説明

貯湯式給湯装置

【課題】 限られた設置スペースにも貯湯タンクを設置可能とすべく開放式貯湯タンクを採用しつつも、一般給湯並びに浴槽への給湯を効率よく行える貯湯式給湯装置を提供する。
【解決手段】 加熱した高温水を貯水することにより蓄熱する貯湯タンク2を備えた貯湯式給湯装置において、貯湯タンク2は内部空間が大気に開放された開放式タンクであり、貯湯タンク2内の湯水を浴槽Bに供給する浴槽給湯配管13と、貯湯タンク2から取り出した高温水と上水道10などから供給される低温水との間で熱交換させる熱交換器14と、該熱交換器14により低温水が加熱されてなる温水を供給する一般給湯配管15とを備えた構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒートポンプ給湯システムなどに利用可能な貯湯式給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、光熱費の安価な夜間にCO2冷媒等によりヒートポンプを駆動することにより貯湯タンク内に温水を貯水し、これを一般給湯や風呂給湯などに利用するヒートポンプ給湯システムが広く知られている。一般的には、貯湯タンクは耐圧構造を有する円筒形の構造であるが、円筒形構造のために設置スペースに大きな制約が生じ、狭小地等において場合によっては設定できないという問題がある。また、浴槽への給湯に関しては、風呂湯水と上水とが混水しないように縁切り弁等の機構部品を備える必要があり、構成が複雑になるという問題がある。
【0003】
一方、貯湯タンクとして、貯湯タンクに直接的に水道圧が作用しない開放式タンクを用いる技術が、例えば特許文献1若しくは2に開示されている。このような開放式タンクを利用すれば、設置場所に応じた自由な形状にタンクを構成することができるが、この場合は上水としては使用できないため、一般給湯を行う上で使い勝手が悪いという問題を有している。
【特許文献1】特開昭58−26939号公報
【特許文献2】特許第2916655号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、限られた設置スペースにも貯湯タンクを設置可能とすべく開放式貯湯タンクを採用しつつも、一般給湯並びに浴槽への給湯を効率よく行える貯湯式給湯装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。
【0006】
即ち、本発明は、加熱した高温水を貯水することにより蓄熱する貯湯タンクを備えた貯湯式給湯装置において、前記貯湯タンクは内部空間が大気に開放された開放式タンクであり、貯湯タンク内の湯水を浴槽に供給する浴槽給湯配管と、貯湯タンクから取り出した高温水と上水道などの給水手段から供給される低温水との間で熱交換させる熱交換器と、該熱交換器により低温水が加熱されてなる温水を供給する一般給湯配管とを備えていることを特徴とするものである(請求項1)。かかる本発明によれば、開放式貯湯タンクを採用したので、タンクの形状や構造の自由度が大きくなり、狭小地にも十分な容量の貯湯タンクを設置可能となる。また、貯湯タンク内の湯水を浴槽給湯配管を介して浴槽に供給することで浴槽湯張り用として有効利用することができ、熱効率の良好な湯張りを行うことができる。さらに、貯湯タンク上部の高温水を用いて給水手段から供給される低温水を加熱することで、一般給湯をも利便性よく行うことができる。また、上水道圧を利用して一般給湯を行う構成を採用することも可能で、減圧弁を介さずに一般給湯を行うことで、簡単な構成でありながら一般給湯の給湯圧を大きくすることもできる。なお、本発明において、貯湯タンクは、水道圧等の大気圧よりも大きな圧力が直接作用しないものであればよく、その貯水空間が直接大気に開放されているものに限定されるものではなく、大気に開放された他の貯水タンクなどに接続することによって間接的に大気に開放されたものであってよい。
【0007】
上記本発明の貯湯式給湯装置において、貯湯タンクに上部から給水される低温水と貯湯された温水との混合を阻止する仕切りが貯湯タンク内に設けられ、該仕切りによって仕切られた2つの貯水空間は貯湯タンクの底部において連通しており、浴槽給湯配管には、貯湯タンク内から取り出された低温水と高温水とを混合して所定温度の温水を作り出す混合部が設けられているものとすることができる(請求項2)。これによれば、開放式貯湯タンクの頭頂部から低温水を落とし込みにより給水する構成としつつ、かかる低温水の給水空間と、高温水が貯留される貯湯空間とを仕切りによって仕切ることで、上水との混入を防止する所謂縁切り弁を設ける必要がなく、簡単な構成で風呂給湯を行うことができる。また、貯湯空間の上層部から高温水を取り出し可能であるとともに、貯湯空間の下層部若しくは上記した低温水の給水空間から低温水を取り出し可能であるため、これら低温水と高温水とを混合部によって所定温度に混合することによって、設定された希望温度の温水を浴槽に給湯できる。
