説明

超音波トランスデューサ

【課題】優れた検査精度で欠陥検査を達成することができる超音波トランスデューサを提供すること。
【解決手段】被検体(12)に超音波(S5)を送波する機能及びその反射波(S5’)を受波して電気信号(S3)に変換して出力する機能を有する発振体(24)と、発振体(24)が超音波(S5)を送波するための駆動パルス(S2)を生成するパルサー基板(51)と、発振体(24)が出力した電気信号(S3)を増幅するレシーバ基板(52)とを備え、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とが互いに対向近接するように配置された超音波トランスデューサ(1)において、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)との間に電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽部材(53a)を介在させたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は超音波トランスデューサに関する。より詳しくは、被検体に対する超音波の送波源及び被検体からの反射波の受波源となる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波探傷装置は、水中に浸された被検体に対し当該水を通して超音波を送波し、その直後に、被検体からの超音波の反射波を受波し、そのエコー信号の波形に基づいて、被検体内部の傷や剥離等の欠陥を非破壊で検出する装置である。超音波探傷装置には、一般に超音波トランスデューサが組み込まれている。
【0003】
図7は従来の超音波トランスデューサ50の構成概略を示す分解斜視図、図8は従来の超音波トランスデューサ50を組み込んだ超音波探傷装置100を示す構成概略図である。なお、図7,8において、後述する本発明の実施形態の構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付してある。
【0004】
図7に示すように、従来の超音波トランスデューサ50は、トランスデューサ本体2と信号送受部3aとを備える。トランスデューサ本体2は、その先端に発振体24を備える。信号送受部3aは、ハウジング4及び送受信回路基板5を備える。送受信回路基板5は、パルサー基板51とレシーバ基板52とを備える。これら2枚の基板51,52は、ハウジング4の小型化を図るために、ハウジング4内において互いに対向近接するように設けられる。
【0005】
超音波トランスデューサ50は、図8に示す超音波探傷装置100に組み込まれて使用される。超音波探傷装置100は、図8に示すように、水Wが充水された水槽11、水槽11中で被検体12を保持する保持部16、被検体12に対する超音波の送波源及び被検体12からの反射波の受波源となる超音波トランスデューサ50、超音波トランスデューサ50を水平及び垂直方向に駆動可能な走査部13、各構成部に電力を供給するための電源14、及び適当な比較処理部を有する判定装置(コンピュータ)15を備える。
【0006】
超音波探傷装置100の動作について説明する。トランスデューサ本体2における発振体24は、パルサー基板51で生成された駆動パルスにより、10MHz〜200MHz程度の高周波成分を有する超音波S5を送波する。この超音波S5は水Wを介して被検体12に向かう。送波された超音波S5は被検体12で反射し、その反射波S5’がトランスデューサ本体2における発振体24で受波される。発振体24は、受波で得た振動を電気信号(以下、エコー信号と記す)に変換する。このエコー信号は、レシーバ基板52に取り込まれて増幅される。判定装置15は、増幅されたエコー信号の波形に基づいて、被検体12の欠陥の有無を判定する。上記送受波及び判定処理は、走査部13が超音波トランスデューサ50を水平及び垂直方向に駆動しながら行うことで、被検体12の全体に亘って探傷する(例えば特許文献1,2参照)。
【0007】
【特許文献1】実開平6−80169号公報
【特許文献2】特許4047366号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の超音波トランスデューサ50において、パルサー基板51からトランスデューサ本体2に送られる駆動パルスは、例えば電圧が100V以上で且つパルス幅が8ns以下の強い信号である。これに対して、発振体24からレシーバ基板52に取り込まれるエコー信号は、数mV程度の微弱電圧である。パルサー基板51とレシーバ基板52とは、互いに対向近接するように設けられるため、レシーバ基板52に取り込まれるエコー信号に、パルサー基板51から出力された駆動パルスに起因する電磁ノイズが重畳することがある。その結果、レシーバ基板52が安定して動作せず、検査精度が劣ってしまうという問題があった。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、優れた検査精度で欠陥検査を達成することができる超音波トランスデューサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は、下記の本発明により達成される。なお「特許請求の範囲」及びこの「課題を解決するための手段」の欄において各構成要素に付した括弧書きの符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0011】
請求項1の発明は、被検体(12)に超音波(S5)を送波する機能及びその反射波(S5’)を受波して電気信号(S3)に変換して出力する機能を有する発振体(24)と、発振体(24)が超音波(S5)を送波するための駆動パルス(S2)を生成するパルサー基板(51)と、発振体(24)が出力した電気信号(S3)を増幅するレシーバ基板(52)とを備え、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とが互いに対向近接するように配置された超音波トランスデューサ(1)において、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)との間に電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽部材(53a)を介在させたことを特徴とする。
【0012】
請求項2の発明は、レシーバ基板(52)におけるパルサー基板(51)との対向面に電磁波遮蔽部材(53a)を設ける。
【0013】
請求項3の発明は、レシーバ基板(52)におけるパルサー基板(51)との非対向面に電磁波遮蔽部材(53b)を設ける。
【0014】
請求項4の発明では、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とは、それぞれ整合回路基板(9)を介して発信体(24)に電気的に接続されている。
【0015】
本発明の超音波トランスデューサ(1)によると、発振体(24)とパルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とを備える。パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とは、装置の小型化を図るため、互いに対向近接するように配置される。この構成を前提として、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)との間に電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽部材(53a)を介在させてある。電磁波遮蔽部材(53a)は、パルサー基板(51)から出力した駆動パルス(S2)に起因する電磁ノイズがパルサー基板(51)の外部へ漏れるのを防止すると同時に、パルサー基板(51)から出力した駆動パルス(S2)に起因する電磁ノイズがレシーバ基板(52)に取り込まれることを防止する。また、レシーバ基板(52)におけるパルサー基板(51)との非対向面に電磁波遮蔽部材(53b)を設けてある。電磁波遮蔽部材(53b)は、パルサー基板(51)から出力した駆動パルス(S2)に起因する電磁ノイズがレシーバ基板(52)に取り込まれることを防止する。つまり、発振体(24)から出力されレシーバ基板(52)に取り込まれる電気信号(S3)に、パルサー基板(51)から出力した駆動パルス(S2)に起因する電磁ノイズが重畳することが防止される。これにより、S/N比を向上させることができ、優れた検査精度で欠陥検査を達成することができるようになる。
【0016】
また、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とは、それぞれ整合回路基板(9)を介して発信体(24)に電気的に接続されているため、トランスデューサ本体(2)をゲイン特性の異なるものに付け替えた場合でも、容易に適合できると共に、伝送経路の反射を減らし、S/N比を向上させることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、優れた検査精度で欠陥検査を達成することができる超音波トランスデューサが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明に係る超音波トランスデューサ1の構成概略を示す分解斜視図、図2は本発明に係る超音波トランスデューサ1の正面一部断面図、図3は整合回路基板9の構成概略図である。
【0019】
図1に示すように、本発明に係る超音波トランスデューサ1は、トランスデューサ本体2と信号送受部3とを備える。
【0020】
トランスデューサ本体2は、図2に示すように、陽極21、側壁部22、絶縁部材23、発振体24及び陰極25を備え、信号送受部3とは反対側に発振体24が位置する状態で信号送受部3と一体化している。
【0021】
陽極21は、真鍮を材質とした円柱体からなる。側壁部22は、ステンレス鋼を材質とし、陽極21を内挿可能な径を有する略円筒体である。絶縁部材23は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)を材質とし、陽極21の外周面と側壁部22の内周面との空間を封止するように設けられる。発振体24は、ポリビュリデンフロライド/トリフルオロエチレン(PVDF/TrFE)を材質とし、陽極21の一端面に厚さ3μm〜60μm程度となるように成膜されている。
【0022】
陰極25は金を材質とし、発振体24の表面を被覆するように成膜されている。その厚さは0.1μm〜0.2μm程度である。絶縁部材23の外周側面一帯には、銅箔26が成膜され、この銅箔26は陰極25と導通している。銅箔26と陽極21との間に絶縁部材23を介在させることにより、絶縁部材23を誘電体としたコンデンサ体が形成される。なお、側壁部22の内周面には、銅箔26と側壁部22とを絶縁させる絶縁性テープ27が介在している。
【0023】
信号送受部3は、図1に戻って、ハウジング4及び送受信回路基板5を備える。
【0024】
ハウジング4は、有底略円筒状のステンレス鋼からなり、ハウジング本体41とハウジングカバー42とを備える。ハウジングカバー42は、ハウジング本体41にネジ43により着脱自在に取り付けられる。ハウジング4におけるトランスデューサ本体2の取付側と反対側の端面には、送受信回路基板5に駆動電力を供給するための電源ケーブル6、及び送受信回路基板5からのRF(リファレンス)信号S4を外部に取り出すためのコネクタ付ケーブル7が取り付けられる。
【0025】
送受信回路基板5は、パルサー基板51とレシーバ基板52とからなる。これら2枚の基板51,52は、ハウジング4内において互いに対向近接するように設けられ、ブラケット等の取付部材によりハウジング本体41に固定される。対向間距離は8mm〜12mm程度とされる。対向近接させることで、ハウジング4を小型化することができる。
【0026】
パルサー基板51は、次述の駆動パルスS2を生成するように構成された回路基板である。駆動パルスS2は、発振体24が超音波S5を送波するためのエネルギーを発振体24に与える電気信号である。パルサー基板51の具体的な構成は、コンデンサに蓄積した電荷を、トリガー信号S1の付与タイミングで放電させることにより、駆動パルスS2を一定周期で出力するものとされる。この一定周期の値は、100μs〜5msの範囲から選択された値である(図6参照)。そして発振体24は、コンデンサの放電により生成された一定周期の駆動パルスS2によって超音波S5を送波する。発振体24から送波する超音波S5のもつ周波数成分は発振体24の厚み等に基づいて設計される。
【0027】
パルサー基板51は、図2に示すように、信号入出力端子51a,51bを備える。信号入出力端子51a,51bは、トランスデューサ本体2に駆動パルスS2を出力する出力端子として、またトランスデューサ本体2から出力されたエコー信号S3を取り込むための入力端子として機能する。
【0028】
パルサー基板51における信号入出力端子51aとトランスデューサ本体2における陽極21との電気的な接続、及びパルサー基板51における信号入出力端子51bと銅箔26において陰極25とは反対の側に位置する一部との電気的な接続は、整合回路基板9及びコネクタ56を介してなされる。
【0029】
整合回路基板9は、例えばアッテネータ回路であり、図3に示すように、受信信号(トランスデューサ本体2からの出力信号)を、所望する減衰量にするためにアッテネータの選択を行う2つのスイッチ91,92、受信信号のスルー(0dB)を行うアッテネータ93、受信信号の10dB減衰を行うアッテネータ94、受信信号の20dB減衰を行うアッテネータ95、及び選択されたアッテネータによって減衰した受信信号の接続を行うスイッチ96,97からなる。すなわち、このアッテネータ回路はスルー(0dB)、10dB,20dBの3種類の減衰量を持つアッテネータ93,94,95を備えている。各スイッチ91,92,96,97は、制御部141(図5参照)から送られる切替信号S6によって適宜に切替制御される。
【0030】
レシーバ基板52は、トランスデューサ本体2における発振体24からのエコー信号S3を増幅するように構成された回路基板である。具体的には、オペアンプ等の適当な増幅回路を備える。パルサー基板51とレシーバ基板52とは、コネクタ58(図1参照)により互いに着脱自在に電気的に接続される。
【0031】
