説明

買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラム

【課題】店舗内の位置により適切なサービスを行うことにより買い忘れ防止を図ること。
【解決手段】買い物支援システム100は、情報記録体101と、カート端末102と、管理サーバ103と、から構成される。情報記録体101は、IDを記録する媒体である。カート端末102は、商品を投入する店舗内の各カートに搭載され、店舗内において、管理サーバ103と無線LANなどのネットワークを介して通信可能である。管理サーバ103は、店舗内の各カート端末102とネットワークを介して通信可能なコンピュータ装置であり、カート端末102および顧客を管理する。この買い物支援システム100によれば、顧客のIDを取得し、そのIDを管理サーバ103に送り、管理サーバ103が、そのIDに対応する買い物リスト125をカート端末102に送信する。カート端末102では、買い物リスト125を表示画面123に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、店舗内における買い物を支援する買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムに関する。特に、ショッピングカートを利用して買い物をする顧客に対して、ショッピングカートからショッピングの状況に応じて情報提供をすることで、店舗における買い物を支援する買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗に買い物に行く際、顧客はよく、冷蔵庫や棚、チラシなどをチェックし、大まかな買い物メモを作成することがある。この買い物メモの作成は、買い忘れを防止することが目的であるが、店舗で買い物メモを見ながら買い物をしていても、買い物メモの順番に売り場があるわけではなく、行ったりきたりしてしまったり、買い物メモに書いているにもかかわらず忘れてしまったり、一度通った売り場に戻らなければならないとき時間がなくてあきらめてしまったり、商品を探しきれなかったり、最初に余分なものをカゴに入れてしまったりと、買い物メモがあるにも関わらず、購入できないことがある。
【0003】
このため、ショッピングカートに情報端末をとりつけ、カートが移動した売り場に応じて、売り場の情報やおすすめ商品の情報などを提供する買物支援システムが開発されている(たとえば、下記特許文献1〜3を参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−326190号公報
【特許文献2】特開2005−173842号公報
【特許文献3】特開2001−344475号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術では、売り場に応じた情報を提供するにとどまっており、また、カートの位置情報だけを利用しているため、売り場に関する情報は提示できるが、それ以上のことはできない。
【0006】
また、買い物リストは大まかなレベルのものが多く、たいていの場合顧客は、買い物リストをベースに、店舗で買い物リストの商品を吟味したり、関連する商品を購入したり、類似する(代替可能な)商品でより良い商品があればそちらを選択したりする。したがって、店舗でのお買い物サポートは、うまくプロモーションすれば、店舗側の戦略にもつなげることができる。しかし、店舗側からの押し付けサービスでは逆効果になることもあるため、買い物客の意図に合うサービスを行なう必要がある。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、買い物リストの情報を使って、店舗内の位置により適切なサービスをおこなうことにより、買い忘れ防止を図ることができる買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、第1の発明にかかる買い物支援システム、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得し、前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得手段によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索し、検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信し、送信された買い物リストを前記カート端末において表示することを特徴とする。
【0009】
また、上記発明において、送信された買い物リストを前記カート端末において記憶し、前記顧客からの要求に応じて買い物リストを表示することとしてもよい。
【0010】
また、上記発明において、前記買い物リスト内の商品の価格情報を表示することとしてもよい。
【0011】
また、上記発明において、前記カートに投入された商品の商品情報を検出し、検出された商品情報に基づいて、前記管理サーバにおいて前記商品が前記カートに投入されたことを示すように前記顧客の商品リストを更新し、更新後の買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信し、送信された更新後の買い物リストを表示することとしてもよい。
【0012】
また、上記発明において、前記カートに投入された商品の総重量が、前記顧客の移動手段に応じた許容重量以上か否かを判定し、判定結果に基づいて、前記カート端末から警報情報を出力することとしてもよい。
【0013】
また、第2の発明にかかる買い物支援システム、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末の表示画面に表示されている料理一覧の中から、任意の料理の指定を受け付け、前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの商品データベースの中から、前記指定手段によって指定された料理の材料となる商品情報を検索し、前記カート端末において前記顧客の買い物リストを記憶し、検索された商品情報のうち、記憶された前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を、前記買い物リストに追加し、追加された買い物リストを前記表示画面に表示することを特徴とする。
【0014】
また、第3の発明にかかる買い物支援システム、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末の表示画面に表示されているチラシ情報の中から、任意の商品情報の指定を受け付け、前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの商品データベースの中から、前記指定手段によって指定された商品情報を検索し、前記カート端末において前記顧客の買い物リストを記憶し、検索された商品情報のうち、記憶された前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を、前記買い物リストに追加し、追加された買い物リストを前記表示画面に表示することを特徴とする。
【0015】
また、第4の発明にかかる買い物支援システム、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内の売り場から前記売り場に関する位置情報を発信し、前記店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記発信手段によって発信された位置情報を検出し、位置情報が検出された売り場が販売する商品情報が、前記顧客の買い物リストに存在するか否かを判断し、前記商品情報が前記買い物リストに存在すると判断された場合、前記売り場に関する情報を前記カート端末の表示画面に表示することを特徴とする。
