説明

負荷駆動装置、画像形成装置、負荷駆動方法、およびプログラム

【課題】共振を利用し、かつ、容量性負荷の両端に逆位相の電圧パルスを印加可能とすることにより、消費電力を低減できる負荷駆動装置、画像形成装置、負荷駆動方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】負荷駆動装置3は、第1電極および第2電極で構成され、1〜4番目まで順番に接続された容量性負荷51〜54を備える。この負荷容量51〜54をそれぞれ隣接する負荷容量間で放電、充電を繰り替えるようにSW駆動部30はスイッチを駆動して、逆パルス電圧を印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、負荷駆動装置、画像形成装置、負荷駆動方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置でトナーをクラウド化させて現像する方式として、現像ローラの芯金と表面電極に逆位相のパルスを印加する方式が存在する。この方式では、現像ローラの芯金と表面電極は容量性負荷を形成する。
【0003】
このような容量性負荷の両端へのパルスの印加は、プラズマディスプレイなどの分野でも実施されている。容量性負荷を充放電する負荷駆動装置では、消費電力が大きいことが問題となっており、消費電力低減のためにLC共振でエネルギーを遷移させる技術が既に知られている。例えば、特許文献1では、消費電力を低減する目的で、容量性負荷(プラズマディスプレイ表示セル)の両端子に交互に電圧パルスを印加する駆動方式で、容量性負荷を2つのブロックに分割し各ブロックの電圧位相をずらすことで、共振を利用して各ブロックの容量性負荷間で電荷を充放電する技術が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の方法では、一方の容量性負荷に電圧が印加されている間、他方の容量性負荷の両端子が等電位である。すなわち、容量性負荷の両端に逆位相の電圧パルスを印加できない。一方、クラウド現像は、容量性負荷の両端に逆位相の電圧パルスを印加することでトナーをクラウド化させるので、特許文献1などの従来の方法を適用できない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、共振を利用し、かつ、容量性負荷の両端に逆位相の電圧パルスを印加可能とすることにより、消費電力を低減できる負荷駆動装置、画像形成装置、負荷駆動方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1電極および第2電極で構成され、1〜N番目(Nは3以上の整数)まで順番に接続された容量性負荷を備え、前記容量性負荷それぞれの前記第1電極、及び前記第2電極は、他の容量性負荷の第1電極、又は前記第2電極とコイルを介して接続され、1番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷へと放電し、次いで、N番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷へと充電し、次いで、M−1(Mは、2<M≦Nを満たす整数)番目の容量性負荷から放電される電荷を、M−1番目の前記容量性負荷とM番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続してM番目の前記容量性負荷へと充電することをM=NからM=3まで順次実行し、次いで、1番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷へと放電し、次いで、N番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷へと充電することにより逆位相の前記パルス電圧を印加する駆動部を、さらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、共振を利用し、かつ、容量性負荷の両端に逆位相の電圧パルスを印加可能とすることにより、消費電力を低減できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、クラウド現像を行う現像装置を含む画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】図2は、クラウドパルスについて説明する図である。
【図3】図3は、負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】図4は、ブリッジ回路を説明するための図である。
【図5】図5は、ブリッジ回路の全体を含む、負荷駆動装置の詳細な構成例を示す図である。
【図6】図6は、4つの容量性負荷を駆動する場合の負荷駆動装置の動作例を示すタイムチャートである。
【図7】図7は、変形例1の負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】図8は、変形例2の負荷駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】図9は、逆電流防止用ダイオードを有する変形例3の負荷駆動装置の構成例を示す図である。
