説明

軽量土木材料の製造方法および粒状軽量化材料の計量供給装置

【課題】粒状軽量化材料を連続的に定量供給し、効率的に混合する技術を提供する。
【解決手段】複数のチャンバー36を所定の回転半径をもって回転させつつ、供給口と連通するチャンバー36に対して吸引口38sから吸引手段50による吸引を行い、供給口37iを介して貯留部2の粒状軽量化材料をチャンバー36内に吸引導入するとともに、送出口37xと連通するチャンバー36に対して送気口36bから送気手段60による送気を行い、この送気に乗せてチャンバー36内の粒状軽量化材料1xを送出口37xから混合装置4に対して送出し、混合装置4で対象材料5と混合して軽量土木材料を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡ビーズや発泡樹脂破砕片等の粒状軽量化材料を土質系材料やセメント系材料等の対象材料に混合し、軽量土木材料を製造する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近時、支持地盤の負担軽減を目的とし、斜面の拡幅のための腹付け盛土などにおいて、軽量土木材料の利用に対する関心が高まってきている。軽量土木材料としては、セメント系材料等の固化材に気泡を混合してなる気泡混合軽量土や、発泡ビーズや発泡樹脂破砕片等の粒状軽量化材料を土質系材料やセメント系材料等に混合してなる粒状材混合軽量土(例えば特許文献1参照)が代表的である。
前者の気泡混合軽量土が固化材の利用を前提とする固結体であるのに対して、後者の粒状材混合軽量土は、土質系材料と混合する場合に一般的な土の性状を保つことができるだけでなく、固化材に混合する場合においても、気泡のように消泡することがないなどの利点を有している。
【特許文献1】特開2004−132165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、粒状材混合軽量土を製造する場合、粒状軽量化材料と対象材料との間の比重差が大きく、一般のパグミルやパン型ミキサーでは混合が困難なことから、密閉型の特殊ミキサーが必要とされており、連続的に大量生産するにはきわめて不経済になりやすく、他の工法との競争力に劣る結果となっている。
混合段階については、密閉状態を保ちながら連続混合を行う管路型ミキサーを用いることで解決できるが、このような混合装置に対して軽量化材料を安定して連続的に計量供給できる装置が無いのが現状である。
そこで、本発明の主たる課題は、粒状軽量化材料を連続的に定量供給し、効率的に混合する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
貯留部に蓄えられた粒状軽量化材料を計量供給装置により抜き出して混合装置に供給し、混合装置で粒状軽量化材料と対象材料とを混合して軽量土木材料を製造する方法であって、
前記計量供給装置は、回転駆動源と、この回転駆動源により所定の回転半径をもって回転される複数のチャンバーと、少なくとも1つのチャンバーに連通する供給口と、この供給口とチャンバーを介して連通する吸引口と、この吸引口に接続された吸引手段と、チャンバー内から吸引口側への粒状軽量化材料の移動を防止する通気性フィルターと、供給口が連通するチャンバーとは別のチャンバーに連通する送気口と、この送気口と分配室を介して連通する送出口と、前記送気口に接続された送気手段とを有し、
前記複数のチャンバーを回転させつつ、前記供給口と連通するチャンバーに対して前記吸引口から前記吸引手段による吸引を行い、前記供給口を介して前記貯留部からチャンバー内に粒状軽量化材料を吸引導入するとともに、前記送出口と連通するチャンバーに対して前記送気口から前記送気手段による送気を行い、この送気に乗せて前記チャンバー内の粒状軽量化材料を前記送出口から前記混合装置に対して送出するものである、
ことを特徴とする軽量土木材料の製造方法。
【0005】
(作用効果)
本発明の主たる特徴は計量供給装置にある。すなわち、本発明の計量供給装置は、複数のチャンバーを回転させるとともに、各チャンバーに対して供給口と連通する位置では吸引により軽量化材料を導入して、チャンバー内の容積により軽量化材料を計量し、送出口と連通する位置ではチャンバー内に量り採った軽量化材料を送気により送出するものである。このように、吸引・送気を利用して積極的にチャンバーにおける軽量化材料の給排を行うことによって、軽い材料を安定して連続的に計量供給できるようになる。
【0006】
<請求項2記載の発明>
前記対象材料として固化材を用い、この固化材に軽量化材料を混合することにより現位置混合工法における安定材を製造する、請求項1記載の軽量土木材料の製造方法。
【0007】
(作用効果)
本発明は、深層混合処理工法等の現位置混合工法に用いられる軽量安定材を製造するのに好適である。
【0008】
<請求項3記載の発明>
前記対象材料として土質系材料を用い、この対象材料に対して粒状軽量化材料とともに強化材料を混合して強化軽量土を製造する、請求項1記載の軽量土木材料の製造方法。
【0009】
(作用効果)
本発明では、軽量化対象の材料に粒状軽量化材料を混合するだけでなく、他の材料を添加することもでき、特に本項記載のように、強化材料を用いることにより強化軽量土を製造するのは好ましい形態である。
【0010】
<請求項4記載の発明>
回転駆動源と、この回転駆動源により所定の回転半径をもって回転される複数のチャンバーと、少なくとも1つのチャンバーに連通する供給口と、この供給口とチャンバーを介して連通する吸引口と、この吸引口に接続された吸引手段と、チャンバー内から吸引口側への粒状軽量化材料の移動を防止する通気性フィルターと、供給口が連通するチャンバーとは別のチャンバーに連通する送気口と、この送気口と分配室を介して連通する送出口と、前記送気口に接続された送気手段とを有し、
前記複数のチャンバーを回転させつつ、前記供給口と連通するチャンバーに対して前記吸引口から前記吸引手段による吸引を行い、前記供給口からチャンバー内に粒状軽量化材料を吸引導入するとともに、前記送出口と連通するチャンバーに対して前記送気口から前記送気手段による送気を行い、この送気に乗せて前記チャンバー内の粒状軽量化材料を前記送出口から送出するように構成した、
ことを特徴とする粒状軽量化材料の計量供給装置。
【0011】
(作用効果)
本発明の計量供給装置は、複数のチャンバーを回転させるとともに、ある位置で少なくとも一つのチャンバーに対して吸引により軽量化材料を導入し、他の位置で導入した軽量化材料を送気により送出するものであり、このように、吸引・送気を利用して積極的にチャンバーにおける軽量化材料の給排を行うことによって、軽い材料を安定して連続的に計量供給できるようになるものである。
【0012】
<請求項5記載の発明>
前記通気性フィルターが前記吸引口におけるチャンバー側端部に設けられている、請求項4記載の粒状軽量化材料の計量供給装置。
【0013】
(作用効果)
フィルターを吸引口側に設けることにより、フィルター数が少なくて済み、メンテナンスが容易になる、コストが嵩まない等の利点がもたらされる。
【0014】
<請求項6記載の発明>
前記通気性フィルターが全てのチャンバーにおける前記吸引口側端部にそれぞれ設けられている、請求項4記載の粒状軽量化材料の計量供給装置。
【0015】
(作用効果)
このように全てのチャンバーにフィルターを設けると、吸引によりフィルターに目詰まりが発生しても、吸引後において吸引時とは反対側からの送気により、目詰り材料を除去することができる。つまり、運転中は常時目詰まり除去作用が働くという利点がある。
【0016】
<請求項7記載の発明>
前記送気手段に代えて又は前記送気手段とともに、前記吸引手段の吸引により排出される排気を前記送気口に供給して前記送気に利用する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の粒状軽量化材料の計量供給装置。
【0017】
(作用効果)
このように、吸引手段の排気を利用して送気を行うと、エネルギーの利用効率が高まるだけでなく、フィルターから漏れ出た軽量化材料を自動的に送気側に戻し、混合に供することができる利点がある。
【発明の効果】
【0018】
以上のとおり本発明の製造方法によれば、粒状軽量化材料を連続的に定量供給でき、効率的に軽量土木材料を製造できるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。
図1〜図4は、軽量土木材料の製造設備例をそれぞれ示しており、粒状軽量化材料(以下、単に軽量化材料ともいう)1を貯留するホッパ等の貯留部2と、軽量化材料の計量供給装置3と、混合装置4とから構成されているものである。
【0020】
