説明

車両室内用照明装置

【課題】1つの光源によって複数の領域を各領域に応じた放射パターンで照射することのできる車両室内用照明装置を提供する。
【解決手段】車両室内用照明装置11,21,31において、車両室内に設置された光源12,22,32と、光源12,22,32から発せられた光が入射する一端面を有し、この光を一端面から軸方向他端側へ導く透明材料からなる棒状導光体13,23,33と、を備え、棒状導光体13,23,33は、光を第1放射パターンで放射する第1放射区間と、光を第2放射パターンで放射する第2放射区間と、を有するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両室内の複数の領域を照明する車両室内用照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の発光装置として、光源と、この光源の光放出方向に延在して上面が反射面となり下面が発光面となる棒状導光体と、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この発光装置は、棒状導光体の反射面には棒状導光体の延在方向に所定間隔で光反射溝が形成され、これら複数の光反射溝の中で、光源の近傍に位置する光反射溝はその位置での反射面の中央部を除く領域に形成されている。
【特許文献1】特開2007−179962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、特許文献1に記載された発光装置では、棒状導光体の軸方向にわたって同様の放射パターンで光を外部へ放射しており、異なる複数の領域を、各領域に応じた放射パターンで照射することができない。
【0004】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1つの光源によって複数の領域を各領域に応じた放射パターンで照射することのできる車両室内用照明装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するため、本発明では、車両室内に設置された光源と、前記光源から発せられた光が入射する一端面を有し、この光を前記一端面から軸方向他端側へ導く透明材料からなる棒状導光体と、を備え、前記棒状導光体は、光を第1放射パターンで前記軸方向と垂直な方向へ放射して車両室内の第1被照射領域を照射する第1放射区間と、光を前記第1放射パターンと異なる第2放射パターンで前記軸方向と垂直な方向へ放射して車両室内の第2被照射領域を照射する第2放射区間と、を有する車両室内用照明装置が提供される。
【0006】
上記車両室内用照明装置において、前記棒状導光体は、前記第1放射区間と前記第2放射区間とを一端側からこの順で有し、前記第2放射パターンは、前記第1放射パターンよりも広い配光特性であってもよい。
【0007】
上記車両室内用照明装置において、前記第1放射区間は、前記棒状導光体に形成された切欠を有していてもよい。
【0008】
上記車両室内用照明装置において、前記第2放射区間は、前記棒状導光体に形成されたシボ加工部を有していてもよい。
【0009】
上記車両室内用照明装置において、前記第2放射区間は、前記棒状導光体に形成された塗装部又は印刷部を有していてもよい。
【0010】
上記車両室内用照明装置において、前記第1放射区間と前記第2放射区間は離隔していてもよい。
【0011】
上記車両室内用照明装置において、前記棒状導光体は、光を前記軸方向へ放射して車両室内の第3被照射領域を照射する他端面を有していてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明の棒状導光体によれば、1つの光源によって複数の領域を各領域に応じた放射パターンで照射することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1から図8は本発明の一実施形態を示すもので、図1は車両室内の外観図である。
【0014】
図1に示すように、車両室内には、運転席と助手席の間にコンソールボックス10、車両用ドアの室内側にドアトリム20、室内前部に配置されたインツルメントパネル30が備えられている。コンソールボックス10には第1照明装置11、ドアトリム20には第2照明装置21、インスツルメントパネル30には第3照明装置31がそれぞれ設けられている。各照明装置11,21,31は、車両室内に設置された光源12,22,32により、複数の領域をそれぞれ照射する。
【0015】
