説明

車載機及び中継機並びに無線接続方法

【課題】車室内で接続対象機器との無線接続における無線状態を改善すること。
【解決手段】車両に搭載され、該車両内の無線通信機器と通信を行う車載機に、無線通信機器は、接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う中継機により構成され、中継機に対して、接続処理を行う手段と、接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定手段と、受信品質測定手段により測定された受信品質が所定の閾値以下である場合に、接続処理が行われた中継機に対して、接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を生成する手段と、受信品質測定手段により測定された受信品質と、受信品質測定要求に応じて中継機から送信される受信品質とを比較し、中継機から送信される受信品質の方がよい場合に、中継機に対して、接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求手段を備えることにより達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などの移動体に載置され、音声、映像などの情報を出力する車載機及び中継機並びに無線接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、マイクロフォン及びスピーカからなるハンズフリーセットを備えるとともに特定の携帯電話機と通信を行い、同携帯電話機を介した外部との通信をハンズフリーの状態で行えるようにする車載機が知られている。この種の車載機と携帯電話機からなるハンズフリーシステムにおいては、車載機と携帯電話機との通信接続を有線ではなく、近距離無線によって行うものが提案されている。
【0003】
また、例えば、車両に配置される各車載機に、携帯電話機とハンズフリー装置との間のデータ通信を中継する無線中継ユニットを配置し、これら無線中継ユニットのうち携帯電話機との通信状況が最もよい無線中継ユニットを適宜選択し、この無線中継ユニットを経由して携帯電話機とデータ通信を行うハンズフリーシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、車両に持ち込まれたポータブルオーディオと車載機とを無線接続するシステムが知られている。このシステムでは、車載機は、ポータブルオーディオ機器などから音声データ、映像データなどを受信し、受信した音声、映像などの情報を出力する。
【特許文献1】特開2005−260450号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
【0006】
上述したように、車両に持ち込まれたユーザ所有の携帯電話機やポータブルオーディオなどの接続対象機器と車載機とを無線接続するハンズフリーシステムやオーディオシステムにおいて、携帯電話機やポータブルオーディオの位置により、車載機との無線状態が悪い場合がある。これは、車載機の無線アンテナの搭載位置が固定されており、シートや人体などの障害物により後席などでは受信感度が低下するためである。このような場合、携帯電話機及び/又はポータブルオーディオと車載機との間では無線通信できない。または、無線通信ができたとしても音質が劣化する問題がある。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、車室内で接続対象機器との無線接続における無線状態を改善できる車載機及び中継機並びに無線接続方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の車載機は、
車両に搭載され、該車両内の無線通信機器と通信を行う車載機であって、
前記無線通信機器は、接続の対象となる接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う中継機により構成され、
前記中継機に対して、接続処理を行う接続処理手段と、
前記接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定手段と、
前記受信品質測定手段により測定された受信品質が所定の閾値以下である場合に、前記接続処理手段により接続処理が行われた中継機に対して、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を生成する受信品質測定要求生成手段と、
前記受信品質測定手段により測定された受信品質と、前記受信品質測定要求に応じて前記中継機から送信される受信品質とを比較し、前記中継機から送信される受信品質の方がよい場合に、前記中継機に対して、前記接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求手段
を備えることを特徴の1つとする。
【0009】
このように構成することにより、車室内で、接続対象機器との良好な無線接続を可能にできる。
【0010】
さらに、別の構成例では、
前記接続処理手段は、近距離無線通信方式により、前記中継機に対して接続処理を行うように構成される。
【0011】
このように構成することにより、中継機に対して近距離無線通信方式、例えばブルートゥースにより接続が可能になる。
【0012】
さらに、別の構成例では、
前記無線通信機器は、接続の対象となる接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う複数の中継機により構成され、