【0016】
また、上記発明において、前記商品情報が前記買い物リストに存在すると判断された場合、前記商品に関する販売方法を特定する情報を前記カート端末の表示画面に表示することとしてもよい。
【0017】
また、第5の発明にかかる買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムであって、前記顧客の識別情報を取得し、買い物リストの集合の中から、取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索し、検索された買い物リストを表示することを特徴とする。
【0018】
また、第6の発明にかかる買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムであって、前記顧客の買い物リストが記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の買い物リストを取得し、取得された買い物リストを記憶し、記憶された買い物リストを表示することを特徴とする。
【0019】
また、第7の発明にかかる買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムであって、表示画面に表示された料理一覧の中から任意の料理の指定を受け付け、指定された料理の材料となる商品情報のうち、前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を前記買い物リストに追加し、追加された買い物リストを前記表示画面に表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかる買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムによれば、買い物リストを使って、店舗内の位置により適切なサービスをおこなうことにより、買い忘れ防止を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態1)
まず、この発明の実施の形態1にかかる買い物支援システムについて説明する。実施の形態1にかかる買い物支援システムは、スーパーやデパート、ショッピングモールなどの店舗でショッピングカート(以下、単に、「カート」と称す。)を用いたショッピングを支援するシステムである。
【0023】
図1は、この発明の実施の形態1にかかる買い物支援システムの説明図である。買い物支援システム100は、情報記録体101と、カート端末102と、管理サーバ103と、から構成される。情報記録体101は、IDを記録する媒体であり、たとえば、携帯電話機111、店舗に関する会員カード112、顧客などがあげられる。IDとは、顧客を識別する情報であり、たとえば、顧客固有の番号(暗証番号、会員番号など)や、指紋や虹彩、静脈などの生体情報113があげられる。
【0024】
また、カート端末102は、商品を投入する店舗内の各カートに搭載されているコンピュータ装置であり、店舗内において、管理サーバ103と無線LANなどのネットワークを介して通信可能である。カート端末102は、取得部121と情報表示部122とを備えている。取得部121は、情報記録体101からIDを読み取って管理サーバ103に送信する。
【0025】
たとえば、情報記録体101が携帯電話機111の場合、赤外線やブルートゥースによりIDを取得する。また、情報記録体101が会員カード112の場合、会員カード112に内蔵されているICタグにより、IDを受信する。また、IDが磁気情報として記録されている場合、会員カード112をカードリーダに通すことにより、会員カード112からIDを取得する。
【0026】
また、情報記録体101が顧客である場合、顧客の生体情報113がIDとなるため、生体情報113を認識する箇所に指紋をつけたり、静脈をかざしたりすることで、生体情報113(ID)を取得することができる。情報表示部122は、管理サーバ103から送信されてくる情報を表示画面123に表示する。
【0027】
管理サーバ103は、店舗内の各カート端末102とネットワークを介して通信可能なコンピュータ装置であり、カート端末102および顧客を管理する。管理サーバ103は、買い物リストDB131と、買い物リスト検索部132と、買い物リスト送信部133と、を有している。買い物リストDB131は、顧客のIDと、当該顧客の買い物リスト125とが関連付けられて記憶されている。
【0028】
買い物リスト125は顧客が購入したい商品一覧を示す電子データであり、顧客が店舗に来店する前に、顧客のパーソナル・コンピュータや携帯電話機111から当該顧客のIDとともに買い物リスト125を送信することで、買い物リストDB131に記憶される。
【0029】
買い物リスト検索部132は、カート端末102から受信されたIDに関連付けられている買い物リスト125を検索する。買い物リスト送信部133は、買い物リスト検索部132によって検索された買い物リスト125をカート端末102に送信する。この場合、カート端末102の情報表示部122では、受信された買い物リスト125を表示画面123に表示する。
【0030】
この実施の形態1にかかる買い物支援システム100によれば、顧客のIDを取得し、そのIDを管理サーバ103に送り、サーバが、そのIDに対応する買い物リスト125をカート端末102に送信する。カート端末102では、買い物リスト125を表示画面123に表示する。したがって、顧客が確認したいときに買い物リスト125を確認することができる。
【0031】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態2にかかる買い物支援システム200は、実施の形態1にかかる買い物支援システム100の管理サーバ103の買い物リスト送信部133を除く機能を、各カート端末102に持たせた形態である。
【0032】
図2は、この発明の実施の形態2にかかる買い物支援システムの説明図である。図2において、買い物リストDB131の記憶内容は、不図示の管理サーバ103から受信されて更新される。
【0033】
この実施の形態2にかかる買い物支援システム200によれば、顧客のIDを取得し、カート端末102が、そのIDに対応する買い物リスト125を表示画面123に表示する。したがって、顧客が確認したいときに買い物リスト125を確認することができる。また、管理サーバ103を介さないため、処理速度の高速化を実現することができる。
【0034】
(実施の形態3)
つぎに、この発明の実施の形態3にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態3にかかる買い物支援システムは、実施の形態1にかかる買い物支援システム100のカート端末102に、記憶部を備えた形態である。
【0035】
図3は、この発明の実施の形態3にかかる買い物支援システムの説明図である。図3において、買い物支援システム300は、カート端末102に記憶部124を備える。記憶部124は、管理サーバ103の買い物リスト送信部133により送信された買い物リスト125を記憶する。情報表示部122は、記憶部124に記憶された買い物リスト125を表示画面123に表示する。
【0036】
この実施の形態3にかかる買い物支援システム300によれば、一度管理サーバ103にアクセスすることなく買い物リスト125を呼び出すことができる。
【0037】
なお、上述した実施の形態1〜3において、顧客の購買履歴やアクセス履歴から、その顧客に合う買い物リスト125の参考物(レシピやチラシ、そろそろ買ったほうがよいものなど)を提示し、顧客がその中から選択することで、自動的に買い物リスト125を作成または追加することとしてもよい。
