説明

近接無線端末管理システム、情報アクセス近接無線端末通信方法および装置

【課題】ユーザーが情報媒体等を確認して自分の意思でその情報媒体に関連した情報に簡便かつ正確にアクセス可能であり、さらには情報媒体を容易かつ安価に更新(交換)することが可能なシステム、装置・方法を提供する。
【解決手段】ユーザーが近接無線端末でアクセスする情報に対して該当情報媒体に識別子を設けておき、その情報媒体が更新(交換)された際にこの識別子を読み込むことで容易に新たな情報媒体の特定を可能とし、さらにこのユーザーアクセス情報及びユーザーの意思と情報媒体に関連した情報を、無線を使ってサーバーに送信することによりネットワークを介して総合的及び一元的にサーバーで管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触ICカード(携帯電話に搭載しているものも含む)、RFID(RadioFrequency IDentification:電波方式認識)といわれてい
る個人が所有している近接無線端末により情報にアクセスすることによって個人の意思を表明する際の情報収集する方法で、情報の提供等に対してアクセス状況の収集管理のシステム、さらには情報アクセス近接無線端末接続方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年FeliCa(登録商標)などの非接触ICカード(携帯に搭載も含む)あるいはミューチップ(登録商標)などといったRFIDといわれる近接無線端末が普及してきている。こういった近接無線端末では例えばSuica(登録商標)といった非接触ICカードは鉄道の電子キップ、電子定期券としてばかりではなくSuicaリーダーライター(RW)のある店等では電子マネーとして使える機能も有しており広く普及してきている。
【0003】
また流通分野では無線通信機能とROM機能しか持たない単純なチップ構成である安価なミ
ューチップ等のRFIDが提案されており安価で手軽という機能を活かして商品の流通履歴を確認するといた使い方等が提案されている。こういった近接無線端末は安価で電子的なアクセスを手軽にやり取りできるユーザーの端末であり今後も更なる普及が期待される。
【0004】
近接無線端末はその構造からごく近傍でしたか接続ができないため近距離無線のように複数の無線端末が反応してしまうということが少なく必要な情報に一対一のアクセスが可能となる。こういった特性から入室退出管理等にも使われ出している。
【0005】
またこういった近接無線端末を広告分野で使おうとする試みがなされてきている。例えば特開2006−31531号0032においてはユーザーがポスターに目を止めて、当該ポスターに対して自身が所有する携帯電話端末(MP)をかざすと、当該携帯電話端末(MP)の非接触情報記憶媒体(RFID)に登録されたID等がポスターの背面板に埋設されたリーダーライター(RW)によって読み出される。
【0006】
そして、リーダーライター制御部(RWC)は、読み出したIDをそのリーダーライター識別番号とともにネットワーク(NW)を介して情報管理サーバー(ISV)に送信する。というように記述されているが、例えば広告といったポスターはよく更新される。更新される場合にそれぞれのポスター背面板に埋設されたリーダーライター(RW)ごと取り替える必要が生じる。あるいは別途登録したポスターを予め決められた背面板(リーダーライター識別番号)の部分に貼るといった手順をとる必要があるがこういった方法では間違い等の発生の可能性があり機動的な広告ポスターを貼るといった手法がとれないうえ、手間のかかる工事等が必要であるという欠点があった。
【0007】
【特許文献1】特開2006−31531号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、ユーザーが情報媒体等を確認してその情報媒体に関連した情報に容易で簡便かつ正確にアクセスできさらには安価に情報媒体を更新することが可能なシステム、装置・方法を提供することを目的としている。
【0009】
またこういったユーザーの近接無線端末のアクセス状況をリアルタイムで把握可能なシステムの提供を目的とし、さらにユーザーの近接無線端末のアクセス状況を管理するシステムを手間のかかる工事等が必要ないシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の課題を解決するために本発明者は鋭意研究の結果以下の手段をとった。すなわちユーザーがFeliCa(登録商標)などの非接触ICカード(FeliCa等の非接触ICを搭載した携帯含む)等の近接無線端末を使用し視覚的な情報媒体に興味を持った際に情報告知用の情報媒体と組み合わせてユーザーが該情報に対して承諾、依頼あるいは選択といった意思を発信する意思伝達手段としての該情報媒体の情報にアクセスする近接無線端末と近接無線通信装置、サーバーから構成されるシステムにおいて、ユーザーの近接無線端末のアクセス管理をするサーバーとこのサーバーとユーザーの近接無線端末を接続するために近接無線装置から構成される第1の無線通信手段、近距離無線通信から構成される第2の無線通信手段、公衆無線回線から構成される第3の無線通信手段から構成してユーザーの近接無線端末とサーバーとを接続し、予め設定された処理をサーバーで行うようにすればよい。
【0011】
ユーザーの近接無線端末がアクセスする近接無線通信はユーザーの近接無線端末のIDが取り込まれサーバーに送信されればよい。そしてユーザーの近接無線端末がアクセスする際の天候情報、時間情報、交通情報、地域情報から選ばれた少なくとも1つの情報をアクセス情報に付加しユーザーのアクセス情報をサーバーに送るようにすればユーザーのアクセス時の外縁状況がサーバーで把握することが可能となる。
【0012】
そして情報媒体の情報は広告であり情報媒体は広告媒体であり、サーバーの処理は広告効果測定、あるいは該当情報を予め登録された場所に送信するようにすればよく、このシステムにすることにより広告のアクセス状況がリアルタイムでサーバーで把握することが可能となる。さらに無線を使っているため特別な配線工事をする必要がなく容易に広告アクセスシステムを構築することが可能となる。
【0013】
サーバー処理は入退出管理であり情報媒体は入室退出案内情報媒体とすることによって広告と同様に特別な配線などの必要がないため工事現場、イベント会場等にも適用可能であり、さらに学校あるいは塾といった場所にも安価で構築可能となる。
【0014】
またタイムカード等の勤怠管理にも適用可能でありこの場合サーバー処理は勤怠管理処理であり情報媒体は勤怠管理案内情報媒体とすることによってタイムカード等の勤怠管理のシステムが安価で容易に構築可能となりさらに勤怠の集計がサーバーで容易にできるため各現場で複雑な集計をする必要がなくなる。
【0015】
本システムは展示会等の参加者の情報収集等にも使うことが可能であり、この場合のサーバー処理は必要情報配信処理であり、前述の情報媒体は必要情報名表示ボードであればよい。展示会の参加者は展示品に興味があった場合自分の近接無線端末をタッチすることにより必要情報が容易に収集可能となる。
【0016】
