説明

送信ギャップを使用可能にするためのトランスポートレイヤ修正

ホワイトスペースデバイスは、ホワイトスペースわたって情報を通信するように動作可能であり、より詳細には、ホワイトスペースの信号をセンスすることを可能にする送信機を静穏化するように動作可能である。ホワイトスペース通信デバイス内の送信機の目立たない静穏化のための方法は、時間のヌルウィンドウを提供するために、ホワイトスペースデバイスの送信機による送信のためのトランスポートストリームを修正する。ヌルウィンドウは、必須情報を含まない。修正トランスポートストリームの少なくとも一部は、ホワイトスペースデバイスの送信機によって送信される。送信機は、ヌルウィンドウの間、静穏化され、ホワイトスペースセンシングは、ヌルウィンドウの間実行される。

【発明の詳細な説明】
【関連技術】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示の全体が参照により明確に本明細書に組み込まれる、1)2010年1月5日に出願された米国仮特許出願第61/292,389号、2)2010年1月26日に出願された米国仮特許出願第61/298,491号、および3)2010年3月2日に出願された米国仮特許出願第61/309,525号の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般に、ホワイトスペースを介して情報を通信するように動作可能であるホワイトスペースデバイスに関し、より詳細には、ホワイトスペースにおいて送信機およびセンサを動作させるためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
連邦通信委員会(FCC)は、(無線およびテレビジョン(TV)ブロードキャストを含む)無線スペクトルのすべての非連邦政府使用、およびすべての州間電気通信(ワイヤ、衛星およびケーブル)、ならびに米国で発生または終了するすべての国際通信を規制する責任を負う米国政府の独立機関である。2008年に、FCCは、未使用のTVチャネル(すなわち、ホワイトスペース)における無認可信号動作を承認する規則を発行した。しかしながら、この承認された無認可使用は、TV帯域の1次ユーザのために適切に設定された保護の対象となる。TV帯域の1次ユーザは、TV放送事業者などのATSC/NTSC(National Television System Committee)送信機、および認可ワイヤレスマイクロフォンである。この新しい規則は、技術および得られた信号送信が既存の1次ユーザと干渉しない限り、ワイヤレス技術がホワイトスペースを使用することを可能にする。したがって、他の信号を検出するために、周期的にセンスすることが必要とされる。本開示では、このホワイトスペースにアクセスするためにそのような技術を利用する様々なデバイスを「ホワイトスペースデバイス」、「無認可デバイス」などと呼ぶことにする。
【0004】
テレビジョン(TV)および他のモニタおよびディスプレイにコンテンツをワイヤレス配信することが望ましい。一例として、いくつかの例では、TVデバイス上に出力するためにユーザデバイスからコンテンツを配信してもらうことが望ましいことがある。たとえば、多くのTVデバイス出力機能と比較して、携帯電話、個人情報端末(PDA)、メディアプレーヤデバイス(たとえば、APPLE(登録商標)IPOD(登録商標)デバイス、他のMP3プレーヤデバイスなど)、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータなど、多くのポータブルユーザデバイスは、小型ディスプレイサイズなどの制限された/制約された出力機能を有する。たとえば、ポータブルユーザデバイス上でビデオを閲覧することを望んでいるユーザは、ビデオコンテンツがTVデバイス上に出力するために配信された場合に、改善されたマルチメディアエクスペリエンスを得ることがある。したがって、いくつかの例では、ユーザは、コンテンツを受信する(たとえば、閲覧および/または聴取する)際の改善されたマルチメディアエクスペリエンスを求めて、ATSCチューナー(たとえば、HDTVデバイス)をもつモニタ上に出力するために、ユーザデバイスからホワイトスペースを介してコンテンツを配信することを望むことがある。しかしながら、ホワイトスペースを介したテレビジョンデバイスへの送信には、マルチメディアエクスペリエンスと干渉するであろうセンシングを必要とする。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、一般に、ホワイトスペースを介して情報を通信するように動作可能であるホワイトスペースデバイスに関し、より詳細には、ホワイトスペース中の他の信号をセンスするために送信機を控えめに静穏化(unobtrusibely quieting)するためのシステムおよび方法に関する。本開示の1つの態様において、ホワイトスペース通信デバイス中の送信機の目立たない(inconspisuous)静穏化の方法は、時間のヌルウィンドウを提供するためにホワイトスペース通信デバイスの送信機による送信のためのトランスポートストリームを修正することを含む。ヌルウィンドウは必須情報を含まない。修正トランスポートストリームの少なくとも一部は、ホワイトスペース通信装置の送信機によって送信される。送信機は、ヌルウィンドウの間に静穏化され、ホワイトスペースセンシングは、ヌルウィンドウの間に生じる。
【0006】
別の態様において、ホワイトスペースデバイスは、ホワイトスペースを介してトランスポートストリーム内のマルチメディア情報を送信するように構成された送信機を有する。ホワイトスペースデバイスは、さらにホワイトスペース中の信号をセンスするように構成されたホワイトスペースセンサを有する。ホワイトスペースデバイスは、さらに時間のヌルウィンドウを含むためにトランスポートストリームを処理するように構成されたトランスポートレイヤストリームプロセッサを有する。ヌルウィンドウは必須情報を含まない。
【0007】