レシーバ基板52の表側面及び裏側面には、それぞれ電磁波遮蔽部材53a,53bが設けられる。電磁波遮蔽部材53a,53bは、金属製の基礎材料を、高い表面伝導性を持つ別の金属層で被覆することにより形成される。そして、電磁波遮蔽部材53a,53b自体がパルサー基板51及びレシーバ基板52のシグナルグランドとなっている
【0032】
超音波トランスデューサ1において、ハウジング4の内部は、送受信回路基板5を装着し且つ上記電気的な接続をした状態で、樹脂モールド8を形成することにより、送受信回路基板5や接続部分への浸水を完全に防ぐ防水構造とされている。樹脂モールド8の形成は、例えば、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂などの注入・充填により行う。特にシリコン樹脂は撥水性を有するため、防水手段として非常に有効である。なお、非透明のシリコン樹脂を用いることで、内部における送受信回路基板5の機密性を確保することもできる。また、トランスデューサ本体2側のコネクタ56の周りに、樹脂モールド8と分離可能な別個の樹脂モールド8’が形成される。
【0033】
以上のように構成された超音波トランスデューサ1は、図4に示す超音波探傷装置10に組み込まれて使用される。図4は本発明に係る超音波トランスデューサ1を組み込んだ超音波探傷装置10の構成概要図、図5は本発明に係る超音波トランスデューサ1を組み込んだ超音波探傷装置10の機能ブロック図、図6は本発明に係る超音波トランスデューサ1におけるトリガー信号S1と駆動パルスS2とエコー信号S3の出力タイミングを示すタイムチャートである。
【0034】
図4,5において、超音波探傷装置10は、水Wが充水された水槽11、水槽11中で浸水するように設けられた被検体12、本発明に係る超音波トランスデューサ1、超音波トランスデューサ1を水平及び垂直方向に駆動可能な走査部13、トリガー信号S1を生成すると共に送受信回路基板5にDC電源を供給する電源14、及び超音波トランスデューサ1から出力されたRF信号S4に基づいて被検体12の欠陥の有無を判定するように構成された判定装置15を有する。なお、電源14において具体的には、制御部141がトリガー信号S1の生成を行い、DC電源部142がDC電源の供給を行う。
【0035】
次に、超音波探傷装置10の動作について説明する。電源14における制御部141はパルサー基板51にトリガー信号S1を送信する。パルサー基板51はトリガー信号S1で決められたタイミングで駆動パルスS2を生成して、トランスデューサ本体2に送信する。この駆動パルスS2により、発振体24は、トランスデューサ本体2の電気的及び機械的な設計によって決められた周波数成分をもつ超音波S5を送波する。超音波S5の周波数は例えば10MHz〜200MHz程度とされる。本実施形態では90MHzを上限とした。勿論、200MHzを超える構成とすることも可能である。発振体24から出た超音波S5は、図4に示すように、水中を伝播し、時間t1経過後に被検体12の表面に到達する。そして、この超音波S5は被検体12の表面で反射し、時間t2経過後に発振体24に戻り、発振体24を振動させる。
【0036】
発振体24の振動は、電気信号に変換されエコー信号S3としてパルサー基板51に取り込まれる。そして、コネクタ58を介してレシーバ基板52に取り込まれる。レシーバ基板52では、組み込まれた増幅回路によりエコー信号S3を増幅しRF信号S4として判定部15に送る。判定部15では、このRF信号S4の波形に基づいて、被検体12の欠陥の有無を判定する。欠陥の有無の判定は、例えば、判定部15に予め記憶されたマスター信号と、レシーバ基板52から送られたRF信号S4との比較処理により行う。ここで、マスター信号とは、欠陥のない正常な被検体12から得られたRF信号のことである。走査部13が超音波トランスデューサ1を水平方向に移動させながら、以上の動作を繰り返して行うことで、被検体12全体に亘っての欠陥の有無を判定する。
【0037】
本発明の超音波トランスデューサ1によると、発振体24とパルサー基板51とレシーバ基板52とを備える。パルサー基板51とレシーバ基板52とは、ハウジング4の小型化を図るため、互いに対向近接するように配置される。この構成を前提として、パルサー基板51とレシーバ基板52との間に電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽部材53aを介在させてある。電磁波遮蔽部材53aは、パルサー基板51から出力した駆動パルスS2に起因する電磁ノイズがパルサー基板51の外部へ漏れるのを防止すると同時に、パルサー基板51から出力した駆動パルスS2に起因する電磁ノイズがレシーバ基板52に取り込まれることを防止する。また、レシーバ基板52におけるパルサー基板51との非対向面に電磁波遮蔽部材53bを設けてある。電磁波遮蔽部材53bは、パルサー基板51から出力した駆動パルスS2に起因する電磁ノイズがレシーバ基板52に取り込まれることを防止する。つまり、発振体24から出力されレシーバ基板52に取り込まれるエコー信号S3に、パルサー基板51から出力した駆動パルスS2に起因する電磁ノイズが重畳することが防止される。これにより、S/N比を向上させることができ、優れた検査精度で欠陥検査を達成することができるようになる。