前記データ中継要求手段は、前記複数の中継機から送信される受信品質を比較し、最も受信品質がよい中継機に対して、前記無線通信装置から送信されるデータの中継を要求するように構成される。
【0013】
このように構成することにより、複数の中継機を備える場合においても、該複数の中継機の中から、最も受信品質がよい中継機を介して、接続対象機器と通信できる。
【0014】
本発明の中継機は、
車両に搭載され、接続の対象となる接続対象機器と、車載機との間でデータ中継を行う中継機であって、
前記車載機は、自車載機により測定された前記接続対象機器との通信における受信品質が所定の閾値以下である場合に、中継機に対して、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を送信し、
前記接続対象機器に対して、接続処理を行う接続処理手段と、
前記受信品質測定要求に従って、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定手段と、
測定した受信品質を前記車載機に送信する受信品質送信手段
を備えることを特徴の1つとする。
【0015】
このように構成することにより、車載機からの受信品質測定要求に従って接続対象機器との通信における受信品質を測定し、車載機に通知できる。
【0016】
さらに、別の構成例では、
前記車載機は、自車載機により測定された受信品質と前記中継機から送信される受信品質とを比較し、前記中継機から送信される受信品質の方がよい場合に、該中継機に対して、前記接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求を送信し、
前記車載機から送信されたデータ中継要求に従って、前記接続対象機器から送信されたデータを前記車載機に転送し、前記車載機から送信されたデータを前記接続対象機器に転送する転送処理手段
を備えるように構成される。
【0017】
このように構成することにより、車載機により送信されたデータの中継要求に従って、車載機と接続対象機器との間でやり取りされるデータを中継できる。
【0018】
本発明の無線接続方法は、
車両に搭載され、該車両内の無線通信機器と通信を行う車載機における無線接続方法であって、
前記無線通信機器は、接続の対象となる接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う中継機により構成され、
前記中継機に対して、接続処理を行う接続処理ステップと、
前記接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定ステップと、
前記受信品質測定ステップにより測定された受信品質が所定の閾値以下である場合に、前記接続処理ステップにより接続処理が行われた中継機に対して、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を生成する受信品質測定要求生成ステップと、
前記中継機に、前記受信品質測定要求を送信する受信品質測定要求送信ステップと、
前記受信品質測定要求に応じて前記中継機により測定された前記接続対象機器との通信における受信品質を受信する受信品質受信ステップと、
前記受信品質測定ステップにより測定された接続対象機器との通信における受信品質と、前記受信品質受信ステップにより受信された前記中継機と前記接続対象機器との通信における受信品質とを比較し、前記中継機と前記接続対象機器との通信における受信品質の方がよい場合に、前記中継機に対して、前記接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求ステップ
を備えることを特徴の1つとする。
【0019】
このようにすることにより、車室内で、接続対象機器との良好な無線接続を可能にできる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例によれば、車室内で接続対象機器との無線接続における無線状態を改善できる車載機及び中継機並びに無線接続方法を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
【0022】
本発明の実施例にかかる車室内無線ネットワークについて、図1を参照して説明する。
【0023】
本実施例に係る車室内無線ネットワークは、車載機100と、中継機200と、接続対象機器とを備える。接続対象機器には、携帯電話機300、ポータブルオーディオ400など、車載機100と無線通信を行う機器が含まれる。
【0024】
車載機100は、接続対象機器、例えば携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400と近距離無線通信方式により無線通信を行う。また、車載機100は必要に応じて中継機200と近距離無線通信方式により無線通信を行い、中継機200は接続対象機器と近距離無線通信方式により無線通信を行う。また、車載機100は、携帯電話機300及び通信網、例えば移動体通信網10を介して、通信相手の移動体電話機50と接続する。これにより、車載機100は、ハンズフリー電話装置として機能し、移動体電話機50との間での通信処理を可能とする。
【0025】
車載機100は、近距離無線通信モジュール、例えばブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)モジュールを内蔵する。ブルートゥースは、2.4GHzのISMバンド(Industry Science Medical band)を利用した周波数ホッピング型のスペクトラム拡散通信方式を採用し、1Mbps以上の速度で通信を行うことができる。
【0026】
一方、中継機200、接続対象機器、例えば携帯電話機300及びポータブルオーディオ400も近距離無線通信モジュール、例えばブルートゥースモジュールを内蔵する。この場合、車載機100と、中継機200、携帯電話機300及びポータブルオーディオ400の各々は、ブルートゥースにより、無線通信可能であり、中継機200と、接続対象機器、例えば携帯電話機300及びポータブルオーディオ400の各々は、ブルートゥースにより、無線通信可能である。例えば、車載機100と中継機200、携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400との距離、中継機200と携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400との距離が、それぞれ略10m以内であればピコネットと呼ばれる無線LANを構築できる。ピコネットとは、ブルートゥース規格に従った通信処理を行う端末同士を近付けた際に、当該端末間で一時的に形成されるネットワークである。ピコネット内において、例えば、車載機100はマスタとして機能し、中継機200、携帯電話機300及びポータブルオーディオ400はスレーブとして機能する。また、例えば、中継機200はマスタとして機能し、携帯電話機300及びポータブルオーディオ400はスレーブとして機能する。
【0027】
本実施例においては、一例として車載機100と、中継機200、携帯電話機300及びポータブルオーディオ400のいずれかとの間、中継機200と、携帯電話機300及びポータブルオーディオ400のいずれかとの間で行われる近距離無線通信方式の具体例として、ブルートゥース規格に準拠した無線通信が行われる場合について説明するが、他の近距離無線通信方式を適用するようにしてもよい。
【0028】
本実施例に係る車載機100について、図2を参照して説明する。
【0029】
本実施例に係る車載機100は、中継機200、接続対象機器、例えば、携帯電話機300及びポータブルオーディオ400のいずれかとの間で近距離無線通信を行うためのアンテナ102と、接続処理手段及び受信品質測定手段としての無線通信処理部104と、受信品質測定要求生成手段及びデータ中継要求手段としてのアプリケーション処理部106と、インターフェース部108と、記憶部110と、マイクロフォン112と、スピーカ114とを備える。インターフェース部108は、表示部1081と操作入力部1082により構成される。また、車載機100には、エンジンコントローラ500からの信号が入力される。
【0030】
無線通信処理部104は、中継機200及び接続対象機器に対して接続要求を送信し接続処理を行う。
【0031】
アンテナ102は、接続対象機器、例えば携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400から送信された無線電波、中継機200から転送された接続対象機器から送信された無線電波を受信し、送受共用器(図示なし)を介して無線通信処理部104に入力する。無線通信処理部104は、アンテナ102により入力されたRF信号に例えば所定の逆拡散処理及び復調処理などのブルートゥース規格における下位レイヤの処理を行い、得られたベースバンド信号に所定のベースバンド処理を施し、得られた信号に、例えばプロトコル処理やプロファイル処理などのブルートゥース規格における上位レイヤの処理を行う。具体的には、無線通信処理部104は、中継機200、携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400から情報を受信する際に、当該ベースバンド信号が示すパケットデータを解釈し、当該パケットデータに含まれる情報、例えば通信内容を示す音声データや音楽データを取り出す。映像データを取り出すようにしてもよい。
【0032】
無線通信処理部104は、携帯電話機300に情報を直接送信する際又は中継機200を介して携帯電話機300に情報を間接的に送信する際に、後述するアプリケーション処理部106から入力された情報を含むブルートゥース規格に従ったパケットデータを作成する。アプリケーション処理部106から入力される情報としては、音声内容を示す音声データ等がある。また、無線通信処理部104は、中継機200、接続対象機器との間での通信を確立する処理や、接続対象機器との間で再送制御処理等の通信制御処理を実行する。無線通信処理部104は、入力された信号に所定のベースバンド処理を行い、得られたベースバンド信号に例えば所定の変調処理及び拡散処理などのブルートゥース規格における下位レイヤの処理を行い、得られたRF信号をアンテナ102に入力する。アンテナ102は、無線通信処理部104から送受共用器を介して入力されたRF信号を電波として、中継機200、又は接続対象機器に送信する。
【0033】
アプリケーション処理部106は、記憶部110に記憶されたアプリケーションプログラムを実行することにより、車載機100におけるアプリケーション処理を実行する。例えば、アプリケーション処理部106は、携帯電話機300から送信され、無線通信処理部104を介して入力された音声データに所定の復号処理を施し、得られた音声信号を、スピーカ114に入力する。また、例えば、アプリケーション処理部106は、ポータブルオーディオ400から送信され、無線通信処理部104を介して入力されたオーディオデータ、例えば音楽データを再生し、スピーカ114に入力する。これにより、アプリケーション処理部106は、接続対象機器から送信された音声データや音楽データ、中継機200により転送された接続対象機器から送信された音声データや音楽データに関する処理を行うと共に、接続対象機器に与える命令を生成する処理等を実行する。なお、このアプリケーション処理部106の具体的な処理内容については後述する。