コンソールボックス10は、凹状に形成された小物入れ10aと、シフトレバー40の位置を表示するシフトパネル10bと、凹状に形成されたボックス本体10cと、を前方から後方へ向かってこの順に有している。第1照明装置11は、光源12から発せられた光を導く棒状導光体13を有し、棒状導光体13により、被照射領域としての小物入れ10aの内部領域、シフトパネル10bの表示領域及びボックス本体10cの内部領域をそれぞれ照射する。さらに、本実施形態においては、第1照明装置11は、助手席の膝下領域50と、後席の足下領域51を照射する。
【0016】
ドアトリム20は、車両用ドアの開閉を操作するハンドル60が配置された凹状の操作部20aと、パワーウインドウ、ドアロック等のスイッチ70が配置されるスイッチパネル20bと、凹状に形成されたプルハンドル20cと、上方を開口した袋状のドアポケット20dと、を前方から後方へ向かってこの順に有している。第2照明装置21は、光源22から発せられた光を導く棒状導光体23を有し、棒状導光体23により、被照射領域としての操作部20aの内部領域、スイッチパネル20bの表示領域、プルハンドル20cの設置領域及びドアポケット20dの内部領域をそれぞれ照射する。さらに、本実施形態においては、第2照明装置21は、車両用ドアの後端に配置される警告灯80をなしている。
【0017】
インスツルメントパネル30は、後方に開放された凹状の中央ボックス30aと、助手席側に配置されたグローブボックス30bと、を運転席側から助手席側へ向かってこの順に有している。第3照明装置31は、光源32から発せられた光を導く棒状導光体33を有し、棒状導光体33により、被照射領域としての中央ボックス30aの内部領域及びグローブボックス30bの内部領域をそれぞれ照射する。さらに、本実施形態においては、第3照明装置31は、助手席の足下領域90を照射する。
【0018】
図2は第1照明装置の棒状導光体の外観斜視図である。
図2に示すように、第1照明装置11の棒状導光体13は、透明材料からなり、前後に延びる円柱状を呈し、光源から発せられた光が入射する一端面13aを有し、この光を一端面13aから軸方向他端側へ導く。棒状導光体13は、光を小物入れ10aの内部領域へ向けて切欠放射パターンで放射する小物入れ用放射区間13bと、光を助手席の膝下領域50へ向けて切欠放射パターンで放射する助手席用放射区間13cと、光をシフトパネル10bの表示領域へ向けて切欠放射パターンで放射するシフト用放射区間13dと、光をボックス本体10cの内部領域へ向けてシボ放射パターンで放射するボックス本体用放射区間13eと、一端側からこの順で有している。ここで、第1照明装置11では、切欠放射パターンが第1放射パターンであり、シボ放射パターンが第2放射パターンということができる。シフトパネル10bは導光板として機能しており、シフト用放射区間13から放射された光がシフトパネル10bの端面に入射するようになっている。本実施形態においては、各区間13b〜13eは、互いに離隔しており、軸方向に垂直な方向へ光を放射して各領域を別個に照射する。また、棒状導光体13は、他端側が下方へ湾曲形成され、他端面13fが、後席の足下領域51へ向けて光を軸方向へ放射するようになっている。尚、他端面13fは、広範囲に光を放射するよう粗面加工が施されている。
【0019】
小物入れ用放射区間13bと、助手席用放射区間13cと、シフト用放射区間13dは、棒状導光体13に形成された円錐状の複数の切欠14を有している。図3(a)及び(b)に示すように、各切欠14は、光の放射方向と反対側に形成され、棒状導光体13内を軸方向へ進む光を放射方向へ反射する。すなわち、図3(a)に示すように、助手席側へ光を反射させる場合は、運転席側に切欠14を形成すればよいし、図3(b)に示すように、シフトパネル10b側へ光を反射させる場合は、シフトパネル10bと反対側に切欠14を形成すればよい。図3(a)に示すように、助手席側へはコンソールボックス10に形成された開口16を通じて光が放射され、図3(b)に示すように、シフトパネル10bへはコンソールボックス10に形成された開口17を通じて光が放射される。本実施形態においては、各切欠14は、各区間13b〜13dごとに、間隔をおいて軸方向に並んで形成されている。尚、各切欠14の円錐形状は、各区間13b〜13dごとに直径及び高さが適宜設定されており、各区間13b〜13dごとに異なる切欠放射パターンとなっている。
【0020】
ボックス本体用放射区間13eは、棒状導光体13に形成されたシボ加工部15を有している。本実施形態においては、シボ加工部15は、光の放射方向側に形成され、棒状導光体13内を軸方向へ進む光を散乱させる。シボ加工部15は前述の切欠14と比べて広範囲に光を照射することができ、シボ放射パターンは切欠放射パターンよりも広い配光特性を有している。これに対し、切欠14は、シボ加工部15と比べて、光をロスなく照射することができる。
【0021】
図4は第1照明装置のボックス本体用放射区間における断面説明図である。
図4に示すように、ボックス本体10c側へ光を放射させる場合、シボ加工部15においては法線方向への光、すなわち棒状導光体13の周囲へ放出される光の強度が最も高いことから、ボックス本体10c側にシボ加工部15を形成すると好適である。また、図4に示すように、ボックス本体10c側へはコンソールボックス10に形成された開口18を通じて光が放射される。尚、シボ加工部15は拡散反射の機能も有していることから、シボ加工部15をボックス本体10cと反対側に形成しても、ボックス本体10c側へ光を放射することが可能である。
【0022】
以上のように構成された第1照明装置11では、光源12から棒状導光体13に光が入射すると、小物入れ用放射区間13bにて反射する光により小物入れ10aの内部領域が照射され、助手席用放射区間13cにて反射する光により助手席の膝下領域50が照射され、シフト用放射区間13dにて反射する光によりシフトパネル10bの表示領域が照射され、ボックス本体用放射区間13eにて散乱する光によりボックス本体10cの内部領域が照射され、他端面13fから出射する光により後席の足下領域51が照射される。従って、1つの光源12によって複数の領域を各領域に応じた放射パターンで照射することができ、車両に設置される光源12の数を減じて製造コストの削減を図ることができる。
【0023】
また、第1照明装置11では、光のロスが比較的少ない切欠14を棒状導光体13における光源12に近い入射側に配置し、比較的多くの光を消費するシボ加工部15を棒状導光体13における光源12から遠い出射側に配置したので、シボ加工部15にて光量が不足するようなことはない。このように、切欠14を有する小物入れ用放射区間13b、助手席用放射区間13c及びシフト用放射区間13dより光を消費するボックス本体用放射区間13eを出射側に配置したことにより、切欠14を利用したピンポイントの照射と、シボ加工部15を利用した広範囲の照射を同時に実現することができる。
【0024】
また、第1照明装置11では、棒状導光体13の他端面13fから出射される光を利用して後席の足下領域51を照射するようにしたので、棒状導光体13に入射した光を余すことなく利用することができ、車両のバッテリの負荷を低減することができるなど実用に際して極めて有利である。また、第1照明装置11では、コンソールボックス10の小物入れ10a、シフトパネル10b及びボックス本体10cと、これらと反対側の助手席側にも光が照射されるようにしたので、光源の数を減じることができることは勿論、助手席側の光源を省略することにより、車両の室内空間を大きく確保して居住性を向上させることができる。
【0025】
図5は第2照明装置の棒状導光体の外観斜視図である。
図5に示すように、第1照明装置21の棒状導光体23は、透明材料からなり、前後に延びる円柱状を呈し、光源から発せられた光が入射する一端面23aを有し、この光を一端面23aから軸方向他端側へ導く。棒状導光体23は、光を操作部20aの領域へ向けて切欠放射パターンで放射する操作部用放射区間23bと、光をスイッチパネル20bの設置領域へ向けて切欠放射パターンで放射するスイッチ用放射区間23cと、光をプルハンドル20cの設置領域へ向けて切欠放射パターンで放射するプルハンドル用放射区間23dと、光をドアポケット20dの内部領域へ向けてシボ放射パターンで放射するドアポケット用放射区間23eと、を一端側からこの順で有している。本実施形態においては、各区間23b〜23eは、互いに離隔しており、軸方向に垂直な方向へ光を放射して各領域を別個に照射する。また、棒状導光体23は、一端から他端まで直線状に形成され、他端面23fが、車両用ドアの後部の警告灯80をなしている。
【0026】
操作部用放射区間23bと、スイッチ用放射区間23cと、プルハンドル用放射区間23dは、棒状導光体23に形成された円錐状の複数の切欠24を有している。各切欠24は、光の放射方向と反対側に形成され、棒状導光体23内を軸方向へ進む光を放射方向へ反射する。図6(a)に示すように、上方へ光を反射させる場合は、下方に切欠24を形成すればよいし、図6(b)に示すように、スイッチパネル20b側へ光を反射させる場合は、スイッチパネル20bと反対側に切欠24を形成すればよい。図6(a)に示すように、操作部20a側へはドアトリム20に形成された開口26を通じて光が放射され、図6(b)に示すように、スイッチパネル20b側へはドアトリム20に形成された開口27を通じて光が放射される。本実施形態においては、各切欠24は、各区間23b〜23dごとに、間隔をおいて軸方向に並んで形成されている。尚、各切欠24の円錐形状は、各区間23b〜23dごとに直径及び高さが適宜設定される。ドアポケット用放射区間23eは、棒状導光体23に形成されたシボ加工部25を有している。シボ加工部25は、光の放射方向側に形成され、棒状導光体23内を軸方向へ進む光を散乱させる。
