説明

豆腐の包装品およびその製造方法

【課題】豆腐が収納された容器から水が漏出することを防止し、豆腐の風味等の品質を劣化させず、取り扱いやすい豆腐の包装品を提供する。
【解決手段】所定形状に成形された豆腐10が、豆腐10と容器20の隙間部分に充填されたゲル化充填物12とともに、密封包装された豆腐の包装品の製造方法であって、前記豆腐10をゲル化充填液とともに容器20に収納し、前記豆腐とともに前記ゲル化充填液を密封した後、前記豆腐とゲル化充填液が密封された密封品を前記ゲル化充填液がゲル化する温度以下に冷却することにより、前記ゲル化充填液がゲル化したゲル化充填物12とともに前記豆腐10が密封された豆腐の包装品30を調製することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は豆腐の包装品およびその製造方法に関し、より詳細には、豆腐の品質を損なうことなく包装することができ、また従来の豆腐の包装品にはない特徴を備えた豆腐の包装品およびその好適な製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
市販品として提供されている豆腐には種々の商品があるが、大きく分けて、いわゆる木綿豆腐と絹豆腐とがある。豆腐は豆乳に凝固剤を加えて凝固させてつくるもので、木綿豆腐は、豆乳に凝固剤を加えて凝固させた後、豆腐を崩し、型枠で成形して作製され、絹豆腐は凝固した豆腐をそのまま固めて作製される。
したがって、絹豆腐の場合は、プラスチック製のパックに凝固剤とともに豆乳を充填し、パックの開口部をプラスチックフィルムで密封シールすることによって、いわゆる充填豆腐として作製することができ、絹豆腐はそのシールされた状態で商品として提供される。
【0003】
一方、木綿豆腐の場合は、型枠で成形した後、所定の大きさにカットして提供するから、市場に提供する場合は、パックに水とともに豆腐を収納し、パックの開口部をプラスチックフィルムによって密封して提供される。水とともに豆腐を密封するのは、豆腐から水分が抜け出て豆腐の品質が劣化したりしないようにするためである。
なお、絹豆腐の場合でも、あらかじめ型枠で作製し、所定の大きさにカットして提供する場合には、水とともに絹豆腐を容器に収納し、容器の開口部にプラスチックフィルムを密封シールして提供する。
【特許文献1】特開平9−19267号公報
【特許文献2】特開平7−289194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
木綿豆腐あるいは絹豆腐で、所定の大きさにカットして密封包装して提供する商品の場合は、上述したように水とともに豆腐を容器に収納して提供されるから、パックの開口部を密封するプラスチックフィルムが破れるとパックから水が漏出してしまう。
豆腐を購入して、すぐに家庭で調理に使用するといった場合には、パックから水が漏出してもさほど問題にならないが、旅行等の際にみやげ品として豆腐を購入して持ち帰るような場合や、購入した豆腐を送ってもらうような場合には、豆腐のパックから水が漏出してしまうことは、豆腐の品質を劣化させて商品価値を低くするし、取り扱いにくくもあるから大きな問題となる。
【0005】
このように、木綿豆腐のようなカット豆腐の場合は、従来はもっぱら水とともに豆腐をパック容器等に収納して密封包装しているから、パックから水が漏出するという問題が避けられず、みやげ品や贈り物としてはほとんど利用されていない。
本発明は、カット豆腐のような水とともに豆腐を密封包装して提供されていた従来の豆腐の包装品が、容器から水が漏出するおそれがあり、みやげ品や送り物として取り扱うことが難しいという問題を解消するとともに、豆腐の品質を劣化させることなく、また、調味液とともに豆腐を包装する等により、新しい機能を備えた商品として提供することができ、みやげ品等としても好適に利用できる豆腐の包装品およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は次の構成を備える。
すなわち、本発明に係る豆腐の包装品は、所定形状に成形された豆腐が、豆腐と容器の隙間部分に充填されたゲル化充填物とともに、密封包装されていることを特徴とする。
