説明

販売時点ステーションにおける小切手コード・ライン認識のオンライン訂正

OCRおよびMICR機能を有する販売時点端末における小切手コード・ライン認識のための方法およびシステムが提供される。問題のある文字のイメージが抽出され、オンラインでの手作業による確認またはデータ入力のために遠隔位置に自動的に伝送される。問題のある文字のビデオ符号化は、MICRおよびOCRの結果のいずれか一方または双方について実行される。正しく符号化された文字は、数秒以内に販売時点へ返され、支払いシステムへの入力のための正しいコード・ラインを組み立てるために、現地で認識された文字と必要に応じて組み合わされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票認識に関する。より具体的には、本発明は、小切手(チェック)および同様な支払い証書の認識のための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
小切手は一般的な支払い手段であり、小売り取り引きにおいて広く用いられる。従って、事実上すべての今日の店舗はそれらを受け入れる。小切手による支払いを処理するために、販売時点(POS:point−of−sales)端末によっては、購入時点で小切手から銀行口座情報を取り込むことができる。この情報は、一般に小切手の下部に位置し、コード・ラインとして知られる証印(インディシア:indicia)によって表され、このコード・ラインは、登録銀行番号、顧客銀行預金口座番号、および小切手通し番号を含んでいる。証印は目視で読み取ることができ、周知の光学式文字認識(OCR)および磁気インク文字認識(MICR)技術を用いて自動的に読み取ることもできる。
【0003】
インクの不具合のため、最新の磁気読み取り装置でさえもかなりの数の読み違え−文字置き換えエラー(0.1%以上)および読み取れない文字に起因するエラー(最高4%)双方−に見舞われる。この問題を軽減するために、MICRをOCRで補うことができる。それにもかかわらず、依然としてかなりの数の小切手が自動認識システムによって拒絶される。これらの小切手は、支払いシステムに提出するためにPOS端末に手作業で入力されなければならず、その間、機密保護の理由から、コード・ライン情報におけるレジ係のキー入力は一般に、店舗マネージャによって監視される。コード・ラインは非常に長く(25〜40文字)なる傾向があるので、手作業によるデータ入力は退屈でありエラーを起こしやすい。これは労働的に見て高くつき、マネージャ他の職務からそらせてしまう。さらに、自動認識システムによる顧客小切手の拒絶は、その顧客に対してだけでなく、そのレジ係によりサービスされることを待っている他の顧客に対しても不便である。結果として生じる信用損失は、商店主にとって甚大なものになることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の開示される実施形態によれば、販売時点端末における迅速かつ信頼性の高い小切手コード・ライン認識を達成するための改善された解決策が提供される。問題のある文字は、そのようなものとして自動的に認識される。問題のある文字のイメージが抽出され、オンライン確認または手作業によるデータ入力のための遠隔位置に自動的に伝送される。この技術は、MICRおよびOCR結果の一方または双方の訂正のために問題のある文字を符号化するために用い得る。正しく符号化された文字は、数秒以内に販売時点端末へ返され、必要に応じて現地で認識された文字と組み合わされる。次に満足なコード・ライン認識の指示がレジ係に示される。従って、高品質文字認識がリアルタイムで達成され、買物客にとって迷惑な遅延が回避される。本発明のいくつかの態様の利点としては、店舗人員時間の節減、顧客にとっての遅延低減、および顧客満足度の向上が含まれる。販売時点でのエラーの検出も、管理費を低減する。さらに、どのような手作業データ入力もレジ係以外の人により実行されるので、取引の機密保護が強化される。
【0005】
万一、遠隔文字認識を用いてコード・ラインを所定制限時間内に識別できない場合、または、もし遠隔文字認識がまったく利用できなければ、本発明の別の実施形態において、コード・ラインは、POS端末において、問題のある文字が強調されて表示され得る。問題のある文字各々の近くに、適切な表示によって代案がレジ係に提示される。問題のある文字を正しく識別するために、レジ係は、提示された選択肢の中から選ぶことができる。レジ係がコード・ラインを修正できる能力は制限されているので、管理者がその操作を監視する必要は皆無である。代わりに、レジ係は、問題のある文字を自由に符号化できるが、他の文字は符号化できないようにできる。この場合でさえ、不正行為のリスクが無視でき、管理者の存在は一般に必要とされない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、販売時点端末において証書を識別する方法を提供する。証書のコード・ライン中の文字は、少なくとも人間可読証印により表される。この方法は、販売時点端末において証印の少なくとも第1の部分について第1のタイプの自動文字認識を実施し、販売時点端末において証印の少なくとも第2の部分について第2のタイプの自動文字認識を実施し、それによって、コード・ラインの少なくとも1つの非認識文字を識別することにより実行される。この方法はさらに、非認識文字に対応する人間可読証印のイメージを販売時点端末において生成し、非認識文字の識別のためにそのイメージを遠隔の人間評価者に伝達し、識別された文字を、一般に自動文字認識を実施する10秒以内に販売時点端末へ返し、識別されたコード・ラインを形成するために非認識文字を識別された文字で置き換え、識別されたコード・ラインを支払いシステムに伝達することにより実行される。
【0007】
この方法の1つの態様によれば、自動文字認識の第1のタイプは光学式文字認識であり、自動文字認識の第2のタイプは磁気インク文字認識である。
【0008】
この方法のさらなる態様において、イメージを伝達する前に、非認識文字が人間評価者により識別され得るかどうかが自動的に判断される。
【0009】
この方法の別の態様は、非認識文字についての考え得るアイデンティティを提示することを含む。その場合、非認識文字が人間評価者により識別され得ないという自動判断に応答して、その非認識文字および考え得るアイデンティティが表示され、人間オペレータがその非認識文字を修正できるようになる。
【0010】
この方法の1つの態様によれば、人間オペレータは、考え得るアイデンティティの1つを選択することによってのみ、非認識文字を修正できるようになっている。
【0011】
本発明は、コンピュータ・プログラム命令が格納されるコンピュータ可読媒体を含むコンピュータ・ソフトウェア製品を提供し、これらの命令は、コンピュータによって読まれる時に、販売時点端末(POS端末)において証書を識別する方法をコンピュータに実行させる。証書のコード・ライン中の文字は、少なくとも人間可読証印により表される。この方法は、販売時点端末において証印の少なくとも第1の部分について第1のタイプの自動文字認識を実施し、販売時点端末において証印の少なくとも第2の部分について第2のタイプの自動文字認識を実施し、それによって、コード・ラインの少なくとも1つの非認識文字を識別することにより実行される。この方法はさらに、非認識文字に対応する人間可読証印のイメージを販売時点端末において生成し、非認識文字の識別のためにそのイメージを遠隔の人間評価者に伝達し、識別された文字を販売時点端末に返し、非認識文字を識別された文字で置き換えて識別されたコード・ラインを形成し、識別されたコード・ラインを支払いシステムに伝達することにより実行される。
【0012】
本発明は、コード・ラインの文字が証印により表され、証印の少なくとも一部分は人間可読な証書を識別する販売時点端末を提供し、この販売時点端末は、証印について第1のタイプの自動文字認識を実施するための第1の読み取り装置と、証印について第2のタイプの自動文字認識を実施するための第2の読み取り装置と、コード・ラインの少なくとも1つの非認識文字を識別するために第1の読み取り装置および第2の読み取り装置に応答してリアルタイムで動作するアービトレーション・モジュールと、非認識文字に対応する人間可読証印のうちの少なくとも1つのイメージを生成するためのイメージャと、人間評価者によるイメージについての非認識文字の識別のために遠隔の人間評価者と接続された通信設備とを含み、販売時点端末は、識別された文字を受け取り、識別されたコード・ラインを形成するために非認識文字を識別された文字で置き換え、識別されたコード・ラインを通信設備を介して支払いシステムに伝達するように動作する。
【0013】
販売時点端末の1つの態様によれば、第1の読み取り装置は、光学式文字読取り装置であり、第2の読み取り装置は、磁気インク文字読み取り装置である。
【0014】
販売時点端末のもう1つの態様によれば、非認識文字が人間評価者により識別できるかどうかを自動的に判断するために判断ロジックが含まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明をさらに良く理解するため、例として、以下の図面と共に読まれる本発明の詳細な説明が参照され、図面中で、同じ要素には同じ参照符号が付される。
【0016】
以下の説明において、本発明の完全な理解を提供するために多くの特定の詳細が示される。しかしながら、これらの特定の詳細なしで本発明を実行できることは、当業者にとり明白になるであろう。他の例では、周知の回路、制御ロジック、ならびに従来のアルゴリズムおよびプロセスのためのコンピュータ・プログラム命令は、本発明を不必要に曖昧にすることがないよう、詳細には示してない。
【0017】
本発明の態様を具体化するソフトウェア・プログラミング・コードは一般に、コンピュータ可読媒体のような永久ストレージ中で保持される。クライアント・サーバ環境において、そのようなソフトウェア・プログラミング・コードはクライアントまたはサーバに格納され得る。ソフトウェア・プログラミング・コードは、データ処理システムと共に使用するための各種の既知の媒体のいずれかの上で具体化され得る。これには、ディスク・ドライブ、磁気テープ、コンパクト・ディスク(CD)、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、および信号がその上で変調される搬送波を伴うまたは伴わない伝送媒体中で具体化されるコンピュータ命令信号のような磁気および光学ストレージ・デバイスが含まれるが、それらに限定されない。例えば、伝送媒体は、インターネットのような通信ネットワークを含み得る。加えて、本発明は、コンピュータ・ソフトウェアにおいて具体化され得ると同時に、本発明を実行するために必要な機能はもう一つの選択肢として、特定用途向け集積回路または他のハードウェアのようなハードウェア構成要素、あるいはハードウェア構成要素とソフトウェアとの何らかの組み合わせを用いて、部分的または全体的に具体化され得る。
