車両のアシストグリップ取付ブラケット
【課題】カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両において、展開するカーテンエアバッグが破断することを確実に防止し、これを部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できる、車両のアシストグリップ取付ブラケットを提供する。
【解決手段】アシストグリップ取付ブラケット30は、カーテンエアバッグ11の上方に車室側へ突出状に配設され、車室側へ向けられたグリップ取付座31、グリップ取付座31から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグ11の方へ向けられた前後1対の脚部32を備え、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁をカバーするカバー部33が設けられている。
【解決手段】アシストグリップ取付ブラケット30は、カーテンエアバッグ11の上方に車室側へ突出状に配設され、車室側へ向けられたグリップ取付座31、グリップ取付座31から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグ11の方へ向けられた前後1対の脚部32を備え、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁をカバーするカバー部33が設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるアシストグリップ取付ブラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カーテンエアバッグを備えた車両では、カーテンエアバッグがルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されて、その車室側がルーフサイドトリムで覆われ、車両の衝突(側突)時、インフレータからカーテンエアバッグ内に加圧ガスが供給されて、カーテンエアバッグが膨張してルーフサイドトリムの下端を開放し、車室側(下側)へ突出して乗員の側方に展開する。
【0003】
また、アシストグリップを備えた車両では、アシストグリップ取付ブラケットがルーフサイドレールの内面に固定されて、車室側へ突出状に配設され、このアシストグリップ取付ブラケットにアシストグリップが取付けられている。
【0004】
一般に、アシストグリップ取付ブラケットは、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びる脚部とを備え、脚部の反車室側端部がルーフサイドレールの内面に固着されて、グリップ取付座がルーフサイドトリムに接近するように配置され、このグリップ取付座にアシストグリップが取付けられている。
【0005】
ところで、カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両では、カーテンエアバッグとアシストグリップ取付ブラケットが前後方向へラップするため、アシストグリップ取付ブラケットが、カーテンエアバッグの展開の邪魔にならないように、カーテンエアバッグの上方に配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−12124号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両では、車両の衝突時、展開するカーテンエアバッグがアシストグリップ取付ブラケットの鋭利な箇所に接触して破断する虞があり、そうなると、カーテンエアバッグが正常に展開しなくなって、乗員を受止めるカーテンエアバッグの機能が著しく低下する。
【0008】
一方、車両の衝突時、乗員がアシストグリップに衝突する場合を想定して、アシストグリップ取付ブラケットが、アシストグリップから衝突時の荷重を受けて、適切に変形して衝突エネルギーを吸収することが望まれる。ここで、本願出願人は、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備えたアシストグリップ取付ブラケットを実用化している。
【0009】
しかし、このアシストグリップ取付ブラケットでは、車両の衝突時、展開するカーテンエアバッグが、グリップ取付座や脚部の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断する虞が高くなる。そこで、アシストグリップ取付ブラケットに対して、カーテンエアバッグを断面円弧状の金属製カバー等で覆うことが考えられるが、部品点数やコストが増大する。
【0010】
尚、特許文献1のアシストグリップ取付ブラケットでは、カーテンエアバッグの非膨張部を利用し、その非膨張部をアシストグリップ取付ブラケットに固定することで、車両の衝突時、カーテンエアバッグの膨張部がアシストグリップ取付ブラケットに直接接触しないようして破断するのを防止するものであるが、特許文献1には、乗員がアシストグリップに衝突した場合の衝突エネルギーの吸収については何ら記載されていない。
【0011】
本発明の目的は、カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両において、展開するカーテンエアバッグが破断することを防止し、これを部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できるように構成できる、車両のアシストグリップ取付ブラケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の車両のアシストグリップ取付ブラケットは、車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるとともに、ルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設された車両のアシストグリップ取付ブラケットにおいて、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁が前記カーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、前記カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部を設けたことを特徴とする。
【0013】
このアシストグリップ取付ブラケットは、カーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設され、グリップ取付座にアシストグリップが取付けられ、1対の脚部の反車室側端部がルーフサイドレールの内面に固定されて、上下方向から視てコ字状に形成され、車両の衝突時、乗員がアシストグリップに衝突した場合、アシストグリップから衝突時の荷重を受けて、1対の脚部が折曲がるように変形して、衝突エネルギーが吸収される。1対の脚部の下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられるが、カバー部により、カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁がカバーされ、車両の衝突時、このカバー部により、展開するカーテンエアバッグが受止められて、グリップ取付座や脚部の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断することが防止され、カーテンエアバッグが正常に展開して、乗員を受止めるカーテンエアバッグの機能が維持される。
【0014】
ここで、従属請求項として次の構成を採用可能である。
前記アシストグリップから衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座の下端縁から反車室側へ延びて前記カバー部に連結された連結部を設ける(請求項2)。前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、前記連結部がグリップ取付座の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成されて、1対のカバー部に連結される(請求項3)。
【0015】
前記連結部の反車室側端部に1対のカバー部が連結されて、これら連結部と1対のカバー部とが山の字状に形成される(請求項4)。前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、1対の脚部の反車室側端縁にルーフサイドレールの内面に固着される1対のフランジを設け、前記1対のフランジに1対のカバー部を夫々設ける(請求項5)。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部を設けたので、車両の衝突時、カバー部により、展開するカーテンエアバッグを受止め、そのカーテンエアバッグがグリップ取付座や脚部の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断することを防止して、カーテンエアバッグを正常に展開させて、乗員を受止めるカーテンエアバッグの機能を維持し、これを従来技術で記載した金属製カバー等を設けることなく、つまり、部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、カバー部を脚部から離して設けることができるので、乗員がアシストグリップに衝突した場合に、アシストグリップから衝突時の荷重を受けて、十分に脚部を変形させて衝突エネルギーを吸収でき、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できるように構成できる。
【0017】
請求項2の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、アシストグリップから衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座の下端縁から反車室側へ延びてカバー部に連結された連結部を設けたので、カバー部を脚部の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケットに一体的に設けることができて、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、脚部を確実に変形させて、適切な衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【0018】
請求項3の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、連結部をグリップ取付座の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成して、1対のカバー部に連結したので、1対のカバー部により、1対の脚部を確実にカバーできて、1対のカバー部を1対の脚部の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケットに一体的に設けることができ、アシストグリップ取付ブラケットを前後対称にして、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、1対の脚部を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を一層確実に確保できる。
【0019】
請求項4の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、連結部の反車室側端部に1対のカバー部を連結して、これら連結部と1対のカバー部とを山の字状に形成したので、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できるように、連結部と1対のカバー部とがルーフサイドレールに突っかからないように、連結部をスムーズに容易に変形させて、グリップ取付座の反車室側への変位を確実に許容し、つまり、脚部を確実に変形させることができる。
【0020】
請求項5の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、1対の脚部の反車室側端縁にルーフサイドレールの内面に固着される1対のフランジを設け、1対のフランジに1対のカバー部を夫々設けたので、1対のカバー部により、1対の脚部の下端縁を確実にカバーできて、1対のカバー部を1対の脚部の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケットに一体的に設けることができて、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、グリップ取付座にも脚部にもカバー部を設けていないため、1対の脚部を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明のアシストグリップ取付ブラケットは、車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるとともに、ルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設され、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部が設けられている。
【実施例1】
【0022】
図1に示すように、自動車Cは、穏やかに上方凸に湾曲する左右1対のルーフサイドレール1を備え、1対のルーフサイドレール1に、左右1対のフロントピラー2及びセンターピラー3及びリヤピラー4の上端部が夫々結合されるとともに、ルーフパネル5の車幅方向両端縁が結合されている。尚、1対のフロントピラー2及びセンターピラー3及びリヤピラー4の下端部は左右1対のサイドシル6に夫々結合されている。
【0023】
図7に示すように、ルーフサイドレール1は、インナ部材1a、アウタ部材1b、レインフォースメント1cを有し、これら1a〜1cが互いに結合されて閉断面構造を形成し、このルーフサイドレール1の車室側がルーフサイドトリム7で覆われ、このルーフサイドトリム7は、ルーフパネル5の車室側を覆うルーフトリム8に繋がっている。
【0024】
図1〜図7に示すように、自動車Cは、カーテンエアバッグ11とインフレータ12とを有するカーテンエアバッグ装置10とアシストグリップ20とを備え、各ルーフサイドレール1に対して、1つのカーテンエアバッグ装置10が前席と後席とに共通に装備され、前後2つのアシストグリップ20が前席と後席とに個別に装備されている。
【0025】
カーテンエアバッグ装置10では、カーテンエアバッグ11がルーフサイドレール1の内面に沿って折畳んだ状態で装着され、車両の衝突(側突)時、インフレータ12からカーテンエアバッグ11内に加圧ガスが供給されて、カーテンエアバッグ11が膨張してルーフサイドトリム7の下端を開放し、車室側(下側)へ突出して乗員の側方に展開する。尚、インフレータ12もルーフサイドレール1の内面側に装着されている。
【0026】
カーテンエアバッグ11は、ルーフサイドレール1と略同じ前後長を有し、適正に展開し得るように、例えば、外観が円筒面状に折畳まれて、複数の帯片11aで巻かれて保持され、ルーフサイドレール1のインナ部材1aとルーフサイドトリム7との下部間に配設され、複数の固定具11bでルーフサイドレール1のインナ部材1aに固定されている。
【0027】
各アシストグリップ20は前後1対のアシストグリップ取付ブラケット30に取付けられ、これらアシストグリップ取付ブラケット30がルーフサイドレール1の内面に固定されて、ルーフサイドレール1の内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグ10の上方に車室側へ突出状に配設されている。
【0028】
アシストグリップ20は門形に形成され、その前後両端部が夫々支軸20aを介して前後1対のグリップ支持部材21に回動自在に支持され、これらグリップ支持部材21が1対のアシストグリップ取付ブラケット30に夫々固定されている。アシストグリップ20と1対のグリップ支持部材21は、ルーフサイドトリム7に反車室側へ凹むように形成された凹部7a内に配設されている。