【図10】図10は、現像装置の構成例について説明するための図である。
【図11】図11は、トナー担持体の構成例について説明する図である。
【図12】図12は、トナー担持体の他の構成例について説明する図である。
【図13】図13は、カラー画像を形成する画像形成装置のトナー担持体の構成例について説明する図である。
【図14】図14は、画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる負荷駆動装置、画像形成装置、負荷駆動方法およびプログラムの一実施形態を詳細に説明する。
【0010】
画像形成装置の現像装置として、トナーをクラウド化して現像する方式の現像装置が知られている。例えば、現像ローラの表面に、現像ローラの回転方向と直交する方向に長く延びて所定の間隔で配設された複数の電極を有し、隣接する電極相互の間、または絶縁層を介して設けた下層の導体基材と電極との間に、逆位相のクラウドパルスを印加することでトナーをクラウド化し、現像ローラが回転移動することでトナーの搬送を行い、感光体にトナーを現像する現像装置が存在する。このような現像装置は、電極と電極との間に絶縁層を介するため容量性負荷を形成する。
【0011】
図1は、このような現像装置を含む画像形成装置の構成例を示すブロック図である。画像形成装置は、制御基板2と、負荷駆動装置3と、クラウド現像を行う現像装置4とを備えている。
【0012】
制御基板2は、画像形成装置の全体を制御し、CPU1を備えている。CPU1は、図示しないROM(Read Only Memory)などのメモリに記憶されたプログラムを読み出して負荷駆動装置3を制御する。
【0013】
現像装置4にクラウドパルスを印加する高圧電源である負荷駆動装置3は、制御基板2から発信される周波数制御信号、Vpp制御信号、およびVmin制御信号によりクラウドパルスを発生する。各信号の制御対象は以下の通りである。
周波数制御信号:クラウドパルスの周波数
Vpp制御信号:クラウドパルスの波高値
Vmin制御信号:クラウドパルスの最低値
【0014】
図2は、クラウドパルスについて説明する図である。図2に示すように、クラウドパルスは、波高値がVppであり、最低値がVminである。クラウドパルスの周波数、Vpp、およびVminは、温湿度環境や画像濃度に応じて最適なクラウドパルスとなるように制御される。以降、説明の簡略化のためクラウドパルスの状態を、波高値をHとし、最低値をLとして説明する。
【0015】
図3は、負荷駆動装置3の構成例を示すブロック図である。負荷駆動装置3は、SW駆動部30と、ブリッジ回路50と、Vpp電源10と、Vmin電源20と、出力部40とを備えている。
【0016】
Vpp電源10は、図2に示すVppの電圧値を出力する電源である。Vmin電源20は、図2に示すVminの電圧値を出力する電源である。パルスの下限値または上限値が接地電位でよい場合、Vmin電源20は不要である。
【0017】
SW駆動部30は、ブリッジ回路50に含まれる各スイッチ(後述)を制御する。これにより、最低値がVminであり、波高値がVppであるクラウドパルスが、ブリッジ回路50から出力部40を介して現像装置4に出力される。スイッチとしては、例えば高耐圧FET(Field Effect Transistor)を用いる。SW駆動部30は、各FETを所定のタイミングでオンおよびオフにする。
【0018】
図4は、ブリッジ回路50を説明するための図である。なお、図4は、説明のためにブリッジ回路50の一部のみを記載している。ブリッジ回路50の全体構成については図5で後述する。
【0019】
ブリッジ回路50は、スイッチとしてSW Y1〜SW Y4と、を含んでいる。なお、負荷容量51は、容量性負荷を形成する図1の現像装置4に相当する。SW Y1〜SW Y4は、図3のSW駆動部30により所定のタイミングでオンおよびオフされる。SW Y1、SW Y4がオン、SW Y3、SW Y2がオフのとき、負荷容量51の左側の端子がHとなり、右側の端子がLになる。SW Y1、SW Y4がオフ、SW Y3、SW Y2がオンのとき、負荷容量51の左側の端子がLとなり、右側の端子がHになる。
【0020】
例えば図1で説明したクラウド現像を行う現像装置4の場合、画像形成装置のステーション数分の容量性負荷(現像装置4)にクラウドパルスを印加する必要がある。画像形成装置のステーションがカラーの4色(Y、M、C、K)に対応する4つの場合、容量性負荷(現像装置4)の数は4つとなる。以下では、4つの容量性負荷(現像装置4)を備える場合を例に説明する。
【0021】
図5は、ブリッジ回路50の全体を含む、負荷駆動装置3の詳細な構成例を示す図である。図5に示すように、負荷駆動装置3は、図3に示すVpp電源10、Vmin電源20のほかに、コイル(インダクタ)L1〜L8を備えている。なお、負荷容量51〜54は、4つの容量性負荷(現像装置4)に相当する。
【0022】