【0038】
レシピの場合は、これまでのアクセス履歴の情報を蓄積しているレシピアクセス履歴DB(顧客のID、日時、レシピID、レシピ分類ID)から、たとえば、アクセスの多い分類のレシピを提示する。チラシの場合は、顧客の購買履歴の情報を蓄積している購買履歴DB(顧客のID、日時、購買リスト)と、商品DB(商品ID、商品分類ID)とから、たとえば、購入日からの経過日数に対して購買リストに重み付けをするなどし、購入履歴リストを作成する。
【0039】
たとえば、魚しか購入していない場合は、魚情報を中心にチラシを提示したり、レシピDB(レシピID、材料ID(商品IDまたは商品分類ID))の材料から魚のレシピを検索してそれを提示したりすることができる。また、カート端末102に、商品や商品分類を提示し、購買者がその中から選択することで、自動的に買い物リストを作成することとしてもよい。
【0040】
(実施の形態4)
つぎに、この発明の実施の形態4にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態4にかかる買い物支援システムは、管理サーバ103を用いない形態である。
【0041】
図4は、この発明の実施の形態4にかかる買い物支援システムの説明図である。図4において、買い物支援システム400では、情報記録体101に顧客の買い物リスト125が記録されている。情報記録体101は、携帯電話機111や会員カード112のほか、商品情報を記録されたチラシ114も含まれる。チラシ114には、商品のバーコード、QRコードのほか、ステガノグラフィにより商品情報をチラシ114に埋め込むこととしてもよい。
【0042】
カート端末102は、取得部121と、記憶部124と、情報表示部122とを有する。取得部121は、情報記録体101から買い物リスト125を取得する。情報記録体101がシートである場合、バーコード、QRコード、ステガノグラフィにより埋め込まれた商品情報を読み取ることで買い物リスト125を得ることができる。記憶部124は、取得部121によって取得された買い物リスト125を記憶する。情報表示部122は、記憶部124に記憶された買い物リスト125を表示画面123に表示する。
【0043】
この実施の形態4にかかる買い物支援システム400によれば、買い物リスト125を記憶している携帯電話機111や会員カード112などを、カート端末102で読み込むことにより、買い物リスト125を提示することができる。
【0044】
(実施の形態5)
つぎに、この発明の実施の形態5にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態5にかかる買い物支援システムは、実施の形態4にかかる買い物支援システム400において、カート端末102が取得した買い物リスト125を管理サーバ103に更新する形態である。
【0045】
図5は、この発明の実施の形態5にかかる買い物支援システムの説明図である。図5において、買い物支援システム500では、カート端末102は、取得部121と情報表示部122とを有する。取得部121は、情報記録体101からIDおよび買い物リスト125を取得する。情報表示部122は、取得された買い物リスト125を表示画面123に表示する。
【0046】
管理サーバ103は、買い物リストDB131と買い物リスト検索部132とを有する。買い物リスト検索部132は、取得部121からのIDにより、買い物リストDB131内のIDおよび買い物リスト125を検索し、取得部121からの買い物リスト125に更新する。
【0047】
この実施の形態5にかかる買い物支援システム500によれば、買い物リスト125を記憶している携帯電話機111や会員カード112などを、カート端末102で読み込むことにより、買い物リスト125を提示することができる。また、買い物リスト125が商品分類の場合、店舗にある商品の選択肢を示すことでお勧め理由を表示することとしてもよい。
【0048】
(実施の形態6)
つぎに、この発明の実施の形態6にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態6にかかる買い物支援システムは、レシピにより買い物リスト125に不足している商品を追加する形態である。なお、「レシピ」とは一般には調理法や調理の手順を意味する用語であるが、本明細書では、料理の名称やその料理の材料も含まれる。
【0049】
図6は、この発明の実施の形態6にかかる買い物支援システムの説明図である。図6において、買い物支援システム600では、カート端末102は、操作表示部126と、買い物リスト追加部127と、記憶部124とを有する。操作表示部126は、情報の操作入力(指定)と情報の表示をおこなう。操作表示部126は、たとえば、タッチパネルで構成される。操作表示部126は、レシピ一覧情報128を表示する。また、操作表示部126は、記憶部124に記憶されている買い物リスト125を表示することもできる。
【0050】
また、表示されたレシピ一覧情報128からレシピを指定することもできる。また、記憶部124は、顧客の買い物リスト125を記憶する。買い物リスト125は、上記実施の形態で示した情報記録体101から取得してもよく、また、管理サーバ103から取得することとしてもよい。
【0051】
買い物リスト追加部127は、操作表示部126により指定されたレシピと買い物リスト125とを比較して、買い物リスト125に不足している商品情報を、買い物リスト125に追加する。たとえば、買い物リスト125が、「牛乳」、「卵」、「鶏肉」、「たまねぎ」であるときに、操作表示部126によりレシピとして『お手軽シチュー』が指定された場合、『お手軽シチュー』を作るためには「にんじん」が不足しているため、「にんじん」を買い物リスト125に追加する。
【0052】
また、管理サーバ103は、レシピDB134とレシピ処理部135とを有する。レシピDB134は、レシピごとに、レシピIDと、レシピ名と、その材料情報が記憶されている。レシピ処理部135は、レシピDB134から各レシピを抽出して、カート端末102に送信する。
【0053】
この実施の形態6にかかる買い物支援システム600によれば、レシピを選択した場合、レシピに必要な商品が買い物リスト125の商品に含まれていなくても、自動的に追加することができる。したがって、当初から予定していたレシピのほか、店舗に思いついたレシピであっても、自動的に不足分の商品を追加することができ、買い忘れ防止を図ることができる。
【0054】
(実施の形態7)
つぎに、この発明の実施の形態7にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態7にかかる買い物支援システムは、実施の形態6に商品DBを備え、レシピDB134と連携する形態である。
【0055】
図7は、この発明の実施の形態7にかかる買い物支援システムの説明図である。図7において、買い物支援システム700では、レシピ処理部135は、レシピDB134から各レシピを抽出して、カート端末102に送信する。また、レシピ処理部135は、カート端末102により指定されたレシピを受信し、レシピに含まれている商品の商品IDまたは商品分類IDを商品情報処理部137に送信する。
【0056】
そして、商品情報処理部137から送信されてくる商品名または商品分類名を操作表示部126に送信する。商品DB136は、商品ごとに、商品ID、商品分類ID、商品名、および商品分類名を記憶する。商品情報処理部137は、商品分類IDまたは商品IDに関連付けられている商品名または商品分類名を商品DB136から抽出し、レシピ処理部135に送信する。
【0057】
たとえば、顧客が操作表示部126により『お手軽シチュー』を指定した場合、レシピ処理部135は、『お手軽シチュー』の材料情報となる商品分類ID「abb」と商品分類ID「r345」とを、レシピDB134から抽出する。
【0058】
商品情報処理部137は、商品分類ID「abb」に関連付けられている商品名「うまシチュー」と、商品ID「r345」に関連付けられている商品分類名「牛乳」とを、商品DB136から抽出する。レシピ処理部135は、抽出された商品分類名「牛乳」と商品名「うまシチュー」とをカート端末102に送信する。カート端末102では、買い物リスト追加部127により、買い物リスト125の不足分として、「牛乳」と「うまシチュー」を追加する。
【0059】
この実施の形態7にかかる買い物支援システム700によれば、レシピを選択した場合、レシピに必要な商品が買い物リスト125の商品に含まれていなくても、自動的に追加することができる。したがって、当初から予定していたレシピのほか、店舗に思いついたレシピであっても、自動的に不足分の商品を追加することができ、買い忘れ防止を図ることができる。
【0060】
(実施の形態8)
つぎに、この発明の実施の形態8にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態8にかかる買い物支援システムは、実施の形態6の操作表示部126において表示したレシピ一覧情報128のかわりに、チラシ情報129を表示する形態である。
【0061】
図8は、この発明の実施の形態8にかかる買い物支援システムの説明図である。図8において、買い物支援システム800では、操作表示部126は、チラシ情報129を表示するとともに、表示されたチラシ情報129の中から任意のチラシ情報129を指定する。買い物リスト追加部127は、操作表示部126によって指定されたチラシ情報129を買い物リスト125に追加する。
【0062】
図8に示した例では、当初買いものリストには、「卵」、「鶏肉」、「たまねぎ」が記憶されていたが、操作表示部126により「いろは牛乳」(架空の商品名)と「NextMartペーパー」(架空の商品名)を指定することで、「いろは牛乳」と「NextMartペーパー」を買い物リスト125に追加することができる。
【0063】
また、管理サーバ103は、チラシDB138とチラシ処理部139とを有する。チラシDB138は、商品単位で、商品名、商品分類名、単価、単位数量からなる商品情報を記録する。たとえば、商品名「元気な卵」(商品分類名:卵)は、1ケース100円であることをあらわしている。チラシ処理部139は、顧客に提供したい商品情報を、チラシDB138から抽出して、カート端末102に送信する。
【0064】
なお、上述した実施の形態8では、管理サーバ103からチラシ情報129をカート端末102に送信する例について説明したが、チラシ情報129は、顧客の携帯電話機111などを用いて、チラシ114に掲載されている商品の商品情報をチラシ114から取得し、その顧客のIDとともに管理サーバ103に送信することとしてもよい。この場合、チラシ114には、バーコードやQRコード、ステガノグラフィにより商品情報を埋め込むこととしてもよい。
【0065】
この実施の形態8にかかる買い物支援システム800によれば、買い物リスト125の作成後であっても、買い物中にチラシ情報129を選択することで、買い物リスト125に追加することができる。したがって、購入予定があったにもかかわらず買い物リスト125に入れ忘れた商品を、買い忘れずに購入することができる。
【0066】
(実施の形態9)
つぎに、この発明の実施の形態9にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態9にかかる買い物支援システムは、実施の形態8の管理サーバ103にさらに商品DB136および商品情報処理部137を備え、チラシDB138と連携させた形態である。
【0067】
図9は、この発明の実施の形態9にかかる買い物支援システムの説明図である。図9において、買い物支援システム900は、チラシDB138を有する。チラシDB138は、商品単位で、商品IDまたは商品分類ID、単価、単位数量からなる商品情報を記録する。たとえば、商品ID「rrr123」の商品は、1個198円であることをあらわしている。チラシ処理部139は、顧客に提供したい商品情報を、チラシDB138から抽出する。そして、抽出した商品IDまたは商品分類IDを商品情報処理部137に送信する。
【0068】
商品DB136は、商品ごとに、商品ID、商品分類ID、商品名、商品分類名を記憶する。商品情報処理部137は、チラシ処理部139からの商品IDまたは商品分類IDを手掛かりとして、商品DB136から商品名または商品分類名を抽出する。抽出された商品名または商品分類名は、チラシ処理部139を介して、カート端末102に送信される。
【0069】
なお、上述した実施の形態9では、管理サーバ103からチラシ情報129をカート端末102に送信する例について説明したが、実施の形態8と同様、チラシ情報129は、顧客の携帯電話機111などを用いて、チラシ114に掲載されている商品の商品情報をチラシ114から取得し、その顧客のIDとともに管理サーバ103に送信することとしてもよい。この場合、チラシ114には、バーコードやQRコード、ステガノグラフィにより商品情報を埋め込むこととしてもよい。
【0070】
この実施の形態9にかかる買い物支援システム900によれば、買い物リスト125の作成後であっても、買い物中にチラシ情報129を選択することで、買い物リスト125に追加することができる。したがって、購入予定があったにもかかわらず買い物リスト125に入れ忘れた商品を、買い忘れずに購入することができる。
【0071】
(実施の形態10)
つぎに、この発明の実施の形態10にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態10にかかる買い物支援システムは、実施の形態1にかかる買い物支援システム100において、買い物リスト125に商品の単価を含めた構成である。
【0072】
図10は、この発明の実施の形態10にかかる買い物支援システムの説明図である。図10において、買い物支援システム1000では、管理サーバ103は、買い物リストDB131と、買い物リスト検索部132と、買い物リスト送信部133のほか、商品DB136と商品情報処理部137とを有する。
【0073】
商品DB136は、商品ごとに、商品ID、商品分類ID、商品名、商品分類名および価格(標準価格、会員価格、チラシ価格、店舗価格、タイムセールス価格など)を記憶する。商品情報処理部137は、買い物リスト検索部132によって検索された買い物リスト125内の商品名または商品分類名を手掛かりとして、商品DB136から価格を抽出する。
【0074】
抽出された価格は、買い物リスト125とともに買い物リスト送信部133からカート端末102に送信される。したがって、カート端末102では、買い物リスト125内の各商品について価格が表示されることとなる。
【0075】
この実施の形態10にかかる買い物支援システム1000によれば、買い物リスト125を表示するとき、商品DB136から、価格を取得して提示する。また、購入個数を指定がなければ1、指定があれば指定された数で、価格とあわせることにより、合計金額を提示することができる。
【0076】
(実施の形態11)
つぎに、この発明の実施の形態11にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態11にかかる買い物支援システムは、商品がカートに投入された場合に、商品リストを更新する形態である。
【0077】
