説明

貯湯式給湯機

【課題】使用者が再給湯を行うときに湯切れが発生していたとしても、所望する給湯温度に早く安定する貯湯式給湯機を提供すること。
【解決手段】湯水を貯える貯湯タンク1と、貯湯タンク1の垂直方向に複数個設けられた残湯量検出手段16a〜16dと、貯湯タンク1内のお湯と上水道からの水を混合する混合弁13を備え、使用者の所望する給湯温度を供給するために混合弁13の開度のコントロールを行う給湯運転において、最上部の残湯量検出手段13aが所定温度以上を検出しているときの給湯停止時は、混合弁13の開度を給湯運転中の開度のまま保持し、最上部の残湯量検出手段16aが所定温度未満を検出しているときの給湯停止時は、混合弁13の開度を給湯運転中の開度より水側に駆動し保持することで、使用者が再給湯を行うときに湯切れが発生していたとしても所望する給湯温度に早く安定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯湯タンクを有した貯湯式給湯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の貯湯式給湯機は、給湯停止時の混合弁の開度を水側全開位置まで駆動し保持している。よって、使用者が再給湯を行うと、水全開位置から所望する給湯温度になるように混合弁の開度コントロールを行うものであった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−125773号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の構成では、水全開位置から所望する給湯温度になるように混合弁の開度コントロールを行うため、所望する温度で安定するまでに時間を要するものであった。また、湯量が少ないときに給湯運転を行うと、貯湯タンク内の湯温が低下してくるため、混合弁の開度は、徐々に湯側に駆動してくる。そして給湯運転の開度のまま、給湯停止中に沸き上げを実行すると、貯湯タンク上部には沸き上げたばかりの高温の湯が貯えられるため、混合弁の位置まで高温の湯が到達してしまい、次回の再給湯運転をしたときには、給湯温度がオーバーシュートする可能性があった。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者が再給湯を行うときに、所望する給湯温度に早く安定する貯湯式給湯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる熱源機と、前記貯湯タンクの垂直方向に複数個設けられた残湯量検出手段と、前記貯湯タンクの下部に設けた給水管と、前記貯湯タンクの上部に設けた出湯管と、前記出湯管より供給される高温水と前記給水管から分岐して供給される水を混合する混合弁とを備え、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度以上を検出している時は、前記混合弁の開度を直前の給湯運転の開度で保持し、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度未満を検出している時は、前記混合弁の開度を直前の給湯運転中の開度より水側に駆動することで、使用者が再給湯を行うときに湯切れが発生していたとしても所望する給湯温度に早く安定することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、使用者が再給湯を行うときに、所望する給湯温度に早く安定する貯湯式給湯機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
第1の発明の貯湯式給湯機は、湯水を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる熱源機と、前記貯湯タンクの垂直方向に複数個設けられた残湯量検出手段と、前記貯湯タンクの下部に設けた給水管と、前記貯湯タンクの上部に設けた出湯管と、前記出湯管より供給される高温水と前記給水管から分岐して供給される水を混合する混合弁とを備え、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度以上を検出している時は、前記混合弁の開度を直前の給湯運転の開度で保持し、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度未満を検出している時は、前記混合弁の開度を直前の給湯運転中の開度より水側に駆動することにより、湯切れが発生していない状況で使用者が再給湯を行うときは、前回の給湯運転中の開度から給湯運転を行うことで、所望する給湯温度に早く安定すること
ができ、湯切れが発生している状況で再給湯を行うときは、給湯温度のオーバーシュートを発生させることなく給湯運転を行うことができる。
【0008】
第2の発明の貯湯式給湯機は、特に第1の発明において、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度未満を検出しているときにおいて、前記熱源機が停止している時は、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度のまま保持し、前記熱源機が沸き上げ運転を行っている時は、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動することで、湯切れが発生している状況においても、熱源機による沸き上げ運転が行われておらず、貯湯タンク内の湯温が変化していない場合は、使用者が再給湯を行っても前回の給湯運転中の開度から給湯運転を行うことで、所望する給湯温度に早く安定することができ、熱源機による沸き上げ運転が行われていて、貯湯タンク内の湯温が上昇している場合は、再給湯を行うと給湯温度のオーバーシュートを発生させることなく給湯運転を行うことができる。
【0009】
第3の発明の貯湯式給湯機は、特に第1〜2の発明において、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動する時は、給湯運転から給湯停止になって所定時間経過するまでは、直前の給湯運転の開度のまま保持し、前記所定時間経過後に前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動することで、熱源機による沸き上げ運転などが行われていても、貯湯タンク内の湯温が上昇するにはある程度の時間を要するので、給湯運転が停止した直後に使用者が再給湯を行っても混合弁は給湯運転中の開度のまま保持されているので、アンダーシュートが発生することなく給湯運転を行うことができる。
【0010】
第4の発明の貯湯式給湯機は、特に第1〜3の発明において、前記混合弁の開度が、水側全開であることを検出する水位置検出手段を備え、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動する時は、一旦、前記混合弁を水側が全開となる位置まで駆動した後に、湯側に駆動させることで、混合弁が正常に動作していることが判定できる。
【0011】
第5の発明の貯湯式給湯機は、特に第4の発明において、運転状況および設定内容を表示する表示部を有したリモコンを備え、前記混合弁を水側が全開となる位置まで駆動しても、前記水位置検出手段によって水側に全開に駆動していることを検出できなければ、前記表示部に混合弁が故障したことの表示を行うことで、使用者の所望する給湯温度を供給することが出来なくなったことを告知することができる。
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0013】
(実施の形態1)
図1は本実施の形態における貯湯式給湯機の構成図である。本実施の形態の貯湯式給湯機は、湯を貯える貯湯タンク1と、貯湯タンク1に貯えられた湯水を循環する循環ポンプ2と、冷媒と湯水が熱交換を行う水冷媒熱交換器3とを順次環状に沸き上げ配管で接続し、図1に太線で示す沸き上げ回路4を有し、さらに貯湯タンク1内の湯水を加熱する熱源機21として、水冷媒熱交換器3と、冷媒を圧縮する圧縮機5と、外気から熱を吸熱する蒸発器6と、冷媒を減圧する膨張弁7とを順次環状に冷媒配管で接続し、図1に太線で示す冷媒回路8を有する。また、サーミスタ(外気温度検出手段)20を備えており、外気温度を検出している。なお、図1に示す矢印は湯水または冷媒が循環する方向を示している。
【0014】
また、貯湯タンク1の上部には、高温を出湯する出湯管9が接続されており、貯湯タンク1の下部には、水を供給するための給水管10が、上水道からの水道圧を減圧させる減圧弁11を介して接続されている。
【0015】
次に、沸き上げ回路4について説明する。貯湯タンク1内の湯水の沸き上げ時には、循環ポンプ2が駆動することにより、貯湯タンク1の下部に配設されたヒートポンプ往き口から貯湯タンク1内の湯水が出水され水冷媒熱交換器3に流れる。水冷媒熱交換器3では湯水と冷媒とが熱交換することで高温の温が生成され、貯湯タンク1の上部に配設されたヒートポンプ戻り口から貯湯タンク1内に返流される。そして貯湯タンク1内では比重差によって、上部が高温、下部が低温の湯温の温度層が形成される。
【0016】
次に、冷媒回路8について説明する。本実施の形態において冷媒回路8は、水冷媒熱交換器3、圧縮機5、蒸発器6、膨張弁7が冷媒配管によって環状に接続され、冷媒には二酸化炭素を使用しているため、高圧側が臨界圧力を超える。そのため、水冷媒熱交換器3を流通する水に熱を奪われて温度が低下しても凝縮することがなく、水冷媒熱交換器で冷媒と水との間で温度差を形成しやすくなり、高温の湯が得られ、かつ、熱交換効率を高くすることができる。また、比較的安価でかつ安定な二酸化炭素を冷媒に使用しているので、製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しい製品を提供できる。また、圧縮機5で冷媒が圧縮され、圧縮機5から吐出された冷媒が水冷媒熱交換器3で放熱し、膨張弁7で減圧されたあと、蒸発器6で空気から熱を吸収し、ガス状態で再び圧縮機5に吸入される。
【0017】
次に、給湯動作について説明する。本実施の形態において、出湯管9は、給水管10から分岐された給水管12と混合弁13にて接続され、混合弁13にて適温に混合された後、カラン14やシャワー15から給湯される。また、混合弁13の下流側の配管には、サーミスタ(給湯温度検出手段)17が配設されており、混合弁13は、給湯温度検出手段17が目標温度になるように開度をコントロールされている。カラン14(シャワー15)から給湯すると貯湯タンク1内に貯えられている高温の湯が使用され、それに伴い給水管10から貯湯タンク1内に給水されるため、貯湯タンク1内は常に湯水で満たされた状態となっている。
