説明

調理容器

【課題】煮物、あんかけなどのトロミを付ける料理に使用される、水溶きした片栗粉が必要な時には、容器1の底部に片栗粉が沈殿した容器の蓋を回して外して、容器を持って蓋を上下に振っただけで簡単に均一に混合できる。
【解決手段】蓋の栓頂壁に支持軸を固着してさらに、支持軸の先端付近に攪拌部材を固着して構成してなる蓋付き攪拌具を容器内に装置した調理容器であり、また、上記に記載の容器の周壁に水分を計量する水分用目盛を記してさらに、片栗粉を計量する目盛を記してなる容器である。したがって、目盛りを参考にして片栗粉と水分を入れて蓋を回すと支持軸を介した攪拌部材で沈殿した片栗粉を切断するように攪拌するが、さらに、容器の蓋を上下に振ると容器の底部に沈殿した片栗粉に水分が素早く均一に混合できる。そして、トロミ材を作ると粘性度が毎回同等に作れるので調理作業が容易になった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に片栗粉と水を入れてから、蓋付き攪拌具を容器に入れて密封して冷蔵庫に入れて保存する。そして、トロミを必要とする煮物、炒め物、あんかけ等の料理に使用する時に、水で溶いた片栗粉が沈殿した容器の蓋を回しながら外して、蓋を上下に振ることで底面付近に沈殿した片栗粉と水が均一に混合したトロミ材を吐出して使用される。蓋付き攪拌器具を装置した調理容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の、中華料理や日本料理では、片栗粉を水で溶いたトロミを付けて使用する多くの料理があり、そして、片栗粉を水で溶く方法では、トロミを使用する料理するたびに片栗粉を入れた袋から取り出して片栗粉を皿や容器などに入れて水で溶かす方法だが、調理作業時間の無駄であり、さらに、余分に作り過ぎたりするので無駄が多く欠点があった。
【0003】
近年は片栗粉の成分に水溶性糊料の成分グアーガム、キサンタンガム、タラガム、タマリンドガム、カラギナン、アルギン酸ナトリウムなどを混ぜたものを、粉にして袋に入れて販売している。または、水に溶かしたトロミ剤として容器に入れて販売されている。(特許文献1)。
【0004】
また、従来の液状物攪拌器具には、料理の際にたまご等を攪拌混合する場合に使用されるものである。
【0005】
しかし、この考案は、卵黄と卵白を容器本体に入れて蓋を閉めた後、容器本体を手で持って振り動かせば、卵黄と卵白の混合物が支持ロッド及び攪拌用枝等の邪魔手段に衝突して容器本体内で攪拌されこれらが素早く混ぜ合わされるため、攪拌液がボールの外にはみ出したり飛び散ったりすることなく、よって、攪拌するに際してそれ相応の注意を要せず、何人でも、簡易にこれらの攪拌をすることができるものである。(特許文献2)。
【0006】
【文献1】
特開平00−61591号公報
【文献2】
登録実用新案第3004245号公報
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
【0007】
以上に述べた従来の方法以外に片栗粉を水で溶く方法あり、そして、料理の度に水溶きした片栗粉を皿に入れて使用するが余ったトロミ材料は処分していて無駄が多かった。さらに、容器の中に入れて置くと、片栗粉が底に沈殿して、容器を上下左右に振っても直ぐには、沈殿した片栗粉の成分は均一に混合されない欠点があり、また、従来の片栗粉と水溶性糊料を混合した片栗粉を原材料にした、袋入りの片栗粉やトロミ入り容器が販売されているが価格は割高になる欠点がある。
【0008】
また、液状物攪拌器具の場合では、卵白と卵黄を攪拌するものであり、しかも、攪拌器具では容器の底面が攪拌できない、そして、卵料理を調理する度に卵白と卵黄を攪拌するもので、余った材料は処分しなければいけない、また、この考案の液状物攪拌器具の場合では貯蔵を目的としていない。
【0009】
本発明は、このような従来の調理作業の方法が有していた問題を解決しようとするものであり、片栗粉と水を、蓋付き攪拌具を装置した容器に入れて冷蔵庫内に保存して、トロミ材料を使用する料理の時に、容器内の底面付近に片栗粉の成分が沈殿しても、蓋付き攪攪拌が入った容器を蓋を回すと支持軸を介してバネ部材で沈殿した片栗粉を切断するように攪拌して、さらに、蓋を上下に振ることによって容器の中で沈殿した片栗粉が更に素早く均一に混合する容器で更に常時トロミ材を貯蔵できる容器を実現することを目的とするものであり、そして、水で溶いた片栗粉の保存を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、本発明は上記目的を達成するために蓋付き攪拌部の構成は、蓋に支持軸と上段攪拌部材と下段バネ部材を一体に構成したものである。また、蓋付き攪拌部と容器の着脱方法は螺合式か、または、嵌め込み式で、取り外し可能に構成したことを最も主要な特徴とする。
【0011】
上記記載の、容器の周壁に水分用目盛の線を記してさらに、粉体用目盛の線を記したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の調理容器は、煮物、あんかけなどのトロミを付ける料理に使用されるトロミ材料は、水と片栗粉を入れたトロミ調理容器の蓋を回転させるとバネ部材が同調して回転することで沈殿物が切断されて、さらに、蓋を上下に振ることによって沈殿した片栗と水が均一に混合されることにより、無駄を省いたので作業時間の短縮なり、しかも、余ったトロミ材は、再びトロミ調理容器に収納するので経済的な効果と調理作業時間の短縮で更なる相乗効果があった。
【0013】
また、冷蔵庫に調理容器を収納すると片栗粉は調理容器の底面に沈殿しているが、使いたい時に何時でもトロミ材料として使用できるので、便利で経済的な利点があった。
【0014】
そして、容器の周壁に水と片栗粉の分量を計量する目盛の線が記してあるので、目盛りを参考にして水と片栗粉入れて調合すると均一な粘性度のトロミ材料を作れるので調理作業時間の短縮になった。また、余ったトロミ材は捨てずに再び容器に収納するので環境に優しく、材料の無駄を省き経済的で便利になり更なる相乗効果があった。
【0015】
さらに、水で溶いた片栗粉を入れた容器の場合、110回振ることによって均一に混合でき、さらに、容器に攪拌用のオモリを入れた場合、50回振って均一に混合することができた。しかし、本発明の調理容器では、蓋を回転させると攪拌部材が同調して回転することで沈殿物が切断されて、さらに、蓋を上下に振ることによって攪拌部材が同調して上下するので沈殿物を切断と同時に沈殿物を攪拌するので素早く沈殿物を均一に混合される更なる効果があった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基ずいて説明する。
【0017】
図1〜6においては、蓋2付き攪拌部5の構成は、蓋2に支持軸3の先端付近に攪拌部材を一体に構成したもので、また、容器1の周壁に水分を計量する水分用目盛12の線を記して、さらに、片栗粉を計量する目盛11の線を記してなる容器である。
【0018】
請求項1記載の蓋付きバネ攪拌具Aの構成は、蓋2に支持軸3を固着してさらに、支持軸3の下端に上段攪拌部材5を固着して、さらに、先端に下段バネ部材4を固着して構成してなる蓋付きバネ攪拌具Aを容器1内に装置する。
【0019】
上記の支持軸3に下段バネ部材4はらせん状にしてあるので効果が大である。しかも、上段攪拌部材5は内壁に隙間なく攪拌するので効果が大である。したがって、攪拌部材の段数は2段が最適であるが、攪拌部材の段数は任意数の構成で選ぶことができる。
【0020】
そして、攪拌部の下段のバネ部材4の材質はステンレス製コイルバネ形状で反発力と復元力があるので最適である。また、上段攪拌部材5はステンレス製針金で渦巻き形状で固定しているので最適である。そして、板バネ、ねじりバネ、板金、丸棒などの、任意の材質及び形状で選ぶことができる。
【0021】
請求項2記載のプロペラ羽根攪拌具Cの構成は、蓋2に支持軸3を固着してさらに支持軸の先端付近にプロペラ羽根部材6を固着して構成してなる蓋付きプロペラ羽根攪拌具Bを容器1内に装置する。
【0022】
そして、プロペラ羽根部材6を装着した構成は、蓋2に支持軸3を固着してさらに、支持軸3の先端付近にプロペラ羽根6を十文字に固着して構成する。
【0023】
上記のプロペラ羽根部材6の羽根部材は金網状の羽根にして、また、枚数は4枚羽根にして固着して、羽根の先端に容器の内側にリング7を固着する。
【0024】
そして、プロペラ羽根部材6の枚数は4枚が最適であるが、任意の複数枚で選ぶことができる。
【0025】
さらに、プロペラ羽根部材6の角度は、任意の角度を選ぶことができる。
【0026】
また、プロペラ羽根部材6の形状は金網状が最適であるが、板状でも任意の形状で選ぶことができる。
【0027】
また、プロペラ羽根部材6の形状は、羽根部材の形状が金網状なので攪拌に効果が大で最適である。そして、羽根の先端に羽根円周部7を固着して堅固に構成されている。
【0028】
また、プロペラ羽根部材6の形状の構成が最適であるが、任意の形状の構成で選ぶことができる。
【0029】
請求項1,2,3記載の攪拌具の材質は、ステンレス製が最適であるが、人体の健康に良い材質であればアルミ製、硬質成樹脂などの任意の材質を選ぶことができる
【0030】
請求項3記載の攪拌具の構成は、蓋2の栓頂壁に支持軸3を固着してさらに、支持軸3の先端付近に攪拌部材として網カゴ部材8の網カゴ軸9に網を張着してなる蓋付き網カゴ攪拌具Cである。
【0031】
上記の網カゴ部材8の網形状は、容器の内側に沿う形状が最適である。また、網目幅は沈殿物が乗らない幅が最適である。しかし、任意の網幅形状を選ぶことができる。
【0032】
請求項1、2、3記載の攪拌具の支持軸3の形状は、円形状が最適であるが三角形状、四角形状などの任意の形状で選ぶことができる。
【0033】
請求項1、2、3記載の容器1と蓋2の着脱の仕組は、容器1の上端外側に雄ネジ10を螺刻してさらに、蓋2の下端内側にも雌ネジ11を螺刻して螺着できる仕組が最適であるが、嵌め込み式でもよく、着脱の仕組は任意の構成で選ぶことができる。
【0034】
例えば、料理店などでは、トロミを使用する回数が多い為に、閉めたり開けたりする回数が多いので調理仕事の簡素化の為に、上記記載のネジ式にこだわらずに、容器1と蓋2の着脱の構成は嵌め込み式にすると最も時間短縮の効果が大である。
【0035】
請求項1、2、3記載の蓋2と容器1の外観形状は、円筒形状が最適であるが、三角筒形状、四角形状でも任意の外観形状で選ぶことができる。
【0036】
請求項1、2、3記載の容器1は透明色で中身の水と片栗粉を確認する為に透明色が最も最適である。しかし、容器の色採は任意で選ぶことができる。
【0037】
請求項1、2、3記載の容器1内の内面壁は円柱にして、底面の角は曲線の形状が最適であるが、内面は任意の内観形状で選ぶことができる。
【0038】
請求項1、2、3記載の容器1の周壁に水分を計量する水分用目盛13の線を記してさらに、片栗粉を計量する目盛12の線を記してなる容器である。
【0039】
そして、容器1は共通であり、本体の内部に蓋付き攪拌具A、B、Cを装着してなる請求項1、2、3記載の調理容器である。
【0040】
請求項1,2、3記載の蓋2の外観形状は、女性、老人、子供など、握力のない人達が容易に蓋を回転させて外す為に蓋の外観に突起物を付けた外観形状が最適である。しかし、外観形状は、任意の外観形状で選ぶことができる。
【0041】
本発明の、請求項1、2、3記載の調理容器の用途は片栗粉と水で溶いたトロミ材が最適であるが、小麦粉、そば粉、米粉などで溶いたトロミ材は任意の材料を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】請求項1の蓋と攪拌具と容器の断面図である。
【図2】請求項1の蓋と支持軸の分離断面図である。
【図3】請求項1の蓋付きバネ攪拌具の斜視図である。
【図4】請求項2の蓋とプロペラ羽根攪拌具と容器の断面図である。
【図5】請求項2の蓋付きプロペラ羽根攪拌具の斜視図である。
【図6】請求項3の蓋付き網カゴ攪拌具の斜視図である。
【符号の説明】
【0043】
A 蓋付きバネ攪拌具
B 蓋付きプロペラ羽根攪拌具
C 蓋付き網カゴ攪拌具
1 容器
2 蓋
3 支持軸
4 下段バネ部材
5 上段攪拌部材
6 プロパラ羽根部材
7 リング部材
8 網カゴ部材
9 網カゴ軸
10雄ネジ
11雌ネジ
12片栗粉用目盛
13水分用目盛

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋の栓頂壁に支持軸を固着してさらに、支持軸の先端付近に攪拌部材とバネ部材を固着してなる蓋付き攪拌具を容器内に装置した調理容器。
【請求項2】
蓋の栓頂壁に支持軸を固着してさらに、支持軸の先端付近に攪拌部材としてプロペラ羽根部材を固着してなる蓋付き攪拌具を容器内に装置した調理容器。
【請求項3】
蓋の栓頂壁に支持軸を固着してさらに、支持軸の先端付近に攪拌部材として網カゴ部材を固着してなる蓋付き攪拌具を容器内に装置した調理容器。
【請求項4】
上記の容器1の周壁に水分を計量する為の水分用目盛を記してさらに、粉体を計量する為の目盛を記してなる請求項1、2、3記載の調理容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate