説明

車両用シート

【課題】車両用シートにおいて、パッドとカップホルダとの間の隙間が露見せず、パッドとカップホルダとの一体感に富んだ車両用シートを提供する。
【解決手段】本発明に係る車両用シートは、少なくともクッション体を備えてなる車両用シートにおいて、シート側の固定部材に配設され、収納容器を保持する収容部を有する収納容器保持体と、該収納容器保持体を被覆する表皮と、該表皮の上から前記収納容器保持体内に配設された収納容器と、を備えてなるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに係り、特に、座部にカップホルダ等の収納容器を備えた車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、カップホルダ等の収納容器を備えた車両があり、例えば車両用シートに隣接して設けられたアームレストに、埋め込み式のカップホルダ、インストルメントパネルに設けられた折りたたみ可能なカップホルダなどが知られている。
【0003】
アームレストにカップホルダを設けた車両では、カップホルダを使用する際にアームレストを傾倒するなど、カップホルダの利用には、別の操作を行なう必要がある。また、インストルメントパネルにカップホルダを設けた場合には、車両衝突等によりエアバッグが作動した場合に、カップホルダやこれに収容された缶ジュースなどがエアバッグの膨張により飛散してしまう虞がある。
【0004】
ところで、上述したアームレストやインストルメントパネルではなく、車両用シートのクッション領域にカップホルダを設けた場合には、上記のような不都合が生じない。すなわち、乗員が着席しているシートの座面部分にカップホルダが設けられているため、カップや缶ジュースなどを保持させるためにアームレストを傾倒する操作を必要とせず、また、エアバッグの膨張によってカップなどが飛散する虞もない。そこで、車両用シートのクッション領域にカップホルダを設けた車両用シートが提案されている。
【0005】
この自動車用シートによれば、常時はクッション体を表面に向けて座面の一部として使用し、カップホルダを必要とする場合にはクッション体を裏面に向けて座面凹部に嵌め込むことでシートクッションの表面にカップホルダを露出させ、カップホルダを使用することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、クッション領域にカップホルダを設けた車両用シートの他の例として、シートクッションの角部に収納容器としてのカップホルダを設けたものがある。この自動車用シートは、カップホルダの取り付け位置に対応してパッドの一部が切欠かれており、この切欠にガーニッシュが取り付けられている。そして、このガーニッシュにカップホルダを配置した構造となっている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】特開平8−127279号公報
【特許文献2】特開2003−61778号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献1、2の車両用シートでは、いずれもクッション(パッド)の座面凹部と、この座面凹部に嵌め込まれるカップホルダ(飲料容器を保持する凹部が形成された部材)との間に外部に露見する隙間が生じており、このような隙間が存在することでクッションとカップホルダとの一体感が乏しくなり、シートの美観が損なわれるという不都合があった。また、この隙間にゴミなどが溜まるといった不都合もあった。
【0009】
本発明の目的は、車両用シートにおいて、パッドとカップホルダとの間の隙間が露見せず、パッドとカップホルダとの一体感に富んだ車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、カップホルダ周辺の外観形状を安定させ、美観を向上させた車両用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題は、請求項1の車両用シートによれば、少なくともクッション体を備えてなる車両用シートにおいて、シート側の固定部材に配設され、収納容器を保持する収容部を有する収納容器保持体と、該収納容器保持体内に配設される収納容器と、を備えてなること、により解決される。
また上記課題は、請求項2の車両用シートによれば、少なくともクッション体を備えてなる車両用シートにおいて、シート側の固定部材に配設され、収納容器を保持する収容部を有する収納容器保持体と、該収納容器保持体を被覆する表皮と、該表皮の上から前記収納容器保持体内に配設される収納容器と、を備えてなること、により解決される。
このように、構成すると、収納容器保持体に、収納容器の保持機能の他に外形形状の保持機能を持たせることができ、外観の安定性を向上させることが可能となる。
【0011】
また、請求項3のように、前記収納容器は底部に配設された固定手段により、前記固定部材に取付けられるように構成すると、組付け作業性が向上する。
【0012】
このとき、請求項4のように、前記クッション体は表皮で覆われており、前記収納容器にフランジを形成し、この収納容器のフランジと前記表皮を収納容器保持体との間で挟み込んで構成すると、外観安定性が向上し、表皮と収納容器との間で隙間が生じるのを防止し、収納容器が車両用シートと一体的に構成でき、隙間にごみ等が溜まらず、商品性が向上する。
【0013】
そして、請求項5のように、前記収納容器保持体は、前記収納容器との合わせ部に段部を形成して構成すると、収納容器保持体と前記収納容器との合わせ部が、より確実に固定することができて、収納容器保持体に収納容器を収容したときに、収納容器保持体と収納容器の間の隙間がフランジ部により被覆されて外部に露見されず、見映えが向上し、車両用シートと一体感を醸しだすことが可能となり商品性が向上する。
【0014】
さらに、請求項6のように、前記収納容器保持体の収納容器側の端部側に、凸形状を形成すると、表皮が引っ張られることで発生する角部の潰れ分を補うことができ、外観が良好となり、外観商品性を向上させることが可能となる。
【0015】
また、請求項7のように、前記表皮の端部を固定部材または収納容器保持体にトリムコードを用いて固定するように構成すると、表皮が固定部材または収納容器保持体までトリムコードで引き込まれるので、表皮の伸び等により、収納容器の周辺の外観における表皮のよれなどから生じる外観が損なわれるのを安定的に防止することが可能となる。
【0016】
さらに、請求項8のように、前記固定手段として、クリップを用いて、このクリップはクリップ取付座に配設され、且つクリップ取付座を異なる方向で、前記固定部材の取付け穴に配置するように構成すると、収納容器のガタ付きを抑えることが可能となり、車両走行中における異音の発生を防止でき、収納容器を安定して確実に固定でき脱落を防止することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の車両用シートによれば、表皮と収納容器との間で隙間が生じるのを防止し、収納容器が車両用シートと一体感をもって構成することができ、隙間にごみ等が溜まらず、商品性が向上し、同時に見映えが良好で外観商品性を向上させ、組付け作業性の向上したものとなる。
また、収納容器のガタ付きを抑え、車両走行中における異音の発生を防止でき、収納容器を安定して確実に固定でき脱落を防止することが可能な車両用シートを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
【0019】
図は本発明の一実施形態を示すものであり、図1は車両用シートの全体構成を示す斜視図、図2は分解斜視図、図3は収納容器保持体の斜視図、図4は収納容器保持体の裏面側からの斜視図、図5は収納容器部分のX−X断面図、図6は収納容器部分のY−Y断面図、図7は収納容器の底面の斜視図である。
【0020】
本発明の一実施形態に係る車両用シートについて、四輪車用の車両用シートを例にとって説明する。図1に示すように、本実施形態の車両用シート1は、座部2と背もたれ部3とを備えて構成されており、座部2の下面には、車両フロアに対して固定された一対のスライドアジャスタ5が設けられている。本例では、このスライドアジャスタ5に対して座部2がスライド自在に取り付けられている。
【0021】
図2に示すように、本例の車両用シート1の座部2は、シートフレーム11と、このシートフレーム11の上面にクッション体としてのパッド12を載置して形成されている。
【0022】
シートフレーム11は、鉄鋼材やアルミニウム合金、マグネシウム合金といった剛性を有する金属などにより形成され、四隅が丸みを帯びた略矩形に形成されている。そしてシートフレーム11の上面にパッド12が載置され、収納容器としてのカップホルダ6と、収容部を有する収納容器保持体としてのガーニッシュ18と、を備えている。
【0023】
本例のシートフレーム11には、ガーニッシュ18を固定可能とする、固定部材としての枠体13と支持体14が形成されている。本例の枠体13は、支持体14上に形成されており、図2において上端側が内側(枠体13で構成される空間内側)に向けて折り曲げられて形成され、この折り曲げられ部分は、後述するガーニッシュ18の係合部18g,18hに係合できるようになっている。また枠体13の側面の所定箇所には切欠部13a,13b,13cが複数形成されている。
【0024】
この切欠部13a,13b,13cは、図2において、前後側の側面には、上部側切欠部13aと下部側切欠部13bが、左右側面に側面切欠部13cがそれぞれ形成されている。上部側切欠部13a及び側面切欠部13cは後述するガーニッシュ18の爪部18iが係合するようになっている。また、下部側切欠部13bに後述するトリムコード16の端部の鉤状係合部16aを掛着可能なように構成されている。
【0025】
また支持体14には、カップホルダ6を取付けるための取付穴14a,14bとが形成されており、取付穴14aは後述するクリップ17が嵌合するように形成され、取付穴14bはビス,螺子等の固着手段21によりカップホルダ6の中央に形成された取付ボス部6eと固定できるように構成されている。
【0026】
本例において、枠体13及び支持体14は、図2で示すように、座部2と一体となって、座部2の側方位置に整合する位置に形成されている。なお、枠体13と支持体14は一体に形成してもよく、別体の二つの部材をカシメにより組み付けて形成してもよい。また枠体13は、線材によって構成することもできる。
【0027】
パッド12は、発泡材からなり、本例では表面を被覆する表皮15を備えている。パッド12の材料としては、ウレタンフォームが代表的であるが、これに限定されず、例えばポリプロピレンフォームやポリエチレンフォームなどであってもよい。
【0028】
また、図2、図5及び図6で示すように、パッド12の所定位置には、座面側に開口した開口12aが形成されている。パッド12を表皮15で被覆する場合、この開口12aに対応する位置に、表皮15の端末処理部(引き込み部)を形成できるように略長方形の切り込みからなる表皮15の開口15aが形成されている。本例ではパッド12を穴状にして開口12aとしているが、パッド12を切り欠いて形成することもできる。
【0029】
本例で用いる表皮15としては、例えば、本革、合成皮革、ファブリック等の素材を使用することができる。なお表皮は一枚ものでも、複数の表皮片を縫合することによりパッド12の形状に応じた立体的形状を構成してもよい。
【0030】
本例の表皮15の開口端部には、硬質又は半硬質の樹脂材からなるトリムコード16が縫合部22で縫合されている。本例のトリムコード16は所定間隔で、自由端側に先端が湾曲して鉤状になった鉤状係合部16aが形成されている。そしてこの係合部16aにより前述したシートフレーム11に形成された枠体13の切欠部13b,13cと掛着するようになっている。
【0031】
本例のガーニッシュ18は、図3及び図4で示されるように、上面側に開口18aが形成されており、パッド12が配設されない部分或いはパッド12が薄く配設される部分側の二方向に長い壁部18b及び18cが形成されている。つまり、車両用シートの前面側の壁部18bと、着座する座面と反対側の壁部18cが形成され、車両用シートの前面側には補強リブ18dが形成されている。本例の補強リブ18dは2条形成されている。
【0032】
本例のガーニッシュ(収納容器保持体)18は、シートフレーム11に形成された枠体13と係合するように形成されている。このガーニッシュ18には、枠体13の上端面と係合する係合部18g,18hが所定間隔で形成され、ガーニッシュ18の後側(図4の下側、図5の右側)には、爪部18iが形成されている。
そして、本例のガーニッシュ18は、開口18a側の上側の端部に、凸形状部18eが形成されている。またガーニッシュ18の開口18aの端部には、段部18fが形成されている。
【0033】
本例のカップホルダ6は、剛性を有する樹脂などで形成されており、図5〜図7に示すように、円筒状の凹部を2つ連接した形状の容器収納凹部6aと、この容器収納凹部6aの上端から外周側に延出されたフランジ部6bと、フランジ部6bの裏側に形成されたリブ6cと、固定手段として例として底部に形成されたクリップ取付座6d,取付ボス部6e,安定ボス部6fを備えている。
【0034】
そして上記固定部材としては、カップホルダ6の底部のクリップ取付座6dにクリップ17を用いている。クリップ取付座6dは、所定厚さで突起した板状のものであり、上述した円筒状の凹部を2つ連接した形状の容器収納凹部6aの底部外側に、方向を変えて(板の向きを変えて)形成されている。本例では90度方向を変えている。
【0035】
そして、このクリップ取付座6dにクリップ17を取付けて、支持体14の取付穴14aに嵌め込むようになっている。本例のクリップ17は、図7で示すように、二つ折りで内側に向けて付勢されたバネ体から形成されており、外周側に膨出部17aが形成されている。従って、膨出部17aが縮んで取付穴14aを貫通し嵌合した後で膨出部17aが広がり抜け止めされるようになっている。
【0036】
容器収納凹部6aは、上述のような円筒状の凹部形状により、カップや缶ジュースなどの円筒状容器を最大2つまで収容可能とされている。ただし、容器収納凹部6aの形状はこのような形状に限定されず、収納すべき物体に合わせて、種々変更することが可能である。
【0037】
カップホルダ6には、上述のようにフランジ部6bが形成されており、このフランジ部6bは、容器収納凹部6aをガーニッシュ18の内周空間に挿入したときに、パッド12(表皮のある場合は表皮及びパッド)の開口上端面を覆うことができるように形成されている。
【0038】
次に、上記構成からなる車両用シートの組付について図5及び図6に基づいて説明する。
シートフレーム11に固定された枠体13及び支持体14にガーニッシュ18を取付ける。ガーニッシュ18には、図4で示されるような係合部18g,18h及び爪部18iが形成されているので、図5及び図6で示すように、後側の爪部18iを上部切欠部13aに係合させる。これにより、枠体13及び支持体14上にガーニッシュ18が組みつけられる。
【0039】
次に、パッド12を取付ける。パッド12には開口12aが形成されているので、この開口12a内にガーニッシュ18が入るように取り付ける。このとき、本例ではパッド12に表皮15が設けられているので、表皮15の端末処理を行なう(表皮が設けられていない場合には端末処理は不要である)。表皮15の端末処置は、次のように行なう。すなわち、表皮15の全体端末をシートフレーム11の裏側で止める。本例では、表皮15の外周にトリムコード23を縫合して取着しているが、これに限らず、各種公知・周知技術によって行なうことができる。次に表皮15の開口に相当する部分の端末にはトリムコード16が縫合されているので、開口に位置するトリムコード16の自由端部の鈎状係合部16aを枠体13の下部側切欠部13b及び側面切欠部13cに掛着させる。なお本例では枠体13の下部側切欠部13b及び側面切欠部13cに、トリムコード16の鈎状係合部16aに掛着させているが、収納容器保持体としてのガーニッシュ18に切欠部等の係止部を形成し、掛着させるように構成することもできる。
【0040】
トリムコード16を枠体13の切欠部13b,13cに掛着させることにより、開口における表皮端末部が開口側へ引き込まれカップホルダ6の周辺における表皮15のよれやたるみの発生を防止することが可能となる。
また、ガーニッシュ18にはパッド12が配設されない部分或いはパッド12が薄く配設される部分側の二方向に長い壁部18b及び18cが形成されているので、パッド12が配置されない箇所或いはパッド12が配置されていても薄い状態におけるダレを防止できシートの外観保形性を確保できる。
【0041】
次に、パッド12にガーニッシュ18を配置した状態で、開口にカップホルダ6を押し込む。このとき、支持体14には、取付穴14aが形成されているため、カップホルダ6の底部に配設されたクリップ17が取付穴14aを通って嵌合し、膨出部17aによって抜け止めされ、確実に固定される。特に本例の場合、クリップ取付座6dが方向を異なるように形成されているために、固定が確実となり、車両用シートの振動等があっても、ガタ付かず、異音が生じることを防止することができる。また、取付をより確実にするために、本例では取付ボス部6eが取付穴14bを介して固着手段21により固定している。
【0042】
またカップホルダ6にはフランジ部6bが形成されており、このフランジ部6bとガーニッシュ18(収納容器保持体)との間で表皮15を挟み込むことになり、カップホルダ6の合わせ部における見映えが向上する。さらに、ガーニッシュ18には、カップホルダ6との合わせ部に段部18fが形成されているため、この段部18fとフランジ部6bとが係合して、より確実に外観性を向上させている。
