説明

譜面立て

【課題】 譜面立てとして使用しないときにも活用できる譜面立てを提供する。
【解決手段】 譜面が立て掛けられる平板状の譜面立て本体部7と、この譜面立て本体部7に設けられて横長形状の楽器ケース1の取付凹部5に着脱可能に挿入して譜面立て本体部7を楽器ケース1上に起立させる譜面立て取付部8とを備えた譜面立て4において、譜面立て本体部7に楽器ケース1が挿入する楽器挿入孔9を設けた。従って、譜面立て取付部8を楽器ケース1の取付凹部5に挿入させて譜面立て本体部7を起立させると、この起立した譜面立て本体部7に譜面を立て掛けることができる。また、演奏しないときには、譜面立て本体部7に設けられた楽器挿入孔9に楽器ケース1を挿入させることにより、この譜面立て本体部7を楽器収納時の台座として活用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電子ピアノ、琴、木琴などの横長形状の楽器に用いられる譜面立てに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、電子ピアノなどの横長形状の鍵盤楽器に用いられる譜面立ては、特許文献1に記載されているように、平板をほぼL字形状に折り曲げ、その下側の先端部を楽器ケースの背面に設けられた取付凹部に差込むことにより、上側の譜面立て本体部を楽器ケースの背面側に起立させ、この起立した譜面立て本体部に譜面を立て掛けるように構成されている。
【特許文献1】特開2001−92458号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このような従来の譜面立てにおいては、使用しないときに、楽器ケースの背面から取り外して楽器ケースの下面に着脱可能に収納されるように構成されているだけであり、十分に活用されていないのが現状である。
【0004】
この発明が解決しようとする課題は、譜面立てとして使用しないときにも活用することができる譜面立てを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
なお、各構成要素には、後述する各実施形態の項で説明される各要素に付されている図面の参照番号などを括弧と共に付す。
【0006】
請求項1に記載の発明は、図1〜図20に示すように、譜面(6)が立て掛けられるほぼ平板状の譜面立て本体部(7)と、この譜面立て本体部に設けられ、横長形状の楽器本体(楽器ケース1)に設けられた取付凹部(5)に着脱可能に挿入して前記譜面立て本体部を前記楽器本体上に起立させる譜面立て取付部(8)とを備えた譜面立てにおいて、
前記譜面立て本体部に前記楽器本体が挿入する楽器挿入孔(9)を設けたことを特徴とする譜面立てである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、図6〜図18に示すように、前記譜面立て本体部(7)に、棒状の複数の脚部(13)がそれぞれ取り付けられる複数の脚取付部(12)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の譜面立てである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、図16〜図20に示すように、前記譜面立て本体部(7)に、前記楽器挿入孔(9)から前記譜面(6)が抜け落ちるのを防ぐための抜止め部材(抜止め板22、または抜止め棒25)が、前記楽器挿入孔に対し開閉可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の譜面立てである。
【0009】
請求項4に記載の発明は、図21〜図32に示すように、譜面(6)が立て掛けられるほぼ平板状の譜面立て本体部(7)と、この譜面立て本体部に設けられ、横長形状の楽器本体(楽器ケース1)に設けられた取付凹部(5)に着脱可能に挿入して前記譜面立て本体部を前記楽器本体上に起立させる譜面立て取付部(8)とを備えた譜面立てにおいて、
前記譜面立て本体部の一面に、前記楽器本体に設けられた嵌合凹部(33、43、57)に着脱可能に嵌合する嵌合支持部(嵌合突起部32、嵌合支持部42)が設けられていることを特徴とする譜面立てである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、図21〜図26、図30〜図32に示すように、前記嵌合支持部(32)が前記一面に設けられた前記譜面立て本体部(7)の他面に、複数の脚凸部(34)が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の譜面立てである。
【0011】
請求項6に記載の発明は、図30〜図32に示すように、前記譜面立て本体部(7)に、前記嵌合支持部(32)を前記楽器本体の前記嵌合凹部(57)に嵌合させたときに、前記楽器本体(楽器ケース1)を前記譜面立て本体部に対し起立させた状態で支持する支持部材(52)が、折り畳み可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の譜面立てである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、ほぼ平板状の譜面立て本体部に設けられた譜面立て取付部を楽器本体の取付凹部に着脱可能に挿入して、譜面立て本体部を楽器本体上に起立させると、演奏するときに、起立した譜面立て本体部に譜面を立て掛けることができ、また演奏しないときには、楽器本体の取付凹部から譜面立て取付部を取り外して、譜面立て本体部に設けられた楽器挿入孔に楽器本体を挿入させることにより、譜面立ての紛失を防ぐことができると共に、楽器収納時の台座として活用することができる。
【0013】
すなわち、譜面立て本体部の楽器挿入孔に楽器本体を挿入させると、譜面立て本体部が楽器本体の周囲に鍔状に突出するので、この鍔状に突出した譜面立て本体部によって楽器本体を横長状態に傾けたり、横長状態に立て掛けたりすることができ、これにより楽器本体の不用意な転倒を防ぐことができるので、楽器本体を安定させた状態で押し入れなどに収納することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、ほぼ平板状の譜面立て本体部に、棒状の複数の脚部が取り付けられる複数の脚取付部が設けられていることにより、譜面立てとして使用しないときに、譜面立て本体部に設けられた複数の脚取付部に複数の脚部をそれぞれ取り付けると、この複数の脚部によって譜面立て本体部をほぼ水平に保持することができる。このため、複数の脚部で保持された譜面立て本体部の上方から楽器本体を譜面立て本体部の楽器挿入孔に挿入させると、楽器本体を縦長状態で立て掛けることができると共に、複数の脚部で保持された譜面立て本体部上に楽器本体を載置すると、演奏するときのスタンドとしても使用することができる。
【0015】
この場合、譜面立てを2枚用意し、この2枚の譜面立ての各譜面立て本体部を複数の脚部の両端部にそれぞれ取り付ければ、スタンドとしての構造上の強度を高めることができ、これにより楽器本体を縦長状態に立て掛けるとき、または演奏時に楽器本体を載置するスタンドとして使用するときの安定度を高めることができ、より一層、良好に使用することができる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、ほぼ平板状の譜面立て本体部に、楽器挿入孔から譜面が抜け落ちるのを防ぐための抜止め部材が、楽器挿入孔に対し開閉可能に設けられていることにより、譜面立て本体部の楽器挿入孔に楽器本体を挿入しやすくするために、楽器挿入孔を譜面立て本体部に十分に広く設けても、譜面立てとして使用するときに、抜止め部材を楽器挿入孔に対応させて配置することにより、この抜止め部材によって譜面が楽器挿入孔を通して脱落するのを防ぐことができ、これにより良好に譜面を立て掛けて使用することができる。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、ほぼ平板状の譜面立て本体部に設けられた譜面立て取付部を楽器本体の取付凹部に着脱可能に挿入して、譜面立て本体部を楽器本体上に起立させると、請求項1に記載の発明と同様、演奏するときに、起立した譜面立て本体部に譜面を立て掛けることができ、また演奏しないときには、楽器本体の取付凹部から譜面立て取付部を取り外して、譜面立て本体部の一面に設けられた嵌合支持部を、楽器本体に設けられた嵌合凹部に着脱可能に嵌合させることにより、譜面立ての紛失を防ぐことができると共に、楽器収納時の台座として活用することができる。
【0018】
すなわち、譜面立て本体部の嵌合支持部を楽器本体の嵌合凹部に嵌合させると、譜面立て本体部が楽器本体の台座として使用することができるので、譜面立て本体部の他面を床などの載置面に配置すると、楽器本体を横長状態で立て掛けることができ、これにより楽器本体の不用意な転倒を防ぐことができるので、楽器本体を安定させた状態で押し入れなどに収納することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、嵌合支持部が一面に設けられた譜面立て本体部の他面に、複数の脚凸部が設けられていることにより、譜面立て本体部の嵌合支持部を楽器本体の嵌合凹部に嵌合させて、譜面立て本体部を楽器本体の台座として使用するときに、譜面立て本体部の他面に設けられた複数の脚凸部を載置面に配置して、譜面立て本体部を床などの載置面上に安定させて配置することができ、これにより、より一層、楽器本体の不用意な転倒を防ぐことができるので、楽器本体を横長状態で安定させた状態で立て掛けることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、ほぼ平板状の譜面立て本体部に、嵌合支持部を楽器本体の嵌合凹部に嵌合させたときに、楽器本体を譜面立て本体部に対し起立させた状態で支持する支持部材が、折り畳み可能に取り付けられていることにより、譜面立て本体部に支持部材を起立させると、この支持部材で楽器本体を譜面立て本体部上に横長状態で立て掛けることができる。このため、楽器本体の嵌合凹部に譜面立て本体部の嵌合支持部を嵌合させたときの嵌合状態が不充分であっても、楽器本体を譜面立て本体部上に確実に立て掛けることができる。また、譜面立てとして使用するときには、譜面立て本体部に立て掛けられる譜面の邪魔にならないように、支持部材をコンパクトに折り畳むことがきる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
(実施形態1)
以下、図1〜図5を参照して、この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した実施形態1について説明する。
図1はこの発明の譜面立てを鍵盤楽器に取り付けて使用する状態を示した斜視図、図2はその鍵盤楽器の斜視図、図3は図1の譜面立てを示した斜視図、図4および図5は譜面立ての他の使用状態を示した各斜視図である。
【0022】
この鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、横方向に長い楽器ケース1を備えている。この楽器ケース1の手前側には、白鍵および黒鍵などの鍵2aが多数配列された鍵盤部2が楽器ケース1の両側部を除いて設けられている。また、この楽器ケース1の背面側に位置する両側上面には、スピーカ部3がそれぞれ設けられている。さらに、この楽器ケース1の背面側に位置する上面には、図2に示すように、譜面立て4を取り付けるための溝状の取付凹部5が設けられている。
【0023】
譜面立て4は、図1および図3に示すように、譜面6が立て掛けられる譜面立て本体部7と、この譜面立て本体部7の下端部に設けられて楽器ケース1の取付凹部5に着脱可能に挿入する譜面立て取付部8とが一体に形成された構成になっている。この場合、譜面立て本体部7は、図1および図3に示すように、長方形状の平板状に形成されている。譜面立て取付部8は、図3に示すように、譜面立て本体部7に対し鈍角(例えば120°前後)に傾斜して設けられた譜面載置部8aと、この譜面載置部8aの先端部にほぼ垂直に設けられて楽器ケース1の取付凹部5に挿入する取付突起部8bとが一体に形成された構成になっている。
【0024】
これにより、譜面立て4は、譜面立て取付部8の取付突起部8bが楽器ケース1の取付凹部5に挿入して取り付けられると、図1に示すように、譜面立て本体部7が楽器ケース1上に少し後部側に傾いた状態で起立して配置されるように構成されている。また、この譜面立て本体部7には、図3〜図5に示すように、楽器ケース1が挿入する楽器挿入孔9が設けられている。この楽器挿入孔9は、図3に示すように、楽器ケース1の断面形状よりも十分に広いほぼ台形状に形成され、その上辺部に楽器ケース1の上面に当接可能な当接突起部9aが設けられている。この当接突起部9aは、先端が平坦な逆山形状に形成され、楽器ケース1の上面に当接しても、鍵盤部2の鍵2aに接触しないように形成されている。
【0025】
このような譜面立て4によれば、演奏するときに、図1に示すように、平板状の譜面立て本体部7の下端部に設けられた譜面立て取付部8の取付突起部8bを、図2に示す楽器ケース1の背面側に位置する上面に設けられた取付凹部5に着脱可能に挿入すると、譜面立て本体部7が楽器ケース1の後部側上面に後方に少し傾いた状態で起立するので、この起立した譜面立て本体部7に譜面6を立て掛けることができる。
【0026】
また、演奏しないときには、譜面立て4の譜面立て取付部8の取付突起部8bを楽器ケース1の取付凹部5から抜き出して、譜面立て4を楽器ケース1から取り外し、図4および図5に示すように、この譜面立て4の譜面立て本体部7に設けられた楽器挿入孔9に楽器ケース1を挿入させることにより、譜面立て4の紛失を防ぐことができると共に、譜面立て4を楽器収納時の台座として活用することができる。
【0027】
すなわち、この譜面立て4は、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9に楽器ケース1を挿入させると、図4および図5に示すように、譜面立て本体部7が楽器ケース1の周囲に鍔状に突出するので、この鍔状に突出した譜面立て本体部7によって図4に示すように楽器ケース1を横長状態に傾けたり、図5に示すように楽器ケース1を横長状態に立てたりすることができる。これにより、楽器ケース1の不用意な転倒を防ぐことができるので、楽器ケース1を安定させた状態で押し入れなどに収納することができる。
【0028】
(実施形態2)
次に、図6〜図12を参照して、この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した実施形態2について説明する。なお、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この譜面立て11は、譜面立て本体部7の四隅に脚取付部12をそれぞれ設け、この脚取付12にそれぞれ棒状の脚部13を着脱可能に取り付けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0029】
すなわち、譜面立て本体部7の四隅に設けられた脚取付部12は、図6および図7に示すように、四角形状の角孔である。また、脚部13は、図8および図9に示すように、金属製または合成樹脂制のパイプ、あるいは木製の棒であり、その外径が脚取付部12の角孔よりも大きく形成され、その端部に脚取付部12の角孔に嵌合する四角形状の角柱部14が設けられた構成になっている。
【0030】
これにより、棒状の脚部13は、図8および図9に示すように、先端部の角柱部14を譜面立て本体部7の脚取付部12の角孔に嵌め込むと、脚部13の外周部における縁部が脚取付部12の角孔の縁部に当接し、図9に示すように、譜面立て本体部7をほぼ水平に保持するように構成されている。この場合、4本の脚部13は、図10に示すように、楽器ケース1の下面に設けられた脚収納部15に着脱可能に収納されるように構成されている。
【0031】
