説明

車両用映像記録装置及び車載システム

【課題】 普段から実益が得られる実用性のある車両用映像記録装置を提供すること
【解決手段】 ドライブレコーダ1と、ナビゲーション装置2とを接続ケーブル3で接続する。ドライブレコーダは、ナビゲーション装置から基準日時データを取得し、その取得した基準データに基づいて設定される日時データを撮影した画像データに関連付けて記録する。画像データは、ナビゲーション装置に送り、ナビゲーション措置の表示部24に表示する。また、ナビゲーション装置は、GPSログ機能で位置情報の履歴を記録するに際し、日時データを記録する。ナビゲーション装置は、日時データをキーにして画像データと位置情報を関連付け、表示している画像データがどの位置で撮像したものかを地図上で知らせる機能を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブレコーダ等の車両用映像記録装置及びその車両用映像記録装置を含む車載システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車の事故発生時の前後の車両状況情報(前方映像、車両速度、急加減速など)を記憶するドライブレコーダは、自動車の衝突事故などの際の検証に有益な情報を提供することになるので、特にトラック等の運送用の車両や、タクシー,バス等の営業用車両への搭載が広まっており、さらに、一般の車両にも搭載されつつある。
【0003】
このドライブレコーダは、事故時及び急制動時等において、その発生前後の一定期間についての前方映像とドライバーの運転操作(ブレーキ操作、ウインカー操作、走行経路等)状況を示す走行データとを記憶可能な構成となっている。映像データの記憶をする構成について簡単に説明すると、CCDカメラにて常時、運転者の視点(視野)から自車と周辺状況を撮像するとともに、その撮像した映像をリングバッファ等の一時記憶メモリに記憶する。この一時記憶メモリに記憶する映像は、逐次最新のものに更新され、設定された時間分だけ過去の映像データが保持される。一方、ドライブレコーダは、加速度センサ等の事故や急ブレーキ・急ハンドル時に発生する衝撃を検知するセンサを備え、そのセンサの出力値が閾値を超えた場合、閾値を超えた(衝撃検出)時点より前の一定期間の映像を一時記憶メモリから読み出して不揮発性メモリ(SDメモリカード等)に格納すると共に、閾値を超えた時点以降はその後に撮像したCCDカメラの映像を不揮発性メモリに直接或いは一時記憶メモリを経由して格納することで衝撃前及び衝撃後の所定時間にわたる映像と前記走行データ等を不揮発性メモリ(SDカード)に保存する機能を備える。
【0004】
そして、事故が発生したときには、不揮発性メモリに保存されている自車の車両状況情報(映像等)に基づいて、運転者の正当性を明確に証明することを可能としている。また、ドライブレコーダは、急ハンドル、急ブレーキ等の乱暴で危険な運転操作を検出すると、警告音等を発して運転者に注意を促すことで、運転者にある種の緊張感を与えるようにもできる。この種のドライブレコーダは、たとえば、特許文献1,2等に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−193057号公報
【特許文献2】特開2006−321423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この種のドライブレコーダは、実際に事故が発生したときにその存在価値が発生することもあり、タクシーその他の営業車のように比較的頻繁に運転をする車両に搭載され、普段あまり運転をしない一般のドライバーの車両にはあまり搭載されていないのが実情である。
【0007】
また、ドライブレコーダは、事故発生時等においてその前後の周囲の映像を録画しているので、事後において状況を検証するのには有益な証拠の一つとなるが、通常、ドライブレコーダには表示装置を備えておらず、事故発生時に現場で再生するためには、ノートパソコンなどを携帯し、ドライブレコーダに記録した映像を当該ノートパソコンに取り込み、ノートパソコンの表示装置を用いて映像を再生することになる。しかし、何時発生するかわからない(本来発生することが望ましくない)事故のために、常時ノートパソコンを携帯するのは非現実的である。また、ドライブレコーダ自体に表示装置を設けることもできるが、装置が大型化してしまう。特に、事故原因の検証等のためには、再生された映像の内容を確認するために表示画面もある程度大きなものを用いる必要があり、装置の大型化は避けられない。そして、この種のドライブレコーダは、走行方向前方の映像を撮影することから、フロントガラスの上側中央付近に取り付けることが多く、装置が大きくなると、ドライバーの視野に大きく入り込んでしまい、好ましくない。さらに、滅多に再生しない事故発生時の現場での表示のために表示装置を設けることは、コストパフォーマンスも悪く、好ましくない。
【0008】
さらに、撮影した映像を各種の証拠として利用する場合、撮影場所の特定は映像自体でできるものの、事故発生日時を特定するためには、ドライブレコーダに内部時計を組み込み、撮影した画像データを記録する際に、その内部時計に基づく日時データも関連づける必要があるが、関連づけの元となる内部時計が示す時刻が正確でないと、事故発生日時を正確に特定することはできない。そのため、定期的に内部時計を校正する必要があるが、その作業が繁雑である。
【0009】
一方、上記のごとく、実際に事故が発生したときに録画されるドライブレコーダでは、仮に車両に設置したとしても、一般のドライバーにとっては、無事故であるかぎり録画処理がされないので、結局一度も録画処理されずに終わることにもなりかねず、ユーザメリットに乏しいと言える。確かに、録画されないことは、無事故であることの裏返しであり、その点では好ましいが、車載機器として設置するためには、普段から実益が得られる実用性のあるものにしたいという課題がある。そのため、例えば、事故発生以外でも、所望のタイミングで周囲の映像を撮影すると共に録画し、録画した映像を後で観賞して楽しむなどの使い道を考えることができる。しかし、事故発生前後の映像の場合、元々どの地点での映像であるかがわかっているので、位置情報などを関連づけて登録する必要性は低いが、任意の場所での映像の記録を想定した場合には、どの地域・地点を映した映像であるかが後でわかるような情報を付加する必要がある。その場合、例えばGPSアンテナを含むGPS受信機を実装し、映像を記録する際にGPS受信機で受信した位置情報を関連づけて登録することが考えられる。しかし、GPS受信機を搭載することは、上述した表示装置と同様、装置が大型化すると共に、コスト高を招くという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決するため、本発明の車両用映像記録装置は、(1)カメラと、そのカメラで撮影された画像データを記録手段に録画する録画制御部と、その記録手段に録画される少なくとも一部の画像データに、その画像データを撮影した日時データを関連付ける日時データ管理部と、車載機と通信するインタフェースと、を備え、前記日時データは、前記インタフェースを介して前記車載機から取得した基準日時データに基づいて設定されるようにした。記録手段は、実施形態では、SDメモリカード等の着脱可能な記録メディアにより実現されているが、内部メモリその他各種の記録手段を用いることができる。また、適宜のタイミングで映像を録画しておくことで、自動速度取締りや、一般の交通取締りにおいて、誤って検挙された場合や、事故多発エリア等で事故に巻き込まれた場合において、反論するのに有益な情報が得られる。撮影した映像を直接最終的な記録手段に格納しても良いし、別途用意した一時的なバッファメモリ等に格納したものを記録手段にコピー等して格納しても良い。基準日時データに基づいて設定されるとは、車両用映像記録装置が取得した基準日時データを画像データに関連付けてもよいし、車両用映像記録装置に内部時計を備えている場合に、その時計回路(内部時計)を基準日時データで校正したものを用いて関連付けても良い。
【0011】