【0008】
また、貯湯タンク内の高温水と浴槽内の湯水との間で熱交換することにより浴槽内の湯水の加熱を行う熱交換器を備えることができる(請求項3)。これによれば、貯湯タンクの貯湯空間に貯湯された湯水の上層部の高温水を有効利用して浴槽内の湯水の追い焚きを行うことができる。なお、貯湯タンク内の高温水を貯湯タンクの外部に取り出すとともに浴槽内の湯水を浴槽の外部に取り出して熱交換するように構成してもよく、貯湯タンク内で熱交換するように構成してもよく、貯湯タンク内の高温水を浴槽に送水して浴槽において熱交換するように構成しても良い。
【0009】
さらに、貯湯タンク内の高温水を負荷端末に供給可能な構成とすることができる(請求項4)。ここで、負荷端末とは、床下暖房や、エアコン、ファンコンベクタなど、熱エネルギーを必要とするあらゆる端末を含む。上記したように貯湯タンクを開放式とした場合は、貯湯タンク内に存在する高温水をそのまま給湯に使用し難い可能性が高いが、熱交換器等を介することなく暖房等の負荷端末に直接的に供給することができる。従って、前記した構成によれば、貯湯空間に貯湯された高温水を暖房等の負荷端末の運転のために有効利用することができる。
【0010】
また、浴槽給湯配管には浴槽に湯張りを行うためにポンプが設けられ、該ポンプが前記貯湯タンクよりも下側に配置されているものとすることができる(請求項5)。これによれば、必要に応じてポンプに給水を行うことが可能となるため、自吸式ポンプを用いる必要がなく、一層の構造の簡素化を図ることができる。
【0011】
さらに、前記ポンプが、浴槽内湯水の循環用としても兼用されているものとすることができる(請求項6)。これによれば、一つのポンプで浴槽内の湯水循環と浴槽への給湯とを行わせることができ、一層の構造の簡素化とコスト低減とを図り得る。さらに、浴槽内の湯水循環を開始する際に、循環運転にもかかわらず水量センサーによって循環水量が検出できない場合には、一定時間ふろ電磁弁を開制御することによって貯湯タンクからの湯水をいわゆる呼び水としてポンプに供給するように制御することも可能であり、自吸式ポンプを用いずとも浴槽内湯水循環を開始させることができ、一層の構造の簡素化を図ることができる。
【0012】
なお、本発明において、貯湯タンク内の湯水を加熱する熱源としてはヒートポンプを用いるのが好ましいが、コ・ジェネレーションシステムやガスバーナー式加熱装置など、どのような熱源を採用することもできる。また、好ましくは貯湯タンクの下層部の低温水を取り出して熱源により加熱してタンクの上層部に戻す加熱循環流路を備えた給湯装置に本発明を実施できるが、このような循環流路を備えずに給水手段から供給される低温水を熱源により加熱してタンクに貯留するように構成された給湯装置であっても良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の第1の実施形態に係る貯湯式ヒートポンプ式給湯装置1の全体模式図を示し、該給湯装置1は、湯水を貯留する貯湯タンク2とヒートポンプユニットなどの熱源3とを備えている。貯湯タンク2と熱源3とは、貯湯タンク2の底部に設けられた低温水取出管4、該取出管4と熱源3とを接続する往き管5並びに熱源3と貯湯タンク2の上部とを接続する戻り管6とによって形成される循環流路によって接続されている。往き管5の中途部には、湯水を循環させる循環ポンプ7が設けられている。
【0015】
上記貯湯タンク2は、その上部に設けられた通気口8を介して大気に開放され、内部圧力が大気圧となされている。したがって、タンク構造の設計の自由度が大きく、狭小地などにも設置可能な薄型タンクとして構成することもできる。
【0016】
貯湯タンク2内部の貯水空間は、仕切り板9によって2つに区切られており、その一方は上水道などの給水手段10からの低温水が給水される小容量の給水空間aとされ、他方は熱源3によって加熱された高温水が貯留される大容量の貯湯空間bとなされている。この仕切り板9により、給水空間a内の低温水と貯湯空間b内の高温水とが混合することが防止されるので、大気開放型タンク2に低温水を上方から落とし込む構成としつつ、高温水を効率よく貯留できる。貯湯空間b内の温水は、上層側に至るほど高温となり、下層側に至るほど低温となる。したがって、給水空間aと貯湯空間bとを図に示すようにタンク2の底部において連通させることにより、給水空間aと貯湯空間bとの間の水の流通を許容しつつも、上層側の高温水の温度低下が生じることを防止している。
【0017】
給水空間aの上方には、給水手段10に接続された給水管11から低温水が流出する低温水供給口11aが開口形成されている。タンク2内の水位を一定に維持するため、低温水供給口11には、ボールタップ12などによる給水装置が設けられている。
【0018】
また、本実施形態の給湯装置1は、貯湯タンク2内の湯水を浴槽に供給する浴槽給湯配管13と、貯湯タンク2から取り出した高温水と給水手段10から供給される低温水との間で熱交換させる一般給湯用熱交換器14と、該熱交換器により給水手段10からの低温水が加熱されてなる温水を供給する一般給湯配管15と、貯湯タンク2内の高温水と浴槽B内の湯水との間で熱交換することにより浴槽B内の湯水の加熱を行う追い焚き用熱交換器16と、貯湯タンク2と暖房端末17との間で湯水を循環可能な暖房用循環流路30とを備えている。なお、図示実施例では一般給湯用熱交換器14と追い焚き用熱交換器16とを一体に構成しているが、別体に構成することも可能である。
【0019】
浴槽給湯配管13は、貯湯タンク2の貯湯空間bの上層部から取り出した高温水と、給水空間aの下層部から取り出した低温水とを混合して生成される所定温度の湯水を浴槽Bに供給するものであって、貯湯空間bの上層部に一端開口部を有する高温水取出管18と、上記低温水取出管4と、浴槽に接続された浴槽湯供給管19とを、混合弁20(混合部)によって接続した構成とされている。なお、高温水取出管18の貯湯タンク2内への開口部は、供給すべき湯温が得られる部位に配置されていれば良く、必要な湯温が得られる場合には貯湯タンク2の上下中間位置や中間よりも下層側に開口させることもできる。
【0020】
浴槽湯供給管19の中途部には、浴槽Bへ湯水を送ることで湯張りを行うためのポンプ21が設けられているとともに、該ポンプ21の下流側には浴槽水位を検知する水位センサ22が設けられている。また、混合弁20とポンプ21との間には電磁開閉弁23が設けられ、電磁開閉弁23を閉じることにより貯湯タンク2から浴槽Bへの給湯を停止可能となされている。混合弁20は、各管4,18,19の開度をそれぞれ制御可能な電磁制御弁によって構成でき、低温水取出管4の開口量と高温水取出管18の開口量を調節することによって、設定された温度の湯水を生成可能となされている。ポンプ21は貯湯タンク2よりも下側に配置されており、貯湯タンク2内の湯水の自重によってポンプ21に呼び水を提供できるようにしている。なお、浴槽湯供給管19の中途部に水温センサを設けておくのが好ましい。
【0021】
一般給湯用熱交換器14は、貯湯タンク2の貯湯空間bの上層部から高温水を取り出して貯湯タンク2の底部に戻す高温水循環流路24の中途部に設けられるとともに、給水管11を介して給水手段10に接続されており、高温水循環流路24を流れる高温水と給水手段10から供給される低温水との間接熱交換によって当該低温水を加熱し、加熱後の温水を一般給湯配管15に供給する。また、一般給湯配管15と給水管11とはバイパス管25によって接続されており、バイパス管25と一般給湯配管15との接続部には、熱交換器14によって加熱されてなる温水と、パイパス管25を介して給水手段10から供給される低温水とを混合して所定温度の温水を生成するための混合弁26が設けられている。高温水循環流路24の中途部(図示実施例では熱交換器14の下流側)には、高温水を循環させるためのポンプ29が設けられている。
【0022】
一般給湯配管15は、熱交換器14によって加熱されてなる温水を、必要に応じて給水手段10から供給される低温水と混合した上で、飲料用湯その他の用途として室内その他適宜の場所に供給する。
【0023】
追い焚き用熱交換器16は、上記高温水循環流路24と、浴槽Bから温水を取り出して浴槽に戻す追い焚き用循環流路28のそれぞれの中途部に設けられ、これら循環流路24,28を流れる貯湯タンク2内の高温水と浴槽内の温水との間で熱交換することにより浴槽水の加熱を行う。図示実施例においては、追い焚き用循環流路28を構成する熱交換器16の下流側の管路28aを、浴槽湯供給管19の電磁開閉弁23とポンプ21との間に接続することによって、浴槽へ至る管路19a並びにポンプ21を、浴槽湯供給管19と追い焚き用循環流路28とで共用している。
【0024】
暖房用循環流路30は、暖房端末17に接続される流路であり、暖房端末17と接続した状態において、貯湯タンク2の貯湯空間bの上層部から高温水を取り出して暖房端末17に供給した後、貯湯タンク2の底部に戻すことが可能な流路である。すなわち、本実施形態では、貯湯タンク2内の湯水が熱媒として機能し、貯湯タンク2内の高温水を介して暖房端末17に熱エネルギーを供給することができる。高温水循環流路30の中途部には高温水を循環させるためのポンプ31が設けられている。
【0025】
図2は本発明の第2実施形態に係る貯湯式ヒートポンプ給湯装置を示し、上記第1実施形態と同様の構成については同符号を付して詳細説明を省略するとともに、異なる構成、作用効果について説明する。
【0026】
本実施形態においては、貯湯タンク2には仕切り板が設けられておらず、貯湯タンク2とは別体の給水タンク40が貯湯タンク2よりも上方位置に配設されており、該給水タンク40から供給される低温水を熱源3によって加熱して貯湯タンク2に貯留するように配管構成されている。また、給水手段10の給水管11は給水タンク40にまで延設され、給水タンク40の頂部から低温水が流出供給される。給水タンク40は通気口41によって大気に開放され、ボールタップ42などの給水装置によって一定の水位が維持されている。
【0027】
また、低温水取出管4の中途部に分岐管4aが設けられ、該分岐管4aが貯湯タンク2の底部に接続されている。これにより、貯湯タンク2内の貯湯空間が低温水取出管4を介して給水タンク40の内部空間と接続され、貯湯タンク2内の空間が間接的に大気開放されるようになっている。なお、分岐管4aの中途部には、貯湯タンク2からの水の流出を阻止する逆止弁を設けても良い。
【0028】
本実施形態の給湯装置では、貯湯タンク2内の湯水が使用された場合には、分岐管4aを介して給水タンク40から低温水を補給することができる。
【0029】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。例えば、上記実施形態では、暖房端末17に貯湯タンク2内の高温水を直接供給する構成であったが、貯湯タンク2から取り出した高温水と暖房端末17に供給される熱媒とが熱交換可能な熱交換器を設けた構成としてもよい。すなわち、暖房端末17に供給する熱媒を貯湯タンク2から取り出した高温水により間接加熱可能な構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1実施形態に係る貯湯式ヒートポンプ給湯装置の模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る貯湯式ヒートポンプ給湯装置の模式図である。
【符号の説明】
【0031】
1 貯湯式給湯装置
2 貯湯タンク
3 ヒートポンプユニット
9 仕切り板
13 浴槽給湯配管
14 一般給湯用熱交換器
15 一般給湯配管
17 負荷端末
20 混合弁(混合部)
21 ポンプ
a 給水空間(貯水空間)
b 貯湯空間(貯水空間)
B 浴槽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱した高温水を貯水することにより蓄熱する貯湯タンクを備えた貯湯式給湯装置において、前記貯湯タンクは内部空間が大気に開放された開放式タンクであり、貯湯タンク内の湯水を浴槽に供給する浴槽給湯配管と、貯湯タンクから取り出した高温水と上水道などの給水手段から供給される低温水との間で熱交換させる熱交換器と、該熱交換器により低温水が加熱されてなる温水を供給する一般給湯配管とを備えていることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項2】
請求項1に記載の貯湯式給湯装置において、貯湯タンクに上部から給水される低温水と貯湯された温水との混合を阻止する仕切りが貯湯タンク内に設けられ、該仕切りによって仕切られた2つの貯水空間は貯湯タンクの底部において連通しており、浴槽給湯配管には、貯湯タンク内から取り出された低温水と高温水とを混合して所定温度の温水を作り出す混合部が設けられていることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の貯湯式給湯装置において、貯湯タンク内の高温水と浴槽内の湯水との間で熱交換することにより浴槽内の湯水の加熱を行う熱交換器を備えることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項4】
請求項1,2又は3に記載の貯湯式給湯装置において、貯湯タンク内の高温水を負荷端末に供給可能であることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の貯湯式給湯装置において、浴槽給湯配管には浴槽に湯張りを行うためにポンプが設けられ、該ポンプが前記貯湯タンクよりも下側に配置されていることを特徴とする貯湯式給湯装置。
【請求項6】
請求項5に記載の貯湯式給湯装置において、前記ポンプが、浴槽内湯水の循環用としても兼用されていることを特徴とする貯湯式給湯装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate