説明

輪転印刷機のための1つ又は2つ以上の重ねられたウェブを駆動するための装置及び輪転印刷機

【課題】輪転印刷機において使用され、掴み区域の間の距離が容易に変化させられることを可能にする、印刷される1つ又は2つ以上の重ねられたウェブを駆動するための装置を提供する。
【解決手段】輪転印刷機2において使用されるための、1つ又は2つ以上の印刷ウェブ4を駆動するための装置であって、2つの互いに逆転するローラ20A,20Bが設けられており、該ローラが、実質的に平行な回転軸線A1,A2を有しておりかつローラの間にウェブ4を掴みかつ該ウェブ4をローラの回転の結果として移動させるように設けられており、各ローラ20A,20Bが、間隔を置いて配置された2つの円筒状の支持面22A,24A;22B,24Bを有しており、各支持面が、他方のローラの対応する向き合った支持面と共にウェブを掴むための区域Z1,Z2を形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、実質的に平行な回転軸線を有しておりかつ間にウェブを掴むようにかつウェブを回転の結果として沿って移動させるように設けられた2つの逆転ローラを有する形式の、輪転印刷機に使用される、1つ又は2つ以上の印刷ウェブを駆動するための装置に関し、各ローラは、間隔を置いて配置された2つの円筒状の支持面を有しており、各支持面は、他方のローラの対応する、向き合った支持面と共にウェブを掴むための区域を規定している。
【背景技術】
【0002】
このタイプの駆動装置は、間隔を置いて配置された2つの掴み区域を規定している。駆動装置は概して、依然として湿っているあらゆるインキをこする危険性を伴う、印刷された領域を掴むことを回避するために、ウェブの印刷されていない周縁領域を掴むために印刷ユニットの下流に配置されている。
【0003】
このような装置は米国特許出願第2004/050895号明細書及び米国特許出願第2007/057005号明細書に記載されている。
【0004】
輪転印刷機が、様々な幅の印刷ウェブを受け取り、その結果掴み区域の間の距離を変化させることができると有利である。
【特許文献1】米国特許出願第2004/050895号明細書
【特許文献2】米国特許出願第2007/057005号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、印刷される1つ又は2つ以上の重ねられたウェブを駆動するための装置を提供することであり、この装置は、輪転印刷機において使用され、掴み区域の間の距離が容易に変化させられることを可能にする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このために、本発明は、上述されたタイプの1つ又は2つ以上の印刷ウェブを駆動するための装置において、ローラが回転軸線の方向に互いに対して移動可能であり、回転軸線方向での互いに対するローラのうちの1つの移動が、掴み区域の間の距離を変化させることを特徴とする装置に関する。
【0007】
別の実施形態によれば、駆動装置は、隔離して又はあらゆる技術的に可能な組み合わせに従って採用された、以下の特徴のうちの1つ又は2つ以上を含んでいる:
−ローラのうちの少なくとも1つは、回転軸線に沿って摺動するように取り付けられている
−各ローラは、回転軸線に沿って摺動するように取り付けられている
−各掴み区域は、少なくとも1つの調整範囲に亘って、ローラの相対的な軸方向移動の間同じ幅を保持する
−各ローラは、他方のローラの対応する支持面よりも幅広の支持面を有する
−各ローラは、他方よりも幅広の支持面を有する
−ローラの小さな幅の支持面は同じ幅を有する
−ローラの大きな幅の支持面は同じ幅を有する
−各ローラは、シャフトと、シャフト上の所定の位置に取外し可能に取り付けられたリングとを有しており、各リングはローラの支持面のうちの1つを規定している。
【0008】
本発明は、少なくとも1つの折りフォーマと、ウェブ又は複数の重ねられたウェブをテンションを生ぜしめながら折りフォーマ上に保持するための、折りフォーマの下流に配置された、上に定義されたような駆動装置とが設けられていることを特徴とする輪転印刷機にも関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明及び発明の利点は、単に例として与えられかつ添付の図面を参照した以下の説明を読むことによりさらに理解されるであろう。
【0010】
図1に示された輪転印刷機2は、材料の複数のウェブ4、例えば紙のウェブが印刷され、これらのウェブが新聞等の製品を形成するために組み合わせられることを可能にする。
【0011】
