説明

車両用灯具

【課題】光源から出射された光が反射面で反射されてなる反射光のみによって配光パターンを形成する光学系を備えた車両用灯具において、小型化を維持しながら広範囲の照射を可能とする構成を提供することにある。
【解決手段】複合反射面1を有し前端開口とするリフレクタ2とリフレクタ2の前端開口に取り付けられたアウターレンズ3により形成された灯室4の内部にフード5を配置した。フード5は本体部7が光源搭載部7aと光源搭載部7aの縁部から立ち上がるフランジ部7bで構成されると共にフランジ部7bの外周面を傾斜反射面7dとし、前記光源搭載部7aに固定されたLED10から出射してリフレクタ2の複合反射面1で反射された一次反射光がフランジ部7bの傾斜反射面7dで反射された二次反射光で配光パターンの一部を形成するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具に関するものであり、詳しくは、光源から出射された光が反射面で反射されてなる反射光のみによって配光パターンを形成する光学系を備えた車両用灯具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車両用灯具については、例えば、半導体発光素子を発光源として構成されたものが提案されている。
【0003】
それは、図7に示すように、ホルダ50の両面の水平方向に対向する位置に互いに背中合わせに第1光源51と第2光源52が支持され、第1光源51と該第1光源51を覆うように配置された第1リフレクタ53により第1反射光学系54が形成され、同様に第2光源52と該第2光源52を覆うように配置された第2リフレクタ55により第2反射光学系56が形成されている。
【0004】
第1光源51及び第2光源52はいずれも半導体発光素子(この場合はLEDチップ)57を発光源とするLEDランプである。また、第1リフレクタ53及び第2リフレクタ55は一体形成されており、その前端開口部58、59に透光カバー60が配置されている。
【0005】
そして、このような構成からなる車両用灯具61において、第1光源51から出射した光は第1リフレクタ53で反射されてその反射光が前面に位置する透光カバー60を透過して外部に照射され、同様に第2光源52から出射した光は第2リフレクタ55で反射されてその反射光が前面に位置する透光カバー60を透過して外部に照射される。
【0006】
このように、第1反射光学系54及び第2反射光学系56により形成された照射光によってロービーム(すれ違いビーム)用配光パターンが形成される(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第4018016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記構成の車両用灯具61は、照射光による照射範囲αが第1光源51と第1リフレクタ53の前端開口部58を結ぶ直線Aと、第2光源52と第2リフレクタ55の前端開口部59を結ぶ直線Bとで囲まれる領域に規定される。そのため、灯具の照射範囲を広げるためには一体化されたリフレクタ53、55の前端開口部58、59の大きさを広げる必要があるが、リフレクタ53、55の大きさが大きくなると当然灯具61の大きさも大きくなり、その結果、灯具61を搭載する車両の設計自由度が損なわれることとなる。
【0009】
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、光源から出射された光が反射面で反射されてなる反射光のみによって配光パターンを形成する光学系を備えた車両用灯具において、小型化を維持しながら広範囲の照射を可能とする構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、反射面を有する容器状のランプボディと、前記ランプボディの反射面前方に設けられたレンズと、前記ランプボディに支持された支持部と反射面を備えた本体部からなるフードと、前記フードの本体部に搭載されると共に照射方向を前記ランプボディの反射面方向に向けたLED光源と、を有する車両用灯具であって、前記ランプボディの反射面は、前記LED光源の光軸を中心軸とし且つ前記本体部の光源搭載位置を前記光軸に沿って投影した領域に位置する第1反射面と、前記フードの本体部の反射面を前記光軸に沿って投影した領域に位置する第2反射面と、前記第2反射面の外側の領域に位置する第3反射面とからなることを特徴とするものである。