さらに別の態様において、ホワイトスペースデバイスは、ホワイトスペースを介してトランスポートストリーム内のマルチメディア情報を送信するための手段を有する。デバイスは、さらにホワイトスペース信号をセンスするための手段を有する。ホワイトスペースデバイスは、さらに時間のヌルウィンドウを含むためにトランスポートストリームを、トランスポートレイヤ情報とともに、修正するための手段を有する。ヌルウィンドウは必須情報を含まない。
【0008】
さらなる態様において、コンピュータ可読媒体は、ホワイトスペースデバイスの送信機の目立たない静穏化のためにその上に記録されたプログラムコードを有する。プログラムコードは、時間のヌルウィンドウを含むためにホワイトスペースデバイスの送信機によって送信するためのトランスポートストリームを、トランスポートレイヤ情報とともに、修正するプログラムコードを含む。ヌルウィンドウは必須情報を含まない。プログラムコードは、さらに修正トランスポートストリームを送信するプログラムコードを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示のより完全な理解のために、次に添付の図面とともに行う以下の説明を参照する。
【図1】本開示の実施形態が実装され得る例示的なシステムの図。
【図2A】送信マルチメディアコンテンツのために形成されたオリジナルトランスポートストリーム(TS)の例を示す図。
【図2B】本開示の実施形態に従って形成された修正TS構造の例を示す図。
【図3】本開示の一つの形態に従うプログラムクロック基準(PCR)を遅延させるための例示的なシステムの図。
【図4】本開示の一態様による例示的な多重化の図。
【図5】本開示の一態様による例示的な動作フローを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
「例示的」という単語は、本明細書では、例、事例、または例示の働きをすることを意味するために使用する。本明細書に「例示的」と記載されたいかなる実施形態も、必ずしも他の実施形態よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。
【0011】
ホワイトスペースデバイスは、概して、テレビジョン帯域中の未使用のスペクトルを介して通信する無認可ワイヤレストランシーバを指す。これらのデバイスは、概してコグニティブ方式で動作し、デバイスは、最初に、認可された1次ユーザからのTV帯域信号(たとえば、ATSC(Advanced Television Systems Committee)、NTSC(National Television Systems Committee)、およびいくつかのワイヤレスマイクロフォンプロトコル)を検出するためにスキャンを行い、次いで、認可信号との干渉を回避するために未使用のチャネルを選択する。
【0012】
ホワイトスペースデバイスは、ユーザデバイスに通信可能に結合されるか、またはユーザデバイス内に組み込まれ得、したがって、ホワイトスペースデバイスは、ホワイトスペースを介して、ユーザデバイスからTV受信機デバイス(たとえば、HDTVデバイス)に情報(たとえば、マルチメディアコンテンツ)を配信し得る。ホワイトスペースデバイスの例示的な実装形態について、本明細書でさらに説明する。ただし、そのようなホワイトスペースデバイスの様々な実装形態が可能であり、ホワイトスペースを介してユーザデバイスから情報を配信するように動作可能であるホワイトスペースデバイスのいかなる実装形態も、本開示の範囲内である。
【0013】
ホワイトスペースデバイスがホワイトスペースにおいて動作するために、(たとえば、TV帯域中で利用可能な未使用の「ホワイトスペース」を識別/確認するために)何らかのセンスが実行される。したがって、ホワイトスペースデバイスは、そのデバイスによってセンシングが実行され得る周期的時間間隔の間、それの送信機を静穏化する。一実施形態では、「静穏化」は、送信機をオフにすることを含むが、他の実施形態では、静穏化は、送信をフィルタ処理すること、送信を非干渉周波数に切り替えること、またはセンスが行われることを可能にする何らかの他の行為を含む。
【0014】
(たとえば、ユーザのための高品質オーディオ/ビジュアルエクスペリエンスを可能にするために)送信されているトランスポートストリームの品質に影響を及ぼさない/劣化させない(または影響/劣化を低減する/最小限に抑える)方式で送信機を静穏化するための方法を採用することが望ましくなる。言い換えれば、目立たずに送信機を静穏化することが望ましい。これは、ユーザが、改善されたマルチメディアエクスペリエンスを求めて、TVデバイス(たとえば、HDTVデバイス)上に出力するためにポータブルユーザデバイスからビデオのマルチメディアコンテンツを配信してもらうことを望んでいる場合など、ビデオ、オーディオ、および/または他のコンテンツのリアルタイム送信/ストリーミングに関与するアプリケーションについて、特に望ましいことがある。
【0015】
本開示の実施形態は、ホワイトスペース信号をセンスするためにホワイトスペースデバイスの送信機を静穏化することを対象とする。静穏化は、ホワイトスペースデバイスによって出力された、送信されたトランスポートストリーム(たとえば、MPEG(moving pictures expert group)−2トランスポートストリーム(TS)、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)トランスポートストリーム、およびトランスポート制御プロトコル(TCP)ストリーム)に対する劣化を低減するかまたは最小限に抑える方式で実行される。さらに、センスすることがホワイトスペースデバイスによって実行されることを可能にするために、送信機を周期的に静穏化することがしばしば必要であり、(たとえば、表示のために送信されているオーディオ/ビジュアル情報のリアルタイムストリーミングに対する破壊が低減されるかまたは最小となるように)ホワイトスペースデバイスによって送信されているトランスポートストリーム中に含まれているコンテンツの送信の劣化を低減するかまたは最小限に抑える方法で、送信機を静穏化することが望ましい。
【0016】
本明細書でさらに説明するように、目立たずに送信機を静穏化するために利用可能ないくつかの時間フレームを可能にするように(すなわち、受信HDTVデバイス上に表示されているオーディオ/ビジュアル情報に対する破壊が低減されるかまたは最小となるように)、コンテンツ(たとえば、マルチメディアコンテンツ)のストリーミングを管理するための様々な技法が採用され得る。これを、本明細書では、概して「目立たない」送信機静穏化と呼ぶことにする。
【0017】
以下でさらに説明するように、本開示の実施形態は、ホワイトスペースデバイス内の目立たない送信機静穏化のためにトランスポートストストリームを修正する様々な実装形態を提供する。開示の全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、関連する米国特許出願番号第 号[代理人整理番号代理人整理番号第100702号]は、ホワイトスペースデバイス内の目立たない送信機静穏化のために例示的なアプリケーションレイヤ技法について説明する。本明細書に記述された実施形態は、さらに以下で記述されるように、ホワイトスペースデバイス内で目立たない送信機静穏化のためにトランスポートストリームを修正するための例示的な技法を提供する。
【0018】
図1は、本開示の実施形態が実装され得る例示的なシステム100の図である。システム100は、「ホスト」デバイスと呼ばれることがある例示的なユーザデバイス101を含む。ユーザデバイス101の例示的な実装形態がブロック図の形式で図1に示されている。図示の例では、ユーザデバイス101がモバイルデバイスとして示されているが、他の実施形態では、ユーザデバイス101はモバイルデバイスである必要はない。例示的なユーザデバイス101は、概して、メディアプロセッサ104、ディスプレイプロセッサ105、および/またはオーディオ出力プロセッサ106など、1つまたは複数のプロセッサを含み、ユーザデバイス101は、埋込みディスプレイ107および埋込みスピーカー108など、埋込み入出力デバイスを有し得る。もちろん、ユーザデバイス101は、所与の実装形態において別様に構成され得(たとえば、図1に示されたものとは異なる機能ブロックおよび/または追加の機能ブロックを含み得)、いずれのそのような実装形態も本開示の範囲内である。
【0019】
ユーザデバイス101は、概して、それの埋込み出力デバイス(たとえば、埋込みディスプレイ107および埋込みスピーカー108)を介して出力され得るコンテンツを生成するように動作可能である。ユーザデバイス上に出力されるための様々なタイプのコンテンツが当技術分野でよく知られており、いずれのそのようなコンテンツも所与のアプリケーションにおいてユーザデバイス101上に出力され得る。たとえば、マルチメディアプレーヤアプリケーションが、マルチメディアコンテンツ(たとえば、ムービーなど)を出力するためにユーザデバイス101上で実行していることがある。もちろん、テキストコンテンツ、ならびに/あるいは他のグラフィカル/イメージおよび/またはオーディオコンテンツ(たとえば、電子メールコンテンツ、ウェブブラウジングコンテンツ、ビデオゲームコンテンツ、ワードプロセシングコンテンツなど)などの他のコンテンツが、ユーザがユーザデバイス101を介して対話していることがある所与のアプリケーションにおいて出力されることがある。
【0020】
ユーザは、ポインタデバイス(たとえば、マウス)、ジョイスティック、キーボード、タッチスクリーンインターフェース、マイクロフォンなど、(図1には示されていない)1つまたは複数のヒューマンインターフェース入力デバイスを介して(たとえば、その上で実行しているアプリケーションと対話するための)情報をユーザデバイス101に入力していることがある。いくつかの例では、そのようなユーザ入力情報により、何らか出力が生成されるかまたは修正されることになり得る。たとえば、ユーザのマウス移動の入力により、ユーザデバイス101の埋込みディスプレイ107上でポインタが対応して移動することになり得る。
【0021】
また、例示的なシステム100にはホワイトスペースデバイス102が含まれ、それの例示的な実装形態が図1にブロック図の形式で示されている。ホワイトスペースデバイス102は、ユーザデバイス101から情報を受信するために、そのようなユーザデバイス101に通信可能に結合される。一実施形態では、ホワイトスペースデバイス102は、ユーザデバイス101に通信可能に結合された「ドングル」と呼ばれ得る別個のデバイスである。ホワイトスペースデバイス102は、USB接続、PCIeインターフェースを介して、または本明細書でさらに説明するように、ユーザデバイス101からの情報がホワイトスペースデバイス102によってキャプチャされることを可能にする任意の好適な方式で結合され得る。たとえば、ホワイトスペースデバイス102は、任意の好適なタイプのワイヤード接続を介して、またはワイヤレスUSB(WUSB)、Bluetooth(登録商標)、802.11などのワイヤレス通信接続を介して、ユーザデバイス101に通信可能に結合され得る。
【0022】
ホワイトスペースデバイス102は、ユーザデバイス101からの情報をキャプチャする。たとえば、キャプチャされた情報は、図1に示すように、「ビデオ出力(video out)」126および/または「オーディオ出力(audio out)」127などの出力デバイスを介して出力されるコンテンツを含む。本明細書でさらに説明するように、いくつかの実施形態では、「ヒューマンインターフェースデバイス」(HID)データ、たとえば、ユーザ入力コマンド(たとえば、マウス移動、ジョイスティック移動、キーボード入力、および/または(1つまたは複数の)ヒューマンインターフェースデバイスを介して受信された他のコマンド)などの他の情報も、ホワイトスペースデバイス102によってキャプチャされ得る。ホワイトスペースデバイス102は、たとえば、ユーザデバイス101からキャプチャされたコンテンツ(たとえば、マルチメディアコンテンツ)が、ATSCチューナーをもつモニタ、たとえば、図1に示す高精細度テレビジョン(HDTV)103などのデバイスによって受信され、出力されることを可能にするために、ユーザデバイス101からキャプチャされた情報を、ホワイトスペースを介してワイヤレス通信123上で送信機116によってワイヤレス送信するように動作可能である。