【0034】
インターフェース部108は、アプリケーション処理部106から、発信及び着信した電話番号等が入力され、入力された各種情報を表示する表示部1081と、各種入力操作を行うための操作ボタン等からなる操作入力部1082とを有する。ここで、操作入力部1082は、例えば、表示部1081に表示されている操作ボタン等に対して行われた操作を検出して、検出した操作内容を示す操作入力信号を生成するタッチパネルにより構成されるようにしてもよい。インターフェース部108は、アプリケーション処理部106からの表示データに従って各種情報を表示してユーザに提示すると共に、ユーザの操作内容を示す操作入力信号をアプリケーション処理部106に入力する。スピーカ114は、無線通信処理部104及びアプリケーション処理部106を介して入力された携帯電話機300からの音声信号やポータブルオーディオ400からの音楽信号を出力する。これにより、車載機100のユーザは、各携帯電話機300及びポータブルオーディオ400を操作することなく、通信相手の音声及び音楽を聴くことが可能となる。
【0035】
マイクロフォン112は、入力した音声信号をアプリケーション処理部106に入力し、アプリケーション処理部106は入力された音声信号に対して、音声に関する処理を行い、無線通信処理部104に入力する。これにより、当該車載機100のユーザは、各携帯電話機300を操作することなく、自己の音声を通信相手に聞かせることが可能となる。
【0036】
アプリケーション処理部106は、自車載機100と、接続対象機器である携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400との無線接続において、十分な受信品質、例えば受信感度が得られず、且つ中継機200と接続対象機器とが接続可能である場合、接続対象機器との通信における自車載機100での受信品質と、接続対象機器との通信における中継機200での受信品質とを比較し、受信品質のよい、例えば受信感度の高い方の機器、すなわち中継機200又は接続対象機器と接続を行うように無線通信処理部104に命令する。
【0037】
具体的には、無線通信処理部104は、接続対象機器である携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400との通信における受信品質を測定し、該受信品質の測定値をアプリケーション処理部106に入力する。アプリケーション処理部106は入力された受信品質の測定値が所定の閾値以下である場合に、接続対象機器との通信において十分な受信品質が得られないと判断する。アプリケーション処理部106は、接続対象機器との通信において十分な受信品質が得られないと判断した場合、自車載機100と接続可能な中継機200との間の接続処理が行われていない場合に、無線通信処理部104に対して、接続可能な中継機200と接続処理を行うように命令する。無線通信処理部104は、アプリケーション処理部106の命令に従って、中継機200と接続処理を行う。
【0038】
中継機200との間で接続処理が行われると、アプリケーション処理部106は、中継機200に対して、接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を生成し、無線通信処理部104に入力する。無線通信処理部104は、アプリケーション処理部106により入力された受信品質測定要求を送信する。中継機200は、車載機100から送信された受信品質測定要求に従って、接続対象機器との通信における受信品質を測定し、車載機100に通知する。
【0039】
ブルートゥース規格の無線通信システムでは、周波数ホッピング(FH: Frequency Hopping)方式のスペクトラム拡散通信方式が利用される。この無線通信システムでは、2.4GHz帯の周波数帯域は1MHz間隔で79個の周波数チャネルに分割されており、ホッピングパターンに基づいて1タイムスロット毎に時分割で、使用する周波数チャネルの切り替えが行われる。ブルートゥース規格の無線通信システムはマスタ・スレーブ方式で行われ、ホッピングパターンの管理はマスタによって行われる。同じホッピングパターンを用いて、1台のマスタと最大7台のスレーブとの間で上述したピコネットと称される無線ネットワークを形成して通信することができる。
【0040】
アプリケーション処理部106は、無線通信処理部104が使用している周波数チャネル毎にその受信感度を受信品質として評価するため、各周波数チャネルのビット誤り率(BER: Bit Error Rate)を測定するように無線通信処理部104に命令する。ブルートゥースでは基本的には79個の通信チャネル全てが切り替えられながら使用されるので、無線通信処理部104は、例えば79個の通信チャネルそれぞれについて、BERの測定を行う。なお、本実施例では、受信品質として受信感度を評価し、該受信感度を評価するための指数として、BERを測定する場合について説明するが、パケット誤り率およびS/Nなどにより評価するようにしてもよい。
【0041】
また、アプリケーション処理部106は、無線通信処理部104により測定された受信感度と、中継機200から送信された接続対象機器から送信される情報の中継機200における受信感度とを比較し、受信感度のよい方と接続するように無線通信処理部104に命令する。具体的には、アプリケーション処理部106は、無線通信処理部104により測定された受信感度の方がよい場合には、接続対象機器との間の通信を継続するように無線通信処理部104に命令する。また、アプリケーション処理部106は、中継機200から送信された接続対象機器から送信される情報の中継機200における受信感度の方がよい場合、中継機200に、接続対象機器から送信されるデータの中継(転送)を要求するデータ中継要求を送信する。
【0042】
本実施例に係る中継機200について、図3を参照して説明する。
【0043】
本実施例に係る中継機200は、車載機100、接続対象機器、例えば携帯電話機300及びポータブルオーディオ400との間で近距離無線通信を行うためのアンテナ202と、接続処理手段、受信品質測定手段及び受信品質送信手段としての無線通信処理部204と、転送処理手段としての中継処理部206とを備える。また、中継機200には、エンジンコントローラ500からの信号が入力される。
【0044】
無線通信処理部204は、車載機100からの接続要求に応じて接続処理を行い、また、接続対象機器に対して接続要求を送信し接続処理を行う。
【0045】
アンテナ202は、接続対象機器、例えば携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400から送信された無線電波、車載機100から送信された無線電波を受信し、送受共用器(図示なし)を介して無線通信処理部204に入力する。無線通信処理部204は、アンテナ202により入力されたRF信号に、例えば所定の逆拡散処理及び復調処理などのブルートゥース規格における下位レイヤの処理を行い、誤り訂正処理後、中継処理部206に入力する。中継処理部206は、車載機100から送信されたデータ中継要求に従って、接続対象機器から送信されたデータを車載機100に転送し、車載機100から送信されたデータを接続対象機器に転送するように制御する。具体的には、中継処理部206は、入力されたデータの宛先を指定し、無線通信処理部204に入力する。無線通信処理部204は、入力されたデータに対して、変調処理及び拡散処理などのブルートゥースにおける下位レイヤの処理を行い、得られたRF信号をアンテナ202に入力する。アンテナ202は、無線通信処理部204から送受共用器を介して入力されたRF信号を、電波として、携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400から送信された無線電波を車載機100に、車載機100から送信された無線電波を携帯電話機300に送信する。
【0046】
また、中継処理部206は、車載機100からの受信感度測定要求信号に基づいて、無線通信処理部204に対して、周囲に位置する接続対象機器である携帯電話機300及び/又はポータブルオーディオ400との通信における受信品質としての受信感度を測定するように命令する。具体的には、中継処理部206は、無線通信処理部204が使用している周波数チャネル毎にその受信感度を評価するため、各周波数チャネルのビット誤り率を測定するように無線通信処理部104に命令する。上述したようにブルートゥースでは基本的には79個の通信チャネル全てが切り替えられながら使用されるので、無線通信処理部204は、例えば79個の通信チャネルそれぞれについて、BERの測定を行う。なお、本実施例では、受信品質として受信感度を評価し、該受信感度を評価するための指数として、BERを測定する場合について説明するが、パケット誤り率およびS/Nなどにより評価するようにしてもよい。
【0047】
無線通信処理部204において測定された、受信感度の測定結果は車載機100に送信される。
【0048】
次に、本実施例に係る車室内無線ネットワークの動作について、図4を参照して説明する。
【0049】
車載機100及び中継機200は、エンジンコントローラ500から、エンジンが始動されたことを示すエンジン起動信号が入力されることにより起動する(ステップS402)。
【0050】
車載機100の無線通信処理部104は、中継機200に接続要求を送信する(ステップS404)。車載機100からの接続要求により、車載機100の無線通信処理部104と、中継機200の無線接続処理部204との間で所定の無線接続処理が行われ、車載機100と中継機200との間で無線接続が確立される(ステップS406)。
【0051】
車載機100のアプリケーション処理部106は、接続対象機器情報を中継機200に送信し(ステップS408)、続いて接続対象機器接続要求を中継機200に送信する(ステップS410)。このようにすることにより、車載機100は、中継機200に対して、接続対象機器との接続を依頼できる。
【0052】
一方、車載機100の無線通信処理部104は、接続対象機器に接続要求を送信する(ステップS412)。車載機100からの接続要求により、車載機100の無線通信処理部104と、接続対象機器との間で所定の無線接続処理が行われ、車載機100と接続対象機器との間で無線接続が確立される(ステップS414)。
【0053】
車載機100の無線通信処理部104は、接続対象機器から送信される情報の受信感度を測定することにより、接続対象機器との通信における受信品質を求める(ステップS416)。車載機100のアプリケーション処理部106は、無線通信処理部104により入力された受信感度に基づいて、接続対象機器との無線接続において、十分な受信感度が得られるか否かを判断する。具体的には、アプリケーション処理部106は、無線通信処理部104により入力された受信感度が所定の閾値以下であるか否かを判断する。受信感度が所定の閾値以下である場合には十分な受信感度が得られないと判断され、受信感度が所定の閾値超である場合には十分な受信感度が得られると判断される。十分な受信感度が得られる場合には、直接接続対象機器との通信を継続する。しかし、接続対象機器との無線接続において、十分な受信感度が得られない場合、すなわち所定の閾値以下である場合には、自車載機100と接続可能な中継機200との間の接続処理が行われていない場合には、無線通信処理部104に対して、接続可能な中継機200と接続処理を行うように命令する。無線通信処理部104は、アプリケーション処理部106の命令に従って、中継機200と接続処理を行う。ここでは、ステップS404及びS406において接続処理が行われているので、中継機200との間の接続処理は行われない。