【0011】
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記フードの本体部の反射面は、前記レンズ側から前記ランプボディの反射面側に向かって前記LED光源の光軸に対して近づく傾斜反射面からなることを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は2のいずれか1項において、前記フードはアルミダイキャストで形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか1項において、前記ランプボディの第1反射面、第2反射面及び第3反射面は、前記LED光源からの光を互いに異なる領域に向けて反射することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の車両用灯具は、光源から出た光を互いに異なる領域に反射する第1反射面、第2反射面及び第3反射面をリフレクタに備えると共にLED光源が搭載されたフードにも反射面が備えられており、LED光源から出射した光はリフレクタの第1反射面、第2反射面及び第3反射面において異なる角度で反射され、そのうち第2反射面で反射された光はフード本体部の反射面で更に反射され、第1反射面、第3反射面及びフード本体部の反射面のそれぞれによる反射光が照射方向の左右方向、及び上下方向において異なる領域を照射し、それぞれの光が合わさることにより広範囲の領域を照射するようにした。
【0015】
この光は従来の灯具においてはアウターレンズのレンズカットによって形成されるものであったが、本発明によってリフレクタの反射面で形成することができるようになった。そのため、アウターレンズをレンズカットのない素通しとすることが可能となり、灯具のデザインの自由度を高めることができた。
【0016】
また、フードに反射面を設けることによって広範囲の配光パターンが形成されるため、灯具の小型化を維持しながら所望する広範囲に亘る配光パターンを得ることができる。
【0017】
また、LED光源から該LED光源の光軸方向に出射される光束密度の高い光によって、配光パターンの中心部と外縁部との間の中間領域を形成することが可能となった。そのため、配光パターンを光量分布が均一化された状態で形成することが可能となり、視認性の良好な灯具を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係わる実施形態の正面図である。
【図2】本発明に係わる実施形態の斜視図である。
【図3】本発明に係わる実施形態の部分斜視図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図1のB−B断面図である。
【図6】配光パターンの説明図である。
【図7】従来例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図6を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
【0020】
図1は本発明に係る実施形態の正面図、図2は斜視図、図3は部分斜視図、図4は図1のA−A断面図、図5は図1のB−B断面図、図6は配光パターンの説明図である。
【0021】
図1、図2及び図3より、内面を複数の形状の反射面で形成されてなる複合反射面1とし前端開口を有するランプボディ(以下、リフレクタとする)2とリフレクタ2の前端開口に取り付けられたアウターレンズ3により密閉された灯室4が形成され、灯室4内の中央部にリフレクタ2に支持されたフード5が該リフレクタ2に包囲されるように配置されている。
【0022】
フード5は支持部6と本体部7がアルミダイキャスト等の金属の鋳造法により一体に形成され、リフレクタ2に固定されてアウターレンズ3側に延びる支持部6の先端部に本体部7が位置している。本体部7は平板状の光源搭載部7aと光源搭載部7aの縁部から略環状にアウターレンズ3側と反対側のリフレクタ2側に立ち上がるフランジ部7bからなっている。
【0023】
光源搭載部7aのリフレクタ2側の面7cには、複数の導電パターン8aが並設されたフレキシブル基板8のLED実装部8bを貼り付けたアルミプレート9が熱伝導率の高い両面テープやネジ等によって貼着固定されており、フレキシブル基板8のLED実装部8b上に光源となるLED10が実装されている。LED10は光出射面10aがリフレクタ2側に向いており、その位置はLED10の光軸Xとリフレクタ2の複合反射面1の軸を同一線上に共有する位置に位置している。