また、一面が開口する容器に、豆腐と前記ゲル化充填物とが収納され、前記容器の開口部がプラスチックフィルムにより密封シールされていることにより、従来の豆腐の包装品と同形態で、豆腐の品質を好適に維持できる商品として提供される。
また、円柱状に成形された豆腐とともに前記ゲル化充填物が充填され、プラスチックフィルムにより円柱状に密封包装されていることにより、豆腐の品質を損なわずに、従来の豆腐の包装品とは見栄えの異なる商品として提供される。
【0007】
また、前記ゲル化充填物が、液成分に凝固剤としてゼラチンを加えて調製されたもの、前記ゲル化充填物が、液成分に凝固剤として寒天を加えて調製されたものがゲル化充填物とともに豆腐を充填した豆腐の包装品として好適に利用できる。
【0008】
また、所定形状に成形された豆腐が、豆腐と容器の隙間部分に充填されたゲル化充填物とともに、密封包装された豆腐の包装品の製造方法であって、前記豆腐をゲル化充填液とともに容器に収納し、前記豆腐とともに前記ゲル化充填液を密封した後、前記豆腐とゲル化充填液が密封された密封品を前記ゲル化充填液がゲル化する温度以下に冷却することにより、前記ゲル化充填液がゲル化したゲル化充填物とともに前記豆腐が密封された豆腐包装品を調製することを特徴とする。
【0009】
また、前記ゲル化充填液として、豆乳に凝固剤を加えて調製したものは、豆腐の風味を保持できるっとともに、調理の際に豆乳成分が利用でき、料理の栄養価を高めたり、味を調えたりすることができて有効である。
また、前記ゲル化充填液として、調味液に凝固剤を加えて調製したものは、豆腐の味を損なうことがないとともに、豆腐を使った料理の際に調味液が利用できて有効である。調味液としては、出し汁、味噌汁、スープ、味付け汁等が使用できる。
また、前記ゲル化充填液として、にがり水に凝固剤を加えて調製したものは、豆腐とのなじみが良く、豆腐の品質を損なわずに包装することができる点で有効である。
【0010】
また、前記凝固剤として、ゼラチンを使用することは、ゲル化用充填液の調製が容易にできること、ゲル化用充填液をゲル化してなるゲル化充填物が加温して簡単に溶けることから、調理の際に湯等に加えることによって簡単にゲル化充填物を溶かして利用することができる点で有効である。
また、前記凝固剤として、寒天を使用することはゲル化用充填液をゲル化して得たゲル化充填物が、外気温で溶けたりすることがないことから、豆腐を確実に保持することができる点と、調理時に加熱することで簡単に溶かして利用できる点で有効である。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る豆腐の包装品およびその製造方法によれば、豆腐をゲル化充填物とともに容器内に密封して包装することによって、豆腐の風味等の品質を損なうことなく保持することができる。また、豆腐を収納した容器が部分的に破れたりした場合でも、容器から水が漏出したりすることがなく、商品を陳列したり運搬したりする場合や、商品を持ち帰るといった場合の取り扱いが容易な豆腐の包装品として提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明に係る豆腐の包装品の一実施形態の構成を示す外観図である。この豆腐の包装品30は、木綿豆腐として形成され、所定の大きさにカットされた豆腐10を、包装用のパック20に収納してパック20の開口部を密封用のフィルム22により密封シールして形成されている。
【0013】
本実施形態の豆腐の包装品30において特徴的な構成は、豆腐10が豆腐10とパック20との間の隙間部分に豆乳とゼラチンとからなるゲル化充填物12が充填された状態で密封されていることである。ゲル化充填物12は、豆腐10とパック20との間の隙間部分を完全に充填し、包装品30は内部にエアが残留しない状態て密封される。
【0014】
豆腐10とゲル化充填物12によって密封充填された豆腐の包装品30は、まず、豆乳にゼラチンを加えたゲル化用充填液を調製し、所定の大きさにカットした豆腐10をゲル化用充填液とともにパック20に収納し、パック20の開口部をフィルム22によって密封シールした後、ゲル化用充填液が充填されたパック20を、品温1℃〜5℃程度に冷やし、ゲル化用充填液をゲル化させることによって得られる。
豆乳とゼラチンからゲル化用充填液を調製するには、豆乳1リットルに対してゼラチンを30〜40g加え、60〜70℃に加熱して混ぜればよい。
【0015】
