説明

調理用容器

【課題】調理用容器で蒸し料理をする際、調理用容器の底面板を取り替えることにより様々な料理と様々な用途に使用出来る多機能な調理用容器の提供を目的とする。
【解決手段】蒸気を通過させ得る構造を有する底面板と、底面板を保持するための保持部材から構成された調理用容器であって、前記底面板と前記保持部材を分離可能にすることにより、様々な料理、様々な用途に用いることが出来る多機能な調理用容器であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、蒸気を通過させ得る構造を有する底面板と、底面板を保持するための保持部材から構成された調理用容器であって、前記底面板と前記保持部材は分離可能であり、前記保持部材周面壁上部には鍋本体上部に載置させる為の外方へ延びる外向き鍔部と取っ手が設けられていることを特徴とした調理用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、鍋本体と、鍋蓋と、蒸しトレーを備え、蒸しトレーは、載置鍔部と目皿部とを有し、載置鍔部は蒸しトレーの外周縁に環状に形成してあり、目皿部は、載置鍔部より中央側に複数の蒸し穴を設けて形成してあり、蒸しトレーを鍋本体に載せることで蒸し物の調理器具になり、蒸しトレーを外すと炒め物、焼き物等の蒸し物以外の料理用調理器具になるものであるが、蒸しトレーは一体的形状であり用途としては限られた蒸し料理しか出来ない欠点がある。又、電子レンジ対応になっていない為、限られた調理にしか使用することが出来ない欠点もある。
【0003】
又、載置鍔部に取っ手を設けていない為、調理後すぐでは熱くて鍔部をミトン等を用いても摘み上げにくく、そのまま食卓に出すためのプレートとして考えられていない。
【0004】
又、蒸し物を箸などで皿に移すと陶器製であれば蒸し物の温度が下がることは避けられない。
【0005】
又、鍋蓋は取っ手先端部を幅広あるいは2点以上の接点を設けて鍋蓋本体の外周縁部とで三角形を形成出来、自立可能な縦置き出来るようになっているが蒸し物をした場合、当然鍋蓋にも蒸気はついている為自立させて縦置きにすれば蒸気は鍋蓋より滑り落ち台所を濡らす欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−267872公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
調理用容器は種種提案されているが、本発明は、蒸気を通過させ得る構造を有する底面板と保持部材を分離可能にした調理用容器であり、底面板の形状を様々な形状にすることにより多機能調理用容器とすることを技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
蒸気を通過させ得る構造を有する底面板と保持部材を分離可能にし、前記保持部材下部周縁部には底面板を載置するための内向き鍔部が設けられており、前記内向き鍔部に載置させる底面板の形状を様々な形状にすることが出来ることを特徴としており、素材として耐熱素材、電子レンジ対応素材を用い調理用容器一つで多機能調理用容器とすることが出来る。
【0009】
又、鍋本体開口部に載置するため前記保持部材上部には外方へ延びる外向き鍔部が設けられており、又、調理後すぐに食卓へ出すことが出来るよう取っ手を設けたことを特徴としている。
【0010】
又、上方に開口を有する水入れ容器と、前記水入れ容器の開口部に突出部を設け、前記底面板に設けた蒸気を通過させ得る構造の一部と係合させ収納容器に入れて蓋をすることにより電子レンジで調理することもでき、又収納容器単独でも使用出来用途の広い調理用容器になることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、蒸気を通過させ得る構造を有する底面板と、底面板を保持するための保持部材から構成された調理用容器であって、前記底面板と前記保持部材は分離可能であり、前記保持部材周面壁上部には鍋本体上部に載置させる為の外方へ延びる外向き鍔部と取っ手が設けられており、耐熱素材、電子レンジ対応素材を用いることにより料理の幅を広げることが出来る。