負荷容量51は、スイッチ(SW 11、SW Y13)を介してVpp電源10に接続され、スイッチ(SW 12、SW 14)を介してVmin電源20に接続される。負荷容量52は、スイッチ(SW 21、SW 23)を介してVpp電源10に接続され、スイッチ(SW 22、SW 24)を介してVmin電源20に接続される。負荷容量53は、スイッチ(SW 31、SW 33)を介してVpp電源10に接続され、スイッチ(SW 32、SW 34)を介してVmin電源20に接続される。負荷容量54は、スイッチ(SW 41、SW 43)を介してVpp電源10に接続され、スイッチ(SW 42、SW 44)を介してVmin電源20に接続される。
【0023】
負荷容量51の端子1−Aは、端子2−Aとスイッチ(SW1)とコイルL1を介して接続される。また、端子1−Aは、端子4−Aとスイッチ(SW8)とコイルL8を介して接続される。端子1−Bは、端子2−Bとスイッチ(SW5)とコイルL5を介して接続される。端子1−Bは、端子4−Bとスイッチ(SW4)とコイルL4を介して接続される。
【0024】
負荷容量52の端子2−Aは、端子3−Bとスイッチ(SW2)とコイルL2を介して接続される。また、端子2−Bは、端子3−Aとスイッチ(SW6)とコイルL6を介して接続される。
【0025】
負荷容量53の端子3−Aは、端子4−Aとスイッチ(SW7)とコイルL7を介して接続される。また、端子3−Bは、端子4−Bとスイッチ(SW3)とコイルL3を介して接続される。
【0026】
図5の各スイッチ(SW1〜SW8、SW 11〜SW 44)は、SW駆動部30でオンおよびオフが制御される。
【0027】
図6は、4つの容量性負荷を駆動する場合の負荷駆動装置3の動作例を示すタイムチャートである。図6の「1−A」、「1−B」、「2−A」、「2−B」、「3−A」、「3−B」、「4−A」、および「4−B」は、それぞれ端子1−A、端子1−B、端子2−A、端子2−B,端子3−A、端子3−B、端子4−A、および端子4−Bの電位を表す。Hのときの電位が図2のVmin+Vppであり、Lのときの電位がVminである。SW 11〜SW 44、およびSW1〜SW8は、Hがスイッチオンを表し、Lがスイッチオフを表す。
【0028】
以下、図5の構成の負荷駆動装置3の動作を、図6のタイムチャートに従って説明する。
【0029】
期間a)SW 11、SW 14、SW 22、SW 24、SW 31、SW34、SW42、SW43がオンの状態で、1−AがH、1−BがL、2−AがL、2−BがL、3−AがH、3−BがL、4−AがL、4−BがHである。電源をONした際にはすべての電極はLになっているが、各スイッチを操作することによってこの初期状態へと移行させる。
【0030】
期間b)SW 1をオンにする。また、SW 11、及びSW 22はオフにする。このとき、負荷容量51と負荷容量52とコイルL1との間においてLC共振が発生する。その結果、1−Aの電荷が2−Aに移り、1−AがLに、2−AがHになる。電荷がすべて移動後、SW 1をオフする。
【0031】
期間c)SW 12、及びSW 21をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、1−AにはVmin電源20から、2−AにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0032】
期間d)SW 4をオンにする。また、SW 14、及びSW 43はオフにする。このとき、負荷容量54と負荷容量51とコイルL4との間においてLC共振が発生する。その結果、4−Bの電荷が1−Bに移り、1−BがHに、4−BがLになる。電荷がすべて移動後、SW 4をオフにする。
【0033】
期間e)SW 13、及びSW 44をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、4−BにはVmin電源20から、1−BにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0034】
期間f)SW 7をオンにする。また、SW 31、およびSW 42はオフにする。このとき、負荷容量53と負荷容量54とコイルL7との間においてLC共振が発生する。その結果、3−Aの電荷が4−Aに移り、3−AがLに、4−AがHになる。電荷がすべて移動後、SW7をオフする。
【0035】
期間g)SW 32、及びSW 41をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、3−AにはVmin電源20から、4−AにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0036】
期間h)SW 2をオンにする。また、SW 21、及びSW 34をオフにする。このとき、負荷容量52と負荷容量53とコイルL2との間においてLC共振が発生する。その結果、2−Aの電荷が3−Bに移り、2−AがLに、3−BがHになる。電荷がすべて移動後、SW 2をオフする。
【0037】
期間i)SW 22、及びSW 33をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、2−AにはVmin電源20から、3−BにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0038】
