説明

送風式薬剤放散装置

【課題】薬剤保持体が保持している薬剤が太陽光で早期に劣化することがないと共に、その薬剤保持体を装置本体に簡単に取付けできる送風式薬剤放散装置とする。
【解決手段】表面1aが閉塞された装置本体1の側面1bに放出口4と吸込口5を形成して薬剤保持体20に太陽光が照射され難く、その装置本体1に送風機収納室2と収納凹部3を形成し、その収納凹部3は送風機収納室2に連通すると共に、裏面1cに開口し、この収納凹部3に収納体10を着脱自在に嵌合して取付け、その収納凹部3に薬剤保持体20を着脱自在に取付けることで、その収納体10に薬剤保持体20を取付け、その状態で収納体10を収納凹部3に取付けることによって、薬剤保持体20を装置本体1に簡単に取付けできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺虫剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤、除菌剤などの揮散性の薬剤を大気に放散する送風式薬剤放散装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に送風式薬剤放散装置が開示されている。
この装置は、本体内に、送風機と薬剤保持体と電池を設けて送風機を駆動することで吸込口から放出口に空気が流通し、その放出口から放出される空気とともに薬剤保持体の薬剤が大気に放散される装置である。
【0003】
特許文献2には、本体内に送風機、薬剤保持体、電池を設け、送風機を駆動することで本体の裏面に形成した吸込口から空気を吸い込み、薬剤保持体を通して本体の側面に形成した放出口から大気に放出するようにした送風式薬剤放散装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−197856号公報
【特許文献2】特開2002−226305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の特許文献1に開示された装置は、その本体の表面に吸込口が形成されていると共に、その吸込口と連続して薬剤保持体が設けてあるので、太陽光(日射)が吸込口を通して前記薬剤保持体に直接照射される度合が多く、その薬剤保持体が保持している薬剤が早期に劣化することがある。
【0006】
このことを解消するには、特許文献2に開示された装置のように、本体の裏面に吸込口を形成し、表面を閉塞された形状とすることが考えられる。
しかし、このようにした場合には薬剤保持体の取付けが面倒である。
例えば、特許文献2に開示された装置では、本体の下部開口に薬剤保持体を挿入し、その薬剤保持体が落ちないように保持しながらカバーを取付けて薬剤保持体を本体に取付けるので、その薬剤保持体を本体に取付ける作業が面倒である。
【0007】
本発明の目的は、薬剤保持体が保持している薬剤が太陽光で早期に劣化することがないと共に、その薬剤保持体を本体に簡単に取付けできるようにした送風式薬剤放散装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明は、表面1aと側面1bと裏面1cで囲まれた箱形状で、内部には、送風機収納室2と、この送風機収納室2と連続し裏面1cに開口した収納凹部3をそれぞれ有し、その表面1aは閉塞され、側面1bには、送風機収納室2に連通した放出口4と前記収納凹部3に連通した吸込口5をそれぞれ有した装置本体1と、
この装置本体1の送風機収納室2に設けた送風機6と、
前記収納凹部3に着脱自在に取付けられる収納体10と、
この収納体10に着脱自在に取付けられる薬剤保持体20を備え、
前記送風機6を駆動することで吸込口5、薬剤保持体20を通して空気が吸い込まれ、放出口4から放出されるようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置である。
【0009】
第2の発明は、第1の発明において、装置本体1は電池収納室7を有し、
この電池収納室7の蓋13が収納体10と一体で、その蓋13と収納体10が同時に取付け、取り外しされるようにした送風式薬剤放散装置である。
【0010】
第3の発明は、第2の発明において、蓋13に縦面取付部9を設け、その縦面取付部9を縦面Aに取付けた状態で、装置本体1のみを着脱可能とした送風式薬剤放散装置である。
【0011】
第4の発明は、第1の発明において、装置本体1に縦面取付部9を設け、この装置本体1の収納凹部3を、側面1bの下部分と裏面1cに開口して当該装置本体1を縦面Aに取付けた状態で、収納体10を上下方向にスライドして前記収納凹部3と縦面Aとの間から、その収納凹部3内に取付け、取り外しできるようにした送風式薬剤放散装置である。
【0012】
第5の発明は、第1の発明において、装置本体1に着用バンド30を取付けた送風式薬剤放散装置である。
【0013】
第6の発明は、第1の発明において、装置本体1の収納凹部3を、側面1bの一部分と裏面1cに開口し、収納体10を左右一方からスライドして装置本体1の収納凹部3内に挿入して取付けできるようにした送風式薬剤放散装置である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明によれば、送風機6を駆動することで薬剤保持体20が保持している薬剤を大気に放散できる。
また、装置本体1の表面1aは閉塞され、放出口4、吸込口5は側面1bに形成されているので、薬剤保持体20に太陽光が照射されることが少ない。
したがって、薬剤保持体20が保持している薬剤が太陽光で早期に劣化することがない。
また、収納体10に薬剤保持体20が着脱自在に取付けてあり、その収納体10が装置本体1の収納凹部3に嵌合して取付けてあるので、収納体10に薬剤保持体20を取付けた状態で、その収納体10を収納凹部3に嵌合して取付けることにより、薬剤保持体20を取付けできる。
したがって、薬剤保持体20を装置本体1に簡単に取付けできる。
【0015】
請求項2に係る発明によれば、蓋13と収納体10を同時に取付け、取り外しできるので、薬剤保持体20と電池8を同時に交換する場合に便利である。
【0016】
請求項3に係る発明によれば、縦面に取付けた状態で使用できる。
また、収納体10を縦面に取付けた状態で装置本体1を取り外して薬剤保持体20を交換できる。
したがって、装置全体を縦面から取り外しせずに薬剤保持体20を交換できる。
【0017】
請求項4に係る発明によれば、縦面に取付けた状態で使用できる。
また、装置本体1を縦面に取付けた状態で収納体20を取り外して薬剤保持体20を交換できる。
【0018】
請求項5に係る発明によれば、着用バンド30を巻きつけることで装置本体1を取付けできるから、人体の手、胴や動物の足、首、胴などに簡単に取付けて使用できる。
【0019】
請求項6に係る発明によれば、収納体10を左右方向にスライドして装置本体1に取付け、取り外しできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】縦面取付型の送風式薬剤放散装置の第1の実施の形態を示す正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】裏面図である。
【図4】縦断面図である。
【図5】縦面取付型の送風式薬剤放散装置の第2の実施の形態を示す縦断面図である。
【図6】縦面取付型の送風式薬剤放散装置の第3の実施の形態を示す縦断面図である。
【図7】裏面図である。
【図8】縦面取付型の送風式薬剤放散装置の第4の実施の形態を示す縦断面図である。
【図9】裏面図である。
【図10】縦面取付型の送風式薬剤放散装置の第5の実施の形態を示す縦断面図である。
【図11】収納体の正面図である。
【図12】縦面取付型の送風式薬剤放散装置の第6の実施の形態を示す側面図である。
【図13】裏面図である。
【図14】縦断面図である。
【図15】収納体を取り外した状態の縦断面図である。
【図16】着用型の送風式薬剤放散装置の実施の形態を示す側面図である。
【図17】縦断面図である。
【図18】裏面図である。
【図19】載置型の送風式薬剤放散装置の実施の形態を示す側面図である。
【図20】裏面図である。
【図21】縦断面図である。
【図22】収納体を取り出した状態の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の第1の実施の形態を説明する。
装置本体1は表面1aと側面1bと裏面1cで囲まれた箱形状で、その内部に送風機収納室2を有すると共に、裏面1cに開口した薬剤保持体を取付ける収納凹部3を有し、この収納凹部3と送風機収納室2とは連通している。
前記装置本体1の表面1aは閉塞され、側面1bには送風機収納室2に開口した放出口4と収納凹部3に開口した吸込口5がそれぞれ形成されている。例えば、側面1bの裏面1c寄りに複数の切欠部5aを形成して吸込口5としてある。
前記送風機収納室2には送風機6が取付けてあり、この送風機6を駆動することで、前記吸込口5から空気を吸い込み、その空気を収納凹部3を通して放出口4から放出する。
この送風機6は電動モータ6aでファン6bを回転するものである。
【0022】
前記収納凹部3には収納体10が着脱自在に嵌合して取付けてある。
この収納体10には薬剤保持体20が、その薬剤保持体20に空気が流通するように着脱自在に取付けてあり、この収納体10を収納凹部3に取付けることで薬剤保持体20が装置本体1に取付けられる。
そして、前記送風機6を駆動することで薬剤保持体20に空気が流通し、その空気が放出口4から放出される。
【0023】
前記収納体10は、前記収納凹部3に嵌合する筒体11と、この筒体11の一端部に一体的に設けたプレート12を備え、そのプレート12には大きな孔12aが形成されている。
前記薬剤保持体20は、容器21内にプレート状の薬剤担持体22を設け、押えプレート23で保持したもので、その容器21、押えプレート23に形成された開口21a,23aを通って薬剤担持体22に空気が流通する。
【0024】
前記容器21を筒体11内に嵌合して取付けることで、その容器21の開口21aが収納体10の孔12aと連通する。
そして、収納体20を収納凹部3に嵌合して取付けることで、収納体10の孔12aが吸込口5と連通すると共に、押えプレート23の開口23aの送風機収納室2と連通する。
よって、送風機6を駆動することで、空気が、吸込口5、孔12a、開口21a、薬剤担持体22、開口23aを通って吸い込まれ、その空気は放出口4から放出される。
【0025】
この実施の形態では、装置本体1は電池収納室7を有し、その電池収納室7は裏面1cに開口していると共に、蓋13で開閉される。
この蓋13は前記収納体10と一体で、蓋13と収納体10を同時に取付け、取り外しできるから、薬剤保持体20が保持している薬剤がなくなると電池8が寿命となり、薬剤保持体20と電池8を同時に交換するようにした場合に便利である。
なお、送風機6を駆動する電源として乾電池の他に、二次電池、太陽電池、又はそれらを組み合わせて使用することができることは勿論である。
【0026】
この実施の形態の送風式薬剤放散装置は、図2に示すように、建物の壁、犬小屋の出入口付近などの縦面Aに取付ける縦面取付型で、装置本体1には縦面取付部9が設けてある。
例えば、前記蓋13の上部に穴付きプレート9aを一体的に設けて縦面取付部9とし、その穴付きプレート9aを縦面Aに固着したフックBに係止して吊り下げるようにしてある。
【0027】
この実施の形態の具体形状を説明する。
前記装置本体1は、表面板24と周面板25で裏面が開口した箱形状で、その周面板25の下部は半円形状である。
この装置本体1の内面に隔板26を一体的に設け、この隔板26と周面板25の下部で円形の収納凹部3を形成すると共に、隔板26と周面板25の上部で矩形の電池収納室7を形成している。
前記収納体10のプレート12と蓋13と穴付きプレート9aは一体的に連続して一枚の板状としてあり、そのプレート12が周面板25の下部内周面に嵌合し、筒体11が隔板26と周面板25の下部内周面に嵌合し、蓋13の矩形状の突起13aが周面板25の上部内周面と隔板26に嵌合し、穴付きプレート9aが周面板25の上横に形成した切欠部25aに嵌合している。
【0028】
次に、前記縦面取付型の送風式薬剤放散装置の他の実施の形態を説明する。
前記収納体10のプレート12に形成した穴12aはスリット状の穴を複数形成したものとしても良い。
前記収納体10と蓋13を別体としても良い。
前記縦面取付部9は装置本体1に一体的に設けても良い。
前記縦面取付部9はフックBに係止するものに限ることはなく、ビス等の固着具で固着したり、粘着ワッペンを用いて接着する、また、前述の穴に紐等を通してフックBに引っ掛けて吊すものでも良い。
【0029】
前記電池収納室7を装置本体1の下部に形成しても良い。
例えば、図5に示すように装置本体1の下部に電池収納室7を形成し、その電池収納室7を表面1aに開口して蓋13を取付ける。
【0030】
前記縦面取付部9は人体に被着したベルトなどに差し込んで取付けるものでも良い。
例えば、図6に示すように装置本体1の裏面1cにフック9bと突起9cを設けて縦面取付部9とし、そのフック9bを人体に被着したベルトに差し込んで吊り下げる。
この実施の形態では、収納体10と蓋13が一体で、その蓋13が装置本体1にピン13bで揺動自在に連結してある。
【0031】
前記電池収納室7は横長で、電池8を横向きに収納するようにしてあるが、縦向きに収納するようにしても良い。
例えば、図6に示すように電池収納室7を縦長として、電池8を縦向きに収納する。
このようにすれば、電池収納室7の横方向の寸法を収納凹部3の横方向の寸法よりも小さくすることができ、そのようにすることで、装置本体1を図7に示すように上部を幅狭くスリームで下部が幅広い形状とすることができる。
【0032】
前記電池収納室7を装置本体1の表面1aに設けても良い。