【0029】
アシストグリップ20は、上方へ回動付勢されており、非使用状態で凹部6a内に収納され、乗員がアシストグリップ20を握って下方へ回動させ凹部6aから車室側へ突出して使用状態になり、乗員がアシストグリップ20を離すと非使用状態に戻る。
【0030】
各アシストグリップ取付ブラケット30について詳しく説明する。
図4〜図11に示すように、アシストグリップ取付ブラケット30は、ルーフサイドレール1のインナ部材1aとルーフサイドトリム7との上部間に配設され、前記のように、折畳まれたカーテンエアバッグ10の上方に車室側へ突出状に配設されている。
【0031】
アシストグリップ取付ブラケット30は、車室側へ向けられたグリップ取付座31と、このグリップ取付座31から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグ11の方へ向けられた前後1対の脚部32とを備えて、上下方向から視てコ字状に形成され、全体的に車室側へ向かって斜め下方へ傾斜した姿勢で配設されている。
【0032】
グリップ取付座31は矩形板状に形成され、ルーフサイドトリム7の凹部7aに接近対向状に配置され、このグリップ取付座31には矩形の軸取付穴31aが形成されている。グリップ支持部材21から延びる取付軸22が、ルーフサイドトリム7の凹部7aに形成された穴7bを通って、グリップ取付座31の軸取付穴31aに取付筒材23を介して嵌合されて、グリップ取付座31に固定されている。
【0033】
1対の脚部32は、鉛直板状に形成され、グリップ取付座31の前後両端部から反車室側へ向かって斜め上方へ傾斜状に延びている。1対の脚部32の反車室側端縁には、1対のフランジ32aが互いに対向する側と反対側へ折曲げて設けられ、これらフランジ32aがルーフサイドレール1のインナ部材1aの内面に溶接により固着されている。
【0034】
さて、このアシストグリップ取付ブラケット30には、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33と、アシストグリップ20から衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座31の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座31の下端縁から反車室側へ延びて1対のカバー部33に連結された連結部34とが設けられている。
【0035】
連結部34は、その車室側端部がグリップ取付座31の下端縁の車幅方向中央部に繋がる帯板状に形成され、この連結部34の反車室側端部に1対のカバー部33が連結され、これら連結部34と1対のカバー部33とが山の字状に形成されている。1対のカバー部33と連結部34は、グリップ取付座31及び1対の脚部32と共に一体成形されて、アシストグリップ取付ブラケット30が構成されている。
【0036】
1対のカバー部33と連結部34について詳しく説明すると、先ず、連結部34は、グリップ取付座31の1/5程度の前後幅を有し、グリップ取付座31の下端縁から多少カーテンエアバッグ11の方へ張出すように円弧状に折曲げられ、脚部32の下端縁よりもカーテンエアバッグ11に接近した位置で反車室側へ延び、その反車室側端部はルーフサイドレール1のインナ部材1aよりも少し車室側に位置している。
【0037】
1対のカバー部33は、前後対称に形成され、夫々矩形板状に形成されて、連結部34を挟んで前後に並設され、これらカバー部33の反車室側端部が連結部34の反車室側端部に繋がり、連結部34の反車室側端部以外の部分と1対のカバー部33の反車室側端部以外との間に、連結部34の1/2程度の前後幅のスリット35が夫々形成されている。
【0038】
カバー部33の反車室側端部と連結部34の反車室側端部とは直線的に繋がり、カバー部33の車室側端部はグリップ取付座31よりもよりも少し反車室側に位置している。1対のカバー部33と連結部34は、全体で、1対の脚部32間距離よりも少し大きい前後幅を有し、各カバー部33には、連結部34と反対側の前後方向端縁を脚部32の下端縁の方へ少し折れ曲げて、折曲部33aが形成されている。
【0039】
以上説明したアシストグリップ取付ブラケット30の作用・効果について説明する。
車両の衝突(側突)時、カーテンエアバッグ11内にインフレータ12から加圧ガスが供給されて、カーテンエアバッグ11が膨張し、このとき、カーテンエアバッグ11がその上方に位置するアシストグリップ取付ブラケット30に接触するが、アシストグリップ取付ブラケット30の1対のカバー部33及び連結部34に受止められて、ルーフサイドトリム7の下端を開放し、車室側(下側)へ突出して乗員の側方に展開する。
【0040】
また、車両の衝突時、乗員がアシストグリップ20に衝突した場合、アシストグリップ取付ブラケット30がアシストグリップ20から衝突時の荷重を受けて、1対の脚部32が折曲がるように変形して、衝突エネルギーが吸収され、このとき、1対のカバー部33と連結部34がルーフサイドレール1のインナ部材1aに接触するが、連結部34がスムーズに容易に変形するため、1対の脚部32が確実に変形し、即ち、グリップ取付座31の反車室側への変位が許容される。
【0041】
このアシストグリップ取付ブラケット30によれば、車室側へ向けられたグリップ取付座31と、このグリップ取付座31から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグ11の方へ向けられた前後1対の脚部32とを備え、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33を設けた。
【0042】
従って、車両の衝突時、1対のカバー部33により、展開するカーテンエアバッグ11を受止め、そのカーテンエアバッグ11がグリップ取付座31や脚部32の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断することを防止して、カーテンエアバッグ11を正常に展開させて、乗員を受止めるカーテンエアバッグ11の機能を維持し、これを従来技術で記載した金属製カバー等を設けることなく、つまり、部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、カバー部33を脚部32から離して設けることができるので、乗員がアシストグリップ20に衝突した場合に、アシストグリップ20から衝突時の荷重を受けて、十分に脚部32を変形させて衝突エネルギーを吸収でき、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できるように構成できる。
【0043】
アシストグリップ20から衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座31の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座31の下端縁から反車室側へ延びて1対のカバー部33に連結された連結部34を設けたので、カバー部33を脚部32の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケット30に一体的に設けることができて、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、脚部32を確実に変形させて、適切な衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【0044】
連結部34をグリップ取付座31の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成して、1対のカバー部33に連結したので、アシストグリップ取付ブラケット30を前後対称にして、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、1対の脚部32を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を一層確実に確保できる。
【0045】
連結部34の反車室側端部に1対のカバー部33を連結して、これら連結部34と1対のカバー部33とを山の字状に形成したので、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できるように、連結部34と1対のカバー部33とがルーフサイドレール1に突っかからないように、連結部34をスムーズに容易に変形させて、グリップ取付座31の反車室側への変位を確実に許容し、つまり、脚部32を確実に変形させることができる。
【0046】
次に、実施例1のアシストグリップ取付ブラケット30を部分的に変更した実施例2〜4について説明する。尚、実施例1と基本的に同一・類似するものについては、同一・類似符号を付して、適宜説明を省略する。
【実施例2】
【0047】
図12に示すように、このアシストグリップ取付ブラケット30Aでは、1対のカバー部33Aが、夫々、実施例1のカバー部33よりも前後方向に幅狭で脚部32の下端縁に沿って細長に形成され、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を、前後方向において必要最小限の領域或いはそれよりも少し大きい領域でカバーしている。
【0048】
連結部34Aは実施例1の連結部34よりも短く形成され、この連結部34Aの反車室側端部に1対の繋ぎ部36を介して1対のカバー部33Aが連結され、繋ぎ部36はカバー部33Aの長さ方向途中部に繋がっている。1対のカバー部33Aと連結部34Aと1対の繋ぎ部36は、グリップ取付座31及び1対の脚部32と共に一体成形されて、アシストグリップ取付ブラケット30Aが構成されている。
【実施例3】
【0049】
図13に示すように、このアシストグリップ取付ブラケット30Bには、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33Bと、アシストグリップ20から衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座31の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座31の下端縁から反車室側へ延びて1対のカバー部33Bに夫々連結された1対の連結部34Bとが設けられている。
【0050】
1対の連結部34Bは前後対称に形成され、夫々、その車室側端部がグリップ取付座31の下端縁に繋がる帯板状に形成され、この連結部34の反車室側端部に1対のカバー部33の反車室側端部が連結され、連結部34Bの反車室側端部以外の部分とカバー部33Bの反車室側端部以外との間にスリット37が夫々形成されている。
【実施例4】
【0051】
図14、図15に示すように、このアシストグリップ取付ブラケット30Cには、1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33Cが設けられ、これら1対のカバー部33Cは、1対の脚部32の反車室側端縁に設けられた1対のフランジ32Caに夫々設けられ、実施例1のような連結部34は省略されている。
【0052】
フランジ32Caは、脚部32よりも車室側へ張出すとともに、その張出し部分から1対の脚部32間の方へ延びる延長部38を有し、カバー部33Cは延長部38の脚部32側端縁から車室側へ立上がるように形成され、このカバー部33Cには、実施例1と同様に、1対の脚部32間と反対側の前後方向端縁を脚部32の下端縁の方へ少し折れ曲げて、折曲部33Caが形成されている。
【0053】
このアシストグリップ取付ブラケット30Cによれば、1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33Cを設け、1対の脚部32の反車室側端縁にルーフサイドレール1の内面に固着される1対のフランジ32Caを設け、1対のフランジ32Caに1対のカバー部33Cを夫々設けたので、1対のカバー部33Cにより、1対の脚部32の下端縁を確実にカバーできて、1対のカバー部33Cを1対の脚部32の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケット30に一体的に設けることができて、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、グリップ取付座31にも脚部32にもカバー部33Cを設けていないため、1対の脚部32を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【0054】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。例えば、アシストグリップ20から衝突時の荷重を受けた場合に、1対の脚部32が適切に変形するように、1対の脚部32の変形動作を規定する変形動作規定手段を備えてもよい。この場合、脚部32にその下端縁と上端縁とを結ぶように脆弱な折線部を形成してもよい。そして、本発明については、カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備え種々の車両に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】車両の要部の車室側からの側面図である。
【図2】カーテンエアバッグ装置の側面図である。
【図3】アシストグリップ等の斜視図である。
【図4】アシストグリップとアシストグリップ取付ブラケットとカーテンエアバッグ等の斜視図である。
【図5】アシストグリップ取付ブラケットとカーテンエアバッグ等の斜視図である。
【図6】アシストグリップ取付ブラケット等の斜視図である。
【図7】ルーフサイドレールとアシストグリップとアシストグリップ取付ブラケットとカーテンエアバッグ等の断面図である。
【図8】実施例1のアシストグリップ取付ブラケットの正面図である。
【図9】実施例1のアシストグリップ取付ブラケットの斜視図である。
【図10】図8のX矢視図である。
【図11】図8のXI矢視図である。
【図12】実施例2の図11相当図である。
【図13】実施例3の図11相当図である。
【図14】実施例4の図8相当図である。
【図15】実施例4の図9相当図である。
【符号の説明】
【0056】
C 自動車
1 ルーフサイドレール
11 カーテンエアバッグ
20 アシストグリップ
30,30A,30B,30C アシストグリップ取付ブラケット
31 グリップ取付座
32 脚部
32Ca フランジ
33,33A,33B,33C カバー部
34,34A,34B 連結部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるアシストグリップ取付ブラケットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、カーテンエアバッグを備えた車両では、カーテンエアバッグがルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されて、その車室側がルーフサイドトリムで覆われ、車両の衝突(側突)時、インフレータからカーテンエアバッグ内に加圧ガスが供給されて、カーテンエアバッグが膨張してルーフサイドトリムの下端を開放し、車室側(下側)へ突出して乗員の側方に展開する。
【0003】
また、アシストグリップを備えた車両では、アシストグリップ取付ブラケットがルーフサイドレールの内面に固定されて、車室側へ突出状に配設され、このアシストグリップ取付ブラケットにアシストグリップが取付けられている。
【0004】
一般に、アシストグリップ取付ブラケットは、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びる脚部とを備え、脚部の反車室側端部がルーフサイドレールの内面に固着されて、グリップ取付座がルーフサイドトリムに接近するように配置され、このグリップ取付座にアシストグリップが取付けられている。
【0005】
ところで、カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両では、カーテンエアバッグとアシストグリップ取付ブラケットが前後方向へラップするため、アシストグリップ取付ブラケットが、カーテンエアバッグの展開の邪魔にならないように、カーテンエアバッグの上方に配設されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2002−12124号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両では、車両の衝突時、展開するカーテンエアバッグがアシストグリップ取付ブラケットの鋭利な箇所に接触して破断する虞があり、そうなると、カーテンエアバッグが正常に展開しなくなって、乗員を受止めるカーテンエアバッグの機能が著しく低下する。
【0008】
一方、車両の衝突時、乗員がアシストグリップに衝突する場合を想定して、アシストグリップ取付ブラケットが、アシストグリップから衝突時の荷重を受けて、適切に変形して衝突エネルギーを吸収することが望まれる。ここで、本願出願人は、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備えたアシストグリップ取付ブラケットを実用化している。
【0009】
しかし、このアシストグリップ取付ブラケットでは、車両の衝突時、展開するカーテンエアバッグが、グリップ取付座や脚部の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断する虞が高くなる。そこで、アシストグリップ取付ブラケットに対して、カーテンエアバッグを断面円弧状の金属製カバー等で覆うことが考えられるが、部品点数やコストが増大する。
【0010】
尚、特許文献1のアシストグリップ取付ブラケットでは、カーテンエアバッグの非膨張部を利用し、その非膨張部をアシストグリップ取付ブラケットに固定することで、車両の衝突時、カーテンエアバッグの膨張部がアシストグリップ取付ブラケットに直接接触しないようして破断するのを防止するものであるが、特許文献1には、乗員がアシストグリップに衝突した場合の衝突エネルギーの吸収については何ら記載されていない。
【0011】
本発明の目的は、カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備えた車両において、展開するカーテンエアバッグが破断することを防止し、これを部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できるように構成できる、車両のアシストグリップ取付ブラケットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1の車両のアシストグリップ取付ブラケットは、車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるとともに、ルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設された車両のアシストグリップ取付ブラケットにおいて、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁が前記カーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、前記カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部を設けたことを特徴とする。
【0013】
このアシストグリップ取付ブラケットは、カーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設され、グリップ取付座にアシストグリップが取付けられ、1対の脚部の反車室側端部がルーフサイドレールの内面に固定されて、上下方向から視てコ字状に形成され、車両の衝突時、乗員がアシストグリップに衝突した場合、アシストグリップから衝突時の荷重を受けて、1対の脚部が折曲がるように変形して、衝突エネルギーが吸収される。1対の脚部の下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられるが、カバー部により、カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁がカバーされ、車両の衝突時、このカバー部により、展開するカーテンエアバッグが受止められて、グリップ取付座や脚部の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断することが防止され、カーテンエアバッグが正常に展開して、乗員を受止めるカーテンエアバッグの機能が維持される。
【0014】
ここで、従属請求項として次の構成を採用可能である。
前記アシストグリップから衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座の下端縁から反車室側へ延びて前記カバー部に連結された連結部を設ける(請求項2)。前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、前記連結部がグリップ取付座の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成されて、1対のカバー部に連結される(請求項3)。
【0015】
前記連結部の反車室側端部に1対のカバー部が連結されて、これら連結部と1対のカバー部とが山の字状に形成される(請求項4)。前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、1対の脚部の反車室側端縁にルーフサイドレールの内面に固着される1対のフランジを設け、前記1対のフランジに1対のカバー部を夫々設ける(請求項5)。
【発明の効果】
【0016】
請求項1の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部を設けたので、車両の衝突時、カバー部により、展開するカーテンエアバッグを受止め、そのカーテンエアバッグがグリップ取付座や脚部の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断することを防止して、カーテンエアバッグを正常に展開させて、乗員を受止めるカーテンエアバッグの機能を維持し、これを従来技術で記載した金属製カバー等を設けることなく、つまり、部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、カバー部を脚部から離して設けることができるので、乗員がアシストグリップに衝突した場合に、アシストグリップから衝突時の荷重を受けて、十分に脚部を変形させて衝突エネルギーを吸収でき、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できるように構成できる。
【0017】
請求項2の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、アシストグリップから衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座の下端縁から反車室側へ延びてカバー部に連結された連結部を設けたので、カバー部を脚部の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケットに一体的に設けることができて、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、脚部を確実に変形させて、適切な衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【0018】
請求項3の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、連結部をグリップ取付座の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成して、1対のカバー部に連結したので、1対のカバー部により、1対の脚部を確実にカバーできて、1対のカバー部を1対の脚部の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケットに一体的に設けることができ、アシストグリップ取付ブラケットを前後対称にして、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、1対の脚部を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を一層確実に確保できる。
【0019】
請求項4の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、連結部の反車室側端部に1対のカバー部を連結して、これら連結部と1対のカバー部とを山の字状に形成したので、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できるように、連結部と1対のカバー部とがルーフサイドレールに突っかからないように、連結部をスムーズに容易に変形させて、グリップ取付座の反車室側への変位を確実に許容し、つまり、脚部を確実に変形させることができる。
【0020】
請求項5の車両のアシストグリップ取付ブラケットによれば、カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、1対の脚部の反車室側端縁にルーフサイドレールの内面に固着される1対のフランジを設け、1対のフランジに1対のカバー部を夫々設けたので、1対のカバー部により、1対の脚部の下端縁を確実にカバーできて、1対のカバー部を1対の脚部の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケットに一体的に設けることができて、アシストグリップに乗員が衝突した場合に、グリップ取付座にも脚部にもカバー部を設けていないため、1対の脚部を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明のアシストグリップ取付ブラケットは、車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるとともに、ルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設され、車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部が設けられている。
【実施例1】
【0022】
図1に示すように、自動車Cは、穏やかに上方凸に湾曲する左右1対のルーフサイドレール1を備え、1対のルーフサイドレール1に、左右1対のフロントピラー2及びセンターピラー3及びリヤピラー4の上端部が夫々結合されるとともに、ルーフパネル5の車幅方向両端縁が結合されている。尚、1対のフロントピラー2及びセンターピラー3及びリヤピラー4の下端部は左右1対のサイドシル6に夫々結合されている。
【0023】
図7に示すように、ルーフサイドレール1は、インナ部材1a、アウタ部材1b、レインフォースメント1cを有し、これら1a〜1cが互いに結合されて閉断面構造を形成し、このルーフサイドレール1の車室側がルーフサイドトリム7で覆われ、このルーフサイドトリム7は、ルーフパネル5の車室側を覆うルーフトリム8に繋がっている。
【0024】
図1〜図7に示すように、自動車Cは、カーテンエアバッグ11とインフレータ12とを有するカーテンエアバッグ装置10とアシストグリップ20とを備え、各ルーフサイドレール1に対して、1つのカーテンエアバッグ装置10が前席と後席とに共通に装備され、前後2つのアシストグリップ20が前席と後席とに個別に装備されている。
【0025】
カーテンエアバッグ装置10では、カーテンエアバッグ11がルーフサイドレール1の内面に沿って折畳んだ状態で装着され、車両の衝突(側突)時、インフレータ12からカーテンエアバッグ11内に加圧ガスが供給されて、カーテンエアバッグ11が膨張してルーフサイドトリム7の下端を開放し、車室側(下側)へ突出して乗員の側方に展開する。尚、インフレータ12もルーフサイドレール1の内面側に装着されている。
【0026】
カーテンエアバッグ11は、ルーフサイドレール1と略同じ前後長を有し、適正に展開し得るように、例えば、外観が円筒面状に折畳まれて、複数の帯片11aで巻かれて保持され、ルーフサイドレール1のインナ部材1aとルーフサイドトリム7との下部間に配設され、複数の固定具11bでルーフサイドレール1のインナ部材1aに固定されている。
【0027】
各アシストグリップ20は前後1対のアシストグリップ取付ブラケット30に取付けられ、これらアシストグリップ取付ブラケット30がルーフサイドレール1の内面に固定されて、ルーフサイドレール1の内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグ10の上方に車室側へ突出状に配設されている。
【0028】
アシストグリップ20は門形に形成され、その前後両端部が夫々支軸20aを介して前後1対のグリップ支持部材21に回動自在に支持され、これらグリップ支持部材21が1対のアシストグリップ取付ブラケット30に夫々固定されている。アシストグリップ20と1対のグリップ支持部材21は、ルーフサイドトリム7に反車室側へ凹むように形成された凹部7a内に配設されている。
【0029】
アシストグリップ20は、上方へ回動付勢されており、非使用状態で凹部6a内に収納され、乗員がアシストグリップ20を握って下方へ回動させ凹部6aから車室側へ突出して使用状態になり、乗員がアシストグリップ20を離すと非使用状態に戻る。
【0030】
各アシストグリップ取付ブラケット30について詳しく説明する。
図4〜図11に示すように、アシストグリップ取付ブラケット30は、ルーフサイドレール1のインナ部材1aとルーフサイドトリム7との上部間に配設され、前記のように、折畳まれたカーテンエアバッグ10の上方に車室側へ突出状に配設されている。
【0031】
アシストグリップ取付ブラケット30は、車室側へ向けられたグリップ取付座31と、このグリップ取付座31から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグ11の方へ向けられた前後1対の脚部32とを備えて、上下方向から視てコ字状に形成され、全体的に車室側へ向かって斜め下方へ傾斜した姿勢で配設されている。
【0032】
グリップ取付座31は矩形板状に形成され、ルーフサイドトリム7の凹部7aに接近対向状に配置され、このグリップ取付座31には矩形の軸取付穴31aが形成されている。グリップ支持部材21から延びる取付軸22が、ルーフサイドトリム7の凹部7aに形成された穴7bを通って、グリップ取付座31の軸取付穴31aに取付筒材23を介して嵌合されて、グリップ取付座31に固定されている。
【0033】
1対の脚部32は、鉛直板状に形成され、グリップ取付座31の前後両端部から反車室側へ向かって斜め上方へ傾斜状に延びている。1対の脚部32の反車室側端縁には、1対のフランジ32aが互いに対向する側と反対側へ折曲げて設けられ、これらフランジ32aがルーフサイドレール1のインナ部材1aの内面に溶接により固着されている。
【0034】
さて、このアシストグリップ取付ブラケット30には、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33と、アシストグリップ20から衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座31の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座31の下端縁から反車室側へ延びて1対のカバー部33に連結された連結部34とが設けられている。
【0035】
連結部34は、その車室側端部がグリップ取付座31の下端縁の車幅方向中央部に繋がる帯板状に形成され、この連結部34の反車室側端部に1対のカバー部33が連結され、これら連結部34と1対のカバー部33とが山の字状に形成されている。1対のカバー部33と連結部34は、グリップ取付座31及び1対の脚部32と共に一体成形されて、アシストグリップ取付ブラケット30が構成されている。
【0036】
1対のカバー部33と連結部34について詳しく説明すると、先ず、連結部34は、グリップ取付座31の1/5程度の前後幅を有し、グリップ取付座31の下端縁から多少カーテンエアバッグ11の方へ張出すように円弧状に折曲げられ、脚部32の下端縁よりもカーテンエアバッグ11に接近した位置で反車室側へ延び、その反車室側端部はルーフサイドレール1のインナ部材1aよりも少し車室側に位置している。
【0037】
1対のカバー部33は、前後対称に形成され、夫々矩形板状に形成されて、連結部34を挟んで前後に並設され、これらカバー部33の反車室側端部が連結部34の反車室側端部に繋がり、連結部34の反車室側端部以外の部分と1対のカバー部33の反車室側端部以外との間に、連結部34の1/2程度の前後幅のスリット35が夫々形成されている。
【0038】
カバー部33の反車室側端部と連結部34の反車室側端部とは直線的に繋がり、カバー部33の車室側端部はグリップ取付座31よりもよりも少し反車室側に位置している。1対のカバー部33と連結部34は、全体で、1対の脚部32間距離よりも少し大きい前後幅を有し、各カバー部33には、連結部34と反対側の前後方向端縁を脚部32の下端縁の方へ少し折れ曲げて、折曲部33aが形成されている。
【0039】
以上説明したアシストグリップ取付ブラケット30の作用・効果について説明する。
車両の衝突(側突)時、カーテンエアバッグ11内にインフレータ12から加圧ガスが供給されて、カーテンエアバッグ11が膨張し、このとき、カーテンエアバッグ11がその上方に位置するアシストグリップ取付ブラケット30に接触するが、アシストグリップ取付ブラケット30の1対のカバー部33及び連結部34に受止められて、ルーフサイドトリム7の下端を開放し、車室側(下側)へ突出して乗員の側方に展開する。
【0040】
また、車両の衝突時、乗員がアシストグリップ20に衝突した場合、アシストグリップ取付ブラケット30がアシストグリップ20から衝突時の荷重を受けて、1対の脚部32が折曲がるように変形して、衝突エネルギーが吸収され、このとき、1対のカバー部33と連結部34がルーフサイドレール1のインナ部材1aに接触するが、連結部34がスムーズに容易に変形するため、1対の脚部32が確実に変形し、即ち、グリップ取付座31の反車室側への変位が許容される。
【0041】
このアシストグリップ取付ブラケット30によれば、車室側へ向けられたグリップ取付座31と、このグリップ取付座31から反車室側へ延びて下端縁がカーテンエアバッグ11の方へ向けられた前後1対の脚部32とを備え、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33を設けた。
【0042】
従って、車両の衝突時、1対のカバー部33により、展開するカーテンエアバッグ11を受止め、そのカーテンエアバッグ11がグリップ取付座31や脚部32の下端縁等の鋭利な箇所に接触して破断することを防止して、カーテンエアバッグ11を正常に展開させて、乗員を受止めるカーテンエアバッグ11の機能を維持し、これを従来技術で記載した金属製カバー等を設けることなく、つまり、部品点数やコストの増大を抑制して達成するとともに、カバー部33を脚部32から離して設けることができるので、乗員がアシストグリップ20に衝突した場合に、アシストグリップ20から衝突時の荷重を受けて、十分に脚部32を変形させて衝突エネルギーを吸収でき、適切な衝突エネルギー吸収性を確保できるように構成できる。
【0043】
アシストグリップ20から衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座31の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座31の下端縁から反車室側へ延びて1対のカバー部33に連結された連結部34を設けたので、カバー部33を脚部32の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケット30に一体的に設けることができて、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、脚部32を確実に変形させて、適切な衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【0044】
連結部34をグリップ取付座31の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成して、1対のカバー部33に連結したので、アシストグリップ取付ブラケット30を前後対称にして、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、1対の脚部32を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を一層確実に確保できる。
【0045】
連結部34の反車室側端部に1対のカバー部33を連結して、これら連結部34と1対のカバー部33とを山の字状に形成したので、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できるように、連結部34と1対のカバー部33とがルーフサイドレール1に突っかからないように、連結部34をスムーズに容易に変形させて、グリップ取付座31の反車室側への変位を確実に許容し、つまり、脚部32を確実に変形させることができる。
【0046】
次に、実施例1のアシストグリップ取付ブラケット30を部分的に変更した実施例2〜4について説明する。尚、実施例1と基本的に同一・類似するものについては、同一・類似符号を付して、適宜説明を省略する。
【実施例2】
【0047】
図12に示すように、このアシストグリップ取付ブラケット30Aでは、1対のカバー部33Aが、夫々、実施例1のカバー部33よりも前後方向に幅狭で脚部32の下端縁に沿って細長に形成され、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を、前後方向において必要最小限の領域或いはそれよりも少し大きい領域でカバーしている。
【0048】
連結部34Aは実施例1の連結部34よりも短く形成され、この連結部34Aの反車室側端部に1対の繋ぎ部36を介して1対のカバー部33Aが連結され、繋ぎ部36はカバー部33Aの長さ方向途中部に繋がっている。1対のカバー部33Aと連結部34Aと1対の繋ぎ部36は、グリップ取付座31及び1対の脚部32と共に一体成形されて、アシストグリップ取付ブラケット30Aが構成されている。
【実施例3】
【0049】
図13に示すように、このアシストグリップ取付ブラケット30Bには、カーテンエアバッグ11に対して1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33Bと、アシストグリップ20から衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座31の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座31の下端縁から反車室側へ延びて1対のカバー部33Bに夫々連結された1対の連結部34Bとが設けられている。
【0050】
1対の連結部34Bは前後対称に形成され、夫々、その車室側端部がグリップ取付座31の下端縁に繋がる帯板状に形成され、この連結部34の反車室側端部に1対のカバー部33の反車室側端部が連結され、連結部34Bの反車室側端部以外の部分とカバー部33Bの反車室側端部以外との間にスリット37が夫々形成されている。
【実施例4】
【0051】
図14、図15に示すように、このアシストグリップ取付ブラケット30Cには、1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33Cが設けられ、これら1対のカバー部33Cは、1対の脚部32の反車室側端縁に設けられた1対のフランジ32Caに夫々設けられ、実施例1のような連結部34は省略されている。
【0052】