期間j)SW 5をオンにする。また、SW 13、及びSW 24をオフにする。このとき、負荷容量51と負荷容量52とコイルL5との間においてLC共振が発生する。その結果、1−Bの電荷が2−Bに移り、1−BがLに、2−BがHになる。電荷がすべて移動後、SW 5をオフする。
【0039】
期間k)SW 14、及びSW 23をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、1−BにはVmin電源20から、2−BにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0040】
期間l)SW 8をオンにする。また、SW 12、及びSW 41をオフにする。このとき、負荷容量51と負荷容量54とコイルL8との間においてLC共振が発生する。その結果、4−Aの電荷が1−Aに移り、4−AがLに、1−AがHになる。電荷がすべて移動後、SW 8をオフする。
【0041】
期間m)SW 11、及びSW 42をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、4−AにはVmin電源20から、1−AにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0042】
期間n)SW 3をオンにする。また、SW 33、及びSW 44をオフにする。このとき、負荷容量53と負荷容量54とコイルL3との間においてLC共振が発生する。その結果、3−Bの電荷が4−Bに移り、3−BがLに、4−BがHになる。電荷がすべて移動後、SW 3をオフする。
【0043】
期間o)SW 34、及びSW 43をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、3−BにはVmin電源20から、4−BにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0044】
期間p)SW 6をオンにする。また、SW 23、及びSW 32をオフにする。このとき、負荷容量52と負荷容量53とコイルL6との間においてLC共振が発生する。その結果、2−Bの電荷が3−Aに移り、2−BがLに、3−AがHになる。電荷がすべて移動後、SW 6をオフする。
【0045】
期間q)SW 24、及びSW 31をオンにする。この2つのスイッチをオンにすることで、2−BにはVmin電源20から、3−AにはVpp電源10からそれぞれ電力が供給される。
【0046】
そして、電荷移動後、期間aの状態に戻る。そして、期間a〜期間qを繰り返すことで、負荷容量51〜負荷容量54のそれぞれの両端子に逆位相のパルス波形を印加することができる。したがって、共振を利用し、かつ、容量性負荷の両端に逆位相の電圧パルスを印加可能とすることにより、外部容量を設けることなく消費電力を低減することができる。また、外部容量を必要としないため、部品点数を削減することができる。さらには、放電完了後の負荷容量51〜54をVmin電源20と接続するとともに、充電完了後の負荷容量51〜54をVpp電源10と接続することとしたため、放電後の端子の電位をVminに、充電後の端子の電位をVmin+Vppにすることができるようになる。これにより、各スイッチ素子の電流制限用にスイッチ素子と端子間にトランジスタが設けられる場合においても、このトランジスタやスイッチ素子がもつ電気抵抗から電力が消費されることによる電位の低下を抑制することができる。
【0047】
なお、Vmin電源20はパルスの下限値もしくは上限値が接地電位でよい場合、これを省略することができる。また、期間c)、期間e)、期間g)、期間i)、期間k)、期間m)、期間o)、期間q)におけるスイッチの駆動は上述のような電力の補填が必要ない場合には省略することも出来る。
【0048】
また、負荷容量の数は上記の実施形態では4つとしたが、3以上の所望の数の負荷容量に変更することができる。その場合のスイッチや、コイルの数は回路構成に合わせて変更する。
【0049】
(変形例1)
図7は、変形例1の負荷駆動装置3−2の構成例を示すブロック図である。負荷駆動装置3−2は、SW駆動部30−2と、ブリッジ回路50と、Vpp電源10と、Vmin電源20と、出力部40と、端子電圧検出回路60とを備えている。負荷駆動装置3−2は、端子電圧検出回路60を備えること、および、SW駆動部30−2の機能が、図3の負荷駆動装置3と異なっている。
【0050】
端子電圧検出回路60は、負荷容量51〜負荷容量54の端子電圧を検出する回路である。
【0051】
充放電用のスイッチSW1〜SW8は、充放電が完全に終了した瞬間にオフにするのが最も電力効率がよい。そこで、変形例1の負荷駆動装置3−2は、各負荷容量の端子の電圧を検知する端子電圧検出回路60をさらに備え、端子電圧が所定の電圧になったときに、端子電圧検出回路60からSW駆動部30−2に充放電終了信号を発信する。所定の電圧とは例えばVmin+Vpp、またはVminである。
【0052】
SW駆動部30−2は、充放電終了信号を受信したときに、スイッチSW1〜SW8をオフにする。これにより、電力効率を向上させることができる。
