説明

調理支援装置、および調理支援方法

【課題】食材を簡単に調理できるようにする調理支援装置、および調理支援方法を提供すること。
【解決手段】調理支援装置1は、デジタルカメラ部10と、プロジェクター部20と、識別処理部30と、調理方法決定部40と、調理方法指示部50とを備えている。デジタルカメラ部10は、システムキッチンの調理台Tに載置された食材Fを撮像する。識別処理部30は、撮像された画像に写る食材の種類を識別し、調理方法決定部40は、識別された食材に対する調理方法を決定する。調理方法指示部50は、識別した食材に対する調理方法を示す画像をプロジェクター部20に投影させる。プロジェクター部20が投影した画像は、調理台Tに載置された食材Fに重なって表示されるので、調理者にとっては、調理台Tに載置された食材Fに対する調理方法が分かり易く、食材を簡単に調理できるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システムキッチン等における調理を支援する調理支援装置、および調理支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロジェクター装置により、システムキッチンの天板上に操作パネルを投影し、投影された操作パネルの項目をユーザーが指示することにより、調理姿勢を維持しながら、必要な情報を視認できるようにしたキッチンシステムが知られている。(例えば、特許文献1参照)。また、特許文献1に記載のキッチンシステムでは、ユーザーの指示によって料理のレシピを表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−314531号公報(第20頁、段落(0138)および(0139)参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のキッチンシステムは、レシピを表示しているが、実際の食材に対する調理方法をその食材に対して直接指示するものではない。このため、調理しようとする者は、一方でレシピを読み進めながら、他方で調理にも取り掛かっているという状況が発生することになり、特に、料理の初心者にとっては簡単に調理できるとはいえなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]食材の調理を支援する調理支援装置であって、前記食材を被写体とした撮像を行う撮像部と、画像を投影するための投影部と、前記撮像された画像に基づく画像処理により、前記画像に写る食材の種類を識別する識別部と、前記識別された食材の種類に応じて、前記食材への調理方法を決定する調理方法決定部と、を備え、前記投影部は、前記決定した調理方法を表す画像を前記食材に重ねて投影することを特徴とする調理支援装置。
【0007】
この構成によれば、食材に重ねて当該食材への調理方法を表す画像が投影表示される。したがって、食材を調理しようとする者は、食材自体を視認することにより、その食材に対する調理方法を簡単に知ることができ、食材の調理が簡単になる。
【0008】
[適用例2]上記調理支援装置において、前記調理方法決定部は、前記識別された食材から作ることができる献立を決定し、前記決定した献立を作るために前記識別された食材に対して行うべき調理の方法を決定することを特徴とする調理支援装置。
【0009】
この構成によれば、献立に応じた調理方法を表す画像が食材に重ねて投影表示されるので、食材を調理しようとする者は、献立に応じた適切な調理方法を簡単に知ることができる。
【0010】
[適用例3]上記調理支援装置において、前記投影部は、前記決定した献立の盛り付け例を表す画像を投影することを特徴とする調理支援装置。
【0011】
この構成によれば、献立の盛り付け例を表す画像が投影表示されるので、調理する者は、料理の盛り付けを簡単に行うことができる。
【0012】
[適用例4]上記調理支援装置において、料理皿を被写体とする画像が前記撮像部によって撮像された場合、前記投影部は、前記決定した献立の盛り付け例を表す画像を前記料理皿に重ねて投影することを特徴とする調理支援装置。
【0013】
この構成によれば、献立の盛り付け例を表す画像が料理皿に重ねて投影表示されるので、料理の盛り付けがよりイメージし易くなって、料理の盛り付けをより簡単に行うことができる。
【0014】
[適用例5]食材の調理を支援する調理支援方法であって、前記食材を被写体とした撮像を行うステップと、前記撮像された画像に写る食材の種類を判定するステップと、前記撮像された画像に基づく画像処理により、前記画像に写る食材の種類を識別するステップと、前記識別された食材の種類に応じて、前記食材への調理方法を決定するステップと、前記決定した調理方法を表す画像を前記食材に重ねて投影するステップと、を含むことを特徴とする調理支援方法。
