説明

車載表示制御装置および車載表示制御方法

【課題】走行支援情報をインパネディスプレイに表示させる場合に、装置の起動から表示完了までの遅延によって生じるユーザの違和感を緩和させることができる「車載表示制御装置および車載表示制御方法」を提供する。
【解決手段】走行支援情報の正規画像を模擬した初期画像を初期画像記憶部31にあらかじめ記憶しておき、装置の起動時には、走行支援情報を簡易に表示させるための簡易画像を簡易画像描画部22により描画して、当該簡易画像と初期画像記憶部31から読み出した初期画像とを表示制御部13により合成してインパネディスプレイ100に表示させる。その後、正規画像描画部11による正規画像の描画が完了したときに、合成画像の表示を正規画像の表示に切り替えるようにすることにより、見た目には正規画像と殆ど変わるところがない合成画像が装置の起動から殆ど遅延なく表示されるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載表示制御装置および車載表示制御方法に関し、特に、車両のインストルメントパネルに設けられた車載ディスプレイに対する情報の表示を制御する装置および方法に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、車両に搭載されるディスプレイとして、運転席と助手席との間のセンターコンソールに設置される液晶表示装置などが用いられている。また、ダッシュボードに組み付けられたインストルメントパネル(以下、インパネという)を液晶表示装置により構成した車両も存在する。インパネに設けられた車載ディスプレイ(以下、インパネディスプレイという)には、走行速度、エンジン回転速度、燃料の残量といった車両の走行に必要な走行支援情報が表示される。また、ナビゲーション装置やオーディオ装置に関する情報がインパネディスプレイに表示されるようになされた車両も存在する。
【0003】
走行支援情報などをインパネディスプレイに表示する場合、従来の機械式メータと異なり、表示データを描画する必要がある。具体的には、エンジンが始動(ACC−ON)されると、描画演算モジュールおよびその制御プログラムが起動し、走行支援情報などの表示データを描画する。そして、描画した表示データを表示制御部からインパネディスプレイレイに出力することにより、走行支援情報などを画像として表示していた。
【0004】
ナビゲーション情報やオーディオ情報などは、表示データの描画処理のために表示が少々遅くなっても大きな問題はない。しかしながら、走行支援情報については、エンジンの始動から表示完了までに遅延が生じることで、従来の機械式メータと異なるためにユーザに違和感を生じさせる。それが、インパネディスプレイに対する走行支援情報の描画によるメータ表示の普及を妨げる一因となっていた。
【0005】
なお、インパネにおいてメータ画像の他にナビゲーション画像を表示させる場合に、車両が発進可能な状態になるまでの間においてナビゲーション画像の表示状態が不適切な状態になることを防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、メータECUは、起動が完了するとメータに関する各種制御を実行するとともに、メータ画像に関する表示制御を実行する。その後、ナビECUから起動完了を通知されたら、ナビECUに表示制御主体を切り替えてナビゲーション画像に関する表示制御を実行する。
【0006】
また、表示システムを起動して最初のシーンを表示するまでの時間を短縮できるようにした技術も提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。特許文献2では、表示すべきシーン全てを表示するのに必要な全てのコードイメージデータをFlashROMに格納し、所定の基準で分類したグループ単位でコードイメージデータをFlashROMからRAMに転送する。そして、RAMへの転送完了後、当該グループのコードイメージデータについて表示用データを生成するようにしている。
【0007】
また、特許文献3では、表示すべきシーン全てを表示するのに必要な全てのコードイメージデータをFlashROMに格納する。そして、表示システムの起動時に、FlashROMに格納されたデータのうち、表示システムの起動時に表示すべき画像データのみをRAMに転送し、転送が完了したら表示用データを生成するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2007−230451号公報
【特許文献2】特開2009−116043号公報
【特許文献3】WO09/060660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、メータECUの起動が完了した後にメータ画像に関する表示制御を実行するため、エンジンの始動からメータ画像の表示完了までに遅延が生じるという問題は解消できない。また、特許文献2,3に記載の技術では、本来表示すべき画像の一部(最初のシーン)を表示するまでの時間を短縮することはできるもの、全体の表示が完了するまでには遅延が生じる。そのため、特許文献1〜3の何れの技術を用いても、走行支援情報の表示完了までに生じる遅延によってユーザに違和感を生じさせるという問題は解消できない。
