説明

車両座席、特には、自動車座席

本発明は、 互いに対して回転可能な2つの取り付け部(11、12)を有し且つ軸(A)を定義する少なくとも1つの取り付け具(10)、及び前記取り付け具(10)を部分的に収容するための第1の直径(D)を有する少なくとも1つの第1の開口(16)を有し且つ前記取り付け具(10)を固定するために前記第1の開口(16)を取り囲む少なくとも1つの固定領域(18)を有する少なくとも1つの構造部(15)を備える車両座席、特に、自動車座席に関し、前記固定領域(18)は、追加部(25)によって前記構造部(15)の他の領域に対して強化され、前記追加部(25)は、第2の直径(d)を有する第2の開口(26)を有し且つ前記構造部(15)に強固に接続され、前記取り付け具(10)は、前記追加部(25)に強固に接続され且つ前記第2の開口(26)の中に少なくとも部分的に挿入される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の車両座席に関する。
【背景技術】
【0002】
この種類の車両座席は、DE 101 05 282 B4に開示されており、背もたれ調節装置として機能するその取り付け具は構造部としてアダプタに固定される。この種類の更なる車両座席は、DE 20 2005 007 198 U1に開示されており、背もたれ側部部材として機能するその構造部は上端部において低減された材料厚を有し、この材料厚は下端部に向かって増加している。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、導入部で言及された種類の車両座席を改良することである。この目的は、本発明に従えば、請求項1に記載の特徴を有する車両座席によって達成される。有利な実施形態によって、従属項の主題が形成される。
【0004】
取り付け具が固定される構造部は、車両座席の構造の任意の構成要素、例えば、背もたれ側部部材、座席フレーム側部部材又はアダプタであってもよく、これは構造を取り付け具に接続して構造に固定されるように特に構成される。取り付け具は、車両座席の任意の調節装置、例えば、背もたれ調節装置又は傾斜調節装置、選択的に、座席高調節装置であってもよい。しかしながら、「取り付け具」という用語は、全ての他の可能なギア式及び固定式ジョイント並びに他のジョイントを包含することも意図している。本発明にとって重要性を有さない内部構造に関して、取り付け具は、例えば、ギア式取り付け具又はラッチ式取り付け具であってもよい。2つの取り付け部を互いに対して回転させるために、取り付け具は、それに応じて駆動され又は解除される。本発明は、特に、取り付け具の外部形状がディスク形状である時は常に適切であり、それは少ない固定選択肢を提供する。固定は、好ましくは、任意の形状及び種類の溶接として理解されることが意図される溶接線、例えば、レーザ溶接線、MAG溶接ビード又は個別の抵抗溶接点によって行われる。
【0005】
固定領域が更なる材料、即ち、追加部によって構造部の他の領域に対して補強されるので、材料厚は、小さな領域上で、即ち、固定領域において増加されるのみである。実質的に常に低い材料厚に対しては、強度が増加され、特に、高トルクが伝達され得、一方で、重量及び費用は、比較的高い強度特性を有する全体にわたって同一である高い材料厚に対しては節約され得る。特に、衝突時に、取り付け具によって導入され又は取り付け具の中に転送される力が、改良された態様で、吸収され且つ転送され得る。追加部は、構造部とは別個に形成されて、それに(及び取り付け具に)固定的に接続される。
【0006】
構造部及び追加部に開口が設けられ、その開口の直径は、同一であり又は若干異なっていてもよい。構造部における第1の開口がより大きな公差で製造されることを可能にすること、及び浮動公差補償が相対的位置決めの結果として存在することにより、若干異なる直径の開口は、公差の維持を容易にする。しかしながら、開口は、互いと、及び取り付け具の間に設けられるトランスミッションロッドが周囲を回転し、且つ好ましくは、取り付け部が周囲を枢動する取り付け具の軸とすることが望ましい。
【0007】
材料における推進力が低くなり、軸(即ち、背もたれの枢動軸)からの距離は大きくなる、即ち、第1の溶接線と比較して第2の溶接線の直径がより大きくなるので、背もたれ側部として構造部を使用する場合、本発明による追加部を使用することにより、構造部の材料厚(ひいては、重量)を減らすことが可能になる。材料厚を減らすことの代替として、構造部の材料の品質が低減されてもよい。追加部の液滴形状は、主荷重方向において補強の特定の増加を可能にする。更に、追加部において、更なる機能、例えば、ストップの形成又は背もたれ補償バネのための支持が統合されてもよい。