軽量化材料1は貯留部2に貯留されており、必要分が計量装置3により抜き出される仕組みとなっている。軽量化材料1としては、発泡ビーズ、発泡スチロール等の発泡樹脂、発泡樹脂を破砕して得られる破砕小片、減容化発泡ビーズ(破砕小片に熱を加えて表面を固くしたもの)などを用いることができる。軽量化材料1の粒径は特に限定されないが、約1mm〜10mm程度のものが好適である。
【0021】
計量供給装置3は、計量部30、吸引手段50及び送気手段60を有している。計量部30においては、基台31上に回転軸32が横向きに軸支されており、この回転軸32はチェーン等の伝達手段33を介してモーター等の回転駆動源34に接続されており、所定の速度で回転駆動されるようになっている。
【0022】
また、この回転軸32に対して同軸的に円筒状のローター35が固定されている。ローター35は、回転方向に均等の間隔で回転軸32から等しい距離に複数のチャンバー36が設けられている。チャンバー36は、回転軸32に対して平行な中心軸を有する円筒状をなしており、ローター35における回転軸方向の一端面及び他端面に開口している。
【0023】
さらに、ローター35における回転軸方向の一端面及び他端面には、チャンバー36の回転軌跡全体を覆うように、リング状蓋体37,38がそれぞれ気密且つ摺動自由に密着されている。また、いずれか一方の蓋体37におけるチャンバー36の回転軌跡と対応する部分に、供給口37iが設けられるとともに、供給口37iと回転方向に位置をずらして(図示例では供給口37iと回転軸32に関して対称をなす位置に)送出口37xが設けられている。さらに、他方の蓋体38における供給口37iと対向する位置に吸引口38sが設けられるとともに、送出口37xと対応する位置に送気口38bが設けられている。
【0024】
チャンバー36内から吸引口38s側への粒状軽量化材料の移動を防止するために、図示例では、吸引口38sにおけるチャンバー36側の端部に通気性フィルター39が設けられている。この通気性フィルターに代えて、図示しないが、全てのチャンバー36における吸引口38s側の端部に通気性フィルターを設けることもできる。
【0025】
吸引口38sには吸引手段50が接続され、送気口38bには送気手段60が接続される。吸引手段50としてはブロアファン等を用いることができ、送気手段60としてはブロアファンの他、圧縮空気を供給するエアコンプレッサー等を用いることができる。吸引手段50と送気手段60とを個々独立の装置により構成しても良いが、吸引手段50は排気を伴うので、その排気を、図中に二点鎖線で示すように送気手段の一部または全部(全部とする場合、送気手段60を構成する装置を省略可能である)として利用することができる。
【0026】
土木材料の製造に際しては、回転駆動源34を作動させるとともに、吸引手段50及び送気手段60を作動させる。これにより、各チャンバー36は回転軸32に伴ってその周囲を回転移動し、その移動過程で、両端の開口が供給口37i及び吸引口38sにそれぞれ連通する位置になり、次いで両端の開口が両蓋体37,38により密閉される位置になり、今度は両端の開口が送出口37x及び送気口38bにそれぞれ連通する位置になり、次いで両端の開口が両蓋体37,38により密閉される位置になる、というサイクルを繰り返す。
【0027】
そして、供給口37i及び吸引口38sと連通する位置に移動したチャンバー36に対しては、吸引口38sを介して吸引手段50の吸引力が作用し、貯留部2の粒状軽量化材料1が供給口37iを介してチャンバー36内に吸引導入される。この際、フィルター39の存在によってチャンバー36内に導入された材料は吸引口37i側には移動せず、チャンバー36内に充填される。このとき、チャンバー36内にはその容積に相当する量の軽量化材料1xが量り採られる。
【0028】
軽量化材料1が充填されたチャンバー36はその回転移動により、蓋体37,38により密閉された状態を経て、送出口37x及び送気口38bに連通する位置に移動し、送気口38bから送気手段60による空気61が吹き込まれ、この空気61に乗ってチャンバー36内の軽量化材料1xが送出口37xから送出され、混合装置4に対して供給される。空となったチャンバー36は蓋体37,38により密閉された状態を経て再び供給口37i及び吸引口38sと連通する位置に戻り、粒状軽量化材料1の充填がなされる。
【0029】