【0010】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、走行支援情報をインパネディスプレイに表示させる場合に、装置の起動から表示完了までの遅延によって生じるユーザの違和感を緩和させることができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した課題を解決するために、本発明では、走行支援情報を正規な状態で表示させるための正規画像を模擬した初期画像を、初期画像記憶部にあらかじめ記憶しておく。装置の起動時には、走行支援情報を簡易に表示させるための簡易画像を描画して、当該簡易画像と初期画像記憶部から読み出した初期画像とを合成してインパネディスプレイに表示させる。その後、正規画像の描画が完了したときに、合成画像の表示を正規画像の表示に切り替えるようにする。
【発明の効果】
【0012】
上記のように構成した本発明によれば、装置の起動時には、まず、初期画像記憶部から単に読み出すだけの初期画像と、描画に時間のかからない簡易画像とが合成されてインパネディスプレイに表示されるので、装置の起動から殆ど遅延なく合成画像が表示される。しかも、この合成画像を構成している初期画像は、本来表示すべき正規画像を模擬したものであるから、見た目には正規画像と殆ど変わるところがない。そのため、ユーザにとっては、あたかも正規画像が殆ど遅延なく表示されたかのように見える。その後、実際に正規画像が描画された時点で、合成画像から正規画像に切り替えて表示されるが、このときも、走行支援情報の画像に関しては見た目に大きな変化はなく、表示の切り替えの際に違和感を生じることもない。これにより、走行支援情報をインパネディスプレイに表示させる場合に、装置の起動から正規画像の表示完了までの遅延によって生じるユーザの違和感を緩和させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態による車載表示制御装置を備えた車載システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による正規画像の一例を示す図である。
【図3】本実施形態による初期画像の一例を示す図である。
【図4】本実施形態による簡易画像の一例を示す図である。
【図5】本実施形態による車載表示制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【図6】走行支援情報とナビゲーション情報をインパネディスプレイに表示させる場合における各画像の例を示す図である。
【図7】走行支援情報とナビゲーション情報をインパネディスプレイに表示させる場合における各画像の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による車載表示制御装置を備えた車載システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態の車載システムは、画像描画マイコン10、電源管理・起動マイコン20、フラッシュメモリ30、VRAM40およびインパネディスプレイ100を備えて構成されている。
【0015】
画像描画マイコン10は、その機能構成として、正規画像描画部11、初期画像読出部12、表示制御部13および制御部14を備えている。電源管理・起動マイコン20は、その機能構成として、走行支援情報入力部21および簡易画像描画部22を備えている。また、フラッシュメモリ30は、その記憶領域として、初期画像記憶部31および設定情報記憶部32を備えている。
【0016】
画像描画マイコン10の正規画像描画部11は、車両の走行速度、エンジン回転速度、燃料の残量、ラジエータの水温、変速ギアといった走行支援情報を正規な状態で高精細に表示させるための正規画像を描画する。ここで、走行支援情報は、後述するように電源管理・起動マイコン20の走行支援情報入力部21により入力されたものを用いる。正規画像描画部11は、描画した正規画像をVRAM40に格納するとともに、正規画像の描画が完了したことを制御部14に通知する。
【0017】
図2は、正規画像の一例を示す図である。図2において、101は走行速度のインジケータ、102はエンジン回転速度のインジケータ、103は燃料残量のインジケータ、104はラジエータ水温のインジケータ、105はギアポジションのインジケータである。
【0018】
フラッシュメモリ30の初期画像記憶部31は、正規画像描画部11により描画される正規画像を模擬した初期画像をあらかじめ記憶する。図3は、初期画像の一例を示す図である。図3において、201は走行速度の模擬インジケータ、202はエンジン回転速度の模擬インジケータ、203は燃料残量の模擬インジケータ、204はラジエータ水温の模擬インジケータ、205はギアポジションの模擬インジケータである。
【0019】
初期画像記憶部31に記憶されている初期画像は、車両の実際の走行速度、実際のエンジン回転速度、実際の燃料残量、実際のラジエータ水温、実際のギアポジションとは関係なく作られた固定イメージの画像である。例えば、走行速度の模擬インジケータ201は、実際の走行速度に合わせて点灯状態が変わるわけではなく、実際の走行速度が数値として描画されているわけでもない。同様に、エンジン回転速度の模擬インジケータ202は、実際のエンジン回転速度に合わせて点灯状態が変わるわけではなく、実際のエンジン回転速度が数値として描画されているわけでもない。
【0020】
また、燃料残量の模擬インジケータ203は、燃料タンクの目盛りは描画されているものの、実際の燃料残量に応じて針が描画されているわけではない。同様に、ラジエータ水温の模擬インジケータ204は、温度計の目盛りは描画されているものの、実際のラジエータ水温に応じて水銀が描画されているわけではない。同様に、ギアポジションの模擬インジケータは、各ポジションの略称が描画されているものの、実際のギアポジションがハイライトして描画されているわけではない。