【0012】
又、鍋、フライパン等の本体上部周縁に載置し調理用容器に係合出来る蓋をして調理物を蒸し、調理後ミトンなどで取り出し、お皿に載せることにより、調理用容器又は底面板が熱しられているため、調理物が冷めにくく、暖かいまま蒸し料理を食することが出来る効果がある。
尚、調理用容器に底面板を載せた状態で食卓へ出すことも出来、底面板のみでも食卓へ出すことが出来る。
【0013】
又、分離された前記底面板を載置するための内向き鍔部を設けることにより、載置出来る口径が合えば従来の甑、蒸篭なども利用することが出来る効果もある。その上、内向き鍔部に補強部材を設ければ強度も増し料理の幅も広がる効果もある。
【0014】
又、底面板を載置するための内向き鍔部に複数の凹状または/および孔を設け、底面板下面に設けた凸状部と係合させることにより底面板が固定され安定感が得られる。
【0015】
又、係合させなければ底面板下面に設けた凸状部が底面板の足代わりになり凸状部の高さ分底面板が浮き、より蒸気を通過させることが出来る。
【0016】
又、調理用容器の素材として耐熱素材の樹脂を用い遠赤外線放射性セラミックスを練り込むことにより短時間で蒸しあがる効果もある。
【0017】
又、上方に開口を有する水入れ容器と、前記水入れ容器の開口部に突出部を設け、前記底面板に設けた蒸気を通過させ得る構造の一部と係合し、前記調理用容器を収納することが出来る収納容器に入れて電子レンジで料理することも出来る効果もある。
【0018】
又、取っ手を設け、取っ手の形状を凹状にすることにより、箸、杓子などの仮置きとすることが出来る効果もある。
【0019】
又、調理用容器に係合出来る蓋の形状を丼、茶碗蒸しなどの器を覆う高さにするか、もしくは蓋の形状を蛇腹式、又は高さ調整出来る構造にし、高さ調節することにより幅広い調理用容器となる効果もある。
【0020】
又、調理用容器に係合出来る蓋のつまみ部分を反転させて調理台に置いた場合蓋が調理台と平行になるような形状にすることにより蒸気の水滴が流れ落ちず蓋についた蒸気が調理後台所を濡らすことを防ぐ効果もある。
【0021】
又、底面板に設けた孔の形状を底面板上面を大経部、下面を小径部にすることにより、必要以上の蒸気は流れ落ちやすくなり、余分な蒸気が調理物につくことを防ぎおいしい調理物となる効果もある。
【0022】
又、水入れ容器と底面板を収納することが出来る収納容器の素材を電子レンジ対応素材にすることにより、調理の下ごしらえとして立壁を設けた底面板をザルとして調理物を底面板の中で洗い、収納容器に入れて冷蔵庫で調理するまで保管することが出来る為、調理する時間にはすぐ冷蔵庫から取り出し電子レンジに入れて調理することが出来る効果もある。
【0023】
又、収納容器を電子レンジ対応にすることにより、収納容器を単独でも使用することが出来、料理の幅も広がる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は、保持部材から底面板を外した平面図である。
【図2】図2は、保持部材に設けた内向き鍔部に補強部材を設けた平面図である。
【図3】図3は、保持部材に設けた内向き鍔部に形状の違う補強部材を設けた参考平面図である。
【図4】図4は、保持部材に設けた内向き鍔部に形状の違う補強部材を設けた参考平面図である。
【図5】図5は、底面板に孔を設け、底面板上面に摘み部を設けた平面図である。
【図6】図6は、底面板に長孔を設け、底面板上面に摘み部を設けた平面図である。
【図7】図7は、底面板に凹状部と孔を設け、底面板上面に摘み部を設けた平面図である。
【図8】図8は、底面板に格子状又は網状を設け、底面板上面に摘み部を設けた平面図である。
【図9】図9は、底面板に孔を設け、底面板周縁に複数の立壁を設けた斜視図である。