豆腐10とともにゲル化用充填液をパック20に密封する際は、ゲル化用充填液を20℃程度に冷やしてからパックする。豆腐10とともにゲル化用充填液をパックした後、1℃〜5℃程度の温度で冷蔵すれば、15分程度でゲル化用充填液がゲル化する。
なお、豆腐10とともにゲル化用充填液をパック20に詰めて密封した後、密封されたパックを加熱して減菌する操作を行うことも可能である。この場合も、減菌処理を行った後、包装品を冷蔵することでゲル化用充填液をゲル化して、ゲル化充填物12とともに豆腐10が密封された豆腐の包装品30を作製することができる。
【0016】
本実施形態で実際に使用した豆乳を用いたゲル化用充填液はゲル化した状態で乳白色であり、豆腐の包装品30は、豆腐10の周囲に乳白色のゲル化充填物12が充填された状態で密封される。なお、ゲル化充填物12を無色の透明状にするには、ゲル化用充填液の豆乳の分量を少なくして、水分量を多くすればよい。豆乳を使用せずに、水とゼラチンのみでゲル化用充填液を調製すると、完全に透明になり、従来の豆腐のパック製品とほとんど変わらない外観となる。
【0017】
図1に示す豆腐の包装品30は、豆腐10の周囲にゲル化充填物12が充填されているから、豆腐10からゲル化充填物12に豆腐の成分が浸出することがなく、従来の水を充填した豆腐のパック包装品にくらべて豆腐の品質を確実に維持することが可能であり、豆腐の味や風味、栄養を保持する包装形態としてすぐれている。
また、包装品30には水が充填されていないから、仮にパック20の開口部を密封しているフィルム22が破れても、パック内から水が漏出することがない。
したがって、本実施形態の豆腐の包装品30であれば、みやげ品として持ち帰ったり、簡単に包装しただけて宅配便等で送ることが可能となる。また、商品の陳列、展示、運搬、搬送も容易となる。
【0018】
なお、ゼラチンを用いてゲル化させたゲル化充填物12は通常の気温であればゲル状態を維持するが、気温が高くなると溶け出すことがあるから、気温が高い状態で持ち運びするような場合には、冷却剤とともに容器に収納して持ち運びしたり、搬送したりすればよい。
【0019】
豆腐の包装品30に充填されているゲル化充填物12は、豆腐を調理する際にもなんら不都合がない。たとえば、豆腐を冷奴やサラダに使用する場合は、包装品30から豆腐10を取り出して使えばよい。湯豆腐や味噌汁に使う場合には、ゲル化充填物12を鍋で加熱した湯に入れることにより、ゲル化充填物12が溶け、湯にゲル化充填物12の成分を調味として加えることができる。本実施形態の包装品30ではゲル化充填物12として豆乳を使用しているから、調理の際にゲル化充填物12を加えると、湯豆腐の湯や、味噌汁の汁に豆乳が加えられることになり、これらの調理品の栄養価を高めたり、味を調えたりすることができる。
【0020】
豆腐の包装品30は、従来の箱形に形成されたパック20に豆腐を収納して包装する方法に限らず、種々の形態からなる容器を使用することができ、包装容器の形態が箱形のものに限定されるものではなく、種々の形態の容器を使用することができる。また、木綿豆腐に限らず絹豆腐を用いることができ、豆腐を調製する素材についても限定されるものではない。
また、従来の豆腐の包装品では、豆腐とともに水を充填しているから容器から水が漏出しないように、透水性のない素材によって形成した容器を使用するが、本発明の豆腐の包装品の場合には、ゲル化充填物および豆腐を密封した状態が保持できる素材であればよく、簡易な耐水性を備えた紙製の容器を使用することも可能である。
【0021】
また、本発明に係る豆腐の包装品は、ゲル化充填物とともに豆腐を容器内に密封して包装するから、豆腐の外面がゲル化充填物によって保持され、水とともに豆腐を密封している従来方法と比較して、容器内で豆腐が動きにくくなり豆腐をしっかりと支持することができる。したがって、図2に示すような、円柱状あるいは袋状に密封包装して提供することもできる。
【0022】
図2は、円柱状に形成した豆腐10を、豆腐10の両端にゲル化充填物12を充填してプラスチックフィルム24により円柱状に密封した豆腐の包装品31である。このように、本発明に係る豆腐の包装品は、四角形状の包装形態に限らず、従来にない包装形態とすることも可能である。図2に示す豆腐の包装品の場合も、豆腐10とともにゲル化充填物12が密封されていることから、豆腐10の品質を維持することができ、豆腐10を保形して保持することができる。