このような譜面立て11によれば、実施形態1とほぼ同様の作用効果があるほか、特に譜面立て本体部7の四隅に棒状の複数の脚部13を取り付けるための複数の脚取付部12が設けられているので、譜面立て11として使用しないときに、図9に示すように、譜面立て本体部7の四隅に設けられた複数の脚取付部12に複数の脚部13をそれぞれ取り付けると、この複数の脚部13によって譜面立て本体部7をほぼ水平に保持することができる。
【0032】
このときには、譜面立て本体部7の四隅に設けられた脚取付部12が、図6および図7に示すように、四角形状の角孔であり、脚部13が、図8および図9に示すように、その外径が脚取付部12の角孔よりも大きく形成された棒状で、この棒状の端部に脚取付部12の角孔に嵌合する四角形状の角柱部14が設けられた構成であるから、各脚部13の角柱部14を譜面立て本体部7の脚取付部12の角孔に嵌め込むだけで、簡単に脚部13を譜面立て11に取り付けることができる。
【0033】
このように、この譜面立て11によれば、譜面立て本体部7に複数の脚部13を取り付けて、この複数の脚部13で譜面立て本体部7をほぼ水平に保持すると、図9に示すように、傘立てのような構成になる。このため、譜面立て本体部7の上方から楽器ケース1を譜面立て本体部7の楽器挿入孔9に挿入すると、図11に示すように、楽器ケース1を縦長状態に立て掛けることができる。また、複数の脚部13で保持された譜面立て本体部7上に楽器ケース1を載置すると、図12に示すように、演奏するときのスタンドとしても使用することができる。
【0034】
さらに、この譜面立て11では、図10に示すように、複数の脚部13が楽器ケース1の下面に設けられた脚収納部15に着脱可能に収納されることにより、複数の脚部13を使用しないときに、複数の脚部13を楽器ケース1の脚収納部15に簡単に収納することができるので、携帯時に複数の脚部13が邪魔にならず、コンパクトに携帯することができ、これにより使い勝手の良いものを提供することができる。
【0035】
なお、上記実施形態2では、譜面立て4を1枚用いた場合について述べたが、これに限らず、例えば図13〜図15に示す変形例のように、譜面立て4を2枚用いても良い。この場合には、楽器ケース1の背面側に位置する上面に2つの取付凹部5を連続させて設ければ、2枚の譜面立て11を楽器ケース1上に並べて取り付けることができるほか、特に2枚の譜面立て11の各譜面立て本体部7を4本の脚部13の両端部にそれぞれ取り付けることにより、実施形態2と同様、譜面立て11として使用する以外にも活用することができる。
【0036】
すなわち、2枚の譜面立て11の各譜面立て本体部7を4本の脚部13の両端部にそれぞれ取り付けると、図13および図14に示すように、傘立てのように楽器ケース1を縦長状態で立て掛けることができると共に、複数の脚部13で保持された譜面立て本体部7上に楽器ケース1を載置すると、図15に示すように、演奏するときのスタンドとしても使用することができる。この場合には、4本の脚部13の両端部に2枚の譜面立て11の各譜面立て本体部7が取り付けられているので、実施形態2よりも構造上の強度を高めることができ、より一層、楽器ケース1を安定させた状態で確実に保持することができる。
【0037】
また、上記実施形態2およびその変形例では、譜面立て11の譜面立て本体部7の四隅に脚取付部12を設けて、4本の脚部13を取り付けるように構成した場合について述べたが、必ずしも譜面立て本体部7の四隅に脚取付部12を設ける必要はなく、譜面立て本体部7の一側部に2つの脚取付部12を設け、譜面立て本体部7の他側部に1つの脚取付部12を設け、これら3つの脚取付部12に3本の脚部13をそれぞれ取り付け、この3本の脚部で譜面立て本体部7を保持するように構成しても良い。
【0038】
(実施形態3)
次に、図16〜図18を参照して、この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した実施形態3について説明する。この場合には、図6〜図12に示された実施形態2と同一部分に同一符号を付して説明する。
この譜面立て21は、譜面立て本体部7の上端部に、楽器挿入孔9から譜面6が抜け落ちるのを防ぐための抜止め板22を開閉可能に取り付けた構成であり、これ以外は実施形態2とほぼ同じ構成になっている。
【0039】
すなわち、この抜止め板22は、譜面立て本体部7とほぼ同じ大きさの平板であり、譜面立て本体部7の上端部に蝶番23によって回動自在に取り付けられ、この蝶番23を中心に回動して譜面立て本体部7の背面に配置されたときに、図16に示すように、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9を塞ぎ、また蝶番23を中心に回動して譜面立て本体部7の背面から離れたときに、図17に示すように、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9を開放するように構成されている。この場合にも、譜面立て本体部7の四隅には、棒状の複数の脚部13を取り付けるための脚取付部12が設けられている。
【0040】
このような譜面立て21によれば、実施形態2と同様の作用効果があるほか、特に譜面立て本体部7の上端部に、楽器挿入孔9からの譜面6の抜け落ちるのを防ぐための抜止め板22が、蝶番23によって回動可能に取り付けられているので、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9に楽器ケース1を挿入しやすくするために、楽器挿入孔9を譜面立て本体部7に十分に広く設けても、譜面立て21を楽器ケース1に取り付けて使用するときに、図16に示すように、抜止め板22によって譜面立て本体部7の楽器挿入孔9を塞ぐことができ、これにより譜面6を立て掛けても譜面6が楽器挿入孔9を通して脱落することがなく、良好に譜面6を立て掛けて使用することができる。
【0041】
また、譜面立て21として使用しないときには、図16において蝶番23を中心に抜止め板22を回動させて、図17に示すように、抜止め板22を譜面立て本体部7の背面から離間させると、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9が開放されるので、図18に示すように、譜面立て本体部7の四隅に設けられた脚取付部12に脚部13をそれぞれ取り付け、この複数の脚部13で譜面立て本体部7をほぼ水平に保持することができ、これにより実施形態2と同様、傘立てのように楽器ケース1を縦長状態に立て掛けることができる。この場合にも、複数の脚部13で保持された譜面立て本体部7上に楽器ケース1を載置すると、図12に示したように、演奏するときのスタンドとしても使用することができる。
【0042】
なお、上記実施形態3では、譜面立て本体部7の上端部に抜止め板22を蝶番23で回動可能に取り付けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図19に示す第1変形例のように、複数のリング部材24で抜止め板22を譜面立て本体部7の上端部に回動可能に連結した構成でも良い。このように構成しても、実施形態3と同様の作用効果がある。
【0043】
また、上記実施形態3では、譜面立て本体部7の上端部に譜面立て本体部7の楽器挿入孔9を開閉可能に塞ぐ抜止め板22を取り付けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図20(a)および図20(b)に示す第2変形例のように、譜面立て本体部7の下部前面に、楽器挿入孔9から譜面6が抜け落ちるのを防ぐための2本の抜止め棒25を回動可能に取り付けた構成でも良い。
【0044】
すなわち、この2本の抜止め棒25は、図20(b)に示すように、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9の下辺から上辺に跨って架け渡される帯板状のものであり、譜面立て本体部7の下部前面の中間で2本の抜止め棒25の両端部を重ね合わせ、この重ね合わせた部分を取付軸26で譜面立て本体部7の下部に回転自在に取り付けた構成になっている。この場合、譜面立て本体部7における楽器挿入孔9の両側上部には、弾性係止部27がそれぞれ設けられている。
【0045】
この弾性係止部27は、譜面立て本体部7の表裏面方向(厚み方向)に弾性変形するものであり、2本の抜止め棒25が取付軸26を中心に回転して、2本の抜止め棒25の先端が当接したときに、譜面立て本体部7の厚み方向に弾性変形し、2本の抜止め棒25の先端が弾性係止部27を乗り越えると、図20(b)に示すように、弾性係止部27が弾性復帰して、2本の抜止め棒25の先端を係脱可能に係止するように構成されている。
【0046】
このような抜止め棒25を用いた譜面立て21においても、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9に楽器ケース1を挿入しやすくするために、楽器挿入孔9を譜面立て本体部7に十分に広く設けても、譜面立て21を楽器ケース1に取り付けて使用するときに、図20(b)に示すように、抜止め棒25を譜面立て本体部7の楽器挿入孔9の下辺から上辺に跨って架け渡すことができ、これにより譜面6を立て掛けても譜面6が楽器挿入孔9を通して脱落するのを防ぐことができ、良好に譜面6を立て掛けて使用することができる。
【0047】
また、譜面立て21として使用しないときには、取付軸26を中心に抜止め棒25を回動させて、図20(a)に示すように、抜止め棒25を譜面立て本体部7の楽器挿入孔9から離間させると、譜面立て本体部7の楽器挿入孔9が開放されるので、実施形態3と同様、譜面立て4の譜面立て本体部7の四隅に設けられた脚取付部12に脚部13をそれぞれ取り付け、この複数の脚部13で譜面立て本体部7をほぼ水平に保持することができ、これにより傘立てのように楽器ケース1を縦長状態に立て掛けることができる。この場合にも、複数の脚部13で保持された譜面立て本体部7上に楽器ケース1を載置すると、図12に示したように、演奏するときのスタンドとしても使用することができる。
【0048】
なおまた、上記実施形態1〜3およびその各変形例では、譜面立て本体部7に楽器挿入孔9を単に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば楽器挿入孔9の縁部にゴムなどの緩衝部材を設けることが望ましい。このように構成すれば、楽器挿入孔9の縁部が楽器ケース1の表面に直接接触せず、ゴムなどの緩衝部材が楽器ケース1の表面に接触するので、楽器ケース1の表面に傷が付かないようにすることができる。
【0049】
(実施形態4)