【0053】
(変形例2)
図8は、変形例2の負荷駆動装置3−3の構成例を示すブロック図である。負荷駆動装置3−3は、SW駆動部30−3と、ブリッジ回路50と、Vpp電源10と、Vmin電源20と、出力部40と、充電電流検出回路70とを備えている。負荷駆動装置3−3は、充電電流検出回路70を備えること、および、SW駆動部30−3の機能が、図3の負荷駆動装置3と異なっている。
【0054】
充電電流検出回路70は、充放電用コイル(コイルL1〜L8)へ流れる電流を検出する回路である。
【0055】
充放電用コイルへ流れる電流は時間に対して正弦波となり、電流が略0となる時が充放電終了である。そのため充放電用コイルへ流れる電流を検知する充電電流検出回路70をさらに備え、電流が0になるときに、充電電流検出回路70からSW駆動部30−3に充放電終了信号を発信する。
【0056】
SW駆動部30−3は、充放電終了信号を受信したときに、スイッチSW1〜SW8をオフにする。これにより、電力効率を向上させることができる。
【0057】
(変形例3)
各スイッチのオンおよびオフは、SW駆動部30によって制御され、そのタイミングはSW駆動部30の定数によって決まる。回路定数にはバラツキが生じるため、スイッチのオンおよびオフのタイミングは狙いのタイミングからずれる可能性がある。
【0058】
例えば期間bにSW1をオンして1−Aから2−Aに放電する場合、SW1をオフにするタイミングが遅れ、放電終了後もSW1がオンしたままの状態とすると、共振により放電とは逆方向、すなわち、2−Aから1−Aに電流が流れる。スイッチには主にFETが用いられるため、逆方向に電流を流すと破壊等の不具合が発生する。またSW1をオフにするタイミングが早くなり、放電終了前にSW1をオフにするとコイルL1に逆起電圧が発生し、FETが破壊される。
【0059】
そこで、変形例3では、FETへの逆電流を防止するダイオードをさらに備える構成とする。図9は、逆電流防止用ダイオードを有する変形例3の負荷駆動装置の構成例を示す図である。図9に示すように、変形例3の負荷駆動装置は、放電する側にアノードが接続され、充電する側にカソードが接続された逆電流防止用のダイオード901〜908を備えている。
【0060】
このような構成により、FETへの逆電流による破壊を防ぐことができる。また、逆電流が発生しないので、充放電に必要な時間より十分に長い時間、SW1〜SW8をオンにすることができ、放電終了前にスイッチをオフにすることによる逆起電圧の発生、および、FETの破壊を防止することができる。
【0061】
次に、画像形成装置の現像装置4の構成例について説明する。図10は、現像装置4の構成例について説明するための図である。図10に示すように、現像装置4は、現像剤であるトナーを担持するトナー担持体101と、例えば有機感光体(OPC)などの感光体102とを備えている。
【0062】
負荷駆動装置3がクラウドパルスをトナー担持体101に印加することで、トナーをクラウド状態にし、感光体102にトナーを現像させることができる。
【0063】
図11は、トナー担持体101の構成例について説明する図である。トナー担持体101は、その表面に、トナーの搬送方向と直交する方向に長く延びて所定の間隔で配設された複数の電極1101を有する。絶縁層1103を介して設けた下層の電極である導体基材1102と電極1101との間に逆位相のクラウドパルスを印加することでトナーをクラウド化することができる。下層の導体基材1102と電極1101とが容量性負荷を形成する。
【0064】
図12は、トナー担持体101の他の構成例について説明する図である。なお、図12(a)はトナー担持体101を展開した状態で示す模式的平面説明図、図12(b)は同じく模式的断面説明図である。
【0065】
この例は、トナー担持体101表面に複数の電極を設け、1本おきの2組を共通にした2相用電極を備え、180[°]位相の異なる2相パルス(図2参照)を印加して、隣接電極同士で吸引と反発を繰り返す2相電界を形成するトナー担持体101の例である。
【0066】
このトナー担持体101は、絶縁性基材101Aの表面上に複数の電極111としてA相用電極111Aと、B相用電極111Bとを設け、その上に表面保護層101Bを設けたものである。櫛歯状の電極111A、111Bは、トナーの搬送方向と直交する方向に微細なピッチに並行に設け、両サイドには共通のバスライン111Aa、111Baで2相パルス発生回路である負荷駆動装置3にそれぞれ接続されている。
【0067】
電極111A、111Bに印加するパルス電圧は、周波数が0.5[kHz]〜7[kHz]、DC電圧をバイアスに含むパルス電圧であるが、その波高値は±60〜±300[V]等、電極幅、電極間隔に応じたパルス電圧を印加する。この2相電界の場合は、隣接同士の電界方向の切り替わりに応じてトナーの反発飛翔と吸引飛翔を繰り返し、トナーは相互の電極間を往復移動する。そして、トナー担持体101全体は、トナーを搬送する方向に回転移動するものである。
【0068】