【0021】
なお、初期画像記憶部31は、図3に例示した初期画像を含めて、複数種類の初期画像をあらかじめ記憶している。初期画像記憶部31に記憶される複数種類の初期画像は、正規画像描画部11により描画される複数種類の正規画像をそれぞれ模擬したものである。正規画像の他の例としては、走行速度およびエンジン回転速度のインジケータとして、円形状の目盛りに対して針の回転位置で実際の走行速度やエンジン回転速度を描画するようにしたものなどがある。
【0022】
フラッシュメモリ30の設定情報記憶部32は、複数種類の初期画像のうちどれを使用するかの設定情報を記憶する。この設定は、図示しないタッチパネル等の操作部をユーザが操作することによって行う。実際には、複数種類の正規画像のうちどれを使用するかを設定することにより、それに対応してどの初期画像を使用するかを同時に設定できるようになっている。そして、その設定情報が設定情報記憶部32に記憶されるように構成されている。
【0023】
画像描画マイコン10の初期画像読出部12は、エンジンの始動時(車載システムの起動時)に、初期画像記憶部31から初期画像を読み出す。このとき初期画像読出部12は、複数種類の初期画像のうち、設定情報記憶部32に記憶されている設定情報により指定される初期画像を読み出す。初期画像読出部12は、読み出した初期画像をVRAM40に格納する。なお、車載システムが起動されたことは電源管理・起動マイコン20が検知し、起動したことを電源管理・起動マイコン20が画像描画マイコン10に通知するようになされている。
【0024】
電源管理・起動マイコン20の走行支援情報入力部21は、CAN(Controller Area Network)などの車載ネットワークを通じて走行支援情報を入力する。簡易画像描画部22は、車載システムの起動時に、走行支援情報入力部21により入力された走行支援情報に基づいて、当該走行支援情報を簡易に表示させるための簡易画像を描画する。このとき簡易画像描画部22は、設定情報記憶部32に記憶されている設定情報により指定される初期画像に合致する種類の簡易画像を描画する。簡易画像描画部22は、描画した簡易画像をVRAM40に格納する。
【0025】
図4は、簡易画像の一例を示す図である。図4において、301は実際の走行速度を表す数値の画像、302は実際のエンジン回転速度を表す数値の画像、303は実際の燃料残量を表す針の画像、304は実際のラジエータ水温を表す水銀の画像、305は実際のギアポジションを表すハイライトされた略称の画像である。
【0026】
画像描画マイコン10の表示制御部13は、制御部14からの制御に従って、VRAM40に格納された正規画像、簡易画像および初期画像のインパネディスプレイ100に対する表示を制御する。
【0027】
制御部14は、表示制御部13の制御を行う。具体的には、制御部14は、車載システムの起動時に、VRAM40に格納された初期画像と簡易画像とを合成して成る合成画像をインパネディスプレイ100に表示させるように表示制御部13を制御する。その後、制御部14は、正規画像描画部11による正規画像の描画が完了したときに(正規画像がVRAM40に格納されたとき)、合成画像を正規画像に切り替えてインパネディスプレイ100に表示させるように表示制御部13を制御する。
【0028】
図5は、上記のように構成した本実施形態による車載表示制御装置の動作例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートは、エンジンが始動して車載システムが起動されたときに開始する。
【0029】
まず、電源管理・起動マイコン20は、車載システムが起動したことを検知して、その旨を画像描画マイコン10に通知する(ステップS1)。車載システムの起動を検知した電源管理・起動マイコン20の走行支援情報入力部21は、CANを通じて走行支援情報を入力する(ステップS2)。簡易画像描画部22は、走行支援情報入力部21により入力された走行支援情報に基づいて、走行支援情報の簡易画像を描画し、VRAM40に格納する(ステップS3)。
【0030】
一方、車載システムの起動の通知を受けた画像描画マイコン10では、初期画像読出部12がフラッシュメモリ30の初期画像記憶部31から初期画像を読み出し、VRAM40に格納する(ステップS4)。表示制御部13は、制御部14からの制御に従って、VRAM40に格納された初期画像と簡易画像とを合成してインパネディスプレイ100に表示させる(ステップS5)。
【0031】
次に、正規画像描画部11は、走行支援情報入力部21により入力された走行支援情報に基づいて、当該走行支援情報の正規画像を描画し、VRAM40に格納する(ステップS6)。正規画像がVRAM40に格納されると、表示制御部13は、制御部14からの制御に従って、それまで表示していた合成画像を正規画像に切り替えてインパネディスプレイ100に表示させる(ステップS7)。これにより、図5に示すフローチャートの処理を終了する。
【0032】
以上詳しく説明したように、本実施形態では、走行支援情報の正規画像(図2参照)を模擬した初期画像(図3参照)を、フラッシュメモリ30の初期画像記憶部31にあらかじめ記憶しておく。そして、車載システムの起動時には、簡易画像描画部22により走行支援情報の簡易画像(図4参照)を描画して、当該簡易画像と初期画像記憶部31から読み出した初期画像とを合成してインパネディスプレイ100に表示させる。その後、正規画像描画部11により正規画像の描画が完了したときに、合成画像から正規画像に切り替えてインパネディスプレイ100に表示させるようにしている。