【図10】図10は、底面板の孔を上面大径部、下面小径部にし、底面板周縁全周に立壁を設けた斜視図である。
【図11】図11は、底面板に孔と底面板下面に凸状摘み部と保持部材の内向き鍔部に設けた凹状又は孔に係合出来る凸状部を設けた斜視図である。
【図12】図12は、底面板の形状を多角形にし孔を設け、底面板上面に摘み部を設けた平面図である。
【図13】図13は、底面板の形状を多角形にし、孔と周縁に立壁を設けた平面図である。
【図14】図14は、底面板の形状を多角形にし、孔と周縁に立壁を設けた平面図である。
【図15】図15は、底面板に孔を設けた断面図である。
【図16】図16は、底面板に孔を設け、底面板上面の略中央に凸状摘み部と底面板下面に凸状部を設けた断面図である。
【図17】図17は、底面板に孔を設け、底面板上面に凹状部を設けた断面図である。
【図18】図18は、底面板に孔を設け、底面板下面に凸状部と底面板周縁の一部に立壁を設けた断面図である。
【図19】図19は、鍋本体に保持部材の底面板を外した状態で取り付けた参考斜視図である。
【図20】図20は、底面板を取り付けた状態の保持部材を鍋本体に取り付けた参考斜視図である。
【図21】図21は、多角形保持部材に多角形底面板を取り付けた状態で鍋本体に取り付けた状態の参考斜視図である。
【図22】図22は、調理用容器に係合できる蓋を反転させた状態の正面図である。
【図23】図23は、調理用容器に係合できる蓋の形状に蛇腹部を設けた正面図である。
【図24】図24は、水入れ容器の開口部に複数の突出部を設けた斜視図である。
【図25】図25は、収納容器の参考斜視図である。
【図26】図26は、収納容器に水入れ容器を入れ、水入れ容器に底面板を係合させることを説明する参考斜視図である。
【図27】図27は、市販の蓋でも合わすことが出来るよう保持部材に設けた鍔部に位置決め段差を設けた断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明に係る調理用容器の実施例を詳細に説明する。
図1は、鍋本体18に取り付け調理する保持部材1の平面図であって、保持部材1下部周縁部には底面板8を載置するための内向き鍔部3を設け、保持部材1の周面壁17上部には鍋本体上部に載置するための外方へ延びる外向き鍔部2と取っ手4を設け、取っ手4の形状には凹状部5を設け箸、杓子などを料理中仮置きできるようにしたものである。
【0026】
又、内向き鍔部3に複数の凹状または/および孔31を設け、内向き鍔部3に載置させる底面板8の下面に設けた凸状部16と係合させることにより底面板8が固定され安定感が得られる。又、係合させなければ底面板8の下面に設けた凸状部16が足代わりになり底面板8が内向き鍔部3より浮く為、より蒸気を通過させることが出来る。又、底面板8と保持部材1は分離可能であるため底面板8を替えることが出来、様々な形状にすることが出来る。又、保持部材1の形状も円形でもよく、又略円形に近い状態にまで角を設けた多角形でもよくこだわるものではない。
尚、耐熱素材としてステンレス、アルミニウム、ステンレスに鉄・アルミニウムなどを挟む構造にしたもの、金物、鉄、陶器、耐熱セラミック、耐熱樹脂、耐熱素材の樹脂を用い遠赤外線放射性セラミックスを練り込んだものなどが上げられるがこだわるものではない。
【0027】
図2は、鍋本体18に取り付け調理する保持部材1の平面図であって、底面板8を載置するための内向き鍔部3に補強部材7を設け、重量の重いものを蒸す場合内向き鍔部3の助けになることを目的としている。なお補強部材7の形状、位置にこだわるものではなく、底面板8の形状に合わせて変化させることが出来る。
【0028】
又、内向き鍔部3に複数の凹状または/および孔31を設け、内向き鍔部3に載置させる底面板8の下面に設けた凸状部16と係合させることにより底面板8が固定され安定感が得られる。又、係合させなければ底面板8の下面に設けた凸状部16が足代わりになり底面板8が内向き鍔部3より浮く為、より蒸気を通過させることが出来る。又、底面板8と保持部材1は分離可能であるため底面板8を替えることが出来、様々な形状にすることが出来る。又、保持部材1の形状も円形でもよく、又略円形に近い状態にまで角を設けた多角形でもよくこだわるものではない。