【0008】
異なる荷重の種類(ひいては、異なる寸法)が取り付け具に存在する場合、対応して適合される追加部は十分であり、一方で、構造部は同一の部分であってもよい。
【0009】
本発明は、以下に、図面に示される変更を有する例示的な実施形態を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】取り付け具、構造部及び追加部の部分断面図を示す。
【図2】図1の拡大部を示す。
【図3】追加部を有する構造部の側面図を示す。
【図4】取り付け具、追加部及びアダプタから成るサブアセンブリの斜視図を示す。
【図5】修正の斜視図を示す。
【図6】車両座席の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
自動車用の車両座席1は、座部3、車両座席の両側にある各々の取り付け具10によって座部3に取り付けられ且つ座部に対する傾斜について調節され得及び/又は自由に枢動可能である背もたれ4を備える。この場合、取り付け具10は、DE 20 2009 017 811 U1又はDE 44 36 101 A1に開示されているような自己固定式偏心遊星歯車装置を有するギア式取り付け具として構成され、それらの関連する開示は、本発明に明示的に含まれる。その外部構造に関して、取り付け具10は、例えば、DE 20 2009 017 811 U1又はUS 6,799,806 Aに開示されたようなディスク形状を有し、それらの関連する開示は、本発明に明示的に含まれる。代替的に、取り付け具10は、同じ外部構造を有するが、内部構造は例えばWO 00/44582 A1に開示されているようなラッチ式取り付け具として構成される。しかしながら、取り付け具10の内部構造は、この周知の取り付け具から逸脱してもよい。しかしながら、車両座席側部の単一の取り付け具10を他方の車両座席側部のジョイントと結合することも可能である。
【0012】
2つの取り付け具10は、輪郭が描かれるトランスミッションロッドによって互いにギア式接続される。トランスミッションロッドは、移動方向に対して水平に及び横方向に配置されて、それ自身の軸Aの周囲を回転可能であり、その正確な位置は取り付け具10によって定義される。トランスミッションロッド上の回転に関して固定的に設けられるはずみ車(又はハンドレバー)は、取り付け具10の手動の作動のために機能する。ギア式の取り付け具の場合、電動の作動も可能である。以下の方向の情報は、軸Aによって定義される円筒座標系を示す。
【0013】
各取り付け具10は、取り付け具10を駆動させ(ギア式取り付け具の場合)又は解除する(ラッチ式取り付け具の場合)トランスミッションロッドの回転によって、互いに対して回転させられ得る第1の取り付け部11及び第2の取り付け部12を備える。いずれの場合も2つの取り付け部11及び12は、略円形のディスク形状を表してもよい。軸方向に作用する力を受け取るために、即ち、取り付け部11及び12を共に軸方向に保持するために、留めリング13が設けられる。従って、構造に関して、2つの取り付け部11及び12は互いに、(留めリング13と共に)ディスク形状の装置を形成する。
【0014】
ディスク形状は、小型構造の利点をもたらすが、この理由ゆえに、即ち利用可能な小さな表面のために、座部3及び背もたれ4の構造に取り付け具を取り付けるために技術に関して特定の要件が定められる。構造部15への取り付け具10の取り付けが、例示的に記載されており、この構造部は背もたれ4の構造の一体的な部分領域である。
【0015】
構造部15aにおいて、少なくとも略円形の円筒上の第1の開口16が形成され、この開口は固定領域18によって環状(又は弓状)に囲まれる。また、第1の開口16は、異なる形状、例えば、星型又は軸Aに対して環式対象性を有する異なる形状を有してもよい。開口16を形成するために、準備ステップにおける金属板から開始して、構造部15のためのブランクが打ち抜かれて、選択的に構造部15の外端部15a、例えば、潜在的に同じ動作で、約90度曲げられた端部が作られる。同時に又は後続のステップにおいて、中央領域は、(例えば、2つの材料厚によって)外端部15aと同じ方向に上昇させられ得る実質的に平坦な円形領域内で第1の開口16として打ち抜かれる。固定領域18の環状形状(又は弓状形状)は、第1の開口16の第1の直径D(例えば、60mm)よりも著しく小さい半径方向幅b(例えば、4mm)を定義する。円状形状から逸脱する第1の開口16の形状のために、第1の直径Dは、同じ表面積を有する円の直径であるべきである。
【0016】
また、構造部15は、座部3の構造の一体的な部分領域又は背もたれ4若しくは座部3の構造に接続される別個のアダプタであってもよい。本発明の応用は、取り付け具10の座部3及び背もたれ4への接続に限定されない。その代わり、それは、取り付け具及び構成要素を当業者に周知の構造的アセンブリに接続する全ての手段に適用されてもよい。従って、例えば、座席高調整装置のための取り付け具は、DE 10 3209 008 576 A1の開示と同じように取り付けられてもよい。
【0017】
固定領域18において構造部15と取り付け具10との間の最適な接続をもたらすために、取り付け具10の局所的な周囲において構造部15を補強するために、構造部15の残りの領域に対して更なる材料が積層される。この場合、第2の開口26と別個に形成され且つ好ましくは同じ金属板から打ち抜かれる追加部25から追加の材料が発生する。結果として生ずる固定領域18、即ち、追加部25及びそれによって覆われる構造部15の領域は、例えば、構造部15の2倍の材料厚を有する。追加部25は、好ましくは、(鋭的端部及び鈍的端部を有する)液滴形状を有し、鋭的端部は上方を向いて、より大きな荷重を受ける固定領域18の部分が補強される。鋭的端部を備える追加部25の半径方向に突出する領域は、固定領域18の幅bを定義するときに考慮されない。追加部25は、代替的に、環状に構成されてもよい。一般に、追加部25の形状に適合することにより、特に、固定領域18の臨界部において、構造部15を補強することが可能になる。従って、高価な半仕上げの製品、例えば、あつらえのブランクを避けることが可能になる。
【0018】
追加部25の第2の開口26は、好ましくは、構造部15の第1の開口16と同じ形状を有する。第2の開口26は、第2の直径dを有する。円状形状から逸脱する第2の開口26の形状に関して、第2の直径dは、同じ表面積を有する円の直径であるべきである。本発明による第2の開口26の第2の直径d(例えば、52mm)は、第1の開口16の第1の直径Dよりも小さい。「より小さな」追加部25及びその第2の開口26は、「より大きな」構造部15における第1の開口16よりも良好な公差で構成されてもよい。従って、そのより大きな直径Dのため、第1の開口16は、軸Aに対して僅かに中心が外れ及び/又は僅かに偏位した直径で形成されてもよい。追加部25は、十分に正確に構造部15上に設置される(浮動公差補償)ので、第2の開口26は軸Aと、及び公差位置によっては第1の開口16 とも整列する(又は整列するであろう)。突起部において、第1の開口16は、好ましくは、第2の開口26を完全に包含する。構造部15は、より大きな公差でより費用効率よく製造され得る。
【0019】
取り付け具10は、肩部10aを備える前面、この場合、第2の取り付け部12から離れた第1の取り付け部11の前面を有する追加部25上に設置され、肩部10aは第2の開口26の中に挿入されて、取り付け具10は追加部25上の肩部10aを取り囲むその前面の部分を支持する。次に、好ましくは、第2の開口26は、肩部10aを前向きに受け入れる。第1の開口16は、取り付け具10を少なくとも部分的に受け入れる。
【0020】
原理的に、複数の均等な取り付け手順が考えられる。第1の手順において、第1の取り付け部11が肩部10aと共に第2の開口26の中に挿入されることにより、取り付け具10は、緩い追加部25に(又はその逆に)設置される。次に、取り付け具10及び追加部25は、第1の溶接線31によって互いに固定的に接続される。安全性の点で関連する取り付け具10に対する第1の溶接線31は、標準的な溶接システムで生成されてもよい。結果としてもたらされるサブアセンブリは、寸法が正確な入れ子を可能にするので、輸送に最適である。続いて、このサブアセンブリは、構造部15上に設置されて、次に、追加部25は、第2の溶接線32によって構造部15に固定的に接続される。溶接の代替として、例えば、構造部15に螺子留め又は取り付けすること、及び、例えば、他の材料から成ることによって、更なる接続が考えられる。
【0021】