【0054】
中継機200との間で接続処理が行われると、アプリケーション処理部106は、中継機200に対して、中継機200と接続対象機器とが接続可能である場合に、接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求としての受信感度測定要求を生成し、無線通信処理部104に入力する。無線通信処理部104は、アプリケーション処理部106により入力された受信品質測定要求を送信する。
【0055】
中継機200の無線通信処理部204は、接続対象機器に接続要求を送信する(ステップS420)。中継機200からの接続要求により、中継機200の無線通信処理部204と、接続対象機器との間で所定の無線接続処理が行われ、中継機200と接続対象機器との間で無線接続が確立される(ステップS422)。
【0056】
中継機200の無線通信処理部204は、接続対象機器から送信される情報の受信感度を測定することにより、接続対象機器との通信における受信品質を求める(ステップS424)。無線通信処理部204により測定された受信感度は、車載機100に送信される(ステップS426)。
【0057】
車載機100のアプリケーション処理部106は、測定された自車載機100での接続対象機器との通信における受信感度と、中継機200での接続対象機器との通信における受信感度とを比較する(ステップS428)。
【0058】
アプリケーション処理部106は、中継機200での接続対象機器との通信における受信感度よりも、自車載機100での接続対象機器との通信における受信感度の方がよい場合には、直接接続対象機器との間で通信を継続する。
【0059】
一方、アプリケーション処理部106は、自車載機100での接続対象機器との通信における受信感度よりも、中継機200での接続対象機器との通信における受信感度の方がよい場合には、中継機200に対して中継要求を送信する(ステップS430)。
【0060】
その結果、中継機200と接続対象機器との間では通信が行われる(ステップS432)。中継機200の中継処理部206は、接続対象機器からデータを受信すると、該データを車載機100へ転送する(ステップS434、S436)。また、中継機200の中継処理部206は、車載機100からデータを受信すると、該データを接続対象機器に転送する。
【0061】
次に、本発明の他の実施例にかかる車室内無線ネットワークについて説明する。
【0062】
本実施例に係る車室内無線ネットワークは、上述した実施例において、複数の中継機を備えたものである。
【0063】
本実施例に係る車載機100及び中継機200は、それぞれ図2及び図3を参照して説明した車載機及び中継機と同様である。
【0064】
次に、本実施例に係る車室内無線ネットワークの動作について、図5を参照して説明する。本実施例においては、3台の中継機を備える場合について説明するが、2台の場合及び4台以上備える場合についても適用できる。
【0065】
車載機100及び中継機A、B及びCは、エンジンコントローラ500から、エンジンが始動されたことを示すエンジン起動信号が入力されることにより起動する(ステップS502)。
【0066】
車載機100の無線通信処理部104は、中継機A、B及びCに接続要求を送信する(ステップS504、S506、S508)。車載機100からの接続要求により、車載機100の無線通信処理部104と、中継機A、B及びCの無線接続処理部204との間で所定の無線接続処理が行われ、車載機100と中継機A、B及びCとの間で無線接続が確立される(ステップS510、S512、S514)。
【0067】
車載機100のアプリケーション処理部106は、接続対象機器情報を中継機A、B及びCに送信し(ステップS516、S518、S520)、続いて接続対象機器接続要求を中継機A、B及びCに送信する(ステップS522、S524、S526)。このようにすることにより、車載機100は、中継機A、B及びCに対して、接続対象機器との接続を依頼できる。
【0068】
一方、車載機100の無線通信処理部104は、接続対象機器に接続要求を送信する(ステップS528)。車載機100からの接続要求により、車載機100の無線通信処理部104と、接続対象機器との間で所定の無線接続処理が行われ、車載機100と接続対象機器との間で無線接続が確立される(ステップS530)。
【0069】
車載機100の無線通信処理部104は、接続対象機器から送信される情報の受信感度を測定することにより、接続対象機器との通信における受信品質を求める(ステップS532)。車載機100のアプリケーション処理部106は、無線通信処理部104により入力された受信感度に基づいて、接続対象機器との無線接続において、十分な受信感度が得られるか否かを判断する。具体的には、アプリケーション処理部106は、無線通信処理部104により入力された受信感度が所定の閾値以下であるか否かを判断する。受信感度が所定の閾値以下である場合には十分な受信感度が得られないと判断され、受信感度が所定の閾値超である場合には十分な受信感度が得られると判断される。十分な受信感度が得られる場合には、直接接続対象機器との通信を継続する。しかし、接続対象機器との無線接続において、十分な受信感度が得られない場合、すなわち所定の閾値以下である場合には、自車載機100と接続可能な中継機との間の接続処理が行われていない場合には、無線通信処理部104に対して、接続可能な中継機と接続処理を行うように命令する。無線通信処理部104は、アプリケーション処理部106の命令に従って、中継機と接続処理を行う。ここでは、ステップS504−ステップS514において接続処理が行われているので、中継機との間の接続処理は行われない。