【0015】
このようにすれば、食材に重ねて当該食材への調理方法を表す画像が投影表示されるので、調理する者は食材自体を視認することにより、その食材に対する調理方法を簡単に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施例に係る調理支援装置の概略を示す図。
【図2】調理支援装置の構成を示す図。
【図3】プロジェクター部の断面構成を示す図。
【図4】光学エンジンの構成を示す図。
【図5】食材データベースを説明する図。
【図6】献立データベースを説明する図。
【図7】調理支援装置の動作手順を示すフローチャート。
【図8】食材に対する調理方法の投影表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について実施例に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本実施例に係る調理支援装置の概略図である。図1に示すように、調理支援装置1はシステムキッチン2等に設けられ、システムキッチン2における調理者の立ち位置側から見て、調理台Tより奥側に設置される。なお、本実施例の調理支援装置1は、調理台Tに載置された食材を用いる調理方法を、調理する者に案内しようとするものである。
【0019】
図2に、調理支援装置の構成を示す。図2に示すように、調理支援装置1は、デジタルカメラ部(撮像部)10と、プロジェクター部(投影部)20と、識別処理部(識別部)30と、食材データベース35と、調理方法決定部40と、献立データベース45と、調理方法指示部50と、を備えている。以下、調理支援装置1の各構成について説明する。
【0020】
デジタルカメラ部10は、撮像レンズ、撮像素子、撮像回路等を有するハードウェア部であり、撮像レンズから取り込んだ被写体光を撮像素子が画像信号に変換し、撮像回路が画像信号を画像に変換することにより、被写体の撮像を行う。また、デジタルカメラ部10は、調理台Tおよび調理台Tに載置された食材Fを撮像可能な位置に設置される。
【0021】
プロジェクター部20は、画像の光学像を投影表示するハードウェア部であり、キッチンの調理台T上の所定領域A(図1参照)が投影面となるように設置される。
【0022】
ここで、プロジェクター部20の構成について説明する。図3は、プロジェクター部20の断面構成を示す図である。図3に示すように、プロジェクター部20は、光学エンジン21と、投写レンズ22と、第1ミラー23と、第2ミラー24とを有する。
【0023】
図4に、光学エンジン21の概略構成を示す。図4に示すように、光学エンジン21は、赤光(R光)、緑光(G光)、青光(B光)の各色用LED210R,210G,210Bと、コリメータレンズ220R,220G,220Bと、空間光変調装置230R,230G,230Bと、クロスダイクロイックプリズム240を有する。
【0024】
LED210Rは、R光を供給する固体光源である。LED210RからのR光は、コリメータレンズ220Rで平行化された後、空間光変調装置230Rに入射する。空間光変調装置230Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。空間光変調装置230Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム240に入射する。
【0025】
LED210Gは、G光を供給する固体光源である。LED210GからのG光は、コリメータレンズ220Gで平行化された後、空間光変調装置230Gに入射する。空間光変調装置230Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。空間光変調装置230Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム240に入射する。
【0026】
LED210Bは、B光を供給する固体光源である。LED210BからのB光は、コリメータレンズ220Bで平行化された後、空間光変調装置230Bに入射する。空間光変調装置230Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。空間光変調装置230Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム240に入射する。
【0027】
クロスダイクロイックプリズム240には、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜250,260が形成されている。第1ダイクロイック膜250は、R光を反射し、G光およびB光を透過させる。一方、第2ダイクロイック膜260は、B光を反射し、R光およびG光を透過させる。これにより、クロスダイクロイックプリズム240は、それぞれ異なる側から入射したR光、G光およびB光を合成し、投写レンズ22の方向へ出射する。クロスダイクロイックプリズム240で合成された光は投写レンズ22によって投写される。
【0028】
なお、光学エンジン21としては、上述の構成に限られることなく、例えば、LED以外の固体光源を用いてもよいし、高圧水銀ランプ等のランプ光源からの光をロッドインテグレーターやフライアイレンズで均一化して、均一な平行光を光変調装置に入射する構成としてもよい。また、空間光変調装置としても、透過型の液晶表示装置に限られることなく、反射型の液晶表示装置、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Value)等を用いてもよい。
【0029】
図3の説明に戻って、第1ミラー23は、投写レンズ22および第2ミラー24に対向する位置に設けられている。第1ミラー23は、投写レンズ22からの光を反射により折り曲げて第2ミラー24に向けて進行させる。
【0030】
第2ミラー24は、第1ミラー23に対向する位置であって、プロジェクター部20を箱状に囲む筐体の内側、調理台Tとは反対となる面に設けられている。第2ミラー24の反射面は、調理台Tの方向に向けて凸状となる曲面形状をしており、第1ミラー23からの光を反射することにより、主に鉛直方向に光を広角化する。こうして、投写レンズ22だけでなく、さらに第2ミラー24によって光を広角化することにより、投写レンズ22から投影面までの距離を短縮できる、また、投写レンズ22のみによって広角化する場合に比べると、投写レンズ22の小型化、軽量化を図ることができる。
【0031】
また、第2ミラー24によって反射された光は調理台Tの面に沿う方向に進行する。すなわち、調理台Tの面に対して寝かせた光が進行する。これにより、第2ミラー24で反射した光は、プロジェクター部20の出射側に設けられたガラス等の透明部材25を透過して、調理台Tを照射する。
【0032】
こうして、光学エンジン21から出射された光を第1ミラー23、第2ミラー24で順次反射させることによって、プロジェクター部20は、空間光変調装置230で変調した画像光を調理台T上の所定領域Aに投影する。なお、調理支援装置1は、調理者の立ち位置から見てシステムキッチン2の奥側に設置されており、且つ、調理台Tの面に沿う方向に投写光が進行するようにしたことにより、調理台Tに向けて出射した光が、調理する者自身の手等によって遮られることを防いでいる。
【0033】
次に、図2の説明に戻って、識別処理部30について説明する。識別処理部30は、デジタルカメラ部10が撮像した画像に基づいて、画像に被写体として写った食材の種類を識別する画像処理を行う。
【0034】
識別処理部30による識別は、食材データベース35を参照することにより行われる。図5に例として示すように、食材データベース35には、様々な食材のそれぞれについて、食材の代表的な色彩を示す色データと食材の代表的な外形を表すテンプレートデータが登録されている。識別処理部30は、食材データベース35に登録された色データ、テンプレートデータを用いた画像処理によって、画像に写った食材の種類を識別する。
【0035】
例えば、識別処理部30は、食材が調理台に載置される前後の画像を比較することにより変化が生じた領域を抽出する。そして、抽出領域の色を、食材データベース35に登録された各食材の色データと照合し、抽出領域の色に該当する色データの食材が候補となる。さらに、各候補について、食材データベース35に登録された各テンプレートとのテンプレートマッチングを行い、一致度が最も大きくなった候補の食材名として認識することにより、調理台Tに載置された食材の種類が判明する。もっとも、食材の識別方法としては、これに限られるものではない。
【0036】
また、調理台Tに料理皿がセットされている場合、識別処理部30は、画像に被写体として写った料理皿を認識するための処理を行う。
【0037】
調理方法決定部40は、献立データベース45を参照して、識別された食材に対する調理方法を決定する。図6に例として示すように、献立データベース45には、様々な献立のそれぞれについて、必要な食材のデータ、調理方法のデータ、盛り付け例の画像データが登録されている。調理方法決定部40は、献立データベース45のうち、必要な食材のデータを参照して、識別処理部30によって種類が判明した食材から作ることができる献立を決定する。図6の献立データベース45によれば、例えば、食材A、食材B、食材Dが画像に写っていた場合、すなわち、調理台Tに載置されていた場合、献立Aを作ることができると判断される。そして、さらに献立データベース45を参照することにより、決定した献立に応じて調理方法および盛り付け例が決定する。
【0038】
調理方法指示部50は、調理台Tに載置された食材への調理方法を表す画像や、調理後の盛り付け例を表す画像をプロジェクター部20に投影させることにより、調理方法、盛り付けを、調理者に指示する制御を行う。
【0039】
図7は、調理支援装置1の動作手順を示すフローチャートである。以下、調理支援装置1の動作についてフローチャートに従って説明する。
【0040】
図7の処理を開始すると、まず、デジタルカメラ部10は、調理台Tを撮像する(ステップS10)。これにより、調理台Tに載置された食材を被写体とした画像が撮像される。
【0041】
次に、識別処理部30は、食材データベース35を参照して、画像に写った食材を識別して、食材の種類、および調理台Tに載置された食材の位置を特定する(ステップS20)。なお、撮像した画像に、複数の食材が写っていた場合、それぞれの食材について食材の種類および位置が特定される。
【0042】
次に、調理方法決定部40は、献立データベース45を参照して、調理台Tに載置された食材から作ることができる献立を決定する(ステップS30)。なお、調理台Tに載置された食材から複数の献立を作ることが可能であった場合、例えば、システムキッチンに設けられた操作パネル、リモコン(図示なし)等へのユーザー操作、または音声認識等によって、所望の献立を決定する。
【0043】
次に、調理方法指示部50は、献立に応じた食材の調理方法を食材Fに重ねて投影することにより、食材Fに対する調理の指示を行う(ステップS40)。ここでは、調理データに従って、図8に例として示す画像が食材Fに重ねて投影表示される。なお、図8では、調理台Tに載置された実物の食材Fを破線で示し、プロジェクター部20が投影する画像を実線で示している。プロジェクター部20が投影する画像には、食材に対するカットラインCL、および調理方法を指示するメッセージMが含まれている。カットラインCLは実物の食材Fに重ねて投影され、実物の食材Fを指し示すメッセージMにより、指し示す食材Fに対してカットラインCLに沿ってカットする旨を指示している。すなわち、調理方法指示部50は、投影時に食材Fに重なる位置にカットラインCLおよびメッセージMを配置した投影用画像を生成して、この投影用画像をプロジェクター部20に投影させる。
【0044】
このとき、調理者は、調理台Tに投影表示されたメッセージMの指示に従い、カットラインCLに沿って食材Fをカットすることができる。なお、図8では、調理の指示を一例についてのみ示したが、この指示に従う調理作業を終えると、次の調理作業を指示する画面が調理台Tに投影されるようにして、調理方法が次々に指示される。
【0045】
調理台Tに次々に投影される指示に従って調理を終えると、次に、調理方法指示部50は、調理後の料理について盛り付け指示を行うかを判断する(ステップS50)。この判断は、例えば、操作パネル、リモコン等への操作または音声認識等に基づいて行われる。ユーザー操作に従い、盛り付け指示を行うと判断した場合(ステップS50:Yes)、ステップS60に進む。盛り付け指示を行わないと判断した場合(ステップS50:No)、盛り付け指示を行うことなく、図7の処理を終了する。
【0046】
ステップS60に処理が進み、調理方法指示部50からの指示によって調理者が料理皿を調理台Tにセットすると、デジタルカメラ部10は調理台Tを撮像する(ステップS70)。
【0047】
次に、識別処理部30は、画像に写った料理皿を識別して、料理皿の位置を特定する(ステップS80)。そして、調理方法指示部50は、プロジェクター部20を制御して、献立に応じた盛り付け例の画像を料理皿に重ねて投影表示させる(ステップS90)。すなわち、調理方法指示部50は、投影時に料理皿に重なる位置に盛り付け例の画像を配置した投影用画像を生成して、この投影用画像をプロジェクター部20に投影させる。このとき、調理者は、調理台Tに投影表示された画像に従って、調理した料理を料理皿に盛り付けることができる。こうして、盛り付け例の表示が行われると、図7の処理を終了する。
【0048】
以上に述べたように、本実施例の調理支援装置1によれば、調理台Tに載置された食材Fに重ねて、その食材への調理方法が投影表示されるので、調理者は、どの食材に対してどのような調理を行うべきであるかを簡単に把握することができ、調理台Tに載置された食材Fに対する調理方法が分かり易い。したがって、調理者には食材の調理を簡単に行うことができるようになり、利便性に優れた調理環境を提供することが可能となる。
【0049】
以上、実施の形態の一実施例について説明したが、実施の形態としては上述した全ての構成を備えたものに限られることなく、また、その趣旨に逸脱しない様々な形態としてもよい。以下、変形例について説明する。
【0050】
(変形例1)上記実施例では、投影時に食材に重なる位置にカットラインCLやメッセージM等を配置した画像を生成するようにしたが、食材に重ねた画像表示を行う方法としてはこれに限られない。例えば、投写レンズの位置をシフトさせるレンズシフト機構を設けたプロジェクター部20の構成とし、調理方法指示部50は、レンズシフトを制御することによってカットラインCLやメッセージM等、調理方法を指示する表示の投影位置を実際の食材に重ねるように調整してもよい。
【0051】
(変形例2)上記実施例では、システムキッチン2の調理台に載置された食材Fに対して、作ることができる献立を決定するようにしたが、これに限られない。例えば、調理者から献立の指定を始めに受けて、献立に必要な食材Fの画像を調理台Tに投影する。その後、投影された全ての食材Fが調理台Tに実際に載置された場合に、各食材に対する調理方法を各食材に重ねて投影表示するようにしてもよい。
【0052】
(変形例3)上記実施例では、調理支援装置1が、撮像部としてのデジタルカメラ部10および投影部としてのプロジェクター部20を内蔵しているが、撮像部または投影部を外付けの構成としてもよい。すなわち、調理支援装置に対してデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラを外付け接続した構成としてもよいし、調理支援装置に対してプロジェクターを外付け接続した構成としてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1…調理支援装置、2…システムキッチン、10…撮像部としてのデジタルカメラ部、20…投影部としてのプロジェクター部、21…光学エンジン、22…投写レンズ、23…第1ミラー、24…第2ミラー、30…識別部としての識別処理部、35…食材データベース、40…調理方法決定部、45…献立データベース、50…調理方法指示部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
食材の調理を支援する調理支援装置であって、
前記食材を被写体とした撮像を行う撮像部と、
画像を投影するための投影部と、
前記撮像された画像に基づく画像処理により、前記画像に写る食材の種類を識別する識別部と、
前記識別された食材の種類に応じて、前記食材への調理方法を決定する調理方法決定部と、を備え、
前記投影部は、前記決定した調理方法を表す画像を前記食材に重ねて投影することを特徴とする調理支援装置。
【請求項2】
請求項1に記載の調理支援装置において、
前記調理方法決定部は、前記識別された食材から作ることができる献立を決定し、前記決定した献立を作るために前記識別された食材に対して行うべき調理の方法を決定することを特徴とする調理支援装置。
【請求項3】
請求項2に記載の調理支援装置において、
前記投影部は、前記決定した献立の盛り付け例を表す画像を投影することを特徴とする調理支援装置。
【請求項4】
請求項3に記載の調理支援装置において、
料理皿を被写体とする画像が前記撮像部によって撮像された場合、前記投影部は、前記決定した献立の盛り付け例を表す画像を前記料理皿に重ねて投影することを特徴とする調理支援装置。
【請求項5】
食材の調理を支援する調理支援方法であって、
前記食材を被写体とした撮像を行うステップと、
前記撮像された画像に写る食材の種類を判定するステップと、
前記撮像された画像に基づく画像処理により、前記画像に写る食材の種類を識別するステップと、
前記識別された食材の種類に応じて、前記食材への調理方法を決定するステップと、
前記決定した調理方法を表す画像を前記食材に重ねて投影するステップと、を含むことを特徴とする調理支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−191745(P2010−191745A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−36264(P2009−36264)
【出願日】平成21年2月19日(2009.2.19)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】