説明

調理用電動撹拌機

【課題】ハンディタイプの調理用電動撹拌機において、撹拌機本体の把持部に設けた操作スイッチのみで、運転およびモータ回転速度の調整を行えるようにし、操作性を向上させる。
【解決手段】ユーザーが把持する撹拌機本体と、この撹拌機本体に対して交換可能に装着されるアタッチメントとからなり、上記撹拌機本体内に、上記アタッチメントを回転駆動するモータを内蔵している一方、同本体把持部の外面部に当該モータの駆動制御を行う操作スイッチを備えてなる調理用電動撹拌機において、上記操作スイッチを、押圧操作によってモータをON,OFFするとともに、操作時の押圧力の変化に応じて上記モータの回転速度をも調整可能なものとした。
このような構成によると、片手で撹拌機本体を把持し、調理作業を行ないながら、容易に撹拌部の回転速度をも調整することができる。そのため、従来に比べて調理作業が遥かに容易になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、調理用の電動撹拌機、中でも使用者が手に持って使用するハンディタイプの電動撹拌機の構成に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近では、各種の食材をつぶしたり、まぜ合わせたり、きざみ、おろすための調理手段として、底部に撹拌手段を備えた容器内に食材を入れて調理する従来型のミキサーに代って、撹拌手段そのものを手に持って使用するハンディタイプの調理用電動撹拌機が提供されている(例えば特許文献1のものを参照)。
【0003】
この調理用電動撹拌機は、例えば図5に示されるように、ユーザーが把持する撹拌機本体1と、該撹拌機本体1に対して交換可能に装着される各種のアタッチメント(例えばブレンダー、泡立てビーター、生地こねニーダー、チョッパーカッター、おろしカッターなど)2とからなり、上記撹拌機本体1内には、上記アタッチメント2の駆動源であるモータ(図示省略)を内蔵しているとともに同撹拌機本体1の外周面部には当該モータの駆動制御を行う操作スイッチ3、回転速度調整手段4が設けられている。
【0004】
そして、上記操作スイッチ3は、図示のように運転スイッチ3aとロック解除スイッチ3bとの2組のスイッチよりなり、例えば図6の(a)のようにロック解除スイッチ3bを押しながら、図6の(b)のように運転スイッチ3aを押すと、内部の電気回路(モータ駆動回路)に電源が入り、上述のモータが駆動されて所定のアタッチメント(図示のものはブレンダー)2の先端側の所定の回転部(図示の例で言えば半球状のカバー内に設けられているブレンドカッター)が回転する。そして、このようにして一旦モータ駆動回路に電源が入ると、上記運転スイッチ3aを押したままで上記ロック解除スイッチ3bから指を離す(押圧を止める)と、そのまま運転、すなわち上述の所定の回転部を回転させて調理作業を継続することができる。一方、同状態から図6の(c)のように上記運転スイッチ3aから指を離す(押圧を止める)と、モータの駆動が停止される。
【0005】
他方、上記回転速度調整手段4は、上記撹拌機本体1の上端部にあって、水平方向に回動操作可能な操作ノブ4bを備え、同操作ノブ4bにより回転される円盤状のスライド部材(ロータリースイッチ)4aと、該スライド部材4aの外周面と円弧状に対向し、同スライド部材4aの指示部4cが指す速度位置を示す速度目盛部(目盛1〜5)5とから構成されている。
【0006】
そして、上記操作ノブ4bを回動操作することにより、上記スライド部材4aを図7の矢印のように回転させると、上記モータの回転速度が、調理の用途に応じて低速(1)から高速(5)までの5段階に調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−325920号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、上記従来の構成では、上述のように運転スイッチ3aとロック解除スイッチ3bの2組のスイッチに加え、回転速度調整手段4の3つの操作スイッチを操作することが必要であり、調理作業中に回転速度を変えようと思うと、一方の手で上述の運転スイッチ3aを押しながら、他方の手で離れた場所にある上記回転速度調整手段4の操作ノブ4bを操作しなければならず、安定した調理作業を行ないづらい課題があった。
【0009】