このように、トナー担持体101表面のトナーを飛翔させてクラウド化する手段が、トナー担持体101表面にトナーの搬送方向と直交する方向に長く延びて所定の間隔で配設された複数の電極を有し、各電極に印加する電圧は隣接電極相互の間でトナーを吸引する方向と反発する方向を交互に繰り返す関係の電圧を印加し、トナー担持体101が回転移動することでトナーの搬送とクラウド化を行う構成とする。これにより、トナー担持体101表面のトナーの搬送に関して、トナーの帯電品質に左右されない安定なトナーの搬送が可能となり、装置全体としても信頼性の高い画像形成装置を実現できる。
【0069】
図13は、カラー画像を形成する画像形成装置のトナー担持体の構成例について説明する図である。
【0070】
カラー画像を形成する画像形成装置で、複数の現像装置を有する場合、2つの現像装置に対して1つの負荷駆動装置3を有する構成にすると、電力や基板配置スペース、コストの観点で最も効率が良い。図13では、カラー画像の4色(Y、M、C、K)のうち、YおよびMにそれぞれ対応する現像装置4Yおよび4Mが負荷駆動装置3aで駆動され、CおよびKにそれぞれ対応する現像装置4Cおよび4Kが負荷駆動装置3bで駆動される例が示されている。
【0071】
なお、クラウド現像では、図2のVminが画像濃度に影響し、Vppがトナーのクラウド性能に影響する。したがってVminとVppとを独立に制御するように構成してもよい。これにより、クラウド性能に影響なく画像濃度の調整が可能となる。また、画像濃度に影響なくクラウド量を調整することが可能となる。なお、VminとVppの独立の制御は、例えば、制御基板2が、Vpp制御信号およびVmin制御信号を独立に出力可能とすることにより実現できる。
【0072】
図14は、画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この画像形成装置は、コントローラ210とエンジン部(Engine)260とをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ210は、画像形成装置全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラであり、例えば制御基板2に相当する。エンジン部260は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部260には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0073】
コントローラ210は、CPU211と、ノースブリッジ(NB)213と、システムメモリ(MEM−P)212と、サウスブリッジ(SB)214と、ローカルメモリ(MEM−C)217と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)216と、ハードディスクドライブ(HDD)218とを有し、ノースブリッジ(NB)213とASIC216との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス215で接続した構成となる。また、MEM−P212は、ROM(Read Only Memory)212aと、RAM(Random Access Memory)212bと、をさらに有する。
【0074】
CPU211は、画像形成装置の全体制御をおこなうものであり、NB213、MEM−P212およびSB214からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0075】
NB213は、CPU211とMEM−P212、SB214、AGPバス215とを接続するためのブリッジであり、MEM−P212に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0076】
MEM−P212は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM212aとRAM212bとからなる。ROM212aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM212bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0077】
SB214は、NB213とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB214は、PCIバスを介してNB213と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0078】