例えば、図8、図9に示すように、装置本体1の表面1aに電池収納室7を形成し、蓋13で開閉自在とする。
この場合には、蓋13と収納体10は別体となるので、装置本体1を円形箱形状とし、その側面1bの上下に穴付きプレート9aをそれぞれ一体的に設けて縦面取付部9とする。
また、収納体10の外周面に、上下一対の円形状突片27と左右一対の円形突片28を形成し、装置本体1の収納凹部3の内周面に上下一対の円弧状凹部3aと左右一対の円形凹部3bを形成し、それぞれが嵌合するように収納体10を収納凹部3に嵌合して取付けるようにしてある。
また、収納体10に形成した穴12aは多数の小孔からなるネット状の穴である。
【0033】
前記収納体10を縦面Aに固着したままで装置本体1を取り外しできるようにしても良い。
例えば、図10、図11に示すように、収納体10をプレート12に穴付きプレート9aを複数一体的に設け、そのプレート12の表面にL字状の支持片12cを円形軌跡に沿って間隔を置いて複数固着し、その複数の支持片12cの内側面に亘って薬剤保持体20を嵌合して取付けできると共に、複数の支持片12cの外側面に亘って装置本体1の収納凹部3が嵌合して取付けできるようにしてある。
【0034】
このようにすれば、収納体10を図10に示すように縦面Aに固着して取付け、その収納体10に薬剤保持体20を取付けると共に、装置本体1を取付けできる。
そして、装置本体1を図10に仮想線で示すように取り外しすることで、薬剤保持体20を収納体10から取り外しできる。
【0035】
この実施の形態においては、装置本体1を複数の支持片12cに嵌合して取付けした時に、その装置本体1の裏面1cがプレート12と離隔し、その両者の間の隙間から流入した空気が隣接した支持片12cの間から薬剤保持体20まで流れるようにしてあり、その部分が吸込口5を形成している。
また、前述の実施の形態には電池収納室が図示していないが、装置本体1の表面1a又は側面1bに形成すれば良い。
【0036】
前記装置本体1を縦面Aに固着したままで収納体10を取り外し、取付けできるようにしても良い。
例えば、図12〜図15に示すように、装置本体1の上部に穴付きプレート9aを一体的に設け、この穴付きプレート9aの穴からビス9dを縦面Aに固着して装置本体1の上部を縦面Aに取付けるようにする。
前記装置本体1の収納凹部3は側面1bの下部と裏面1cに開口し、収納体10を上下方向にスライドして収納凹部3と縦面Aとの間から、その収納凹部3内に取付け、取り外しできるようにする。つまり、収納体10が縦面Aと離隔して両者の間にスキマを形成する。
【0037】
このようにすることで、装置本体1を縦面Aを取付けたままの状態で、図14に矢印で示すように収納体10を薬剤保持体20とともに装置本体1の収納部3内から下方に向けてスライドすることで取り外しできる。
また、図15に矢印で示すように収納体10を薬剤保持体20とともに下から上に向けてスライドすることで装置本体1の収納部3内に取付けできる。
【0038】
この実施の形態では、収納体10が収納凹部3内で保持され、自重や振動などによって収納体10が落下しないようにしてある。
例えば、収納凹部3に収納体10が弾性圧縮変形するように強く嵌合して取付ける。収納凹部3の下部開口部分に蓋を着脱自在に設ける。
また、装置本体1の表面1a、側面1bの下端部を収納体10の下端部よりも下方に張り出し、収納体10が収納凹部3から張り出すことがないようにしている。
【0039】
前述の実施の形態では収納体10に電池収納室7が形成され、その電池収納室7部分が薬剤保持体10を支持する部分よりも左右寸法が大きいので、その電池収納室7部分が下で薬剤保持体支持部分が上となるようにして取付けてある。
また、放出口4は側面1bの真上に形成すると雨水等が浸入し易いから、側面1bの側方に形成してある。
また、図示は省略するが装置本体1の収納凹部3を形成する部分に上下方向に向かうガイド部を形成し、このガイド部に沿って収納体10がスムーズに挿入、引き出し自在とすることもできる。
また、図示は省略するが収納体10を上方に引き抜いたり、左右方向に引き抜いて取り外しできるようにしても良い。
【0040】
次に、人体、家畜やペット等の動物に着用して使用する着用型の送風式薬剤放散装置の実施の形態を説明する。
図16、図17に示すように、装置本体1に着用バンド30を取付け、この着用バンド30を人体の手や腰、動物の首、足、胴などの着用部分に巻きつけて装置本体1を取付ける。
前記着用バンド30は装置本体1に設けた取付部31に連結した一側バンド32と他側バンド33を備え、一側バンド32に設けたバックル34と他側バンド33に設けた穴を係合して連結するようにしてある。
また、装置本体1の裏面1cに切欠部5aを形成して吸込口5としてある。
【0041】
図17に示すように、装置本体1の両側に電池収納室7がそれぞれ形成され、その各電池収納室7の下面が開口している。
収納体10のプレート12の両側縁に図18に示すように蓋13がそれぞれ一体的に設けてあり、収納体10とともに一対の蓋13を取付け、取り外しできるようにしてある。
【0042】
次に、テーブル、床などに載置して使用する載置型の送風式薬剤放散装置の実施の形態を説明する。
前述した図8〜図11に示す送風式薬剤放散装置をそのまま地面や床面などに載置して使用できる。また、図16〜図18に示す送風式薬剤放散装置における着用バンド30を取り外しすれば、載置型の送風式薬剤放散装置とすることができる。
【0043】
図19〜図22に示すように載置型専用の送風式薬剤放散装置とすることができる。
前記装置本体1の収納凹部3は側面1bの左右一部と裏面1cに開口し、収納体10を左右方向にスライドして装置本体1に取付け取り外しできるようにする。
前記収納体10の左右一側部に電池収納室7が形成してあり、装置本体1の収納凹部3は収納体10が嵌まり合う部分3−1と電池収納室7部分が嵌まり合う部分3−2を有する。
【0044】
このようであるから、図21の状態から収納体10を矢印方向にスライドすることで図22に示すように装置本体1から取り出しできる。
この状態から図22に矢印で示すようにスライドすることで収納体10を装置本体1の収納凹部3にスライドして嵌合取付けできる。
【符号の説明】
【0045】
1…装置本体、1a…表面、1b…側面、1c…裏面、2…送風機収納室、3…収納凹部、4…吐出口、5…吸込口、6…送風機、7…電池収納室、9…縦面取付部、10…収納体、20…薬剤保持体、30…着用ベルト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面1aと側面1bと裏面1cで囲まれた箱形状で、内部には、送風機収納室2と、この送風機収納室2と連続し裏面1cに開口した収納凹部3をそれぞれ有し、その表面1aは閉塞され、側面1bには、送風機収納室2に連通した放出口4と前記収納凹部3に連通した吸込口5をそれぞれ有した装置本体1と、
この装置本体1の送風機収納室2に設けた送風機6と、
前記収納凹部3に着脱自在に取付けられる収納体10と、
この収納体10に着脱自在に取付けられる薬剤保持体20を備え、
前記送風機6を駆動することで吸込口5、薬剤保持体20を通して空気が吸い込まれ、放出口4から放出されるようにしたことを特徴とする送風式薬剤放散装置。
【請求項2】
装置本体1は電池収納室7を有し、
この電池収納室7の蓋13が収納体10と一体で、その蓋13と収納体10が同時に取付け、取り外しされるようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項3】
蓋13に縦面取付部9を設け、その縦面取付部9を縦面Aに取付けた状態で、装置本体1のみを着脱可能とした請求項2記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項4】
装置本体1に縦面取付部9を設け、この装置本体1の収納凹部3を、側面1bの下部分と裏面1cに開口して当該装置本体1を縦面Aに取付けた状態で、収納体10を上下方向にスライドして前記収納凹部3と縦面Aとの間から、その収納凹部3内に取付け、取り外しできるようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項5】
装置本体1に着用バンド30を取付けた請求項1記載の送風式薬剤放散装置。
【請求項6】
装置本体1の収納凹部3を、側面1bの一部分と裏面1cに開口し、収納体10を左右一方からスライドして装置本体1の収納凹部3内に挿入して取付けできるようにした請求項1記載の送風式薬剤放散装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2011−254841(P2011−254841A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208490(P2011−208490)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【分割の表示】特願2005−314174(P2005−314174)の分割
【原出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(000112853)フマキラー株式会社 (155)
【Fターム(参考)】