説明

車両にミラーを固定するためのミラー取り付け台及びこのミラー取り付け台を備えるミラー

【課題】クイックロック固定の原理から開始して、シンプルかつ低コストであると同時に折畳力と安定性の両要件を満たすミラー取り付け台を提供すること。
【解決手段】車両にミラー(100)を固定するためのミラー取り付け台であって、前記車両に固定されるようになっているミラー基部(200)とロータリジョイント(400)を介して前記ミラー基部(200)に接続されるミラーアーム(300)とを備えており、前記ロータリジョイント(400)は、前記ミラー基部(200)に配置される軸受ブロック(210)と前記ミラーアーム(300)に配置される軸受ハウジングと軸部品(500)とを有し、前記軸部品(500)は、前記ミラー基部(200)内及び前記ミラーアーム(300)内で固定されるミラー取り付け台において、前記ミラー基部(200)又は前記ミラーアーム(300)内で軸部品(500)を固定する機構は差込式で実施される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両にミラーを固定するためのミラー取り付け台及びこのミラー取り付け台を備えるミラーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ねじ接続によりミラー基部にミラーアームを接続することが知られている。これにより、ボルト上のナットを適宜位置調整することによってスプリング力を変更し調整することが可能となる。
【0003】
また、ドイツ連邦共和国のDAF社のミラーでなされているように、ねじの代わりにいわゆるクイックロック固定ディスクをボルトと組み合わせて使用することによりスプリング力を調整できないようにすることが知られている。しかしながら、クイックロック接続には部品が互いに解放不可能に接続されるという欠点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
クイックロック固定の原理から開始して、本発明の課題は、シンプルかつ低コストであると同時に折畳力と安定性の両要件を満たすミラー取り付け台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この課題は、請求項1に記載の特徴により解決される。
【0006】
本発明の一実施形態によれば、車両にミラーを固定するためのミラー取り付け台であって、車両に固定されるようになっているミラー基部とロータリジョイントを介してミラー基部に接続されるミラーアームとを備えており、ロータリジョイントは、ミラー基部に配置される軸受ブロックとミラーアームに配置される軸受ハウジングと中空ステムとを備え、中空ステムは、ミラー基部内及びミラーアーム内で固定されるミラー取り付け台において、ミラー基部内又はミラーアーム内で中空ステムを固定する機構は差込式で実施されることを特徴とする。
【0007】
差込式であることにより、例えば、ミラーの車両への固定はねじ接続と比べて迅速かつ効率的となり、時間とコストの節約となる。接着接続や通常のクリップ接続と比較して、差込式には解放可能という効果がある。
【0008】
本発明の別の実施形態によれば、中空ステムは、ミラー基部の軸受ブロック及びミラーアームの領域を通って延設され、ミラーアーム内又はミラー基部内の摺動手段と係合する少なくとも一つの保持突出部を有する。
【0009】
摺動手段がミラーアームとミラー基部のうちの一つにだけ形成されるため、例えば、ミラーアームを通って延設される中空ステムがミラー基部内でロック又は取り付けされているかどうかは確認しないので、限界条件がそれほど厳密ではなく、構造細目がより自由になる。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、ロータリジョイントは保持ヒンジの形状を有する。
【0011】
ロータリジョイントを保持ヒンジとして実施するため、所定のトルクを超えることにより車両のドライバーや乗客に合わせられるミラーの車両に対する位置を所定の角度距離で十分に安定させることが可能となる。所定のトルクよりも高いトルクを与えることにより、ミラーを隣接角度位置例えば駐車位置にすることができるので、損傷の危険が大幅に減る。同様に、障害物と衝突した際に規定の折り畳み機能が可能となる。
【0012】
保持機能を達成するために、本発明では、ばねを利用してミラーアームとミラー基部とが互いに支持し合うようにする。
【0013】