【0023】
図1に示された例では、ホワイトスペースデバイス102は、ホワイトスペースチャネル上で無線でATSC(Advanced Television Systems Committee)信号を送信し、それによってテレビジョン局送信機として効果的に働く。したがって、ブロック図の形式で示すように、図1の例示的なホワイトスペースデバイス102はATSCベースバンドプロセッサおよび送信機109を含む。当技術分野で知られているように、ATSCは、よく知られているMPEG−2トランスポートストリーム(TS:Transport Stream)に適合し、したがって、例示的なホワイトスペースデバイス102は、ユーザデバイス101からのキャプチャされた情報を符号化するためのオーディオ/ビデオデコーダ111、たとえば、MPEG−2/AC−3を含む。符号化されたデータは、マルチプレクサ150を介してトランスポートエンコーダ112、たとえば、MPEG−2 TSエンコーダに送信される。その後、トランスポートストリームパケットは、ホワイトスペース123を介したワイヤレス送信のためにRF送信システム113(および送信機(たとえば、アンテナ)116)に送られる。
【0024】
HDTV103は、HDTVデバイス103のディスプレイおよび/またはスピーカーに出力するために、ATSC信号(たとえば、MPEG−2 TS)を受信し、処理することができるように、埋込みワイヤレス受信機124および埋込みATSCチューナー/受信機(たとえば、従来のテレビジョンチューナー)125を含む。
【0025】
図1の例示的なホワイトスペースデバイス102は、ホワイトスペースをセンスするための(たとえば、TVホワイトスペース内で信号をセンスするための)ホワイトスペーススペクトルセンサ120を有する制御モジュール110をさらに含む。そのようなセンサ120は、利用可能なホワイトスペースを判断するためにセンスすることを周期的に実行する。周波数マネージャ論理118は、判断された利用可能なホワイトスペース内でホワイトスペースデバイスの送信を維持することが必要なときにチャネルを調整することができる。本明細書でさらに説明するように、センスすることの品質を改善するためのそのような静穏化が実行されている間にセンサ120がそれのセンスを実行することを可能にするために、送信機116を目立たずに静穏化するための実施形態が提供される。 もちろん、ATSCは、ホワイトスペースデバイス102によって採用され得るテレビジョン伝送規格のセットの一例にすぎず、他の実施形態では、ホワイトスペースを介してメディアコンテンツを送信するために、ATSC規格、DVB(Digital Video Broadcasting)規格、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting)規格、DMB(Digital Multimedia Broadcast)規格などの、様々なテレビジョン規格のうちいずれかを採用することができる。
【0026】
上述のように、図1の例示的なホワイトスペースデバイス102は、ユーザデバイス101からキャプチャされた情報を、送信するための、ATSCに適合し、したがってHDTV103のATSC受信機/チューナー125によって受信および処理され得るMPEG−2トランスポートストリームに変換する。
【0027】
さらに本明細書に議論されるように、様々な技法は、(図1の)送信機116を目立たないように静穏化することが(つまり、受信しているHDTVデバイス103上で表示されているオーディオ/ビジュアル情報に対する低減されるあるいは低減された途絶とともに)利用可能である、あるタイムフレームに対して可能となるようにオーディオ/ビジュアル情報のストリームを管理するために採用される。さらに以下で議論されるように、ホワイトスペースデバイス内で目立たない送信機静穏化のためのトランスポートストリームを修正する様々な実装が提供される。
【0028】
例示的なトランスポートストリーム修正実装形態。
トランスポートストリームの修正を通じてホワイトスペースデバイスの送信機を目立たないように静穏化するために、様々な技法を採用することができる。たとえば、各フレームが約33msであることを暗示する30フレーム毎秒(fps)のトランスポートストリームレートが利用されると仮定する。さらに、(たとえば、センサ120による)センスのために各秒内に10msウィンドウが望まれると仮定する。ホワイトスペースデバイスの送信機116は、10msセンシングウィンドウの間、静穏化されることになる。従って、そのような10msウィンドウが目立たないように送信機116を静穏化するために利用可能になることを可能にするように(すなわち、受信HDTVデバイス103上でディスプレイするためにワイヤレス通信を介して送信されているオーディオ/ビジュアル情報に対する途絶が低減されるまたは最小となるように)、ホワイトスペースデバイスの送信機116からのオーディオ/ビジュアル情報のストリーミングを管理するために、それが望ましくなる。いくつかの実施形態では、送信機を実際に静穏化することなしにセンスが行われる。
【0029】
ATSCは、いくつかの実施形態においてホワイトスペースデバイス102によって使用され得るTV信号の1つの帯域を定義する。トランスポートのために、ATSCは、上記で説明したように、データをカプセル化するためにMPEG−2トランスポートストリーム(TS)として知られるMPEG−2システム仕様を使用する。
【0030】
本開示の実施形態に従う、目立たないように送信機を静穏化することを可能にするためにそのようなMPEG2トランスポートストリームを修正する例示的な実装形態は、以下で議論される。
【0031】
例示的実装1(ヌルパケットの凝集を許容するプログラムクロック基準(PCR)を調節する):
(例えば、10msの)センシングウィンドウは、トランスポートストリーム内のNULLパケットを送ることによって達成することができる。マルチプレクサ150は、要求された帯域幅を補うためにヌルパケットを挿入する。これらNULLパケットの位置は、約10msの連続期間の間実際のデータがまったく送信されないというような方法で修正されることができる。