図11は、この発明の実施の形態11にかかる買い物支援システム1100の説明図である。図11において、商品104は、ICタグ141、バーコード142(QRコード含む)、形状143、重さ144などにより当該商品104を特定する情報を有する。たとえば、ICタグ141には商品IDや商品名が記憶されている。
【0078】
また、カート端末102において、検出部120は、カートに投入された商品104の商品情報を検出する。具体的には、たとえば、商品104に、商品IDを記憶するICタグ141が付されている場合には、カートに投入された商品104に付されているICタグ141から商品IDを受信することで、カート端末102に記憶されている商品ID/商品名変換テーブル(不図示)により、商品IDに関連付けられている商品名を検出する。これにより、カートに投入された商品104を特定することができる。
【0079】
同様に、バーコード142が付されている場合には、バーコードリーダで商品IDを読み取ることで、カート端末102に記憶されている商品ID/商品名変換テーブル(不図示)により、商品IDに関連付けられている商品名を検出する。これにより、カートに投入された商品104を特定することができる。
【0080】
また、カートまたはレジに搭載されたカメラにより商品104の形状143を撮像することで、商品104を認識することとしてもよく、また、商品104の重量を計測することで、商品104を認識することとしてもよい。カート端末102では、このように検出部120により検出された商品104の商品名を管理サーバ103に送信する。
【0081】
一方、管理サーバ103では、カート端末102からの顧客のIDと商品名により、買い物リストDB131からカート投入済みの商品104を特定して、顧客の買い物リスト125を更新する。すなわち、商品104が識別されたということは、当該商品104を購入目的で顧客がカートに商品104を投入したことを意味するため、買い物リストDB131内の顧客の買い物リスト125を更新する。たとえば、「牛乳」が識別された場合には、カート投入済みをあらわすフラグ(図11では「(済み)」で表記)としたり、また、「牛乳」を削除することとしてもよい。
【0082】
そして、更新後の買い物リスト125を買い物リスト送信部133からカート端末102に送信する。これにより、カート端末102では、情報表示部122により更新後の買い物リスト125が表示画面123に表示されることとなる。
【0083】
すなわち、買い物リスト125の商品104をカートに入れたとき、買い物リスト125の表示を変更する。たとえば、買い物リスト125から削除したり、色を変えたりする。商品104がカートに入ったかどうかは、商品104に付加されているICタグ141やバーコード142などをカート端末102で読み取ることで判断したり、カートに入れたら自動的に判断したりする。
【0084】
この実施の形態11にかかる買い物支援システム1100によれば、商品104をカートに投入したかどうかを自動判断できるため、顧客の確認作業の負担軽減を図ることができる。
【0085】
(実施の形態12)
つぎに、この発明の実施の形態12にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態12にかかる買い物支援システムは、店舗内の商品の売り場との連携をおこなう形態である。
【0086】
図12は、この発明の実施の形態12にかかる買い物支援システムの説明図である。図12において、買い物支援システム1200は、売り場位置発信部1201と、売り場位置検出部1202と、売り場DB1203と、売り場情報処理部1204と、買い物リスト処理部1205と、情報表示部122と、を有する。
【0087】
売り場位置発信部1201は、売り場に設定されており、常時売り場IDを発信している。売り場位置検出部1202は、カートに搭載されており、売り場位置発信部1201から発信される売り場IDを検出(受信)する。
【0088】
売り場DB1203は、売り場ごとに、売り場IDと、当該売り場があつかう商品に関する商品分類IDとを記憶する。売り場情報処理部1204は、売り場位置検出部1202によって検出された売り場IDを手掛かりとして、売り場DB1203から商品分類IDを抽出する。売り場情報処理部1204は、管理サーバ103に備えられていてもよく、また、カート端末102に備えられていてもよい。
【0089】
買い物リスト処理部1205は、顧客の買い物リスト125の中に、売り場情報処理部1204によって抽出された商品分類IDがあるか否かを判断する。この買い物リスト処理部1205も、管理サーバ103に備えられていてもよく、また、カート端末102に備えられていてもよい。
【0090】
情報表示部122は、買い物リスト処理部1205によって判断された判断結果に基づいて、表示画面123に、商品分類IDの商品の販売促進情報を表示する。具体的には、買い物リスト処理部1205において、売り場情報処理部1204によって抽出された商品分類IDがあると判断された場合、表示画面123に、商品分類IDの商品の販売促進情報を表示する。
【0091】
図12の例では、カートを引いている顧客が牛乳売り場近傍にいる場合、買い物リスト処理部1205により商品分類ID:r345である牛乳が買い物リスト125にあると判断されると、表示画面123に『ただいま牛乳売り場!』といった売り場位置情報を表示する。なお、情報表示部122は、カート端末102に備えられていてもよく、また、売り場に設置されていることとしてもよい。
【0092】
この実施の形態12にかかる買い物支援システム1200によれば、売り場DB1203から買い物リスト125にある売り場IDを取得し、買い物リスト125に売り場IDを追加し、カートに搭載されている位置検出センサからカートの現在位置を取得する。そして、買い物リスト125の中にその売り場IDがある場合、顧客に音や映像などで知らせる。したがって、買い物リスト125中の商品を顧客が取りやすい位置で報知することができる。
【0093】
(実施の形態13)
つぎに、この発明の実施の形態13にかかる買い物支援システムについて説明する。上記実施の形態と同一構成には、同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態13にかかる買い物支援システムは、実施の形態12にかかる買い物支援システムにおいて、さらに、販売方法情報を表示する形態である。
【0094】
図13は、この発明の実施の形態13にかかる買い物支援システムの説明図である。図13において、買い物支援システム1300は、商品DB1301と商品情報処理部1302とを有する。
【0095】
商品DB1301は、商品ごとに、商品ID、商品分類ID、商品名、商品分類名および販売方法情報が記憶されている。販売方法情報とは、商品の販売方法を特定する情報である。たとえば、「クーポン」は、その商品を購入することによりクーポンが当たる販売方法であり、「会員2割引」は、その商品を定価の2割引で購入可能な販売方法であり、「3個で500円」は、その商品を3個まとめて購入する場合、500円で購入可能な販売方法である。
【0096】
商品情報処理部1302は、買い物リスト処理部1205によって商品分類IDが買い物リスト125にあると判断された場合、その商品分類IDをてがかりとして、商品DB1301から商品名、商品分類名、販売方法情報を抽出する。抽出された情報は、情報表示部122により表示画面123に表示される。
【0097】