【0018】
システム概要
ここで図面に戻り、本発明の開示実施形態に従って構成され動作するシステム10を概略的に例示する図1を最初に参照する。複数の販売時点端末12、14、16は、小切手読み取り機能を有しており、顧客小切手を受け入れる。
【0019】
販売時点端末12、14、16は、人間可読かつ機械可読でもある磁気インク文字で構成される従来の小切手のコード・ラインを読み取ることができる。しかしながら、本発明は、他のタイプの機械可読証印、例えば、バーコードまたは暗号化文字の他の形式、を有する帳票に適用可能である。一方が人間によっても可読な、少なくとも2タイプの機械可読証印があること、および異なるタイプの証印により表されるコード・ライン文字が空間的に相互に関連させられることだけが必要である。
【0020】
ここで、販売時点端末12、14、16(図1)としての使用に適する販売時点端末18の詳細なブロック図である図2を参照する。端末18は、識別されるべき小切手を受け入れるための帳票入力スロット20を有する。小切手は、OCR読み取り装置22およびMICR読み取り装置24により読み取られる。販売時点端末18は、OCRおよびMICR読み取り装置の一致または不一致を記録するためのアービトレーション・モジュール26を備えており、従来のデータ通信設備28を有する。判断ロジック30が存在しており、これは、あらかじめ決められた基準、例えば、所定の時間で応答が期待できるか、または問題のある文字の特徴に従って、問題のある文字が遠隔の人間評価者に提出されるべきかどうかを決定することができる。判断ロジック30は、コンピュータ・プログラムとして実現したり、例えば、ASICとしてハードウェアに実装したりできる。イメージャ32は、コード・ライン中のどのような指定された光学的に可読な証印のデジタル・イメージも生成することができる。販売時点端末18は、レジ係のためのインタフェースを提供する表示装置34を備えている。販売時点端末18は、モデルTI−8 SureMark(登録商標)プリンタに取り付けられたモデル4694SurPos(登録商標)販売時点端末とすることができ、これらは両方とも、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション(アメリカ合衆国10504 ニューヨーク州アーモンク、ニュー・オーチャード・ロード)から入手可能である。
【0021】
再度図1を参照すると、3台の販売時点端末が代表的に示してある。しかしながら、このシステム10は、同じまたは異なる小売り施設において多くの組み合わせで何台の販売時点端末が設置されていても動作し得る。販売時点端末12、14、16は、既知の方法によりデータ・ネットワーク36に接続されており、このデータ・ネットワーク36は、私設ネットワークまたはインターネットであり得る。事実、販売時点端末は、世界的な分布を有することができ、同時に動作し得る。
【0022】
サーバ38は、データ・ネットワーク36に接続されている。その機能は、問題のある文字に対応する光学式証印のイメージを販売時点端末12、14、および16から受け取り、そのイメージを、人間評価者46、48、50によってそれぞれ操作される1つ以上のサービス端末40、42、44に配信することである。図1において、サービス端末40、42、44は、データ・ネットワーク36に直接接続されている。この構成は、代表的なものにすぎない。サービス端末40、42、44は、中間サーバ(図示せず)を介してサーバ38に接続された、または異なるデータ・ネットワーク(図示せず)を介してサーバ38に接続されたサーバ38に直接接続できる。ネットワーキング技術における当業者にとり、多くの可能性が生じるであろう。サーバ38は、人間評価者46、48、50による手作業の解釈のために、問題のある文字のイメージをサービス端末40、42、44に配信する。問題のある文字の正しく識別されたバージョンは、販売時点端末12、14、16に返され、一般に文字列として、認識された文字と組み合わされる。結果として生じる情報は次に、支払いシステムに提出され、そこでその情報は、小切手または他の支払い証書を認証するために用いられ得る。
【0023】
サーバ38および人間評価者46、48、50は、同じサービス・センタ52内に配置されてもよい。代わりに、それらは、離れて配置され、データ・ネットワーク36または別のデータ・ネットワーク(図示せず)を介して連結されてもよい。小売業者の世界的なクライアント・ベースをより容易にサポートするために、人間評価者46、48、50を地理的に分布させるのが望ましいことがある。人間評価者46、48、50を分散させることには、サービス・センタ52の管理者54にとってさらなる利点があり、その利点には、良好な労働市場を持ち、正規の就業時間中にサービス・センタ52の顧客をサポートするのに都合の良い時間帯に位置する国から人間評価者を確保することが含まれる。万一人間評価者46、48、50が在宅してサービス・センタ52に遠隔勤務するとしても、サービス・センタ52の所有者に促進政府保護政策が付与され得ることは、本発明のいくつかの態様の副次的な利点である。サービス・センタ52は小売りチェーン組織内に一体化され得るであろう。代わりに、サービス・センタ52は、多くの小売りチェーンをサポートし得る外注オペレーションとすることができるかも知れない。
【0024】
サービス・センタ52におけるオペレータ人数は、適用分野に依存する。いくつかの場合には、人間評価者が1人だけで十分であるが、その場合、システムの能力はある程度制限される。他の場合には、作業負荷に対応し、信頼性を向上させるために問題のある文字の認識を追試するために多くの人間評価者が必要とされる。
【0025】
操作
ここで図3を参照すると、この図は、本発明の開示された実施形態に従って小切手のコード・ラインを符号化する方法を例示する流れ図である。以下の手順がオンラインでリアルタイムで実行されることが強調されるべきであり、このことは、本特許出願の文脈において、POS端末を操作しているレジ係によるサービスを顧客が待っている間に、この手順が実行されることを意味する。従って、結果は、数秒以内に入手可能でなければならない。サービス・センタが、ピーク時未満の作業負荷に対して職員配置されていると仮定して、好ましくは、5秒以内に結果が入手可能である。しかしながら、最適には、小切手1枚あたり問題のある文字1.5字および10,000字/時の遠隔の人間評価者生産性を仮定すると、小切手1枚あたりデータ入力に0.5秒必要とされることが以下に提示される例から見て取れる。通信遅延に備えてさらに1.5秒仮定すると、最適モードにおいて、結果は、低作業負荷の期間中、2秒の遅延後に発信POS端末に到着できる。
【0026】
この方法のステップは、提示を明確にするため、図3において特定のシーケンスで示してある。しかしながら、ステップの多くが並列的、非同期的または異なる順序で実行できることは、当業者にとって明らかであろう。
【0027】
このプロセスは、初期ステップ56から始まり、ここで、顧客は、商品またはサービスに対する支払いにおいて小切手をレジ係に提出し、レジ係は、その小切手をPOS端末に入力する。POS端末は、2つの異なる認識エンジン、一般にMICRおよびOCRエンジンを用いて小切手のコード・ラインの読み取りを試みる。いくつかの実施形態において、信頼水準が、各文字の識別、仮識別に関連付けられる。
【0028】
今や制御は、判断ステップ58に進み、ここで、コード・ラインの全文字の信頼のある読み取りが達成されたかどうかが決定される。この決定を行うために、様々な管理方針が可能である。例えば、1つの方針によれば、MICRまたはOCR技術のいずれか一方によって信頼のある読み取りを行うことができれば、たとえ他方の技術が信頼のある読み取りという結果にならなくても、判断は肯定的であろう。他の用途において、認識エンジンは、各文字に投票し、文字ごとに2つの技術間の一致が必要とされることがある。後者の代案は、より多数の問題のある文字という結果になるが、信頼のある読み取りの信頼性はより高い。いくつかの実施形態においては、判断ステップ58において否定的な決定がなされる前に、MICRおよびOCR双方を用いて、自動文字認識における複数回の試み失敗が必要とされることがある。
【0029】
判断ステップ58での決定が肯定的であれば、制御は、最終ステップ60に進み、手順は成功裏に終了する。
【0030】
判断ステップ58での決定が否定的であれば、制御は、ステップ62に進む。コード・ラインの問題のある文字が、さらなる処理のために選択される。
【0031】
次に、判断ステップ64において、現在の問題のある文字の遠隔識別を要求するかどうかが決定される。この決定のための1つの基準は、あらかじめ決められた時間間隔内で結果が期待されるかどうかである。いくつかの実施形態においては、POS端末は、文字の仮識別を行うことができ、仮識別の信頼水準に関する測定規準は、現在の問題のある文字と関連付けることができる。他の場合には、文字は、認識エンジンによって識別可能ではないことがある。この場合でさえ、考え得る文字または文字のグループからの偏差を示す測定規準は、イメージを伴うことがある。いくつかの場合には、文字は欠落していたり、または非常に歪んでいて人間による認識さえできないことがある。そのような文字は、遠隔識別のために送られる必要がない。なぜならば、これは徒労に終わるであろうからである。他の実施形態においては、測定規準が利用可能ではないことがあり、すべての問題のある文字は、遠隔識別のために自動的に提出されるであろう。
【0032】
判断ステップ64での決定が否定的であれば、制御は最終ステップ66に進む。手順は失敗で終了し、従来の小切手処理が必要とされる。あるいは、小切手は、欠陥ありとして完全に拒絶されることがある。
【0033】