輪転印刷機2は、各ウェブ4のために、供給ロールからウェブ4を巻き出すための巻出しユニット6と、ウェブ4を印刷するための少なくとも1つの印刷ユニット8とを有している。分かり易くするために、巻出しユニット6と、ウェブ4に関連した奇数ページ/偶数ページ印刷ユニット8のみが図1に示されている。
【0012】
輪転印刷機2は、複数のウェブ4が印刷された後にこれらのウェブを受け取る縦折りユニット10を有している。
【0013】
縦折りユニット10は、上流から下流へ、複数のウェブ4を収集しかつこれらのウェブを重ねられたウェブによって形成されたアセンブリ14に組み合わせるための収集装置12と、1対の案内ローラ17と、アセンブリ14を駆動しかつこのアセンブリに収集装置12と駆動装置18との間においてテンションを生ぜしめておくための駆動装置18とを有している。
【0014】
収集装置12は、公知の形式において、アセンブリ14を形成するために異なる方向から到着するウェブ4のための1つの通路を間に形成した、収集ローラ13A及び上部収集ローラ13Bを有している。
【0015】
収集ローラ13Aは、ウェブ4に対して横方向に延びており、ウェブの全幅に亘って延びた円筒状の面を有している。ウェブ4を駆動するために、概して電動式になっている。
【0016】
ローラ13Bは、アセンブリ14を収集ローラ13Aに対して押し付けるために設けられている。ローラ13Bは、アセンブリ14のウェブ4の印刷されていない区域に当接するように間隔を置いて配置されている。公知の形式において、ローラ13Bはアームによって支持されており、これらのアーム自体は共通の軸によって支持されている。
【0017】
図2に示されているように、折りフォーマ16は、公知の形式において、横方向後縁部と、下流に向けられた前方先端部を形成する2つの側縁部とを有する実質的に三角形の板によって形成されており、側縁部の周囲において、アセンブリ14の2つの折りは、前方先端部が2つの折りの間に長手方向折り目を形成するような形式でたわませられる。
【0018】
収集ローラ13Aは折りフォーマ16の後縁に沿って配置されている。収集ローラ13Aは概してフォーマのローラトップ又は短縮された形式でRTFと呼ばれる。
【0019】
公知の形式において、折りフォーマ16は、摩擦を制限するために折りフォーマとアセンブリ14との間に膜を形成するために圧力下の空気を噴出するためのノズルを有している。
【0020】
案内ローラ17は、実質的にフォーマ16の先端部のレベルにおいて、折り畳まれたアセンブリ14のそれぞれの側に1つずつ配置されている。案内ローラ17は、フォーマ16の下流において、折り畳まれたアセンブリ14の移動方向に対して実質的に横方向に配置されている。案内ローラは自由に回転するように取り付けられている。
【0021】
各案内ローラ17は、フォーマ16の対応する側縁部の周囲への折りの適切な巻付きを保証するために、アセンブリ14の折りの1つを案内する。案内ローラ17は、案内ローラの間にアセンブリ14を掴まない。
【0022】
駆動装置18は、互いに逆に回転しかつそれぞれ互いに平行な回転軸線A1及びA2を有する、第1のローラ20A及び第2のローラ20Bを有しており、これらのローラは、折り畳まれたアセンブリ14を掴み、ローラの回転の結果としてローラの間においてアセンブリを移動させるために設けられている。
【0023】
折りフォーマ上を通過するウェブ又は複数のウェブを駆動しかつテンションを生ぜしめておくために案内ローラ17の下流に配置されたこのようなローラ20A及び20Bは、概して"ラップローラ"と呼ばれている。
【0024】
図3及び図4に示されているように、ローラ20A,20Bは、これらのローラの間に、ローラ20A,20Bの軸線A1,A2の方向に間隔を置いて配置された2つの掴み区域Z1,Z2を形成している。
【0025】
間隔を置いて配置された掴み区域Z1,Z2は、依然として湿っているウェブ4に載置されたあらゆるインキをこすることによるぼろぼろの縁部の形成の危険性を制限するために、印刷されていない周縁領域においてアセンブリが掴まれることを可能にする。
【0026】
公知の形式において、ローラ20A及び20Bは1つ又は2つ以上のモータによって互いに反対方向に回転するように駆動される。
【0027】
第1のローラ20Aは、軸線A1に沿って間隔を置いて配置された、小さな幅の支持面22Aと、大きな幅の支持面24Aとを有している。支持面22A及び24Aは、軸線A1を備えた円筒状であり、互いに同じ直径を有している。
【0028】