図13の例では、カートを引いている顧客が牛乳売り場近傍にいる場合、買い物リスト処理部1205により商品分類ID:r345である牛乳が買い物リスト125にあると判断されると、表示画面123に『ただいま牛乳売り場!』といった売り場位置情報を表示する。また、商品名「こども牛乳」と販売方法情報「クーポン」を表示することで、「こども牛乳」を購入すると、「クーポン」を取得することができることを顧客に対し、その売り場(ここでは牛乳売り場)で視覚的に伝えることができる。
【0098】
この実施の形態13にかかる買い物支援システム1300によれば、買い物リスト125に載っている商品に対するポイントサービスやクーポン、買物リストに載っている商品との組み合わせでポイントがある場合に、顧客に知らせることができる。
【0099】
なお、上述した実施の形態12,13において、組み合わせるとポイントが2倍になったり、セットで購入すると割引になったりする商品が、買い物リスト125にある場合、商品の組み合わせを提示することとしてもよい。これまでは、隣同士程度の距離でしか組み合わせることができなかったが、カートを利用することで、売り場の異なる商品の組み合わせを提供することができる。
【0100】
また、買い物リスト125の商品がタイムセールスになったときに顧客に報知したり、買い物リスト125にあるものを売り場に戻した場合はアラームを出力することとしてもよい。また、買い物リスト125の合計金額または顧客が設定した予算額を超えた場合にアラームを出力することとしてもよい。
【0101】
また、携帯電話機111をカート端末102にかざすことで、携帯電話機111にチャージされている電子マネーの限度額を取り込み、その限度額を超えたら、アラームを出力することとしてもよい。また、買い物リスト125の商品の重さを管理サーバ103などから取得して、顧客の移動手段(たとえば、自動車、バイク、自転車、徒歩)に応じた重量を設定し、その重量が超えた場合、アラームを出力することとしてもよい。
【0102】
また、上述した実施の形態12,13において、売り場DB1203から売り場にある商品IDや商品分類IDを取得し、それに対するレシピをレシピDB134(図6、図7を参照)から取得して提示し、顧客がそのレシピを選択した場合に、買い物リスト125に追加することとしてもよい。
【0103】
また、売り場DB1203から、買い物リスト125にある売り場IDを取得し、買い物リスト125に売り場IDを追加し、位置検出センサを搭載しているカートが、現在位置に相当する売り場の売り場IDを管理サーバ103に送信することで、カートが存在する位置を示した売り場地図を提示することとしてもよい。
【0104】
さらに、買い物リスト125にある商品や商品分類の場所を売り場DB1203から取得し、売り場地図としてカート端末102に提示することとしてもよい。
【0105】
また、売り場DB1203から、買い物リスト125にある売り場IDを取得し、買い物リスト125に売り場IDを追加し、カートに搭載されている位置検出センサからカートの現在位置を取得する。そして、買い物リスト125の中に、その売り場IDがある場合、顧客にその売り場に関する情報(たとえば、商品のランキング、口コミ、クーポンなど)を提示することとしてもよい。
【0106】
(コンピュータ装置のハードウェア構成)
つぎに、上述した各実施の形態1〜13におけるカート端末102や管理サーバ103などのコンピュータ装置のハードウェア構成について説明する。図14は、各実施の形態1〜13におけるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0107】
図14において、コンピュータ装置1400は、CPU1401とメモリ1402とI/F1403と入力装置1404とディスプレイ1405とを備えている。また、各構成部はバス1410によってそれぞれ接続されている。
【0108】
ここで、CPU1401は、コンピュータ装置1400の全体の制御を司る。メモリ1402は、各種プログラムやデータを記憶している。たとえば、上述した各種DBを構成している。
【0109】
I/F1403は、通信回線を通じて無線LAN、インターネットなどのネットワーク1420に接続され、このネットワーク1420を介して他の装置に接続される。そして、I/F1403は、ネットワーク1420と内部のインターフェースを司り、外部装置からの情報の入出力を制御する。I/F1403には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
【0110】
入力装置1404は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え情報の入力をおこなう。たとえば、タッチパネル式の入力パッドやテンキー、キーボード、マウスなどが挙げられる。
【0111】
ディスプレイ1405は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などの情報を表示する。このディスプレイ1405は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0112】
以上説明したように、買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムによれば、買い物リストの情報を使って、店舗内の位置により適切なサービスをおこなうことにより、買い忘れ防止を図ることができる。
【0113】
(付記1)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得する取得手段と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得手段によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された買い物リストを前記カート端末において表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援システム。
【0114】
(付記2)前記送信手段によって送信された買い物リストを前記カート端末において記憶する記憶手段を備え、
前記表示手段は、
前記顧客からの要求に応じて前記記憶手段に記憶された買い物リストを表示することを特徴とする付記1に記載の買い物支援システム。
【0115】
(付記3)前記表示手段は、
前記買い物リスト内の商品の価格情報を表示することを特徴とする付記1または2に記載の買い物支援システム。
【0116】
(付記4)前記カートに投入された商品の商品情報を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された商品情報に基づいて、前記管理サーバにおいて前記商品が前記カートに投入されたことを示すように前記顧客の商品リストを更新する更新手段と、を備え、
前記送信手段は、
前記更新手段による更新後の買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信し、
前記表示手段は、
前記送信手段によって送信された更新後の買い物リストを表示することを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の買い物支援システム。
【0117】
(付記5)前記カートに投入された商品の総重量が、前記顧客の移動手段に応じた許容重量以上か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された判定結果に基づいて、前記カート端末から警報情報を出力する出力手段と、
を備えることを特徴とする付記4に記載の買い物支援システム。
【0118】
(付記6)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末の表示画面に表示されている料理一覧の中から、任意の料理の指定を受け付ける指定手段と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの商品データベースの中から、前記指定手段によって指定された料理の材料となる商品情報を検索する検索手段と、