特に、他方の手で容器を持って調理作業をするような場合には、一旦調理作業を中止した上で、回転速度を変えなければならないが、そのようにして回転速度を変えた後の回転速度が最適でない場合には、再度同様にして調整する必要があり、非常に不便であった。
【0010】
またスイッチ部品が多く必要で、回路構成が複雑になり、必然的に製品コストも高くなる問題があった。
【0011】
本願発明は、このような事情に基いてなされたもので、少なくとも上述した撹拌機本体の把持部に設けたスイッチのみで、運転およびモータ回転速度の調整を行えるようにすることにより、調理作業を容易にするとともに製品コストを可能な限り安価にしたハンディタイプの調理用電動撹拌機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願発明は、上記の目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0013】
(1) 請求項1の発明
この発明の課題解決手段は、ユーザーが把持する撹拌機本体と、この撹拌機本体に対して交換可能に装着されるアタッチメントとからなり、上記撹拌機本体内に、上記アタッチメントを回転駆動するモータを内蔵している一方、同本体の把持部外面部に当該モータの駆動制御を行う操作スイッチを備えてなる調理用電動撹拌機であって、上記操作スイッチは、押圧操作によってモータをON,OFFするとともに、押圧操作時の押圧力の変化に応じて上記モータの回転速度をも調整可能となっていることを特徴としている。
【0014】
したがって、このような構成によると、撹拌機本体の把持部に設けたスイッチのみで運転および回転速度の調整が可能となり、片手で撹拌機本体を把持して調理を始め、同調理作業を行ないながら、容易に撹拌部の回転速度をも調整することができるようになる。
【0015】
そのため、従来に比べて調理時の作業が遥かに容易になる。
【0016】
(2) 請求項2の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1の発明の課題解決手段の構成において、上記操作スイッチが感圧素子を備えた感圧スイッチにより構成されていることを特徴としている。
【0017】
感圧スイッチとは、圧縮力の印加および解除に応じて、非導電状態から導電状態へ、および導電状態から非導電状態へ、また押圧操作時の押圧力の大きさ(押圧加減)によりスイッチの抵抗値が変わり、出力値が変わる。
【0018】
したがって、同出力の有無をモータの開閉回路に入力することによりモータのON,OFFが可能となる一方、同押圧力の大きさによって変化する出力の値をモータ回転速度制御手段に入力することにより、モータの回転速度の調整が可能となる。
【0019】
すなわち、撹拌機本体の操作スイッチ部を軽く握るとゆっくり回転し、強く握ると早く回転するようになる。
【0020】
(3) 請求項3の発明
この発明の課題解決手段は、上記請求項1又は2の発明の課題解決手段の構成において、上記操作スイッチは、その作用する押圧力の大きさに所定の大きさの閾値を設けることにより、同閾値以上の大きな押圧力が作用した時に初めてモータをON制御する一方、同閾値以上の大きさの押圧力の変化に応じてモータの回転速度の調整を行うように構成されていることを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、ユーザーが撹拌機本体を把持して操作スイッチを押圧操作した場合以外の何らかの低い押圧力の作用、例えば自重や何かの物に当たった程度の押圧力によって誤ってモータがON制御されるというような恐れがなくなる。
【0022】
その結果、実質的なロック機能が実現され、確実に安全性が保たれる。
【発明の効果】
【0023】
以上の結果、本願発明によると、従来同様のハンディタイプの調理用電動撹拌機において、操作の容易な撹拌機本体の把持部に設けた操作スイッチの操作のみで、運転およびモータ回転速度の調整等を行えるようになり、調理時の作業が極めて容易になるとともに、部品点数が削減され、製品コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本願発明の実施の形態に係る調理用電動撹拌機本体の構成を示す斜視図である。
【図2】同撹拌機の要部である操作スイッチ部分の拡大断面図である。
【図3】同撹拌機の電気回路図である。
【図4】同撹拌機の操作スイッチの動作特性を示す特性図である。
【図5】従来の調理用電動撹拌機本体の構成を示す斜視図である。
【図6】同撹拌機の要部である操作スイッチの複数の操作状態(a)ロック解除スイッチON,(b)運転スイッチON,(c)運転スイッチOFFを示す斜視図である。
【図7】同撹拌機の回転速度調整手段の構成と操作方法を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1〜図3は、本願発明の実施の形態に係る調理用電動撹拌機の構成を、図4は、同調理用電動撹拌機の作用および動作上の特性を示している。
【0026】
この実施の形態の調理用電動撹拌機は、従来の運転スイッチ部分の単一のスイッチのみで、ロックおよびロック解除、並びに運転、モータ回転速度の調整等を行えるようにすることにより、調理作業を容易にするとともに、スイッチ部品の数を可及的に低減して製品コストを可能な限り安価にしたことを特徴とするものである。
【0027】
先ず図1に示すように、この調理用電動撹拌機では、ユーザーが片手で把持する撹拌機本体1と、該撹拌機本体1に対して交換可能に装着される各種のアタッチメント2とからなり、上記撹拌機本体1内には、その下部側に位置して上記アタッチメント2の駆動源であるモータ14およびモータ14の駆動回路を内蔵しているとともに、同本体上部側把持部の外面部には当該モータ14の駆動制御および回転速度調整制御を行う操作スイッチ30、また内部には対応する制御回路が設けられている。
【0028】
また、図示の例では、上記アタッチメント2の例としてブレンダーが示されているが、該アタッチメント2には、図示のブレンダーのほか、例えば泡立てビーター、生地こねニーダー、チョッパーカッター、おろしカッターなどが採用される。なお、図示のブレンダー2は、その下端側半球状のカバー部材2a内に回転部材としてのブレンドカッターが設けられている一方、その上端2b側中央のブレンドカッター軸上端が上記撹拌機本体1の下端側モータ出力軸に駆動可能な状態で装着されている。
【0029】
ところで、上記操作スイッチ30は、例えば図1および図2に示すように、先に述べた従来(図5および図6)のものと異なり、単一の操作部材(押圧部材)30aにより感圧素子30bを押圧し、同押圧時の押圧力の大きさ(把持時の把持力の強さ)により、上記モータ14への電源のON,OFFと電源ON状態におけるモータ14の回転速度の調整ができるようになっている。
【0030】
すなわち、同操作スイッチ30は、例えば図2に詳細に示すように、上下方向に長い楕円形状をした操作部材30aと感圧素子30bよりなり、撹拌機本体1上部のユーザーが手で把持する部分の筺体壁1a部分に上下方向に長い楕円形状をした操作部材嵌装口1bを形成し、同嵌装口1b内に感圧素子30bおよび上下方向に長い楕円形状をした操作部材30aを順次嵌装するとともに、筺体内側から筺体壁1a裏面側の係合片1d,1dに対して支持部材1cを係合することによって支持固定されている。
【0031】
上記操作部材嵌装口1bは、上下方向および左右に緩やかな凹面部を有し、その中央部に位置して設けられており、それにより上記操作部材30aの上面(押圧面)は、最終的に嵌装設置された状態では、図示のように撹拌機本体1の筺体壁1aの仮想線で示す外周面位置よりも所定の寸法だけ筺体内側に低くなった状態で設置されている。これにより、同撹拌機本体1が調理台上に寝かされた時などに、自重により押されて操作スイッチが入るようなことがないように対策されている。
【0032】
このような状態で上記操作スイッチ30の操作部材30aが同部分を把持したユーザーの指により押圧操作されると、その押圧力がそのまま感圧素子30bに作用し、その時の押圧力に応じた高さの電圧信号がリード線32を介して、図3の電気回路に示すコントロールユニット10部分に入力される。
【0033】
このコントロールユニット10は、例えばマイコンにより構成されており、付属のメモリ(RAM又はROM)11には、上記操作スイッチ30が所定値以上の押圧力で押圧操作された時に初めて上記モータ14の駆動を開始するための、上記操作部材30aを介して感圧素子30bに作用する押圧力の閾値および同閾値を超えた押圧力が作用した時の上記操作部材30aを介して感圧素子30bに作用する押圧力の値に応じた回転速度の調節値(電流の制御値)が、それぞれ設定されている。これら設定値は、上記感圧素子30bからの電圧信号をパラメータとして読み出され、同電圧信号の入力値と比較され、また同電圧信号によって示される押圧力の値が上記閾値を超えている時(閾値以上の時)には、モータ駆動回路33のON,OFF手段(電源開閉回路)12に電源ON制御信号(回路閉信号)を出力してモータ14を駆動する一方、同電圧信号によって示される押圧力の値が上記閾値を超えていない時(閾値よりも低い時)には、同モータ駆動回路33のON,OFF手段(電源開閉回路)12に電源OFF制御信号(回路開信号)を出力して、モータ14を非駆動状態に維持する。
【0034】
また、上記モータ駆動回路33には、回転数制御手段13が介設されており、この回転数制御手段13は、上記感圧素子30bからの電圧値に応じたコントロールユニット10からのモータ回転速度制御信号を受けて当該モータ駆動回路33を流れるモータ駆動電流を可変調整することによりモータ14の回転速度を調節する。
【0035】
一方、上記電源ON,OFF手段12と電源端子A(AC又はDC)との間の電源供給ライン34には、モータ14の回転速度が所定の許容最高回転速度Vm以上(図4参照)になった時には強制的に電源の供給を停止して、調理時の安全性を確保する回転リミットスイッチLSが設けられている。この回転リミットスイッチLSは、例えばb接点タイプのリレー接点により構成されており、上記モータ駆動回路33のモータ駆動電流の値を変流器15を介してコントロールユニット10に入力し、同入力された電流値が上記最高許容速度Vmに対応する電流値以上になった時に、例えばリレーコイルを励磁するなどしてリミットスイッチLSをブレークする。
【0036】
これにより、図4の太線で示されるように実際のモータ回転速度Vが最高許容速度Vm内に保たれる。
【0037】
以上のように、この実施の形態では、ユーザーが把持する撹拌機本体1と、この撹拌機本体1に対して交換可能に装着されるのアタッチメント2とからなり、上記撹拌機本体1内に、上記アタッチメント2を回転駆動するモータ14を内蔵している一方、同撹拌機本体1の外周部に当該モータ14の駆動制御を行う操作スイッチ30を備えてなる調理用電動撹拌機において、上記操作スイッチ30は、押圧操作によってモータ14をON,OFFするとともに、押圧操作時の押圧力の変化に応じて上記モータ14の回転速度をも調整可能となっていることを特徴としている。
【0038】
したがって、このような構成によると、少なくとも撹拌機本体の把持部に設けたスイッチの操作のみで運転および回転速度の調整が可能となり、片手で撹拌機本体を把持して調理を始め、同調理作業を行ないながら、容易に撹拌部の回転速度をも調整することができるようになる。
【0039】
また、その場合において、上記操作スイッチ30が感圧素子30bを備えた感圧スイッチにより構成されている。
【0040】
感圧スイッチは、圧縮力の印加および解除に応じて、非導電状態から導電状態へ、および導電状態から非導電状態へ、また押圧操作時の押圧力の大きさ(押圧加減)によりスイッチの抵抗値が変わり、出力値が変わる。
【0041】
したがって、同出力の有無をモータ14の開閉回路に入力することによりモータ14のON,OFFが可能となる一方、同押圧力の大きさによって変化する出力の値をモータ回転速度制御手段13に入力することにより、モータ14の回転速度の調整が可能となる。
【0042】
すなわち、撹拌機本体1の操作スイッチ30部分を軽く握るとゆっくり回転し、強く握ると早く回転するようになる。
【0043】
さらに、同操作スイッチ30は、図4に示すように、その作用する押圧力の大きさに所定の大きさの閾値(図4中のモータ駆動開始点参照)を設けることにより、同閾値以上の大きな押圧力が作用した時に初めてモータ14をON制御する一方、同閾値以上の大きさの押圧力の変化に応じてモータ14の回転速度の調整を行うように構成されている。
【0044】
このような構成によると、ユーザーが撹拌機本体1を把持して操作スイッチ30を押圧操作した場合以外の何らかの低い押圧力の作用、例えば自重や何かの物に当たった程度の押圧力によって誤ってモータがON制御されるというような恐れがなくなる。
【0045】
その結果、実質的なロック機能が実現され、安全性が保たれる。
【0046】
