説明

車両用情報表示装置

【課題】 ドライバの視界に表示する虚像を障害物の視認性に応じて変更することにより、適切な情報表示をドライバに提供できる車両用情報表示装置の提供。
【解決手段】 表示器5の表示像をフロントガラス7に反射させて、この反射した表示像の虚像8をドライバ9の視界に重畳して表示するヘッドアップディスプレイ3と、車両前方の障害物21を検出する障害物検出部11と、障害物検出部11で検出した障害物21の視認性を推定する視認性推定部12と、視認性推定部12で推定された障害物21の視認性に応じて表示器5の表示像を作成する表示制御部13と、を備えることとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の前方に存在する障害物を検出した場合に、ヘッドアップディスプレイを用いてドライバの視界に障害物の周囲を囲んだ枠、または障害物にマークを重ねて虚像表示するようにした車両用情報表示装置の技術が公知となっている(特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】特開平6−215300号公報
【特許文献2】特開2002−54421号公報
【特許文献3】特開2006−17626号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の発明において、ドライバによる障害物の視認性が低い場合に障害物の周囲に枠を虚像表示すると、ドライバは枠を視認して位置を確認できるものの、障害物の種類は認識できないという問題点があった。
一方、ドライバによる障害物の視認性が高い場合に障害物に重ねてマークを虚像表示すると、ドライバはマークにより障害物の位置と種類は認識できるものの、障害物を直視できないため、障害物の具体的な情報を得られないという問題点があった。
【0004】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ドライバの視界に表示する虚像を障害物の視認性に応じて変更することにより、適切な情報表示をドライバに提供できる車両用情報表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の発明では、表示器の表示像をフロントガラスに反射させて、この反射した表示像の虚像をドライバの視界に重畳して表示するヘッドアップディスプレイと、車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、上記障害物検出手段で検出した障害物の視認性を推定する視認性推定手段と、上記視認性推定手段で推定された障害物の視認性に応じて表示器の表示像を作成する表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1記載の発明では、視認性推定手段で推定された障害物の視認性に応じて表示器の表示像を作成する表示制御手段を備える。
これにより、ドライバの視界には視認性推定手段で推定された障害物の視認性に応じた表示像の表示像が表示されるため、障害物を検知した際にドライバの視界に表示する虚像を障害物の視認性に応じて変更することにより、適切な情報表示をドライバに提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0008】
以下、実施例1を説明する。
図1は実施例1の車両用情報表示装置が採用された車両を説明する図、図2は実施例1の車両用情報表示装置のシステム構成図、図3は実施例1の表示制御を説明するフローチャート図、図4、5は実施例1の車両用情報表示装置のドライバの視界を説明する図である。
【0009】
先ず、全体構成を説明する。
図1に示すように、実施例1の車両用情報表示装置1では、車両2に所謂ヘッドアップディスプレイ3が搭載されており、このヘッドアップディスプレイ3は、車両2のインストパネル内に設けられた光源4から表示器5に光を投光し、表示器5に表示した表示像を反射鏡6でフロントガラス7に反射させることにより、虚像8をドライバ9の視界に重畳して表示するものである。
【0010】
また、実施例1の反射鏡6は傾斜角度を任意に変化させることにより、フロントガラス7への反射位置を任意の位置に設定できるようになっている。
さらに、表示器5の表示像の表示制御はコントローラ10で行われている。
【0011】
図2に示すように、コントローラ10は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備える他、ROMに記憶された後述する表示制御処理のプログラムを読み出してCPUで実行することによって、障害物検出部11(請求項の障害物検出手段に相当)と、視認性推定部12(請求項の視認性推定手段に相当)と、表示制御部13(表示情報判断部14及び出力映像制御部15、請求項の表示制御手段に相当)等の機能的な各部を備える。
また、コントローラ10は、各種機器16及び各種センサ17等と電気的に接続されている。
【0012】
障害物検出部11は、車両前方を可視光カメラ16aで撮像すると共に、得られた映像を解析して障害物の有無を判断する。
あるいは、遠赤外線カメラ16b、超音波測距装置16c(所謂レーザレーダ装置)等を用いて、障害物の有無を判断する。
実施例1では、車両2の走行車線上の障害物の有無を判断するが、走行車線以外の道路や側方の障害物も検出するようにしても良い。
【0013】
視認性推定部12は、可視光カメラ16aで撮像された映像を解析して、そのコントラストからドライバ9の視認性の良否を推定する。
あるいは、遠赤外線カメラ16bで撮像された映像と可視光カメラ16aで撮像された映像の差からドライバ9の視認性の良否を推定する。
あるいは、車外の明るさを検出する照度センサ17aや雨量を検出するレインセンサ17b等の各種機器17、またはフォグランプ16d(ヘッドランプ)やワイパー16e等の各種機器16の作動状況から車外の周囲状況(例えば霧や雨天等)を判断してドライバ9の視認性の良否を推定する。
【0014】
表示制御部13の表示情報判断部14は、障害物検出部11で障害物有りと判断された場合に、可視光カメラ16aで撮像された障害物の位置を判断する。
【0015】
表示制御部13の出力映像制御部15は、表示情報判断部14で判断された障害物の位置の周囲に配置する障害物周囲配置用の表示像、または、障害物に重ねて配置する障害物重畳用の表示像に対する大きさ、種類、色等を決定して表示像を作成した後、表示器5に出力する。
なお、表示器5の表示像の虚像8は、ヘッドアップディスプレイ3の表示範囲を十分に広くとり、表示器5内での表示位置を変えることによって、ドライバ9の視界、詳細にはドライバ9から障害物が見える位置に重畳して見えるようになっている。
この際、虚像の位置を反射鏡6の角度調整で行っても良いし、併用しても良い。
【0016】
また、後述するが、実施例1では、障害物の目視を遮らないように障害物の周囲のみに表示する障害物周囲配置用の表示像として枠18(図4参照)が採用されており、この枠18は障害物に合わせた適度なサイズ、所定の色、及び輝度を有して左右を囲むように配置される。
一方、障害物の位置に重ねて表示する障害物重畳用の表示像としてマーク19(図5参照)が採用されており、このマーク19は、障害物の種類を公知のパターンマッチング等により特定・抽出して決定される他、障害物に合わせたサイズ、所定の色、及び輝度を有して重ねた状態で配置される。
【0017】
警報機20は、障害物検出部11で障害物有りと判断された場合に、ドライバ9に対してアラームやアナウンスによる音声等を用いて所定時間だけ警報を行う。
【0018】
次に、作用を説明する。
[コントローラによる表示制御処理]
次に、図3のフローチャート図を用いて、コントローラ10による表示制御処理について説明する。
なお、以下に説明する処理はエンジンの始動開始から停止までに短時間間隔で繰り返し行われる処理である。
【0019】
先ず、ステップS1では、障害物検出部11が車両前方を可視光カメラ16aで撮像し、この得られた映像を解析して障害物の有無を判断した後、ステップS2に移行する。
ステップS2では、ステップS1で障害物検出部11が障害物有りと判断した場合にはステップS3に移行し、障害物無しと判断した場合には、ステップS1に戻る。
【0020】
ステップS3では、視認性推定部12が可視光カメラ16aで撮像された映像を解析してコントラストからドライバ9の視認性の良否を推定した後、ステップS4に移行する。
ステップS4では、ステップS3で視認性推定部12がドライバ9の視認性が良い(高い)と判断した場合にはステップS5に移行し、視認性が悪い(低い)と判断した場合には、ステップS6に移行する。
【0021】
ステップS5では、表示制御部13が枠18の表示像を作成して表示器5に出力した後、ステップS7に移行する。
ステップS6では、表示制御部13がマーク19の表示像を作成して表示器5に出力した後、ステップS7に移行する。
【0022】
ステップS7では、障害物検出部11が障害物との衝突が回避されたかどうかを判断し、回避した場合にはステップS8に移行し、回避していない場合にはステップS3に戻る。
なお、この判断は、可視光カメラ16aで撮像された映像から障害物が所定範囲外に移動したときに障害物との衝突が回避されたと判断する。
例えば、車両前方の走行車線内を所定範囲とし、この範囲から障害物が外れた際に障害物との衝突が回避されたと判断する。
ステップS8では、表示器5の表示を終了して、1回の処理を終了する。
【0023】
[虚像表示について]
このように構成された車両用情報表示装置1では、先ず、障害物検出部11が障害物の有無を判断して、障害物を検出した場合には、視認性推定部12が視認性の良否を推定する(ステップS1→ステップS2→ステップS3)。
【0024】
次に、視認性が良い(高い)場合には、表示制御部13が枠18の表示像を作成した後、表示器5に出力する(ステップS4→ステップS5)。
加えて、所定時間だけ警報機20を作動させてドライバ9に注意を促す。
これらにより、図4に示すように、ドライバ9は、障害物21(実施例1では走行車線を横断する歩行者を障害物とした例)と、この障害物21の周囲に虚像表示された枠18を視認することとなる。
【0025】
従って、警報機20による警報と、枠18の虚像表示によって障害物21の存在をドライバ9に確実に知らせて注意を促すことができ、安全性を向上できる。
また、ドライバ9は障害物21を直視して障害物21の様子(種類、方向、大きさ、色等)を瞬時且つ詳細に視認でき、ドライバ9に障害物21に関する情報をより多く提供できる。
【0026】
一方、視認性が悪い(低い)場合には、表示制御部13がマーク19の表示像を作成した後、表示器5に出力する(ステップS4→ステップS6)。
また、この際、所定時間だけ警報機20を作動させてドライバ9に注意を促す。
これにより、図5に示すように、ドライバ9は障害物21と重なった位置に虚像表示されたマーク19を視認することにより、ドライバ9に注意を促すことができる。
【0027】
従って、例えば、霧や雨天時等で視認性が悪い場合であっても、警報機20による警報と、マーク19の虚像表示によって障害物21の存在をドライバ9に確実に知らせて注意を促すことができ、安全性を向上できる。
【0028】
また、障害物検出部11が障害物21との衝突を回避したと判断した場合には虚像表示の表示を終了する(ステップS7→ステップS8)。
【0029】
次に、効果を説明する。
以上、説明したように、実施例1の発明では、表示器5の表示像をフロントガラス7に反射させて、この反射した表示像の虚像8をドライバ9の視界に重畳して表示するヘッドアップディスプレイ3と、車両前方の障害物21を検出する障害物検出部11と、障害物検出部11で検出した障害物21の視認性を推定する視認性推定部12と、視認性推定部12で推定された障害物21の視認性に応じて表示器5の表示像を作成する表示制御部13と、を備えるため、障害物21の存在をドライバ9に確実に知らせて注意を促すことができ、安全性を向上できる。
【0030】
また、表示制御部13は、視認性推定部12で障害物21の視認性が高いと推定された場合には、障害物21の目視を遮らないように障害物の周囲のみに表示する枠18を作成して虚像表示し、視認性推定部12で障害物21の視認性が低いと推定された場合には、障害物21の位置に重ねて表示するマーク19を作成して虚像表示するため、視認性に応じた適切な虚像表示を行うことができ、好適となる。
【実施例2】
【0031】
以下、実施例2を説明する。
実施例2において、実施例1と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
【0032】
図6は実施例2の表示制御を説明するフローチャート図である。
【0033】
実施例2では、視認性推定部12で推定された視認性の段階に応じて、枠18とマーク19を輝度の強弱で組み合わせた表示像を作成するという点が実施例1と異なる。
具体的には、実施例2では、図6に示すフローチャート図に基づいてコントローラ10が表示制御処理を行う。
【0034】
ステップS11〜S13、ステップ17及びステップ18は、実施例1のステップS1〜S3、ステップ7及びステップ8と同様であるため、その説明は省略する。
ステップS14では、視認性推定部12が障害物21の視認性を高い順にレベル1〜レベル4の4段階に段階分けした後、ステップS15に移行する。
【0035】
ステップS15では、ステップS14で推定されたレベル1〜レベル4に応じた表示像を作成して表示した後、ステップS17に移行する。
具体的には、障害物21の視認性が最も高いレベル1では、枠18のみを標準の輝度で表示する。
レベル2では、枠18を標準の輝度で表示すると共に、マーク19を標準の輝度よりも低い輝度(枠18の標準の輝度よりも低い輝度)で表示する。
レベル3では、マーク19を標準の輝度で表示すると共に、枠18を標準の輝度よりも低い輝度(マーク19の標準の輝度よりも低い輝度)で表示する。
障害物21の視認性が最も低いレベル4では、マーク19のみを標準の輝度で表示する。
【0036】
このように構成された車両用情報表示装置1では、障害物21の視認性が徐々に低く変化した際には、レベル1→レベル2→レベル3→レベル4の方向に移行しながらその度に表示像が作成されて、この表示像の虚像8がドライバ9の視界に表示される。
一方、障害物21の視認性が徐々に高く変化した際には、レベル4→レベル3→レベル2→レベル1の方向に移行しながらその度に表示像が作成されて、この表示像の虚像8がドライバ9の視界に表示される。
これにより、実施例1と同様の作用・効果に加えて、障害物21の視認性の変化に応じて枠18とマーク19の表示像の輝度の強弱で組み合わせた表示像を作成して、この表示像をドライバ9の視界に表示でき、好適となる。
【0037】
従って、実施例2では、視認性推定部12は、障害物21の視認性の高低を多段階に推定し、表示制御部13は、視認性推定部12で推定された視認性の段階レベル1〜4に応じて、枠18とマーク19の表示像を輝度の強弱で組み合わせた表示像を作成するため、障害物21の視認性の変化に対応した適切な表示をドライバ9に提供できる。
これにより、枠18とマーク19の表示変更を段階的に行って、枠18とマーク19の表示の移行をスムーズにでき、ドライバ9の違和感を無くすことができる。
【実施例3】
【0038】
以下、実施例3を説明する。
実施例3において、実施例1または2と同様の構成部材については同じ符号を付してその説明は省略し、相違点のみ詳述する。
【0039】
図7は実施例3の車両用情報表示装置のシステム構成図、図8は実施例3の車両用情報表示装置のドライバの視界を説明する図である。
【0040】
図7に示すように、実施例3では、車両2から障害物21までの距離を検出する距離検出部30を備え、表示制御部13は、障害物21の視認性が低い場合に、距離検出部30で検出された距離の表示像とマーク19の表示像とを組み合わせた表示像を作成するという点が実施例1と異なる。
なお、車両2から障害物21までの距離の測定は、超音波測距装置16cまたは図示しないステレオカメラ等を用いる。
従って、実施例2では、図8に示すように、距離31とマーク19が虚像表示されることとなる。
なお、距離31の位置や大きさ、色等は適宜設定できる。
これにより、実施例1、2の作用・効果に加えて、ドライバ9の視認性が低く、障害物21までの距離感が得られないような場合に、ドライバ9に対してマーク19による障害物21の位置及び種類と、障害物21までの距離情報とを提供でき、さらに安全性を向上できるという効果を得ることができる。
【0041】
従って、実施例3では、車両2から障害物21までの距離を検出可能な距離検出部30を備え、表示制御部13は、視認性推定部12で障害物21の視認性が悪いと推定された場合には、距離検出部30で検出された距離31の表示像を作成して、この表示像の虚像8をドライバ9の視界に障害物21の周囲または該障害物21と重ねて表示するため、障害物21の視認性が悪い場合における安全性を向上できる。
【0042】
以上、実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、障害物周囲配置用の表示像や障害物重畳用の表示像の具体的な形状や種類等は適宜設定できる。
また、障害物は歩行者、各種車両、建物等の様々なものを対象に設定できる他、複数の虚像を同時に表示することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施例1の車両用情報表示装置が採用された車両を説明する図である。
【図2】実施例1の車両用情報表示装置のシステム構成図である。
【図3】実施例1の表示制御を説明するフローチャート図である。
【図4】実施例1の車両用情報表示装置のドライバの視界を説明する図である。
【図5】実施例1の車両用情報表示装置のドライバの視界を説明する図である。
【図6】実施例2の表示制御を説明するフローチャート図である。
【図7】実施例3の車両用情報表示装置のシステム構成図である。
【図8】実施例3の車両用情報表示装置のドライバの視界を説明する図である。
【符号の説明】
【0044】
1 車両用情報表示装置
2 車両
3 ヘッドアップディスプレイ
4 光源
5 表示器
6 反射鏡
7 フロントガラス
8 虚像
9 ドライバ
10 コントローラ
11 障害物検出部
12 視認性推定部
13 表示制御部
14 表示情報判断部
15 出力映像制御部
16 各種機器
16a 可視光カメラ
16b 遠赤外線カメラ
16c 超音波測距装置
16d フォグランプ
16e ワイパー
17 各種センサ
17a 照度センサ
17b レインセンサ
18 枠
19 マーク
20 警報機
21 障害物
30 距離検出部
31 距離

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示器の表示像をフロントガラスに反射させて、この反射した表示像の虚像をドライバの視界に重畳して表示するヘッドアップディスプレイと、
車両前方の障害物を検出する障害物検出手段と、
前記障害物検出手段で検出した障害物の視認性を推定する視認性推定手段と、
前記視認性推定手段で推定された障害物の視認性に応じて表示器の表示像を作成する表示制御手段と、
を備えることを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の車両用情報表示装置において、
前記表示制御手段は、視認性推定手段で障害物の視認性が高いと推定された場合には、障害物の目視を遮らないように障害物の周囲のみに表示する障害物周囲配置用の表示像を作成して虚像表示し、
前記視認性推定手段で障害物の視認性が低いと推定された場合には、障害物の位置に重ねて表示する障害物重畳用の表示像を作成して虚像表示することを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の車両用情報表示装置において、
前記視認性推定手段は、障害物の視認性の高低を多段階に推定し、
前記表示制御手段は、視認性推定手段で推定された視認性の段階に応じて、障害物周囲配置用の表示像と障害物重畳用の表示像を輝度の強弱で組み合わせた表示像を作成することを特徴とする車両用情報表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3のうちのいずれかに記載の車両用情報表示装置において、
車両から障害物までの距離を検出可能な距離検出手段を備え、
前記表示制御手段は、視認性推定手段で障害物の視認性が悪いと推定された場合には、距離検出手段で検出された距離情報の表示像を作成して、この表示像の虚像をドライバの視界に障害物の周囲または該障害物と重ねて表示することを特徴とする車両用情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−248721(P2009−248721A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−98391(P2008−98391)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【出願人】(000004765)カルソニックカンセイ株式会社 (3,404)
【Fターム(参考)】