前記カート端末において前記顧客の買い物リストを記憶する記憶手段と、
前記検索手段によって検索された商品情報のうち、前記記憶手段に記憶された前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を、前記買い物リストに追加する追加手段と、
前記追加手段によって追加された買い物リストを前記表示画面に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援システム。
【0119】
(付記7)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末の表示画面に表示されているチラシ情報の中から、任意の商品情報の指定を受け付ける指定手段と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの商品データベースの中から、前記指定手段によって指定された商品情報を検索する検索手段と、
前記カート端末において前記顧客の買い物リストを記憶する記憶手段と、
前記検索手段によって検索された商品情報のうち、前記記憶手段に記憶された前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を、前記買い物リストに追加する追加手段と、
前記追加手段によって追加された買い物リストを前記表示画面に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援システム。
【0120】
(付記8)店舗内の売り場から前記売り場に関する位置情報を発信する発信手段と、
前記店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記発信手段によって発信された位置情報を検出する売り場位置検出手段と、
前記売り場位置検出手段によって位置情報が検出された売り場が販売する商品情報が、前記顧客の買い物リストに存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって前記商品情報が前記買い物リストに存在すると判断された場合、前記売り場に関する情報を前記カート端末の表示画面に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援システム。
【0121】
(付記9)前記表示手段は、
前記判断手段によって前記商品情報が前記買い物リストに存在すると判断された場合、前記商品に関する販売方法を特定する情報を前記カート端末の表示画面に表示することを特徴とする付記8に記載の買い物支援システム。
【0122】
(付記10)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置であって、
前記顧客の識別情報を取得する取得手段と、
買い物リストの集合の中から前記取得手段によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された買い物リストを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援装置。
【0123】
(付記11)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置であって、
前記顧客の買い物リストが記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の買い物リストを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された買い物リストを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段によって記憶された買い物リストを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援装置。
【0124】
(付記12)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置であって、
表示画面に表示された料理一覧の中から任意の料理の指定を受け付ける指定手段と、
前記指定手段によって指定された料理の材料となる商品情報のうち、前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を前記買い物リストに追加する追加手段と、
前記追加手段によって追加された買い物リストを前記表示画面に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援装置。
【0125】
(付記13)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得する取得工程と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信する送信工程と、
前記送信工程によって送信された買い物リストを前記カート端末において表示する表示工程と、
を含んだことを特徴とする買い物支援方法。
【0126】
(付記14)店舗内においてカート端末が搭載されたカートを使用している顧客の識別情報を取得する取得工程と、
買い物リストの集合の中から前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを表示する表示工程と、
を含んだことを特徴とする買い物支援方法。
【0127】
(付記15)店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得させる取得工程と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索させる検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信させる送信工程と、
前記送信工程によって送信された買い物リストを前記カート端末において表示させる表示工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする買い物支援プログラム。
【0128】
(付記16)店舗内においてカート端末が搭載されたカートを使用している顧客の識別情報を取得させる取得工程と、
買い物リストの集合の中から前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索させる検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを前記カート端末の表示画面に表示させる表示工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする買い物支援プログラム。
【0129】
なお、本実施の形態で説明した買い物支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0130】
以上のように、本発明にかかる買い物支援システム、買い物支援装置、買い物支援方法、および買い物支援プログラムは、スーパーマーケットやデパートなどカートを用いて買い物可能な店舗に適している。
【図面の簡単な説明】
【0131】