ドライブレコーダ等の車両用映像記録装置を事故の記録とした場合、位置情報に比べ日時情報は重要である。そこで、日時データ管理部にて画像データを撮影した日時データを関連付ける。例えば車載機がGPS受信機を搭載したGPS搭載車載機とすると、そのGPS搭載車載機から取得した基準日時データに基づいて設定されることで、車両用映像記録装置では記録される日時データは、正確な値とすることができる。すなわち、GPS搭載車載機は、GPS信号を受信することから、GPS信号に含まれる日時データを取得することができる。従って、そのGPS信号に含まれる日時データに基づいて基準日時データが生成されたならば、正確な日時データが得られる。ここで、GPS信号に含まれる日時データに基づいてとは、受信したGPS信号に含まれる日時データをそのまま基準日時データとして車両用映像記録装置に転送する場合はもちろんのこと、GPS搭載車載機に時計回路(内部時計)を備えている場合に、その時計回路の日時データをGPS信号に基づいて校正をして正しい時刻に調整し、その時計回路の日時データを基準日時データとして車両用映像記録装置に送信する場合のいずれもある。また、GPS搭載車載機から送られてくる基準日時データは、必ずしもGPS信号に含まれる日時データに基づいたものにする必要はない。仮にGPS信号に基づかなくても、通常、GPS搭載車載機に実装される時計回路(内部時計)と車両用映像記録装置に実装される時計回路は、GPS搭載車載機の方が高性能といえる。従って、GPS搭載車載機等の持つ日時データを基準日時データとした方が、精度が高い日時データの管理ができる。
【0012】
(2)前記画像データに関連付ける日時データは、撮影された画像データを記録手段に記録する際に、前記車載機から取得した基準日時データを用いるとよい。取得した基準日時データをそのまま用いると、内部に時計回路を備える必要が無く、装置の構造が簡易化できる。
【0013】
(3)時計回路と、前記基準日時データに基づいて前記時計回路を校正する校正部と、を備え、前記画像データに関連付ける日時データは、前記校正部で校正された時計回路の日時データとすることができる。時計回路は、実施形態では、ドライブレコーダ1内の内部時計33に対応する。このようにすると、画像データに日時データを関連付ける際に、その都度車載機と通信して基準日時データを取得する必要がないので、処理が簡単となる。また、例えば車載機がGPS搭載車載機とすると、基準日時データはGPS信号に基づいて決定することができるが、本発明によれば、GPS信号を受信することができない状況下でも、日時データの関連づけが行える。
【0014】
(4)前記校正部は、前記車載機から基準日時データを取得した場合に、自動的に校正を行うようにするとよい。一例としては、車載機がGPS搭載車載機とした場合、GPS搭載車載機の電源が投入されて所定の時間後、あるいはGPS搭載車載機のGPS受信回路が、電源投入後最初に測位して所定時間後のタイミングでGPS搭載車載機が主導的に送られてくる日時データに基づき定期的に時計回路の日時データを校正することがある。また、基準日時データの取得は、上記のようにGPS搭載車載機側で主体的に送信されてきた基準日時データに基づくものでも良いし、車両用映像記録装置側から定期的或いは所定のタイミング(電源ON等)でGPS搭載車載機に向けて基準日時データの送信要求をし、受信したレスポンスに基づいて行うものでもよい。
【0015】
(5)記録条件を満たした(センサの検知またはマニアルスイッチ操作等の)トリガ発生に基づいて画像データを記憶させる場合、同時に、前記車載機に発生したトリガの情報(内容)を送る機能を備えると良い。車載機側でも画像データの記録を開始することを知ることができ、そのトリガの情報を受信した際の日時データを合わせて記録することで、当該トリガが発生した時の日時データを、両装置で管理できる。よって、その日時データに基づいて、両装置で記憶しているデータの関連付け(紐付け)が容易に行える。
【0016】
(6)前記記録手段に記録した画像データは、送信条件を満たした際に、前記通信インタフェースを介して前記車載機へ送信する送信機能を備えるとよい。画像データをGPS搭載車載機に送ることで、車載機側では、受信した画像データを表示したり、記憶装置に記録したりすることができる。画像データは、記録手段に記録した画像データに基づくデータであればよく、例えば記録手段に記録された画像データそのものでもよいし、記録手段に記録された画像データを加工したデータとしてもよい。
【0017】
(7)上記の(6)の発明を前提とし、前記送信条件は、前記車載機から撮影日時を特定する情報の受信であり、送信機能は、受信した撮影日時を特定する情報に対応した画像データ(日時データと関連付けたもののみ/その日時データに関連付けられた画像データを含む一連の画像データ)を前記車載機に返送するようにしてもよい。
【0018】
(8)上記の(6)の発明を前提とし、前記送信条件は、記録手段の残量が閾値以下、画像データの記憶量が閾値以上の少なくとも一方とするとよい。記録手段に所定量の画像データが保存された際に、車載機側に画像データを送ることで、車載機側でデータのバックアップをすることができる。また、バックアップが完了後に、記録手段に格納された画像データを消去しても良い。これにより、記録手段がメモリオーバーで新たな画像データが記録できなくなる事態の発生を抑止できる。
【0019】
(9)前記カメラで撮影された画像データをリアルタイムで前記車載機に送信する転送機能を備えるとよい。車載機側の表示部で表示することができ、撮影した画像データをリアルタイムで確認できる。よって、カメラの向きが正しいか、撮像した景色が正しく収まっている(撮影できている)かをその場で確認でき、必要に応じてカメラの向きを修正・調整等できる。
【0020】
(10)前記車載機に接続された状態では、その車載機側から電源供給を受けられるようにするとよい。そのようにすると、車両のシガーソケット・ヒューズボックスその他の車両のバッテリーへの配線は、車載機から行えばよいので、車室内での配線がきれいに収まる。
【0021】
(11)本発明の車載システムは、上記の(1)から(10)のいずれかに記載の車両用映像記録装置と、前記車載機と、それらを接続するケーブルと、を備え、前記車載機は、表示手段を備え、前記車両用映像記録装置から送られてくる画像データをその表示手段に表示する機能を備えるとよい。表示する画像は、送られてきた画像データに基づく画像であればよく、例えば、画像データそのものの画像でもよいし、画像データに基づいて加工を施した画像としてもよい。このようにすると、車両用映像記録装置では、撮影した画像データを確認するための大きな表示部は不要となり、装置の小型化とコスト低減を図ることができる。
【0022】
(12)前記車載機は、自己の機能の実行に基づき前記表示手段に出力情報を表示中に前記車両用映像記録装置から送られてくる画像データを表示するに際し、その出力情報の表示画面と別のサブ画面に表示または、前記出力情報の表示画面に重ねて表示するとよい。このようにすると、車載機が、本来の自己の機能の実行中(表示手段の使用中)であっても、画像データを表示することができる。
【0023】
(13)前記車載機は、位置特定機能と、前記表示手段に地図画面を描画する機能を持ち、前記車載機は、前記位置特定機能により特定される車両の位置情報と日時データとを関連付けて記憶し、前記車両用映像記録装置から画像データとともに取得した日時データと、自己が記憶する日時データおよび車両の位置情報とマッチングして前記画像データを撮像した場所を特定し、前記表示手段に描画される地図画面上の対応する箇所を通知(マーク・画像データ付アイコン)する機能を備えるとよい。このようにすると、車両用映像記録装置で画像データを撮影した場所を、車載機の表示手段に表示した地図上に表示できる。
【0024】
例えば、車両用映像記録装置を旅の記録や、ナビゲーションの補助として使用する場合は、位置データも重要となる。そこで、本発明では、車載機からの基準日時データに基づいて車両用映像記録装置に記録する画像データに日時データを関連付ける。車載機側で各種のデータ(移動経路を特定するための車両の位置情報の履歴等)を記録する際に、車載機側で管理する日時データを関連付けて行う。すると、車載機側と、車両用映像記録装置側でそれぞれ記録するデータは、ともに車載機側で管理する日時データが関連付けられているので、その日時データに基づいて両者のデータの関連づけを行うことができる。
【0025】
(14)上記の(13)の発明を前提とし、前記車載機は、前記通知された箇所の指定を受け付けると、その箇所の画像データを再生するようにするとよい。このようにすると、ユーザは、画像データを撮像した場所を地図上で容易に認識し、その通知された箇所を選択することで、所望の場所で撮影した画像を容易に再生し、表示手段で見ることができる。
【0026】
(15)前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、前記GPS搭載車載機は、地図画面とともに前記GPSログ機能による移動軌跡を描画し、かつ、前記画像データを表示中に、その画像データを撮像した位置が移動軌跡のどの位置かを示す情報を報知するとよい。このようにすると、ユーザは、現在表示されている画像データが、移動軌跡のどの地点で撮像したが容易にわかる。
【0027】
(16)前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、前記GPS搭載車載機は、地図画面とともに前記GPSログ機能による移動軌跡を描画し、その移動軌跡上の任意の地点を指定された場合、その指定された地点或いはその付近の画像データから再生するとよい。このようにすると、ユーザは、再生したい場所を直感的に正確に認識し、指定することができる。
【0028】
(17)前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、前記GPS搭載車載機は、前記画像データを連続再生中に、その再生と前記GPSログ機能に基づく移動軌跡の表示を同期させ、その移動軌跡の先頭は表示している画像データを撮像した地点に対応する位置とするとよい。画像データの再生に伴い、移動軌跡の先頭が徐々に延びていくように更新される。よって、現在再生されている画像データは、移動軌跡の先端であるので、どの地点で撮影した画像データであるかが一目で理解できる。
【0029】
(18)前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、前記GPS搭載車載機は、地図画面とともに前記GPSログ機能による移動軌跡を描画し、表示された移動軌跡上で指定される箇所(区間)を切り出して、その箇所の画像とGPSログデータを保存するようにするとよい。特に連続再生の場合に、ユーザが任意の場所を特定して保存することができ、不要な画像データは捨てて無駄なメモリ消費を削減できる
(19)前記車載機は、時刻通知条件を満たした際に、現在の日時データを基準日時データとして前記車両用映像記録装置に送信する機能を備え、前記車両用映像記録装置と前記車載機の日時データの同期がとれるようにするとよい。時刻通知条件は、例えば車載機の電源が投入されて所定の時間後、あるいは車載機がGPS搭載車載機とするとGPS受信回路が、電源投入後最初に測位して所定時間後のタイミングや、定期的など各種のものとすることができる。
【0030】
(20)前記車両用映像記録装置は、前記記録手段への画像データの記録を開始した場合、その記録開始条件となるトリガ情報を前記車載機に送信し、前記車載機は、前記トリガ情報を受信した際に、そのときの自己の日時データを関連付けて記録するとよい。
【0031】
(21)上記の(20)の発明を前提とし、前記車載機は、前記日時データを関連付けて記録するとともに、その日時データを車両用映像記録装置に送り返すとよい。このようにすると、車両用映像記録装置は、送り返されてきた日時データを先に送信した画像データに関連付けて記録することで、記録開始時の日時データが、両装置でともに格納されるため、その後の日時データに基づく画像データと車載機でのデータ(位置情報等)との関連づけが簡単に行える。
【0032】
(22)前記車載機は、前記車両用映像記録装置に対して記録開始指示コマンド(例えば、所望の位置・走行条件・特定電波受信)を送信・撮影条件等の設定コマンドを送信するとよい。
【0033】
(23)地図上で撮影エリアの登録を受け付け、走行中その撮影エリアに入ると前記録画開始指示コマンドを送信して自動的に撮影を開始し、撮影エリアから外れると記録終了指示コマンドを送信して自動的に撮影を停止するようにするとよい。複数のエリア設定を可能とする。撮影エリアの設定は、例えば、地図上に中心位置を指定し、半径を設定することができる。または、ルート案内をする場合は、案内ルート上に撮影開始点と終了点を指定する事により撮影範囲を設定することも可能である。地図に基づいて撮影エリアを設定することで、簡単かつ確実にユーザが望む地域を過不足のない範囲で設定が行える。
【0034】
(24)前記車両用映像記録装置で撮影された画像データは、車両用映像記録装置の記録手段に記憶されるのと同時に、少なくともその一部は前記車載機のメモリにも記憶されるようにするとよい。これにより、撮像した画像データのバックアップが行える。
【0035】
(25)前記車載機は、前記車両用映像記録装置の記録手段に格納された画像データのリストを取得し、前記表示手段に表示するようにするとよい。これにより、ユーザは、車両用映像記録装置でどのような画像データが記録されているかを確認できる。
【0036】
(26)前記記録手段は、着脱可能な記録媒体であり、前記車載機は、前記記録媒体を読み取り可能な読み取り機器を備え、前記画像データが格納された記録媒体を車両用映像記録装置から取り外すとともに前記読み取り機器に装着することで、前記車載機内に記憶されていた位置情報をその記憶媒体に記憶する機能を備えるとよい。
【0037】
(27)前記記録手段は、着脱可能な記録媒体であり、前記車載機は、前記記録媒体を読み取り可能な読み取り機器を備え、前記画像データが格納された記憶媒体を車両用映像記録装置から取り外すとともに前記読み取り機器に装着した場合、前記車載機は、その記録媒体に格納された画像データを再生して前記表示手段に表示する機能を備えるとよい。
【発明の効果】
【0038】
本発明では、車両用映像記録装置で記録した画像データについての日時データの関連づけが容易かつ正確に行える。また、日時データに基づいて、車両用映像記録装置で撮影し記録した画像データと、GPS搭載車載機側で記録したデータ(位置情報等)との関連づけが容易に行える。また、GPS搭載車載機に表示手段を備えた場合、その表示手段を用いて画像データの再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の好適な一実施形態を示す外観図である。
【図2】本発明の好適な一実施形態を示すブロック図である。
【図3】表示画面の一例を示す図である。
【図4】表示画面の一例を示す図である。
【図5】表示画面の一例を示す図である。
【図6】表示画面の一例を示す図である。
【図7】表示画面の一例を示す図である。
【図8】表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
図1は、本発明の好適な一実施の形態の車載システムを示している。車載システムは、ドライブレコーダ1と、GPS搭載車載機としてナビゲーション装置2と、を備えており、両者は、接続ケーブル3で連結されている。
【0041】
ドライブレコーダ1は、円筒形状の本体10を備え、その本体10の軸方向の一方端部側に、取付用ブラケット14を装着した構成を採る。本体10は、前後で2分割(半割)された第1ケース11と第2ケース12とを突き合わせることで構成される。第1ケース11,第2ケース12の一方端部11a,12aは、その外形寸法が一回り小さく形成され、その先端外周面に雄ネジ部が形成される。さらに、一方端部11a,12aと本体10の軸方向の中央部位との間には、外径の相違に基づく段差面が形成される。
【0042】
取付用ブラケット14は、第1ケース11,第2ケース12の一方端部11a,12aの外径に略一致(若干大きい)する内径を有するリング部14aと、取付板14bと、両者を連結する連結柱部と、を備えている。取付板14bは、リング部14aの直径方向に対して、所定角度に斜め傾斜状に配置している。そして、この取付板14bの取り付け面14b′に、両面接着テープ等の接着部材を取り付け、その接着部材を介して車両のフロントガラスに固定する。
【0043】
本体10の一方端部11a,12aにリング部14aを装着した状態で、一方端部11a,12aの外周面に形成した雄ネジ部に、ナット部材15を装着する。ナット部材15は、扁平な円盤状のキャップ形態からなり、その内周面に雄ネジ部に符合する雌ネジ部が形成されている。ナット部材15を締め付けることで、リング部14aの軸方向両面は、ナット部材15と、本体10の上記の段差面との間で、挟み込まれて固定される。これにより、リング部14aを第1ケース11,第2ケース12の一方端部11a,12aに装着すると、ナット部材15にてしっかりと締結する前は、リング部14aはその中心軸を回転中心として第1ケース11,第2ケース12の一方端部11a,12aに対して相対的に正逆回転させることができる。そして、両者の相対角度位置が所望の状態で、ナット部材15を締め付けることで、任意の相対角度位置の状態で取付用ブラケット14を固定できる。なお、本体10の段差面と、それに対向するリング部14aの側面にそれぞれ三角波状(鋸刃状)の歯部を設けると、その歯部同士がかみ合ってしっかりと固定できる。
【0044】
上述したように、ドライブレコーダ1は、取付板14bの上面に取り付けた両面テープ(図示省略)その他の接着部材を用いて車両のフロントガラスに接着して固定する。よって、本実施形態のドライブレコーダ1は、各種フロントガラスの角度(25〜75度)に合わせて調整可能となる。つまり、取付板14bはフロントガラスの角度と平行になるが、上述のように、取付板14b(取付用ブラケット14)に対する本体10の相対角度を調整できるので、取付板14b(フロントガラス)の角度に関係なく、本体10を基本の上下方向をたとえば垂直面(地面に対する)と平行にすることができる。もちろん、本体10を基本の上下方向と、地面に対する垂直面とのなす角を適宜の角度に設定することもできる。従って、1つのドライブレコーダにて、異なる種類の車両に実装することができる。
【0045】
また、ナット部材15の中央部には円形の貫通孔15aが形成されている。この貫通孔15aから第1ケース11,第2ケース12の一方端部11a,12aの先端面が外部に露出し、この先端面の露出部分に、ボリュームダイヤル16、DCジャック17等のユーザの操作対象のものが設けられている。係る構成を採ることで、限られた本体10のスペースに操作対象を設置することができるとともに、操作時にユーザの注意をひきつけられる結果、ナット部材15に緩みがないか確認することを容易にできる。
【0046】
DCジャック17には、たとえばシガーソケットに接続する電源ケーブルの一端に取り付けたDCプラグ(図示せず)を装着することで、本実施形態のドライブレコーダ1は、車両のバッテリーからの電源供給を可能とする。このように、電源ケーブルの引き出しを本体10の側面から行なうようにしたので、ルームミラーの横或いは近傍にドライブレコーダを取り付けることで、ルームミラーに電源ケーブルを隠すことができ、見た目にも美しくすることができる。さらに、係るDCジャック17を経由して車両側から電源供給を受けることで、ドライブレコーダ1単独で使用することができる。
【0047】
また、第1ケース11には、CCDカメラ18が露出状態で設置されている。このCCDカメラ18にて、車両の前方を撮影する。さらに図示省略するが、本体10内に、マイクを内蔵するとよい。マイクにより周囲の音声を集音できる。
【0048】
さらに、本体10の他方端部には、接続ケーブル3を接続するインタフェース13や、SDメモリカード用スロット部19を備えている。本実施形態では、接続ケーブル3は、画像その他のデータを通信する通信ケーブルと、電源供給するための電源ラインを備えて1本のハーネスとして実現されている。従って、インタフェース13は、UART、NTSC、電源、グランドを有し、本体10の他端の側面には、インタフェース13のうち接続ケーブル3のコネクタ端子を接続するためのソケット部が配置される。
【0049】
ナビゲーション装置2は、持ち運び可能な携帯型の装置本体20と、それを保持する取付部材たるクレードル21とを備える。装置本体20をクレードル21に装着することで、車載用のナビゲーション装置として機能し、クレードル21から取り外すことで携帯型のナビゲーション装置(PND)として機能する。本実施形態は、装置本体20 をクレードル21に着脱可能とし、クレードル21と共に車両のダッシュボード上に設置して利用したり、クレードル21から装置本体20を取り外して携帯型(PND)として利用したりすることができるタイプであるが、クレードル21に対して簡単に着脱できず、車載固定タイプでも良いし、携帯型専用のものでもよい。
【0050】
装置本体20は、クレードル21に対して着脱自在に取り付けられる。装置本体20は、扁平な矩形状のケース本体23を備えている。そのケース本体23の前面には、表示部24が配置され、その表示部24上には表示部24のどの部分がタッチされたかを検出するタッチパネル25を備えている。クレードル21は、装置本体20を保持するクレードル本体21aと、車室内の所定の位置(ダッシュボード等)において、クレードル本体21aを任意の姿勢で指示する台座部21bと、を備えている。台座部21bは、底面に設けた吸盤にて、ダッシュボードなどの上に吸着して固定される。台座部21bとクレードル本体21aとは、ボールジョイント等の連結機構を介して所定の角度範囲内で回転可能に連結される。ボールジョイントであるため、台座部21bとクレードル本体21aは、相対的に三次元方向の任意の角度範囲内で回転移動し、ジョイント部分における摩擦抵抗により任意の角度位置でその位置をとどめる。よって、クレードル本体21aに取り付けられた装置本体20も、ダッシュボード上において任意の姿勢で配置することができる。
【0051】
さらにケース本体23の一方の側面には、SDメモリカード用スロット部28を備え、そのSDメモリカード用スロット部28に地図データなどが記録されたSDメモリカード29を挿入可能としている。また、ケース本体23のSDメモリカード用スロット部28を設けた側面には、DCジャック30を設けている。DCジャック30は、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。
【0052】
一方、SDメモリカード用スロット部28とは反対側の側面には、電源スイッチや、USB端子を設けている。このUSB端子を介してパソコンと接続し、ソフトウェアアプリケーションのバージョンアップなどを行なうことができる。さらに、接続ケーブル3のコネクタ端子を接続するためのソケット部も設けている。もちろん、このナビゲーション装置2は、接続ケーブル3を介してドライブレコーダ1と接続した車載システムの一要素として動作するし、ドライブレコーダ1と切り離し、単独で動作もする。
【0053】
ドライブレコーダ1とナビゲーション装置2とを接続ケーブル3で接続した状態では、ドライブレコーダ1は、接続ケーブル3を経由してナビゲーション装置2から電力供給を受けて動作する。これにより、ドライブレコーダ1とナビゲーション装置2の2つの車載機器を車室内に実装しても、シガーソケット等の車両バッテリーへの接続は、ナビゲーション装置2のみに行えばよい。
【0054】
次に、ドライブレコーダ1並びにナビゲーション装置2の内部構造を説明する。図2に示すように、ドライブレコーダ1は、本体10内に、事故検知センサ31,一時記憶メモリ32,内部時計33,スピーカ34,スイッチ35,マイク38並びに制御部36をさらに備える。事故検知センサ31は、加速度センサ等の衝撃検知センサにより実現される。一定の衝撃(加速度)を検知した場合、事故(衝突)があったとする。また、一定の衝撃の閾値を適宜に設定することで、事故発生以外にも、急ブレーキ・急ハンドル時にも検出信号が出力されるようにすることもできる。
【0055】
一時記憶メモリ32は、例えばCCDカメラ18で撮像した画像データ等を一時的に記憶するRAMであり、少なくとも現在から一定時間以上過去までに撮像した画像データが常時記憶されるようにしている。但し、記憶容量は有限であるため、一定の基準で古い画像データは削除する。一定の基準は、例えば、一定時間以上前に記憶した画像データや、記憶するメモリ容量が一定以上となった場合などとすることができる。本実施形態では、一時記憶メモリ32は、リングバッファにより構成する。
【0056】
スピーカ34は、たとえば、スイッチ35における操作音や、各種のメッセージ(ガイド・警報等)が報知される。ボリュームダイヤル16は、このスピーカ34の出力レベルを調整するものである。
【0057】
また、制御部36は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器を利用して所定の情報を出力する。ドライブレコーダ36の機能は、制御部36に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部36のEEPROM上に格納され、これを制御部36に有するコンピュータが実行することで実現される。
制御部36の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、画像記録機能、画像出力機能、内部時計の校正機能などがある。
【0058】
制御部36は、ドライブレコーダの基本機能を実現するための回路であり、CCDカメラ18で撮影された映像(画像データ)を映像ファイルとして一時記憶メモリ32に記憶したり、事故検知センサ31からの検出信号に基づき、上記の撮像した画像データ(映像ファイル)を不揮発性メモリに格納したりする。本実施形態では、不揮発性メモリとして、SDメモリカード用スロット部19に装着したSDメモリカード37を用いる。このSDメモリカード37を取り外し、パソコンに接続したメモリカードリーダ等に装着することで、当該パソコンにデータを取り込むことができる。また、記録した映像等は、上記のようにSDメモリカード37(記録メディア)を着脱して外部に取り出すことに限らず、有線・無線による通信(データ伝送)により行うことができる。また、有線による通信を行うためには、本体に、通信ケーブルを接続するためのコネクタ・USB等を備えると良い。
【0059】
この画像データを記録する画像記録機能をさらに詳しく説明すると、CCDカメラ18にて常時、運転者の視点(視野)から自車と周辺状況を撮像するとともに、その撮像した画像データをリングバッファ等の一時記憶メモリ32に記憶する。この一時記憶メモリ32に記憶する映像は、逐次最新のものに更新され、設定された時間分だけ過去の映像データが保持される。
【0060】
そして、事故や急ブレーキ・急ハンドル時に発生する衝撃を事故検知センサ31が検出した(センサの出力値が閾値を超えた)場合、その閾値を超えた(衝撃検出)時点より前の一定期間の画像データ(映像)を一時記憶メモリ32から読み出して不揮発性メモリ(SDメモリカード37)に格納すると共に、閾値を超えた時点以降はその後に撮像したCCDカメラ18の映像をSDメモリカード37に直接或いは一時記憶メモリ32を経由して記録することで衝撃前及び衝撃後の所定時間にわたる映像を不揮発性メモリたるSDメモリカード37に保存する。また、このとき、マイク38を内蔵していた場合、マイク38で集音した周囲の音声も、画像データに関連付けて録音する。この録音も、一時記憶メモリ32に一時的に記憶し、画像データをSDメモリカード37に格納する際に、その録音した音声データもSDメモリカード37に格納する。映像と共に音声も付加されると、臨場感が増すので好ましい。
【0061】
ドライブレコーダにおけるSDメモリカード37へのデータの格納は、上記のように事故検知センサ31の検出信号を契機として行うのが基本機能であるが、その他の記録開始条件を設定しておき、その記録開始条件を充足した場合にSDメモリカード37へのデータの記録を開始するようにしても良い。この場合に、記録開始条件を充足した時点以降に撮影した画像データを記録しても良いし、記録開始条件を充足したときから一定期間過去にさかのぼった時点からの画像データを記録しても良い。記録開始条件としては、例えば、時刻(日時)であったり、所定のスイッチ35の押下であったり、ナビゲーション装置2からの開始指示などがある。
【0062】
時刻の場合、例えば録画する時刻範囲を設定したり、録画しない時刻範囲を設定したりする場合のいずれもとれる。たとえば、夜間や通勤時間帯は録画しない様に設定することができる。つまり、夜間では、きれいな景色が撮れないので、録画した映像の価値が低いことがある。そこで、録画する時刻範囲を昼間に設定することができる。また、通勤に車両を使う場合、普段の通勤時の景色はいつも同じであり、あまりおもしろみがないので、録画する時刻は通勤時間を外して設定することもできる。この時刻に基づく録画の有無は、他の条件とアンドとし、例えば、上述した他の所定の条件を満たした場合でも、現在時刻が録画を許容する時刻範囲外の場合には、録画しないようにしても良い。これらの時刻範囲は、制御部36が内部時計33の日時情報を取得して判断する。
【0063】
ナビゲーション装置2からの開始指示は、例えば、ナビゲーション装置2に録画する位置範囲を登録しておき、現在位置が設定された位置範囲内の場合には条件を充足しているとして開始指示を出力するようにする。位置範囲は、例えばある地点を登録し、その地点を中心に一定の距離の範囲内としても良い、周囲のXkm例えば自宅から半径10kmは録画しないなどとする運用がとれる。即ち、通勤や生活圏内は録画せずドライブ等に出かけて当該圏内を出ると録画する。あるいは、ドライブで観光地に行った場合、その観光地の周辺10km圏内を録画する等の設定が可能となる。距離は、一例である。このようにすることで、上記の時刻と同様に、面白み・新鮮みのある景色を録画することができる。
【0064】
後述するように、ナビゲーション装置2は、内部時計42を備えている。そこで、制御部36は、所定のタイミングで接続ケーブル3を介してナビゲーション装置2の内部時計42の日時データを、基準日時データとして取得し、その取得した基準日時データに基づいて事故の内部時計33の日時データを校正する日時校正機能を備えている。この日時データの校正処理は、たとえは、内部時計33の日時データを、取得した基準日時データに置き換えるものである。また、前回の校正から今回基準日時データを取得するまでに生じた2つの内部時計33,42における時間の進み/遅れの差を求め、それに基づいて内部時計33の時間の進み方を調整する機能をさらに備えると良い。
【0065】
基準日時データの取得は、ドライブレコーダ1側からナビゲーション装置2側にアクセスして取得しても良いし、ナビゲーション装置2側から所定のタイミングで送られてきたものを取得しても良い。いずれの場合も、基準日時データを取得した制御部36は、取得後遅滞なく内部時計33の修正・校正を行う。これにより、2つの内部時計33,42の日時データがより正確に一致し、同期がとれる。
【0066】
基準日時データを送信する所定のタイミングであるが、ナビゲーション装置2側が主体的に行う場合、例えば、ナビゲーション装置2の電源が投入されて所定の時間後、あるいはナビゲーション装置2のGPS受信機41が、電源投入後最初に測位して所定時間後のタイミングとしたり、定期的としたりすることができる。GPS受信機41での測位に基づく場合、GPS受信機で受信した時刻データを基準日時データとすることができる。その場合、ナビゲーション装置2は、その取得した時刻データに基づいて内部時計42の日時データも併せて校正するようにする。なお、本実施形態では、ドライブレコーダ1側で記録する日時データと、ナビゲーション装置2側で記録する日時データが一致していることが重要である。つまり、ある同一タイミングでドライブレコーダ1とナビゲーション装置2とでそれぞれ日時データを記録した場合に、両者が一致していることで、その日時データに基づいてそれぞれに記録したデータの関連づけが正しく行える。従って、ナビゲーション装置2側で内部時計42を備えていて2つの内部時計33,42の時刻データが一致しているようにした場合、各内部時計33,42の時刻データが一致することが重要で必ずしもGPS受信機41で受信した正しい時刻データに合わせる必要はない。もちろん、後述するように、ナビゲーション装置2側に内部時計42を設けない構成でも対応できる。
【0067】
また、ドライブレコーダ1が主体的に行う場合、電源ON時や定期的にナビゲーション装置2に向けて基準日時データの送信要求をし、受信したレスポンスに基づいて行うようにしてもよい。
【0068】
また制御部36は、SDメモリカード37に記録される少なくとも一部の画像データに、その画像データを撮影した日時データを関連付けて登録する日時データ管理機能を備える。この関連付ける日時データは、内部時計33から取得しても良いし、関連付ける際に制御部36がナビゲーション装置2に向けて基準日時データの送信要求をし、受信したレスポンスを用いても良い。
【0069】
制御部36は、画像記録機能により事故検知センサ31からの検出信号,スイッチ操作等の記録開始条件を満たした際に画像データをSDメモリカード37に記録するが、これと同時に、ナビゲーション装置2に対し、充足した記録開始条件の情報(内容)を送る機能を備える。後述するように、ナビゲーション装置2は、受信した当該充足した記録開始条件の情報を所定の記録手段に記録する。
【0070】
さらに制御部36は、記録手段たるSDメモリカード37に記録した画像データを、ナビゲーション装置2に対して送信する送信機能(画像出力機能)を備えている。この送信機能は、送信条件を満たした際に、画像データをインタフェース13・接続ケーブル3を介してナビゲーション装置2へ送信する機能である。ここで送信する画像データは、SDメモリカード37に記録した画像データに基づくデータであればよく、例えばSDメモリカード37に記録された画像データそのものでもよいし、その画像データを加工したデータとしてもよい。
【0071】
送信条件は、ナビゲーション装置から撮影日時を特定する情報を受信した場合がある。この場合、送信機能は、受信した撮影日時を特定する情報に対応した画像データ(日時データと関連付けたもののみ/その日時データに関連付けられた画像データを含む一連の画像データ(映像ファイル))をナビゲーション装置2に返送する。このようにすると、記録した所望の画像データをナビゲーション装置2に送り、そこで再生して表示部24に出力することが可能となる。よって、ドライブレコーダ1に表示機能が無くても、ナビゲーション装置2の表示部24を用いて記録した画像データを車室内にて見ることができる。
【0072】
また、他の送信条件としては、例えば、SDメモリカード37の記録容量の残量が閾値以下或いは画像データの記憶量が閾値以上とすることができる。これにより、記録した画像データ等をナビゲーション装置2に記録してバックアップを取ることができる。また、ナビゲーション装置2側で記録されたことを条件にSDメモリカード37に記録した画像データを消去するようにしても良い。
【0073】
さらに他の送信条件としては、内部時計33で特定される現在時刻が、設定された時刻になった場合や、電源オンからの経過時間が閾値を超えた場合や、定期的など各種のものを条件とすることができる。
【0074】
つまり、転送機能により記録した画像データをナビゲーション装置2に送ることができるが、ナビゲーション装置2側での受信した画像データの利用方法は、再生したり記録したりすることができる。従って、ナビゲーション装置2は、ドライブレコーダ1における表示装置を構成したり、バックアップ・記録装置を構成したりすることができる。
【0075】
さらに制御部36は、CCDカメラ18で撮影された画像データを、リアルタイムでナビゲーション装置2に送信する転送機能を備える。この転送された画像データは、ナビゲーション装置2の表示部24に出力する。これにより、撮影中の映像をナビゲーション装置2の表示部24で確認できる。
【0076】
この転送機能は、他の機能と並列的に実行でき、転送中に一時記憶メモリ32に記録しつつ、記録開始条件を充足した場合には所定の画像データをSDメモリカード37に記録することもできる。
【0077】
一方、ナビゲーション装置2は、装置本体20内に、GPS受信機41と、内部時計42と、スピーカ43と、インタフェース44と、制御部45と、データベース46をさらに備える。GPS受信機41は、GPS信号を受信し、その受信したGPS信号から現在位置を求め、その求めた現在位置の位置情報(経度,緯度)を制御部45に送る。インタフェース44は、ドライブレコーダ1におけるインタフェース13と同様に、接続ケーブル3の一端を接続するソケット部と、それにつながる回路としてUART、NTSC等のデータ通信回路と電源供給回路を備える。内部時計42は、本実施形態との関係で言うと、ドライブレコーダ1の内部時計33と時刻合わせをすることで、ドライブレコーダ1側とナビゲーション装置2側の日時データの同期を採るための基準となるものである。内部時計42を備えることで、GPS受信機41でGPS信号が受信できない場合でも時刻合わせをすることができる。一方、内部時計42は必ずしも設ける必要はなく、GPS受信機41で受信したGPS信号に含まれる日時データを基準日時データとしてドライブレコーダ1側に送信するようにしても良い。
【0078】
データベース46は、ナビゲーション用の道路ネットワーク情報を記憶している。このデータベース46に格納するナビゲーションのための情報は、出荷時において全国についてのすべての情報を格納しておいても良いし、地図データ等は、地方毎にSDメモリカード29に格納したものを提供するようにし、ユーザは必要な地図データ等が格納されたSDメモリカードを用意し、それをSDメモリカード用スロット部28に装着して使用するようにしても良い。なお、SDメモリカード29に格納された地図データ等は、データベース46に転送して格納しても良いし、制御部45がSDメモリカード22にアクセスし、そこから読み出して使用するようにしても良い。
【0079】
制御部45は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、出力機器を利用して所定の情報を出力する。制御部45は、GPS受信機41から取得した現在位置に基づき、データベース46から現在位置周辺の道路ネットワーク情報を読み出し、現在位置周辺の地図を表示部24に表示する機能を有する。この制御部45は、この道路ネットワーク情報を利用してある位置から別の位置に至るルート(経路)を検索することができる。また、データベース46は、電話番号とその電話番号の住宅・会社・施設等の位置情報及び名称とを対応づけて記憶した電話番号データベースと、住所とその住所の位置情報とを対応づけて記憶した住所データベースを備える。
【0080】
また、制御部45は、一般的なナビゲーション装置の処理を行う機能を有する。すなわち、表示部24に現在位置周辺の地図を随時表示し、目的地設定ボタンを表示する。制御部45は、タッチパネル25によって、目的地設定ボタンの表示位置に対応する位置の押下を検出した場合に、目的地設定処理を行う。目的地設定処理では、目的地設定メニューを表示部24に表示し、目的地の設定方法の選択をユーザに促す。目的地設定メニューは、目的地の設定方法の選択をユーザに促す電話番号検索ボタンと住所検索ボタンとを有する。電話番号検索ボタンが押下されたことを検出した場合には、電話番号の入力画面を表示し、入力された電話番号に対応する位置情報をデータベース46から取得する。住所検索ボタンが押下されたことを検出した場合には、住所の選択入力画面を表示し、入力された住所に対応する位置情報をデータベース46から取得する。そして、取得した位置情報を目的地の位置情報として設定し、現在位置から目的地までの推奨経路を、データベース46に記憶している道路ネットワーク情報に基づいて求める。この推奨経路の算出方法としては例えばダイクストラ法など公知の手法を用いることができる。
【0081】
そして、制御部45は、算出した推奨経路を、周辺の地図とともに表示する。例えば、図3に示すように、現在位置51から目的地52にいたるルート53を推奨経路として、所定の色(例えば赤色)で表示する。これは、一般的なナビゲーションシステムと同様である。
【0082】
さらに制御部45は、接続ケーブル3を介してドライブレコーダ1から送られてくる画像データを、その表示部24に表示する表示機能を備えている。ここで、表示する画像は、送られてきた画像データに基づく画像であればよく、例えば、画像データそのものの画像でもよいし、画像データに基づいて加工を施した画像としてもよい。
【0083】
制御部45は、自己の機能に基づき表示部5に周辺の地図等を表示している場合に、ドライブレコーダ1から送られてくる画像データを表示するに際し、図4(a)に示すように、メイン画面G1に地図等を表示しつつ、メイン画面G1と別のサブ画面G2に受信した画像データを表示する。また、図4(b)に示すように、メイン画面G1に表示した地図等に重ねて、画像データを表示するようにしてもよい。このように、2つの情報を表示することで、いずれの情報も確認できる。そして、メイン画面G1と別のサブ画面G2を表示するレイアウトを採った場合、画像データによって地図が隠れることがないので、ナビゲーションの邪魔をすることなくCCDカメラ18で撮像した画像データを確認することができる。また、制御部45は、メイン画面G1とサブ画面G2の表示内容を切り替えたり、画像データを全画面表示したりする。係る画面の切替は、例えば表示部24の所定箇所がタッチされことを認識した場合に行うことができる。所定箇所は、表示部24の周辺領域等に設定されたスイッチ(メニューボタン)領域としたり、画像データの表示領域としたりすることができる。
【0084】
制御部45は、GPSログ機能を備える。すなわち、GPS受信機41から取得する車両の位置情報と、内部時計42から取得した日時データとを関連付けて記憶する。もちろん、ドライブレコーダ1とナビゲーション装置2の日時データの同期(ナビゲーション装置2が出力する基準日時データ)が、内部時計42ではなく、GPS信号に基づくものの場合、上記の位置情報に関連付ける日時データは、GPS信号に含まれる日時データとなる。
【0085】
制御部45は、表示部24に表示したメニューボタンからGPSログ機能を指定するボタン領域がタッチされたことを認識すると、指定された位置情報の履歴情報を読み出し、図5に示すように、実際に移動したルート55を地図上の道路に重ねて描画する。このとき、制御部45は、移動軌跡を特定するそれぞれの位置情報に関連付けられた日時データをドライブレコーダ1側に送る。ドライブレコーダ1は、SDメモリカード37にアクセスし、受信した日付データに一致する、SDメモリカード37に格納された画像に関連付けられた日時データを探す。そして、該当する画像データ(映像ファイル)があったならば、ドライブレコーダ1の制御部は、その日付データに関連付けられた画像データ或いはその画像データを含む一連の画像データ(映像ファイル)を返信する。そこで、制御部45は、図6に示すように、返信されてきた画像データをサブ画面G2に表示すると共に、現在表示している画像データは、移動軌跡のどの位置で撮像した画像データであるか示す情報(ポインタアイコンI)を表示する。地図上のどの位置かは、画像データに関連付けられた日時データと同じ日時データの位置情報を抽出し、その位置情報に対応する地図上の位置をポインタアイコンIで示す。なお、画像データは、必ずしも全てのものに日時データが関連付けられているとは限らない。そこで、画像データに日時データが関連付けられている場合には、その日時データに基づいて移動軌跡上の該当する位置を求め、日時データが関連付けられていない場合には、日時データが関連付けされた画像データから何フレーム目の画像データかを求め、そこから経過時間を算出し、その画像データが撮像された日時データを特定し、特定した日時データに基づいて移動軌跡上の該当する位置を求めることができる。
【0086】
このように移動軌跡の全ルート55を描画し、表示している画像データに対応する地点をポインタアイコンIで示すのではなく、図7に示すように、画像データを連続再生中に、移動開始地点から現在表示している画像データまでの移動軌跡を地図に重ねて描画するようにしても良い。これにより、移動軌跡56の先頭は画像データを表示している地点となり、どの地点の画像データであるかが一目でわかる。また、画像データの再生に伴い移動軌跡56も延びるので、趣がある。
【0087】
また、制御部45は、地図画面とともにGPSログ機能による移動軌跡を描画し、表示された移動軌跡上で指定される箇所(区間)を切り出して、その箇所の画像とGPSログデータを保存する機能を備えるとよい。特に連続再生の場合に、ユーザが任意の場所を特定して保存することができ、不要な画像データは捨てて無駄なメモリ消費を削減できる。
【0088】
上記のように移動軌跡を特定するそれぞれの位置情報に関連付けられた日時データをドライブレコーダに送り、対応する画像データを取得するのではなく、まず、制御部45は、図5に示すように地図画面とともにGPSログ機能による移動軌跡を描画し、その移動軌跡上の任意の地点を指定されたことを認識(タッチパネル25によりタッチされた地点を認識)すると、その指定された地点に関連付けられた日時データを取得し、それをドライブレコーダ1に送り、対応する画像データの送信要求をする。ドライブレコーダ1側では、該当する画像データを検出し、その画像データ並びにそれ以降の画像データを返信する。そこで、制御部45は、ドライブレコーダ1から返信されてきた画像データを受信すると、指定された地点の付近の画像データから再生する。
【0089】
制御部45は、ドライブレコーダ1から画像データとともに取得した日時データと、自己が記憶する日時データおよび車両の位置情報とマッチングして画像データを撮像した場所を特定する。そして、表示部24に描画される地図画面上の対応する箇所に所定のマークMや、画像データ付アイコンI1を描画する機能を備えると良い(図8参照)。そして、制御部45は、係るマークMや画像データ付アイコンI1のタッチを認識すると、そのタッチされたマークM等に対応する画像データを再生する。ドライブレコーダでの撮影場所を地図上に表示できる。また、イベントの種類別にアイコンを作成し表示させたり、撮影した日時データや、車両速度等の付帯データも合わせて表示させたりするとよい。
【0090】
一方、ドライブレコーダ1の制御部36は、SDメモリカード37への画像データの記録を開始した場合、その記録開始条件の情報(内容)をナビゲーション装置2に向けて送信する。そこでナビゲーション装置2の制御部45は、係る情報を接続ケーブル3経由で受信すると、そのときの内部時計42により規定される自己の日時データを関連付けてSDメモリカード29に記録する。また、制御部45は、自己の日時データを関連付けて記録するとともに、その日時データを基準日時データとしてドライブレコーダ1に送り返す機能を備えると良い。このようにすると、ドライブレコーダ1側では、受信した基準日時データに基づいて内部時計33の校正処理が行われる。このとき、ドライブレコーダ1の制御部36は、先に送信した記録開始条件の情報について、今回受信した基準日時データを関連付けて登録するとよい。これにより、同一の記録開始条件に関連付けられた日時データは、一致するので、当該記録開始条件の発生箇所を正確に特定できる。
【0091】
ナビゲーション装置2の制御部45は、ドライブレコーダ1に対して記録開始指示コマンド(例えば、所望の位置・走行条件・特定電波受信)を送信したり、撮影条件等の設定コマンドを送信したりする機能を備える。記録開始時コマンドを受信したドライブレコーダは、撮影した画像データをSDメモリカード37に記録する。
【0092】
記録開始指示コマンドの送信であるが、例えば、表示部24に表示している地図上で撮影エリアの登録を受け付け、走行中その撮影エリアに入ると記録開始指示コマンドを送信して自動的に撮影を開始し、撮影エリアから外れると記録終了指示コマンドを送信して自動的に撮影を停止することができる。このようにナビゲーション装置2の地図を利用することで、走行時に撮影したい特定の場所を簡単かつ正確に指定することができると共に、当該指定したエリアを走行中にドライブレコーダ1は、確実に撮影した画像データを記録することができる。そして、撮影エリアの設定は、例えば地図上に中心位置を指定するとともに半径を設定したり、ルート案内をする場合は、案内ルート上に撮影開始点と終了点を指定したりすることで行える。
【0093】
この場合に、設定するエリアは、複数設定可能とする。これにより、たとえば、ある目的地まで走行する途中に、複数箇所の見所などがある場合に、走行前に事前に係る複数箇所を指定しておくことで、必要なエリアの画像データを確実に記録できるとともに、係るエリアとエリアの間の区間では、画像データの記録をしないのでメモリ容量の無駄な消費もしないで済む。
【0094】
上述した実施形態では、ドライブレコーダ1で撮影された画像データは、所定の条件の下でSDメモリカード37に記録され、送信機能により条件に合致する画像データをドライブレコーダ1のSDメモリカード37から読み出してナビゲーション装置2に送るようにしたが、SDメモリカード37に記憶するのと同時に、全部または一部の画像データをナビゲーション装置2におくり、ナビゲーション装置2のSDメモリカード29その他の記録手段に記録するようにしても良い。そのようにすると、画像データのバックアップを行える。
【0095】
また、上記のようにSDメモリカード37に記録した画像データではなく、CCDカメラ18で撮像した画像データを一時記憶メモリ32に記録するとともに、ナビゲーション装置2に送り、ナビゲーション装置2の表示部24に表示しても良い。
【0096】
さらに、ナビゲーション装置2の制御部45は、ドライブレコーダ1のSDメモリカード37に格納された画像データのリストを取得し、取得したリストを表示部24に表示する機能を備える。これにより、ユーザは、ドライブレコーダ1に記録されている画像の内容を容易に知ることができる。リストは、録画日時順、イベントの種類別に整理して表示する。そして、表示されたリストのいずれかが選択された場合(表示部24に表示されたリストの項目部分をタッチ)、該当する画像データを読み出して表示部24に表示する機能を備えるとなお良い。
【0097】
また、画像データが格納されたドライブレコーダのSDメモリカード37を取り外し、そのSDメモリカードをナビゲーション装置2のSDメモリカード用スロット部28に取り付けた場合に、ナビゲーション装置2の制御部45は、ナビゲーション装置2にて記憶されていた位置情報等のデータを、SDメモリカード37に記憶させることができる。このとき、日時データに基づいて画像データと位置情報の関連づけを行う。そして、画像データに加え、位置情報等も記録したSDメモリカードを、パソコン等に装着し、そこでデータの再生・編集・管理等を行うと良い。
【0098】
また、上述した実施形態では、ドライブレコーダ1に装着されたSDメモリカード37に記録された画像データは、接続ケーブル3を用いたデータ通信によりナビゲーション装置2に送り、ナビゲーション装置2の表示部24を利用して再生・表示したが、本発明はこれに限ることはなく、たとえば、画像データが格納されたドライブレコーダ1のSDメモリカード37を取り外し、そのSDメモリカードをナビゲーション装置2のSDメモリカード用スロット部28に取り付け、再生条件が一致した場合、制御部45は、そのSDメモリカードに記録された画像データを読み出して表示部24に表示することもできる。
GPS搭載車載機としては、ナビゲーション装置2に限ることはなく、各種のものを用いることができる
【符号の説明】
【0099】
1 ドライブレコーダ
2 ナビゲーション装置
3 接続ケーブル
13 インタフェース
18 CCDカメラ
24 表示部
25 タッチパネル
31 事故検知センサ
32 一時記憶メモリ
33 内部時計
41 GPS受信機
42 内部時計
44 インタフェース
45 制御部
46 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと、
そのカメラで撮影された画像データを記録手段に記録する録画制御部と、
その記録手段に記録される少なくとも一部の画像データに、その画像データを撮影した日時データを関連付ける日時データ管理部と、
車載機と通信する通信インタフェースと、
を備え、
前記日時データは、前記通信インタフェースを介して前記車載機から取得した基準日時データに基づいて設定されることを特徴とする車両用映像記録装置。
【請求項2】
前記画像データに関連付ける日時データは、撮影された画像データを記録手段に記録する際に、前記車載機から取得した基準日時データを用いることを特徴とする請求項1に記載の車両用映像記録装置。
【請求項3】
時計回路と、前記基準日時データに基づいて前記時計回路を校正する校正部と、を備え、
前記画像データに関連付ける日時データは、前記校正部で校正された時計回路の日時データであることを特徴とする請求項1に記載の車両用映像記録装置。
【請求項4】
前記校正部は、前記車載機から基準日時データを取得した場合に、自動的に校正を行うことを特徴とする請求項3に記載の車両用映像記録装置。
【請求項5】
記録条件を満たしたトリガ発生に基づいて画像データを記憶させる場合、同時に、前記車載機に発生したトリガの情報を送ることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の車両用映像記録装置。
【請求項6】
前記記録手段に記録した画像データは、送信条件を満たした際に、前記通信インタフェースを介して前記車載機へ送信する送信機能を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両用映像記録装置。
【請求項7】
前記送信条件は、前記車載機から撮影日時を特定する情報の受信であり、送信機能は、受信した撮影日時を特定する情報に対応した画像データを前記車載機に返送することを特徴とする請求項6に記載の車両用映像記録装置。
【請求項8】
前記送信条件は、記録手段の残量が閾値以下、画像データの記憶量が閾値以上の少なくとも一方で有ることを特徴とする請求項6に記載の車両用映像記録装置。
【請求項9】
前記カメラで撮影された画像データをリアルタイムで前記車載機に送信する転送機能を備えたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用映像記録装置。
【請求項10】
前記車載機に接続された状態では、その車載機側から電源供給を受けられるようにしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両用映像記録装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の車両用映像記録装置と、前記車載機と、それらを接続するケーブルと、を備え、
前記車載機は、表示手段を備え、前記車両用映像記録装置から送られてくる画像データをその表示手段に表示する機能を備えたことを特徴とする車載システム。
【請求項12】
前記車載機は、自己の機能の実行に基づき前記表示手段に出力情報を表示中に前記車両用映像記録装置から送られてくる画像データを表示するに際し、その出力情報の表示画面と別のサブ画面に表示または、前記出力情報の表示画面に重ねて表示することを特徴とする請求項11に記載の車載システム。
【請求項13】
前記車載機は、位置特定機能と、前記表示手段に地図画面を描画する機能を持ち、
前記車載機は、前記位置特定機能により特定される車両の位置情報と日時データとを関連付けて記憶し、
前記車両用映像記録装置から画像データとともに取得した日時データと、自己が記憶する日時データおよび車両の位置情報とマッチングして前記画像データを撮像した場所を特定し、前記表示手段に描画される地図画面上の対応する箇所を通知する機能を備えた請求項11または12に記載の車載システム。
【請求項14】
前記車載機は、前記通知された箇所の指定を受け付けると、その箇所の画像データを再生することを特徴する請求項13に記載の車載システム。
【請求項15】
前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、
前記GPS搭載車載機は、地図画面とともに前記GPSログ機能による移動軌跡を描画し、かつ、前記画像データを表示中に、その画像データを撮像した位置が移動軌跡のどの位置かを示す情報を報知することを特徴とする請求項13または14に記載の車載システム。
【請求項16】
前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、
前記GPS搭載車載機は、地図画面とともに前記GPSログ機能による移動軌跡を描画し、
その移動軌跡上の任意の地点を指定された場合、その指定された地点或いはその付近の画像データから再生することを特徴とする請求項13または14に記載の車載システム。
【請求項17】
前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、
前記GPS搭載車載機は、前記画像データを連続再生中に、その再生と前記GPSログ機能に基づく移動軌跡の表示を同期させ、その移動軌跡の先頭は表示している画像データを撮像した地点に対応する位置とすることを特徴とする請求項13または15に記載の車載システム。
【請求項18】
前記車載機は、GPS搭載車載機であって、GPSログ機能を備え、
前記GPS搭載車載機は、地図画面とともに前記GPSログ機能による移動軌跡を描画し、表示された移動軌跡上で指定される箇所を切り出して、その箇所の画像とGPSログデータを保存することを特徴とする請求項13または14に記載の車載システム。
【請求項19】
前記車載機は、時刻通知条件を満たした際に、現在の日時データを基準日時データとして前記車両用映像記録装置に送信する機能を備え、
前記車両用映像記録装置と前記車載機の日時データの同期がとれることを特徴とする請求項11〜18のいずれかに記載の車載システム。
【請求項20】
前記車両用映像記録装置は、前記記録手段への画像データの記録を開始した場合、その記録開始条件となるトリガ情報を前記車載機に送信し、
前記車載機は、前記トリガ情報を受信した際に、そのときの自己の日時データを関連付けて記録することを特徴とする請求項11〜19のいずれかに記載の車載システム。
【請求項21】
前記車載機は、前記日時データを関連付けて記録するとともに、その日時データを車両用映像記録装置に送り返すことを特徴とする請求項20に記載の車載システム。
【請求項22】
前記車載機は、前記車両用映像記録装置に対して記録開始指示コマンドを送信・撮影条件等の設定コマンドを送信することを特徴とする請求項11〜21のいずれかに記載の車載システム。
【請求項23】
地図上で撮影エリアの登録を受け付け、
走行中その撮影エリアに入ると前記録画開始指示コマンドを送信して自動的に撮影を開始し、撮影エリアから外れると記録終了指示コマンドを送信して自動的に撮影を停止することを特徴とする請求項22に記載の車載システム。
【請求項24】
前記車両用映像記録装置で撮影された画像データは、車両用映像記録装置の記録手段に記憶されるのと同時に、少なくともその一部は前記車載機のメモリにも記憶されことを特徴とする請求項11〜23のいずれかに記載の車載システム。
【請求項25】
前記車載機は、前記車両用映像記録装置の記録手段に格納された画像データのリストを取得し、前記表示手段に表示することを特徴とする請求項11〜23に記載の車載システム。
【請求項26】
前記記録手段は、着脱可能な記録媒体であり、
前記車載機は、前記記録媒体を読み取り可能な読み取り機器を備え、
前記画像データが格納された記録媒体を車両用映像記録装置から取り外すとともに前記読み取り機器に装着することで、前記車載機内に記憶されていた位置情報をその記憶媒体に記憶する機能を備えた請求項11〜26に記載の車載システム。
【請求項27】
前記記録手段は、着脱可能な記録媒体であり、
前記車載機は、前記記録媒体を読み取り可能な読み取り機器を備え、
前記画像データが格納された記憶媒体を車両用映像記録装置から取り外すとともに前記読み取り機器に装着した場合、前記車載機は、その記録媒体に格納された画像データを再生して前記表示手段に表示する機能を備えた請求項11〜26に記載の車載システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−257849(P2011−257849A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−130052(P2010−130052)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】