説明

請求課金システム、請求課金装置、請求課金プログラム及び請求課金方法

【課題】物品の購入代金の回収をするために、その物品の発注を行った携帯電話機の利用者を特定し、その携帯電話機の使用料と購入代金を含めた請求書を作成することができるようにした請求課金装置を提供する。
【解決手段】携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金装置であって、売上情報受信手段は、携帯電話機からの物品の発注に伴う該物品の売上げが確定した後の売上情報を受信し、通信情報収集手段は、前記携帯電話機の通信情報を収集し、請求書作成手段は、前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金システム、請求課金装置、請求課金プログラム及び請求課金方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の請求課金システムとして従来から一般的に知られているものに、例えば携帯電話機を用いて利用するゲーム等のデジタルコンテンツの情報料を携帯電話機の通話料と合算してユーザに請求するシステムがある。
【0003】
これらに関連する技術として、例えば、特許文献1には、利用者が硬貨等を用意する必要無く、また、IDカード等の特別な認証用の装置を必要とせず、簡易かつ確実にゲーム装置のゲーム料金の徴収を行うことを課題とし、ゲーム料金徴収装置において、接続インタフェースを介して携帯電話機との接続を検知する手段と、携帯電話機を、情報料回収代行サービスの対象となる予め定められた電話番号を着信番号に用いて、呼接続させる手段とを備え、また、呼接続の時間又は呼接続の回数をゲーム料金に対応させて制御する手段を備えることが記載されている。
【0004】
また、例えば、特許文献2には、有料のメッセージ配信サービスを簡易な形態により実現するメッセージ配信方法及びシステム装置を提供することを課題とし、利用者から入力された本人認証用の利用者情報を情報料回収代行サービスに関する契約回線を介して受信し、当該利用者情報と利用者情報DBに登録されている利用者情報とを照合した結果、本人認証が確立された場合に、情報料回収代行サービスに基づく課金処理を行い、再び、利用者から入力された利用者情報をインターネットを介して受信し、当該利用者情報と利用者情報DBに登録されている利用者情報とを照合した結果、本人認証が確立された場合に、利用者からのメッセージの登録及び配信先の指定を受け付け、これによりメッセージDBに登録されたメッセージを、指定された配信先に向け公衆電話網を経由して配信する特徴的構成手法を採用することが記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−17731号公報
【特許文献2】特開2003−87410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような従来の技術は、デジタルコンテンツの情報料のみの回収代行であり、有体物である物品の購入代金の回収には利用できないという問題点があった。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、物品の購入代金の回収をするために、その物品の発注を行った携帯電話機の利用者を特定し、その携帯電話機の使用料と購入代金を含めた請求書を作成することができるようにした請求課金システム、請求課金装置、請求課金プログラム及び請求課金方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金システムであって、
前記携帯電話機に対する操作に基づいて物品の発注情報を生成し、該発注情報を送信する発注情報送信手段
を有する携帯電話機と、
前記携帯電話機の発注情報送信手段によって送信された発注情報を受信する発注情報受信手段と、
発注された物品の売上げが確定したことを示す売上確定情報を送信する売上確定情報送信手段
を有する物品受発注装置と、
前記物品受発注装置の売上確定情報送信手段によって送信された売上確定情報を受信する売上確定情報受信手段と、
前記売上確定情報受信手段によって受信された売上確定情報に基づいて、売上情報を生成する売上情報生成手段と、
前記売上情報生成手段によって生成された売上情報を送信する売上情報送信手段
を有する回収代行装置と、
前記回収代行装置の売上情報送信手段によって送信された売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
を有する請求書作成装置
を具備することを特徴とする請求課金システム。
【0008】
[2] 回収代行装置の売上情報生成手段は、前記売上情報内に前記携帯電話機の利用者を特定する利用者特定情報を関連付け、
前記請求書作成装置の請求書作成手段は、前記売上情報内の利用者特定情報に基づいて、前記売上情報及び前記携帯電話機の使用料を関連付ける
ことを特徴とする[1]に記載の請求課金システム。
【0009】
[3] 前記回収代行装置の売上情報生成手段は、さらに、前記売上情報内に売上確定日の情報を関連付け、
前記請求書作成装置の請求書作成手段は、前記売上情報内の売上確定日の情報に基づいて、前記携帯電話機の使用料についての料金請求期間毎に処理を行う
ことを特徴とする[1]又は[2]に記載の請求課金システム。
【0010】
[4] 前記回収代行装置の売上情報生成手段は、さらに、前記売上情報内に売上確定がなされた地域情報を関連付け、
前記請求書作成装置の請求書作成手段は、前記売上情報内の地域情報に基づいて、請求書を作成する
ことを特徴とする[1]、[2]又は[3]に記載の請求課金システム。
【0011】
[5] 携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金装置であって、
携帯電話機からの物品の発注に伴う該物品の売上げが確定した後の売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
を具備することを特徴とする請求課金装置。
【0012】
[6] コンピュータに、携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金プログラムであって、
前記コンピュータを、
携帯電話機からの物品の発注に伴う該物品の売上げが確定した後の売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
として機能させることを特徴とする請求課金プログラム。
【0013】
[7] 携帯電話機と物品受発注装置と回収代行装置と請求書作成装置が通信回線を介して接続されている請求課金システムが、前記携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金方法であって、
前記携帯電話機は、
該携帯電話機に対する操作に基づいて物品の発注情報を生成し、該発注情報を送信し、
前記物品受発注装置は、
前記携帯電話機によって送信された発注情報を受信し、
発注された物品の売上げが確定したことを示す売上確定情報を送信し、
前記回収代行装置は、
前記物品受発注装置によって送信された売上確定情報を受信し、
受信された売上確定情報に基づいて、売上情報を生成し、
生成された売上情報を送信し、
前記請求書作成装置は、
前記回収代行装置によって送信された売上情報を受信し、
前記携帯電話機の通信情報を収集し、
受信された売上情報及び収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する
ことを特徴とする請求課金方法。
【0014】
前記本発明は次のように作用する。
本発明における請求課金システム、請求課金装置、請求課金プログラム及び請求課金方法は、携帯電話機と物品受発注装置と回収代行装置と請求書作成装置が通信回線を介して接続されている請求課金システムが、前記携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求するものであって、前記携帯電話機は、該携帯電話機に対する操作に基づいて物品の発注情報を生成し、該発注情報を送信し、前記物品受発注装置は、前記携帯電話機によって送信された発注情報を受信し、発注された物品の売上げが確定したことを示す売上確定情報を送信し、前記回収代行装置は、前記物品受発注装置によって送信された売上確定情報を受信し、受信された売上確定情報に基づいて、売上情報を生成し、生成された売上情報を送信し、前記請求書作成装置は、前記回収代行装置によって送信された売上情報を受信し、前記携帯電話機の通信情報を収集し、受信された売上情報及び収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する。
物品の購入代金の回収をするために、その物品の発注を行った携帯電話機の利用者を特定し、その携帯電話機の使用料と購入代金を含めた請求書を作成することができるものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる請求課金システム、請求課金装置、請求課金プログラム及び請求課金方法によれば、物品の購入代金の回収をするために、その物品の発注を行った携帯電話機の利用者を特定し、その携帯電話機の使用料と購入代金を含めた請求書を作成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはプログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がプログラムの場合は、記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク等で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。
【0017】
本実施の形態である請求課金システムは、携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求するものであって、図1に示すように、携帯電話機100、交換機110、受発注システム140、請求書作成システム150、WAP/MMSドメイン190とを備えている。WAP/MMSドメイン190内にはWebサーバー120、回収代行システム130がある。
【0018】
携帯電話機100は、利用者の携帯電話機100に対する操作に基づいて物品の発注情報を生成し、その発注情報を送信する。具体的には、利用者の操作に応じて携帯電話機100は、Webサーバー120のショッピングサイトにアクセスし、物品の購入を発注する。その際に、物品を特定する物品特定情報、購入者である利用者を特定する利用者特定情報、購入日時等の情報が発注情報として送信される。
【0019】
交換機110は、回収代行者が管理するものであり、CDR生成モジュール111を有しており、携帯電話機100とWAP/MMSドメイン190とを接続する。そして、CDR生成モジュール111は、通信回線を介して請求書作成システム150のCDR収集モジュール151と接続されており、携帯電話機100の通話又は通信に関する通信情報(CDR:Call Detail Record)を生成し、CDR収集モジュール151へ送信する。つまり、通話又は通信がある毎に、その通信回線の使用料を計算するためのデータを収集する。
Webサーバー120は、物品販売者のシステム、若しくは、回収代行者が準備したシステムの場合には、この物品販売者が制作した特定のWebコンテンツを各社毎のページとして備えるものであって、通信回線を介して回収代行システム130と接続されており、ショッピングサイト処理モジュール121を有している。携帯電話機100からのアクセスに応じて、ショッピングサイトの表示情報等を送信し、また、携帯電話機100からの発注情報を受信して回収代行システム130へ送信する。
【0020】
回収代行システム130は、回収代行者が管理するシステムであり、注文処理モジュール131、確定情報受信モジュール132、回収代行CDR生成モジュール133を有しており、Webサーバー120、受発注システム140、請求書作成システム150と通信回線を介して接続されている。
注文処理モジュール131は、回収代行CDR生成モジュール133と接続されており、通信回線を介して受発注システム140の注文受信モジュール141と接続されている。注文処理モジュール131は、Webサーバー120から送信されてきた発注情報を受信して、その取引に対する管理番号である承認番号と回収代行システム130側の利用者管理情報となるUID(User IDentification)等を発注情報に付与して、その発注先に該当する受発注システム140へ送信し、回収代行CDR生成モジュール133へ渡す。
【0021】
確定情報受信モジュール132は、回収代行CDR生成モジュール133と接続されており、通信回線を介して受発注システム140の確定情報送信モジュール142と接続されている。確定情報送信モジュール142から売上確定情報を受信し、回収代行CDR生成モジュール133へ渡す。
回収代行CDR生成モジュール133は、注文処理モジュール131、確定情報受信モジュール132と接続されており、通信回線を介して請求書作成システム150の回収代行CDR収集モジュール152と接続されている。確定情報受信モジュール132から売上確定情報を受け取った時点で、注文処理モジュール131から受け取った発注情報に基づいて回収代行用のCDR(つまり、売上情報となるCDR)の生成を行い、その回収代行用CDRを回収代行CDR収集モジュール152へ送信する。より具体的には、回収代行用CDRを生成するための元となる情報を生成する。つまり、その回収代行用のCDRの項目として、UID、承認番号、利用者が物品を購入した日時となる物品購入日時、物品販売者が物品発送を行った日時である物品確定日時、売上確定がなされた地域情報等を設定する。
【0022】
受発注システム140は、物品販売者が管理するシステムであり、注文受信モジュール141、確定情報送信モジュール142、受発注処理モジュール143を有している。
注文受信モジュール141は、受発注処理モジュール143と接続されており、通信回線を介して回収代行システム130の注文処理モジュール131と接続されている。注文受信モジュール141は、注文処理モジュール131が送信した発注情報(承認番号及びUIDを含む)を受け取り、受発注処理モジュール143へ渡す。
受発注処理モジュール143は、注文受信モジュール141、確定情報送信モジュール142と接続されている。受発注処理モジュール143は、注文受信モジュール141から発注情報を受け取り、物品の在庫状況を確認し、物品の発送が整ったところで売上確定処理を行い、確定情報送信モジュール142へ発注された物品の売上げが確定したことを示す売上確定情報を渡す。
確定情報送信モジュール142は、受発注処理モジュール143と接続されており、通信回線を介して回収代行システム130の確定情報受信モジュール132と接続されている。確定情報送信モジュール142は、受発注処理モジュール143から売上確定情報を受け取り、確定情報受信モジュール132へ送信する。
【0023】
請求書作成システム150は、回収代行者が管理するシステムであり、CDR収集モジュール151、回収代行CDR収集モジュール152、フォーマット変換モジュール153、課金モジュール154を有している。
CDR収集モジュール151は、課金モジュール154と接続されており、また、通信回線を介して交換機110のCDR生成モジュール111と接続されている。CDR収集モジュール151は、各交換機110のCDR生成モジュール111から送信されたCDRを収集する。
回収代行CDR収集モジュール152は、フォーマット変換モジュール153と接続されており、また、通信回線を介して回収代行システム130の回収代行CDR生成モジュール133と接続されている。回収代行CDR収集モジュール152は、回収代行CDR生成モジュール133が送信した回収代行用CDRを受信し、フォーマット変換モジュール153へ渡す。
【0024】
フォーマット変換モジュール153は、回収代行CDR収集モジュール152、課金モジュール154と接続されている。回収代行CDR収集モジュール152から受け取った回収代行用CDRを課金モジュール154が通信用CDRと同様に処理ができるようにフォーマット変換を行い、課金モジュール154へ渡す。
より具体的には、通信用CDRを固定長のファイル・フォーマットと定義している場合、回収代行用CDRのフォーマットは可変長であるので、これを通信用CDRと同様に処理するため、固定長フォーマットに変換する。
課金モジュール154は、CDR収集モジュール151、フォーマット変換モジュール153と接続されている。フォーマット変換モジュール153から受け取った回収代行用CDR及びCDR収集モジュール151によって収集されたCDRから計算した携帯電話機100の使用料に基づいて、携帯電話機100の利用者への請求書を作成する。その際に、回収代行用CDR内のUIDに基づいて、回収代行用CDR及び通信用CDRを関連付ける。また、回収代行用CDR内の物品購入日時に基づいて、携帯電話機100の使用料についての料金請求期間毎に処理を行う。さらに、回収代行用CDR内の地域情報に基づいて、請求書を作成するようにしてもよい。
【0025】
図2は、本実施の形態によるサービス例を示す説明図である。
ユーザ携帯電話機210に対して、物品販売者システム220、回収代行者システム230が連携してサービスを提供するものである。
ユーザ携帯電話機210は図1に示した携帯電話機100に対応し、物品販売者システム220はWebサーバー120、受発注システム140に対応し、回収代行者システム230は交換機110、回収代行システム130、請求書作成システム150に対応する。
ステップS21では、利用者はユーザ携帯電話機210を用いて、物品販売者システム220に対して物品の発注を行う。その際に、支払い方法として「回収代行者(携帯電話機の通信事業者)への支払い」を選択する。
ステップS22では、物品販売者は、その発注に基づいて注文の物品を利用者に発送する。つまり、物品販売者は、ステップS21で受け付けた物品の在庫を確認し、その物品の手配、発送を行う。
【0026】
ステップS23では、物品販売者システム220は、回収代行者システム230に対して物品の購入代金の回収代行を依頼する。つまり、物品販売者は、物品発送完了後、回収代行者へ回収代行を依頼する。
ステップS24では、回収代行者システム230は、ユーザ携帯電話機210の利用者に対してユーザ携帯電話機210の使用料を請求する際に、物品の購入代金も含めて請求する。回収代行者は、請求の締め日単位(料金請求期間毎)で、物品を購入した利用者へ携帯電話機の通常の使用料と物品の購入代金とを合算した額の請求書を発行する。
ステップS25では、ユーザ携帯電話機210の利用者は、回収代行者に対して物品の購入代金を含めた使用料(携帯電話機の使用料+物品購入代金)を支払う。
ステップS26では、回収代行者は、物品販売者に対して受け取った使用料のうち物品の購入代金分を支払う。ただし、回収代行手数料を予め徴収してもよい。
【0027】
ユーザ携帯電話機210(携帯電話機100(300))は、図3に示すように、電話としての機能を有するように音声入力できるマイク350と、音声出力できるスピーカ340と、電話番号又は物品発注等を指示するための文字入力装置であるキー320と、電波を送受信するアンテナ330と、キー320による文字入力の結果、受信した結果、物品発注の結果等の表示を行うディスプレイ310とを有している。また、この他にカメラ等を有していてもよい。
【0028】
また、本プログラムが実行され、回収代行システム130、受発注システム140、請求書作成システム150等が実現されるコンピュータとは、図4に示すように、一般的なコンピュータであり、サーバー等となり得るコンピュータである。注文処理モジュール131、確定情報受信モジュール132、回収代行CDR生成モジュール133、受発注処理モジュール143、回収代行CDR収集モジュール152、フォーマット変換モジュール153等のプログラムを実行するCPU401と、そのプログラムやデータを記憶するRAM402と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM403と、補助記憶装置であるHD404と、CRTや液晶ディスプレイ等の表示装置405、キーボード、マウス等のデータを入力するための操作装置406と、通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース407、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス408により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
【0029】
図5は、本実施の形態における回収代行システム130の処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、回収代行システム130の注文処理モジュール131は、携帯電話機100の利用者からの注文情報を受信する。
ステップS504では、その注文情報内に回収代行の指示があるか否かを判断する。その指示がある場合はステップS506へ進み、それ以外の場合は終了する(ステップS514)。
ステップS506では、注文処理モジュール131は、承認番号、UID等を注文情報に付与して、受発注システム140へ送信する。
ステップS508では、確定情報受信モジュール132は、受発注システム140の確定情報送信モジュール142から売上確定情報を受信する。
ステップS510では、回収代行CDR生成モジュール133は、回収代行用CDRを生成する。
ステップS512では、回収代行CDR生成モジュール133は、生成した回収代行用CDRを請求書作成システム150の回収代行CDR収集モジュール152へ送信する。
【0030】
図6は、既存の情報料用CDR600のデータ構造を示す説明図である。
情報料用CDR600は、レコードタイプ欄601、発側電番欄602、発側UID欄603、着側電番欄604、着予備欄605、着予備欄606、情報料課金有効開始日欄607、情報料課金有効開始時間欄608、情報料課金有効終了日欄609、情報料課金有効終了時間欄610、プロバイダID欄611、サイトID欄612、予備欄613、種別欄614、情報料ランク欄615を有している。
情報料用CDR600は、CDR生成モジュール111によって生成されたデータ構造であり、CDR収集モジュール151によって収集され、課金モジュール154によって課金処理が行われる。これは従来から行われているものであり、通話、通信によって発生する料金の請求のために用いられ、特に、通信回線業者以外の他社(以下、IP業者という)の情報を利用(サービス利用を含む)した際に発生する料金に対するものである。
【0031】
レコードタイプ欄601は、CDRの種別を示すものであり、レコードタイプにより変換するフォーマットを特定できる符号を記憶する。例えば、符号として、他社、自社等がある。他社の場合とは、IP業者の情報が利用された場合の料金計算のためのCDRを示しており、自社の場合とは、一般的な通話、通信の料金計算のためのCDRを示している。
発側電番欄602は、通話、通信における発信元の携帯電話機100の電話番号を記憶する。
発側UID欄603は、IP業者側に知らせるUIDを記憶する。つまり、UIDは携帯電話機100の電話番号と1対1に対応するものである。
着側電番欄604は、接続先を特定する番号を記憶する。この番号は、接続先単位で課金、非課金かを判断する際に利用する。
着予備欄605、着予備欄606は、予め情報料用CDR600の予備として確保されている項目であり、空白を記憶している。
【0032】
情報料課金有効開始日欄607は、情報料課金が有効となる期間の開始日時の日を記憶する。
情報料課金有効開始時間欄608は、情報料課金が有効となる期間の開始日時の時刻を記憶する。
情報料課金有効終了日欄609は、情報料課金が有効となる期間の終了日時の日を記憶する。
情報料課金有効終了時間欄610は、情報料課金が有効となる期間の終了日時の時刻を記憶する。
プロバイダID欄611は、IP業者のプロバイダを特定するプロバイダIDを記憶する。
サイトID欄612は、IP業者のサイト(サービス)を特定するサイトIDを記憶する。
予備欄613は、予め情報料用CDR600の予備として確保されている項目であり、空白を記憶している。
種別欄614は、情報料の種別を示す符号を記憶する。情報料の種別として、例えば、定められた料金で定められた期間利用できるもの、従量制で課金するもの等がある。
情報料ランク欄615は、単位料金であるタリフ情報(例えば通話時間単位の料金額)として特定の符号を記憶する。
【0033】
図7は、回収代行用CDR700のデータ構造を示す説明図である。
回収代行用CDR700は、レコードタイプ欄701、発側電番欄702、発側UID欄703、着側電番欄704、承認番号欄705、金額欄706、情報料課金有効開始日欄707、情報料課金有効開始時間欄708、情報料課金有効終了日欄709、情報料課金有効終了時間欄710、プロバイダID欄711、サイトID欄712、課金ID欄713、種別欄714、情報料ランク欄715を有している。
回収代行用CDR700は、フォーマット変換モジュール153によって変換された後のデータ構造であり、CDR収集モジュール151が収集した情報料用CDR600と同等に扱うことができるデータ構造になっている。つまり、情報料用CDR600と回収代行用CDR700は、項目数、その項目のデータ幅が一致しており、項目についても互いに矛盾のない内容となっている。
【0034】
レコードタイプ欄701は、CDRの種別を示すものであり、レコードタイプにより変換するフォーマットを特定できる符号を記憶する。例えば、符号として、他社、自社、回収代行等がある。つまり、回収代行の処理が必要か否かを示す符号を記憶する。
発側電番欄702は、物品の発注を行った携帯電話機100の電話番号を記憶する。
発側UID欄703は、受発注システム140側に知らせるUIDを記憶する。つまり、UIDは携帯電話機100の電話番号と1対1に対応するものである。
着側電番欄704は、発注を中継しているWebサーバー120を特定する番号を記憶する。
承認番号欄705は、回収代行システム130によって付与される承認番号を記憶する。
金額欄706は、物品の金額(回収代金)を記憶する。
【0035】
情報料課金有効開始日欄707は、物品購入日時の日を記憶する。
情報料課金有効開始時間欄708は、物品購入日時の時刻を記憶する。
情報料課金有効終了日欄709は、物品確定日時の日を記憶する。
情報料課金有効終了時間欄710は、物品確定日時の時刻を記憶する。
プロバイダID欄711は、物品販売者のプロバイダを特定するプロバイダIDを記憶する。
サイトID欄712は、物品販売者のサイト(Webサーバー120)を特定するサイトIDを記憶する。
課金ID欄713は、回収代行を特定する課金IDを記憶する。
種別欄714は、情報料の種別を示す符号を記憶する。情報料の種別として、例えば、定められた料金で定められた期間利用できるもの、従量制で課金するもの、回収代行等がある。
情報料ランク欄715は、単位料金であるタリフ情報(例えば通話時間単位の料金額)として特定の符号を記憶する。回収代行用CDR700が誤って通信料計算の対象となったとしても、課金モジュール154でその特定の符号の場合はエラーとなるように処理される。
【0036】
ここで、回収代行用CDR700内の各欄に記憶されるデータについて各々説明する。
レコードタイプの符号は、回収代行CDR生成モジュール133で付与され、フォーマット変換モジュール153において所定の共通フォーマットに変換する際の、判別情報として利用される。すなわち、フォーマット変換モジュール153は、このレコードタイプの符号を参照することで、このCDRが回収代行用のものであることを判別し、共通フォーマットに変換する機能の特定が行われる。
【0037】
発側電番の情報は、携帯電話機100の通信の際に付与されるもので、携帯電話機100がWebサーバー120に接続したときに、Webサーバー120に通知され、この情報を回収代行システム130が取得して、発側電番欄702に記憶される。これにより、このCDRの出力の契機となった出所である携帯電話機100を特定することができる。
【0038】
発側UIDは、発側電番の情報をキーに、通信網内の図示しない所定のノードから回収代行CDR生成モジュール133が引き当て、発側UID欄703に記憶される。このように、発側UIDを購入者の識別子として利用することで、IP事業者が、購入者の電話番号を知りうる状態にしないようにすることができる。係るコードを個人識別に利用することにより、個人情報の漏洩を防止することができる。
【0039】
着側電番は、従来の使用においては、音声通信又はUDI通信等のバルク伝送を行う際の着信側端末の番号を示すもので、図示しない音声通信用交換機により付与される。本発明にあっては、このような回線交換による接続を行わないため、係る用途として用いないが、後述の「プロバイダID」と「サイトID」と「課金ID」を用いて、物品販売者及び購入された物品の特定に用いている。
【0040】
承認番号は、上述のように、物品販売者が物品を出荷した後に、確定情報送信モジュール142から与えられる情報である。係る情報を利用することにより、物品の搬出が完了したことを的確に識別することができ、回収代行者は、適正に、利用者に対して請求行為をすることができる。なお、承認番号欄705は、着予備欄605に対応しており、従来の空きレコード欄を使用している。
【0041】
金額は、物品の物販代金が記録されており、受発注処理モジュール143から与えられた金額情報が、承認番号とともに、確定情報送信モジュール142を介して回収代行システム130が受領し、回収代行CDR生成モジュール133により記憶されている。係る情報を利用することで、回収代行者が、利用者に対し、適正な金額をもって請求することができる。なお、係る欄は、従前の着予備欄606に対応しており、空きレコード欄を使用するものである。
【0042】
情報料課金有効開始日は、使用者が、はじめてその特定のサービス利用の享受を開始したときに、通信網内の設定を有効とする場合に用いられ、本実施の形態においては、顧客が物品を購入した日が記録される。これを、通信網内の図示しない所定のノードが参照し、初回のサービス利用日を特定した後に、各ノードの処理開始を有効とする。これにより、契約日から実際のサービス享受日の時間的相違による誤課金等を防止することができる。また、これ以後、この欄は、Webサーバー120で物品購入処理がされる毎に、タイムスタンプとして、処理が実行された日の情報が記録され、回収代行者は、これを参照することで、利用者の、物品購入の時間的正当性を判断することができる。また、情報料課金有効開始時間も同意であって、時間情報を備えることで、係る判断をより正確にすることができる。
【0043】
情報料課金有効終了日、及び、情報料課金有効終了時間は、情報料課金有効開始日、及び、情報料課金有効開始時間に対応するもので、係る情報の終期を定めるものである。これらの情報は、図示しないWebサーバー120のタイマーによって指定され、係る指定情報を回収代行CDR生成モジュール133が取得して、所定欄のレコードとして記憶する。
【0044】
このように、情報料課金有効開始日/時間、終了日/時間を契機として、請求判断に用いらず、確定情報をもって、請求の契機とすることで、実際の通信日時と物品搬出日との時期的相違を判別し、物品の搬出を的確に把握した後に請求行為を行うことができる。
【0045】
プロバイダIDは、物品販売者を特定する識別子で、Webサーバー120により特定される。すなわち、携帯電話機100によりなされるWebサーバー120へのアクセスと、物品購入指定の際、物品情報とともにプロバイダIDが指定され、これを回収代行CDR生成モジュール133が取得して、プロバイダID欄711に記憶させる。プロバイダIDを利用することにより、回収代行者が、対象物品の出所を識別することができるとともに、請求書情報に利用することで、プロバイダ(物品販売者)を特定して請求書に記載することもできる。
【0046】
サイトIDは、Webサーバー120のサイトを識別する情報であり、例えば、Webサーバー120が各地域毎(北海道、東北、関東、…九州、沖縄)に設けられる場合に利用される。サイトID指定は、プロバイダIDの指定と同様、Webサーバー120と回収代行CDR生成モジュール133によりなされる。サイトIDを利用することで、プロバイダの属地を把握することができる。
【0047】
課金IDは、購入された物品を特定、識別するために用いるもので、Webサーバー120と回収代行CDR生成モジュール133により指定、記憶される。課金IDと、図示しない物品テーブル情報データベースとを連携させることで、利用者への請求時、物品名称を請求データに反映させることができる。なお、課金ID欄713は、従来CDR600の予備レコード欄613に対応している。
【0048】
以上のように、本実施の形態に係る回収代行CDR700は、従来の情報料用CDRのフォーマット構成に対応する形態を備えている。したがって、従来から存する請求書作成システム150のシステム構成をそのまま利用して、回収代行サービスによる請求処理を行うことができる。
【0049】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納することも可能であり、その場合は、例えば以下の発明としても把握することができる。
コンピュータに、携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記コンピュータを、
携帯電話機からの物品の発注に伴う該物品の売上げが確定した後の売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
として機能させることを特徴とする請求課金プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0050】
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させることが可能である。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送することが可能であり、また、搬送波に乗せて搬送することも可能である。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本実施の形態に係る全体のモジュール構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態によるサービス例を示す説明図である。
【図3】携帯電話機の構成例を示す説明図である。
【図4】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図5】本実施の形態における回収代行システムの処理例を示すフローチャートである。
【図6】既存の情報料用CDRのデータ構造を示す説明図である。
【図7】回収代行用CDRのデータ構造を示す説明図である。
【符号の説明】
【0052】
100…携帯電話機
110…交換機
111…CDR生成モジュール
120…Webサーバー
121…ショッピングサイト処理モジュール
130…回収代行システム
131…注文処理モジュール
132…確定情報受信モジュール
133…回収代行CDR生成モジュール
140…受発注システム
141…注文受信モジュール
142…確定情報送信モジュール
143…受発注処理モジュール
150…請求書作成システム
151…CDR収集モジュール
152…回収代行CDR収集モジュール
153…フォーマット変換モジュール
154…課金モジュール
190…WAP/MMSドメイン
210…ユーザ携帯電話機
220…物品販売者システム
230…回収代行者システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金システムであって、
前記携帯電話機に対する操作に基づいて物品の発注情報を生成し、該発注情報を送信する発注情報送信手段
を有する携帯電話機と、
前記携帯電話機の発注情報送信手段によって送信された発注情報を受信する発注情報受信手段と、
発注された物品の売上げが確定したことを示す売上確定情報を送信する売上確定情報送信手段
を有する物品受発注装置と、
前記物品受発注装置の売上確定情報送信手段によって送信された売上確定情報を受信する売上確定情報受信手段と、
前記売上確定情報受信手段によって受信された売上確定情報に基づいて、売上情報を生成する売上情報生成手段と、
前記売上情報生成手段によって生成された売上情報を送信する売上情報送信手段
を有する回収代行装置と、
前記回収代行装置の売上情報送信手段によって送信された売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
を有する請求書作成装置
を具備することを特徴とする請求課金システム。
【請求項2】
回収代行装置の売上情報生成手段は、前記売上情報内に前記携帯電話機の利用者を特定する利用者特定情報を関連付け、
前記請求書作成装置の請求書作成手段は、前記売上情報内の利用者特定情報に基づいて、前記売上情報及び前記携帯電話機の使用料を関連付ける
ことを特徴とする請求項1に記載の請求課金システム。
【請求項3】
前記回収代行装置の売上情報生成手段は、さらに、前記売上情報内に売上確定日の情報を関連付け、
前記請求書作成装置の請求書作成手段は、前記売上情報内の売上確定日の情報に基づいて、前記携帯電話機の使用料についての料金請求期間毎に処理を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の請求課金システム。
【請求項4】
前記回収代行装置の売上情報生成手段は、さらに、前記売上情報内に売上確定がなされた地域情報を関連付け、
前記請求書作成装置の請求書作成手段は、前記売上情報内の地域情報に基づいて、請求書を作成する
ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の請求課金システム。
【請求項5】
携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金装置であって、
携帯電話機からの物品の発注に伴う該物品の売上げが確定した後の売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
を具備することを特徴とする請求課金装置。
【請求項6】
コンピュータに、携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金プログラムであって、
前記コンピュータを、
携帯電話機からの物品の発注に伴う該物品の売上げが確定した後の売上情報を受信する売上情報受信手段と、
前記携帯電話機の通信情報を収集する通信情報収集手段と、
前記売上情報受信手段によって受信された売上情報及び前記通信情報収集手段によって収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する請求書作成手段
として機能させることを特徴とする請求課金プログラム。
【請求項7】
携帯電話機と物品受発注装置と回収代行装置と請求書作成装置が通信回線を介して接続されている請求課金システムが、前記携帯電話機に対する操作を受け付けて、物品購入の手続きに関する手続情報に基づいて、該購入する物品の代金を請求する請求課金方法であって、
前記携帯電話機は、
該携帯電話機に対する操作に基づいて物品の発注情報を生成し、該発注情報を送信し、
前記物品受発注装置は、
前記携帯電話機によって送信された発注情報を受信し、
発注された物品の売上げが確定したことを示す売上確定情報を送信し、
前記回収代行装置は、
前記物品受発注装置によって送信された売上確定情報を受信し、
受信された売上確定情報に基づいて、売上情報を生成し、
生成された売上情報を送信し、
前記請求書作成装置は、
前記回収代行装置によって送信された売上情報を受信し、
前記携帯電話機の通信情報を収集し、
受信された売上情報及び収集された通信情報から計算した前記携帯電話機の使用料に基づいて、前記携帯電話機の利用者への請求書を作成する
ことを特徴とする請求課金方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−140195(P2009−140195A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−315391(P2007−315391)
【出願日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】