【0029】
図3は、鍋本体18に取り付け調理する保持部材1の平面図であって、底面板8を載置するための内向き鍔部3に補強部材7を設け、重量の重いものを蒸す場合内向き鍔部3の助けになることを目的としている。
補強部材7の形状をいくつもの円形にし、直線で繋げた形状にしたものであり、様々に変えることが出来る参考平面図である。
【0030】
図4は、鍋本体18に取り付け調理する保持部材1の平面図であって、底面板8を載置するための内向き鍔部3に補強部材7を設け、重量の重いものを蒸す場合内向き鍔部3の助けになることを目的としている。
補強部材7の形状を一つ以上の直線で補強したものであり、様々に変えることが出来る参考平面図である。
【0031】
図5は、内向き鍔部3に載置する底面板8の平面図である。底面板8に蒸気を通過させる為の孔9と底面板を取り替えやすくする為の凸状摘み部14を設けている。尚、凸状摘み部14の形状を球形にしてもよく、又、爪の長い人が摘みやすいように縦長、半円形の蒲鉾形状などにしてもよくこだわるものではない。
【0032】
又、孔9の形状を円形にしているが、円形状に限らず多角形でもよく、花、動物などの形状にすることもでき、こだわるものではない。
尚、耐熱素材としてステンレス、アルミニウム、ステンレスに鉄・アルミニウムなどを挟む構造にしたもの、金物、鉄、陶器、耐熱セラミック、耐熱樹脂、耐熱素材の樹脂を用い遠赤外線放射性セラミックスを練り込んだものなどが上げられるがこだわるものではない。
【0033】
図6は、内向き鍔部3に載置する底面板8の平面図である。底面板8に蒸気を通過させる為の長孔10を設け、両端には底面板を取り替えやすくする為の凸状摘み部14を設けている。尚、凸状摘み部14の形状を球形にしてもよく、又、爪の長い人が摘みやすいように縦長、半円形の蒲鉾形状などにしてもよくこだわるものではない。又、長孔10の幅もこだわるものではない。
【0034】
図7は、内向き鍔部3に載置する底面板8の平面図である。底面板8に蒸気を通過させる為の孔9と底面板上面に複数の凹状部11を設け、蒸しパンなどのお菓子類も作れるようにしたものである。
又、底面板8を取り替えやすくする為の凸状摘み部14を底面板上面に設け
ている。尚、凸状摘み部14の形状を球形にしてもよく、又、爪の長い人が摘みやすいように縦長、半円形の蒲鉾形状などにしてもよくこだわるものではない。
又、凹状部11の形状も子供が喜ぶクマ、ミッキーマウス、花、キャラクタ
ーなど様々に考えられ、又、孔9の形状も円形以外にもいろいろ変えることができる。
【0035】
図8は、内向き鍔部3に載置する底面板8の平面図である。底面板8に蒸気を通過させる為の格子状又は網状12を設けている。又、格子状又は網状12にすることにより蒸し料理以外にも甑として役立ち鍋本体18に直接甑状にした底面板8でこしたものを落としいれることができ余分な器を必要としない効果もある。
又、底面板8を取り替えやすくする為の凸状摘み部14を底面板上面に設けている。尚、凸状摘み部14の形状を球形にしてもよく、又、爪の長い人が摘みやすいように縦長、半円形の蒲鉾形状などにしてもよくこだわるものではない。
又、略格子状の形状は大小にこだわるものではない。
【0036】
図9は、内向き鍔部3に載置する底面板8の斜視図である。底面板8に蒸気を通過させる為の孔9を設け、底面板周縁に複数の立壁13を設けている。立壁を設けることにより立壁13が取っ手の役割も果たす。又孔9の形状も略円形状以外にも多角形でもよくデザイン的に花などの形状にすることも出来るので形状にこだわるものではない。
【0037】