【0027】
以上のように構成された第2照明装置21では、光源22から棒状導光体23に光が入射すると、操作部用放射区間23bにて反射する光によりハンドル60の操作部20aの領域が照射され、スイッチ用放射区間23cにて反射する光によりスイッチパネル20bの設置領域が照射され、プルハンドル用放射区間23dにて反射する光によりプルハンドル20cの設置領域が照射され、ドアポケット用放射区間23eにて散乱する光によりドアポケット20dの内部領域が照射され、他端面23fから出射する光により車両用ドアの警告灯80が点灯する。従って、1つの光源22によって複数の領域を各領域に応じた放射パターンで照射することができ、車両に設置される光源22の数を減じて製造コストの削減を図ることができる。
【0028】
また、第2照明装置21においても、光のロスが比較的少ない切欠24を棒状導光体23の入射側に配置し、比較的多くの光を消費するシボ加工部25を棒状導光体23の出射側に配置したので、シボ加工部25にて光量が不足するようなことはない。これにより、切欠24を利用したピンポイントの照射と、シボ加工部25を利用した広範囲の照射を同時に実現することができる。
【0029】
また、第2照明装置21では、棒状導光体23の他端面23fから出射される光を利用して、ドア開閉時の警告表示としたので、棒状導光体23に入射した光を余すことなく利用することができる。また、第2照明装置21では、ドアトリム20の比較的上側に配置される操作部20aと、ドアトリム20の比較的下側に配置されるスイッチパネル20b、プルハンドル20c及びドアポケット20dとが照射されるようにしたので、光源の数を減じることにより、ドアトリム20の造形上の自由度を向上することができるし、ドアトリム20内部の配線の簡素化を図ることができる。
【0030】
図7は第3照明装置の棒状導光体の外観斜視図である。
図7に示すように、第3照明装置31の棒状導光体33は、透明材料からなり、左右に延びる円柱状を呈し、光源32から発せられた光が入射する一端面33aを有し、この光を一端面33aから軸方向他端側へ導く。棒状導光体33は、中央ボックス30aの内部領域へ向けて切欠放射パターンで光を放射する中央ボックス用放射区間33bと、グローブボックス30bの内部領域へ向けてシボ放射パターンで光を放射するグローブ用放射区間33cと、を一端側からこの順で有している。本実施形態においては、各区間33b,33cは、互いに離隔しており、軸方向に垂直な方向へ光を放射して各領域を別個に照射する。また、棒状導光体33は、他端側が下方へ湾曲形成され、他端面33dが、助手席の足下領域90へ向けて光を軸方向へ放射するようになっている。尚、他端面33dは、広範囲に光を放射するよう粗面加工が施されている。
【0031】
中央ボックス用放射区間33bは、棒状導光体33に形成された円錐状の複数の切欠34を有している。各切欠34は、光の放射方向と反対側に形成され、棒状導光体33内を軸方向へ進む光を放射方向へ反射する。図8(a)に示すように、中央ボックス30a側へはインスツルメントパネル30に形成された開口36を通じて光が放射される。本実施形態においては、各切欠34は、間隔をおいて軸方向に並んで形成されている。
【0032】
グローブ用放射区間33cは、棒状導光体33に形成されたシボ加工部35を有している。シボ加工部35は、光の放射方向側に形成され、棒状導光体33内を軸方向へ進む光を散乱させる。図8(b)に示すように、グローブボックス30b側へはインスツルメントパネル30に形成された開口37を通じて光が放射される。
【0033】
以上のように構成された第3照明装置31では、光源32から棒状導光体33に光が入射すると、中央ボックス用放射区間33bにて反射する光により中央ボックス30aの内部領域が照射され、グローブ用放射区間33cにて散乱する光によりグローブボックス30bの内部領域が照射され、他端面33dから出射する光により助手席の足下領域90が照射される。従って、1つの光源32によって複数の領域を各領域に応じた放射パターンで照射することができ、車両に設置される光源32の数を減じて製造コストの削減を図ることができる。
【0034】
また、第3照明装置31においても、光のロスが比較的少ない切欠34を棒状導光体33の入射側に配置し、比較的多くの光を消費するシボ加工部35を棒状導光体33の出射側に配置したので、シボ加工部35にて光量が不足するようなことはない。また、第3照明装置31では、棒状導光体33の他端面33dから出射される光を利用して、助手席の足下領域90を照射するようにしたので、棒状導光体33に入射した光を余すことなく利用することができる。また、第3照明装置31では、光源の数を減じることにより、インスツルメントパネル30内部の配線の簡素化を図ることができる。