判断ステップ64での決定が肯定的であれば、制御はステップ68に進む。磁気信号を光学式走査と空間的に互いに関係付け、それによって小切手上の現在の問題のある文字の位置を識別するために、同期手順が企てられる。同期は、動的タイム・ワーピング・アルゴリズムの実施を用いて達成できる。このアルゴリズムは、例えば、Keogh,E.J.およびPazzani,M.J.の文献「微分動的タイム・ワーピング(Derivative Dynamic Warping)」から周知であり、URL「http://www.cs.ucr.edu/〜eamonn/sdm01.pdf」から入手可能であり、これは、参照により本明細書に組み込まれる。ステップ68が完了すると、文字の読み取りにおける問題が磁気媒体の欠陥または光学式認識における困難さに起因しているかどうかにかかわらず、現在の問題のある文字の人間可読バージョンの小切手上での正確な位置が分かる。
【0034】
次に、ステップ70において、現在の問題のある文字の光学的イメージが作成される。
【0035】
次に、ステップ72において、現在の問題のある文字のイメージは、手作業による識別のために1人以上の遠隔の人間評価者に伝送される。好ましくは、1つ以上のイメージがグループ化され、データ入力に便利なやり方で提出される。例えば、同じまたは異なる小切手からのいくつかの文字がグループ化されれば、人間評価者は効率的に作業できるかもしれない。
【0036】
次に、ステップ74において、現在の問題のある文字のイメージは、1人以上の遠隔の人間評価者により評価され、識別がなされる。いくつかの場合では、これは単に、POS端末の仮識別の確認である。他の場合では、正しい文字の人間オペレータによるデータ入力が必要とされる。
【0037】
さらに他の場合には、信頼水準が低い場合、または明確な識別がまったく行えない場合、文字は、1人以上の人間評価者に自動的に配信され、各々の人間評価者は、独立した識別を行う。そのような場合には、人間評価者が同時した時のみが、達成されたと見なされる問題のある文字の最終的な識別である。合意は、管理方針により規定され得る。例えば、人間評価者の全員一致が必要とされ得る。代わりに、合意は、過半数、または3人以上の人間評価者が現在の問題のある文字を識別することを試みている場合には、ある程度の圧倒的多数の合意により登録され得るかもしれない。現在の問題のある文字のイメージが、5人の異なる人に提出されれば、その内の3人の合意は、その文字の識別に十分かもしれない。代わりに、5人の人間評価者の内の4人の同意が必要とされることがあり得る。多くの方針および組み合わせがこのステップにおいて可能である。問題のある文字の評価を何人が試みるべきかの決定は、POS端末における仮識別の信頼特性に基づいて自動的に行うことができる。現在の問題のある文字のイメージの人間評価者への配信およびそれらの入力の登録は一般に、適切な投票およびアービトレーション・プログラムを有するサーバにより実行される。
【0038】
次に、遅延ステップ76において、すべての適用可能な人間評価者からの入力が待たれる。
【0039】
制御は次に、判断ステップ78に進み、そこでは、上述のように、管理方針に従って決定的な識別がされたかどうかが決定される。
【0040】
判断ステップ78における決定が否定的であれば、制御は、最終ステップ66に進み、手順は失敗で終了する。識別の失敗は、発信POS端末に知らされる。
【0041】
判断ステップ78における決定が肯定的であれば、制御は、ステップ80に進む。文字は、発信POS端末に返される。
【0042】
次に、ステップ82において、新しく識別された文字は、コード・ライン読み取りにおける問題のある文字に取って代わる。
【0043】
次いで制御はステップ84に進み、そこでは、現在の小切手のコード・ライン中により多くの問題のある文字が存在しているかどうかが決定される。判断ステップ84における決定が肯定的であれば、制御は、ステップ62に戻る。
【0044】
判断ステップ84における決定が否定的であれば、制御は、最終ステップ60に進む。手順は成功裏に終了する。識別された文字は、支払いシステムに伝達される。
【0045】

本発明の経済的利点は、以下の例を考慮することにより正当に評価され得る。サービス・センタ52(図1)が、毎日総計1,000万件の小切手を受け取る多数の小売りチェーンにサービスすると仮定する。さらに、POS端末における第1の読み取り試行の間に4%の小切手が拒絶され、1%(小切手100,000件)が2回以上の試行後も読み取れないままであると仮定する。すべての拒絶小切手が、小切手1枚あたり2分(120秒)の推定平均処理時間でシステムに手作業で入力されれば、入力のための所用時間は以下のようになるであろう。
10,000,000×0.01×120=12,000,000秒/日
【0046】
POS端末の専任オペレータは、せいぜい、8時間(すなわち、28,800秒)/シフトの労働を提供する。従って、上記の小切手処理時間は、以下のようにフルタイム当量(FTE:full time equivalents)に変換される。
12,000,000/28,800=417FTE
【0047】
このFTE要件は実際、低い推定値である。なぜならば、このFTE要件は、レジ係の手作業入力および非生産的時間を監督者が観察するために必要な時間を無視しているからである。レジ係の完全負荷年間コストが約30,000ドルと仮定すると、読み取り不可小切手に起因する総コストは、以下のように計算される。
417×30,000=12,510,000
すなわち、約1,250万ドルである。対称的に、本発明の技術を利用すると、100,000件の問題のある小切手について遠隔データ識別およびデータ入力を提供することが必要である。問題のある文字が小切手1件あたり平均1.5字と仮定すると、1日あたり150,000字を遠隔識別し、入力することが必要である。すべての問題のある文字が抽出され、サービス・センタにおける遠隔データ入力オペレータに最も便利なやり方で提示されるので、生産性は、10,000字/時、すなわち8時間シフトについて80,000字と高くなるであろうと仮定できる。従って、この作業負荷を処理するために必要とされるのは2FTE未満である。
150,000/80,000=1.875FTE
【0048】
完全負荷オペレータ・コストが30,000ドル/年であると再度仮定すると、総年間小切手処理コストは、60,000ドルと計算される。このコストは、従来の小切手処理方法を使用する小売りチェーンが負担するであろうコストの0.5%未満のコストである。
【0049】
代替実施形態
この実施形態においては、図3に関連する上述の方法が実行され、手順が失敗に終わり(最終ステップ66)、それによって、POS端末の人間オペレータ(レジ係)による介入を必要とする、と仮定される。従来、そのような場合には、上述のように監督されて、レジ係が小切手ライン・データをキー入力することが思い出されるであろう。
【0050】
ここで、本発明の開示実施形態による、小切手のコード・ラインを符号化する方法の別の実施形態を説明する流れ図である図4を参照すると。この方法は一般に、POS端末を操作するレジ係により実行され、システム10(図1)を用いて実行できる。
【0051】
手順は、最初のステップ86から始まる。現在の小切手がPOS端末によりうまく処理されず、さらに遠隔符号化が失敗したと仮定する。代わりに、遠隔符号化が、ことによるとハードウェアまたは通信の障害、システム過負荷、あるいは人間評価者の調達不能のせいで利用できなくなったかもしれない。小切手のコード・ラインの文字の表示は、問題のある文字が強調されて、レジ係に示される。POS端末の自動認識エンジンにより提示される代わりの文字識別も表示され、これは強調された問題のある文字の近くに示される。好ましくは、提案される選択肢の数は、1〜5で変わるべきである。最も好ましくは、少なくとも2つの選択肢が提案される。
【0052】
次に、ステップ88において、問題のある文字が手作業で選択される。
【0053】
制御は今や、判断ステップ90に進み、そこで、問題のある文字がレジ係により識別できるかどうかが決定される。いくつかの実施形態において、レジ係は、提示された選択肢のうちの1つを選ぶことしか選択の余地がない。これらの実施形態においては、不正なデータを入力する可能性は事実上皆無なので、監督者の存在は不要である。他の実施形態においては、レジ係は、訂正された文字を自由に入力することを許されることがある。これらの実施形態においてさえ、意味のある不正データが入力されそうにないので、監督者は必要とされないことがある。レジ係がデータを自由に符号化するための許可は、問題のある文字の数およびパターンに基づいて、自動的に交付または拒否できる。例えば、登録銀行番号が認識エンジンによりうまく読み出されたが、顧客口座番号全体に問題があれば、訂正された文字をレジ係が入力する許可を拒否することが賢明であろう。
【0054】
判断ステップ90における決定が否定的であれば、制御は、最終ステップ92に進む。手順は、失敗に終わる。
【0055】
判断ステップ90における決定が肯定的であれば、制御は、ステップ94に進む。レジ係は、正しい文字を選択またはキー入力する。
【0056】
制御は今や、判断ステップ96に進み、そこで、処理されるべきもっと多くの問題のある文字がコード・ライン中に残っているかどうかが決定される。判断ステップ96における決定が肯定的であれば、制御は、ステップ88に戻る。
【0057】
判断ステップ96における決定が否定的であれば、制御は、最終ステップ98に進む。この手順は、成功裏に終了する。
【0058】
本発明は、上記で具体的に示され、説明されたことに限定されないことを、当業者は認識するであろう。むしろ、本発明の範囲は、上述の様々な特徴の組み合わせ(combination)および下位組み合わせ(sub−combination)、ならびに先行技術にはないそれらの特徴の変形および変更を含み、このことは、上記の説明を読めば直ちに当業者の心に浮かぶであろう。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の開示された実施形態に従って構成され、動作するシステムの概略図である。
【図2】図1に示されるシステム中の販売時点端末の詳細なブロック図である。
【図3】本発明の開示実施形態による、小切手のコード・ラインを符号化する方法を例示する流れ図である。
【図4】本発明の開示実施形態による、小切手のコード・ラインを符号化する方法の別の実施形態を説明する流れ図である。
【符号の説明】
【0060】
10 システム
12、14、16、18 販売時点端末
20 帳票入力スロット
22 OCR読み取り装置
24 MICR読み取り装置
26 アービトレーション・モジュール
28 データ通信設備
30 判断ロジック
32 イメージャ
34 表示装置
36 データ・ネットワーク
38 サーバ
40、42、44 サービス端末
46、48、50 人間評価者
52 サービス・センタ
54 管理者
56 「コード・ラインを読み取る」ステップ
58 「確信のある読み取りか?」の条件分岐ステップ
60 「成功」終了ステップ
62 「文字を選択する」ステップ
64 「遠隔コーディングを要求するか?」の条件分岐ステップ
66 「失敗」終了ステップ
68 「同期する」ステップ
70 「文字をイメージ化する」ステップ
72 「イメージを伝送する」ステップ
74 「文字の遠隔評価」ステップ
76 「すべての評価が完了したか?」の条件分岐ステップ
78 「文字は識別されたか?」の条件分岐ステップ
80 「文字を戻す」ステップ
82 「文字をコード・ラインに組み入れる」ステップ
84 「もっと多くの文字があるか?」の条件分岐ステップ
86 「コード・ラインを表示する」ステップ
88 「文字を選択する」ステップ
90 「文字は識別可能か?」の条件分岐ステップ
92 「失敗」の終了ステップ
94 「訂正文字を入力する」ステップ
96 「もっと多くの文字があるか?」の条件分岐ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売時点端末(POS端末)において証書を識別する方法であって、前記証書は文字のコード・ラインを有し、前記文字は少なくとも人間可読証印により表され、
・ 前記販売時点端末において前記証印の少なくとも第1の部分について第1のタイプの自動文字認識を実施するステップと、
・ 前記販売時点端末において前記証印の少なくとも第2の部分について第2のタイプの自動文字認識を実施するステップと、
・ 第1のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップおよび第2のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップに応答して、前記コード・ラインの少なくとも1つの非認識文字を識別するステップと、
・ 前記非認識文字に対応する前記人間可読証印のうちの少なくとも1つのイメージを前記販売時点端末において生成するステップと、
・ 遠隔の人間評価者によって前記非認識文字を識別して、識別された文字として定義するために、前記イメージを前記遠隔の人間評価者に伝達するステップと、
・ 前記識別された文字を前記販売時点端末に返すステップと、
・ 識別されたコード・ラインを形成するために、前記非認識文字を前記識別された文字で置き換えるステップと、
・ 前記識別されたコード・ラインを支払いシステムに伝達するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記識別された文字を返す前記ステップは、第1のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップおよび第2のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップの完了から10秒を超えない時間間隔で前記識別された文字を返すステップを含み、前記第1のタイプの自動文字認識は光学式文字認識とすることができ、前記第2のタイプの自動文字認識は磁気インク文字認識とすることができる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記イメージを伝達する前記ステップを実行する前に、前記非認識文字が前記人間評価者により識別され得るかどうかを自動的に決定するステップをさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記非認識文字についての考え得るアイデンティティを提示するステップと、
前記自動的に決定するステップにおいて、前記非認識文字が前記人間評価者により識別され得ないと判断するのに応答して、前記非認識文字および前記考え得るアイデンティティを表示するステップと、
人間オペレータが前記非認識文字を修正できるようにするステップと
を含み、前記人間オペレータが、前記考え得るアイデンティティのうちの1つを選択することによってのみ前記非認識文字を修正できるようにすることができる、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
コンピュータ・プログラム命令が格納されるコンピュータ可読媒体を含むコンピュータ・ソフトウェア製品であって、前記命令は、コンピュータによって読まれる時に、販売時点端末(POS端末)において証書を識別する方法を前記コンピュータに実行させ、前記証書は文字のコード・ラインを有し、前記文字は少なくとも証印により表され、前記証印の少なくとも一部分は人間可読であり、
・ 前記販売時点端末において前記証印の少なくとも第1の部分について第1のタイプの自動文字認識を実施するステップと、
・ 前記販売時点端末において前記証印の少なくとも第2の部分について第2のタイプの自動文字認識を実施するステップと、