図10は、内向き鍔部3に載置する底面板8の斜視図である。底面板8に蒸気を通過させる為の孔9を設け、孔9の形状を上面大径部、下面小径部にし、底面板8の孔9を上面大径部、下面小径部にすることにより蒸し料理をするとき余分な水分が流れ落ちやすくなり必要以上の水分が食材に残ることを防ぐ効果もある。
【0038】
又、底面板8周縁全周に立壁13を設けることにより、ザルとして底面板8に食材を載せ水洗いした後収納容器25、30に入れて調理するまでの下準備として冷蔵庫に保管しておくことも出来る。
【0039】
又、調理物を陶器などの器に移すと温まった温度が下がるのは避けられないが、底面板8をプレートとして食卓の皿の上に置くことにより底面板8が温まっているため暖かいまま食することが出来る。
【0040】
又、立壁13を全周に設けることにより食卓のお皿に移動させる際調理物の滑り落ち防止にもなり、保持部材1から取り外す時ミトン等で挟み易い効果もある。
【0041】
図11は、内向き鍔部3に載置する底面板8の下面斜視図である。下面略中央8に凸状摘み部14を設け、普段使いは上面を使用し、下面を使用するときは単独で落し蓋とすることも出来る。
【0042】
又、鍋本体18で両面焼きをする料理の際は片面焼けた状態の時、凸状摘み部14を持ち焼き物の上に底面板8上面を被せ、凸状摘み部14を持って調理物を鍋本体ごと反転させた上で鍋本体18をまず戻し、再度鍋本体18へ調理物の焼けていない面が下になっているため滑らせ戻すことが出来る。そうすることにより調理物を両面焼くことが出来る為、単独で反転返し板としても使用することが出来る。直径の大きな両面焼きをする料理の際失敗を最小限に減らすことができる為、上下面使用出来用途の広い底面板である。又、孔9の大きさ、形状はこだわるものではない。
【0043】
又、底面板8下面に複数の凸状部14を設け、内向き鍔部3に設けた凹状又は孔31に係合することにより底面板8が固定出来、係合しない場合は、保持部材1の内向き鍔部3と底面板8の間に空間が出来、蒸気をより通過させやすくなる効果もある。
【0044】
図12は、内向き鍔部3に載置する多角形底面板15の平面図である。多角形底面板15に蒸気を通過させる為の孔9と底面板を取り替えやすくする為の凸状摘み部14を設けている。保持部材1の形状を多角形にし、その形状に合わせた多角形底面板15であるが多角形とは略円形に近い状態まで形状を設けることができるが図面上では四角形で表している。又、孔9の大きさ、形状もこだわるものではない。
【0045】
図13は、内向き鍔部3に載置する多角形底面板15の平面図である。多角形底面板15に蒸気を通過させる為の孔9を設けている。多角形底面板15周縁全周に立壁13を設けることにより、ザルとして多角形底面板15に食材を載せ水洗いした後収納容器25,30に入れて調理するまでの下準備として冷蔵庫に保管しておくことも出来る。
【0046】
又、調理物を陶器などの器に移すと温まった温度が下がるのは避けられないが、多角形底面板15をプレートとして食卓の皿の上に置くことにより多角形底面板15が温まっているため暖かいまま食することが出来る。
【0047】
又、立壁13を全周に設けることにより食卓のお皿に移動させる場合調理物の滑り落ち防止にもなり、保持部材1から取り外す時ミトン等で挟み易い効果もある。又、孔9の大きさ、形状もこだわるものではない。
【0048】
図14は、内向き鍔部3に載置する多角形底面板15の平面図である。多角形底面板15に蒸気を通過させる為の孔9を設けている。多角形底面板15周縁全周に立壁13を設けることにより、ザルとして多角形底面板15に食材を載せ水洗いした後収納容器25、30に入れて調理するまでの下準備として冷蔵庫に保管しておくことも出来る。
【0049】
又、調理物を陶器などの器に移すと温まった温度が下がるのは避けられないが、多角形底面板15をプレートとして食卓の皿の上に置くことにより多角形底面板15が温まっているため暖かいまま食することが出来る。
【0050】
又、立壁13を全周に設けることにより食卓のお皿に移動させる場合調理物の滑り落ち防止にもなり、保持部材1から取り外す時ミトン等で挟み易い効果もある。又、孔9の大きさ、形状もこだわるものではない。