【0070】
中継機との間で接続処理が行われると、アプリケーション処理部106は、中継機A、B及びCに対して、中継機A、B及びCと接続対象機器とが接続可能である場合に、接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求としての受信感度測定要求を生成し、無線通信処理部104に入力する。無線通信処理部104は、アプリケーション処理部106により入力された受信品質測定要求を送信する(ステップS534、S536、S538)。
【0071】
中継機Aの無線通信処理部204は、接続対象機器に接続要求を送信する(ステップS540)。中継機Aからの接続要求により、中継機Aの無線通信処理部204と、接続対象機器との間で所定の無線接続処理が行われ、中継機Aと接続対象機器との間で無線接続が確立される(ステップS542)。中継機Aの無線通信処理部204は、接続対象機器から送信される情報の受信感度を測定することにより、接続対象機器との通信における受信品質を求める(ステップS544)。無線通信処理部204により送信された受信感度は、車載機100に送信される(ステップS546)。
【0072】
中継機Bの無線通信処理部204は、接続対象機器に接続要求を送信する(ステップS548)。中継機Bからの接続要求により、中継機Bの無線通信処理部204と、接続対象機器との間で所定の無線接続処理が行われ、中継機Bと接続対象機器との間で無線接続が確立される(ステップS550)。中継機Bの無線通信処理部204は、接続対象機器から送信される情報の受信感度を測定することにより、接続対象機器との通信における受信品質を求める(ステップS552)。無線通信処理部204により送信された受信感度は、車載機100に送信される(ステップS554)。
【0073】
中継機Cの無線通信処理部204は、接続対象機器に接続要求を送信する(ステップS556)。中継機Cからの接続要求により、中継機Cの無線通信処理部204と、接続対象機器との間で所定の無線接続処理が行われ、中継機Cと接続対象機器との間で無線接続が確立される(ステップS558)。中継機Cの無線通信処理部204は、接続対象機器から送信される情報の受信感度を測定することにより、接続対象機器との通信における受信品質を求める(ステップS560)。無線通信処理部204により送信された受信感度は、車載機100に送信される(ステップS562)。
【0074】
車載機100のアプリケーション処理部106は、測定された自車載機100での接続対象機器との通信における受信感度と、中継機A、B及びCでの接続対象機器との通信における受信感度とを比較する(ステップS564)。
【0075】
アプリケーション処理部106は、中継機A、B及びCでの接続対象機器との通信における受信感度よりも、自車載機100での接続対象機器との通信における受信感度の方がよい場合には、直接接続対象機器との間で通信を継続する。
【0076】
一方、アプリケーション処理部106は、自車載機100での接続対象機器との間の受信感度よりも、中継機A、B及びCでの接続対象機器における受信感度の方がよい場合には、中継機A、B及びCのうち最も受信感度のよい中継機に対して中継要求を送信する。例えば、中継機A、B及びCのうち中継機Aでの接続対象機器との通信における受信感度が最もよい場合には、中継機Aに対して中継要求を送信する(ステップS566)。
【0077】
その結果、中継機Aと接続対象機器との間で通信が行われる(ステップS568)。中継機Aの中継処理部206は、接続対象機器からデータを受信すると、該データを車載機100へ転送する(ステップS570、S572)。また、中継機200の中継処理部206は、車載機100からデータを受信すると、該データを接続対象機器に転送する。
【0078】
このようにすることにより、複数の中継機が車両に搭載されている場合においても、その中で、最も受信感度のよい中継機と接続できる。
【0079】
上述した実施例において、中継機は、車載機100及び/又は接続対象機器から送信されたデータを中継する機能だけで無く他の用途にも使用できるようにしてもよい。例えば、中継機がリアシートエンターティメントに内蔵される場合には、該中継機は車載機とリアシートエンターティメントとの間に必要な通信を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明の一実施例にかかる車室内ネットワークの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施例にかかる車載機を示す部分ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例にかかる中継機を示す部分ブロック図である。
【図4】本発明の一実施例にかかる車室内ネットワークの動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の一実施例にかかる車室内ネットワークの動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0081】
10 移動体通信網