【0024】
フード5の本体部7のフランジ部7bは、外側面がアウターレンズ3側からリフレクタ2側に向かってLED10の光軸Xに近づく傾斜面からなっており、表面に反射処理が施されて傾斜反射面7dとなっている。
【0025】
また、本体部7の光源搭載部7aのリフレクタ2側の面7c及びフランジ部7bの内周面7eには無反射処理が施されており、LED10から出射してリフレクタ2の複合反射面1で反射された反射光を反射してその反射光が再度リフレクタ2の複合反射面1で反射されてその反射光が灯具の眩光となって対向車の運転者を眩惑することがないように配慮されている。
【0026】
フード5の支持部6は、上面を開口とする断面U字状の溝状を呈しており、溝の内部にはフレキシブル基板8の、LED実装部8bから延長されて外部電源からLED10に電力を供給するための給電配線部8cが収容されている。
【0027】
フード5のフランジ部7bの外側面は上述したように傾斜反射面7dとなっておりそのためにアルミ蒸着等によるメタリック調の光輝鏡面処理が施されており、それと共にアウターレンズ3を通して観視される面にも同様にアルミ蒸着等によるメタリック調の光輝鏡面処理が施され、美観の確保を図ると共に傾斜反射面7dは後述するように光路形成に寄与する光学系の一部を構成している。
【0028】
リフレクタ2の複合反射面1は、全面に亘ってフード5の傾斜反射面7dと同様にアルミ蒸着等によるメタリック調の光輝鏡面処理が施されていると共に3つの領域で分割構成されており、それぞれの領域に位置する反射面はその反射光による照射光で配光パターンの所望する領域を形成するような最適形状に設定されている。
【0029】
そこで、上記構成の車両用灯具の光学機能について、以下に図4〜図6を参照して説明する。
【0030】
まず、リフレクタ2の複合反射面1を構成する1つの領域に位置する第1反射面(以下、反射面Aとする)はフード5の本体部7の光源搭載部7aをLED10の光軸Xに沿って投影した領域、第2反射面(以下、反射面Bとする)はフランジ部7bをLED10の光軸Xに沿って投影した領域、第3反射面(以下、反射面Cとする)は複合反射面1から反射面A及び反射面Bを除いた領域に形成されている。
【0031】
光源となるLED10は、フード5の本体部7の光源搭載部7aに貼着固定されたアルミプレート9に貼り付けられたフレキシブル基板8に光出射面10aをリフレクタ2側に向けて配置されており、LED10にフレキシブル基板8の給電配線部8cを介して外部電源から電力を供給すると点灯が開始される。
【0032】
すると、LED10の光出射面10a等から出射された光はリフレクタ2の内面の複合反射面1に照射される。このとき、リフレクタ2の複合反射面1は上述のように3つの領域に分割された反射面A、反射面B及び反射面Cからなっており、夫々の反射面A、B、CはLED10から出射した光を反射してその反射光を所望する方向に向ける。
【0033】
まず、LED10の光軸Xが交差する反射面Aは、LED10から出射して反射面Aに向かう光LをLED10の光軸Xを含む垂直面に対する左側の角度α及び右側の角度αがいずれも約20°となる方向を中心とするように反射させる反射面とされている(図5参照)。
【0034】
それと同時に、LED10から出射して反射面Aに向かう光LをLED10の光軸Xを含む水平面に対する上側の角度α及び下側の角度αが、同様にいずれも約10°となる方向を中心とするように反射させる反射面とされている(図4参照)。
【0035】
反射面Bは、LED10から出射して反射面Bに向かう光Lをフランジ部7bの外側面に形成された傾斜反射面7dの方向に反射させる反射面とされている。そして、傾斜反射面7dで反射された光LはLED10の光軸Xを含む垂直面に対する左側の角度β及び右側の角度βがいずれも約80°となる方向を中心とする方向に向かう(図5参照)。
【0036】
それと同時に、傾斜反射面7dで反射された光LをLED10の光軸Xを含む水平面に対する上側の角度βが、同様に約80°となる方向を中心とする方向に向かう(図4参照)。
【0037】
反射面Cは、LED10から出射して反射面Cに向かう光LをLED10の光軸Xを含む垂直面に対する左側の角度γ及び右側の角度γがいずれも0〜約15°となる方向に反射させる反射面とされている(図5参照)。
【0038】
それと同時に、LED10から出射して反射面Cに向かう光LをLED10の光軸Xを含む水平面に対する上側の角度γ及び下側の角度γが、同様にいずれも0〜約15°となる方向に反射させる反射面とされている(図4参照)。
【0039】
上述したように、反射面AはLED10の光軸Xを中心とし、外縁が光源搭載部7aのフランジ部7bの最内部をLED10の光軸Xに沿って複合反射面1に投影した線分で囲まれた領域であり、反射面Bは反射面Aの領域の外側に位置して内縁を反射面Aの外縁と共有すると共に外縁を光源搭載部7aのフランジ部7bの最外部をLED10の光軸Xに沿って複合反射面1に投影した線分として前記内縁と外縁で囲まれた領域であり、反射面Cは反射面Bの領域の外側に位置して内縁を反射面Bの外縁と共有すると共に外縁を複合反射面1の上端部として前記内縁と外縁で囲まれた領域となっている。
【0040】
LED光源から出射されて反射面A、反射面B及び反射面Cの反射面で反射された反射光L、L、Lによって形成される配光パターンが図6に示されている。
【0041】
この配光パターンは、垂直基準線Vと水平基準線Hが交わる配光パターンの中央部の領域cが反射面Cによる反射光Lで形成され、この中央部の領域cの外側の領域aが反射面Aによる反射光Lで形成され、更にその外側の領域bが反射面Bによる反射光Lで形成されている。そして、領域a、領域b及び領域cを照射する反射光の合成光によって所望する配光パターンが形成されている。
【0042】
具体的な例として、配光パターンの中央部の領域cは、左右方向(L−R)が垂直基準線Vに対して約15°(L)〜約15°(R)の範囲となり、上下方向(U−D)が水平基準線Hに対して約8°(U)〜約8°(D)の範囲となっている。
【0043】
また、配光パターンの上記領域cの外側の領域aは、左右方向(L−R)が垂直基準線Vに対して約15°(L)〜約25°(L)の範囲と約15°(R)〜約25°(R)の範囲の2つの範囲で構成され、上下方向(U−D)が水平基準線Hに対して約8°(U)〜約13°(U)の範囲と約8°(D)〜約13°(D)の範囲の2つの範囲で構成されている。
【0044】
更に、配光パターンの上記領域aの外側の領域bは、左右方向(L−R)が垂直基準線Vに対して約25°(L)〜約85°(L)の範囲と約25°(R)〜約85°(R)の範囲の2つの範囲で構成され、上下方向(U−D)が水平基準線Hに対して約13°(U)〜約18°(U)の範囲と約13°(D)〜約18°(D)の範囲の2つの範囲で構成されているが、実際の領域bの上下方向の照射範囲としては水平基準線Hに対して13°〜85°の照射範囲で照射される。
【0045】
そして、領域a、領域b及び領域cで構成された配光パターンによって、車両の進行方向前方の左右各0〜約85°、上下各0〜約18°の範囲が集中的に照射される。
【0046】
この場合、フード5のフランジ部7bの外側面に形成された傾斜反射面7dで反射されてLED10の光軸Xを含む水平基準線Hに対して約85°の上方に向かう光は、例えばトラックなどのような運転席の位置が高い車両の運転者がその光によって車両の存在を認識するのに有効な手段となる。
【0047】
このように、図6の配光パターンにおいては、配光パターンを構成する各領域a、b、cは垂直基準線Vを中心とする左右方向(L−R)の角度範囲と水平基準線Hを中心とする上下方向(U−D)の角度範囲が異なっており、そのため夫々の配光パターンa、b、cを形成する、リフレクタ2の内面の複合反射面1を構成する各反射面A、B、Cも垂直基準線Vを中心とする左右方向(L−R)の反射面形状と水平基準線Hを中心とする上下方向(U−D)の反射面形状は異なるものとなる。
【0048】
但し、各反射面A、B、Cは配光パターンを構成する夫々の領域a、b、cに求められる範囲に基づいて適宜設定されるものであるため、反射面A、B、Cの夫々は上述のように垂直基準線Vを中心とする左右方向(L−R)の角度範囲と水平基準線Hを中心とする上下方向(U−D)の角度範囲が異なる場合もあるし、垂直基準線Vを中心とする左右方向(L−R)の角度範囲と水平基準線Hを中心とする上下方向(U−D)の角度範囲が同じ場合もあるし、垂直基準線Vを中心とする左方向(L)と右方向(R)で角度範囲が異なる場合あるいは水平基準線Hを中心とする上方向(U)と下方向(D)で角度範囲が異なる場合もある。
【0049】
なお、反射面Bはフード5のリフレクタ2に対する支持精度(取り付け精度)を考慮して、フランジ部7bの投影パターンを含む該投影パターンより2mm程度幅広領域に設定することも有効である。
【0050】
ところで、フードは上述したようにアルミダイキャストによる金属材料で形成されており、フレキシブル基板に搭載されたLEDがアルミプレートを介してフードの光源搭載部に固定されている。
【0051】
そのため、LEDの点灯時の発熱がフードによって効率よく放散されてLEDの温度上昇が抑制される。その結果、光源に大電流で駆動する高出力LEDを用いることが可能となり、LEDからの照射光量の増大によって視認性の良好な灯具を実現することが可能となる。
【0052】
以上説明したように、本発明はLED光源を固定したフードに反射面を設け、LED光源から出射してリフレクタの反射面で反射された反射光を更にフードの反射面で反射させてその反射光が照射方向(前方)の左右方向及び上下方向を広範囲に照射するようにした。
【0053】
この光は従来の灯具においてはアウターレンズのレンズカットによって形成されるものであったが、本発明によってフードの反射面で形成することができるようになった。そのため、アウターレンズをレンズカットのない素通しとすることが可能となり、灯具のデザインの自由度を高めることができた。
【0054】
また、フードに反射面を設けることによって広範囲の配光パターンが形成されるため、灯具の小型化を維持しながら所望する広範囲に亘る配光パターンを得ることができる。
【0055】
また、LED光源から該LED光源の光軸方向に出射される光束密度の高い光によって配光パターンの中心部と外縁部との間の中間領域を形成することが可能となった。そのため、配光パターンを光量分布の均一化された状態で形成するが可能となり、視認性の良好な灯具を実現することができた。
【0056】
また、このような灯具を複数個配置することにより更に明るい灯体を実現することも可能となる。
【符号の説明】
【0057】
1 複合反射面
2 ランプボディ(リフレクタ)
3 アウターレンズ
4 灯室
5 フード
6 支持部
7 本体部
7a 光源搭載部
7b フランジ部
7c 面
7d 傾斜反射面
7e 内周面
8 フレキシブル基板
8a 導電パターン
8b LED実装部
8c 給電配線部
9 アルミプレート
10 LED
10a 光出射面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射面を有する容器状のランプボディと、
前記ランプボディの反射面前方に設けられたレンズと、
前記ランプボディに支持された支持部と反射面を備えた本体部からなるフードと、
前記フードの本体部に搭載されると共に照射方向を前記ランプボディの反射面方向に向けたLED光源と、を有する車両用灯具であって、
前記ランプボディの反射面は、前記LED光源の光軸を中心軸とし且つ前記本体部の光源搭載位置を前記光軸に沿って投影した領域に位置する第1反射面と、前記フードの本体部の反射面を前記光軸に沿って投影した領域に位置する第2反射面と、前記第2反射面の外側の領域に位置する第3反射面とからなることを特徴とする車両用灯具。
【請求項2】
前記フードの本体部の反射面は、前記レンズ側から前記ランプボディの反射面側に向かって前記LED光源の光軸に対して近づく傾斜反射面からなることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
【請求項3】
前記フードはアルミダイキャストで形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の車両用灯具。
【請求項4】
前記ランプボディの第1反射面、第2反射面及び第3反射面は、前記LED光源からの光を互いに異なる領域に向けて反射することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用灯具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−9005(P2011−9005A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−150061(P2009−150061)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000002303)スタンレー電気株式会社 (2,684)
【Fターム(参考)】