第2のローラ20Bは、軸線Aに沿って間隔を置いて配置された、小さな幅の支持面22Bと、大きな幅の支持面24Bとを有している。支持面22B及び24Bは、軸線A2を備えた円筒状であり、互いに同じ直径を有している。
【0029】
支持面の"幅"は、ローラ20A及び20Bの回転軸線の方向での支持面の寸法を意味する。
【0030】
ローラ20A,20Bの小さな幅の支持面22A,22Bは小さな幅lを有しており、ローラ20A,20Bの大きな幅の支持面24A,24Bは同じ幅Lを有している。
【0031】
ローラ20A,20Bは、互いに反転して配置されており、ローラ20Aの小さな幅の支持面22A及びローラ20Bの大きな幅の支持面24Bが互いに向き合って配置されており、掴み区域Z1を形成しており、ローラ20Aの大きな幅の支持面24A及びローラ20Bの小さな幅の支持面22Bが互いに向き合って配置されており、掴み区域Z2を形成している。
【0032】
掴み区域Z1,Z2の幅は小さな幅の支持面22A,22Bの幅lと等しい。
【0033】
掴み区域Z1,Z2の間の距離Eは、ローラ20A,20Bの小さな幅の支持面22A,22Bの間の、軸線A1及びA2の方向での距離に等しい。
【0034】
ローラ20A,20Bは、図3及び図4に二重矢印Fによって示されているように、軸線A1及びA2の方向に相対的に移動可能である。
【0035】
他方に対する全体としてのローラ20A,20Bのうちの一方の移動は、他方のローラの支持面に対する、そのローラの支持面の接合移動を生ぜしめる。このような移動は、掴み区域Z1,Z2の間の距離Eを変化させる。
【0036】
ローラ20A,20Bは、最大距離Eの第1の位置(図3)と最小距離Eの第2の位置(図4)との間を移動可能である。
【0037】
第1の位置(図3)において、各ローラ20A,20Bの小さな幅の支持面22A,22Bは、他方のローラ20B,20Aの小さな幅の支持面22B,22Aとは反対側の、他方のローラ20B,20Aの大きな幅の支持面24B,24Aの軸方向端部に向き合って配置されている。
【0038】
第2の位置(図4)において、各ローラ20A,20Bの小さな幅の支持面22A,22Bは、他方のローラ20B,20Aの小さな幅の支持面22B,22Aに隣接した、他方のローラの大きな幅の支持面24B,24Aの軸方向端部に向き合って配置されている。
【0039】
第1の位置(図3)において、支持面24A,24Bは互いに近くに位置しているが、アセンブリ14が支持面24A,24Bの間に掴まれるのを回避するために、これらの支持面は重なり合っていない。
【0040】
ローラ20A,20Bは、選択された距離Eを維持するために、軸線A1及びA2の方向で軸線A1,A2の方向で相対的なローラの位置において固定されることができる。
【0041】
掴み区域Z1及びZ2の間の可変な距離Eは、様々な幅のウェブが駆動されることを可能にする。距離Eは、単にローラ20A,20Bの一方を他方に対して移動させることによって容易に調整されることができる。
【0042】
さらに、異なる幅l及びLの支持面22A,22B及び24A,24Bの提供により、及び支持面の逆向きの分配(反転して配置されたローラ20A及び20B)により、距離Eの調整は、大きな幅Lと小さな幅lとの差に等しい距離Eの調整範囲に亘って、掴み区域Z1,Z2の幅を変更しない。
【0043】
したがって、ウェブの印刷された区域に迷い込むことなく、ローラ20A,20Bの間を移動するウェブを信頼できる形式で駆動することが可能である。掴み区域Z1及びZ2の幅は好適には10〜20mmである。
【0044】
したがって、距離Eは、必要ならば、異なる幅のウェブのためのウェブの変更の間、様々な製品を印刷するために、調整される。距離は、距離を調整する必要があることが検出されると印刷の経過においても選択的に変更される。
【0045】
図3及び図4に示されているように、ローラ20Aは、軸線A1の回転軸26Aと、小さな幅の支持面22Aを形成する小さな幅のリング28Aと、大きな幅の支持面24Aを形成する大きな幅のリング30Aとを有している。リング28A及び30Aは、それぞれ軸26Aに沿った所定の部位において軸26Aに取外し可能に取り付けられている。
【0046】
同様に、ローラ20Bは、軸A1の回転軸26Bと、小さな幅の支持面22Bを形成する小さな幅の取り外し可能なリング28Bと、大きな幅の支持面24Bを形成する大きな幅の取り外し可能なリング30Bとを有している。
【0047】
これは、リング28A,30A,28B及び30Bが、ローラ20A,20Bが全体として交換されることなく、摩耗が検出された場合に交換されることを可能にする。
【0048】