ASIC216は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス215、PCIバス、HDD218およびMEM−C217をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC216は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC216の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C217を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部260との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC216には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)230、USB(Universal Serial Bus)240、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース250が接続される。操作表示部220はASIC216に直接接続されている。
【0079】
MEM−C217は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD218は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0080】
AGPバス215は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P212に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0081】
なお、負荷駆動装置で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
【0082】
負荷駆動装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータ・プログラム・プロダクトとして提供するように構成してもよい。
【0083】
さらに、負荷駆動装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、第1の実施形態の負荷駆動装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0084】
負荷駆動装置で実行されるプログラムは、上述した各部(SW駆動部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0085】
なお、画像形成装置としては、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機のほかに、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
【符号の説明】
【0086】
1 CPU
2 制御基板
3 負荷駆動装置
4 現像装置
10 Vpp電源
20 Vmin電源
30 SW駆動部
40 出力部
50 ブリッジ回路
51、52、53、54 負荷容量
L1、L2、L3、L4、L5、L6、L7、L8 コイル
60 端子電圧検出回路
70 充電電流検出回路
【先行技術文献】
【特許文献】
【0087】
【特許文献1】特開平11−338418号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極および第2電極で構成され、1〜N番目(Nは3以上の整数)まで順番に接続された容量性負荷を備え、
前記容量性負荷それぞれの前記第1電極、及び前記第2電極は、他の容量性負荷の第1電極、又は前記第2電極とコイルを介して接続され、
1番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷へと放電し、
次いで、N番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷へと充電し、
次いで、M−1番目(Mは、2<M≦Nを満たす整数)の容量性負荷から放電される電荷を、M−1番目の前記容量性負荷とM番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続してM番目の前記容量性負荷へと充電することをM=NからM=3まで順次実行し、
次いで、1番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷へと放電し、
次いで、N番目の容量性負荷から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷へと充電する
ことにより逆位相のパルス電圧を印加する駆動部を、さらに備えることを特徴とする負荷駆動装置。
【請求項2】
前記容量性負荷それぞれの電圧を検出する電圧検出部をさらに備え、
前記駆動部は、検出された電圧が予め定められた規定電圧値に達したときに放電が完了したと判定すること、
を特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
【請求項3】
前記コイルの電流を検出する電流検出部をさらに備え、
前記駆動部は、検出された電流が予め定められた規定電流値に達したときに放電が完了したと判定すること、
を特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
【請求項4】
前記容量性負荷のうち、放電する側にアノードが接続され、充電する側にカソードが接続されたダイオードを少なくとも1つさらに備えること、