また、上記の構成の場合、撹拌機本体1の下部側に重量の大きいモータ14が設けられているので、重心が下方側に位置することになり、調理時の操作性が良好となる。
【0047】
これらの結果、以上の構成によると、従来同様のハンディタイプの調理用電動撹拌機において、従来の運転スイッチに対応する把持部における単一の操作スイッチの操作のみで、ロックおよびロック解除、並びに運転およびモータ回転速度の調整を行えるようになり、調理時の作業が極めて容易になるとともに、部品点数が削減され、製品コストを低減することができる。
【0048】
(変形例1)
なお、以上の構成において、例えば図1中に符号Pで示す上記撹拌機本体1の把持部における上記操作スイッチ30とは180°反対側の背面位置に、図5で示した従来のロック解除スイッチ3bと同様のロック解除スイッチを設けることも可能であり、このような構成も必要に応じて採用される。
【0049】
このような構成によると、ユーザーが上記撹拌機本体1の把持部を適正に把持し、それによって掌の甲部裏面側位置で確実に同ロック解除スイッチON状態にした状態で、上述の操作スイッチ30をON操作しない限り、上述のモータ14に電源が入らないようになるので、より安全性が高くなる。
【0050】
また、この場合、上述の操作スイッチ30とは別にロック解除スイッチを設けることになるとしても、ロック解除スイッチの方は、撹拌機本体1の本来の把持部を適正に把持すれば当然にONになるので、図5、図6に示した従来のもののように、特に指による複雑なON操作をする必要はないので、操作性そのものは上述のロック解除スイッチを設けない構成の場合と何の変わりもない。
【0051】
また、同構成では、撹拌機本体1の把持部の外径を大人の手の大きさに合わせて設計することにより、小さな子供が把持したような場合には、前面側操作スイッチと背面側ロック解除スイッチの両方を操作することができないようになるので、その点でも安全性が向上する。
【0052】
(変形例2)
なお、上記モータ14の回転速度が所定の許容最高回転速度Vm以上(図4参照)になった時に、強制的にモータ14への電源の供給を停止して調理時の安全性を確保する回転リミットスイッチLSは、上記実施の形態1の構成のように、電源ライン34中に別途専用の開閉スイッチLSを設け、これをリレーを用いてブレークすることに変えて、上記変流器15の出力値に応じて、上記コントロールユニット10により直接電源ON,OFF手段12を開閉する構成とすることもできる。
【0053】
このような構成にすると、ソフト的に構成することで足り、上述のような専用のスイッチLS等を不要にすることができ、回路の簡素化を図ることができる。
【符号の説明】
【0054】
1は撹拌機本体、1aは筺体壁、1bは操作部材嵌装口、2はアタッチメント、10はコントロールユニット、11はメモリ、12は電源ON,OFF手段、13はモータ回転速度制御手段、14はモータ、30は操作スイッチ、30aは操作部材、30bは感圧素子、である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが把持する撹拌機本体と、この撹拌機本体に対して交換可能に装着されるアタッチメントとからなり、上記撹拌機本体内に、上記アタッチメントを回転駆動するモータを内蔵している一方、同本体の把持部外面部に当該モータの駆動制御を行う操作スイッチを備えてなる調理用電動撹拌機であって、上記操作スイッチは、押圧操作によってモータをON,OFFするとともに、押圧操作時の押圧力の変化に応じて上記モータの回転速度をも調整可能となっていることを特徴とする調理用電動撹拌機。
【請求項2】
操作スイッチが感圧素子を備えた感圧スイッチにより構成されていることを特徴とする請求項1記載の調理用電動撹拌機。
【請求項3】
操作スイッチは、その作用する押圧力の大きさに所定の大きさの閾値を設けることにより、同閾値以上の大きな押圧力が作用した時に初めてモータをON制御する一方、同閾値以上の大きさの押圧力の変化に応じてモータの回転速度の調整を行うように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の調理用電動撹拌機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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