本システムは人員点呼等の人員管理処理にも適用可能でありサーバー処理は人員管理処理であり情報媒体はグループ名表示情報媒体であるようにすればよい。
【0017】
ユーザーがFeliCa(登録商標)などの非接触ICカード(FeliCa等の非接触ICを搭載した携帯含む)等の近接無線端末を使用し視覚的な情報媒体に興味を持った際に情報告知用の情報媒体と組み合わせてユーザーが該情報に対して承諾、依頼あるいは選
択といった意思を発信する意思伝達手段としての該情報媒体の情報にアクセスする近接無線端末と近接無線通信装置、このアクセスの管理及び処理をするサーバーから構成されるシステムにおいて、情報をユーザーに告知する情報媒体に識別子を設け、この近接無線通信装置にはこの識別子を読み取る識別子読み取り手段を有しさらにこの近接無線通信装置と前述のサーバーは通信手段で接続され、予め設定された処理をサーバーで行うようにすればよい。
【0018】
前述のユーザーの近接無線端末がアクセスする近接無線通信は近接無線端末のユーザーの近接無線端末のIDが読みこまれ、識別子読み取り手段は前述の情報媒体の識別子である情報媒体IDを読みこまれ、近接無線端末のIDおよび該当情報媒体IDがサーバーに送信されるようにすればよい。そしてこのIDの電子データは非常に小さいためネットにほとんど負担をかけることはない。また近接無線通信装置と前述のサーバーを接続する通信手段は公衆無線通信手段をもちいればよい。
【0019】
前述の近接無線通信装置と前述のサーバーの通信手段は第1の通信手段と第2の通信手段から構成され第1の通信手段は複数の前述の近接無線通信装置と第1の近距離無線通信手段の基地局と接続する近距離無線通信手段から構成され第2の通信手段は第1の近距離無線基地局とサーバーを接続する無線公衆回線、有線公衆回線、あるいは専用回線から構成されるようにすればよい。
【0020】
ユーザーの近接無線端末がアクセスする際の天候情報、時間情報、交通情報、地域情報から選ばれた少なくとも1つの情報をアクセス情報に付加しユーザーのアクセス情報をサーバーに送るようにすればユーザーのアクセス時の状況がサーバーで把握することが可能となる。
【0021】
そして情報媒体の情報は広告であり情報媒体は広告媒体であり、サーバーの処理は広告効果測定、あるいは該当情報を予め登録された場所に送信するようにすればよく、このシステムにすることにより広告のアクセス状況がリアルタイムでサーバーで把握することが可能となる。さらに無線を使っているため特別な配線工事をする必要がなく容易に広告アクセスシステムを構築することが可能となる。またサーバーで収集したユーザーIDは該当広告に興味を持っている人たちであるから予め登録してあれば、該当広告の情報を興味のある人たちに配信することが、予め登録された場所に送信することによって可能となる。
【0022】
サーバー処理は入退出管理であり情報媒体は入室退出案内情報媒体とすることによって広告と同様に特別な配線などの必要がないため工事現場、イベント会場等にも適用可能であり、さらに学校あるいは塾といった場所にも安価で構築可能となる。
【0023】
またタイムカード等の勤怠管理にも適用可能でありこの場合サーバー処理は勤怠管理処理であり情報媒体は勤怠管理案内情報媒体とすることによってタイムカード等の勤怠管理のシステムが安価で容易に構築可能となりさらに勤怠の集計がサーバーで容易にできるため各現場で複雑な集計をする必要がなくなる。
【0024】
本システムは展示会等の参加者の情報収集等にも使うことが可能であり、この場合のサーバー処理は必要情報配信処理であり、前述の情報媒体は必要情報名表示ボードであればよい。展示会の参加者は展示品に興味があった場合自分の近接無線端末をタッチすることにより必要情報が容易に収集可能となる。
【0025】
本システムは人員点呼等の人員管理処理にも適用可能でありサーバー処理は人員管理処理であり情報媒体はグループ名表示情報媒体であるようにすればよい。
【0026】
前述の識別子は前述の情報媒体に印刷又は貼り付けされこの識別子読み取り手段は光学的読取手段とすればよい。印刷される識別子はバーコードあるいはQRコードなどの2次元コードとすればよい。読み取り方法は近接無線通信装置にカメラを搭載し解析すればよく、更新されると自動的に読み取るあるいはユーザーのアクセスの際に読み取ればよい。あるいは外付けで情報お媒体が新しく更新(ポスターのはりかえ時)担当者が光学読み取り装置で読み取り近接無線通信装置に転送のどちらでもよい。
【0027】
あるいは情報媒体に設けられた識別子は電子識別子でありメモリに格納されており前述の識別子読み取り手段は近接無線あるいは接点により近接無線通信装置に取り込まれるようにすればよい。識別子としてはミューチップ等のRFID、FeliCaあるいは接点式(接点式ICカードと同様の構造)とすればよい。
【0028】
読み取り方法は近接無線通信装置に搭載して、更新されると自動的に読み取る構造、あるいはユーザーのアクセスの際に読み取る構造あるいは外付けで情報お媒体が新しく更新(ポスターのはりかえ時)担当者が読み取り装置で読み取り近接無線通信装置に転送のどちらでもよい。近接無線の場合ユーザーの近接無線端末と通信する近接無線通信装置に設けてある近接無線通信部と兼ねてもよくあるいは別体でもよい
【0029】
あるいは情報媒体に設けられた識別子は情報媒体の固有の情報(例えばポスターの商品情報、H/Pアドレスといった情報)を電子データとしてもよい。この場合ユーザーの近接無線端末にこの情報を蓄積し必要に応じてユーザーがこの情報をパソコン等を使って取り出せばよい。
【0030】
サーバーには情報媒体の識別子であるIDに対応した情報データーベースを設けておき、情報媒体の情報IDはサーバーに送信され該当情報データーベースより該当IDに対応する情報を抽出し前述の近接無線通信装置に送信蓄積され、必要に応じてユーザーの近接無線端末に送信されるようにすればよい。こういったシステムとすることにより例えば雑誌等の広告情報媒体に付属の近接無線通信装置から近接無線(非接触IC)搭載の携帯電話等で課金決済を含めて雑誌のコンテンツを購入することが可能となる。
【0031】
ユーザーがFeliCa(登録商標)などの非接触ICカード(FeliCa等の非接触ICを搭載した携帯含む)等の近接無線端末を使用し視覚的な情報媒体に興味を持った際に情報告知用の情報媒体と組み合わせてユーザーが該情報に対して承諾、依頼あるいは選択といった意思を発信する意思伝達手段としての該情報媒体の情報にアクセスする近接無線端末と近接無線通信装置から構成され、前述の情報媒体に識別子を設け、前述の近接無線通信装置にはこの識別子を読み取る識別子識別子読み取り手段を設けて置けばよい。
【0032】
前述のユーザーの近接無線端末がアクセスする近接無線通信は近接無線端末のユーザーの近接無線端末のIDが読みこまれ、識別子読み取り手段は前述の情報媒体の識別子である情報媒体IDを読みこまれるようにすればよい。
前述の識別子は前述の情報媒体に印刷又は貼り付けされこの識別子読み取り手段は光学的読取手段とすればよい。印刷される識別子はバーコードあるいはQRコードなどの2次元コードとすればよい。読み取り方法は近接無線通信装置にカメラを搭載し解析すればよく、更新されると自動的に読み取るあるいはユーザーのアクセスの際に読み取ればよい。あるいは外付けで情報お媒体が新しく更新(ポスターのはりかえ時)担当者が光学読み取り装置で読み取り近接無線通信装置に転送のどちらでもよい。
【0033】
あるいは情報媒体に設けられた識別子は電子識別子でありメモリに格納されており前述の識別子読み取り手段は近接無線あるいは接点により近接無線通信装置に取り込まれるようにすればよい。識別子としてはミューチップ等のRFID、FeliCaあるいは接点式
(接点式ICカードと同様の構造)とすればよい。読み取り方法は近接無線通信装置に搭載して、更新されると自動的に読み取る構造、あるいはユーザーのアクセスの際に読み取る構造あるいは外付けで情報お媒体が新しく更新(ポスターのはりかえ時)担当者が読み取り装置で読み取り近接無線通信装置に転送のどちらでもよい。近接無線の場合ユーザーの近接無線端末と通信する近接無線通信装置に設けてある近接無線通信部と兼ねてもよくあるいは別体でもよい
【0034】
あるいは情報媒体に設けられた識別子は情報媒体の固有の情報(例えばポスターの商品情報、H/Pアドレスといった情報)を電子データとしてもよい。この場合ユーザーの近接無線端末にこの情報を蓄積し必要に応じてユーザーがこの情報をパソコン等を使って取り出せばよい。
【発明の効果】
【0035】
以上説明したように本発明によれば本システムでは、視覚的な情報媒体をユーザーが興味を示した場合ユーザーの持つFeliCa等の非接触ICカード(FeliCa等の非接触IC搭載の携帯電話含)などの近接無線端末を利用してこの近接無線端末でユーザーがアクセスしたアクセス情報すなわちユーザーの意思の表明を効率的に取得できるものである。既に多数発行済みのFeliCa等の非接触ICカード(FeliCa等の非接触IC搭載の携帯電話含)などの近接無線端末である既存ユーザーの近接無線端末を利用するため、ユーザーに対しては特別な投資は必要なく利用でき、またユーザーのアクセス情報は専ら一方向に必要最低限な情報を最小限の大きさのデータとして流しているので回線に大きな負担をかけることもなくインターネットのような双方向による時間ロスは発生しない。瞬時にユーザーの意思表明である情報発信が行われかつ短時間でその情報の収集が可能で効率的であり、例えば広告の効果といったものがリアルタイムで把握可能となる。
【0036】
パソコン・携帯電話・その他の情報端末のような特別な取り扱いの難しい装置は必要なく老若男女誰もが簡単に持つことが出来、操作方法等も特段覚える必要もないためほとんどの人たちは、今日から即座に簡単に便利に情報の自分の意思の伝達が可能となる。さらに情報媒体を交換しても該当情報に関する電子情報も同時に交換可能であるので頻繁に変わる情報に対しても効率的かつ迅速に対応可能となる。またサーバーとの接続を無線を通じて行うため複雑な配線工事等も必要なく低コストであるため、簡易で安価なシステム構築が可能となっている。また情報媒体にユニークな識別コードを搭載しているため、情報媒体の更新(交換)をすることでしても瞬時に更新情報が反映され近接無線端末ユーザーの5W1H等の情報と関連付けたマーケティング情報戦略として利用可能である
【0037】
情報媒体の交換機能により、広告管理・入退室管理・マーケティング管理・労務管理、工程管理等の様々な用途に利用出来、提供できるアプリケーションは限りなく広い分野で応用することが出来る。さらに近接無線使用ということでユーザーの意思表明がしっかりと確認される。また同様の形式で多種多様の用途に使えるため大量生産が可能となり、安価に装置、システムが提供可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下に本発明を実施するための最良の形態について図に基づいて詳細に説明していく。
【0039】
図1は本発明の一例を示す全体の概要図であり、ユーザーの持っている非接触ICカード等からなる近接無線端末109のアクセスを無線公衆回線111および近距離無線110で管理サーバー101と接続するシステム全体のブロック図である。ここで101は管理サーバーであり無線公衆回線の基地局102を通じて現場管制装置103と接続されている。現場管制装置103は無線公衆回線現場送受信部104およびZigBee(登録商標)等からなる近距離無線基地局105とから構成されている。106は広告などの情報
媒体を取り付けるための近接無線通信装置であり、現場管制装置105とはZigBee等の近距離無線で接続される。近接無線通信装置106はZigBee等の近距離無線の送受信部107およびユーザーの近接無線端末109と接続する近接無線端末接続部108から構成されている。
【0040】
次に現場管制装置103をさらに詳しく説明するが図2はその様子を示しており、104は無線公衆回線現場送受信部、105は近距離無線基地局であり複数の近接無線通信装置106との接続を行っている。202は現場管制の各種処理を行う処理部であり105の近距離無線基地局に図1の106の近距離無線装置107と接続され情報のやり取りを行
い各種処理を行って必要に応じて104の無線公衆回線現場送受信部を通じて管理サーバー101と接続し情報のやりとりを行う。
【0041】
ここでは現場管制装置103と近接無線通信装置106は別体であったが、近接無線通信装置のグループの1つは両方すなわち近接無線通信装置と現場管制装置の両者の機能を持っていてもよい。次に情報媒体に備え付けられている近接無線通信装置106についてさらに詳しく説明する。
【0042】
広告などの情報媒体は頻繁に更新されるので情報媒体に識別子を設ける場合について説明するがその様子が図3のそのブロック図である。ZigBee近距離無線の送受信部107は現場管制装置103と接続する送受信部で、ユーザーの近接無線端末109は近接無線端末接続部108により接続される。306は情報媒体でありミューチップ(登録商標)からなるRFIDの識別子307を有している。305はこのRFID情報を読み取るリーダー部であり、情報媒体のRFIDである307の情報を読み取る。302は近接無線通信装置の処理部であり、ZigBee近距離無線の送受信部107、近接無線端末接続部108およびRFID情報を読み取るリーダー部305と接続され必要な処理を行う。ここでは識別子であるRFIDをミューチップ(登録商標)としたがこれに限られるものではなくRFIDの識別子の機能を持つものであればよい。
【0043】
次に情報媒体と識別子の部分をさらに詳しく説明するが、図4はポスター広告である情報媒体とミューチップからなるRFID識別子および近接無線通信装置を説明した図である。ここで401はポスターを貼るパネルであり、近接無線端末リーダー部305を設置している近接無線通信装置であり、402はポスターでその一部にミューチップRFID部307部がある。前述したようにこのRFID部を図3のリーダー部305で情報媒体の識別子を読み取ることによって情報媒体を識別することが可能となる。
【0044】
次に情報の流れについて図5に基づいて説明するがユーザーの近接無線端末がアクセスされた時の流れの図が図5である。図1および図3のユーザーの近接無線端末109のユーザーID(UID)は近接無線リーダー109により近接無線通信装置106に読み込まれるがこの流れは図5の501に示した。図3、図4のRFIDである情報媒体識別子307に格納されたの情報媒体ID(IID)は306の近接無線リーダー部によって近接無線通信装置106に読み込まれるがこの流れは図5の502に示した。この情報媒体ID(IID)およびユーザーID(UID)は現場管制装置103を通じて図1の近距離無線通信(図1の110)を通じて503で近距離無線基地局(図1の105)に送信され、さらに無線公衆回線現場送受信部(図1の104)を通じて無線公衆回線基地局102
送信されさらにサーバー(図1の101)に送信されるがこれは504である。
【0045】
更新したポスター等からなる媒体情報のRFIDの読込方法について説明するが、そのフローを図6に示した。ここで601はポスターに添付してあるRFID情報を近接無線通信装置(図1の106)に読み込む。次に602において近接無線通信装置のストレージ
605に格納してある格納された情報媒体IDを読み出し103でこの両者の比較を行う
。そして一致している場合は終了し、不一致の場合は106の情報媒体IDを書き換える。この情報媒体IDの更新はユーザーのアクセスのあった場合その都度あるいは更新が行われた場合のどちらでもよい。また近距離無線でZigBeeを使用しているがこれに限られるものではなく例えば無線LAN、ブルートゥースといった他の近距離無線でもよい。ここでは情報媒体のRFID情報を近接無線装置のストレージ605に格納したが、これに限られるものではなく、ユーザーの近接無線端末が近接無線装置にアクセスした際にその都度情報媒体のRFIDを読みにいっても効果は同様である。
【0046】
ここではユーザーの近接無線端末が近接無線通信装置にアクセスした際にユーザーID(UID)および情報媒体ID(IID)をサーバーに送信しているが必要に応じてアクセスした時間、あるいは近接無線通信装置に温度、気圧等の天候情報センサーを設けておきこのセンサーが感知した天候情報、交通量センサーを設けておきこのセンサーが感知した交通量情報といった情報、近接無線通信装置に予め登録しておいた地域情報をアクセス情報と共に送信してもよい。
【0047】
サーバーにおいては各種処理が考えられるが、例えばユーザーIDに対応して予めメールアドレスが登録されている場合にはユーザーがアクセスした広告の詳細情報を送るといった処理をすればよい。また広告に対するユーザーのアクセスの把握がリアルタイムでわかりさらに時間、場所といった情報も取得可能であるため広告の効果を測定することが可能となる。広告の場合予めユーザーの情報を登録してあれば該当ユーザーに該当広告の詳細情報を配信することも可能となる。
【0048】
情報の流れは前述に限られるものではなく他の方法について説明するが、ここではどの近接無線通信装置にユーザーがアクセスしたかという情報も含めたアクセス情報をサーバーで取得する場合でありその流れを図7に示した。ユーザーの近接無線端末ID(UID)はリーダーライターにより読み込まれるがこの流れが701である。情報媒体の識別子である情報媒体ID(IID)はリーダーで読み込まれるこの流れが702で、この2つの情報媒体ID(IID)とユーザー近接無線端末(UID)にさらに近接無線通信装置のID(SID)を加えたものを近接無線通信装置(図1、3の106)から現場管制装置(図1、3の103)に送信されるがこの流れは703である。そして現場管制装置からサーバー(図1の101)に送信されるがこれは704である。こうすることによりサーバーではどの広告をどのユーザーがどこの近接無線通信装置でアクセスしたかわかる。
【0049】
ここではユーザーの近接無線端末が近接無線通信装置にアクセスした際にユーザーID(UID)、情報媒体ID(IID)および近接無線通信装置ID(SID)のアクセス情報をサーバーに送信しているが先ほどと同様に必要に応じてアクセスした時間、あるいは近接無線通信装置に温度、気圧等の天候情報センサーを設けておきこのセンサーが感知した天候情報、交通量センサーを設けておきこのセンサーが感知した交通量情報といった情報近接無線通信装置に予め登録しておいた地域情報をアクセス情報と共に送信してもよい。こうすることによりサーバーではいつどこでだれがどの広告に興味を持ったかといった分析することが可能となる。
【0050】
ここでは近接無線通信装置からサーバーの接続を公衆無線回線で行っているがこれに限られるものではなく光通信といった有線でもよい。
【0051】
次にユーザーのアクセス情報を直接サーバーに送る場合について説明する。ユーザーの持っている非接触ICカード(FeliCa等の非接触ICを搭載した携帯電話等も含)である近接無線端末806のアクセスを無線公衆回線811によりサーバー801と接続する。ここで801は管理サーバーであり無線公衆回線の基地局802を通じて近接無線通信装置805の無線公衆回線送受信部803と交信する。808はポスターでありポスタ
ーには先ほどと同様にRFIDからなる識別子810を有しており、近接無線通信装置805のRFIDリーダー809によって識別子は読み込まれる。ユーザーの近接無線端末806は近接無線通信装置にアクセスすることにより近接無線通信装置805のリーダーライター部804のより接続される。情報の流れは図9に示したがユーザーが近接無線端末(図8の806)でアクセスした際に901でユーザーIDが近接無線装置(図8の805)のリーダーライター部804により読み込まれる。情報媒体IDは902で近接無線通信装置(図8の805)のRFIDリーダー(図8の809)に読みこまれ近接無線通信装置(図8の805)にユーザーID及び情報媒体IDの両者が読み込まれこの情報媒体ID(IID)およいユーザーID(UID)が903において衆無線回線を通じてサーバーに送信される。
【0052】
ここではユーザーの近接無線端末が近接無線通信装置にアクセスした際にユーザーID(UID)、情報媒体ID(IID)をサーバーに送信しているがこれに限られるものではなく先ほどと同様に必要に応じてどの近接無線通信装置かを特定する近接無線通信装置ID(SID)、アクセスした時間、あるいは近接無線通信装置に温度、気圧等の天候情報センサーを設けておきこのセンサーが感知した天候情報、交通量センサーを設けておきこのセンサーが感知した交通量情報といった情報近接無線通信装置に予め登録しておいた地域情報をアクセス情報と共に送信してもよい。こうすることにより情報媒体が広告の場合サーバーではいつどこでだれがどの広告に興味を持ったかといった分析することが可能となる。
【0053】
次は情報媒体IDではなく情報媒体の情報データを送る場合の例を説明するがその様子は図10に示した。前述と同様にユーザーの近接無線端末(図1、3の109)端末ID(UID)は近接無線通信装置(図1、3の106)のRFIDリーダー(図3、4の309)により読み込まれるがその流れは1001である。ポスターに設けられさらに情報を格納しているRFID(図3、4の307)は近接無線通信装置(図1、3の106)のRFIDリーダー(図3、4の305)により情報データを読み込まれるがその流れは1002である。
【0054】
この情報媒体の情報データとユーザー近接無線端末(UID)は近接無線通信装置(図1、3の106)から現場管制装置(図1、3の103)に送信されるがこの流れは1003である。そして現場管制装置からサーバー(図1の101)に送信されるがこれは1004である。もちろんここで近接無線通信装置からのアクセスもサーバーで取得できるように近接無線通信装置のIDを近接無線通信装置から送信してもよい。またここでも現場管制装置のはぶき直接近接無線通信装置から公衆無線回線を通じてサーバーに送信してもよい。
【0055】
次に情報データをユーザーの近接無線端末に書き込む場合を図11に示す。先ほどと同様にポスターに設けられているRFID(図3、4の307)は近接無線通信装置(図1、3の106)のRFIDリーダー(図3、4の305)により情報媒体ID(IID)を読み込まれるがその流れは1101である。
【0056】
情報媒体ID(IID)を近接無線通信装置(図1、3の106)から現場管制装置(図1、3の103)に送信されるがこの流れは1102である。そして現場管制装置からサーバー(図1のX01)に送信されるがこれは1103である。そしてサーバーに情報媒体ID(IID)と情報データのテーブルを設けておけばよいがその様子を図12に示したが、このテーブルから該当情報媒体ID(IID)から情報データを読み出す。サーバーから逆にこの情報データーを現場管制装置に1104のように送り、さらに近接無線通信装置に情報データを1105のように送り近接無線通信装置に蓄積する。そしてユーザーの近接無線端末がアクセスした際に情報データを1106で送信する。こうすることに
よりユーザーがアクセスした広告データがユーザーの近接端末に蓄積される。またここでも現場管制装置をはぶき直接近接無線通信装置から公衆無線回線を通じてサーバーに送信しさらに該当情報をサーバーから直接近接無線通信装置に送信してもよい。
【0057】
次にサーバーに接続せずスタンドアロンでユーザーの近接無線端末と近接無線通信装置の場合について説明するがその様子を図13に示した。広告などの情報媒体は頻繁に更新されるので情報媒体に識別子を設けておけばよい。ここで1306はポスターである情報媒体であり、1307はミューチップからなるRFIDの識別子で、近接無線通信装置1301に設けられたRFIDリーダー1305のより読み込まれる。これにより情報媒体1306の情報でータが近接無線通信装置の処理部1302に読み込まれ蓄積される。ユーザーがユーザーの近接無線端末1304をアクセスすると近接無線通信装置1301に設けられた近接無線リーダーライター1303によりユーザーの近接無線端末1304に情報データが書き込まれる。ポスター等の様子は先ほどの説明と同様のものを使えばよい(図3)。
【0058】
この場合の情報の流れの様子を図14に示すが、ここで図13のポスター1306のRFIDである1307の情報データを近接無線通信装置1301のRFIDリーダー1305に読み込まれる流れが1401である。そしてこうすることにより情報媒体のデータがユーザーの近接無線端末に蓄積される。ここで情報データは商品情報、サービス情報あるいはインターネットのアドレス情報といった情報でもよくまたさらに情報媒体IDでもよい。情報媒体IDの場合にはユーザーの近接無線端末を別の装置例えば自宅、オフィスのパソコンあるいは等に接続し該当のサイトに行き該当情報媒体IDに対応する必要な情報にアクセスすればよくあるいは携帯電話で読み取った場合直接携帯電話からサイトにアクセスすればよい。
【0059】
次にユーザーの近接無線端末ではなく、近接無線通信装置に情報を蓄積する場合について説明するが、その様子を図15に示す。ユーザーがこの情報にアクセスしたい場合にはユーザー近接無線端末を近接無線通信装置にアクセスすればよく、図13の近接無線端末1304をアクセスすると近接無線通信装置1301に設けられた近接無線リーダーライター1303によりユーザー近接無線端末1304のユーザーID(UID)が読み込まれるがこの流れが1501である。図13のポスター1306のRFIDである1307を近接無線通信装置1301のRFIDリーダー1305に読み込まれる流れが1502である。そしてこの情報データは近接無線通信装置処理部1302に読み込まれ蓄積される。そしてこのユーザーID(UID)は情報データとセットで近接無線通信装置処理部1302に読み込まれ蓄積される。この蓄積されたユーザーID(UID)と情報データのセットは必要に応じて近接無線通信装置1301から読み出し使用すればよい。ここでは情報媒体の識別子のデータは情報データであったが、情報媒体ID(IID)でもよい。
【0060】
情報媒体の識別子が2次元コードの場合を説明するが、図16はポスター広告である情報媒体と2次元コードであるQRコードからなる識別子および2次元コード読み取り部を含む近接無線通信装置を説明した図である。ここで1601はポスターを貼るパネルであり、近接無線通信装置1605を設置してあり、1602はポスターでその一部にQRコード1604部がある。
【0061】
そして近接無線通信装置1605には光学読み取り部があり、その様子は図16の一部1605の部分の断面を図17に示したが、1701はポスターを貼るパネルであり1702はポスターで1704はポスター上に印刷されたQRコードである。ポスターが更新されると1701のカメラによりQRコード画像を読み取り解析し識別子を読み込む。ここではポスターの表面にQRコードが印刷されているが裏に印刷してもよくあるいはバーコード等他の印刷識別しでもよい。
【0062】
次に情報媒体がポスター以外の場合について説明していくが図18は電車内の中吊広告の例である。ここで1809は中吊広告を吊るす中吊棒であり、1801および1802は中吊広告である。そしてこの中吊棒は、近接無線通信装置内蔵しており、1805および1806は中吊広告の一部にミューチップRFID1807部、1808部がある。このRFIDをリーダー部1805、1806により情報媒体である中吊広告の識別子を読み取ることによって情報媒体を識別することが可能となる。
【0063】
ユーザーは電車内で興味のある中吊広告を見て興味を持った場合には例えばその広告が雑誌である時にはユーザーの近接無線端末が携帯電話等で電子財布を兼ねさらに閲覧機能を有している場合にはその場で購入処理といったことも可能であり、近接無線通信装置から該当情報をユーザーの近接無線端末に送信すればよい。このときの雑誌等の情報の流れは図11のようであればよい。あ・BR>驍「は予めサーバーに該当ユーザーのメールアドレ
スを登録しておけばサーバーから情報あるいは情報のURLをメールで該当ユーザーに送信処理ということも可能である。あるいは予め中吊広告の雑誌のコンテンツ情報あるいは情報URLを近接無線通信装置蓄積しておき、購入処理されたときユーザーの携帯電話等に送信してもよい。
【0064】
図19は学校教室の入退出チェックの場合である。ここで1901は出入り口、1902は扉、1903は近接無線通信装置であり、1907は情報媒体でクラスを示すクラス表示ボードである。1906はRFIDであり、クラス表示ボード1907に内蔵している。1905は近接無線通信装置1903に接続されたRFIDリーダーでありこれでクラス表示ボードの識別子を読み込む。クラス表示ボードを更新しても内蔵されたあらたなRFIDにより常に現在のクラス表示ボードと一致した情報媒体IDを読み込むことが可能となる。クラスの生徒は自分の近接無線端末を近接無線通信装置の近接無線接続部1904にかざすことにより入退室アクセスが可能となる。
【0065】
この場合生徒が例えば下校する際に教室を出る時に近接無線端末でアクセスした情報をサーバーで処理し父兄にメールで下校を伝えるといった処理が可能となる。これは教室に限らず校門といった場所あるいは塾などの入室退出にも適用できる。
【0066】
図20はタイムカードの場合である。ここで2001は出入り口、2002は扉、2003は近接無線通信装置であり、2007は情報媒体でタイムカードの案内表示ボードである。2006はRFIDであり、案内表示ボード2007に内蔵している。2005は近接無線通信装置2003に接続されたRFIDリーダーでありこれでタイムカード表示ボードの識別子を読み込む。例えば部署等が変わってタイムカード表示ボードを更新しても内蔵されたあらたなRFIDにより常に現在の現在の部署のタイムカード表示ボードと一致した情報媒体IDを読み込むことが可能となる。2008は近接無線通信装置に内蔵した時計であり○部門の人が自分の近接無線端末を近接無線通信装置の近接無線接続部2004にかざすと内蔵時計2008によりタイムスタンプされる。そしてこのタイムスタンプ付き情報がサーバーに送付される。
【0067】
サーバーでは該当者の出退勤等の集計処理をするといった処理も考えられる。特に本発明の場合にはこのシステムの設置が容易であるのでイベント会場、工事現場といった場所での出退勤等のアクセス情報により出退勤等の集計処理がサーバーで可能となり現場での処理の必要がなくなる。
【0068】
次にアンケートボードの例を図21に示すが、この時近接無線通信装置に複数の近接無線接続部を設置している。ここでアンケートボード2101にはアンケートA,B,Cの3つの選択肢がり、それぞれ情報媒体A:2105、情報媒体B:21010、情報媒体C
:2115のポスターであり、それぞれに識別子 A:2106、B:2111、C:2116を設けてある。アンケートボード2101は3つの近接無線接続部を持っておりポスターAが貼られる部分には情報媒体識別子リーダー部2104と近接無線リーダーライター部2103から構成される2102、ポスターBが貼られる部分には情報媒体識別子リーダー部2109と近接無線リーダーライター部2108から構成される2107、ポスターCが貼られる部分には情報媒体識別子リーダー部2114と近接無線リーダーライター部2113から構成される2112の3つの部分からなっている。ユーザーはA,B,Cの中から自分の興味の引く部分の近接無線リーダーライター部にアクセスすればよい。
【0069】
このように識別子を設けたポスターを貼ることによるだけでアンケートボードが構成されユーザーの選択のアクセスがサーバーでリアルタイムに把握することが可能となる。
【0070】
次にアルバイトの勤怠管理の例を説明するがその概要は図22に示した。ここで2201は近接無線装置であり、それぞれ「出勤ボード」2202、「退勤ボード」2203、休憩に入るを表す「休憩入ボード」2204、休憩が終わるを表す「休憩終ボード」2205を取り付けてある。2206、2207、2208、2209はそれぞれ出勤、退勤、休憩入、休憩終の時アルバイトのカードをかざすリーダーである。このA−A断面を図23に示したが、2201は近接無線装置であり、2202は「出勤ボード」で「出勤ボード」の識別子RFID2302を搭載している。2301はRFIDリーダーであり、2206はユーザーの近接無線端末のリーダーである。例えばアルバイトが出勤の場合「出勤ボード」の下の近接端末リーダーに自分の非接触ICカードである近接端末(非接触ICを搭載した携帯電話でもよい)のアクセスがあった際には2210の基地局を通じて2211のサーバーにユーザーIDと「出勤ボード」のIDが時間と共に送信されサーバーに蓄積される。サーバーでは一定期間のデーターを演算し勤怠の結果を2212の企業に送信する。それぞれのアルバイトの近接無線端末の登録、それぞれの「出勤ボード」、「退勤ボード」、「休憩入ボード」、「休憩終ボード」を店、場所ごとにRFIDも含めて登録しておけば店、場所別に勤怠管理の演算が可能となる。状況が変わった場合識別子であるRFID付きボードを換えればよい。
【0071】
次に進捗状況を把握可能な現場の工程管理の例を説明するがその概要は図24に示した。ここで2401は近接無線装置であり、それぞれ工程50%終了時示す「工程50%ボード」2402、工程70%終了時示す「工程70%ボード」2403、工程90%終了時示す「工程90%ボード」2404、工程終了時示す「工程修了ボード」2405を取り付けてある。2406、2407、2408、2409はそれぞれ工程50%終了時、工程70%終了時、工程90%終了時、工程終了時の時現場担当者のカードをかざすリーダーである。この構造は前述のアルバイト勤怠管理の例と同様である。工事担当者はそれぞれ工程別に工程Aの担当者は工程Aの近接無線端末2414を持ち、工程Bの担当者は工程Bの近接無線端末2415を持ち、工程Cの担当者は工程Cの近接無線端末2416を持っている。例えば工程Aが工程の90%修了したら工程Aの担当者は工程90%終了時示す「工程90%ボード」の下の近接無線端末リーダーに該当の工程Aの非接触ICカードである近接無線端末(非接触ICを搭載した携帯電話でもよい)をかざしアクセスする。アクセスがあった際には2410の基地局を通じて2411のサーバーに担当者のIDと「工程90%ボード」のIDが時間と共に送信されサーバーに蓄積される。サーバーではその結果を会社2413及び工程Aの次工程担当者2412に送信する。工程の状況がすなわち進捗度が他の場合例えば60%などを知りたい場合識別子であるRFID付きボードを「工程60%ボード」と取り替えればよい。
【0072】
次に現場の複数の工程管理の修了1時間前の通知の例を説明するがその概要は図25に示
した。ここで2501は近接無線装置であり、それぞれ工程Aの終了1時間前を示す「工
程Aボード」2502、工程Bの終了1時間前を示す「工程Bボード」2503、工程C
の終了1時間前を示す「工程Cボード」2504、工程Dの終了1時間前を示す「工程Dボード」2505を取り付けてある。2506、2507、2508、2509はそれぞれ工程A終了1時間前、工程Bの終了1時間前、工程Cの終了1時間前、工程Dの終了1時間
前に時現場担当者が近接無線端末であるカードをかざすリーダーである。この構造は前述のアルバイト勤怠管理の例と同様である。工事担当者が例えば工程A%終了1時間前を示す「工程Aボード」の下の近接無線端末リーダーに該当の非接触ICカードである近接無線端末(非接触ICを搭載した携帯電話でもよい)のアクセスがあった際には2510の基地局を通じて211のサーバーに「工程Aボード」のIDが時間と共に送信されサーバーに蓄積される。サーバーではその結果を会社2513及び次工程担当者2512に送信する。他の工程の状況が知りたい場合前述と同様に識別子であるRFID付き工程ボードを取り替えればよい。
【0073】
次に展示会の資料集めに応用する場合について説明するが、その様子を図26に示した。展示会に来た人2604は自分の非接触ICカードである近接無線端末2604(非接触IC機能付き携帯電話でもよい)を2601にてサーバーのデータベース2613に2610で登録処理する。その時展示会で集める資料の処理、例えば自分のパソコンに送信してもらうといったことも含めて登録処理する。2605は展示ブースであり、2606は展示品で2607の展示品名ボードがありこれには識別子RFIDが設けてある。2608は近接無線端末リーダーAシステムであり、展示会に参加した人が興味を持った際にはこの展示品の下部の2608の近接無線端末リーダーに自分の近接無線端末2604をタッチする。するとAシステムの展示IDと該当者の近接無線端末2604のIDがサーバーのデータベース2613に2611で登録処理するがその流れが2602である。次にデータベース2613からの該当者の情報と展示品IDを2612で収集し、展示品情報データベースである2614から該当展示品情報を引き出し、展示会参加者2604のパソコン2609に興味ある展示会の展示物の詳しい情報が送信されるがこの流れが2603である。識別子付き展示品名ボードを換えることにより容易に展示物が変わっても対応可能となる。
【0074】
次に学校のバス遠足等の場合の人員点呼に応用した場合の説明をするがその様子は図27に示した。2701は遠足のバスであり、バスの入り口に2703の近接無線装置が設けてある。2704はA小学校遠足を示す情報ボードであり識別子であるRFIDが設置してあり、2705は近接無線端末のリーダーである。2710、2711は生徒であり、それぞれ自分の非接触ICカードである近接無線端末を2702を持っている。集合時には生徒はバスの入り口に設けられた2703の近接無線装置の2705は近接無線端末のリーダーにそれぞれの近接無線端末2702をタッチしていく。すると生徒の近接無線端末のIDとA小学校の遠足のIDが公衆無線回線で基地局2706を通じてサーバー2705に送信される。サーバーではこの情報を解析し、バスに乗っていない子の有無を演算し、その結果およびバスに乗っていない子がいたらその子とを学校2708および引率の先生2709の携帯端末に送信する。引率の先生はリアルタイムで人員把握が可能となり、さらにクラス等が変わった場合RFID付き識別子情報ボードを換えればよい。前述のようにすれば人員点呼が容易になりさらに他の観光といった分野の点呼にも応用可能となる。
【0075】
前述のように情報媒体に識別子を設けた場合の説明したが、予め決まった情報媒体の場合について説明する。図28はそのブロック図であり、ZigBee近距離無線の送受信部107は現場管制装置103と接続する送受信部で、ユーザーの近接無線端末109は近接無線端末接続部108により接続される。2802は近接無線通信装置の処理部でありそれぞれ近距離無線の送受信部107と現場管制装置103に接続されており、必要な処理を行う。ここでの情報媒体は識別子を情報媒体に付属していない場合であり、予め決め
られた情報媒体を決められた場所の近接無線通信装置にセットすればよい。
【0076】
前述したように普及している近接無線端末を使うことにより新たな投資をせずにユーザーが情報媒体にアクセス可能となり、さらに近接無線という仕組みからかなり近傍でなければアクセス不可となるためユーザーの意思が1対1で確実に伝えることが可能となる。そしてこのアクセス情報を無線を使いサーバーに接続することにより複雑な配線工事といったものが不要となり簡単にかつ安価に現場に装置を設置することが可能とる。ポスターなど広告といった視覚的にユーザーに情報を知らせる情報媒体に識別子を設けることにより情報媒体を交換してもすぐに識別子によって新たな情報媒体の情報を電子的に更新可能となる。広告以外の分野でも視覚情報媒体を交換しても、該当の視覚情報媒体に対応する識別子が設けてあるので視覚情報媒体と情報が不一致となることはなく、間違いなく該当情報が送られる。
そしてこの装置、システムは前述の例だけでなくいろいろな分野での適用が可能となるため同様の形式での大量生産、設置が可能となり安価で簡便に供給することが可能となる。

【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】全体のブロックロック図
【図2】現場管制装置
【図3】近接無線通信装置
【図4】ポスターに設けられたRFIDの説明図
【図5】情報の流れ
【図6】情報媒体ID読み込みのフロー
【図7】他の情報の流れ
【図8】近接無線通信装置から直接サーバーに送る場合のブロック図
【図9】近接無線通信装置から直接サーバーに送る場合の情報の流れ
【図10】情報データを送る場合の情報の流れ
【図11】他の場合の情報データを送る場合の情報の流れ
【図12】情報データと情報媒体IDの対照表
【図13】近接無線通信装置スタンドアロンの場合の構成
【図14】近接無線通信装置スタンドアロンの場合の情報の流れ
【図15】近接無線通信装置スタンドアロンの場合の他の情報の流れ(
【図16】ポスターの識別子が2次元コード
【図17】ポスター2次元コードの読み取り部
【図18】中吊広告の場合の構成
【図19】教室の場合
【図20】タイムカードの場合
【図21】アンケートの場合
【図22】アルバイトの勤怠管理の場合
【図23】アルバイトの勤怠管理の場合近接無線装置の断面
【図24】工程の進捗状況を把握できる工程管理の場合
【図25】工程別工程管理の場合
【図26】展示会の場合
【図27】学校の遠足の人員点呼の場合
【図28】予め決められた近接無線通信装置の場合

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報告知用の情報媒体と組み合わせてユーザーが該情報に対して承諾、依頼あるいは選択といった意思を発信する意思伝達手段としての該情報媒体の情報にアクセスする近接無線端末と近接無線通信装置、サーバーから構成されるシステムにおいて、ユーザーの近接無線端末のアクセス管理をするサーバーと該サーバーと該ユーザーの近接無線端末を接続するために近接無線装置から構成される第1の無線通信手段、近距離無線通信から構成される第2の無線通信手段、公衆無線回線から構成される第3の無線通信手段から構成されユーザーの近接無線端末と該サーバーとを接続し、予め設定された処理をサーバーで行うことを特徴とする近接無線端末管理システム
【請求項2】
前記ユーザーの近接無線端末がアクセスする近接無線通信は前記近接無線端末のIDが取り込まれ前記サーバーに送信されることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項3】
前記ユーザーの近接無線端末がアクセスする際の天候情報、時間情報、交通情報、地域情報から選ばれた少なくとも1つの情報をアクセス情報に付加し該アクセス情報をサーバーに送ることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項4】
前記情報は広告であり前記情報媒体は広告媒体であり、サーバーの処理は広告効果測定、あるいは該当情報を予め登録された場所に送信することを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項5】
前記サーバー処理は入退出管理であり前記情報媒体は入室退出案内情報媒体であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項6】
前記サーバー処理は勤怠管理処理であり前記情報媒体は勤怠管理案内情報媒体であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項7】
前記サーバー処理は必要情報配信処理であり、前記情報媒体は必要情報名表示ボードであることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項8】
前記サーバー処理は人員管理処理であり前記情報媒体はグループ表示情報媒体であることを特徴とする特許請求範囲第1項記載の近接無線端末管理システム
【請求項9】
情報告知用の情報媒体と組み合わせてユーザーが該情報に対して承諾、依頼あるいは選択といった意思を発信する意思伝達手段としての該情報媒体の情報にアクセスする該ユーザーの近接無線端末、該近接無線端末とアクセスするため通信する近接無線通信装置、該アクセスの管理及び処理をするサーバーから構成されるシステムにおいて、前記情報をユーザーに告知する情報媒体に識別子を設け、該近接無線通信装置には前記識別子を読み取る識別子読み取り手段を有しさらに該近接無線通信装置と前記サーバーは通信手段で接続され、予め設定された処理をサーバーで行うことを特徴とする近接無線端末管理システム
【請求項10】
前記ユーザーの近接無線端末がアクセスする近接無線通信は前記近接無線端末のユーザーの近接無線端末のIDが読みこまれ、識別子読み取り手段は前記情報媒体の識別子である前記情報媒体IDを読みこまれ、該近接無線端末のIDおよび該情報媒体IDがサーバーに送信されることを特徴する特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項11】
前記近接無線通信装置と前記サーバーを接続する通信手段は公衆無線通信手段であることと特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線通信装置と前記サーバー
【請求項12】
前記近接無線通信装置と前記サーバーの通信手段は第1の通信手段と第2の通信手段から構成され第1の通信手段は複数の前記近接無線通信装置と第1の近距離無線通信手段の基地局と接続する近距離無線通信手段から構成され第2の通信手段は第1の近距離無線基地局とサーバーを接続する無線若しくは、有線の公衆回線、又は専用回線から構成されることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項13】
前記ユーザーの近接無線端末がアクセスする際の天候情報、時間情報、交通情報、地域情報から選ばれた少なくとも1つの情報をアクセス情報に付加し該アクセス情報をサーバーに送ることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項14】
前記情報は広告であり前記情報媒体は広告媒体であり、サーバーの処理は広告効果測定、あるいは該当情報を予め登録された場所に送信することを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項15】
前記サーバー処理は入退出管理であり前記情報媒体は入室退出案内情報媒体であることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項16】
前記サーバー処理は勤怠管理であり前記情報媒体は勤怠管理案内情報媒体であることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項17】
前記サーバー処理は必要情報配信処理であり、前記情報媒体は必要情報名表示ボードであることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項18】
前記サーバー処理は人員管理処理であり前記情報媒体はグループ表示情報媒体であることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項19】
前記識別子は前記情報媒体に印刷又は貼り付けされ前記識別子読み取り手段は光学的読取手段であることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項20】
前記識別子は電子識別子でありメモリに格納されており前記識別子読み取り手段は近接無線あるいは接点により前記近接無線通信装置に取り込まれることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項21】
前記識別子は前記情報媒体の固有の情報を電子データとしたことを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項22】
前記サーバーには情報媒体の識別子であるIDに対応した情報データーベースを有し前記情報媒体の情報IDはサーバーに送信され該情報データーベースより該当IDに対応する情報を抽出し前記近接無線通信装置に送信蓄積され、必要に応じてユーザーの近接無線端末に送信されることを特徴とする特許請求範囲第9項記載の近接無線端末管理システム
【請求項23】
情報告知用の情報媒体と組み合わせてユーザーが該情報に対して承諾、依頼あるいは選択といった意思を発信する意思伝達手段としての該情報媒体の情報にアクセスする近接無線端末と通信する近接無線通信装置、前記情報媒体に識別子を設け、前記近接無線通信装置には前記識別子を読み取る識別子識別子読み取り手段を有することを特徴とする情報アクセス近接無線端末接続方法および装置
【請求項24】
前記ユーザーの近接無線端末がアクセスする前記近接無線通信装置は前記近接無線端末のIDを読み取り、さらに識別子読み取り手段は前記情報媒体の識別子である前記情報媒体
IDを読み取ることを特徴する特許請求範囲第23項記載の情報アクセス近接無線端末接続方法および装置
【請求項25】
前記識別子は前記情報媒体に印刷又は貼り付けされ前記識別子読み取り手段は光学的読取手段であることを特徴とする特許請求範囲第23項記載の情報アクセス近接無線端末接続方法および装置
【請求項26】
前記識別子は電子識別子でありメモリに格納されており前記識別子読み取り手段は近接無線あるいは接点により前記近接無線通信装置に取り込まれることを特徴とする特許請求範囲第23項記載の情報アクセス近接無線端末接続方法および装置
【請求項27】
前記識別子は前記情報媒体の固有の情報を電子データとしたことを特徴とする特許請求範囲第23項記載の情報アクセス近接無線端末接続方法および装置


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−244522(P2010−244522A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−31293(P2010−31293)
【出願日】平成22年2月16日(2010.2.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(394019820)有限会社バイセラ (4)
【出願人】(309007276)キータック・コミュニケーションズ株式会社 (1)
【Fターム(参考)】