、無駄券の量を減らすことが可能となる。
【0096】
無駄券の量を減らすことで、印刷部540,550において、投票券の紙粉による印字抜け等に対する耐性が向上するため、投票券発行装置500の清掃周期を長くすることができる。
【0097】
また、投票券発行装置500では、ドット欠け等がある投票券でも救済して発行することが可能となるため、印刷部540,550に、ドット欠けが発生し易いサーマルヘッドを用いることも可能となる。
【符号の説明】
【0098】
10,100,600 読み取り装置
11,101 画像生成手段
12,102 位置検出パターン検出手段
13,103 判定手段
14,106 座標算出手段
15,108 データ認識手段
20 媒体
21,23,31,33,311〜313,321〜323,411〜413,421〜423 位置検出パターン
22,24,32,34 二次元コード
30,400 画像
104 傾き算出手段
105 傾きデータ記憶手段
107 距離データ記憶手段
110,610 記憶部
120,620 制御部
130,630,650 スキャナ
140,640,660 イメージセンサ
150,670 外部インタフェース
200 投票券払い戻し装置
210,510 I/Oボード
220,520 取り込み部
230,530 出口部
300 投票券
310,320,410,420 QRコード
314,324,414,424 アライメントパターン
315,325,415,425 データセル領域
500 投票券発行装置
540,550 印刷部
560 切り替え部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードが印字された媒体を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成された画像から前記第1および第2の位置検出パターンを検出する位置検出パターン検出手段と、
前記位置検出パターン検出手段による前記第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定する判定手段と、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標を算出する手段であって、前記第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと前記判定手段が判定した場合、前記一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段と、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、前記第1および第2の二次元コードのデータ認識を行うデータ認識手段と、
を有することを特徴とする読み取り装置。
【請求項2】
前記座標算出手段は、前記一方の位置検出パターンの座標を、前記媒体の前記2つの二次元コード間の距離と、前記他方の位置検出パターンの座標とに基づいて算出することを特徴とする請求項1記載の読み取り装置。
【請求項3】
前記第1および第2の二次元コードの傾きを算出する傾き算出手段を有し、
前記座標算出手段は、前記一方の位置検出パターンの座標を、前記傾き算出手段が算出した前記第1および第2の二次元コードの傾きと、前記他方の位置検出パターンの座標とに基づいて算出することを特徴とする請求項1または2記載の読み取り装置。
【請求項4】
位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードが印字された投票券を取り込む取り込み手段と、
前記取り込み手段が取り込んだ前記投票券を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成された画像から前記第1および第2の位置検出パターンを検出する位置検出パターン検出手段と、
前記位置検出パターン検出手段による前記第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定する判定手段と、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標を算出する手段であって、前記第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと前記判定手段が判定した場合、前記一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段と、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、前記第1および第2の二次元コードのデータ認識を行うデータ認識手段と、
を有することを特徴とする投票券払い戻し装置。
【請求項5】
位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードを投票券に印字する印刷手段と、
前記印刷手段により印字された前記投票券を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段により生成された画像から前記第1および第2の位置検出パターンを検出する位置検出パターン検出手段と、
前記位置検出パターン検出手段による前記第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定する判定手段と、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標を算出する手段であって、前記第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと前記判定手段が判定した場合、前記一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出する座標算出手段と、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、前記第1および第2の二次元コードのデータ認識を行うデータ認識手段と、
を有することを特徴とする投票券発行装置。
【請求項6】
位置検出パターンをそれぞれ備えた少なくとも2つの二次元コードが印字された媒体を走査して、第1の位置検出パターンを備えた第1の二次元コードと、第2の位置検出パターンを備えた第2の二次元コードとを含む画像を生成し、
生成した画像から前記第1および第2の位置検出パターンを検出し、
前記第1および第2の位置検出パターンの検出の可否を判定し、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標を算出し、前記第1および第2の位置検出パターンのうちの一方の位置検出パターンが検出できないと判定した場合、前記一方の位置検出パターンの座標を、他方の位置検出パターンの座標に基づいて算出し、
前記第1および第2の位置検出パターンの座標に基づいて、前記第1および第2の二次元コードのデータ認識を行う、
ことを特徴とする読み取り方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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