【0033】
このように構成した本実施形態によれば、車載システムの起動時には、まず、初期画像記憶部31から単に読み出すだけの初期画像と、描画に時間のかからない簡易画像とが合成されてインパネディスプレイ100に表示されるので、車載システムの起動から殆ど遅延なく合成画像が表示される。しかも、この合成画像は、図2に示した正規画像と見た目には殆ど変わるところがない。そのため、ユーザにとっては、あたかも正規画像が殆ど遅延なく表示されたかのように見える。その後、実際に正規画像が描画された時点で、合成画像から正規画像に切り替えて表示されるが、このときも見た目に大きな変化はなく、表示の切り替えの際にユーザが違和感を生じることもない。これにより、走行支援情報をインパネディスプレイ100に表示させる場合に、車載システムの起動から正規画像の表示完了までの遅延によって生じるユーザの違和感を緩和させることができる。
【0034】
なお、上記実施形態では、走行支援情報だけをインパネディスプレイ100に表示させる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、走行支援情報に加えてナビゲーション情報やオーディオ情報を表示させる場合にも、本発明を適用することが可能である。例えば、走行支援情報とナビゲーション情報をインパネディスプレイ100に表示させる場合、画像描画マイコン10の正規画像描画部11は、走行支援情報入力部21から走行支援情報を入力するとともに、ナビゲーション装置からナビゲーション情報を入力し、両情報に基づいて正規画像を描画する。
【0035】
図6および図7は、走行支援情報とナビゲーション情報をインパネディスプレイ100に表示させる場合における各画像の例を示す図である。図6(a)は初期画像、図6(b)は簡易画像、図7(a)は合成画像、図7(b)は正規画像を示している。なお、図6および図7において、図2〜図4に示した要素と同一の要素には同一の符号を付している。106は正規のナビゲーション情報、206は模擬のナビゲーション情報である。なお、模擬のナビゲーション情報206は、この例ではナビゲーション情報の表示領域に「お待ち下さい」という文字を描画したものとしている。
【0036】
また、上記実施形態では、電源管理・起動マイコン20が簡易画像描画部22を備える例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、簡易画像描画部22を画像描画マイコン10が備えるようにしてもよい。
【0037】
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0038】
11 正規画像描画部
12 初期画像読出部
13 表示制御部
14 制御部
21 走行支援情報入力部
22 簡易画像描画部
31 初期画像記憶部
32 設定情報記憶部
100 インパネディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行支援情報を車両のインパネディスプレイに表示させるための車載表示制御装置であって、
上記走行支援情報を正規な状態で表示させるための正規画像を描画する正規画像描画部と、
上記走行支援情報を簡易に表示させるための簡易画像を描画する簡易画像描画部と、
上記正規画像描画部により描画される上記正規画像を模擬した初期画像をあらかじめ記憶した初期画像記憶部と、
上記正規画像、上記簡易画像および上記初期画像の上記インパネディスプレイに対する表示を制御する表示制御部と、
装置の起動時に、上記初期画像と上記簡易画像とを合成して成る合成画像を上記インパネディスプレイに表示させるように上記表示制御部を制御するとともに、その後、上記正規画像描画部による上記正規画像の描画が完了したときに、上記合成画像を上記正規画像に切り替えて上記インパネディスプレイに表示させるように上記表示制御部を制御する制御部とを備えたことを特徴とする車載表示制御装置。
【請求項2】
上記初期画像記憶部は、複数種類の初期画像をあらかじめ記憶しており、
上記複数種類の初期画像のうちどれを使用するかの設定情報を記憶する設定情報記憶部を更に備え、
上記表示制御部は、上記設定情報により指定される初期画像と上記簡易画像とを合成して成る合成画像を上記インパネディスプレイに表示させるように上記表示制御部を制御することを特徴とする請求項1に記載の車載表示制御装置。
【請求項3】
走行支援情報を車両のインパネディスプレイに表示させるための車載表示制御方法であって、
装置の起動時に、上記走行支援情報を正規な状態で表示させるための正規画像を模擬した初期画像を初期画像記憶部から読み出すとともに、上記走行支援情報を簡易に表示させるための簡易画像を簡易画像表示部により描画し、表示制御部が上記初期画像と上記簡易画像とを合成して成る合成画像を上記インパネディスプレイに表示させる第1のステップと、
正規画像描画部が上記正規画像を描画し、当該正規画像の描画が完了したときに、上記表示制御部が上記合成画像から上記正規画像に切り替えて上記インパネディスプレイに表示させる第2のステップとを有することを特徴とする車載表示制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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