【0018】
貯湯タンク1には、貯湯タンク1内の湯水の温度を検出する複数のサーミスタ(残湯量検出手段)16a、16b、16c、16dが配置されている。残湯量検出手段16a〜16dの検出温度によって湯と水が分離している境界を判定し、貯湯タンク1内の貯湯量を判断している。なお、本実施の形態においては残湯量検出手段として4つのサーミスタを用いているが、これに限定されることはなく、タンクの容量や各制御を鑑みた上で、残湯量検出手段の数を変更しても問題はない。
【0019】
次に、時間帯による沸き上げ制御について説明する。本実施の形態の貯湯式給湯機は、昼間時間帯の電気料金と夜間時間帯の電気料金とが異なっているため、それぞれの時間帯によって沸き上げ動作が異なっている。夜間時間帯では、安価な深夜電力を利用して貯湯タンク1内の湯水を全量沸き上げている(以下、夜間沸き上げとする)。よって通常、夜間沸き上げによって作られた湯を、昼間時間帯の給湯に利用していることになる。
【0020】
しかしながら、昼間時間帯の給湯量によっては、湯量が不足する場合がある。そのときには、残湯量検出手段によって、貯湯タンク1内の湯が減少したことを検出すると、湯切れを防止するために、割高な昼間電力を利用して沸き上げ運転を行うこととなる(以下、昼間沸き上げとする)。なお、昼間時間帯および夜間時間帯は電力会社毎に用意されている料金プランによって異なり、使用者と電力会社の契約によって決定されるものである。本実施の形態では、昼間時間帯を7時から23時までとし、夜間時間帯を23時から翌7時までとする。
【0021】
次に、本実施の形態における給湯運転時の混合弁13の挙動を説明する。図2は、本実施の形態における給湯運転の制御フローチャートである。
【0022】
(ステップ1)使用者により給湯運転が開始したかどうかの判断を行い、給湯運転中であればステップ2へ進み、給湯停止中であればステップ6へ進む。
【0023】
(ステップ2)給湯温度検出手段17と使用者の所望する目標温度との比較を行い、目標温度より高温のお湯が給湯されている場合はステップ3へ進み、そうでなければステップ4へ進む。
【0024】
(ステップ3)目標温度より高温のお湯が給湯されている場合は、混合弁13を水側に駆動することで給湯温度を下げる動作を行い、ステップ6へ進む。
【0025】
(ステップ4)給湯温度検出手段17と使用者の所望する目標温度との比較を行い、目標温度より低温のお湯が給湯されている場合はステップ5へ進み、そうでなければステップ6へ進む。
【0026】
(ステップ5)目標温度より低温のお湯が給湯されている場合は、混合弁13を湯側に駆動することで給湯温度を上げる動作を行い、ステップ6へ進む。
【0027】
(ステップ6)給湯運転中は混合弁開度記憶部23に混合弁13の開度を記憶させ、ステップ1へ戻る。
【0028】
(ステップ7)給湯停止中は前回の給湯運転が終了してからの経過時間を判断し、所定時間が経過していなければステップ1へ戻り、再給湯開始の判断を行う。所定時間経過していればステップ8へ進む。このステップの判断により、給湯運転が停止した直後に使用者が再給湯を行っても、混合弁13は給湯運転中の開度のまま保持されているので、アンダーシュートが発生することなく給湯運転を行うことができる。
【0029】
(ステップ8)最上部の残湯量検出手段16aが所定温度未満を検出しているかどうかの判断を行い、所定温度未満であればステップ9に進み、そうでなければステップ1に戻る。このステップの判断により、湯切れが発生していない状況で使用者が再給湯を行うときは、前回の給湯運転中の開度から給湯運転を行うことで、所望する給湯温度に早く安定することができる、湯切れが発生している状況で再給湯を行うときは、ステップ8の判断と組み合わせることで、給湯温度のオーバーシュートを発生させることなく給湯運転を行うことができる。
【0030】
(ステップ9)熱源機21による沸き上げ運転が行われているかどうかの判断を行い、沸き上げ運転中であればステップ10へ進み、そうでなければステップ1へ戻る。このステップの判断により、湯切れが発生している状況においても、熱源機21による沸き上げ運転が行われておらず、貯湯タンク1内の湯温が変化していない場合は、使用者が再給湯を行っても前回の給湯運転中の開度から給湯運転を行うことで、所望する給湯温度に早く安定することができ、また熱源機21による沸き上げ運転が行われていれば、貯湯タンク1内の湯温が上昇しているので、以下で述べるステップ10、ステップ11での制御を行うことにより、再給湯を行うと給湯温度のオーバーシュートを発生させることなく給湯運転を行うことができる。
【0031】
(ステップ10)混合弁開度記憶部23に記憶された開度より水側の位置を所定開度とし、現在の開度が所定開度より湯側位置であるかどうかの判断を行う。現在の開度が所定開度よりも湯側位置であった場合はステップ11へ進み、そうでなければステップ1へ戻
る。なお、所定開度は、記憶された開度よりも水側の位置の開度で定義され、前回の給湯運転の開度よりも水側の開度であればどのような算出方法であってもよい。
【0032】
(ステップ11)混合弁13の開度を給湯運転中の開度より水側に駆動する動作を行い、ステップ1へ戻る。
【0033】
以上のように給湯停止時に混合弁13を駆動することで、使用者が再給湯を行うときに湯切れが発生していたとしても、所望する給湯温度に早く安定する給湯運転を行うことができる。