【0023】
(ゲル化用充填液の調製例)
上記実施形態では豆乳にゼラチンを加えてゲル化用充填液を調製し、豆腐とともに密封シールした後、品物を冷やすことによってゲル化してゲル化充填物12としたが、ゲル化用充填液は豆乳以外の調味液等の液成分を適宜使用して調製することが可能である。また、ゲル化用充填液として液成分に加える凝固剤もゼラチン以外に寒天等を利用することが可能である。以下に、ゲル化用充填液の調製例について説明する。
【0024】
ゲル化用充填液を調製する際に使用する液としては、豆乳以外に、にがり水、出し汁、味噌汁、スープ、水、希塩水等が利用できる。
にがり水を使用したゲル化用充填液は、豆腐とのなじみが良く、豆腐の味、風味を損なわない豆腐の包装品として提供できるという利点がある。にがり水は湯豆腐、鍋物、味噌汁に加えても、なんら問題がない。
出し汁を使用したゲル化用充填液の場合は、豆腐を鍋料理に使用するような場合に、豆腐とともに密封されたゲル化用充填物を鍋に入れることにより、鍋の調味液に出し汁を加えることができるという利点があり、湯豆腐、鍋料理、味噌汁用として好適に利用できる。
コンソメスープなどの味付け液を使用してゲル化用充填液を調製したものは、サラダなどの冷菜料理に利用することができる。
【0025】
また、ゲル化用充填液の材料として味噌汁を使うこともできる。すなわち、味噌汁にゼラチン(凝固剤)を加えてゲル化用充填液を調製し、味噌汁を用いたゲル化用充填液とともに豆腐を密封パックし、品温を下げてゲル化用充填液をゲル化させる。ゲル化用充填液をゲル化させたゲル化充填物は、豆腐から水分や栄養分を浸出させないように作用するとともに、ゲル化充填物からも豆腐にその成分が浸出したりすることがないという特徴がある。すなわち、味噌汁を材料に使用して豆腐とともに密封包装しても、豆腐に味が移ったりすることがない。したがって、味噌汁を調理する際に、豆腐とともにこの味噌汁を用いたゲル化充填物を鍋に入れることで調味することができる。包装品に充填する味噌汁のゲル化充填物の分量は適宜調節可能であり、ゲル化充填物の分量をやや多めにすることで、そのまま豆腐の味噌汁として食することも可能である。
【0026】
これらのにがり水、出し汁、味噌汁、スープ等でゲル化用充填液を調製する場合は、材料1リットルに対してゼラチンを25g程度加えればよい。ゼラチンは加温することで簡単に溶けるからゲル化用充填液を調製することはきわめて簡単である。
ゲル化用充填液を調製する際に使用する凝固剤としては、ゼラチンの他に、寒天、カラギーナン、葛、片栗粉、卵白、こんにゃく等が用いられる。
【0027】
寒天は、ゼラチンよりも高温で煮溶かして使用する。寒天を使用する場合は、湯で寒天を溶かした後、豆乳、にがり水、出し汁等とあわせてゲル化用充填液とすればよい。凝固剤として寒天を用いた場合は、ゼラチンにくらべて高温でゲル化する。寒天を使用したゲル化充填物は、ゼラチンに比べて外気温が高くなっても溶けることがないという利点がある。
凝固剤として寒天を使用した場合も、ゲル化充填物は80℃程度で溶けるから、鍋物等の調理に豆腐を使用する場合に、加熱した汁にゲル化充填物を加えることによって、ゲル化充填物を溶かして使用することができる。前述したように、出し汁を用いてゲル化充填物を調製しておけば出し汁で調味することができる。
【0028】
以上、豆腐とともに充填するゲル化充填物とするためのゲル化用充填液の調製例について説明したが、ゲル化用充填液に使用できる材料は上述した例に限られるものではなく、豆腐とともに充填してゲル化できる材料であれば種々の材料を使用することができる。
また、前述した実施形態においては、豆腐の包装品として木綿豆腐をパック20に密封包装する例を示したが、ゲル化充填物とともに密封して提供する豆腐は、木綿豆腐に限らず、絹豆腐についても同様に適用可能であり、卵豆腐などの味付けされている豆腐や、風味付けされた豆腐などについても適用することができる。
【0029】
また、前述したように、本発明に係る豆腐の包装品は、豆腐とともにゲル化充填物を密封した状態で、ゲル化充填物から豆腐に味が移らないという特徴がある。したがって、味付けなどの調理がされていない豆腐の他に、揚げ出し豆腐のような調理された豆腐製品を密封包装して提供する場合にも適用できる。従来は、揚げ出し豆腐等の調理品を商品として提供する場合には、調理品とは別に調味液が密封された調味液袋とともに包装して提供されている。本発明に係る豆腐の包装品の場合は、ゲル化用充填液に調味液を使用することで、調味液ととともに豆腐調理品を密封パックして提供することが可能であり、調理時にゲル化充填液を溶かすことで調味液とともに豆腐調理品を食することができる。
単に、調味液を豆腐調理品とともにパックした場合は、調味液が豆腐にしみ込んでしまって塩辛くなったり、味が濃くなったりするのに対して、ゲル化充填物とした場合には、豆腐調理品に味が移らないという利点がある。揚げ出し豆腐の他に豆腐の揚げを調味液とともに密封する場合も同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る豆腐の包装品の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る豆腐の包装品の他の実施形態の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
10 豆腐
12 ゲル化充填物
20 パック
22 フィルム
24 プラスチックフィルム
30、31 豆腐の包装品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定形状に成形された豆腐が、豆腐と容器の隙間部分に充填されたゲル化充填物とともに、密封包装されていることを特徴とする豆腐の包装品。
【請求項2】
一面が開口する容器に、豆腐と前記ゲル化充填物とが収納され、前記容器の開口部がプラスチックフィルムにより密封シールされていることを特徴とする請求項1記載の豆腐の包装品。
【請求項3】
円柱状に成形された豆腐とともに前記ゲル化充填物が充填され、プラスチックフィルムにより円柱状に密封包装されていることを特徴とする請求項1記載の豆腐の包装品。
【請求項4】
前記ゲル化充填物が、液成分に凝固剤としてゼラチンを加えて調製されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の豆腐の包装品。
【請求項5】
前記ゲル化充填物が、液成分に凝固剤として寒天を加えて調製されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の豆腐の包装品。
【請求項6】
所定形状に成形された豆腐が、豆腐と容器の隙間部分に充填されたゲル化充填物とともに、密封包装された豆腐の包装品の製造方法であって、
前記豆腐をゲル化充填液とともに容器に収納し、
前記豆腐とともに前記ゲル化充填液を密封した後、
前記豆腐とゲル化充填液が密封された密封品を前記ゲル化充填液がゲル化する温度以下に冷却することにより、前記ゲル化充填液がゲル化したゲル化充填物とともに前記豆腐が密封された豆腐包装品を調製することを特徴とする豆腐の包装品の製造方法。
【請求項7】
前記ゲル化充填液として、豆乳に凝固剤を加えて調製したものを使用することを特徴とする請求項6記載の豆腐の包装品の製造方法。
【請求項8】
前記ゲル化充填液として、調味液に凝固剤を加えて調製したものを使用することを特徴とする請求項6記載の豆腐の包装品の製造方法。
【請求項9】
前記ゲル化充填液として、にがり水に凝固剤を加えて調製したものを使用することを特徴とする請求項6記載の豆腐の包装品の製造方法。
【請求項10】
前記凝固剤として、ゼラチンを使用することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項記載の豆腐の包装品の製造方法。
【請求項11】
前記凝固剤として、寒天を使用することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項記載の豆腐の包装品の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−125008(P2007−125008A)
【公開日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−258311(P2006−258311)
【出願日】平成18年9月25日(2006.9.25)
【出願人】(397004560)
【Fターム(参考)】