【0032】
図2Aは、マルチメディアコンテンツを送信するために形成されるオリジナルトランスポートストリーム(TS)構造200の例を示し、図2Bは、本開示の実施形態に従って形成される修正TS構造201の例を示す。図2Bで示される修正TS構造201で説明されるように、マルチプレクサ150は、例示的な修正TS構造201で示される例示的な凝集NULLパケット202および203のようなトランスポートストリーム内の所定の位置にNULLパケットを凝集および移動させる。制御モジュール110は、マルチプレクサ150による凝集を調整し、さらにトランスポートストリーム内の凝集されたNULLパケットの所定の位置の発生とともにホワイトスペースデバイス102による(例えばセンサ120による)センシングを同時に行う。
【0033】
しかしながら、この技法において、バッファリング問題(例えばバッファーアンダーフロー)を回避するためにビデオフレームおよびオーディオフレームの各々のプログラムクロック基準(PCR)を修正することに注意しなくてはならない。すなわち、PCRスタンプは、バッファに格納され適切な時間に表示される、データパケットがプレゼンテーションタイムスタンプ(PTS)より早く到着する場合でさえも、適切に調節されるべきである(あるいはフレームバッファが増加すべきである)。
【0034】
PCRスタンプを修正するための例示的な実施例は、図3に関して説明されることになる。制御モジュール110は、(遅延構成要素、Zを挿入するようにシステムクロック(図示せず)に基づく)静穏化クロックを制御する。従って、プログラムクロック基準(PCR)305からの情報は、オリジナルトランスポートストリーム構造200に挿入される前のヌルパケットの持続時間の間遅延される。修正PCRスタンプは、マルチプレクサ150によって生成される、修正トランスポート構造201にさらに含まれる。従って、復号器125は、修正PCRスタンプに基づいて受信トランスポートストリームを正確に処理することができる。
【0035】
例示的な実装2(個々にビデオフレームおよびオーディオフレームを識別し、少数のヌルパケットのみを修正する):
別のオプションは、トランスポートストリーム(TS)内の個々にビデオフレームおよびオーディオフレームを識別し、PCRおよびPTSが著しく変更しないように、各フレーム内の少数のヌルパケットのみを修正する。この方法において、ビデオフレームまたはオーディオフレームの開始は、ペイロードユニットスタートインジケータを使用して識別され、ヌルパケットの所定の少数(例えば2つ)が各フレームから除去される。10msのセンシング期間の間、TSフレームレートは、30(fps)であると仮定され、次に制御モジュール110は、TSから130個のヌルパケットを除去し、各秒の終わりに130個のヌルパケットを再挿入するようにマルチプレクサ150に命じる。制御モジュール110は、さらに各秒の終わりに130個のヌルパケットの発生とともにホワイトスペースデバイス102による(例えばセンサ120による)センシングを同時に行う。
【0036】
例示的な実装3(ストリームに追加の「ダミー」プログラムを挿入する):
適切な時間にヌルパケットの所定の数を保証することに対する別のオプションは、NULLパケットとともに(対応プログラムIDまたは「PID」を持った)追加プログラムを含むことである。図4で見られるように、追加プログラム401は、付随的データおよびプログラム情報と同様に一次プログラム400でも多重化される。1つの実施形態において、追加プログラム401は、可変ビットレートを有する。別の実施形態において、追加プログラムは、固定ビットレートを有する。
【0037】
マルチプレクサ150は、この特定のNULLパケットが常に所定の位置(例えば毎秒の終わりに)にあるような方法で、制御モジュール110が処理した、この高優先順位データストリーム401を受信する。すなわち、ヌルパケットを有する高優先順位「ダミー」プログラム401(この例では、シングルプログラムトランスポートストリーム(SPTS))は、マルチプルプログラムトランスポートストリーム(MPTS)402を効果的に変更するために挿入される。NULLパケットに優先順位を付けることによって、一度多重化された実際のデータは、その時間により優先順位の高いNULLパケットが存在するので、所定の位置に存在しないことになる。この実装の潜在的な利点は、実際のビデオデータパケットおよびオーディオデータパケットのPCRおよびPTSに影響を与えないということである。ある実施形態において、そのような挿入されたプログラムのビデオビットレートは、変化/変更することができる。
【0038】
図5は、本開示の1つの実施形態に従うホワイトスペース通信デバイス(例えば、図2のホワイトスペースデバイス102)内の送信機(例えば、図1の送信機116)の目立たないように静穏化するための例示的な操作フローを示す。目立たないように静穏化することは、ホワイトスペースデバイス102によって提供されるサービスに対して低減されたあるいは最小の途絶を保証する。
【0039】
ブロック501において、トランスポートストリームは、トランスポートストリーム内の時間の「ヌル」ウィンドウを提供するために、ホワイトスペース通信デバイスの送信機による送信のために修正される。そのようなヌルウィンドウは、必須情報を包含していない(つまり、受信デバイスでユーザへのプレゼンテーションのために必要とされるペイロードマルチメディア情報を包含していない)。トランスポートストリームは、ホワイトスペース通信デバイスの処理要素によって修正されうる。例えば、以上で議論されるように、トランスポートストリームは、例として図1に示されるホワイトスペースデバイス102の制御モジュール110によって修正されうる。ヌルウィンドウは、トランスポートストリーム内で1つの所定位置(または複数の所定位置)に配置され、(例えば、図1のセンサ120による)ホワイトスペースセンシングの実行は、ヌルウィンドウの発生と同時に行われうる。
【0040】
以上で議論されるように、様々な異なる技法ののうちの任意のものがブロック501内のトランスポートストリームを修正するために用いられうる。1つの例として、ヌルウィンドウは、トランスポートストリームの定義された時間間隔(例えば1秒時間間隔)中にある複数のヌルパケットを凝集し、トランスポートストリームの定義された時間間隔内の所定の1つの位置(あるいは複数の位置)に凝集ヌルパケットを配置することによって形成されうる。そのようなヌルパケットの凝集することおよび所定の位置に凝集ヌルパケットのヌルパケットを配置することは、例えば、図1に示すホワイトスペースデバイス102の制御モジュール110によって実行されうる。以上で言及されるように、このオプションの実施形態において、プログラムクロック基準は、さらにトランスポートストリームの定義された時間間隔にある少なくともいくつかのマルチメディアフレームで修正される。
【0041】
別の例として、トランスポートストリームを修正することは、トランスポートストリームの定義された時間間隔にある個々のマルチメディアフレームを識別し、各トランスポートストリームから所定数のヌルパケットを除去することを含みうる。除去されたヌルパケットは、凝集され、凝集されたヌルパケットは、トランスポートストリームの定義された時間間隔内の所定の位置(あるいは複数の所定の位置)に配置され、それによってヌルウィンドウを形成する。そのような個々のマルチメディアフレームの識別、各トランスポートストリームからのヌルパケットの所定数の除去、除去されたヌルパケットの凝集、およびトランスポートストリーム内に凝集されたヌルパケットを配置することは、例えば図1に示されるホワイトスペースデバイス102の制御モジュール110によって実行されうる。
【0042】
別の例として、ヌルパケットを有する追加プログラムは、トランスポートストリーム内である所定位置(または複数の所定位置)に挿入され、それによって追加プログラムが挿入される所定位置に対応するようにヌルウィンドウを形成する。そのような追加プログラムの挿入は、例えば図1に示されるホワイトスペースデバイス102の制御モジュール110によって実行されうる。
【0043】
ブロック502において、修正トランスポートストリームの少なくとも一部は、ホワイトスペース通信デバイスの送信機によって送信される。1つの実施形態において、制御モジュール110は、ヌルウィンドウの間、送信機を静穏化する。言いかえれば、送信機は、認可されたATSC信号を保証するために動作し、ワイヤレスマイクロフォン信号は、送信機からの干渉のないヌルウィンドウの間にセンスすることができる。
【0044】
1つの構成において、ホワイトスペースデバイス(例えば、図1のホワイトスペースデバイス102)は、ホワイトスペースを介してトランスポートストリームにマルチメディア情報を送信するように構成された送信機(例えば、図1の送信機116)を有する。ホワイトスペースデバイスは、テレビジョン帯域の中にあるホワイトスペース信号をセンスするように構成されたホワイトスペースセンサ(例えば、図1のセンサ120)をさらに有する。ホワイトスペースデバイスは、さらに送信機による送信のために、トランスポートストリーム内の時間の「ヌル」ウィンドウを含む、トランスポートストリームを形成するマルチメディア情報のストリームを処理するように構成されたトランスポートストリーム符号器112を有する。ヌルウィンドウは、送信されることを要求するマルチメディア情報を含まない。
【0045】
1つの構成において、ホワイトスペースデバイス(例えば、図1のホワイトスペースデバイス102)は、ホワイトスペースを介してトランスポートストリーム内のマルチメディア情報を送信するための手段を含む。例えば、そのような送信するための手段は、(図1に示された)送信機116でありうる。デバイスは、さらにホワイトスペースの信号をセンスするための手段をさらに含む。例えば、そのようなセンスするための手段は、(図1に示される)ホワイトスペースセンサ120でありうる。デバイスは、トランスポートストリーム内の時間の「ヌル」ウィンドウを提供するために、送信機による送信のためのトランスポートストリームを修正するための手段をさらに含む。ヌルウィンドウは、送信されることを要求する必須情報を含まない。例えば、トランスポートストリームを修正するための手段は、制御モジュール110でありうる。
【0046】
1つの例示的な実装において、トランスポートストリームを修正するための手段は、トランスポートストリームの定義された時間間隔の中にあるヌルパケットを凝集するための手段と、トランスポートストリームの定義された時間間隔内の所定時間に凝集されたヌルパケットを配置するための手段と、それによってヌルウィンドウを形成すること、を含む。例えば、トランスポートストリームを修正するための手段は、制御モジュール110でありうる。
【0047】
別の例示的な実装において、トランスポートストリームを修正するための手段は、トランスポートストリームの定義された時間間隔の中にある少なくともいくつかのマルチメディアフレーム内のプログラムクロック基準を修正するための手段を含む。例えば、トランスポートストリームを修正するための手段は、制御モジュール110でありうる。
【0048】
さらに別の例示的な実装において、トランスポートストリームを修正するための手段は、トランスポートストリームの定義された時間間隔の中にある個々のマルチメディアフレームを識別するための手段と、各フレームから所定数のヌルパケットを除去するための手段と、除去されたヌルパケットを凝集するための手段と、トランスポートストリームの定義された時間間隔内の所定時間で凝集されたヌルパケットを配置するための手段と、それによってヌルウィンドウを形成すること、を含む。例えば、トランスポートストリームを修正するための手段は、制御モジュール110でありうる。
【0049】
さらに別の例示的な実装において、トランスポートストリームを修正するための手段は、トランスポートストリームに所定時間でヌルパケットを有する追加プログラムを多重化するための手段と、それよって所定時間でヌルウィンドウを形成すること、を含む。例えば、トランスポートストリームを修正するための手段は、マルチプレクサ150でありうる。
【0050】
情報および信号は多種多様な技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0051】
さらに、本明細書の開示に関連して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップを、上記では概してそれらの機能に関して説明した。そのような機能をハードウェアとして実装するか、ソフトウェアとして実装するかは、特定の適用例および全体的なシステムに課せられた設計制約に依存する。当業者は、説明した機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈すべきではない。
【0052】
本明細書の開示に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、あるいは任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0053】
本明細書の開示に関して説明した方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサに一体化され得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に常駐し得る。
【0054】
1つまたは複数の例示的な設計では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装した場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとしてコンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体とコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM、または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびブルーレイ(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。
【0055】
本開示およびその利点について詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の技術から逸脱することなく様々な変更、置換および改変を本明細書で行うことができることを理解されたい。さらに、本出願の範囲は、本明細書で説明するプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法およびステップの特定の実施形態に限定されるものではない。当業者なら本開示から容易に諒解するように、本明細書で説明する対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行するか、または実質的に同じ結果を達成する、現存するかまたは後で開発される、プロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、またはステップは本開示に従って利用され得る。したがって、添付の特許請求の範囲は、それらの範囲内にそのようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法、またはステップを含むものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホワイトスペースデバイスの送信機を目立たないように静穏化するための方法であって、
トランスポートレイヤ情報とともに、時間のヌルウィンドウを含む前記ホワイトスペースデバイスの前記送信機による送信のためのトランスポートストリームを修正することと、
前記ホワイト通信デバイスの前記送信機によって前記修正トランスポートストリームを送信することと
を備える、方法。
【請求項2】
前記ヌルウィンドウの間、送信機を静穏化させることをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヌルウィンドウは、必須でない情報を備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記トランスポートストリームは、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔内にある複数のヌルパケットを凝集することと、
前記トランスポートストリームの前記定義された時間間隔内の前記所定の時間に前記凝集された複数のヌルパケットを配置し、それによって前記ヌルウィンドウを形成することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記定義された時間間隔は、1秒間隔である、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記トランスポートストリームを修正することは、
前記トランスポートストリームの前記定義された時間間隔内にある少なくとも1つのマルチメディアフレームと関連するプログラムクロック基準を修正することをさらに備える、
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記トランスポートストリームは、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔にある個別のマルチメディアフレームを識別することと、
各フレームからの所定数のヌルパケットを除去することと、
前記除去されたヌルパケットを凝集することと、
前記トランスポートストリームの前記定義された時間間隔内の前記所定の時間に前記凝集されたヌルパケットを配置し、それによって前記ヌルウィンドウを形成することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記トランスポートストリームを修正することは、
前記トランスポートストリームと前記所定の時間でヌルパケットを有する追加のより優先順位の高いプログラムを多重化し、それによって前記所定の時間に前記ヌルウィンドウを形成することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記トランスポートストリームは、moving pictures experts group(MPEG)−2トランスポートストリーム、リアルタイムトランスポートプロトコル(RTP)トランスポートストリーム、およびトランスポート制御プロトコル(TCP)ストリームを備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ホワイトスペースを介してトランスポートストリームのマルチメディア情報を送信するように構成された送信機と、
前記ホワイトスペースにある信号をセンスするように構成されたホワイトスペースセンサと、
前記トランスポートストリームを処理し、所定の時間に時間のヌルウィンドウを含むように構成されたトランスポートレイヤストリームプロセッサと
を備え、前記ヌルウィンドウは、必須情報を包含しない、
ホワイトスペースデバイス。
【請求項11】
前記送信機は、前記ヌルウィンドウの間、静穏化され、前記ホワイトスペースセンサは、前記ヌルウィンドウの間にセンスする
請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記トランスポートレイヤストリームプロセッサは、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔にある複数のヌルパケットを凝集し、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔内の前記所定の時間に前記凝集された複数のヌルパケットを配置し、前記ヌルウィンドウを形成する
ようにさらに構成される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項13】
前記トランスポートレイヤストリームプロセッサは、
前記トランスポートストリームの前記定義された時間間隔にある少なくとも1つのマルチメディアフレームに関連するプログラムクロック基準を修正するようにさらに構成される、
請求項12に記載のデバイス
【請求項14】
前記トランスポートレイヤストリームプロセッサは、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔にある個別のマルチメディアフレームを識別し、
各フレームから所定数のヌルパケットを除去し、
前記除去されたヌルパケットを凝集し、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔内の前記所定の時間に前記凝集されたヌルパケットを配置し、前記ヌルウィンドウを形成する
ようにさらに構成される、請求項10に記載のデバイス。
【請求項15】
前記トランスポートレイヤストリームプロセッサは、
前記所定の時間に前記ヌルウィンドウを形成する、前記トランスポートストリームに前記所定の時間にヌルパケットを有する追加プログラムを多重化するようにさらに構成される、
請求項10に記載のデバイス。
【請求項16】
ホワイトスペースを介してトランスポートストリーム内のマルチメディア情報を送信するための手段と、
ホワイトスペース信号をセンスするための手段と、
所定の時間でヌルウィンドウを含むために前記トランスポートストリームを、トランスポートレイヤ情報とともに、修正するための手段と
を備え、前記ヌルウィンドウは、必須情報を包含していない、
ホワイトスペースデバイス。
【請求項17】
前記修正するための手段は、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔にある複数のヌルパケットを凝集するための手段と、
前記ヌルウィンドウを形成するために、前記トランスポートストリームの前記定義された時間間隔内の前記所定の時間に前記凝集されたヌルパケットを配置するための手段と
を備える、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記修正するための手段は、
前記トランスポートストリームの定義された時間間隔にある少なくとも1つのマルチメディアフレームに関連するプログラムクロック基準を修正するための手段を備える、
請求項16に記載のデバイス
【請求項19】
前記修正するための手段は、
前記トランスポートの定義された時間間隔にある個別のマルチメディアフレームを識別するための手段と、
各フレームから所定数のヌルパケットを除去するための手段と、
前記除去されたヌルパケットを凝集するための手段と、
前記ヌルウィンドウを形成するために、前記トランスポートストリームの前記定義された時間間隔内の前記所定の時間に前記凝集されたヌルパケットを配置するための手段と
を備える、請求項16に記載のデバイス。
【請求項20】
前記修正するための手段は、
前記所定の時間に前記ヌルウィンドウを形成するために、前記トランスポートストリームに前記所定の時間にヌルパケットを有する追加プログラムを多重化するための手段を備える、
請求項16に記載のデバイス。
【請求項21】
ホワイトスペースの送信機の目立たない静穏化のためにその上に記憶されたプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体であって、前記プルグラムコードは、
時間のヌルウィンドウを有する前記ホワイトスペースデバイスの前記送信機による送信のためのトランスポートストリームを、トランスポートレイヤ情報とともに修正するプログラムコードと、ここにおいて、前記ヌルウィンドウは、必須情報を包含しない、
前記修正トランスポートストリームを送信するプログラムコードと
を備える、コンピュータ可読媒体。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2013−516909(P2013−516909A)
【公表日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548090(P2012−548090)
【出願日】平成23年1月5日(2011.1.5)
【国際出願番号】PCT/US2011/020228
【国際公開番号】WO2011/085005
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】