を特徴とする請求項1に記載の負荷駆動装置。
【請求項5】
前記駆動部は、前記容量性負荷が放電をした後にその容量性負荷に対してVmin電源を接続するとともに、前記容量性負荷が充電をした後にその容量性負荷に対してVpp電源を接続する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の負荷駆動装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1つに記載の負荷駆動装置と、
現像剤を担持する現像剤担持体である前記容量性負荷と、
前記負荷駆動装置が前記現像剤担持体に印加したパルス電圧によってクラウド化された前記現像剤により、像担持体に形成された潜像を現像する現像装置と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
前記第1電極は、前記容量性負荷である前記現像剤担持体の表面に設けられ、
前記第2電極は、前記第1電極より下層に絶縁層を介して設けられる
ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1電極および前記第2電極は、前記容量性負荷である前記現像剤担持体の表面に設けられる
ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記駆動部は、指定された最低値の前記パルス電圧を印加すること、
を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記駆動部は、指定された波高値の前記パルス電圧を印加すること、
を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項11】
第1電極および第2電極で構成され、1〜N番目(Nは3以上の整数)まで順番に接続された容量性負荷にパルス電圧を印加する負荷駆動装置で実行される負荷駆動方法であって、
1番目の容量性負荷の前記第1電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷の前記第1電極へと放電する第1放電ステップと、
N番目の容量性負荷の前記第2電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷の前記第2電極へと充電する第2放電ステップと、
M−1(Mは、2<M≦Nを満たす整数)番目の容量性負荷の前記第1電極から放電される電荷を、M−1番目の前記容量性負荷とM番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続してM番目の前記容量性負荷へと充電することをM=NからM=3まで順次実行する第3〜第N−1放電ステップと、
1番目の容量性負荷の前記第2電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷の前記第2電極へと放電する第N放電ステップと、
次いで、N番目の容量性負荷の前記第1電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷の前記第1電極へと充電する第N+1放電ステップと、
を含むことを特徴とする負荷駆動方法。
【請求項12】
第1電極および第2電極で構成され、1〜N番目(Nは3以上の整数)まで順番に接続された容量性負荷にパルス電圧を印加し、コイルを備える負荷駆動装置を、
1番目の容量性負荷の前記第1電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷の前記第1電極へと放電し、
次いで、N番目の容量性負荷の前記第2電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷の前記第2電極へと充電し、
次いで、M−1(Mは、2<M≦Nを満たす整数)番目の容量性負荷の前記第1電極から放電される電荷を、M−1番目の前記容量性負荷とM番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続してM番目の前記容量性負荷へと充電することをM=NからM=3まで順次実行し、
次いで、1番目の容量性負荷の前記第2電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷と2番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して2番目の前記容量性負荷の前記第2電極へと放電し、
次いで、N番目の容量性負荷の前記第1電極から放電される電荷を、1番目の前記容量性負荷とN番目の前記容量性負荷と前記コイルとを接続して1番目の前記容量性負荷の前記第1電極へと充電する駆動部
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−92637(P2013−92637A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234400(P2011−234400)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】