説明

車室内のボックス装置

【課題】アームレストの位置を使用者の体格等に応じて上下方向に調節することができるとともに、アームレストの上昇時にボックス本体の内部が露出することを防止できる車室内のボックス装置を提供する。
【解決手段】ボックス本体11の上面開口にリッドを開閉可能に設け、そのリッドによりアームレスト14を構成する。アームレスト14を昇降させる昇降機構15を設ける。アームレスト14の上昇時にボックス本体11とアームレスト14との間の隙間を隠蔽する隠蔽部材31を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車の車室内におけるセンターコンソールボックス等のボックス装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の車室内のボックス装置としては、例えば特許文献1に開示されるような構成が提案されている。この従来構成においては、ボックス本体の上面開口にアームレストが前後方向へ移動可能に支持され、そのアームレストには上下方向に貫通する開口部が形成されている。ボックス本体の上面開口の後端縁には、その上面開口及びアームレストの開口部を開閉可能に覆うリッドが回動可能に取り付けられている。そして、フロントシートを車両の前後方向に位置調整した場合に、そのフロントシートの位置に応じてアームレストを前後方向へ位置調節できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平4−43144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、この従来構成においては、アームレストを前後方向へ位置調節することはできるが、上下方向に位置調節することはできない。このため、例えば体格の大きい運転者の場合には、アームレストの位置が低くて、アームレストの機能を十分に活用することができないという問題があった。
【0005】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、アームレストの位置を使用者の体格等に応じて上下方向に位置調節することができるとともに、アームレストの上昇時にボックス本体とアームレストとの間に隙間ができることを防止できる車室内のボックス装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は、ボックス本体の上面開口を開閉可能なリッドがアームレストを構成する車室内のボックス装置において、前記アームレストを昇降可能に支持する昇降手段と、アームレストを上昇位置において保持する保持手段と、アームレストの上昇時にボックス本体とアームレストとの間の隙間を隠蔽する隠蔽手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
従って、この発明の車室内のボックス装置においては、アームレストを昇降手段により昇降させることによって、アームレストの高さを使用者の体格等に合わせて、使用し易い位置に容易に調節することができる。また、アームレストの上昇時には、ボックス本体とアームレストとの間の隙間を隠蔽手段により隠蔽することができて、ボックス本体の内部が露出したり、内部の小物等が飛び出したりすることを防止できる。
【0008】
前記の構成において、前記昇降手段は、ボックス本体とアームレストとの間に介在されたリンク機構であることが好ましい。
前記の構成において、前記リンク機構は四節リンク機構であることが好ましい。
【0009】
前記の構成において、アームレストの昇降時にそのアームレストを所定の角度に維持する維持手段を設けたことが好ましい。
前記の構成において、前記維持手段は、ボックス本体とアームレストとの間に設けられた平行四節リンク機構であることが望ましい。
【0010】
前記の構成において、前記隠蔽手段はストレッチ素材よりなることが望ましい。
前記の構成において、前記隠蔽手段はダブルニット材よりなることが望ましい。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、この発明によれば、アームレストの位置を使用者の体格等に応じて上下方向に位置調節することができるとともに、アームレストの上昇時にボックス本体の内部が露出したりすることを防止することができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第1実施形態の車室内のボックス装置を示す斜視図。
【図2】図1のボックス装置の側面図。
【図3】同ボックス装置の分解斜視図。
【図4】同ボックス装置の要部拡大断面図。
【図5】同ボックス装置のアームレストを調節高さ位置に掛止する機構を示す断面図。
【図6】図2のボックス装置におけるアームレストの上昇状態を示す側面図。
【図7】第2実施形態の車室内のボックス装置を示す断面図。
【図8】第3実施形態の車室内のボックス装置を示す断面図。
【図9】図8のボックス装置においてアームレストを調節高さ位置に掛止する機構を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下に、この発明を自動車の車室内におけるセンターコンソールボックス装置に具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
【0014】
図2及び図3に示すように、この実施形態のボックス装置のボックス本体11は、上面に開口12aを有するほぼ箱形状の内側ボックス12の外側に外側ボックス13を配置して構成されている。内側ボックス12及び外側ボックス13は車室内の床パネル(図示しない)上に固定されている。図3及び図4に示すように、内側ボックス12の開口12aの外周縁には、下方に向かって開口する環状の凹部12bが形成されている。内側ボックス12の両側壁の内面には各一対の取付座12cが突設され、各取付座12cの上端部には取付孔12dが形成されている。外側ボックス13の上面には、内側ボックス12の開口12aに対応する開口13aが形成されている。
【0015】
前記ボックス本体11上には、アームレスト14が昇降手段としての昇降機構15を介して昇降可能に支持されている。アームレスト14は、内側ボックス12及び外側ボックス13の上面開口12a,13aを開閉可能に覆うリッドを構成している。アームレスト14は、以下のように構成されている。すなわち、連結枠16上に支持枠17が接合され、その支持枠17上にヒンジ18を介して裏カバー19が車両後方側へ開閉回動可能に支持され、さらに、その裏カバー19上にアームレスト部20が固定されている。
【0016】
前記連結枠16の側壁の下端外周縁には、上方に向かって開口する環状の凹部16aが形成されている。連結枠16の両側壁には、内側ボックス12の取付孔12dと対応する各一対の取付孔16bが形成されている。裏カバー19の前端部には、裏カバー19及びアームレスト部20を開閉操作するための指掛け部19aが設けられている。そして、この指掛け部19aに指を掛けて、図2に鎖線で示すように、裏カバー19及びアームレスト部20をヒンジ18を中心に回動させて開放させることにより、外側ボックス13及び内側ボックス12の開口13a,12aを介して、内側ボックス12内に小物等を出し入れすることができるようになっている。
【0017】
図2〜図4に示すように、前記昇降機構15は、左右それぞれ2つの平行なリンク21及び前記連結枠16を可動節とするとともに、内側ボックス12を固定節とする平行四節リンク機構により構成されている。この平行四節リンク機構は、アームレスト14を所定の角度に維持するための維持手段を構成している。すなわち、各リンク21の下端部は、ボックス本体11の内側ボックス12の取付座12cに対して、取付孔12dに嵌合する軸22により回動可能に支持されている。各リンク21の上端部は、アームレスト14の連結枠16に対して、取付孔16bに嵌合する軸23により回動可能に支持されている。各リンク21の内側面には、装飾カバー24が被覆装着されている。
【0018】
そして、各リンク21の回動により、アームレスト14全体が図1に2点鎖線及び図4に示す下方位置と、図6に示す上方位置との間の任意の高さ位置に移動される。図1,図2,図6及び図7はアームレスト14が上昇位置にある状態を示し、この場合、各リンク21が平行であるため、アームレスト14は所定の角度位置に維持される。各リンク21はその上端部が回動中心である下端部よりも後方に位置するように構成されているため、アームレスト14が下方位置から上方位置に移動されるのに従ってアームレスト14の前後方向位置が後方側へ変移される。
【0019】
図5に示すように、前記ボックス本体11の内側ボックス12と外側ボックス13との間には、アームレスト14を任意の調節高さ位置に保持するための保持手段としての掛止機構25が設けられている。すなわち、平行四節リンク機構の可動節のリンク21のうちで、内側ボックス12の一側に配置された前後一対のリンク21の下端外側部には、ラチェットホイール26が一体回転可能に設けられている。内側ボックス12と外側ボックス13との間には掛止体27が図示しないガイド手段により前後方向へ移動可能に支持され、その掛止体27上には両ラチェットホイール26に係合可能な一対の掛止爪28が設けられている。掛止体27とボックス本体11との間には、掛止爪28をラチェットホイール26と係合する方向に付勢するためのバネ29が介装されている。掛止体27には、掛止体27をバネ29の付勢力に抗して移動させて、掛止爪28をラチェットホイール26から離脱させるために操作される操作レバー30が設けられている。この操作レバー30は外側ボックス13の外部に突出している。
【0020】
そして、アームレスト14が図2に示す下方位置から上方に移動調節されて、リンク21が図5の反時計方向に回動されたときには、ラチェットホイール26が同方向へ一体的に回転されることにより、掛止爪28がバネ29の付勢力に抗して退避移動される。また、アームレスト14が任意の高さ位置に調節されときには、バネ29の付勢力により掛止爪28がラチェットホイール26のいずれかの歯部に係合されてラチェットホイール26がロックされ、アームレスト14が調節高さ位置に掛止保持される。さらに、アームレスト14の下方位置へ移動させる時には、操作レバー30の操作により、掛止爪28がラチェットホイール26から離脱されて、ラチェットホイール26のロックが解除され、アームレスト14の下方移動が許容される。図5に示す32は、掛止爪28がラチェットホイール26に掛止めされた状態で、掛止体27の掛止め方向への移動を阻止するストッパである。
【0021】
図1及び図3に示すように、前記ボックス本体11とアームレスト14との間には、それらの間の隙間を隠蔽するための隠蔽手段としての隠蔽部材31が設けられている。この隠蔽部材31は、ジャージ等の伸縮性を有するストレッチ素材により上下両端を開口した筒状に形成されている。この隠蔽部材31は、内部を透視しにくいように、ダブルニット材によって構成されている。図3及び図4に示すように、隠蔽部材31の下端縁及び上端縁には、環状の芯材31a,31bが縫い込まれている。そして、隠蔽部材31の下側の芯材31a部分が内側ボックスの凹部12b内に嵌着された状態で、隠蔽部材31の下端縁が内側ボックス12と外側ボックス13との開口12a,13aの周縁部間に挟持されている。また、隠蔽部材31の上側の芯材31b部分がアームレスト14の連結枠16の凹部16a内に嵌着された状態で、隠蔽部材31の上端縁が連結枠16と支持枠17との外周縁部間に挟持されている。このため、隠蔽部材31がボックス本体11の上端外周縁とアームレスト14の下端外周縁との間に張設されている。
【0022】
次に、前記のように構成された車室内のボックス装置の作用を説明する。
図1に2点鎖線で示すとともに、図4に示す状態では、アームレスト14がボックス本体11上で下端位置に配置されている。
【0023】
また、アームレスト14が下方位置に配置された状態から、そのアームレスト14の高さ位置を使用者の体格等に合わせて調節する場合には、アームレスト14全体を持ち上げる。このようにすると、ラチェットホイール26の回転が許容され、四節リンク機構の各リンク21が図2の反時計方向に回動されて、アームレスト14の高さ位置が変更される。そして、アームレスト14が所望の高さ位置に調節された状態、例えば図6に示す上方位置に配置された状態で、その持ち上げ操作を停止すると、図5に示す掛止機構25の掛止爪28がバネ29の付勢力によりラチェットホイール26の歯部に係合されてラチェットホイール26がロックされ、アームレスト14が調節高さ位置に掛止保持される。
【0024】
アームレスト14を下げる場合は、操作レバー30を図5の矢印方向に操作して、掛止爪28をラチェットホイール26から外せばよい。このようにすれば、ラチェットホイール26がフリーになり、アームレスト14を自在に昇降できる。そして、任意の位置において、操作レバー30の操作を解除すれば、バネ29により、掛止爪28がラチェットホイール26に掛止めされて、アームレスト14が調整された高さ位置に保持される。
【0025】
アームレスト14の昇降の際には、平行四節リンク機構の平行をなす一対のリンク21の作用によって、アームレスト14が所定角度に維持される。
ボックス本体11の内側ボックス12内に小物等を出し入れする場合には、ヒンジ18を中心にしてアームレスト14の裏カバー19及びアームレスト部20を、開放位置に回動させる(図2の2点鎖線参照)。このようにすると、外側ボックス13及び内側ボックス12の上面開口13a,12aが上方に開放されて、その開口13a,12aを介して内側ボックス12内に小物等を出し入れすることができる。
【0026】
そして、アームレスト14が下方位置から上昇された場合には、ボックス本体11とアームレスト14との間の隙間が次第に大きくなる。この場合、ボックス本体11とアームレスト14との間にはストレッチ素材よりなる隠蔽部材31が張設されている。このため、隠蔽部材31がアームレスト14の上昇にともなって伸長されながら、その隠蔽部材31によりボックス本体11とアームレスト14との間の隙間の隠蔽状態が維持される。よって、アームレスト14が上昇された場合でも、ボックス本体11の内側ボックス12内に収容された小物等が外部に露出したり、その小物等が外部に飛び出したりするおそれはない。
【0027】
また、アームレスト14が下方位置にあるときには、隠蔽部材31が自身の弾性によって収縮する。従って、隠蔽部材31に皺が発生したり、アームレスト14とボックス本体11や内側ボックス12との間に挟まれたりすることを防止できる。
【0028】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この車室内のボックス装置においては、アームレスト14を昇降機構15を介して昇降させることによって、アームレスト14の高さを使用者の体格等に合わせて、使用し易い位置に容易に調節することができる。
【0029】
(2) この車室内のボックス装置においては、アームレスト14の上昇した場合に、ボックス本体11とアームレスト14との間の隙間が隠蔽部材31により隠蔽されるため、ボックス本体11の内部が露出することを防止することができて、外観を向上できる。しかも、隠蔽部材31により、ボックス内部の収納物が飛び出すことを防止できる。さらに、アームレスト14が上昇すると、隠蔽部材31が伸長した分だけ、センターコンソールの内容積が増えるため、多くの小物等を収容できる。
【0030】
(3) この車室内のボックス装置においては、前記昇降機構15としてボックス本体11とアームレスト14との間に左右に2本ずつリンク21が介在されるだけであるため、昇降機構15の構成が簡単である。
【0031】
(4) この車室内のボックス装置においては、アームレスト14が平行四節リンク21によって支持されているため、アームレスト14の角度を所定角度に維持できる。従って、アームレスト14として、その昇降位置に関わりなく違和感を少なくできて、使い易いものとすることができる。
【0032】
(5) この車室内のボックス装置においては、前記隠蔽部材31が伸縮性を有するストレッチ素材により構成されている。このため、隠蔽部材31の構造が簡単で、かつ成形型が不要で、安価に製作することができるとともに、アームレスト14の高さ位置に応じてストレッチ素材よりなる隠蔽部材31がアームレスト14の昇降に追従して自在に伸縮し、ボックス本体11とアームレスト14との間の隙間を効果的に隠蔽することができる。
【0033】
(6) この車室内のボックス装置においては、隠蔽部材31がストレッチ素材によって構成されているため、隠蔽部材31が皺無く変形することができて、良好な外観を得ることができる。
【0034】
(7) この車室内のボックス装置においては、隠蔽部材31がダブルニットにより構成されているため、隠蔽部材31を通して内部が透視されることを防止できるとともに、隠蔽部材31を耐久性の高いものとすることができる。
【0035】
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化した車室内のボックス装置の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0036】
この第2実施形態においては、図7に実線及び破線で示すように、各リンク21の上端部が回動中心である下端部よりも前方に位置するように構成されている。従って、アームレスト14が下方位置から同図に実線及び鎖線で示す上方位置に移動されるのに従って、アームレスト14の前後方向位置が前方側へ変移される。
【0037】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(7)に記載の効果と同様な効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、この発明を具体化した車室内のボックス装置の第3実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0038】
この第3実施形態においては、図8に示すように、アームレスト14がボックス本体11に対して、昇降機構15を構成する4本の支持ロッド34によりガイド35を介して上下方向のみに移動可能に支持されている。図9に示すように、4本の支持ロッド34のうちで、ボックス本体11の一側に配置された一対の支持ロッド34には、保持手段としての掛止機構25を構成するラチェット36が形成されている。ボックス本体11の内側ボックス12と外側ボックス13との間には、掛止体37が前後方向に移動可能に配置され、その掛止体37上には両ラチェット36に係合可能な一対の掛止爪38が設けられている。掛止体37とボックス本体11との間には、掛止爪38をラチェット36と係合する方向に付勢するためのバネ39が設けられている。ボックス本体11には、掛止体37をバネ39の付勢力に抗して移動させて、掛止爪38をラチェット36から離脱させるための操作レバー40が設けられている。
【0039】
従って、この第3実施形態においては、アームレスト14を引き上げれば、掛止爪38が後退され、アームレスト14の上方への平行移動,すなわち上昇が許容され、任意の位置でラチェット36に対する掛止爪38の掛止めにより、アームレスト14が保持される。また、操作レバー30の操作によって掛止体37が図9の矢印方向に移動されることにより、掛止爪38がラチェット36から外れ、アームレスト14を下方へ平行移動,すなわち下降させることができる。
【0040】
従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態に記載の効果とほぼ同様な効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0041】
・ 隠蔽手段としての隠蔽部材31を蛇腹あるいはゴム状シート等の他の材料により構成すること。
・ 隠蔽部材31をシングルニット材によって構成すること。
【0042】
・ 第1,第2実施形態の昇降機構15を構成する平行四節リンク機構を平行部分が存在しない四節リンク機構とすること。このようにすれば、アームレスト14の角度を昇降位置に応じて変更できる。従って、例えばセンターコンソールの前端にナビゲーションの操作つまみが存在する場合、アームレスト14を前記操作つまみを中心とした角度位置に調節できるようになり、操作つまみの操作が容易となる。
【0043】
・ 前記実施形態のボックス装置を、センターコンソールとは異なった車室内位置,例えば、ドアアームレスト,シートのセンタアームレスト等の構成において具体化すること。
【符号の説明】
【0044】
11…ボックス本体、12…内側ボックス、12a…開口、13…外側ボックス、13a…開口、14…アームレスト、15…昇降手段としての昇降機構、20…アームレスト部、21…四節リンク機構を構成するリンク、25…掛止機構、26…ラチェットホイール、28…掛止爪、31…隠蔽手段としての隠蔽部材、34…支持ロッド、35…ガイド、36…ラチェット、38…掛止爪。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボックス本体の上面開口を開閉可能なリッドがアームレストを構成する車室内のボックス装置において、
前記アームレストを昇降可能に支持する昇降手段と、アームレストを上昇位置において保持する保持手段と、アームレストの上昇時にボックス本体とアームレストとの間の隙間を隠蔽する隠蔽手段とを備えたことを特徴とする車室内のボックス装置。
【請求項2】
前記昇降手段は、ボックス本体とアームレストとの間に介在されたリンク機構であることを特徴とする請求項1に記載の車室内のボックス装置。
【請求項3】
前記リンク機構は四節リンク機構であることを特徴とする請求項2に記載の車室内のボックス装置。
【請求項4】
アームレストの昇降時にそのアームレストを所定の角度に維持する維持手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の車室内のボックス装置。
【請求項5】
前記維持手段は、ボックス本体とアームレストとの間に設けられた平行四節リンク機構であることを特徴とする請求項4に記載の車室内のボックス装置。
【請求項6】
前記隠蔽手段はストレッチ素材よりなることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の車室内のボックス装置。
【請求項7】
前記隠蔽手段はダブルニット材よりなることを特徴とする請求項6に記載の車室内のボックス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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