【0043】
またガーニッシュ18には、カップホルダ側の端部側に、凸形状部18eを形成しているので、カップホルダ6とフランジ部6bとの間で開口周囲の合わせ部分がより強く押さえられ表皮15のズレ、よれや伸びを低減させて見映えが向上し、表皮15のたるみや脱落を、さらに効率的に防止し、カップホルダ6周辺の表皮15の外観形状を安定させる。
【0044】
また、上記実施形態では、収納容器の一例としてカップホルダ6を用いて説明したが、本発明の収納容器としてはこれに限定されるものではない。収納容器のその他の例として、灰皿や小物入れまたはこれらとカップホルダの組み合わせ等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る車両用シートの全体構成を示す斜視図である。
【図2】分解斜視図である。
【図3】収納容器保持体の斜視図である。
【図4】収納容器保持体の裏面側からの斜視図である。
【図5】収納容器部分のX−X断面図である。
【図6】収納容器部分のY−Y断面図である。
【図7】収納容器の底面の斜視図である。
【符号の説明】
【0046】
1 車両用シート
2 座部
3 背もたれ部
5 スライドアジャスタ
6 カップホルダ
6a 容器収納凹部
6b フランジ部
6c リブ
6e 取付ボス部
6d クリップ取付座
6f 安定ボス部
11 シートフレーム
12 パッド
12a 開口
13 枠体
13a 上部側切欠部
13b 下部側切欠部
13c 側面切欠部
14 支持体
14a,14b 取付穴
15 表皮
15a 開口
16 トリムコード
16a 鉤状係合部
17 クリップ
17a 膨出部
18 ガーニッシュ
18a 開口
18b,18c 壁部
18d 補強リブ
18e 凸形状部
18f 段部
18g,18h 係合部
18i 爪部
21 固着手段
22 縫合部
23 トリムコード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくともクッション体を備えてなる車両用シートにおいて、シート側の固定部材に配設され、収納容器を保持する収容部を有する収納容器保持体と、該収納容器保持体内に配設される収納容器と、を備えてなることを特徴とする車両用シート。
【請求項2】
少なくともクッション体を備えてなる車両用シートにおいて、シート側の固定部材に配設され、収納容器を保持する収容部を有する収納容器保持体と、該収納容器保持体を被覆する表皮と、該表皮の上から前記収納容器保持体内に配設される収納容器と、を備えてなることを特徴とする車両用シート。
【請求項3】
前記収納容器は底部に配設された固定手段により、前記固定部材に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用シート。
【請求項4】
前記クッション体は表皮で覆われており、前記収納容器にフランジを形成し、該収納容器のフランジと前記表皮を収納容器保持体との間で挟み込んでなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の車両用シート。
【請求項5】
前記収納容器保持体は、前記収納容器との合わせ部に段部を形成してなることを特徴とする請求項1、2、4いずれか記載の車両用シート。
【請求項6】
前記収納容器保持体の収納容器側の端部側には、凸形状を形成したことを特徴とする請求項1、2、4、5いずれか記載の車両用シート。
【請求項7】
前記表皮の端部を固定部材または収納容器保持体にトリムコードを用いて固定してなることを特徴とする請求項2記載の車両用シート。
【請求項8】
前記固定手段はクリップであり、該クリップはクリップ取付座に配設され、且つクリップ取付座を異なる方向で、前記固定部材の取付穴に配置してなることを特徴とする請求項3記載の車両用シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−118757(P2007−118757A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−312759(P2005−312759)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(000220066)テイ・エス テック株式会社 (625)
【Fターム(参考)】