このように、吸引・送気を利用して積極的にチャンバー36における軽量化材料1の給排を行うことによって、軽い材料を安定して連続的に計量供給できるようになる。
【0030】
特に二点鎖線で示すように、吸引手段50による吸気51の排気52を送気61として利用し、混合装置4への搬送空気とすると、エネルギーの利用効率が高まるだけでなく、フィルター39を通過する微細粒子があっても、そのまま吸引手段50を通過して送気口38bからチャンバー36内に自動的に戻され、混合装置4に供給される。よって、やや粗いフィルターを用いることができるため、目詰まりが発生しにくくなる利点がある。この効果は、特に、フィルター39を吸引口38s側のみに設ける場合に顕著である。
【0031】
これに対して、送気61を別の装置のみで構成する場合、吸引の排気52は大気放出することになり、バッグフィルタなどを用いた粉塵除去処理が必要になるが、工場製品の発泡ビーズの場合は、粒径がある程度揃っているためこの問題は起こりにくい。
【0032】
また、フィルター39を各チャンバー36に設置する場合(図示略)、吸引によりフィルター39に材料が目詰まりしても、吸引後において吸引時とは反対側から送気61がなされるため、この送気61により目詰りした材料を押し出して除去することができる。つまり、装置運転中は常時目詰まり除去作用が働くことになる。
【0033】
他方、混合装置4では、別途供給される対象材料5との混合がなされ、軽量土木材料6が製造排出される。
【0034】
混合装置4は、本発明の混合対象を混合できるものであれば特に限定されず、材料投入がバッチ式となる密閉型ミキサーでも、連続式の密閉型ミキサーでも用いることができる。連続式ミキサーとしては、図示例のように、管路4pと、この管路4pの管軸方向に間隔を空けて設けられた材料投入口4i及び排出口4xと、管路4p内に管軸に沿って配置され、回転駆動される回転軸4aと、回転軸4aの長手方向に間隔を空けて複数突設された移送及び撹拌機能を有する撹拌羽根4wとを有する管路型ミキサー4が好適である。図示例では、回転軸4aにおける材料投入口4iと対応する部分にはスクリュー羽根4sが設けられており、材料投入口4iから投入された対象材料5はスクリュー羽根4sにより下流側に向かって押し出された後、撹拌羽根4wにより撹拌混合されつつ排出口4xへ移送されるようになっている。軽量化材料1xは、材料投入口4iから投入する他、図示例のように、回転軸4aを中空軸とするとともに、材料投入口4i以降の部分に吐出口4dを形成し、これらを介して材料投入口4i以外の部分から管路4p内の対象材料5中に供給することができる。また、本発明では、軽量化材料1x以外に他の材料7も添加することができ、この場合、他の材料7は図示形態のように材料投入口4iから供給する他、必要に応じて吐出口4dを介して供給することもできる。
【0035】
軽量化材料1xを混合する対象材料5としては、泥土等の含水土砂、非含水土砂等の土質系材料、セメント粒子、モルタル、コンクリート等のセメント系材料、またはこれらの混合物、例えばセメント混合土等を挙げることができる。例えば、対象材料としてセメントミルクやモルタル等の固化材を用いると、深層混合処理工法等、各種の現位置混合工法における安定材を製造することができる。
【0036】
さらに、軽量化材料1x以外の他の材料7としては、例えば材料強度を高めるための強化材料を用いることができる。強化材料の材質としては、合成もしくは天然繊維からなる繊維系材料の他、ワイヤー等の金属系材料を用いることができる。強化材料の形状としては、糸状、紐状、帯状、束状(単に平行に束ねたものの他、ストランドのような撚り状のものも含む)等、適宜の連続状原材料を所定の長さ、例えば10cm以下、5cm以下または1cm以下に切断した細長形状とすることができる。例えば、土質系材料に粒状軽量化材料および強化材料を混合することにより、盛土等として好適な強化軽量土を製造することができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、粒状軽量化材料を対象材料に混合して軽量土木材料を製造するものであれば、広範な用途に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】軽量土木材料の製造設備例を示す概略図である。
【図2】軽量供給装置例を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【符号の説明】