【0051】
図15は、内向き鍔部3に載置する底面板8の断面図である。
【0052】
図16は、内向き鍔部3に載置する底面板8の断面図である。底面板8下面に複数の凸状部16を設け、内向き鍔部3に載置した場合内向き鍔部3と底面板8の間に空間を設けることが出来、蒸気がより通りやすくなる効果がある。
又、底面板8下面に複数の凸状部16を設けることにより、内向き鍔部3に設けた凹状又は孔31と係合すれば底面板8を固定することが出来る。
【0053】
又、底面板8上面略中央に凸状摘み部14を設け底面板8の取り付け、取り外す際摘み部14を持って行えば簡単である。なお底面板8上面略中央に凸状摘み部14を設けているが底面板8上面のどの位置であっても、複数であってもこだわるものではない。又、凸状摘み部14の形状もこだわるものではない。
【0054】
図17は、内向き鍔部3に載置する底面板8の断面図である。底面板8に複数の凹状部11を設け蒸しパンなどのお菓子類も作れるようにしたものである。
又、凹状部11、孔9の形状はこだわるものではなく用途に応じて様々な形状にすることができる。一例として図5の平面図で表している。
【0055】
図18は、内向き鍔部3に載置する底面板8の断面図である。底面板8下面に凸状部16を略全体に設けることにより、単独で使用する場合略全体に設けた凸状部16がアク取りとして一度に広い面積のアクをとることが出来る。
【0056】
又、底面板8単独で落し蓋として使用することも出来る。又、底面板周縁の一部に立壁13を設けることにより、立壁13を取っ手として利用することも出来、底面板が取り外しやすくなる効果もある。又、底面板下面凸状部16、孔9の形状はこだわるものではなく用途に応じて様々な形状にすることができる。
又、他の形状として立壁13を設けず底面板8下面に凸状部16を略全体に設け、上面に凸状摘み部14を設けることも出来る。
【0057】
図19は、鍋本体18に保持部材1の底面板8を外した状態で取り付けた参考斜視図である。鍋本体18とは鍋、フライパンなど全体の調理器具を指すものである。
【0058】
図20は、鍋本体18に保持部材1と底面板8を取り付けた状態で取り付けた参考斜視図である。この場合の保持部材1は円形であるが保持部材1の形状にこだわるものではない。
【0059】
図21は、多角形保持部材1に多角形底面板15を取り付けた状態で鍋本体18に取り付けた状態の参考斜視図である。多角形とは図面上四角形になっているが、略円形に近くまでの形状を指すものである。
【0060】
図22は、保持部材1に係合できる蓋19を反転させた状態の正面図である。調理後蓋19に付いた蒸気で台所を濡らさないよう摘み部14を平ら形状にしたものである。平ら形状にすることにより調理後、蓋を外し台所に置いた場合蓋についた水蒸気が蓋から流れ落ちて台所を濡らすことを防ぐ効果もある。
【0061】
図23は、保持部材1に係合できる蓋19の形状に蛇腹部21を設けた正面図である。底面板8に器を載置させ蒸し料理をする場合、器の高さによって蓋が出来ないことがあるが蓋19に蛇腹部21を設け器の高さに対応出来る蓋19にすることにより幅広い蒸し料理をすることが出来る。
素材として耐熱樹脂などでもよくこだわるものではない。
【0062】
図24は、水入れ容器22の開口部24に複数の突出部23を設けた斜視図である。水入れ容器22の中に水を入れ開口部24に複数の突出部23を設け、底面板8に設けた蒸気を通過させ得る構造の一部と係合させ、収納容器30に入れて調理物を載せ、収納容器30の蓋25をして電子レンジに入れて調理することが出来る。なお開口部24に設けた突出部23は複数であっても全体であってもよく、全体に突出させた場合は底面板8の下面に突出部に係合出来る凹状部を設ければよい。
【0063】
