説明

車両用ラゲージフロア構造

【課題】棚状部形成部材を荷物収容凹部上に張設したとしても、ラゲージフロアが荷物収容凹部の上部開口を閉めた状態にするようにして、ラゲージルームの荷物収容スペースが犠牲にならないように構成した。
【解決手段】棚状部形成部材13を荷物収納凹部11の上方に棚状に張設した際に、揺動軸14を分割ラゲージフロア12Bを切り欠いて設けた開口部16から表出させるように構成したため、揺動軸14の表出が邪魔とならずに、ラゲージフロア12が荷物収容凹部11の上部開口11aを閉めることができ、ラゲージフロア12上も荷物収容床として通常の状態で使用でき、棚状部形成部材13の存在による荷物スペースを犠牲にすることはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハッチバックタイプのワゴン車等における車両用ラゲージフロア構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両用ラゲージフロアは、車両の後部に設けられた荷物収容凹部の上部開口を開閉すると共に、ラゲージルームの床面を構成している。
【0003】
このように荷物収容凹部2の上部開口3を開閉するために設けられたラゲージフロア1は、図10に示すように、荷物収容凹部2全体を1枚構成で開閉する場合と、図示しないが、荷物収容凹部2を車両前後方向にいくつかに分割構成したことに関連して、ラゲージフロアを車両前後方向に複数個分割されて構成しており、このように車両前後方向に複数個分割されたラゲージフロアは、それぞれ、車両前後方向に開閉動するように構成されている(特許文献1および2参照)。
【特許文献1】特開2001−318530号公報。
【特許文献2】特開2003−118500号公報。
【0004】
そして、図10に示すように、ラゲージフロア1上のラゲージルーム4は、車両前後方向の高さがある程度あって、背の低い荷物5をラゲージフロア1上に平面的に収容した際に、上部側に大きなスペースができて、しかも、ハッチバックドア8における上部側に設けたハッチガラスをあけて、荷物5を車両の後部側から簡単に取り出そうとしても、手が届かず、一々ハッチバックドア8を開閉する必要があった。
【0005】
このような不便さを解消するために、ラゲージフロア1の裏面側に、ネット体等の棚状部形成部材6を配設しておき、棚状部形成部材6の車両前端側をラゲージフロア1の裏面側に止着すると共に、車両後端側を取外し可能にするためにフック7に引っ掛け保持する遊端側に構成し、ラゲージフロア1を開動させて、荷物収容凹部2の上部開口3を開口した状態を保持して、棚状部形成部材6の遊端側をラゲージルーム4の側壁部に設けたフック8にフック止めすることによって、棚状部形成部材6を荷物収納凹部2の上方において棚状に張設するように構成していた。
【0006】
このように構成する結果、ラゲージルーム4における荷物収容凹部2上を複数段に分けて、荷物5等を収容することができ、ラゲージルーム4のスペース効率を向上させている。
【0007】
なお、9はラゲージルーム4の上部側を覆うべくラゲージルーム4に張設されるトノカバーで、トノカバー9の車両前端側は巻取り機構9aを介してラゲージルーム4の側壁部に装着されており、車両後端側はフラップ9bを備えてやはりラゲージルーム4の側壁部等に取外し可能に懸架されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記のように構成する従来の車両用ラゲージフロア構造においては、棚状部形成部材6を荷物収納凹部2上に棚状に張設した場合、これに伴い、ラゲージフロア1もラゲージルーム4内において起立させていなければならず、ラゲージルーム4が車両前後方向に分割されるばかりでなく、ラゲージルーム4の荷物収容スペースを犠牲にしてしまうことになる。
【0009】
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、棚状部形成部材を荷物収容凹部上に張設したとしても、ラゲージフロアが荷物収容凹部の上部開口を閉めた状態にするようにして、ラゲージルームの荷物収容スペースが犠牲にならないように構成した車両用ラゲージフロア構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る請求項1に記載の車両用ラゲージフロア構造は、車両の後部ラゲージルームにおける床面下部に荷物収納凹部を設けて、該荷物収納凹部の上部開口を開閉可能にすべく前記後部ラゲージルームにラゲージフロアを配設し、且つ、前記ラゲージフロアに対応して、前記荷物収納凹部に、ネット体等から構成する棚状部形成部材の前記車両の前後方向一端側を、揺動軸を介して揺動可能に装着すると共に、前記棚状部形成部材の他端側を前記ラゲージルームの側壁部に設けたフック体に引っ掛けることによって、前記棚状部形成部材を前記荷物収納凹部の上方において棚状に張設するように構成し、更に、前記床面に前記揺動軸をラゲージルーム側に揺動表出させる開口部を形成し、前記揺動軸のラゲージルーム側への表出時に前記ラゲージフロアを前記荷物収納凹部の上部開口を閉状態に構成可能にしたことを特徴とする。
【0011】
かかる構成により、棚状部形成部材を荷物収納凹部の上方に棚状に張設した際に、棚状部形成部材の揺動軸を分割ラゲージフロアを切り欠いて設けた開口部から表出させるように構成したため、この揺動軸の表出が邪魔とならずに、ラゲージフロアによって荷物収容凹部の上部開口を閉めることができ、ラゲージフロア上も荷物収容床として通常の状態で使用でき、棚状部形成部材の存在による荷物スペースを犠牲にすることはない。
【0012】
本発明に係る請求項2に記載の車両用ラゲージフロア構造は、請求項1に記載の車両用ラゲージフロア構造において、ラゲージフロアを車両前後方向に分割した複数の分割ラゲージフロアにより構成して、複数の分割ラゲージフロアのうち、少なくとも一の分割ラゲージフロアの裏面側に、棚状部形成部材の他端側を引っ掛ける他のフック体を設けたことを特徴とする。
【0013】
かかる構成により、棚状部形成部材の使用態様を拡大することができる。
【発明の効果】
【0014】
上記のように構成する本発明によれば、棚状部形成部材を荷物収納凹部の上方に棚状に張設した際に、棚状部形成部材の揺動軸を分割ラゲージフロアを切り欠いて設けた開口部から表出させるように構成したため、この揺動軸の表出が邪魔とならずに、ラゲージフロアによって荷物収容凹部の上部開口を閉めることができ、ラゲージフロア上も荷物収容床として通常の状態で使用でき、棚状部形成部材の存在による荷物スペースを犠牲にすることはない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る一の実施の形態におけるラゲージフロアを採用したラゲージルームを車両後方斜めから描画した斜視図、図2乃至図5は図1における概略側面断面図で、図2は棚状部形成部材を荷物収容凹部内に収容した未使用状態、図3は棚状部形成部材を使用状態にする前の操作過程の状態、図4は棚状部形成部材を車両後方側に延在するように張設した状態、図5は棚状部形成部材を車両前方側に張設した状態を、それぞれ示している。
【0017】
先ず、図において、ハッチバックタイプのワゴン車等の車両の車室20内に設置したリアシート21の後部には、ラゲージルーム10が配設されている。
【0018】
ラゲージルーム10の下部には、荷物収容凹部11が設置されており、荷物収容凹部11の上部開口11aはラゲージフロア12により閉塞されている。
【0019】
ラゲージフロア12は、車両前後方向に複数個分割された車両の後部側から分割ラゲージフロア12A、分割ラゲージフロア12B及び分割ラゲージフロア12Cの3個から分割構成しており、いずれも、荷物収容凹部11の上部開口11aに例えば嵌合するようにして、上部開口aに取外し可能に構成されている。
【0020】
分割ラゲージフロア12A、分割ラゲージフロア12B及び分割ラゲージフロア12Cのうち、中央部に存する分割ラゲージフロア12Bに対応して、荷物収納凹部11に収容可能に、棚状部形成部材13を這設している。
【0021】
棚状部形成部材13は、ネット等の軽量簡便なもので構成されており、その一端側が、荷物収容凹部11の車体左右両端部側に揺動可能に設置された一対の揺動軸14,14に遊端側に止着されている。
【0022】
棚状部形成部材3の他端側は、棒状のフック片15が装着されている。
【0023】
分割ラゲージフロア12Bの車両左右側部は、車両後部側端部を切欠くことによって開口部16が形成され、開口部16は一端側が遊端としてラゲージルーム10の床面10aに取付けられたフラップ17により、閉塞されるようになっており、フラップ17を上方に開動して、開口部16が開口すると、揺動軸14,14を揺動表出させることができる。
【0024】
かかる構成により、図2に示すように、棚状部形成部材13が荷物収容凹部11内に収容されている状態では、揺動軸14,14は、車両前方側に揺動されて、荷物収容凹部11の底部側に這設されており、棚状部形成部材13は車両後方側に延在してやはり荷物収容凹部11の底部側に這設しており、荷物収容凹部11の上部開口11aを閉塞する分割ラゲージフロア12Bによってラゲージルーム10内に表出しないようになっている。
【0025】
次に、棚状部形成部材13を棚として使用するには、先ず、図3に示すように、分割ラゲージフロア12Bを車両前方側に回動させたり或いは取外すことによって上部開口11aを開口する。
【0026】
この結果、棚状部形成部材13は、揺動軸14と共に、荷物収容凹部11から表出することになり、これと共に、フラップ17を車両前方側に回動させて、開口部16を開口させておく。
【0027】
この状態から、棚状部形成部材13により、ラゲージルーム10の車両後方側に棚を形成したい場合には、図4に示すように、揺動軸14,14を開口部16から取出して車両後方側に傾斜するように揺動させ、棚状部形成部材13の他端側に装着したフック片15の両端部をラゲージルーム10の両側壁部10bの車両後方側に予め設置しておいた係合片18に引っ掛けて、棚状部形成部材13を略水平状態に保持することにより行う。
【0028】
その後、分割ラゲージフロア12Bは、開口部16の存在により棚状部形成部材13及び揺動軸14に邪魔されることなく、開口していた上部開口11aを閉塞することができる。この時、フラップ17は、上方に回動したまま保持され、開口部16を開口したままとなっている。
【0029】
このように棚状部形成部材13により、ラゲージルーム10の車両後方側に棚部を形成すると、例えば、棚状部形成部材13の上に収容した荷物を不図示のハッチバックドアのハッチガラスをあけるだけで、当該荷物を車両後部から取り出すことができる。
【0030】
又、図2に示す状態或いは図4に示す状態から、トレイ13により、ラゲージルーム10の車両前方側に棚部を形成したい場合には、図5に示すように、開口部16から取出した揺動軸14を車両前方側に揺動させて傾斜させ、棚状部形成部材13の他端側に装着したフック片15の両端部をラゲージルーム10の両側壁部10bの車両前方側に予め設置しておいた係合片18aに引っ掛けて、棚状部形成部材13を略水平状態に保持することにより行う。
【0031】
その後、分割ラゲージフロア12Bは、やはり、開口部16の存在により、棚状部形成部材13及び揺動軸14に邪魔されることなく、開口していた上部開口11aを閉塞することができる。この時、フラップ17は、上方に回動したまま保持され、開口部16を開口したままとなっている。
【0032】
このように棚状部形成部材13により、ラゲージルーム10の車両前方側に棚部を形成すると、例えば、棚状部形成部材13の上に収容した荷物を車室19側から手を延ばして、当該荷物を車室19内へ取出すことができる。
【0033】
このように構成する本発明に係る一の実施の形態によれば、棚状部形成部材13を分割ラゲージフロア12Bに対応した荷物収納凹部11の上方に棚状に張設した際に、棚状部形成部材13の揺動軸14,14を分割ラゲージフロア12Bを切り欠いて設けた開口部16から表出させるように構成したため、この揺動軸14,14の表出が邪魔とならずに、ラゲージフロア12を荷物収容凹部11の上部開口11aを閉めることができ、ラゲージフロア12上も荷物収容床として通常の状態で使用でき、棚状部形成部材13の存在による荷物スペースを犠牲にすることはない。
【0034】
次に、図6乃至図9を用いて、本発明に係る他の実施の形態について説明する。
【0035】
他の実施の形態によれば、上記一の実施の形態に比較して、棚状部形成部材13を中央部側の分割ラゲージフロア1Bに変えて、後方側の分割ラゲージフロア1A側に対応させて設置した点相違し、その他の構成は前記一の実施の形態と同様な構成を有して位成立している。
【0036】
即ち、分割ラゲージフロア12Cを車両前方側に回動させたり或いは取外すことによって上部開口11aを開口する。
【0037】
この結果、棚状部形成部材13は、揺動軸14と共に、荷物収容凹部11から表出することになり、これと共に、フラップ17を車両後方側に回動させて、開口部16を開口させておく。
【0038】
この状態から、棚状部形成部材13により、ラゲージルーム10の車両後方側に棚を形成したい場合には、図8で一点鎖線視するように示すように、揺動軸14,14を開口部16から取出して車両後方側に傾斜するように揺動させ、棚状部形成部材13の他端側に装着したフック片15の両端部をラゲージルーム10の両側壁部10bの車両後方側に予め設置しておいた係合片18に引っ掛けて、棚状部形成部材13を略水平状態に保持することにより行う。
【0039】
その後、分割ラゲージフロア12Cは、棚状部形成部材13及び揺動軸14に邪魔されることなく、開口していた上部開口11aを閉塞することができる。この時、フラップ17は、上方に回動したまま保持され、開口部16を開口したままとなっている。
【0040】
このように棚状部形成部材13により、ラゲージルーム10の車両後方側に棚部を形成すると、例えば、棚状部形成部材13の上に収容した荷物を不図示のハッチバックドアのハッチガラスをあけるだけで、当該荷物を車両後部から取り出すことができる。
【0041】
又、図7に示す状態或いは図8に示す状態から、トレイ13により、ラゲージルーム10の車両前方側に棚部を形成したい場合には、図9に示すように、開口部16から取出した揺動軸14を車両前方側に揺動させて傾斜させると共に、中央側の分割ラゲージフロア12Bの車両前端側を中心に車両前方側に開動させておく。
【0042】
このような状態で、棚状部形成部材13の他端側に装着したフック片15の両端部を分割ラゲージフロア12Bの裏面側に予め設けた係合片18bに引っ掛けて、棚状部形成部材13を略水平状態に保持することにより行う。
【0043】
その後、分割ラゲージフロア12Cは、やはり、棚状部形成部材13及び揺動軸14に邪魔されることなく、開口していた上部開口11aを閉塞することができる。この時、フラップ17は、上方に回動したまま保持され、開口部16を開口したままとなっている。
【0044】
この実施の形態においては、中央部に存する分割ラゲージフロア12Bは、ラゲージルーム10内に起立した状態で保持されているものである。
【0045】
上記本発明に係る他の実施の形態によれば、棚状部形成部材13を分割ラゲージフロア12Cに対応した荷物収納凹部11の上方に棚状に張設した際に、棚状部形成部材13の揺動軸14,14を分割ラゲージフロア12Bを切り欠いて設けた開口部16から表出させるように構成したため、この揺動軸14,14の表出が邪魔とならずに、ラゲージフロア12を荷物収容凹部11の上部開口11aを閉めることができ、ラゲージフロア12上も荷物収容床として通常の状態で使用でき、棚状部形成部材13の存在による荷物スペースを犠牲にすることはない。
【0046】
又、棚状部形成部材13によって、ラゲージフロア12の車両前後方向略中央部に棚状部が形成される場合には、中央側の分割ラゲージフロア12Bは、ラゲージルーム10内において起立した状態になっているのであるが、車室20側との仕切りともいうべき機能を果たして、車室20側に設置したリアシート(不図示)との間で、ラゲージルーム10内において、隔離閉塞されたプライベートスペースともいうべく荷物収容スペースができて、この領域に収容した荷物22を車両後方視界から隠すことができる。
【0047】
なお、図示しないが、ラゲージルーム10の上部側を覆うべく、従来と同様に、ラゲージルーム10に張設するトノカバーを設置してある。
【0048】
又、上記2つの実施の形態においては、棚状部形成部材13は、分割ラゲージフロア12Bおよび12Cにそれぞれに個別に設けたが、これに限定されるものでなく、分割ラゲージふぉロア12B及び12C共に設けるようにしてもよく、又、分割ラゲージフロア12A側に設置するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上説明したように、本発明は、棚状部形成部材を荷物収納凹部の上方に棚状に調節した際に、棚状部形成部材の揺動軸を床面に設けた開口部から表出させるように構成したため、この揺動軸の表出が邪魔とならずに、ラゲージフロアを荷物収容凹部の上部開口を占めることができ、ラゲージフロア上も荷物収容床として仏の状態で使用でき、棚状部形成部材の存在による荷物スペースを犠牲にすることはないために、ハッチバックタイプのワゴン車等における車両用ラゲージフロア構造等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係る一の実施の形態におけるラゲージフロアを採用したラゲージルームを車両後方斜めから描画した斜視図である。
【図2】棚状部形成部材を荷物収容凹部内に収容した未使用状態を描画した図1における概略側面断面図である。
【図3】棚状部形成部材を使用状態にする前の操作過程の状態を描画した図1における概略側面断面図である。
【図4】棚状部形成部材を車両後方側に延在するように張設した状態を描画した図1における概略側面断面図である。
【図5】棚状部形成部材を車両前方側に延在するように張設した状態を描画した図1における概略側面断面図である。
【図6】本発明に係る他の実施の形態におけるラゲージフロアを採用したラゲージルームを車両後方斜めから描画した斜視図である。
【図7】棚状部形成部材を荷物収容凹部内に収容した未使用状態を描画した図6における概略側面断面図である。
【図8】棚状部形成部材を車両後方側に延在するように張設した状態を描画した図6における概略側面断面図である。
【図9】棚状部形成部材を車両前方側に延在するように張設した状態を描画した図6における概略側面断面図である。
【図10】従来におけるラゲージフロアを採用したラゲージルームの概略側面断面図である。
【符号の説明】
【0051】
10 ラゲージルーム
11 荷物収容凹部
12 ラゲージフロア
12A〜12C 分割ラゲージフロア
13 棚状部形成部材
14 揺動軸
16 開口部
17 フラップ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の後部ラゲージルームにおける床面下部に荷物収納凹部を設けて、該荷物収納凹部の上部開口を開閉可能にすべく前記後部ラゲージルームにラゲージフロアを配設し、且つ、前記ラゲージフロアに対応して、前記荷物収納凹部に、ネット体等から構成する棚状部形成部材の前記車両の前後方向一端側を、揺動軸を介して揺動可能に装着すると共に、前記棚状部形成部材の他端側を前記ラゲージルームの側壁部に設けたフック体に引っ掛けることによって、前記棚状部形成部材を前記荷物収納凹部の上方において棚状に張設するように構成し、更に、前記床面に前記揺動軸をラゲージルーム側に揺動表出させる開口部を形成し、前記揺動軸のラゲージルーム側への表出時に前記ラゲージフロアを前記荷物収納凹部の上部開口を閉状態に構成可能にしたことを特徴とする車両用ラゲージフロア構造。
【請求項2】
前記ラゲージフロアを前記車両前後方向に分割した複数の分割ラゲージフロアにより構成して、該複数の分割ラゲージフロアのうち、少なくとも一の分割ラゲージフロアの裏面側に、前記棚状部形成部材の他端側を引っ掛ける他のフック体を設けたことを特徴とする車両用ラゲージフロア構造。



【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2008−149821(P2008−149821A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−338455(P2006−338455)
【出願日】平成18年12月15日(2006.12.15)
【出願人】(000124454)河西工業株式会社 (593)
【Fターム(参考)】