50 移動体電話機
100 車載機
102 アンテナ
104 無線通信処理部
106 アプリケーション処理部
108 インターフェース部
1081 表示部
1082 操作入力部
110 記憶部
112 マイクロフォン
114 スピーカ
200 中継機
202 アンテナ
204 無線通信処理部
206 中継処理部
300 携帯電話機
400 ポータブルオーディオ
500 エンジンコントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、該車両内の無線通信機器と通信を行う車載機であって、
前記無線通信機器は、接続の対象となる接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う中継機により構成され、
前記中継機に対して、接続処理を行う接続処理手段と、
前記接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定手段と、
前記受信品質測定手段により測定された受信品質が所定の閾値以下である場合に、前記接続処理手段により接続処理が行われた中継機に対して、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を生成する受信品質測定要求生成手段と、
前記受信品質測定手段により測定された受信品質と、前記受信品質測定要求に応じて前記中継機から送信される受信品質とを比較し、前記中継機から送信される受信品質の方がよい場合に、前記中継機に対して、前記接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求手段
を備えることを特徴とする車載機。
【請求項2】
請求項1に記載の車載機において、
前記接続処理手段は、近距離無線通信方式により、前記中継機に対して接続処理を行うことを特徴とする車載機。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の車載機において、
前記無線通信機器は、接続の対象となる接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う複数の中継機により構成され、
前記データ中継要求手段は、前記複数の中継機から送信される受信品質を比較し、最も受信品質がよい中継機に対して、前記無線通信装置から送信されるデータの中継を要求することを特徴とする車載機。
【請求項4】
車両に搭載され、接続の対象となる接続対象機器と、車載機との間でデータ中継を行う中継機であって、
前記車載機は、自車載機により測定された前記接続対象機器との通信における受信品質が所定の閾値以下である場合に、中継機に対して、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を送信し、
前記接続対象機器に対して、接続処理を行う接続処理手段と、
前記受信品質測定要求に従って、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定手段と、
測定した受信品質を前記車載機に送信する受信品質送信手段
を備えることを特徴とする中継機。
【請求項5】
請求項4に記載の中継機において、
前記車載機は、自車載機により測定された受信品質と前記中継機から送信される受信品質とを比較し、前記中継機から送信される受信品質の方がよい場合に、該中継機に対して、前記接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求を送信し、
前記車載機から送信されたデータ中継要求に従って、前記接続対象機器から送信されたデータを前記車載機に転送し、前記車載機から送信されたデータを前記接続対象機器に転送する転送処理手段
を備えることを特徴とする中継機。
【請求項6】
車両に搭載され、該車両内の無線通信機器と通信を行う車載機における無線接続方法であって、
前記無線通信機器は、接続の対象となる接続対象機器と、該接続対象機器との間でデータ中継を行う中継機により構成され、
前記中継機に対して、接続処理を行う接続処理ステップと、
前記接続対象機器との通信における受信品質を測定する受信品質測定ステップと、
前記受信品質測定ステップにより測定された受信品質が所定の閾値以下である場合に、前記接続処理ステップにより接続処理が行われた中継機に対して、前記接続対象機器との通信における受信品質を測定させる受信品質測定要求を生成する受信品質測定要求生成ステップと、
前記中継機に、前記受信品質測定要求を送信する受信品質測定要求送信ステップと、
前記受信品質測定要求に応じて前記中継機により測定された前記接続対象機器との通信における受信品質を受信する受信品質受信ステップと、
前記受信品質測定ステップにより測定された接続対象機器との通信における受信品質と、前記受信品質受信ステップにより受信された前記中継機と前記接続対象機器との通信における受信品質とを比較し、前記中継機と前記接続対象機器との通信における受信品質の方がよい場合に、前記中継機に対して、前記接続対象機器から送信されるデータの中継を要求するデータ中継要求ステップ
を備えることを特徴とする無線接続方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−300976(P2008−300976A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−142296(P2007−142296)
【出願日】平成19年5月29日(2007.5.29)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】