・ 第1のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップおよび第2のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップに応答して、前記コード・ラインの少なくとも1つの非認識文字を識別するステップと、
・ 前記非認識文字に対応する前記人間可読証印のうちの少なくとも1つのイメージを前記販売時点端末において生成するステップと、
・ 遠隔の人間評価者によって前記非認識文字を識別して、識別された文字として定義するために、前記イメージを前記遠隔の人間評価者に伝達するステップと、
・ 前記識別された文字を前記販売時点端末に返すステップと、
・ 識別されたコード・ラインを形成するために、前記非認識文字を前記識別された文字で置き換えるステップと、
・ 前記識別されたコード・ラインを支払いシステムに伝達するステップと
を含む、コンピュータ・ソフトウェア製品。
【請求項6】
前記識別された文字は、第1のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップおよび第2のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップの完了から10秒を超えない時間間隔で前記販売時点端末に返され、前記第1のタイプの自動文字認識は光学式文字認識とすることができ、前記第2のタイプの自動文字認識は磁気インク文字認識とすることができる、請求項5に記載のコンピュータ・ソフトウェア製品。
【請求項7】
前記コンピュータは、前記イメージを伝達する前記ステップの前に、前記非認識文字が前記人間評価者により識別され得ることを自動的に決定する前記ステップを実行することをさらに命令され、前記非認識文字を、第1のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップおよび第2のタイプの自動文字認識を実施する前記ステップにおいて得られた結果の一致の不在に応答して、非認識であると決定することができる、請求項5または6に記載のコンピュータ・ソフトウェア製品。
【請求項8】
証書を識別する販売時点端末であって、前記証書は文字のコード・ラインを有し、前記文字は証印により表され、該証印の少なくとも一部分は人間可読であり、
・ 前記証印について第1のタイプの自動文字認識を実施するための第1の読み取り装置と、
・ 前記証印について第2のタイプの自動文字認識を実施するための第2の読み取り装置と、
・ 前記コード・ラインの少なくとも1つの非認識文字を識別するために前記第1の読み取り装置および前記第2の読み取り装置に応答してリアルタイムで動作するアービトレーション・モジュールと、
・ 前記非認識文字に対応する前記証印のうちの少なくとも1つのイメージを生成するためのイメージャと、
・ 識別された文字を定義するために前記イメージについての遠隔の人間評価者によって前記非認識文字を識別して、識別された文字として定義するために、前記遠隔の人間評価者と接続された通信設備と
を含み、前記販売時点端末は、前記識別された文字を受け取り、識別されたコード・ラインを形成するために前記非認識文字を前記識別された文字で置き換え、前記識別されたコード・ラインを前記通信設備を介して支払いシステムに伝達するように動作する、
販売時点端末。
【請求項9】
前記第1の読み取り装置は光学式文字読取り装置であり、前記第2の読み取り装置は磁気インク文字読み取り装置であり、
前記非認識文字が前記人間評価者により識別され得ると自動的に決定するためのさらなる判断ロジックをさらに含むことができる、請求項8に記載の販売時点端末。
【請求項10】
前記非認識文字を前記第1の読み取り装置により認識することができ、前記非認識文字を、前記第1の読み取り装置および前記第2の読み取り装置から得られた結果の不一致に応答して、非認識であると決定することができる、請求項8または9に記載の販売時点端末。
【請求項11】
前記第1の読み取り装置および前記第2の読み取り装置は、前記非認識文字についての考え得るアイデンティティを提示するようにされており、
前記非認識文字が、万一前記人間評価者により識別され得ないと決定された場合、前記非認識文字および前記考え得るアイデンティティが出力される表示装置をさらに含み、
人間オペレータが前記非認識文字を修正できるようにするために動作し、前記人間オペレータが、前記考え得るアイデンティティのうちの1つを選択することによってのみ前記非認識文字を修正できるようにすることができる、
請求項8、9または10に記載の販売時点端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−527516(P2008−527516A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−549851(P2007−549851)
【出願日】平成17年12月23日(2005.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2005/057153
【国際公開番号】WO2006/072554
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】