支持面22A,22B,24A及び24Bは有利には、タングステン、すなわち極めて耐摩耗性が高いが高価な材料、のコーティング上に提供されている。しかしながら、大きな幅の及び小さな幅の支持面を互いに向き合って配置することにより、制限された長さのリングを用いて距離Eを容易に調整することができ、これは、所要のコーティングの量を制限する。
【0049】
図3及び図4に示されているようにローラ20A,20Bの相対的な位置を移動及び調整するために、第1のローラ20Aは軸A1に沿って摺動するように取り付けられており、第2のローラ20Bは軸A2に沿って並進しないように固定されている。
【0050】
図5に示されているように、この図5は、ローラ20Aの軸26Aの軸方向端部のうちの1つを示しており、軸26Aの前記端部は、軸A1のころ軸受34によって装置18のフレーム32において回転するように取り付けられており、軸26Aとフレーム32との間の相対的な軸方向移動を可能にしている。
【0051】
このために、ころ軸受34は、フレーム32に固定された外側リング36と、軸26Aに固定された内側リング38と、外側リング36と内側リング38との間に配置された転動部材40とを有している。
【0052】
転動部材40は、外側リング36に対して軸方向でロックされている。内側リング38は、転動部材40のための転動経路を有しており、この転動経路は転動部材40よりも軸方向に長い。
【0053】
ころ軸受34に存在する潤滑剤は、二重矢印Fによって示されているように内側リング38が軸線A1に沿って外側リング38に対して摺動することを可能にする。
【0054】
軸26Aの他方の端部は、ころ軸受34と同じ形式の第2のころ軸受によってフレーム32において回転するように取り付けられている。
【0055】
駆動装置18は、ローラ20Aの軸方向位置を調整するための装置41を有している。軸方向位置を調整するための装置41は、軸線A1のねじ及びナットシステム42と、ねじ及びナットシステム42とローラ20Aとの間に配置された軸方向転動ストッパ44とを有している。
【0056】
ねじ及びナットシステム42は、軸線A1に沿って配置されたねじ46と、ねじ46に係合されたナット48とを有している。ねじ46は、軸線A1を中心にフレーム32に対して回転しないようにロックされておりかつフレーム32に対して軸線A1に沿って並進するように可動である。ナット48は軸線A1に沿ってフレーム32に対して並進しないように固定されておりかつ軸線A1を中心にフレーム32に対して回転可能である。
【0057】
軸線A1を中心とするナット48の回転は、ねじ46の位置、ひいては軸26Aの位置が軸線A1に沿ってフレーム32に対して調整されることを可能にする。軸26Aの軸方向位置の調整は連続的である。不可逆性のねじ及びナットシステム42の選択は、ナット48が回転していない場合に軸26Aが軸線A1に沿って並進しないように固定しておくことを可能にする。
【0058】
ナット48の回転は、図5に概略的に示されているように、手動で、例えば歯車によってナットに結合された調整はずみ車によって、又はアクチュエータによって、例えば歯車によってナットに結合された電気モータによって制御されることができる。
【0059】
変化態様において、各ローラ20A,20Bが軸方向に移動可能でありかつ回転軸線に沿った所定の位置に調整可能である。
【0060】
全体的なローラ20A及び20Bの相対的な軸方向移動による距離Eの調整は、装置18の取り外しを必要とするいかなる介入なく、また選択的に、印刷機2を停止させることなく、距離Eの容易な調整を可能にする。
【0061】
説明された駆動装置18は、アセンブリを形成するために組み合わされた複数のウェブを受け取る折りフォーマの下流に配置されている。もちろん、駆動装置を、1つのウェブを受け取る折りフォーマの下流に、及び異なる折りフォーマに向けられた、重ねられたウェブの複数の部分的なウェブ又は複数の部分的なアセンブリを形成するために長手方向に切断された1つ又は2つ以上の重ねられたウェブから形成された1つ又は2つ以上の重ねられた部分的なウェブを受け取る折りフォーマの下流に、配置することも可能である。
【0062】
さらに、発明を理解するために必要な印刷機2の機能的なユニットのみが示されている。印刷機2は選択的に、公知の形式において、その他の機能的なユニット、例えば印刷後にウェブを乾燥するためのユニット、乾燥後にウェブを冷却するためのユニット、又は概して長手方向折りフォーマの下流に配置されている縦断ちのためのユニット、概して長手方向折りフォーマの下流に配置されている横折り又は綴じのためのユニットを有している。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】印刷機の概略的な側面図である。
【図2】図1の長手方向折りユニット(又は長手方向折り機)の正面図である。
【図3】図2の折りユニットを駆動するための本発明による装置の上面図である。
【図4】図2の折りユニットを駆動するための本発明による装置の上面図である。
【図5】図3及び図4の駆動装置の詳細図である。
【符号の説明】
【0064】
2 輪転印刷機、 4 ウェブ、 6 巻出しユニット、 8 印刷ユニット、 10 縦折りユニット、 12 収集装置、 13 収集ローラ、 14 アセンブリ、 16 折りフォーマ、 17 案内ローラ、 18 駆動装置、 20A,20B ローラ、 Z1,Z2 掴み区域、 22A,22B,24A,24B 支持面、 26A,26B 回転軸、 28A,28B,30A,30B リング、 32 フレーム、 34 ころ軸受、 36 外側リング、 38 内側リング、 40 転動部材、 41 装置、 42 ねじ及びナットシステム、 44 軸方向転動ストッパ、 46 ねじ、 48 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
輪転印刷機(2)において使用されるための、1つ又は2つ以上の印刷ウェブ(4)を駆動するための装置であって、2つの互いに逆転するローラ(20A,20B)が設けられており、該ローラが、実質的に平行な回転軸線(A1,A2)を有しておりかつローラの間にウェブ(4)を掴みかつ該ウェブ(4)をローラの回転の結果として移動させるように設けられており、各ローラ(20A,20B)が、間隔を置いて配置された2つの円筒状の支持面(22A,24A;22B,24B)を有しており、各支持面が、他方のローラの対応する向き合った支持面と共にウェブを掴むための区域(Z1,Z2)を形成していることを特徴とする、印刷ウェブを駆動するための装置。
【請求項2】
少なくとも一方のローラ(20A)が回転軸線(A1)に沿って摺動するように取り付けられている、請求項1記載の駆動装置。
【請求項3】
各ローラ(20A,20B)が回転軸線(A1,A2)に沿って摺動するように取り付けられている、請求項1又は2記載の駆動装置。
【請求項4】
各掴み区域(Z1,Z2)が、少なくとも1つの調整範囲に亘って、ローラ(20A,20B)の相対的な軸方向の移動の間、同じ幅を保持するようになっている、請求項1から3までのいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項5】
各ローラ(20A,20B)が、他方のローラの対応する支持面(22B,22A)よりも幅広の支持面(24A,24B)を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項6】
各ローラ(20A,20B)が、他方の支持面(22A,22B)よりも幅広の支持面(24A,24B)を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項7】
ローラ(20A,20B)の小さな幅の支持面(22A,22B)が同じ幅(l)を有している、請求項6記載の駆動装置。
【請求項8】
ローラ(20A,20B)の大きな幅の支持面(24A,24B)が同じ幅(L)を有している、請求項6又は7記載の駆動装置。
【請求項9】
各ローラが、軸と、軸に所定の位置において取外し可能に取り付けられたリングとを有しており、各リングが、ローラの支持面の1つを形成している、請求項1から8までのいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項10】
少なくとも1つの折りフォーマ(16)と、請求項1から9までのいずれか1項記載の駆動装置(18)とが設けられており、該駆動装置が、ウェブ又は複数の重ねられたウェブに折りフォーマ(16)においてテンションを生ぜしめておくようになっていることを特徴とする、輪転印刷機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−91158(P2009−91158A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−217976(P2008−217976)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(506369014)
【氏名又は名称原語表記】GOSS SYSTEMES GRAPHIQUES NANTES
【住所又は居所原語表記】20, Rue de Koufra, F−44300 Nantes, France
【Fターム(参考)】