第2の手順において、追加部25は、構造部15上に設置されて、第2の溶接線32によってそれに固定的に接続される。続いて、第1の取り付け部11が肩部10aと共に第2の開口26の中に挿入されることにより、取り付け具10は、先のサブアセンブリに設置される。次に、取り付け具10及び追加部25は、第1の溶接線31によって互いに固定的に接続される。その修正において、構造部15及び追加部25は、クリンチ留めすることによって最初に固定されてもよく、それは打ち抜き工程に組み込まれて、その後(第1の溶接線31の後又は同時に)第2の溶接線32によって補完されてもよい。第3の手順において、取り付け具10、追加部25及び構造部15は、互いに対して設置されて、次に、溶接線31及び32によって互いに固定的に接続される。また、溶接の代わりに、取り付け具10は、固定領域18、即ち、追加部25及び追加部25によって覆われる構造部15の領域に別の方法で(即ち、係留させて)固定的に接続されてもよい。
【0022】
溶接線31及び32は、好ましくは、レーザ溶接によって生成される。また、溶接線31及び32は、MAG溶接等の他の種類の溶接によって生成されてもよい。それらは、円形、円弧形状、点の形態又は別の形状であってもよい。そのより単純な形状のためにより正確に打ち抜かれる追加部25は、より信頼出来る工程である密着継手溶接を可能にする。側部15は、スルー溶接(through−welding)によって追加部25に取り付けられる。結果として、接続平面において公差を補償することが可能になる。互いに溶接される構成要素の配置は、必ずしも溶接によって覆われる必要がない取り付け具10の機能的表面を構造部15が覆うように選択される。この場合において第2の溶接線32は、取り付け具10上に直接には設置されない。その結果、それは、特に、第1の溶接線31とは異なる製造地で生成される場合に、(費用効果的な)MAG溶接によって特に容易に生成されてもよい。代替的な配置において、第2の溶接線32は、取り付け具10まで届く程、十分に深くなるように構成されてもよく、それにより、第1の溶接線31に加えて(又はその代わりに)、取り付け具10を構造部15に固定する。
【0023】
方法ステップは、個別の製造ステップ及び/又は工具で行われる必要はない。工具の構造によって、1つの製造ステップ及び/又は工具において複数の製造ステップが実装されてもよい。
【0024】
固定領域18における構造部15の補強及び取り付け具10の取り付けは別として、選択的に、追加部25において更なる機能が統合されてもよい。従って、追加の構成要素は不要である。追加部25の形状を単純に延長することによって、モジュラー式解決策が実装されてもよい。
【0025】
アダプタ41は追加部25から離れて取り付け部11又は12、この場合、第2の取り付け部12に固定され、取り付け具10は、この場合、このアダプタによって座部3の構造に接続される。好ましくは、2つのリミットストップ42がこのアダプタ41に形成されて、このリミットストップは軸Aに対してアダプタ41から半径方向に突出する。追加部25に対して、突起部45は、好ましくは、(鋭的端部が単に略鋭くなるように)この鋭的端部が軸方向に軸Aに対して折り曲げられることによって、好ましくは、液滴形状の鋭的端部上に形成されて、そのリミットストップ42を有するアダプタ41の平面まで突出する。突起部45は、2つのリミットストップ42の間で軸Aの周辺方向に配置される。ストップ部及びリミットストップ42として機能する突起部45の協力によって、傾斜調節のための背もたれ4の枢動範囲が制限される。ストップ部に対する荷重の力の流れの経路は非常に短い。停止位置の公差は、第2の開口16が円形であり、その結果、溶接工程の前に角度補償を可能にする場合に非常に正確に調節され得る。
【0026】
追加部25の突起部45は、図5における修正が示すように、背もたれ補償バネ47に対する支持として追加的に又は代替的に構成されてもよい。取り付け具10が解除されるときに背もたれ4の重量を少なくとも部分的に補償するために、特に、取り付け具10がラッチ式取り付け具として構成される場合に、背もたれ補償バネ47が使用される。しかしならが、理論的には、背もたれ補償バネ47は、ギア式取り付け具においても使用され得る。好ましくは、背もたれ補償バネ47は、突起部45の外側に半径方向に及びブッシング49の内側に半径方向にプレテンショニングすることで支持される、螺旋バネとして構成される。このこのブッシング49は、第2の取り付け部12及び/又はアダプタ41に固定されてもよい。
【符号の説明】
【0027】
1 車両座席
3 クッション部
4 背もたれ
10 接続具
10a 肩部
11 第1の取り付け部