ばねを適宜選択することにより必要なトルクが簡単に決定される。このためには、所望のスプリング力が得られるばね定数を選択する必要がある。保持形状と結果生じる保持力とを考慮して適用する必要がある。特に、所定の長さで設置する場合には、ばねを熟考して適用することにより、各ミラーシステムで生じるトルクに応じてばねの長さを調整しなくてはならないねじ接続を使用する必要がなくなる。
【0014】
本発明の別の実施形態によれば、ばねの一方の端部はミラー基部又はミラーアームに当接し、ばねの他方の端部はミラーアーム又はミラー基部とは反対に位置する中空ステムの端部(ばねの係止部)に当接する。
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、ばねはコイルばねであり、中空ステムはばねを通って延設される。
【0016】
本発明の別の実施形態によれば、中空ステムは、ばねを誘導するための複数の縦ウェブを有する。
【0017】
これにより、ミラー基部にミラーアームを取り付ける際に、取り付け中の中空ステムの向きに関係なくばねが中空ステムの略中央に位置決めされるという効果がもたらされる。これにより、スプリング力が中空ステム上のばね用係止具にだけ均一に分散されるのではなく(さもなければ、中空ステムに曲げ歪みが生じる)、保持ヒンジに均一に負荷がかかることになる。その結果、保持ヒンジの全ての保持歯に力が均一に分散される。
【0018】
本発明の別の実施形態によれば、ミラーアームは、第一及び第二アーム部を有し、摺動手段は、第一アーム部に配置され、中空ステムの少なくとも一つの保持突出部は、ミラーアームの第一アーム部の摺動手段と係合する。
【0019】
本発明によれば、ミラーアームを例えば上下の殻の形状を持つ第一及び第二アーム部に分割するため、取り付けが簡単になっている。この場合、まず第一アーム部をミラー基部に接続し、その後第二アーム部を第一アーム部に接続することが可能である。第二アーム部を取り付ける前に、ミラーアームに収容する予定の部品を簡単に設置することが可能である。
【0020】
本発明の別の実施形態によれば、ミラーアームは、第一及び第二アーム部を有し、中空ステムは、少なくとも一つの第一及び少なくとも一つの第二保持突出部を有し、摺動手段は、第一アーム部に配置される第一摺動手段部と第二アーム部に配置される第二摺動手段部とを有し、少なくとも一つの第一保持突出部は、第一アーム部の第一摺動手段部と係合し、少なくとも一つの第二保持突出部は、第二アーム部の第二摺動手段部と係合する。
【0021】
これにより、中空ステムが第一及び第二アーム部の両者と係合することになり、軸受ブロックへのアーム部の固定が改善されるという効果がある。
【0022】
本発明の別の実施形態によれば、二つの摺動手段部は、円環セグメント状に同一平面内に配置される。
【0023】
摺動手段部が略同一平面内に配置されるため、例えば調整モータなどの設置に利用される空間ゲインを得ることが可能である。これは、保持部品を精巧にかみ合わせることによって実現可能である。特に、各保持突出部が外周に一定の角度間隔で配置されれば、中空ステムの保持形状はよりシンプルになる。
【0024】
本発明の別の実施形態によれば、中空ステムはチューブ状である。
【0025】
これにより、接続線が省スペースな方法で第一及び第二アーム部間のスペース(例えば、電動操作装置のため)やミラーガラス(例えば、ミラー加熱装置のため)に配線される。
【0026】
本発明の別の実施形態によれば、摺動ディスクがばねとミラー基部との間に配置されるため、摺動ディスクとミラー基部との相対移動が可能になっている、あるいは、摺動ディスクがばねと中空ステムの端部との間に配置されるため、摺動ディスクと中空ステムの端部との相対移動が可能になっている。
【0027】
本発明の別の実施形態によれば、ミラーは上記ミラーアセンブリを利用して車両に固定される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係るミラー取り付け台の全体斜視図である。
【図2】図1に示す本実施形態の分解斜視図である。
【図3】図4に示すIII−III線に沿った本実施形態の断面図である。
【図4】図3に示すIV−IV線に沿った本実施形態の断面図である。
【図5】本実施形態の詳細を示す全景図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、「上部」及び「底部」という方向あるいは「上方」及び「下方」という空間的関係は、図示する構成に関連しており、一般妥当性を制限するものではない。
【0030】
図1は本発明の実施形態に係るミラー取り付け台の斜視図である。
【0031】
図1の概略図に示すように、車両(図示せず)にミラー100を固定するためのミラー取り付け台は、車両に固定されるようになっているミラー基部200とロータリジョイント400を介してミラー基部200に接続されるミラーアーム300とを備える。
【0032】
図2は、図1に示すミラー取り付け台の要部を概略的に示す分解斜視図である。ミラーアーム300は、ミラー基部200に直接接触する第一アーム部310と第一アーム部310に接続され第一アーム部310の上方に配置された第二アーム部350とを備える。ミラーアーム300は、ばねFのスプリング力に作用される中空ステム500を利用してミラー基部200に対してバイアスがかけられることによって、ミラー基部200に固定される。図2の概略図によれば、多関節ジョイント400の一部である第一アーム部310と軸受ブロック210の接触面は、後に詳述するように、車両に対するミラー100の角度位置を特定の不連続な角度位置に変更可能とする保持面の形状を有する。
【0033】
特には、軸受ブロック210は、第一アーム部310に対抗する面に軸受ブロック側保持面212を備える。軸受ブロック側保持面212は円環形状を有する。軸受ブロック側保持面212の保持部品214は、円環セグメント状に配置される。軸受ブロック210の軸受ブロック側保持面212と対向する面において、第一アーム部310は、軸受ブロック側保持面212と補完関係にあり保持部品318を有するアーム側保持面316を備える。図1に示す取り付け状態では、第一アーム部310は、ばねF及び中空ステム500によりミラー基部200に対してバイアスがかけられており、軸受ブロック側保持面212及びアーム側保持面316の保持部品214、318がぎざぎざ状に係合されるため、ミラー100の角度位置が確実に安定するが、それでもなお、ミラー100の角度位置は小歯状突起とばね定数とにより決定される可変折畳力を超えることにより変更することが可能である。取り付け状態では、ばねFの端部F1がミラー基部200の内壁224に当接し、ばねFの他方の端部F2は中空ステム500の係止具504に当接する。
【0034】
図2及び3に示すように、チューブ状フランジ330を通って下方向に延びる略円形通路312が第一アーム部310に形成され、ミラー基部200は略円形通路220が内部に均等に形成された軸受ブロック210を有する。中空ステム500は、中空ステム500を囲むばねFとともに通路220に収容され、軸受ブロック210を抜けて上方に第一アーム部310の通路312内まで延設されるが、中空ステム500の上端部はフランジ330に囲まれる。後に詳述するが、チューブ状ステム500は、差込式でフランジ330に解放可能に保持されるようになっている。
【0035】
図2に示すように、通路220及び312の中心は、ばねF及び中空ステム500の縦軸と一致する軸Aとなる。
【0036】
図2及び3に示すように、中空ステム500は、ばねFを誘導し取り付けるための縦ウェブ502と係止具504とを備える。また、中空ステム500は、三つの保持突出部506を備えており、保持突出部506は、中空ステム500の上端部の外周に沿って一定の間隔で配置されており、軸Aに対して放射状に突出する。
【0037】
軸Aと平行であり軸Aに対して回転対称に配置された三つの同一の挿入溝314と、同じく回転対称に配置された三つの保持ポケット320a〜320cとが第一アーム部310の通路312のフランジ330の内周面に配置される。各挿入溝314には、保持ポケット320a〜320cのうちの一つが対応付けられており、各通行ゾーン322を通じて保持ポケットへの接続がなされる。つまり、挿入溝314は保持ポケット320a〜320cに対して同様にオフセットされている。図5に示すように、保持ポケット320a及び320bは保持ポケット320cよりも浅くかつ狭く形成されるが、保持ポケット320a及び320bは深さ及び幅が同じである。
【0038】
第一アーム部310はさらに、軸Aに対して所定の半径であって軸Aを中心に所定の周長で形成された係止ウェブ324を備える。
【0039】
第二アーム部350は、中空ステム500の方向に沿った内面354から下方に突出する固定ラグ352を備え、固定ラグ352は、軸Aの方向に固定ラグ352の端部から突出した保持フック356を備える。
【0040】
アーム部310及び350はそれぞれ、アーム部310及び350が図1に示すように互いに接続された際に互いに係合する接合端部326及び358を備える。
【0041】
本発明によれば、以下に説明するとおり、中空ステム500を利用してミラー基部200に第一アーム部310のみを又は第一アーム部310を第二アーム部350とともに固定することが可能である。
【0042】
(a)第一アーム部310の固定
ミラー基部200にミラーアーム300の第一アーム部310のみを固定するには、係止具504に達するまでばねFを中空ステム500の縦ウェブ502上で摺動させて、次に、これらをまとめて軸受ブロック210の通路220に下方から挿入し、同時に軸受ブロック側及びアーム側保持面212,316の保持部品214及び317が互いに係合するように第一アーム部310がミラー基部200に載せられる。その後、ばねFのバイアス力に逆らって中空ステム500が通路312に挿入される。この際、保持突出部506の下面がそれぞれ対応する斜め取り付け面318と同じ高さになるまで挿入される(図5参照)。次に、中空ステム500を回転させることによって、保持突出部506が各通行ゾーン322の対応する斜め取り付け面318に沿って摺動し、最終的に中空ステム500の挿入方向とは反対に位置する各保持ポケット320a〜320cに収容される。したがって、中空ステム500は、最初は軸Aに沿って挿入方向に(図中の上方へ)最終保持位置を超えて移動され、各保持突出部506が保持ポケット320a〜320cに対向して位置するまで回転され、その後ばねFのスプリング力によって各保持ポケット320a〜320cに解放可能にロックされるまで回転される。各保持突出部506をハッチングで示している図5からもわかるように、保持ポケット320cの保持突出部506は、第一アーム部310に接触していないため、中空ステム500の保持には寄与しない。
【0043】
第一アーム部310の取り付け状態において、第一アーム部310の係止ウェブ324は、ミラー基部200の係止ウェブ324と補完的であるが係止ウェブ324より長い係止溝222と係合する。係止ウェブ324と係止溝222の協働により、ミラー100のミラー基部200又は車両に対する旋回範囲が定められる。
【0044】
保持ポケット320a及び320b、対応する通行ゾーン322、並びに挿入溝314によって通路312のフランジ330の内面に形成される構造は、組み立て時に中空ステム500の保持突出部506のうちの二つを誘導し取り付け状態においてこれら二つの保持突出部506と係合する摺動手段部としての役割を果たす。そのため、中空ステム500は、ミラーアーム300に堅固ながら解放可能に接続され、ミラー100は、ミラー基部200に堅固ながら解放可能に固定される一方でロータリジョイント400を中心に割出回転することが可能となる。
【0045】
保持突出部506と摺動手段部320a,320b,322との接触とそれによる摺動手段部320a,320b,322に沿った保持突出部506の誘導が、ばねFのスプリング力によって確実なものとなる。換言すると、上述したミラーアーム300又はミラー基部200における中空ステム500の固定機構は差込式で実施される。
【0046】
(b)第一アーム部310及び第二アーム部350の固定
第一アーム部310と第二アーム部350を共に軸受ブロック210又はミラー基部200に固定する場合、以下のことにのみ留意する必要がある。中空ステム500を挿入する前に、二つのアーム部310及び510を互いに挿入させ合うか接続させ合う必要があり、これらをまとめて軸受ブロック210上に置くことにより、軸受ブロック側及びアーム側保持面212,316の保持部品214,317が互いに係合する。この状態において、第二アーム部350の保持フック356は大きな保持ポケット320c内に突き出る。中空ステム500が通路220に挿入され上記(a)の記載に基づき回転されると、これまで「固定されていない」保持突出部が保持フック356上を移動する。この状態において、中空ステム500は三つ全ての保持突出部320a〜320cによって保持され、第二アーム部350は第一アーム部310又はミラー基部200に固定される。全ての保持突出部506を均一に固定に寄与させるために、保持フック356は、保持ポケット320cの深さと保持ポケット320a,320bの深さの差に起因する厚さを正確に有していなくてはならない。
【0047】
したがって、(b)の場合においては、保持ポケット320cに収容される第二アーム部350の保持フック356、対応する通行ゾーン322、及び挿入溝314によって通路312のフランジ330の内面に形成される構造は、組み立て時に中空ステム500の三つの保持突出部506のうちの第三の突出部を誘導し取り付け状態においてこの第三の突出部と係合する追加の摺動手段部としての役割を果たす。そのため、中空ステム500は、ミラーアーム300に堅固ながら解放可能に接続され、ミラー100は、ミラー基部200に堅固ながら解放可能に固定される一方でロータリジョイント400を中心に割出回転することが可能である。(b)の場合においては、中空ステム500の三つ全ての保持突出部506がミラーアーム300と均等に係合し、ミラーアーム300の第一又は第二アーム部310,350とより正確に係合する。
【0048】
したがって、(b)の場合において、ミラーアーム300への中空ステム500の固定機構も上述したような差込式で実施される。
【0049】
二つの摺動手段部は一緒になってミラーアームの摺動手段を形成するが、摺動手段は取り付け状態において中空ステムの保持突出部の二つ((a)の場合)又は三つ((b)の場合)と係合する。
【0050】
中空ステム500がチューブ状であるので、ミラー基部及び/又はミラーに収容される電子部品又は車両部品を収容することができる。
【0051】
本発明によれば、保持突出部320の数(もちろん対応する挿入溝314等の数)は三つに限定されない。同様に、固定ラグ352を複数設けてもよい。さらに、本実施形態における旋回可能範囲は係止ウェブ324及び係止溝222によって規定されるが、本発明はこの種の係止に限定されず、種々なる態様で実施できることは勿論である。
【0052】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。
【符号の説明】
【0053】
100 ミラー
200 ミラー基部
210 軸受ブロック
212 210の保持面(軸受ブロック側)
214 210の保持部品
220 210を通る通路
222 200の係止溝
224 200の内壁
300 ミラーアーム
310 第一アーム部
312 310を通る通路
314 312の挿入溝
316 310の保持面(アーム側)
317 310の保持部品
318 312の斜め取り付け面
320a〜320c 312の保持ポケット
322 312の通行ゾーン
324 310の係止ウェブ
326 310の接合端部
328 310の内面
330 312のチューブ状フランジ
350 第二アーム部
352 350の固定ラグ
354 350の内面
356 352の保持フック
358 350の接合端部
400 ロータリジョイント
500 中空ステム
502 500の縦ウェブ
504 ばねF用の500の係止具
506 500の保持突出部
A 軸
F ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両にミラー(100)を固定するためのミラー取り付け台であって、前記車両に固定されるようになっているミラー基部(200)とロータリジョイント(400)を介して前記ミラー基部(200)に接続されるミラーアーム(300)とを備えており、前記ロータリジョイント(400)は、前記ミラー基部(200)に配置される軸受ブロック(210)と前記ミラーアーム(300)に配置される軸受ハウジングと軸部品(500)とを有し、前記軸部品(500)は、前記ミラー基部(200)内及び前記ミラーアーム(300)内で固定されるミラー取り付け台において、
前記ミラーアーム(300)又は前記ミラー基部(200)内で前記軸部品(500)を固定する機構は差込式で実施されることを特徴とするミラー取り付け台。
【請求項2】
前記軸部品(500)は、前記ミラー基部(200)の前記軸受ブロック(210)及び前記ミラーアーム(300)の領域を通って延設され、前記ミラーアーム(300)内又は前記ミラー基部(200)内で摺動手段(320a〜320c,314,322,356)と係合する少なくとも一つの保持突出部(506)を有することを特徴とする請求項1に記載のミラー取り付け台。
【請求項3】
前記ロータリジョイント(400)は保持ヒンジであることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のミラー取り付け台。
【請求項4】
前記ミラーアーム(300)及び前記ミラー基部(200)は、ばね(F)を利用して互いに支持し合うことを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のミラー取り付け台。
【請求項5】
前記ばね(F)の一方の端部(F1)は、前記ミラー基部(200)又は前記ミラーアーム(300)に当接し、前記ばね(F)の他方の端部(F2)は、前記ミラーアーム(300)又は前記ミラー基部(200)とは反対に位置する前記軸部品(500)の端部に当接することを特徴とする請求項4に記載のミラー取り付け台。
【請求項6】
前記ばね(F)はコイルばねであり、前記軸部品(500)は前記ばね(F)を通って延設されることを特徴とする請求項4又は5に記載のミラー取り付け台。
【請求項7】
前記軸部品(500)は、前記ばね(F)を誘導するための複数の縦ウェブ(502)を有することを特徴とする請求項6に記載のミラー取り付け台。
【請求項8】
前記ミラーアーム(300)は、第一及び第二アーム部(350)を有し、
前記摺動手段(320a〜320c,314,322)は、前記第一アーム部(310)に配置され、
前記軸部品(500)の前記少なくとも一つの保持突出部(506)は、前記ミラーアーム(300)の前記第一アーム部(310)の前記摺動手段(320a〜320c,314,322)と係合することを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載のミラー取り付け台。
【請求項9】
前記ミラーアーム(300)は、第一及び第二アーム部(310,350)を有し、
前記軸部品(500)は、少なくとも一つの第一及び少なくとも一つの第二保持突出部(506)を有し、
前記摺動手段(320a〜320c,314,322,356)は、前記第一アーム部(310)に配置される第一摺動手段部(320a,320b,314,322)を有し、
前記摺動手段(320a〜320c,314,322,356)は、前記第二アーム部(350)に配置される第二摺動手段部(320c,314,322)を有し、
前記少なくとも一つの第一保持突出部(506)は、前記第一アーム部(310)の前記第一摺動手段部(320a,320b,314,322)と係合し、
前記少なくとも一つの第二保持突出部(506)は、前記第二アーム部(350)の前記第二摺動手段部(320c,314,322)と係合することを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載のミラー取り付け台。
【請求項10】
前記二つの摺動手段部は、円環セグメント状に同一平面内にあることを特徴とする請求項9に記載のミラー取り付け台。
【請求項11】
前記軸部品(500)はチューブ状であることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のミラー取り付け台。
【請求項12】
前記ミラーアーム(300)及び/又は前記ミラー基部(200)は合成材料から作られることを特徴とする前記請求項のいずれかに記載のミラー取り付け台。
【請求項13】
前記軸部品(500)はケーブルを中に通すようになっていることを特徴とする請求項11に記載のミラー取り付け台。
【請求項14】
摺動ディスクが前記ばね(F)と前記ミラー基部(200)との間に配置されるため、前記摺動ディスクと前記ミラー基部(200)との相対移動が可能となっている、あるいは、スライドディスクが前記ばね(F)と前記軸部品(500)の前記一方の端部との間に配置されるため、前記摺動ディスクと前記軸部品(500)の前記一方の端部との相対移動が可能となっていることを特徴とする請求項5から13のいずかに記載のミラー取り付け台。
【請求項15】
請求項1から14のいずれかに記載のミラー取り付け台を備えることを特徴とするミラー(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−501903(P2012−501903A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526379(P2011−526379)
【出願日】平成20年12月23日(2008.12.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/068249
【国際公開番号】WO2010/028699
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(500020380)メクラ・ラング・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー (21)
【氏名又は名称原語表記】MEKRA Lang GmbH & Co. KG
【Fターム(参考)】