フランジ32Caは、脚部32よりも車室側へ張出すとともに、その張出し部分から1対の脚部32間の方へ延びる延長部38を有し、カバー部33Cは延長部38の脚部32側端縁から車室側へ立上がるように形成され、このカバー部33Cには、実施例1と同様に、1対の脚部32間と反対側の前後方向端縁を脚部32の下端縁の方へ少し折れ曲げて、折曲部33Caが形成されている。
【0053】
このアシストグリップ取付ブラケット30Cによれば、1対の脚部32の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部33Cを設け、1対の脚部32の反車室側端縁にルーフサイドレール1の内面に固着される1対のフランジ32Caを設け、1対のフランジ32Caに1対のカバー部33Cを夫々設けたので、1対のカバー部33Cにより、1対の脚部32の下端縁を確実にカバーできて、1対のカバー部33Cを1対の脚部32の下端縁から離してアシストグリップ取付ブラケット30に一体的に設けることができて、アシストグリップ20に乗員が衝突した場合に、グリップ取付座31にも脚部32にもカバー部33Cを設けていないため、1対の脚部32を安定的に同様に変形させて、衝突エネルギー吸収性を確実に確保できる。
【0054】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、前記開示事項以外の種々の変更を付加して実施可能である。例えば、アシストグリップ20から衝突時の荷重を受けた場合に、1対の脚部32が適切に変形するように、1対の脚部32の変形動作を規定する変形動作規定手段を備えてもよい。この場合、脚部32にその下端縁と上端縁とを結ぶように脆弱な折線部を形成してもよい。そして、本発明については、カーテンエアバッグとアシストグリップの両方を備え種々の車両に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】車両の要部の車室側からの側面図である。
【図2】カーテンエアバッグ装置の側面図である。
【図3】アシストグリップ等の斜視図である。
【図4】アシストグリップとアシストグリップ取付ブラケットとカーテンエアバッグ等の斜視図である。
【図5】アシストグリップ取付ブラケットとカーテンエアバッグ等の斜視図である。
【図6】アシストグリップ取付ブラケット等の斜視図である。
【図7】ルーフサイドレールとアシストグリップとアシストグリップ取付ブラケットとカーテンエアバッグ等の断面図である。
【図8】実施例1のアシストグリップ取付ブラケットの正面図である。
【図9】実施例1のアシストグリップ取付ブラケットの斜視図である。
【図10】図8のX矢視図である。
【図11】図8のXI矢視図である。
【図12】実施例2の図11相当図である。
【図13】実施例3の図11相当図である。
【図14】実施例4の図8相当図である。
【図15】実施例4の図9相当図である。
【符号の説明】
【0056】
C 自動車
1 ルーフサイドレール
11 カーテンエアバッグ
20 アシストグリップ
30,30A,30B,30C アシストグリップ取付ブラケット
31 グリップ取付座
32 脚部
32Ca フランジ
33,33A,33B,33C カバー部
34,34A,34B 連結部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるとともに、ルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設された車両のアシストグリップ取付ブラケットにおいて、
車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁が前記カーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、
前記カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部を設けたことを特徴とする車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項2】
前記アシストグリップから衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座の下端縁から反車室側へ延びて前記カバー部に連結された連結部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項3】
前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、
前記連結部がグリップ取付座の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成されて、1対のカバー部に連結されたことを特徴とする請求項2に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項4】
前記連結部の反車室側端部に1対のカバー部が連結されて、これら連結部と1対のカバー部とが山の字状に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項5】
前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、1対の脚部の反車室側端縁にルーフサイドレールの内面に固着される1対のフランジを設け、
前記1対のフランジに1対のカバー部を夫々設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項1】
車両のルーフサイドレールの内面に固定されてアシストグリップが取付けられるとともに、ルーフサイドレールの内面に沿って折畳んだ状態で装着されたカーテンエアバッグの上方に車室側へ突出状に配設された車両のアシストグリップ取付ブラケットにおいて、
車室側へ向けられたグリップ取付座と、このグリップ取付座から反車室側へ延びて下端縁が前記カーテンエアバッグの方へ向けられた前後1対の脚部とを備え、
前記カーテンエアバッグに対して1対の脚部の下端縁をカバーするカバー部を設けたことを特徴とする車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項2】
前記アシストグリップから衝突時に所定以上の荷重を受けた場合にグリップ取付座の反車室側への変位を許容可能に、グリップ取付座の下端縁から反車室側へ延びて前記カバー部に連結された連結部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項3】
前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、
前記連結部がグリップ取付座の下端縁の前後方向中央部に繋がる帯板状に形成されて、1対のカバー部に連結されたことを特徴とする請求項2に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項4】
前記連結部の反車室側端部に1対のカバー部が連結されて、これら連結部と1対のカバー部とが山の字状に形成されたことを特徴とする請求項3に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【請求項5】
前記カバー部として1対の脚部の下端縁を夫々カバーする1対のカバー部を設け、1対の脚部の反車室側端縁にルーフサイドレールの内面に固着される1対のフランジを設け、
前記1対のフランジに1対のカバー部を夫々設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両のアシストグリップ取付ブラケット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2009−78696(P2009−78696A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−249388(P2007−249388)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(000003137)マツダ株式会社 (6,115)
【Fターム(参考)】
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