12 第2の取り付け部
13 留めリング
15 構造部
15a 外端部
16 第1の開口
18 固定領域
25 追加部
26 第2の開口
31 第1の溶接線
32 第2の溶接線
41 アダプタ
42 リミットストップ
45 突起部
47 背もたれ補償バネ
49 ブッシング
A 軸
b (固定領域の)半径幅
D (第1の開口の)直径
d (第2の開口の)直径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対して回転可能な2つの取り付け部(11、12)を有し且つ軸(A)を定義する少なくとも1つの取り付け具(10)、及び前記取り付け具(10)を部分的に収容するための第1の直径(D)を有する少なくとも1つの第1の開口(16)を有し且つ前記取り付け具(10)を固定するための、前記第1の開口(16)を取り囲む少なくとも1つの固定領域(18)を有する少なくとも1つの構造部(15)を備える、車両座席、特に、自動車座席であって、
前記固定領域(18)は、追加部(25)によって前記構造部(15)の他の領域に対して補強され、前記追加部(25)は、第2の直径(d)を有する第2の開口(26)を有し且つ前記構造部(15)に固定的に接続され、前記取り付け具(10)は、前記追加部(25)に固定的に接続され且つ前記第2の開口(26)の中に少なくとも部分的に挿入されることを特徴とする車両座席。
【請求項2】
前記第2の開口(26)の前記直径(d)は、前記第1の開口(16)の前記直径(D)よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の車両座席。
【請求項3】
前記第2の開口(26)は、前記軸(A)と整列することを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両座席。
【請求項4】
前記第1の開口(16)は、前記突起部において前記第2の開口(26)を完全に包含し、特に、前記軸(A)と整列することを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両座席。
【請求項5】
前記取り付け具(10)は、前記2つの取り付け部(11、12)の一方において、前記第2の開口(26)の少なくとも内部に配置される肩部(10a)を備えることを特徴とする、請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両座席。
【請求項6】
前記取り付け具(10)は、少なくとも1つの第1の溶接線(31)によって、前記固定領域(18)に、特に、前記追加部(25)に固定的に接続されることを特徴とする、請求項1乃至5の何れか1項に記載の車両座席。
【請求項7】
前記追加部(25)は、少なくとも1つの第2の溶接線(32)によって、前記構造部(15)に固定的に接続されることを特徴とする、請求項1乃至6の何れか1項に記載の車両座席。
【請求項8】
前記追加部(25)は、少なくとも略鋭的端部及び鈍的端部を有する液滴形状を有することを特徴とする、請求項1乃至7の何れか1項に記載の車両座席。
【請求項9】
前記追加部(25)は、前記追加部(25)の少なくとも略鋭的端部において、特に、液滴形状を有するように構成される、前記軸(A)に対して軸方向に突出する突起部(45)を有することを特徴とする、請求項1乃至8の何れか1項に記載の車両座席。
【請求項10】
前記突起部(45)は、リミットストップ(42)と協調するストップ部として及び/又は背もたれ補償バネ(47)のための支持部として構成されることを特徴とする、請求項1乃至9の何れか1項に記載の車両座席。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−513503(P2013−513503A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542384(P2012−542384)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際出願番号】PCT/EP2010/007160
【国際公開番号】WO2011/069604
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(511007886)カイパー ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー (16)
【Fターム(参考)】