図25は、電子レンジ対応素材を用いた収納容器30の参考斜視図である。底面板8をザルとして食材を入れ洗った後、収納容器30に入れ収納容器蓋25をして冷蔵庫に保管することもでき、調理する時冷蔵庫から取り出しすぐ電子レンジで調理することが出来る。尚、凹状摘み部26は凹状でも凸状でもこだわるものではない。
【0064】
図26は、電子レンジ対応素材を用いた収納容器30に電子レンジ対応素材を用いた水入れ容器22を入れ、水入れ容器22開口部24に設けた突出部23と、電子レンジ対応素材を用いた底面板8に設けた蒸気を通過させ得る構造の一部と係合させることを説明する参考斜視図である。保持部材1、底面板8、収納容器29、収納容器蓋25、水入れ容器22は耐熱素材、電子レンジ対応素材にし鍋本体18以外にも電子レンジでも蒸し料理が出来る多機能調理用容器である。
【0065】
又、立壁13を設けた底面板8に食材を入れて水洗いした後、水入れ容器22に係合させ、収納容器30に入れて収納容器蓋25を被せ、調理するまで冷蔵庫に入れて置くことも出来、ラップなどがいらない効果もある。
尚、耐熱素材として耐熱セラミック、耐熱樹脂、耐熱素材の樹脂を用い遠赤外線放射性セラミックスを練り込んだものなどが上げられるがこだわるものではない。
【0066】
図27は、鍋本体18専用蓋19以外にも市販の蓋も合わすことが出来るよう保持部材1に設けた外向き鍔部2に位置決め段差32を設けた断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 保持部材
2、27 外向き鍔部
3 内向き鍔部
4、29 取っ手
5、11 凹状部
6 空間
7 補強部材
8 底面板
9 孔
10 長孔
12 格子状又は網状
13 立壁
14、16 凸状部、凸状摘み部
15 多角形底面板
17 周面壁
18 鍋本体
19 蓋
20、28 下垂片
21 蛇腹部
22 水入れ容器
23 突出部
24 開口部
25 収納容器蓋
26 凹状摘み部
30 収納容器本体
31 凹状又は孔
32 位置決め段差



















【特許請求の範囲】
【請求項1】
蒸気を通過させ得る構造を有する底面板と、底面板を保持するための保持部材から構成された調理用容器であって、前記底面板と前記保持部材は分離可能であり、前記保持部材周面壁上部には鍋本体上部に載置させる為の外方へ延びる外向き鍔部が設けられていることを特徴とした調理用容器。
【請求項2】
前記保持部材下部に底面板を載置させる為の内向きの鍔部を設けた請求項1記載の調理用容器。
【請求項3】
前記内向き鍔部に補強部材を設けたことを特徴とした請求項1、請求項2記載の調理用容器。
【請求項4】
前記外向き鍔部より外方へ取っ手が設けられている請求項1〜請求項3記載の調理用容器。
【請求項5】
前記底面板の縁部には立ち上がり壁が設けられている請求項1〜請求項4記載の調理用容器。
【請求項6】
前記底面板下面に凸状部を設けた請求項1〜請求項5記載の調理用容器。
【請求項7】
前記底面板上面に凹状部または/および凸状部を設けた請求項1〜請求項6記載の調理用容器。
【請求項8】
上方に開口を有する水入れ容器と、前記水入れ容器の開口部に突出部を設け、前記底面板に設けた蒸気を通過させ得る構造の一部と係合することが出来る請求項1〜請求項7記載の調理用容器。
【請求項9】
前記調理用容器を収納することが出来る請求項1〜請求項8記載の収納容器。
【請求項10】
鍋本体に前記調理用容器を取り付けた調理用容器。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−85730(P2012−85730A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233521(P2010−233521)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【特許番号】特許第4891431号(P4891431)
【特許公報発行日】平成24年3月7日(2012.3.7)
【出願人】(597101616)
【Fターム(参考)】