【0034】
次に、ステップ11での動作を図3の制御フローチャートを用いて説明する。
【0035】
(ステップ20)まず、混合弁13を水側に駆動し、ステップ21へ進む。
【0036】
(ステップ21)混合弁13に備えられている水位置検出手段24によって、水側全開位置まで駆動されたかどうかの判断を行う。水側全開位置が検出されれば、ステップ22へ進み、そうでなければステップ24へ進む。
【0037】
(ステップ22)混合弁13を湯側に駆動し、ステップ10で決定された所定開度の位置まで駆動する。つまりステップ22の動作を行うことによって、直前の給湯運転の混合弁の開度よりは水側であるけれども、水側全開位置よりは湯側に駆動させた状態にする。そして、ステップ23へ進む。
【0038】
(ステップ23)給湯運転中の開度より水側の位置(ステップ10で決定された所定開度)を目標位置とし、目標位置に到達したかどうかの判断を行い到達すれば処理を終了し、そうでなければステップ22へ戻る。
【0039】
(ステップ24)水側全開位置を未検出の時間が所定時間経過したかどうかの判断を行い、所定時間経過していればステップ25へ進み、そうでなければステップ20へ戻る。このとき混合弁13の駆動がステッピングモータによるものであれば、時間経過の代わりに駆動ステップ数で判断しても良い。
【0040】
(ステップ25)所定時間経過しても水側全開位置が検出できなければ、混合弁13が故障していると判断し、リモコン22の表示部25に混合弁13が故障したことのメッセージを表示し、処理を終了する。
【0041】
以上のように駆動し表示を行うことで、使用者の所望する給湯温度を供給することが出来なくなったことを告知することができる
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上のように、本発明はヒートポンプ式の貯湯式給湯機に限らず、電気、ガス、石油、燃料電池などいずれの方式においても、貯湯タンクから給湯運転を行う貯湯式給湯機に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図
【図2】実施の形態1における混合弁の制御フローチャート
【図3】実施の形態1における混合弁の制御フローチャート
【符号の説明】
【0044】
1 貯湯タンク
9 出湯管
10 給水管
16a〜16d 残湯量検出手段
13 混合弁
21 熱源機
22 リモコン
24 水位置検出手段
25 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯える貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を沸き上げる熱源機と、前記貯湯タンクの垂直方向に複数個設けられた残湯量検出手段と、前記貯湯タンクの下部に設けた給水管と、前記貯湯タンクの上部に設けた出湯管と、前記出湯管より供給される高温水と前記給水管から分岐して供給される水を混合する混合弁とを備え、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度以上を検出している時は、前記混合弁の開度を直前の給湯運転の開度で保持し、給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度未満を検出している時は、前記混合弁の開度を直前の給湯運転中の開度より水側に駆動することを特徴とする貯湯式給湯機。
【請求項2】
給湯停止時に最上部の残湯量検出手段が所定温度未満を検出しているときにおいて、前記熱源機が停止している時は、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度のまま保持し、前記熱源機が沸き上げ運転を行っている時は、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動することを特徴とする請求項1に記載の貯湯式給湯機。
【請求項3】
前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動する時は、給湯運転から給湯停止になって所定時間経過するまでは、直前の給湯運転の開度のまま保持し、前記所定時間経過後に前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動することを特徴とする請求項1または2に記載の貯湯式給湯機。
【請求項4】
前記混合弁の開度が、水側全開であることを検出する水位置検出手段を備え、前記混合弁の開度を、直前の給湯運転の開度より水側に駆動する時は、一旦、前記混合弁を水側が全開となる位置まで駆動した後に、湯側に駆動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式給湯機。
【請求項5】
運転状況および設定内容を表示する表示部を有したリモコンを備え、前記混合弁を水側が全開となる位置まで駆動しても、前記水位置検出手段によって水側に全開に駆動していることを検出できなければ、前記表示部に混合弁が故障したことの表示を行うことを特徴とする請求項4に記載の貯湯式給湯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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