【図1】この発明の実施の形態1にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図2】この発明の実施の形態2にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図3】この発明の実施の形態3にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図4】この発明の実施の形態4にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図5】この発明の実施の形態5にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図6】この発明の実施の形態6にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図7】この発明の実施の形態7にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図8】この発明の実施の形態8にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図9】この発明の実施の形態9にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図10】この発明の実施の形態10にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図11】この発明の実施の形態11にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図12】この発明の実施の形態12にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図13】この発明の実施の形態13にかかる買い物支援システムの説明図である。
【図14】各実施の形態1〜13におけるコンピュータ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0132】
100〜1300 買い物支援システム
101 情報記録体
102 カート端末
103 管理サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得する取得手段と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得手段によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信する送信手段と、
前記送信手段によって送信された買い物リストを前記カート端末において表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援システム。
【請求項2】
前記送信手段によって送信された買い物リストを前記カート端末において記憶する記憶手段を備え、
前記表示手段は、
前記顧客からの要求に応じて前記記憶手段に記憶された買い物リストを表示することを特徴とする請求項1に記載の買い物支援システム。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記買い物リスト内の商品の価格情報を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の買い物支援システム。
【請求項4】
店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置であって、
前記顧客の識別情報を取得する取得手段と、
買い物リストの集合の中から前記取得手段によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索手段と、
前記検索手段によって検索された買い物リストを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援装置。
【請求項5】
店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置であって、
前記顧客の買い物リストが記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の買い物リストを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された買い物リストを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段によって記憶された買い物リストを表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援装置。
【請求項6】
店舗内において顧客が使用しているカートに搭載された買い物支援装置であって、
表示画面に表示された料理一覧の中から任意の料理の指定を受け付ける指定手段と、
前記指定手段によって指定された料理の材料となる商品情報のうち、前記顧客の買い物リストに存在しない商品情報を前記買い物リストに追加する追加手段と、
前記追加手段によって追加された買い物リストを前記表示画面に表示する表示手段と、
を備えることを特徴とする買い物支援装置。
【請求項7】
店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得する取得工程と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信する送信工程と、
前記送信工程によって送信された買い物リストを前記カート端末において表示する表示工程と、
を含んだことを特徴とする買い物支援方法。
【請求項8】
店舗内においてカート端末が搭載されたカートを使用している顧客の識別情報を取得する取得工程と、
買い物リストの集合の中から前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索する検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを表示する表示工程と、
を含んだことを特徴とする買い物支援方法。
【請求項9】
店舗内において顧客が使用しているカートに搭載されたカート端末により、前記顧客の識別情報が記録されている前記顧客が所有する記録体から、前記顧客の識別情報を取得させる取得工程と、
前記カート端末に対しネットワークを介して通信可能な管理サーバの買い物リストデータベースの中から、前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索させる検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを前記管理サーバから前記カート端末に送信させる送信工程と、
前記送信工程によって送信された買い物リストを前記カート端末において表示させる表示工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする買い物支援プログラム。
【請求項10】
店舗内においてカート端末が搭載されたカートを使用している顧客の識別情報を取得させる取得工程と、
買い物リストの集合の中から前記取得工程によって取得された識別情報に関連付けられている買い物リストを検索させる検索工程と、
前記検索工程によって検索された買い物リストを前記カート端末の表示画面に表示させる表示工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする買い物支援プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2007−272535(P2007−272535A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−96922(P2006−96922)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】