次に、図21〜図26を参照して、この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した実施形態4について説明する。この場合には、図1〜図5に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この譜面立て31は、譜面立て本体部7に楽器挿入孔9を設けずに、譜面立て本体部7の前面に複数の嵌合突起部32を設けると共に、楽器ケース1の背面に譜面立て本体部7の嵌合突起部32が嵌合する複数の嵌合凹部33を設け、さらに譜面立て本体部7の後面に複数の脚凸部34を設けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
【0050】
すなわち、譜面立て本体部7の嵌合突起部32は、図21および図22に示すように、断面が矩形状に形成され、譜面立て本体部7の前面における上部側と下部側とに位置した状態で、譜面立て本体部7の左右の両端部に亘って互いに平行に連続して設けられている。楽器ケース1の嵌合凹部33は、図24に示すように、譜面立て本体部7の嵌合突起部32が嵌合する断面矩形状の溝であり、楽器ケース1の背面における中間部分の上部側と下部側とに互いに平行に設けられている。また、譜面立て本体部7の脚凸部34は、ゴムなどの緩衝材からなり、図23に示すように、2つの帯板部34aの中間にそれぞれ幅広部34bが設けられた構成で、譜面立て本体部7の後面における上部側と下部側とにそれぞれ嵌合突起部32と対応して設けられている。
【0051】
このような譜面立て31によれば、図21に示すように、譜面立て取付部8の取付突起部8bを楽器ケース1の取付凹部5に着脱可能に挿入して譜面立て本体部7を楽器ケース1上に起立させると、実施形態1と同様、起立した譜面立て本体部7に譜面6を立て掛けることができる。また、演奏しないときには、譜面立て取付部8を楽器ケース1の取付凹部5から抜き出して、譜面立て31を楽器ケース1から取り外し、図25に示すように、譜面立て本体部7の前面に設けられた嵌合突起部32を、楽器ケース1の背面に設けられた嵌合凹部33に着脱可能に嵌合させることにより、図26に示すように、譜面立て本体部7を楽器収納時の台座として活用することができる。
【0052】
すなわち、図24に示す楽器ケース1の嵌合凹部33に、図25に示すように、譜面立て本体部7の嵌合突起部32を嵌合させると、譜面立て本体部7が楽器ケース1の台座として使用することができる。このときには、譜面立て本体部7の後面を床などの載置面に配置すると、図26に示すように、楽器ケース1を横長状態で立て掛けることができ、これにより譜面立て31を紛失するのを防ぐことができると共に、楽器ケース1の不用意な転倒をも防ぐことができるので、楽器ケース1を安定させた状態で押し入れなどに収納することができる。
【0053】
この場合、譜面立て本体部7の後面には、複数の脚凸部34が設けられているので、譜面立て本体部7の嵌合突起部32を楽器ケース1の嵌合凹部33に嵌合させて、譜面立て本体部7を楽器ケース1の台座として使用するときに、図25に示すように、譜面立て本体部7の後面に設けられた複数の脚凸部34を床などの載置面に配置して、譜面立て本体部7を載置面上に安定させて配置することができる。このときには、特に脚凸部34が、ゴムなどの緩衝材からなり、帯板部34aの中間に幅広部34bを設けた構成であるから、脚凸部34を載置面上に配置したときに、幅広部34bによって譜面立て本体部7を安定させて保持することができ、より一層、楽器ケース1を横長状態で安定させて立て掛けることができる。
【0054】
なお、上記実施形態4では、楽器ケース1の背面に2つの嵌合凹部33を互いに平行に設けた場合について述べたが、これに限らず、例えば図27〜図29に示す変形例のように譜面立て41を構成しても良い。この場合には、楽器ケース1の背面側に位置する上下面に、それぞれ嵌合凹部43を互いに平行な状態で楽器ケース1の左右の両端部に連続させて設け、譜面立て本体部7の前面に、楽器ケース1の各嵌合凹部43に対応する一対の嵌合支持部42を設ければ良い。
【0055】
すなわち、この一対の嵌合支持部42は、図29に示すように、楽器ケース1の背面の厚みに対応する間隔で設けられた一対の支持突起部42aと、この一対の支持突起部42aの各先端部に設けられて楽器ケース1の上下面に設けられた嵌合凹部43に嵌合する一対の嵌合突起部42bとで構成されている。この一対の嵌合支持部42は、楽器ケース1の一端部側から一対の支持突起部42aの間に楽器ケース1の背面を差込むと共に、一対の嵌合突起部42bを楽器ケース1の上下面の各嵌合凹部43に嵌合させて、図27に示すように、楽器ケース1の中間部にスライドするように構成されている。
【0056】
これにより、譜面立て41は、図27に示すように、一対の嵌合支持部42の各支持突起部42aで楽器ケース1の背面を挟み付けた状態で、一対の嵌合突起部42bが楽器ケース1の上下面の各嵌合凹部43に嵌合することにより、図28に示すように、楽器ケース1を一対の嵌合支持部42で確実に保持することができるので、実施形態4よりも確実に楽器ケース1を横長状態に保持することができ、このため実施形態4よりも確実に楽器ケース1を安定させた状態で立てることができる。
【0057】
なおまた、上記実施形態4では、譜面立て本体部7の後面に2つの帯板状の脚凸部34を設けたが、必ずしも2つの帯板状の脚凸部34を設ける必要はなく、譜面立て本体部7の四隅に脚凸部を設けた構成でも良く、また必ずしも譜面立て本体部7の後面に脚凸部を設ける必要もなく、譜面立て本体部7の後面を載置面に直接接触させて配置しても良い。さらに、上記実施形態4では、譜面立て本体部7の前面に嵌合突起部32(または一対の嵌合支持部42)を設けたが、これに限らず、例えば譜面立て本体部7の後面に嵌合突起部32(または一対の嵌合支持部42)を設けた構成でも良い。
【0058】
(実施形態5)
次に、図30〜図32を参照して、この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した実施形態5について説明する。この場合には、図21〜図26に示された実施形態4と同一部分に同一符号を付して説明する。
この譜面立て51は、譜面立て本体部7に楽器ケース1を立て掛けるための支持部材52を折り畳み可能に設けた構成であり、これ以外は実施形態4とほぼ同じ構成になっている。
【0059】
すなわち、この支持部材52は、図30に示すように、譜面立て本体部7のほぼ半分の大きさの第1、第2平板53、54を備え、第1平板53の上端部が譜面立て本体部7の上端部に第1蝶番55によって回動自在に取り付けられ、図32に示すように、第2平板54の上端部が第1平板53の下端部(図32では上端部)に第2蝶番56によって回動自在に取り付けられた構成になっている。
【0060】
これにより、この支持部材52は、図30に示すように、第1、第2蝶番55、56を中心に第1、第2平板53、54が平坦な状態になると、譜面立て本体部7の前面に重なり、図31および図32に示すように、第1、第2蝶番55、56を中心に第1、第2平板53、54がそれぞれ回動作して三角形状に折り曲げられると、譜面立て本体部7の前面に三角形状に起立するように構成されている。
【0061】
この場合、譜面立て本体部7の前面には、楽器ケース1の背面に設けられた嵌合凹部57に嵌合する嵌合突起部32が設けられている。このため、支持部材52の第2平板54の裏面には、譜面立て本体部7の嵌合突起部32が挿入する収納凹部58が設けられている。また、この第2平板54の下端部には、図31および図32に示すように、係止突起59が設けられており、譜面立て本体部7の前面には第2平板54の係止突起59が係脱可能に係合する係止溝60が設けられている。
【0062】
このような譜面立て51によれば、図30に示すように、支持部材52の第1、第2平板53、54を平坦状にして譜面立て本体部7の前面に重ねることができ、この状態で譜面立て取付部8の取付突起部8bを楽器ケース1の取付凹部5に着脱可能に挿入させて、譜面立て本体部7を楽器ケース1上に起立させると、この起立した譜面立て本体部7の前面に配置された支持部材52に譜面6を立て掛けることができる。
【0063】
また、演奏しないときには、譜面立て取付部8の取付突起部8bを楽器ケース1の取付凹部5から抜き出して、譜面立て51を楽器ケース1から取り外し、図31および図32に示すように、譜面立て本体部7の前面に支持部材52の第1、第2平板53、54を三角形状に折り曲げて起立させることにより、譜面立て本体部7を楽器収納時の台座として活用することができる。
【0064】
すなわち、支持部材52の第1、第2蝶番55、56を中心に第1、第2平板53、54をそれぞれ回動させて三角形状に折り曲げた上、第2平板の係止突起59を譜面立て本体部7の係止溝60に係合させると、図31および図32に示すように、譜面立て本体部7の前面に第1、第2平板53、54が三角形状に起立する。この状態で、譜面立て本体部7の嵌合突起部32を楽器ケース1の背面の嵌合凹部57に嵌合させると、三角形状に折り曲げられた支持部材52によって楽器ケース1を立て掛けた状態で支持することができる。
【0065】
このため、譜面立て本体部7の後面に設けられた脚凸部34を床などの載置面に配置すると、実施形態4と同様、楽器ケース1を横長状態で立て掛けることができ、これにより譜面立て51を紛失するのを防ぐことができると共に、楽器ケース1の不用意な転倒をも防ぐことができるので、楽器ケース1を安定させた状態で押し入れなどに収納することができる。
【0066】
この場合には、特に譜面立て本体部7に支持部材52が折り畳み可能に取り付けられているので、楽器ケース1の嵌合凹部57に対する譜面立て本体部7の嵌合突起部32の嵌合状態が不充分であっても、譜面立て本体部7上に起立した三角形状の支持部材52で楽器ケース1を譜面立て本体部7上に横長状態で安定させて立て掛けることができる。また、譜面立て51として使用するときには、支持部材52を平坦状にして譜面立て本体部7の前面に密着させて配置することができるので、この平坦状の支持部材52に譜面6を立て掛けることができ、これにより支持部材52を設けても、邪魔にならず、コンパクトに使用することがきる。
【0067】
なお、上記実施形態1〜5およびその各変形例では、楽器として鍵盤楽器に適用した場合について述べたが、必ずしも鍵盤楽器である必要はなく、琴などの弦楽器や木琴などの打楽器など、横長形状の楽器に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した斜視図である。(実施形態1)
【図2】図1の鍵盤楽器の斜視図である。
【図3】図1の譜面立ての斜視図である。
【図4】図3の譜面立ての楽器挿入孔に楽器ケースを挿入させて横長状態に寝かして配置した状態を示した斜視図である。
【図5】図4の状態で楽器ケースを横長状態で立て掛けた状態を示した斜視図である。
【図6】この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した斜視図である。(実施形態2)
【図7】図6の譜面立てを示した斜視図である。
【図8】図7の譜面立てに脚部を取り付ける状態を示した要部の分解斜視図である。
【図9】図8の譜面立てに脚部を取り付けた状態を示した斜視図である。
【図10】図6の鍵盤楽器を下面側から見た斜視図である。
【図11】図9の譜面立てに楽器ケースを縦長状態で立て掛けた状態を示した斜視図である。
【図12】図9の譜面立てに楽器ケースを載せてスタンドとして使用した状態を示した斜視図である。
【図13】実施形態2の譜面立てを2枚用いた場合の変形例を示した斜視図である。
【図14】図13の譜面立てに楽器ケースを縦長状態で立て掛けた状態を示した斜視図である。
【図15】図13の譜面立てに楽器ケースを載せてスタンドとして使用した状態を示した斜視図である。
【図16】この発明の譜面立てを示した斜視図である。(実施形態3)
【図17】図16の譜面立てに取り付けられた抜止め板を回動させて開いた状態を示した斜視図である。
【図18】図17の譜面立てに複数の脚部を取り付けて楽器ケースを縦長状態で立て掛けた状態を示した斜視図である。
【図19】実施形態3の第1変形例を示した側面図である。
【図20】実施形態3の第2変形例を示し、(a)は譜面立ての楽器挿入孔を開放した状態を示した斜視図、(b)は譜面立ての楽器挿入孔に抜止め棒を架け渡した状態を示した斜視図である。
【図21】この発明の譜面立てを鍵盤楽器に適用した斜視図である。(実施形態4)
【図22】図21の譜面立てを示した斜視図である。
【図23】図22の譜面立てを背面側から見た斜視図である。
【図24】図21の楽器ケースの背面図である。
【図25】図24の楽器ケースの背面に譜面立てを取り付けた状態を示した背面図である。
【図26】図25の楽器ケースを縦長状態で立て掛けた状態を示した斜視図である。
【図27】実施形態4の変形例の譜面立てを楽器ケースに取り付けた状態を示した斜視図である。
【図28】図27の状態で楽器ケースを横長状態で立て掛けた状態の側面図である。
【図29】図27の分解斜視図である。
【図30】この発明の譜面立てを示した斜視図である。(実施形態5)
【図31】図30の譜面立てにおいて支持部材を起立させた状態を示した斜視図である。
【図32】図31の譜面立てにおいて楽器ケースを横長状態で立て掛けた状態の断面図である。
【符号の説明】
【0069】
1 楽器ケース
4、11、21、31、41、51 譜面立て
5 取付凹部
6 譜面
7 譜面立て本体部
8 譜面立て取付部
9 楽器挿入孔
12 脚取付部
13 脚部
22 抜止め板
25 抜止め棒
32 嵌合突起部
33、43、57 嵌合凹部
34 脚凸部
42 嵌合支持部
42a 支持突起部
42b 嵌合突起部
52 支持部材
53、54 第1、第2平板
59 係止突起
60 係止溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
譜面が立て掛けられるほぼ平板状の譜面立て本体部と、この譜面立て本体部に設けられ、横長形状の楽器本体に設けられた取付凹部に着脱可能に挿入して前記譜面立て本体部を前記楽器本体上に起立させる譜面立て取付部とを備えた譜面立てにおいて、
前記譜面立て本体部に前記楽器本体が挿入する楽器挿入孔を設けたことを特徴とする譜面立て。
【請求項2】
前記譜面立て本体部には、棒状の複数の脚部がそれぞれ取り付けられる複数の脚取付部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の譜面立て。
【請求項3】
前記譜面立て本体部には、前記楽器挿入孔から前記譜面が抜け落ちるのを防ぐための抜止め部材が、前記楽器挿入孔に対し開閉可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の譜面立て。
【請求項4】
譜面が立て掛けられるほぼ平板状の譜面立て本体部と、この譜面立て本体部に設けられ、横長形状の楽器本体に設けられた取付凹部に着脱可能に挿入して前記譜面立て本体部を前記楽器本体上に起立させる譜面立て取付部とを備えた譜面立てにおいて、
前記譜面立て本体部の一面に、前記楽器本体に設けられた嵌合凹部に着脱可能に嵌合する嵌合支持部が設けられていることを特徴とする譜面立て。
【請求項5】
前記嵌合支持部が前記一面に設けられた前記譜面立て本体部の他面には、複数の脚凸部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の譜面立て。
【請求項6】
前記譜面立て本体部には、前記嵌合支持部を前記楽器本体の前記嵌合凹部に嵌合させたときに、前記楽器本体を前記譜面立て本体部に対し起立させた状態で支持する支持部材が、折り畳み可能に取り付けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の譜面立て。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2008−40047(P2008−40047A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−212886(P2006−212886)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】