【0039】
1…粒状軽量化材料、2…貯留部、3…計量供給装置、4…混合装置、5…対象材料、6…計量土木材料、30…計量部、31…基台、32…回転軸、33…伝達手段、34…回転駆動源、35…ローター、36…チャンバー、37,38…蓋体、37i…供給口、37x…排出口、38s…吸引口、38b…送気口、39…フィルター、50…吸引手段、60…送気手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯留部に蓄えられた粒状軽量化材料を計量供給装置により抜き出して混合装置に供給し、混合装置で粒状軽量化材料と対象材料とを混合して軽量土木材料を製造する方法であって、
前記計量供給装置は、回転駆動源と、この回転駆動源により所定の回転半径をもって回転される複数のチャンバーと、少なくとも1つのチャンバーに連通する供給口と、この供給口とチャンバーを介して連通する吸引口と、この吸引口に接続された吸引手段と、チャンバー内から吸引口側への粒状軽量化材料の移動を防止する通気性フィルターと、供給口が連通するチャンバーとは別のチャンバーに連通する送気口と、この送気口と分配室を介して連通する送出口と、前記送気口に接続された送気手段とを有し、
前記複数のチャンバーを回転させつつ、前記供給口と連通するチャンバーに対して前記吸引口から前記吸引手段による吸引を行い、前記供給口を介して前記貯留部からチャンバー内に粒状軽量化材料を吸引導入するとともに、前記送出口と連通するチャンバーに対して前記送気口から前記送気手段による送気を行い、この送気に乗せて前記チャンバー内の粒状軽量化材料を前記送出口から前記混合装置に対して送出するものである、
ことを特徴とする軽量土木材料の製造方法。
【請求項2】
前記対象材料として固化材を用い、この固化材に軽量化材料を混合することにより現位置混合工法における安定材を製造する、請求項1記載の軽量土木材料の製造方法。
【請求項3】
前記対象材料として土質系材料を用い、この対象材料に対して粒状軽量化材料とともに強化材料を混合して強化軽量土を製造する、請求項1記載の軽量土木材料の製造方法。
【請求項4】
回転駆動源と、この回転駆動源により所定の回転半径をもって回転される複数のチャンバーと、少なくとも1つのチャンバーに連通する供給口と、この供給口とチャンバーを介して連通する吸引口と、この吸引口に接続された吸引手段と、チャンバー内から吸引口側への粒状軽量化材料の移動を防止する通気性フィルターと、供給口が連通するチャンバーとは別のチャンバーに連通する送気口と、この送気口と分配室を介して連通する送出口と、前記送気口に接続された送気手段とを有し、
前記複数のチャンバーを回転させつつ、前記供給口と連通するチャンバーに対して前記吸引口から前記吸引手段による吸引を行い、前記供給口からチャンバー内に粒状軽量化材料を吸引導入するとともに、前記送出口と連通するチャンバーに対して前記送気口から前記送気手段による送気を行い、この送気に乗せて前記チャンバー内の粒状軽量化材料を前記送出口から送出するように構成した、
ことを特徴とする粒状軽量化材料の計量供給装置。
【請求項5】
前記通気性フィルターが前記吸引口におけるチャンバー側端部に設けられている、請求項4記載の粒状軽量化材料の計量供給装置。
【請求項6】
前記通気性フィルターが全てのチャンバーにおける前記吸引口側端部にそれぞれ設けられている、請求項4記載の粒状軽量化材料の計量供給装置。
【請求項7】
前記送気手段に代えて又は前記送気手段とともに、前記吸引手段の吸引により排出される排気を前記送気口に供給して前記送気に利用する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の粒状軽量化材料の計量供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−136919(P2007−136919A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−335332(P2005−335332)
【出願日】平成17年11月21日(2005.11.21)
【出願人】(301031392)独立行政法人土木研究所 (107)
【出願人】(501304607)株式会社チダエンジニアリング (7)
【出願人】(000201490)前田工繊株式会社 (118)
【Fターム(参考)】