【0038】
また、送受信回路基板5におけるパルサー基板51とトランスデューサ本体2とは、コネクタ56により着脱自在に接続されている。トランスデューサ本体2が故障した場合は、トランスデューサ本体2を離脱させることで、新たなトランスデューサ本体2に容易に付け替えることができ、メンテナンス性に優れる。更に、送受信回路基板5とトランスデューサ本体2とは、整合回路基板9を介して接続されているため、ゲイン特性の異なる様々なトランスデューサ本体2に付け替えた場合でも、切替信号S6に応じたゲインを選択することで適切に対応することができる。また、伝送経路の反射を減らし、S/N比を向上させることができる。
【0039】
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、上に開示した実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこの実施の形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る超音波トランスデューサの構成概略を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る超音波トランスデューサの正面一部断面図である。
【図3】整合回路基板の構成概略図である。
【図4】本発明に係る超音波トランスデューサを組み込んだ超音波探傷装置の構成概要図である。
【図5】本発明に係る超音波トランスデューサを組み込んだ超音波探傷装置の機能ブロック図である。
【図6】本発明に係る超音波トランスデューサにおけるトリガー信号と駆動パルスとエコー信号の出力タイミングを示すタイムチャートである。
【図7】従来の超音波探傷装置の一例を示す構成概略図である。
【図8】従来の超音波トランスデューサの構成概略を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 超音波トランスデューサ
9 整合回路基板
12 被検体
24 発振体
51 パルサー基板
52 レシーバ基板
53a 電磁波遮蔽部材
53b 電磁波遮蔽部材
S2 駆動パルス
S3 エコー信号(電気信号)
S5 超音波
S5’ 反射波

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体(12)に超音波(S5)を送波する機能及びその反射波(S5’)を受波して電気信号(S3)に変換して出力する機能を有する発振体(24)と、発振体(24)が超音波(S5)を送波するための駆動パルス(S2)を生成するパルサー基板(51)と、発振体(24)が出力した電気信号(S3)を増幅するレシーバ基板(52)とを備え、パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とが互いに対向近接するように配置された超音波トランスデューサ(1)において、
パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)との間に電磁波を遮蔽するための電磁波遮蔽部材(53a)を介在させたことを特徴とする超音波トランスデューサ。
【請求項2】
レシーバ基板(52)におけるパルサー基板(51)との対向面に電磁波遮蔽部材(53a)を設けた請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
【請求項3】
レシーバ基板(52)におけるパルサー基板(51)との非対向面に電磁波遮蔽部材(53b)を設けた請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
【請求項4】
パルサー基板(51)とレシーバ基板(52)とは、それぞれ整合回路基板(9)を介して発信体(24)に電気的に接続されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の超音波トランスデューサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−300233(P2009−300233A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−154450(P2008−154450)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(000219314)東レエンジニアリング株式会社 (505)
【Fターム(参考)】