説明

転がり軸受用試験装置

【課題】試料軸受の外輪を回転させた状態でアキシアル荷重を付与した試験を行うことが可能な転がり軸受用試験装置を提供する。
【解決手段】本発明の転がり軸受用試験装置は、転がり軸受13の外輪19を回転させる回転駆動手段14と、転がり軸受13の外輪19の軸方向端面を軸方向に押圧してアキシアル方向の荷重を与えるアキシアル荷重付与ユニット16とを備える。アキシアル荷重付与ユニット16は、転がり軸受13の外輪19の軸方向端面に当接可能で、外輪19の回転軸心O1に対して直交する軸心O3回りに回転可能な押圧ローラ52と、押圧ローラ52を外輪19の軸方向端面に押し付けるべく外輪19の回転軸心O1方向に移動させるアキシアル荷重用油圧シリンダ53とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受にアキシアル荷重を付与して性能の評価を行うための転がり軸受用試験装置に関する。
【背景技術】
【0002】
厚板矯正機やセンジミア圧延機等の製鉄設備において、ワークロールを支持するバックアップロールはワークロールからラジアル荷重を受けるため、バックアップロールにはラジアル荷重の負荷能力が高い円筒ころ軸受が内蔵されることが多い。しかし、実際の運転状態では、ワークロールに撓みが生じたりワークが蛇行したりすることによって、ラジアル荷重だけでなくアキシアル荷重もバックアップロールに作用する。このようなアキシアル荷重は、円筒ころ軸受の鍔部のカジリや焼付の原因となり、耐久性に影響する。
【0003】
円筒ころ軸受の設計段階においては、各種諸元を決定するためにラジアル荷重を付与した状態での性能試験が行われるが、前記バックアップロールのように、使用形態によってはアキシアル荷重が付与される場合もあるため、アキシアル荷重を付与した状態での試験も要求される。そのため、従来は、図6に示される試験装置を用いることによって試料軸受にアキシアル荷重を付与した状態で試験が行われていた。
【0004】
図6において、試料軸受101は、軸体102の外周面に嵌合された内輪103と、この内輪103の径方向外側に配置された外輪104と、内輪103および外輪104の間に転動可能に配置された複数の転動体105とを備え、外輪104は試験ロール106の内周面に嵌合されている。軸体102の両端部は保持体107によって保持され、保持体107には図示しない荷重付与手段によってラジアル荷重Frが付与される。
試験ロール106の外周面は、駆動ロール108の外周面に接触されており、図示しないモータを用いて駆動ロール108の回転軸109を回転させることによって試験ロール106をも回転させるように構成されている。
【0005】
試料軸受101に対してアキシアル荷重を付与するため、従来の試験装置は、軸体102の回転軸心O1を駆動ロール108の回転軸心O2に対して平面視で角度θだけ傾けている(図6(b)参照)。これにより、試料軸受101には、ラジアル荷重Frによって試料軸受101に作用する摩擦力の分力としてアキシアル荷重Faが付与される。そして、駆動ロール108によって試験ロール106を回転させながら試料軸受101にラジアル荷重Frおよびアキシアル荷重Faを付与し、内輪103の鍔部等の昇温状態やかじり・焼き付きの発生等をモニターすることによって試料軸受の性能の評価を行っていた。
【0006】
一方、転がり軸受に対してラジアル荷重およびアキシアル荷重を付与することが可能な他の試験装置として、下記特許文献1に開示されたものもある。この試験装置は、試料軸受の内輪を回転軸に嵌合し、この回転軸を回転させることによって内輪を回転させ、その状態で固定状態の外輪の外周面に対してラジアル荷重用油圧ラムによりラジアル荷重を付与するとともに、外輪の軸方向端面にアキシアル荷重用油圧ラムによってアキシアル荷重を付与するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−47180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図6に示される従来の試験装置では、外部から付与されるラジアル荷重Frと、このラジアル荷重Frに基づいて付与されるアキシアル荷重Faとの割合(Fa/Fr)はほぼ一定となるため、アキシアル荷重Faを変化させるにはラジアル荷重Frをも変化させる必要がある。そのため、一方の荷重を一定にした状態で他方の荷重を変化させることができず、非常に限られた条件でしか試験を行うことができなかった。
【0009】
また、試料軸受101の回転軸O1と駆動ロール108の回転軸O2との相対角度θを調整することによってアキシアル荷重Faを変化させることも考えられるが、この場合、アキシアル荷重Faの制御が非常に困難となるとともに、相対角度θを調整可能とするための軸102の支持構造が複雑化し、コスト高となる。また、試験を実施することが可能な両回転軸O1,O2の相対角度θの範囲には限界があるため、付与することが可能なアキシアル荷重Faの範囲も限られる。
【0010】
一方、特許文献1に記載の技術では、ラジアル荷重とアキシアル荷重とを個別に付与することができるため、一方の荷重を一定にして他方の荷重を変化させながら試験を行うことも可能であるが、外輪が固定輪とされているため、バックアップロールのように外輪が回転する条件では各荷重を付与することができず、現実の使用形態に則した試験を行うことはできなかった。
【0011】
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、回転する外輪に対してアキシアル荷重を付与して試験を行うことが可能な転がり軸受用試験装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の転がり軸受用試験装置は、転がり軸受の外輪を回転させる回転駆動手段と、前記転がり軸受の外輪の軸方向端面を軸方向に押圧してアキシアル方向の荷重を与えるアキシアル荷重付与手段とを備えていることを特徴としている。
この構成によれば、回転駆動手段によって転がり軸受の外輪を回転させながら、アキシアル荷重付与手段によって外輪の軸方向端面にアキシアル荷重を付与することができる。したがって、圧延機等のバックアップロールのように外輪が回転する条件を想定して現実の使用形態に則した試験を行うことができる。また、外輪にラジアル荷重を付与するためのラジアル荷重付与手段が別途備えられている場合には、アキシアル荷重およびラジアル荷重の一方を一定にして他方を変化させるといった試験も可能になる。
【0013】
前記アキシアル荷重付与手段は、前記転がり軸受の外輪の軸方向端面に当接可能であり、かつ外輪の回転軸心に対して直交する軸心周りに回転可能な押圧部材と、この押圧部材を外輪の軸方向端面に押し付けてアキシアル方向の荷重を付与する駆動部とを備えていることが好ましい。この場合、外輪の回転に追従して押圧部材を回転させることができるため、外輪と押圧部材との間の滑りを少なくすることができ、両者の摩耗の発生を抑制できるとともに、押圧部材との接触によって外輪に作用する回転抵抗が小さくなるので、外輪を回転させるための回転駆動手段の駆動力を小さくすることができる。
【0014】
前記押圧部材の外周面は、前記外輪の軸方向端面に点接触可能な曲面状に形成されていることが好ましい。これによって、外輪と押圧部材とを点接触させて両者の接触面積を極めて小さくし、外輪と押圧部材との間の滑りをより少なくすることが可能となる。したがって、両者の摩耗をより抑制することができるとともに、回転駆動手段の駆動力をより小さくすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、回転する外輪に対してアキシアル荷重を付与して試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態に係る転がり軸受用試験装置の正面図である。
【図2】同転がり軸受用試験装置の側面図である。
【図3】アキシアル荷重付与ユニットの平面図である。
【図4】転がり軸受用試験装置の要部を簡略化して示す正面図である。
【図5】試料軸受の一部断面正面図である。
【図6】(a)は従来技術に係る転がり軸受用試験装置の概略正面図、(b)は同概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る転がり軸受用試験装置の正面図、図2は、同転がり軸受用試験装置の側面図である。なお、以下の説明において、図1の左右方向および図2の紙面貫通方向を左右方向といい、図1の紙面貫通方向および図2の左右方向を前後方向という。
【0018】
本実施形態の転がり軸受用試験装置10は、装置の骨格をなすフレーム体11を備え、このフレーム体11に、試料軸受13を回転させるための回転駆動手段14、試料軸受13にラジアル荷重を付与するラジアル荷重付与ユニット(ラジアル荷重付与手段)15、同じくアキシアル荷重を付与するアキシアル荷重付与ユニット(アキシアル荷重付与手段)16、および各荷重を検出するための荷重検出器等が設けられている。
【0019】
図5は、試料軸受13の一部断面正面図である。試料軸受13は、支軸18と、この支軸18の外周側に同心状に配置された外輪19と、支軸18の外周面と外輪19の内周面との間に転動自在に配置された複数の円筒ころ(転動体)20と、を備えている。本実施形態の円筒ころ20は、軸方向に4列設けられている。
【0020】
支軸18の外周面には、各列の円筒ころ20が転動可能な軌道面22が形成されており、実質的に支軸18が内輪部材を構成している。軌道面22の右側(軸方向一方側)には径方向外側に突出する鍔部23が形成され、右端の円筒ころ20の右方向への移動が鍔部23によって規制されている。軌道面22の左側(軸方向他方側)には径方向内側へ凹む段差部24が形成され、この段差部24には、鍔輪25が止め輪26によって抜け止めされた状態で嵌合されている。この鍔輪25によって左端の円筒ころ20の左方向への移動が規制されている。支軸18の軸方向両端部には、軌道面22よりも小径のネック部27が一体形成されている。
【0021】
軌道面22にはスペーサ28が外嵌され、このスペーサ28によって各円筒ころ20の軸方向の間隔が保持されている。また、各列の円筒ころ20は、保持器29によって周方向の間隔が保持されている。
【0022】
外輪19の内周面には、円筒ころ20が転動する軌道面31が形成されている。さらに軌道面31の軸方向両側には径方向外側へ凹む段差部32が形成され、この段差部32には鍔輪33が止め輪34によって抜け止めされた状態で嵌合されている。この両鍔輪33によって、左右両端の円筒ころ20の軸方向外方への移動が規制されている。
【0023】
鍔部23と鍔輪33との間、鍔輪25と鍔輪33との間にはシール部材36が設けられ、試料軸受13内の潤滑剤の漏洩が防止されている。なお、図示は省略しているが、支軸18には潤滑剤を流通させるための油孔が形成され、この油孔を介して試料軸受13内に潤滑剤が供給されるようになっている。
上記に説明した試料軸受13は、軸心O1を左右方向に向けた状態で後述するラジアル荷重付与ユニット15の軸支持部材48によって支持される。
【0024】
図1および図2に示すように、転がり軸受用試験装置10のフレーム体11は、最下部に設けられた左右2枚のベース板38と、左右の各ベース板38の前後両端部から上方に延びる計4本の柱部材39と、4本の柱部材39の上端部を相互に連結する連結部材40とを備えている。
各ベース板38上には、軸受ハウジング41が固定されており、この軸受ハウジング41には左右方向の軸心O2を有する回転軸42が回転自在に支持されている。両側の軸受ハウジング41の間には、駆動ロール43が回転軸42に一体回転可能に固定されており、この駆動ロール43の上面に試料軸受13の下面が接触している。回転軸42の軸心O2と、試料軸受13の軸心O1とは互いに平行に配置されている。
【0025】
回転軸42には電動モータ45(図4参照)が接続されており、この電動モータ45によって回転軸42および駆動ロール43を回転させると、駆動ロール43に接している試料軸受13が軸心O1回りに回転するようになっている。
【0026】
図1及び図2に示すように、ラジアル荷重付与ユニット15は、連結部材40に固定され、かつ垂直方向に伸縮する2個のラジアル荷重用油圧シリンダ(ラジアル荷重用アクチュエータ)46と、この2個のラジアル荷重用油圧シリンダ46からの垂直荷重を受ける受け部材47と、この受け部材47の下面に固定された軸支持部材48とを備えている。ラジアル荷重用油圧シリンダ46は、そのシリンダチューブ46aが連結部材40に固定され、そのピストンロッド46bが上下方向に進出・後退するように配置されている。連結部材40は、ピストンロッド46bの伸縮に伴って発生する荷重の反力を受け持つ反力受け部として機能する。
【0027】
各ラジアル荷重用油圧シリンダ46のピストンロッド46bの下端部は、ロードセル等のラジアル荷重検出器49を介して受け部材47の上面に連結されている。受け部材47は、前後の柱部材39に収まる前後幅で、左右の柱部材39にわたる左右長さを有するブロック形状であり、複数枚の板材を接合することによって形成されている。受け部材47は、柱部材39によって上下方向に移動可能に案内されている。
【0028】
図1に示すように、軸支持部材48は、上片部50と、この上片部材の左右両端から下方に延びる側片部51とから正面視コの字型に形成されており、この側片部51の下端には試料軸受13の支軸18のネック部27を嵌合させる凹状溝(図示略)が形成されている。
【0029】
図4は、転がり軸受用試験装置の要部を簡略化して示す正面図である。この図4に示すように、ラジアル荷重用油圧シリンダ46を伸張すると、受け部材47および軸支持部材48を介して下方向へのラジアル荷重が試料軸受13に付与され、試料軸受13が駆動ロール43に押し付けられる。したがって、試料軸受13には、駆動ロール43からラジアル方向の反力が付与される。試料軸受13に付与されるラジアル荷重はラジアル荷重検出器49によって検出される。
【0030】
図1及び図2に示すように、アキシアル荷重付与ユニット16は、試料軸受13の外輪19の軸方向端面を押圧する押圧ローラ(押圧部材)52と、この押圧ローラ52を外輪19の軸方向に移動させるアキシアル荷重用油圧シリンダ(駆動部)53と、アキシアル荷重用油圧シリンダ53を支持する基体54とを備えている。図3は、アキシアル荷重付与ユニット16の平面図であり、基体54は、平板状の支持板55と、この支持板55の前後両端に設けられた取付ブラケット56とを備えている。支持板55は、板面が前後方向かつ上下方向に沿うように配置され、この支持板55にアキシアル荷重用油圧シリンダ53のシリンダチューブ53aが左右方向に貫通し、固定されている。取付ブラケット56は、柱部材39の外面に沿うように平面視L字形状に形成され、柱部材39にボルト等の固定具を介して固定されている。
【0031】
アキシアル荷重用油圧シリンダ53のピストンロッド53bの先端には押圧ローラ52が回転自在に取り付けられている。具体的には、図4に示すように、ピストンロッド53bの先端にはクレビス型の取付具58が設けられ、この取付具58に設けられた取付軸59に取付軸受60を介して押圧ローラ52が回転自在に取り付けられている。この押圧ローラ52の回転軸心O3は、試料軸受13の回転軸心O1と直交する関係に設定されている。
【0032】
押圧ローラ52の外周面は、軸心O3を通る断面形状が凸円弧状の曲面(球面)に形成され、試料軸受13の外輪19の軸方向端面(特に外周面に近い位置)に点接触可能とされている(図5参照)。そして、アキシアル荷重用油圧シリンダ53を伸張することによって押圧ローラ52の外周面が外輪19の軸方向端面に押し付けられ、外輪19にはアキシアル荷重が付与される。なお、図3に示すように、アキシアル荷重の反力は、取付ブラケット56の側片56aを介して右側の前後柱部材39によって受け持たれる。
【0033】
図5に示すように、外輪19に付与されたアキシアル荷重Faは、鍔輪33から円筒ころ20、スペーサ28、および鍔輪25を介して支軸18に伝わる。そして、図1に示すように、支軸18の左端面には、アキシアル荷重用油圧シリンダ53から付与されるアキシアル荷重を検出するためのロードセル等のアキシアル荷重検出器61が当接されている。アキシアル荷重検出器61は、フレーム体11における左側の前後柱部材39に架設された取付板62に取り付けられている。
【0034】
また、支軸18の右端面には、当該支軸18に付与される回転トルクを検出するためのトルク検出器65が当接されている。
また、図5に示すように、試料軸受13の鍔輪33には、熱電対等の温度検出器63が設けられ、この温度検出器63は、鍔輪25と円筒ころ20との摺動に伴う鍔輪25の昇温状態を検出する。温度検出器63の検出値は、試料軸受13の性能を評価するための一要素として用いられる。
【0035】
以上説明した本実施形態では、試料軸受13の外輪19に対してラジアル荷重Frとは別にアキシアル荷重Faを直接付与することができ、一定のラジアル荷重Frを付与しながら、アキシアル荷重Faを変化させて付与することが可能となる。逆に、一定のアキシアル荷重Faを付与しながらラジアル荷重Frを変化させて付与することも可能となる。したがって、様々な荷重条件で試料軸受13の試験を行うことができる。
また、圧延機等のバックアップロールのように外輪が回転する条件でアキシアル荷重を付与した試験を行うことが可能となる。
【0036】
また、アキシアル荷重Faを付与する押圧ローラ52は、試料軸受13の外輪19の回転軸心O1に対して直交する軸心O3回りに回転自在であるので、外輪19の回転に追従して回転することができ、外輪19に作用する回転抵抗を小さくすることができる。
【0037】
本実施形態において、押圧ローラ52の外周面は断面凸円弧状の曲面に形成されているが、断面略直線状に形成することも可能である。しかし、この場合、押圧ローラ52の外周面は、外輪19の径方向に関して、所定の接触幅をもって外輪19の軸方向端面に線接触することになる。一方、外輪19は内径側と外径側とでは周速が異なるため、当該接触幅の範囲内において押圧ローラ52と外輪19との間には滑りが生じる。そのため、この滑りによる摺動摩擦によって外輪19に与える回転抵抗が増大したり、押圧ローラ52の取付軸受60に負荷がかかったりする可能性がある。
この点において、本実施形態のように押圧ローラ52を外輪19に点接触させた場合には両者の接触面積は極めて小さくなり、外輪19の周速の影響を受けることはほとんどなく、押圧ローラ52と外輪19との間の滑りによって大きな摺動摩擦が生じることは無い。
【0038】
本発明は上記実施形態に限定されることなく、適宜設計変更可能である。例えば、上記実施形態の試験装置は、ラジアル荷重とアキシアル荷重との双方を付与可能に構成されているが、アキシアル荷重のみを付与可能な装置であってもよい。また、試料軸受は、円筒ころ軸受に限らず、円すいころ軸受や深溝玉軸受等の他の転がり軸受であってもよい。また、押圧ローラを介して外輪にアキシアル荷重を付与するための駆動部として油圧シリンダ以外のアクチュエータや、圧縮コイルバネ等を使用することができる。
【符号の説明】
【0039】
10 転がり軸受用試験装置
13 試料軸受
14 回転駆動手段
15 ラジアル荷重付与ユニット(ラジアル荷重付与手段)
16 アキシアル荷重付与ユニット(アキシアル荷重付与手段)
19 外輪
52 押圧ローラ(押圧部材)
53 アキシアル荷重用油圧シリンダ(駆動部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
転がり軸受の外輪を回転させる回転駆動手段と、前記転がり軸受の外輪の軸方向端面を軸方向に押圧してアキシアル方向の荷重を付与するアキシアル荷重付与手段とを備えていることを特徴とする転がり軸受用試験装置。
【請求項2】
前記アキシアル荷重付与手段が、前記転がり軸受の外輪の軸方向端面に当接可能であり、かつ当該外輪の回転軸心に対して直交する軸心回りに回転可能な押圧部材と、この押圧部材を前記外輪の軸方向端面に押し付けてアキシアル方向の荷重を付与する駆動部とを備えている請求項1に記載の転がり軸受用試験装置。
【請求項3】
前記押圧部材の外周面が、前記外輪の軸方向端面に点接触可能な曲面に形成されている請求項1又は2に記載の転がり軸受用試験装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−181329(P2010−181329A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26156(P2009−26156)
【出願日】平成21年2月6日(2009.2.6)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】