【0035】
尚、前記実施形態においては、断面円形の棒状導光体13,23,33を用いたものを示したが、例えば断面四角形の棒状導光体を用いてもよく、棒状導光体の断面形状は任意である。また、切欠14,24,34が円錐形状のものを示したが、例えば切欠が三角錐形状や溝状であってもよく、切欠の形状は任意である。また、シボ加工部15,25,35に代えて、棒状導光体に白色の塗装部、印刷部等を設けたり、反射性の金属を蒸着させたりしてもよい。白色塗装及び白色印刷については、シボ加工部と同様に、光を拡散反射するため切欠と比べて光の消費量が大きい。
【0036】
また、前記実施形態においては、車両室内のコンソールボックス10、ドアトリム20、インツルメントパネル30等に用いられる照明装置11,21,31を例示したが、例えば、車両室内のルーフ側のトリム、トランクルームのトリム等に本発明の照明装置を適用してもよいことは勿論であるし、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す車両室内の外観図である
【図2】図2は第1照明装置の棒状導光体の外観斜視図である。
【図3】図3は第1照明装置の断面説明図であり、(a)は助手席用放射区間における断面を示し、(b)はシフト用放射区間における断面を示す。
【図4】図4は第1照明装置のボックス本体用放射区間における断面説明図である。
【図5】図5は第2照明装置の棒状導光体の外観斜視図である。
【図6】図6は第2照明装置の断面説明図であり、(a)は操作部用放射区間における断面を示し、(b)はスイッチ用放射区間における断面を示す。
【図7】図7は第3照明装置の棒状導光体の外観斜視図である。
【図8】図8は第3照明装置の断面説明図であり、(a)は中央ボックス用放射区間における断面を示し、(b)はグローブ用放射区間における断面を示す。
【符号の説明】
【0038】
10 コンソールボックス
10a 小物入れ
10b シフトパネル
10c ボックス本体
11 第1照明装置
12 光源
13 棒状導光体
13a 一端面
13b 小物入れ用放射区間
13c 助手席用放射区間
13d シフト用放射区間
13e ボックス本体用放射区間
13f 他端面
14 切欠
15 シボ加工部
16 開口
17 開口
18 開口
20 ドアトリム
20a 操作部
20b スイッチパネル
20c プルハンドル
20d ドアポケット
21 第2照明装置
22 光源
23 棒状導光体
23b 操作部用放射区間
23c スイッチ用放射区間
23d プルハンドル用放射区間
23e ドアポケット用放射区間
23f 他端面
30 インスツルメントパネル
30a 中央ボックス
30b グローブボックス
31 第3照明装置
32 光源
33 棒状導光体
33a 一端面
33b 中央ボックス用放射区間
33c グローブ用放射区間
33d 他端面
34 切欠
35 シボ加工部
36 開口
37 開口
40 シフトレバー
50 助手席の膝下領域
51 後席の足下領域
60 ハンドル
70 スイッチ
80 警告灯
90 助手席の足下領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両室内に設置された光源と、
前記光源から発せられた光が入射する一端面を有し、この光を前記一端面から軸方向他端側へ導く透明材料からなる棒状導光体と、を備え、
前記棒状導光体は、
光を第1放射パターンで前記軸方向と垂直な方向へ放射して車両室内の第1被照射領域を照射する第1放射区間と、
光を前記第1放射パターンと異なる第2放射パターンで前記軸方向と垂直な方向へ放射して車両室内の第2被照射領域を照射する第2放射区間と、を有する車両室内用照明装置。
【請求項2】
前記棒状導光体は、前記第1放射区間と前記第2放射区間とを一端側からこの順で有し、
前記第2放射パターンは、前記第1放射パターンよりも広い配光特性である請求項1に記載の車両室内用照明装置。
【請求項3】
前記第1放射区間は、前記棒状導光体に形成された切欠を有する請求項2に記載の車両室内用照明装置。
【請求項4】
前記第2放射区間は、前記棒状導光体に形成されたシボ加工部を有する請求項3に記載の車両室内用照明装置。
【請求項5】
前記第2放射区間は、前記棒状導光体に形成された塗装部又は印刷部を有する請求項3または4に記載の車両室内用照明装置。
【請求項6】
前記第1放射区間と前記第2放射区間は離隔している請求項2から5のいずれか1項に記載の車両室内用照明装置。
【請求項7】
前記棒状導光体は、光を前記軸方向へ放射して車両室内の第3被照射領域を照射する他端面を有する請求項2から6のいずれか1項に記載の車両室内用照明装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate