車載周辺監視機の取付ブラケット
【課題】 周辺監視機を取付固定するための取付ブラケットを車両のライセンスプレートの上下端部、又はいずれか一方に容易に挟持でき、当該周辺監視機の固定位置が、道路法規範囲内に調整規制できると共に、車幅の中心線上に位置するように調整して配設できる車載用周辺監視機の取付ブラケットを実現することを課題とする。
【解決手段】 車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、前記取付ブラケットには、前記ライセンスプレートの凹凸部を挟持するための挟持部と、前記周辺監視機を取付ける取付面とを備え、当該取付面には前記周辺監視機の取付位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とするものである。
【解決手段】 車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、前記取付ブラケットには、前記ライセンスプレートの凹凸部を挟持するための挟持部と、前記周辺監視機を取付ける取付面とを備え、当該取付面には前記周辺監視機の取付位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とするものである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ、レーダ等の車載用周辺監視機を車体に取付する取付ブラケットに係るもので、特に、カメラ等を保持したブラケットを、ライセンスプレートに固定する取付ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
見通しの悪い交差点又はT字路等で左右の安全確認の補助を行う為に、カメラ、レーダ等の周辺監視機が車両に取付固定されている。この周辺監視機の車両への取付ブラケットには、一般に、周辺監視機を保持したブラケットを車体の取付部(例えば、ボンネット、フロントグリル、バンパー等)に穴開け加工を施して取付ネジを用いて螺合固定するものがある。
【0003】
しかし、この方法では、周辺監視機を取付ける車体取付部に、穴開け加工を加える手間がかかると共に、取付部が樹脂材等で成形されている場合には、強度の問題、及び取付精度上の品質問題がでてくる。又、ボンネット等の取付部に穴を開けるため、車両にキズを付けることになり、車両の美観や価値が下がる。又、周辺監視機として、カメラを用いた場合には、カメラの車体への固定位置が、ドライバーの視点と大きく異なると、各方向の視認性が損なわれる問題がでてくる。
【0004】
これらの問題を解決するために、車両用ライセンスプレートの取付孔を利用して、周辺監視機をライセンスプレートに共締めする取付ブラケットに係る特許が各種提案されている。例えば、特開2004−122954号公報には、車両用CCDカメラを保持するための取付具に関するもので、ライセンスプレートと共に車両本体に共締め固定される本体部と、該本体部から延接されて前記CCDカメラを幅方向に調整可能とする長孔を有する挟持部とが備えられている。
【特許文献1】特開2004−122954号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の従来技術によれば、ライセンスプレートと共締めし、カメラを車両に対して固定することができる。しかし、この方法では、周辺監視機を保持するブラケットを成形してライセンスプレートと共締めする手間がかかると共に、車種によっては、ライセンスプレートの取付位置が車幅の中心線上に位置するとは限らないため、カメラで撮影した左右の映像がドライバーの視点と大きく異なり、各方向の視認性が損なわれる恐れがある。このように、カメラでの視認性を確保するために、当該カメラの固定位置が車幅の中心線上に位置するように調整することが望まれる。また、カメラを車体に取付固定する装置において、当該カメラの固定位置が道路法規範囲内(例えば、普通乗用車の場合には、最低地上高が9cm以上あること、車両先端からの突起寸法が3cm以内)になるように当該カメラの固定位置を調整する必要性がある。しかしながら、上述の従来技術には、いずれもカメラの固定位置を車幅の中心線上に位置するように調整しつつカメラの固定位置を道路法規範囲内に制約規制する考えは示唆されていない。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するもので、カメラを取付固定するための取付ブラケットをライセンスプレートに容易に取付けることができ、当該カメラの固定位置を調整して配設できる車載用カメラの取付ブラケットを実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、前記ライセンスプレートの凹凸部を挟持するための挟持部と、前記周辺監視機を取付ける取付面とを備え、前記取付面には前記周辺監視機の取付位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記挟持部は、前記調整孔に挿入される締結部材の締結力により、前記ライセンスプレート側に変形し、当該ライセンスプレートを押圧することを特徴とするものである。
【0009】
また、車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、前記周辺監視機を取付ける取付面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を前面側から押圧する第1挟持面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を後面側から押圧する第2挟持面と、前記第1挟持面を前記ライセンスプレートから離間する方向に、前記第2挟持面に対し回動可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部は、前記取付面の下側方向に突出する突出片を有し、前記第1挟持面を前記ライセンスプレート側に変位させると、前記突出片が前記第1挟持面を前記ライセンスプレート方向へ付勢し、前記第1挟持面と前記第2挟持面とで前記ライセンスプレートを挟持することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来のようなネジ止めやネジ止めのための穴開け加工を一切不要とし、容易にカメラを車両に取付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施例1)
本発明の実施例1について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の配設レイアウト図である。図2は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図で、(a)は断面図、(b)は斜視図である。図3は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図である。図4は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。図5は車載用カメラの取付詳細断面図である。図6は、本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置10を上下を逆にして取付けた状態の説明図で、(a)は外観図、(b)は説明図である。
【0013】
実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置10は、例えば、図1、2に示すように、車両本体1のバンパー3の中央近辺に、取付ネジ(図示せず)を用いて取付固定されたライセンスプレート2を挟持する取付ブラケット11とカメラブラケット12より構成されている。カメラブラケット12は取付ネジ15により取付ブラケット11に係合され、取付ブラケット11はライセンスプレート2を挟持している。
【0014】
カメラブラケット12は、図4に示すように、例えば、両端部が同一方向に直角に折り曲げられて形成される両側面に,カメラ4を取付ける取付孔が設けられる。カメラブラケット12の底面には取付ブラケット11に固定するための取付ネジ15を挿通するための係合孔12aが形成されている。
【0015】
取付ブラケット11は、弾性を有する素材(金属等)等で一体成形されている。この取付ブラケット11には、図4に示すように、端部が折り曲げられ、カメラブラケット12を取付ける取付面11aとライセンスプレート2の凹凸部2bを挟持する挟持部11eが形成されている。挟持部11eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、取付ブラケット11の上下端部に設けられ、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。
【0016】
取付面11aには、カメラブラケット12を固定するための取付ネジ15を挿通する係合孔11gが設けられている。係合孔11gは、カメラ4を前後方向に位置調整するために長孔状に形成されている。又、取付面11aは、コの字形状の袋状に形成されている。
【0017】
取付面11aに形成された長孔状の係合孔11gに取付ネジ15を挿通し、ナット16で螺合してカメラ4及びカメラブラケット12を取付面11aに固定することができる。
【0018】
挟持部11eは、図5に示すように、取付ネジ15の締め付けで、上面S1からライセンスプレート2の方向(矢印F1方向)に押圧され、この押圧による応力がライセンスプレート2の凹凸部2bに付勢されてライセンスプレート2を挟持することができる。
【0019】
次に、取付ブラケット10の車両1への装着手順について説明する。
【0020】
最初に、図2、4に示すように、ライセンスプレート2をバンパー3から取付ネジ(図示せず)を緩めて取外し、取付ブラケット11を、前記ライセンスプレート2の左右のどちらか一方の端部から嵌め込み、ライセンスプレート2の凹凸部2bを上下端部に設けた各挟持部11eにより挟み込んで挟持する。そして、ライセンスプレート2の凹凸部2bを挟み込んだ取付ブラケット11を車幅の中心線上C1に位置するようにスライド調整する。この時、取付ブラケット11の各挟持部11eを外側方向に広げてスライドさせると挟持力が減少、あるいはライセンスプレート2と接触しないので、挟持部11eをスムーズにスライドさせることができる。次に、取付ブラケット11で挟持された前記ライセンスプレート2を取付ネジ(図示せず)を用いてバンパー3に取付固定する。
【0021】
そして、カメラ4をカメラブラケット12に載置し、取付ブラケット11の取付面11aに形成した係合孔11gを介してカメラ4が道路法規による範囲内に入るように、前後方向に位置調整する。
【0022】
位置調整後、取付ネジ15を取付面11aの係合孔11gに挿通し、ナット16で螺合してカメラブラケット12を取付面11aに取付ける。この取付ネジ15によるカメラブラケット12の取付面11aへの螺合取付により、挟持部11eを上面S1からライセンスプレート2の方向(矢印F1方向)に押圧し、この押圧による応力でライセンスプレート2の凹凸部2bを付勢し、挟持部11eでライセンスプレート2を挟持する。
【0023】
この時、ライセンスプレート2を挟持している挟持部11eが連結部11cを介して一体成形されているため、取付ブラケット11の取付面11aをライセンスプレート2の上下端部の2点支持にすることができるため、カメラ4をライセンスプレート2に沿わせた平行線上にグラツキなく、強固に取付固定することができる。
【0024】
尚、本実施例1では、取付ブラケット11とカメラブラケット12を別構成にして取付ネジ等で係合するようにしているが、これにこだわらず取付ブラケット11とカメラブラケット12を一体に成形し、構造を簡略化しても良い。あるいは、取付ブラケット11にカメラ4を直接固定するような構造であっても良い。
【0025】
尚、本実施例1では、カメラブラケット12を取付ける取付ブラケット11側に、カメラ4を前後方向に調整する係合孔11gを長孔に形成しているが、これにこだわることなく、カメラブラケット12側に、カメラ4を前後方向に調整する孔を長孔に形成するようにしても良い。
【0026】
尚、本実施例1では、取付ブラケット11の取付面11aをバンパー3の凹凸部3aに収まる位置に調整するようにしたものであるが、バンパー3に凹凸部3aがない場合には、図3に示すように、取付ブラケット11の挟持部11eはそのままの形状で、取付面11aのみを裏返した形状に一体成形し、当該取付面11aが車両前方方向に突出するように取付けても良い。但し、取付面11aの先端部(又はカメラ4装着時のカメラ4の先端部)が、図3に示すように、道路法規による範囲内になるように調整する。
【0027】
又、本実施例1による車載用カメラの取付ブラケット装置10を図6に示すように、上下を逆にして取付けることもできる。但し、取付ブラケット装置10の取付面11aを下方向に装着する場合は、図6(a)に示すように、カメラ4の取付位置が、道路法規による規制寸法(例えば、普通乗用車の場合には、地表面からの車高H1が9cm以上)の範囲に収まるように設定することが必要となる。
【0028】
以上により、カメラ4の取付位置は、取付ブラケット11をライセンスプレート2の上下端部に設けられた凹凸部2bに挟み込んだ状態でスライドさせ、車幅の中心線上C1に位置するように調整して挟持することができ、しかもカメラ4を取付ブラケット11上で前後方向に移動調整することが可能となる。又、カメラ4を取付ネジ15により取付ブラケット11に載置する時に、取付ブラケット11が取付ネジ15で係累されて歪まされる力により、取付ブラケット11のライセンスプレート2への挟持力が付勢できる。これにより、カメラ4を取付固定するための取付ブラケット11をライセンスプレート2の上下端部に容易に固定でき、カメラ4の取付位置が、道路法規範囲内に移動調整できると同時に、車幅の中心線上の位置へ移動調整することが可能となる。又、取付ブラケット11のライセンスプレート2への挟持力を強化することが可能となる。
(実施例2)
本発明の実施例2について、図面を参照して説明する。
【0029】
図7は本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。図8は本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。
【0030】
実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置30は、実施例1のライセンスプレート2の凹凸部2bを2箇所で挟持する取付ブラケット装置10に対し、ライセンスプレート2の凹凸部2bの1箇所を挟持する構成にしたものである。
【0031】
実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置30は、例えば、図7、8に示すように、カメラブラケット32、取付ブラケット31より構成され、取付ネジ35によりカメラブラケット32が取付ブラケット31に係合され、取付ブラケット31がライセンスプレート2を挟持する。
【0032】
カメラブラケット32は、実施例1と同一なので、説明を省略する。
【0033】
取付ブラケット31は、弾性を有する素材(金属等)等で一体成形されている。この取付ブラケット31は、図7、8に示すように、端部が折り曲げられ、カメラブラケット32を取付ける取付面31aとライセンスプレート2の凹凸部2bを挟持する挟持部31eが形成されている。挟持部31eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、取付ブラケット31の上下端部のどちら一方の端部に設けられ、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。
【0034】
取付面11aには、カメラブラケット32を固定するための取付ネジ35を挿通するための係合孔31gが設けられている。係合孔31gは、カメラ4を前後方向に位置調整するために長孔状に形成されている。又、取付面31aは、コの字形状の袋状に形成されている。
【0035】
取付面31aに形成された長孔状の係合孔31gに取付ネジ35をそれぞれ挿通し、ナット36で螺合してカメラ4及びカメラブラケット32を取付面31aに固定することができる。挟持部31eは、図8に示すように、取付ネジ35の締め付けで、上面S31からライセンスプレート2の方向(矢印F31方向)に押圧され、この押圧による応力がライセンスプレート2の凹凸部2bに付勢されてライセンスプレート2を挟持することができる。
【0036】
次に、取付ブラケット30の車両1への装着手順について説明する。
【0037】
最初に、取付ブラケット31を、図7、8に示すように、ライセンスプレート2の上下端部のどちらか一方の端部から嵌め込み、ライセンスプレート2の凹凸部2bを挟持部31eにより挟み込んで挟持する。そして、ライセンスプレート2の凹凸部2bを挟み込んだ取付ブラケット31を車幅の中心線上に位置するようにスライド調整する。この時、取付ブラケット31の挟持部31eを外側方向に広げてスライドさせると挟持力が減少、あるいはライセンスプレート2と接触しないので、挟持部31eをスムーズにスライドさせることができる。
【0038】
そして、カメラ4をカメラブラケット32に載置し、取付ブラケット31の取付面31aに形成した係合孔31gを介してカメラ4を道路法規による範囲内に入るように、前後方向に位置調整する。
【0039】
位置調整後、取付ネジ35を取付面31aの係合孔31gにそれぞれ挿通し、ナット36で螺合してカメラブラケット32を取付面31aに取付ける。この取付ネジ35によるカメラブラケット32の取付面31aへの螺合取付により、挟持部31eを上面S31からライセンスプレート2の方向(矢印F31方向)に押圧し、この押圧による応力でライセンスプレート2の凹凸部2bを付勢し、挟持部31eをライセンスプレート2に挟持する。この取付ネジ35を用いて取付ブラケット31にライセンスプレート2を挟持することにより、挟持部31eの挟持力を強化し、取付ブラケット31をライセンスプレート2に沿わせた平行位置に片持ちによるグラツキを防ぎ、強固に取付けることができる。
【0040】
尚、本実施例2は、取付ブラケット31とカメラブラケット32を別構成にして取付ネジ等で係合するようにしているが、これにこだわらず取付ブラケット31とカメラブラケット32を一体に成形し、構造を簡略化しても良い。あるいは、取付ブラケット31にカメラ4を直接固定するような構造であっても良い。
【0041】
尚、本実施例2では、取付ブラケット31の取付面31aをバンパー3の凹凸部3aに収まる位置に調整するようにしたものであるが、バンパー3に凹凸部3aがない場合には、取付ブラケット31の挟持部31eはそのままの形状で、取付面31aのみを裏返した形状に一体成形し、当該取付面31aが車両前方方向に突出するように取付けても良い。
【0042】
但し、取付面31aの先端部(又はカメラ4装着時のカメラ4の先端部)が、図3に示すように、道路法規による範囲内になるように調整する。
【0043】
尚、本実施例2では、カメラ4を取付ける取付ブラケット31側に、カメラ4を前後方向に調整する係合孔31gを長孔に形成しているが、これにこだわることなく、カメラブラケット32側に、カメラ4を前後方向に調整する孔を長孔に形成するようにしても良い。
【0044】
尚、本実施例2では、取付ブラケット31とカメラブラケット32を別構成にして2箇所で取付ネジを係合するようにしているが、これにこだわることなく、係合箇所の数は1つでも2つ以上でも良い。
【0045】
以上により、カメラ4の取付位置は、取付ブラケット31をライセンスプレート2の上下端部に設けられた凹凸部2bのどちらか一方の凹凸部2bに挟み込んだ状態でスライドさせ、車幅の中心線上に位置するように調整して挟持することができ、しかもカメラ4を取付ブラケット31上で前後方向に移動調整することが可能となる。又、カメラ4を取付ネジ35により取付ブラケット31に載置する時に、取付ブラケット31が取付ネジ35で係累されて歪まされる力により、取付ブラケット31のライセンスプレート2への挟持力が付勢できる。これにより、カメラ4を取付固定するための取付ブラケット31をライセンスプレート2の上下端部のどちら一方の端部に容易に固定でき、カメラ4の取付位置が、道路法規範囲内に移動調整できると同時に、車幅の中心線上の位置へ移動調整することが可能となる。又、取付ブラケット31のライセンスプレート2への挟持力を強化することが可能となる。
(実施例3)
本発明の実施例3について、図面を参照して説明する。
【0046】
図9は本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。図10は本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の取付作用説明図で、(a)は取付前の状態図、(b)は取付途中の状態図、(c)は取付後の状態図である。
【0047】
実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置40は、実施例2のカメラ4の取付ブラケット装置30に対し、取付ネジ35を用いず、取付ブラケットに突出片とヒンジ部及び軸受け部を付加し、取付ブラケットの弾性力を利用して、ライセンスプレート2への挟持力を付勢したものである。
【0048】
本車載用カメラの取付ブラケット装置40は、図9、10に示すように、カメラブラケット42を取付ける取付面47aと,突出片47bを有するヒンジ部47dを備えた第1取付ブラケット47と、軸受け部48bを備えた第2取付ブラケット48、より構成され、カメラブラケット42は取付ネジ45により第1取付ブラケット47に係合される。
【0049】
カメラブラケット42は、実施例1と同一なので、説明を省略する。
【0050】
第1取付ブラケット47は、図9、10に示すように、挟持部47eと取付面47aと突出片47bよりなり、弾性を有する金属材等で一体成形されている。
【0051】
挟持部47eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。
【0052】
取付面47aには、カメラブラケット42を固定するための取付ネジ45を挿通するための係合孔47fが設けられている。係合孔47fは、カメラ4を前後方向に位置調整するために長孔状に形成されている。そして、取付面47aの後端側にはヒンジ部47dが形成され、このヒンジ部47dに突出片47bが一体成形されている。
【0053】
第2取付ブラケット48は、コの字状に形成された上面部48a、側面48d、底面部48c、及び底面部48c がL字状に折り曲げられた挟持部48eよりなり、弾性を有する金属材等で一体成形されている。そして、上面部48aには、前端部に第1取付ブラケット47のヒンジ部47dと勘合する軸受け部48bが形成されている。又、挟持部47eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。この第2取付ブラケット48の上面部48aと側面48dの板厚は、底面部48cと挟持部48eの板厚より薄い形状に成形し、歪み易くしている。
【0054】
そして、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48が、それぞれヒンジ部47dと軸受け部48bで連結された状態で、第2取付ブラケット48の挟持部48eをライセンスプレート2の凹凸部2bに当接し、第1取付ブラケット47をライセンスプレート2の方向に回動して挟持部47eを凹凸部2bに付勢して、第1、第2取付ブラケット47、48でライセンスプレート2を挟持するようにしている。
【0055】
次に、取付ブラケット装置40の車両への取付作用手順について、図10を参照して説明する。
【0056】
最初に、図10(a)に示すように、第1取付ブラケット47のヒンジ部47dを第2取付ブラケット48の軸受け部48bに勘合させて連結する。そして、第2取付ブラケット48の挟持部48eをライセンスプレート2の凹凸部2bに当接した状態で、第1取付ブラケット47のライセンスプレート2上での位置が車幅の中心線上にくるように調整する。
【0057】
この時の状態では、図10、(a)に示すように、第2取付ブラケット48は歪まされていなく、軸受け部48bの底面部48cからの高さがH41で、突出片47bの先端が底面部48cのP41に当接している。又、突出片47bに一体化された取付面47aと挟持部47eはライセンスプレート2から上方に離間された状態になっている。そして、挟持部47eを第2取付ブラケット48を保持した状態で、R41方向に回動させると、突出片47bが連動してヒンジ部47dを支点としてR41方向に回動する。この時、突出片47bの先端は底面部48cを摺動してF41方向に移動し、上面部48aと側面48dがR44方向に歪まされて軸受け部48dが上方に持ち上げられる。この挟持部47eのR41方向への回動における途中の段階の状態を図10、(b)に示す。
【0058】
取付途中の状態では、図10、(b)に示すように、第2取付ブラケット48の上面部48aと側面48dがR44方向に歪まされて軸受け部48dが上方に持ち上げられ、軸受け部48bの底面部48cからの高さがH41からH42まで高くなっている。この時、突出片47bは連動されて、突出片47bの先端が底面部48cをP41からP42まで摺動している。この状態の位置を回動作用点(挟持部47eへの押圧による回動作用点)の位置とすると、突出片47bの先端がこの回動作用点を過ぎると、上面部48aと側面48dを歪ませるR44方向の力が歪みによる反力によるR45方向への力に変わることになる。このR45方向への反力による分力がF41方向へ加わり、突出片47bの先端が底面部48cを摺動してF41方向に移動し、軸受け部48dが下方に下げられる。
【0059】
この時、挟持部47eは、突出片47bに連動し、R42方向へ回動されることになる。この突出片47bのR45方向への回動から、ライセンスプレート2を挟持する取付後の状態を図10、(c)に示す。
【0060】
取付後の状態では、図10、(c)に示すように、上面部48aと側面48dの歪まされた反力による分力が突出片47bの先端をF41方向に底面部48cを摺動させる力として加わり、突出片47bの先端がP42からP43まで摺動することになる。この時、挟持部47eは、突出片47bに連動し、R42方向へ回動され、ライセンスプレート2の凹凸部2bを前面側から付勢している。そして、軸受け部48dは、下方に下げられ、軸受け部48bの底面部48cからの高さがH42からH43まで低くなっている。
【0061】
この取付後の軸受け部48dの底面部48cからの高さH43は、図10、(a)に示す取付前の高さH41より高く(H43>H41)設定されている。即ち、挟持部47eのライセンスプレート2の凹凸部2bへの付勢は、取付後の高さH43から取付前の高さH41の差分による反力が加わることによるものである。従って、取付後の高さH43から取付前の高さH41の差分を任意に変えることにより、付勢力を任意に設定することが可能となる。
【0062】
尚、本実施例3では、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48をライセンスプレート2の上端側、又は下端側の一方に装着するようにしているが、これにこだわることなく、実施例1に示すように、上端側に設けたカメラを取付けている挟持部と下端側に設けた挟持部を連結板で連結して一体成形したものにも適用可能である。
【0063】
尚、本実施例3では、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48を成形した材質の弾性を利用してライセンスプレート2への挟持力を付勢しているだけでなく、第1取付ブラケット47の凹凸部47b近傍の裏面側に両面テープ等の接着剤を貼付して挟持力をさらに強化するようにしても良い。
【0064】
以上により、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48をヒンジ部47dと軸受け部48bを介して連結し、第1取付ブラケット47の挟持部47eをライセンスプレート2方向に回動して、ライセンスプレート2を第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48とで挟み込み、ライセンスプレート2を第1取付ブラケット47で挟持することを可能にしている。又、回動時に突出片47eを介して、第2取付ブラケット48が歪まされ、この歪による反力が、第1取付ブラケット47でライセンスプレート2を挟持する方向への力として付勢される。これにより、第1・第2取付ブラケット47、48でライセンスプレート2を挟持する力の強化と、取付ネジ等を用いることなく、ライセンスプレート2を第1・第2取付ブラケット47、48で挟持固定することができるため、より容易に操作することが可能となる。
【0065】
尚、本実施例では、挟持部の形状をライセンスプレートの凹凸と同形にしているが、挟持部の形状は凹凸に限らず、図11に示すように、両面がライセンスプレート側に凹んだ形や、円形に限らず多角形等の形状であっても良く、又、これら凹凸部、凸部が複数形成されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の配設レイアウト図である。
【図2】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図である。
【図3】本本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図である。
【図4】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。
【図5】車載用カメラの取付詳細断面図である
【図6】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置10を上下を逆にして取付けた状態の説明図である。
【図7】本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。
【図8】本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。
【図9】本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。
【図10】本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の取付作用説明図である。
【図11】本発明の実施例の車載用カメラの取付ブラケット装置に用いる各種形状の挟持部断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1・・・車両本体
2・・・ライセンスプレート
3・・・バンパー
4・・・車載用カメラ
10、30、40・・・車載用カメラの取付ブラケット装置
11、31・・・取付ブラケット
12、32、42・・・カメラブラケット
15、35、45・・・取付ネジ
16、36・・・ナット
47・・・第1取付ブラケット
48・・・第1取付ブラケット
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ、レーダ等の車載用周辺監視機を車体に取付する取付ブラケットに係るもので、特に、カメラ等を保持したブラケットを、ライセンスプレートに固定する取付ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
見通しの悪い交差点又はT字路等で左右の安全確認の補助を行う為に、カメラ、レーダ等の周辺監視機が車両に取付固定されている。この周辺監視機の車両への取付ブラケットには、一般に、周辺監視機を保持したブラケットを車体の取付部(例えば、ボンネット、フロントグリル、バンパー等)に穴開け加工を施して取付ネジを用いて螺合固定するものがある。
【0003】
しかし、この方法では、周辺監視機を取付ける車体取付部に、穴開け加工を加える手間がかかると共に、取付部が樹脂材等で成形されている場合には、強度の問題、及び取付精度上の品質問題がでてくる。又、ボンネット等の取付部に穴を開けるため、車両にキズを付けることになり、車両の美観や価値が下がる。又、周辺監視機として、カメラを用いた場合には、カメラの車体への固定位置が、ドライバーの視点と大きく異なると、各方向の視認性が損なわれる問題がでてくる。
【0004】
これらの問題を解決するために、車両用ライセンスプレートの取付孔を利用して、周辺監視機をライセンスプレートに共締めする取付ブラケットに係る特許が各種提案されている。例えば、特開2004−122954号公報には、車両用CCDカメラを保持するための取付具に関するもので、ライセンスプレートと共に車両本体に共締め固定される本体部と、該本体部から延接されて前記CCDカメラを幅方向に調整可能とする長孔を有する挟持部とが備えられている。
【特許文献1】特開2004−122954号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の従来技術によれば、ライセンスプレートと共締めし、カメラを車両に対して固定することができる。しかし、この方法では、周辺監視機を保持するブラケットを成形してライセンスプレートと共締めする手間がかかると共に、車種によっては、ライセンスプレートの取付位置が車幅の中心線上に位置するとは限らないため、カメラで撮影した左右の映像がドライバーの視点と大きく異なり、各方向の視認性が損なわれる恐れがある。このように、カメラでの視認性を確保するために、当該カメラの固定位置が車幅の中心線上に位置するように調整することが望まれる。また、カメラを車体に取付固定する装置において、当該カメラの固定位置が道路法規範囲内(例えば、普通乗用車の場合には、最低地上高が9cm以上あること、車両先端からの突起寸法が3cm以内)になるように当該カメラの固定位置を調整する必要性がある。しかしながら、上述の従来技術には、いずれもカメラの固定位置を車幅の中心線上に位置するように調整しつつカメラの固定位置を道路法規範囲内に制約規制する考えは示唆されていない。
【0006】
本発明は、このような問題を解決するもので、カメラを取付固定するための取付ブラケットをライセンスプレートに容易に取付けることができ、当該カメラの固定位置を調整して配設できる車載用カメラの取付ブラケットを実現することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は、車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、前記ライセンスプレートの凹凸部を挟持するための挟持部と、前記周辺監視機を取付ける取付面とを備え、前記取付面には前記周辺監視機の取付位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
また、前記挟持部は、前記調整孔に挿入される締結部材の締結力により、前記ライセンスプレート側に変形し、当該ライセンスプレートを押圧することを特徴とするものである。
【0009】
また、車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、前記周辺監視機を取付ける取付面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を前面側から押圧する第1挟持面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を後面側から押圧する第2挟持面と、前記第1挟持面を前記ライセンスプレートから離間する方向に、前記第2挟持面に対し回動可能なヒンジ部とを備え、前記ヒンジ部は、前記取付面の下側方向に突出する突出片を有し、前記第1挟持面を前記ライセンスプレート側に変位させると、前記突出片が前記第1挟持面を前記ライセンスプレート方向へ付勢し、前記第1挟持面と前記第2挟持面とで前記ライセンスプレートを挟持することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、従来のようなネジ止めやネジ止めのための穴開け加工を一切不要とし、容易にカメラを車両に取付けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施例1)
本発明の実施例1について、図面を参照して説明する。
【0012】
図1は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の配設レイアウト図である。図2は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図で、(a)は断面図、(b)は斜視図である。図3は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図である。図4は本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。図5は車載用カメラの取付詳細断面図である。図6は、本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置10を上下を逆にして取付けた状態の説明図で、(a)は外観図、(b)は説明図である。
【0013】
実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置10は、例えば、図1、2に示すように、車両本体1のバンパー3の中央近辺に、取付ネジ(図示せず)を用いて取付固定されたライセンスプレート2を挟持する取付ブラケット11とカメラブラケット12より構成されている。カメラブラケット12は取付ネジ15により取付ブラケット11に係合され、取付ブラケット11はライセンスプレート2を挟持している。
【0014】
カメラブラケット12は、図4に示すように、例えば、両端部が同一方向に直角に折り曲げられて形成される両側面に,カメラ4を取付ける取付孔が設けられる。カメラブラケット12の底面には取付ブラケット11に固定するための取付ネジ15を挿通するための係合孔12aが形成されている。
【0015】
取付ブラケット11は、弾性を有する素材(金属等)等で一体成形されている。この取付ブラケット11には、図4に示すように、端部が折り曲げられ、カメラブラケット12を取付ける取付面11aとライセンスプレート2の凹凸部2bを挟持する挟持部11eが形成されている。挟持部11eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、取付ブラケット11の上下端部に設けられ、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。
【0016】
取付面11aには、カメラブラケット12を固定するための取付ネジ15を挿通する係合孔11gが設けられている。係合孔11gは、カメラ4を前後方向に位置調整するために長孔状に形成されている。又、取付面11aは、コの字形状の袋状に形成されている。
【0017】
取付面11aに形成された長孔状の係合孔11gに取付ネジ15を挿通し、ナット16で螺合してカメラ4及びカメラブラケット12を取付面11aに固定することができる。
【0018】
挟持部11eは、図5に示すように、取付ネジ15の締め付けで、上面S1からライセンスプレート2の方向(矢印F1方向)に押圧され、この押圧による応力がライセンスプレート2の凹凸部2bに付勢されてライセンスプレート2を挟持することができる。
【0019】
次に、取付ブラケット10の車両1への装着手順について説明する。
【0020】
最初に、図2、4に示すように、ライセンスプレート2をバンパー3から取付ネジ(図示せず)を緩めて取外し、取付ブラケット11を、前記ライセンスプレート2の左右のどちらか一方の端部から嵌め込み、ライセンスプレート2の凹凸部2bを上下端部に設けた各挟持部11eにより挟み込んで挟持する。そして、ライセンスプレート2の凹凸部2bを挟み込んだ取付ブラケット11を車幅の中心線上C1に位置するようにスライド調整する。この時、取付ブラケット11の各挟持部11eを外側方向に広げてスライドさせると挟持力が減少、あるいはライセンスプレート2と接触しないので、挟持部11eをスムーズにスライドさせることができる。次に、取付ブラケット11で挟持された前記ライセンスプレート2を取付ネジ(図示せず)を用いてバンパー3に取付固定する。
【0021】
そして、カメラ4をカメラブラケット12に載置し、取付ブラケット11の取付面11aに形成した係合孔11gを介してカメラ4が道路法規による範囲内に入るように、前後方向に位置調整する。
【0022】
位置調整後、取付ネジ15を取付面11aの係合孔11gに挿通し、ナット16で螺合してカメラブラケット12を取付面11aに取付ける。この取付ネジ15によるカメラブラケット12の取付面11aへの螺合取付により、挟持部11eを上面S1からライセンスプレート2の方向(矢印F1方向)に押圧し、この押圧による応力でライセンスプレート2の凹凸部2bを付勢し、挟持部11eでライセンスプレート2を挟持する。
【0023】
この時、ライセンスプレート2を挟持している挟持部11eが連結部11cを介して一体成形されているため、取付ブラケット11の取付面11aをライセンスプレート2の上下端部の2点支持にすることができるため、カメラ4をライセンスプレート2に沿わせた平行線上にグラツキなく、強固に取付固定することができる。
【0024】
尚、本実施例1では、取付ブラケット11とカメラブラケット12を別構成にして取付ネジ等で係合するようにしているが、これにこだわらず取付ブラケット11とカメラブラケット12を一体に成形し、構造を簡略化しても良い。あるいは、取付ブラケット11にカメラ4を直接固定するような構造であっても良い。
【0025】
尚、本実施例1では、カメラブラケット12を取付ける取付ブラケット11側に、カメラ4を前後方向に調整する係合孔11gを長孔に形成しているが、これにこだわることなく、カメラブラケット12側に、カメラ4を前後方向に調整する孔を長孔に形成するようにしても良い。
【0026】
尚、本実施例1では、取付ブラケット11の取付面11aをバンパー3の凹凸部3aに収まる位置に調整するようにしたものであるが、バンパー3に凹凸部3aがない場合には、図3に示すように、取付ブラケット11の挟持部11eはそのままの形状で、取付面11aのみを裏返した形状に一体成形し、当該取付面11aが車両前方方向に突出するように取付けても良い。但し、取付面11aの先端部(又はカメラ4装着時のカメラ4の先端部)が、図3に示すように、道路法規による範囲内になるように調整する。
【0027】
又、本実施例1による車載用カメラの取付ブラケット装置10を図6に示すように、上下を逆にして取付けることもできる。但し、取付ブラケット装置10の取付面11aを下方向に装着する場合は、図6(a)に示すように、カメラ4の取付位置が、道路法規による規制寸法(例えば、普通乗用車の場合には、地表面からの車高H1が9cm以上)の範囲に収まるように設定することが必要となる。
【0028】
以上により、カメラ4の取付位置は、取付ブラケット11をライセンスプレート2の上下端部に設けられた凹凸部2bに挟み込んだ状態でスライドさせ、車幅の中心線上C1に位置するように調整して挟持することができ、しかもカメラ4を取付ブラケット11上で前後方向に移動調整することが可能となる。又、カメラ4を取付ネジ15により取付ブラケット11に載置する時に、取付ブラケット11が取付ネジ15で係累されて歪まされる力により、取付ブラケット11のライセンスプレート2への挟持力が付勢できる。これにより、カメラ4を取付固定するための取付ブラケット11をライセンスプレート2の上下端部に容易に固定でき、カメラ4の取付位置が、道路法規範囲内に移動調整できると同時に、車幅の中心線上の位置へ移動調整することが可能となる。又、取付ブラケット11のライセンスプレート2への挟持力を強化することが可能となる。
(実施例2)
本発明の実施例2について、図面を参照して説明する。
【0029】
図7は本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。図8は本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。
【0030】
実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置30は、実施例1のライセンスプレート2の凹凸部2bを2箇所で挟持する取付ブラケット装置10に対し、ライセンスプレート2の凹凸部2bの1箇所を挟持する構成にしたものである。
【0031】
実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置30は、例えば、図7、8に示すように、カメラブラケット32、取付ブラケット31より構成され、取付ネジ35によりカメラブラケット32が取付ブラケット31に係合され、取付ブラケット31がライセンスプレート2を挟持する。
【0032】
カメラブラケット32は、実施例1と同一なので、説明を省略する。
【0033】
取付ブラケット31は、弾性を有する素材(金属等)等で一体成形されている。この取付ブラケット31は、図7、8に示すように、端部が折り曲げられ、カメラブラケット32を取付ける取付面31aとライセンスプレート2の凹凸部2bを挟持する挟持部31eが形成されている。挟持部31eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、取付ブラケット31の上下端部のどちら一方の端部に設けられ、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。
【0034】
取付面11aには、カメラブラケット32を固定するための取付ネジ35を挿通するための係合孔31gが設けられている。係合孔31gは、カメラ4を前後方向に位置調整するために長孔状に形成されている。又、取付面31aは、コの字形状の袋状に形成されている。
【0035】
取付面31aに形成された長孔状の係合孔31gに取付ネジ35をそれぞれ挿通し、ナット36で螺合してカメラ4及びカメラブラケット32を取付面31aに固定することができる。挟持部31eは、図8に示すように、取付ネジ35の締め付けで、上面S31からライセンスプレート2の方向(矢印F31方向)に押圧され、この押圧による応力がライセンスプレート2の凹凸部2bに付勢されてライセンスプレート2を挟持することができる。
【0036】
次に、取付ブラケット30の車両1への装着手順について説明する。
【0037】
最初に、取付ブラケット31を、図7、8に示すように、ライセンスプレート2の上下端部のどちらか一方の端部から嵌め込み、ライセンスプレート2の凹凸部2bを挟持部31eにより挟み込んで挟持する。そして、ライセンスプレート2の凹凸部2bを挟み込んだ取付ブラケット31を車幅の中心線上に位置するようにスライド調整する。この時、取付ブラケット31の挟持部31eを外側方向に広げてスライドさせると挟持力が減少、あるいはライセンスプレート2と接触しないので、挟持部31eをスムーズにスライドさせることができる。
【0038】
そして、カメラ4をカメラブラケット32に載置し、取付ブラケット31の取付面31aに形成した係合孔31gを介してカメラ4を道路法規による範囲内に入るように、前後方向に位置調整する。
【0039】
位置調整後、取付ネジ35を取付面31aの係合孔31gにそれぞれ挿通し、ナット36で螺合してカメラブラケット32を取付面31aに取付ける。この取付ネジ35によるカメラブラケット32の取付面31aへの螺合取付により、挟持部31eを上面S31からライセンスプレート2の方向(矢印F31方向)に押圧し、この押圧による応力でライセンスプレート2の凹凸部2bを付勢し、挟持部31eをライセンスプレート2に挟持する。この取付ネジ35を用いて取付ブラケット31にライセンスプレート2を挟持することにより、挟持部31eの挟持力を強化し、取付ブラケット31をライセンスプレート2に沿わせた平行位置に片持ちによるグラツキを防ぎ、強固に取付けることができる。
【0040】
尚、本実施例2は、取付ブラケット31とカメラブラケット32を別構成にして取付ネジ等で係合するようにしているが、これにこだわらず取付ブラケット31とカメラブラケット32を一体に成形し、構造を簡略化しても良い。あるいは、取付ブラケット31にカメラ4を直接固定するような構造であっても良い。
【0041】
尚、本実施例2では、取付ブラケット31の取付面31aをバンパー3の凹凸部3aに収まる位置に調整するようにしたものであるが、バンパー3に凹凸部3aがない場合には、取付ブラケット31の挟持部31eはそのままの形状で、取付面31aのみを裏返した形状に一体成形し、当該取付面31aが車両前方方向に突出するように取付けても良い。
【0042】
但し、取付面31aの先端部(又はカメラ4装着時のカメラ4の先端部)が、図3に示すように、道路法規による範囲内になるように調整する。
【0043】
尚、本実施例2では、カメラ4を取付ける取付ブラケット31側に、カメラ4を前後方向に調整する係合孔31gを長孔に形成しているが、これにこだわることなく、カメラブラケット32側に、カメラ4を前後方向に調整する孔を長孔に形成するようにしても良い。
【0044】
尚、本実施例2では、取付ブラケット31とカメラブラケット32を別構成にして2箇所で取付ネジを係合するようにしているが、これにこだわることなく、係合箇所の数は1つでも2つ以上でも良い。
【0045】
以上により、カメラ4の取付位置は、取付ブラケット31をライセンスプレート2の上下端部に設けられた凹凸部2bのどちらか一方の凹凸部2bに挟み込んだ状態でスライドさせ、車幅の中心線上に位置するように調整して挟持することができ、しかもカメラ4を取付ブラケット31上で前後方向に移動調整することが可能となる。又、カメラ4を取付ネジ35により取付ブラケット31に載置する時に、取付ブラケット31が取付ネジ35で係累されて歪まされる力により、取付ブラケット31のライセンスプレート2への挟持力が付勢できる。これにより、カメラ4を取付固定するための取付ブラケット31をライセンスプレート2の上下端部のどちら一方の端部に容易に固定でき、カメラ4の取付位置が、道路法規範囲内に移動調整できると同時に、車幅の中心線上の位置へ移動調整することが可能となる。又、取付ブラケット31のライセンスプレート2への挟持力を強化することが可能となる。
(実施例3)
本発明の実施例3について、図面を参照して説明する。
【0046】
図9は本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。図10は本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の取付作用説明図で、(a)は取付前の状態図、(b)は取付途中の状態図、(c)は取付後の状態図である。
【0047】
実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置40は、実施例2のカメラ4の取付ブラケット装置30に対し、取付ネジ35を用いず、取付ブラケットに突出片とヒンジ部及び軸受け部を付加し、取付ブラケットの弾性力を利用して、ライセンスプレート2への挟持力を付勢したものである。
【0048】
本車載用カメラの取付ブラケット装置40は、図9、10に示すように、カメラブラケット42を取付ける取付面47aと,突出片47bを有するヒンジ部47dを備えた第1取付ブラケット47と、軸受け部48bを備えた第2取付ブラケット48、より構成され、カメラブラケット42は取付ネジ45により第1取付ブラケット47に係合される。
【0049】
カメラブラケット42は、実施例1と同一なので、説明を省略する。
【0050】
第1取付ブラケット47は、図9、10に示すように、挟持部47eと取付面47aと突出片47bよりなり、弾性を有する金属材等で一体成形されている。
【0051】
挟持部47eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。
【0052】
取付面47aには、カメラブラケット42を固定するための取付ネジ45を挿通するための係合孔47fが設けられている。係合孔47fは、カメラ4を前後方向に位置調整するために長孔状に形成されている。そして、取付面47aの後端側にはヒンジ部47dが形成され、このヒンジ部47dに突出片47bが一体成形されている。
【0053】
第2取付ブラケット48は、コの字状に形成された上面部48a、側面48d、底面部48c、及び底面部48c がL字状に折り曲げられた挟持部48eよりなり、弾性を有する金属材等で一体成形されている。そして、上面部48aには、前端部に第1取付ブラケット47のヒンジ部47dと勘合する軸受け部48bが形成されている。又、挟持部47eは、ライセンスプレート2の凹凸部2bの位置に対応するように、例えば、ライセンスプレート2の凹凸部2bと同形の凹凸状に形成されている。この第2取付ブラケット48の上面部48aと側面48dの板厚は、底面部48cと挟持部48eの板厚より薄い形状に成形し、歪み易くしている。
【0054】
そして、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48が、それぞれヒンジ部47dと軸受け部48bで連結された状態で、第2取付ブラケット48の挟持部48eをライセンスプレート2の凹凸部2bに当接し、第1取付ブラケット47をライセンスプレート2の方向に回動して挟持部47eを凹凸部2bに付勢して、第1、第2取付ブラケット47、48でライセンスプレート2を挟持するようにしている。
【0055】
次に、取付ブラケット装置40の車両への取付作用手順について、図10を参照して説明する。
【0056】
最初に、図10(a)に示すように、第1取付ブラケット47のヒンジ部47dを第2取付ブラケット48の軸受け部48bに勘合させて連結する。そして、第2取付ブラケット48の挟持部48eをライセンスプレート2の凹凸部2bに当接した状態で、第1取付ブラケット47のライセンスプレート2上での位置が車幅の中心線上にくるように調整する。
【0057】
この時の状態では、図10、(a)に示すように、第2取付ブラケット48は歪まされていなく、軸受け部48bの底面部48cからの高さがH41で、突出片47bの先端が底面部48cのP41に当接している。又、突出片47bに一体化された取付面47aと挟持部47eはライセンスプレート2から上方に離間された状態になっている。そして、挟持部47eを第2取付ブラケット48を保持した状態で、R41方向に回動させると、突出片47bが連動してヒンジ部47dを支点としてR41方向に回動する。この時、突出片47bの先端は底面部48cを摺動してF41方向に移動し、上面部48aと側面48dがR44方向に歪まされて軸受け部48dが上方に持ち上げられる。この挟持部47eのR41方向への回動における途中の段階の状態を図10、(b)に示す。
【0058】
取付途中の状態では、図10、(b)に示すように、第2取付ブラケット48の上面部48aと側面48dがR44方向に歪まされて軸受け部48dが上方に持ち上げられ、軸受け部48bの底面部48cからの高さがH41からH42まで高くなっている。この時、突出片47bは連動されて、突出片47bの先端が底面部48cをP41からP42まで摺動している。この状態の位置を回動作用点(挟持部47eへの押圧による回動作用点)の位置とすると、突出片47bの先端がこの回動作用点を過ぎると、上面部48aと側面48dを歪ませるR44方向の力が歪みによる反力によるR45方向への力に変わることになる。このR45方向への反力による分力がF41方向へ加わり、突出片47bの先端が底面部48cを摺動してF41方向に移動し、軸受け部48dが下方に下げられる。
【0059】
この時、挟持部47eは、突出片47bに連動し、R42方向へ回動されることになる。この突出片47bのR45方向への回動から、ライセンスプレート2を挟持する取付後の状態を図10、(c)に示す。
【0060】
取付後の状態では、図10、(c)に示すように、上面部48aと側面48dの歪まされた反力による分力が突出片47bの先端をF41方向に底面部48cを摺動させる力として加わり、突出片47bの先端がP42からP43まで摺動することになる。この時、挟持部47eは、突出片47bに連動し、R42方向へ回動され、ライセンスプレート2の凹凸部2bを前面側から付勢している。そして、軸受け部48dは、下方に下げられ、軸受け部48bの底面部48cからの高さがH42からH43まで低くなっている。
【0061】
この取付後の軸受け部48dの底面部48cからの高さH43は、図10、(a)に示す取付前の高さH41より高く(H43>H41)設定されている。即ち、挟持部47eのライセンスプレート2の凹凸部2bへの付勢は、取付後の高さH43から取付前の高さH41の差分による反力が加わることによるものである。従って、取付後の高さH43から取付前の高さH41の差分を任意に変えることにより、付勢力を任意に設定することが可能となる。
【0062】
尚、本実施例3では、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48をライセンスプレート2の上端側、又は下端側の一方に装着するようにしているが、これにこだわることなく、実施例1に示すように、上端側に設けたカメラを取付けている挟持部と下端側に設けた挟持部を連結板で連結して一体成形したものにも適用可能である。
【0063】
尚、本実施例3では、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48を成形した材質の弾性を利用してライセンスプレート2への挟持力を付勢しているだけでなく、第1取付ブラケット47の凹凸部47b近傍の裏面側に両面テープ等の接着剤を貼付して挟持力をさらに強化するようにしても良い。
【0064】
以上により、第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48をヒンジ部47dと軸受け部48bを介して連結し、第1取付ブラケット47の挟持部47eをライセンスプレート2方向に回動して、ライセンスプレート2を第1取付ブラケット47と第2取付ブラケット48とで挟み込み、ライセンスプレート2を第1取付ブラケット47で挟持することを可能にしている。又、回動時に突出片47eを介して、第2取付ブラケット48が歪まされ、この歪による反力が、第1取付ブラケット47でライセンスプレート2を挟持する方向への力として付勢される。これにより、第1・第2取付ブラケット47、48でライセンスプレート2を挟持する力の強化と、取付ネジ等を用いることなく、ライセンスプレート2を第1・第2取付ブラケット47、48で挟持固定することができるため、より容易に操作することが可能となる。
【0065】
尚、本実施例では、挟持部の形状をライセンスプレートの凹凸と同形にしているが、挟持部の形状は凹凸に限らず、図11に示すように、両面がライセンスプレート側に凹んだ形や、円形に限らず多角形等の形状であっても良く、又、これら凹凸部、凸部が複数形成されても良い。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の配設レイアウト図である。
【図2】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図である。
【図3】本本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の外観図である。
【図4】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。
【図5】車載用カメラの取付詳細断面図である
【図6】本発明の実施例1の車載用カメラの取付ブラケット装置10を上下を逆にして取付けた状態の説明図である。
【図7】本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の説明図である。
【図8】本発明の実施例2の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。
【図9】本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の断面図である。
【図10】本発明の実施例3の車載用カメラの取付ブラケット装置の取付作用説明図である。
【図11】本発明の実施例の車載用カメラの取付ブラケット装置に用いる各種形状の挟持部断面図である。
【符号の説明】
【0067】
1・・・車両本体
2・・・ライセンスプレート
3・・・バンパー
4・・・車載用カメラ
10、30、40・・・車載用カメラの取付ブラケット装置
11、31・・・取付ブラケット
12、32、42・・・カメラブラケット
15、35、45・・・取付ネジ
16、36・・・ナット
47・・・第1取付ブラケット
48・・・第1取付ブラケット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、
前記ライセンスプレートの凹凸部を挟持するための挟持部と、
前記周辺監視機を取付ける取付面とを備え、
前記取付面には前記周辺監視機の取付位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とする車載用周辺監視機の取付ブラケット。
【請求項2】
前記挟持部は、前記調整孔に挿入される締結部材の締結力により、前記ライセンスプレート側に変形し、当該ライセンスプレートを押圧することを特徴とする請求項1に記載の車載用周辺監視機の取付ブラケット。
【請求項3】
車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、
前記周辺監視機を取付ける取付面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を前面側から押圧する第1挟持面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を後面側から押圧する第2挟持面と、前記第1挟持面を前記ライセンスプレートから離間する方向に、前記第2挟持面に対し回動可能なヒンジ部とを備え、
前記ヒンジ部は、前記取付面の下側方向に突出する突出片を有し、
前記第1挟持面を前記ライセンスプレート側に変位させると、前記突出片が前記第1挟持面を前記ライセンスプレート方向へ付勢し、前記第1挟持面と前記第2挟持面とで前記ライセンスプレートを挟持することを特徴とする車載用周辺監視機の取付ブラケット。
【請求項1】
車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、
前記ライセンスプレートの凹凸部を挟持するための挟持部と、
前記周辺監視機を取付ける取付面とを備え、
前記取付面には前記周辺監視機の取付位置を調整するための調整孔が形成されていることを特徴とする車載用周辺監視機の取付ブラケット。
【請求項2】
前記挟持部は、前記調整孔に挿入される締結部材の締結力により、前記ライセンスプレート側に変形し、当該ライセンスプレートを押圧することを特徴とする請求項1に記載の車載用周辺監視機の取付ブラケット。
【請求項3】
車両のライセンスプレートの端部に、周辺監視機を取付可能な取付ブラケットであって、
前記周辺監視機を取付ける取付面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を前面側から押圧する第1挟持面と、前記ライセンスプレートの凹凸部を後面側から押圧する第2挟持面と、前記第1挟持面を前記ライセンスプレートから離間する方向に、前記第2挟持面に対し回動可能なヒンジ部とを備え、
前記ヒンジ部は、前記取付面の下側方向に突出する突出片を有し、
前記第1挟持面を前記ライセンスプレート側に変位させると、前記突出片が前記第1挟持面を前記ライセンスプレート方向へ付勢し、前記第1挟持面と前記第2挟持面とで前記ライセンスプレートを挟持することを特徴とする車載用周辺監視機の取付ブラケット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−174072(P2008−174072A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−8856(P2007−8856)
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
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